JP2007141869A - コンタクト及びそれを用いた集積回路用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な電気接続の接触信頼性を確保しつつ、縮小化したエリアアレイタイプのICソケット用コンタクトを提供する。
【解決手段】ICパッケージのバンプと接触する上端接触部(52)と、回路板に電気的に接続し、その基端(72)が集積回路用ソケットに固定される下端端子部(72,82)と、上端接触部(52)と下端端子部(72,82)との間に側方に突出する略C字形状の一つの湾曲部(66)を含む弾性体部(62)とを備えてなり、該弾性体部(62)により上端接触部(52)が上下方向に弾力的に変位することができるように構成された、コンタクト(50)において、上端接触部(52)は、互いに略平行に上向きにそれぞれ突出する2つの接触片(56,56a,56b)を有し、該各接触片(56,56a,56b)は、その各上端側が互いに接近する方向に傾斜し上に行くほど2つの接触片の間隔が狭くなる形状を有し、かつ、丸く湾曲した上端部(58,58a,58b)をそれぞれ有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンタクト及びそれを用いた集積回路用ソケットに関し、詳しくは、特に球面形バンプを有するエリアアレイタイプ(例えばBGAタイプ)のICパッケージに用いるテストソケットに好適な、コンタクトの形状に関する。
従来、集積回路(IC)に用いるソケットとしては、特許文献1、特許文献2に開示されたものが知られている。
特許文献2に開示されたものは、ICソケットに用いるコンタクトピンが、接触部と、当該接触部を所定範囲で上下方向に変位可能ならしめる弾性体部と、ソケットベースに挿入固定する部位とから構成されるものであるが、このコンタクトは、次の問題点を有していた。
すなわち、第1に、ICパッケージの球面状の各バンプへの接触がそれぞれバンプ下死底面の一点だけであるため、バンプ底面に損傷を生じやすい。そのため、各バンプにそれぞれ多点で接触するコンタクトを有するものに比べ、電気的接続の接触信頼性の面で安定性に欠ける面があった。
第2に、図1に示すように、コンタクトの接触部102とC形状弾性体部104の連続部が直線垂直状の形状となっているため、ICパッケージ押圧時に、押圧力はコンタクトの接触部102から、C形状弾性体部104の垂直方向にそのまま加わることとなる。この際、コンタクトはC形状弾性体部104のみが偏平化するので、コンタクトの接触部102(自由端)は、矢印106で示すように変位し、垂直方向(Z)に変位するとともに平面方向(X−Y)にもずれることとなる。これにより、不図示のプラットホームのアライメントホール内に保持されたコンタクトの接触部102は、アライメントホールの内周面に強く接触することにより、結果的にコンタクトのバンプ接触力が小さくなり、接触信頼性バラツキの一因ともなる。
上記事象は、従来のようにコンタクトのばね設計が十分な余裕をもって行い得る場合は問題ないが、近年の様に軽薄短小化が進み、必要荷重(この場合、所定の接触力)に比して材料強度限界に近い状態で材料を使用せざるを得ない場合は、特に問題となっていた。
特許文献1に開示されたものは、図2に示したように、ICソケットに用いるコンタクトピンが、少なくとも、接触部210と、当該接触部210を所定範囲で上下方向に変位可能ならしめる弾性体220とから構成されたものであり、かつ、接触部210が、ICパッケージの球形バンプ200の下部球面内の下死点部202と非接触状態となる逃げ部を有するとともに、この逃げ部の周りにおいて下死点部202外域の球面に加圧接触する平坦な接触面212を有するものである。当該コンタクトは、ICパッケージのバンプに対し、多点で接触するものであり、一応、前記コンタクトの第1の問題点は解消されたものとなったが、さらに以下の問題点を有する。
第1に、コンタクトの中央部を操作板で変形させるので、コンタクトの接触部210(自由端)は、もともとプラットホームのアライメントホールに接触する機構となっており、当該機構に起因してコンタクトの接触力がバラツキやすいものとなっていた。第2に、ICパッケージバンプ200への接触がコンタクト平坦部212に面接触することを前提としており、集中荷重とすることが考慮されていない。第3に、バンプ表面をワイピングする機能を有していない。
上記理由に起因して、電気信号接続の接触信頼性の面で、使用環境・使用条件によっては不十分(不安定)な場合を生じ、さらなる改良・改善が求められていた。この要求は、受動部品の高密度化の要求に伴ない差し迫った問題となっている。
特開平6−203926号公報 特表平7−505255号公報
近年、ICを搭載した電気機器の小形化及び高機能化に伴ない、ICパッケージのタイプは、プリント配線基板に表面実装できるように、パッケージ本体のベース面に金属ボール又は金属バンプを一定間隔で格子状に並べて外部端子としたエリアアレイタイプが主流となり、同時に、これらのICパッケージにおいて小型化、バンプ配置間隔(ピッチ)の狭小化が進んできた。これに対応してICソケットにおいても、ソケット本体を小形化すること、及びコンタクトのピッチを狭小化することが求められていた。
これらの要求に対し、従来のエリアアレイタイプのICソケット用コンタクトは、上記した様な品質面の問題(特に、他の部材との接触に伴なう、ICバンプ接触力の低下)を有しており、その結果、使用コンタクトの電気的接続の接触信頼性の確保の面から、コンタクト形状の改善が求められていた。
したがって、本発明が解決しようとする第1の技術的課題は、エリアアレイタイプのICソケット用のコンタクトにおいて、十分な電気接続の接触信頼性を確保しつつ、縮小化したコンタクトを提供することである。また、本発明が解決すべき第2の技術的課題は、ソケット内にコンタクトを容易に組立て配置することができるコンタクトを提供することにある。さらに、本発明が解決すべき第3の技術的課題は、そのようなコンタクを使用でき、それにより、エリアアレイタイプのICパッケージのバンプの高密度化に対応し得るICソケットを提供することである。
上記の技術的課題を解決するため、本発明は、以下の構成のコンタクトを提供する。
本発明のコンタクトは、ICパッケージのバンプと接触する上端接触部と、回路板に電気的に接続し、その基端が集積回路用ソケットに固定される下端端子部と、上記上端接触部と上記下端端子部との間において側方に突出する略C字形状の一つの湾曲部を含む弾性体部とを備えてなり、この弾性体部により上記上端接触部が上下方向に弾力的に変位することができるように構成されたタイプのものである。上記上端弾性体部は、上記一つの湾曲部の上記上端接触部側および/または上記下端端子部側に、上記一つの湾曲部とは略反対側の側方に突出する略C字形状の他の湾曲部を有する。
上記構成において、上端端子部がICパッケージのバンプによって押されると、弾性体部の湾曲部には下向きの荷重が加わる。これにより、弾性体部の湾曲部は偏平化し、ばね力を発生する。このばね力の大きさと荷重の大きさが一致すると、コンタクトは平衡位置を保つこととなる。
ところで、一般に、図9に示すように、材料力学によれば、均一な曲り梁OP12において、一端O(固定端とする)を原点として、O点における接線、法線をそれぞれx軸、y軸とし、この曲り梁の自由端P2において、y軸下方向に荷重Wを加えた場合には、自由端P2のx、y方向の変位△x、△yは、以下の式で与えられる。
Figure 2007141869
Figure 2007141869
ここに、Eは縦弾性係数、Iは断面2次係数、rは曲り梁の曲率半径、αは曲り梁上の任意点Pと自由端P2とのなす中心角である。
弾性体部の略C字形状の各湾曲部は、上記式を導く場合に仮定したように均一な曲り梁には限定されないが、一般には、その上端に下向き荷重が作用する場合、上下方向に偏平化して△y縮むとともに、その下端に対して側方、すなわち湾曲突出側とは反対側に△x突出する。
上記構成において、弾性体部は複数の湾曲部を有し、一つの湾曲部の突出方向とは反対側に他の湾曲部が突出するので、接触部から弾性体部に下向き荷重が作用すると、各湾曲部は、それぞれ偏平化する。たとえば一つの湾曲部の接触部側に上記一つの湾曲部とは反対側の側方に突出する他の湾曲部を有する場合、図10(I)に示すように、一つの湾曲部については、その上端はその下端に対して上下方向に偏平化して△y2縮むとともに、その下端に対して側方に△x2突出する。他の湾曲部については、その上端がその下端に対して上下方向に△y1縮むとともに、その下端に対して側方に△x1突出する。このとき、各湾曲部の側方への突出方向は、互いに逆向きとなる。したがって、弾性体部について全体的に見ると、上下方向変位は△y1+△y2となり、側方への変位は△x2−△x1となる。弾性体部の各湾曲部を適宜に構成することによって、△x2−△x1≒0とすれば、図10(II)に示すように、弾性体部は大略上下方向にのみ変位する。このようにすれば、コンタクトピンの接触部はプラットホームのアライメントホールに強く接触しないようになり、結果的に、接触部の接触不良を回避することができる。
したがって、エリアアレイタイプのICソケット用コンタクトにおいて、十分な電気接続の接触信頼性を確保しつつ、縮小化することができる。
好ましくは、上記弾性体部は、上記一つの湾曲部の上記上端接触部側および上記下端端子部側に、上記一つの湾曲部とは反対側の側方に突出しかつ上記一つの湾曲部より曲率半径の小さい湾曲を有する略C字形状の上記他の湾曲部をそれぞれ一つずつ有する。
上記構成によれば、曲率半径の小さい2つの湾曲部は、主として一つの湾曲部の側方への変位を打ち消す。弾性体部の上下方向変位は、主として一つの湾曲部により与えられる。したがって、弾性体部は、小型かつ簡単な構成で安定して弾性変形する。
また、本発明は、他のコンタクトを提供する。
本発明のコンタクトは、ICパッケージのバンプと接触する上端接触部と、回路板に電気的に接続し、その基端が集積回路用ソケットに固定される下端端子部と、上記上端接触部と上記下端端子部との間に側方に突出する略C字形状の一つの湾曲部を含む弾性体部とを備えてなり、この弾性体部により上記上端接触部が上下方向に弾力的に変位することができるように構成されたタイプのものである。上記上端接触部は、互いに略平行に上向きにそれぞれ突出する2つの接触片を有する。この各接触片は、その各上端側が互いに接近する方向に傾斜し上に行くほど狭まった先細形状となり、かつ、丸く湾曲した上端部をそれぞれ有する。
上記構成において、コンタクトピンの上端接触部をプラットホームのアライメントホールへ挿入するとき、その先端が先細形状であるので、挿入が容易となる。したがって、ICソケット内にコンタクトを容易に組立て配置することができる。
さらに、上記構成において、ICパッケージのバンプは、コンタクトピンの上端接触部の各接触片の上端部に当接し、接触片の上端部の間を押し広げ、接触片の上端部をワイピングしながら接触する。接触片は、その上端側が互いに接近し、ハ字状であるので、バンプに押されて上端部の間が広げられても、接触片の湾曲した上端部とバンプとは、常に点接触状態となる。したがって、小型化しても十分な電気接続の接触信頼性を確保することができる。
また、本発明は、集積回路用ソケットを提供する。
本発明の集積回路用ソケットは、ベースと、集積回路を支持するプラットホームと、上記集積回路に電気的に接続するとともに、上記ベースに対して空間を設けて上記プラットホームを支持し、かつ上記ベースに対する上記プラットホームの弾性移動を許容するコンタクトと、静止位置において上記ベースに対して上記プラットホームを保持するとともに、上記静止位置から上記ベース方向への上記プラットホームの平行移動を許容する手段とを備えたタイプのものである。上記コンタクトは、前述の本発明のいずれかの構成を有するコンタクトである。
上記構成によれば、集積回路のバンプとの接触信頼性が高いコンタクトを用いて、エリアアレイタイプのICバンプの高密度化に対応し得る。
以下、添付図面を参照して、本発明をその好適な実施の形態に基づき詳細に説明する。
まず、第1実施形態のコンタクト50およびこのコンタクト50を用いるテスト用のICソケット1について説明する。
コンタクト50は、図3の斜視図および図4の側面図に示したように、大略、上端から下端に向け、接触部52と、弾性体部62と、固定部72と、端子部82とを備える。コンタクト50は、電気信号の伝送が可能な電気良導性の弾性金属材料からなり、例えば図7の斜視図および図8の断面図に示したエリアアレイタイプのICソケット1において、不図示のICパッケージのバンプに接触及び分離する導電接続要素として特に好適に使用される。
コンタクト50の接触部52は、図5の拡大斜視図に示すように、基端54と一対の接触片56とからなる。一対の接触片56の下部は、基端54の両側にそれぞれ連結し、垂直方向に互いに略平行に延在する。一対の接触片56の上部は、それぞれ上向きに突出し、下方から上方に向かうに従って内側中心に向き、互いに接近していて、山型すなわち略ハ字状に傾斜し、先が細くなっている。各接触片56の上端部58は、丸味をもって加工されていて、詳しくは後述するが、図6の説明図に示すように、ICパッケージの球形状のバンプ90との接触によって上端部58が開げられても、常に点接触するようになっている。接触片56の上端部58の間隔W1と、大略片持ち梁に相当する接触片56の上部の長さLとは、ICパッケージのバンプ90の表面の摺動作用等を考慮して決める。
弾性体部62は、接触部52が上下方向に弾力的に変位できるようにする。すなわち、弾性体部62は、図3および図4に示すように、略C形状の主湾曲部66と、接触部52と主湾曲部66との間を連結する上連結部64と、主湾曲部66と固定部72との間を連結する下連結部68とを有する。各連結部64,68は、略C形状の略同一の湾曲形状を有する。各連結部64,68は、主湾曲部66とは反対側に湾曲し、かつ各連結部64,68の曲率半径は主湾曲部66の曲率半径より小さい。
ICパッケージのバンプとの接触によって弾性体部62に上下方向の荷重が作用すると、曲り梁に相当する主湾曲部66および各連結部64,68は、前述したように、それぞれ上下方向および水平方向に変位する。主湾曲部66および各連結部64,68はそれぞれの湾曲突出方向とは反対方向に水平方向に変位するので、各連結部64,68の水平方向の変位によって主湾曲部66の水平方向の変位を相殺し、これによって、接触部52を、ICソケットの設計基準(例えば、EIAJ EDR−7315)から要請される寸法精度で、ICソケットの使用前(応力付加前)、使用時(応力付加時)において維持し得るように構成されている。
固定部72は、コンタクト50をベース10に固定する基準壁74と、対をなす側壁76とからなる。側壁76は、その下端部に係止用の突起78を有する。
端子部82は、コンタクト50をICソケット1に組み込んだときに、その先端84側がソケット1から下方に突出して、不図示のプリント配線板等の外部回路板の導体に固定的に接続されるようになっている。
次に、上記構成のコンタクト50を用いるICソケット1について説明する。
図7および図8に示すように、ICソケット1は、大略、ベース10と、ICパッケージを支持するプラットホーム20と、プラットホーム20と接触しているICパッケージを保持するカバー40(図7では不図示)と、ベース10の下側に配置されるアライメントプレート30と、複数のコンタクト50(一部のみ図示)とを備える。
ベース10は、大略矩形板状の底壁12と、底壁12の周囲4辺から上方に突設された4つの側壁16a,16b,16c,16dとを有し、底壁12の上方に内部開口空間18を形成する。内部開口空間18内に、コンタク50の弾性体部62が配置されるようになっている。底壁12には、ICパッケージのバンプの配列に対応して貫通穴14(一部のみ図示)が形成されている。貫通穴14は、上下で中心位置が少しずれていて、底壁12の中間位置に上向きおよび下向きの段面が形成されている。
プラットホーム20は、大略矩形板状であり、その上面の四隅には***したアライメト***部22を含み、ICパッケージ用の載置部、すなわちネストを形成する。プラットホーム20には、ICパッケージのバンプの配列に対応して貫通穴24、すなわちアライメントホールが形成されている。プラットホーム20は、ベース10の側壁16a,16b,16c,16dの上部によって、水平方向の所定隙間内で位置決めされ、ベース10の側壁16b,16dの上部に固定されたネストブラケット28によって上限位置が規制された状態で、コンタクト50によって上方向に弾力的に支持され、ベース10から浮いた状態となっている。
アライメントプレート30は、大略矩形板状であり、その周囲には上方に突出する4つの係止脚32が突設されていて、ベース10の下側に着脱可能に保持されるようになっている。詳しくは、係止脚32は、その先端に突起33を有し、係止脚32がベース10の側壁16b,16dに形成した凹み17に下方から挿入される。係止脚32の突起33は、ベース10の底壁12の上面に係合し、アライメントプレート30がベース10の底壁12から下方に一定以上移動しないようになっている。アライメントプレート30には、ベース10の貫通穴14に対応して、貫通穴34が形成されている。
カバー40は、ベース10の一辺、すなわち一つの側壁16aに沿って配置されたヒンジによって、ベース10に回動自在に取り付けられる。カバー40は、上記一つの側壁16aに対向する側面16cに設けた突起19に係止するラッチ42を有し、カバー40が閉じた状態を保持できるようになっている。
コンタクト50は、コンタクト50の端子部82側をベース10の底壁12の貫通穴14に上側から挿入して、ベース10で保持する。このとき、コンタクト50の固定部72は、その基準壁74の下端面がベース10の底壁12の貫通穴14の上向きの段面に当接し、かつ、側壁76の突起78が貫通穴14の上向きの段面に係止することによって、ベース10の底壁12に固定される。このように固定することによって、ベース10の底壁12に余分な応力を加えないでコンタクト50を固定することができるので、従来の圧入法による場合とは異なり、組立時におけるコンタクト50の変形やベース10の白化、割れ等の欠陥の発生を格段に防止することができる。
コンタクト50の端子部82は、アライメントプレート30の貫通穴34を貫通して下方に突出する。突出した端子部82の先端84は、たとえば、ICソケット10が取り付けられる回路板(図示せず)の穴に、電気的に接続する。
全てのコンタクト50をベース10で支持した後、ベース10の上にプラットホーム20を配置する。このとき、各コンタクト50の接触部52の上端側が細くなっているので、プラットホーム20の各貫通穴24に、対応するコンタクト50の各接触部52を容易に挿通することができる。コンタクト50は、各接触部52がプラットホーム20の各貫通穴24に摺接することによって、プラットホーム20を上下方向に変位可能に支持する。このとき、コンタクト50の各接触部52の接触片56の先端側は、プラットホーム20の上面から突出するようになっている。
上記構成のICソケット1は、使用時には、プラットホーム20の上に不図示のICパッケージを載置した後にカバー40を閉じ、ICパッケージの各バンプと不図示の外部回路とをコンタクト50によって電気的に接続する。
カバー40を閉じると、カバー40とICパッケージとの接触は、ICパッケージの表面全体で同時に生じるのではなく、むしろICパッケージの一端に沿って集中する。ICソケット1のプラットホーム20はコンタクト50によってベース10に対して上下方向に弾性変位可能に支持され、かつプラットホーム20は水平方向の隙間を設けてベース10に対して位置決めされているので、プラットホーム20はICパッケージに不均一に加えられる力に応じて任意の方向に自由に傾き、ICパッケージに対する損傷を防ぐようになっている。カバー40が完全に閉じた状態となると、プラットホーム20はカバー16と略完全に平行となる。この最終位置において、カバー40によってICパッケージに加えられる力は、ICパッケージの表面に略均等に配分され、ICパッケージのバンプとコンタクト50の接触部52との間は、以下のように良好な接触状態となる。
すなわち、図6に示すように、ICパッケージに加えられる力により、バンプ90の球面下部は、対応するコンタクト50の一対の接触片56の上端部58に接触し、上端部58の間を押し広げる。たとえば、一対の接触片56の上端部58の間隔は、バンプ90と非接触時の最小の幅W1から、バンプ90と接触することで開いた幅W2となる。バンプ90が一対の接触片56の上端部58を押し開げるとき、バンプ90の表面はワイピングされて酸化被膜が除去され、このワイピングされた部分に上端部58の丸味を付けた凸状の部分が接触するので、バンプ90とコンタクト50との間は、良好な接触が得られるようになる。
さらに、一対の接触片56の上端側は山型(略ハ字状)に先細に傾斜(内開き)しているので、一対の接触片56の上端部58がバンプ90に当たって開いても、バンプ90は上端部58の凸状の丸味部と常に接触するようになっている。仮に接触片が略V字状に先広に傾斜(外開き)している場合、接触片がバンプと当たって開くと、接触片の内側の平坦部がバンプと接することとなり、集中荷重方式の接点条件とはならない。なお、コンタクトが外開きの場合には、組み立て時に、プラットホーム20のアライメントホール24へのコンタクトの挿入が困難となるなどの不具合も生じる。
接触片56の上端部58は、バンプの大きさ、高さを考慮して、個々具体的に形状、構造が決められ、バンプ90との良好な接触が得られるように設計される。バンプ90とコンタクト50の接触部52との良好な例としては、2つの接点における接線に立てた垂線、すなわち法線のなす角βが60°〜120°となることが好ましい。角度βが小さすぎると、バンプ90の最下面を傷付け、へこみや損傷等を生じやすくなる。一方、角度βが大きすぎると、ソケット、ICパッケージ、両者の配置を、製作・組み立て時に高精度に行わないと、コンタクト50がバンプ90に片当たりしやすくなる。
次に、コンタクトの上端形状が上記第1実施形態と異なる第2および第3実施形態について説明する。
第2実施形態のコンタクトは、図11の拡大斜視図に示すように、接触部の各接触片56aの上端側を円弧状にそれぞれ内側に丸めて、上端部58aを形成している。そのため、バンプと接触を繰り返しても、接触片56aの上端部58aの変形や摩耗等が生じにくい。
第3実施形態のコンタクトは、図12の拡大斜視図に示すように、接触部の接触片56bの上端部58bに、バンプと接触する部分の周囲に設けた***部59を有する。この***部59によって、バンプは必ず接触片56bの上端部58bの中央に接触する。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
従来例のコンタクトの要部斜視図である。 他の従来例のコンタクトの要部斜視図である。 本発明の第1実施形態のコンタクトの斜視図である。 図3のコンタクトの側面図である。 図3のコンタクトの接触部の拡大斜視図である。 コンタクトの接触の説明図である。 図3のコンタクトを用いるICソケットの分解斜視図である。 図7のICソケットの断面図である。 コンタクトの弾性変形の説明図である。 コンタクトの弾性変形の説明図である。 本発明の第2実施形態のコンタクトの接触部の拡大斜視図である。 本発明の第3実施形態のコンタクトの接触部の拡大斜視図である。
符号の説明
1:ICソケット、10:ベース、12:底壁、14:貫通穴、16a,16b,16c,16d:側壁、17:凹み、18:内部開口空間、19:突起、20:プラットホーム、22:***部、24:貫通穴、28:ネストブラケット、30:アライメントプレート、32:係止脚、33:突起、34:貫通穴、40:カバー、42:ラッチ、50:コンタクト、52:接触部(上端接触部)、54:基端、56,56a,56b:接触片、58,58a,58b:上端部、59:***部、62:弾性体部、64:上連結部(他の湾曲部)、66:主湾曲部(一つの湾曲部)、68:下連結部(他の湾曲部)、72:固定部(下端端子部、基端)74:基準壁、76:側壁、78:突起、82:端子部(下端端子部)、84:先端、90:バンプ。

Claims (2)

  1. ICパッケージのバンプと接触する上端接触部(52)と、回路板に電気的に接続し、その基端(72)が集積回路用ソケットに固定される下端端子部(72,82)と、上記上端接触部(52)と上記下端端子部(72,82)との間に側方に突出する略C字形状の一つの湾曲部(66)を含む弾性体部(62)とを備えてなり、該弾性体部(62)により上記上端接触部(52)が上下方向に弾力的に変位することができるように構成された、コンタクト(50)において、上記上端接触部(52)は、互いに略平行に上向きにそれぞれ突出する2つの接触片(56,56a,56b)を有し、該各接触片(56,56a,56b)は、その各上端側が互いに接近する方向に傾斜し上に行くほど狭まった先細形状となり、かつ、丸く湾曲した上端部(58,58a,58b)をそれぞれ有することを特徴とする、コンタクト。
  2. ベース(10)と、集積回路を支持するプラットホーム(20)と、上記集積回路に電気的に接続するとともに、上記ベース(10)に対して空間(18)を設けて上記プラットホーム(20)を支持し、かつ上記ベース(10)に対する上記プラットホーム(20)の弾性移動を許容するコンタクト(50)と、静止位置において上記ベース(10)に対して上記プラットホーム(20)を保持するとともに、上記静止位置から上記ベース(10)方向への上記プラットホーム(20)の平行移動を許容する手段とを備えた、集積回路用ソケットにおいて、上記コンタクト(50)が、請求項1に記載のコンタクトであることを特徴とする、集積回路用ソケット。
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