JP2007116437A - 撮像素子および撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】機械式の絞り機構を省く。
【解決手段】複数の画素から構成され、撮像システムの光学系により形成される像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子において、画素に光電変換部と光学要素とを備えるとともに、光電変換部を同心円状の境界によって複数の領域に分割する。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像素子と撮像素子を備えた撮像システムに関する。
撮影光学系により結像される画像全体の光量を調節するために、機械的な絞り機構を備えた撮像システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開平06−006663号公報
しかしながら、上述した従来の撮像システムでは、機械的な絞り機構により開口径を調節して絞り量を設定しているので、絞り機構を設置するためのスペースを確保しなければならず、コストがかかる上に、作動速度が遅いという問題がある。
複数の画素から構成され、撮像システムの光学系により形成される像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子において、画素ごとに光電変換部と光学要素とを設けるとともに、光電変換部を同心円状の境界によって複数の領域に分割する。
本発明によれば、従来の機械式の絞り機構に比較して高速、高精度、省スペース、省エネルギー、高耐久性の絞りの調節が可能になる。また、本願発明の撮像素子を用いた撮像システムにおいては、従来の機械式の絞り機構を採用した場合と比較して、より高品質な画像を得ることができる。
図1は撮像素子の中央近傍の画素の断面図であり、図2は撮像素子の画素を構成する光電変換部の正面図である。図2において、撮像素子の画素を構成する光電変換部4は、細いリング状の分離帯3を隔てて内側の第1光電変換部1と外側周囲の第2光電変換部2に分割される。第1光電変換部1は外形が円形で、第2光電変換部2に周囲を囲まれている。
図1において、光電変換部4の上には配線層10、平坦化膜9、オンチップカラーフィルター8、無反射膜7およびマイクロレンズ6が積層される。なお、上述した各画素ごとの光学要素には少なくともマイクロレンズ6が含まれる。マイクロレンズ6により不図示の撮影光学系の絞り面の中心と光電変換部4の中心5、すなわち円形の第1光電変換部1の中心(受光面の中心)5が対応付けられる。すなわち、光電変換部4の中心5とマイクロレンズ6の主点を結ぶ方向11に撮影光学系の絞り面の中心が位置する。さらに換言すれば、マイクロレンズ6によって、円形の第1光電変換部1の中心5が撮影光学系の絞り面の中心に投影される。撮像素子の中央近傍の画素においては、マイクロレンズ6の光軸と方向11とが略一致する。
図3は撮像素子の周辺画素の断面図である。なお、図1に示す要素と同様な要素に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。撮像素子周辺部の画素、すなわち撮像素子上の、撮像光学系の光軸から離れた位置に配置される画素の構造は、図1に示す撮像素子中央近傍の画素と同様である。撮像素子周辺部の画素においても、図1に示す撮像素子中央近傍の画素と同様に、マイクロレンズ6により不図示の撮影光学系の絞り面の中心と光電変換部4の中心5、すなわち円形の第1光電変換部1の中心(受光面の中心)5が対応付けられる。すなわち、光電変換部4の中心5とマイクロレンズ6の主点を結ぶ方向11に撮影光学系の絞り面の中心が位置するように、さらに換言すれば、マイクロレンズ6によって、円形の第1光電へ株1の中心5が撮影光学系の絞り面の中心に投影される。その結果、撮像素子周辺部の画素では、図3に示すように、光電変換部4の中心5がマイクロレンズ6の光軸12との交点からずれ、マイクロレンズ6の光軸12と方向11の角度は、撮像素子上における撮影光学系の光軸との位置関係に応じた角度になる。
図4は撮像素子の画素13と撮影光学系の絞り面15との関係を示す。光電変換部4の中心5とマイクロレンズ6の主点を結んだ方向11と、撮影光学系の絞り面15との交点は、絞り面15の中心14、すなわち絞り面15と撮影光学系の光軸との交点と一致する。分割された光電変換部のうち、中心5を含む内側の第1光電変換部1には、絞り面15の中心14を中心とした円形領域16を通る光束がマイクロレンズ6により集光される。また、第1光電変換部1を取り囲む第2光電変換部2には、絞り面15において円形領域16の周囲の領域17を通る光束がマイクロレンズ6により集光される。なお、18は撮影光学系の仮想的な絞り開口であり、これについては後述する。
図5は撮影光学系の絞り面を光軸方向から見た図である。撮影光学系の絞り面15に絞り開口18、つまり図示するように領域16より大きな円形開口18が配置された仮定すると、第2光電変換部2は領域17のうちの絞り開口18の内側の部分を通過する光束を受光する。一方、絞り開口18の円形形状が領域16より小さい場合には領域17を通る光束は遮断され、第2光電変換部2は光束を受光しない上に、第1光電変換部1は領域16のうちの絞り開口18の内側の部分を通過する光束を受光する。第1光電変換部1の出力は、仮想的な絞り開口18の大きさが領域16の大きさと一致した場合の出力であり、光電変換部4を分割せずに、撮影光学系の絞り面15に実際に絞り開口18を設け、その絞り開口18を領域16の大きさに調節した場合の出力と等しくなる。このようにすれば絞り開口18を実際に設けずとも、分割された第1光電変換部1の出力により、絞り開口18を領域16と同じ大きさに制御した場合の光電変換出力を得ることができる。
図6は光電変換部4とマイクロレンズ6の光軸方向の位置関係を説明するための図であり、図7は絞り面15上の点像の広がりを示す図である。また、図8は絞り面15上の領域16の広がりを示す図である。光電変換部4の受光面19をマイクロレンズ6の焦点距離の位置20に対してどのような位置に置くかによって、絞り面15上での光束の分離の様子が異なる。光電変換部4の受光面19をマイクロレンズ6の焦点距離の位置20の後ろ側(マイクロレンズ6から離間する方向)に置き、絞り面15上に受光面19を投影した関係にした場合には、受光面19の中心5は絞り面15の中心14に点21(図7(A))として投影される。この場合、第1光電変換部1が受光するのは、絞り面15上においてマイクロレンズ6により第1光電変換部1の形状が投影された領域16(図8(A))を通る光束となる。したがって、分割された第1光電変換部1の出力により、絞り開口18を領域16と同じ大きさに制御した場合の光電変換出力を得ることができる。このように、光電変換部4の受光面19をマイクロレンズ6の焦点距離の位置20の後側に置き、光電変換部4の受光面19を絞り面に投影させるように構成すると、正確に機械的な絞り開口を再現した場合の出力を得ることができる。
光電変換部4の受光面19をマイクロレンズ6の焦点距離の位置20の前側(マイクロレンズ6から近接する方向)に置いた場合には、マイクロレンズ6は平行光束より広がった光束を受光面19の中心5に集光することになる。その結果、受光面19の中心5は、絞り面15の中心14にマイクロレンズ6の直径より広がった点像22(図7(C))として投影される。この場合、第1光電変換部1が受光するのは、絞り面15上において領域16および領域16の外側に点像23の分だけ滲み出した領域25(図8(C))を通る光束となる。したがって、分割された第1光電変換部1の出力により、絞り開口18を(領域16+領域25)と同じ大きさに制御した場合の光電変換出力と同等な出力を得ることができる。このように、光電変換部4の受光面19をマイクロレンズ6の焦点距離の位置20の前側(マイクロレンズ6から近接する方向)に置くように構成すると、マイクロレンズ6と光電変換部4との間の距離を縮めることになり、隣接画素からの迷光を防止することができる
光電変換部4の受光面19をマイクロレンズ6の焦点距離の位置20に置いた場合は、マイクロレンズ6は平行光束を受光面19の中心5に集光することになる。この結果、受光面19の中心5が絞り面15の中心14にマイクロレンズ6の直径と一致する直径の点像22(図7(B))として投影される。この場合、第1光電変換部1が受光するのは、絞り面15上において領域16および領域16の外側に点像22の分だけ滲み出した領域24(図8(B))を通る光束となる。したがって、分割された第1光電変換部1の出力により、絞り開口18を(領域16+領域24)と同じ大きさに制御した場合の光電変換出力と同等な出力を得ることができる。このように、光電変換部4の受光面19をマイクロレンズ6の焦点距離の位置20に置くように構成すると、マイクロレンズ6と光電変換部4との間の距離を縮めることになり、隣接画素からの迷光防止効果と、絞り開口に対する出力精度維持効果をバランスよく実現することができる。
なお、以上の説明において光電変換部4の中心5とマイクロレンズ6の主点を結んだ方向11と、撮影光学系の絞り面15との交点と、絞り面15の中心14と一致させるとして説明したが、複数種類の撮影光学系に対して同じ撮像素子を適応させる場合には、絞り面位置が一致しないため、統計的な平均位置を絞り面位置と仮定し、この仮定した絞り面位置に対応して撮像素子の画素のマイクロレンズおよび光電変換部を設計する。
図9は撮像素子の正面図である。なお、図2は撮像素子の一部を示すが、他の部分も同様である。撮像素子基板30上に図1に示す光電変換部4を2次元状に配列し、各光電変換部4の周囲の縦横に配線回路31を配置する。なお、配線回路31は制御用および出力用として機能する。また、各光電変換部4の上には、図10に示すベイヤー配列のオンチップカラーフィルター(R;赤、G;緑、B;青)を配置する。
図11は画素の詳細な断面図である。図において、47はP型ウェル、48はMOSのゲート絶縁膜であるSiO2膜である。53および54は表面P+層であり、n層55、56とともに第1光電変換部1および第2光電変換部2を形成する。57はn+層からなるフローティングディフュージョン部(以下、FD部という)である。51および52は第1光電変換部1および第2光電変換部2に蓄積された光電荷をFD部57へ転送するための転送スイッチMOSトランジスタである。また、8は光学フィルタである。マイクロレンズ6は撮影光学系の絞り面と撮像素子の第1光電変換部1および第2光電変換部2とが共役になるような形状及び位置に形成される。64はFD部57を所定電位にリセットするためのリセット用MOSトランジスタ、65は転送スイッチMOSトランジスタ51、52によって転送された電荷に基づく増幅信号を得るためのソースフォロワアンプMOSトランジスタ、66はソースフォロワアンプMOSトランジスタ65で得られる増幅信号の読出対象の画素を選択する水平選択スイッチMOSトランジスタである。FD部57を挟んで、第1光電変換部1と第2光電変換部2が形成されており、第1光電変換部1および第2光電変換部2で発生した電荷は、それぞれ転送スイッチMOSトランジスタ51、52、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ65、水平選択スイッチMOSトランジスタ66を介して転送される。
図12は、第1光電変換部1、第2光電変換部2、転送スイッチMOSトランジスタ51,52、およびFD部57のレイアウトをマイクロレンズ側から見た図である。この一実施の形態では、転送スイッチMOSトランジスタ51,52とFD部57を、第2光電変換部2の一部を切り欠いた領域に図のように配置する。転送スイッチMOSトランジスタ51をオンすると、第1光電変換部1で蓄積した電荷をFD部57に転送することができる。また、転送スイッチMOSトランジスタ52をオンすると、第2光電変換部2で蓄積した電荷をFD部57に転送することができる。
図13は撮像素子の回路構成図を示す。なお、図13では水平2画素の部分のみを抜き出して示すが、他の画素も同様である。1,2は第1光電変換部、第2光電変換部(フォトダイオード)、51、52は転送スイッチMOSトランジスタ、64はFD部57を所定電位にリセットするリセット用MOSトランジスタである。また、65は転送スイッチMOSトランジスタ51、52によってFD部57に転送された電荷に基づく増幅信号を得るためのソースフォロワアンプMOSトランジスタ、66はソースフォロワアンプMOSトランジスタ65で得られる増幅信号の読出対象の画素を選択する水平選択スイッチMOSトランジスタである。70はソースフォロワアンプMOSトランジスタ65とともにソースフォロワを構成する負荷MOSトランジスタ、72は画素の出力を転送する出力転送MOSトランジスタ、74は出力転送MOSトランジスタ72によって転送された出力を蓄積する出力蓄積容量である。さらに、76は出力蓄積容量74に蓄積されている各出力を水平出力線へ転送する水平転送MOSトランジスタ、78は信号を増幅して出力する差動出力アンプ、80は水平転送MOSトランジスタ76のオン/オフを制御する水平走査回路、79は転送スイッチMOSトランジスタ51、52等のオン/オフを制御する垂直走査回路である。
図14は撮像素子の回路動作を示すタイミングチャートである。まず、制御パルスPX0をハイレベルに切り換えて転送スイッチMOSトランジスタ51をオンにする。このとき、制御パルスPRはハイレベルとなっているので、FD部57に残った電荷とともにフォトダイオード1に残った電荷がリセットされる。次に、制御パルスPX0をローレベルにしてフォトダイオード1で電荷蓄積を開始するとともに、制御パルスPRをローレベルにしてFD部57をフローティング状態とする。所定の電荷蓄積時間後、再び制御パルスPX0をハイレベルに切り換え、転送スイッチMOSトランジスタ51を導通し、フォトダイオード1で蓄積された電荷をFD部57に転送する。
このとき、制御パルスPX1はローレベルであるから、フォトダイオード2で光電変換された電荷はFD部57には転送されない。フォトダイオード1で変換された電荷がFD部57に転送されることによって、FD部57の電位が光に応じて変化することになる。このとき、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ65がフローティング状態であるから、制御パルスPSn、PTを一時的にハイレベルに切り換えることによって、FD部57の電荷を出力蓄積容量74へ出力する。出力蓄積容量74に蓄積された電荷は、水平走査回路80からの水平転送MOSトランジスタ76への走査タイミング信号によって、水平転送期間に差動出力アンプ78から出力される。以上の動作を垂直方向に順次行うことにより全フォトダイオード1の撮像信号が得られる。
次に、制御パルスPX0と制御パルスPX1を同時に制御しながら上記動作と同じ動作を繰り返す。このようにすると、フォトダイオード1とフォトダイオード2のリセット、電荷蓄積およびFD部57への転送を同時に行うことができる。したがって、FD部57ではフォトダイオード1で蓄積した電荷とフォトダイオード2で蓄積した電荷を加算することになる。最終的に差動出力アンプ78からは加算した電荷量に応じた画素信号が出力される。
図15は上述の撮像素子を用いた撮像システムのブロック図である。図において、101は被写体の光学像を撮像素子103に結像させるレンズ(撮影光学系)、103はレンズ101で結像された被写体を撮像信号として取り込むための上記構成を有する撮像素子、104は撮像素子103からの出力信号を増幅するゲイン可変アンプ部およびゲイン値を補正するためのゲイン補正回路部等を含む撮像信号処理回路、105は撮像素子103より出力される出力信号のアナログ-ディジタル変換を行うA/D変換器である。
また、106はA/D変換器105より出力されたデータに各種の補正を行なう信号処理部、109は撮像素子103と撮像信号処理回路104とA/D変換器105と信号処理部106に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、110は各種演算と撮像システム全体を制御する全体制御・演算部、107は画像データを一時的に記憶するためのメモリ部、111は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部、112は画像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリなどの着脱可能な記録媒体、108は外部コンピュータ等と通信するためのインターフェース部、113は外部から操作されるレリーズボタンやカメラの撮影モードを設定するための操作部である。
上記構成を有する撮像システムの撮影動作の概略について説明する。メイン電源がオンされ、次に、コントロール系の電源がオンし、さらにA/D変換器105などの撮像系回路の電源がオンされる。それから撮像素子103から出力された信号はA/D変換器105で変換された後、信号処理部106に入力される。信号処理部106で処理されたデータはメモリ部107に格納される。そのデータを基に、コントラスト検出方式で焦点調節状態を検出し、検出結果に基づきレンズを駆動し、合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、ふたたびレンズを駆動し焦点検出を行う。そして、合焦が確認された後にレリーズボタンなどの操作部113の操作が検出されると、全体制御・演算部110は撮像素子103から出力されるデータを選択、合成(第1光電変換部1の画素信号および第1光電変換部1と第2光電変換部2の合成撮像信号)して、メモリ部107に書き込む。その後、メモリ部107に蓄積されたデータは、全体制御・演算部110の制御により記録媒体制御I/F部111を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体112に記録される。また、外部I/F部108を通り直接外部コンピュータ等に入力する。
図16は、一実施の形態の撮像素子と撮像システムを備えたデジタルスチルカメラの構成を示す。デジタルスチルカメラ201はカメラボディ203と交換レンズ202から構成され、マウント部204により両者が連結される。交換レンズ202は、被写体像を形成するためのレンズ209,フォーカシング用レンズ210、フォーカシング用レンズ210を動かす撮影レンズ駆動装置207、および撮影レンズ駆動装置207の動作を制御するレンズCPU206を備える。また、カメラボディ203は、交換レンズ202の予定結像面に配置される撮像素子212、撮像素子212の出力に基づいて交換レンズ202の焦点調節状態を検出する焦点検出部213、デジタルスチルカメラ全体の動作制御を行うボディCPU214、液晶ビューファインダー(EVF:電気式ビューファインダー)の液晶表示素子216、液晶表示素子216を観察するための接眼レンズ217、およびボディCPU214の制御によって液晶ビューファインダーの液晶表示素子216を駆動する液晶表示素子駆動回路215を備えている。ボディCPU214とレンズCPU206はマウント部204に設けられた電気接点部218により各種情報(球面収差などのレンズ特性情報、レンズ駆動のための焦点調節情報)を伝達する。
交換レンズ202を通過して撮像素子212上に形成された被写体像は、第1光電変換部1と第2光電変換部2とにより光電変換され、その出力は焦点検出部213およびボディCPU214へ送られる。焦点検出部213は、撮像素子212からの出力に基づき焦点検出演算を行い、交換レンズ202の焦点調節状態を検出し、その検出結果に基づいてフォーカシングレンズ210を合焦点に移動させるための焦点調節情報をボディCPU214へ送る。ボディCPU214は、焦点調節情報に基づき非合焦と判定した場合はレンズCPU206へ焦点調節情報に応じたレンズ駆動情報を送る。レンズCPU206は、受信したレンズ駆動情報に基づいて撮影レンズ駆動手段207を制御し、フォーカシングレンズ210を合焦点へと駆動する。ボディCPU214は、撮像素子212からの出力信号に基づいて表示用の撮像信号を生成し、この合成撮像信号を液晶表示素子駆動回路215を介して液晶表示素子216に表示させる。
図17は、図15および図16に示す撮像システムの動作を示すフローチャートである。ステップS100にて電源がONされると、まずステップS110にて撮影光学系の設定絞り値(手動または自動にて設定)がF5.6以上(F5.6より暗い)か否かを確認する。ここで、この一実施の形態では機械的な絞り機構を設けないので、設定絞り値に応じて機械的な絞り機構が動作することはない。F5.6以上の場合(暗い場合)はステップS120へ進み、暗い絞りに対応する第1光電変換部1の出力に基づいて焦点検出演算(コントラスト検出のオートフォーカス:AF)を行って焦点調節情報を生成するとともに、第1光電変換部1の出力に基づいて液晶ビューファインダーに画像を表示する。一方、ステップS110でF5.6以下の場合(明るい場合)はステップS130へ進み、明るい絞りに対応している第1光電変換部1と第2光電変換部2の加算出力に基づいて焦点検出演算を行って焦点調節情報を生成するとともに、第1光電変換部1と第2光電変換部2の加算出力に基づいて液晶ビューファインダーに画像を表示する。
ステップS140で算出結果の焦点調節情報に基づいて撮影光学系が合焦状態か否かを判定し、合焦状態でないと判定した場合はステップS150へ進み、焦点調節情報に基づいて撮影光学系を合焦位置に駆動した後、ステップS110へ戻って焦点検出および液晶ビューファインダー表示を繰り返す。一方、ステップS140で合焦状態であると判定した場合はステップS160へ進み、シャッターレリーズがなされたか否かを判定し、なされていないと判定された場合はステップS110へ戻り、焦点検出および液晶ビューファインダー表示を繰り返す。また、ステップS160でシャッターレリーズがなされたと判定された場合はステップ170へ進み、設定絞り値(手動または自動にて設定)がF5.6以上(F5.6より暗い)か否かを確認し、F5.6以上の場合(暗い場合)はステップS180へ進み、暗い絞りに対応する第1光電変換部1の出力を画像情報として記憶媒体に書込む。また、第1光電変換部1の出力に基づいて焦点検出演算を行って焦点調節情報を生成し、この情報に基づいて非合焦の場合は撮影光学系を合焦位置に駆動するとともに、第1光電変換部1の出力に基づいて液晶ビューファインダーに画像を表示してステップS191に進む。
一方、ステップS170でF5.6以下の場合(明るい場合)はステップS190へ進み、明るい絞りに対応している第1光電変換部1と第2光電変換部2の加算出力を画像情報として記憶媒体に書込む。さらに、第1光電変換部1と第2光電変換部2の加算出力に基づいて焦点検出演算を行って焦点調節情報を生成し、該情報に基づいて非合焦の場合は撮影光学系を合焦位置に駆動するとともに、第1光電変換部1と第2光電変換部2の加算出力に基づいて液晶ビューファインダーに画像を表示し、ステップS191へ進む。ステップS191ではレリーズモードが連写モード(シャッターレリーズが操作されている間中、連続的に撮影を継続するモード)に設定されており、かつ、シャッターレリーズが操作されているか否かを確認し、この条件が肯定された場合は連続撮影動作を行うためにステップS170へ戻り、撮影動作/焦点検出動作/EVF表示動作を継続する。一方、上記条件が否定された場合はステップS110へ戻り、焦点検出および液晶ビューファインダー表示を繰り返す。
図18は撮像素子中央近傍の画素の変形例を示す断面図であり、図19は図18に示す撮像素子の画素を構成する光電変換部の正面図である。なお、図18、図19において図1、図2に示す構成要素と同様な構成要素に対しては同一の符号を付して説明する。この変形例では、図1および図2に示す画素構成に比較して光電変換部の分割数を増やすことによって、絞り調節機能をさらに向上させる。図19において、光電変換部94は細いリング状の分離帯93および分離帯96を隔てて、内側の第1光電変換部91と、中間の第2光電変換部92と、外側の第2光電変換部95とに分割される。第1光電変換部91は外形が円形で第2光電変換部92に周囲を囲まれ、また第2光電変換部92は外形が円形で第3光電変換部95に周囲を囲まれ、さらに第3光電変換部95の外形が円形である。
第1光電変換部91の出力が第1の絞り値に対応した出力となり、第1光電変換部91と第2光電変換部92の加算出力が第2の絞り値(第1の絞り値より明るい)に対応した出力となり、第1光電変換部91と第2光電変換部92と第3光電変換部95の加算出力が第3の絞り値(第2の絞り値より明るい)に対応した出力となる。第1光電変換部91と第2光電変換部92と第3光電変換部95の面積を略同一にする。これにより、同一の電荷蓄積時間で略同一レベルの出力が得られるので、後処理に都合がよい。
図18において、光電変換部4の上には配線層10、平坦化膜9、オンチップカラーフィルタ8、無反射膜7およびマイクロレンズ6(光学要素)が積層される。そして、図1および図2に示す画素と同様に、マイクロレンズ6により不図示の撮影光学系の絞り面の中心と光電変換部94の中心5(すなわち円形の第1光電変換部91の中心5)が対応付けられる。すなわち、光電変換部94の中心5とマイクロレンズ6の主点を結ぶ方向11に撮影光学系の絞り面の中心が位置する。
図20は他の変形例の撮像素子の光電変換部の構成を示す。図2に示す光電変換部の第1光電変換部1と第2光電変換部2に対応する光電変換部310と光電変換部320のそれぞれを、図示するように3つの領域(311,312,313および321、322,323)に分割し、分割した3つの領域にそれぞれ異なるカラーフィルターを配置する。すなわち、緑フィルタを311と321の領域に、赤フィルタを312と322の領域に、青フィルタを313と323の領域にそれぞれ配置する。これにより、1つの画素でRGBの3色が検出できるので、周囲の画素出力から色情報の補間を行う必要がない。暗い絞りで取り込んだ画素出力レベルが低く、色相情報が不足する場合には、色相情報のみ明るい絞りに対応する光電変換部321、322,323の出力も用いて算出することにより、画像の暗い部分の色を正確に表現することができる。
図21および図22は変形例の撮像素子の構成を示す。この変形例では、光電変換部と回路部を積層構造にすることによって光電変換部の開口効率を向上させる。図21は光電変換部のある分割領域の回路構成を示す。光電変換部400はアノード側を接続したダイオード401と402から成り、一方のダイオード401のカソードをグランドに接地し、他方のダイオード402のカソードをリセット端子RSTに接続する。リセット端子RSTからのリセットパルス入力によってダイオード401と402を直接リセットすることができる。また、光電変換部400の各ダイオード401と402のアノード接続点をコンデンサC1とC2を介してMOSトランジスタ403のソースに接続する。したがって、トランジスタ403がオンすると、光電変換部400の電位がトランジスタ403のドレインに接続されている不図示のトランジスタ404のゲートに印加され、トランジスタ404により増幅された出力が垂直信号線に伝えられる。
図22は、図21に示す回路の撮像素子構造の断面図である。この撮像素子は貼り合わせ型のSOI基板を用いたものであり、SOI絶縁層410の上面側(上層Si基板411)に光電変換部400を形成し、下面側に読み出し回路および駆動回路を構成する各種トランジスタ403,404などの素子を形成したものである。各フォトダイオード401,402は、SOI絶縁層410の上部に、下層から順番にN+領域405、P領域406、表面N+領域407の各不純物層を設けたものである。また、各フォトダイオード401,402の境界領域にはN型の不純物層408が設けられ、隣接する素子と電気的に分離されている。N+領域405はグランドに接地されている。また、各フォトダイオード401,402の表面は表面N+領域407を介して一層の透明電極409に接続されている。さらに、一対のフォトダイオード401,402の境界部には絶縁膜412を介して多結晶シリコン縦配線(ポリシリコンプラグ)413が配置されている。この多結晶シリコン縦配線413は、キャパシタ(コンデンサC1)を構成するものであり、SOI絶縁層410を上下に貫通する状態で形成され、SOI絶縁層410の下面側に配置された底部で下層多結晶シリコン電極414に接続されている。この下層多結晶シリコン電極414は、下層Si基板415に設けられたN+層416と絶縁膜417を介して配置されており、この下層多結晶シリコン電極414とN+層416とでキャパシタ(コンデンサC2)が構成されている。なお、多結晶シリコン縦配線413の上端と透明電極409との間は絶縁膜418によって分離されている。
また、下層Si基板415には、絶縁膜417の下側に各トランジスタ403、404のソースおよびドレインを構成するN+層416,419が形成されており、そのうちトランジスタ403のソースとして働くN+層416が上述した下層多結晶シリコン電極414に対応して配置されたものである。また、絶縁膜417の上面には、上述した下層多結晶シリコン電極414以外にも、各トランジスタ403、404のゲートに対応して下層多結晶シリコンゲート電極420が設けられており、また、各トランジスタ403、404等の配線は、一層のポリシリコン配線421で構成され、図21に示した回路構成を実現している。また、絶縁膜417の一部は下層に延在され、素子分離領域422を構成している。さらに、絶縁膜417の上層は、CVD等による酸化膜423が積層され、下層多結晶シリコン電極414、420やポリシリコン配線421等を絶縁状態で包囲している。さらにまた、不図示の垂直走査制御回路/配線などの出力回路もSOI絶縁層410の下部に形成している。
このように、光電変換部と電荷読み出し部(出力回路)を光入射方向に対して積層した構造とすることによって、電荷読み出しのための構造や配線が撮像素子表面から素子内部に埋め込まれるので、光電変換部の形状や配置の自由度が増すとともに開口率の向上が図られる。
上記構成の撮像素子の動作について説明する。フォトダイオード401、402に入射した光により、各フォトダイオード401、402に電荷が発生し、P領域406に蓄積される。このとき、フォトダイオード401、402の表面に接続された透明電極409の電位を適宜変化させることによって、最大蓄積量が決定されるとともに、Si表面のN+層407と透明電極409の界面で発生した界面順位に起因するノイズ成分は透明電極409側へ排出される。また、この透明電極409にP領域406よりも低い電位を与えることによって、フォトダイオード401,402の光電変換領域に蓄積された電荷は全て透明電極409側へ排出され、フォトダイオード401、402のリセットが行なえる。このとき、全フォトダイオードに対し一斉に電圧を加えると、電子シャッタ動作が行なえる。
また、透明電極409の電位を保ちつつ一定期間の光を当てると、光電変換により発生した電荷によってフォトダイオード401、402の電位、すなわちポリシリコンプラグ413の電位を変動させ、この電位が読み出しトランジスタ403のソース部分(N+層416)の電位を変化させ、さらにこの変化した電位をトランジスタ404のゲートに伝えてソースフォロワ回路を介して出力させる。さらに、この構造はフォトダイオード401、402と電位伝達の配線(ポリシリコンプラグ413)とが良質の絶縁膜(熱酸化膜)を介して絶縁されているため、界面準位などに代表されるノイズ発生源が少なく、信号電荷に対するノイズ量の小さな構造になっている。
なお、光電変換部の構造は図21および図22に示す構造に限定されるものではない。光電変換部を撮像素子表面に設け、出力回路を光電変換部の下部に設けるような三次元回路構成であれば他の構造でも構わない。また、電荷の出力形式については11に示したMOS型の撮像素子に限定されない。電荷転送型(CCD型)の撮像素子でもよい。
図23は撮像素子回路の変形例を示す。図13に示した撮像素子回路では、第1光電変換部1と第2光電変換部2の電荷蓄積時間を独立に制御できないのに対し、図23の撮像素子回路では、第1光電変換部1と第2光電変換部2に対しそれぞれ別個の読み出し回路を設けることによって、第1光電変換部1と第2光電変換部2の電荷蓄積時間を独立に制御できる。
図23には説明のために水平2画素分の回路を示す。1,2は第1光電変換部、第2光電変換部(フォトダイオード)、51、52は転送スイッチMOSトランジスタ、640、641はFD部570、571を所定電位にリセットするリセット用MOSトランジスタ、650、651は転送スイッチMOSトランジスタ51、52によってFD部570、571に転送された電荷に基づく増幅信号を得るためのソースフォロワアンプMOSトランジスタ、660、661はソースフォロワアンプMOSトランジスタ650,651で得られる増幅信号の読出対象の画素を選択する水平選択スイッチMOSトランジスタ、70はソースフォロワアンプMOSトランジスタ650、651とともにソースフォロワを構成する負荷MOSトランジスタ、72は画素の出力を転送する出力転送MOSトランジスタ、74は出力転送MOSトランジスタ72によって転送された出力を蓄積する出力蓄積容量、76は出力蓄積容量74に蓄積されている各出力を水平出力線へ転送する水平転送MOSトランジスタ、78は信号を増幅して出力する差動出力アンプで、80は水平転送MOSトランジスタ76のオン/オフを制御する水平走査回路、79は転送スイッチMOSトランジスタ51、52等のオン/オフを制御する垂直走査回路である。
図24は、図23に示す撮像素子回路の動作を示すタイミングチャートである。まず、制御パルスPX0、PX1をハイレベルに切り換えて転送スイッチMOSトランジスタ51、52を同時にオンにする。このとき制御パルスPRはハイレベルとなっているので、FD部570、571に残った電荷とともにフォトダイオード1、2に残った電荷がリセットされる。次に、制御パルスPX0、PX1をローレベルにしてフォトダイオード1、2で電荷蓄積を同時に開始するとともに、制御パルスPRをローレベルにしてFD部570,571をフローティング状態とする。第1の電荷蓄積時間後、制御パルスPX0をハイレベルに切り換え、転送スイッチMOSトランジスタ51を導通し、フォトダイオード1で蓄積された電荷をFD部570に転送する。また第2の電荷蓄積時間後、制御パルスPX1をハイレベルに切り換え、転送スイッチMOSトランジスタ52を導通し、フォトダイオード2で蓄積された電荷をFD部571に転送する。
フォトダイオード1で変換された電荷がFD部570に転送されることによって、FD部570の電位が光に応じて変化することになる。このときソースフォロワアンプMOSトランジスタ650がフローティング状態であるので、FD部570の電位を、制御パルスPSn0、PTを一時的にハイレベルに切り換えることによって出力蓄積容量74に出力する。出力蓄積容量74に蓄積された電荷は、水平走査回路80からの水平転送MOSトランジスタ76への走査タイミング信号によって水平転送期間に差動出力アンプ78から出力される。以上の動作を垂直方向に順番に行うことによってすべてのフォトダイオード1の撮像信号が得られる。
一方、フォトダイオード2で変換された電荷がFD部571に転送されることにより、FD部571の電位が光に応じて変化することになる。このときソースフォロワアンプMOSトランジスタ651がフローティング状態であるので、全フォトダイオード1の撮像信号の転送が終了した後に、FD部571の電位を、制御パルスPSn1、PTを一時的にハイレベルに切り換えることによって出力蓄積容量74に出力する。出力蓄積容量74に蓄積された電荷は、水平走査回路80からの水平転送MOSトランジスタ76への走査タイミング信号によって水平転送期間に差動出力アンプ78から出力される。以上の動作を垂直方向に順番に行うことによって、すべてのフォトダイオード2の撮像信号が得られる。
以上のように電荷蓄積時間を独立制御したフォトダイオード1,2の撮像信号を独立に得ることができる。フォトダイオード1,2の撮像信号を加算する場合は、フォトダイオード1,2の撮像信号を独立に読み出した後に後処理で加算するか、フォトダイオード1,2の撮像信号を出力蓄積容量74にて加算する。フォトダイオード1,2の電荷蓄積時間を独立に制御することができるので、光電変換部の受光面積が異なっていても、明るさに応じた適切な電荷蓄積時間を設定することで、どちらのフォトダイオードからも後処理に適した適切な出力レベルの撮像信号を得ることができる。
図25〜図36は、図15および図16に示した撮像システムの動作の変形例を示すフローチャートである。
図25は、絞りブラケット撮影モード(1回の撮影動作で絞り開口径が異なる複数の画像を所得する撮影モード)の動作フローチャートである。絞り値に対応して独立に得られる複数の撮像信号を所定の割合で加算(混合)することによって、画像のボケを所望の量に制御する。図25において、ステップS160までの動作は図17に示すステップS100〜S150の動作と同様であり、図示と説明を省略する。ステップS160でシャッターレリーズがなされていると判定された場合はステップS200へ進み、絞りプラケット撮影モードに設定されているか否かを確認する。絞りブラケット撮影モードが設定されていない場合はステップS175へ進み、図17に示すステップS170以降の通常撮影動作を行う。一方、絞りブラケット撮影モードが設定されている場合はステップS210に進む。ステップS210では暗い絞りに対応する第1光電変換部出力を画像情報として記憶媒体に書込み、この画像情報を液晶ビューファインダーに表示する。続くステップ220では明るい絞りに対応する第2光電変換部出力と第1光電変換部出力を加算した出力を画像情報として記憶媒体に書込み、この画像情報を液晶ビューファインダーに表示してステップS110へ戻る。以上の動作により、絞りブラケット撮影モードにおいては異なる絞り値による画像情報を高速に取り込むことができる。
図26は、ボケコントロール撮影モード(1回の撮影動作で絞り開口径が異なる複数の画像情報を所得し、これらの複数の画像情報を合成することにより画像の一部分のボケ量を制御する撮影モード。例えば前景や背景の物体のボケ量を制御する。)の動作フローチャートである。なお、ステップS160までの動作は図17に示すステップS100〜ステップ150の動作と同じであり、図示と説明を省略する。ステップS160でシャッターレリーズがなされていると判定された場合はステップ300へ進み、絞りボケコントロール撮影モードに設定されているか否かを確認する。絞りボケコントロール撮影モードが設定されていない場合はステップS175へ進み、図17のステップS170以降に示す通常撮影動作を実行する。一方、絞りボケコントロール撮影モードが設定されている場合はステップS310へ進み、暗い絞りに対応する第1光電変換部出力を画像情報として記憶媒体に書込む。続くステップ320で明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を画像情報として記憶媒体に書込む。次に、ステップ330で第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を画像処理して画像の所望部分のボケ量をコントロールした画像情報を生成し、この画像情報を記憶媒体に書込むとともに、液晶ビューファインダーに表示してステップS110へ戻る。
画像処理の例:周知の被写体判別手法(距離/色/空間周波数成分などの情報から画像を主要被写体/背景など複数の領域に分割する)を用い、主要被写体に対しては第1光電変換部出力の撮像信号を用い、背景部分に対しては第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算した撮像信号を用いて画像を合成する。これにより、主要被写体についてはボケの少ない鮮明な撮像信号が得られるとともに、背景部分についてはボケの大きな遠近感のある撮像信号が得られる。以上の動作によりボケコントロール撮影モードにおいては、異なる絞り値による画像情報を高速に取り込むことができ、被写体の動きの影響を軽減した高品質な合成画像を得ることができる。
図27は、ダイナミックレンジ拡大撮影モード(1回の撮影動作でダイナミックレンジの異なる複数の画像情報を所得し、該複数の画像情報を合成することによりダイナミックレンジを拡大した画像を撮像する撮影モード)の動作フローチャートである。なお、図27においてステップS160までの動作は図17に示すステップS100〜ステップ150の動作と同一であり、図示と説明を省略する。図28はダイナミックレンジ拡大撮影の説明図である。
ステップS160にてシャッターレリーズがなされていると判定された場合はステップS400へ進み、ダイナミックレンジ拡大撮影モードに設定されているか否かを確認する。ダイナミックレンジ拡大撮影モードが設定されていない場合はステップS175へ進み、図17のステップS170以降に示す通常撮影動作を実行する。ここで、第1光電変換部(暗い絞りに対応した光電変換部)の面積を第2光電変換部(第1光電変換部の周囲を囲む光電変換部)の面積より小さくしておくことによって、両者に同一の電荷蓄積時間を設定した場合には第1光電変換部の感度を第2光電変換部の感度より相対的に小さくすることができる。
図28(A)はある明るさにおける第1光電変換部と第2光電変換部の出力特性を示したもので、縦軸が光電変換部の出力、横軸が電荷蓄積時間を示す。第2光電変換部の出力702は電荷蓄積時間Ts後に所定レベルSHに達して飽和するのに対し、相対的に感度が低い第1光電変換部の出力701は電荷蓄積時間Tsが経過して飽和しない。ステップS410において高輝度領域をダイナミックレンジに収めるために低感度の第1光電変換部出力を画像情報として記憶媒体に書込む。続くステップS420では低輝度領域をダイナミックレンジに収めるために高感度の第2光電変換部出力を画像情報として記憶媒体に書込む。そして、ステップ430で第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を画像処理し、ダイナミックレンジを拡大した画像情報を生成して記憶媒体に書込むとともに、液晶ビューファインダーに表示してステップS110へ戻る。
ダイナミックレンジ拡大合成の具体例;図28(B)に示すように、所定蓄積時間Tsで撮影した第2光電変換部出力のうち、出力が飽和レベルShに達した画素については、この画素の第1光電変換部出力に所定係数を乗じた出力に置換して画素信号とする。所定係数は第28図(B)に示すように第2光電変換部出力が飽和に達する点で第1光電変換出力に所定係数を乗じた出力が段差なく繋がるように定める。
以上の動作によりダイナミックレンジ拡大撮影モードにおいては、絞り値を異ならせることにより感度を変えた画像情報を高速に取り込むことができ、被写体の動きの影響を軽減した高品質なダイナミックレンジ拡大画像を得ることができる。
感度を異ならせた複数の画像を高速に取り込む他の手法;図23に示した第1光電変換部と第2光電変換部の電荷蓄積時間を独立に制御できる撮像素子を用い、一方の光電変換部の電荷蓄積時間を他方の光電変換部の電荷蓄積時間より相対的に短くして低感度化する。電荷蓄積時間の比を変更することにより、ダイナミックレンジの拡大範囲を調整できる。
図29はシェーディング検出動作を示すフローチャート、図30はシェーディング検出動作の説明図である。図17に示すフローチャートのステップS110とステップS170において、設定絞り値は手動または輝度などに応じて自動的に設定されているが、これを第1光電変換部出力および第2光電変換部出力に基づいてシェーディング検出を行い、検出結果に応じて自動的に絞り値を設定する。もちろん、この一実施の形態では従来のような機械的な絞り機構を設けないので、設定絞り値に応じて機械的な絞り機構が作動するわけではない。
図30(A),(B)において、領域711は撮像光学系の絞り面を第1光電変換部へ向かう光束が通過する領域であり、領域712は撮像光学系の絞り面を第2光電変換部へ向かう光束が通過する領域である。図30(A)は画面中央(撮像素子中央)の画素の光電変換部を示す。絞りが画素の正面にあるため、絞り面における開口710が円形となり、この内部を通過する光束を光電変換部が受光する。一方、図30(B)は画面周辺(撮像素子周辺)の画素の光電変換部を示す。絞り面が画素に対して斜め方向にあるため、絞り開口以外のレンズ端などにより撮影光束が規制され、変形した開口713の内部を通る光束を光電変換部が受光することになる。
開口713の面積は開口710より小さくなるため、画面周辺(撮像素子周辺)の画素が受光する光量は少なくなり、これがシェーディングとなる。このとき、暗い絞りに対応した第1光電変換部の受光光束が通過する領域711は、シェーディングが生じても開口710と開口713によりケラレないので、シェーディングが生じた場合には第1光電変換部の出力を撮像信号として用いることによって、周辺光量低下のない(シェーディングのない)撮像信号を得ることができる。また、シェーディングが発生しているか否かは、画面中央(撮像素子中央)の画素の第1光電変換部出力と第2光電変換部出力の比の値が画面周辺(撮像素子周辺)の画素の第1光電変換部出力と第2光電変換部出力の比と異なることによって検出することができる。
図29に示すサブルーチンは電源ON時および所定時間周期で呼び出されて実行され、結果に基づいて絞り値が自動設定される。ステップS500においてシェーディング検出サブルーチンが呼び出され、処理を開始する。ステップS510で撮像素子の中央部にある一つの画素の第1光電変部出力と第2光電変換部出力の比を求める。続くステップS520で撮像素子の周辺部にある一つの画素の第1光電変部出力と第2光電変換部出力の比を求める。そして、ステップS530で周辺部の比と中央部の比の値を比較し、ほぼ等しい場合にはシェーディングは発生していないと判断し、ステップ550で設定絞り値をF4に設定し、ステップS560からリターンする。一方、ステップS530で周辺部の比と中央部の比の値に大きな差がある場合にはシェーディングが発生していると判断し、ステップ540で設定絞り値をF8に設定してステップS560からリターンする。
以上の動作により、周辺光量低下が発生しているか否かを自動的に瞬時に検出できるので、絞り開口径を手動で切り替えてファインダーで観察して判定する必要はなくなる。
図31は球面収差検出処理を示すフローチャート、図32は球面収差検出動作の説明図である。図17に示すフローチャートのステップS110、ステップS170では、設定絞り値が手動または輝度などに応じて自動的に設定されているが、ここでは第1光電変換部出力および第2光電変換部出力に基づいて球面収差検出を行い、検出結果に応じて自動的に絞り値を設定する。まず、図32において、球面収差の大きな撮影光学系では、絞り面720上の光軸近傍を通る光束721の合焦位置723(第1光電変換部が受光する光束の合焦位置)と、絞り面720上の光軸から離れた領域を通る光束722の合焦位置724(第2光電変換部が受光する光束の合焦位置)とが異なる。合焦状態において第1光電変換部の出力の合焦度(コントラスト評価値)と第2光電変換部の出力の合焦度(コントラスト評価値)とを比較することによって、コントラスト評価値がほぼ一致した場合は球面収差が発生しておらず、一致しない場合は球面収差が発生していると判断することができる。
図31に示すサブルーチンは電源ON時および所定時間周期で呼び出されて実行され、結果に基づいて絞り値が自動設定される。ステップS600において球面収差検出サブルーチンが呼び出され、処理が開始される。ステップS610で現在合焦状態であるか否かを判定し、合焦していない場合はステップS670でリターンする。なお、自動焦点調節は第1光電変換部出力のコントラスト値で行われるものとする。ステップS610で合焦していると判定された場合はステップS620へ進み、第1光電変部出力のコントラスト値(隣接画素出力の差の絶対値の和など)を求める。ステップS620で第2光電変部出力のコントラスト値を求め、続くステップS630で第1光電変部出力のコントラスト値と第2光電変部出力のコントラスト値の比が所定範囲以内(例えば1±α、α<1)であるか確認する。所定範囲以内である場合には球面収差は小さいと判定し、設定絞り値をF4に設定してステップS670からリターンする。一方、ステップS630でコントラスト値の比が所定範囲外と判定された場合には、球面収差が発生していると判断して設定絞り値をF8に設定し、ステップS670からリターンする。
以上の動作により、球面収差が大きいか否かを自動的に瞬時に検出できるので、絞り開口径を手動で切り替えてファインダで観察して判定する必要はなくなる。
図33はコントラスト検出方式AFの動作を示すフローチャート、図34はその動作の説明図である。まず、図32において、縦軸はコントラスト評価値を、横軸はフォーカシングレンズ位置を示す。第1光電変換部は絞り面上の光軸近傍の光束を用いているので、第1光電変換部出力のコントラスト曲線731は、フォーカシングレンズが合焦位置から大きくデフォーカスした位置でもある程度のコントラストレベルを有し、合焦方向の判定ができる。しかし、合焦点近傍ではピークが広いため、高精度な合焦点検出ができない。一方、第2光電変換部は絞り面上の光軸からはなれた周辺の光束を用いているので、第2光電変換部出力のコントラスト曲線732は、フォーカシングレンズが合焦位置から大きくデフォーカスするとコントラストレベルがほとんど0となり、合焦方向の判定ができない。しかし、合焦点近傍ではピークが狭いため、高精度な合焦点検出ができる。
図33は、図17に示すステップS110〜ステップS130の動作の変形例を示すフローチャートである。ステップS100にて電源がONされると、まずステップS710で第2光電変換部出力のコントラスト値が所定値以上あるか否かを確認し、所定値以上ない場合(デフォーカスが大きい)はステップS730へ進む。ステップS730で近軸光束に対応する第1光電変換部の出力に基づいて焦点検出演算(コントラスト検出のオートフォーカス:AF)を行って焦点調節情報を生成するとともに、第1光電変換部の出力に基づいて液晶ビューファインダーに画像を表示する。一方、ステップS710で第2光電変換部出力のコントラスト値が所定値以上あると判定された場合(合焦点近傍)はステップS730へ進み、絞り周辺光束に対応している第2光電変換部出力に基づいて焦点検出演算を行って焦点調節情報を生成するとともに、第2光電変換部2出力に基づいて液晶ビューファインダーに画像を表示する。
表1は光電変換部の出力を撮像信号として採用する際の光電変換部の選択条件を示す。
Figure 2007116437
輝度が大きい場合(明るい場合)は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、光量を低減してシャッター速度が高速になり過ぎないようにする。一方、輝度が小さい場合(暗い場合)は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用し、光量を確保してシャッター速度が低速になり過ぎないようにする。
レンズ開放F値が大きい場合(暗い場合)は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、撮影光束にケラレが発生しないようにする。一方、レンズ開放F値が小さい場合(明るい場合)は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用することによって、撮影光量を十分に確保し、シャッター速度が低速になり過ぎないようにする。
レンズ球面収差が大きい場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、球面収差の影響を低減する。一方、レンズ球面収差が小さい場合(明るい場合)は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用することによって、撮影光量を十分に確保し、シャッター速度が低速になり過ぎないようにする。
レンズ焦点距離が短い場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、風景写真などで近距離から遠距離までピントがあった画像を得るようにする。一方、レンズ焦点距離が長い場合は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用することによって、ボケを生かした画像を得るようにする。
レンズ撮影倍率が大きい場合(接写の場合)は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、焦点深度を深くする。一方、レンズ撮影倍率が小さい場合(通常撮影の場合)は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用することによって、撮影光量を十分に確保し、シャッター速度が低速になり過ぎないようにする。
撮影システムの撮影形態が動画を撮影するモードの場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、近距離から遠距離までピントがあった画像を得るようにする。一方、撮影形態が静止画を撮影するモードの場合は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用することによって、ボケを生かした画像を得るようにする。
撮影システムのレリーズモードが連続撮影を行うモードの場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、近距離から遠距離までピントがあった画像を得るようにする。一方、レリーズモードが1枚だけ画像を撮影する単写モードの場合は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用することによって、ボケを生かした画像を得るようにする。
撮影システムの撮影モードがスポーツ撮影のように移動する被写体を撮影するのに適したモードの場合(シャッター速度/ストロボ/フォーカスモードなどのカメラの動作モードが移動被写体撮影に適するように自動的に設定されるモード)は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、近距離から遠距離までピントがあった画像を得るようにする。一方、撮影モードがポートレート撮影のように静止している被写体を撮影するのに適したモードの場合(シャッター速度/ストロボ/フォーカスモードなどのカメラの動作モードが静止被写体撮影に適するように自動的に設定されるモード)は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用することによって、ボケを生かした画像を得るようにする。
撮影システムの撮影モードが接写撮影のように高倍率撮影するのに適したモードの場合(シャッター速度/ストロボ/フォーカスモードなどのカメラの動作モードが高倍率撮影に適するように自動的に背ってされるモード)は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を撮像用の撮像信号として採用し、焦点深度を深くして近距離から遠距離までピントがあった画像を得るようにする。一方、撮影モードが風景撮影のように低倍率撮影するのに適したモードの場合(シャッター速度/ストロボ/フォーカスモードなどのカメラの動作モードが低倍率撮影に適するように自動的に設定されるモード)は、明るい絞りに対応する第1光電変換部出力と第2光電変換部出力を加算したものを撮像用の撮像信号として採用することによって、ボケを生かした画像を得るようにする。
表2は光電変換部の出力をコントラスト検出に用いるときの光電変換部の選択条件を示す。
Figure 2007116437
撮影システムの自動焦点調節モード(フォーカスモード)が移動する被写体に対して適するコンティニュアスAFモード(一旦合焦した後も被写体の移動に追随して自動焦点動作を継続する自動焦点調節モード)の場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、フォーカスモードが静止している被写体に対して適するワンショットAFモード(一旦合焦した後は自動焦点調節動作を禁止して合焦状態をロック自動焦点調節モード)の場合は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することにより、合焦点を高精度に検出するようにする。
輝度が大きい場合(明るい場合)は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、輝度が小さい場合(暗い場合)は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、合焦点を高精度に検出するようにする。
レンズ開放F値が大きい場合(暗い場合)は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、レンズ開放F値が小さい場合(明るい場合)は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することによって、合焦点を高精度に検出するようにする。
レンズ球面収差が大きい場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、近軸の光線の合焦位置を検出するようにする。一方、レンズ球面収差が小さい場合(明るい場合)は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することによって、合焦点を高精度に検出するようにする。
レンズ焦点距離が長い場合には暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、レンズ焦点距離が長い場合は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することによって、合焦点を高精度に検出するようにする。
レンズ撮影倍率が大きい場合(接写の場合)は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、レンズ撮影倍率が小さい場合(通常撮影の場合)には明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することにより、合焦点を高精度に検出するようにする。
撮影システムの撮影形態が動画を撮影するモードの場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、撮影形態が静止画を撮影するモードの場合は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することによって、合焦点を高精度に検出するようにする。
撮影システムのレリーズモードが連続撮影を行うモードの場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、レリーズモードが1枚だけ画像を撮影する単写モードの場合は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することによって、合焦点を高精度に検出するようにする。
撮影システムの撮影モードがスポーツ撮影のように移動する被写体を撮影するのに適したモードの場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、撮影モードがポートレート撮影のように静止している被写体を撮影するのに適したモードの場合は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することによって、合焦点を高精度に検出するようにする。
撮影システムの撮影モードが接写撮影のように高倍率撮影するのに適したモードの場合は、暗い絞りに対応する第1光電変換部の出力を焦点検出用の撮像信号として採用し、大きくデフォーカスした際にもコントラスト検出が可能になるようにする。一方、撮影モードが風景撮影のように低倍率撮影するのに適したモードの場合は、明るい絞りに対応する第2光電変換部出力を焦点検出用の撮像信号として採用することによって、合焦点を高精度に検出するようにする。
<撮像システム>
この一実施の形態では、撮像システムをデジタルスチルカメラに適用した例を示したが、本願発明の撮像システムはデジタルスチルカメラに限定されるものではない。また、本願発明の撮像システムは携帯電話などに内蔵される小型カメラモジュールにも適用できる。小型カメラモジュールを小型機器に組み込む場合には、スペースに制約があるため、従来は機械式の絞りを組み込むことが困難であったが、本発明による絞り機能を備えた撮像素子を用いればスペースの増加なしに絞り機能を追加することが可能になる。
<光電変換部の分割形状>
図1および図18に示す光電変換部では、分割された光電変換部の形状が円形になっているが、略円形であれば絞り機能を達成できる。例えば円形と中心が同一の多角形(自然なボケ形状を得るために5角形以上が望ましい)であってもよい。
<光学要素>
以上の説明では屈折型のマイクロレンズを光学要素であると説明したが、分布屈折率型レンズや反射型ミラーレンズなどの他の光学要素を採用してもよい。
以上説明したように、一実施の形態によれば、複数の画素から構成され、撮像システムの光学系により形成される像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子において、画素に光電変換部と光学要素とを備えるとともに、光電変換部を同心円状の境界によって複数の領域に分割するようにしたので、次のような効果が得られる。従来の機械式の絞り機構を設置するものに比べ、応答性が高く、タイムラグがなく、高速連写も可能になる。また、省エネルギーかつ無音で、耐久性があり、故障がない。さらに、所望の絞り開口を高精度に実現でき、自然なボケ形状が得られるとともに、光量/収差の制御誤差がなくなる。さらにまた、省スペースで小型の撮像システムを低コストで構築できる。また、絞り開口径を変えた複数の画像信号を同時に取得でき、撮影動作を高速化できる上に、絞り開口径を変えた複数の画像信号の時間的な同時性を維持でき、高品質な合成画像が得られる。機械的な絞り機構の作動を制御する制御部が不要となるため、撮像システムをシンプルにすることができる。
撮像素子の中央近傍の画素の断面図である。 撮像素子の画素を構成する光電変換部の正面図である。 撮像素子の周辺画素の断面図である。 撮像素子の画素と撮影光学系の絞り面との関係を示す図である。 撮影光学系の絞り面を光軸方向から見た図である。 光電変換部とマイクロレンズの光軸方向の位置関係を説明するための図である。 絞り面上の点像の広がりを示す図である。 絞り面上の領域の広がりを示す図である。 撮像素子の正面図である。 ベイヤー配列のオンチップカラーフィルターを示す図である。 画素の詳細な断面図である。 第1光電変換部、第2光電変換部、転送スイッチMOSトランジスターおよびFD部のレイアウトをマイクロレンズ側から見た図である。 撮像素子の回路構成を示す図である。 撮像素子の回路動作を示すタイミングチャートである。 一実施の形態の撮像素子を用いた撮像システムのブロック図である。 一実施の形態の撮像素子と撮像システムを備えたデジタルスチルカメラの構成を示す図である。 図15および図16に示す撮像システムの動作を示すフローチャートである。 撮像素子中央近傍の画素の変形例を示す断面図である。 図18に示す撮像素子の画素を構成する光電変換部の正面図である。 他の変形例の撮像素子の光電変換部の構成を示す図である。 変形例の撮像素子の構成を示す図である。 図21に示す撮像素子構造を示す断面図である。 撮像素子回路の変形例を示す図である。 図23に示す撮像素子回路の動作を示すタイミングチャートである。 絞りブラケット撮影モードの動作フローチャートである。 ボケコントロール撮影モードの動作フローチャートである。 ダイナミックレンズ拡大撮影モードの動作フローチャートである。 第1光電変換部と第2光電変換部の出力特性を示す図である。 シェーディング検出動作を示すフローチャートである。 シェーディング検出動作の説明図である。 球面収差検出処理を示すフローチャートである。 球面収差検出動作を説明図である。 コントラスト検出方式AFの動作を示すフローチャートである。 コントラスト検出方式AFの動作説明図である。
符号の説明
1、91、310 第1光電変換部
2、92、320 第2光電変換部
3 分離帯
4 光電変換部
5 中心
6 マイクロレンズ
11 方向
12 光軸
13 画素
14 絞り面の中心
15 絞り面
16 円形領域
17 周囲の領域
18 絞り開口
19 受光面
20 焦点距離の位置
30 撮像素子基板
31 配線回路
95 第3光電変換部

Claims (31)

  1. 複数の画素から構成され、撮像システムの光学系により形成される像を撮像して画像信号を出力する撮像素子において、
    前記画素は、光電変換部と光学要素とを備えるとともに、前記光電変換部を同心円状の境界によって複数の領域に分割することを特徴とする撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記光電変換部の受光面と前記光学系の絞り面とが共役関係になるように前記光学要素を配置するとともに、前記光電変換部の受光面における前記絞り面の中心に対応する点を中心とする同心円状の境界によって前記光電変換部を複数の領域に分割することを特徴とする撮像素子。
  3. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記同心円の中心が前記光学系の絞り面の中心に投影されるように前記光学要素を配置することを特徴とする撮像素子。
  4. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記光学要素の主点が前記同心円の中心と前記光学系の絞り面の中心とを結ぶ直線上に位置するように前記光学要素を配置することを特徴とする撮像素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記光電変換部の各分割領域で同時に撮像信号を生成することを特徴とする撮像素子。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記撮像システムの撮像状況に応じて、前記光電変換部の各分割領域の撮像信号を独立に、または加算して出力することを特徴とする撮像素子。
  7. 請求項1〜6のいずれかの1項に記載の撮像素子において、
    前記光電変換部の受光面を、前記光学要素の焦点距離の位置に配置することを特徴とする撮像素子。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記光電変換部の受光面を、前記光学要素の焦点距離より前記光学要素側の位置に配置することを特徴とする撮像素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記光電変換部の各分割領域の電荷蓄積時間を独立に制御可能とすることを特徴とする撮像素子。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像素子と、
    前記撮像素子を制御して撮像信号を読み出す制御手段とを備えることを特徴とする撮像システム。
  11. 請求項10に記載の撮像システムにおいて、
    撮像信号を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記光電変換部の各分割領域の撮像信号を独立に、または加算して前記記憶手段に記憶することを特徴とする撮像システム。
  12. 請求項10に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光電変換部の各分割領域の撮像信号を用いて前記光学系の撮影絞り径を設定して得られる画像に相当する画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光電変換部の複数の分割領域で同時に撮像した撮像信号を用いて、前記光学系の異なる絞り径における画像に相当する複数の画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  14. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    前記光学系の異なる絞り径に相当する複数の撮像信号を合成し、ボケ状態を調整した画像信号を生成するボケコントロールモードを有し、
    前記制御手段は、前記ボケコントロールモードの撮影時には、前記光電変換部の複数の分割領域で同時に撮像した撮像信号を用いて前記ボケ状態を調整した画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  15. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光電変換部の複数の分割領域で同時に撮像した撮像信号を用いて、ダイナミックレンジを拡大した画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  16. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    前記光電変換部の複数の分割領域で同時に撮像した撮像信号を用いて、前記撮像素子周辺のシェーディング状態を検出するシェーディング検出手段を備えることを特徴とする撮像システム。
  17. 請求項16に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号の中から、検出結果のシェーディング状態に応じていずれかの撮像信号を選択することを特徴とする撮像システム。
  18. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    前記光電変換部の複数の分割領域で同時に撮像した撮像信号を用いて前記光学系の球面収差状態を検出する球面収差検出手段を備えることを特徴とする撮像システム。
  19. 請求項18に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号の中から、前記球面収差検出手段により検出された球面収差状態に応じていずれかの撮像信号を選択することを特徴とする撮像システム。
  20. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    輝度を検出する測光手段を備え、
    前記制御手段は、前記輝度の検出結果に応じて前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号の中からいずれかを選択するか、または前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号を加算することによって画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  21. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光学系の特性に応じて前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号の中からいずれかを選択するか、または前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号を加算することによって画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  22. 請求項21に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光学系の絞り開放値に応じて前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号の中からいずれかを選択するか、または前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号を加算することによって画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  23. 請求項21に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光学系の球面収差量に応じて前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号の中からいずれかを選択するか、または前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号を加算することによって画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  24. 請求項21に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光学系の焦点距離に応じて前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号の中からいずれかを選択するか、または前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号を加算することによって画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  25. 請求項21に記載の撮像システムにおいて、
    前記制御手段は、前記光学系の撮影倍率に応じて前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号の中からいずれかを選択するか、または前記光電変換部の複数の分割領域の撮像信号を加算することによって画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  26. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    画像信号を動画として記録する動画撮影モードと撮像信号を静止画として記録する静止画撮影モードとを有し、
    前記制御手段は、前記動画撮影モード時には、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部に近い分割領域の撮像信号を前記画像信号として用い、前記静止画撮影モード時には、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部に近い分割領域の撮像信号と中心部から遠い分割領域の撮像信号とを加算して前記画像信号を生成することを特徴とする撮像システム。
  27. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    1枚の画像を撮影する単写モードと複数枚の画像を連続撮影する連写モードとを有し、
    前記制御手段は、前記単写モード時には、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部に近い分割領域の撮像信号と中心部から遠い分割領域の撮像信号とを加算して画像信号を生成し、前記連写モード時には、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部に近い分割領域の撮像信号を画像信号として用いることを特徴とする撮像システム。
  28. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の撮像システムにおいて、
    静止している被写体を撮影するポートレート撮影モードと移動している被写体を撮影するスポーツ撮影モードとを有し、
    前記制御手段は、前記ポートレート撮影モード時には、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部から近い分割領域の撮像信号と中心部から遠い分割領域の撮像信号とを加算して画像信号を生成し、前記スポーツ撮影モード時には、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部に近い分割領域の撮像信号を画像信号として用いることを特徴とする撮像システム。
  29. 請求項10に記載の撮像システムにおいて、
    前記光電変換部の複数の分割領域で同時に撮像した撮像信号を用いて画像のコントラスト評価値を検出し、前記コントラスト評価値に応じて前記光学系の自動焦点調節を行う焦点調節手段を備えることを特徴とする撮像システム。
  30. 請求項29に記載の撮像システムにおいて、
    前記焦点調節手段は、前記光学系が合焦点から大きくデフォーカスした状態では、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部に近い分割領域の撮像信号を用いて画像のコントラスト評価値を検出することを特徴とする撮像システム。
  31. 請求項29に記載の撮像システムにおいて、
    前記光学系がいったん合焦した後は前記光学系の焦点調節動作を禁止するワンショット自動焦点調節モードと、前記光学系がいったん合焦した後も焦点調節動作を継続するコンティニュアス自動焦点調節モードとを有し、
    前記焦点調節手段は、前記ワンショット自動焦点調節モード時には、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部から遠い分割領域の撮像信号を用いてコントラスト評価値を検出するとともに、前記コンティニュアス自動焦点調節モードには、前記光電変換部の複数の分割領域の内の中心部に近い分割領域の撮像信号を用いてコントラスト評価値を検出することを特徴とする撮像システム。
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