JP2007105969A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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JP2007105969A
JP2007105969A JP2005298465A JP2005298465A JP2007105969A JP 2007105969 A JP2007105969 A JP 2007105969A JP 2005298465 A JP2005298465 A JP 2005298465A JP 2005298465 A JP2005298465 A JP 2005298465A JP 2007105969 A JP2007105969 A JP 2007105969A
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Yoshikazu Koike
良和 小池
Kunio Tabata
邦夫 田端
Koji Higuchi
浩司 樋口
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Abstract

【課題】記録媒体の搬送経路が複数の経路に区分されていても、適切なタイミングでイ
ンク滴を吐出して記録を行うことができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】ベルト23a〜23cの外周面に載置位置49で載置される記録用紙Pを、
ベルト23a〜23cの搬送力でX方向に搬送し、この搬送力がベルト25a〜25dの
搬送力に変化する搬送力変化位置57に記録用紙Pの先端部47が到達するまでの間は、
インク滴の吐出タイミングを第1のリニアエンコーダ29でのスケール検出信号に基づく
第1の吐出タイミングとし、先端部47が搬送力変化位置57に到達した時点で吐出タイ
ミングを、第2のリニアエンコーダ31でのスケール検出信号に基づく第2の吐出タイミ
ングに切り替える。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
近年、ノズルからインク滴を吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に
おいて、記録速度の高速化の要望から、多数のノズルを記録媒体の幅以上の長さに亘って
配列したライン型の記録ヘッド(以下、ラインヘッドという)を備えたインクジェット記
録装置(以下、ライン型インクジェット記録装置という)が実用化されている。
このライン型インクジェット記録装置では、従来、ラインヘッドのクリーニングユニッ
ト(キャップ)を、記録用紙(記録媒体)に記録が行われる領域である記録領域の外側の
非画像領域(非記録領域)に配設するとともに、記録領域にあるラインヘッドを、非画像
領域でノズルがクリーニングユニットに対向する位置まで回動させてクリーニングを実施
するようにした構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−103638号公報(第4頁、図5及び図6)
上記特許文献1に記載された従来例では、記録ヘッド(ラインヘッド)を記録領域と非
記録領域との間を回動させるようになっている。つまり、特許文献1に記載された従来例
では、精密部品の集合体である記録ヘッドに衝撃による損傷を与えることなく、この記録
ヘッドを回動させなければならないため、衝撃を与えずに回動させるための機構や制御が
複雑になるという課題や、衝撃を与えずに回動させるのにかかる時間を短縮することが困
難であるという課題がある。また、非記録領域にクリーニングユニット(キャップ)を設
けなければならないため、インクジェット記録装置の小型化が困難であるという課題もあ
る。
これらの課題を解決するために、本出願人は、図12に示すインクジェット記録装置I
JPの構成を提案している(PCT/JP2005/000778)。このインクジェッ
ト記録装置IJPは、複数の搬送ベルトV1及びV2を、それぞれ第1従動ローラFS1
及び駆動ローラDS間と駆動ローラDS及び第2従動ローラFS2間とに交互に架設した
構成を有する用紙搬送部CVを備え、ヘッドユニットHUを搬送ベルト同士の間に対向す
る位置に配設するとともに、各ヘッドユニットHUのノズルを覆うキャップCAを記録用
紙Pの搬送経路を挟んで各ヘッドユニットHUに対向する位置に配設した構成を有してい
る。そして、キャップCAでノズルを覆うときには、キャップCAが図中矢印方向に上昇
して各ヘッドユニットHUに当接するようになっている。なお、この図の符号Moは、駆
動ローラDSを駆動するための動力を発生するモータを示す。
このインクジェット記録装置IJPの用紙搬送部CVは、平面図である図13(a)に
示すように、記録用紙Pの搬送方向であるX方向の上流から下流に向かって、第1従動ロ
ーラFS1、駆動ローラDS及び第2従動ローラFS2がこの順序で配設され、搬送ベル
トV1が第1従動ローラFS1及び駆動ローラDS間に架設された第1搬送部CV1と、
第1搬送部CV1に駆動ローラDS部で連接し、搬送ベルトV2が駆動ローラDS及び第
2従動ローラFS2間に架設された第2搬送部CV2とで構成されている。この用紙搬送
部CVは、搬送ベルトV1及び搬送ベルトV2が共通の駆動ローラDSで駆動され、それ
ぞれ、正面図である図13(b)で見て反時計方向に回転して、記録用紙PをX方向に搬
送する。
ここで、一般的にインクジェット記録装置では、記録用紙の搬送位置に基づいてインク
滴の吐出タイミングを計り、記録を行うようになっている。上述した用紙搬送部CVでは
、例えば、搬送ベルトV1の1本の一側縁にリニアスケールを設け、リニアスケールのス
ケールをエンコーダで検出して記録用紙Pの搬送位置を把握し、この搬送位置に基づいて
吐出タイミングを計るようにすることが考えられる。つまり、リニアスケール及びエンコ
ーダで搬送ベルトV1の1本の回転位置を検出し、この回転位置から把握される記録用紙
Pの搬送位置に基づいて、第1搬送部CV1における吐出タイミング及び第2搬送部CV
2における吐出タイミングの両方を計るようにする。
しかしながら、この用紙搬送部CVでは、図13(b)に示すように、第1搬送経路P
L1で搬送ベルトV1が張り側となり、第2搬送経路PL2で搬送ベルトV2が緩み側と
なるため、第1搬送部CV1の搬送速度と第2搬送部CV2の搬送速度とが異なることが
ある。第1搬送部CV1と第2搬送部CV2とで搬送速度が異なると、エンコーダで検出
される搬送ベルトV1の回転位置に基づいて第1搬送部CV1及び第2搬送部CV2の両
方の吐出タイミングを計る上述の例では、第2搬送部CV2における吐出タイミングが適
切なタイミングにならないという未解決の課題がある。
本発明は、この未解決の課題に着目してなされたものであり、記録媒体の搬送経路が複
数の経路に区分されていても、適切なタイミングでインク滴を吐出して記録を行うことが
できるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、記録媒体を搬送する無端状の第1の搬送ベルトを、駆動ローラに巻回す
るとともに当該駆動ローラよりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に向けて架設し、前記
記録媒体を搬送する無端状の第2の搬送ベルトを、前記駆動ローラに前記第1の搬送ベル
トとは当該駆動ローラの軸方向に交互に並ぶように巻回するとともに、前記駆動ローラよ
りも前記搬送方向の下流側に向けて架設した構成を有する記録媒体搬送手段と、インク滴
を吐出するノズルが形成されており、前記記録媒体搬送手段によって搬送される前記記録
媒体の前記第1及び第2の搬送ベルトに載置される側の面とは反対側の記録面に、前記イ
ンク滴の吐出が許可された吐出タイミングで前記インク滴を吐出して、前記搬送方向とは
直交する方向で1列に整列する複数のドットを移動することなく形成可能に構成された記
録ヘッドと、前記第1の搬送ベルトの回転量に基づいて第1の前記吐出タイミングを生成
する第1のタイミング生成部と、前記第2の搬送ベルトの回転量に基づいて第2の前記吐
出タイミングを生成する第2のタイミング生成部と、を備え、前記記録ヘッドは、前記記
録媒体が前記第1の搬送ベルトに供給されたときに、前記第1の吐出タイミングで前記イ
ンク滴を吐出し、前記第1の搬送ベルトに供給された前記記録媒体が前記第1の搬送ベル
トから前記第2の搬送ベルトに送り出されて前記駆動ローラをまたいだ状態で、前記第2
の搬送ベルトでの前記記録媒体の搬送力が、前記第1の搬送ベルトでの当該記録媒体の搬
送力以上になったときに、前記第1の吐出タイミングから前記第2の吐出タイミングに切
り替えられて、当該第2の吐出タイミングで前記インク滴を吐出して記録を行うようにな
っていることを特徴とする。
ここで、搬送力とは、搬送ベルトと記録媒体との間で、記録媒体の搬送方向に沿って記
録媒体に作用する最大静止摩擦力である。
この第1の発明では、駆動ローラに巻回されてこの駆動ローラよりも搬送方向で上流側
に向けて架設される第1の搬送ベルトと、駆動ローラに第1の搬送ベルトとは軸方向に交
互に並ぶように巻回され、駆動ローラよりも搬送方向で下流側に向けて架設される第2の
搬送ベルトとを備えた記録媒体搬送手段が、記録媒体を第1及び第2の搬送ベルトで駆動
ローラの上流側から下流側へ搬送する。記録ヘッドは、記録媒体搬送手段によって搬送さ
れる記録媒体の記録面に吐出タイミングでノズルからインク滴を吐出して、移動をともな
わずに記録を行う。
この吐出タイミングには、第1のタイミング生成部が第1の搬送ベルトの回転量に基づ
いて生成する第1の吐出タイミングと、第2のタイミング生成部が第2の搬送ベルトの回
転量に基づいて生成する第2の吐出タイミングとがある。そして、記録媒体が第1の搬送
ベルトに供給されると、記録ヘッドは、第1の吐出タイミングでインク滴を吐出し、この
記録媒体が駆動ローラをまたいで第2の搬送ベルトに送り出されて、第2の搬送ベルトで
の搬送力が第1の搬送ベルトでの搬送力以上になったときに第2の吐出タイミングに切り
替えられ、この第2の吐出タイミングでインク滴を吐出する。
ここで、第2の搬送ベルトでの搬送力が第1の搬送ベルトでの搬送力以上になったとき
、記録媒体は、搬送力が第2の搬送ベルトでの搬送力に支配され、この第2の搬送ベルト
の搬送速度で搬送される。そこで、この第1の発明では、記録媒体の搬送力が第1の搬送
ベルトでの搬送力に支配されている状態で、この第1の搬送ベルトの回転量に基づいて生
成される第1の吐出タイミングでインク滴を吐出し、記録媒体の搬送力が第2の搬送ベル
トでの搬送力に支配されている状態で、この第2の搬送ベルトの回転量に基づいて生成さ
れる第2の吐出タイミングでインク滴を吐出して記録が行われるようになっている。
これにより、記録媒体搬送手段での記録媒体の搬送区間が第1及び第2の搬送ベルトの
2つに区分けされていても、適切な吐出タイミングでインク滴を吐出して記録を行うこと
が可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2の搬送ベルトでの前記記録媒体の単位面
積あたりの前記搬送力が、前記第1の搬送ベルトでの前記記録媒体の単位面積あたりの前
記搬送力よりも大きくなるように、前記第2の搬送ベルトと前記記録媒体との間に作用す
る摩擦力を増加させる摩擦力増加手段を備えることを特徴とする。
この第2の発明では、第2の搬送ベルトと記録媒体との間に作用する摩擦力を増加させ
る摩擦力増加手段を備え、第2の搬送ベルトでの記録媒体の単位面積あたりの搬送力が第
1の搬送ベルトでの記録媒体の単位面積あたりの搬送力よりも大きくなるようになってい
る。これにより、第2の搬送ベルトでの記録媒体の搬送力を第1の搬送ベルトでの記録媒
体の搬送力よりも、容易に大きくすることが可能となる。
第3の発明は、第2の発明において、前記摩擦力増加手段は、前記第2の搬送ベルトを
帯電させるベルト帯電手段を備え、帯電させた前記第2の搬送ベルトに前記記録媒体を吸
着させて前記摩擦力を増加させるように構成されていることを特徴とする。
この第3の発明では、帯電した第2の搬送ベルトに記録媒体を吸着させることができ、
摩擦力を増加させることが可能となる。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか一の発明において、前記第2の搬送ベルトは、
前記記録媒体を搬送する搬送速度が前記第1の搬送ベルトでの前記搬送速度よりも速い速
度に設定されていることを特徴とする。
この第4の発明では、第2の搬送ベルトの搬送速度が第1の搬送ベルトの搬送速度より
も速い速度に設定されているので、記録媒体は、第2の搬送ベルトでの搬送力が第1の搬
送ベルトでの搬送力以上になったときに、第2の搬送ベルトによって搬送速度が支配され
る。第2の搬送ベルトによって搬送速度が支配されると、記録媒体は、第2の搬送ベルト
によって引っ張られ、第2の搬送ベルトでの搬送力よりも小さい搬送力を有する第1の搬
送ベルトとの間で滑りが生じる。
つまり、第1の搬送ベルトの回転状態による影響を低く抑え、記録媒体を第2の搬送ベ
ルトで、しわなどの発生が低く抑えられた安定した状態で搬送することが可能となる。こ
れにより、適切な吐出タイミングでインク滴を吐出して記録を行うことが可能であるとと
もに、記録品質の一層の向上が図られる。
第5の発明は、第4の発明において、前記搬送速度は、前記駆動ローラの前記第2の搬
送ベルトが巻回される部分の外径が、前記第1の搬送ベルトが巻回される部分の外径より
も大きい寸法に設定されることによって、前記第2の搬送ベルトの方が前記第1の搬送ベ
ルトよりも速い速度に設定されていることを特徴とする。
この第5の発明では、駆動ローラの第2の搬送ベルトが巻回される部分の外径が、第1
の搬送ベルトが巻回される部分の外径よりも大きい寸法に設定されているので、第2の搬
送ベルトでの搬送速度を第1の搬送ベルトでの搬送速度よりも速くすることが可能となる
第6の発明は、記録媒体を搬送する無端状の第1の搬送ベルトを、駆動ローラに巻回す
るとともに当該駆動ローラよりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に向けて架設し、前記
記録媒体を搬送する無端状の第2の搬送ベルトを、前記駆動ローラに前記第1の搬送ベル
トとは当該駆動ローラの軸方向に交互に並ぶように巻回するとともに、前記駆動ローラよ
りも前記搬送方向の下流側に向けて架設した構成を有する記録媒体搬送手段と、インク滴
を吐出するノズルが形成されており、前記記録媒体搬送手段によって搬送される前記記録
媒体の前記第1及び第2の搬送ベルトに載置される側の面とは反対側の記録面に、前記イ
ンク滴の吐出が許可された吐出タイミングで前記インク滴を吐出して、前記搬送方向とは
直交する方向で1列に整列する複数のドットを移動することなく形成可能に構成された記
録ヘッドと、前記第1の搬送ベルトの回転量に基づいて第1の前記吐出タイミングを生成
する第1のタイミング生成部と、前記第2の搬送ベルトの回転量に基づいて第2の前記吐
出タイミングを生成する第2のタイミング生成部と、を備えたインクジェット記録装置で
、前記第1の搬送ベルトに供給された前記記録媒体を、前記第1の搬送ベルトでの搬送力
で搬送し、当該搬送力が前記第2の搬送ベルトでの搬送力未満である期間では、前記記録
ヘッドから前記第1の吐出タイミングで前記インク滴を吐出して記録を行い、前記第1の
搬送ベルトでの前記搬送力が前記第2の搬送ベルトでの前記搬送力以上になった時点で、
前記吐出タイミングを前記第1の吐出タイミングから前記第2の吐出タイミングに切り替
えて、前記記録ヘッドから当該第2の吐出タイミングで前記インク滴を吐出して前記記録
を継続することを特徴とする。
この第6の発明では、記録媒体搬送手段が記録媒体を第1の搬送ベルトでの搬送力で搬
送している期間は、記録ヘッドから第1の吐出タイミングでインク滴を吐出して記録を行
う。そして、第1の搬送ベルトでの搬送力が第2の搬送ベルトでの搬送力以上になった時
点で、吐出タイミングを第1の吐出タイミングから第2の吐出タイミングに切り替える。
第2の吐出タイミングに切り替えた後は、記録ヘッドから第2の吐出タイミングでインク
滴を吐出して記録を継続する。
これにより、記録媒体搬送手段での記録媒体の搬送区間が第1及び第2の搬送ベルトの
2つに区分けされていても、適切な吐出タイミングでインク滴を吐出して記録を行うこと
が可能となる。
本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置1は、平面図である図1(a)及び
正面図である図1(b)に示すように、ゲートローラ2と、ゲートローラ2を駆動するた
めの動力を発生する給紙モータ3と、用紙搬送部4と、用紙検出センサ5と、第1記録ヘ
ッド6と、第2記録ヘッド7と、を備えている。なお、図中のX方向は記録用紙Pの搬送
方向を示し、Y方向はX方向と直交する方向を示している。
このインクジェット記録装置1は、記録の際に、第1記録ヘッド6及び第2記録ヘッド
7の移動をともなわずに記録を完了する所謂ライン型インクジェット記録装置である。
ここで、上記の各構成の詳細を説明する。
ゲートローラ2は、図1(a)に示すように、用紙搬送部4のX方向上流側に配設され
ている。このゲートローラ2は、図1(b)に示すように、記録用紙Pの記録面8及び載
置面9のそれぞれに当接して記録用紙Pを挟持しつつ、回転可能に構成された一対のロー
ラを備えている。そして、ゲートローラ2は、給紙モータ3からの動力で駆動され、図示
しない給紙部から記録用紙Pがゲートローラ2の一対のローラ間に突き当てられるように
供給されると、この記録用紙PのX方向に対する傾き及びY方向の位置ずれを補正するス
キュー補正を行ってから、この記録用紙Pを用紙搬送部4に供給する。
用紙搬送部4は、平面図である図2(a)に示すように、用紙搬送部4を駆動するため
の動力を発生する搬送モータ13と、搬送モータ13から動力が伝達される駆動ローラ1
5と、駆動ローラ15のX方向上流側に配設される第1従動ローラ17と、駆動ローラ1
5のX方向下流側に配設される第2従動ローラ19と、駆動ローラ15及び第1従動ロー
ラ17間に張設される第1のベルト群23と、駆動ローラ15及び第2従動ローラ19間
に張設される第2のベルト群25と、第1のベルト群23の回転位置を検出する第1のリ
ニアエンコーダ29と、第2のベルト群25の回転位置を検出する第2のリニアエンコー
ダ31と、を備えている。
第1のベルト群23は、駆動ローラ15と第1従動ローラ17との間に架設された4本
のベルト23a、23b、23c及び23dで構成されている。各ベルト23a〜23d
は、厚み、幅及び周長がこれらベルト23a〜23d間で同等に設定されている。また、
これらのベルト23a〜23dは、図2(a)に示すように、駆動ローラ15及び第1従
動ローラ17のそれぞれに設けられているフランジ部27によって、それぞれY方向の位
置が規制され、互いにH1なる隙間が保たれている。
第2のベルト群25は、駆動ローラ15と第2従動ローラ19との間に架設された5本
のベルト25a、25b、25c、25d及び25eで構成されている。各ベルト25a
〜25eは、厚み、幅及び周長がこれらベルト25a〜25e間で同等に設定されている
。また、これらのベルト25a〜25eは、駆動ローラ15及び第2従動ローラ19のそ
れぞれに設けられているフランジ部27によって、それぞれY方向の位置が規制されて互
いにH1なる隙間が保たれている。
さらに、第1のベルト群23における各ベルト23a〜23dと第2のベルト群25に
おける各ベルト25a〜25eとは、駆動ローラ15上でY方向に交互に並ぶように架設
されている。すなわち、第1のベルト群23の各ベルト23a〜23dと第2のベルト群
25の各ベルト25a〜25eとは、図2(a)に示すように、互い違いになるように架
設されている。なお、各フランジ部27の半径方向における厚みは、記録用紙Pの搬送を
妨げないように、各ベルト23a〜23d、25a〜25eの外周面よりも外側に突出し
ない厚みに設定されている。
ここで、ベルト23d及び25eの外周面には、図示しないが、それぞれ、X方向に沿
って所定間隔で並ぶ複数のスケールが形成されたリニアスケールが設けられている。各リ
ニアスケールに形成されている複数のスケールは、インクジェット記録装置1のX方向に
おける記録解像度に応じた間隔で形成されている。
そして、第1のリニアエンコーダ29が、ベルト23d及びこのベルト23dの外周面
に設けられているリニアスケールを、ベルト23dの一側縁側から挟み込むように配設さ
れ、第2のリニアエンコーダ31が、ベルト25e及びこのベルト25eの外周面に設け
られているリニアスケールを、ベルト25eの一側縁側から挟み込むように配設されてい
る。
これら第1及び第2のリニアエンコーダ29及び31は、それぞれ、例えば発光素子及
び受光素子を備えた反射型の光学式センサで構成され、リニアスケールに形成されている
スケールによって受光素子の受光量が変化すると、出力電圧をパルス状に変化させる。つ
まり、第1及び第2のリニアエンコーダ29及び31のそれぞれは、スケールを検出する
たびに出力電圧をLoレベルからHiレベルに変化させる。
そして、インクジェット記録装置1では、第1のリニアエンコーダ29がベルト23d
のリニアスケールを検出した結果に基づいて、第1のベルト群23の回転位置が把握され
、第2のリニアエンコーダ31がベルト25eのリニアスケールを検出した結果に基づい
て、第2のベルト群25の回転位置が把握されるようになっている。
また、用紙搬送部4は、図2(b)に示すように、第1のベルト群23のベルト23a
〜23dのうちのベルト23a〜23cを帯電させる第1のベルト帯電部35と、第2の
ベルト群25のベルト25a〜25eのうちのベルト25a〜25dを帯電させる第2の
ベルト帯電部37とを備えている。
第1のベルト帯電部35は、図2(b)に示すように、この図で見て第1従動ローラ1
7の下側でベルト23a〜23cの外周面に当接する第1帯電ローラ39と、第1帯電ロ
ーラ39に接続され、交流電圧を発生する第1帯電電源41とを備えている。この第1の
ベルト帯電部35は、第1帯電電源41から第1帯電ローラ39を介して、ベルト23a
〜23cに交流電圧を印加することによって、これらの各ベルト23a〜23cを正極側
及び負極側に交互に帯電させる。
同様に、第2のベルト帯電部37は、図2(b)で見て駆動ローラ15の下側でベルト
25a〜25dの外周面に当接する第2帯電ローラ43と、第2帯電ローラ43に接続さ
れ、交流電圧を発生する第2帯電電源45とを備え、第2帯電電源45から第2帯電ロー
ラ43を介して、ベルト25a〜25dに交流電圧を印加して、各ベルト25a〜25d
を正極側及び負極側に交互に帯電させる。
帯電されたベルト23a〜23c及び25a〜25dには、記録用紙Pとの間で、この
記録用紙Pをベルト23a〜23c及び25a〜25dの外周面に吸着する吸着力が作用
する。なお、第2帯電電源45が発生する交流電圧は、第1帯電電源41が発生する交流
電圧の振幅よりも大きい振幅に設定されている。これにより、ベルト25a〜25dは、
それぞれの外周面の単位面積あたりの帯電量が、ベルト23a〜23cのそれぞれにおけ
る外周面の単位面積あたりの帯電量よりも多くなる。つまり、ベルト25a〜25dにお
ける記録用紙Pの単位面積あたりに作用する吸着力が、ベルト23a〜23cにおける記
録用紙Pの単位面積あたりに作用する吸着力よりも大きい吸着力に設定される。
上記の構成を有する用紙搬送部4は、駆動ローラ15が搬送モータ13の動力によって
、正面図である図2(b)で見て反時計方向に回転駆動され、この図2(b)に示すよう
に、記録用紙Pを、この記録用紙Pの先端部47が第1のベルト群23のベルト23a〜
23cの外周面に載置される位置である載置位置49から、記録用紙Pの後端部51が第
2のベルト群25のベルト25a〜25dの外周面から分離される位置である分離位置5
3まで、X方向に搬送する。このとき、記録用紙Pは、ベルト23dの外周面及びベルト
25eの外周面にはかからないように搬送される。これらのベルト23d及びベルト25
eは、専らリニアスケールのスケール検出のために使用される。
この用紙搬送部4では、記録用紙Pの搬送経路が、図2(b)に示すように、第1従動
ローラ17と駆動ローラ15との間で第1のベルト群23のベルト23a〜23cによっ
て形成されている第1搬送経路PL1と、駆動ローラ15と第2従動ローラ19との間で
第2のベルト群25のベルト25a〜25dによって形成されている第2搬送経路PL2
とに分けられる。これらの第1搬送経路PL1及び第2搬送経路PL2は、連接位置55
でX方向に連接している。
ここで、駆動ローラ15は、図1(b)中のA−A断面図である図3に示すように、第
2のベルト群25のベルト25a〜25eのそれぞれが巻回される部分の外径が、第1の
ベルト群23のベルト23a〜23dのそれぞれが巻回される部分の外径よりも大きい寸
法に設定されている。なお、第2のベルト群25の各ベルト25a〜25eが巻回される
部分の外径は、すべて同等の寸法に設定されている。同様に、第1のベルト群23の各ベ
ルト23a〜23dが巻回される部分の外径は、すべて同等の寸法に設定されている。
寸法が異なる2つの外径部分での外周の長さを比較すると、大きい外径を有する部分の
外周の長さの方が、小さい外径を有する部分の外周の長さよりも長くなる。つまり、この
駆動ローラ15を1回転させたとき、第1のベルト群23での搬送距離と第2のベルト群
25での搬送距離とでは、第2のベルト群25での搬送距離の方が長くなる。従って、第
2のベルト群25での搬送速度が、第1のベルト群23の搬送速度よりも速い速度に設定
される。
なお、本実施形態では、第1のベルト群23の各ベルト23a〜23dの厚みは、図3
に示すように、第2のベルト群25の各ベルト25a〜25eの厚みよりも厚く設定され
ている。すなわち、第1搬送経路PL1と第2搬送経路PL2とが、図2(b)で見て連
接位置55において同等の高さになるように、駆動ローラ15並びに第1のベルト群23
及び第2のベルト群25が構成されている。
ここで、記録用紙Pが第1搬送経路PL1及び第2搬送経路PL2を搬送される過程を
、図4に基づいて説明する。
この用紙搬送部4では、記録用紙Pは、図4(a)に示すように、先端部47が載置位
置49で第1のベルト群23のベルト23a〜23cの外周面に吸着載置される。そして
、この記録用紙Pは、ベルト23a〜23cによって第1搬送経路PL1を、第1のベル
ト群23の搬送速度で搬送される。このとき、記録用紙Pは、ベルト23a〜23cの外
周面と記録用紙Pの載置面9との間に、X方向に沿って作用する最大静止摩擦力である搬
送力の作用により、ベルト23a〜23cの外周面に保持されて搬送される。
次いで、この記録用紙Pは、図4(b)に示すように、連接位置55で第1のベルト群
23のベルト23a〜23cの外周面から駆動ローラ15をまたいで、第1のベルト群2
3よりも搬送速度が速い第2のベルト群25のベルト25a〜25dの外周面に徐々に送
り渡される。このとき、記録用紙Pは、ベルト25a〜25dでの搬送力がベルト23a
〜23cでの搬送力以上になるまでは、X方向への移動速度が第1のベルト群23の搬送
速度に支配される。第1のベルト群23の搬送速度に支配されている期間は、記録用紙P
の載置面9とベルト25a〜25dの外周面との間に滑りが生じる。
次いで、先端部47が、図4(c)に示すように、ベルト25a〜25dでの搬送力と
ベルト23a〜23cでの搬送力とが同等になる位置である搬送力変化位置57に到達す
ると、記録用紙Pは、移動速度が第2のベルト群25の搬送速度に支配される。このとき
、記録用紙Pは、搬送速度が第1のベルト群23よりも速いベルト25a〜25dに引っ
張られて、ベルト23a〜23cの外周面と載置面9との間に滑りが生じる。
次いで、この記録用紙Pは、図4(d)に示すように、先端部47が分離位置53をX
方向に越えると、ベルト25a〜25dの外周面から順次分離される。そして、後端部5
1が、図2(b)に示すように、分離位置53でベルト25a〜25dの外周面から分離
されると、1枚の記録用紙Pの搬送が終了する。
用紙検出センサ5は、例えば、反射型のフォトインタラプタで構成され、図5(a)及
び図5(b)に示すように、ベルト25b及びベルト25c間の搬送力変化位置57で、
第2のベルト群25の外周面よりも図5(b)で見て上方に配設されている。この用紙検
出センサ5は、第1搬送経路PL1を経て第2搬送経路PL2を搬送される記録用紙Pの
先端部47が搬送力変化位置57に到達すると、出力電圧を変化させる。つまり、この用
紙検出センサ5は、記録用紙Pの先端部47が搬送力変化位置57に到達したことを検出
し、検出した結果を用紙検出信号として出力する。
ここで、ベルト23a〜23cでの搬送力及びベルト25a〜25dでの搬送力並びに
搬送力変化位置57について説明する。なお、ここでは、記録用紙Pがベルト23a〜2
3cから駆動ローラ15をまたいでベルト25a〜25dに徐々に送り渡され、先端部4
7が、図5(a)に示すように、搬送力変化位置57に到達した状態を想定する。また、
この図5(a)において、構成をわかりやすく示すため、記録用紙Pを破線で図示した。
このとき、ベルト23a〜23cでの搬送力F1は、下記(1)式で算出される。
1=μ×f1×L1×W×3…(1)
上記(1)式において、μはベルト23a〜23c及び25a〜25dと記録用紙Pと
の間の摩擦係数であり、f1はベルト23a〜23cにおける記録用紙Pの単位面積あた
りに作用する吸着力である。また、L1は、図5(a)に示すように、載置位置49から
連接位置55までの距離である。Wは、各ベルト23a〜23cのY方向における幅であ
る。
また、ベルト25a〜25dでの搬送力F2は、下記(2)式で算出される。
2=μ×f2×L2×W×3…(2)
上記(2)式において、f2は、ベルト25a〜25dにおける記録用紙Pの単位面積
あたりに作用する吸着力である。また、L2は、図5(a)に示すように、連接位置55
から搬送力変化位置57までの距離である。Wは、各ベルト25a〜25dのY方向にお
ける幅である。なお、本実施形態では、ベルト25a及びベルト25dのそれぞれには、
記録用紙Pが、図5(a)に示すように、Y方向に(W/2)ずつ載置されるようになっ
ている。
距離L2は、搬送力変化位置57がF1=F2となる位置であるため、上記(1)式及び
(2)式より、下記(3)式で表される。
2=(f1/f2)×L1…(3)
従って、搬送力変化位置57は、上記(3)式で算出される距離L2によって特定され
る。
なお、この距離L2の算出方法は、記録用紙PのX方向の長さが、図4(d)に示すよ
うに、第1搬送経路PL1の経路長及び第2搬送経路PL2の経路長の和よりも長い場合
に適用される。記録用紙PのX方向の長さが、第1搬送経路PL1の経路長及び第2搬送
経路PL2の経路長の和よりも短い場合には、上記の距離L1を、図6に示すように、記
録用紙Pの後端部51から連接位置55までの距離に置き換えればよい。
第1記録ヘッド6は、平面図である図7(a)に示すように、4つのヘッドユニット6
a、6b、6c及び6dを備えている。また、第2記録ヘッド7は、図7(a)に示すよ
うに、3つのヘッドユニット7a、7b及び7cを備えている。
第1記録ヘッド6は、正面図である図7(b)に示すように、第1搬送経路PL1を挟
んで第1のベルト群23の上側に、且つインク滴を吐出するノズルが形成されたノズル面
61と記録用紙Pの記録面8との間に隙間を保って配設されている。また、第2記録ヘッ
ド7は、第2搬送経路PL2を挟んで第2のベルト群25の上側に、且つノズル面61と
記録面8との間に隙間を保って配設されている。
第1記録ヘッド6における各ヘッドユニット6a〜6dは、図7(a)に示すように、
第1のベルト群23における各ベルト23a〜23dとはY方向に交互に並ぶように配設
されている。
これらのヘッドユニット6a〜6dのうち、ヘッドユニット6b、6c及び6dは、ヘ
ッドユニット6bがベルト23a及び23b間に対向する位置に、ヘッドユニット6cが
ベルト23b及び23c間に対向する位置に、ヘッドユニット6dがベルト23c及び2
3d間に対向する位置に配設されている。そして、ヘッドユニット6aは、図7(a)に
示すように、ベルト23aを挟んでヘッドユニット6bに隣り合う位置に配設されている
第2記録ヘッド7における各ヘッドユニット7a〜7cは、第2のベルト群25におけ
るベルト25a、25b、25c及び25dのそれぞれとはY方向に交互に並ぶように配
設されている。
これらのヘッドユニット7a〜7cは、図7(a)に示すように、ヘッドユニット7a
がベルト25a及び25b間に対向する位置に、ヘッドユニット7bがベルト25b及び
25c間に対向する位置に、ヘッドユニット7cがベルト25c及び25d間に対向する
位置に配設されている。
ここで、各ヘッドユニット6a〜6d及び7a〜7cに形成されているノズルの配列に
ついて説明する。なお、これらのヘッドユニット6a〜6d及び7a〜7cは、それぞれ
同様の構成を有している。従って、ここでは、ヘッドユニット6aを例に、ノズルの配列
を説明する。
ヘッドユニット6aは、底面図である図8(a)に示すように、ノズル面61にイエロ
ー色のインク滴を吐出するノズル63y、マゼンタ色のインク滴を吐出するノズル63m
、シアン色のインク滴を吐出するノズル63c及びブラック色のインク滴を吐出するノズ
ル63kが、互いに隙間を有してX方向上流側から下流側に向かって配列形成されている
さらに、これらのノズル63y、63m、63c及び63kは、Y方向に沿って所定間
隔で距離H2に亘って配列形成され、各色のノズル列を構成している。この距離H2と前
述したベルト23a〜23d及び25a〜25e同士間の隙間H1とは、H2<H1なる
関係を有している。そして、ヘッドユニット6a〜6d及び7a〜7cは、平面視でノズ
ル63y、63m、63c及び63kがベルト23a〜23d及び25a〜25eに重な
らないように配設されている。
また、第2記録ヘッド7のヘッドユニット7a〜7cをX方向上流側に平行移動して、
すべてのヘッドユニット6a〜6d及び7a〜7cをY方向に仮想的に整列させると、図
8(b)に示すように、各色1本のノズル列が構成される。すなわち、第1記録ヘッド6
及び第2記録ヘッド7は、Y方向に各色1列に整列するドット列を記録用紙Pに形成する
ことが可能なように構成されている。
なお、この図8において、構成をわかりやすく示すため、ノズル63y、63m、63
c及び63kの大きさを誇張して且つ個数を減じて図示している。また、ヘッドユニット
6a〜6d及び7a〜7cとしては、圧電素子、加熱素子等によりインクに圧力を付与し
てインク滴を吐出するヘッドユニットを採用することができる。
上記の構成を有する第1記録ヘッド6及び第2記録ヘッド7は、用紙搬送部4によって
X方向に搬送される記録用紙Pの記録面8に、パーソナルコンピュータやデジタルスチル
カメラなどのホストコンピュータからの記録情報に基づいて、ヘッドユニット6a〜6d
及び7a〜7cにおけるすべてのノズル63y、63m、63c及び63kから選択的に
インク滴を吐出して記録を行う。
この記録では、第1搬送経路PL1をX方向に移動する記録用紙Pに、第1記録ヘッド
6がヘッドユニット6a〜6dにおける複数のノズル63y、63m、63c及び63k
から選択的にインク滴を吐出して第1の記録を行う。そして、第2搬送経路PL2をX方
向に移動する記録用紙Pに、第2記録ヘッド7がヘッドユニット7a〜7cにおける複数
のノズル63y、63m、63c及び63kから選択的にインク滴を吐出して第2の記録
を行い、1枚の記録用紙Pに対する記録が完了する。
ここで、第1記録ヘッド6及び第2記録ヘッド7は、X方向における記録解像度に応じ
た吐出タイミングで、インク滴の吐出が許可される。この吐出タイミングには、第1のリ
ニアエンコーダ29がスケールを検出するたびにこの第1のリニアエンコーダ29によっ
て生成される第1の吐出タイミングと第2のリニアエンコーダ31がスケールを検出する
たびにこの第2のリニアエンコーダ31によって生成される第2の吐出タイミングとがあ
る。
この吐出タイミングは、前述した記録用紙PのX方向への移動速度が第1のベルト群2
3の搬送速度に支配されている期間では、第1の吐出タイミングが採用される。そして、
記録用紙Pの移動速度が第2のベルト群25の搬送速度に支配された時点で、第2の吐出
タイミングに切り替えられる。つまり、用紙検出センサ5が記録用紙Pの先端部47を検
出したときに、吐出タイミングが第1の吐出タイミングから第2の吐出タイミングに切り
替えられる。
また、インクジェット記録装置1は、図9に示すように、上述した各構成の動作を制御
する制御回路71を備えている。この制御回路71は、制御部72と、給紙モータドライ
バ73と、搬送モータドライバ74と、帯電電源ドライバ75と、スイッチ回路76と、
記録ヘッドドライバ77と、インタフェース部78とを備えている。
制御部72は、例えば、マイクロコンピュータで構成され、記録処理等の各種処理を実
行するCPU(Central Processing Unit)721と、メモリ部722とを備えている。
メモリ部722は、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)
などを含んで構成されている。
RAMは、パーソナルコンピュータやデジタルスチルカメラなどのホストコンピュータ
79からの記録情報を格納したり、CPU721によって実行される記録処理等のアプリ
ケーションプログラムを一時的に展開したり、各種データを一時的に格納したりする。R
OMは、不揮発性半導体メモリで構成され、CPU721が実行する制御プログラム等が
格納されている。
給紙モータドライバ73は、給紙モータ3を制御する。搬送モータドライバ74は、搬
送モータ13を制御する。帯電電源ドライバ75は、第1帯電電源41及び第2帯電電源
45のそれぞれを個別に制御する。
スイッチ回路76は、図9に示すように、第1のリニアエンコーダ29及び制御部72
間の接続と、第2のリニアエンコーダ31及び制御部72間の接続とを切り替える。この
スイッチ回路76は、初期状態(リセット状態)では、図9に示すように、第1のリニア
エンコーダ29と制御部72とを接続している。そして、このスイッチ回路76は、制御
部72から切り替え指令が入力されると、接続が切り替えられ、図9の破線で示すように
、第2のリニアエンコーダ31と制御部72とを接続する。このスイッチ回路76におい
て、初期状態から接続が切り替えられた状態を切替状態と呼ぶ。
また、記録ヘッドドライバ77は、第1記録ヘッド6及び第2記録ヘッド7における各
ヘッドユニット6a〜6d及び7a〜7cを個別に制御する。インタフェース部78は、
ホストコンピュータ79から出力される画像データなどの記録情報を受け取ってから制御
部72に出力したり、制御部72から出力される各種情報を受け取ってからホストコンピ
ュータ79に出力したりする。
上述した構成を有するインクジェット記録装置1における記録処理及び記録動作の流れ
について説明する。
インクジェット記録装置1は、制御部72がインタフェース部78を介してホストコン
ピュータ79から記録情報を受け取ると、CPU721が図10に示す記録処理を開始す
る。
この記録処理では、まず、ステップS1において、搬送モータドライバ74に搬送部駆
動指令を出力し、第1のベルト群23及び第2のベルト群25が図2(b)で見て反時計
方向に回転するように搬送モータ13を駆動させてステップS2に移行する。
このステップS2において、帯電電源ドライバ75にベルト帯電指令を出力し、第1帯
電電源41及び第2帯電電源45のそれぞれから交流電圧を発生させてステップS3に移
行する。
このステップS3において、後述するスケール検出信号のカウント値Ctをリセットし
てステップS4に移行する。
このステップS4において、スイッチ回路76のリセット信号を出力し、このスイッチ
回路76を初期状態にしてステップS5に移行する。
このステップS5において、図示しない給紙部に給紙指令を出力し、この給紙部から1
枚の記録用紙Pをゲートローラ2に供給させてステップS6に移行する。このとき、記録
用紙Pは、ゲートローラ2の一対のローラ間に突き当てられてスキュー補正される。
ステップS6において、給紙モータドライバ73に用紙供給指令を出力して、ゲートロ
ーラ2が図1(b)で見て記録用紙PをX方向に送り出す方向に回転するように、給紙モ
ータ3を駆動させ、記録用紙Pを第1のベルト群23のベルト23a〜23cの外周面に
供給させてステップS7に移行する。
このステップS7において、スイッチ回路76を介して第1のリニアエンコーダ29か
ら入力されるスケール検出信号のカウントを開始してステップS8に移行する。このとき
のスイッチ回路76は、初期状態(リセット状態)にあり、制御部72と第1のリニアエ
ンコーダ29とを接続している。
ここで、スケール検出信号とは、第1のリニアエンコーダ29及び第2のリニアエンコ
ーダ31のそれぞれがスケールを検出したときに、それぞれから出力されるHiレベルの
信号をいう。スケール検出信号をカウントするというのは、出力電圧がLoレベルからH
iレベルに切り替わった回数すなわち検出されたスケールの個数をカウントすることを指
す。
CPU721は、スイッチ回路76が初期状態にある場合には、第1のリニアエンコー
ダ29によって検出されるスケールの個数をカウントする。そして、CPU721は、ス
イッチ回路76が切替状態になった時点から、第2のリニアエンコーダ31によって検出
されるスケールの個数をカウントする。スイッチ回路76が切替状態になった後のカウン
トでは、切替状態になる前までのカウント値に、第2のリニアエンコーダ31でのスケー
ルの検出個数を加算してカウントが継続される。
例えば、第1のリニアエンコーダ29が100個のスケールを検出した時点すなわちカ
ウント値が100となった時点で、スイッチ回路76が初期状態から切替状態になったと
すると、これ以後のカウントは、第2のリニアエンコーダ31が1個のスケールを検出す
るたびに、101、102、・・・というように、カウント値の100に1ずつ加算して
継続されていく。
ステップS8において、カウント値Ctが所定値Ct1に達したか否かを判定し、達し
た(YES)と判定されると、ステップS9に移行し、達していない(NO)と判定され
ると、カウント値Ctが所定値Ct1に達するまで待機する。ここで、所定値Ct1は、記
録用紙Pが、図11に示すように、平面視で載置位置49から第1記録ヘッド6の最上流
側のノズル63yの位置である第1記録開始位置81まで搬送される間にカウントされる
値に設定される。
ステップS9において、記録ヘッドドライバ77に第1の記録開始指令を出力して、ヘ
ッドユニット6a〜6dの駆動の制御を開始させ、第1記録ヘッド6に記録情報に基づく
第1の記録を開始させてステップS10に移行する。ここでの第1の記録では、前述した
ように、第1のリニアエンコーダ29によって生成される第1の吐出タイミングでインク
滴の吐出が許可される。
ステップS10において、カウント値Ctが所定値Ct2に達したか否かを判定し、達
した(YES)と判定されると、ステップS11に移行し、達していない(NO)と判定
されると、カウント値Ctが所定値Ct2に達するまで待機する。ここで、所定値Ct2
、記録用紙Pが、図11に示すように、平面視で載置位置49から第2記録ヘッド7の最
上流側のノズル63yの位置である第2記録開始位置83まで搬送される間にカウントさ
れる値に設定される。
ステップS11において、記録ヘッドドライバ77に第2の記録開始指令を出力して、
ヘッドユニット7a〜7cの駆動の制御を開始させ、第2記録ヘッド7に記録情報に基づ
く第2の記録を開始させてステップS12に移行する。ここでの第2の記録においても、
第1のリニアエンコーダ29によって生成される第1の吐出タイミングでインク滴の吐出
が許可される。
ステップS12において、用紙検出信号が入力されたか否かを判定し、入力された(Y
ES)と判定されると、ステップS13に移行し、入力されていない(NO)と判定され
ると、用紙検出信号が入力されるまで待機する。
ステップS13において、スイッチ回路76に切り替え指令を出力し、このスイッチ回
路76を初期状態から切替状態にしてステップS14に移行する。
このステップS14において、図示しない排紙部に排紙指令を出力し、この排紙部に記
録が終了した記録用紙Pをインクジェット記録装置1外へ排出させてステップS15に移
行する。
このステップS15において、記録情報のすべてに対する記録が終了したか否かを判定
し、終了した(YES)と判定されると、ステップS16に移行し、終了していない(N
O)と判定されると、ステップS3に移行する。
ステップS16において、帯電電源ドライバ75にベルト帯電停止指令を出力し、第1
帯電電源41及び第2帯電電源45に交流電圧の発生を停止させてステップS17に移行
する。
このステップS17において、搬送モータドライバ74に搬送部停止指令を出力して搬
送モータ13の駆動を停止させてから、処理を終了する。
本実施形態において、第1のベルト群23を構成するベルト23a〜23dのうちのベ
ルト23a〜23cのそれぞれが第1の搬送ベルトに対応し、第2のベルト群25を構成
するベルト25a〜25eのうちのベルト25a〜25dのそれぞれが第2の搬送ベルト
に対応し、第1のリニアエンコーダ29が第1のタイミング生成部に対応し、第2のリニ
アエンコーダ31が第2のタイミング生成部に対応し、第2のベルト帯電部37が摩擦力
増加手段としてのベルト帯電手段に対応している。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、駆動ローラ15は、第2のベルト群25
が巻回される部分の外径が、第1のベルト群23が巻回される部分の外径よりも大きい寸
法に設定されている。このため、第2のベルト群25での搬送速度が、第1のベルト群2
3の搬送速度よりも速い速度になる。
また、第2帯電電源45の交流電圧が、第1帯電電源41の交流電圧の振幅よりも大き
い振幅に設定されている。このため、ベルト25a〜25dにおける記録用紙Pの単位面
積あたりに作用する吸着力が、ベルト23a〜23cにおける記録用紙Pの単位面積あた
りに作用する吸着力よりも大きくなる。これにより、第2搬送経路PL2に搬送力変化位
置57を、正確かつ確実に設定することが可能となる。
すなわち、第1のベルト群23での記録用紙Pの搬送速度を、搬送力変化位置57で確
実に第2のベルト群25での搬送速度に変化させることが可能となる。そして、インクジ
ェット記録装置1では、搬送力変化位置57に用紙検出センサ5が配設されているため、
記録用紙Pの搬送速度が変化する時点を正確に検出することができ、この時点で吐出タイ
ミングを第1の吐出タイミングから第2の吐出タイミングに切り替えることが可能となる
従って、記録用紙Pが第1搬送経路PL1及び第2搬送経路PL2の両方に載置された
状態であっても、第1記録ヘッド6及び第2記録ヘッド7からインク滴を適切な吐出タイ
ミングで吐出することが可能となる。つまり、インク滴を記録面8の適切な位置に着弾さ
せることが可能となり、記録品質の向上が図られる。
また、インクジェット記録装置1において、記録用紙Pの先端部47が連接位置55を
越えて、第2のベルト群25の外周面に徐々に送り渡されるときに、記録用紙Pは、第2
のベルト群25での搬送力が第1のベルト群23での搬送力以上になるまでは、第2のベ
ルト群25の外周面上を滑る。このとき、記録用紙Pは、X方向に引っ張られるように第
2のベルト群25の外周面上を滑るため、第2のベルト群25の外周面に送り渡された部
分でしわなどの発生が抑制される。従って、記録用紙Pを第1のベルト群23から第2の
ベルト群25へ、しわなどの発生がない良好な状態で送り渡すことが可能となる。
また、インクジェット記録装置1において、記録用紙Pは、先端部47が搬送力変化位
置57に到達してから後端部51が連接位置55を越えるまでは、搬送速度が第1のベル
ト群23よりも速い第2のベルト群25に引っ張られて、第1のベルト群23の外周面上
を滑る。従って、第1搬送経路PL1と第2搬送経路PL2との間で記録用紙Pにしわな
どが発生してしまうことを抑制することができる。
すなわち、本実施形態のインクジェット記録装置1では、載置位置49で先端部47が
載置されてから、後端部51が分離位置53で分離されるまで、記録用紙Pを、しわなど
の発生がない良好な状態で安定的に搬送することが可能となる。
なお、本実施形態では、各ヘッドユニット6a〜6d及び7a〜7cがブラック、シア
ン、マゼンタ及びイエローの4種類のインク滴を吐出するノズル63y、63m、63c
及び63kを備える構成としたが、これに限定されず、これらにライトシアン及びライト
マゼンタの色を加えた6種類等、任意の種類で構成することができる。
また、本実施形態では、第1及び第2記録ヘッド6及び7が複数に分割されたヘッドユ
ニット6a〜6d及び7a〜7cを備え、これらのヘッドユニット6a〜6d及び7a〜
7cをY方向に仮想的に整列させたときに、各色1本のノズル列が構成されるようにした
が、記録ヘッドの形態はこれに限定されず、記録用紙Pをまたぐ長さに亘って形成された
ノズル列を備え、各色ごとに一体で形成されていてもよい。
また、本実施形態では、各ヘッドユニット6a〜6d及び7a〜7cの各ノズル63y
、63m、63c及び63kをY方向に沿って配列形成したが、これに限定されず、X方
向とは交差する任意の方向に沿って配列形成するようにしてもよい。この場合、X方向か
ら見たノズルピッチを短く設定することができ、Y方向における記録解像度を高めること
が可能となる。
本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要構成を示す外観図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の用紙搬送部の構成を説明する図。 図1(b)中のA−A断面図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置での記録用紙の搬送の流れを説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の用紙検出センサを説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置での搬送力変化位置を説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドの構成を説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドのノズルの配列を説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の主要構成を示すブロック図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の記録処理の流れを説明する図。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置での第1記録開始位置及び第2記録開始位置を説明する図。 従来のインクジェット記録装置の主要構成を説明する図。 従来のインクジェット記録装置の課題を説明する図。
符号の説明
1…インクジェット記録装置、4…用紙搬送部、6…第1記録ヘッド、7…第2記録ヘ
ッド、15…駆動ローラ、25…第1のベルト群、25…第2のベルト群、29…第1の
リニアエンコーダ、31…第2のリニアエンコーダ、35…第1のベルト帯電部、37…
第2のベルト帯電部。

Claims (6)

  1. 記録媒体を搬送する無端状の第1の搬送ベルトを、駆動ローラに巻回するとともに当該
    駆動ローラよりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に向けて架設し、前記記録媒体を搬送
    する無端状の第2の搬送ベルトを、前記駆動ローラに前記第1の搬送ベルトとは当該駆動
    ローラの軸方向に交互に並ぶように巻回するとともに、前記駆動ローラよりも前記搬送方
    向の下流側に向けて架設した構成を有する記録媒体搬送手段と、
    インク滴を吐出するノズルが形成されており、前記記録媒体搬送手段によって搬送され
    る前記記録媒体の前記第1及び第2の搬送ベルトに載置される側の面とは反対側の記録面
    に、前記インク滴の吐出が許可された吐出タイミングで前記インク滴を吐出して、前記搬
    送方向とは直交する方向で1列に整列する複数のドットを移動することなく形成可能に構
    成された記録ヘッドと、
    前記第1の搬送ベルトの回転量に基づいて第1の前記吐出タイミングを生成する第1の
    タイミング生成部と、
    前記第2の搬送ベルトの回転量に基づいて第2の前記吐出タイミングを生成する第2の
    タイミング生成部と、を備え、
    前記記録ヘッドは、前記記録媒体が前記第1の搬送ベルトに供給されたときに、前記第
    1の吐出タイミングで前記インク滴を吐出し、前記第1の搬送ベルトに供給された前記記
    録媒体が前記第1の搬送ベルトから前記第2の搬送ベルトに送り出されて前記駆動ローラ
    をまたいだ状態で、前記第2の搬送ベルトでの前記記録媒体の搬送力が、前記第1の搬送
    ベルトでの当該記録媒体の搬送力以上になったときに、前記第1の吐出タイミングから前
    記第2の吐出タイミングに切り替えられて、当該第2の吐出タイミングで前記インク滴を
    吐出して記録を行うようになっていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第2の搬送ベルトでの前記記録媒体の単位面積あたりの前記搬送力が、前記第1の
    搬送ベルトでの前記記録媒体の単位面積あたりの前記搬送力よりも大きくなるように、前
    記第2の搬送ベルトと前記記録媒体との間に作用する摩擦力を増加させる摩擦力増加手段
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記摩擦力増加手段は、前記第2の搬送ベルトを帯電させるベルト帯電手段を備え、帯
    電させた前記第2の搬送ベルトに前記記録媒体を吸着させて前記摩擦力を増加させるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2の搬送ベルトは、前記記録媒体を搬送する搬送速度が前記第1の搬送ベルトで
    の前記搬送速度よりも速い速度に設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記搬送速度は、前記駆動ローラの前記第2の搬送ベルトが巻回される部分の外径が、
    前記第1の搬送ベルトが巻回される部分の外径よりも大きい寸法に設定されることによっ
    て、前記第2の搬送ベルトの方が前記第1の搬送ベルトよりも速い速度に設定されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 記録媒体を搬送する無端状の第1の搬送ベルトを、駆動ローラに巻回するとともに当該
    駆動ローラよりも前記記録媒体の搬送方向の上流側に向けて架設し、前記記録媒体を搬送
    する無端状の第2の搬送ベルトを、前記駆動ローラに前記第1の搬送ベルトとは当該駆動
    ローラの軸方向に交互に並ぶように巻回するとともに、前記駆動ローラよりも前記搬送方
    向の下流側に向けて架設した構成を有する記録媒体搬送手段と、
    インク滴を吐出するノズルが形成されており、前記記録媒体搬送手段によって搬送され
    る前記記録媒体の前記第1及び第2の搬送ベルトに載置される側の面とは反対側の記録面
    に、前記インク滴の吐出が許可された吐出タイミングで前記インク滴を吐出して、前記搬
    送方向とは直交する方向で1列に整列する複数のドットを移動することなく形成可能に構
    成された記録ヘッドと、
    前記第1の搬送ベルトの回転量に基づいて第1の前記吐出タイミングを生成する第1の
    タイミング生成部と、
    前記第2の搬送ベルトの回転量に基づいて第2の前記吐出タイミングを生成する第2の
    タイミング生成部と、を備えたインクジェット記録装置で、
    前記第1の搬送ベルトに供給された前記記録媒体を、前記第1の搬送ベルトでの搬送力
    で搬送し、当該搬送力が前記第2の搬送ベルトでの搬送力未満である期間では、前記記録
    ヘッドから前記第1の吐出タイミングで前記インク滴を吐出して記録を行い、前記第1の
    搬送ベルトでの前記搬送力が前記第2の搬送ベルトでの前記搬送力以上になった時点で、
    前記吐出タイミングを前記第1の吐出タイミングから前記第2の吐出タイミングに切り替
    えて、前記記録ヘッドから当該第2の吐出タイミングで前記インク滴を吐出して前記記録
    を継続することを特徴とするインクジェット記録方法。
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