JP2007117538A - 超音波診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周期的な運動をする対象組織について、同一周期内の異なる複数の期間における運動の比較を容易にする。
【解決手段】運動画像形成部16は、DSC14から出力されるエコーデータに基づいて心臓の収縮期間の運動画像と拡張期間の運動画像を形成する。表示画像形成部18は、DSC14から出力されるエコーデータに基づく断層画像と、運動画像形成部16で形成された運動画像と、制御部30から提供される各種データに基づいて表示画像データを形成する。そしてモニタ20には、表示画像データに対応した表示画像22が表示される。表示画像22には、心臓の同一心拍期間内の収縮期間における収縮画像と拡張期間における拡張画像が左右に並べて配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波診断装置に関し、特に対象組織の運動を画像化する超音波診断装置に関する。
対象組織の運動を画像化する超音波診断装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の超音波診断装置は、二次元超音波画像から対象組織の輪郭を明瞭にした輪郭像を形成し、その輪郭像を各フレームごとにメモリに記憶させ、メモリに記憶された過去の輪郭像と現時点の輪郭像から、これらの相違に応じた変位画像を形成し、その変位画像を経時的に順次合成した変位履歴画像を表示するものである。この超音波診断装置は、例えば、心筋の異常運動の診断に利用され、心室の拡張期と収縮期との間における心筋の運動状態を経時的に表示することができるため、心臓などの運動状態の診断において絶大な効果を発揮する。
この超音波診断装置は、その実用価値の高さゆえに関連する改良技術も存在する。例えば、上述のごとく形成された各フレームごとの変位画像に対して色付け処理を施し、変位履歴画像を明瞭化する技術が知られている。つまり、各フレームに対応する色付け処理が施された変位画像が複数フレーム合成され、その結果生成される変位履歴画像が、各高さごとに色付けされた地図の等高線のように表示される。
さらに、特許文献2には、心臓に対してストレスを掛けない場合の変位履歴画像と、ストレスを掛けた場合の変位履歴画像とを、同一表示画像内に並列的に表示する技術が開示されている。これにより、ストレスエコー法における負荷前後の状態の比較を容易にしている。
特許文献1や特許文献2に示される変位履歴画像などの運動画像は、周期的に運動する心臓などの診断に極めて有用である。
ちなみに、変位履歴画像などの運動画像とは異なる視点から、心臓の画像化を実現する手法も知られている。例えば、特許文献3には、心臓の拡張期終末画像と収縮期終末画像とを横に並べて表示する技術が開示されている。
特許第3045642号公報 特開2005−218713号公報 特表2004−514526号公報
上述のように、特許文献1や特許文献2に示される変位履歴画像などの運動画像は、周期的な運動をする心臓などの診断に極めて有用である。これら従来の優れた技術を背景に、本願の発明者らは、周期的な運動をする対象組織の診断に有用な装置に関する研究、開発を続けてきた。
本発明は、このような背景において成されたものであり、その目的は、同一周期内の異なる複数の期間における運動の比較を容易にする装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の好適な態様である超音波診断装置は、周期的な運動をする対象組織に対して超音波を送受波してエコーデータを取得する送受波部と、エコーデータに基づいて、対象組織の運動を反映させた運動画像を形成する運動画像形成部と、運動画像を含んだ表示画像を形成する表示画像形成部と、を有し、前記運動画像形成部は、周期的な運動をする対象組織に関して、同一周期内の異なる複数の期間に対応した複数の運動画像を形成し、前記表示画像形成部は、同一周期内の異なる複数の期間に対応した複数の運動画像を並べて配置した表示画像を形成する、ことを特徴とする。
望ましい態様において、前記運動画像形成部は、前記運動画像として、対象組織の輪郭の変位を反映させた画像を形成することを特徴とする。望ましい態様において、前記対象組織は、収縮拡張運動をする心臓であり、前記運動画像形成部は、前記運動画像として、収縮拡張運動に伴う心臓壁の変位を反映させた画像を形成する、ことを特徴とする。
望ましい態様において、前記表示画像形成部は、同一心拍内の異なる複数の期間に対応した複数の運動画像を並べて配置した表示画像を形成することを特徴とする。望ましい態様において、前記運動画像形成部は、収縮期間の運動画像と拡張期間の運動画像を形成し、前記表示画像形成部は、同一心拍内における収縮期間の運動画像と拡張期間の運動画像を並べて配置した表示画像を形成する、ことを特徴とする。
望ましい態様において、前記収縮期間および拡張期間は、対象組織である心臓から得られる心電波形に含まれるR波を基準として設定され、前記運動画像形成部は、設定された収縮期間内において収縮期間の運動画像を形成した後、それに引き続いて、設定された拡張期間において拡張期間の運動画像を形成し、前記表示画像形成部は、段階的に形成される収縮期間の運動画像と拡張期間の運動画像を左右に並べて配置した表示画像を形成する、ことを特徴とする。
本発明により、周期的な運動をする対象組織に関して、同一周期内の異なる複数の期間における運動状態の比較が容易になる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明に係る超音波診断装置の好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を示すブロック図である。
プローブ10は、超音波を送受波する超音波探触子である。このプローブ10は、複数の振動素子からなるアレイ振動子を有しており、複数の振動素子が電子的に制御されることによって指向性を備えた超音波ビームが形成される。さらに、複数の振動素子が電子的に制御されることによって超音波ビームの方向が変更され、対象組織を含む空間内において超音波ビームが走査される。検査者は超音波ビームが被検者の対象組織を捉えるようにプローブ10を被検者に当接する。本実施形態における対象組織は、周期的な運動をする組織であり、その一例が心臓である。心臓の診断を行う場合、プローブ10は、例えば、被検者の胸部に当接される。
送受信部12は、振動子アレイに含まれる各振動素子ごとに遅延制御された送信パルスをプローブ10へ出力する。振動素子ごとの遅延量は、送波される超音波が指向性を備えたビームを形成するように制御され、また、形成されるビームの方向に応じて制御される。さらに送受信部12は、プローブ10から得られる各振動素子ごとの受信信号を整相加算する。受信信号はアナログ信号からデジタル信号に変換され、超音波ビームの方向に沿ったエコーデータ列が形成されてDSC14へ出力される。
ちなみに、送受信部12とDSC14の間にメモリ32を設けて、送受信部12から出力されるエコーデータ列を一旦メモリ32に記憶させ、メモリ32を介してエコーデータ列をDSC14へ供給するようにしてもよい。メモリ32に、最新のエコーデータ列から複数心拍前までのエコーデータ列を記憶させておくことにより、後にその複数心拍内のエコーデータ列を読み出して、ループ再生などを実現することができる。
DSC(デジタル・スキャン・コンバータ)14は、送受信部12から出力される超音波ビームに沿ったエコーデータ列を内蔵のフレームメモリに格納し、後段の処理に適合した順序に並び替えてエコーデータを出力する。
運動画像形成部16は、DSC14から出力されるエコーデータに基づいて心臓の運動画像(運動画像データ)を形成する。運動画像の形成には、例えば、前述の特許文献1に記載された技術が利用される。つまり、エコーデータに基づいて得られる心臓の断層画像から心臓内壁の輪郭を明瞭にした輪郭像を形成し、その輪郭像が各フレームごとに記憶され、記憶された過去の輪郭像と現時点の輪郭像からこれらの相違に応じた変位画像を形成し、その変位画像を経時的に順次合成した変位履歴画像を運動画像として形成する。
そのため、運動画像形成部16は、まず、所定しきい値に基づいて、様々な画素値からなるエコーデータを二値化処理し、心臓の心腔に対応する部分を抽出した二値化画像を形成する。あるいは、運動画像形成部16は、心腔の中心部分に人為的に設定された基準点を利用して、その基準点から放射状に複数の参照ラインを設定し、各参照ライン上においてエッジ検出を行うことにより心筋と心腔との境界を検出し、境界の内側領域を心腔として抽出してもよい。もちろん、これらの手法に限らず、従来から周知の手法を利用して心腔部分を抽出してもよい。
そして、運動画像形成部16は、各フレームごとに出力される心腔部分を抽出した二値化画像に基づいて、1時相前のフレームと最新フレームとの比較を行い、時相間における心腔の相違部分である変位画像を形成する。最新時相のフレームと比較するフレームは過去の時相のフレームであればよく1時相前のものには限らない。さらに運動画像形成部16は、各時相ごとに形成される変位画像に対してその時相に対応した色付け処理を行い、複数時相の変位画像を順次重ね合わせた変位履歴画像を形成する。
なお運動画像形成部16は、心腔の相違部分である変位画像を形成する手法に換えて、二値化処理などを利用して心筋と心腔との境界ラインを抽出し、その境界ラインを複数のフレームに亘って捉えることにより、時相間における境界ラインの隙間に色付け処理を行って、変位履歴画像を形成してもよい。
ちなみに、運動画像形成部16によって参照されるメモリ34を設けてもよい。そして、メモリ34に、最新の変位履歴画像から複数心拍前までの変位履歴画像を記憶させておくことにより、後にその複数心拍内の変位履歴画像を読み出して、ループ再生などを実現することができる。
図2は、心腔が収縮する際の変位履歴画像を示す模式図である。これによると、変位履歴画像50の最外には、初期の変位画像52が表示され、心腔の収縮が進行する(時間が新しくなる)につれて、初期の変位画像52の内側に変位画像が追加表示される。なお、図面においては各時相の心腔の外輪のみを等高線のように示しているが、実際には、各等高線の間にその時相に応じた色付け処理が施され、複数の色の帯による環状の画像が形成される。
また、心腔が拡張する際の変位履歴画像も図2に示す画像と同様な形態となる。つまり、心腔が拡張する際には、変位履歴画像50の最内に初期の変位画像が表示され、心腔の拡張が進行するにつれて外側に向かって変位画像が追加表示される。結果として、図2に示す収縮の場合の変位履歴画像50と同様な等高線状の画像が形成される。もちろん、収縮期と拡張期の心腔の形状などに相違があれば、収縮期と拡張期で変位履歴画像50の様相は異なるものとなる。ちなみに、本実施形態では、以下に詳述するように、同一心拍内における収縮期と拡張期の二つの変位履歴画像50が並列的に表示される。
図1に戻り、表示画像形成部18は、DSC14から出力されるエコーデータに基づく断層画像(断層画像データ)と、運動画像形成部16で形成された変位履歴画像(変位履歴画像データ)と、制御部30から提供される各種データに基づいて表示画像データを形成する。そしてモニタ20には、表示画像データに対応した表示画像22が表示される。表示画像22には、心臓の収縮期間における収縮画像と拡張期間における拡張画像が左右に並べて配置されている。
制御部30は、図1の超音波診断装置内の各部を制御するシステムコントローラーとして機能する。例えば、操作パネル36を介して入力される検査者の指示に基づいて、指示されたモードで本超音波診断装置を動作させる。ちなみに、操作パネル36は、トラックボールやキーボードやタッチパネルなどの入力デバイスである。また、制御部30には、心電計40を介して、被検者から心電波形が供給される。制御部30は、心電波形からR波のタイミングを抽出し、また、心電波形の波形データを表示画像形成部18に出力して心電波形をモニタ20に出力させる。さらに、制御部30は、心電波形のR波を基準として設定される収縮期間の開始・終了時点や拡張期間の開始・終了時点を運動画像形成部16に提供する。
次に、モニタ20に表示される表示画像22について説明する。
図3は、図1の超音波診断装置のモニタ20に表示される表示画像22を説明するための図である。以下、図3を利用して表示画像22について説明する。なお、既に図1に示した部分には、図1の符号を付して説明する。表示画像22は、表示画像形成部18で形成される表示画像データに基づいてモニタ20に表示される画像である。
図3の表示画像22は、左画面60Lと右画面60Rを含んでいる。左画面60Lは、Bモード画像66に運動画像62を重ねた構成である。Bモード画像66は、DSC14から出力されるエコーデータに基づいて表示画像形成部18によって形成される。超音波の送受波が継続的に行われることによってDSC14からエコーデータが継続的に出力され、表示画像形成部18は、継続的に供給されるエコーデータから動画のBモード画像66を形成する。
運動画像62は、DSC14から出力されるエコーデータに基づいて運動画像形成部16によって形成される。前述のように、運動画像形成部16は、各時相ごとに形成される変位画像に対してその時相に対応した色付け処理を行って、複数時相の変位画像を順次重ね合わせることによって、運動画像62である変位履歴画像を形成する。
その際、左画面60Lには、心臓の収縮期間における変位履歴画像が形成される。つまり、収縮期間の開始を示す収縮開始時点SSから終了を示す収縮終了時点SEまでの期間内で、心臓壁の収縮方向への変位を反映させた運動画像62(変位履歴画像)を形成する。なお、図3においては、運動画像62(変位履歴画像)について、各時相の心腔の外輪のみを等高線のように示しているが、実際には、各等高線の間にその時相に応じた色付け処理が施され、複数の色の帯による環状の画像が形成される。
一方、右画面60Rは、Bモード画像66に運動画像64を重ねた構成である。Bモード画像66は、DSC14から出力されるエコーデータに基づいて表示画像形成部18によって形成される。右画面60Rと左画面60Lには、全く同じBモード画像66が表示される。
運動画像64は、DSC14から出力されるエコーデータに基づいて運動画像形成部16によって形成される。運動画像64は、左画面60Lの運動画像62と同様な形成手法によって運動画像形成部16において形成される。但し、右画面60Rには、心臓の拡張期間における変位履歴画像が形成される。つまり、拡張期間の開始を示す拡張開始時点DSから終了を示す拡張終了時点DEまでの期間内で、心臓壁の拡張方向への変位を反映させた運動画像64(変位履歴画像)が形成される。なお、図3においては、運動画像64(変位履歴画像)について、各時相の心腔の外輪のみを等高線のように示しているが、実際には、各等高線の間にその時相に応じた色付け処理が施され、複数の色の帯による環状の画像が形成される。
このように、本実施形態においては、左画面60Lに収縮期間における変位履歴画像(運動画像62)が表示され、右画面60Rに拡張期間における変位履歴画像(運動画像64)が表示される。なお、運動画像62と運動画像64の各々には、図示省略された色付け処理が施されるが、収縮期間と拡張期間とで互いに異なる原色を基調とした色付け処理を施すことが望ましい。例えば、収縮期間における変位履歴画像(運動画像62)には、黄色や赤色を基調とした色付け処理が施され、拡張期間における変位履歴画像(運動画像64)には、青色や緑色を基調とした色付け処理が施される。これにより、収縮期間と拡張期間との識別が容易になる。
図3の表示画像22には、心電波形表示70と設定期間表示80が含まれている。心電波形表示70は、心電計40で得られる心電波形を表示したものである。心電計40で得られる心電波形は、制御部30を介して、波形データとして表示画像形成部18に出力され、表示画像形成部18において、右画面60Rと左画面60Lの直下に心電波形表示70が挿入される。
設定期間表示80は、収縮期間の開始を示す収縮開始時点SSと終了を示す収縮終了時点SE、拡張期間の開始を示す拡張開始時点DSと終了を示す拡張終了時点DEを視覚的に示す表示態様である。収縮開始時点SSなどは、心電波形に含まれるR波を基準として検査者によって次のように設定される。
一般に、心電波形のR波(心電波形表示70において大きく突出した波形部分)は、心臓の拡張末期時点に対応する。検査者は、操作パネル36を介して、R波の出現タイミングから収縮開始時点SSまでの時間を設定する。心電波形のR波の出現タイミングは、制御部30によって検出され、制御部30は、R波の出現タイミングと操作者によって設定された時間に基づいて収縮開始時点SSを設定する。ちなみに、収縮開始時点SSは、R波と同じタイミングに設定されてもよい。また、収縮開始時点SSの設定手法と同様な手法、つまりR波の出現タイミングからの時間を設定することによって、収縮終了時点SE、拡張開始時点DS、拡張終了時点DEも設定される。なお、収縮終了時点SEと拡張開始時点DSは、常に全く同じタイミングに設定されるように構成してもよい。
このように、本実施形態では、R波の出現タイミングに基づいて、収縮開始時点SSから拡張終了時点DEまでの各時点が設定され、それに基づいて収縮期間や拡張期間が設定される。設定期間表示80は、収縮開始時点SSから拡張終了時点DEまでの各時点を視覚的に示すものである。設定期間表示80と心電波形表示70は、互いに、時間軸を揃えて表示されている。このため、収縮開始時点SSから拡張終了時点DEの各時点と心電波形とを視覚的に比較することができる。
次に、左画面60Lと右画面60Rの形成タイミングについて説明する。
図4は、図3の表示画像22に含まれる左画面60Lと右画面60Rの形成タイミングを説明するための図である。以下、図4を利用して左右二画面の形成タイミングについて説明する。なお、既に図3に示した部分には、図3の符号を付して説明する。
図4には、横軸を時間軸として、心電波形90から右画面運動画像96Rまでの各々についての状態遷移が示されている。心電波形90から右画面運動画像96Rまでの各々は、互いに、時間軸を揃えて示されている。
心電波形90は、R波の出現タイミングを示しており、複数心拍に亘ってR波がほぼ同じ周期で出現している。収縮拡張タイミング92は、収縮開始時点SSから拡張終了時点DEの各時点を示している。収縮開始時点SSから拡張終了時点DEの各時点は、前述のように、R波を基準として検査者によって設定される。図4においては、収縮開始時点SSがR波の時点に設定されている。また、収縮終了時点SEと拡張開始時点DSが同じ時点に設定されている。収縮開始時点SSから収縮終了時点SEまでの期間が、対象組織である心臓の収縮期間であり、拡張開始時点DSから拡張終了時点DEまでの期間が拡張期間である。
左画面Bモード94Lは、左画面60L内に表示されるBモード画像66の表示状態を示しており、図4に示す期間の全域において動画表示である。つまり、左画面60L内に表示されるBモード画像66は、図4に示す期間の全域において、常に最新の画像が動画として表示されている。
左画面運動画像96Lは、左画面60L内に表示される運動画像62の表示状態を示している。左画面運動画像96Lにおける画像形成の期間は、収縮開始時点SSから収縮終了時点SEまでの収縮期間に対応しており、この期間内において、複数時相の変位画像がBモード画像66上に段階的に重ね合わされて、収縮終了時点SEの時点で変位履歴画像(運動画像62)が完成する。そして、左画面運動画像96Lにおける画像フリーズの期間、つまり拡張開始時点DSから拡張終了時点DEまでの拡張期間では、完成された変位履歴画像(運動画像62)がフリーズ状態で表示される。ちなみに、運動画像62がフリーズ状態で表示されている場合にも、前述のとおり、その背景にあるBモード画像66は動画表示を継続している。但し、運動画像62がフリーズ状態となった場合にその背景のBモード画像66をフリーズさせる構成でもよい。
右画面Bモード94Rは、右画面60R内に表示されるBモード画像66の表示状態を示している。右画面60Rと左画面60Lには、全く同じBモード画像66が表示されるため、左画面Bモード94Lの場合と同じく、右画面Bモード94Rは、図4に示す期間の全域において動画表示である。
右画面運動画像96Rは、右画面60R内に表示される運動画像64の表示状態を示している。右画面運動画像96Rにおける画像非表示の期間は、収縮開始時点SSから収縮終了時点SEまでの収縮期間に対応しており、この期間内において、右画面60R内には運動画像64は表示されず、Bモード画像66のみが表示される。そして、右画面運動画像96Rにおける画像形成の期間、つまり拡張開始時点DSから拡張終了時点DEまでの拡張期間では、複数時相の変位画像がBモード画像66上に段階的に重ね合わされて、拡張終了時点DEの時点で変位履歴画像(運動画像64)が完成する。
現心拍の拡張終了時点DEから次心拍の収縮開始時点SSまでの期間では、現心拍の収縮期間の運動画像62と拡張期間の運動画像64が共にフリーズ状態で表示されてもよいし、運動画像62と運動画像64は非表示状態であってもよい。但し、遅くとも次心拍の収縮開始時点SS(R波の出現タイミング)までに現心拍の運動画像62と運動画像64はリフレッシュされて非表示となり、次心拍の収縮開始時点SSから次心拍の運動画像62の形成が開始される。
以上のようにして、現心拍のR波の出現タイミングから次心拍のR波の出現タイミングまでの期間において、左画面60Lと右画面60Rを構成する各画像が形成され、それを複数心拍に亘って繰り返すことにより、各心拍ごとに左画面60Lと右画面60Rが更新される。
医師などの検査者は、更新される画像を見ながら診断に適した心拍の画像を確認する。そして、診断に適した心拍の画像が確認できた際には、操作パネル(図1の符号36)などに設けられているフリーズスイッチによって、画像の更新を停止させる。図4において、フリーズSW98は、フリーズスイッチが操作されたタイミングを示している。フリーズスイッチが操作されると、フリーズSW98の時点から以前の複数心拍の画像が繰り返し再生(ループ再生)される。つまり、二つのメモリ(図1の符号32,34)の少なくとも一方に記憶されたデータに基づいて、ループ再生が実行される。
ちなみに、現心拍の収縮開始時点SSから拡張終了時点DEまでの期間にフリーズスイッチが操作された場合には、現心拍の一つ前の心拍までのデータを利用してループ再生を実行してもよい。あるいは、現心拍の拡張終了時点DEまで画像形成を継続させ、現心拍までのデータを利用してループ再生を実行してもよい。
以上のように、本実施形態の超音波診断装置を利用することによって、医師などの検査者は、診断に適した心拍の画像をループ再生によって繰り返し確認することができる。そして、左画面60Lと右画面60Rには、同一心拍内における収縮期間の運動画像62と拡張期間の運動画像64が表示されるため、心臓の同一心拍内における収縮運動状態と拡張運動状態を比較観察することが可能になる。このため、本実施形態の超音波診断装置は、例えば、心筋梗塞などの診断において極めて有用である。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、上述した実施形態では、同一心拍内の収縮期間と拡張期間に対応した左右二画面の表示態様を示したが、同一心拍内の三つ以上の複数の期間に対応した複数の画面を左右上下に並べて表示してもよい。また、上述した実施形態では二次元超音波画像の表示態様を示しているが、本発明を三次元超音波画像に応用してもよい。さらに、上述した実施形態では運動画像の背景にBモード画像を表示しているが、Bモード画像に換えてドプラ画像などを表示させてもよい。
本発明に係る超音波診断装置の全体構成を示すブロック図である。 変位履歴画像を示す模式図である。 表示画像を説明するための図である。 左右二画面の形成タイミングを説明するための図である。
符号の説明
16 運動画像形成部、18 表示画像形成部、22 表示画像、62,64 運動画像、66 Bモード画像。

Claims (6)

  1. 周期的な運動をする対象組織に対して超音波を送受波してエコーデータを取得する送受波部と、
    エコーデータに基づいて、対象組織の運動を反映させた運動画像を形成する運動画像形成部と、
    運動画像を含んだ表示画像を形成する表示画像形成部と、
    を有し、
    前記運動画像形成部は、周期的な運動をする対象組織に関して、同一周期内の異なる複数の期間に対応した複数の運動画像を形成し、
    前記表示画像形成部は、同一周期内の異なる複数の期間に対応した複数の運動画像を並べて配置した表示画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 請求項1に記載の超音波診断装置において、
    前記運動画像形成部は、前記運動画像として、対象組織の輪郭の変位を反映させた画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 請求項2に記載の超音波診断装置において、
    前記対象組織は、収縮拡張運動をする心臓であり、
    前記運動画像形成部は、前記運動画像として、収縮拡張運動に伴う心臓壁の変位を反映させた画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 請求項3に記載の超音波診断装置において、
    前記表示画像形成部は、同一心拍内の異なる複数の期間に対応した複数の運動画像を並べて配置した表示画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  5. 請求項4に記載の超音波診断装置において、
    前記運動画像形成部は、収縮期間の運動画像と拡張期間の運動画像を形成し、
    前記表示画像形成部は、同一心拍内における収縮期間の運動画像と拡張期間の運動画像を並べて配置した表示画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  6. 請求項5に記載の超音波診断装置において、
    前記収縮期間および拡張期間は、対象組織である心臓から得られる心電波形に含まれるR波を基準として設定され、
    前記運動画像形成部は、設定された収縮期間内において収縮期間の運動画像を形成した後、それに引き続いて、設定された拡張期間において拡張期間の運動画像を形成し、
    前記表示画像形成部は、段階的に形成される収縮期間の運動画像と拡張期間の運動画像を左右に並べて配置した表示画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
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