JP2007113851A - 燃焼圧センサ付きグロープラグ - Google Patents

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俊幸 松岡
Takuya Mizuno
卓也 水野
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正憲 須田
Takio Kojima
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Abstract

【課題】半導体素子から構成された燃焼圧検出素子を用い、燃焼圧の変化を適切に検出することができる燃焼圧センサ付きグロープラグを提供する。
【解決手段】半導体素子350から構成される燃焼圧検出素子250は、中軸30に接合されたフランジ210の鍔部215と、主体金具40の周壁47に接合された押圧部材280との間で挟持され、中軸30が燃焼圧による変位を受けた際には、軸線O方向と平行な方向に押圧される。燃焼圧検出素子250は、常に、燃焼圧の変化に追従した押圧力の変化を受けることができ、安定した燃焼圧の検出を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の燃焼圧の変化を検出するための燃焼圧センサを一体に備え、内燃機関の始動を補助する燃焼圧センサ付きグロープラグに関するものである。
内燃機関の始動を補助するためのグロープラグに、内燃機関の燃焼圧を検出するための燃焼圧センサを一体に備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に記載のグロープラグでは、主体金具(ハウジング)の先端側に、通電により発熱するヒータ(発熱体)が設けられ、このヒータは主体金具の軸孔内を挿通される中軸と一体となっている。また、中軸の後端側には固定ナットが螺合され、その固定ナットと主体金具の後端側の端面との間で予荷重をかけられた状態で、燃焼圧検出素子(圧電セラミックス)が固定保持されている。ヒータは燃焼室内に露出され、このヒータに作用する燃焼圧が主体金具や中軸を介し、燃焼圧を検出する燃焼圧検出素子(圧電セラミックス)に伝達される。このとき、燃焼圧検出素子に予め負荷されている予荷重が緩和されて、燃焼圧の検出がなされる。
ところで、特許文献1では、燃焼圧センサとして半導体圧力センサを利用してもよいことが提案されている。燃焼圧検出素子として半導体素子を用いれば、圧電セラミックスと比べ素子のインピーダンスが小さいため、S/N比が大きいという特性がある。また、経時的な変化も生じにくいといった特性がある。
特開2001−124336号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグでは、燃焼圧が上昇した場合に燃焼圧検出素子に予め負荷されている予荷重が緩和される構造であるため、場合によっては燃焼圧検出素子から出力が得られない場合がある。特に半導体素子は、一般的に、圧電素子と比べ変形し難い。このため、半導体素子から構成された燃焼圧検出素子を特許文献1に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグに適用すると、上述の問題が顕著となってしまう虞があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、半導体素子から構成された燃焼圧検出素子を用い、燃焼圧の変化を適切に検出することができる燃焼圧センサ付きグロープラグを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、軸線方向に沿って延びる軸孔を有する主体金具と、前記軸孔の先端側に挿通され、通電により発熱するヒータと、前記軸孔に挿通されてなり、前記ヒータと電気的に導通し、内燃機関の燃焼圧の変化に伴い前記主体金具に対して軸線方向に変位可能な中軸と、前記主体金具に対する前記中軸の変位に基づいて前記内燃機関の燃焼圧の変化を検出する燃焼圧検出素子を有する燃焼圧センサとを備え、前記燃焼圧検出素子は、半導体素子から構成され、前記燃焼圧の上昇につれて自身に加わる前記軸線方向に沿う押圧力が増加するように、前記主体金具に設けられた主体金具側保持部と前記中軸に設けられた中軸側保持部との間に挟持された形態で配置されることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記燃焼圧検出素子と共に前記主体金具側保持部と前記中軸側保持部との間に挟持される、少なくとも1つ以上のダミー素子を備えている。
また、請求項3に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記燃焼圧検出素子および前記ダミー素子のそれぞれの重心位置を前記軸線と直交する平面に投影してみたとき、前記軸線の位置から、前記燃焼圧検出素子および前記ダミー素子のそれぞれの重心位置に向けた各ベクトルの和がゼロとなることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記燃焼圧検出素子および前記ダミー素子のそれぞれの重心位置を前記軸線と直交する平面に投影してみたとき、各重心位置を結ぶ線によって仮想的に描かれる直線もしくは多角形の形状が、前記軸線の位置を中心とした対称形状となることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記燃焼圧検出素子は、環状に形成され、自身の中心と前記中軸の中心とを一致するように配置されることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記燃焼圧検出素子を構成する前記半導体素子は、圧力に応じて抵抗値が変化する感圧部を基板表面に形成した形態を有し、前記燃焼圧検出素子は、前記燃焼圧の上昇につれて自身に加わる前記軸線方向に沿う押圧力の方向が、前記半導体素子の前記基板の厚み方向となるように、前記主体金具側保持部と前記中軸側保持部との間に挟持された形態で配置されることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記燃焼圧検出素子は、SOI素子であることを特徴とする。
請求項1に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグでは、半導体素子から構成された燃焼圧検出素子が、主体金具に設けられた主体金具側保持部と、中軸に設けられた中軸側保持部との間で挟持される形態で配置されており、内燃機関の燃焼圧により中軸が主体金具に対して軸線方向に変位すると燃焼圧検出素子は軸線方向に押圧力を受け、燃焼圧の変化として検出することができる。すなわち、燃焼圧が変化したとき、燃焼圧検出素子は常に押圧力を受けるように配置されている。これにより、燃焼圧検出素子として半導体素子を用いても、常に安定した燃焼圧の検出を行うことができる。また、燃焼圧検出素子を半導体素子から構成しているので、素子としてのインピーダンスを小さくでき、S/N比を大きくすることができるとともに、素子の経時的な変化が小さいため、長期に亘り、安定した特性を得ることができる。
また、請求項2に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグでは、燃焼圧検出素子とともに、ダミー素子を、主体金具側保持部と中軸側保持部との間に挟持するので、燃焼圧検出素子が主体金具側保持部と中軸側保持部とから受ける押圧力を燃焼圧検出素子とダミー素子とで分散することができる。すなわち、主体金具側保持部や中軸側保持部が燃焼圧検出素子を押圧した際に、各保持部において圧力を受ける位置が、燃焼圧検出素子との当接位置およびダミー素子との当接位置に分散されるため、燃焼圧検出素子に対する押圧力の押圧方向に偏りが生じにくくなる。このため、燃焼圧検出素子による燃焼圧の変化の検出を安定して行うことができる。
ここで、請求項3に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、軸線の位置から各素子の重心位置に向けたベクトルの和がゼロとなるように燃焼圧検出素子およびダミー素子の配置位置を決定すれば、主体金具側保持部や中軸側保持部の圧力を受ける位置は軸線位置を中心としてバランスよく配置されることとなる。このようにすれば、より安定して、燃焼圧検出素子による燃焼圧の変化の検出を行うことができる。
また、請求項4に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、軸線と直交する平面において、燃焼圧検出素子およびダミー素子のそれぞれの重心位置を結ぶ線によって仮想的に描かれる直線もしくは多角形の形状が、軸線の位置を中心とした対称形状となるように、燃焼圧検出素子およびダミー素子を配置しても、上記のように、主体金具側保持部や中軸側保持部の圧力を受ける位置を、軸線位置を中心としてバランスよく配置させることができる。これにより、より安定して、燃焼圧検出素子による燃焼圧の変化の検出を行うことができる。
また、請求項5に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグでは、燃焼圧検出素子を環状に形成し、自身の中心と中軸の中心とを一致するように配置させるので、燃焼圧検出素子に加わる偏荷重を低減することができる。
また、請求項6に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、半導体素子の基板の厚み方向が燃焼圧に伴う押圧力の方向となるように、その半導体素子から構成される燃焼圧検出素子を主体金具側保持部と中軸側保持部との間に挟持された形態で配置すれば、基板表面に感圧部を形成した半導体素子を板厚方向から各保持部により挟持する構成とすることができるため、燃焼圧センサの組み立てが容易となる。
また、請求項7に係る発明の燃焼圧センサ付きグロープラグのように、燃焼圧検出素子をSOI素子から構成すれば、P型半導体部とN型半導体部とが直接接触しない構成とすることができるので、周囲の温度に関係なく漏れ電流を防止することができ、耐熱性を高めることができる。
以下、本発明を具体化した燃焼圧センサ付きグロープラグの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態のグロープラグ100の全体の構造について説明する。図1は、グロープラグ100の一部切欠縦断面図である。なお、軸線O方向において、セラミックヒータ20の配置された側(図1における下側)をグロープラグ100の先端側として説明する。
図1に示すように、本実施の形態のグロープラグ100は、例えばディーゼルエンジンの燃焼室にセラミックヒータ20が露出する形態で、シリンダヘッドに設けられたプラグホールに取り付けられ、エンジン始動時の点火を補助する熱源として利用される。主体金具40の先端側にはセラミックヒータ20が軸線O方向に保持されており、主体金具40の軸孔43内を挿通される中軸30と機械的に接続されている。セラミックヒータ20は燃焼室内に露出しており、燃焼圧を受けると、セラミックヒータ20に作用した力が中軸30を介し、主体金具40の後端側に設けられた燃焼圧センサ200に伝達される構成となっている。
セラミックヒータ20は丸棒状をなし、先端部22が曲面状に加工された絶縁性セラミックからなる基体21の内部に、導電性セラミックからなる発熱素子(図示外)が埋設された構造を有する。セラミックヒータ20の後端部23の外周には、発熱素子に電圧を印加するための2つの電極25,26が、互いに軸線方向にずれた位置に設けられている。このセラミックヒータ20は、その胴部分の外周を取り巻くように、円筒状の筒状体80に保持されている。電極25,26のうち先端側に形成された電極25は、筒状体80の筒孔内で筒状体80に接触し、電気的に接続されている。そして電極26は筒状体80とは接触されておらず、電気的に絶縁されている。なお、セラミックヒータ20が、本発明における「ヒータ」に相当する。
筒状体80は金属製の部材からなり、後端側には肉厚の鍔部81が形成されている。その鍔部81の後端には段状の係合部82が形成され、円筒状をなす主体金具40の先端部41の内周が、この係合部82に係合される。この係合の際には、セラミックヒータ20の軸と、主体金具40の軸とが軸線Oに一致する。この状態で、セラミックヒータ20の筒状体80よりも後端側の部分は主体金具40の内部に収容され、主体金具40が筒状体80の係合部82によって位置決めされるため、セラミックヒータ20の後端部分に設けられた電極26が金属製の主体金具40には接触しない構造となっている。
主体金具40は、軸線O方向に貫通する軸孔43を有する長細い筒状の金属部材であり、胴部44の略中央に、グロープラグ100をエンジンヘッド(図示外)に取り付けるための雄ねじ部42が形成されている。また、胴部44の後端には、エンジンヘッドへの取り付けの際に使用される工具が係合する、軸線断面六角形状の工具係合部46が形成されている。この工具係合部46の後端側には、燃焼圧センサ200を主体金具40に固定するため、後方に段状に突出した軸線に垂直な断面が円形の基端部45が設けられている。
中軸30は、軸線O方向に延びる鉄系素材(例えばFe−Cr−Mo鋼)からなる金属棒であり、主体金具40の軸孔43内に挿通される。中軸30の先端部32はセラミックヒータ20の後端部23に、金属製の接続リング28を介して機械的に結合されている。そしてセラミックヒータ20の後端部23の電極26は接続リング28の筒孔内壁に接触しており、セラミックヒータ20は中軸30と電気的に接続されている。主体金具40と中軸30とは空隙をもって電気的に絶縁されており、両者それぞれがセラミックヒータ20の発熱素子(図示外)に電圧を印加するための電極25,26に電気的に接続した導通路として機能する。また、中軸30の後端には雄ねじ部34が形成されており、この雄ねじ部34にはセラミックヒータ20に通電するための外部回路との電気的な接続を行う接続端子50が螺合されている。
次に、図2を参照して、燃焼圧センサ200の全体の構成について説明する。図2は、燃焼圧センサ200付近を拡大したグロープラグ100の縦断面図である。なお、便宜上、図2において、グロープラグ100の軸線O方向の先端側を下側、後端側を上側として説明する。
図2に示すように、燃焼圧センサ200は、軸線O方向に延びる中軸30と、主体金具40の基端部45の外周縁を軸線O方向後端側(上側)に向けて突設した周壁47との間に燃焼圧検出素子250を配置した構成を有する。
中軸30の後端側には円環状の絶縁部材230が係合され、主体金具40の周壁47の内周側で基端部45に当接した状態で配置されている。また、中軸30には円筒状のフランジ210が係合されており、その先端側の端部には鍔部215が突設されている。この鍔部215の先端側の鍔面216が絶縁部材230に当接した状態で、フランジ210の後端側の端部が中軸30の外周面に対し全周にわたってレーザ溶接されており、中軸30とフランジ210とが一体となっている。なお、フランジ210が、本発明における「中軸側保持部」に相当する。
フランジ210の鍔部215の後端側の鍔面217上には素子台座220が周方向に複数配設されており、それぞれの素子台座220上に、半導体素子350の上下両面を素子保護のための上ガラス270および下ガラス275で挟んだ燃焼圧検出素子250、またはダミー体265の上下両面を上ガラス270および下ガラス275で挟んだダミー素子260が配置されている。なお、燃焼圧検出素子250およびダミー素子260については後述する。
そして、フランジ210の鍔部215との間で軸線Oと平行な方向に素子台座220および上下ガラス270,275ごと後述する燃焼圧検出素子250およびダミー素子260を挟持するように、上ガラス270上に当接して円環状の押圧部材280が配設されている。押圧部材280は、その外径が、主体金具40の周壁47の内径と略同一に構成され、押圧部材280の外周面の全周にわたって周壁47の周端縁がレーザ溶接されている。このとき、燃焼圧検出素子250およびダミー素子260に予荷重がかけられた状態となるように、押圧部材280により押圧力を負荷した状態で溶接される。これにより、主体金具40と押圧部材280とは一体となっている。なお、押圧部材280が、本発明における「主体金具側保持部」に相当する。
そして、押圧部材280の上方には、円環状の回路基板290が配設されている。この回路基板290は、燃焼圧検出素子250を駆動する駆動回路、差動増幅回路、および温度補償回路を含む基板であり、回路基板290の出力信号を外部に取り出すための信号ケーブル310と、燃焼圧検出素子250との接続を行うフレキシブルケーブル300とがそれぞれ電気的に接続されている。また、主体金具40の周壁47の一部にはスリット48が設けられており、周壁47の外側で回路基板290と接続されたフレキシブルケーブル300が、スリット48を通過して、周壁47の内側の素子台座220上の配線パターン221(図4参照)に接続されている。
さらに、周壁47の外方を円筒状のアウターケース320が取り巻くように覆い、燃焼圧センサ200の外壁として構成されている。アウターケース320は、一方の端部322が主体金具40の基端部45に溶接されており、他端側は開放されている。また、フレキシブルケーブル300が配設された部位の外径が膨らむように形成されている。このアウターケース320の内部には水分や油などの進入を防止するための樹脂325が充填されており、燃焼圧センサ200の本体が保護されるとともに、信号ケーブル310が固定されている。なお、この信号ケーブル310の固定は、信号ケーブル310の外周を金属製のリング状の部材で加締め、そのリング状の部材をアウターケース320に溶接することによって、より強固に固定することも可能である。
次に、燃焼圧検出素子250の詳細な構成について説明する。図3は、フランジ210の鍔部215上に配置した燃焼圧検出素子250の様子を示す平面図である。図4は、素子台座220上に形成された燃焼圧検出素子250の平面図である。図5は、燃焼圧検出素子250の平面図である。
図3に示すように、燃焼圧検出素子250およびダミー素子260は、素子台座220上に配設されている。前述したように、素子台座220は、フランジ210の鍔部215の鍔面217上に、本実施の形態では4つ配置されており、フランジ210内を挿通される中軸30の軸線Oの位置を中心とし、鍔面217上で周方向に均等に配置されている。本実施の形態では、1つの燃焼圧検出素子250と、3つのダミー素子260とが各素子台座220上に設けられ、燃焼圧検出素子250が設けられた素子台座220には、図4に示す、燃焼圧検出素子250とフレキシブルケーブル300とを電気的に接続するための配線パターン221やランド222,223が形成されている。そして、図5に示す、燃焼圧検出素子250の半導体素子350上のコンタクトパッド351〜356と、対応する素子台座200側のランド223とが、図示外の金ワイヤーより結線されている。
図5に示すように、半導体素子350は、シリコンより形成され面方位(110)の基板360上に、6つのコンタクトパッド351〜353,354〜356が2列並列に対向して形成されている。そして、コンタクトパッド351と354,352と355,353と356をそれぞれ組として、結晶軸方向<100>に沿って形成したピエゾ抵抗体361〜363によって、各組のコンタクトパッド同士がそれぞれ電気的に接続されている。また、そのうち2組のピエゾ抵抗体362,363は、結晶軸方向<110>に沿って形成した2本のピエゾ抵抗体364,365で架橋されている。ピエゾ抵抗体364は、コンタクトパッド352,353の近くでピエゾ抵抗体362,363間を架橋され、ピエゾ抵抗体365は、コンタクトパッド355,356の近くでピエゾ抵抗体362,363間を架橋されている。後述するが、このピエゾ抵抗体362〜365からなる架橋構造体は、圧力を検出するための感圧素子として機能し、本発明における「感圧部」に相当する。残る1組のコンタクトパッド351,354を接続するピエゾ抵抗体361は、温度変化を検出するための感温素子として機能する。
なお、図2,図3に示す、ダミー素子260のダミー体265は、熱膨張係数および剛性が半導体素子350と略同一の材料から形成されている。ダミー素子260は、図2に示す、軸線O方向における押圧部材280とフランジ210との間の間隔および両者間の押圧力が同一となるように、図3に示す、軸線Oの位置から等距離で、軸線Oの位置を中心とする周方向に等間隔の位置に、燃焼圧検出素子250とダミー素子260とが配置されている。すなわち、燃焼圧検出素子250の重心位置と、3つのダミー素子260の重心位置とを結ぶ仮想線Wを想定したとき、その仮想線Wにより描かれる図形の形状は、軸線Oの位置を中心とした対称形状となる。これにより、押圧部材280とフランジ210の鍔部215との間の距離が縮まる方向に押圧力を受けた際に、両者の対向面同士にかかる面圧は、軸線Oの位置を中心として均衡な状態に保たれることとなる。従って、押圧部材280やフランジ210に軸線O方向に対する傾きが生ずることはなく、燃焼圧検出素子250は押圧部材280とフランジ210との間で軸線O方向と平行な方向に押圧され、偏荷重が加わりにくくなる。
なお、上記構成の半導体素子350に対し、基板360の厚み方向に燃焼圧に伴う押圧力が加えられるように、燃焼圧検出素子250は、半導体素子350の基板360の厚み方向を軸線O方向と一致させた状態で、押圧部材280とフランジ210との間に挟持された形態で配置される。
次に、グロープラグ100において、エンジンの燃焼圧を検出する際の動作について説明する。図1に示す、グロープラグ100がエンジンヘッド(図示外)に取り付けられた際には、燃焼室内にセラミックヒータ20の先端部22が露出する。エンジンの稼働に伴い燃焼室内の圧力が増加すると、燃焼圧によりセラミックヒータ20が押圧力を受ける。セラミックヒータ20は主体金具40に接合された筒状体80に圧入嵌合されており、すなわち、セラミックヒータ20は主体金具40に固定されている。この主体金具40は、雄ねじ部42がエンジンヘッドの取付孔(図示外)に螺合されており、燃焼圧による変位はほとんど生じない。このため、燃焼圧によりセラミックヒータ20が押圧されると、主体金具40の雄ねじ部42より先端側の胴部44に歪みが生じることとなる。これにより、セラミックヒータ20と一体化されている中軸30が、主体金具40に対して軸線O方向後端側に変位することとなる。
すると、図2に示すように、中軸30に接合されたフランジ210も、主体金具40に対して軸線O方向後端側に変位する。主体金具40に接合された押圧部材280の変位がほとんどない状態で、中軸30に接合されたフランジ210の鍔部215が軸線O方向後端側に向けて変位するので、押圧部材280とフランジ210との間に挟持された燃焼圧検出素子250およびダミー素子260が、両者間で圧縮される。このとき、上記したように、ダミー素子260を設けたことにより、押圧部材280とフランジ210との対向面同士にかかる押圧力が、軸線Oの位置を中心として均衡な状態に保たれており、燃焼圧検出素子250に偏荷重が加わりにくくなる。
図5に示す、燃焼圧検出素子250の半導体素子350が、外部から結晶面(110)に垂直な方向の押圧力を受けると、基板360上に形成された各ピエゾ抵抗体361〜365に押圧力が加えられる。このとき、結晶軸<110>方向のピエゾ抵抗体364,365では押圧力により生ずる内部応力に比例して自身の抵抗値が変化し、結晶軸<100>方向の抵抗体361〜363では抵抗値変化が極めて小さく、ピエゾ抵抗体364,365の抵抗値変化に対して無視できるほど小さい。ここで、図5に示すように、ピエゾ抵抗体362,363間をピエゾ抵抗体364,365で架橋するように形成した回路構成は、図6に示す、ホイートストンブリッジの構成をなす。ホイートストンブリッジの動作の原理については公知であるため省略するが、図5,図6に示す、コンタクトパッド352,356間を入力としてa点,d点間に定電圧を印加し、コンタクトパッド353,355間を出力としてb点,c点間の電位差(中点電位差)を検出すれば、ピエゾ抵抗体364,365の抵抗値の変化、すなわち燃焼圧の大きさに応じた検出値が得られることとなる。
なお、回路基板290には温度補償回路が設けられており、図5に示す、感温素子としてのピエゾ抵抗体361により検出される温度に基づき、燃焼圧の検出値に対し温度補正が行われる。
このように、本実施の形態のグロープラグ100は、燃焼圧により押圧力を受けたセラミックヒータ20の主体金具40に対する軸線O方向への変位が大きくなるにつれて、フランジ210と押圧部材280との間の距離が軸線O方向に沿って小さくなり、両者間に挟持された燃焼圧検出素子250に対する軸線O方向に沿った押圧力が増加するように構成されている。つまり、燃焼圧検出素子250は、常に、燃焼圧の変化に追従した押圧力の変化を受けることができる形態として配置されており、安定した燃焼圧の検出を行うことができる。
[実施例1]
このようなグロープラグ100の燃焼圧センサ200に用いることができる燃焼圧検出素子250を、図7に示す各工程に従って作製した。なお、以下の製造工程における各ステップを「S」と略記する。
(S1)シリコン基板の準備
図7に示すように、まず、厚さ400μm、抵抗値10〜20Ω・cmのN型シリコン基板370(Si)を用意し、洗浄液中に浸して洗浄処理を行った。
(S2)パターニング
シリコン基板370を熱処理炉に入れ、熱酸化処理により、表面上に厚さ100nmの熱酸化膜371,372(SiO)を形成した。その後一方の面(図7における上側の面)に形成した熱酸化膜371をエッチングすることで、後工程で形成される感圧素子の形状および感温素子の形状と同様の開口パターンを形成した。
(S3)ピエゾ抵抗体の形成
次に、イオン注入装置により、シリコン基板370の表層(熱酸化膜371から露出している面の表層)にP型不純物として濃度1×1020atoms/cmのボロンを注入し、窒素雰囲気中で950℃、30分間のアニール(加熱処理)を行い、感温素子としてのピエゾ抵抗体361および感圧素子としてのピエゾ抵抗体362〜365を形成した。
(S4)保護膜の形成
シリコン基板370のピエゾ抵抗体361〜365が形成された側の表面上に、LP−CVDにて、SiHCl、NOをソースガスとし、900℃の条件下で、厚さ300nmのHTO(High Temperature Oxide)膜373を形成し、保護膜とした。
(S5)コンタクトホールの形成
次いで、HTO膜373を部分的にエッチングし、コンタクトホール374を形成した。
(S6)コンタクトパッドの形成
そして、コンタクトホール374にPt/TiN/PtSiからなる金属層を形成し、コンタクトパッド351〜356を形成した。
(S7)下ガラスの接合
このようにして形成された半導体素子350の下側の面(素子台座220側となる熱酸化膜372が形成された面側)に、予め形成した下ガラス275を陽極接合した。
(S8)上ガラスの接合
同様に、半導体素子350の上側の面(押圧部材280側となる熱酸化膜371が形成された面側)に、予め形成した上ガラス270を陽極接合し、燃焼圧検出素子250を完成させた。なお、上ガラス270は、コンタクトパッド351〜356が覆われないように、シリコン基板370より小さく形成した。
このようにして作製した燃焼圧検出素子250を、公知の製造工程によって燃焼圧センサ200を除く部位を組み立てたグロープラグ100の組立中間体に、以下のようにして組み付け、グロープラグ100を完成させた。
まず、ガラスペーストや接着剤等を用い、燃焼圧検出素子250を素子台座220上に接着した。そして、金ワイヤーのスポット溶接を行って、半導体素子350上のコンタクトパッド351〜356と、素子台座220上の対応するランド223とを結線した。また、ランド222には、フレキシブルケーブル300を半田付けした。なお、素子台座220は別工程にてセラミック部材より形成し、表面上に金めっきによる配線パターン221およびランド222,223を形成した。なお、素子台座220を構成する材料はセラミックに限られるものではなく、絶縁性および耐熱性のある材料であればよい。
次に、フランジ210の鍔部215の鍔面217上に、上記のように燃焼圧検出素子250が接着された素子台座220を配置し、接着した。さらに、別工程にて形成した3つのダミー素子260を3つの素子台座220上にそれぞれ貼りつけ、上記同様、フランジ210の鍔部215の鍔面217に接着した。このとき、フランジ210内に挿通される中軸30の軸線Oと直交する平面を想定し、その平面に、燃焼圧検出素子250が接着された素子台座220の配置位置と、ダミー素子260が接着された素子台座220の配置位置とを投影してみたとき、それぞれの素子の重心位置を結ぶ線によって描かれる図形が軸線Oの位置を中心とした対称形状となるように、各素子台座220を配設した。
このように燃焼圧検出素子250およびダミー素子260が配設されたフランジ210を、中軸30の後端より係合し、主体金具40の周壁47内に収容した状態で溶接を行って、中軸30と一体に接合した。そして燃焼圧検出素子250が設けられた素子台座220に接合されているフレキシブルケーブル300を、周壁47のスリット48から周壁47外に取り出した。
次に、押圧部材280を中軸30の後端より係合し、押圧部材280とフランジ210の鍔部215との間で燃焼圧検出素子250およびダミー素子260に予荷重を加えた状態で、主体金具40の周壁47の周端縁と押圧部材280の外周面とを溶接した。
そして、押圧部材280に回路基板290を接着し、周壁47の外周に引き出したフレキシブルケーブル300を回路基板290上に半田付けした。また、回路基板290には信号ケーブル310を半田付けした。さらにアウターケース320を取り付け、端部322を主体金具40の基端部45に係合して溶接した。次いで、アウターケース320内に熱により軟化した樹脂325を充填した。この樹脂が冷却固化されることで、アウターケース320と、信号ケーブル310と、フレキシブルケーブル300とが一体となり、グロープラグ100が完成した。
このように、燃焼圧検出素子250を、シリコン基板のベース上にピエゾ抵抗体を形成した半導体素子として構成すれば、素子のインピーダンスが小さくS/N比が大きいので、燃焼圧センサとしての感度を向上させることができる。また、空気中への放電影響を小さくすることができるので、湿度による影響が小さい。そして感圧素子と同一のピエゾ抵抗体を用いて感温素子を形成できるので、温度補償回路の構成が簡易であり、容易に組み込むことができる。また、経時的な変化が小さいので長期にわたって安定した燃焼圧の検出を行うことができる。さらに素子の小型化が容易であり、燃焼圧センサを小型化、ひいては燃焼圧センサ付きグロープラグの小型化、小径化を図ることができる。
[実施例2]
また、燃焼圧検出素子250を、上記半導体素子350のベースとなるシリコン基板370に替えてSOI(Silicon On Insulator)基板380を用いた場合には、図8に示す各工程に従って作製した。
(S11)SOI基板の準備
図8に示すように、厚さ1.5μm、抵抗値10〜20Ω・cm、P型のシリコン(Si)からなる活性層383と、厚さ1μmの酸化シリコン(SiO)からなる絶縁層382と、厚さ525μm、抵抗値10〜20Ω・cm、N型のシリコン(Si)からなる支持層381とから構成された貼り合わせSOI基板380を用意し、洗浄液中に浸して洗浄処理を行った。
(S12)ボロンドープ
次に、イオン注入装置により、SOI基板380の活性層383のうち感圧素子および感温素子となることが予定された部位にP型不純物として濃度1×1020atoms/cmのボロンを注入し、窒素雰囲気中で1100℃、5時間のアニール(加熱処理)を行った。これにより、活性層383に注入されたボロンは均一に拡散された。
(S13)ピエゾ抵抗体の形成
活性層383上に感圧素子の形状および感温素子の形状と同様の開口パターンを備えたレジストマスクパターンを形成し、反応性イオンエッチングによるSiのエッチングを行い、感温素子としてのピエゾ抵抗体361および感圧素子としてのピエゾ抵抗体362〜365を形成した。
(S14)保護膜の形成
SOI基板380の表裏両面上に、LP−CVDにて、SiHCl、NOをソースガスとし、900℃の条件下で、厚さ300nmのHTO膜384,385を形成し、保護膜とした。
(S15〜S18)
以下、上記実施例1と同様に、コンタクトホール386の形成(S15)、コンタクトパッド351〜356の形成(S16)、下ガラス275の陽極接合(S17)、上ガラス270の陽極接合を行って(S18)、燃焼圧検出素子250を完成させた。
このように、燃焼圧検出素子250を、SOI基板を用いてピエゾ抵抗体からなる感圧素子を有した半導体素子として構成すれば、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。さらに、P型半導体部(ピエゾ抵抗体361〜365)のみが絶縁層382上に形成されているため、周囲の温度が高くなっても漏れ電流が発生せず、素子としての耐熱性を得ることができる。
なお、本発明は各種の変形が可能である。例えば、ダミー素子260は、燃焼圧検出素子250の半導体素子350の代わりにダミー体265を用いたものであるが、熱膨張係数および剛性が燃焼圧検出素子250と略同一のものであれば、これを一つの個体として、代替となるダミー素子を形成してもよい。さらに、素子台座220を含めたものを一つの個体として用いてもよい。
また、燃焼圧検出素子250は、本実施の形態では1つを用いたが、軸線Oを中心とする対角線上の位置にもう1つ設け、ダミー素子260を2つとした構成としてもよい。この場合、2つの燃焼圧検出素子から得られる出力値を平均化した値を燃焼圧センサ200の出力値とするとよい。また、燃焼圧検出素子250の数は1または2に限られず、複数あってもよい。同様に、ダミー素子260の数も、1つであっても複数あってもよい。すなわち、軸線Oと直交する平面に投影してみた各燃焼圧検出素子250の重心位置と、各ダミー素子260の重心位置とを結ぶ線によって仮想的に描かれる直線もしくは多角形の形状が、軸線Oの位置を中心とした対称形状となればよく、燃焼圧検出素子250およびダミー素子260の数によるものではない。また、ダミー素子260を用いず、複数の燃焼圧検出素子を用いて実現してもよい。
さらに、軸線Oと直交する平面に投影してみた場合において、軸線Oの位置から、燃焼圧検出素子250の重心位置や、ダミー素子260の重心位置に向けた各ベクトルの和がゼロとなるように、各素子の配置位置を決定してもよい。このような構成であれば、軸線Oの位置から各重心位置までの距離が等距離でなくともよく、また、軸線Oを中心とした各重心位置の方向についても任意に設定することができる。
また、図9に示すように、フランジ210の鍔部215の大きさにあわせ円環状に形成した素子台座420上に、円環状の燃焼圧検出素子450を形成してもよい。この場合、燃焼圧検出素子450の半導体素子を構成する、シリコンより形成され円環状で面方位(110)の基板560上に、10個のコンタクトパッド590およびピエゾ抵抗体561〜565を、実施例1に示した製造工程にて形成する。ピエゾ抵抗体561は感温素子として機能し、結晶軸方向<100>に沿って形成する。また、感圧素子として、軸線Oの位置を中心として対称な位置に、結晶軸方向<100>に沿ってピエゾ抵抗体562,563を形成し、互いに対向配置させる。そしてピエゾ抵抗体562,563の対向方向と直交する方向で、軸線Oの位置を中心として対称な位置に、結晶軸方向<110>に沿う部位を有するピエゾ抵抗体564,565を形成し、互いに対向させる。つまり、ピエゾ抵抗体562〜565を、それぞれの重心位置が、軸線Oの位置を中心とする均等な位置に配置する。さらに、本実施の形態と同様の架橋構造体となるように、素子台座420上に配線パターン421を形成する。このようにすれば、本実施の形態と同様に、押圧部材280とフランジ210との間で軸線O方向と平行な方向に燃焼圧検出素子450を押圧させることができ、燃焼圧検出素子450に偏荷重が加わりにくくなる。なお、上ガラスは、感温素子として機能するピエゾ抵抗体561の配置位置には、かからないように形成するとより好適である。あるいは、ピエゾ抵抗体561の配置位置に対し、軸線Oの位置を対称とする反対側の位置に、ダミー体を設けてもよい。
なお、このような構成の燃焼圧検出素子450を作製するには、実施例1に示した本実施の形態の燃焼圧検出素子250の製造工程において、シリコン基板370を円盤状に形成し、S6の工程後に、フランジ210を通過させるための貫通孔を、半導体素子350の厚み方向に形成すればよい。そして、上下ガラス270,275にも予めフランジ210を通過させるための貫通孔を設け、S7,S8の工程にて半導体素子350に接合すればよい。そして、形成された燃焼圧検出素子450の貫通孔の軸が、フランジ210内に挿通および接合される中軸30の軸線Oと一致するように構成すればよい。また、SOI基板を用いた場合も同様である。
また、図9に示した燃焼圧検出素子450の外形形状は円環状でなくともよく、例えば図10に示す、燃焼圧検出素子650のように矩形であってもよく、あるいは、多角形であってもよい。このように構成する場合においても、各ピエゾ抵抗体662〜665の重心位置を結ぶ線によって仮想的に描かれる直線もしくは多角形の形状が、軸線Oの位置を中心とした対称形状となればよい。
また、本実施の形態では、燃焼圧検出素子250の半導体素子350はシリコン基板をベースに形成したが、SOI基板をベースに形成してもよいし、シリコン以外の半導体材料から形成してもよい。また、SOI基板380として活性層383、絶縁層382、支持層381の3層から構成された貼り合わせ基板を用いたが、これに限らず、例えばシリコン基板中に酸素を打ち込むことにより絶縁層を形成する方法など、公知のいかなる方法により形成してもよい。
また、グロープラグ100の備えるヒータ部材として、本実施の形態ではセラミックヒータ20を備えたが、先端部を半球状に閉塞したシースチューブ内にコイル状の発熱抵抗体や制御コイルを配設したシーズヒータであってもよい。
本発明は、内燃機関の燃焼圧を検知する燃焼圧センサや、燃焼圧センサを備えたグロープラグ、温度センサ等に利用することができる。
グロープラグ100の一部切欠縦断面図である。 燃焼圧センサ200付近を拡大したグロープラグ100の縦断面図である。 フランジ210の鍔部215上に配置した燃焼圧検出素子250の様子を示す平面図である。 素子台座220上に形成された燃焼圧検出素子250の平面図である。 燃焼圧検出素子250の平面図である。 燃焼圧検出素子250の電気的な構成を模式的に示す回路図である。 シリコン基板370を用いた燃焼圧検出素子250の製造過程を模式的に示す図である。 SOI基板380を用いた燃焼圧検出素子250の製造過程を模式的に示す図である。 変形例としての燃焼圧検出素子450をフランジ210の鍔部215上に配置した形態を示す平面図である。 変形例としての燃焼圧検出素子650をフランジ210の鍔部215上に配置した形態を示す平面図である。
符号の説明
20 セラミックヒータ
30 中軸
40 主体金具
43 軸孔
100 グロープラグ
200 燃焼圧センサ
210 フランジ
250 燃焼圧検出素子
260 ダミー素子
280 押圧部材

Claims (7)

  1. 軸線方向に沿って延びる軸孔を有する主体金具と、
    前記軸孔の先端側に挿通され、通電により発熱するヒータと、
    前記軸孔に挿通されてなり、前記ヒータと電気的に導通し、内燃機関の燃焼圧の変化に伴い前記主体金具に対して軸線方向に変位可能な中軸と、
    前記主体金具に対する前記中軸の変位に基づいて前記内燃機関の燃焼圧の変化を検出する燃焼圧検出素子を有する燃焼圧センサと
    を備え、
    前記燃焼圧検出素子は、半導体素子から構成され、前記燃焼圧の上昇につれて自身に加わる前記軸線方向に沿う押圧力が増加するように、前記主体金具に設けられた主体金具側保持部と前記中軸に設けられた中軸側保持部との間に挟持された形態で配置されることを特徴とする燃焼圧センサ付きグロープラグ。
  2. 前記燃焼圧検出素子と共に前記主体金具側保持部と前記中軸側保持部との間に挟持される、少なくとも1つ以上のダミー素子を備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
  3. 前記燃焼圧検出素子および前記ダミー素子のそれぞれの重心位置を前記軸線と直交する平面に投影してみたとき、前記軸線の位置から、前記燃焼圧検出素子および前記ダミー素子のそれぞれの重心位置に向けた各ベクトルの和がゼロとなることを特徴とする請求項2に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
  4. 前記燃焼圧検出素子および前記ダミー素子のそれぞれの重心位置を前記軸線と直交する平面に投影してみたとき、各重心位置を結ぶ線によって仮想的に描かれる直線もしくは多角形の形状が、前記軸線の位置を中心とした対称形状となることを特徴とする請求項2に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
  5. 前記燃焼圧検出素子は、環状に形成され、自身の中心と前記中軸の中心とを一致するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
  6. 前記燃焼圧検出素子を構成する前記半導体素子は、圧力に応じて抵抗値が変化する感圧部を基板表面に形成した形態を有し、
    前記燃焼圧検出素子は、前記燃焼圧の上昇につれて自身に加わる前記軸線方向に沿う押圧力の方向が、前記半導体素子の前記基板の厚み方向となるように、前記主体金具側保持部と前記中軸側保持部との間に挟持された形態で配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
  7. 前記燃焼圧検出素子は、SOI素子であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の燃焼圧センサ付きグロープラグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009257662A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Ngk Spark Plug Co Ltd 燃焼圧力センサ付きグロープラグ
JP2010008416A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Sensata Technologies Inc 内燃機関エンジンのためのピエゾ抵抗圧力測定プラグ

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