JP2007126098A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クランプ操作に必要な力が小さく、カム面の耐久性と操作レバーの操作感を向上させたステアリング装置を提供する。
【解決手段】 第3のカム面616は、貫通孔612の軸心からの半径方向の距離Xに比例して、第1のカム面615と第2のカム面614とを接続する長さが長く形成されると共に、その曲率半径Rが、半径方向の距離Xに比例して大きくなるように形成されている。従って、円筒形の転動体75の外周面の母線全長が、常に第3のカム面616に線接触しながら移動するため、接触部の面圧が軽減されて、接触部の耐久性が向上すると共に、操作レバー71の操作に要する力が軽減される。また、締付け位置P2の第2のカム面614に、転動体75の母線全長がほぼ同時に乗り上げて、締付けを完了するため、操作トルクがピーク値の時の時間が短時間となり、操作レバー71の操作が円滑になる。
【選択図】 図4

Description

本発明はステアリング装置、特にテレスコピック位置調整機構またはチルト位置調整機構の内の少なくとも一方を備えた車両のためのステアリング装置に関する。
テレスコピック位置調整機構及びチルト位置調整機構は、それぞれ運転者の体型及び好みにあわせて、最も運転しやすい位置にステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度を調整するための機構である。ステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度の調整時には、一旦、それぞれのためのコラムクランプ装置がアンクランプ状態にされ、その状態で前後方向位置、及び、傾斜角度を調整したのち、再度クランプ状態にされる。
コラムをクランプするコラムクランプ装置では、操作レバーの操作力を大きなクランプ力に変換するための増力機構としてカムを使用しているが、カム面と操作レバーとの間に転動体を介することによって摩擦を軽減し、操作レバーを軽い力で操作できるようにしている。
このような転動体を使用したコラムクランプ装置として、特許文献1のステアリング装置がある。特許文献1のステアリング装置では、円筒形の転動体を使用している。そして、この転動体が転動するカム面は、締め付け解除位置に形成されたねじ面様式の第1のカム面と、締め付け位置に形成された平坦な第2のカム面とから構成されている。
このカム面形状の場合、操作レバーの操作角度によってレバー操作力が大きく変化してしまい、操作レバーの操作感が低下するという問題があった。
特開平10−328950号公報
本発明は、クランプ操作に必要な力が小さく、カム面の耐久性と操作レバーの操作感を向上させたステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体に取付け可能な車体取付けブラケット、上記車体取付けブラケットにチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホィールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、所望のチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置で上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けてクランプするために、上記車体取付けブラケット及びコラムに挿通された締付けロッド、上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一側面を上記コラムに締付ける第1の締付け部材、上記締付けロッドの他端に支承され上記車体取付けブラケットの他側面を上記コラムに締付ける第2の締付け部材、上記締付けロッドの他端に上記第2の締付け部材に対向して回動可能に支承された回動部材、上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか一方に回転可能に支承された円筒形の転動体、及び、上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか他方に設けられ、上記転動体が転動するカム面を備え、上記カム面が、締付け解除位置に形成されて、上記転動体の曲率半径と略同一の曲率半径を有する円弧状の第1のカム面と、締付け位置に形成された平坦な第2のカム面と、上記第1のカム面と第2のカム面とを接続し、第2のカム面側の傾斜が第1のカム面側の傾斜よりも小さい第3のカム面とからなることを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、車体に取付け可能な車体取付けブラケット、上記車体取付けブラケットにチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホィールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、所望のチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置で上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けてクランプするために、上記車体取付けブラケット及びコラムに挿通された締付けロッド、上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一側面を上記コラムに締付ける第1の締付け部材、上記締付けロッドの他端に支承され上記車体取付けブラケットの他側面を上記コラムに締付ける第2の締付け部材、上記締付けロッドの他端に上記第2の締付け部材に対向して回動可能に支承された回動部材、上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか一方に回転可能に支承された円筒形の転動体、及び、上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか他方に設けられ、上記転動体が転動するカム面を備え、上記カム面が、締付け解除位置に形成されて、上記転動体の曲率半径と略同一の曲率半径を有する円弧状の第1のカム面と、締付け位置に形成された平坦な第2のカム面と、上記第1のカム面と第2のカム面とを接続し、上記締付けロッドの軸心からの半径方向の距離に比例して、第1のカム面と第2のカム面とを接続する長さが長く形成された第3のカム面とからなることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記第3のカム面は、上記締付けロッドの軸心からの半径方向の距離に比例して曲率半径が大きく形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、車体に取付け可能な車体取付けブラケット、上記車体取付けブラケットにチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホィールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、所望のチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置で上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けてクランプするために、上記車体取付けブラケット及びコラムに挿通された締付けロッド、上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一側面を上記コラムに締付ける第1の締付け部材、上記締付けロッドの他端に支承され上記車体取付けブラケットの他側面を上記コラムに締付ける第2の締付け部材、上記締付けロッドの他端に上記第2の締付け部材に対向して回動可能に支承された回動部材、上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか一方に回転可能に支承された円筒形の転動体、及び、上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか他方に設けられ、上記転動体が転動するカム面を備え、上記カム面が、締付け解除位置に形成されて、上記転動体の曲率半径と略同一の曲率半径を有する円弧状の第1のカム面と、締付け位置に形成された平坦な第2のカム面と、上記第1のカム面と第2のカム面とを接続し、上記締付けロッドの軸心からの半径方向の距離に比例して、第1のカム面と第2のカム面とを接続する長さが長く形成されると共に、第2のカム面側の傾斜が第1のカム面側の傾斜よりも小さい第3のカム面とからなることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記第3のカム面は、傾斜角度の異なる複数の直線部で構成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記第3のカム面は、曲線部と直線部で構成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記コラムにはディスタンスブラケットが固定され、上記ディスタンスブラケットが上記車体取付けブラケットにチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置が調整可能に摺接し、上記締付けロッドは上記車体取付けブラケット及びディスタンスブラケットに挿通されていることを特徴とするステアリング装置である。
第8番目の発明は、第1番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリング装置において、上記回動部材は操作レバーに取付けられ、操作レバーを揺動することにより上記締付けロッドを中心として回動部材が操作レバーと共に回動することを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置では、締付け解除位置の第1のカム面と締付け位置の第2のカム面とを接続する第3のカム面が、第2のカム面側の傾斜が第1のカム面側の傾斜よりも小さく形成されている。従って、操作レバーの揺動角度を大きくすることなしに、操作レバーの締付け位置側への揺動ストロークの後部の操作トルクを軽減することが可能となり、操作レバーの操作感が向上する。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明のステアリング装置101を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。ステアリング装置101は、ステアリングシャフト102を回動自在に軸支している。ステアリングシャフト102には、その上端(車体後方側)にステアリングホィール103が装着され、ステアリングシャフト102の下端(車体前方側)には、ユニバーサルジョイント104を介して中間シャフト105が連結されている。
中間シャフト105にはその下端にユニバーサルジョイント106が連結され、ユニバーサルジョイント106には、ラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ107が連結されている。
運転者がステアリングホィール103を回転操作すると、ステアリングシャフト102、ユニバーサルジョイント104、中間シャフト105、ユニバーサルジョイント106を介して、その回転力がステアリングギヤ107に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド108を移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
図2から図5はステアリング装置101のコラムクランプ部109を示し、図2は本発明の実施形態のコラムクランプ部109を示す一部を断面した正面図であり、コラムクランプ部109の締付け状態を示す。図3は図2のP矢視図である。図4は左側締付け部材単体を示し、(1)は正面から見た斜視図、(2)は(1)の背面から見た斜視図である。図5は左側締付け部材に形成されカム面の形状を示す拡大展開図である。本実施形態では、チルト位置調整機構を有するステアリング装置のコラムクランプ部に適用した例を示す。
図2で、コの字型の車体取付けブラケット2が車体(図示せず)に取り付けられ、車体取付けブラケット2には左右の側板21、22が下方に延びて形成されている。側板21、22の内側には、ディスタンスブラケット3の側板31、32が挟み込まれ、ディスタンスブラケット3の左右の側板31、32の下方には、コラム4が溶接により取り付けられている。
コラム4には、ステアリングシャフト102(図1)が回動自在に軸支され、ステアリングシャフト102には、その車体後方側(上端)にステアリングホィール103(図1)が装着されている。
ディスタンスブラケット3の側板31、32には貫通孔311、312が形成され、この貫通孔311、312を丸棒状の締付けロッド5が貫通している。車体取付けブラケット2の側板21、22には、各々チルト用長溝211、221が形成され、このチルト用長溝211、221を締付けロッド5が貫通して、左右に延びている。
締付けロッド5の左側には、左側締付け部材(第2の締付け部材)61、操作レバー(回動部材)71がこの順に外嵌し、操作レバー71の左側面711には、締付けロッド5左端のフランジ52が当接している。
締付けロッド5の右側には、右側締付け部材(第1の締付け部材)62、スラストベアリング63がこの順に外嵌している。締付けロッド5の右端には雄ネジ51が形成され、この雄ネジ51にねじ込まれたナット64によって、スラストベアリング63を介して右側締付け部材62を側板22に適度の締付け力で締付けている。
車体取付けブラケット2の左側の側板21には、左側締付け部材61側に突出するガイド突起212がチルト用長溝211の両側に一体的に形成され、左側締付け部材61の右側面613に形成されたガイド溝611にガイド突起212が嵌合して、左側締付け部材61を図2の上下方向(矢印Q方向)に案内している。
従って、コラムクランプ部109が締付け解除状態の時には、コラム4と一体のディスタンスブラケット3は、チルト用長溝211、221に沿って、締付けロッド5と共に矢印Q方向に移動可能である。この矢印Q方向のディスタンスブラケット3の移動によって、ステアリングホィール103の傾斜角度の調整を行うことができる。
図2に示すように、操作レバー(回動部材)71には、締付けロッド5に外嵌する貫通孔73が形成されて、締付けロッド5が適度な嵌合で貫通すると共に、この貫通孔73の周囲には矩形部72が形成されて、締付けロッド5を中心として操作レバー71が揺動する。
貫通孔73の左右には、貫通孔73の軸心に対して点対称の位置に、矩形溝74、74が形成され、この矩形溝74、74内に、中空円筒形の転動体75、75が隙間を空けて挿入されている。転動体75、75の軸心にはピン76、76が圧入され、このピン76、76の両端が、操作レバー71に形成されたピン溝77、77に回動可能に軸支されている。
図4及び図5に、左側締付け部材(第2の締付け部材)61の詳細な形状を示す。左側締付け部材61には、その中心部に円形の貫通孔612が形成され、この貫通孔612を図2に示す締付けロッド5が貫通している。
左側締付け部材61の左側面614には、転動体75、75が転動するカム面が形成されている。平坦な左側面614には、貫通孔612の軸心に対して点対称の位置に、断面が円弧状の第1のカム面615、615が形成されている。第1のカム面615、615は、平坦な左側面614から凹状に陥没して形成されている。第1のカム面615、615の曲率半径rは、転動体75、75の曲率半径rと略同一に形成されている。
転動体75、75が第1のカム面615、615に落ち込んだ位置(図5の位置P1)が、操作レバー71を締付け解除側に揺動させた時の締付け解除位置である。また、転動体75が第1のカム面615、615から出て、平坦な左側面(第2のカム面)614に完全に乗り上げた位置(図5の位置P2、及び図2、図3の状態)が、操作レバー71を締付け側に揺動させた時の締付け位置である。
第1のカム面615、615の時計方向周りの端部には、第1のカム面615、615と左側面(第2のカム面)614とを接続する第3のカム面616が形成されている。第3のカム面616は、貫通孔612(締付けロッド5)の軸心からの半径方向の距離X(図4参照)に比例して、第1のカム面615と第2のカム面614とを接続する長さが長く形成されると共に、その曲率半径R(図5参照)が、貫通孔612(締付けロッド5)の軸心からの半径方向の距離Xに比例して大きくなるように形成されている。
ステアリングホィール103の傾斜角度の調整を行う時の、コラムクランプ部109の操作と動作について説明する。転動体75、75が図5の締付け解除位置P1に位置している状態では、転動体75、75が左側締付け部材61の第1のカム面615、615内に落ち込んでいる。従って、締付けロッド5が図2の右側に移動し、左側締付け部材61、右側締付け部材62が車体取付けブラケット2の側板21、22を締付ける力が解除されている。
この状態で、チルト用長溝211、221に沿って締付けロッド5を矢印Q方向(図2参照)に移動する。締付けロッド5の移動により、締付けロッド5の両端に装着された左側締付け部材61、操作レバー71、右側締付け部材62、スラストベアリング63、ナット64、及びディスタンスブラケット3と一体のコラム4が矢印Q方向に移動し、ステアリングホィール103の傾斜角度を所望の位置に調整することができる。
ステアリングホィール103の傾斜角度の調整が完了すると、操作レバー71を図3で時計方向に揺動する。操作レバー71の揺動に伴って、操作レバー71と共に転動体75、75が、締付けロッド5の軸心を中心として時計方向に公転(回動)する。操作レバー71の回動に伴い、転動体75、75はピン76、76を中心として自転(回転)しながら、第1のカム面615、615から、第3のカム面616、616を通って、締付け位置P2に位置する第2のカム面614に移動する。
上記したように、第3のカム面616、616は、貫通孔612の軸心からの半径方向の距離Xに比例して、第1のカム面615と第2のカム面614とを接続する長さが長く形成されると共に、その曲率半径Rが、貫通孔612の軸心からの半径方向の距離Xに比例して大きくなるように形成されている。
従って、円筒形の転動体75の外周面の母線全長が、常に第3のカム面616、616に線接触しながら移動するため、接触部の面圧が軽減されて、接触部の耐久性が向上すると共に、操作レバー71の操作に要する力が軽減される。また、締付け位置P2に位置する第2のカム面614に、円筒形の転動体75の母線全長がほぼ同時に乗り上げて、締付けを完了するため、操作トルクがピーク値の時の時間が短くなり、操作レバー71の操作が円滑になる。
転動体75、75が締付け位置P2に位置する第2のカム面614に移動すると、転動体75、75は左側締付け部材61を車体取付けブラケット2の側板21に押し付ける。図2で、転動体75に作用する左方向への反力により、操作レバー71が締付けロッド5のフランジ52を左方向に押す。
そのため、締付けロッド5が左方向へ押され、ナット64、スラストベアリング63を介して右側締付け部材62が車体取付けブラケット2の側板22に押し付けられる。この結果、側板21、22の間にディスタンスブラケット3が強く挟み込まれ、コラム4の車体取付けブラケット2に対するクランプ動作が強固に行われる。
図6から図7は、左側締付け部材61に形成されたカム面の他の例を示す展開図である。以下の説明では、上記実施形態と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
図5では第3のカム面616が、円弧状の曲線部だけで構成されていたが、図6の第3のカム面616Aは、円弧状の曲線部6161と直線部6162との2種類で構成されている。すなわち、図6に示すように、第1のカム面615の時計方向周りの端部に、曲率半径がRの円弧状の曲線部6161が接続され、曲線部6161の時計方向周りの端部に、曲線部6161と第2のカム面614とを接続する傾斜角度がβ1の直線部6162が形成されている。曲線部6161と直線部6162との接続部は、変曲点が生じないように滑らかな曲線で接続されている。
第3のカム面616Aも、図5の例と同様に、貫通孔612(締付けロッド5)の軸心からの半径方向の距離X(図4参照)に比例して、第1のカム面615と第2のカム面614とを接続する長さ(曲線部6161の長さと直線部6162の長さを合計した長さ)が長く形成されると共に、曲線部6161の曲率半径R(図6参照)が、貫通孔612(締付けロッド5)の軸心からの半径方向の距離Xに比例して大きくなるように形成されている。
図6の例では、直線部6162の傾斜角度β1を小さくすることで、相対的に傾斜角度の大きな曲線部6161と、相対的に傾斜角度の小さな直線部6162とで第3のカム面616Aを構成している。これによって、操作レバー71の揺動角度の範囲をあまり大きくすることなしに、操作トルクが大きくなりがちな、操作レバー71の締付け位置側への揺動ストロークの後部の操作トルクを軽減することが可能となる。図6の例で、直線部6162と第2のカム面614との接続部を、滑らかな曲線またはRでつないでもよい。
図7の第3のカム面616Bは、直線部6163と直線部6164の2種類の直線部で構成されている。すなわち、図7に示すように、第1のカム面615の時計方向周りの端部に、傾斜角度がβ2の直線部6163が接続され、直線部6163の時計方向周りの端部に、直線部6163と第2のカム面614とを接続する傾斜角度がβ3の直線部6164が形成されている。
第3のカム面616Bも、図5の例と同様に、貫通孔612(締付けロッド5)の軸心からの半径方向の距離X(図4参照)に比例して、第1のカム面615と第2のカム面614とを接続する長さ(直線部6163の長さと直線部6164の長さを合計した長さ)が長く形成されている。
図7の例では、直線部6164の傾斜角度β3を直線部6163の傾斜角度β2よりも小さくすることで、相対的に傾斜角度の大きな直線部6163と、相対的に傾斜角度の小さな直線部6164とで第3のカム面616Bを構成している。これによって、操作レバー71の揺動角度の範囲をあまり大きくすることなしに、操作トルクが大きくなりがちな、操作レバー71の締付け位置側への揺動ストロークの後部の操作トルクを軽減している。
図7の例では、傾斜角度の異なる2種類の直線部によって第3のカム面616Bを構成しているが、傾斜角度の異なる2種類以上の直線部によって、第3のカム面616Bを構成してもよい。また、第1のカム面615と直線部6163との接続部、直線部6163と直線部6164との接続部、直線部6164と第2のカム面614との接続部を、滑らかな曲線またはRでつないでもよい。
上記した実施形態では、チルト位置調整機構のみを有するステアリング装置のコラムクランプ部に適用した例を示すが、テレスコピック位置調整機構とチルト位置調整機構の両方を有するステアリング装置、及び、テレスコピック位置調整機構のみを有するステアリング装置のコラムクランプ部に適用することもできる。
さらに、上記した実施形態では、転動体75は操作レバー71側に支承され、この転動体75が転動するカム面が左側締付け部材61側に形成されているが、転動体75を左側締付け部材61側に支承し、カム面を操作レバー71側に形成しても良い。
本発明のステアリング装置101を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施形態のコラムクランプ部109を示す一部を断面した正面図であり、締付け状態を示す。 図2のP矢視図である。 左側締付け部材単体を示す斜視図であり、(1)は正面図、(2)は背面図である。 左側締付け部材に形成されたカム溝の例を示す拡大展開図である。 左側締付け部材に形成されたカム溝の他の例を示す拡大展開図である。 左側締付け部材に形成されたカム溝のさらに他の例を示す拡大展開図である。
符号の説明
101 ステアリング装置
102 ステアリングシャフト
103 ステアリングホィール
104 ユニバーサルジョイント
105 中間シャフト
106 ユニバーサルジョイント
107 ステアリングギヤ
108 タイロッド
109 コラムクランプ部
2 車体取付けブラケット
21、22 側板
211、221 チルト用長溝
212 ガイド突起
3 ディスタンスブラケット
31、32 側板
311、312 貫通孔
4 コラム
5 締付けロッド
51 雄ネジ
52 フランジ
61 左側締付け部材(第2の締付け部材)
611 ガイド溝
612 貫通孔
613 右側面
614 左側面(第2のカム面)
615 第1のカム面
616、616A、616B 第3のカム面
6161 曲線部
6162、6163、6164 直線部
62 右側締付け部材(第1の締付け部材)
63 スラストベアリング
64 ナット
71 操作レバー(回動部材)
711 左側面
72 矩形部
73 貫通孔
74 矩形溝
75 転動体
76 ピン
77 ピン溝

Claims (8)

  1. 車体に取付け可能な車体取付けブラケット、
    上記車体取付けブラケットにチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホィールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、
    所望のチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置で上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けてクランプするために、上記車体取付けブラケット及びコラムに挿通された締付けロッド、
    上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一側面を上記コラムに締付ける第1の締付け部材、
    上記締付けロッドの他端に支承され上記車体取付けブラケットの他側面を上記コラムに締付ける第2の締付け部材、
    上記締付けロッドの他端に上記第2の締付け部材に対向して回動可能に支承された回動部材、
    上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか一方に回転可能に支承された円筒形の転動体、及び、
    上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか他方に設けられ、上記転動体が転動するカム面を備え、
    上記カム面が、締付け解除位置に形成されて、上記転動体の曲率半径と略同一の曲率半径を有する円弧状の第1のカム面と、
    締付け位置に形成された平坦な第2のカム面と、
    上記第1のカム面と第2のカム面とを接続し、第2のカム面側の傾斜が第1のカム面側の傾斜よりも小さい第3のカム面とからなること
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 車体に取付け可能な車体取付けブラケット、
    上記車体取付けブラケットにチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホィールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、
    所望のチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置で上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けてクランプするために、上記車体取付けブラケット及びコラムに挿通された締付けロッド、
    上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一側面を上記コラムに締付ける第1の締付け部材、
    上記締付けロッドの他端に支承され上記車体取付けブラケットの他側面を上記コラムに締付ける第2の締付け部材、
    上記締付けロッドの他端に上記第2の締付け部材に対向して回動可能に支承された回動部材、
    上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか一方に回転可能に支承された円筒形の転動体、及び、
    上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか他方に設けられ、上記転動体が転動するカム面を備え、
    上記カム面が、締付け解除位置に形成されて、上記転動体の曲率半径と略同一の曲率半径を有する円弧状の第1のカム面と、
    締付け位置に形成された平坦な第2のカム面と、
    上記第1のカム面と第2のカム面とを接続し、上記締付けロッドの軸心からの半径方向の距離に比例して、第1のカム面と第2のカム面とを接続する長さが長く形成された第3のカム面とからなること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記第3のカム面は、上記締付けロッドの軸心からの半径方向の距離に比例して曲率半径が大きく形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 車体に取付け可能な車体取付けブラケット、
    上記車体取付けブラケットにチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置が調整可能に支持されると共に、ステアリングホィールを装着したステアリングシャフトを回動可能に軸支したコラム、
    所望のチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置で上記車体取付けブラケットに上記コラムを締付けてクランプするために、上記車体取付けブラケット及びコラムに挿通された締付けロッド、
    上記締付けロッドの一端に支承され上記車体取付けブラケットの一側面を上記コラムに締付ける第1の締付け部材、
    上記締付けロッドの他端に支承され上記車体取付けブラケットの他側面を上記コラムに締付ける第2の締付け部材、
    上記締付けロッドの他端に上記第2の締付け部材に対向して回動可能に支承された回動部材、
    上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか一方に回転可能に支承された円筒形の転動体、及び、
    上記第2の締付け部材または回動部材のいずれか他方に設けられ、上記転動体が転動するカム面を備え、
    上記カム面が、締付け解除位置に形成されて、上記転動体の曲率半径と略同一の曲率半径を有する円弧状の第1のカム面と、
    締付け位置に形成された平坦な第2のカム面と、
    上記第1のカム面と第2のカム面とを接続し、上記締付けロッドの軸心からの半径方向の距離に比例して、第1のカム面と第2のカム面とを接続する長さが長く形成されると共に、第2のカム面側の傾斜が第1のカム面側の傾斜よりも小さい第3のカム面とからなること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記第3のカム面は、傾斜角度の異なる複数の直線部で構成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記第3のカム面は、曲線部と直線部で構成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記コラムにはディスタンスブラケットが固定され、
    上記ディスタンスブラケットが上記車体取付けブラケットにチルト位置又はテレスコピック位置の少なくともいずれか一方の位置が調整可能に摺接し、
    上記締付けロッドは上記車体取付けブラケット及びディスタンスブラケットに挿通されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  8. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記回動部材は操作レバーに取付けられ、操作レバーを揺動することにより上記締付けロッドを中心として回動部材が操作レバーと共に回動すること
    を特徴とするステアリング装置。
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