JP2007117384A - 画像診断・治療支援装置及び治療効果判定用画像データ生成方法 - Google Patents

画像診断・治療支援装置及び治療効果判定用画像データ生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 治療前後の画像データを用い精度の高い治療効果判定を行なう。
【解決手段】 画像診断・治療支援装置100の信号検出部1は、治療前及び治療後の患者に対し3次元超音波走査を行なって画像信号(受信信号)を検出し、画像データ生成部2は、前記受信信号に基づいて治療前の第1の画像データ(ボリュームデータ)と治療後の第2の画像データ(ボリュームデータ)を生成する。一方、領域設定部4は、前記第1の画像データにおける病巣部の形状情報に基づいて表示領域を設定し、効果判定用画像データ生成部5は、第1の画像データの前記表示領域における治療前の3次元血流情報と第2の画像データの前記表示領域における治療後の3次元画像データを合成して治療効果判定用画像データを生成し表示部6に表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像診断・治療支援装置及び治療効果判定用画像データ生成方法に係り、特に、治療前及び治療後の患者に対して得られた画像データを比較あるいは合成することにより治療効果の判定を可能とする画像診断・治療支援装置及び治療効果判定用画像データ生成方法に関する。
現在、我が国における3大疾患の1つである癌疾患の死亡率は年々増加の一途にあり、この癌疾患に対する早期診断/治療が強く望まれている。例えば、肝癌は癌疾患の約10%を占め、更に増加の傾向にある。
一方、超音波診断装置、MRI装置、X線CT装置等の医用画像診断装置の技術進歩は目覚しく、上述の肝癌をはじめとする各種癌疾患の早期発見に必要不可欠なものとなってきている。特に、高速回転ヘリカルスキャンと16列あるいは64列の並列検出器を組み合わせたX線CT装置による3次元撮像法や、傾斜磁場系、高周波磁場系及びRFコイル系の性能向上により高速撮像が可能となったMRI装置による3次元撮像法が実用化され、これらの3次元撮像法によって得られる3次元画像データ等の観察によりその診断能は従来の2次元撮像法と比較して著しく向上している。
一方、超音波診断装置は、超音波プローブを体表に接触させるだけの簡単な操作で2次元画像データのリアルタイム観測を可能にし、更に、近年では、超音波振動素子が1次元配列された超音波プローブの機械的移動、あるいは超音波振動素子が2次元配列された所謂2次元アレイ超音波プローブにより3次元的なBモード画像データやカラードプラ(ドプラモード)画像データを生成する方法が開発されている。
ところで、上述の肝癌の治療法として、(a)肝動脈内抗ガン剤注入療法、(b)肝動脈塞栓療法、(c)低侵襲治療法、(d)開腹外科手術等が一般に行われているが、近年では、手技が簡単でしかも患者への負担が少ない低侵襲治療法が特に注目されている。この低侵襲治療法には、PEIT(経皮的エタノール注入法:Percutaneous Ethanol Injection Technique)やマイクロ波穿刺焼灼法があり、これらの治療法において使用される穿刺針の患者への挿入は、リアルタイム表示される画像データの観察下にて行なわれる。
又、最近では、焼灼治療法の一つとしてRFA(高周波焼灼法:Radio Frequency Ablation)が脚光を浴び始め、既に臨床評価が開始されている。このRFAでは単一針であるCoolTipや複数展開針のRITAが穿刺針として用いられ、腫瘍に対する穿刺針の挿入は、通常、画像データの観察下にて体表面から経皮的に行われるが、腹腔鏡(パラログラフィ)による肝表面の観察下、あるいは肝表面に配置した専用小型超音波プローブによる超音波画像データの観察下にて行われることもある。又、画像データ観察下で前立腺癌や乳癌に対して集束超音波を照射し病巣部を焼灼する体外焼灼治療法を肝癌治療へ適用するための研究も進められている。
一方、当該患者の病巣部に対して治療前に得られた画像データと治療中(治療後)に得られた超音波画像データを比較して治療効果の判定を行なう方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2530019号公報
上述の特許文献1は、腫瘍や結石を有した患者の体外から衝撃波を照射して治療を行なう所謂衝撃波治療装置に関するものであり、この場合の治療効果判定は、治療前の病巣部から得られたBモード画像データと治療中の前記病巣部から得られたBモード画像データを並列表示あるいはサブトラクション表示することによって行なわれている。
このような方法を腫瘍の焼灼治療に適用した場合、焼灼前及び焼灼後における腫瘍組織の情報がBモード画像データとして画像化されるが、通常のBモード画像データでは焼灼前の腫瘍組織と焼灼中あるいは焼灼後の腫瘍組織を明確に区別して表示することは困難であり、更に、焼灼治療時の腫瘍組織における気泡の発生等に伴ない治療効果判定が不可能となる場合もある。又、X線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置によって得られた腫瘍組織情報を用いた場合も同様にして治療効果の判定は困難な場合が多い。
即ち、低侵襲治療時における治療効果の判定を治療前及び治療後に得られた画像データに基づいて行なう際、上述の理由により画像データの腫瘍組織情報に基づく正確な治療効果判定は困難なため、低侵襲治療を正確かつ安全に行なうことができないという問題点を有していた。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、治療前及び治療後の患者から得られた画像データを用いて治療効果の判定を行なう際、当該患者から得られた治療前の画像データにおける血流情報と治療後の画像データにおける血流情報を合成して表示することにより精度の高い治療効果判定を可能とする画像診断・治療支援装置及び治療効果判定用画像データ生成方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の画像診断・治療支援装置は、画像データの生成に必要な画像信号を患者の治療対象領域から検出する信号検出手段と、治療前の前記治療対象領域から得られた画像信号に基づく第1の画像データと治療後の前記治療対象領域から得られた画像信号に基づく第2の画像データを生成する画像データ生成手段と、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づく血流情報を用いて治療効果判定用画像データを生成する効果判定用画像データ生成手段と、前記治療効果判定用画像データを表示する表示手段を備えたことを特徴としている。
又、請求項12に係る本発明の画像診断・治療支援装置は、患者の治療対象領域における3次元情報を収集するための制御手段と、画像データの生成に必要な画像信号を前記治療対象領域から検出する信号検出手段と、前記制御手段により治療前の前記治療対象領域から得られた画像信号に基づく第1の画像データと治療後の前記治療対象領域から得られた画像信号に基づく第2の画像データを生成する画像データ生成手段と、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データの各々に基づいて生成した3次元画像データにおける3次元血流情報と前記第1の画像データあるいは前記第2の画像データに基づいて生成した3次元画像データにおける3次元実質臓器情報を用いて治療効果判定用画像データを生成する効果判定用画像データ生成手段と、前記治療効果判定用画像データを表示する表示手段を備えたことを特徴としている。
一方、請求項13に係る本発明の治療効果判定用画像データ生成方法は、信号検出手段が、治療前の治療対象領域から画像信号を検出するステップと、画像データ生成手段が、前記画像信号に基づいて3次元血流情報及び3次元実質臓器情報の少なくとも何れかを含む第1の画像データを生成するステップと、領域設定部が、前記第1の画像データを用いて治療効果判定用画像データの表示領域を設定するステップと、前記信号検出手段が、治療後の前記治療対象領域から画像信号を検出するステップと、前記画像データ生成手段が、前記画像信号に基づいて3次元血流情報及び3次元実質臓器情報の少なくとも何れかを含む第2の画像データを生成するステップと、効果判定用画像データ生成手段が、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データの各々における3次元血流情報と前記第1の画像データあるいは前記第2の画像データにおける3次元実質臓器情報を用い前記表示領域における治療効果判定用画像データを生成するステップを有することを特徴としている。
本発明によれば、治療前及び治療後の患者から得られた画像データを用いて治療効果の判定を行なう際、当該患者から得られた治療前の画像データにおける血流情報と治療後の画像データにおける血流情報を合成して表示することにより治療効果を正確に判定することができる。このため、治療における安全性が向上し、治療効率が改善される。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
肝臓癌(特に原発性肝癌)等の腫瘍においては、通常、癌組織を養うための栄養血管(腫瘍血管)が腫瘍を覆うように造成されている。従って、腫瘍の表面を走行する腫瘍血管を上述の各種撮像法によって描出することにより腫瘍に対する治療効果判定を行なうことができる。特に、超音波診断装置を用いた場合には、血液に混入した超音波造影剤の流れに起因するドプラ信号を検出することにより腫瘍血管を鮮明に描出することができる。
以下に述べる本発明の実施例では、患者の病巣部(腫瘍)に対する穿刺治療の前後において得られた3次元画像データを比較することにより治療効果の判定を行なう際、超音波造影剤が投与された治療前の当該患者に対し3次元超音波走査を行ない、実質臓器情報の収集を目的としたBモード画像データ(以下では、第1のBモードボリュームデータと呼ぶ。)及び血流情報の収集を目的としたドプラモード画像データ(以下では、第1のドプラモードボリュームデータと呼ぶ。)を第1の画像データとして生成する。そして、得られた第1の画像データに基づいて治療効果判定用画像データの表示領域を設定すると共に、第1の画像データを用いて治療前の3次元画像データを生成する。
同様にして、超音波造影剤が再投与された治療後の当該患者に対し3次元超音波走査を行なって第2のBモードボリュームデータ及び第2のドプラモードボリュームデータを第2の画像データとして生成し、この第2の画像データを用いて治療後の3次元画像データを生成する。次いで、治療前の3次元画像データにおける前記表示領域の血流情報と治療後の3次元画像データにおける前記表示領域の血流情報及び実質臓器情報(腫瘍組織情報)を合成して治療効果の判定を目的とした治療効果判定用画像データを生成する。
そして、当該患者の担当医(以下では、操作者と呼ぶ。)は、治療効果判定用画像データを観察し、腫瘍血管の血流が穿刺治療によって途絶されたか否かを評価することにより治療効果を判定する。
尚、以下に述べる実施例では、微小な超音波振動素子が2次元配列された2次元アレイ超音波プローブを用いて当該患者に対する3次元超音波走査を行ない、この3次元超音波走査によって得られた治療前の第1の画像データ及び治療後の第2の画像データに基づいて3次元画像データ及び治療効果判定用画像データを生成する場合について述べるが、これに限定されるものではない。
又、本実施例では、低侵襲治療としてPEITやマイクロ波穿刺焼灼法、更には、RFA等による穿刺治療について述べるが、体外焼灼治療法等の他の低侵襲治療であっても構わない。
(装置の構成)
本実施例における画像診断・治療支援装置の構成につき図1乃至図4を用いて説明する。尚、図1は、画像診断・治療支援装置の全体構成を示すブロック図であり、図2乃至図4は、この画像診断・治療支援装置が備えた信号検出部、画像データ生成部及び効果判定用画像データ生成部の具体的な構成を示すブロック図である。
図1に示した本実施例の画像診断・治療支援装置100は、患者に対し画像データの生成に必要な画像信号を検出する信号検出部1と、この画像信号を所定の方法によって処理し治療前の第1の画像データ及び治療後の第2の画像データを生成する画像データ生成部2と、信号検出部1に備えられた超音波プローブ11の治療前及び治療後における位置情報を計測する位置情報計測部3と、治療前の第1の画像データに基づいて治療効果判定用画像データの表示領域を設定する領域設定部4と、第1の画像データ及び第2の画像データに基づいて治療前及び治療後の3次元画像データを生成し、更に、前記表示領域における治療前及び治療後の3次元画像データを合成して治療効果判定用画像データを生成する効果判定用画像データ生成部5を備えている。
更に、画像診断・治療支援装置100は、効果判定用画像データ生成部5において生成された治療効果判定用画像データ等を表示する表示部6と、患者情報の入力、画像データ生成条件の設定、各種コマンド信号の入力等を行なう入力部7と、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部8を備えている。
信号検出部1は、微小なNo個の超音波振動素子が2次元配列され当該患者に対して超音波パルス(送信超音波)を送信すると共に当該患者から得られた超音波反射波(受信超音波)を画像信号(受信信号)に変換する超音波プローブ11と、当該患者の所定方向に対し超音波パルスを送信するためのNtチャンネルの駆動信号を前記超音波振動素子に供給する送信部12と、前記超音波振動素子から得られたNrチャンネルの受信信号を整相加算する受信部13を備えている。
超音波プローブ11は、セクタ走査、リニア走査、コンベックス走査等に対応して構成され、操作者は、診断部位や診断目的に応じて任意に選択することが可能であるが、本実施例では、No個の超音波振動素子が2次元配列されたセクタ走査用の超音波プローブ11を用いた場合について述べる。又、説明を簡単にするために、送信部12における駆動信号チャンネル数Nt及び受信部13における受信信号チャンネル数Nrは何れも超音波振動素子数Noに等しい場合について述べるが、これに限定されるものではない。
図2に示した信号検出部1の超音波プローブ11は、2次元配列された図示しないNo個の超音波振動素子をその先端部に有し、この先端部を当該患者の体表に接触させて超音波の送受信を行なう。又、前記超音波振動素子の各々は、図示しないNoチャンネルの多芯ケーブルを介して送信部12及び受信部13に接続されている。
送信部12は、レートパルス発生器121と、送信遅延回路122と、駆動回路123を備えている。そして、レートパルス発生器121は図示しない基準信号発生器と分周器を有し、前記基準信号発生器が出力した基準信号を分周して送信超音波の繰り返し周期を決定するレートパルスを生成する。又、前記基準信号を分周して超音波反射波の周期と略等しい繰り返し周期を有した矩形波を生成する。
送信遅延回路122は、Noチャンネルの独立な遅延回路から構成され、送信超音波を所定の深さに集束するための集束用遅延時間と、所定の方向に送信するための偏向用遅延時間をレートパルス発生器121から供給されたレートパルスに与え、このレートパルスを駆動回路123に供給する。そして、Noチャンネルの駆動回路123は、送信遅延回路122から供給されたレートパルスに同期して駆動信号を生成し、超音波プローブ11の先端部に内蔵されたNo個の超音波振動素子を駆動して患者体内に送信超音波を放射する。
一方、受信部13は、Noチャンネルから構成されたA/D変換器131及び受信遅延回路132と加算器133を備え、超音波振動素子から供給されたNoチャンネルの受信信号は、A/D変換器131にてデジタル信号に変換されて受信遅延回路132に送られる。受信遅延回路132は、所定の深さからの受信超音波を集束するための集束用遅延時間と、所定方向に対して受信指向性を設定するための偏向用遅延時間をA/D変換器131から出力されたNoチャンネルの受信信号の各々に与え、加算器133は、受信遅延回路132から出力された受信信号を加算する。即ち、患者体内の所定方向から得られた受信信号は、受信遅延回路132と加算器133によって整相加算される。
次に、図3に示す画像データ生成部2は、上述の受信部13から供給された受信信号を信号処理してBモードデータを生成するBモードデータ生成部21と、前記受信信号を直交検波してドプラ信号を検出するドプラ信号検出部22と、検出されたドプラ信号に基づいてドプラモードデータを生成するドプラモードデータ生成部23と、当該患者に対する3次元超音波走査によって得られた上述のBモードデータ及びドプラモードデータを走査方向に対応させて順次保存しBモードボリュームデータ及びドプラモードボリュームデータを生成するデータ記憶部24を備えている。
Bモードデータ生成部21は、包絡線検波器211と対数変換器212を備え、包絡線検波器211は、受信部13の加算器133から供給された整相加算後の受信信号を包絡線検波し、この包絡線検波信号は、対数変換器212においてその振幅が対数変換される。尚、包絡線検波器211と対数変換器212は順序を入れ替えて構成してもよい。
一方、ドプラ信号検出部22は、π/2移相器221、ミキサ222−1及び222−2、LPF(低域通過フィルタ)223−1及び223−2を備え、受信部13の加算器133から供給された受信信号を直交位相検波してドプラ信号を検出する。
即ち、受信部13から供給された受信信号は、ミキサ222−1及び222−2の第1の入力端子に入力される。一方、図2に示した送信部12のレートパルス発生器121から供給された前記矩形波は、ミキサ222−1の第2の入力端子に直接供給されると共にπ/2移相器221において位相が90度シフトされてミキサ222−2の第2の入力端子に供給される。そして、ミキサ222−1及び222−2の出力は、LPF223−1及び223−2に供給されて受信部13の出力信号周波数と前記矩形波の基本周波数の差の成分が検出される。
次に、ドプラモードデータ生成部23は、ドプラ信号記憶部231、MTIフィルタ232及び自己相関演算器233を備え、ドプラ信号検出部22によって検出されたドプラ信号はドプラ信号記憶部231に一旦保存される。次いで、MTIフィルタ232は、ドプラ信号記憶部231に保存されたドプラ信号に対してフィルタリング処理を行ない血管内の血流に起因した成分(血流ドプラ成分)を抽出する。又、自己相関演算器233は、MTIフィルタ232によって抽出された血流ドプラ成分に対して自己相関値を算出し、更に、この自己相関値に基づいてドプラモードデータを生成する。この場合、自己相関演算器233は、自己相関処理によって算出した血流ドプラ成分のパワー値に基づいてドプラモードデータを生成することにより血流情報を高感度で検出することができるが、血流ドプラ成分の平均速度や分散値等を用いてドプラモードデータを生成しても構わない。
一方、データ記憶部24は、図示しないBモードデータ記憶領域とドプラモードデータ記憶領域を有し、Bモードデータ生成部21において生成されたBモードデータ及びドプラモードデータ生成部23において生成されたドプラモードデータを3次元超音波走査の走査方向に対応させて上述の各記憶領域に順次保存することによりBモードボリュームデータ及びドプラモードボリュームデータを生成する。尚、Bモードボリュームデータやドプラモードボリュームデータには位置情報計測部3から供給される超音波プローブ11の位置情報が付帯情報として付加される。
次に、図1の位置情報計測部3は、当該患者の体表に配設された超音波プローブ11の位置や角度あるいは走査断面方向などを計測するものであり、例えば、当該患者の近傍に設置された磁気発信器と超音波プローブ11に装着された複数の磁気センサ(何れも図示せず)等から構成されている。そして、磁気センサが検出した磁気信号に基づいて位置情報計測部3が計測した超音波プローブ11の位置情報は画像データ生成部2のデータ記憶部24に供給される。尚、上述の磁気センサの替わりに超音波センサのような他の位置センサを用いても構わない。
又、図1の領域設定部4は、図示しない演算回路と記憶回路を備え、前記記憶回路には、システム制御部8を介して入力部7から供給された後述の最小半径R0、最大半径RN、球面の間隔ΔR及びマージンΔη、血管断面積の閾値α、画素閾値β等の情報が保存される。一方、前記演算回路は、前記記憶回路に保管されている上述の各種情報と治療前に得られた第1の画像データに基づいて治療効果判定用画像データの表示領域を設定する。
当該患者に対する3次元超音波走査によって得られた治療前の第1の画像データ及び治療後の第2の画像データに基づき腫瘍血管及び腫瘍組織を3次元表示する際、3次元表示の表示領域を限定しない場合には、腫瘍近傍に位置する周囲臓器や周囲血管によって腫瘍血管及び腫瘍組織の表示が妨げられる場合が多い。このような問題点を解決するために、本実施例では、治療前の第1の画像データにおける3次元血流情報に基づいて周囲臓器や周囲血管に関する情報を排除し、腫瘍組織情報及び腫瘍血管情報の選択表示を可能とする治療効果判定用画像データの表示領域を設定する。
ところで、原発性肝癌のような腫瘍の表面は一般に球面で近似することができ、腫瘍血管もこの球面に沿って走行している場合が多い。従って、第1の画像データにおける3次元血流情報に基づいて腫瘍の外郭を半径Rxの球面で近似し、この半径Rxに所定のマージンΔηを加えた半径Ry(Ry=Rx+Δη)の球面で囲まれた表示領域にて治療効果判定用画像データを生成することにより周囲臓器や周囲血管に妨げられることなく腫瘍組織や腫瘍血管の3次元情報を観察することが可能となる。
以下に、本実施例における治療効果判定用画像データ表示領域の設定方法について説明する。
先ず、効果判定用画像データ生成部5に備えられた後述のMPR画像データ生成部51は、画像データ生成部2のデータ記憶部24に保存された治療前の第1の画像データを読み出し、互いに直交する複数断面におけるMPR画像データを生成して表示部6に表示する。尚、この場合、第1のBモードボリュームデータと第1のドプラモードボリュームデータを用い同一断面における2次元の血流情報と2次元の実質臓器情報を含むMPR画像データの生成が好適であるが、何れか一方の情報を有するMPR画像データであっても構わない。
そして、操作者は、表示部6に表示された複数のMPR画像データにおける腫瘍中心を入力部7の入力デバイスを用いて指定し、領域設定部4の演算回路は、入力部7から供給された前記指定信号に基づいて暫定的な腫瘍中心座標を算出する。
次に、領域設定部4の演算回路は、データ記憶部24に保存されている治療前の第1の画像データと自己の記憶回路に保存されている前記表示領域の設定条件(即ち、最小半径R0、最大半径RN、球面の間隔ΔR及びマージンΔη、血管断面積の閾値α、画素閾値β等)を読み出し、この第1の画像データの前記腫瘍中心を基準に設定された最小半径R0の球面における血管領域(血管断面)を抽出する。同様にして、前記演算回路は、前記腫瘍中心を基準に設定された半径がR1乃至RN(Rn=R0+nΔR、n=1乃至N)の球面における血管領域を抽出する。
そして、各々の球面にて抽出された血管領域の半径方向に対する連続性を判定することにより血管の侵入方向を推定し、閾値αを越える血管断面積を有する球面を腫瘍表面と判定する。更に、前記演算回路は、腫瘍表面と判定された球面の半径Rxに所定マージンΔηが加算された半径Ryの球面によって囲まれた範囲を治療効果判定用画像データの表示領域に設定する。
次に、上述の治療効果判定用画像データ表示領域の設定方法につき図5乃至図7を用いて更に詳しく説明する。
図5は、図示しない腫瘍の表面を走行すると共に腫瘍の内部に侵入する血管P及び血管Qとから構成された腫瘍血管モデルに対する第1の画像データを模式的に示している。
領域設定部4の演算回路は、先ず、データ記憶部24から読み出した第1の画像データに対して上述の方法により暫定的な腫瘍中心Coを設定し、次いで、この腫瘍中心Coを基準に半径R0の球面を設定する。そして、この球面において所定の画素閾値βより大きな値を有する第1のドプラモードボリュームデータの画素に基づいて血管領域p0を抽出する。この場合、所定範囲内で隣接した複数の前記画素が連結されて血管領域p0が形成される、
次いで、領域設定部4の演算回路は、半径R0よりΔRだけ増加した半径R1(R1=R0+ΔR)の球面を設定し、この球面において画素閾値βより大きな値を有する第1のドプラモードボリュームデータの画素を連結して血管領域p1a、p1b及びq1を抽出する。更に、同様の手順によって半径R2(R2=R0+2ΔR)の球面における血管領域p2a、p2b及びq2、半径R3(R3=R0+3ΔR)の球面における血管領域p3及びq3、半径R4(R4=R0+4ΔR)の球面における血管領域p4及びq4、・・・・を順次抽出する。そして、最大半径RNの球面における血管領域の抽出が終了したならば、領域設定部4の演算回路は、隣接した球面における血管領域の半径方向に対する連続性を調べる。
図6は、図5における血管Pを例に、半径R0の球面における血管領域p0と半径R1の球面における血管領域p1a及びp1bの連続性を説明するための図である。
即ち、図6(a)は、半径R1の球面から内部に侵入している血管Pを示しており、図6(b)は、この半径R1の球面における血管Pの血管領域p1a及びp1bを、又、図6(d)は、半径R0の球面における血管Pの血管領域p0を示している。一方、図6(c)は、図6(b)に示した血管領域p1a及びp1bの半径R0の球面に対する投影領域p1a及びp1bを示している。
そして、領域設定部4の演算回路は、半径R0の球面における血管領域p0と投影領域p1a及びp1bとの一致度を算出し、一致度が大きい血管領域p1aと血管領域p0は連続しているものと判定する。同様にして、半径R1及び半径R2の球面、半径R2と半径R3の球面、半径R3と半径R4の球面、・・・の各々における血管領域に対しても連続性を判定することにより血管P及び血管Qの形状情報を得ることができる。
即ち、図5に示した腫瘍血管モデルでは、上述の連続性の判定結果により、半径R0乃至R4の球面において検出された血管領域p0、p1a、p1b、p2a、p2b、p3及びp4は血管Pに属し、血管領域q1、q2、q3及びq4は血管Qに属していることが把握できる。一方、連続性の乏しい領域n1及びn2はノイズ等に起因したものと見なすことができる。尚、上述の球面間隔ΔRは、例えば、第1のドプラモードボリュームデータの画素(ボクセル)と同程度の大きさに設定することにより、隣接した球面における血管領域の連続性を高精度で検出することが可能となる。
次に、領域設定部4の演算回路は、上述の各球面における血管P及び血管Qの面積(血管領域の面積和)を算出する。図7は、半径R0乃至R4の球面における血管P及び血管Qの面積を示したものであり、図7(a)に示した血管Pの面積は、半径R2の球面と半径R3の球面において特に大きな値を示す。即ち、これらの球面における血管領域p2a、p2b及びp3は腫瘍表面を走行する血管に対応していると見なすことができる。一方、図7(b)に示した血管Qの面積は、半径R3の球面と半径R4の球面において大きな値を示し、これらの球面における血管領域q3及びq4は腫瘍表面を走行する血管に対応していると見なすことができる。
次に、前記演算回路は、腫瘍表面を走行する血管Pの血管領域p2a、p2b及びp3と血管Qの血管領域q3及びq4の位置情報に基づいて腫瘍の中心座標と大きさを算出し、この算出結果に基づいて治療効果判定用画像データの表示領域を設定する。
即ち、前記演算回路は、血管Pの血管領域p2a、p2b及びp3と血管Qの血管領域q3及びq4を構成するM個の画素の座標(xm、ym、zm)(m=1乃至M)に対して最小2乗法を適用し、これらの画素に最も近接した球面を有する球体の中心Ca(xa、ya、za)と半径Rxを算出する。このとき、球体の中心Ca(xa、ya、za)と半径Rxは、次式(1)によって算出することができる。
Figure 2007117384
但し、*は行列の積を示し、[L]は行列[L]の転置行列を、又([L]*[L])−1[L]*[L]の逆行列を示す。
上述の手順によって腫瘍の中心座標Caと半径Rxが算出されたならば、領域設定部4の演算回路は、この半径Rxに対し予め設定されたマージンΔηを加えて治療効果判定用画像データの表示領域における中心座標Caと半径Ry(Ry=Rx+Δη)を設定する。尚、上述の最小2乗法の替わりにHough変換を用いて腫瘍の中心座標Caと半径Rxを算出してもよい。
次に、図1の効果判定用画像データ生成部5は、図4に示すようにMPR画像データ生成部51と、3次元画像データ生成部52と、3次元画像データ記憶部53と、3次元画像データ合成部54を備えている。
MPR画像データ生成部51は、治療効果判定用画像データの表示領域における暫定的な中心座標Coを初期設定するために、図3に示した画像データ生成部2のデータ記憶部24に保存された治療前の第1の画像データを読み出し、互いに直交した2つの断面におけるMPR画像データを生成する。
一方、3次元画像データ生成部52は、不透明度・色調設定部521と、レンダリング処理部522を備えている。不透明度・色調設定部521は、前記データ記憶部24に保存されている治療前の第1の画像データ及び治療後の第2の画像データを読み出し、これらの画像データの各画素値(ボクセル値)に基づいて不透明度や色調を設定する。
レンダリング処理部522は、前記データ記憶部24に保存されている治療前の第1の画像データ及び治療後の第2の画像データを読み出し、これらの画像データを不透明度・色調設定部521が設定した不透明度や色調の情報に基づいてレンダリング処理し治療前及び治療後の3次元画像データを生成する。この場合の3次元画像データとして、通常、ボリュームレンダリング画像データ(VR画像データ)が生成されるが、血管の3次元画像データとしてサーフィスレンダリング画像データを生成してもよい。
3次元画像データ記憶部53は、3次元画像データ生成部52が生成した治療前の3次元画像データを保存するための記憶回路である。又、3次元画像データ合成部54は、3次元画像データ記憶部53に保存された前記表示領域に対応する治療前の3次元画像データと3次元画像データ生成部52が生成した前記表示領域に対応する治療後の3次元画像データを読み出して合成し治療効果判定用画像データを生成する。
尚、治療効果判定用画像データの生成に際し、3次元画像データ合成部54は、治療前の第1の画像データに基づいて生成された前記表示領域におけるドプラモードVR画像データの3次元血流情報と治療後の第2の画像データに基づいて生成された前記表示領域におけるBモードVR画像データの3次元腫瘍組織情報及びドプラモードVR画像データの3次元血流情報を所定フォーマットで合成して治療効果判定用画像データを生成する。
但し、治療前のドプラモードVR画像データにおける3次元血流情報と治療後のBモードVR画像データにおける3次元腫瘍組織情報及びドプラモードVR画像データにおける3次元血流情報との合成は、これらの画像データの生成に用いたボリュームデータの付帯情報である超音波プローブ11の位置情報に基づいて行なわれる。
次に、3次元画像データ合成部54において生成された治療効果判定用画像データの具体例につき図8を用いて説明する。
図8は、治療前の第1の画像データに基づいて生成されたドプラモードVR画像データにおける腫瘍血管の3次元血流情報Vaと治療後の第2の画像データに基づいて生成されたBモードVR画像データにおける3次元腫瘍組織情報Tb及びドプラモードVR画像データにおける腫瘍血管の3次元血流情報Vbを示しており、領域設定部4によって球状に設定された治療効果判定用画像データの表示領域における血流情報及び腫瘍組織情報が表示されている。
そして、図8に示すように治療前の血流情報Vaに治療後の血流情報Vbを重畳することにより治療によって血流が途絶した血管と血流の途絶が不十分な血管との判別が可能な治療効果判定用画像データが生成される。この場合、上述の3次元画像データ生成部52の不透明度・色調設定部521及びレンダリング処理部522は、治療が不十分ゆえに表示された血流情報Vbが血流情報Vaや腫瘍組織情報T2に対し強調して表示されるように、第2のドプラモードVR画像データの輝度、色調、不透明度(Opacity)等を設定する。
再び図1に戻って、表示部6は、図示しない表示用データ生成回路と変換回路とカラーモニタを備えている。表示用データ生成回路は、3次元画像データ合成部54において生成された治療効果判定用画像データを所定の表示フォーマットに変換した後、システム制御部8から供給された患者情報や画像データ生成条件等の情報を合成して表示用データを生成する。そして、前記変換回路は、この表示用データに対しD/A変換とテレビフォーマット変換を行なって映像信号を生成しCRTあるいは液晶等のカラーモニタに表示する。このとき、治療遺残部として強調表示するための色調、輝度、不透明度を有した治療後の血流情報Vbは、治療前の血流情報Vaに重畳されて前記カラーモニタに表示される。又、治療遺残部を更に強調表示するために血流情報V2を点滅表示してもよく、更に、血流情報Vaと血流情報Vbを並列表示あるいは血流情報Vbを単独表示してもよい。
一方、入力部7は、操作パネル上にキーボード、トラックボール、マウス等の入力デバイスと表示パネルを備えたインタラクティブなインターフェースであり、患者情報や各種コマンド信号の入力、超音波送受信条件の設定、各種画像データ生成条件の設定、MPR画像データの断面設定等を行ない、更に、治療効果判定用画像データの表示領域を設定するための最小半径R0、最大半径RN、球面の間隔ΔR及びマージンΔη、血管断面積の閾値α、画素閾値β等の設定を行なう。
次に、システム制御部8は、図示しないCPUと記憶回路を備え、入力部7からの指示信号に基づいて、上記各ユニットの制御やシステム全体の制御を統括して行なう。特に、図2に示した送信部12の送信遅延回路122及び受信部13の受信遅延回路132における遅延時間を制御し、治療前及び治療後の当該患者に対し3次元超音波走査を行なう。尚、治療効果判定用画像データ表示領域の設定における各種条件は自己の記憶回路に予め保管されていてもよい。
(治療効果判定用画像データの生成手順)
次に、治療効果の判定を目的とした治療効果判定用画像データの生成手順につき図9のフローチャートに沿って説明する。尚、以下では、領域設定部4が設定した治療効果判定用画像データの表示領域における治療前のドプラモードVR画像データと治療後のドプラモードVR画像データ及びBモードVR画像データを超音波プローブ11の位置情報に基づいて合成し、治療効果判定用画像データを生成する場合について述べるが、これに限定されない。
当該患者に対する3次元超音波走査に先立ち、画像診断・治療支援装置100の操作者は、入力部7において患者情報を入力すると共に超音波送受信条件や画像データ生成条件の初期設定を行ない、更に、治療効果判定用画像データの表示領域を設定するための最小半径R0、最大半径RN、球面の間隔ΔR及びマージンΔη、血管断面積の閾値α、画素閾値β等の設定を行なう(図9のステップS1)。
次いで、操作者は、治療前の当該患者に対する超音波造影剤の投与と超音波プローブ11の配設を行なった後(図9のステップS2)、入力部7にて超音波3次元走査を開始するためのコマンド信号を入力する。そして、このコマンド信号がシステム制御部8に供給されることにより、治療前における第1の画像データの生成が開始される。
第1の画像データの生成に際し、図2に示した送信部12のレートパルス発生器121は、システム制御部8から供給された制御信号に従い、当該患者の体内に放射される送信超音波の繰り返し周期(レート周期)を決定するレートパルスを生成し送信遅延回路122に供給する。送信遅延回路122は、システム制御部8から供給される制御信号に基づいて送信超音波を集束するための遅延時間と、最初の走査方向(θ1、φ1)に送信するための遅延時間を前記レートパルスに与え、このレートパルスをNoチャンネルの駆動回路123に供給する。次いで、駆動回路123は、送信遅延回路122から供給されたレートパルスに基づいて駆動信号を生成し、この駆動信号を超音波プローブ11におけるNo個の超音波振動素子に供給して当該患者の体内に送信超音波を放射する。
放射された送信超音波の一部は、音響インピーダンスの異なる組織等の境界において反射し、更に、血管内に投与され血液と共に移動している超音波造影剤で反射した超音波反射波の周波数はドプラ偏移を受けて超音波プローブ11の超音波振動素子にて画像信号(受信信号)に変換される。次いで、この受信信号は、受信部13のA/D変換器131においてデジタル信号に変換された後、Noチャンネルの受信遅延回路132において所定の深さからの受信超音波を収束するための遅延時間と走査方向(θ1、φ1)からの受信超音波に対し強い受信指向性を設定するための遅延時間が与えられ、加算器133にて整相加算される。
そして、整相加算後の受信信号が供給された画像データ生成部2のBモードデータ生成部21は、この受信信号に対して包絡線検波と対数変換を行なってBモードデータを生成し、データ記憶部24のBモードデータ記憶領域に保存する。
走査方向(θ1、φ1)におけるBモードデータの生成と保存が終了したならば、システム制御部8は、送信部12の送信遅延回路122及び受信部13の受信遅延回路132における遅延時間を制御して超音波の走査方向がθ方向にΔθ、φ方向にΔφずつ順次更新された(θp、φq)(θp=θ1+(p−1)Δθ(p=2〜P)、φq=φ1+(q−1)Δφ(q=2〜Q))の各々に対して同様の手順で超音波を送受信して3次元超音波走査を行なう。そして、各々の走査方向にて得られたBモードデータはデータ記憶部24のBモードデータ記憶領域に順次保存されて治療前の第1のBモードボリュームデータが生成され、更に、位置情報計測部3から供給される超音波プローブ11の位置情報が前記Bモードボリュームデータに付加される。
一方、システム制御部8は、上述の走査方向(θp、φq)(p=1〜P、q=1〜Q)に対するBモードデータの収集を目的とした超音波送受信と略並行してこれらの走査方向に対するドプラモードデータの収集を目的とした超音波送受信を行なう。
即ち、システム制御部8は、先ず、送信部12の送信遅延回路122における送信遅延時間と受信部13の受信遅延回路132における受信遅延時間を制御して走査方向(θ1、φ1)に対する超音波送受信を所定回数(L回)繰り返し、各々の超音波送受信において受信部13から得られた受信信号は、画像データ生成部2のドプラ信号検出部22に供給される。そして、この受信信号は、ドプラ信号検出部22において直交位相検波されてドプラ信号が検出され、このドプラ信号はドプラモードデータ生成部23のドプラ信号記憶部231に一旦保存される。
走査方向(θ1、φ1)に対する所定回数(L回)の超音波送受信によって得られたドプラ信号の保存が終了したならば、システム制御部8は、ドプラ信号記憶部231に保存されているドプラ信号の中から所定位置(深さ)に対応したL個のドプラ信号を順次読み出してMTIフィルタ232に供給する。そして、MTIフィルタ232は、供給されたドプラ信号をフィルタ処理して血流ドプラ成分を抽出し、自己相関演算器233に供給する。
自己相関演算器233は、MTIフィルタ232から供給されたドプラ信号を用いて自己相関演算を行ない、更に、この演算結果に基づいて血流情報を算出する。このような演算を、走査方向θ1の他の位置(深さ)に対しても行ない、算出された走査方向(θ1、φ1)における血流情報をデータ記憶部24のドプラモードデータ記憶領域に保存する。
次に、システム制御部8は、上述の走査方向(θp、φq)(p=2〜P、q=2〜Q)に対しても同様の手順で超音波送受信を行なう。そして、各々の走査方向にて得られたドプラモードデータはデータ記憶部24のドプラモードデータ記憶領域に順次保存されて治療前のドプラモードボリュームデータが生成され、更に、位置情報計測部3から供給される超音波プローブ11の位置情報が前記ドプラモードボリュームデータに付加される(図9のステップS3)。
上述の方法によって造影剤を投与した当該患者に対する治療前の第1のBモードボリュームデータ及びドプラモードボリュームデータの生成と保存が終了したならば、効果判定用画像データ生成部5におけるMPR画像データ生成部51は、画像データ生成部2のデータ記憶部24に保存された治療前の第1の画像データを読み出し、操作者が入力部7において設定した互いに直交する2つの断面におけるMPR画像データを生成して表示部6に表示する。
次いで、操作者は、表示部6に表示されたMPR画像データに対し腫瘍の中心を入力部7の入力デバイスを用いて指定し、領域設定部4は、入力部7から供給された腫瘍中心の指定信号に基づいて暫定的な腫瘍中心Coの座標を算出する。
更に、領域設定部4は、データ記憶部24に保存されている治療前の第1の画像データを読み出し、腫瘍中心Coを基準とした最小半径R0の球面における第1の画像データの血管領域(血管断面)を抽出する。同様にして、腫瘍中心Coを基準とした半径R1乃至RN(Rn=R0+nΔR、n=1乃至N)の球面における血管領域を抽出する。
そして、各々の球面にて抽出された血管領域の半径方向に対する連続性を判定することにより血管の侵入方向を推定し、閾値αを越える血管断面積を有する球面を腫瘍表面と判定する。更に、領域設定部4は、腫瘍表面と判定された球面の半径Rxに所定マージンΔηを加算した半径Ryの球面で囲まれた範囲を治療効果判定用画像データの表示領域に設定する(図9のステップS4)。
一方、効果判定用画像データ生成部5の3次元画像データ生成部52における不透明度・色調設定部521は、前記データ記憶部24に保存されている治療前の第1の画像データを読み出し、この画像データの各画素値(ボクセル値)に基づいて不透明度や色調を設定する。
又、レンダリング処理部522は、前記データ記憶部24に保存されている治療前の第1の画像データを読み出す。そして、不透明度・色調設定部521が設定した不透明度や色調の情報に基づいて前記第1の画像データをレンダリング処理して治療前の3次元画像データを生成し3次元画像データ記憶部53に保存する(図9のステップS5)。
次に、操作者は、超音波プローブ11を治療前の位置に保持したまま、例えば、効果判定用画像データ生成部5のMPR画像データ生成部51が引き続き生成する治療中のMPR画像データを表示部6において観察し、このMPR画像データの腫瘍組織や腫瘍血管に対する穿刺針先端部の挿入方向や挿入位置を確認しながら当該患者に対する穿刺治療を行なう(図9のステップS6)。
そして、予め設定された期間における穿刺治療が終了したならば、操作者は、当該患者に対して再度超音波造影剤を投与した後(図9のステップS7)、入力部7にて治療効果判定用画像データの生成開始コマンドを入力する。このコマンド信号を受信したシステム制御部8は、信号検出部1及び画像データ生成部2を制御して上述のステップS3と同様の手順により治療後の第2の画像データを生成する。そして、得られた第2の画像データは、位置情報計測部3から供給される超音波プローブ11の位置情報と共にデータ記憶部24に一旦保存される(図9のステップS8)。
次に、効果判定用画像データ生成部5の3次元画像データ生成部52における不透明度・色調設定部521は、前記データ記憶部24に保存されている治療後の第2の画像データを読み出し、この画像データの各画素値(ボクセル値)に基づいて不透明度や色調を設定する。そして、レンダリング処理部522は、画像データ生成部2のデータ記憶部24に保存された治療後の第2の画像データを読み出し、不透明度・色調設定部521が設定した不透明度や色調の情報に基づいてレンダリング処理し治療後の3次元画像データを生成する(図9のステップS9)。
一方、3次元画像データ合成部54は、3次元画像データ記憶部53に保存された上述の表示領域における治療前の3次元画像データと、3次元画像データ生成部52が生成した前記表示領域における治療後の3次元画像データを合成して治療効果判定用画像データを生成する(図9のステップS10)。
尚、治療効果判定用画像データの生成に際し、本実施例における3次元画像データ合成部54は、治療前の第1の画像データに基づいて生成されたドプラモードVR画像データにおける3次元血流情報と治療後の第2の画像データに基づいて生成されたBモードVR画像データにおける3次元腫瘍組織情報及びドプラモードVR画像データにおける3次元血流情報を所定フォーマットで合成して治療効果判定用画像データを生成する。
但し、治療前のドプラモードVR画像データにおける3次元血流情報と治療後のBモードVR画像データにおける3次元腫瘍組織情報及びドプラモードVR画像データにおける3次元血流情報との合成は、これらの画像データの生成に用いたボリュームデータの付帯情報である超音波プローブ11の位置情報に基づいて行なわれる。
一方、表示部6は、3次元画像データ合成部54において生成された治療効果判定用画像データを所定の表示フォーマットに変換した後、システム制御部8から供給された患者情報や画像データ生成条件等の情報を合成し、更に、D/A変換とテレビフォーマット変換を行なってCRTあるいは液晶等のカラーモニタに表示する(図9のステップS11)。
次に、操作者は、表示部6に表示された治療効果判定用画像データにおける腫瘍血管の途絶状態から治療効果を判定し(図9のステップS12)、十分な治療効果が得られていない場合には、上述のステップS6乃至S11を繰り返し行なう。一方、十分な治療効果が確認された場合には、当該患者に対する治療を終了する(図9のステップS13)。
以上述べた本発明の実施例によれば、治療前及び治療後の患者から得られた画像データを用いて治療効果の判定を行なう際、当該患者から得られた治療前の画像データにおける血流情報と治療後の画像データにおける血流情報を合成して表示することにより治療効果を容易に判定することができる。又、焼灼治療時における病巣部組織の破壊や気泡の発生等に伴なって実質臓器情報や腫瘍組織情報の観察が著しく困難になるような場合であっても、血流情報を捉えることにより治療効果に関する情報を安定して収集することができる。特に、前記血流情報は、血管内における血球あるいは造影剤の流れに伴なうドプラ信号に基づいて生成されるため常に高感度で得ることができる。
一方、治療前及び治療後における腫瘍血管の血流情報と治療後の実質臓器情報や腫瘍組織情報を同時に表示しているため、腫瘍血管があまり造成されていない部分に対しても治療効果を判定することができる。
更に、治療前に得られた3次元血流情報と治療後に得られた3次元血流情報及び3次元腫瘍組織情報を合成して治療効果判定用画像データを生成しているため、広範囲における治療効果の情報を短時間で漏れなく捉えることが可能となる。
又、上述の実施例によれば、治療効果判定用画像データの表示領域を設定しているため、この表示領域外に存在する周囲臓器や周囲血管に妨げられることなく腫瘍血管や腫瘍組織の3次元情報を観測することができる。この場合、前記表示領域は、腫瘍表面を走行する腫瘍血管の血流情報に基づいて設定しているため腫瘍血管情報や腫瘍組織情報を効率よく(過不足無く)選択して表示することが可能となる。
更に、小型で軽量な2次元アレイ超音波プローブを有する超音波診断装置を用いて治療前及び治療後の3次元画像データを生成しているため治療効果判定用画像データのリアルタイム表示が可能となり、この治療効果判定用画像データを観測しながら焼灼治療を行なうことも可能となる。
以上述べたように、上述の実施例によれば、腫瘍に対する焼灼治療の効果判定を短時間かつ高精度で行なうことができる。このため、治療に対する安全性が向上すると共に治療効率が改善され、更に、患者や操作者の負担が軽減される。
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例では、超音波振動素子が2次元配列された2次元アレイ超音波プローブ11を用い、当該患者に対する治療前及び治療後の画像データ(ボリュームデータ)を生成する場合について述べたが、1次元アレイ超音波プローブを用いてもよい。例えば、1次元アレイ超音波プローブを手動あるいは別途設けられた移動機構を用いて所定方向に移動することにより治療前の第1の画像データ及び治療後の第2の画像データを生成し、これらの画像データに基づいて治療効果判定用画像データを生成する。2次元アレイ超音波プローブ11の替わりに素子数の少ない1次元アレイ超音波プローブを用いることにより信号検出部1における送信部12及び受信部13の構成を簡単にすることができる。
又、上述の実施例では、当該患者から得られたドプラモードデータに基づいて腫瘍血管における治療前及び治療後の血流情報を収集したが、Bモードデータに基づいて前記血流情報を収集してもよい。治療前のBモードVR画像データと治療後のBモードVR画像データを合成して治療効果判定用画像データを生成することにより、画像データ生成部2におけるドプラ信号検出部22及びドプラモードデータ生成部23が不要となり装置構成が簡単になる。この場合、治療前及び治療後の当該患者に超音波造影剤を投与することにより血流情報を高感度で収集することができる。
一方、治療効果判定用画像データの表示領域の設定では、治療前の第1の画像データに基づいて生成されたMPR画像データにおいて腫瘍中心の設定を行なったが、治療後の第2の画像データを用いて同様の設定を行なってもよい。又、腫瘍中心に挿入した穿刺針先端部の位置情報を、例えば、特開平3−224549号公報等に記載された方法によって検出し、この検出結果に基づいて前記腫瘍中心を設定してもよい。この方法によれば腫瘍中心の設定は自動的に行なわれるため操作者の負担が軽減され治療効率が向上する。
又、前記表示領域における治療前及び治療後の3次元画像データを合成して治療効果判定用画像データを生成する場合について述べたが、前記表示領域において治療前及び治療後の3次元画像データを生成し、得られた3次元画像データを合成して治療効果判定用画像データを生成してもよい。又、広範囲で生成された治療効果判定用画像データの中から前記表示領域における治療効果判定用画像データを抽出して表示部6に表示してもよい。
更に、上述の実施例では、治療前及び治療後の血流情報と共に治療後の腫瘍組織情報を合成することにより、例えば、穿刺治療によって焼灼された腫瘍組織の状態も同時に観察することが可能となるが、治療後の腫瘍組織情報の替わりに治療前の腫瘍組織情報を上述の血流情報に合成して治療効果判定用画像データを生成してもよい。既に述べたように治療後の腫瘍組織では組織の破壊や気泡の発生等により鮮明な画像を得ることが困難となるが、治療前の腫瘍組織情報を用いることによりこのような問題点を解決することができる。
又、当該患者に対して超音波造影剤を投与することにより治療前及び治療後の血流情報を高感度で収集することができるが、超音波造影剤を投与せずに治療後の血流情報を収集してもよい。この場合、上述の実施例と同様にして治療前の血流情報に治療後の血流情報をそのまま重畳して治療効果判定用画像データを生成してもよいが、治療後の画像データにおいて血流情報が検出された場合には、その旨を示すグラフィックデータあるいはテキストデータを治療前の血流情報に合成して治療効果判定用画像データを生成してもよい。この方法によれば、治療後の血流情報に対する検出感度が著しく劣る場合でも治療遺残部の存在を強調表示することができる。
一方、上述の実施例では、超音波診断装置による3次元走査によって治療前及び治療後の画像データ(ボリュームデータ)を生成する場合について述べたが、超音波診断装置の替わりに、3次元の血流情報や実質臓器情報の観察が可能なX線CT装置やMRI装置等を用いてもよい。X線CT装置では、静脈注入法による造影CT撮像あるいはカテーテル注入によるCTアンジオ撮像によって得られた画像データのCT値に基づいて治療前及び治療後の血流情報を得ることができる。この場合、治療前あるいは治療後の実質臓器情報は通常のCT撮像によって収集される。又、MRI装置では、MRA(MRアンジオグラフィ)と通常のT1強調撮像やT2強調撮像により治療前及び治療後の血流情報と実質臓器情報を容易に得ることが可能となる。そして、X線CT装置やMRI装置を用いることにより、治療前の画像データと治療後の画像データの合成を精度よく行なうことができる。
本発明の実施例における画像診断・治療支援装置の全体構成を示すブロック図。 同実施例の画像診断・治療支援装置が備える信号検出部の構成を示すブロック図。 同実施例の画像診断・治療支援装置が備える画像データ生成部の構成を示すブロック図。 同実施例の画像診断・治療支援装置が備える効果判定用画像データ生成部の構成を示すブロック図。 同実施例における治療効果判定用画像データ表示領域の設定方法を説明するための図。 同実施例における血管領域の連続性を説明するための図。 同実施例における血管断面積と腫瘍表面の関係を示す図。 同実施例における治療効果判定用画像データの具体例を示す図。 同実施例における治療効果判定用画像データの生成手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…信号検出部
2…画像データ生成部
3…位置情報計測部
4…領域設定部
5…効果判定用画像データ生成部
6…表示部
7…入力部
8…システム制御部
11…超音波プローブ
12…送信部
13…受信部
21…Bモードデータ生成部
22…ドプラ信号検出部
23…ドプラモードデータ生成部
24…データ記憶部
51…MPR画像データ生成部
52…3次元画像データ生成部
53…3次元画像データ記憶部
54…3次元画像データ合成部
521…不透明度・色調設定部
522…レンダリング処理部
100…画像診断・治療支援装置

Claims (13)

  1. 画像データの生成に必要な画像信号を患者の治療対象領域から検出する信号検出手段と、
    治療前の前記治療対象領域から得られた画像信号に基づく第1の画像データと治療後の前記治療対象領域から得られた画像信号に基づく第2の画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づく血流情報を用いて治療効果判定用画像データを生成する効果判定用画像データ生成手段と、
    前記治療効果判定用画像データを表示する表示手段を
    備えたことを特徴とする画像診断・治療支援装置。
  2. 前記画像データ生成手段は、信号検出手段が検出した前記画像信号に基づいて少なくとも血流情報あるいは血流情報と実質臓器情報を有する前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像診断・治療支援装置。
  3. 前記効果判定用画像データ生成手段は、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づく血流情報と前記第1の画像データあるいは前記第2の画像データに基づく実質臓器情報を用いて前記治療効果判定用画像データを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した画像診断・治療支援装置。
  4. 前記治療対象領域における3次元情報を収集するための制御手段を備え、前記画像データ生成手段は、前記制御手段の制御によって得られた前記治療対象領域からの前記画像信号に基づいて前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを生成し、前記効果判定用画像データ生成手段は、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データの各々に基づいて生成した3次元画像データにおける3次元血流情報と前記第1の画像データあるいは前記第2の画像データに基づいて生成した3次元画像データにおける3次元実質臓器情報を用いて前記治療効果判定用画像データを生成することを特徴とする請求項3記載の画像診断・治療支援装置。
  5. 前記効果判定用画像データ生成手段は3次元画像データ生成手段を備え、前記3次元画像データ生成手段は、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データをレンダリング処理して前記3次元画像データを生成することを特徴とする請求項4記載の画像診断・治療支援装置。
  6. 領域設定手段を備え、前記領域設定手段は、前記第1の画像データの3次元血流情報に基づいて表示領域を設定し、前記効果判定用画像データ生成手段は、前記表示領域における前記3次元血流情報と前記3次元実質臓器情報に基づいて前記治療効果判定用画像データを生成することを特徴とする請求項4記載の画像診断・治療支援装置。
  7. 前記効果判定用画像データ生成手段は、前記第1の画像データに基づく3次元血流情報に前記第2の画像データに基づく3次元血流情報を重畳して前記治療効果判定用画像データを生成することを特徴とする請求項4又は請求項6に記載した画像診断・治療支援装置。
  8. 前記効果判定用画像データ生成手段は、前記第2の画像データに基づく3次元血流情報を示すグラフィックデータあるいはテキストデータを前記第1の画像データに基づく3次元血流情報に重畳して前記治療効果判定用画像データを生成することを特徴とする請求項4又は請求項6に記載した画像診断・治療支援装置。
  9. 前記画像データ生成手段は、造影剤を投与した当該患者に対して前記信号検出手段が検出した画像信号に基づき前記第1の画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像診断・治療支援装置。
  10. 前記画像データ生成手段は、前記信号検出手段によって得られた前記画像信号のドプラ情報及び振幅情報の少なくとも何れかを検出し、これらの情報に基づいて前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを生成することを特徴とする請求項1記載の画像診断・治療支援装置。
  11. 前記効果判定用画像データ生成手段は、MRI装置、X線CT装置あるいは超音波診断装置の何れかが生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データに基づく3次元血流情報と前記第1の画像データあるいは前記第2の画像データに基づく3次元実質臓器情報を用いて前記治療効果判定用画像データを生成することを特徴とする請求項4又は請求項6に記載した画像診断・治療支援装置。
  12. 患者の治療対象領域における3次元情報を収集するための制御手段と、
    画像データの生成に必要な画像信号を前記治療対象領域から検出する信号検出手段と、
    前記制御手段により治療前の前記治療対象領域から得られた画像信号に基づく第1の画像データと治療後の前記治療対象領域から得られた画像信号に基づく第2の画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記第1の画像データ及び前記第2の画像データの各々に基づいて生成した3次元画像データにおける3次元血流情報と前記第1の画像データあるいは前記第2の画像データに基づいて生成した3次元画像データにおける3次元実質臓器情報を用いて治療効果判定用画像データを生成する効果判定用画像データ生成手段と、
    前記治療効果判定用画像データを表示する表示手段を
    備えたことを特徴とする画像診断・治療支援装置。
  13. 信号検出手段が、治療前の治療対象領域から画像信号を検出するステップと、
    画像データ生成手段が、前記画像信号に基づいて3次元血流情報及び3次元実質臓器情報の少なくとも何れかを含む第1の画像データを生成するステップと、
    領域設定部が、前記第1の画像データを用いて治療効果判定用画像データの表示領域を設定するステップと、
    前記信号検出手段が、治療後の前記治療対象領域から画像信号を検出するステップと、
    前記画像データ生成手段が、前記画像信号に基づいて3次元血流情報及び3次元実質臓器情報の少なくとも何れかを含む第2の画像データを生成するステップと、
    効果判定用画像データ生成手段が、前記第1の画像データ及び前記第2の画像データの各々における3次元血流情報と前記第1の画像データあるいは前記第2の画像データにおける3次元実質臓器情報を用い前記表示領域における治療効果判定用画像データを生成するステップを
    有することを特徴とする治療効果判定用画像データ生成方法。

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