JP2007126554A - 感熱消色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具、筆記具セット - Google Patents

感熱消色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具、筆記具セット Download PDF

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Abstract

【課題】 被筆記体を繰り返し使用しても以前に形成した消色状態の筆跡が褐変により視認されることなく、紙の省資源化や感熱記録材料への適用性を満たすと共に、加熱装置にも悪影響を与え難い感熱消色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具、筆記具セットを提供する。
【解決手段】 (イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物をマイクロカプセル壁膜に内包したマイクロカプセル顔料と、溶剤とからなるインキ組成物であって、前記マイクロカプセル顔料は、感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が5:1〜1:1の範囲にあり、加熱により発色状態から消色状態に変位し、消色状態が常温域において記憶保持される感熱消色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具と筆記具セット。
【選択図】 なし

Description

本発明は感熱消色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具、筆記具セットに関する。更に詳細には、紙、感熱記録材料等の繰り返し使用される被筆記体への加筆に適した感熱消色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具、筆記具セットに関する。
従来より、加熱により消色するインキ組成物を収容した筆記具が開示されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
前記筆記具に適用されるインキ組成物は、ロイコ染料と、顕色剤と、消色剤とからなるマイクロカプセル顔料を含有してなり、加熱によりロイコ染料を消色させることにより筆跡を消去できる機能を有するため、紙を繰り返し使用して省資源化を図ることができると共に、感熱記録材料にも加筆でき、その後、印字と筆跡を共に消去して繰り返し使用できる利便性を有する。
しかしながら、前記紙や感熱記録材料等の被筆記体は繰り返し使用できるものの、以前に形成した消色状態の筆跡は何度も加熱に晒されたり、加熱装置のサーマルヘッドや被筆記体同士の擦過を受けたり、各種挟着材(クリップ等)の使用による加圧を受けることが繰り返し頻繁に発生する。
従って、以前に形成した筆跡が劣化して褐変したり、カプセル中の内包物が滲み出して感熱記録材料の発消色機能を阻害したり、加熱装置に悪影響を与える虞がある。
特開平10−88046号公報 特開2001−220530号公報 特開2001−247807号公報
本発明は、加熱により筆跡を消去して繰り返し使用する被筆記体に適した筆記具の実用性を高めようとするものであって、即ち、被筆記体は繰り返し使用しても以前に形成した消色状態の筆跡が視認されることなく、紙の省資源化や感熱記録材料への適用性を満たすと共に、加熱装置にも悪影響を与え難い感熱消色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具、筆記具セットを提供しようとするものである。
本発明は、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物をマイクロカプセル壁膜に内包したマイクロカプセル顔料と、溶剤とから少なくともなるインキ組成物であって、前記マイクロカプセル顔料は、感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が5:1〜1:1の範囲にあり、加熱により発色状態から消色状態に変位し、消色状態が常温域において記憶保持される感熱消色性筆記具用インキ組成物を要件とする。
更には、前記マイクロカプセル顔料の平均粒子径が0.5〜20μmの範囲にあること、前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料の平均粒子径が0.5〜2.0μmの範囲にあり、且つ、4.0μmを超える粒子が全マイクロカプセル顔料中の10体積%未満であり、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料中の50体積%以上であること、前記マイクロカプセル顔料は、色濃度−温度曲線に関して完全消色温度(t)が50〜100℃であること、前記マイクロカプセル顔料は、下記式(1)で示される加熱積算指数(K)が300以上を満たすこと等を要件とする。
K=[〔(T−100)/10〕+1〕]×S
〔Kは加熱積算指数、Tは100〜200℃の範囲内の各加熱温度(℃)、Sは加熱時間(分)〕
更には、前記感熱消色性筆記具用インキ組成物を収容してなる筆記具、前記筆記具と、加熱装置とからなる筆記具セット、前記筆記具と、被筆記体とからなる筆記具セット、前記筆記具と、加熱装置と、被筆記体とからなる筆記具セット等を要件とする。
本発明は、被筆記体を繰り返し使用しても以前に形成した消色状態の筆跡が褐変により視認されることなく、紙の省資源化や感熱記録材料への適用性を満たすと共に、加熱装置にも悪影響を与え難い感熱消色性筆記具用インキ組成物及びそれを収容した筆記具、筆記具セットを提供できる。
本発明の感熱消色性筆記具用インキ組成物に含有される(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物を内包したマイクロカプセル顔料は、温度変化により大きなヒステリシス特性を示して消色に要した熱を取り去った後にあっても、消色状態を保持する変色機能を備える。
以下に本発明に用いられる感温変色性色彩記憶性組成物の色濃度−温度曲線におけるヒステリシス特性を図1のグラフによって説明する。
図1において、縦軸に色濃度、横軸に温度が表されている。温度変化による色濃度の変化は矢印に沿って進行する。ここで、Aは完全消色状態に達する最低温度T(以下、完全消色温度と称す)における濃度を示す点であり、Bは完全発色状態を保持できる最高温度T3(以下、消色開始温度と称す)における濃度を示す点であり、Cは完全消色状態を保持できる最低温度T(以下、発色開始温度と称す)における濃度を示す点であり、Dは完全発色状態に達する最高温度T(以下、完全発色温度と称す)における濃度を示す点である。
変色温度領域は前記TとT間の温度域であり、発色状態と消色状態の両相が共存でき、色濃度の差の大きい領域であるTとT間の温度域が実質変色温度域(二相保持温度域)である。
また、線分EFの長さが変色のコントラストを示す尺度であり、線分HGの長さがヒステリシスの程度を示す温度幅(以下、ヒステリシス幅ΔHと記す)であり、このΔH値が大きい程、変色前後の各状態の保持が容易である。
本発明で好適に用いられる感温変色性色彩記憶性組成物の変色前後の各状態が保持できるΔH値は40℃乃至70℃の範囲であり、好ましくは50乃至70℃、更に好ましくは60乃至70℃である。
又、前記において、発色状態と消色状態の二相が実質的に保持され、実用に供される温度、即ち、Tを含むTとTの間の温度幅は30〜60℃の範囲が有効である。
更に、変色前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態のみ存在させるためには、完全消色温度(T)が40℃以上、好ましくは50℃以上、より好ましくは60℃以上であり、且つ、最低保持温度(T)が5℃以下、好ましくは0℃以下、より好ましくは−5℃以下である。
前記完全消色温度(T)が40℃以上であれば、夏場のような気温の高い条件下でも発色状態を維持でき、前記発色開始温度(t)が5℃以下であれば通常の使用で消色状態が維持できる。
また、加熱装置の適用により確実な消去を可能とするためには、完全消色温度(T)は100℃以下が好ましい。
本発明においては、筆記具に充填された状態の感温変色性色彩記憶性組成物を発色状態にする必要がある。そのため、筆記具、インキ組成物、或いは、マイクロカプセル顔料を予め冷却して感温変色性色彩記憶性組成物を発色させておく必要がある。
製造工程における冷却手段としては汎用の冷凍庫にて冷却することが好ましいが、冷凍庫の冷却能力を考慮すると、−30℃迄が限度であり、従って、完全発色温度(t)は−30℃以上であることが好ましい。
ここで、TとTの差、或いは、TとTの差であるΔtが変色の鋭敏性を示す尺度である。
以下に感温変色性色彩記憶性組成物の(イ)、(ロ)、(ハ)の各成分について具体的に化合物を例示する。
前記(イ)成分、即ち電子供与性呈色性有機化合物としては、従来より公知のジフェニルメタンフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、インドリルフタリド類、ジフェニルメタンアザフタリド類、フェニルインドリルアザフタリド類、フルオラン類、スチリノキノリン類、ジアザローダミンラクトン類等が挙げられ、以下にこれらの化合物を例示する。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−〔2−エトキシ−4−(N−エチルアニリノ)フェニル〕−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3,6−ジフェニルアミノフルオラン、3,6−ジメトキシフルオラン、3,6−ジ−n−ブトキシフルオラン、2−メチル−6−(N−エチル−N−p−トリルアミノ)フルオラン、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−メチル−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(3−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N−メチルアニリノ)−6−(N−エチル−N−p−トリルアミノ)フルオラン、1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−キシリジノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンツ−6−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)フルオラン、1,2−ベンツ−6−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)フルオラン、2−(3−メトキシ−4−ドデコキシスチリル)キノリン、スピロ〔5H−(1)ベンゾピラノ(2,3−d)ピリミジン−5,1′(3′H)イソベンゾフラン〕−3′−オン,2−(ジエチルアミノ)−8−(ジエチルアミノ)−4−メチル−、スピロ〔5H−(1)ベンゾピラノ(2,3−d)ピリミジン−5,1′(3′H)イソベンゾフラン〕−3′−オン,2−(ジ−n−ブチルアミノ)−8−(ジ−n−ブチルアミノ)−4−メチル−、スピロ〔5H−(1)ベンゾピラノ(2,3−d)ピリミジン−5,1′(3′H)イソベンゾフラン〕−3′−オン,2−(ジ−n−ブチルアミノ)−8−(ジエチルアミノ)−4−メチル−、スピロ〔5H−(1)ベンゾピラノ(2,3−d)ピリミジン−5,1′(3′H)イソベンゾフラン〕−3′−オン,2−(ジ−n−ブチルアミノ)−8−(N−エチル−N−i−アミルアミノ)−4−メチル−、スピロ〔5H−(1)ベンゾピラノ(2,3−d)ピリミジン−5,1′(3′H)イソベンゾフラン〕−3′−オン,2−(ジ−n−ブチルアミノ)−8−(ジ−n−ブチルアミノ)−4−フェニル、3−(2−メトキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−ペンチル−2−メチルインドール−3−イル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド等を挙げることができる。
更には、蛍光性の黄色〜赤色の発色を発現させるのに有効な、ピリジン系、キナゾリン系、ビスキナゾリン系化合物等を挙げることができる。
成分(ロ)の電子受容性化合物としては、活性プロトンを有する化合物群、偽酸性化合物群(酸ではないが、組成物中で酸として作用して成分(イ)を発色させる化合物群)、電子空孔を有する化合物群等がある。
活性プロトンを有する化合物を例示すると、フェノール性水酸基を有する化合物としては、モノフェノール類からポリフェノール類があり、さらにその置換基としてアルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシ基及びそのエステル又はアミド基、ハロゲン基等を有するもの、及びビス型、トリス型フェノール等、フェノール−アルデヒド縮合樹脂等が挙げられる。又、前記フェノール性水酸基を有する化合物の金属塩であってもよい。
以下に具体例を挙げる。
フェノール、o−クレゾール、ターシャリーブチルカテコール、ノニルフェノール、n−オクチルフェノール、n−ドデシルフェノール、n−ステアリルフェノール、p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、o−フェニルフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸n−オクチル、レゾルシン、没食子酸ドデシル、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4′−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1−フェニル−1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−オクタン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ノナン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−デカン、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ドデカン、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)エチルプロピオネート、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−ノナン等がある。
なお、前記フェノール性水酸基を有する化合物として、少なくとも3以上のベンゼン環を有し、且つ、分子量が250以上、好ましくは分子量が250乃至500のフェノール性水酸基を有する化合物、又は、以下に示されるフェノール性水酸基を有する化合物を用いると、消色状態から発色状態に移行する際の変色感度をより鋭敏にすることができる。具体的には、図2に示すように完全消色状態を示す温度(T)から発色を開始する温度(T)を経て完全発色温度を示す温度(T)に達する際の変色挙動において、発色を開始する温度(T)が高温側にシフトして徐々に発色する挙動を示さず、図1のように発色を開始する温度(T)と完全発色温度を示す温度(T)の温度差が小さく、消色状態から発色状態に鋭敏に移行する挙動を示し易くなる。
前記少なくとも3以上のベンゼン環を有し、且つ、分子量が250以上のフェノール性水酸基を有する化合物としては、
4,4′,4″−メチリデントリスフェノール、
2,6−ビス〔(2−ヒドロキシ−5−メチルフェノール)メチル〕−4−メチルフェノール、
4,4′−〔1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン〕ビスフェノール、
4,4′,4″−エチリデントリス〔2−メチルフェノール〕、
4,4′−〔(2−ヒドロキシフェニル)メチレン〕ビス[2,3,6−トリフェニルフェノール]、
2,2−メチレンビス[6−[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−4−メチルフェノール]、
2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニルメチル)1,3−ベンゼンジオール、
4,4′,4″−エチリデントリスフェノール、
4,4′−[(4−ヒドロキシフェニル)メチレン]ビス[2−メチルフェノール]、
4,4′−[(4−ヒドロキシフェニル)メチレン]ビス[2,6−ジメチルフェノール]、
4,4′−[(4−ヒドロキシフェニル)メチレン]ビス[2−メチルフェノール]、
4,4′−[(4−ヒドロキシフェニル]メチレン]ビス[2,6−ジメチルフェノール]、
4,4′−[(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)メチレン]ビス[2,6−ジメチルフェノール]、
2,4−ビス[(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−シクロヘキシルフェノール、
4,4′−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェノール)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビス[2−メチルフェノール]、
4,4′−[(4−ヒドロキシフェニル)メチレン]ビス[2−シクロヘキシル−5−メチルフェノール]、
4,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]1,3−ベンゼンジオール、
4,4′−[(3,4−ジ−ヒドロキシフェニル)メチレン]ビス[2,6−ジメチルフェノール]、
4,4′−(1−フェニルエチリデン)ビスフェノール、
5,5′−(1−メチルエチリデン)ビス[1−フェニル−2−オール]、
4,4′,4″−メチリデントリスフェノール、
4,4′−[1−[4−[1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル]フェニル]エチリデン]ビスフェノール、
4,4′−(フェニルメチレン)ビスフェノール、
4,4′−[1,4−フェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビス[2−メチルフェノール]、
5,5′−(1,1−シクロヘキシリデン)ビス−[1−ビフェニル−2−オール]等が挙げられる。
前記フェノール性水酸基を有する化合物としては、
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)、ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジエチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−プロピル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5−ジプロピル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−ペンチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−ヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−ヘプチル−4−ヒドキシフェニル)スルフィド、ビス(5−オクチル−2−ヒドロキシフェニル)スルフィド等が挙げられる。
前記フェノール性水酸基を有する化合物が最も有効な熱変色特性を発現させることができるが、芳香族カルボン酸及び炭素数2〜5の脂肪族カルボン酸、カルボン酸金属塩、酸性リン酸エステル及びそれらの金属塩、1、2、3−トリアゾール及びその誘導体から選ばれる化合物等であってもよい。
次に(ハ)成分のエステル化合物について具体的に例示する。
前記(ハ)成分としては、特公平4−17154号公報に開示した、5℃以上50℃未満のΔT値(融点−曇点)を示すカルボン酸エステル化合物、例えば、分子中に置換芳香族環を含むカルボン酸エステル、無置換芳香族環を含むカルボン酸と炭素数10以上の脂肪族アルコールのエステル、分子中にシクロヘキシル基を含むカルボン酸エステル、炭素数6以上の脂肪酸と無置換芳香族アルコール又はフェノールのエステル、炭素数8以上の脂肪酸と分岐脂肪族アルコール又はエステル、ジカルボン酸と芳香族アルコール又は分岐脂肪族アルコールのエステル、ケイ皮酸ジベンジル、ステアリン酸ヘプチル、アジピン酸ジデシル、アジピン酸ジラウリル、アジピン酸ジミリスチル、アジピン酸ジセチル、アジピン酸ジステアリル、トリラウリン、トリミリスチン、トリステアリン、ジミリスチン、ジステアリン等が挙げられる。
また、特開2004−107367号公報に開示した、1−,10−デカメチレンジカルボン酸、1−,11−ウンデカメチレンジカルボン酸、1−,12−ドデカメチレンジカルボン酸、1−,13−トリデカメチレンジカルボン酸、1−,14−テトラデカメチレンジカルボン酸、1−,15−ペンタデカメチレンジカルボン酸、1−,16−ヘキサデカメチレンジカルボン酸、1−,17−ヘプタデカメチレンジカルボン酸、1−,18−オクタデカメチレンジカルボン酸、1−,20−エイコサメチレンジカルボン酸から選ばれる炭素数12以上の飽和直鎖二塩基酸と、ベンジルアルコール、4−メチルベンジルアルコール、4−イソプロピルベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−フェニルエチルアルコール、3−フェニル−1−プロパノール、4−フェニル−2−ブタノール、p−クロロベンジルアルコールから選ばれる分子内に芳香環を有する一価アルコールとから構成されるジエステル類を用いることもできる。
炭素数9以上の奇数の脂肪族一価アルコールと炭素数が偶数の脂肪族カルボン酸から得られる脂肪酸エステル化合物、n−ペンチルアルコール又はn−ヘプチルアルコールと炭素数10乃至16の偶数の脂肪族カルボン酸より得られる総炭素数17乃至23の脂肪酸エステル化合物も有効である。
具体的には、酢酸n−ペンタデシル、酪酸n−トリデシル、酪酸n−ペンタデシル、カプロン酸n−ウンデシル、カプロン酸n−トリデシル、カプロン酸n−ペンタデシル、カプリル酸n−ノニル、カプリル酸n−ウンデシル、カプリル酸n−トリデシル、カプリル酸n−ペンタデシル、カプリン酸n−ヘプチル、カプリン酸n−ノニル、カプリン酸n−ウンデシル、カプリン酸n−トリデシル、カプリン酸n−ペンタデシル、ラウリン酸n−ペンチル、ラウリン酸n−ヘプチル、ラウリン酸n−ノニル、ラウリン酸n−ウンデシル、ラウリン酸n−トリデシル、ラウリン酸n−ペンタデシル、ミリスチン酸n−ペンチル、ミリスチン酸n−ヘプチル、ミリスチン酸n−ノニル、ミリスチン酸n−ウンデシル、ミリスチン酸n−トリデシル、ミリスチン酸n−ペンタデシル、パルミチン酸n−ペンチル、パルミチン酸n−ヘプチル、パルミチン酸n−ノニル、パルミチン酸n−ウンデシル、パルミチン酸n−トリデシル、パルミチン酸n−ペンタデシル、ステアリン酸n−ノニル、ステアリン酸n−ウンデシル、ステアリン酸n−トリデシル、ステアリン酸n−ペンタデシル、エイコサン酸n−ノニル、エイコサン酸n−ウンデルシ、エイコサン酸n−トリデシル、エイコサン酸n−ペンタデシル、ベヘニン酸n−ノニル、ベヘニン酸n−ウンデシル、ベヘニン酸n−トリデシル、ベヘニン酸n−ペンタデシル等が挙げられる。
ケトン類としては、総炭素数が10以上の脂肪族ケトン類が有効であり、2−デカノン、3−デカノン、4−デカノン、2−ウンデカノン、3−ウンデカノン、4−ウンデカノン、5−ウンデカノン、2−ドデカノン、3−ドデカノン、4−ドデカノン、5−ドデカノン、2−トリデカノン、3−トリデカノン、2−テトラデカノン、2−ペンタデカノン、8−ペンタデカノン、2−ヘキサデカノン、3−ヘキサデカノン、9−ヘプタデカノン、2−ペンタデカノン、2−オクタデカノン、2−ノナデカノン、10−ノナダカノン、2−エイコサノン、11−エイコサノン、2−ヘンエイコサノン、2-ドコサノン、ラウロン、ステアロン等が挙げられる。
更には、総炭素数が12乃至24のアリールアルキルケトン類、例えば、n−オクタデカノフェノン、n−ヘプタデカノフェノン、n−ヘキサデカノフェノン、n−ペンタデカノフェノン、n−テトラデカノフェノン、4−n−ドデカアセトフェノン、n−トリデカノフェノン、4−n−ウンデカノアセトフェノン、n−ラウロフェノン、4−n−デカノアセトフェノン、n−ウンデカノフェノン、4−n−ノニルアセトフェノン、n−デカノフェノン、4−n−オクチルアセトフェノン、n−ノナノフェノン、4−n−ヘプチルアセトフェノン、n−オクタノフェノン、4−n−ヘキシルアセトフェノン、4−n−シクロヘキシルアセトフェノン、4−tert−ブチルプロピオフェノン、n−ヘプタフェノン、4−n−ペンチルアセトフェノン、シクロヘキシルフェニルケトン、ベンジル−n−ブチルケトン、4−n−ブチルアセトフェノン、n−ヘキサノフェノン、4−イソブチルアセトフェノン、1−アセトナフトン、2−アセトナフトン、シクロペンチルフェニルケトン等が挙げられる。
エーテル類としては、総炭素数10以上の脂肪族エーテル類が有効であり、ジペンチルエーテル、ジヘキシルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジオクチルエーテル、ジノニルエーテル、ジデシルエーテル、ジウンデシルエーテル、ジドデシルエーテル、ジトリデシルエーテル、ジテトラデシルエーテル、ジペンタデシルエーテル、ジヘキサデシルエーテル、ジオクタデシルエーテル、デカンジオールジメチルエーテル、ウンデカンジオールジメチルエーテル、ドデカンジオールジメチルエーテル、トリデカンジオールジメチルエーテル、デカンジオールジエチルエーテル、ウンデカンジオールジエチルエーテル等が挙げられる。
本発明で特に好適に用いられる(ハ)成分は、分子内に芳香環を2個有するアルコール化合物と、炭素数4以上の飽和又は不飽和脂肪酸とから構成される化合物である。
前記化合物として具体的には、ブタン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ペンタン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ヘキサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ヘプタン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、オクタン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ノナン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、デカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ウンデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ドデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、トリデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、テトラデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ペンタデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ヘキサデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ヘプタデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、オクタデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ノナデカン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、エイコサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、トリコサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、テトラコサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ペンタコサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ヘキサコサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ヘプタコサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、オクタコサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ノナコサン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、トリアコンタン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチル、ヘントリアコンタン酸−4−ベンジルオキシフェニルエチルを例示できる。
本発明における(イ)、(ロ)、(ハ)3成分の構成成分割合は、濃度、変色温度、変色形態や各成分の種類に左右されるが、一般的に所望の特性が得られる成分比は、(イ)成分1に対して、(ロ)成分0.1〜50、好ましくは0.5〜20、(ハ)成分1〜800、好ましくは5〜200の範囲である(前記割合はいずれも重量部である)。
又、各成分は各々二種以上の混合であってもよく、機能に支障のない範囲で酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、溶解助剤等を添加することができる。
前記三成分からなる均質相溶混合物はマイクロカプセルに内包して使用される。それは、酸性物質、塩基性物質、過酸化物等の化学的に活性な物質又は他の溶剤成分と接触しても、その機能を低下させることがないことは勿論、耐熱安定性が保持できるためであり、種々の使用条件において感温変色性色彩記憶性組成物は同一の組成に保たれ、同一の作用効果を奏することができるからである。
前記マイクロカプセルは、平均粒子径0.5〜20μm、好ましくは0.5〜10μm、より好ましくは、0.5〜5μmの範囲が実用性を満たす。
前記マイクロカプセルは、最大外径の平均値が、20μmを越える系では、インキへの使用に対して、分散安定性に欠ける。
一方、最大外径の平均値が0.5μm以下の系では、高濃度の発色性を示し難い。
また、前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料の平均粒子径が0.5〜2.0μmの範囲にあり、且つ、4.0μmを超える粒子が全マイクロカプセル顔料中の10体積%未満であり、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料中の50体積%以上であれば、消色した筆跡を復元する機能を効果的に発現できる。
平均粒子径が2.0μmを越える系では、擦過によってマイクロカプセル顔料が筆跡から剥離し易くなる。一方、0.5μm以下の系では、高濃度の発色性を示し難い。
更に、前記マイクロカプセル顔料中の4.0μmを越える粒子が全マイクロカプセル顔料中の10体積%未満、好ましくは7体積%未満、より好ましくは5体積%未満であり、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料中の50体積%以上、好ましくは60体積%以上、より好ましくは70体積%以上である。
4.0μmを越える粒子が顔料中10体積%を越えると、筆記具の構造によってはインキ流通性を損なうことがある。
また、2.0μm未満の粒子が顔料中50体積%未満では、紙面に浸透する粒子が少なく、紙面上に存在する粒子が多くなるため、擦過によって筆跡から剥離したり、空白部分に転移する粒子が多く存在するため、復元した筆跡の明瞭且つ色濃度の維持ができなくなる。
前記マイクロカプセル顔料は、内包物:壁膜=5:1〜1:1(重量比)の範囲が有効であり、好適には、内包物:壁膜=4:1〜1:1(重量比)である。
壁膜の比率が前記範囲より小になると、マイクロカプセル壁膜の強度に乏しくなり、加熱装置のサーマルヘッドや被筆記体同士の擦過、各種挟着材(クリップ等)の使用による加圧によってカプセル中の内包物が滲み出して感熱記録材料の発消色機能を阻害したり、加熱装置に悪影響を与えることがある。
一方、内包物の比率が前記範囲より小になると発色時の色濃度及び鮮明性の低下を免れない。
前記マイクロカプセル化は、従来より公知のイソシアネート系の界面重合法、メラミン−ホルマリン系等のin Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、用途に応じて適宜選択される。更にマイクロカプセルの表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
前記マイクロカプセル顔料は、円形断面の形態であっても非円形断面の形態であってもよい。
更に、マイクロカプセル顔料は、下記式(1)で示される加熱積算指数(K)が300以上を満たすことが好ましい。
K=[〔(T−100)/10〕+1〕]×S
〔Kは加熱積算指数、Tは100〜200℃の範囲内の各加熱温度(℃)、Sは加熱時間(分)〕
加熱積算指数(K)は、マイクロカプセル顔料の耐熱性を表す尺度であり、例えば、150℃の条件下で指数が300の場合は8分強の耐熱性を有することになる。しかし、150℃の条件下で指数が100の場合は3分程度の耐熱性を維持するに留まる。
加熱装置による加熱(大凡100〜200℃)の範囲で繰り返し加熱される本発明のインキ組成物においては、加熱積算指数(K)が300未満では繰り返しの加熱によりマイクロカプセル顔料が劣化して褐変を生じ易くなり、よって、被筆記体上の消去した筆跡が視認されて繰り返しの使用を妨げることになる。
本発明においては、前記マイクロカプセル顔料を溶剤中に分散してインキ組成物が得られる。
前記インキに用いられる溶剤としては、水性インキの場合は水と必要により水溶性有機溶剤が用いられる。
前記水溶性有機溶剤としては、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、グリセリン、ソルビトール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、チオジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、スルフォラン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
また、油性インキの場合は有機溶剤が用いられる。
前記有機溶剤としては、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルグリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル、乳酸メチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン等を例示できる。
また、有機溶剤として揮発し易い20℃における蒸気圧が666.6〜6666Pa(5.0〜50mmHg)の溶剤を主溶剤として用いると筆跡の乾燥性に優れるため、筆跡を手触した際、未乾燥のインキが手に付着したり、筆記面上の筆跡を形成していない空白部分を汚染する等の不具合を生じることなく、良好な筆跡を形成できる。
蒸気圧が666.6〜6666Pa(20℃)の有機溶剤としては、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、tert−アミルアルコール等のアルコール系有機溶剤、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル系有機溶剤、
n−ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の炭化水素系有機溶剤、
メチルイソブチルケトン、メチルn−プロピルケトン、メチルn−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケトン等のケトン系有機溶剤、
蟻酸n−ブチル、蟻酸イソブチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル等のエステル系有機溶剤を例示できる。
樹脂としては、ケトン樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、アミド樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルピロリドン、α−及びβ−ピネン・フェノール重縮合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、スチレンマレイン酸共重合物、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、デキストリン等を添加することができ、被筆記体への固着性や粘性付与のために用いられる。
更に、必要により剪断減粘性付与剤を添加することもできる。
前記剪断減粘性付与剤を添加することによって筆跡の滲みを抑制することができるため、紙面は勿論、浸透性の高い布帛等の繊維材料に筆記しても筆跡は滲むことなく、良好な筆跡を形成できる。
更に、前記インキを充填する筆記具がボールペン形態の場合、不使用時のボールとチップの間隙からのインキ漏れだしを防止したり、筆記先端部を上向き(正立状態)で放置した場合のインキの逆流を防止することができる。
尚、前記剪断減粘性付与剤を添加したインキ組成物の粘度は、20℃でのE型回転粘度計による3.84S−1の剪断速度におけるインキ粘度が20〜300mPa・sを示し、且つ、剪断減粘指数が0.1〜0.9を示すことが好ましい。
なお、剪断減粘指数(n)は、剪断応力値(T)及び剪断速度値(j)の如き粘度計による流動学測定から得られる実験式T=Kj(Kは非ニュートン粘性係数)にあてはめることによって計算される値である。
前記剪断減粘性付与剤としては、キサンタンガム、ウェランガム、構成単糖がグルコースとガラクトースの有機酸修飾ヘテロ多糖体であるサクシノグリカン(平均分子量約100乃至800万)、アルカガム、グアーガム、ローカストビーンガム及びその誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸アルキルエステル類、メタクリル酸のアルキルエステルを主成分とする分子量10万〜15万の重合体、グルコマンナン、寒天やカラゲニン等の海藻より抽出されるゲル化能を有する増粘多糖類、ベンジリデンソルビトール及びベンジリデンキシリトール又はこれらの誘導体、架橋性アクリル酸重合体、無機質微粒子、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルエーテル・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アミド等のHLB値が8〜12のノニオン系界面活性剤、ジアルキル又はジアルケニルスルホコハク酸の塩類、N−アルキル−2−ピロリドンとアニオン系界面活性剤の混合物、ポリビニルアルコールとアクリル系樹脂の混合物を例示できる。
本発明のインキ組成物をボールペンに充填して用いる場合は、オレイン酸等の高級脂肪酸、長鎖アルキル基を有するノニオン性界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンオイル、チオ亜燐酸トリ(アルコキシカルボニルメチルエステル)やチオ亜燐酸トリ(アルコキシカルボニルエチルエステル)等のチオ亜燐酸トリエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルのリン酸モノエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルのリン酸ジエステル、或いは、それらの金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、アルカノールアミン塩等の潤滑剤を添加してボール受け座の摩耗防止効果を付与することが好ましい。
その他、必要に応じて炭酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、酢酸ソーダ等の無機塩類、水溶性のアミン化合物等の有機塩基性化合物等のpH調整剤、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、サポニン等の防錆剤、石炭酸、1、2−ベンズチアゾリン3−オンのナトリウム塩、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸プロピル、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン等の防腐剤或いは防黴剤、尿素、ノニオン系界面活性剤、還元又は非還元デンプン加水分解物、トレハロース等のオリゴ糖類、ショ糖、サイクロデキストリン、ぶどう糖、デキストリン、ソルビット、マンニット、ピロリン酸ナトリム等の湿潤剤、消泡剤、分散剤、インキの浸透性を向上させるフッ素系界面活性剤やノニオン系の界面活性剤を使用してもよい。
前記インキ組成物は、チップを筆記先端部に装着したマーキングペンやボールペンに充填して実用に供される。
マーキングペンに充填する場合、マーキングペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップを筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造のマーキングペンが挙げられる。
ボールペンに充填する場合、ボールペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、筆記先端部にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させる構造、軸筒内にインキ組成物を充填したインキ収容管を有し、該インキ収容管はボールを先端部に装着したチップに連通しており、さらにインキの端面には逆流防止用の液栓が密接している構造のボールペンが挙げられる。
前記ボールペンチップについて更に詳しく説明すると、金属製のパイプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたボール抱持部にボールを抱持してなるチップ、或いは、金属材料をドリル等による切削加工により形成したボール抱持部にボールを抱持してなるチップ、金属又はプラスチック製チップ内部に樹脂製のボール受け座を設けたチップ、或いは、前記チップに抱持するボールをバネ体により前方に付勢させたもの等を適用できる。
又、前記ボールは、超硬合金、ステンレス鋼、ルビー、セラミック、樹脂、ゴム等の0.3〜3mm径程度のものが適用できる。
なお、本発明のインキを充填する筆記具は、ボールと同様の転動作用により筆跡を形成させる、ローラー等の転動機構を筆記先端部に備えたものを含む。
インキ組成物を収容するインキ収容管は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる成形体が用いられる。
更に、インキ収容管として透明、着色透明、或いは半透明の成形体を用いることにより、インキ色やインキ残量等を確認できる。
前記インキ収容管にはチップを直接連結する他、接続部材を介して前記インキ収容管とチップを連結してもよい。
尚、インキ収容管はレフィルの形態として、前記レフィルを軸筒内に収容するものでもよいし、先端部にチップを装着した軸筒自体をインキ収容体として、前記軸筒内に直接インキを充填してもよい。
前記インキ収容管に収容したインキ組成物の後端にはインキ逆流防止体を充填することもできる。
前記インキ逆流防止体組成物は不揮発性液体又は難揮発性液体からなる。
具体的には、ワセリン、スピンドル油、ヒマシ油、オリーブ油、精製鉱油、流動パラフィン、ポリブテン、α−オレフィン、α−オレフィンのオリゴマーまたはコオリゴマー、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオイル等があげられ、一種又は二種以上を併用することもできる。
前記不揮発性液体及び/又は難揮発性液体には、ゲル化剤を添加して好適な粘度まで増粘させることが好ましく、表面を疎水処理したシリカ、表面をメチル化処理した微粒子シリカ、珪酸アルミニウム、膨潤性雲母、疎水処理を施したベントナイトやモンモリロナイトなどの粘土系増粘剤、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属石鹸、トリベンジリデンソルビトール、脂肪酸アマイド、アマイド変性ポリエチレンワックス、水添ひまし油、脂肪酸デキストリン等のデキストリン系化合物、セルロース系化合物を例示できる。
更に、前記液状のインキ逆流防止体組成物と、固体のインキ逆流防止体を併用することもできる。
前記筆記具を用いて筆跡が形成される被筆記体について説明する。
被筆記体としては、前記筆記具により筆跡を形成できるものであれば材質や形状が限定されるものではなく、紙、合成紙、布帛、合成皮革、レザー、プラスチック、ガラス、陶磁材、金属、木材、石材等の各種材質、及び、平面形状、凹凸を有する立体形状等の各種形状の被筆記体が挙げられる。
なお、前記被筆記体の材質としては軽量且つ耐熱性に優れたものが好ましく、形状は筆記性や感熱装置への適用性に優れた平面形状が好ましい。従って、前記被筆記体としては合成紙、プラスチック製シートが好適である。また、所望により被筆記体裏面に発泡体を貼着してフレキシブル性を付与してもよい。
前記被筆記体の大きさは特に限定されるものではないが、カード形態の小さなものから、ディスプレイに用いる大きなものであってもよい。
前記被筆記体は、筆記具により所望の筆跡を形成した後、不要になれば加熱装置の適用により筆跡を消去して白紙の状態に戻し、再び筆記具を用いて筆跡を形成する使用方法である。
更に別の被筆記体として、感熱記録材料が挙げられる。
前記感熱記録材料は、従来より公知の加熱手段により像を印字でき、不要になれば加熱又は冷却により像を消去できる材料であれば全て用いることができ、適宜支持体上に感熱記録層を設けたものが汎用されている。
前記支持体は前記と同様の材質、形状、大きさである。
前記感熱記録層は、加熱により発色し、加熱により消色する変色挙動を示す可逆熱変色性材料を含む層、或いは、加熱により消色し、冷却により発色する変色挙動を示す可逆熱変色性材料を含む層であって、加熱により発色し、加熱により消色する変色挙動を示す可逆熱変色性材料としては、透明白濁型の材料やロイコ染料を用いた材料が挙げられる。
前記透明白濁型の材料について説明すると、高分子薄膜中に脂肪酸の微粒子を分散してなる材料であって、脂肪酸の溶融温度以上に加熱すると脂肪酸が溶融して樹脂が膨張する。その後、冷却すると脂肪酸は過冷却状態になり液体のまま存在し、膨張した樹脂が固化する。更に、脂肪酸が固化収縮して多結晶の微粒子となり樹脂と微粒子間に空隙が生まれる。この空隙により光が散乱されて白色の像が形成される。次に、脂肪酸の溶融温度をやや下回る温度(消去温度範囲)まで加熱すると脂肪酸は一部溶融し、樹脂は熱膨張して空隙を埋める。この状態で冷却すると透明状態となり像の消去が行われる。
前記ロイコ染料を用いた材料について説明すると、無色のロイコ型染料と長鎖アルキル基を有する顕色剤との可逆的な発色および消色反応を利用している。加熱されるとロイコ染料と顕色剤が反応して発色し、急冷すると発色状態が保持されて像を形成する。次に、加熱後、徐々に冷却すると顕色剤の長鎖アルキル基の自己凝集作用により相分離が起こり、ロイコ染料と顕色剤が物理的に分離されて消色し、像は消去される。
また、ロイコ染料を用いた材料として、本発明の(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる加熱により消色し、冷却により発色する変色挙動を示す感温変色性色彩記憶性組成物を用いることもできる。
前記感熱記録材料に像を形成する手段としてはサーマルヘッドを備えた感熱装置が好適である。
前述の感熱記録材料は、適宜加熱装置で所望の像を印字した後、筆記具を用いて加筆することができ、その後、不要になれば加熱又は冷却により全ての像を消去して白紙の状態に戻し、再び加熱装置と筆記具を用いて像を形成する使用方法である。
なお、前記被筆記体は磁性材による記録体、非接触で情報記録、書き換え、読み取りが可能なICチップ等の記録体を該被筆記体の表面、裏面、内面に設けてもよい。
本発明において、前記筆記具と、被筆記体を組み合わせて筆記具セットを得ることができる。
前記被筆記体を加熱する装置としては、サーマルヘッド、ヒートローラー、ホットスタンプ、電熱ヒーター、レーザー光、スチーム等を供えた装置が挙げられる。
また、消色した筆跡を復元するための冷却装置としては、冷凍庫、ペルチエ素子、コールドローラー、液化ガス等の適用が挙げられる。
本発明において、前記筆記具と、加熱装置を組み合わせたり、或いは、前記筆記具と、加熱装置と、被筆記体を組み合わせて筆記具セットを得ることができる。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
マイクロカプセル顔料Aの調製
(イ)成分として3,3−ビス−(2−エトキシ−4−ジエチルアミニアミノ)4−アザフタリド2.5重量部、(ロ)成分として1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン5.0重量部、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−デカン3.0重量部、(ハ)成分としてカプリン酸4−ベンジルオキシフェニルエチル50.0重量部の相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物を界面重合法によりカプセル壁膜に内包してマイクロカプセル顔料Aを得た。
なお、前記マイクロカプセル顔料Aは感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が2.5:1であり、平均粒子径が2.8μmであった。
また、マイクロカプセル顔料の完全消色温度は60℃であり、温度変化により青緑色から無色に変色するものであった。
マイクロカプセル顔料Bの調製
(イ)成分として3−(4−ジエチルアミノ−2−ヘキシルオキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド2.0重量部、(ロ)成分として1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−デカン4.5重量部、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン7.5重量部、(ハ)成分としてカプリン酸4−ベンジルオキシフェニルエチル50.0部の相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物を界面重合法によりカプセル壁膜に内包してマイクロカプセル顔料Bを得た。
なお、前記マイクロカプセル顔料Bは感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が2.2:1であり、式(1)で示される加熱積算指数は600以上の耐熱性を有し、平均粒子径が1.9μmであり、4.0μmを越える粒子が全マイクロカプセル顔料中8体積%、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料の52体積%であった。
また、マイクロカプセル顔料の完全消色温度は62℃であり、温度変化により青色から無色に変色するものであった。
マイクロカプセル顔料Cの調製
(イ)成分として2−(ブチルアミノ)−8−(ジフェニルアミノ)−4−メチルスピロ〔5H−〔1〕ベンゾピラノ〔2−3−g〕ピリミジン−5,1(3′H)−イソベンゾフラン〕−3−オン2.0重量部、(ロ)成分として1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−デカン3.0重量部、1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン5.0重量部、(ハ)成分としてカプリン酸4−ベンジルオキシフェニルエチル50.0重量部の相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物を界面重合法によりカプセル壁膜に内包してマイクロカプセル顔料Cを得た。
なお、前記マイクロカプセル顔料Cは感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が3.5:1であり、式(1)で示される加熱積算指数は600以上の耐熱性を有し、平均粒子径が1.8μm、4.0μmを越える粒子が全マイクロカプセル顔料中7体積%、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料の57体積%であった。
また、マイクロカプセル顔料の完全消色温度は60℃であり、温度変化によりピンク色から無色に変色するものであった。
マイクロカプセル顔料Dの調製
(イ)成分として1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン2.5重量部、(ロ)成分として1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−デカン3.0重量部、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン5.0重量部、(ハ)成分としてカプリン酸4−ベンジルオキシフェニルエチル50.0重量部の相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物を界面重合法によりカプセル壁膜に内包してマイクロカプセル顔料Dを得た。
なお、前記マイクロカプセル顔料Dは感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が3.0:1であり、式(1)で示される加熱積算指数は600以上の耐熱性を有し、平均粒子径が1.8μm、4.0μmを越える粒子が全マイクロカプセル顔料中4体積%、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料の60体積%であった。
また、マイクロカプセル顔料の完全消色温度は58℃であり、温度変化により橙色から無色に変色するものであった。
マイクロカプセル顔料Eの調製
(イ)成分として、4−[2,6−ビス(2−エトキシフェニル)−4−ピリジニル]−N,N−ジメチルベンゼンアミン3.0重量部、(ロ)成分として1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン10.0重量部、(ハ)成分としてカプリン酸4−ベンジルオキシフェニルエチル50.0重量部の相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物を界面重合法によりカプセル壁膜に内包してマイクロカプセル顔料Eを得た。
なお、前記マイクロカプセル顔料Eは感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が2.1:1であり、式(1)で示される加熱積算指数は300以上の耐熱性を有し、平均粒子径が1.9μm、4.0μmを越える粒子が全マイクロカプセル顔料中8体積%、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料の58体積%であった。
また、マイクロカプセル顔料の完全消色温度は57℃であり、温度変化により黄色から無色に変色するものであった。
マイクロカプセル顔料Fの調製
(イ)成分として3−(4−ジエチルアミノ−2−ヘキシルオキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド2.0重量部、(ロ)成分として1,1−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)n−デカン8.0重量部、(ハ)成分としてラウリン酸4−ベンジルオキシフェニルエチル50.0重量部の相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物を界面重合法によりカプセル壁膜に内包してマイクロカプセル顔料Fを得た。
なお、前記マイクロカプセル顔料Fは感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が2.0:1であり、式(1)で示される加熱積算指数は600以上の耐熱性を有し、平均粒子径が2.0μm、4.0μmを越える粒子が全マイクロカプセル顔料中9体積%、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料の52体積%であった。
また、マイクロカプセル顔料の完全消色温度は70℃であり、温度変化により青色から無色に変色するものであった。
実施例1
感熱消色性筆記具用インキ組成物の調製
前記マイクロカプセル顔料A25.7重量部、サクシノグリカン(剪断減粘性付与剤)0.2重量部、尿素5.5重量部、グリセリン7.5重量部、ノニオン系浸透性付与剤〔サンノプコ(株)社製、商品名:ノプコSW−WET−366〕0.03重量部、変性シリコーン系消泡剤〔日本シリコーン(株)製、商品名:FSアンチフォーム013B〕0.15重量部、防腐剤〔ゼネカ(株)製、商品名:プロキセルXL−2〕0.1部、潤滑剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:プライサーフA212C〕0.5重量部、トリエタノールアミン0.5重量部、水59.82重量部からなる感熱消色性筆記具用インキ組成物を調製した。
前記インキ組成物は加熱により青緑色から無色となり、常温域において無色を記憶保持した。
感熱消色性筆記具の作製
前記感熱消色性筆記具用インキ組成物(予め完全発色温度以下に冷却してマイクロカプセル顔料を青緑色に発色させた後、室温下で放置したもの)を内径4.4mmのポリプロピレン製パイプに0.97g吸引充填し、樹脂製ホルダーを介してボールペンチップと連結させた。
次いで、前記ポリプロピレン製パイプの後部より、ポリブテンを主成分とする粘弾性を有するインキ逆流防止体(液栓)を充填し、更に尾栓をパイプの後部に嵌合させ、先軸胴、後軸胴を組み付け、キャップを嵌めた後、遠心処理により脱気処理を行なって筆記具(ボールペン)を得た。
なお、前記ボールペンチップは、金属製のパイプの先端近傍を外面より内方に押圧変形させたチップの先端部に直径0.7mmのステンレス鋼ボールを抱持させてなり、且つ、前記ボールはバネ体により前方に付勢させたものである。
前記筆記具を用いて紙面に「1〜10」の数字を筆記した。
前記数字は室温(25℃)で青緑色を呈しており、加熱装置で60℃以上に加熱すると筆跡が消色して無色となり、更に無色となった筆跡上に異なる数字を筆記することができた。
この様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例2
感熱消色性筆記具用インキ組成物の調製
前記マイクロカプセル顔料F25.7重量部、キサンタンガム(剪断減粘性付与剤)0.2重量部、尿素5.5重量部、グリセリン7.5重量部、ノニオン系浸透性付与剤〔サンノプコ(株)社製、商品名:ノプコSW−WET−366〕0.03重量部、変性シリコーン系消泡剤〔日本シリコーン(株)製、商品名:FSアンチフォーム013B〕0.15重量部、防腐剤〔ゼネカ(株)製、商品名:プロキセルXL−2〕0.1部、潤滑剤〔第一工業製薬(株)製、商品名:プライサーフA212C〕0.5重量部、トリエタノールアミン0.5重量部、水59.82重量部からなる感熱消色性筆記具用インキ組成物を調製した。
前記インキ組成物は加熱により青色から無色となり、常温域において無色を記憶保持した。
感熱消色性筆記具の作製
前記感熱消色性筆記具用インキ組成物(予め完全発色温度以下に冷却してマイクロカプセル顔料を青色に発色させた後、室温下で放置したもの)を内径4.4mmのポリプロピレン製パイプに0.97g吸引充填し、樹脂製ホルダーを介してボールペンチップと連結させた。
次いで、前記ポリプロピレン製パイプの後部より、ポリブテンを主成分とする粘弾性を有するインキ逆流防止体(液栓)を充填し、更に尾栓をパイプの後部に嵌合させ、先軸胴、後軸胴を組み付け、キャップを嵌めた後、遠心処理により脱気処理を行なって筆記具(ボールペン)を得た。
なお、前記ボールペンチップは、金属材料をドリルによる切削加工により形成したボール抱持部に直径0.6mmのステンレス鋼ボールを抱持させてなり、且つ、前記ボールはバネ体により前方に付勢させたものである。
前記筆記具と、加熱装置(ドライヤー)を組み合わせて筆記具セットを得た。
前記筆記具を用いて紙面に犬の絵柄を描いた。
前記絵柄は室温(25℃)で青色を呈しており、ドライヤーで70℃以上に加熱すると絵柄は消色して無色となり、再度別の絵柄を描くことができた。
この様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例3
感熱消色性筆記具用インキ組成物の調製
前記マイクロカプセル顔料Bを用いて、実施例1と同様の方法により感熱消色性筆記具用インキ組成物を調製した。
前記インキ組成物は加熱により青色から無色となり、常温域において無色を記憶保持した。
感熱消色性筆記具の作製
前記感熱消色性筆記具用インキ組成物を用いて、実施例1と同様の方法により筆記具を得た。
前記筆記具と、被筆記体(非変色性淡青色のひらがな、及び、書き順が印刷されたコート紙)を組み合わせて筆記具セットを得た。
前記筆記具セットは、筆記具でコート紙上に青色のひらがなをなぞり書きすることができ、62℃以上に加熱することで前記なぞり書きした筆跡が消色して、繰り返しひらがなを練習することができた。
この様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例4
実施例3の筆記具、紙製カード、及び、加熱スタンプからなる筆記具セット(病院の診察予約カードセット)として実用に供した。
前記筆記具セットは、紙製カードに次回診察予約日、時間を病院窓口で記入して使用し、記入内容は常温で青色の筆跡として保持されており、必要な時に目視で次回診察予定日を確認できた。
診察後は加熱スタンプを用いて62℃以上に加熱することで、それまでの記入内容を消去、改めて次回診察予定日、時間を上書きすることができた。
この様相変化は繰り返し行うことができた。
実施例5
感熱消色性筆記具用インキ組成物の調製
前記マイクロカプセル顔料B18.8重量部、ヒドロキシエチルセルロース〔ユニオンカーバイド日本(株)製、商品名:セロサイズWP−09B〕0.4重量部、グリセリン5.0重量部、変性シリコーン系消泡剤〔日本シリコーン(株)製、商品名:FSアンチフォーム013B〕0.02重量部、防腐剤〔ゼネカ(株)製、商品名:プロキセルXL−2〕1.0部、水74.78重量部からなる感熱消色性筆記具用インキ組成物を調製した。
前記組成物は加熱により青色から無色となり、常温域において無色を記憶保持した。
また、前記感熱消色性マイクロカプセル顔料C、D、Eを用いて同様に感熱消色性筆記具用インキ組成物を調製した。
前記インキ組成物は加熱によりそれぞれピンク色、橙色、黄色から無色となり、常温域において無色を記憶保持した。
感熱消色性筆記具の作製
前記各感熱消色性筆記具用インキ組成物(予め完全発色温度以下に冷却してマイクロカプセル顔料を発色させた後、室温下で放置したもの)を、それぞれポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆した繊維集束インキ吸蔵体(気孔率約80%)に2.0g含浸させて軸筒内に収容し、軸筒先端部にチゼル型繊維ペン体(気孔率約50%)を取り付けて筆記具(マーキングペン)を得た。
前記各筆記具と、風船の輪郭を印刷したコート紙、及び、熱ロールを備えた加熱装置を組み合わせて筆記具セットを得た。
前記筆記具セットは、筆記具で任意の色で風船の輪郭内を彩色することができ、それぞれのペンで重ね塗りすることで多様な色を表現することができた。
例えば、前記筆記具(青色)と筆記具(ピンク色)を重ね塗りすると紫色が表現でき、また、それぞれ塗り重ねる度合いによって青味がかった紫色から赤味がかった紫色の任意の色を表現できた。
塗り絵を行った後は常温でその状態を保持することができ、熱ロールを備えた加熱装置で62℃以上に加熱することで前記彩色を消して、再度異なる彩色の塗り絵ができた。
この様相は繰り返し行うことができた。
実施例6
感熱消色性筆記具用インキ組成物の調製
前記マイクロカプセル顔料B12.0重量部、アルキッド樹脂〔荒川化学工業(株)製、商品名:アラキード5301X−50〕10.0重量部、キシレン78.0重量部からなる感熱消色性筆記具用インキ組成物を調製した。
前記インキ組成物は加熱により青色から無色となり、常温域において無色を記憶保持した。
感熱消色性筆記具の作製
前記感熱消色性筆記具用インキ組成物を用いて、実施例5と同様の方法により筆記具を得た。
前記筆記具を、被筆記体(工場の作業工程を非変色性黒色で印刷された白色ポリエステル製フィルム)と組み合わせて筆記具セットを得た。
前記筆記具セットは、被筆記体上に、現在の作業状況を筆記具を用いて書き込むことで、作業手順の誤認や引継ぎ時の作業状況確認が簡単に視認することができた。
前記したチェックシートは使用後に62℃以上に加熱することで筆跡を消去して再使用することができた。
この様相変化は繰り返し行うことができた。
なお、前記筆記具セットは、被筆記体がポリエステル製であるため、工場内の連続使用耐久性を有し、また、書き込まれた筆跡も容易に空白部分に移行して汚れを生じることがなかった。
実施例7
実施例6の筆記具と、カード形状の感熱記録材料、及び、サーマルヘッドを有する加熱装置を組み合わせて筆記具セット(酒屋のポイントカードセット)を得た。
なお、前記感熱記録材料は白色合成紙上に60℃以上で無色、5℃以下でピンク色を呈する感温変色性色彩記憶性組成物を内包したマイクロカプセル顔料をバインダー樹脂中に分散、塗布して感熱記録層を形成したものである。
前記筆記具セットは、カード形状の感熱記録材料に酒屋広告とポイント有効期間を感熱装置(サーマルプリンター)にて印字し、その上に買い物で得たポイント、及び日付を筆記具で記入して使用した。
前記ポイントカードはポイント増による景品交換、有効期間経過時、及び広告内容を変更したい時には、冷蔵庫で冷却することにより感熱記録層を着色状態とし、再びサーマルプリンターにて新たな内容へ書き換えできる。その際、筆記具で記入した部分はサーマルプリンターによる加熱で消色し、再度ポイントカードとして使用することができた。
この様相変化は繰り返し行うことができた。
なお、前記筆記具セットは磁気やIC等による記録手段ではなく、ポイントを筆記具の筆跡による視認で管理できることから、高価な記録情報読み取り装置を必要とせず小規模な販売店に用いることができる。
本発明に用いられる感温変色性色彩記憶性組成物の色濃度−温度曲線におけるヒステリシス特性を説明するグラフである。 本発明に用いられる感温変色性色彩記憶性組成物の色濃度−温度曲線におけるヒステリシス特性を説明するグラフである。
符号の説明
完全発色温度
消色保持温度
発色保持温度
完全消色温度
ΔH ヒステリシス幅

Claims (11)

  1. (イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記(イ)、(ロ)の呈色反応をコントロールする反応媒体の均質相溶体からなる感温変色性色彩記憶性組成物をマイクロカプセル壁膜に内包したマイクロカプセル顔料と、溶剤とから少なくともなるインキ組成物であって、前記マイクロカプセル顔料は、感温変色性色彩記憶性組成物と壁膜の重量比が5:1〜1:1の範囲にあり、加熱により発色状態から消色状態に変位し、消色状態が常温域において記憶保持されることを特徴とする感熱消色性筆記具用インキ組成物。
  2. 前記マイクロカプセル顔料の平均粒子径が0.5〜20μmの範囲にある請求項1記載の感熱消色性筆記具用インキ組成物。
  3. 前記可逆熱変色性マイクロカプセル顔料の平均粒子径が0.5〜2.0μmの範囲にあり、且つ、4.0μmを超える粒子が全マイクロカプセル顔料中の10体積%未満であり、2.0μm未満の粒子が全マイクロカプセル顔料中の50体積%以上である請求項1又は2記載の感熱消色性筆記具用インキ組成物。
  4. 前記マイクロカプセル顔料は、色濃度−温度曲線に関して完全消色温度(t)が40〜100℃である請求項1乃至3のいずれかに記載の感熱消色性筆記具用インキ組成物。
  5. 前記マイクロカプセル顔料は、下記式(1)で示される加熱積算指数(K)が300以上を満たす請求項1乃至4のいずれかに記載の感熱消色性筆記具用インキ組成物。
    K=[〔(T−100)/10〕+1〕]×S
    〔Kは加熱積算指数、Tは100〜200℃の範囲内の各加熱温度(℃)、Sは加熱時間(分)〕
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の感熱消色性筆記具用インキ組成物を収容してなる筆記具。
  7. 請求項6記載の筆記具と、加熱装置とからなる筆記具セット。
  8. 請求項6記載の筆記具と、被筆記体とからなる筆記具セット。
  9. 請求項6記載の筆記具と、加熱装置と、被筆記体とからなる筆記具セット。
  10. 前記被筆記体が合成紙又は樹脂製シートである請求項8又は9記載の筆記具セット。
  11. 前記被筆記体が感熱記録材料である請求項8又は9記載の筆記具セット。
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