JP2007120208A - ガードパイプ用端部緩衝具 - Google Patents
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Abstract
【課題】景観性及び安全性への配慮が高いレベルでなされたガードパイプ用端部緩衝具を提供する。
【解決手段】取付金具1に弾性カバー材5が被せられていることで、取付金具1が露出することが抑えられて景観性の配慮を図ることができる。また取付手段3が弾性カバー材5の外面53より外側に突出しないようになされていることで、取付手段3が突出して衣服に引っかかったり、車両の衝突時に取付手段3に金属片が付着したりすること等が防がれて、高いレベルでの安全性への配慮を図ることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】取付金具1に弾性カバー材5が被せられていることで、取付金具1が露出することが抑えられて景観性の配慮を図ることができる。また取付手段3が弾性カバー材5の外面53より外側に突出しないようになされていることで、取付手段3が突出して衣服に引っかかったり、車両の衝突時に取付手段3に金属片が付着したりすること等が防がれて、高いレベルでの安全性への配慮を図ることができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、歩車道境界等に設けられるガードパイプの端部に装着される緩衝具に関するものである。
ガードパイプの端末は、通常先端が半円状となされたキャップが取り付けられるが、このようなキャップは鋼鉄製であることから、歩行者や自転車が衝突すると怪我をする恐れがある。ここで衝突の際の衝撃を緩衝して、かかる怪我の恐れを小さくするためにガードパイプのビームの端末に緩衝具を設けるのが好ましいと考えられている。このような端部緩衝具としては、例えばウレタンフォームからなる短柱状のパッドに取付け用ステーの一端が埋設固定され、取付け用ステーをガードパイプの端末に嵌めることで、ガードパイプの端末に緩衝具を取り付けるようにしたガードパイプ用端末保護具が開示されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載のような従来のガードパイプ用端部緩衝具では、取付用のボルトが露出していることから、無骨な印象を与えて周囲の景観を損ねる恐れがあり、またボルトに衣服等が引っかかったり、車両が衝突した際に取付用のボルトに鋭利な金属片が付着したりする恐れがあり、景観性及び安全性への配慮が十分とは言い難いものであった。
本発明は上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、景観性及び安全性への配慮が高いレベルでなされたガードパイプ用端部緩衝具を提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わるガードパイプ用端部緩衝具は、弾性を有する合成樹脂からなる弾性カバー材と、ガードパイプのビーム材に取り付けられる取付金具とを備え、前記ビーム材に取り付けられた取付金具に前記ビーム材の端部を覆うように弾性カバー材が被せられ、弾性カバー材と前記取付金具とが取付手段により取り付けられて固定され、該取付手段が弾性カバー材の外面より外側に突出しないようになされていることを特徴とするものである。
本発明に係わるガードパイプ用端部緩衝具によれば、取付金具に弾性カバー材が被せられていることで、取付金具が露出することが抑えられて景観性の配慮を図ることができる。また取付手段が弾性カバー材の外面より外側に突出しないようになされていることで、取付手段が突出して衣服に引っかかったり、車両の衝突時に取付手段に金属片が付着したりすること等が防がれて、高いレベルでの安全性への配慮を図ることができる。
また前記弾性カバー材は、取付手段により固定されていない状態で前記取付金具に対して着脱自在となされていれば、取付手段を外して弾性カバー材のみを交換することができ、車両の衝突等により弾性カバー材が汚損した場合でも取付金具を継続して用いることができるようになり好ましい。
また本発明に係わるガードパイプ用端部緩衝具は、弾性を有する合成樹脂からなる弾性カバー材と、ガードパイプのビーム材に取り付けられる取付金具とを備え、前記ビーム材に取り付けられた取付金具に前記ビーム材の端部を覆うように弾性カバー材が被せられて一体となされ、前記取付金具はビームを挿通可能な把持部を備え、該把持部が間隔調整手段により拡縮自在となされると共に、間隔調整手段が弾性カバー材の外面より外側に突出しないようになされていることを特徴とするものである。
本発明に係わるガードパイプ用端部緩衝具によれば、取付金具に弾性カバー材が被せられていることで、取付金具が露出することが抑えられて景観性の配慮を図ることができる。また拡縮自在の把持部によりビームが把持されることで固定が確実に行われ、その拡縮に係わる間隔調整手段が弾性カバー材の外面より外側に突出しないようになされていることで、取り付けに係わる手段が突出して衣服に引っかかったり、車両の衝突時に取付手段に金属片が付着したりすること等が防がれて、高いレベルでの安全性への配慮を図ることができる。
また本発明に係わる防護柵の端末保護方法は、突出したビーム材を切断し、請求項1〜3のいずれかに記載のガードパイプ用端部緩衝具を取り付けることを特徴とするものである。
本発明に係わる防護柵の端末保護方法によれば、端末キャップ等を用いることなく、突出したビーム材を切断し、ガードパイプ用端部緩衝具を取り付けるのみで防護柵の端末を保護することができる。また請求項1〜3のいずれかに記載のガードパイプ用端部緩衝具を用いることで、ガードパイプの端末の保護を行うのに高いレベルで景観性及び安全性に配慮したものとなり得る。
本発明に係わる請求項1に記載のガードパイプ用端部緩衝具によれば、取付金具に弾性カバー材が被せられていることで、取付金具が露出することが抑えられて景観性の配慮を図ることができる。また取付手段が弾性カバー材の外面より内方となされていることで、取付手段が突出して衣服に引っかかったり、車両の衝突時に取付手段に金属片が付着したりすること等が防がれて、高いレベルでの安全性への配慮を図ることができる。
また本発明に係わる請求項3に記載のガードパイプ用端部緩衝具によれば、取付金具に弾性カバー材が被せられていることで、取付金具が露出することが抑えられて景観性の配慮を図ることができる。また把持部により取付金具に対して弾性カバー材が把持されていることで、弾性カバー材の取り付けに係わる手段を外面から突出させて設ける必要がなくなり、取り付けに係わる手段が突出して衣服に引っかかったり、車両の衝突時に取付手段に金属片が付着したりすること等が防がれて、高いレベルでの安全性への配慮を図ることができる。
また本発明に係わる防護柵の端末保護方法によれば、端末キャップ等を用いることなく、突出したビーム材を切断し、ガードパイプ用端部緩衝具を取り付けるのみで防護柵の端末を保護することができる。また請求項1〜3のいずれかに記載のガードパイプ用端部緩衝具を用いることで、ガードパイプの端末の保護を行うのに高いレベルで景観性及び安全性に配慮したものとなり得る。
本発明に係わる最良の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図1は、本発明に係わるガードパイプ用端部緩衝具の、第一の実施形態を示す斜視図である。防護柵Fは一般にガードパイプと呼ばれるもので、歩道Hの車道R近傍に複数の支柱30を立設し、支柱30の車道R側に継手金具F1を用いて、三段のビーム20を取り付けることで車道Rに沿って延設されたものである。図中の支柱30は、交差点や車両出入口等の防護柵Fの切れ目付近に位置するものであり、通常、防護柵Fの切れ目におけるビーム20の端末部分には、各々のビーム20の端末について各々一体の先端が曲面となされた金属製のキャップが取り付けられるが、本実施形態においては三段のビーム20の端末を一体にて覆うガードパイプ用端部緩衝具10が設けられている。
ガードパイプ用端部緩衝具10は、少なくとも外面付近が弾性を有する合成樹脂から形成され、更にガードパイプ用端部緩衝具10の、防護柵Fの延設方向における端部には、夜間における視認性を高める再帰反射体101が取り付けられている。ガードパイプ用端部緩衝具10が一体で複数段のビーム20を覆うようになされていることで、ビーム20間の縦方向に隙間が生じて、歩行者や自転車の一部がその隙間に挟まって事故等が起こることを防ぐことができ、また弾性を有する合成樹脂から形成されていることで、歩行者や自転車などが防護柵Fの端末に衝突した際に、衝撃を緩衝して怪我等の程度を軽減することができる。
図2及び図3は、ビーム20の端末へのガードパイプ用端部緩衝具10の形成を説明するもので、まず図2の(a)はビーム20への取付金具の取り付けを示す斜視図である。ビーム20の支柱30より端末201側には、後述する弾性カバー材の長さに合わせた位置にボルトB1及びナットN1を用いて取付金具1を取り付ける。取付金具1は(b)に示した取付用金具2を二体用いて形成されたもので、取付用金具2は、ビーム20を略全周に亘って包持する全周当接部21と、全周当接部21に対してビーム20間の上下方向に間隔をおいて設けられ、ビームの略半周に亘って包持する半周当接部22と、全周当接部21と半周当接部22との間に各々の間隔を保持する板状の間隔保持部23と、全周当接部21から下方に間隔保持部23と僅かに厚み方向に間隔をおいて設けられ、半周当接部22のやや上方が下端となされた同じく板状の平行板部24と、半周当接部22から下方に延設され、間隔保持部23や平行板部24の長さの1/4程度の長さとなされた板状突設部25とが、鋼板の曲げ加工により一体に設けられて形成されたものである。間隔保持部23と平行板部24には、ボルトを挿通するための孔が設けられ、半周当接部22寄りにはボルト孔231、241が、全周当接部21寄りには挿通孔232、242が設けられている。更に板状突設部25についてもボルト孔251が設けられている。
この取付用金具2をビーム20に取り付けて取付金具1を形成するには、断面図(c)に示す如く取付用金具2を二体用い、上方の取付用金具2Aに対して下方の取付用金具2Bは同じ形状のものながら上下逆に用いられ、取付用金具2A及び2Bの全周当接部21に各々上段のビーム20Aと下段のビーム20Cが挿入されると共に、半周当接部22が相対向させられて両側から中段のビーム20Bを挟み込むようになされる。半周当接部22が中段のビーム20Bを挟み込んだ状態で、取付用金具2A及び2Bの半周当接部22寄りに設けられたボルト孔231及び241にボルトB1が挿通されナットN1が緊結されることで、半周当接部22間にビーム20Bが強く挟持されてビーム20の端末に取付金具1が強固に固定される。ここで、取付用金具2の板状突設部25に設けられたボルト孔251にもボルトB1が挿通されることで、取付金具1に強い外力がかかっても半周当接部22が変形することが防がれて取付金具1の取り付け状態が維持できるようになされている。
半周当接部22間に中段のビーム20Bが強く挟持され、且つ全周当接部21に上段のビーム20A及び下段のビーム20Cが挿通されていることで、ビーム20間の間隔が保持され、支柱30より端末201側のビーム20に外力が掛かった場合に変形する恐れを小さくできる。
次に、後述する弾性カバー材の端部を覆うための端部隠し材が取り付けられる。端部隠し材4は上下方向にビーム20と直交するようになされる板状のプレート部41と、プレート部41からビーム20の端末201方向に突設された四体の挿通板部42と、プレート部41に穿設されたビーム挿通孔43が設けられている。ビーム挿通孔43は、上段ビーム20A、中段ビーム20B、下段ビーム20Cが各々挿通される上段孔431、中段孔432、下段孔433を備え、ビーム20とビーム20に取り付けられた取付金具1とが挿通される大きさとなされている。中段孔432は取付金具1に締結されたボルトB1及びナットN1が挿通されるよう、上下方向に長孔となされており、上段孔431、中段孔432及び下段孔433は一体に設けられることで孔明けにおける加工性を向上させているが、各々別に設けてプレート部41の幅方向の強度低下を防ぐようにしてもよい。
プレート部41及び挿通板部42は鉄鋼により形成され、プレート部41に対して挿通板部42は溶接により取り付けられている。挿通板部42には、ボルトを挿通させる貫通孔44が設けられており、貫通孔44は挿通板部42の厚み方向の途中に段差が設けられた所謂座繰り孔となされ、外側が内側より大きい孔となされている。この端部隠し材4は、ビーム20に対して図3の(a)に示す如く取り付けられるが、ビーム20及び取付金具1に固定されず、弾性カバー材が取り付けられていない状態ではビーム挿通孔43にビーム20が挿通されたのみの状態となされている。
挿通板部42に穿設された貫通孔44の上下方向の間隔は、取付用金具2に設けられた挿通孔232と挿通孔242との間隔と同じとなされ、端部隠し材4がビーム20に挿通された状態で、厚み方向に貫通孔44の位置と挿通孔232及び242との位置が対応するようになされている。この状態で弾性カバー材5が取り付けられる。弾性カバー材5は、一方の側面が開口された中空部51を備えた鞘状の弾性体で、側面にはボルトを挿通及び締結するための取付孔52が弾性カバー材5の厚み方向を貫通して設けられている。
弾性カバー材5は、上述の一方の開口された側面からビーム20の端末201が挿入されて取り付けられるが、取付孔52の上下方向の間隔は前記貫通孔44の上下方向の間隔と略同一となされると共に、弾性カバー材5がビーム20及び取付金具1に被せられた状態で、上述の貫通孔44、挿通孔232及び242の厚み方向の位置と対応するようになされており、この状態で、取付金具1と弾性カバー材5との取付手段3であるボルト・ナットの、ボルト31が取付孔52、貫通孔44、挿通孔232及び242に挿通され、取付手段3であるボルト・ナットのナット(本図においては図示せず)がボルト31に緊結されることで取付金具1に対して端部隠し材4及び弾性カバー材5が取り付けられる。
図3の(b)は、形成後のガードパイプ用端部緩衝具10の取付孔52付近における横断面図である。弾性カバー材5の中空部51内には、端末201付近のビーム20と、取付金具1とが収納され、更に弾性カバー材5の側面の開口された一方が端部隠し材4により塞がれることで、端末201が弾性カバー材5により覆われると共に、弾性カバー材5及び隙間隠し材4により取付金具1やボルト・ナット類等の取り付けに係わる部材が覆われて美観が高められるようになされている。一体のボルト31により取付金具1及び挿通板部42が挿通されていることで、取り付けに係わる作業が簡便になされると共に、取付金具1に対する端部隠し材4の位置固定が強固になされる。また弾性カバー材5は、上下のビーム20A及び20Cにより上下方向の位置が固定されると共に、左右方向にはボルト31の頭部及びナット32が取付孔52において抜け止めとなって、弾性カバー材5が脱落しないようになされている。
また、本実施形態においては、端部隠し材4と弾性カバー材5とは別体の場合を示しているが、取付金具1への取り付けの前に、隙間隠し材4と弾性カバー材5とを一体としておき、その状態でビーム挿通孔43にビーム20を挿通させるようにしてもよい。一体とするための具体的な手段としては、隙間隠し材4を弾性カバー材5と相溶性のある合成樹脂から形成し、挿通板部42と弾性カバー材5の内面とを振動や超音波等により融着させたり、接着剤等を用いて接着したりして一体とすることができる。
ここで、弾性カバー材5の厚みと、挿通板部42の貫通孔44が座繰り孔となされていることにより、取付手段3であるボルト31やその頭部、及びナット32が内側に位置するようになされ、弾性カバー材5の外面53より突出しないようになされている。また取付手段3の取り付け後に取付孔52にキャップを取り付けて、ボルト31及びナット32を覆って、より美観を高めるようにしてもよい。
またナット32をボルト31から外し、取付手段3により弾性カバー材5を固定していない状態では、弾性カバー材5は取付金具1に対して着脱自在となされ、汚損時等における交換やメンテナンスを容易に行うことができるようになされている。
取付金具1を形成する取付用金具2は、弾性カバー材5を取り付け可能とするものであれば特に形成する材料を限定するものではないが、強度が高く、加工性の良好な鉄鋼、ステンレス等の金属材料が好適に用いられる。表面は弾性カバー材5により覆われることで美観は必須ではないが、耐久性を高めるために表面には錆止めのめっき等を施しておくのが好ましい。
端部隠し材4についても、取付用金具2と同様の材料が好適であるが、溶接により挿通板部42を設ける場合には、溶接可能な材料同士を用いるのが好ましく、とりわけ鉄鋼が好適である。また端部隠し材4はプレート部41が視認されることから、少なくとも視認される部分については美観を高めるために塗装等を施しておくのが好ましく、弾性カバー材5や防護柵Fの色調と同じか又はその系統の色調として、外観の調和を図るようにしてもよい。
弾性カバー材5は、中空部51等の複雑な形状を形成する必要があることから、弾性を備えた樹脂を用いて射出成形や注型成形により形成するのが好ましい。具体的には、注型成形としては廃タイヤなどのゴムを微細なチップ状にしたものをウレタン系結着剤(バインダー)を用いて加熱圧縮金型処理によって固めることで形成することができる。射出成形としては、ブタジエンスチレンゴム、ネオプレン、ブタジエンアクリロニトリルゴム、クロロプレン重合体、ブチルゴム、エチレンプロピレンターポリマー、ウレタン樹脂、ポリイソブチレン樹脂や、ポリウレタン系等のエラストマーなどの各種合成ゴムや合成樹脂等からなる弾性材を用いて形成することができ、それらを発泡させて成形してもよい。
図4は、本発明に係わるガードパイプ用端部緩衝具10の、第二の実施形態における取付金具を示す説明図である。まず(a)において、端部隠し材4は第一の実施形態と同様に弾性カバー材の開口された一方の側面を覆うもので、隙間隠し材4のビーム20延設方向と直交するプレート部41には、上段ビーム20A、中段ビーム20B及び下段ビーム20Cを各々挿通させる上段孔431、中段孔432及び下段孔433が設けられている。プレート部41から、ビーム20の端末201側に金具取付板部45が溶接等により突設され、金具取付板部45に取付金具6がリベット等を用いて取り付けられる。取付金具6は、ビーム20が挿通可能な円筒状の把持部61と、金具取付板部45に取り付けられる板状の取付部62と、取付部62と相対向して間隔をおいて設けられた同じく板状の押さえ板部63が設けられ、取付部62と押さえ板部63とには、各々ボルトを挿通するボルト孔621、631が穿設されている。取付金具6は、断面がU字型となされ且つ取付部62と押さえ板部63との間隔が把持部61の幅より小さくなされている。
金具取付板部45は上段孔431の下方、及び下段孔433の上方に設けられ、各々の金具取付板部45に同一外形の取付金具6が上下逆に取り付けられる。金具取付板部45と取付部62とにはリベット孔が予め二箇所開けられてリベット止めがなされる。取付金具6の円筒状の把持部61は、上段孔431及び下段孔433に挿通されたビーム20が把持部61に挿通される位置とされている。更に取付金具6の押さえ板部63と取付部62に設けられたボルト孔621、631にはボルト71が挿通され、予め金具取付板部45にスポット溶接等により固着されたナット72に螺着される。ボルト71を緊結することでボルト71の頭部により押さえ板部63が押し付けられて取付部62との間隔が小さくなり、ボルト71を緩めると把持部61の反発力により間隔が広がることで、ボルト71及びナット72が把持部61の拡縮自在とする間隔調整手段7となり、ボルト71を緊結することで、把持部61に挿入されたビーム20が把持部により強く把持されて、ビーム20に取付金具6が固定される。
この取付金具6に対して、弾性カバー材5が被せられて取り付けられる。弾性カバー材5は図中波線に示す如く取り付けられ、第一の実施形態と同様に取付金具6と端末を含めたその付近のビームとを中空部(図示せず)に収納するようになされたものである。取付金具6に対して弾性カバー材5は、把持部61の外面と中空部(図示せず)の内面とを当接させて、振動や超音波等によって融着させたり、接着剤等の接着手段を用いて一体化すれば、取り付けるための手段が視認されず外観を良好なものとできる。
図5は、形成されたガードパイプ用端部緩衝具10の断面を示すもので、(a)は間隔調整手段7付近での縦断面図、(b)は間隔調整手段7付近での横断面図である。まず(a)において、弾性カバー材5と一体となされた取付金具6の把持部61にビーム20A及び20Cが挿入され、間隔調整手段7であるボルト71がナット72に締め込まれることで、取付金具6を介して弾性カバー材5がビーム20に固定されている。中段のビーム20Bは特に固定してはいないが、弾性カバー材5の内面を包持する形状として嵌着を可能としておいてもよい。弾性カバー材5の側面にはボルト71の部分のみを開口するように取付孔52が設けられ、取付孔52にレンチ等の工具を差し込んで弾性カバー材5を取り外すことなくボルト71の緊結を行うことができるようになされている。ボルト71緊結後の取付孔52は、そのままにしておいてもよいが、キャップ等で閉塞してボルト71が視認されないようにしてもよい。
ここで間隔調整手段7は、取付金具6の断面がU字型となされ、且つ取付部62と押さえ板部63との間隔が把持部61の幅より小さくなされていることで、幅方向の突出が抑えられている。更に弾性カバー材5自体に厚みがあることで、間隔調整手段7は弾性カバー材5の外面53から突出しないようになされている。
次に(b)において、ガードパイプ用端部緩衝具10は、弾性カバー材5の中空部51内に端末201付近のビーム20、取付金具6及び間隔調整手段7が収納され、弾性カバー材5の開口部分を端部隠し材4により塞ぐことで、取り付けに係わる手段等が隠されて美観が高められている。
間隔調整手段7は、把持部61を拡縮自在とできるものであれば、ボルト71、ナット72を用いるものに限定されるものではなく、クランプ等適宜のものを用いてよい。また取付金具6は、把持部61が拡縮されることから靱性の高い鉄鋼やステンレス等の金属材料を用いて形成するのが好適である。
上に示した実施形態の如き、本発明に係わるガードパイプ用端部緩衝具10は、防護柵の端末の保護に好適に用いることができる。その適用方法としては、例えば図6に示す如く、複数段設けられたビーム20の端末長さが不揃いである場合には、ビーム20を設置した状態で鋼管切断用カッター等の切断工具を用いてラインLの位置でビーム20を切断し、本発明に係わるガードパイプ用端部緩衝具10を取り付けることで、迅速に防護柵の端末の保護を図ることができる。
かかる方法により、端末キャップ等の専用の部材を用いる必要がなく、また端末201を含むビーム20に長さを厳密に設定したものと用いる必要がなく、例えば継手金具F1を貫通しているビーム20を用いた場合でも通常長さのビーム20を用いることが可能となり、ビーム20の加工が簡便なものとなる。また現地の状況に合わせて端末201の位置を設定する必要が生じた場合でも容易に対応することができる。
1 取付金具
2 取付用金具
3 取付手段
5 弾性カバー材
53 外面
6 取付金具
61 把持部
7 間隔調整手段
10 ガードパイプ用端部緩衝具
20 ビーム
201 端末
30 支柱
F 防護柵(ガードパイプ)
2 取付用金具
3 取付手段
5 弾性カバー材
53 外面
6 取付金具
61 把持部
7 間隔調整手段
10 ガードパイプ用端部緩衝具
20 ビーム
201 端末
30 支柱
F 防護柵(ガードパイプ)
Claims (4)
- 弾性を有する合成樹脂からなる弾性カバー材と、ガードパイプのビーム材に取り付けられる取付金具とを備え、前記ビーム材に取り付けられた取付金具に前記ビーム材の端部を覆うように弾性カバー材が被せられ、弾性カバー材と前記取付金具とが取付手段により取り付けられて固定され、該取付手段が弾性カバー材の外面より外側に突出しないようになされていることを特徴とするガードパイプ用端部緩衝具。
- 前記弾性カバー材は、取付手段により固定されていない状態で前記取付金具に対して着脱自在となされていることを特徴とする請求項1に記載のガードパイプ用端部緩衝具。
- 弾性を有する合成樹脂からなる弾性カバー材と、ガードパイプのビーム材に取り付けられる取付金具とを備え、前記ビーム材に取り付けられた取付金具に前記ビーム材の端部を覆うように弾性カバー材が被せられて一体となされ、前記取付金具はビームを挿通可能な把持部を備え、該把持部が間隔調整手段により拡縮自在となされると共に、間隔調整手段が弾性カバー材の外面より外側に突出しないようになされていることを特徴とするガードパイプ用端部緩衝具。
- 突出したビーム材を切断し、請求項1〜3のいずれかに記載のガードパイプ用端部緩衝具を取り付けることを特徴とする防護柵の端末保護方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005315800A JP2007120208A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | ガードパイプ用端部緩衝具 |
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2005
- 2005-10-31 JP JP2005315800A patent/JP2007120208A/ja active Pending
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