JP2007086480A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着装置による定着が終了した定着画像に不要な筋等を入れてしまったり、あるいは定着後の用紙等のシート状物の搬送不良や詰まりを誘発することがなく、定着実行中に加熱用回転体の周面を剥離爪の接触による磨耗や損傷等から可能な限り回避することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 定着後のシート状物を初めて挟んで搬送するロール対(34)と定着ニップ部(N)に跨った状態で搬送されるときのシート状物(P)の張力により揺動し得る揺動案内部材(28)を用意し、その揺動案内部材のうち当該跨った状態で搬送されるシート状物が接触する部位に当該シート状物と接して回転する回転体(52)を回転自在に設け、かつ、この揺動案内部材(28)の揺動運動に連動させて剥離爪(26)をその爪先端部が加熱用回転体(22)の周面から離間する方向(C)に揺動させる連動離間機構(50)を設けた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電子写真方式等を利用してトナー像を形成してから最終的にシート状物に未定着トナー像として転写した後に定着することにより画像を形成するプリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置に関するものであり、特に、その定着を行なう定着装置における加熱用回転体の周面を剥離爪の接触による磨耗や損傷等から回避する機構を備えた画像形成装置の改良に関するものである。
上記したような画像形成装置においては、その定着装置として、未定着トナー像を担持する用紙等のシート状物を通過させる定着ニップ部を形成するように圧接設置される加熱用ロール及び加圧ロールと、この加熱ロールの周面に爪先端部が接触するように付勢されるとともに揺動自在に設置されて定着ニップ部を通過した後の用紙を当該加熱ロールから剥離する剥離爪とを備えた定着装置が多く使用されている。
このような定着装置を使用する画像形成装置にあっては、その定着装置における剥離爪が回転する加熱ロールの周面に常に接触しているため、その剥離爪が接触する周面部分が磨耗し、この結果、その磨耗部分に相応するようにして定着画像中に光沢度(グロス)が変化した筋や黒い線が入ったり、あるいは線状の局部的な定着不良が発生するという問題がある。また、定着装置内において用紙詰まり(ジャム)が発生すると、その詰まった用紙が剥離爪を加熱ロール側に強く押し付けてしまうことが多く、この場合は、その剥離爪によって加熱ロールの周面が損傷してしまい、加熱ロールの予定外の交換をしなければならないこともある。
このような問題を解消するため従来においても、次のような定着装置などの提案が行なわれている。
たとえば、排紙ローラとこの排紙ローラの周速よりも速い周速に設定された定着ローラと間を挟持搬送される用紙の張力により、分離爪の先端が定着ローラから離反する方向に変位するように用紙搬送経路に突出した突出部を設けた定着装置が提案されている(特許文献1)。この定着装置によれば、特別な部品や装置を用いることなく、分離爪の定着ローラに対する離反状態を確保することができ、分離爪の常接による弊害を簡単に防止できるとされている。
また、上記特許文献1の提案による定着装置における問題点を解消することを目的として、揺動可能に設置された剥離爪の一部を用紙排出ガイドの間に突出させた形状とし、加熱ローラと補助ローラ間によって搬送される用紙が当該用紙排出ガイド間を搬送されるときに、その用紙先端部が剥離爪の突出部に突き当たって用紙の剛性によりその突出部を変位させた状態にして通過することにより、その突出部の変位により剥離爪を加熱ローラから引き離す方向に揺動させるようにした定着装置が提案されている(特許文献2)。この定着装置によれば、特許文献1の提案による定着装置のように用紙の張力を必要とすることなく、剥離爪を加熱ローラから早期に引き離すことができ、これにより加熱ローラの磨耗や傷つき等を防止することができるとされている。
さらに、揺動可能に設置された剥離爪の後端部を延長し、その延長した端部を定着後の用紙を排出する排出ローラ対のうち用紙通過により変位する従動ローラ側の回転軸に回動可能に設け、その排出ローラ対に定着後の用紙が進入して搬送されると、その従動ローラ側の回転軸が変位することで前記延長した端部を介して剥離爪をその爪先端部が加熱ローラから離間する方向に揺動させるように構成した定着装置が提案されている(特許文献3)。この定着装置によれば、剥離爪へのトナーの固着や、定着ローラ及び剥離爪の損傷の発生を防止できるとされている。
特開昭58−7167号公報 特開昭64−981号公報 特許第2672514号公報
しかしながら、上記特許文献1〜3の提案による定着装置にあっても、次のような問題がある。
すなわち、特許文献1で提案される定着装置では、挟持搬送中で張力が発生した用紙を剥離爪に形成した突出部に接触させることになるため、その用紙上の定着画像が当該突出部との接触により擦られてしまい、これにより定着画像中に筋が入ってしまう等の不具合がある。
また、特許文献2で提案される定着装置では、定着直後の用紙が剥離爪の突出部に当接して搬送されることになるため、その用紙上の定着直後の画像が当該突出部との接触により擦られてしまい、これにより定着画像中に筋が入ってしまう等の不具合がある。さらに、剥離爪の突出部が定着直後の用紙の進路内に存在するため、その用紙の進行方向が一時的に乱されてしまったり、あるいは、用紙の先端部が突出部との当接により折れ曲がってしまうおそれがある。しかも、剥離爪の突出部との当接により定着直後の用紙の先端部が減速した状態になる関係で、その用紙の後方部側が湾曲した状態や波うった状態になるため、最悪の場合はその状態をきっかけとして不測のジャムを誘発させてしまうおそれもある。
さらに、特許文献3で提案される定着装置では、剥離爪の一部を排出ローラ対まで延長した状態で設けるため、剥離爪自体が大きなものになってしまい、定着装置の小型化を図る場合には不利である。また、用紙の進入通過により排出ローラ対の従動ローラが変位する機構は、その従動ローラを駆動ローラの回転軸上に位置させて従動ローラの下端部と駆動ローラの上端部を段差のある状態にしておき、用紙が進入すると従動ローラが持ち上げられて当該段差状態を消失させるように変位させられるものであるため、用紙の排出ローラ対への進入で従動ローラを持ち上げることとなる。この結果、用紙が排出ローラ対への進入で従動ローラを持ち上げることによって用紙の先端部が減速した状態になり、この関係で、その用紙の後方部側が湾曲した状態や波うった状態になってしまい、最悪の場合はその状態をきっかけとして不測のジャムを誘発させてしまうおそれがある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、定着装置による定着が終了した定着画像に不要な筋等を入れてしまったり、あるいは定着後の用紙等のシート状物の搬送不良や詰まりを誘発することがなく、定着実行中に加熱用回転体の周面を剥離爪の接触による磨耗や損傷等から可能な限り回避することができる画像形成装置を提供するものである。
本発明(第1発明)の画像形成装置は、画像情報に基づくトナー像を形成して最終的にシート状物に未定着トナー像として転写する作像装置と、この作像装置で転写された未定着トナー像を担持するシート状物を通過させる定着ニップ部を形成するように圧接設置される加熱用回転体及び加圧用回転体と、この加熱回転体の周面に爪先端部が接触するように付勢されるとともに揺動自在に設置されて前記定着ニップ部を通過した後のシート状物を当該加熱用回転体から剥離する剥離爪とを備えた定着装置と、この定着装置から排出される前記シート状物を初めて挟んで搬送する搬送ロール対と、この搬送ロール対と前記定着装置の加熱用回転体及び加圧用回転体との間の搬送経路に設置されて前記定着ニップ部を通過した後のシート状物をその搬送ロール対にむけて誘導案内する案内部材とを有する画像形成装置であって、
前記搬送ロール対の搬送速度を前記加熱用回転体及び加圧用回転体の搬送速度よりも早い速度に設定し、かつ、前記案内部材のうち前記シート状物の定着後トナー像の担持面側と対向する側に存在する一部を、前記搬送ロール対と前記定着ニップ部に跨った状態で搬送されるときの前記シート状物の張力により揺動し得る揺動案内部材として構成するとともに、その揺動案内部材のうち当該跨った状態で搬送されるシート状物が接触する部位に当該シート状物と接して回転する回転体を回転自在に設け、かつ、この揺動案内部材の揺動運動に連動させて前記剥離爪をその爪先端部が前記加熱用回転体の周面から離間する方向に揺動させる連動離間機構を設けたことを特徴とするものである。
ここで、上記搬送速度に関する設定は、常時そのような速度関係になるように設定してもよいが、特定の定着内容のとき(例えばシート状物が厚紙以外の種類のものであるとき)だけ設定してもよい、上記揺動案内部材は、シート状物の張力により揺動し得るように構成することが必要である。上記回転体は、ロール形態のものが好ましいが、これ以外のものであっても構わない。上記連動離間機構は、揺動案内部材の揺動運動を利用して剥離爪を離間させることができるものであればよい。上記シート状物は、トナー像を担持して上記定着ニップ部を通過することにより正常な定着処理が可能なものであればよい。
また、本発明(第2発明)の画像形成装置は、上記第1発明の画像形成装置における前記連動離間機構に代えて、前記揺動案内部材の揺動運動に連動させて前記剥離爪の爪先端部が前記加熱用回転体の周面に接触するように付勢するための付勢部材をその付勢力が軽減する方向に変位させる連動軽減機構を設けたことを特徴とするものである。
ここで、上記付勢部材としては、通常コイルスプリング等が使用されるが、これ以外のものであってもよい。上記連動軽減機構は、揺動案内部材の揺動運動を利用して剥離爪の付勢部材をその付勢力が軽減する方向に変位させることができるものであればよい。
また、上記第1発明及び第2発明の画像形成装置においては、その定着装置における揺動案内部材の回転体は、その揺動案内部材の近傍に存在する他の案内部材の案内面よりも常にシート状物の搬送経路側に突出した状態にあるように設定するとよい。他の案内部材とは、たとえば案内リブ等である。
このように構成した場合には、揺動案内部材が前記跨った状態で搬送されるシート状物の張力により揺動したときでも、そのシート状物は回転体に接触して他の案内部材に接触することがないため、そのシート状物の定着画像面が他の案内部材との接触により筋等が入って画質不良を誘発するおそれがない。
さらに、上記各第1発明及び第2発明の画像形成装置においては、その定着装置における揺動案内部材は、その揺動軸の軸心が前記剥離爪の揺動軸の軸心と同じ位置になるように設置するとよい。
このように構成した場合は、連動離間機構や連動軽減機構における揺動案内部材を剥離爪とユニット化して構造を簡単にすることやその組み立て作業を簡便化することができるようになる。また、同じ軸心で揺動する関係になるため揺動案内部材の揺動運動を剥離爪やその付勢部材に伝えやすくなるとともに、寸法の累積バラツキを抑えて揺動案内部材の位置精度を向上させやすくなる。
このような第1発明及び第2発明の画像形成装置によれば、定着装置による定着後のシート状物が搬送ロール対と定着ニップ部の間に跨った状態で搬送されるときには、かかるシート状物の張力により揺動案内部材が揺動し、その揺動運動を利用して連動離間機構により剥離爪先端部が加熱用回転体から離間した状態になったり、又は連動軽減機構によって剥離爪先端部が加熱用回転体に接触するときの付勢力(圧力、負荷)が軽減した状態になる。
しかも、前記跨った状態で搬送されるときのシート状物の張力により揺動案内部材が揺動される際には、そのシート状物が揺動案内部材ではなく回転体に接触した状態になる。
これにより、この画像形成装置では、定着動作中にあるにもかかわらず、剥離爪が一時的に離間した状態や付勢力の軽減した状態になる分、剥離爪先端部の接触による加熱用回転体周面の磨耗が低減されるようになり、結果的に、加熱用回転体の局部的な磨耗に起因した定着画像への筋状の画質不良や定着不良の発生が防止されるようになる。また、シート状物が揺動案内部材上の回転体に接触した状態になるため、これによっても定着画像への筋状の画質不良の発生が防止されるようになる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要部を示すものである。
この画像形成装置1は、例えば電子写真方式を利用したレーザープリンタを構成するものである。このプリンタ1は、その本体2の内部に、トナー像Tを形成した後に用紙Pに転写する作像ユニット10と、この作像ユニット10で転写された未定着トナー像Tを担持する用紙Pを通過させてそのトナー像Tの定着を行う定着装置20Aと、作像ユニット10に用紙Pを供給したりあるいは所定の部位に搬送する用紙搬送装置30などが適宜配分されて設置されることで構成されている。
作像ユニット10は、像担持体としての感光ドラム11と、帯電手段としての帯電ロール12と、像露光手段としてのレーザ走査装置(ROS)13と、現像手段としての現像装置14と、帯電手段としての帯電ロール15と、クリーニング手段としてのクリーニング装置16を主に備えている。
感光ドラム11は、回転自在に支持される導電性ドラムの周面に有機感光材料等からなる感光層を形成したものであり、画像形成動作(プリント)時になると、図示しない駆動装置によって矢印方向に所定の速度で回転駆動する。そして、感光ドラム11の周面は帯電ロール12によって一様に帯電された後、その帯電後の表面に対してレーザ走査装置13から画像情報に基づいて変調されたレーザビーム光(LB)が走査露光されることにより静電潜像が形成される。レーザ走査装置13は、外部から適宜入力される画像情報を本体2内に設置される画像処理装置17において所定の処理をした後に得られる画像信号に基づいて動作する。
続いて、感光ドラム11上の静電潜像は、現像装置14から供給される現像剤(トナー)によって現像されて(未定着)トナー像とされ、しかる後、そのトナー像は所定のタイミングで供給される用紙P上に転写ロール15によって転写される。この転写後の感光ドラム11の周面は、その周面に付着する残留トナー、紙粉等の不要物がクリーニング装置16によって除去されることで清掃される。
用紙Pは、給紙カセット31内に(そのボトムプレート31a上に積載されて)収容されており、送出ロール32a及びリタードロール32bにより給紙カセット31から1枚ずつ送り出された後、レジストロール対33まで搬送される。その後、用紙Pは、前記トナー像の転写タイミングを見計らってレジストロール対33により転写位置(感光ドラム11と転写ロール15の間)にむけて供給される。転写位置で未定着トナー像Tが転写された用紙Pは、その後、定着装置20Aにむけて搬送されて定着処理される。
定着装置20Aを通過することによってトナー像Tが定着された用紙Pは、定着装置20から排出された後、排出ロール対34によりそのまま排出トレイ35上に排出される。これにより基本的なプリントが終了する。
両面プリントを行う場合は、定着後の用紙Pは、排出トレイ35上に排出されず、その用紙後端部が排出ロール対34で挟まれた状態にあるときに排出ロール対34を逆転させるととともに搬送先切り替えゲート36を切り替えることにより、その用紙Pを後端部側から両面用搬送路37へと送り込まれ、その両面用搬送路37を通して表裏面が反転された状態でレジストロール34まで再送される。その後、前述したように作像ユニット10及び定着装置20を通過することにより第2面へのプリントが行なわれる。
次に、このプリンタ1における定着装置20Aについて説明する。
定着装置20Aは、その本体21の内部に、回転駆動するように設置される加熱ロール22と、この加熱ロール22に圧接させて未定着トナー像Tを担持する用紙Pを通過させる定着ニップ部Nを形成するように設置される加圧ロール23と、前記定着ニップ部Nを通過した後の用紙Pを加熱ロール22から剥離する剥離爪26とが主に設置されている。
加熱ロール22は、アルミニウム、ステンレス等の金属によって比較的薄肉の円筒形状に形成された芯金22aと、この芯金22aの外周面に被覆形成されるテトラフロオロエチレン、PFA等の離型性材料からなる離型層22bで構成されており、そのロール内部(芯金22aの中空部)に加熱源としてのハロゲンヒータ24が設置されている。この加熱ロール22は、そのロール表面温度を測定する温度センサ25からの検知情報に基づいてハロゲンヒータ24への通電状態を制御することにより、所定の温度(定着温度、待機時温度など)に保たれるように加熱される。また、加熱ロール22は、図示しない回転駆動装置の回転動力を受けて矢印方向に所定の速度で回転駆動する。
加圧ロール23は、ステンレスやアルミウム等の金属によって中実又は中空の円柱状に形成された芯金23aと、この芯金23aの外周面に形成されるシリコーンゴム等からなる耐熱性弾性層23bと、この弾性層23bの表面に被覆されるテトラフロオロエチレン、PFA等の離型性材料からなる離型層23bで構成されている。この加圧ロール23は、図示しない加圧機構により回転駆動する加熱ロール22に所定の圧力で圧接されるように支持されており、これにより従動回転する。
この定着装置20Aでは、加熱ロール22と加圧ロール23を水平方向に並べた状態に設置し(水平置き)、その状態のままで圧接して定着ニップNを形成している。このため、定着時における用紙Pは、図2中に矢付き一点鎖線で示すように、定着装置1の下方側から定着ニップ部Nにむけて上昇するように搬送され、定着ニップ部Nを通過した後もそのまま上方向にむけて上昇するように搬送され、全体的にみてほぼ鉛直方向の搬送経路にそって搬送されるようになる。図2等において符号27は、定着ニップ部Nの入口側の用紙導入ガイド板である。
剥離爪26は、図2〜図4に示すように、その全体がニップ部Nの出口よりも加熱ロール22の回転方向下流側に少し後退した位置に配置されており、その爪先端部26aが加熱ロール22の周面に接触するように支持軸41に対して揺動自在に取り付けられているとともに支持軸41に装着されたねじりコイルスプリング42により加熱ロール22側(点線矢印方向B)にむけて所定の圧力で弾性的に付勢されている。また、この剥離爪26は、その爪先端部26aから連続して用紙の搬送経路(一点鎖線)とほぼ平行する形状に形成されたガイド面部26bを有している。この剥離爪26は、複数使用されており、それらが加熱ロール22の軸方向において適宜選定される所定の位置に配分された状態で設置されている。図3中において符号41aで示す一点鎖線は支持軸41の軸心である。
また、定着装置本体21の出口側には、用紙Pの搬送経路からみて剥離爪26と同じ側に定着後の用紙Pを排出ロール対35側にむけて案内する複数の第1排出側ガイド板28が、加熱ロール22の軸方向にそって適宜配分された位置に設置されている。この第1排出側ガイド板28は、剥離爪26の両脇に対向した状態で設置されている。また、排出側ガイド板28は、剥離爪26から加圧ロール23側に近づくように傾斜する上り傾斜ガイド面部28aとその上り傾斜ガイド面28aの終点(最上位置)から加熱ロール22側に再び戻るように傾斜する下り傾斜ガイド面部28bとからなる全体が緩やかな山形形状をなすガイド面を有している。
さらに、定着装置本体21の出口側には、第1排出側ガイド板28(における上り傾斜ガイド面部28a)と対向するように加圧ロール23側に第2ガイド部材29を設置している。この第2ガイド部材29は、加圧ロール23側から第1排出側ガイド板28側に傾斜し、そのガイド板の上りガイド面部28aに次第に接近するような形状の傾斜ガイド面部29aを有している。
この他、定着装置20Aの出口側と前記排出ロール対35の間には、用紙搬送経路に対して第1排出側ガイド板28と同じ側に、定着後の用紙Pを排出ロール対35まで案内する排出路固定ガイド板38が設置されている。この排出路固定ガイド板38は、第1排出側ガイド板28の下り傾斜ガイド面部28bの終点(最下位置)付近から斜め上方側に配置された排出ロール対35まで緩やかな曲線を描いて案内するガイド面部38aを有している。
また、定着装置20Aの出口側と前記排出ロール対34の間には、用紙搬送経路に対して第2排出側ガイド板29と同じ側に、前記した搬送先切り替えゲート36と排出路可動ガイド板39が用紙搬送経路にそって設置されている。
搬送先切り替えゲート36は、第2排出側ガイド板29のガイド面部29aの終点位置付近から第1排出側ガイド板28の下り傾斜ガイド面部28bと排出路固定ガイド板38のガイド面部38aの前半領域まで対向して伸びる排出路ガイド面部36aと、この排出路ガイド面部36aと反対側に両面用搬送路ガイド面36bを有しており、定着装置20A側の端部にある支持軸36cを中心にして揺動するようになっている。また、排出路可動ガイド板39は、搬送先切り替えゲート36のガイド面部36aの終点位置近傍から排出ロール対34に至るまで排出路固定ガイド板38のガイド面部38aの後半領域と対向するように伸びるガイド面部39aを有しており、排出ロール対34側の端部にある支持軸39bを中心にして揺動するようになっている。
この搬送先切り替えゲート36と排出路可動ガイド板39は、通常時は第1排出ガイド板28と排出路固定ガイド板39と対向して用紙排出通路を形成する位置にあり、両面プリント時の両面用搬送路37に送り込む際に、搬送先切り替えゲート36が下方側に揺動する一方で排出路可動ガイド板39が上方側に揺動して互いのガイド面部36b、39aが対向する間に両面用搬送路37に連通する用紙搬送通路が形成される位置に移動するようになっている。
そして、この定着装置20Aにおいては、図2〜図4に示すように、複数ある案内ガイド板のうち揺動自在にした案内ガイド板の揺動運動に連動させて剥離爪26をその爪先端部26aが加熱ロール22の周面から離間する方向に揺動させる連動離間機構50を設けている。
この連動離間機構50は、まず、第1排出ガイド板28を(その上り傾斜ガイド面部28aのある端部側において)剥離爪26と同じ支持軸41に取り付けて用紙搬送経路から退避する側(点線矢印方向C)に揺動して変位し得る揺動ガイド板(51)として構成しているとともに、第1排出ガイド板28の用紙搬送経路側に最もせり出した部位、即ちその上り傾斜ガイド面部28aと下り傾斜ガイド面部28bの接続部に案内部材としての案内コロ52を回転自在に取り付けている。
第1排出ガイド板28は、通常時は、コイルスプリング等の付勢手段により用紙搬送経路側にむけて弾性付勢された状態でガイド位置に置かれる。また、第1排出ガイド板28は、用紙搬送経路から退避する側に揺動した際、加熱ロール22の軸方向において定着装置本体21の出口側に設置される他の部材(たとえば用紙搬送リブなど)のいずれとも同じ突出高さ状態か又はそのいずれよりも搬送経路内側に突出した状態に維持される(停止する)ように最大揺動位置が規制されている。案内コロ52は、ロール形態からなるものであり、剥離爪26を挟んで対向配置される2つの第1排出ガイド板28の上り傾斜ガイド面部28aと下り傾斜ガイド面部28bの接続部にそれぞれ形成した軸受溝28cに回転自在に取り付けられている。このとき、案内コロ52は、その周面が第1排出ガイド板28の各ガイド面部のいずれよりも用紙搬送経路側に突出した状態で取り付けられる。
また、連動離間機構50では、第1排出ガイド板28が用紙搬送経路から退避する側に揺動するときに、剥離爪26の支持軸41を挟んで爪先端部26a側とは反対側に突出するように形成された揺動突起43に当接して剥離爪26を揺動させるように押すための押圧部53を形成している。
揺動ガイド板51としての第1排出ガイド板28は、定着後の用紙Pが排出ロール対34と定着ニップ部Nに跨った状態で搬送されるときの用紙Pに発生する張力により揺動するようになっている。このプリンタ1においては、この搬送状態にあるときの用紙Pに張力を発生させるために、排出ロール対34の搬送速度(V1)を加熱ロール22及び加圧ロール22の搬送速度(V2)よりも早い速度に設定(V1>V2)している。
次に、このような連動離間機構50を設けた定着装置20Aの動作について説明する。
定着時になると、定着温度に加熱されて矢印方向に回転する加熱ロール22と加圧ロール23の間の定着ニップ部Nに対し、作像ユニット10側で未定着トナーが転写された用紙Pが入口側の用紙導入ガイド板27に案内されながら導入される(図2)。そして、この定着ニップ部Nを通過するときに加熱加圧されることにより、未定着トナー像Tが用紙Pに融着されることで定着される。
この定着が終了して定着ニップ部Nから排出される用紙Pは、図2や図5に示すように、自力又は剥離爪26の剥離作用により加熱ロール22から剥離された後、第1排出ガイド板28及び排出路固定ガイド板38と、第2排出ガイド板29、搬送先切り替えゲート36及び排出路可動ガイド板39との間に形成される排出通路を通過して排出ロール対34側にむけて搬送される。
この際、用紙Pの先端部Paは、通常、ガイド位置にある第1排出ガイド板28に案内されながら案内コロ52に達し、その後、案内コロ52に接した状態で搬送先切り替えゲート36及び排出路可動ガイド板39により進行方向を斜め上方に曲げられるように案内されて排出ロール対34側に進む。このとき案内コロ52は、ロール形態であるため用紙Pと面で接触することになるとともに、移動する用紙Pの接触により追従するように容易に回転する。これにより、用紙Pの定着画像面側が案内コロ52に接触しても画像に筋等が入る等の不具合は発生しない。
そして、その用紙Pの先端部Pa側が排出ロール対34に達して当該ロール間に挟まれた状態で搬送されると、図6に示すように、排出ロール対34の搬送速度(V1)を加熱ロール22及び加圧ロール22の搬送速度(V2)よりも早いため、用紙Pは排出ロール対34と定着ニップ部Nとの間に跨った状態で、しかも排出ロール対34によって強く引っ張られた状態になる。
この排出ロール対34と定着ニップ部Nとの間に跨った状態で搬送される用紙Pの部分Pbには張力が発生する。これにより、その跨っている用紙部分Pbが排出ロール対34と定着ニップ部Nとの間の排出通路内で最短経路をとろうとして張り詰めた状態になるため、この用紙部分Pbによってその排出通路内でせり出した状態にある第1排出ガイド板28が案内コロ52を介して押され、第1排出ガイド板28全体が支持軸41を中心にして排出通路から退避する側(矢印方向C)に揺動する。
この結果、連動離間機構50により、その揺動する第1排出ガイド板28の押圧部53が、剥離爪26の揺動突起43に当接して剥離爪26を揺動させるように押すことになる。これにより、第1排出ガイド板28の揺動運動に連動して剥離爪26全体も支持軸41を中心にして矢印C方向に揺動するため、その爪先端部26aが加熱ロール22から離れた状態になる(図4、図6)。
従って、この定着装置20Aにおいては、定着動作中にあるにもかかわらず、連動離間機構50によって剥離爪26が加熱ロール22から離間した状態になるため、剥離爪先端部26aの接触による加熱ロール22周面の磨耗が低減されるようになる。これは剥離爪先端部26aの磨耗も低減されることにもなる。このため、加熱ロール22の局部的な磨耗に起因した定着画像への筋状の画質不良や定着不良の発生が防止されるようになる。
また、この定着装置20Aでは、前記跨った状態で搬送されるときの用紙部分Pbの張力により第1排出ガイド板28が揺動される際にも、その用紙部分Pbは第1排出ガイド板28のガイド面部ではなく用紙搬送路中に最もせり出した位置にある案内コロ52に接触した状態になるため、その定着画像に不要な筋等が入ってしまうおそれもない。また、この案内コロ52は、その近傍に存在する案内リブなどの他の構成部品よりも突出した状態に形成されているため、上記用紙部分Pbは案内コロ52以外の部位に接触することもなく、これによってもその定着画像に不要な筋等が入ってしまうおそれがなくなる。
さらに、この定着装置20Aでは、定着後の用紙Pの先端部Paが排出ロール対34に達するまでは通常の排出通路を通過するのみで特にガイド部材等に強く接触することでその進路を阻まれて搬送速度が低下する等のおそれもないため、その搬送速度の減速に伴い不測のジャムを誘発されてしまうというおそれもない。また、仮に不測のジャムが発生しても、蛇腹状に座屈して詰まった用紙がガイド板28及び回転体52を押して剥離爪26を加熱ロール22から離間させることになるため、かかる詰まった用紙に押されることで剥離爪26が加熱ロール22に強く押し当てられて加熱ロール22の周面を損傷させてしまうおそれもない。
最後に、この連動離間機構50を設けた定着装置20Aでは、用紙Pの後端部が定着ニップ部Nから完全に排出された状態になった時点で、前記用紙部分Pbの張力が消失するため、かかる用紙の張力により揺動していた第1排出ガイド板26が矢印B方向に揺動してガイド位置に復帰する。また、この第1排出ガイド板26の復帰時の揺動運動に連動して剥離爪26も矢印B方向に揺動してその爪先端部26aが加熱ロール22の周面に当接した状態に戻ることになる。
[実施の形態2]
図7は、本発明の実施の形態2に係るプリンタの一部(定着装置と排出部)を示すものである。
このプリンタにおける定着装置20Bは、連動離間機構50に代えて連動軽減機構60を設けて変更した以外は実施の形態1のプリンタ1における定着装置20Aと同じ構成からものである。このため、図7等においては実施の形態1に係るプリンタ1や定着装置20Aと共通する部分に対して同じ符号を付しており、また、以下においてはその共通する構成部分についての説明を省略している。
定着装置20Bにおける連動軽減機構60は、複数ある案内ガイド板のうち揺動自在にした案内ガイド板の揺動運動に連動させて剥離爪26の付勢部材をその付勢力が軽減する方向に変位させるものである。
この例における連動軽減機構60は、図7や図8に示すように、揺動自在にした案内ガイド板(61)として連動離間機構50の場合と同様に第1排出ガイド板28を採用した。また、剥離爪26の爪先端部26aが加熱ロール22の周面に接触するように付勢するための付勢部材(62)として、実施の形態1におけるねじりコイルスプリング42に代えて、支持軸41を挟んで剥離爪26の爪先端部26a側とは反対側に伸びる揺動アーム部45と第1排出ガイド板28の揺動先端部(下り傾斜ガイド面部28bの終端部)側との間に端部(46a,46b)を引っ掛ける引張コイルスプリング46を使用した。
この引張コイルスプリング46の取り付け位置は、そのコイルの引張力が揺動アーム部45を介して剥離爪26を支持軸41を中心にして矢印B方向(爪先端部26aが加熱ロール22に接触する方向)に揺動させるように作用する限りにおいて、図8に示すように、第1排出ガイド板28が支持軸41を中心にして揺動するとき、その揺動後における張り全長(両端部の取り付け位置間の距離)L2がその揺動前(ガイド位置にあるとき)における張り全長L1よりも短くなるという条件(L1>L2)を満たすことが可能な位置であればよい。
ただし、この条件を満たす取り付け位置は、引張コイルスプリング46のコイルの引張力が揺動アーム部45を介して剥離爪26を支持軸41を中心にして矢印B方向(爪先端部26aが加熱ロール22に接触する方向)に揺動させるように作用する条件を同時に満たす場合に限る。また、引張コイルスプリング46が揺動前のガイド位置にあって張り全長L1の状態にあるときに、剥離爪26の爪先端部26aを正規の圧力で加熱ロール22の周面に接触させることができるようにしている。
次に、このような連動軽減機構60を設けた定着装置20Bの動作について説明する。
まず、この定着装置20Bによる未定着トナー像Tの用紙Pへの定着動作は、実施の形態1における定着装置20Bの場合(図2)と同様に行なわれる(図7)。また、その定着後の用紙Pが排出ロール対34にむけて搬送されるときの動作についても、実施の形態1における定着装置20Bの場合(図5)と同様に行なわれる(図8)。
そして、定着後の用紙Pの先端部Pa側が排出ロール対34に達して当該ロール間に挟まれた状態で搬送されると、図8や図10に示すように、排出ロール対34の搬送速度(V1)を加熱ロール22及び加圧ロール22の搬送速度(V2)よりも早いため、用紙Pは排出ロール対34と定着ニップ部Nとの間に跨った状態で、しかも排出ロール対34によって強く引っ張られた状態になる。この排出ロール対34と定着ニップ部Nとの間に跨った状態で搬送される用紙Pの部分Pbに発生する張力により、実施の形態1の場合と同様に、排出通路内でせり出した状態にある第1排出ガイド板28が案内コロ52を介して押され、第1排出ガイド板28全体が支持軸41を中心にして排出通路から退避する側(矢印方向C)に揺動する。
この結果、連動軽減機構60により、その揺動する第1排出ガイド板28の揺動先端部側にある引張コイルバネ46の取り付け端部46bが揺動位置(図8中の符号46cで示す位置)に変位する。つまり、第1排出ガイド板28の揺動運動に連動して引張コイルバネ46の張り全長がL1からL2に変化して短くなる(L1>L2)。これにより、張り全長L2にある引張コイルバネ46の引張力は張り全長L1のときよりも弱くなるため、剥離爪26を支持軸41を中心にして矢印B方向に揺動させる付勢力も弱くなり、最終的に、その爪先端部26aが加熱ロール22の周面に接触するときの圧力(負荷)が軽減された状態になる(図8、図10)。
従って、この定着装置20Bにおいては、定着動作中にあるにもかかわらず、連動軽減機構60によって剥離爪26の爪先端部26aが加熱ロール22に接触するときの圧力が軽減された状態になるため、剥離爪先端部26aの接触による加熱ロール22周面の磨耗が低減されるようになる。これは剥離爪先端部26aの磨耗も低減されることにもなる。このため、加熱ロール22の局部的な磨耗に起因した定着画像への筋状の画質不良や定着不良の発生が防止されるようになる。これ以外も、実施の形態1における定着装置20Aの場合と同様の効果が得られる。
図11は、定着を行なった用紙Pの枚数(走行枚数)に対する加熱ロール22の剥離爪先端部26aが接触(摺接)する部位の磨耗量を測定した結果を示すものである。この測定結果は、剥離爪の先端部26aを加熱ロールに接触させる方向に付勢するコイルバネ46の付勢力が通常時の場合(コイルバネ46が通常の位置にあるとき)と軽減時の場合(コイルバネ46が揺動位置にあるとき)においてそれぞれ測定したものである。この結果から明らかなように、剥離爪の先端部26aを加熱ロールに接触させるときの付勢力を軽減することにより、加熱ロール22の剥離爪先端部26aが接触する周面部分の磨耗が低減されることがわかる。また、このことから、剥離爪26の先端部26aの磨耗も付勢力の軽減により同時に軽減されることが類推できる。
最後に、この連動軽減機構60を設けた定着装置20Bにおいても、用紙Pの後端部が定着ニップ部Nから完全に排出された状態になった時点で、前記用紙部分Pbの張力が消失するため、かかる用紙の張力により揺動していた第1排出ガイド板26が矢印B方向に揺動してガイド位置に復帰するとともに、この第1排出ガイド板26の復帰時の揺動運動に連動して引張コイルスプリング47の張り全長もL1に戻る。この結果、剥離爪26も引張コイルスプリング47による正規の付勢力を得て矢印B方向に揺動してその爪先端部26aが加熱ロール22の周面に正規の圧力で当接する状態に戻ることになる。
[他の実施の形態]
実施の形態1、2においては、揺動する案内部材としての第1排出ガイド板28を剥離爪26の支持軸41に同軸上に取り付けて構成した場合について例示したが、その第1排出ガイド板28は剥離爪26の支持軸41とは異なる位置に設ける支持軸に取り付けるように構成しても構わない。
実施の形態1(2)に係る画像形成装置(プリンタ)の要部を示す概略説明図である。 実施の形態1における定着装置と排出部を示す一部断面説明図である。 連動離間機構の構成を示す斜視図である。 連動離間機構の構成及び動作状態を示す説明図である。 定着後の用紙が排出ロール対に到達する前における連動離間機構などの状態を示す説明図である。 定着後の用紙が排出ロール対と定着ニップ部との間に跨った状態で搬送されているときにおける連動離間機構などの状態を示す説明図である。 実施の形態2における定着装置と排出部を示す一部断面説明図である。 連動軽減機構の構成を示す斜視図である。 定着後の用紙が排出ロール対に到達する前における連動軽減機構などの状態を示す説明図である。 定着後の用紙が排出ロール対と定着ニップ部との間に跨った状態で搬送されているときにおける連動軽減機構などの状態を示す説明図である。 付勢力の強弱を変えたときの、用紙走行量に対する加熱ロールの剥離爪先端部が接触する部位の磨耗量に関する測定結果を示すグラフ図である。
符号の説明
1…プリンタ(画像形成装置)、10…作像ユニット(作像装置)、20A,20B…定着装置、22…加熱ロール(加熱用回転体)、23…加圧ロール(加圧用回転体)、26…剥離爪、26a…爪先端部、28,51,61…第1排出ガイド板(揺動案内部材)、34…排出ロール(搬送ロール対)、38…排出路固定ガイド板(案内部材)、41…支持軸(揺動軸)、41a…軸心、47…引張コイルスプリング(付勢部材)、50…連動離間機構、52…案内コロ(回転体)、60…連動軽減機構、T…未定着トナー像、P…用紙(シート状物)、N…定着ニップ部、C…一方の揺動方向(離間する方向又は軽減する方向)。

Claims (4)

  1. 画像情報に基づくトナー像を形成して最終的にシート状物に未定着トナー像として転写する作像装置と、
    この作像装置で転写された未定着トナー像を担持するシート状物を通過させる定着ニップ部を形成するように圧接設置される加熱用回転体及び加圧用回転体と、この加熱回転体の周面に爪先端部が接触するように付勢されるとともに揺動自在に設置されて前記定着ニップ部を通過した後のシート状物を当該加熱用回転体から剥離する剥離爪とを備えた定着装置と、
    この定着装置から排出される前記シート状物を初めて挟んで搬送する搬送ロール対と、
    この搬送ロール対と前記定着装置の加熱用回転体及び加圧用回転体との間の搬送経路に設置されて前記定着ニップ部を通過した後のシート状物をその搬送ロール対にむけて誘導案内する案内部材とを有する画像形成装置であって、
    前記搬送ロール対の搬送速度を前記加熱用回転体及び加圧用回転体の搬送速度よりも早い速度に設定し、
    かつ、前記案内部材のうち前記シート状物の定着後トナー像の担持面側と対向する側に存在する一部を、前記搬送ロール対と前記定着ニップ部に跨った状態で搬送されるときの前記シート状物の張力により揺動し得る揺動案内部材として構成するとともに、その揺動案内部材のうち当該跨った状態で搬送されるシート状物が接触する部位に当該シート状物と接して回転する回転体を回転自在に設け、
    かつ、この揺動案内部材の揺動運動に連動させて前記剥離爪をその爪先端部が前記加熱用回転体の周面から離間する方向に揺動させる連動離間機構を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置における前記連動離間機構に代えて、
    前記揺動案内部材の揺動運動に連動させて前記剥離爪の爪先端部が前記加熱用回転体の周面に接触するように付勢するための付勢部材をその付勢力が軽減する方向に変位させる連動軽減機構を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記揺動案内部材の回転体は、その揺動案内部材の近傍に存在する他の案内部材の案内面よりも常にシート状物の搬送経路側に突出した状態にあるように設定されている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記揺動案内部材は、その揺動軸の軸心が前記剥離爪の揺動軸の軸心と同じ位置になるように設置されている請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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