JP2007145535A - 被記録媒体戻しレバー、被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置 - Google Patents

被記録媒体戻しレバー、被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】戻しレバー先端によって給送中の用紙裏面に傷が付着することをより確実に防止し、更には給送中の用紙剛性に用紙戻し性能を左右されることなく、常に確実に重送されようとした用紙を上流側に戻す。
【解決手段】
【請求項1】 用紙を上流側に戻す戻しレバー31は、回動軸32aを中心に回動可能なレバー本体部32と、回動軸33aを中心にレバー本体31に回動可能に設けられるレバー先端部33とを備えて構成されている。レバー本体部32に回動動作に伴い、レバー先端部33が、用紙給送経路に進出して最上位の用紙P1に押し当たることにより、次位以降の用紙P2を上流側に戻す方向であって且つ接触面33bが用紙P1に対して平行となる方向に回動する様構成されており、これによって戻しレバー31による、最上位の用紙P1への傷の付与を防止することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、積層状態で支持された複数枚の被記録媒体を最上位のものから1枚ずつ給送する被記録媒体給送装置において、給送される最上位の被記録媒体に引き連れられて下流側へ送られる次位以降の被記録媒体を上流側に戻す被記録媒体戻しレバー及びこれを備えた被記録媒体給送装置、記録装置に関する。また、本発明は液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
記録装置或いは液体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンタには、被記録媒体としての用紙を複数枚セット可能な給送装置(ASF)が設けられている。給送装置は、例えば、用紙と接して回転することにより用紙を下流側へ送る給送ローラと、用紙を支持するとともに支持した用紙を前記給送ローラに圧接させる姿勢と離間させる姿勢とを切換可能なホッパと、給送時に重送されようとする用紙を上流側へ戻す戻しレバーとを備えており、積層状態でホッパに支持された複数枚の用紙を最上位のものから1枚ずつ給送する。
特許文献1、2には、この様な構成を有する給送装置の一構成例が記載されている。特許文献1記載のシート給送装置においては、戻しレバー自身が、或いは戻しレバー先端が、給送されている最中のシート材に押されることにより、レバー先端のシート材搬送経路への侵入量が小さくなる様に構成されている。即ち、腰が弱いシート材を給送中においては、レバー先端のシート材搬送経路への侵入量が大きくなり、腰が強いシート材を給送中においては、レバー先端のシート材搬送経路への侵入量が小さくなる様に構成されている。この様な構成によれば、レバー先端がシート材搬送経路に大きく侵入することによる、搬送中のシート材の裏面への傷の付与といった問題に作用効果を発揮する。
また、特許文献2記載の被記録媒体戻し装置は、戻しレバーの先端が、被記録媒体の存在により給送ローラの周面とほぼ同一面まで引っ込むように構成されている。これによれば、被記録媒体に凹凸が生じることなく、平坦な状態を維持して記録工程に給送される為、高品質な記録を実現することができる。
特開2003−26349号公報 特開2005−41627号公報
しかしながら上記特許文献1記載のシート給送装置においては、シート材の戻し動作が終了した状態において、レバー先端がシート材の裏面に略垂直に当接する為、搬送中のシート材裏面に傷が付着することを必ずしも防止できないとともに、搬送中のシート材に対して搬送負荷を与える虞があった。
また、上記特許文献1或いは特許文献2記載の構成にあっては、搬送中のシート材の腰の強弱によってシート材搬送経路へのレバー先端の侵入量が左右されることから、戻しレバーに求められる本来の性能即ちシートの戻し性能にばらつきが生じる虞がある。特に、シート材の腰が強い場合は、シート材搬送経路へのレバー先端の侵入量が小さくなることから、重送されようとしたシート材を戻せない場合も発生する。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、戻しレバー先端によって給送中の用紙裏面に傷が付着することをより確実に防止し、更には給送中の用紙剛性に用紙戻し性能を左右されることなく、常に確実に重送されようとした用紙を上流側に戻すことにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、積層状態で支持された複数枚の被記録媒体を最上位のものから1枚ずつ給送する被記録媒体給送装置において、被記録媒体の給送経路を側視して回動することにより、給送される最上位の被記録媒体に引き連れられて下流側へ送られる次位以降の被記録媒体を上流側に戻す被記録媒体戻しレバーであって、第1の回動軸を中心に前記給送経路を側視して回動可能に設けられるレバー本体部と、第2の回動軸を中心に前記給送経路を側視して回動可能となる様に前記レバー本体部に軸支されるとともに、前記レバー本体部の回動によって前記給送経路に対して進退可能なレバー先端部と、を備えて構成され、前記レバー先端部は、次位以降の被記録媒体先端が当接する当接面と、最上位の被記録媒体において前記レバー先端部と対向する側の面と接触する接触面と、を有し、前記レバー本体部の回動動作に伴って、前記レバー先端部が、前記給送経路に進出して最上位の被記録媒体に押し当たることにより、前記接触面が最上位の被記録媒体に対して平行に接触する方向に回動する様構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体戻しレバーは、前記レバー本体部の回動動作に伴って、前記レバー先端部が、前記給送経路に進出して最上位の被記録媒体に押し当たることにより、前記接触面が最上位の被記録媒体に対して平行に接触する方向に回動するので、前記レバー先端部が最上位の被記録媒体に傷を付与することをより確実に防止することができるとともに、最上位の被記録媒体に与える搬送負荷をより一層低減させることができる。
尚、「平行に接触する方向に回動」とは、必ずしも前記接触面が最上位の被記録媒体に対して平行になることを意味するものではなく、前記接触面が、最上位の被記録媒体に対してより一層平行に近づく様に、前記レバー先端部が回動することを意味する。また、「最上位の被記録媒体」とは、給送されるべき被記録媒体を指し、例えば複数枚の被記録媒体を積層状態で収容するカセット等から最上位の被記録媒体が完全に繰り出された後であっても、被記録媒体戻しレバー近傍を通過中の給送されるべき被記録媒体は「最上位の被記録媒体」となる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記被記録媒体給送装置は、被記録媒体と接して回動することにより、被記録媒体を給送する給送ローラと、前記給送ローラの外周面と対向する位置に設けられ、前記給送ローラとの間で被記録媒体をニップすることにより、最上位の被記録媒体と次位以降の被記録媒体とを分離する分離ローラと、を備え、前記レバー先端部が、前記レバー本体部の回動動作に伴って、前記給送ローラと前記分離ローラとのニップ点近傍に位置する次位以降の被記録媒体の先端と当接した後に、回動を開始する様構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記レバー先端部が、少なくとも重送されようとした次位以降の被記録媒体の先端と接するまでは回動しない、即ち被記録媒体戻しレバーの状態が変化しないので、最上位の被記録媒体の腰の強弱に左右されることなく、被記録媒体戻し動作時における前記レバー先端部の前記給送経路への進出量(つまり、被記録媒体の戻し性能)をばらつきなく一定に維持することができ、常に確実に次位以降の被記録媒体を上流側に戻すことができる。
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記レバー本体部が、前記レバー先端部の被記録媒体戻し方向とは反対側の方向への回動を規制するストッパ部を有するとともに、前記レバー先端部が、被記録媒体戻し方向とは反対側の方向へ付勢手段によって付勢された状態に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記レバー本体部が、前記レバー先端部の被記録媒体戻し方向とは反対側の方向への回動を規制するストッパ部を有しているので、次位以降の被記録媒体を戻す際に前記レバー先端部が被記録媒体戻し方向とは反対側に回動してしまうことを防止でき、確実に次位以降の被記録媒体を上流側に戻すことができる。
本発明の第4の態様は、上記第3の態様において、前記レバー本体部の回動動作に伴って前記レバー先端部が前記給送経路に進出して最上位の被記録媒体に当接した初期の段階では、当該レバー先端部が最上位の被記録媒体から受ける力に抗して、前記付勢手段が、前記レバー先端部の回動動作を規制し、この状態から前記レバー本体部が更に回動すると、最上位の被記録媒体に対する前記レバー先端部の当接角が変化することにより、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記レバー先端部が最上位の被記録媒体から受ける力によって回動することを特徴とする。
本態様によれば、最上位の被記録媒体に対する前記レバー先端部の当接角が変化することにより、前記付勢手段の付勢力に抗して前記レバー先端部が回動するので、最上位の被記録媒体に対する前記レバー先端部の当接角を調節することにより、前記レバー先端部が回動を開始するタイミングを容易に調節することができる。
本発明の第5の態様は、積層状態で支持された複数枚の被記録媒体を最上位のものから1枚ずつ給送する被記録媒体給送装置であって、上記第1から第4の態様のいずれかに記載の前記被記録媒体戻しレバーを備えていることを特徴とする。本態様によれば、被記録媒体給送装置において、上述した第1から第4の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第6の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置であって、前記記録ヘッドの上流側に、上記第5の態様に記載の被記録媒体給送装置を備えていることを特徴とする。本態様によれば、記録装置において、上述した第5の態様と同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第7の態様は、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、積層状態で支持された複数枚の被噴射媒体を最上位のものから1枚ずつ給送する被噴射媒体給送装置と、を備えた液体噴射装置であって、前記被噴射媒体給送装置は、被噴射媒体の給送経路を側視して回動することにより、給送される最上位の被噴射媒体に引き連れられて下流側へ送られる次位以降の被噴射媒体を上流側に戻す被噴射媒体戻しレバーを備え、前記被噴射媒体戻しレバーは、第1の回動軸を中心に前記給送経路を側視して回動可能に設けられるレバー本体部と、第2の回動軸を中心に前記給送経路を側視して回動可能となる様に前記レバー本体部に軸支されるとともに、前記レバー本体部の回動によって前記給送経路に対して進退可能なレバー先端部と、を備えて構成され、前記レバー先端部は、次位以降の被噴射媒体先端が当接する当接面と、最上位の被噴射媒体において前記レバー先端部と対向する側の面と接触する接触面と、を有し、前記レバー本体部の回動動作に伴って、前記レバー先端部が、前記給送経路に進出して最上位の被噴射媒体に押し当たることにより、前記接触面が最上位の被噴射媒体に対して平行に接触する方向に回動する様構成されていることを特徴とする。
以下、図1乃至図7を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一実施形態であるインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の側断面概略図、図2及び図3は戻しレバー31の斜視図、図4は同側面図、図5乃至図7は「被記録媒体給送装置」の一実施形態であるフロント給送装置3の側断面概略図であって、戻しレバー31の動作推移を示している。
以下、図1を参照しつつプリンタ1の構成について概説する。プリンタ1は、主走査方向(図1の紙面表裏方向)に往復動可能なキャリッジ46に、被記録媒体或いは被噴射媒体の一例としての記録用紙(以下「用紙P」と言う)にインクを吐出する記録ヘッド48を備えている。キャリッジ46は主走査方向に延びるキャリッジガイド軸47によって主走査方向に案内されるとともに、図示しないモータの動力を受けて駆動される。尚、キャリッジ46は、内部に図示しないインクカートリッジを搭載している。
記録ヘッド48と対向する位置には用紙Pを下から支持することにより印刷面と記録ヘッド48との距離を規定するプラテン45が設けられている。記録ヘッド48とプラテン45との間を通る用紙搬送経路の上流側(図1において左方向)には、用紙Pを記録ヘッド48の側に搬送する搬送駆動ローラ41及び搬送従動ローラ42が設けられている。搬送駆動ローラ41は図示しないモータの動力を受けて回動し、搬送従動ローラ42は、紙案内上43に自由回動可能に軸支されるとともに搬送駆動ローラ41に圧接して従動回動する。尚、紙案内上43は、軸43aを中心に揺動可能に設けられるとともに、搬送従動ローラ42が搬送駆動ローラ41に圧接する方向に付勢された状態に設けられている。
記録ヘッド48の下流側には記録の行われた用紙Pを排出する排出駆動ローラ55及び排出従動ローラ56が設けられている。排出駆動ローラ55は図示しないモータの動力を受けて回動し、排出従動ローラ56は、排出駆動ローラ55に接して従動回動する。尚、符号57は、用紙Pのプラテン45からの浮き上がりを防止する補助ローラを示している。
用紙Pを記録ヘッド48の側へ搬送する搬送駆動ローラ41と搬送従動ローラ42には、フロント給送装置3によって用紙Pが1枚ずつ給送される。このフロント給送装置3は、給紙カセット25と、ピックアップローラ26と、給送ローラ28と、分離ローラ29と、戻しレバー31と、アシストローラ30と、を備えている。
給紙カセット25には複数枚の用紙Pを積層状態でセット可能であり、図示しないモータによって回転駆動されるピックアップローラ26は、積重された用紙Pの最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙Pを給紙カセット25から繰り出す。給送ローラ28は図示しないモータによって回転駆動され、給紙カセット25から繰り出された最上位の用紙Pを湾曲反転させて、紙案内後44を経て搬送駆動ローラ41及び搬送従動ローラ42へと給送する。
給送ローラ28の外周面と対向する位置には、分離ローラ29が設けられている。分離ローラ29は給送ローラ28に対して進退可能に設けられており、給紙カセット25から最上位の用紙Pが繰り出される際には、給送ローラ28に圧接してニップ点を形成することにより、給送されるべき最上位の用紙Pに連られて給紙カセット25から繰り出された次位以降の用紙P先端を当該ニップ点近傍に留める。即ち、最上位の用紙Pと、次位以降の用紙Pとを分離し、用紙Pの重送を防止する。
また、用紙Pの給送経路を側視して給送ローラ28と分離ローラ29とのニップ点近傍には、被記録媒体戻しレバー(以下「戻しレバー」と言う)31が設けられる。戻しレバー31は、用紙給送経路を側視して回動することにより、給送される最上位の用紙Pに引き連れられて下流側へ送られる次位以降の用紙Pを下流側へ戻す。即ち、その回動範囲には、用紙給送経路を側視して給送ローラ28と分離ローラ29とのニップ点が含まれており、給送ローラ28と分離ローラ29とのニップ点近傍に滞留する次位以降の用紙P先端を上流側へ戻すことにより、当該次位以降の用紙Pを、給紙カセット25に戻す。
アシストローラ30は、給送ローラ28の外周面と接する様設けられており、用紙Pを給送ローラ28との間でニップすることにより、給送ローラ28の回転に伴う用紙Pの給送をアシストする。
以上がプリンタ1の大略構成であり、以下、戻しレバー31について詳説する。
戻しレバー31は、図2及び図3に示す様に「第1の回動軸」としての回動軸32aを中心に用紙給送経路を側視して回動可能なレバー本体部32と、「第2の回動軸」としての回動軸33aを中心に用紙給送経路を側視して回動可能となる様にレバー本体部32に軸支されるとともに、レバー本体部32の回動によって用紙給送経路に対して進退可能なレバー先端部33と、を備えて構成されている。
回動軸32aには、図示しないモータの動力が伝達される様に構成されており、これによってレバー本体部32と、レバー先端部33とが回動軸32aを中心に一体的に回動する様になっている。尚、戻しレバー31は、本実施形態では回動軸32aの軸線方向に2つ設けられており、2つの戻しレバー31の間に、給送ローラ28及び分離ローラ29が配置される。また、2つの戻しレバー31は、アーム部32cによって連結され、一体的に回動する様になっている。
レバー本体部32には、レバー先端部33の用紙戻し方向とは反対側への方向(図4の矢印d方向)への回動を規制するストッパ部32bが設けられ、またレバー本体部32とレバー先端部33との間には、レバー先端部33を用紙戻し方向とは反対側の方向へ付勢するコイルばね34が掛架されている。従ってこれにより、戻しレバー31に何らの外力が作用していない場合には、レバー先端部33とストッパ部32bとの係合状態が維持されて、戻しレバー31は図4の実線で示す形態を維持することになる。尚、レバー先端部33の先端に上方から力(矢印Fで示す)が加わると、当該レバー先端部33は、コイルばね34の付勢力に抗して図4の矢印c方向に回動する(符号33’及び仮想線で示す)。
レバー先端部33は、図2乃至図4に示す様に用紙給送経路を側視して先端が三角形の形状を成しており、当該先端の下面が、用紙戻し時に次位以降の用紙先端が当接する当接面33cであり、上面が、給送されるべき最上位の用紙Pにおいてレバー先端部33と対向する対向面(本実施形態では印刷面)と接触する接触面33bとなっている。
以下、戻しレバー31の動作について図5乃至図7を参照しながら説明する。図5は、給送動作が開始され、給紙カセット25から最上位の用紙P(以下符号P1で示す)が給送されてその先端が給送ローラ28の下流側に到達した状態を示しており、また、重送されようとした次位の用紙P(以下符号P2で示す)の先端が分離ローラ29と給送ローラ28との間に滞留した状態を示している(分離ローラ29は給送ローラ28から離間)。
戻しレバー31は、用紙P2を給紙カセット25に戻す為、レバー本体部32が図の矢印a方向に回動を開始し、レバー先端部33が図6に示す様に用紙給送経路に進出する。図6はレバー先端部33の先端が用紙P1に当接した状態を示しており、この状態では、レバー先端部33は用紙P1から力(図4の矢印Fで示す力)を受けて、矢印c方向に回動しようとするものの、この時点ではコイルばね34の付勢力が勝っている為、レバー先端部33は矢印c方向には回動せず、ストッパ部32bと係合した状態にある。つまり、戻しレバー31の初期の状態が維持される。
次にこの状態からレバー本体部32が更に回動すると、用紙P1に対するレバー先端部33の当接角(用紙P1と接触面33bとの成す角)が変化することにより、つまり図4の矢印Fで示す力の向きが接触面33bに対してより一層直角方向に変化して、これによってコイルばね34の付勢力に抗して、レバー先端部33は、用紙P1から受ける力によって矢印c方向への回動を開始する。
即ち、次位以降の用紙P2を上流側に戻す方向であって、且つ接触面33bが、用紙P1に対してより一層平行に接触する方向にレバー先端部33が回動をはじめる。これにより、図7に示す様に接触面33bの、最上位の用紙P1の面(対向面)に対する角度が、戻しレバー31の回動初期の段階よりも平行に近くなり、即ちレバー先端部33がより一層用紙P1の面に沿う様な姿勢をとるので、レバー先端部33によって用紙P1に傷を付与することを防止することができる。
また、レバー先端部33の回動方向(矢印c方向)は、次位の用紙P2を上流側に戻す方向であるから、次位の用紙P2をより確実に上流側に戻すことができる。
尚、レバー先端部33が回動を開始するタイミングを、レバー先端部33(当接面33c)が給送ローラ28と分離ローラ29とのニップ点に到達したと同時、或いは、それ以降に設定すれば、次位の用紙P2の先端が当接面33cに当接した際の戻しレバー31の状態を、用紙P1の腰の強弱に拘わらず一定にすることができる。これにより、次位の用紙P2の戻し性能(レバー先端部33の用紙給送経路への突出量)をばらつきなく一定に維持することができるとともに、より確実に次位の用紙P2を上流側に戻すことが可能となる。
また、上記実施形態において、レバー本体部32の回動によってレバー先端部33が用紙P1に当接した段階では、レバー先端部33には、既に図6の矢印c方向への回動傾向が生じているが、用紙P1に当接した際のレバー先端部33の当接角を調節することにより、レバー本体部32の回動によってレバー先端部33が用紙P1に当接した初期の段階で、レバー先端部33に矢印c方向とは反対側の方向への回動傾向が生じる様に構成することもできる。この様に構成することにより、コイルばね34の付勢力を小さくすることができ、より一層確実に最上位の用紙P1への傷の付与を防止することができる。
また、その様な構成においては、レバー本体部32の回動に伴って用紙P1に対するレバー先端部33の当接角が変化することにより、やがてレバー先端部33に、矢印c方向の回動傾向が生じる様になるが、その切り替わりのタイミングを、レバー先端部33(当接面33c)が給送ローラ28と分離ローラ29とのニップ点に到達したと同時、或いは、それ以降に設定することにより、より一層コイルばね34の付勢力を小さくすることが可能となる。
本発明に係るインクジェットプリンタの側断面概略図。 戻しレバーの斜視図。 戻しレバーの斜視図。 戻しレバーの側面図。 フロント給送装置の側断面概略図。 フロント給送装置の側断面概略図。 フロント給送装置の側断面概略図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、3 フロント給送装置、25 給紙カセット、26 ピックアップローラ、28 給送ローラ、29 分離ローラ、30 アシストローラ、31 戻しレバー、32 レバー本体部、32a (第1の)回動軸、32b ストッパ部、33 レバー先端部、33a (第2の)回動軸、33b 接触面、33c 当接面、33d 先端、34 コイルばね、41 搬送駆動ローラ、42 搬送従動ローラ、43 紙案内上、44 紙案内後、45 プラテン、46 キャリッジ、47 キャリッジガイド軸、48 記録ヘッド、55 排出駆動ローラ、56 排出従動ローラ、57 補助ローラ、

Claims (7)

  1. 積層状態で支持された複数枚の被記録媒体を最上位のものから1枚ずつ給送する被記録媒体給送装置において、被記録媒体の給送経路を側視して回動することにより、給送される最上位の被記録媒体に引き連れられて下流側へ送られる次位以降の被記録媒体を上流側に戻す被記録媒体戻しレバーであって、
    第1の回動軸を中心に前記給送経路を側視して回動可能に設けられるレバー本体部と、
    第2の回動軸を中心に前記給送経路を側視して回動可能となる様に前記レバー本体部に軸支されるとともに、前記レバー本体部の回動によって前記給送経路に対して進退可能なレバー先端部と、を備えて構成され、
    前記レバー先端部は、次位以降の被記録媒体先端が当接する当接面と、
    最上位の被記録媒体において前記レバー先端部と対向する側の面と接触する接触面と、を有し、
    前記レバー本体部の回動動作に伴って、前記レバー先端部が、前記給送経路に進出して最上位の被記録媒体に押し当たることにより、前記接触面が最上位の被記録媒体に対して平行に接触する方向に回動する様構成されている、
    ことを特徴とする被記録媒体戻しレバー。
  2. 請求項1において、前記被記録媒体給送装置は、被記録媒体と接して回動することにより、被記録媒体を給送する給送ローラと、
    前記給送ローラの外周面と対向する位置に設けられ、前記給送ローラとの間で被記録媒体をニップすることにより、最上位の被記録媒体と次位以降の被記録媒体とを分離する分離ローラと、を備え、
    前記レバー先端部が、前記レバー本体部の回動動作に伴って、前記給送ローラと前記分離ローラとのニップ点近傍に位置する次位以降の被記録媒体の先端と当接した後に、回動を開始する様構成されている、
    ことを特徴とする被記録媒体戻しレバー。
  3. 請求項1または2において、前記レバー本体部が、前記レバー先端部の被記録媒体戻し方向とは反対側の方向への回動を規制するストッパ部を有するとともに、前記レバー先端部が、被記録媒体戻し方向とは反対側の方向へ付勢手段によって付勢された状態に設けられている、
    ことを特徴とする被記録媒体戻しレバー。
  4. 請求項3において、前記レバー本体部の回動動作に伴って前記レバー先端部が前記給送経路に進出して最上位の被記録媒体に当接した初期の段階では、当該レバー先端部が最上位の被記録媒体から受ける力に抗して、前記付勢手段が、前記レバー先端部の回動動作を規制し、
    この状態から前記レバー本体部が更に回動すると、最上位の被記録媒体に対する前記レバー先端部の当接角が変化することにより、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記レバー先端部が最上位の被記録媒体から受ける力によって回動する、
    ことを特徴とする被記録媒体戻しレバー。
  5. 積層状態で支持された複数枚の被記録媒体を最上位のものから1枚ずつ給送する被記録媒体給送装置であって、請求項1から4のいずれか1項に記載の前記被記録媒体戻しレバーを備えている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  6. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置であって、前記記録ヘッドの上流側に、請求項5記載の被記録媒体給送装置を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、積層状態で支持された複数枚の被噴射媒体を最上位のものから1枚ずつ給送する被噴射媒体給送装置と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記被噴射媒体給送装置は、被噴射媒体の給送経路を側視して回動することにより、給送される最上位の被噴射媒体に引き連れられて下流側へ送られる次位以降の被噴射媒体を上流側に戻す被噴射媒体戻しレバーを備え、
    前記被噴射媒体戻しレバーは、第1の回動軸を中心に前記給送経路を側視して回動可能に設けられるレバー本体部と、
    第2の回動軸を中心に前記給送経路を側視して回動可能となる様に前記レバー本体部に軸支されるとともに、前記レバー本体部の回動によって前記給送経路に対して進退可能なレバー先端部と、を備えて構成され、
    前記レバー先端部は、次位以降の被噴射媒体先端が当接する当接面と、
    最上位の被噴射媒体において前記レバー先端部と対向する側の面と接触する接触面と、を有し、
    前記レバー本体部の回動動作に伴って、前記レバー先端部が、前記給送経路に進出して最上位の被噴射媒体に押し当たることにより、前記接触面が最上位の被噴射媒体に対して平行に接触する方向に回動する様構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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