JP2007097259A - 駆動装置,光制御器、および撮影装置 - Google Patents

駆動装置,光制御器、および撮影装置 Download PDF

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明宏 前島
Naoyuki Nishikawa
尚之 西川
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和彦 恩田
Jiyun Hirahisa
純 平久
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Abstract

【課題】駆動対象を静粛に駆動する小型で軽量な駆動装置、レンズが光軸に沿って駆動される光制御器、および被写体光の像を撮影する撮影装置を提供する。
【解決手段】駆動対象のフォーカスレンズ23に取り付けられる、撮影レンズ20の光軸方向に延びるロッド533と、フォーカスレンズ23の駆動に対して不動の位置に固定された、ロッド533の把持と開放とを行う固定把持部551と、固定把持部551に対し、上記の光軸方向に移動自在な、ロッド533の把持と開放とを、固定把持部551による把持と開放のタイミングとはズレたタイミングで行う移動把持部552と、移動把持部552を固定把持部551に対して駆動する駆動部553とを備えた。
【選択図】 図7

Description

本発明は、駆動対象を駆動する駆動装置、レンズが光軸に沿って駆動される光制御器、および被写体光の像を撮影する撮影装置に関する。
近年、通常サイズのカメラだけでなく、携帯電話などに搭載される小型の撮影装置などにもズーム機能やオートフォーカス機能が適用されてきており、このような小型の撮影装置においても、レンズの駆動が必要となってきている。そして、このような小型の撮影装置では、レンズの駆動系自体の小型化、軽量化が求められる。
一方、カメラのレンズを駆動する駆動装置としては、モータによる回転力をワイヤでレンズに伝えてレンズを駆動する駆動装置(例えば、特許文献1)や、モータによる回転力を、ネジを用いた伝達機構でレンズに伝えてレンズを駆動する駆動装置(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
特開昭58−40735号公報 特開平8−122613号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に示す駆動装置では、いずれも駆動力をレンズに伝えるための伝達機構が複雑であり、駆動力の発生源として使われるモータ自体のサイズや重量と相俟って駆動装置の大型化や重量の増大を招いてしまうという問題がある。また、これらの駆動装置では、モータの回転や伝達機構の動作において振動や音等が発生してしまい静粛性の点でも問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、駆動対象を静粛に駆動する小型で軽量な駆動装置、レンズが光軸に沿って静粛に駆動される小型で軽量な光制御器、およびレンズが光軸に沿って静粛に駆動される小型で軽量な撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の駆動装置は、駆動対象に取り付けられる、その駆動対象の駆動方向に延びるロッドと、
上記駆動対象の駆動に対して不動の位置に固定された、上記ロッドの把持と開放とを行う固定把持部と、
上記固定把持部に対し、上記駆動方向に移動自在な、上記ロッドの把持と開放とを、上記固定把持部による把持と開放のタイミングとはズレたタイミングで行う移動把持部と、
上記移動把持部を上記固定把持部に対して駆動する駆動部とを備えたことを特徴とする。
本発明の駆動装置では、上記固定把持部、上記移動把持部、および上記駆動部それぞれの動作は、上記のように単純なものであり、駆動装置の小型軽量化や動作時の静粛化が容易に図られる。また、本発明の駆動装置では、次のような一連動作が可能である。即ち、まず、上記駆動部が、上記ロッドを把持した状態の上記移動把持部を駆動する。次に、そのロッドの把持が上記移動把持部から上記固定把持部に変更され、続いて、上記駆動部が、非把持状態の移動把持部をロッドの駆動方向とは逆向きに駆動することで、上記の駆動後のロッドの位置が維持されたまま移動把持部が元の位置に戻される。その後に、上記ロッドの把持が上記固定把持部から上記移動把持部に変更され、続いて、上記駆動部が、そのロッドを把持した状態の移動把持部を再度駆動することで、そのロッドが上記の一回目の駆動に引き続いて駆動される。本発明の駆動装置によれば、このような一連動作を繰り返すことにより、上記駆動対象を長距離に亘って駆動することができる。
ここで、本発明の駆動装置において、「上記固定把持部が、上記ロッドが挿通される孔が開けられた、その孔の径の拡縮によってそのロッドの開放と把持とを行なうものである」という形態や、
「上記移動把持部が、上記ロッドが挿通される孔が開けられた、その孔の径の拡縮によってそのロッドの開放と把持とを行なうものである」という形態は好ましい形態である。
これらの好ましい形態によれば、上記固定把持部や上記移動把持部を、例えば上記ロッドが挿通される孔が開けられた伸縮性の部材等を使って、それぞれ一部品として構成することができるので、駆動装置の一層の小型軽量化を図ることができる。
また、本発明の駆動装置において、「上記ロッドが挿通される筒型の形状を有し、その筒型の一端が上記駆動対象の駆動に対して不動の上記位置に固定された、その筒型の両端の開口それぞれが、互いにタイミングのズレた径の拡縮によってそのロッドの開放と把持とを行なうことで上記固定把持部および上記移動把持部として働き、その筒型の胴部が上記ロッドに沿って伸縮することで上記駆動部として働く筒体を備えた」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態によれば、上記固定把持部、上記移動把持部、および上記駆動部を、上記筒体によって一体的にまとめて構成することができるので、駆動装置の一層の小型軽量化を図ることができるとともに、本発明の駆動装置の構成部品の少数化により組立ての手間が軽減される。
また、本発明の駆動装置において、「上記固定把持部が、電圧の印加開放によって伸縮して上記ロッドの把持と開放とを行なう高分子アクチュエータである」という形態や、
「上記移動把持部が、電圧の印加開放によって伸縮して上記ロッドの把持と開放とを行なう高分子アクチュエータである」という形態や、
「上記駆動部が、電圧の印加開放によって伸縮して上記移動把持部を上記駆動方向に駆動する高分子アクチュエータである」という形態も好ましい形態である。
これらの形態によれば、上記固定把持部や上記移動把持部や上記駆動部それぞれが、小型軽量であるという点や動作が静粛であるという点で良好な高分子アクチュエータであるので、駆動装置の一層の小型軽量化を図ることができる。
また、これら高分子アクチュエータを使った駆動装置において、「上記高分子アクチュエータが、電歪高分子又は液晶エラストマーを用いて構成されたものである」という形態はさらに好ましい形態である。
高分子アクチュエーターに用いる高分子の例としては、高分子ゲル、イオン導電性高分子、電子導電性高分子、電歪高分子(誘電エラストマ−、静電エラストマ−)、圧電高分子、液晶エラストマー等を挙げることができ、中でも電歪高分子、液晶エラストマーが、電圧の印加に対する反応が特に良好であること等から好ましい。
また、上記目的を達成する本発明の光制御器は、駆動対象のレンズと、
上記レンズに取り付けられる、そのレンズの駆動方向に延びるロッドと、
上記レンズの駆動に対して不動の位置に固定された、上記ロッドの把持と開放とを行う固定把持部と、
上記固定把持部に対し、上記駆動方向に移動自在な、上記ロッドの把持と開放とを、上記固定把持部による把持と開放のタイミングとはズレたタイミングで行う移動把持部と、
上記移動把持部を上記固定把持部に対して駆動する駆動部と、
上記固定把持部および上記移動把持部それぞれによる上記ロッドの把持と開放、および上記駆動部による上記固定把持部に対する上記移動把持部の駆動を制御することにより上記レンズの位置を制御する制御部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上記レンズが光軸に沿って静粛に駆動される小型で軽量な光制御器を提供することができる。
尚、本発明にいう光制御器については、ここではその基本形態のみを示すにとどめるが、本発明にいう光制御器には、上記の基本形態のみではなく、前述した駆動装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置は、被写体光を結像する、駆動対象のレンズと、
上記レンズに取り付けられる、そのレンズの駆動方向に延びるロッドと、
上記レンズの駆動に対して不動の位置に固定された、上記ロッドの把持と開放とを行う固定把持部と、
上記固定把持部に対し、上記駆動方向に移動自在な、上記ロッドの把持と開放とを、上記固定把持部による把持と開放のタイミングとはズレたタイミングで行う移動把持部と、
上記移動把持部を上記固定把持部に対して駆動する駆動部と、
上記固定把持部および上記移動把持部それぞれによる上記ロッドの把持と開放、および上記駆動部による上記固定把持部に対する上記移動把持部の駆動を制御することにより上記レンズの位置を制御する制御部と、
上記レンズによって結像された被写体光の像を撮影する撮影部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、上記レンズが光軸に沿って静粛に駆動される小型で軽量な撮影装置を提供することができる。
また、本発明の撮影装置において、「上記撮影部で撮影された像のコントラストを検出するコントラスト検出部を備え、
上記制御部は、上記レンズの位置を、上記コントラスト制御部で検出されたコントラストに応じた位置に制御するものである」という形態は好ましい形態である。
この形態の撮影装置によれば、上記コントラストに応じて上記レンズの位置を制御するというピント調節が、静粛に行なわれる。
尚、本発明にいう撮影装置についても、ここではその基本形態のみを示すにとどめるが、本発明にいう撮影装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した駆動装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上、説明したように、本発明によれば、駆動対象を静粛に駆動する小型で軽量な駆動装置、レンズが光軸に沿って静粛に駆動される小型で軽量な光制御器、およびレンズが光軸に沿って静粛に駆動される小型で軽量な撮影装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1、および図2は、本発明の一実施形態であるデジタルカメラの外観斜視図である。
図1には、デジタルカメラ1の、撮影レンズが内蔵されたレンズ鏡胴10の沈胴状態が示されており、図2には、レンズ鏡胴10の繰出状態が示されている。これら図1および図2に示されているデジタルカメラ1が、本発明にいう撮影装置の一例に相当する。
図1および図2に示すデジタルカメラ1の正面上部には、補助光発光窓12およびファインダ対物窓13が配置されている。また、このデジタルカメラ1の上部には、シャッタボタン14が備えられている。
このデジタルカメラ1の、図示しない背面には、ズーム操作スイッチや十字キーなどといった各種スイッチや、画像やメニュー画面を表示するLCD(液晶ディスプレイ)が備えられている。ズーム操作スイッチを所定時間押下し続けると、撮影画角を調整するためのズーム操作モードに入り、十字キーの‘上’キーを押し続けている間、後述の撮影レンズが望遠側(テレ側)に移動し、十字キーの‘下’キーを押し続けている間、撮影レンズが広角側(ワイド側)に移動する。
図3は、デジタルカメラ1の、沈胴状態にあるレンズ鏡胴10を光軸に沿って切断した断面図であり、図4は、デジタルカメラ1の、撮影レンズがワイド状態にあるレンズ鏡胴10を光軸に沿って切断した断面図であり、図5は、デジタルカメラ1の、撮影レンズがテレ状態にあるレンズ鏡胴10を光軸に沿って切断した断面図である。
レンズ鏡胴10の内部空間には、前方から順に、前群レンズ(第1レンズ群)21、後群レンズ(第2レンズ群)22、およびフォーカスレンズ(第3レンズ群)23の3群が光軸を揃えて並べられてなる撮影レンズ20が収容されている。撮影レンズ20は、後群レンズ22が図4に示すワイド端と図5に示すテレ端との間で光軸に沿って移動することにより焦点距離が変化し、フォーカスレンズ23が光軸に沿って移動することによりピント調節が行われる構成となっている。前群レンズ21のさらに前方には、有害光を遮るフレア防止板70が配置され、前群レンズ21と後群レンズ22との間には、被写体光の光量を調整する絞りユニット30が配置され、撮影レンズ20の後方には、被写体光を読み取るCCD40が配置されている。ここで、上記のフォーカスレンズ23が、本発明にいうレンズの一例に相当し、後述の駆動装置によって保持されるとともに光軸に沿って駆動される。また、上記のCCD40が、本発明にいう撮影部の一例に相当する。
絞りユニット30には、図4および図5に示すように、撮影レンズ20の光軸を取り囲む孔が穿たれた開口板32と、開口板32の孔を絞るように塞いで開口量を調整する絞り羽31とが備えられている。また、絞りユニット30には、その背面から後方に突出するガイドロット24と、ガイドロット24の後端を塞ぐストッパ24aも設けられており、ガイドロット24は、後群レンズ22を保持している後群レンズ保持枠25を、光軸方向にスライド可能に貫通している。さらに、絞りユニット30と後群レンズ保持枠25との間にはコイルばね26が縮装されており、絞りユニット30は、後群レンズ22と後群レンズ保持枠25とで構成された後群レンズユニット27に対し、前方へばね付勢された態様で光軸に沿って移動可能に保持されている。レンズ鏡胴10の沈胴時には、図4および図5に示す絞り羽31が開放され、絞りユニット30がコイルばね26を圧縮しながら後群レンズユニット27側に移動することによって、開口板32の孔に後群レンズユニット27が入り込む。これにより、デジタルカメラ1の薄型化が図られている。
また、レンズ鏡胴10には、カメラボディに固定された固定筒50と、その固定筒50に対し回転自在な駆動筒52が備えられている。この駆動筒52は、固定筒50の外周面に周方向に形成された突条50aが、駆動筒52の内周面に設けられた溝に係入していることにより、固定筒50に対して光軸方向の移動が規制されている。駆動筒52の外周面にはギア51が設けられており、このギア51にモータ(図示しない)からの回転駆動力が伝達されて、駆動筒52が回転する。
駆動筒52には、さらに、光軸方向に延びるキー溝52aが設けられており、このキー溝52aには、回転移動筒53に固設されたピン状のカムフォロワ54が、固定筒50に設けられた螺旋状のカム溝を貫通して係入している。したがって、駆動筒52が回転すると、回転移動筒53は、回転しながら上記カム溝に沿って光軸方向に移動する。
回転移動筒53の内側には、直進移動枠55が設けられている。この直進移動枠55は、回転移動筒53に対し相対的回転が自在に係合しているとともに、固定筒50のキー溝50bに係入することにより回転が規制されている。したがって、駆動筒52の回転に伴って回転移動筒53が回転しながら光軸方向に移動すると、直進移動枠55は回転移動筒53の移動に伴って光軸方向に直線的に移動する。
上述した後群レンズ22を保持している後群レンズ保持枠25には、ピン状のカムフォロワ63が固設されている。このカムフォロワ63は、回転移動筒53のカム溝に係入しているとともに、直進移動枠55の光軸方向に延びるキー溝55aにも係入していることにより、駆動筒52の回転に伴って回転移動筒53が回転しながら光軸方向に移動すると、後群レンズユニット27が回転移動筒53のカム溝の形状に沿って、光軸方向に直進移動する。
また、上述したように、絞りユニット30は、コイルばね26により前方に付勢された態様でレンズユニット27に取り付けられているため、その絞りユニット30が後群レンズユニット27とともに光軸方向に移動する。
さらに、このレンズ鏡胴10には、前群レンズ21を保持する直進移動筒56が備えられている。この直進移動筒56は、それに固設されたカムフォロワ57が回転移動筒53のカム溝に係入しているとともに、直進移動枠55の、光軸方向に延びるキー溝55aにも係入している。したがって、駆動筒52の回転に伴って回転移動筒53が回転しながら光軸方向に移動すると、直進移動筒56は、カムフォロワ57が係入している回転移動筒53のカム溝の形状に沿って、光軸方向に直進移動する。
このようにしてレンズ鏡胴10の繰り出しが行なわれ、また、駆動筒52が逆方向に回転することによりレンズ鏡胴10の沈胴が行われる。
また、回転移動筒53は、レンズ鏡胴10の繰出しが完了した後も、前群レンズ21の位置を保持したままさらに回転することができ、このとき、後群レンズユニット27は、回転移動筒53のカム溝に沿って光軸方向に移動し、これにより撮影画角(すなわち、焦点距離)の調整が行なわれる。図4には、レンズ鏡胴10の繰出しが完了した状態が示されており、このときには撮影レンズ20はワイド状態にある。また、図5には、繰出し完了後に回転移動筒53がさらに回転して、撮影レンズ20がテレ状態になるまで後群レンズユニット27が移動した状態が示されている。
また、撮影レンズのうちのフォーカスレンズ23は、本発明の駆動装置の一例に相当する駆動装置500によって光軸方向に動かされ、これによりピント調整が行なわれる。ここで、このピント調整は、後述するように、CCD40で読み取った被写体像のコントラストがピークを示すようにフォーカスレンズ23を動かすことによって行なわれる。このようなピント調整では、フォーカスレンズ23を頻繁に動かすこととなるので、このデジタルカメラ1では、フォーカスレンズ23の移動について、静粛性の高いこの駆動装置500が使われている。この駆動装置500については、後に詳細に説明する。
続いて、デジタルカメラ1の内部構成について説明する。
図6は、図1に示すデジタルカメラ1の概略的な内部構成図である。
このデジタルカメラ1は、すべての処理がメインCPU110によって制御されている。このメインCPU110には、デジタルカメラ1に備えられた各種スイッチ(この各種スイッチには、図1に示すシャッタボタン14や、ズーム操作スイッチ、および十字キーなどが含まれ、以下では、これらを合わせてスイッチ群101と称する)からの操作信号がそれぞれ供給されている。メインCPU110は、EEPROM110aを有しており、このEEPROM110aには、デジタルカメラ1で各種処理を実行するために必要な各種プログラムが書き込まれている。スイッチ群101に含まれる電源スイッチ(図示しない)が投入されると、電源102からデジタルカメラ1の各種要素に電力が供給されるとともに、メインCPU110によって、EEPROM110aに書き込まれたプログラム手順に従ってデジタルカメラ1全体の動作が統括的に制御される。
まず、図6を参照して画像信号の流れを説明する。
撮影者が、デジタルカメラ1の背面に設けられた十字キー(図示しない)を使って撮影画角を指示すると、その指示された撮影画角がスイッチ群101からメインCPU110に伝えられ、さらに、メインCPU110を介して光学制御CPU120に伝えられる。尚、これらメインCPU110と光学制御CPU120との間では、バス140を介してデータが送受信されるのではなく、CPU間通信によって高速にデータが送受信される。光学制御CPU120は、図示しないモータ等を制御することで、図4および図5に示すようにレンズ鏡胴10を繰り出し、後群レンズ22を伝えられた撮影画角に応じた位置に移動させる。
また、光学制御CPU120は、駆動装置500を制御することで、図3、図4、図5に示すフォーカスレンズ23を光軸に沿う方向に移動させる。
被写体光は、フレア防止板70、撮影レンズ20、および絞り30を通ってCCD40上に結像され、CCD40において、被写体像を表わす画像信号が生成される。生成された画像信号は、A/D部131において粗く読み出され、アナログ信号がデジタル信号に変換されて、低解像度なスルー画像データが生成される。生成されたスルー画像データは、ホワイトバランス・γ処理部133において、ホワイトバランスの補正やγ補正などといった画像処理が施される。
ここで、CCD40には、クロックジェネレータ132からタイミング信号が供給されており、このタイミング信号に同期して、所定の間隔ごとに、画像信号が生成される。このクロックジェネレータ132は、光学制御CPU120を介して伝えられるメインCPU110からの指示に基づいてタイミング信号を出力しており、そのタイミング信号は、CCD40の他、後段のA/D部131、およびホワイトバランス・γ処理部133にも供給されている。したがって、CCD40、A/D部131、およびホワイトバランス・γ処理部133では、クロックジェネレータ132から発せられるタイミング信号に同期して順序良く画像信号の処理が流れるように行われる。
ホワイトバランス・γ処理部133において画像処理が施された画像データは、一旦バッファメモリ134に記憶される。バッファメモリ134に記憶された低解像度なスルー画像データは、古い時刻に記憶されたスルー画像データから先に、バス140を経由してYC/RGB変換部138に供給される。スルー画像データはRGB信号であるため、YC/RGB変換部138では処理が行われずに、そのままドライバ139を介して画像表示LCD160に伝えられ、画像表示LCD160上に、スルー画像データが表わすスルー画像が表示される。ここで、CCD40では、所定のタイミング毎に被写体光が読み取られて画像信号が生成されているため、この画像表示LCD160には、撮影レンズが向けられた方向の被写体が被写体像として常に表示され続ける。
また、バッファメモリ134に記憶されたスルー画像データは、メインCPU110にも供給される。メインCPU110は、スルー画像データに基づいて、フォーカスレンズ23が光軸に沿って移動されている間にCCD40で繰り返し得られた画像信号が表わす被写体像のコントラストと、被写体の輝度を検出する。検出されたコントラストと輝度は、光学制御CPU120に伝えられる。光学制御CPU120は、フォーカスレンズ23をメインCPU110から伝えられたコントラストのピークが得られるレンズ位置に移動させるように、駆動装置500に向けて電圧を出力する電圧印加部600を制御する(AF処理)。
電圧印加部600の詳細については、後に上記の駆動装置500と併せて説明する。
また、光学制御CPU120は、メインCPU110から伝えられた輝度に応じて絞り30の絞り値を調整する(AE処理)。
上記のメインCPU110は、本発明にいうコントラスト検出部の一例に相当する。また、上記の電圧印加部600と光学制御CPU120とを合せたものは、本発明にいう制御部の一例に相当し、上記のフォーカスレンズ23と駆動装置500と電圧印加部600と光学制御CPU120とを合せたものは、本発明にいう光制御器の一例に相当する。
ここで、画像表示LCD160に表示されたスルー画像を確認しながら、撮影者が図1に示すシャッタボタン14を押下すると、シャッタボタン14が押されたことがメインCPU110に伝えられ、さらに、光学制御CPU120に伝えられる。被写体が暗いときには、光学制御CPU120からLED発光制御部150に発光指示が伝えられ、シャッタボタン14の押下に同期してLED151から閃光が発せられる。また、光学制御CPU120からの指示に従って、CCD40で生成された画像信号がA/D部131において細かく読み出され、高解像度な撮影画像データが生成される。生成された撮影画像データは、ホワイトバランス・γ処理部133で画像処理が施されて、バッファメモリ134に記憶される。
バッファメモリ134に記憶された撮影画像データは、YC処理部137に供給されて、RGB信号からYC信号に変換される。YC信号に変換された撮影画像データは、圧縮・伸張部135において圧縮処理が施され、圧縮された撮影画像データがI/F136を介してメモリカード170に記憶される。
また、メモリカード170に記憶された撮影画像データは、圧縮・伸張部135において伸張処理が施された後、YC/RGB変換部138においてRGB信号に変換され、ドライバ139を介して画像表示LCD160に伝えられる。画像表示LCD160には、撮影画像データが表わす撮影画像が表示される。
デジタルカメラ1は、以上のように構成されている。
次に、上記の駆動装置500および電圧印加部600それぞれの詳細について説明する。
尚、以下の説明では、図3から図6に示された各構成要素については、特に図番を断らずに参照する。
図7は、駆動装置500および電圧印加部600を示す断面図である。
この図7に示す駆動装置500は、フォーカスレンズ23を、撮影レンズ20の光軸に沿って、後群レンズ22側あるいはその逆側のCCD40側に、電圧印加部600が出力した電圧によって動かすものであり、また、電圧印加部600は、光学制御CPU120による制御の下で電圧を駆動装置500に向けて出力するものである。
駆動装置500は、後群レンズ側の壁510と、CCD側の壁520と、ロッド付レンズ保持部530と、引張りばね540と、アクチュエータ550とを備えている。
後群レンズ側の壁510およびCCD側の壁520は、両方とも撮影レンズ20の光軸方向と直交する壁であって、互いに対向するようにレンズ鏡胴10内に固定されており、さらに各壁には孔が開けられている。
ロッド付レンズ保持部530は、フォーカスレンズ23を保持する保持枠531と、その保持枠531と一体に保持枠531の脇に設けられたスリーブ532と、そのスリーブ532と一体に設けられた、撮影レンズ20の光軸方向に延びるロッド533とからなる。ここで、上記のロッド533が、本発明にいうロッドの一例に相当する。このロッド533の、後群レンズ22側の端部は、上記の後群レンズ側の壁510に開けられた孔を挿通しており、CCD40側の端部は、上記のCCD側の壁520に開けられた孔を挿通している。また、スリーブ532の側面には、腕部532aが取り付けられている。
引張りばね540は、一端がスリーブ532の腕部532aに掛けられ、もう一端が上記のCCD側の壁520に固定されている。この引張りばね540により、ロッド付レンズ保持部530はCCD側の壁520の方に牽引され、アクチュエータ550が動作していない初期状態では、ロッド付レンズ保持部530は、この引張りばね540により、スリーブ532がCCD側の壁520に当たる初期位置で支持されている。
図7に示すアクチュエータ550は、次のように構成されている。
図8は、図7に示すアクチュエータ550を示す模式図である。
この図8には、アクチュエータ550が、3つの構成要素に分かれた分解斜視図で示されている。
このアクチュエータ550は、固定把持部551、移動把持部552、および駆動部553が積み重ねられて構成され、全体として、筒型形状を有し、上記のロッド533に挿通されている。このアクチュエータ550が、本発明にいう筒体の一例に相当する。
固定把持部551および移動把持部552それぞれは、電圧が印加されると伸縮するリング形状の高分子アクチュエータであり、それぞれが、アクチュエータ550の筒型形状における開口に相当する。固定把持部551および移動把持部552それぞれは、電圧が印加されると厚み方向に収縮し、光軸方向に直交する面方向に伸展する。この面方向の伸展でリング形状における孔の径が絞られることによって、固定把持部551および移動把持部552それぞれはロッド533を把持し、電圧の印加が停止されて絞られた孔の径が元に戻ることによって、固定把持部551および移動把持部552それぞれはロッド533を開放する。また、固定把持部551と移動把持部552とは、ロッド533に対する把持と開放とのタイミングが後述するように互いにズレている。
駆動部553は、それぞれが電圧が印加されると伸縮するリング形状の高分子アクチュエータ5531が複数段積み重ねられてなり、アクチュエータ550の筒型形状における中央部分に相当する。ここで、駆動部553を構成する複数の高分子アクチュエータ5531の孔の径は、固定把持部551および移動把持部552それぞれの孔の径よりも広く、電圧が印加されて面方向に伸展してもロッド533には触れないようになっている。
また、固定把持部551および移動把持部552それぞれ、さらに駆動部553を構成する複数の高分子アクチュエータ5531は、絶縁性の接着剤554で互いに接着されている。また、固定把持部551は、図7に示すように、後群レンズ側の壁510の、フォーカスレンズ23側とは反対側の面に、上記の絶縁性の接着剤554で接着されている。
AF処理時には、移動把持部552がロッド533を把持した上で、駆動部553を構成する複数の高分子アクチュエータ5531が面方向に収縮したり元に戻ったりして、ロッド533を把持した移動把持部552が動かされてフォーカスレンズ23が光軸に沿って動かされる。このAF処理時におけるアクチュエータ550の動作については、別図を参照して説明する。
次に、このアクチュエータ550の、固定把持部551と、移動把持部552と、駆動部553を構成する複数の高分子アクチュエータ5531それぞれとに電圧を印加する電圧印加部600について説明する。
図9は、電圧印加部600を、アクチュエータ550とともに示す図である。
この図9に示すように、駆動部553を構成する複数の高分子アクチュエータ5531と、固定把持部551と、移動把持部552とは、それぞれ、各部のリング形状の電歪高分子5531a,551a,552aが、各部のリング形状に対応した形状の伸縮性の電極5531b,551b,552bで挟まれて構成されたものである。
電圧印加部600は、数百Vから数千Vの間の所定値の出力電圧を出力する直流電源601と、複数のスイッチ602と、光学制御CPU120から指示されたスイッチ602のON/OFFを制御するスイッチ制御回路603とを備えている。ここで、各スイッチ602は、各電極5531b,551b,552bと、直流電源601のプラス端子との間に設けられている。また、直流電源601は、図6に示す電源102の電圧をDC-DCコンバータ等により昇圧することによって上記のような高圧を発生する。
AF処理時には、各スイッチ602のON/OFFが制御されることで、固定把持部551および移動把持部552それぞれによるロッド533の把持と開放が制御され、さらに、駆動部553を構成する複数の高分子アクチュエータ5531それぞれの厚さ方向の収縮と戻りが制御される。
次に、この電圧印加部600からの電圧の印加による、AF処理時のアクチュエータ550の動作について説明する。
図10および図11は、電圧印加部600からの電圧の印加によるアクチュエータ550の動作を示す図であり、図12は、図10および図11に示すアクチュエータ550の各動作状態に対応する、電圧印加部600からの電圧印加の状況を示す図である。
図10から図11にかけて、駆動装置500によって、フォーカスレンズ23が、AF処理時にCCD40側の位置から後群レンズ22側の位置まで駆動される様子が、ステップS1からステップS8の8段階の断面図で示されている。各ステップの図には、図中の上側に、アクチュエータ550の拡大図が示されている。また、図12には、固定把持部551、移動把持部552、および、駆動部553の各高分子アクチュエータ5531それぞれに対する電圧印加の状況が表形式で示されている。また、この図12では、電圧の印加状態が「ON」で示され、電圧の非印加状態が「OFF」で示されている。
ステップS1では、固定把持部551、移動把持部552、および、駆動部553の各高分子アクチュエータ5531が、全て電圧の非印加状態「OFF」にあり、上述したようにロッド付レンズ保持部530、即ちフォーカスレンズ23は、引張りばね540により、スリーブ532がCCD側の壁520に当たる初期位置で保持される。
ステップS2において、固定把持部551が電圧の印加状態「ON」におかれ、この固定把持部551の孔の径が絞られてロッド533が把持される。続いて、ステップS3において、駆動部553の全ての高分子アクチュエータ5531(図12では、駆動部1、駆動部2、駆動部Nと記述されている)が電圧の印加状態「ON」におかれ、これら全ての高分子アクチュエータ5531が厚さ方向に収縮することで移動把持部552が所定の把持位置まで駆動される。さらに、ステップS4において、移動把持部552が電圧の印加状態「ON」におかれ、この移動把持部552の孔の径が絞られて上記の把持位置でロッド533が把持される。次に、ステップS5において、固定把持部551が電圧の非印加状態「OFF」におかれ、この固定把持部551の孔の径が元に戻ってロッド533がこの固定把持部551から開放される。また、このときには、固定把持部551の厚みも元に戻るので、その固定把持部551の厚みの変化分だけ、ロッド533を把持した移動把持部552が若干駆動されて、ロッド533が引張りばね540のCCD40側への牽引力に反して動かされ、フォーカスレンズ23が後群レンズ22側に動かされる。
AF処理時には、ステップS5の状態に達した後に、駆動部553の高分子アクチュエータ5531のうちの幾つかが非印加状態「OFF」におかれ、高分子アクチュエータ5531の厚みが元に戻ることで、駆動部553全体の厚みの変化分だけ、ロッド533を把持した移動把持部552が駆動され、その分だけ、フォーカスレンズ23が後群レンズ22側に動かされる。また、一度厚みが元に戻った高分子アクチュエータ5531が再び電圧の印加状態「ON」におかれると、フォーカスレンズ23はCCD40側に動かされる。このように、AF処理時には、ステップS5の状態以降に、駆動部553の高分子アクチュエータ5531が収縮したり元に戻ったりすることで、フォーカスレンズ23が後群レンズ22側やCCD40側に動かされる。
ステップS6では、駆動部553の高分子アクチュエータ5531のうち、CCD40側から3つの高分子アクチュエータ5531(図12では、駆動部Nと記述されている)が非印加状態「OFF」におかれ、それら3つの高分子アクチュエータ5531の厚みが元に戻り、その分だけフォーカスレンズ23が後群レンズ22側に動かされた様子が示されている。また、ステップS7では、駆動部553の全ての高分子アクチュエータ5531(図12における、駆動部1、駆動部2、および駆動部N)が非印加状態「OFF」におかれ、それら全ての高分子アクチュエータ5531の厚みが元に戻り、その分だけ、フォーカスレンズ23が後群レンズ22側に動かされた様子が示されている。また、ステップS8では、固定把持部551が電圧の印加状態「ON」におかれ、この固定把持部551の孔の径が絞られてロッド533が把持されて、この固定把持部551によって、ロッド533、即ちフォーカスレンズ23が、引張りばね540のCCD40側への牽引力に反して支持された様子が示されている。
また、アクチュエータ550は、ロッド付レンズ保持部530を、ステップS8に示す位置を越えて、スリーブ532が後群レンズ側の壁510に当たるまで後群レンズ22側に動かすことができる。この場合には、ステップS8の動作に続いて、移動把持部552が電圧の非印加状態「OFF」におかれてロッド533が移動把持部552から開放された後に、上記のステップS3からの動作が繰り返される。
AF処理時には、このようなアクチュエータ550の動作が光学制御CPU120によって制御され、フォーカスレンズ23が、ロッド付レンズ保持部530のスリーブ532がCCD側の壁520に当たる位置から、そのスリーブ532が後群レンズ側の壁510に当たる位置までの間で駆動される。ここで、アクチュエータ550に対する光学制御CPU120の制御は、CCD40で繰り返し得られる画像信号からメインCPU110で検出される被写体像のコントラストがピークとなるようなフィードバック制御となっている。この制御により、フォーカスレンズ23が適切に駆動されてピントが調整される。
以上、図7から図12を参照して説明した駆動装置500では、フォーカスレンズ23を駆動する役割は、引張りばね540とアクチュエータ550とによって担われている。これら2つの部品は、例えばモータなどに比べて小型軽量である。また、引張りばね540やアクチュエータ550が発する駆動力をフォーカスレンズ23に伝えるための機構は、ロッド付レンズ保持部530のみであり非常に簡単で小型軽量である。これにより、駆動装置500が小型軽量となり、延いては図1から図6に示すデジタルカメラ1のサイズと重量とが抑えられる。また、引張りばね540とアクチュエータ550とは共に動作時にほとんど音を発しないので、静粛にAF処理を行なうことができる。
続いて、本発明にいう高分子アクチュエータの採用可能な種々の形態について付記する。
高分子アクチュエーターに用いる高分子の例としては、高分子ゲル、イオン導電性高分子、電子導電性高分子、電歪高分子(誘電エラストマ−、静電エラストマ−)、圧電高分子、液晶エラストマー等を挙げることができ、中でも電歪高分子、液晶エラストマーが好ましい。これらの高分子アクチュエーターに関しては、「ソフトアクチュエーター開発の最前線−人工筋肉の実現を目指して−」編著代表 長田義仁 エヌ・ティー・エス 2004年、「Electroactive Polymer (EAP) Actuators as Artificial Muscles − Reality, Potential and Challenges」 Editor: Yoseph Bar−Cohen SPIE PRESS Vol. 2001年、「Electroactive Polymer (EAP) Actuators as Artificial Muscles: Reality, Potential, and Challenges, Second Edition」、Editor(s): Yoseph Bar−Cohen 2004年に記載がされている。
電歪高分子(誘電エラストマー)としては、ゴム状の粘弾性挙動を示す高分子(エラストマー)の両面に電極を付与した電歪高分子アクチュエーターが知られている。例えば、特表2003−506858号公報には、接触部に適合性の部分を備えたひずみと共に変形する能力がある電極を付与し、電極間に高電圧を印加することにより、その電極間の静電引力で高分子膜が電場方向に収縮して電場に直交方向に伸張する特性を利用した電歪高分子アクチュエーターが開示され、ダイヤフラムや線形アクチュエーターとしての利用が考えられている。さらに、特表2003−526213号公報には、履物の踵の中に組み込まれ、人の二足歩行中に生成される機械エネルギを電気エネルギに変換するために使用される、踵接地ジェネレータなども開示されている。
また、液晶エラストマーについて、Nature誌, 410,447(2001)には、強誘電性液晶のエラストマーを用い、その電場によるメソゲンの配向変化を利用して電気エネルギーを機械エネルギーに変換する試みが報告され、新たな液晶の利用法として注目されている。この例では1.5MVm-1の印加電圧において4%の変位が実現している。また、特開2003−205496号公報には、長手方向に延伸され液晶エラストマーを用いた液晶アクチュエーターも開示されている。さらに、Macromolecules誌, 34, 5868(2001)には、液晶の熱的な相変化に基づく形状(体積)変化をアクチュエーターとして利用することなどが報告されている。
尚、上記では、本発明にいう高分子アクチュエータを、電歪高分子を用いて構成された高分子アクチュエータに限定して説明したが、本発明はこれらに限るものではなく、本発明の高分子アクチュエータは、例えば液晶エラストマーを用いて構成された高分子アクチュエータ等であっても良い。
また、上記では、本発明にいう駆動対象のレンズの一例として、フォーカスレンズ23を例示したが、本発明はこれらに限るものではなく、本発明にいう駆動対象のレンズは、上述の後群レンズ22であってもよく、あるいは、後群レンズ22とフォーカスレンズ23との両方であっても良い。
また、上記では、本発明にいう撮影装置として、デジタルカメラを例示して説明したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の撮影装置は、例えば、撮影機能付の携帯電話や、フィルムに被写体光を結像する銀塩カメラなどに適用してもよい。
本発明の一実施形態であるデジタルカメラの外観斜視図である。 本発明の一実施形態であるデジタルカメラの外観斜視図である。 デジタルカメラ1の、沈胴状態にあるレンズ鏡胴10を光軸に沿って切断した断面図である。 デジタルカメラ1の、撮影レンズがワイド状態にあるレンズ鏡胴10を光軸に沿って切断した断面図である。 デジタルカメラ1の、撮影レンズがテレ状態にあるレンズ鏡胴10を光軸に沿って切断した断面図である。 図1に示すデジタルカメラ1の概略的な内部構成図である。 駆動装置500および電圧印加部600を示す断面図である。 図7に示すアクチュエータ550を示す模式図である。 電圧印加部600を、アクチュエータ550とともに示す図である。 電圧印加部600からの電圧の印加によるアクチュエータ550の動作を示す図である。 電圧印加部600からの電圧の印加によるアクチュエータ550の動作を示す図である。 図10および図11に示すアクチュエータ550の各動作状態に対応する、電圧印加部600からの電圧印加の状況を示す図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
10 レンズ鏡胴
12 補助光発光窓
13 ファインダ対物窓
14 シャッタボタン
20 撮影レンズ
21 前群レンズ
22 後群レンズ
23 フォーカスレンズ
24 ガイドロット
24a ストッパ
25 後群レンズ保持枠
26 コイルばね
27 後群レンズユニット
30 絞りユニット
31 絞り羽
32 開口板
40 CCD
50 固定筒
50a 突条
50b キー溝
51 ギア
52 駆動筒
52a キー溝
53 回転移動筒
54 カムフォロワ
55 直進移動枠
56 直進移動筒
57 カムフォロワ
101 スイッチ群
102 電源
110 メインCPU
110a EEPROM
120 光学制御CPU
131 A/D部
132 クロックジェネレータ
133 ホワイトバランス・γ処理部
134 バッファメモリ
135 圧縮・伸張部
136 I/F
137 YC処理部
138 YC/RGB変換部
139 ドライバ
140 バス
150 LED発光制御部
151 LED
160 画像表示LCD
170 メモリカード
500 駆動装置
510 後群レンズ側の壁
520 CCD側の壁
530 ロッド付レンズ保持部
531 保持枠
532 スリーブ
533 ロッド
540 引張りばね
550 アクチュエータ
551 固定把持部
552 移動把持部
551a,552a,5531a 電歪高分子
551b,552b,5531b 電極
553 駆動部
5531 高分子アクチュエータ
554 接着剤
600 電圧印加部
601 直流電源
602 スイッチ
603 スイッチ制御回路

Claims (11)

  1. 駆動対象に取り付けられる、該駆動対象の駆動方向に延びるロッドと、
    前記駆動対象の駆動に対して不動の位置に固定された、前記ロッドの把持と開放とを行う固定把持部と、
    前記固定把持部に対し、前記駆動方向に移動自在な、前記ロッドの把持と開放とを、前記固定把持部による把持と開放のタイミングとはズレたタイミングで行う移動把持部と、
    前記移動把持部を前記固定把持部に対して駆動する駆動部とを備えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記固定把持部が、前記ロッドが挿通される孔が開けられた、該孔の径の拡縮によって該ロッドの開放と把持とを行なうものであることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記移動把持部が、前記ロッドが挿通される孔が開けられた、該孔の径の拡縮によって該ロッドの開放と把持とを行なうものであることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  4. 前記ロッドが挿通される筒型の形状を有し、該筒型の一端が前記駆動対象の駆動に対して不動の前記位置に固定された、該筒型の両端の開口それぞれが、互いにタイミングのズレた径の拡縮によって該ロッドの開放と把持とを行なうことで前記固定把持部および前記移動把持部として働き、該筒型の胴部が前記ロッドに沿って伸縮することで前記駆動部として働く筒体を備えたことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  5. 前記固定把持部が、電圧の印加開放によって伸縮して前記ロッドの把持と開放とを行なう高分子アクチュエータであることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  6. 前記移動把持部が、電圧の印加開放によって伸縮して前記ロッドの把持と開放とを行なう高分子アクチュエータであることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  7. 前記駆動部が、電圧の印加開放によって伸縮して前記移動把持部を前記駆動方向に駆動する高分子アクチュエータであることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  8. 前記高分子アクチュエータが、電歪高分子又は液晶エラストマーを用いて構成されたものであることを特徴とする請求項5から7のうちいずれか1項記載の駆動装置。
  9. 駆動対象のレンズと、
    前記レンズに取り付けられる、該レンズの駆動方向に延びるロッドと、
    前記レンズの駆動に対して不動の位置に固定された、前記ロッドの把持と開放とを行う固定把持部と、
    前記固定把持部に対し、前記駆動方向に移動自在な、前記ロッドの把持と開放とを、前記固定把持部による把持と開放のタイミングとはズレたタイミングで行う移動把持部と、
    前記移動把持部を前記固定把持部に対して駆動する駆動部と、
    前記固定把持部および前記移動把持部それぞれによる前記ロッドの把持と開放、および前記駆動部による前記固定把持部に対する前記移動把持部の駆動を制御することにより前記レンズの位置を制御する制御部を備えたことを特徴とする光制御器。
  10. 被写体光を結像する、駆動対象のレンズと、
    前記レンズに取り付けられる、該レンズの駆動方向に延びるロッドと、
    前記レンズの駆動に対して不動の位置に固定された、前記ロッドの把持と開放とを行う固定把持部と、
    前記固定把持部に対し、前記駆動方向に移動自在な、前記ロッドの把持と開放とを、前記固定把持部による把持と開放のタイミングとはズレたタイミングで行う移動把持部と、
    前記移動把持部を前記固定把持部に対して駆動する駆動部と、
    前記固定把持部および前記移動把持部それぞれによる前記ロッドの把持と開放、および前記駆動部による前記固定把持部に対する前記移動把持部の駆動を制御することにより前記レンズの位置を制御する制御部と、
    前記レンズによって結像された被写体光の像を撮影する撮影部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  11. 前記撮影部で撮影された像のコントラストを検出するコントラスト検出部を備え、
    前記制御部は、前記レンズの位置を、前記コントラスト制御部で検出されたコントラストに応じた位置に制御するものであることを特徴とする請求項10記載の撮影装置。
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