JP2007116449A - ネットワーク通信システム及びその通信システムに用いられる通信装置及びプログラム - Google Patents

ネットワーク通信システム及びその通信システムに用いられる通信装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】メッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、システムを構成するセル毎のサービスと、複数のセルにまたがるサービスとを共に提供しうる仕組みを実現する。
【解決手段】メッシュ網ネットワークサービスシステム10は、VSG30を備えている。VSG30は、メッシュ網に対してデータアクセスを行う場合のゲートウェイとして用いられる。メッシュ網の出入り口に、このVSG30を配置することで、新しい3つのアーキテクチャを形成する。第1に、異なる複数個のエリアからのデータ通信アクセス制御を行う。第2に、異なるエリア毎のサービス使用帯域制御を行う。第3に、複数個のエリアに対応したネットワーク層におけるプロトコル変換、及びサービスに適用したプロトコル変換を行う。これによって、セル内のサービスの提供と、複数のセル間にまたがるサービスの提供とを共に円滑に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワーク通信システムに関し、また、その通信システムに利用される通信装置に関する。さらに、その通信装置を実現するプログラムに関する。
近年、メッシュ網ネットワークサービスシステムの利用が広く検討されている。このメッシュ網ネットワークサービスシステムを利用した、観光地のサービスシステムや地方公共団体のネットワークが種々検討されている。
本特許では、メッシュ網ネットワークサービスシステムと呼んでいるが、単にメッシュ網(ネット)と呼ぶことや、単にメッシュネットワークと呼ばれることもある。また、メッシュ網ネットワークサービスシステムは、メッシュ型ネットワーク網と呼ぶこともある。
ネットワークの通信に関する発明の例
なお、下記特許文献1には、マルチホップメッシュネットワークを利用した広帯域通信の技術が開示されている。また、下記特許文献2には、非階層的な網を利用した装置群が互いに監視し合う構成が開示されている。さらに、下記特許文献3には、モバイル無線通信ネットワークにおいて、無線通信回線トラフィックの割り当てに関する技術が開示されている。特に、下記特許文献3には、割り当てを表すマップを作成する技術が記されている。
特表2002−516050号公報 特表2002−517921号公報 特開2004−215265号公報
さて、メッシュ網ネットワークサービスシステムは、一般に複数のセルから構成される場合が多い。ここで、セルとは地理的な一定の範囲、又は、通信の行える一定の範囲、等の意味で用いている。そのため、一定の地域限定のサービスを提供しようとする場合、このセル単位でサービスの提供を行えることが望ましい。その一方、複数のセルにまたがったサービスを提供したい場合もある。
しかしながら、従来のメッシュ網ネットサービスシステムにおいては、全体的なサービスのみが提供される場合が多く、セル単位でサービスを提供でき、且つ、複数のセルにまたがるサービスと個々のセル毎のサービスとを1個のシステムで実現しうるものは知られていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、メッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、システムを構成するセル毎のサービスと、複数のセルにまたがるサービスとを共に提供しうる仕組みを実現することである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
A.メッシュ網ネットワークサービスシステム
(1)本発明は、上記課題を解決するために、セルの間の通信を行うセル間接続サービス網と、前記各セル内の通信を行うセル内サービス網と、を含むメッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、前記セル間接続サービス網は、複数の基地局と、前記複数の基地局間を結ぶセル間通信網と、を含み、前記セル内サービス網は、いずれかの前記基地局と接続するサービスゲートウェイと、前記セル内において所定のサービスを加入者端末に対して提供するセル内サービスサーバであって、前記サービスゲートウェイと接続しているセル内サービスサーバと、前記加入者端末との通信を行う加入者局であって、前記セル内サービスサーバに接続している加入者局と、を含み、前記基地局は、接続するセル内サービスサーバを介して、また、前記セル間通信網を用いて、セル間の通信サービスを提供することを特徴とするメッシュ網ネットワークサービスシステムである。
(2)また、本発明は、上記(1)記載のメッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、いずれかの前記基地局に接続するメッシュ網サービス管理サーバであって、本メッシュ網ネットワークサービスシステムのいずれかのセル内に位置する加入者端末に所定のサービスを提供するメッシュ網サービス管理サーバ、を含むことを特徴とするメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムである。
(3)また、本発明は、上記(1)記載のメッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、いずれかの前記基地局に接続するネットワーク管理/運用サーバであって、前記セル間接続サービス網の管理を行うネットワーク管理/運用サーバ、を含むことを特徴とするメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムである。
(4)また、本発明は、上記(1)記載のメッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、外部システムと接続し、前記外部システムが提供する外部サービスを、前記加入者端末に対して提供する既存サービスサーバであって、前記基地局のいずれかと接続している既存サービスサーバ、を含むことを特徴とするメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムである。
B.サービスゲートウェイ
(5)本発明は、上記課題を解決するために、上記(1)記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるサービスゲートウェイにおいて、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録している加入者端末のデータを記録する記録手段と、前記加入者端末から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記加入者端末の情報を登録する登録手段と、を含むことを特徴とするサービスゲートウェイである。
(6)また、本発明は、上記(1)記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるサービスゲートウェイにおいて、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録しているサービス提供者装置のデータを記録する記録手段と、前記サービス提供者装置から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手段と、を含むことを特徴とするサービスゲートウェイである。
(7)また、本発明は、上記(6)記載のサービスゲートウェイ装置において、前記記録手段内の前記サービス提供者装置のデータを、配信する配信手段、を含むことを特徴とするサービスゲートウェイである。
C.メッシュ網サービス管理サーバ
(8)本発明は、上記課題を解決するために、上記(2)記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるメッシュ網サービス管理サーバにおいて、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録している前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段と、前記サービスゲートウェイから、前記プライベートネットワークへの参加要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービスゲートウェイの情報を登録する登録手段と、を含むことを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバである。
(9)また、本発明は、上記(2)記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるメッシュ網サービス管理サーバにおいて、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録しているサービス提供者装置のデータを記録する記録手段と、前記サービス提供者装置から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手段と、を含むことを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバである。
(10)また、本発明は、上記(9)記載のメッシュ網サービス管理サーバにおいて、前記記録手段内の前記サービス提供者装置のデータを、配信する配信手段、を含むことを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバである。
D.プログラム
(11)また、本発明は、上記課題を解決するために、コンピュータを、前記請求項5記載のサービスゲートウェイとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、前記加入者端末から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、記録手段へ、前記加入者端末の情報を登録する登録手順、を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録している加入者端末のデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラムである。
(12)また、本発明は、コンピュータを、上記(6)記載のサービスゲートウェイとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、前記サービス提供者装置から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手順、を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録しているサービス提供者装置のデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラムである。
(13)また、本発明は、上記(12)記載のプログラムにおいて、さらに、前記コンピュータに、前記記録手段内の前記サービス提供者装置のデータを外部に配信する配信手順、を実行させることを特徴とするプログラムである。
(14)また、本発明は、コンピュータを、上記(8)記載のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、前記サービスゲートウェイから、前記プライベートネットワークへの参加要求を受信した場合に、記録手段へ、前記サービスゲートウェイの情報を登録する登録手順、を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録している前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラムである。
(15)また、本発明は、コンピュータを、上記(9)記載のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、サービス提供者装置から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手順、を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録しているサービス提供者装置のデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラムである。
(16)また、本発明は、上記(15)記載のプログラムにおいて、さらに、前記コンピュータに、前記記録手段内の前記サービス提供者装置のデータを外部に配信する配信手順、を実行させることを特徴とするプログラムである。
(17)本発明は、上記(2)記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるメッシュ網サービス管理サーバにおいて、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたグローバルプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記グローバルプライベートネットワークに登録する前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段と、前記グローバルプライベートネットワークを介して提供されるグローバルサービスを受けようとするサービスゲートウェイから、前記グローバルプライベートネットワークへの参加要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービスゲートウェイの情報を登録する登録手段と、を含み、前記グローバルプライベートネットワークは、セル間にまたがるプライベートネットワークであることを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバである。
(18)また、本発明は、上記(2)記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるメッシュ網サービス管理サーバにおいて、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたグローバルプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記グローバルプライベートネットワークに登録する前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段と、前記ローカルサービスを、グローバルサービスとして提供しようとするサービスゲートウェイから、前記グローバルプライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手段と、を含み、前記グローバルプライベートネットワークは、前記グローバルサービスを提供するためのプライベートネットワークであって、セル間にまたがるプライベートネットワークであることを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバである。
(19)また、本発明は、上記(18)記載のメッシュ網サービス管理サーバにおいて、前記記録手段内の前記ローカルサービスをグローバルサービスとして提供しようとするサービスゲートウェイのデータを、広帯域無線アクセス網を介して配信する配信手段、を含むことを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバである。
(20)また、本発明は、コンピュータを、上記(17)記載のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、前記グローバルプライベートネットワークを介して提供されるグローバルサービスを受けようとするサービスゲートウェイから、前記グローバルプライベートネットワークへの参加要求を受信した場合に、記録手段へ、前記サービスゲートウェイの情報を登録する登録手順、を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたグローバルプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記グローバルプライベートネットワークに登録する前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラムである。
(21)また、本発明は、コンピュータを、上記(18)記載のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、ローカルサービスを、グローバルサービスとして提供しようとするサービスゲートウェイから、前記グローバルプライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手順、を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたグローバルプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記グローバルプライベートネットワークに登録する前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラムである。
(22)また、本発明は、コンピュータを、上記(19)記載のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、前記記録手段内の前記ローカルサービスをグローバルサービスとして提供しようとするサービスゲートウェイのデータを、広帯域無線アクセス網を介して配信させることを特徴とするプログラムである。
以上述べたように、本発明によれば、ネットワーク上における通信を円滑に行うことが可能である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1章 メッシュ網ビジネスモデル
本実施の形態においては、図1に示すようなメッシュ網ネットワークサービスシステム10を例にして、システムの構成、サービス提供の具体的な例を順に説明する。
1−1 全体構成
図1に示すように、このメッシュ網ネットワークサービスシステム10は、セル間接続サービス網12と、セル内サービス網14a、14b、14cと、メッシュ網サービス管理サーバ16と、既存サービス接続部18と、を備えている。
本実施の形態では、サービスの提供は、VPN(Virtual Private Network)を介して行われる。所定のサービスの提供を受けたい場合には、そのサービスを提供するVPNに登録し、参加する必要がある。また、サービスの提供をする場合にも、そのVPNに登録し、参加する必要がある。
このVPNは、請求の範囲のプライベートネットワークの好適な一例に相当する。
1−2 セル間接続サービス網
セル間接続サービス網12は、複数の基地局20a、20b、20cと、これらの間を結ぶ通信網22と、から構成されている。また、基地局20aにはメッシュ網ネットワーク管理/運用サーバ24が接続されている。
1−3 セル内サービス網
セル内サービス網14は、そのセル内の通信を管理するVPNサービスゲートウェイ(以下、単にVSGと呼ぶ)30と、そのセル内に限定したサービスを提供するセル内サービスサーバ32と、を備えている。また、VSG30には、複数の加入者局34が接続されており、加入者端末36は、いずれかの加入者局を介して、このメッシュ網ネットワークサービスシステム10に接続する。なお、加入者局34とVSG30とは互いにPMP(Point to Multiple Point)接続されている。なお、加入者局34の他に、店舗38も同様にVSG30に接続する構成とすることも好ましい。PMP接続については後に詳述する。
第2章 提供されるサービス
本実施の形態において、メッシュ網ネットワークサービスシステム10は、メッシュ網サービスを提供する。メッシュ網サービスには、以下の4つのサービス構成要素が含まれる。これら4個のサービス構成要素は基本的には個々に独立して存在する。しかし、相互に結びついて運用される場合もある。
4個のサービス構成要素とは、以下、順次説明するように「セル内サービスビジネス」と、「セル間接続サービスビジネス(メッシュ網構築)」と、「メッシュ網サービス」と、「既存サービス(との接続サービス)」と、である。
本実施の形態においては、地域内に存在する加入者、情報提供者、企業、店舗、行政機関などを相互接続することで、ネットワーク上の新しいビジネスを提供することができる。
2.1 セル内サービスビジネス
セル内サービスとは、所定のセル内において提供されるサービスである。なお、セルとは、ある所定のVSG30を介して通信が可能なエリアを言う。典型的には、VSG30と、加入者局34がカバーする範囲(電波による通信が可能な範囲)となる。
まず、VPNサービスゲートウェイ30(VSG30)と複数の加入者局34の間は、PMP(Point to Multiple Point)で接続されている(一般的には無線接続が使用される)。これによって、セル内に存在する加入者端末36には、いずれかの加入者局34にアクセスすることで、PMP接続を経由してネットワーク接続が提供される。この結果、加入者端末36は、様々な情報、端末間通信、アプリケーションサービス等の提供を受け、これらサービスを利用することができる。
そして、セル内で独自のサービスを提供するために、VSG30にはそのセル用のサービスサーバ(セル内サービスサーバ)が接続される。VSG30は、そのパケットスイッチ機能(図2参照)によってアクセス制御を実行する。この結果、加入者端末36はセル内サービスサーバ32に対してアクセスすることができる。
VSG30は、セル内でサービス提供するために、以下のサービスレイヤを所有する。この様子が、図2(VSGの機能構成図)に示されている。
(1)複数のVPNグループに対して、各VPNグループ毎に加入者端末36のアドレス配布/管理を行うサービスレイヤ。このレイヤは、図2中、VPNアドレス配布サーバ48で実現されている。
(2)セルサービスを提供しているVPNグループリストを提供(異なるセルのサービス情報も掲載可能)するサービスレイヤ。このレイヤは、図2中、VPNリスト配布サーバ46で実現されている。
(3)加入者端末36の位置情報管理/認証を実行し、呼接続要求を受信した場合は、VPNグループ毎に、セル内に存在する端末の宛先(加入者局単位)解決を行うサービスレイヤ。このレイヤは、また、VSG30間及び加入者局34への呼制御転送用Proxyサーバ機能を提供する。このレイヤは、図2中、位置情報管理/認証サーバ/制御転送用Proxyサーバ44で実現されている。呼制御情報には、発信/受信端末のアドレス情報/トランスポート情報/アプリケーションの必要な帯域情報が含まれており、VSG30及び加入者局34のProxy機能部は、その情報をデータフローIDとしてデータベース登録し、パケットレベルでスイッチ処理ができるようにハードウェアに設定する。したがって本システムは呼制御通信が正常応答しないとデータ通信ができないシステムであり、性能の向上したFirewallを実現するものである。
この位置情報管理/認証サーバ/制御転送用Proxyサーバ44は、認証等のために、加入者端末の情報をハードディスク等に保持している。さらに、サービス提供者装置の情報もこのハードディスク等に格納しておく。このようなハードディスク等は、請求の範囲の記録手段の好適な一例に相当する。
また、位置情報管理/認証サーバ/制御転送用Proxyサーバ44は、請求の範囲の登録手段の好適な一例に相当する。
(4)VPNグループ毎に、現在使用されているPMP側アクセス帯域を管理し、加入者端末36からの帯域予約制御を実行するサービスレイヤ。このレイヤは、図2中、VPN帯域リソース管理サーバ42で実現されている。
(5)加入者端末36が所定のVPNグループに参加した際に、そのVPNグループ情報をその加入者端末36に提供するサービスレイヤ。このレイヤは、図2中、VPN−Webサーバ240で実現されている。利用者はこのVPN−Webサーバ40にアクセスすることによって、VPNグループ情報が掲載されたWebページを閲覧することができる。
なお、このVPN−Webサーバ40は、上記位置情報管理/認証サーバ/制御転送用Proxyサーバ44がハードディスク等に格納したサービス提供者装置の情報を利用して、VPNグループの情報を提示する。特に、そのVPNグループに属するサービス提供者装置の情報を提示するのである。例えば、監視カメラサービスのVPNグループに関する情報の提示においては、そのVPNグループに属するサービス提供者の監視カメラに関する情報が提示される。利用者は、この監視カメラのグループから、所望の監視カメラを選択してアクセスすることによって、監視カメラサービスの提供を受けることが可能である。
なお、上記「サービス提供者の監視カメラ」は、請求の範囲のサービス提供者装置の好適な一例に相当する。また、このように、VPN−Webサーバ40は、請求の範囲の配信手段の好適な一例に相当する。
以上のようなサービスレイヤによって、所定のセルの内部に対するサービスであるセル内サービスを加入者端末36に対して提供することができる。
図2には、これらのサービスレイヤ以外のVSG30の機能も示されている。図2に示すように、VSG30は、セル内の加入者端末36に監視カメラ接続サービスを提供するためのVPN1や、店舗広告であるVPN2、コミュニケーショングループであるVPN3などが示されている。本実施の形態においては、所定のサービスを利用するためには、そのサービスを提供するためのVPNグループに参加することによって利用を行う。例えば、監視カメラのサービスを利用したい場合は、加入者はVPN1に加入・登録する。そして、加入者端末36がVPN1に実際に参加をすることによって、監視カメラの画像を加入者端末36が受信することができるのである。これらのサービスは図2中VPNグループ用Web表示で表されている。
また、図2に示すように、VSG30にはパケットスイッチ50が設けられている。このパケットスイッチ50は、通信パケットの交換動作を行う。その動作は従来からのパケット交換と同様である。
図3には、監視カメラVPNサービスが提供される場合の動作を表すシーケンス図が示されている。
学校やビルなどに設置された監視カメラ端末は、VSG30に登録する際に、情報公開登録を行うことでVPN−Web情報としてリアルタイムに表示することができる。監視カメラグループ(すなわち、本実施の形態ではVPN1)に参加したい利用者は、監視カメラのVPNのグループに参加する際に認証される。加入者端末36でWebを閲覧した後、目的の監視カメラに接続し、この監視カメラからの映像を加入者端末上で見ることができる。
このような動作を、図3のシーケンス図に基づき説明する。
(1)まず、VSG30は、VPNサービスグループリスト広報機能によって、VPNサービスグループリストを、加入者端末36に送信する。この送信は、監視カメラサービスを提供する監視カメラ端末にも送られる。この動作は、VPNリスト配布サーバ46が行う。
(2)次に、監視カメラ端末は、VSG30に対して、リモートカメラグループへ情報提供者の登録を行う。VSG30はこの登録の認証を行うと共に登録を行う。この登録は、VPNリスト配布サーバ46が管理するリスト中に登録し、且つ、VPN−Webサーバ40が管理するリスト中に登録することによって実行される。
(3)次に、VSG30はこの登録された上記内容に基づき、リモートカメラグループ用のアドレスを監視カメラ端末に配布する。この配布は、VPNアドレス配布サーバ48が実行する。
(4)次に、利用者は、加入者端末36からリモートカメラグループにユーザー登録を実行する。監視カメラのサービスを利用するためである。このユーザー登録は、VSG30によって処理される。具体的には、端末位置情報管理/認証サーバ/制御転送用Proxyサーバ44によって認証された後、そのサービスのVPN1に登録される。
(5)登録後、VPNサービスグループ用アドレスが、加入者端末36に配布される。この配布は、VPNアドレス配布サーバ48が実行する。
(6)その後、加入者端末36は、Web情報の閲覧をし、見たい監視カメラの選択を行う。
(7)選択は、Web上から行う。例えば、見たいカメラのアイコンをクリックする等で選択が行われる。この選択によって、呼制御セッション(接続要求)が監視カメラ端末に送信される。
(8)この呼制御セッション(接続要求)を受信した監視カメラ端末は、呼制御セッション(接続応答)を、発信者である加入者端末36に返信する。
(9)この返信を受けて、加入者端末36は、監視カメラ視聴に必要なアプリケーションソフトウェアを起動し、このアプリケーションを利用して監視カメラの映像の視聴を行う。なお、監視カメラ側は監視カメラで撮影した映像データを加入者端末36に送り始める。
以上のようにして、利用者は加入者端末36を利用して監視カメラの映像配信サービスを利用することができる。
2.2 セル間接続サービスビジネス(メッシュ網構築)
セル間接続サービスとは、各セル間の通信を、基地局20を介した通信路に収容することで、メッシュ型に相互接続させるサービスである。メッシュ網ネットワーク管理/運用サーバ24は、基地局20の間のネットワーク上の設定/保守/管理を実行する。この様子が図4に示されている。図4に示すように、複数の基地局20は、通信網22を介してメッシュ状に接続されている。そして、各基地局20には、各セルのVSG30が接続されている。
この基地局20には、ネットワーク用伝送スイッチが備えられている。そして、この図4のように、ネットワーク用伝送スイッチを使用して、VSG30間がメッシュ接続されている。このネットワーク用伝送スイッチには、接続したリンクレベルを監視する管理機能が搭載されており、リンクレベル障害が発生した場合にはそのリンク障害情報を、他のすべての正常なポートに対して出力することで、メッシュ網に接続したメッシュ網サービス管理サーバ16(これを、MSM16とも呼ぶ)が受信し、メッシュ網に設定したデータ経路ID情報を検索して、障害が発生したリンクを使用しているデータ経路を検知する。そして、MSM16は、そのデータ経路ID情報と、そのデータ経路を使用しているセッションID(複数)をパケットデータにして、メッシュ網内のすべてのVSG30に対して通知する。
また、MSM16は、メッシュ網を通過するセッションと、そのセッションが使用しているデータ経路IDを関連付けして管理しているため、特定データ経路の使用帯域の不足が発生した場合、上記と同様な方法でデータ経路上のトラフィック分散を行うことが可能である。
図5には、宛先VSG接続及び参加要求が出された場合のMSM16の動作及びそれに付随する動作についての説明図が示されている。この図に示されているように、セッションIDは発呼側のVSG30mが宛先VSG30nへの参加要求あるいは接続要求をMSM16に送信した場合に(図5中、丸1(円の図形中に数字の1を重ねた記号)を参照)、MSM16が割り付けるIDであり、そのIDはメッシュ網内でユニークである。MSM16はこのIDを発呼側のVSG30mへ宛先VSG30nの情報とともに返信する(図5中丸2(円の図形中に数字の2を重ねた記号)参照)。その後、発呼側VSG30mが宛先VSG30nに対して接続要求転送情報と共にこのIDを送信する(図5中丸3(円の図形中に数字の3を重ねた記号)参照)。なお、この図5においてはこのIDはセッションIDと記されている。
また、セル間接続については、2点間のVSG30に対して複数データ経路を指定可能であり、各データ経路に対してID(転送ラベル)を割り付けることが可能である。例えば、図4に示す例では、基地局20eと、基地局20iとの間に3個のデータ経路が存在し、それぞれ、ID=1、ID=2、ID=3が割り当てられている。
2.3 メッシュ網サービス
メッシュ網サービスとは、セルサービスを相互連携してメッシュ網全体のサービス管理機能を提供するサービスである。このメッシュ網サービスを提供するためのメッシュ網サービス管理サーバ16は、以下のサービスレイヤを所有する。この様子が図6に示されている。
(1)メッシュ網サービス用VPNグループ毎に各VSGに対してデータ経路用IDの配布/管理を行うサービスレイヤ。
このサービスレイヤは、VPNアドレス配布サーバ68が実行する。既に述べたように、本実施の形態では各種サービスは、そのサービスのためのVPNに参加することによって提供される。
メッシュ網サービスも同様であり、そのためのVPNに登録してからそのVPNに参加する必要がある。
したがって、セルサービス事業者が、このメッシュ網サービスを利用する場合には、そのセルサービス事業者が属するセルのVSG30がMSM16で認証されなければならない。認証されることによって、メッシュ網サービスのためのVPNに参加することができる。
(2)メッシュ網サービス用VPNグループリストをVSGに提供するサービスレイヤ。
このサービスレイヤは、VPNリスト配布サーバ66が実行する。
(3)セル(VSG30)単位で加入者端末36の位置情報管理を実行し、呼接続要求を受信した場合は、メッシュ網サービス用VPNグループ毎に、セル内に存在する加入者端末36の宛先(VSG30単位)解決を行うサービスレイヤである。このサービスレイヤは、また、メッシュ網サービス用VPNグループに参加のための端末認証も実行する。
このサービスレイヤは、端末位置情報管理/認証サーバ64が提供する。
この端末位置情報管理/認証サーバ64は、上記サービスレイヤを提供するために、VSG30のデータをハードディスク等に記録しておく。さらに、サービス提供者の装置(例えば監視カメラ端末等)に関する情報もこのハードディスク等に格納しておく。
このハードディスク等は、請求の範囲の記録手段の好適な一例に相当する。また、この端末位置情報管理/認証サーバ64は、請求の範囲の登録手段の好適な一例に相当する。
(4)メッシュ網を構成している各パケットスイッチが所有するリンクレベル情報をリアルタイムに受信して、メッシュ網内の帯域管理を実行し、VSG30間のデータ経路ID毎に帯域予約を実行するサービスレイヤ。
このサービスレイヤは、VPN帯域リソース管理サーバ62が実行する。
(5)加入者端末36が所定のVPNグループに参加した際に、そのVPNグループ情報を加入者端末36に提供するサービスレイヤ。
このサービスレイヤは、VPN−Webサーバ60が実行する。このVPN−Webサーバ60は、端末位置情報管理/認証サーバ64が格納したVSG30のデータや、サービス提供者の装置に関する情報に基づき、VPNグループ情報を配信する。したがって、このVPN−Webサーバ60は、請求の範囲の配信手段の好適な一例に相当する。
次に、このメッシュ網サービスが実際に提供される際の動作を図7のシーケンス図を用いて説明する。
まず、MSM16は、「VPNサービスグループリスト広報」を実行する。これは、VPNサービスグループリストを配布する動作であり、接続している各VSG30に配布される。本実施の形態で提供される各種サービスは、上で述べたように利用者がVPNに参加することによって提供される。そして、各サービス毎にVPNが設定されており、利用者は所望のサービスを提供するVPNに登録し、参加することによってサービスを利用することができる。図7におけるメッシュ網サービスの場合も同様にそのメッシュ網サービスのVPNが設定されているので、利用可能なVPNのグループをリストで提供するのである。このリストの送信は、セル間接続サービスを利用して実行される(図7参照)。
次に、VSG30は、配布されたリストから参加したいVPNサービスを選択し、MSM16に通知する。この通知を受けて、MSM16はサービス登録を行う。この動作と並行して、VSG30は、参加したVPNサービスをリストに追加する(図7参照)。
そして、VSG30は、この新しいサービス(メッシュ網サービス)を追加した新しいリストを加入者端末36や、監視カメラ端末に送信するのである(図7参照)。この送信はVPNリスト配布サーバ46が実行する。
さて、リストの配布を受けた加入者端末36においては、加入者がその新しいメッシュ網サービス(監視カメラのサービス)を利用したいと考え、そのメッシュ網サービスのVPNグループ(図7においては、監視カメラグループと称している)にユーザー登録を行う。この登録の要求は、MSM16に転送され、MSM16において認証される。認証が成功した場合には、監視カメラグループの参加が許可(登録)され、参加するための監視カメラグループ用アドレスが加入者端末36に配布される(図7参照)。
一方、監視カメラ端末においても、サービス提供者がサービスを開始するために、監視カメラグループに参加しようと考え、監視カメラグループにユーザー登録する。この登録の要求も、MSM16に転送され、MSM16において認証される。認証が成功した場合には、監視カメラグループの参加が許可(登録)され、参加するための監視カメラグループ用アドレスが監視カメラ端末に配布される(図7参照)。
本実施の形態では、VPNに参加すれば、そのVPNにおいてサービスの提供をすることもサービスの提供を受けることも原則として自由である。サービスの種類によっては、サービスの提供に際してWeb等に登録が必要となるような構成を採用することも好ましいが、それはサービスの質に依存するものである。監視カメラのようなサービスにおいては、一般に予めWebに登録しておき、利用したい者がそのWebから所望の監視カメラのアイコンをクリックする等の操作をすることが好ましい。例えば、図2に示す監視カメラ接続サービス:VPN1のようにVPNグループ用のWeb表示にそのサービスの提供の様子、提供者の一覧等を表示しておくことが一般には好ましいが、他の形態を採用することも好ましい。
本実施の形態では、監視カメラグループ用アドレスが加入者端末36に配布された場合、加入者端末36において自動的にそのアドレスを用いてWeb情報の閲覧が行われる。この自動閲覧は、加入者端末36においてWebクライアントが自動的に立ち上がることによって実現する。このようにアドレスが配布された場合にそのアドレスを利用してWebクライアントが起動することは従来から知られている技術であり、当業者であればそのような加入者端末36を構成することは容易である。
次に、利用者は、加入者端末36の画面(Webの画面)を見て、所望の監視カメラを選択する。選択した監視カメラのアイコンをクリック等することによって、Webから見た移管しカメラの選択を行う(図7参照)。この選択を行うと、呼制御セッションが開始される。まず、加入者端末36から、監視カメラ端末に対して接続要求が送信される。この送信は、メッシュ網内で経路が割り当てられることによって網内を転送され、相手先である監視カメラ端末に届けられる。監視カメラ端末は、この接続要求を受信した場合、それに応じて接続応答を返す(図7参照)。これによって、加入者端末36においては監視カメラ映像を表示するアプリケーションが自動的に起動される。所定のメッセージを受信した場合に、所定のアプリケーションが自動的に起動することは従来から知られている技術であるため、このような構成の加入者端末36を構成することは当業者であれば容易である。
次に、監視カメラ端末は、監視カメラの映像を、加入者端末36に送信する。そして、加入者端末36においては上記所定のアプリケーションが監視カメラの映像を表示する。このような表示のアプリケーションは従来からよく知られている。
なお、このような映像も、メッシュ網内で経路が割り当てられることによって網内を通過する(図4参照)。
2.4 既存サービス
本実施の形態における既存サービスとは、Internetアクセスや電話などの既存のサービスを言う。これらの既存サービスも、本実施の形態におけるセルサービスと同様に、MSM16に参加登録することによってサービス認証後、利用することが可能になる。すなわち、インターネット接続サービスのVPNが用意され、そのVPNに登録し、参加することによってインターネットへの接続サービスを利用することが可能になる。
本実施の形態では、この既存サービスへの接続のために、既存接続サービス部18が備えられている。この既存接続サービス部は、図1に示すようにVSG30が含まれている。その結果、他のセル内の加入者端末36からは、他のセルとして見えることになる。
加入者端末36からは、この既存サービス接続部18内のVSG30を介して既存網への接続サービスを利用することができる。
したがって、この既存サービスの提供は、メッシュ網サービスの一形態であるため、MSM16を介してサービスが提供される。その動作は図7で説明した動作と同様である。
なお、この既存サービス接続部18内のVSG30は、請求の範囲の既存サービスサーバの好適な一例に相当する。
第3章 VSG
以下、本実施の形態のメッシュ網ネットワークサービスシステム10において、特徴的な構成であるVSG30を詳細に説明する。
3.1 VSG
VSG(VPNサービスゲートウェイ)30は、メッシュ網に対して、データアクセスを行う場合においてのゲートウェイとしての位置付けで本実施の形態では用いられている。
メッシュ網の出入り口に、このVSG30を配置することで、本実施の形態においては、従来の技術には存在しなかった以下の新しい3つのアーキテクチャを形成することができる。
(1)異なる3つのエリアからのデータ通信アクセス制御
VSG30は、アクセス許可された通信に対してのみ、パケットを通過させる。この様子が図8に示されている。この図8においては、3種類のエリア間の相互の通信を制御している様子が示されている。3種類のエリアとは、図8に示すように、PMP接続加入者局や外部網などのエリアと、メッシュ網エリアと、VPNサービスサーバエリアと、の3種類である。
このうち、PMP接続加入者局や外部網などのエリアと、メッシュ網エリアと、に対しては、VSG30はおよそ1Gbps程度の速度の通信を行う。また、VPNサービスサーバエリアに対しては、およそ1Gbps以上の速度で通信を行う。
なお、VSG30が制御する通信は、いわゆる折り返しの通信も含まれる。特に、同一のセル間の通信(PMP接続加入者局の場合等)は、発信者も受信者も同一エリアに存在するので、VSG30は、発信があったエリアからの発呼を同一のエリアに「折り返す」場合もある。
(2)異なるエリア毎のサービス使用帯域制御
上で述べた3種類のエリアは、それぞれ異なる帯域(幅)でサービス運用されている。データ通信がVSG30を経由するとき、サービス指定されたアルゴリズムにおいて帯域割り当てが実行された後、データ通信が実行される。このように、各サービス毎に帯域割り当てが実行されるので、サービス品質に応じた通信帯域を確保し、備えられている通信網の性能を効率的に利用することが可能である。
従来は、場所による帯域割り当ては存在したが、サービスによる帯域の指定は行われていない。本実施の形態ではサービスによって割り当てられる帯域の制限を行っているので通信網の帯域をより有効に利用することが可能である。
(3)3種類のエリアに対応したネットワーク層におけるプロトコル変換、及びサービスに適用したプロトコル変換
3種類のエリアが、それぞれ異なるネットワークプロトコルでサービス運用される場合において、VSG30は、対応するネットワークプロトコルに変換し相互エリア間のデータ通信を可能にしている。
また、サービスに対応して、ネットワークプロトコルを変換し、相互エリア間のデータ通信を可能にしている。
機能構成
次に、このVSG30の機能構成について説明する。この機能説明の説明図が図9に示されている。このVSG30は、所定のソフトウェア70とこのソフトウェアを実行する所定のハードウェア80と、から構成されている。ハードウェア80は、プロセッサと、記憶手段、各種インターフェース手段、及びVSGファームウェア(FirmWare)等から構成されている。
図9に示すように、VSG30のソフトウェア70は、VSGサービスアプリ72と、VSGサービス制御74と、VSGミドルウェア(Middle Ware)76と、から構成されている。ここで、アプリとは、アプリケーションの意味であり、アプリケーションを短縮形にした用語である。
VSGサービスアプリ72は、VPNグループ広報/登録/認証等の動作、セル内加入者端末の管理機能、加入者局の設定、VPN毎のWebサーバの設定・管理、基地局側無線機制御、等の動作を実行する。また、VSGサービス制御74は、VPNサービスセッション用プロトコル処理等の動作を実行する。また、VSGミドルウェア76は、VSGファームウェア82のダウンロード及びボード間通信制御動作を実行する。
また、図9に示すように、VSG30のハードウェア80は、VSGファームウェア82と、メッシュ網とのインターフェース手段84と、PMP網又は外部網とのインターフェース手段86と、セル内サービスサーバ32とのインターフェース手段88と、を備えている。ここで、メッシュ網とは、セル間接続サービス網12を表す。また、PMP網とは、PMP接続されている加入者局36が構成する網である。また、外部網とは、図1における既存サービス接続部18によって接続される既存の外部網を表す。
VSGハードウェアの処理機能
次に、VSG30ハードウェアの処理機能の概要を説明する。
(1)VSG30は、1Gbps Ethernet(登録商標)ポートを3ポート所有し、Full−wire処理によりパケットスイッチ伝送を可能としている。VSG30はPacket Classification/VPNタグ挿入削除機能/ヘッダ内の指定フィールドの変更及び削除機能/セッションに応じた帯域シェイピング機能を有する。
VSGとPMP用無線装置とのインターフェース仕様
以下、VSG30とPMP用無線装置とのインターフェース仕様を説明する。ここで、PMP用無線装置とは、加入者局34、特に加入者局34の無線機を表す。
無線機とのI/F仕様
従来の技術では、PMP(Point to MultiPoint)の伝送は、固定的な伝送帯域であった。これに対して、本実施の形態(本発明)では、VSG30が動的に設定することによって、個々の加入者局34間の帯域がリアルタイムに変更することが可能である。
− 特に、本実施の形態では、アクセス帯域の1Linkの基準値をVSG30側で決定し、その基準値の倍数を無線装置に対して割り当てるという手法を採用している。このような手法によって、本実施の形態によれば、より簡便に伝送帯域の設定をすることができ、柔軟性の高い通信システムを実現することが可能である。
図10には、例として加入者局側無線装置#1への設定を表す設定情報の内容を表す関連図が示されている。本実施の形態では、VSG30が、ダイナミックに基地局側無線装置90に設定を行うことで帯域割り当てを変更できるようにしている。図10に従えば、加入者局側無線装置#1には、サービスID=0、ID=1、ID=2、の3種類のサービスに関する設定がなされている。サービスID=0は、加入者局PMP無線装置制御通信用で固定である。このサービス(ID=0)においては、VLAN−ID=1であるVLANが設定されており、上りのリンク数及び下りのリンク数共に「1」が設定されている。
さらに、図10に従えば、サービスID=1においては、VLAN−ID=2及び5であるVLANが設定されている。VLAN(VLAN−ID=2)においては、上りのリンク数として「5」が、下りのリンク数として「2」が、それぞれ設定されている。一方、VLAN(VLAN−ID=5)においては、上りのリンク数として「1」が、下りのリンク数として「26」が、それぞれ設定されている。この26という数字は、例えば、1Link単位=300kbpsとした場合、7.8Mbpsの帯域を保証していることを意味する。
さらに、図10に従えば、サービスID=2においては、VLAN−ID=5及び6であるVLANが設定されている。VLAN(VLAN−ID=5)においては、上りのリンク数として「3」が、下りのリンク数として「20」が、それぞれ設定されている。一方、VLAN(VLAN−ID=6)においては、上りのリンク数として「1」が、下りのリンク数として「2」が、それぞれ設定されている。
帯域設定変更手順の概要を示せば、以下の通りである。
(1)VSG30が基地局側無線装置90に帯域設定情報を送る。
(2)基地局側無線装置90が制御通信チャネルを使用して加入者局34の加入者側無線装置92に対して、帯域設定情報を送信する。
このような手順によって、VSG30がサービスIDを割り付けて各無線装置を制御するので、加入者局34/VSG30間で伝送される様々なデータトラフィックについて、完全に帯域保証をすることが可能になる。なお、この帯域保証はVSG30の内部スイッチについても同様の保証がなされる。
なお、帯域設定の具体的な動作に関しては、図12において後述する。
また、図11には、VSG30と、加入者局34との間の通信の様子を示す概念図が示されている。この図に示すように、VSG30には、基地局側無線装置90が設けられており、この基地局側無線装置90を介して加入者局34との通信が行われる。また、加入者局34側には図11に示すように、加入者局側無線装置92が設けられている。この加入者局側無線装置92は、基地局側無線装置90と同様の装置であり、PMP通信を実行する。また、図11に示すように、VSG30と加入者局34との間には、既に説明したように、通信制御用の固定のVLANと、データ通信用のVLANパスとが張られている。データ通信用VLANパスは、既に説明したように複数設定可能である。また、具体的な割り当ては、図10で説明したように、VLAN−IDを論理チャネルとして無線伝送チャネルを割り当てることによって行われる。この際、上りと下りで異なる伝送帯域割り当てが可能であることは図10で説明した通りである。
帯域設定シーケンス
図12には、帯域設定の際の動作シーケンスを表すシーケンス図が示されている。
本実施の形態においては、既に説明したように、VSG30が、ダイナミックに基地局側無線装置90に設定を行うことで帯域割り当てを変更が可能である。帯域設定変更手順は、上述したように、以下の2ステップからなる。
(1)VSG30が基地局側無線装置90に帯域設定情報を送る。
(2)次に、基地局側無線装置90が制御通信チャネルを使用して加入者局側無線装置92に対して、帯域設定情報を送信する。
このように、VSG30がサービスIDを割り付けて各無線装置90、92を制御しているので、加入者局34/VSG30間で伝送される様々なデータトラフィックについて、完全に帯域保証可能になり、複数の加入者局34を接続するPMP無線帯域全体の有効利用が可能になる。この帯域保証はVSG内部スイッチについても同様である。
図12においては、基地局側無線装置90として、基地局側PMPミリ波無線装置90aが示されているが、これは基地局側無線装置90の好適な一例である。
なお、図12において、VSG30がサービスフローIDを割り付けているが、このサービスフローIDは、VSG30でのPacket Classificationに割り付けられた帯域管理用のIDである。このIDは、VPNサービスグループと対応している。また、この帯域は、VSG30と基地局PMPミリ波無線装置90a間の通信の設定時に使用される。
図12に示すように、加入者端末36が、所定のVPNグループに加入する旨のメッセージが、加入者局34−加入者局側無線装置92−基地局側PMPミリ波無線装置90a−VSG30のルートで伝えられる。すると、VSG30は、サービスID/VLAN情報/Link数の設定を基地局側PMPミリ波無線装置90aに対して行う。次に、基地局側PMPミリ波無線装置90aは制御チャネルを用いて、加入者局34の帯域を設定する。このようにして順次、各無線装置の帯域が設定され、パスが形成されるのである。
以上述べたように、本実施の形態によれば、システムを構成するセル毎のサービスと、複数のセルにまたがるサービスと、を共に円滑に提供しうる仕組みを実現できる。
第4章 グローバルサービス
図13には、メッシュ網サービスの機能概要図が示されている。図13(1)では、VSGのローカルサービスをメッシュ網のグローバルサービスとして提供する場合の説明図が示されている。同様に、図13(2)には、端末間通信をグローバルサービスとして提供する場合の説明図が示されている。
まず図13(1)においては、広帯域無線アクセス網112を介して通信が行われる。広帯域無線アクセス網(Broadband Wireless Access)112は、複数のセルを収容しメッシュ接続するためのネットワークであり、セル間接続サービス網12と同じものである。(以下これを、BWAメッシュ網と呼ぶ。)BWAメッシュ網112は、図1において既に説明したようにMSM16が接続されている。また、BWAメッシュ網112には、図13(1)が示すように複数のセルが接続しており、各セルにはそれぞれ対応するVSG30が接続されている。そして、VSG30については、所定の加入者端末36が、それぞれのセル内において接続している。
次に、VSG30が、そのセル内において提供するローカルサービスをメッシュ網のグローバルサービスとして提供する場合、図13(1)が示すように、サービス提供サーバ32を介して提供することが可能である。また、サービス提供端末36を介して提供することも可能である。
まず、サービス提供サーバ32によってグローバルサービスとしてのサービスを提供する場合、このサービス提供サーバ32はL2 Switch94に接続しており、600Mbpsのネットワークを介して提供される。このL2 Switch94は、VSG30に接続している。また、サービス提供端末36を介してサービスを提供する場合には、このサービス提供端末36は400Mbpsの無線ネットワークを介してL2 Switch94に接続している。
このようにして本実施の形態においては、L2 Switch94を介してVSGローカルエリアシステム内のローカルサービスを、メッシュ網のグローバルサービスとして提供している。なお、VSG30とBWAメッシュ網112との間は、1Gbpsのネットワークにより接続が行われている。
次に、端末間通信をグローバルサービスとして提供する場合、図13(2)が示すように、サービス提供端末36はVSG30を介してBWAメッシュ網112に接続している。また、グローバルサービスを受ける側の端末36もVSG30を介してBWAメッシュ網112に接続している。このように、サービス提供側の端末36とサービスを受ける側の端末36は、VSG30及びBWAメッシュ網112を介して送受信を行っている。
SIPセッションフロー識別によるFirewall機能
IP(インターネットプロトコル)を用いた電話サービスが近年注目を集めている。SIPは、図14のような、IP電話を実現する有力な手段のひとつとして注目されている。この図14においては、そのようなSIPセッションフローの識別によってFirewall機能を提供する例について説明する。
発信元端末36jは、宛先端末36kに対して接続要求を送信する。この接続要求には、発信元MACアドレスと発信元ローカルVLANに関する情報が含まれている。この要求はVSG30pとVSG30qとを介して行われる。
次に、宛先端末36kは、接続応答を発信元端末36jに対して返信する。接続応答には発信元MACアドレスと宛先MACアドレス、さらに発信元ローカルVLAN及び宛先ローカルVLANに関する情報が含まれている。
なお、宛先端末36kが接続応答を返す際には、VSG30qは所定のFlow設定を行う。同様に、VSG30pもFlow設定を行い、設定したFlowに対してこれまで述べたように、Flow IDが設定されるのである。
次に所定の通信が終了すると、発信元端末36jは接続断要求を宛先端末36kに対して送信する。VSG30pは、この接続要求をVSG30qに送信するとともに、Flowを解除する動作を実行する。同様に、VSG30qもこの接続断要求を宛先端末36kに送信し、Flowを解除する動作を実行する。
VSG提供GVPNグループ登録についてのタイムチャートが図15に示されている。この図15においては、VSGのLVPNサービスをGVPNグループとして、メッシュ網全体のサービスとして提供する場合について説明する。
VSG管理用Webクライアント136がVSG管理用Webコンソールにアクセスすると、VSG30がこれを受信し、認証が成功すると、VSG30は認証OKのメッセージをVSG管理用Webクライアント136に返信する。認証OKのメッセージを受信したVSG管理用Webクライアント136は、GVPN用登録設定をVSG30に対して送信する。このGVPN用登録設定には、サービス内容、VSGサービス用SIP URL、サービス用認証コードの情報が含まれている。
GVPN用登録設定を受信したVSG30は、MSM16に対してGVPN用登録要求を送信する。このGVPN用登録要求を受信したMSM16は認証を行い、認証が成功した場合には、認証OKのメッセージをVSG30に返す。また、MSM16はGVPN参加用端末アドレスレンジの割り当てをこの要求に基づき行い、割り当てたアドレスレンジを内部の記憶手段に登録する。また、GVPN用登録要求に従い、新たなGVPNをGVPNリストへ登録する。このGVPNリストは所定の記憶手段に格納されている。この記憶手段は、請求の範囲における記録手段の一例に相当する。またこの記録手段にGVPNリストを登録する手段は、請求の範囲の登録手段の一例に相当する。具体的にこの登録手段は、所定のプログラムと、このプログラムを実行するコンピュータとから構成されることが望ましい。このGVPNリストは、各VSG30に対して配布される。
また、GVPN参加用端末アドレスレンジに関する情報を含んだGVPN用登録応答をVSG30に返す。このGVPN用アドレスレンジを取得したVSG30は、VSG管理用Webクライアント136に対してGVPN登録応答を送信する。このようにして、新しいGVPNグループの登録が行われる。
GVPNグループに参加する場合のタイムチャートが図16に示されている。図16においては、VSG30を所有するセルサービス事業者が、他のセルサービス事業者が提供するGVPNグループに参加してサービスを受けたい場合、またMSM16提供のメッシュ網内端末間通信用のGVPNグループに参加する場合について説明する。
まず、VSG管理用Webクライアント136がVSG30のVSG管理用Webコンソールにアクセスすると、VSG30はこれを認証し、認証が成功した場合には、認証OKのメッセージをVSG管理用Webクライアント136に返す。VSG30はこの認証を、GVPNリストに基づき行う。このGVPNリストは、予めMSM16から各VSG30に配布されていることは既に述べた通りである。
また、VSG30は自分が持っているGVPNリストをクライアントに表示し、このGVPNリストを閲覧したVSG管理用Webクライアント136がVSG30に対してGVPNグループ参加要求を送信する。このGVPNグループ参加要求を受信したVSG30は、MSM16に対してGVPNグループ参加要求を転送する。
GVPNグループ参加要求を受信したMSM16は、これに基づきVSG認証を行う。認証が成功すると、MSM16は、VSG30にGVPNグループ用認証コードを送信する。このGVPNグループ用認証コードを取得したVSG30は、VSG管理用Webクライアント136にGVPNグループ参加応答を送信する。VSG管理用Webクライアント136がこれを受信しLVPN(Local VPN)リストにサービスが追加されることによりローカルVLANが決定し、これを受信したVSG30において、VPNリストの更新及び配布が実行される。なお、このVPNリストにはGVPNグループ認証コードが付されている。これによって、あるセル間において、ローカルで提供されているサービスを他のセルにおいても利用することができる。
図17には、VSG30を所有するセルサービス事業者が、他のセルサービス事業者が提供するGVPN(Global VPN)グループに参加してサービスを受けたい場合の動作の例を表すタイムチャートが示されている。
まず、サービスに参加する側の加入者端末36が接続しているVSG30sが、自分が持っているLVPNリストを加入者端末36に提供し、加入者端末36は、このLVPNリストを閲覧する。加入者端末36はこのリストを利用者に対して表示し、利用者はこのリストの中から、参加したいVPNグループを選択する。加入者端末36は、利用者の要求に基づき、VPNグループ参加要求をVSG30sに送信する。このVPNグループ参加要求には認証コードが付されている。VSG30sの内部のProxyサーバ44は、このVPNグループ参加要求を受信する。このVPNグループの中には、上で述べたように、GVPNを介して提供されるグローバルサービスも含まれている。
次に、VSG30sは、宛先VSG参加要求をMSM16に送信する。MSM16は、宛先VSG30tまでのデータ経路用VIDを割り当て、また、帯域計算を行う。さらにこのMSM16は、宛先VSG30tの参加応答を、VSG30sに返信する。VSG30sの内部にあるProxyサーバ44は、この宛先VSG参加応答を受信すると、GVPNグループ参加要求転送を、サービス提供側のVSG30tに対して送信する。GVPNグループ参加要求転送には、認証コードが付されている。
サービス提供側のVSG30tにおいては、このGVPNグループ参加要求転送を受信すると、この参加要求に含まれている認証コードに基づき認証を行う。認証をパスした後、サービス提供側のVSG30tは、GVPNグループ参加応答を、サービス参加側のVSG30sに返信する。このGVPNグループ参加応答は、端末用IPアドレス/認証チケット/サービスサーバアドレス、等の情報を含むものである。なお、サービス参加側のVSG30sは、この時点で端末アプリケーションの起動指示を行うのである。VSG30sは、GVPNグループ参加応答を受信すると、VPNグループ参加応答を、加入者端末36に対して転送する。以上のような動作によって、VPNデータ経路が確定する。すなわち、サービスを提供するWebサーバアクセス(サービスサーバURI取得)が実現されるのである。
このようにしてVPNデータ経路が確定した後、この経路に基づき、加入者端末36はサービスサーバ(DVカメラなど)200に対して接続要求を行う。この接続要求は、一旦、VSG30sに送信される。VSG30sのProxyサーバ44は、この接続要求が受信されると、宛先VSG接続要求をMSM16に送信する。MSM16は、宛先VSG接続要求を受信すると、データ経路用VIDの割り当て及び帯域計算を行い、その旨をVSG30sに返信する。VSG30sは、データ経路用VIDの割り当て等が行われた後、接続要求をサービスサーバ200が属するサービス提供側のVSG30tに転送する。サービス提供側のVSG30tは、この接続要求転送を受信すると、その接続要求をサービスサーバ200に転送する。この転送は、サービス提供側VSG30tの内部にあるProxyサーバ44が実行する。このようにしてVPN経路データを通じたサービスサーバアクセスが実現し、サービスサーバ(DVカメラなど)200は、このVPNデータ経路を介して加入者端末36に対してサービスを提供する。
サービスの提供が終了すると、加入者端末36は接続断要求をVSG30sに送信する。VSG30s内のProxyサーバ44はこの接続断要求を受信すると、上述したのと同様に、宛先VSG接続断要求をMSM16に送信する。MSM16においては、宛先VSG接続断要求に基づき所定の帯域計算を行い、その結果をVSG30sに返信する。VSG30s内のProxyサーバ44は、この帯域に関する計算結果を受信した後、これに基づき接続断要求をサービスサーバ200に対して転送する。この転送された接続断要求は、一度VSG30t内のProxyサーバ44が受信し、このProxyサーバ44が接続断要求をサービスサーバ200に転送する。このようにしてサービスの提供が終了する。
次に、加入者端末36は、VPNグループから離脱するための要求をVSG30sに送信する。VSG30sのProxyサーバ44は、このVPNグループ離脱要求を受信すると、宛先VSG離脱要求をMSM16に対して送信する。MSM16においては、この要求に基づき所定の帯域計算を行い、宛先VSG離脱応答をVSG30sに返信する。VSG30sのProxyサーバ44は、この宛先VSG離脱応答を受信すると、GVPNグループ離脱要求をサービス提供側のVSG30tに転送する。この要求においては認証コードが付されている。サービス提供側のVSG30tは、GVPNグループ離脱要求を受信すると、これに付されている認証コードに基づき認証を行い、認証が成功した場合には、GVPNグループ離脱応答をサービス参加側のVSG30sに対して返信する。サービス参加側のVSG30sは、GVPNグループ離脱応答を受信すると、VPNグループ離脱応答を加入者端末36に対して転送する。加入者端末36は、このVPNグループ離脱応答を受信し、VPNグループからの離脱が完了したことを知ることができる。
以上のようにしてVPNグループへの参加、及びサービスの提供、そしてVPNグループからの離脱という動作が行われる。
図18には、端末間GVPNグループの参加及び呼制御セッションについてのタイムチャートが示されている。
まず、サービスに参加する側の加入者端末36xが接続しているVSG30uが、自分が持っているLVPNリストを加入者端末36xに提供し、加入者端末36xは、このLVPNリストを閲覧する。加入者端末36xはこのリストを利用者に対して表示し、利用者はこのリストの中から、参加したいVPNグループを選択する。加入者端末36xは、利用者の要求に基づき、VPNグループ参加要求をサービス参加側のVSG30uに送信する。このVPNグループ参加要求には認証コードが付されている。VSG30u内のProxyサーバ44は、このVPNグループ参加要求を受信する。
VSG30uは、GVPNグループ参加要求をMSM16に対して送信する。このGVPNグループ参加要求には認証コードが付されている。MSM16は、このGVPNグループ参加要求を受信すると、参加要求に含まれている認証コードに基づき認証を行う。また、MSM16はロケーションサーバに端末アドレスを登録する。このロケーションサーバに端末アドレスを登録する手段は、請求の範囲の登録手段の一例に相当する。この後、MSM16はGVPNグループ参加応答をサービス参加側のVSG30uに送信する。このGVPNグループ参加応答は、端末用IPアドレス/認証チケット/WebサーバURI、の情報を含むものである。そして、GVPNグループ参加応答を受信したVSG30uは、VPNグループ参加応答を加入者用端末36xに転送する。このVPNグループ参加応答には、端末用IPアドレス/認証チケット/WebサーバURI/VLAN−IDが含まれている。このような動作により、端末間GVPNグループの参加が実行される。
次に、端末間の呼制御セッションについて説明する。以上のようにして端末間GVPNグループの参加が行われた後、加入者端末36xは加入者端末36yに対して接続要求を行う。この接続要求は、一旦、VSG30uに送信される。この接続要求には、認証チット及び起動アプリの指示が付されている。VSG30uのProxyサーバ44は、この接続要求が受信されると、宛先VSG接続要求をMSM16に送信する。MSM16は、宛先VSG接続要求を受信すると、宛先VSG30vまでのデータ経路用VIDを割り当て、また、帯域計算を行う。さらにMSM16は、宛先VSG(30v)の接続応答をサービス参加側のVSG30uに返信する。VSG30uは、この宛先VSG接続応答を受信すると、加入者端末36xから送信された接続要求をサービス提供側のVSG30vに転送する。この接続要求を受信したVSG30vは、加入者端末36yに対して接続要求を転送する。そして、接続要求を受信した加入者端末36yから接続応答がサービス提供側のVSG30vに送信されると、これを受信したVSG30vはサービス参加側のVSG30uに接続応答を転送する。この接続応答を受信したVSG30uは、加入者端末36xに接続応答をさらに転送する。
サービスの提供が終了すると、加入者端末36xは、接続断要求をサービス参加側のVSG30uに送信する。VSG30uはこの接続断要求を受信すると、上述したのと同様に、宛先VSG接続断要求をMSM16に送信する。MSM16においては、宛先VSG接続断要求に基づき所定の帯域計算を行い、その結果をVSG30uに返信する。VSG30uは、この帯域に関する計算結果を受信した後、これに基づき接続断要求をサービス提供側のVSG30vに対して転送する。接続断要求を受信したVSG30vは、加入者端末36yにこの接続断要求を転送する。そして、接続断要求を受信した加入者端末36yから接続断応答がサービス提供側のVSG30vに送信されると、これを受信したVSG30vはサービス参加側のVSG30uに接続断応答を転送する。この接続断応答を受信したVSG30uは、さらに加入者端末36xに対して接続断応答を転送する。
このような動作により、端末間GVPNグループの参加及び呼制御セッションが実行される。
第5章 変形例
上記メッシュ網サービス管理サーバ16は、ハードウェアで構成することも好ましいが、コンピュータに所定のプログラムを実行させることによって構成することも好ましい。この場合、そのプログラムは、コンピュータに上述した各動作を実行させるプログラムである。また、このプログラムは、これまで述べた各種情報を格納しておくためのハードディスク等に格納しておくことも好ましいし、別の記憶媒体を別途用意してもよい。
また、これまで「ハードディスク等」と呼んでいたが、ハードディスク以外でも所定の情報を記憶できればどのような手段でもかまわない。フラッシュメモリ等の半導体記憶手段でもよいし、DVD−ROMやCD−ROM等の各種の光ディスクでもよいし、各種の磁気ディスクでもよい。
本実施の形態のメッシュ網ネットワークサービスシステムの説明図である。 VSGの機能構成図である。 監視カメラVPNサービスが提供される場合の動作を表すシーケンス図である。 メッシュ網ネットワーク管理/運用サーバが基地局の間のネットワーク上の設定/保守/管理を実行する様子を示す説明図である。 宛先VSG接続及び参加要求が出された場合のMSMの動作及びそれに付随する動作についての説明図である。 メッシュ網サービス管理サーバが所有するサービスレイヤの様子を示す説明図である。 メッシュ網サービスが実際に提供される際の動作を示すシーケンス図である。 VSGの通信アクセス制御の概念を示す概念図である。 VSGの機能構成図である。 加入者局側無線装置#1への設定を表す設定情報の内容を表す関連図である。 VSGと、加入者局との間の通信の様子を示す概念図である。 帯域設定の際の動作シーケンスを表すシーケンス図である。 メッシュ網サービスの機能を表す概要図である。 SIPセッションフローの識別によってFirewall機能を提供する様子を示す説明図である。 VSG提供GVPNグループに登録される際の動作を示すシーケンス図である。 GVPNグループに参加する際の動作を示すシーケンス図である。 VSGが提供するGVPNグループに、加入者端末が参加する際の動作を示すシーケンス図である。 端末間GVPNグループに参加する際の動作、及び呼制御セッションの動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
10 メッシュ網ネットワークサービスシステム
12 セル間接続サービス網
14 セル内サービス網
16 メッシュ網サービス管理サーバ
18 既存サービス接続部
20a、20b、20c 基地局
22 通信網
24 メッシュ網ネットワーク管理/運用サーバ
30 VPNサービスゲートウェイ(VSG)
32 セル内サービスサーバ
34 加入者局
36 加入者端末
38 店舗
40 VPN−Webサーバ
42 VPN帯域リソース管理サーバ
44 端末位置情報管理/認証サーバ/制御転送用Proxyサーバ
46 VPNリスト配布サーバ
48 VPNアドレス配布サーバ
50 パケットスイッチ
60 VPN−Webサーバ
62 VPN帯域リソース管理サーバ
64 端末位置情報管理/認証サーバ
66 VPNリスト配布サーバ
68 VPNアドレス配布サーバ
70 VSGのソフトウェア
72 VSGサービスアプリ
74 VSGサービス制御
76 VSGミドルウェア
80 VSGのハードウェア
82 VSGファームウェア
84 メッシュ網とのインターフェース手段
86 PMP網又は外部網とのインターフェース手段
88 セル内サービスサーバとのインターフェース手段
90 基地局側無線装置
90a 基地局側PMPミリ波無線装置
92 加入者局側無線装置
94 L2 Switch
112 広帯域無線アクセス網
136 VSG管理用Webクライアント

Claims (22)

  1. セルの間の通信を行うセル間接続サービス網と、
    前記各セル内の通信を行うセル内サービス網と、
    を含むメッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、
    前記セル間接続サービス網は、
    複数の基地局と、
    前記複数の基地局間を結ぶセル間通信網と、
    を含み、
    前記セル内サービス網は、
    いずれかの前記基地局と接続するサービスゲートウェイと、
    前記セル内において所定のサービスを加入者端末に対して提供するセル内サービスサーバであって、前記サービスゲートウェイと接続しているセル内サービスサーバと、
    前記加入者端末との通信を行う加入者局であって、前記セル内サービスサーバに接続している加入者局と、
    を含み、
    前記基地局は、接続するセル内サービスサーバを介して、また、前記セル間通信網を用いて、セル間の通信サービスを提供することを特徴とするメッシュ網ネットワークサービスシステム。
  2. 請求項1記載のメッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、
    いずれかの前記基地局に接続するメッシュ網サービス管理サーバであって、本メッシュ網ネットワークサービスシステムのいずれかのセル内に位置する加入者端末に所定のサービスを提供するメッシュ網サービス管理サーバ、
    を含むことを特徴とするメッシュ網ネットワークサービスサービスシステム。
  3. 請求項1記載のメッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、
    いずれかの前記基地局に接続するネットワーク管理/運用サーバであって、前記セル間接続サービス網の管理を行うネットワーク管理/運用サーバ、
    を含むことを特徴とするメッシュ網ネットワークサービスサービスシステム。
  4. 請求項1記載のメッシュ網ネットワークサービスシステムにおいて、
    外部システムと接続し、前記外部システムが提供する外部サービスを、前記加入者端末に対して提供する既存サービスサーバであって、前記基地局のいずれかと接続している既存サービスサーバ、
    を含むことを特徴とするメッシュ網ネットワークサービスサービスシステム。
  5. 前記請求項1記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるサービスゲートウェイにおいて、
    前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録している加入者端末のデータを記録する記録手段と、
    前記加入者端末から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記加入者端末の情報を登録する登録手段と、
    を含むことを特徴とするサービスゲートウェイ。
  6. 前記請求項1記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるサービスゲートウェイにおいて、
    前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録しているサービス提供者装置のデータを記録する記録手段と、
    前記サービス提供者装置から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手段と、
    を含むことを特徴とするサービスゲートウェイ。
  7. 前記請求項6記載のサービスゲートウェイ装置において、
    前記記録手段内の前記サービス提供者装置のデータを、配信する配信手段、
    を含むことを特徴とするサービスゲートウェイ。
  8. 前記請求項2記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるメッシュ網サービス管理サーバにおいて、
    前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録している前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段と、
    前記サービスゲートウェイから、前記プライベートネットワークへの参加要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービスゲートウェイの情報を登録する登録手段と、
    を含むことを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバ。
  9. 前記請求項2記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるメッシュ網サービス管理サーバにおいて、
    前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録しているサービス提供者装置のデータを記録する記録手段と、
    前記サービス提供者装置から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手段と、
    を含むことを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバ。
  10. 前記請求項9記載のメッシュ網サービス管理サーバにおいて、
    前記記録手段内の前記サービス提供者装置のデータを、配信する配信手段、
    を含むことを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバ。
  11. コンピュータを、前記請求項5記載のサービスゲートウェイとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、
    前記加入者端末から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、記録手段へ、前記加入者端末の情報を登録する登録手順、
    を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録している加入者端末のデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラム。
  12. コンピュータを、前記請求項6記載のサービスゲートウェイとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、
    前記サービス提供者装置から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手順、
    を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録しているサービス提供者装置のデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラム。
  13. 前記請求項12記載のプログラムにおいて、さらに、前記コンピュータに、
    前記記録手段内の前記サービス提供者装置のデータを外部に配信する配信手順、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  14. メッシュ網サービス管理サーバ
    コンピュータを、前記請求項8記載のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、
    前記サービスゲートウェイから、前記プライベートネットワークへの参加要求を受信した場合に、記録手段へ、前記サービスゲートウェイの情報を登録する登録手順、
    を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録している前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラム。
  15. コンピュータを、前記請求項9記載のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、
    サービス提供者装置から、前記プライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手順、
    を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記プライベートネットワークに登録しているサービス提供者装置のデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラム。
  16. 前記請求項15記載のプログラムにおいて、さらに、前記コンピュータに、
    前記記録手段内の前記サービス提供者装置のデータを外部に配信する配信手順、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 前記請求項2記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるメッシュ網サービス管理サーバにおいて、
    前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたグローバルプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記グローバルプライベートネットワークに登録する前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段と、
    前記グローバルプライベートネットワークを介して提供されるグローバルサービスを受けようとするサービスゲートウェイから、前記グローバルプライベートネットワークへの参加要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービスゲートウェイの情報を登録する登録手段と、
    を含み、前記グローバルプライベートネットワークは、セル間にまたがるプライベートネットワークであることを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバ。
  18. 前記請求項2記載のメッシュ網ネットワークサービスサービスシステムに用いられるメッシュ網サービス管理サーバにおいて、
    前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたグローバルプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記グローバルプライベートネットワークに登録する前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段と、
    前記ローカルサービスを、グローバルサービスとして提供しようとするサービスゲートウェイから、前記グローバルプライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手段と、
    を含み、前記グローバルプライベートネットワークは、前記グローバルサービスを提供するためのプライベートネットワークであって、セル間にまたがるプライベートネットワークであることを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバ。
  19. 前記請求項18記載のメッシュ網サービス管理サーバにおいて、
    前記記録手段内の前記ローカルサービスをグローバルサービスとして提供しようとするサービスゲートウェイのデータを、広帯域無線アクセス網を介して配信する配信手段、
    を含むことを特徴とするメッシュ網サービス管理サーバ。
  20. コンピュータを、前記請求項17のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、
    前記グローバルプライベートネットワークを介して提供されるグローバルサービスを受けようとするサービスゲートウェイから、前記グローバルプライベートネットワークへの参加要求を受信した場合に、記録手段へ、前記サービスゲートウェイの情報を登録する登録手順、
    を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたグローバルプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記グローバルプライベートネットワークに登録する前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラム。
  21. コンピュータを、前記請求項18のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、
    ローカルサービスを、グローバルサービスとして提供しようとするサービスゲートウェイから、前記グローバルプライベートネットワークへの登録要求を受信した場合に、前記記録手段へ、前記サービス提供者装置の情報を登録する登録手順、
    を実行させ、前記記録手段は、前記加入者端末に提供する各サービス毎に設けられたグローバルプライベートネットワークに関する情報を記録する記録手段であって、前記グローバルプライベートネットワークに登録する前記サービスゲートウェイのデータを記録する記録手段であることを特徴とするプログラム。
  22. コンピュータを、前記請求項19のメッシュ網サービス管理サーバとして動作させるプログラムにおいて、前記コンピュータに、
    前記記録手段内の前記ローカルサービスをグローバルサービスとして提供しようとするサービスゲートウェイのデータを、広帯域無線アクセス網を介して配信させることを特徴とするプログラム。

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