JP2007124325A - 無線通信装置及びその信号処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電波伝搬路を送信の際と受信の際とで等しいとみなすことができるようにする。
【解決手段】無線通信装置20は複数のアンテナ素子を備えるアレーアンテナ32と、アレーアンテナによって送信信号を送信する送信処理部31と、アレーアンテナによって受信信号を受信する受信処理部とを有している。受信処理部はアンテナ素子毎に受信信号を補正するための補正係数を求めて、これら補正係数に応じて受信信号を補正する。一方、送信処理部は前記アンテナ素子に対応して入力される入力信号を受信過程で得られた補正係数で補正して送信信号とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のアンテナ素子を有するアダプティブアレーアンテナを備え、このアダプティブアレーアンテナを用いて通信を行う無線通信装置及びその信号処理方法に関するものである。
一般に、アダプティブアレーアンテナは、希望波と同一の周波数(チャネル)の干渉波(妨害波)、つまり、同一チャネル干渉を除去するために用いられ、一方、適応等化器は、時間軸上での信号処理によって、希望波ではあるが時間的に遅れてくる遅延波を除去する際、つまり、符号間干渉を除去するために用いられている。そして、これらアダプティブアレーアンテナと適応等化器とを組み合わせた無線通信装置として、例えば、特許文献1が公開されている。
ところで、無線通信装置で用いられる送信機において、アダプティブアレーアンテナ装置は、例えば、図5に示す構成を有しており、図示のように、複数のアンテナ素子11−1乃至11−K(Kは2以上の整数)を有するアレーアンテナ11、アンテナ素子11−1乃至11−Kにそれぞれ接続された変調器12−1乃至12−K、及びアレー入力分解部13を有している。そして、アレー入力分解部13にはアレー重み係数W(ベクトル)が与えられる(つまり、アレー重み係数W1乃至WKが与えられる)。このアレー重み係数W1乃至WKは無線通信装置内の受信機側で受信信号を受信した際に生成したアレー重み係数である。
そして、アレー入力分解部13に入力された入力信号Sinは、アレーアンテナ分解部13でそれぞれアレー重み係数W1乃至WKが乗算されて第1乃至第Kの乗算信号とされ、これら第1乃至第Kの乗算信号がそれぞれ変調器12−1乃至12−Kに与えられる。そして、第1乃至第Kの乗算信号は変調器12−1乃至12−Kで変調されて、第1乃至第Kの送信信号X1乃至XKとして、アンテナ素子11−1乃至11−Kから送信される。
特開2001−345744号公報(第5頁〜第9頁、第1図〜第8図)。
ここで、上述の無線通信装置においては、当該無線通信装置内の受信器が適応等化器によって受信信号を補正しているものの、無線通信装置の送信機においては、その補正量を受信信号に加えることなく変調してアンテナ素子から送信する処理を行なっているので、電波伝搬路が送信の際と受信の際とで等しいとは言えない。つまり、電波伝搬路が送信の際と受信の際とで等しくない場合には、電波伝搬環境の影響に起因して不要な干渉を起こし、受信側と送信側とにおいて信号受信誤りの処理結果に差が生じる場合がある。この結果、互いに通信を行う無線通信装置間において、一方の無線通信装置では他方の無線通信装置から送信された送信信号を受信できるが、他方の無線通信装置では一方の無線通信装置から送信された送信信号を受信できない事態に陥ってしまうと課題がある。
本発明の目的は、電波伝搬路を送信の際と受信の際とで等しいとみなすことのできる無線通信装置及びその信号処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、アンテナ素子によって送信信号を送信する送信処理部と、前記アンテナ素子によって受信信号を受信する受信処理部とを有する無線通信装置において、前記受信処理部は前記アンテナ素子において受信した受信信号からタップ係数を推定するタップ係数推定手段と、前記タップ係数により前記受信信号を補正する受信信号補正手段とを有し、前記送信信号の送信において前記アンテナ素子に対して入力される入力信号を前記タップ係数に基づいて補正する送信信号補正手段を有することを特徴とする無線通信装置である。
また本発明は、上述の無線通信装置が、複数のアンテナ素子を備えるアレーアンテナを備え、前記受信処理部において、前記タップ係数推定手段は、前記アンテナ素子毎に前記受信信号を補正するためのタップ係数を求め、さらに、前記受信信号補正手段において、タップ係数に基づいて前記アンテナ素子毎に前記受信信号から干渉波を除去して前記アンテナ素子に対するアレー等化信号を出力する受信アレー等化手段と、前記アレー等化信号に応じて前記アンテナ素子毎の重み係数を生成するアレー重み係数推定手段と、前記重み係数に応じて前記アレー等化信号を合成した合成信号を出力するアレー出力合成手段と、前記合成信号に応じて前記適応等化手段のタップ係数を適応タップ係数として生成する適応タップ係数推定手段と、前記適応タップ係数に応じて前記合成信号に内在する符号間干渉成分を除去する受信適応等化手段とを有することを特徴とする。
また本発明は、上述の無線通信装置において、前記送信処理部は、電波伝搬路における符号間干渉を制限するため前記適応タップ係数に基づいて入力信号を適応等化処理して適応等化信号を出力する送信適応等化手段と、前記適応等化信号を前記アンテナ素子それぞれに対してアレー入力信号として出力するアレー入力分離手段と、前記電波伝搬路における干渉波を抑制するため前記タップ係数と前記重み係数を用いて、前記アレー入力信号を等化処理して前記アンテナ素子毎の送信信号を得る送信アレー等化手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、アンテナ素子によって送信信号を送信する送信処理部と、前記アンテナ素子によって受信信号を受信する受信処理部とを有する無線通信装置の信号処理方法であって、前記受信処理部において、タップ係数推定手段は、前記アンテナ素子において受信した受信信号からタップ係数を推定し、受信信号補正手段は、前記タップ係数により前記受信信号を補正し、送信信号補正手段は、前記送信信号の送信において前記アンテナ素子に対して入力される入力信号を前記タップ係数に基づいて補正することを特徴とする信号処理方法である。
本発明は、上述の無線通信装置が、複数のアンテナ素子を備えるアレーアンテナを備え、前記受信処理部において、前記タップ係数推定手段は、前記アンテナ素子毎に前記受信信号を補正するためのタップ係数を求め、さらに、前記受信信号補正手段において、受信アレー等化手段は、タップ係数に基づいて前記アンテナ素子毎に前記受信信号から干渉波を除去して前記アンテナ素子に対するアレー等化信号を出力し、アレー重み係数推定手段は、前記アレー等化信号に応じて前記アンテナ素子毎の重み係数を生成し、アレー出力合成手段は、前記重み係数に応じて前記アレー等化信号を合成した合成信号を出力し、適応タップ係数推定手段は、前記合成信号に応じて前記適応等化手段のタップ係数を適応タップ係数として生成し、受信適応等化手段は、前記適応タップ係数に応じて前記合成信号に内在する符号間干渉成分を除去することを特徴とする。
本発明は、上述の無線通信装置が、前記送信処理部において、送信適応等化手段は、電波伝搬路における符号間干渉を制限するため前記適応タップ係数に基づいて入力信号を適応等化処理して適応等化信号を出力し、アレー入力分離手段は、前記適応等化信号を前記アンテナ素子それぞれに対してアレー入力信号として出力し、送信アレー等化手段は、前記電波伝搬路における干渉波を抑制するため前記タップ係数と前記重み係数を用いて、前記アレー入力信号を等化処理して前記アンテナ素子毎の送信信号を得ることを特徴とする。
以上のように、本発明では、送信信号を送信する際、アンテナ素子毎に受信信号を補正するための補正係数に応じて入力信号を補正して送信信号とするので、電波伝搬路を送信の際と受信の際とで等しいとみなすことができる。またこれにより、電波伝搬環境の影響に起因した不要な干渉による受信側と送信側とにおける信号受信誤りの処理結果に、差が生じることがないという効果がある。
本発明で補正係数として受信側及び送信側ともにアレータップ係数、重み係数、及び適応タップ係数を用いているので、常に電波伝搬路を送信の際と受信の際とで等しいとみなすことができるという効果がある。
次に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態による無線通信装置20で用いられる受信機(受信処理部)21の一例を示すブロック図である。
図1において、受信機21は、複数のアンテナ素子22−1乃至22−K(Kは2以上の整数)を有するアレーアンテナ22を備えており、アンテナ素子22−1乃至22−Kはそれぞれ第1乃至第Kの復調器23−1乃至23−Kに接続されている。第1乃至第Kの復調器23−1乃至23−Kの出力側にはそれぞれ第1乃至第Kのタップ係数推定部24−1乃至24−Kが接続されるとともに、第1乃至第Kのアレー等化器25−1乃至25−K(受信アレー等化手段)が接続されている。そして、第1乃至第Kのタップ係数推定部24−1乃至24−Kで生成された第1乃至第Kのタップ係数T1乃至TK(T1乃至TKはそれぞれベクトルである:アレータップ係数)が第1乃至第Kのアレー等化器25−1乃至25−Kに与えられる。
さらに、第1乃至第Kのアレー等化器25−1乃至25−Kの出力側はアレー重み係数推定部26に接続されるとともに、アレー出力合成部27に接続されており、アレー重み係数推定部26で生成されたアレー重み係数W(ベクトル:重み係数)がアレー出力合成部27に与えられる。そして、アレー出力合成部27の出力側がタップ係数推定部28に接続されるとともに、適応等化器29に接続され、タップ係数推定部28で生成されたタップ係数TBB(ベクトル:適応タップ係数)が適応等化器29に与えられる。
図2は本発明の実施の形態による無線通信装置20で用いられる送信機(送信処理部)31の一例を示すブロック図である。図2において、送信機31は、複数のアンテナ素子32−1乃至32−Kを有するアレーアンテナ32を備えており、アンテナ素子32−1乃至32−Kはそれぞれ第1乃至第Kの変調器33−1乃至33−Kに接続されている。第1乃至第Kの変調器33−1乃至33−Kの入力側にはそれぞれ第1乃至第Kのアレー等化器34−1乃至34−K(送信アレー等化手段)が接続され、第1乃至第Kのアレー等化器34−1乃至34−Kの入力側にはアレー入力分解部35が接続されている。そして、アレー入力分解部35の入力側には適応等化器36が接続されている。
上述の送信機31においては、図示のように、第1乃至第Kのアレー等化器34−1乃至34−Kにはそれぞれ前述した第1乃至第Kのタップ係数T1乃至TK(それぞれベクトルである)が与えられ、アレー入力分解部35にはアレー重み係数W(ベクトルが与えられる)。また、適応等化器36にはタップ係数TBB(ベクトル)が与えられる。
再び、図1を参照して、いま図示の受信機21で別の無線通信装置(図示せず、無線通信装置20と同一の構成を有している)から送信された送信信号を受信する場合について説明する。送信信号は受信信号としてアレーアンテナ22で受信される。アンテナ素子22−1乃至22−Kからの受信信号はそれぞれ復調器23−1乃至23−Kで復調されて、第1乃至第Kの復調信号としてそれぞれ第1乃至第Kのタップ係数推定部24−1乃至24−Kと第1乃至第Kのアレー等化器25−1乃至25−Kに与えられる。
第1乃至第Kのタップ係数推定部24−1乃至24−Kではそれぞれ第1乃至第Kの復調信号に応じて第1乃至第Kのタップ係数T1乃至TK(それぞれベクトルである)を生成し(推定し)、これら第1乃至第Kのタップ係数T1乃至TKを第1乃至第Kのアレー等化器25−1乃至25−Kに与える。そして、第1乃至第Kのアレー等化器25−1乃至25−Kでは第1乃至第Kのタップ係数T1乃至TK に応じてそれぞれ第1乃至第Kの復調信号を等化処理して第1乃至第Kのアレー等化信号として出力する。
アレー重み係数推定部26では第1乃至第Kのアレー等化信号に応じてアレー重み係数Wを生成し、アレー出力合成部27は、例えば、アレー重み係数W(WからW)と第1乃至第Kのアレー等化信号とを乗算し、その乗算出力を合成して、合成出力信号として出力する。タップ係数推定部28では合成出力信号に応じて、適応等化器29に与えるべきタップ係数TBB(ベクトル)を推定し、適応等化器29はこのタップ係数TBBに応じて適応等化処理を行って、受信機出力信号Soutとして出力する。
つまり、上述の受信機21では、第1乃至第Kのアンテナ素子22−1乃至22−Kで受信した受信信号X乃至Xを合成して、干渉成分の抑圧を行うとともに、適応アルゴリズムであるLMS(Least Mean Square)で代表される適応等化処理によりタップ係数を求め、アレー出力合成部27からの合成出力信号の時系列成分に前記タップ係数を積算して、符号間干渉を抑圧している。
続いて、図2とともに図3及び図4を参照して、送信機31の動作について説明する。図3は第1乃至第Kのアレー等化器34−1乃至34−Kの構成を示すブロック図であり、図4は送信機31の動作を説明するためのフローチャートである。図3に示すように、第1乃至第Kのアレー等化器34−1乃至34−Kは同一の構成を有しており、いま、第1のアレー等化器34−1に注目すると、第1のアレー等化器34−1は第1乃至第L(Lは2以上の整数)の遅延素子41−1乃至41−L、第0乃至第Lの乗算器42−0乃至42−L、及び加算器43を有している。
いま、入力信号Sinが適応等化器36に与えられると、適応等化器36ではタップ係数TBB(ベクトル)に応じて入力信号を適応等化処理して適応処理入力信号(以下単に入力信号と呼ぶ)としてアレー入力分解部35に与える。アレー入力分解部35では、入力信号の先頭をサンプリングして(ステップS1)、アレーアンテナ=1を設定する(ステップS2、つまり、アンテナ素子32−1を設定する)。またアレー入力分解部35では、アレー重み係数W(ベクトル)(W,W,…,W)の入力を受けつける。その後、処理回数=1として(ステップS3)、以降の処理を行なう。
まず、アレー入力信号Dが第1のアレー等化器34−1に与えられ、等化係数を求めた後(タップ係数とアレー重み係数の積を求めた後(ステップS4))、等化係数と入力信号Dの1シンボルとの積を求める(ステップS5)。いま、タップ係数T(ベクトル)がベクトル成分として、{(T’1,1, T’1,2,…,T’1,L)}を有しているとすると、具体的には、第0の乗算器42−0で、タップ係数T’1,1とアレー重み係数Wを入力信号Dに乗算し、加算器43に出力する。加算器43では順次、入力を受けた計算結果を加算していく(ステップS6)。
続いて、処理回数<タップ数であるか否かを判定し(ステップS7)、処理回数<タップ数であると、処理回数+1として(ステップS8)、第1の遅延素子41−1で入力信号Dを遅延時間τ(つまり、τシンボル)遅延させて(ステップS9)、ステップS4の等化係数の算出処理に戻る。つまり、ステップS5と同様に第1の乗算器42−1で乗算処理を行って、その計算結果をステップS6同様に加算器43に出力して加算処理が行われる。
そして、順次、第2乃至第Lの遅延素子41−2乃至41−Lで入力信号Dが遅延されて、第2乃至第Lの乗算器42−2乃至42−Lでタップ係数とアレー重み係数を入力信号Dの遅延値を乗算し、加算器43に出力する<なお、図3には、第2乃至第(L−1)の遅延素子41−2乃至41−(L−1)と第2乃至第(L−1)の乗算器42−2乃至42−(L−1)は示されていない>。
このようにして、第Lの乗算器42−Lでの計算結果が加算器43に出力されて、加算処理が行われると、処理回数=タップ数となり、続いて、アレーアンテナ<Kであるか否かが判定される(ステップS10)。そして、アレーアンテナ<Kであると、次のアレーアンテナ(つまり、次のアンテナ素子)を設定し(ステップS11)、ステップS3に戻る。
この結果、図示の例では、アレー入力分解部35で受け付けた入力信号Dが、第2のアレー等化器34−2に与えられ、第2のアレー等化器34−2による等化処理が行われて、入力信号DにT’2,1、T’2,2、…、T’2,Lをそれぞれ乗算した各値が加算器43で加算される。同様にして、アレー入力分解部35で受け付けた入力信号Dが、第Kのアレー等化器34−Kに与えられ、第Kのアレー等化器34−Kによる等化処理が行われて、入力信号DにT’K,1、T’K,2、…、T’K,Lをそれぞれ乗算した各値が加算器43で加算される。
このようにして、全てのアンテナ素子に対応した処理が終了すると、サンプル番号<サンプル数であるか否かが判定される(ステップS12)。サンプル番号<サンプル数であると、次の入力信号を1サンプルして(ステップS13)、ステップS2に戻って処理を継続する。一方、サンプル番号=サンプル数となると、処理を終了する。
第1乃至第Kのアレー等化器34−1乃至34−Kによる等化処理が終了すると、第1乃至第Kのアレー等化器34−1乃至34−Kからの出力信号(第1乃至第Kのアレー等化信号)はそれぞれ第1乃至第Kの変調器33−1乃至33−Kに与えられて、ここで変調されて、第1乃至第Kの送信信号X乃至Xとしてアンテナ素子32−1乃至32−Kから出力される(つまり、アレーアンテナ32から第1乃至第Kの送信信号が集合的に送信信号として送信されることになる)。
上述の実施の形態においては、アンテナ素子32−1乃至32−Kに対して互いに異なるアレー重み係数と遅延タップ(遅延素子)に対して互いに異なるタップ係数を入力信号に時系列で積算して、アレー等化器のタップ数Lで定義される時間軸で信号合成を行っている。この処理においては、アレー重み係数(複素数)とタップ係数(複素数)の共役転置を行って、新たな係数として入力信号に積算しているが、この処理は演算回数の削減のためであって、アレー等化器は必ずしも図3に示す構成を取る必要はない。
さらに、適応等化器とアレー入力分解部及びアレー等化器における処理は通信方式及びそのアルゴリズムに制限されることはなく、適応等化器とアレー入力分解部及びアレー等化器とにおける処理の順番にも制限はない。そして、中間周波数帯域又はベースバンド帯域のいずれの信号に対しても等化処理を行うことができる。
また、図4に示す処理においては、送信信号の1つの時系列サンプルを生成する際、各アンテナ素子に対してアンテナ素子毎のアレー重み係数とタップ数に制御される遅延サンプル(遅延時間は1サンプル以下が望ましく、遅延における正負の符号は問わない)毎に積算されるタップ係数を共役転置により乗じて各遅延信号を掛け合わせて合成することによって、1サンプルの送信信号を得ており、この処理を送信信号、つまり、入力信号の長さ分繰り返している。
なお、上述の説明から明らかなように、アレータップ係数、重み係数、及び適応タップ係数が集合的に補正係数として用いられ、つまり、タップ係数推定部24−1乃至24−K、アレー重み係数推定部26、及びタップ係数推定部28が補正係数算出手段として機能し、アレー等化器25−1乃至25−K、アレー出力合成部27、及び適応等化器29が受信信号補正手段として機能する。さらに、アレー入力分解部35及びアレー等化器34−1乃至34−Kにおいて、送信等化ステップを実行することになる。
以上のようにこの実施の形態においては、受信信号を受信する際に得られたアレータップ係数、アレー重み係数、及び適応タップ係数を用いて送信信号を生成しているので、フェージング等の劣悪な電波伝搬環境においても、受信側及び送信側における電波伝搬環境を正確に近似でき、受信側及び送信側ともにマルチパスフェージングにおける符号間干渉及び干渉波の影響を十分に抑圧することができるという効果がある。そして、一方の無線通信装置では他方の無線通信装置から送信された送信信号を受信できるが、他方の無線通信装置では一方の無線通信装置から送信された送信信号を受信できないという事態を確実に回避することができる。その結果、受信誤りに起因するデータ再送処理が減少し、周波数の有効利用に資することができる。
送信信号を送信する際、アンテナ素子毎に受信信号を補正するための補正係数に応じて入力信号を補正して送信信号とするようにしたから、電波伝搬路を送信の際と受信の際とで等しいとみなすことができる結果、各種無線通信装置に適用できる。
本発明の実施の形態による無線通信装置で用いられる受信処理部の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態による無線通信装置で用いられる送信処理部の一例を示すブロック図である。 図2に示す送信処理部で用いられるアレー等化器の構成を示すブロック図である。 図2に示す送信処理部における送信処理を説明するためのフローチャートである。 従来の無線通信装置で用いられる送信機を示すブロック図である。
符号の説明
10 アダプティブアレーアンテナ装置
11,22,32 アレーアンテナ
11−1〜11−K,22−1〜22−K,32−1〜32−K アンテナ素子
12−1〜12−K,33−1〜33−K 変調器
13,35 アレー入力分解部
20 無線通信装置
21 受信機
23−1〜23−K 復調器
24−1〜24−K,28 タップ係数推定部
25−1〜25−K,34−1〜34−K アレー等化器
26 アレー重み係数推定部
27 アレー出力合成部
29,36 適応等化器
31 送信機
41−1〜41−L 遅延素子
42−0〜42−L 乗算器
43 加算器

Claims (6)

  1. アンテナ素子によって送信信号を送信する送信処理部と、前記アンテナ素子によって受信信号を受信する受信処理部とを有する無線通信装置において、
    前記受信処理部は前記アンテナ素子において受信した受信信号からタップ係数を推定するタップ係数推定手段と、前記タップ係数により前記受信信号を補正する受信信号補正手段とを有し、
    前記送信信号の送信において前記アンテナ素子に対して入力される入力信号を前記タップ係数に基づいて補正する送信信号補正手段を有する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 複数のアンテナ素子を備えるアレーアンテナを備え、
    前記受信処理部において、
    前記タップ係数推定手段は、前記アンテナ素子毎に前記受信信号を補正するためのタップ係数を求め、
    さらに、
    前記受信信号補正手段において、
    タップ係数に基づいて前記アンテナ素子毎に前記受信信号から干渉波を除去して前記アンテナ素子に対するアレー等化信号を出力する受信アレー等化手段と、
    前記アレー等化信号に応じて前記アンテナ素子毎の重み係数を生成するアレー重み係数推定手段と、
    前記重み係数に応じて前記アレー等化信号を合成した合成信号を出力するアレー出力合成手段と、
    前記合成信号に応じて前記適応等化手段のタップ係数を適応タップ係数として生成する適応タップ係数推定手段と、
    前記適応タップ係数に応じて前記合成信号に内在する符号間干渉成分を除去する受信適応等化手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記送信処理部は、電波伝搬路における符号間干渉を制限するため前記適応タップ係数に基づいて入力信号を適応等化処理して適応等化信号を出力する送信適応等化手段と、
    前記適応等化信号を前記アンテナ素子それぞれに対してアレー入力信号として出力するアレー入力分離手段と、
    前記電波伝搬路における干渉波を抑制するため前記タップ係数と前記重み係数を用いて、前記アレー入力信号を等化処理して前記アンテナ素子毎の送信信号を得る送信アレー等化手段とを有することを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. アンテナ素子によって送信信号を送信する送信処理部と、前記アンテナ素子によって受信信号を受信する受信処理部とを有する無線通信装置の信号処理方法であって、
    前記受信処理部において、
    タップ係数推定手段は、前記アンテナ素子において受信した受信信号からタップ係数を推定し、
    受信信号補正手段は、前記タップ係数により前記受信信号を補正し、
    送信信号補正手段は、前記送信信号の送信において前記アンテナ素子に対して入力される入力信号を前記タップ係数に基づいて補正する
    ことを特徴とする信号処理方法。
  5. 複数のアンテナ素子を備えるアレーアンテナを備え、
    前記受信処理部において、
    前記タップ係数推定手段は、前記アンテナ素子毎に前記受信信号を補正するためのタップ係数を求め、
    さらに、
    前記受信信号補正手段において、
    受信アレー等化手段は、タップ係数に基づいて前記アンテナ素子毎に前記受信信号から干渉波を除去して前記アンテナ素子に対するアレー等化信号を出力し、
    アレー重み係数推定手段は、前記アレー等化信号に応じて前記アンテナ素子毎の重み係数を生成し、
    アレー出力合成手段は、前記重み係数に応じて前記アレー等化信号を合成した合成信号を出力し、
    適応タップ係数推定手段は、前記合成信号に応じて前記適応等化手段のタップ係数を適応タップ係数として生成し、
    受信適応等化手段は、前記適応タップ係数に応じて前記合成信号に内在する符号間干渉成分を除去する
    ことを特徴とする請求項4記載の信号処理方法。
  6. 前記送信処理部において、
    送信適応等化手段は、電波伝搬路における符号間干渉を制限するため前記適応タップ係数に基づいて入力信号を適応等化処理して適応等化信号を出力し、
    アレー入力分離手段は、前記適応等化信号を前記アンテナ素子それぞれに対してアレー入力信号として出力し、
    送信アレー等化手段は、前記電波伝搬路における干渉波を抑制するため前記タップ係数と前記重み係数を用いて、前記アレー入力信号を等化処理して前記アンテナ素子毎の送信信号を得る
    ことを特徴とする請求項5記載の信号処理方法。

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