JP2007109629A - エレクトロルミネッセンス素子の製造方法及びエレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス素子の製造方法及びエレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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Abstract

【課題】エレクトロルミネッセンス素子の輝度や発光効率を改善する。
【解決手段】基板11上に陽極12を形成し、陽極12上に有機化合物層13を成膜し、有機化合物層13上に電子注入層14を成膜し、電子注入層14上に透明導電層15を成膜してエレクトロルミネッセンス素子10を形成するエレクトロルミネッセンス素子の製造方法である。電子注入層14上に透明導電層15を成膜した後に、エレクトロルミネッセンス素子10を加熱した状態で陽極12と透明導電層15との間に電圧を印加することで、エレクトロルミネッセンス素子10の輝度や発光効率等の発光特性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトロルミネッセンス素子の製造方法及びエレクトロルミネッセンス素子に関する。
有機エレクトロルミネッセンス素子はアノードとカソードとの間に有機化合物層が介在した積層構造を為しており、アノードとカソードの間に順バイアス電圧が印加されると、有機化合物層内で電子と正孔が再結合引き起こして有機化合物層が発光する。それぞれ赤、緑、青に発光する複数の有機エレクトロルミネッセンス素子をサブピクセルとして基板上にマトリクス状に配列し、画像表示を行うエレクトロルミネッセンスディスプレイパネルが実現化されている。
また、有機化合物層の中にはインクジェット法といった湿式塗布法によって電極に積層されることが可能なものもあり、電極に対して酸素プラズマ処理を行うことによって電極を親液化し、その後電極に有機化合物含有液を塗布すると、電極に塗布した有機化合物含有液がアノード全体に広がり、均一な膜厚の有機化合物層を形成することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−353594号公報
ところで、エレクトロルミネッセンスディスプレイパネルでは、主に有機エレクトロルミネッセンス素子が形成されている透明基板側から発光を取り出すボトムエミッション方式と、有機エレクトロルミネッセンス素子が形成されている透明基板と反対側から発光を取り出すトップエミッション方式とがある。ボトムエミッション方式では、アクティブ駆動の場合、基板に設けられた画素トランジスタ等によりサブピクセルの開口率(発光面積の割合)が低下するが、トップエミッション方式では、画素トランジスタ上にも有機エレクトロルミネッセンス素子を配置できるので画素回路等の影響を受けずに開口率を高めることができるという利点がある。
トップエミッション方式では、基板上に画素電極、有機発光層を含む単層又は複数の層の担体輸送層を形成し、その上に透明導電膜となる対向電極を形成する必要がある。透明導電膜の材料としては、錫ドープ酸化インジウム(ITO)等の金属酸化物があり、このような材料の成膜方法としてはスパッタリングや電子ビーム等の成膜法があるが、このような製法ではその下の担体輸送層にダメージを与えてしまう。また、担体の注入性を向上するために、金属酸化物と担体輸送層との間に薄い低仕事関数の金属層を介在させる場合、プロセス中に存在する微量な酸素によってこの金属層が酸化してしまうといった問題があった。
本発明の課題は、エレクトロルミネッセンス素子やエレクトロルミネッセンス素子の製造工程において、エレクトロルミネッセンス素子の輝度や発光効率を改善することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、基板上に電極、少なくとも一層以上の有機化合物層、対向電極が連続して形成されたエレクトロルミネッセンス素子に、50〜375A/m2の電流密度の電流を流しながら加熱する電界アニール処理を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記電界アニール時の加熱温度は、前記有機化合物層のガラス転移温度未満であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記電界アニール時の加熱時間は、1〜2分であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記電界アニール時の電流を流す時間は1〜2分であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記電界アニール処理は、定電流を流すことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記電界アニール処理は、定電圧を印加することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記エレクトロルミネッセンス素子は、トップエミッション構造であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記対向電極は電子注入層と、金属酸化物を有する透明導電層とを有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子である。
請求項10に記載の発明は、基板上に電極、少なくとも一層以上の有機化合物層、対向電極が連続して形成されたエレクトロルミネッセンス素子に、1〜2分間、電流を流しながら加熱する電界アニール処理を行う工程を有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記電界アニール時の加熱温度は、前記有機化合物層のガラス転移温度未満であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10または11に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記電界アニール時の電流密度は、50〜375A/m2であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10〜12のいずれか一項に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子である。
請求項14に記載の発明は、エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、基板上に電極、少なくとも一層以上の有機化合物層、対向電極が連続して形成されたエレクトロルミネッセンス素子に、1〜2分間、50〜375A/m2の電流密度の電流を流しながら加熱する電界アニール処理を行う工程を有することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、前記電界アニール時の加熱温度は、前記有機化合物層のガラス転移温度未満であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項14または15に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子である。
本発明によれば、エレクトロルミネッセンス素子を加熱した状態で電極と対向電極との間に電圧又は電流を印加することで、エレクトロルミネッセンス素子の輝度や発光効率等の発光特性を向上させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。また、以下の説明において、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence)という用語をELと略称する。
<第1実施形態>
図1は、有機EL素子10を厚さ方向に切断した断面図である。有機EL素子10は、基板11上に順に形成された画素電極12(陽極)と、有機EL層13(有機化合物層)と、対向電極18とを備える。
画素電極12は、少なくとも光反射性導電膜を有する単層又は複数の層を備えており、具体的には、気相成長法によって基板11上に成膜されたアルミニウム光反射性導電膜及びその上に成膜された透明導電性膜(例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO))を、必要に応じてフォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いてパターニングすることによって形成されたものであり、有機EL素子10のアノードを構成する。有機EL層13は、少なくとも有機化合物を含む発光層を有する単層又は複数の層を備えている。有機EL層13内の有機発光層以外に担体輸送層がある場合、この担体輸送層は有機化合物層であってもよく、無機化合物であってもよい。担体輸送層としては、正孔輸送層、電子輸送層等がある。有機EL層13は画素電極12の上に形成された正孔輸送層、発光層の二層構造であっても良いし、また発光層、電子輸送層からなる二層構造であっても良いし、担体輸送層と発光層との組合せ、層の数は任意に設定できる。また、これらの層構造において他の担体輸送層の担体輸送性を制限する中間層が介在した積層構造であっても良いし、その他の積層構造であっても良い。
画素電極12上には、担体輸送層として正孔輸送層16、有機化合物を含む発光層17が順に積層されて有機EL層13が形成されている。正孔輸送層16は、導電性高分子であるPEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)及びドーパントであるPSS(ポリスチレンスルホン酸)が好ましく、発光層17は、ポリフェニレンビニレン系発光材料、ポリフルオレン系発光材料等の共役二重結合高分子を有することが好ましい。
正孔輸送層16及び発光層17は、湿式塗布法(例えば、微細な液滴を吐出するインクジェット法や液体を流し込むノズルプリント法)によって成膜される。この場合、正孔輸送層16となるPEDOT及びPSSを含有する有機化合物含有液を画素電極12に塗布後乾燥して正孔輸送層16を成膜し、その後、発光層17となる発光材料を含有する有機化合物含有液を塗布して成膜する。
発光層17の上には、カソードとして機能する対向電極18が設けられている。対向電極18は、有機EL層13側の薄い電子注入層14と、電子注入層14上に設けられた透明導電層15とを備える。電子注入層14は、画素電極12よりも仕事関数の低い材料で形成されており、例えば、インジウム、マグネシウム、カルシウム、リチウム、バリウム、希土類金属の少なくとも一種を含む単体又は合金で形成されており、可視光が透過するように厚さが0.1nm〜50nmの薄膜であることが好ましい。あるいは、電子注入層14は、上記各種材料の層が積層された積層構造となっていても良い。
電子注入層14の上には、透明な導電性材料(例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO))を気相成長法によって成膜することによって透明導電層15が形成されている。
次に、有機EL素子10の製造方法について説明する。
まず、気相成長法によって導電性膜を基板11の表面にべた一面に成膜し、その導電性膜に対してフォトリソグラフィー法・エッチング法を順に施すことによって、画素電極12をパターニングする。画素電極12が複数の層構造の場合、まとめてパターニングしてもよいが、複数の層のエッチングの際に電池反応を引き起こしてしまう場合、下層を先にパターニング後、上層をパターニングしてもよい。この後、純水中に基板11ごと浸して超音波洗浄を行い、引き続きUVプラズマ装置により酸素プラズマを発生し洗浄及び画素電極12の親液化処理を行う。
次に、正孔注入材料(例えば導電性高分子であるPEDOT及びドーパントとなるPSS)を水に溶解した水溶性有機化合物含有液を画素電極12上に塗布し、正孔輸送層16を形成する。塗布方法としては、インクジェット法(液滴吐出法)、ノズルプリント法、その他の印刷方法を用いても良いし、ディップコート法、スピンコート法といったコーティング法を用いても良い。
正孔輸送層16を形成した後、正孔輸送層16を大気に曝露した状態で、基板11を載置しているステージを加熱して基板11を160〜200℃の温度で乾燥させ、残留溶媒の除去を行う。
次に、発光色の異なる画素ごとに共役二重結合高分子発光材料をそれぞれ疎水性の有機溶剤(例えば、キシレン、テトラリン、テトラメチルベンゼン、メシチレン)に溶かし、有機化合物含有液を準備する。そして、正孔輸送層16上に有機化合物含有液を塗布する。有機化合物含有液は親油性なため、正孔輸送層16をほとんど溶解しない。これにより、正孔輸送層16上に発光層17を成膜する。塗布方法としてはインクジェット法(液滴吐出法)、ノズルプリント法その他の印刷方法を用いて行う。
次に、不活性ガス雰囲気(例えば、窒素ガス雰囲気)下または真空中でステージを加熱して基板11を乾燥させ、残留溶媒の除去を行う。なお、真空中で成膜炉内に設けられたシーズヒータによって乾燥を行っても良い。
次に、気相成長法により電子注入層14を発光層上にべた一面に成膜する。具体的には、真空蒸着法によってインジウム、マグネシウム、カルシウム、リチウム、バリウム、希土類金属の少なくとも一種を含む単体又は合金の薄膜をべた一面に成膜する。次に、気相成長法により錫ドープ酸化インジウム(Indium Thin Oxide;ITO)や亜鉛ドープ酸化インジウム等の金属酸化物を有する透明導電層15をべた一面に成膜する。このあと、適宜保護封止膜を全体に被膜してもよい。以上により、トランジスタアレイパネル50上に有機EL素子10が形成される。電子注入層14は、透明導電層15より仕事関数が低いことが電子注入性の観点から好ましい。ここで、電子注入層14は透明導電層15の金属酸化物に含まれる酸素により部分酸化されて電子の注入障壁が生じてしまう。
次に、有機EL素子10に対し、電界アニールプロセスを行う。具体的には、有機EL素子10全体を正孔輸送層16及び発光層17のうち、低い方のガラス転移温度以下、例えば40℃以上150℃以下の温度に加熱する(アニーリング)。同時に、有機EL素子10のアノードとカソードとの間に順バイアスに電圧を印加して電流を流す。電圧の大きさは、有機EL素子10が発光する程度である。このとき、電界アニールプロセスは、一定電流を有機EL素子10に流し続けて有機EL素子10に印加される電圧値がほぼ一定になるまで続けるか、或いは一定電圧を有機EL素子10に印加して有機EL素子10に流れる電流値がほぼ一定になるまで続ける。
上記電界アニールプロセスを経ることで、後述の実施例に示すように、有機EL素子の輝度や発光効率等の発光特性が向上する。これには、以下のような理由が考えられる。
すなわち、電子注入層14の上に気相成長法により透明導電層15を形成すると、電子注入層14を構成する仕事関数の低い材料が透明導電層15との界面で部分的に酸化し、透明導電層15から発光層17へのキャリア(電子)の注入障壁が形成される。これに対し、有機EL素子10を加熱しながら電圧を印加すると、加熱したことにより正孔輸送層16、発光層17内でのキャリアの移動度が高くなる。すると、外部から印加した電圧は、電界アニールプロセス前より相対的に抵抗が高くなった注入障壁に集中し、注入障壁に強電界がかかる。この強電界により、電子注入層14と透明導電層15との界面の構造が変化し、電子の注入性が改善されると考えられる。
以下、本実施の形態について実施例を挙げることによりさらに具体的に示す。
〔有機EL素子の作成〕
あらかじめITOからなる画素電極を形成したガラス基板を、純水中で超音波洗浄し、さらにUVプラズマ装置を用いて酸素プラズマ処理を行い表面の清浄化を行った。次に、PEDOT/PSS溶液を、ガラス基板のパターン形成面にスピンコートし、200℃で20分間乾燥させ、膜厚50nm程度の正孔輸送層を形成した。さらに、正孔輸送層の上に、ポリフルオレンのキシレン溶液をスピンコートし乾燥して層厚70〜80nm程度の発光層を形成した。その後、真空雰囲気で120℃で30分間乾燥させた。
発光層を形成した基板を真空蒸着用のチャンバに入れ、10-4Pa以下の圧力にし、発光層上に0.05nm/sの成膜レートでCaを蒸着し、12nmの膜厚の電子注入層を形成した。次に、電子注入層を形成した基板を対向ターゲット型のスパッタ装置のチャンバに入れ、0.1Paの圧力下で1.5kWの電力として、電子注入層上に膜厚50nm程度のITOからなる対向電極をスパッタ成膜した。
〔電界アニールプロセス〕
作成した有機EL素子を窒素雰囲気のグローブボックス内のホットプレートに載せて120℃に加熱しながら、画素電極と対向電極との間に3.5Vの電圧を順バイアス方向に印加し、一定電流値となる時間(2分間)になるまで発光させた。
<比較例1>
対向電極をITOの代わりにアルミニウムにより成膜し、ボトムエミッション方式とした。
<比較例2>
実施例1の電界アニールプロセスにおいて、加熱のみを行い、電圧の印加を行わなかった。それ以外は、実施例1と同様である。
<比較例3>
電界アニールプロセスを行わなかった点以外は、実施例1と同様である。
実施例1、比較例1〜3の有機EL素子に電圧を印加し、電流量、輝度を計測した。輝度については、比較例1では基板の下面側より取り出された光量を、実施例1、比較例2,3では基板の上面側及び下面側より取り出された光量の合計した。その結果を図2〜4に示す。
<結果>
図2は、実施例1、比較例1〜3の有機EL素子に印加した電圧と得られた輝度との関係を示したグラフである。電界アニールプロセスにおいて加熱及び電圧の印加をした有機EL素子(実施例1)は、より対向電極のシート抵抗の低いボトムエミッション方式のもの(比較例1)よりも発光特性が悪いものの、電界アニールプロセスにおいて加熱のみをしたもの(比較例2)、電界アニールプロセスを行わなかったもの(比較例3)よりも同じ電圧を印加したときの発光輝度が高く、同じ輝度を得るのに必要な電圧が低減されたことがわかる。
図3は、実施例1、比較例1〜3の有機EL素子に電圧を印加したときに流れる電流密度を示したグラフである。電界アニールプロセスにおいて加熱及び電圧の印加をした有機EL素子(実施例1)は、ボトムエミッション方式のもの(比較例1)よりも対向電極が高抵抗であるものの、電界アニールプロセスにおいて加熱のみをしたもの(比較例2)、電界アニールプロセスを行わなかったもの(比較例3)よりも導電性が改善されたことがわかる。
図4は、実施例1、比較例1〜3の有機EL素子の輝度と発光効率の関係を示したグラフである。電界アニールプロセスにおいて加熱及び電圧の印加をした有機EL素子(実施例1)は、ボトムエミッション方式のもの(比較例1)よりも発光効率が悪いものの、電界アニールプロセスにおいて加熱のみをしたもの(比較例2)、電界アニールプロセスを行わなかったもの(比較例3)よりも発光効率が改善されたことがわかる。
このように、トップエミッション方式の有機EL素子に対し、電界アニールプロセスにおいて加熱及び電圧の印加をすることにより、素子効率を改善することができることがわかった。
〔有機EL素子の作成〕
下地となる銀、アルミ合金膜上にITOを25nmの膜厚で被膜した画素電極を備えるガラス基板を、純水中で超音波洗浄し、さらにUVプラズマ装置を用いて酸素プラズマ処理を行い表面の清浄化を行った。次に、PEDOT/PSS溶液を、ガラス基板のパターン形成面にスピンコートし、200℃で20分間乾燥させ、膜厚40〜50nm程度の正孔輸送層を形成した。さらに、正孔輸送層の上に、ポリフルオレンのキシレン溶液をスピンコートし乾燥して層厚70〜80nm程度の発光層を形成した。その後、真空雰囲気で120℃で30分間乾燥させた。
発光層を形成した基板を真空蒸着用のチャンバに入れ、10-4Pa以下の圧力にし、発光層上に0.05nm/sの成膜レートでCaを蒸着し、15nmの膜厚の電子注入層を形成した。次に、電子注入層を形成した基板を対向ターゲット型のスパッタ装置のチャンバに入れ、0.1Paの圧力下で1.5kWの電力として、電子注入層上に膜厚100nm程度のITOからなる対向電極をスパッタ成膜した。
上記製法で作成された有機EL素子は、縦横2mm角の複数の画素を備えるパネルであり、このパネルを複数用意し、1つの画素に電界アニール処理しない状態で、画素電極及び対向電極間に印加された電圧に対して流れる電流を測定し、その後、他方の画素に電界アニール処理してから、画素電極及び対向電極間に印加された電圧に対して流れる電流を測定した。ここでの電界アニール処理は、窒素雰囲気で120℃で1分間、加熱しながら定電流を流してなるものである。
図5〜図8は、各パネルのそれぞれ上記他方の画素において、電界アニール時に画素電極及び対向電極間に順バイアス方向に流した定電流を0.2mA、0.6mA、1.0mA、1.5mAにしたものを示している。
図7に示す、1.0mA、つまり、250A/m2の電流密度の電界アニール処理をしたものが最も電流を流しやすく、次いで1.5mAつまり、375A/m2の電流密度の電界アニール処理したもの、0.6mAつまり、150A/m2の電流密度の電界アニール処理したもの、0.2mAつまり、50A/m2の電流密度の電界アニール処理したもの、の順に電流を流しやすい、つまり発光しやすいことが確認された。したがって、電流密度が50〜375A/m2の電界アニールを行うことによって、電界アニールを行わないよりも効果があり、特に電流密度が250〜375A/m2の電界アニールを行うことが特に効果的であった。
なお、各有機EL素子の下地となる銀、アルミ合金膜の膜厚は同等であり、図5〜図8に示す特性の有意差順には影響がない。また電界アニール時のアニール温度は、有機EL素子の複数の担体輸送層のうち、最もガラス転移温度の低いもののガラス転移温度を超えると特性が著しく劣化することが確認され、最もガラス転移温度の低い担体輸送層のガラス転移温度未満であることが好ましい。また40℃未満の電界アニールにおいても、著しい改善が見られなかった。
実施例3では、電界アニールの条件が、窒素雰囲気中、1分間、6.0Vの定電圧(初期電流密度179.3A/m2)を画素電極及び対向電極間に順バイアス方向に印加するとともに120℃で加熱したこと以外は実施例2と同じである。
実施例4では、電界アニールの条件が、窒素雰囲気中、1分間、6.6Vの定電圧(初期電流密度337.6A/m2)を画素電極及び対向電極間に順バイアス方向に印加するとともに120℃で加熱したこと以外は実施例2と同じである。
実施例5では、電界アニールの条件が、窒素雰囲気中、10分間、3.5Vの定電圧(初期電流密度7.0A/m2)を画素電極及び対向電極間に順バイアス方向に印加するとともに120℃で加熱したこと以外は実施例2と同じである。
<比較例4>
比較例4では、電界アニールを行わない以外は実施例2と同じである。
図9〜図13は、それぞれ実施例3〜実施例5及び比較例4における輝度−効率(lm/W)、輝度−効率(cd/A)特性、電流密度−輝度特性、電圧−輝度特性、電圧−電流密度特性を示している。
実施例3〜5はいずれも、比較例4より特性が向上しており、特に実施例3が効率の点で著しく改善が見られた。このことから、実施例5のように有機EL素子のしきい値程度の電流しか流れない低電圧を比較的長時間印加するよりも、実施例3のように有機EL素子のしきい値を十分越える電流を流して比較的短い時間で印加することが効果的であることが確認された。
以上のことから電界アニール条件において、加熱するとともに順バイアス方向に電流又は電圧印加する時間が1分〜2分程度で、電流密度が50〜375A/m2で、加熱温度が有機EL素子の単数或いは複数の担体輸送層のうち、最もガラス転移温度の低いもののガラス転移温度未満であることが好ましい。
<第2実施形態>
図14は、ELディスプレイパネルを厚さ方向に切断した断面図である。このELディスプレイパネルにおいては、赤、青及び緑のサブピクセルによって1ドットの画素が構成され、このような画素がマトリクス状に配列されている。水平方向の配列に着目すると赤のサブピクセル、青のサブピクセル、緑のサブピクセルの順に繰り返し配列され、垂直方向の配列に着目すると同じ色が一列に配列されている。
このELディスプレイパネルにおいては、サブピクセルに各種の信号を出力するために、複数の走査線(図示せず)、信号線Y及び供給線(図示せず)が設けられている。走査線及び供給線と、信号線Yとは互いに直行する方向に延在している。
サブピクセルは、3つのnチャネル型トランジスタ21〜23と、キャパシタ(図示せず)と、有機EL素子20とを有する。3つのnチャネル型トランジスタ21〜23及びキャパシタは、走査線、信号線Y及び供給線の入力信号に応じて有機EL素子20に電圧を印加する。
図14に示すように、絶縁基板2の上にトランジスタ21〜23のゲートが設けられるとともに、図示しないがキャパシタの一方の電極、走査線及び供給線が設けられ、これらが共通のゲート絶縁膜31によって被覆されている。絶縁膜31の上には、トランジスタ21〜23のソース及びドレイン、キャパシタの他方の電極、信号線Yが設けられ、これらが共通の保護絶縁膜32によって被覆されている。
保護絶縁膜32には、樹脂を硬化させた平坦化膜33が積層されている。平坦化膜33の表面が平坦となり、トランジスタ21〜23、走査線、信号線Y及び供給線による凹凸が解消されている。なお、絶縁基板2から平坦化膜33までの積層構造がトランジスタアレイパネル50である。
平坦化膜33上には、サブピクセル電極20a(画素電極)がマトリクス状に配列されている。なお、これらサブピクセル電極20aは、気相成長法によって平坦化膜33上に成膜された導電性膜(例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO))をフォトリソグラフィー法及びエッチング法を用いてパターニングすることによって形成されたものである。それぞれのサブピクセルにおいてコンタクトホール91が平坦化膜33及び保護絶縁膜32を貫通するよう形成され、コンタクトホール91に埋められた導電性パッド92によってサブピクセル電極20aがトランジスタ23のソースに接続されている。
平坦化膜33上には、サブピクセル電極20aの他に絶縁膜34が形成されている。絶縁膜34はサブピクセル電極20aの間を縫うように網目状に形成されるとともにサブピクセル電極20aの一部外縁部に重なり、サブピクセル電極20aを囲繞している。
絶縁膜34上には、銅、銀、金、アルミ又はそれらを主成分とした合金を含む金属隔壁Wが形成されている。金属隔壁Wは垂直方向のサブピクセル電極20aの列とその隣りのサブピクセル電極20aの列との間において垂直方向に延在し、信号線Yと金属隔壁Wが平行となっているとともに平面視して重なっている。金属隔壁Wは、メッキ法により形成されたものであり、トランジスタ21〜23の各電極、走査線、信号線Y及び供給線よりも十分に厚い。また、これら金属隔壁Wは、サブピクセルが配列されている領域の外側において互いに接続され、電子注入層20c及び対向電極20d(透明導電膜)とも導通している。金属隔壁Wは電子注入層20c及び対向電極20dのシート抵抗を下げ、電子注入層20c及び対向電極20dの膜内電位差を消失させる作用をもたらす。なお、金属隔壁Wの表面に金メッキを施してさらに導電性を向上させても良い。
金属隔壁Wの表面には、撥液性を有した撥液性導通層36が成膜されている。撥液性導通層36は、次の化学式(1)に示されたトリアジルトリチオールのメルカプト基(−SH)の水素原子(H)が還元離脱し、硫黄原子(S)が選択的に金属隔壁Wの表面に酸化吸着したものである。なお、或る液体に対して接触角が50°以上になる状態を撥液性といい、或る液体に対して接触角が40°以下になる状態を親液性という。
Figure 2007109629
撥液性導通層36は、金属隔壁Wの表面にトリアジルトリチオール分子の極めて薄い分子層構造を形成したものであるから、非常に低抵抗であり、厚さ方向に電気的に導通することができる。トリアジルトリチオール分子は、選択的に金属と結合するが、ITO等の金属酸化物や、有機物には撥液性を示すほど被膜することはない。なお、撥液性を顕著にするためにトリアジルトリチオールに代えて、次の化学式(2)に示すようにトリアジルトリチオールのメルカプト基(−SH)がフッ化アルキルを含む撥液性官能基に置換された誘導体を用いても良い。撥液性官能基は化学式(2)に示したもの以外でも良い。なお、化学式(2)の化合物はメルカプト基(−SH)の水素原子(H)が還元離脱し、硫黄原子(S)が金属隔壁Wの表面に酸化吸着することで、撥液性導通層36が形成される。
Figure 2007109629
ただし、mは1以上の整数であり、好ましくは2であり、nは1以上の整数であり、好ましくは3である。
サブピクセル電極20a上には正孔輸送層20e、発光層20fが順に積層されて有機EL層20b(有機化合物層)が形成されている。正孔輸送層20eは、導電性高分子であるPEDOT及びドーパントであるPSSからなり、発光層20fは、ポリフェニレンビニレン系発光材料やポリフルオレン系発光材料等の共役ポリマからなる。なお、有機EL層20bは発光層の上にさらに電子輸送層を設けても良い。また、有機EL層20bはサブピクセル電極20aの上に形成された発光層、電子輸送層からなる二層構造であっても良いし、担体輸送層と発光層との組合せは任意に設定できる。また、これらの層構造において適切な層間に担体輸送を制限するインタレイヤ層が介在した積層構造であっても良いし、その他の積層構造であっても良い。
正孔輸送層20e及び発光層20fは、撥液性導通層36の形成後に湿式塗布法(例えば、インクジェット法)によって成膜される。この場合、正孔輸送層20eとなるPEDOT及びPSSを含有する有機化合物含有液をサブピクセル電極20aに塗布して成膜し、その後、発光層20fとなる
共役ポリマ発光材料を含有する有機化合物含有液を塗布して成膜するが、厚膜の金属隔壁Wが設けられているので、更には金属隔壁Wの表面に撥液性導通層36が形成されているので、隣り合うサブピクセル電極20aに塗布された有機化合物含有液が金属隔壁Wを越えて混ざり合うことを防止することができる。
なお、サブピクセルが赤の場合には発光層20fが赤色に発光し、サブピクセルが緑の場合には発光層20fが緑色に発光し、サブピクセルが青の場合には発光層20fが青色に発光するように、それぞれの材料を設定する。
発光層20f上には、有機EL素子20のカソードを構成する電子注入層20cが成膜されている。電子注入層20cは、全てのサブピクセルに共通して形成された共通電極であり、べた一面に成膜されている。電子注入層20cがべた一面に成膜されることで、電子注入層20cが撥液性導通層36を挟んで金属隔壁Wを被覆している。撥液性導通層36は極めて薄い膜であるので電子注入層20cと金属隔壁Wは撥液性導通層36を介して導通している。低抵抗の金属隔壁Wを張り巡らされたことによって、電子注入層20cの電位はどのサブピクセルにおいても均等になっている。
電子注入層20cは、サブピクセル電極20aよりも仕事関数の低い材料で形成されており、例えば、インジウム、マグネシウム、カルシウム、リチウム、バリウム、希土類金属の少なくとも一種を含む単体又は合金で形成されている。あるいは、電子注入層20cは、上記各種材料の層が積層された積層構造となっていても良い。
電子注入層20c上には、透明な導電性材料(例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)又はカドミウム−錫酸化物(CTO))を気相成長法によって成膜することによって対向電極20d(透明導電膜)が形成されている。
なお、サブピクセル電極20a、有機EL層20b、電子注入層20c、対向電極20dの順に積層されたものが有機EL素子20である。
次に、トランジスタアレイパネル50上へ有機EL素子20を形成し、ELディスプレイパネルを製造する製造方法について説明する。
まず、トランジスタアレイパネル50の保護絶縁膜32及び平坦化膜33にコンタクトホール91を形成し、メッキ法等によってコンタクトホール91内に導電性パッド92を形成する。このとき、トランジスタ23のソースが露出するようにコンタクトホール91を形成するが、走査線、信号線Y及び供給線の端子部を露出するように形成してもよい。
次に、気相成長法によって導電性膜を平坦化膜33の表面べた一面に成膜し、その導電性膜に対してフォトリソグラフィー法・エッチング法を順に施すことによって、サブピクセル電極20aをパターニングする。
次に、気相成長法によって絶縁膜を成膜後、絶縁膜に対してフォトリソグラフィー法・エッチング法を順次行うことで、その絶縁膜を網目状の下地層となる絶縁膜34にパターニングする。これにより、サブピクセル電極20aが露出される。次に、水平方向に隣り合うサブピクセル電極20aの間であってその絶縁膜34の上に金属隔壁Wをメッキ法によって成長させる。
次に、紫外線/オゾン洗浄法によってトランジスタアレイパネル50を洗浄する。
次に、表面全体にトリアジンチオール化合物またはトリアジンチオール誘導体(化学式(1)又は化学式(2))の水溶液をトランジスタアレイパネル50に塗布することによって、或いは、トランジスタアレイパネル50をトリアジンチオール化合物またはトリアジンチオール誘導体の水溶液に浸漬することによって、金属隔壁Wの表面処理を行う。トリアジンチオール化合物またはトリアジンチオール誘導体の性質により、金属隔壁Wの表面にはトリアジンチオール水溶液が塗布されて、金属隔壁Wの表面には撥液性導通層36が形成されるが、サブピクセル電極20aのような金属酸化物や絶縁膜の表面には撥液性導通層がほとんど形成されない。
ここで、化学式(2)のフッ素系トリアジンジチオール誘導体は、水に難溶又は不溶であるが、同モル量のNaOH又はKOHの水溶液に溶解し、フッ素系トリアジンジチオール誘導体水溶液を調製することができる。水溶液の濃度は、1×10-4〜1×10-2mol/Lの範囲とする。フッ素系トリアジンジチオール誘導体水溶液を用いる場合には、水溶液の温度を20〜30℃とし、浸漬時間を1〜10分とすることが好ましい。フッ素系トリアジンジチオール誘導体のフッ素は多い程、撥水性を示すが溶媒に溶解しにくくなるので多すぎないことが好ましい。
なお、化学式(1)、化学式(2)のトリアジンチオール水溶液の代わりに、6-ジメチルアミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジチオール−ナトリウム塩の水溶液を用いても良い。この水溶液の濃度を1×10-3mol/Lに調整し、その水溶液の温度を20〜30℃とし、浸漬時間を1〜30分とした。
また、トリアジンチオール水溶液として、6-ジドデシルアミノ-1,3,5-トリアジン-2,4-ジチオール−ナトリウム塩の水溶液を用いても良い。この水溶液の濃度を1×10-3mol/Lに調整し、その水溶液の温度を30〜50℃とし、浸漬時間を1〜30分とした。
なお、上述のトリチオールやジチオールに限らず、モノチオールとしてもよく、モノチオールの場合、フッ化アルキルを含む撥液性官能基を一つまたは二つ設けてもよい。
化学式(1)、化学式(2)等のトリアジンチオール水溶液にトランジスタアレイパネル50を浸漬した後、そのトランジスタアレイパネル50を取り出し、アルコールによってそのトランジスタアレイパネル50をすすぐ。これにより、余分なトリアジンチオールを洗い流す。
次に、そのトランジスタアレイパネル50を水で二次洗浄した後、不活性ガス(例えば、窒素ガス(N2))をトランジスタアレイパネル50に吹き付けることにより、トランジスタアレイパネル50を乾燥させる。
次に、親水性の溶剤に対して溶解性を示し且つ疎水性の溶剤に対して難溶性又は不溶性である正孔注入材料(例えば導電性高分子であるPEDOT及びドーパントとなるPSS)を水に溶解した有機化合物含有液をサブピクセル電極20aに塗布する。塗布方法としては、インクジェット法(液滴吐出法)、その他の印刷方法を用いても良いし、ディップコート法、スピンコート法といったコーティング法を用いても良い。サブピクセル電極20aごとに独立して正孔輸送層20eを成膜するためには、インクジェット法等の印刷方法が好ましい。
このように湿式塗布法により正孔輸送層20eを形成した場合、厚膜の金属隔壁Wが設けられているから、更には金属隔壁Wの表面に撥液性導通層36がコーティングされているから、隣り合うサブピクセル電極20aに塗布された有機化合物含有液が金属隔壁Wを越えて混ざり合わない。そのため、サブピクセル電極20aごとに独立して正孔輸送層20eを形成することができる。
更に、撥液性導通層36の撥液性によって、サブピクセル電極20aに塗布された有機化合物含有液がサブピクセル電極20aの外縁部で厚くならないので、正孔輸送層20eを均一な膜厚で成膜することができる。
正孔輸送層20eを形成した後、正孔輸送層20eを大気に曝露した状態で、ホットプレートを用いてトランジスタアレイパネル50を160〜200℃の温度で乾燥させ、残留溶媒の除去を行う。
次に、発光色が赤、緑、青の共役ポリマ発光材料をそれぞれ疎水性の有機溶剤(例えば、テトラリン、テトラメチルベンゼン、メシチレン)に溶かし、赤、緑、青それぞれの有機化合物含有液を準備する。そして、赤のサブピクセルの正孔輸送層20e上には赤の有機化合物含有液を塗布し、緑のサブピクセルの正孔輸送層20e上には緑の有機化合物含有液を塗布し、青のサブピクセルの正孔輸送層20e上には青の有機化合物含有液を塗布する。これにより、正孔輸送層20e上に発光層20fを成膜する。塗布方法としてはインクジェット法(液滴吐出法)、その他の印刷方法を用いて、色ごとに塗り分けを行う。
このように湿式塗布法により正孔輸送層20e及び発光層20fを形成した場合、厚膜の金属隔壁Wが設けられているから、更には金属隔壁Wの表面に活性な撥液性導通層36がコーティングされているから、隣り合うサブピクセルに塗布された有機化合物含有液が金属隔壁Wを越えて混ざり合わない。そのため、サブピクセルごとに独立して発光層20fを形成することができる。
次に、不活性ガス雰囲気(例えば、窒素ガス雰囲気)下でホットプレートによってトランジスタアレイパネル50を乾燥させ、残留溶媒の除去を行う。なお、真空中でシーズヒータによる乾燥を行っても良い。
次に、気相成長法により電子注入層20cをべた一面に成膜する。具体的には、真空蒸着法によってCa又はBaの薄膜をべた一面に成膜する。次に、気相成長法により対向電極20dをべた一面に成膜する。
以上により、トランジスタアレイパネル50上に有機EL素子20が形成される。
次に、封止基板により封止された有機EL素子20に対し、電界アニールプロセスを行う。具体的には、封止基板を接着したトランジスタアレイパネル50全体を加熱し、40℃以上150℃以下の温度にする(アニーリング)。同時に、有機EL素子20のサブピクセル電極20aと対向電極20dとの間に所定の電圧又は所定の電流を印加する。電圧の大きさは、有機EL素子20が発光する程度である。このとき、電界アニールプロセスは、一定電流を有機EL素子20に流し続けて有機EL素子20に印加される電圧値がほぼ一定になるまで続けるか、或いは一定電圧を有機EL素子20に印加して有機EL素子20に流れる電流値がほぼ一定になるまで続ける。
次に、封止基板(例えば、メタルキャップ、ガラス基板)に紫外線硬化性又は熱硬化性の接着剤を塗布し、その接着剤によって封止基板を対向電極20dに接着する。
以上により、ELディスプレイパネルが完成する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、上記電界アニールプロセスを経ることで、有機EL素子20の輝度や発光効率等の発光特性を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、電界アニールプロセスにおいては有機EL素子20の有機EL層13、20bが著しく劣化せず、且つ十分なエージングができる40℃以上150℃以下の任意の温度にすることができる。また、正孔輸送層や発光層等の厚さも適宜変更可能であり、有機EL素子に印加する電圧もそれに応じて適宜変更可能であることはもちろんである。
本発明の実施形態のEL素子を示す断面図である。 実施例の有機EL素子に印加した電圧と得られた輝度との関係を示したグラフである。 実施例の有機EL素子に電圧を印加したときに流れる電流密度を示したグラフである。 実施例の有機EL素子の輝度と発光効率の関係を示したグラフである。 電界アニール時に0.2mAの電流を流した場合の電圧−電流特性及び電界アニールを行わない場合の電圧−電流を示したグラフである。 電界アニール時に0.6mAの電流を流した場合の電圧−電流特性及び電界アニールを行わない場合の電圧−電流を示したグラフである。 電界アニール時に1.0mAの電流を流した場合の電圧−電流特性及び電界アニールを行わない場合の電圧−電流を示したグラフである。 電界アニール時に1.5mAの電流を流した場合の電圧−電流特性及び電界アニールを行わない場合の電圧−電流を示したグラフである。 実施例3〜実施例5及び比較例4での輝度−効率(lm/W)特性を示したグラフである。 実施例3〜実施例5及び比較例4での輝度−効率(cd/A)特性を示したグラフである。 実施例3〜実施例5及び比較例4での電流密度−輝度特性を示したグラフである。 実施例3〜実施例5及び比較例4での電圧−輝度特性を示したグラフである。 実施例3〜実施例5及び比較例4での電圧−電流密度特性を示したグラフである。 本発明の実施形態のELディスプレイパネルを示す断面図である。
符号の説明
10,20 エレクトロルミネッセンス素子
11 基板
12 画素電極(陽極)
13,20b 有機EL層(有機化合物層)
14,20c 電子注入層
15,20d 対向電極(透明導電膜)
20a サブピクセル電極(画素電極)
50 トランジスタアレイパネル

Claims (16)

  1. 基板上に電極、少なくとも一層以上の有機化合物層、対向電極が連続して形成されたエレクトロルミネッセンス素子に、50〜375A/m2の電流密度の電流を流しながら加熱する電界アニール処理を行う工程を有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  2. 前記電界アニール時の加熱温度は、前記有機化合物層のガラス転移温度未満であることを特徴とする請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  3. 前記電界アニール時の加熱時間は、1〜2分であることを特徴とする請求項1または2に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  4. 前記電界アニール時の電流を流す時間は1〜2分であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  5. 前記電界アニール処理は、定電流を流すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  6. 前記電界アニール処理は、定電圧を印加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  7. 前記エレクトロルミネッセンス素子は、トップエミッション構造であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  8. 前記対向電極は電子注入層と、金属酸化物を有する透明導電層とを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
  10. 基板上に電極、少なくとも一層以上の有機化合物層、対向電極が連続して形成されたエレクトロルミネッセンス素子に、1〜2分間、電流を流しながら加熱する電界アニール処理を行う工程を有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  11. 前記電界アニール時の加熱温度は、前記有機化合物層のガラス転移温度未満であることを特徴とする請求項10に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  12. 前記電界アニール時の電流密度は、50〜375A/m2であることを特徴とする請求項10または11に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
  14. 基板上に電極、少なくとも一層以上の有機化合物層、対向電極が連続して形成されたエレクトロルミネッセンス素子に、1〜2分間、50〜375A/m2の電流密度の電流を流しながら加熱する電界アニール処理を行う工程を有することを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  15. 前記電界アニール時の加熱温度は、前記有機化合物層のガラス転移温度未満であることを特徴とする請求項14に記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  16. 請求項14または15に記載の製造方法によって製造されたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス素子。
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