JP2007084638A - 粘着剤組成物及び粘着テープ - Google Patents

粘着剤組成物及び粘着テープ Download PDF

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巧 進士
Mari Hoshiai
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Abstract

【課題】巻き戻し力、タック、粘着力、保持力といった基本的な粘着特性と、結束用テープとしての要求特性である基材背面からの剥離性の双方に優れた粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】(A成分)所定の(メタ)アクリレートエマルジョン、(B成分)所定のラテックス、(C成分)所定の粘着付与剤及び(D成分)可塑剤を必須成分として含有し、A成分100質量部(固形分換算)に対して、B成分を10〜100質量部(固形分換算)、C成分を3〜50質量部及びD成分を3〜50質量部含有し、A成分を構成する(メタ)アクリレート系重合体が、そのTHF溶解分中に、分子量81万以下の成分(低分子量成分)をGPC面積として40面積%以上含有し、かつ、THF溶解分中に含有される低分子量成分の重量平均分子量が10万以上のものである粘着剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、例えば、電線やケーブル等の結束用途で好適に用いられる粘着剤組成物及び粘着テープに関するものである。具体的には、(メタ)アクリレートエマルジョン、天然ゴムラテックス等のラテックス、粘着付与剤及び可塑剤を必須成分として含有する粘着剤組成物及びその粘着剤組成物を用いた粘着テープに関するものである。
自動車用組電線等の電線やケーブルの結束用途で用いられる粘着テープは、難燃性を要求される。そこで、従来は、難燃性に優れたハロゲン化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル等)を基材とする粘着テープが用いられてきた。
しかしながら、前記のようなハロゲン化ビニル系基材を用いた粘着テープは、電線やケーブルの焼却処分の際に塩素化化合物等の有害ガスを発生させるという問題があった。従って、環境問題が深刻化している近年にあっては、ハロゲン化ビニル系基材から他の樹脂製の基材への代替が進行している。例えば、無機系難燃剤(水酸化マグネシウム等)を含むポリオレフィン(ポリエチレン等)系基材の利用が拡大されつつある。
一般に、ハロゲン化ビニル系基材を用いた粘着テープにおいては、天然ゴムラテックス等のゴム成分及びロジンエステル系樹脂等の粘着付与剤を含有する粘着剤組成物が用いられていた。ところが、ポリオレフィン系基材を用いた粘着テープは、ハロゲン化ビニル系基材を用いた粘着テープと比較して巻き戻し力が低下する傾向にあるため、より粘着力の高い粘着剤組成物を用いる必要がある。
そこで、ポリオレフィン系基材用の粘着剤組成物として、粘着力が高い(メタ)アクリレートエマルジョンを含有する粘着剤組成物を用いることが提案されている。例えば、重量平均分子量20万以上のアクリル系粘着剤と、アクリル系粘着剤用硬化剤と、水添された粘着付与剤とを含有する粘着剤層が設けられたノンハロゲン電線用結束テープが開示されている(特許文献1参照)。
特開2004−123937号公報
特許文献1に記載の結束テープは、ポリオレフィン系基材に適用した場合でも結束された電線表面におけるクラックの発生を防止することができ、また、巻き戻し力の向上も期待できる。しかしながら、基本的な粘着特性である保持力の点で、また、結束用テープとしての要求特性である基材背面からの剥離性の点で、未だ十分に満足できるものではなかった。即ち、巻き戻し力、タック、粘着力、保持力といった基本的な粘着特性を満足させつつ、結束用テープとしての要求特性である基材背面からの剥離性を向上させるという課題が残されており、なお改善の余地を残すものであった。
このように、現在のところ、巻き戻し力、タック、粘着力、保持力といった基本的な粘着特性と、結束用テープとしての要求特性である基材背面からの剥離性の双方に優れた粘着剤組成物は未だ開示されておらず、そのような組成物の創出が切望されている。
本発明は、上述のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、巻き戻し力、タック、粘着力、保持力といった基本的な粘着特性と、結束用テープとしての要求特性である基材背面からの剥離性の双方に優れた粘着剤組成物を提供するものである。
本発明者らは、上述のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、(メタ)アクリレートエマルジョンを用いた粘着剤組成物において、(メタ)アクリレート系重合体のTHF溶解分中に含まれる低分子量成分の量及び重量平均分子量を適切に制御すること、及び粘着付与剤として、140℃以上という高い軟化点を有する粘着付与剤を用いることによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の粘着剤組成物及び粘着テープが提供される。
[1] (A成分)ガラス転移温度−20℃以下の(メタ)アクリレート系重合体が分散された(メタ)アクリレートエマルジョン、(B成分)天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス及びこれらの改質ラテックスの群から選択される少なくとも1種のラテックス、(C成分)軟化点140℃以上の粘着付与剤及び(D成分)可塑剤を必須成分として含有し、前記A成分100質量部(固形分換算)に対して、前記B成分を10〜100質量部(固形分換算)、前記C成分を3〜50質量部及び前記D成分を3〜50質量部含有し、前記A成分を構成する前記(メタ)アクリレート系重合体は、そのTHF溶解分中に、分子量81万以下の成分(低分子量成分)をGPC面積として40面積%以上含有し、かつ、前記THF溶解分中に含有される前記低分子量成分の重量平均分子量が10万以上のものである粘着剤組成物。
[2] 前記(メタ)アクリレート系重合体は、(a−1成分)アルキル(メタ)アクリレート及び(a−2成分)カルボキシル基、水酸基又はアミノ基を有する単量体、に由来する繰り返し単位を含有し、前記a−1成分に由来する繰り返し単位と前記a−2成分に由来する繰り返し単位との質量比が、70:30〜99.9:0.1の範囲内である前記[1]に記載の粘着剤組成物。
[3] 前記B成分が、天然ゴムラテックス及び改質天然ゴムラテックスからなる群より選択される少なくとも1種のラテックスである前記[1]又は[2]に記載の粘着剤組成物。
[4] 前記C成分が、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂及び脂肪族系石油樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂である前記[1]〜[3]のいずれかに記載の粘着剤組成物。
[5] 前記D成分が、二塩基脂肪酸エステル、マレイン酸エステル、トリメリット酸エステル、アジピン酸エステル、ポリブテン、ポリブタジエン及び多価アルコール誘導体からなる群より選択される少なくとも1種の物質である前記[1]〜[4]のいずれかに記載の粘着剤組成物。
[6] ポリオレフィン系樹脂からなる基材と、前記基材の表面に形成された、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の粘着剤組成物を含む粘着層とを備えた粘着テープ。
本発明の粘着剤組成物は、巻き戻し力、タック、粘着力、保持力といった基本的な粘着特性と、結束用テープとしての要求特性である基材背面からの剥離性の双方に優れる。
以下、本発明の粘着剤組成物を実施するための最良の形態について具体的に説明する。但し、本発明は、その発明特定事項を備える全ての実施形態を包含するものであり、以下に示す実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書においては、単量体Xに由来する繰り返し単位を「X単位」と記す場合がある。
[1]粘着剤組成物の構成成分:
本発明の粘着剤組成物は、(A成分)ガラス転移温度−20℃以下の(メタ)アクリレート系重合体が分散された(メタ)アクリレートエマルジョン、(B成分)天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス及びこれらの改質ラテックスの群から選択される少なくとも1種のラテックス、(C成分)軟化点140℃以上の粘着付与剤及び(D成分)可塑剤を必須成分として含有する粘着剤組成物である。以下、成分毎に説明する。
[1−A]所定の(メタ)アクリレートエマルジョン(A成分):
本発明の粘着剤組成物では、ガラス転移温度−20℃以下の(メタ)アクリレート系重合体が分散された(メタ)アクリレートエマルジョンを必須成分とする。ゴム系粘着剤等と比較して粘着力が高い、(メタ)アクリレートエマルジョンを必須成分とすることによって、粘着剤組成物に優れた粘着性を付与することができる。ポリオレフィン系基材は、ハロゲン化ビニル系基材と比較して巻き戻し力が低下し易く、電線やケーブル等の被着体に対する粘着力を発揮させ難いという難点があるが、(メタ)アクリレートエマルジョンを必須成分とする粘着剤組成物であれば、ポリオレフィン系基材に対しても好適に用いることができる。
A成分を構成する(メタ)アクリレート系重合体は、(メタ)アクリレート単位を含む重合体である。重合体中に(メタ)アクリレート単位を含ませることによって、巻き戻し力(低速巻き戻し力)、粘着力、タック(傾斜式ボールタック)等の粘着特性に優れた粘着剤組成物を構成することが可能となる。
(メタ)アクリレート系重合体の繰り返し単位となり得る(メタ)アクリレートとしては、アクリル酸又はメタクリル酸のエステル、中でもアルキル(メタ)アクリレート(本明細書において「a−1成分」と記す場合がある)が好ましい。具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、i−ペンチル(メタ)アクリレート、n−へキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルへキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート類等を挙げることができる。
中でも、メチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート又は2−エチルヘキシルアクリレートに由来する繰り返し単位を含む(メタ)アクリレート系重合体は、A成分を構成する(メタ)アクリレート系重合体として好適に用いることができる。これらの繰り返し単位を含む(メタ)アクリレート系重合体は、良好な粘着性を発揮するからである。
また、(メタ)アクリレート系重合体は、1種の(メタ)アクリレート単位のみを含む単独重合体であってもよいし、2種以上の(メタ)アクリレート単位を含む共重合体であってもよい。但し、粘着剤組成物とした際に、その塗膜(粘着層)の物性を精密に調整することが容易であるという理由から、2種以上の(メタ)アクリレート単位を含む共重合体であることが好ましい。
なお、(メタ)アクリレート系重合体は、(メタ)アクリレート単位を含むものであれば足り、全ての繰り返し単位が(メタ)アクリレート系単位であることを要しない。即ち、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、(メタ)アクリレート単位以外の単量体単位を含むものであってもよい。
(メタ)アクリレート単位以外の単量体単位となり得る単量体の種類については特に制限はない。例えば、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のカルボン酸ビニル類、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等の不飽和ジカルボン酸類;N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム等のN−ビニルラクタム類;等の重合性不飽和結合を有する単量体を挙げることができる。
重合性不飽和結合を有する単量体の中でも、カルボキシル基、水酸基又はアミノ基を有する単量体(本明細書において「a−2成分」と記す場合がある)に由来する繰り返し単位を含む(メタ)アクリレート系重合体を、A成分を構成する(メタ)アクリレート系重合体として好適に用いることができる。このような繰り返し単位を含む(メタ)アクリレート系重合体は、親水性が付与されており、エマルジョンを安定化させることができるため好ましい。
a−2成分は、親水性の官能基であるカルボキシル基、水酸基又はアミノ基を有する単量体である。従って、a−2成分の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸等の(メタ)アクリル酸;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;等を挙げることができる。これらの中では、アクリル酸単位を含む(メタ)アクリレート系重合体が、A成分を構成する(メタ)アクリレート系重合体として特に好ましい。
(メタ)アクリレート系重合体においては、重合体を構成する単量体単位の合計質量に対して、(メタ)アクリレート単位の含有率が70質量%以上であることが好ましく、95〜99.9質量%であることがより好ましい。(メタ)アクリレート単位の含有率を70質量%以上とすることによって、良好な粘着性を発揮する粘着剤組成物を構成することができる。
また、前記のようにa−1成分及びa−2成分に由来する繰り返し単位を含ませる場合には、(メタ)アクリレート系重合体は、a−1成分に由来する繰り返し単位(a−1単位)とa−2成分に由来する繰り返し単位(a−2単位)との質量比が、70:30〜99.9:0.1の範囲内であることが好ましい。a−2単位の質量比を0.1/100以上とすることにより、エマルジョン粒子の沈降や凝集を有効に防止し、エマルジョンの機械的安定性を向上させることができる。一方、a−2単位の質量比を30/100以下とすることによって、粘着剤組成物とした際に粘着力が低下し難いという効果を発揮させることができる。なお、(メタ)アクリレート系重合体は、a−1単位とa−2単位のみで構成されていてもよいし、a−1単位とa−2単位とが前記の質量比を満たした上で、他の単量体単位を含むものであってもよい。
(メタ)アクリレート系重合体は、そのガラス転移温度(Tg)が−20℃以下のものである必要がある。ガラス転移温度を−20℃以下とすることによって、粘着力、巻き戻し力、低温条件下(0〜5℃)における基材背面からの剥離性(以下、「低温背面剥離性」と記す)に優れた粘着剤組成物を構成することができる。かかる効果をより確実に発揮させるためにはガラス転移温度が−30℃以下であることが好ましく、−40℃以下であることが更に好ましい。ガラス転移温度の下限については特に制限はない。但し、―55℃以上とすることによって、保持力が高く、高温条件下(50〜80℃)における基材背面からの剥離性(以下、「高温背面剥離性」と記す)に優れた粘着剤組成物を構成することができる。なお、本明細書において「ガラス転移温度」というときは、JIS K7121(プラスチックの転移温度測定方法)に準拠して測定されたガラス転移温度を意味するものとする。
ガラス転移温度は、(メタ)アクリレート系重合体を構成する繰り返し単位の種類及び比率を適切に制御することによって、上記の範囲内に調整することができる。単量体M1,M2,・・・Mnに由来する繰り返し単位から構成される重合体Pのガラス転移温度(理論値)は、フォックスの式(下記式(1))から算出することができるので、この式を参考に繰り返し単位の種類及び比率を調節すればよい。
1/TgP=r1/TgM1+r2/TgM2・・・ +rn/TgMn :(1)
(但し、TgP:重合体Pのガラス転移温度(K)、TgM1:単量体M1の単独重合体のガラス転移温度(K)、TgM2:単量体M2の単独重合体のガラス転移温度(K)、TgM3:単量体Mnの単独重合体のガラス転移温度(K)、r1:重合体Pにおける単量体M1単位の質量分率、r2:重合体Pにおける単量体M2単位の質量分率、rn:重合体Pにおける単量体Mn単位の質量分率)
より具体的に説明すると、A成分を構成する(メタ)アクリレート系重合体は、ガラス転移温度が−20℃以下と比較的低いため、重合の際に、単独重合体のガラス転移温度が比較的低い単量体、例えば、n−ブチルアクリレート(Tg:−54℃)、エチルアクリレート(Tg:−22℃)、2−エチルヘキシルアクリレート(Tg:−70℃)等を主たる単量体成分とし、これに、単独重合体のガラス転移温度が比較的高い単量体、例えば、メチルメタクリレート(Tg:110℃)、アクリル酸(Tg:106℃)等を適宜添加して重合反応に供することによって、所望のガラス転移温度を有する重合体を得ることができる。
また、A成分を構成する(メタ)アクリレート系重合体は、そのTHF溶解分中に、分子量81万以下の成分(低分子量成分)をGPC面積として40面積%以上含有し、かつ、前記THF溶解分中に含有される前記低分子量成分の重量平均分子量が10万以上のものであることが必要である。この低分子量成分の含有率及び重量平均分子量を適切に制御することによって、基本的な粘着特性(特に、巻き戻し力及びタック)と、結束用テープとしての要求特性である基材背面からの剥離性(特に、低温背面剥離性)の双方に優れた粘着剤組成物を構成することができる。
なお、本発明においては、THF溶解分中の分子量81万以下の成分を低分子量成分と規定している。これは、後述する乳化重合等により、(メタ)アクリレートエマルジョンを合成した場合、低分子量側と高分子量側の双方にピークを有する分子量分布をとりやすく、その2つのピークを区分するための境界線として、分子量81万というラインが最も適しているからである。
低分子量成分の含有率は、THF溶解分中において、GPC面積として40面積%以上であることが必要である。このような含有率とすることにより、オレフィン基材との密着性が良好となり、巻き戻し力、タック及び低温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することが可能となる。かかる効果をより確実に発揮させるためには低分子量成分を60面積%以上含有することが好ましい。低分子量成分の含有率の上限については特に制限はなく、100面積%、即ち、THF溶解分中に含まれる重合体で、GPCにより検出されるものの全てが低分子量成分であってもよい。
THF溶解分中に含有される低分子量成分の重量平均分子量は、10万以上である必要がある。このような重量平均分子量とすることにより、オレフィン基材との密着性が良好となり、巻き戻し力、タック及び低温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することが可能となる。かかる効果をより確実に発揮させるためには低分子量成分の重量平均分子量を15万以上とすることが更に好ましい。低分子量成分の重量平均分子量の上限については特に制限はないが、通常は、40万以下である。
なお、「THF溶解分」とは、温度23℃、溶解時間15時間の条件下、測定対象となる(メタ)アクリレート系重合体をTHFに対して濃度2mg/mlとなるように溶解させ、これを3μメッシュのフッ素系樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)フィルターを用いて濾過することにより得られたものを意味する。この操作により(メタ)アクリレート系重合体中の粘着特性に寄与しないゲル分が除去される。従って、粘着特性や基材背面剥離性に重大な影響を与える低分子量成分の含有率や重量平均分子量をより正確に把握することが可能となり、これらの値を精密に制御することが可能となる。
また、本明細書において「重量平均分子量」というときは、GPC−示差屈折率法で測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量を意味するものとする。
低分子量成分の含有率や重量平均分子量は、(メタ)アクリレート系重合体合成時の分子量調整剤量、重合開始剤量、重合温度等の条件の影響を受ける。具体的には、分子量調整剤を増量し、重合開始剤を増量し、重合温度を高くする等により、低分子量成分の含有率を向上させることができる。一方、分子量調整剤を減量し、重合開始剤を減量し、重合温度を低くする等により、低分子量成分の重量平均分子量を増大させることができる。即ち、これらの条件を適切に制御することによって、低分子量成分の含有率及び重量平均分子量を上記の範囲内に調整することができる。また、市販の(メタ)アクリレート系重合体の中から低分子量成分の含有率や重量平均分子量が所望の値を有するものを適宜選択して使用してもよい。
A成分は、前記の(メタ)アクリル系重合体が水性媒体中に分散されたエマルジョンである。本発明においては水性媒体としては、通常は、水が用いられる。水性媒体中にはアルコール等の水溶性の有機溶媒が含まれていてもよいが、有機溶媒の含有量が高くなり過ぎると、乳化重合等によりエマルジョンを調製する際にラジカル重合時の反応安定性が低下するおそれがある。従って、水性媒体中の有機溶媒の含有量は、その水系分散体の全質量に対して、2質量%以下とすることが好ましい。
エマルジョンの分散状態は、通常、粒子状である。水系分散体中における重合体粒子の平均粒子径は、通常、0.01〜0.5μmであり、好ましくは0.05〜0.2μmである。また、本発明のエマルジョンの固形分濃度は、そのエマルジョンの全質量に対して、通常、10〜60質量%、好ましくは20〜50質量%である。この固形分濃度は、通常、水性媒体となる水の量によって調整することができる。
A成分の製造方法は特に限定されないが、従来公知のポリマーエマルジョンの製造方法に準じて製造することができる。例えば、1種ないし2種以上の(メタ)アクリレート及び所望により他の単量体を混合し、乳化重合させることによって製造することができる。目的に応じて2段重合等の方法を採ってもよい。
[1−B]所定のラテックス(B成分):
本発明の粘着剤組成物では、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス及びこれらの改質ラテックスの群から選択される少なくとも1種のラテックスを必須成分とする。このようなラテックスを必須成分とすることによって、粘着剤組成物に柔軟性を付与することができ、ポリオレフィン系基材に適用した場合でも低温背面剥離性を向上させることが可能となる。
ラテックスとしては、例えば、天然ゴムラテックス;ブタジエン系共重合体ラテックス、イソプレン系共重合体ラテックス等の合成ゴムラテックス;等を挙げることができる。また、これらにスチレンやメチル(メタ)アクリレート等をグラフト重合させ、変性させることによって得られる改質ラテックスであってもよい。より具体的には、高アンモニア天然ゴムラテックス、低アンモニア天然ゴムラテックス、低(脱)タンパク質天然ゴムラテックス、天然ゴムにメチルメタクリレート(MMA)をグラフト重合させ、変性させることによって得られるMMA変性・改質天然ゴムラテックス等を挙げることができる。中でも、高アンモニア天然ゴムラテックス又はMMA変性・改質天然ゴムラテックスが好ましい。
B成分の量としては、粘着剤組成物中において、A成分100質量部(固形分換算)に対して、固形分換算で10〜100質量部含有されている必要がある。B成分の量を10質量部以上とすることによって、保持力、低温背面剥離性及び高温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することができる。かかる効果をより確実に発揮させるためにはB成分の量を30質量部以上とすることが好ましく、50質量部以上とすることが更に好ましい。一方、B成分の量を100質量部以下とすることによって、巻き戻し力、タックといった基本的な粘着特性に優れた粘着剤組成物を構成することができる。かかる効果をより確実に発揮させるためにはB成分の量を100質量部以下とすることが好ましく、80質量部以下とすることが更に好ましい。
[1−C]所定の粘着付与剤(C成分):
本発明の粘着剤組成物では、軟化点140℃以上の粘着付与剤を必須成分とする。粘着付与剤を必須成分とすることによって、粘着剤組成物に粘着性を付与することができ、ポリオレフィン系基材に適用した場合でも保持力を向上させることが可能となる。特に、軟化点140℃以上という高軟化点の粘着付与剤を用いることによって、保持力、粘着力及び高温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することができる。
一般に、粘着付与剤としては、例えば、α−ピネン系樹脂、β−ピネン系樹脂、ジペンテン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂等のテルペン系樹脂;ガム系、ウッド系、トール油系等の天然系ロジン、ロジンやロジン系誘導体を変性させた変性ロジン系樹脂等のロジン系樹脂;脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系水添石油樹脂等の石油樹脂;の他、クマロン−インデン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等を挙げることができる。中でも、ロジン又はロジン誘導体を、水添、不均化、重合等の変性手段により安定化させ、更にグリセリンやペンタエリスリトール等の各種ポリアルコールでエステル化させて得られる変性ロジン系樹脂(「重合ロジンエステル」と称される)が好ましい。
本発明の粘着剤組成物においては、前記の粘着付与剤の中でも、軟化点140℃以上のものを使用する。このような軟化点の高い粘着付与剤を使用することにより、高温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することができる。かかる効果をより確実に発揮させるためには軟化点160℃以上のものを使用することが好ましい。このような高軟化点の粘着付与剤としては、重合ロジンエステル等を挙げることができる。一方、軟化点の上限については特に制限はないが、軟化点170℃といった高軟化点の粘着付与剤も市販されており、そのような高軟化点の粘着付与剤を本発明においても好適に用いることができる。
なお、本明細書にいう「軟化点」とは、JIS K5903に記載の環球法に準拠して測定された軟化点を意味するものとする。また、前記の条件を満たす限り、C成分は、1種の成分のみを含むものであってもよいし、2種以上の成分を含むものであってもよい。
C成分の量としては、粘着剤組成物中において、A成分100質量部(固形分換算)に対して、3〜50質量部含有されている必要がある。C成分の量を3質量部以上とすることによって、粘着力及び高温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することができる。かかる効果をより確実に発揮させるためにはC成分の量を5質量部以上とすることが好ましく、15質量部以上とすることが更に好ましい。一方、C成分の量を50質量部以下とすることによって、過剰添加による粘着力の低下という不具合を効果的に防止することができ、粘着力及びタックに優れた粘着剤組成物を構成することができる。かかる効果をより確実に発揮させるためには、C成分の量を40質量部以下とすることが好ましい。
[1−D]可塑剤(D成分):
本発明の粘着剤組成物は、可塑剤を必須成分として含有する。可塑剤を必須成分とすることによって、粘着剤組成物に柔軟性を付与することができ、ポリオレフィン系基材に適用した場合でも低温背面剥離性を向上させることが可能となる。
一般に、可塑剤としては、例えば、ジメチルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、オクチルデシルアジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレート、ジイソオクチルアゼレート、ジイソブチルアゼレート、ジブチルセバケート、ジ−(2−エチルヘキシル)セバケート、ジイソオクチルセバケート等の二塩基脂肪酸エステル;マレイン酸エステル;トリメリット酸イソデシルエステル、トリメリット酸オクチルエステル、トリメリット酸n−オクチルエステル、トリメリット酸イソノニル等のトリメリット酸エステル;エポキシ化エステル;トリラウリルホスフェート、トリステアリルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリクレジルホスフェート等のリン酸エステル;ホスホン酸エステル;ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジイソブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ブチルオクチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、ジイソオクチルフタレート、ジイソデシルフタレート等のフタル酸エステル;ポリブテン、ポリブタジエン等の高分子可塑剤;ジエチレングリコールモノオレート等の多価アルコール誘導体等を挙げることができる。
中でも、本発明の粘着剤組成物においては、可塑剤として、二塩基脂肪酸エステル、マレイン酸エステル、トリメリット酸エステル、アジピン酸エステル、ポリブテン、ポリブタジエン及び多価アルコール誘導体からなる群より選択される少なくとも1種の物質を用いることが好ましい。これらの可塑剤を用いると、タック、粘着力及び低温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することができる。また、ジ−2−エチルヘキシルフタレートやジ−n−ブチルフタレートといったフタル酸エステル類は、シックハウス症候群の原因物質として厚生労働省が室内濃度の指針値を定めている物質であり、その濃度によっては安全性に問題が生ずるおそれもある。二塩基脂肪酸エステルをはじめとする前記の物質を可塑剤として用いることにより、製造時や使用時における安全性が高い粘着剤組成物とすることができる。
D成分の量としては、粘着剤組成物中において、A成分100質量部(固形分換算)に対して、3〜50質量部含有されている必要がある。D成分の量を3質量部以上とすることによって、タック、粘着力及び低温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することができる。かかる効果をより確実に発揮させるためにはD成分の量を5質量部以上とすることが好ましく、15質量部以上とすることが更に好ましい。一方、D成分の量を50質量部以下とすることによって、保持力、粘着力及び高温背面剥離性に優れた粘着剤組成物を構成することができる。かかる効果をより確実に発揮させるためには、D成分の量を40質量部以下とすることが好ましい。
[1−E]その他の添加剤:
本発明の組成物には、前記必須成分以外に、紫外線吸収剤、老化防止剤、密着性付与剤、着色剤、光安定剤、カップリング剤、熱重合禁止剤、消泡剤、レベリング剤、帯電防止剤、界面活性剤、保存安定剤、フィラー等、粘着剤組成物に配合されることがある添加剤を配合してもよい。
[2]粘着剤組成物の製造方法:
本発明の粘着剤組成物は、必須成分であるA成分、B成分、C成分及びD成分、更に目的に応じてその他の添加剤を所定の比率で混合することにより得ることができる。
なお、粘着剤組成物の固形分濃度は、通常、40〜70質量%であり、好ましくは50〜70質量%である。また、粘着剤組成物の粘度は、通常、3,000〜50,000mPa・sであり、好ましくは5,000〜30,000mPa・sである。
[3]粘着テープ:
本発明の粘着テープは、ポリオレフィン系樹脂からなる基材と、基材の表面に形成された、本発明のオレフィン基材用粘着組成物を含む粘着層とを備えたものである。
基材を構成するポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(ENA)等を挙げることができる。電線やケーブル等の結束用途で用いる場合には、水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤を含有せしめることによって、難燃性を付与することが好ましい。
粘着剤組成物を塗工する場合、アプリケーター等の従来公知の塗工装置により基材の表面に塗工し、乾燥することにより、塗膜を形成すればよい。粘着剤組成物は、直接基材上に塗工してもよいし、離型紙に塗工し、通常の乾燥条件で乾燥した後、転写して使用してもよい。粘着層の厚さは特に制限はないが、通常、5〜100μm程度である。
以下、本発明の粘着剤組成物について実施例を用いて更に具体的に説明する。但し、これらの実施例は本発明の一部の実施形態を示すものに過ぎない。従って、本発明がこれらの実施例に限定して解釈されるべきではない。
(合成例1)
実施例1の粘着剤組成物に用いるA成分を合成した。まず、a−1成分:2−エチルヘキシルアクリレート97質量部、a−2成分:アクリル酸(80質量%アクリル酸水溶液)3質量部(アクリル酸実量換算)、乳化剤:アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(商品名:エレミノールモンセブン、三洋化成工業社製)1.0質量部、分子量調整剤(前添加分):ドデシルメルカプタン(和光純薬社製)0.2質量部及び脱イオン水50質量部を仕込み、23℃で10分間撹拌することによりエマルジョン化した。
その後、このエマルジョン化した液を70MPaの圧力下で、高圧ホモジナイザー(商品名:マイクロフルイダイザーM110Y、みずほ工業社製)により、エマルジョン粒子の平均粒子径が0.5μm以下となるように微細化した。エマルジョンの平均粒子径が0.5μm以下に微細化されたことは、粒子径測定器(商品名:FPAR−1000、大塚電子社製)により確認した。
また、別の四つ口セパラブルフラスコに、a−1成分及びa−2成分の総量100質量部に対して、脱イオン水40質量部及び乳化剤1.0質量部を投入して、撹拌しながら、窒素置換した後、70℃に昇温した。その後、a−1成分及びa−2成分の総量100質量部に対して、ラジカル重合開始剤:過硫酸アンモニウム(和光純薬社製)0.6質量部及び分子量調整剤(後添加分):ドデシルメルカプタン(和光純薬社製)0.1質量部を添加した。更に、上記のアクリル単量体のエマルジョンを四つ口セパラブルフラスコに3時間掛けて連続的に滴下し撹拌しながら70℃で3時間、乳化重合を行うことにより、(メタ)アクリレートエマルジョンを得た。A成分の重合組成及び特性を表1に示す。
Figure 2007084638
(合成例2〜5)
単量体の組成を表1に記載のように変更したことを除いては合成例1と同様にして、実施例2〜5の粘着剤組成物に用いるA成分を合成した。その重合組成及び特性を表1に示す。なお、合成例2の(メタ)アクリレートエマルジョンは、実施例9〜17、比較例5〜16の粘着剤組成物におけるA成分としても使用した。
(合成例6〜12)
単量体の組成及び分子量調整剤の前添加分と後添加分の添加量を表1に記載のように変更したことを除いては合成例1と同様にして、実施例6〜8、比較例1〜4の粘着剤組成物に用いるA成分を合成した。その重合組成及び特性を表1に示す。
上記のように合成された(メタ)アクリレートエマルジョンについては、以下の方法により、ガラス転移温度、低分子量成分の含有率及び低分子量成分の重量平均分子量を測定した。これらの測定に際しては、(メタ)アクリレートエマルジョンを型枠に流し込み、40℃の恒温槽内で乾燥させ、厚さ2mmのフィルム状としたものを測定試料とした。
[ガラス転移温度]
JIS K7121(プラスチックの転移温度測定方法)に準拠して、(メタ)アクリレートエマルジョンのガラス転移温度を測定した。その結果を表1〜表7に示す。
[低分子量成分の含有率・重量平均分子量]
まず、温度23℃、溶解時間15時間の条件下、測定対象となる(メタ)アクリレート系重合体をTHFに対して濃度2mg/mlとなるように溶解させ、これを3μメッシュのポリテトラフルオロエチレン製フィルターを用いて濾過することによりTHF溶解分を調製した。
測定装置としてゲル浸透クロマトグラフ(GPC、商品名:HLC−8220、東ソー社製)を用い、前記THF溶解分100μlをGPCカラム(商品名:TSIC−GEL、東ソー社製)×2本に注入し、溶媒THF、温度40℃、流速1ml/分の条件で測定を行った。GPCによる測定は15分間行った。GPCカラムにより分離された溶液中の重合体濃度は、GPC−示差屈折率法により測定した。このようにして測定されたGPCクロマトグラムを、測定装置付属のデータ処理ソフトにより解析し、分子量81万以下の成分である低分子量成分の含有率(面積%)及び実際に含まれる低分子量成分の重量平均分子量を算出した。その結果を表1に示す。
(実施例1)
合成例1の(メタ)アクリレートエマルジョン(A成分)100質量部(固形分換算)に対し、天然ゴムラテックス(B成分)60質量部(固形分換算)、軟化点160℃の粘着付与剤(C成分)30質量部、可塑剤(D成分)30質量部及び増粘剤2質量部を加え、常温(25℃)条件下、撹拌機で30分間撹拌することにより、粘着剤組成物を得た。
なお、B成分としては、高アンモニア天然ゴムラテックス(商品名:H−NR、ガスリー社製)、C成分としては、重合ロジンエステル(商品名:スーパーエステルE−865NT、荒川化学工業社製)、D成分としては、ジブチルアジペート(大八化学社製)、増粘剤としては、高分子非イオン系会合型増粘剤(商品名:アデカネートUH420、旭電化工業社製)を用いた。
幅250mmのテープ状に切断されたオレフィン系樹脂からなるフィルムを基材とし、その一方の面に前記粘着組成物を約0.05mmの厚さに塗布し、100℃で3分間乾燥することによって、厚さ約0.03mmの粘着層を形成し、これを巻き取ることによって、ロール状の粘着テープを得た。この際、基材となるフィルムとしては、ポリプロピレン共重合体樹脂とポリエチレン共重合体樹脂を複合した樹脂からなる厚さ0.02μmのプラスチックフィルムを用いた。
このようにして得られた粘着テープについて、以下に示す方法及び基準により、低温背面剥離性、高温背面剥離性、タック、粘着力、保持力、低速巻き戻し力を測定し、評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2007084638
[低温背面剥離性]
基材フィルムの表面に得られた粘着テープを貼着し、低温条件下(5℃、1日)で保存した。その後、基材背面に対する最大粘着力及び最低粘着力を測定し、その値から下記式(2)に基づいて粘着力変化率を算出し、その粘着力変化率を指標として、低温背面剥離性を評価した。粘着力変化率が40%以下の場合は「◎」(極めて良好)、40%超、50%以下の場合は「○」(良好)、50%超、60%以下の場合は「△」(十分使用可能)、60%超の場合は「×」(使用不可)とした。
粘着力変化率(%)={(基材背面に対する最大粘着力−基材背面に対する最低粘着力)/背面に対する平均粘着力}×100 :(2)
[高温背面剥離性]
基材フィルムの表面に得られた粘着テープを貼着し、高温条件下(80℃、1日)で保存した。その後、基材背面に対する粘着力を測定し、更に粘着テープを剥離した後の糊残りの面積を目視にて評価し、その糊残りの面積を指標として、高温背面剥離性を評価した。糊残りの面積が30%以下の場合は「◎」(極めて良好)、30%超、40%以下の場合は「○」(良好)、40%超、50%以下の場合は「△」(十分使用可能)、50%超の場合は「×」(使用不可)とした。
[タック]
得られた粘着テープについて、JIS Z0237「粘着テープ・粘着シート試験方法」に記載の方法(傾斜式ボールタック)に準拠し、傾斜角度30°、助走距離100mmの条件下、停止したボール数を測定し、そのボール数を指標として、タックを評価した。停止したボール数が5個以上の場合は「◎」(極めて良好)、3〜4個の場合は「○」(良好)、2個の場合は「△」(十分使用可能)、1個の場合は「×」(使用不可)とした。
[粘着力]
得られた粘着テープについて、JIS Z0237に記載の方法(180°引きはがし法)に準拠し、23℃、65%RHの条件下、粘着力を測定した。具体的には、得られた粘着テープをSUS304製の試験板に貼着し、2kgのローラーを1往復させて両者を圧着し、23℃、65%RHの雰囲気下で20分間放置した後に、剥離速度300mm/分の条件で粘着力を測定した。粘着力が5N/25mm以上の場合は「◎」(極めて良好)、4N/25mm以上、5N/25mm未満の場合は「○」(良好)、3N/25mm以上、4N/25mm未満の場合は「△」(十分使用可能)、3N/25mm未満の場合は「×」(使用不可)とした。
[保持力]
得られた粘着テープについて、JIS Z0237に記載の方法に準拠し、保持力を測定した。具体的には、得られた粘着テープをSUS304製の試験板に対して、その貼着面積が25mm×25mmとなるように貼着し、1kgの荷重を試験板の垂直方向に吊り下げ、1日後のズレ距離を測定した。ズレ距離が1mm以下の場合は「◎」(極めて良好)、1mm超、10mm以下の場合は「○」(良好)、10mm超、25mm以下の場合は「△」(十分使用可能)、25mm超の場合は「×」(使用不可)とした。
[低速巻き戻し力]
実施例及び比較例の粘着剤組成物について、JIS Z0237に記載の方法(低速巻き戻し力)に準拠し、速度300mm/分の条件で低速巻き戻し力を測定した。低速巻き戻し力が4.5N/25mm以上のものを「◎」(極めて良好)、3N/25mm以上、4.5N/25mm未満のものを「○」(良好)、2N/25mm以上、3N/25mm未満のものを「△」(十分使用可能)、2N/25mm未満のものを「×」(使用不可)とした。
(実施例2〜5、比較例1)
A成分の(メタ)アクリレートエマルジョンとして、表1に記載した合成例2〜6の(メタ)アクリレートエマルジョンを用いたことを除いては、実施例1と同様にして粘着剤組成物及び粘着テープを得た。これらについて実施例1と同様の項目について評価した。その結果を表2に示す。
(評価)
表2に示したように、A成分のガラス転移温度が−20℃以下である実施例1〜5の粘着テープは、いずれの評価項目においても十分使用可能なレベルの性能を示した。中でも、実施例2及び実施例3の粘着テープは、全ての項目が良好ないし極めて良好という評価であり、優れた特性を示した。一方、A成分のガラス転移温度が−20℃を超える比較例1の粘着テープは、低温背面剥離性、タック、粘着力、低速巻き戻し力の項目が使用不可なレベルであった。
(実施例6〜8、比較例2〜4)
A成分の(メタ)アクリレートエマルジョンとして、表1に記載した合成例7〜12の(メタ)アクリレートエマルジョンを用いたことを除いては、実施例1と同様にして粘着剤組成物及び粘着テープを得た。これらについて実施例1と同様の項目について評価した。その結果を表3に示す。
Figure 2007084638
(評価)
表3に示したように、低分子量成分の含有率及び重量平均分子量が本発明の範囲を満たす実施例6〜8の粘着テープは、いずれの評価項目においても十分使用可能なレベルの性能を示した。中でも、実施例6の粘着テープは、全ての項目が良好ないし極めて良好という評価であり、優れた特性を示した。一方、低分子量成分の重量平均分子量が10万未満である比較例2の粘着テープは低速巻き戻し力の項目が使用不可なレベルであり、同じく低分子量成分の重量平均分子量が10万未満である比較例3の粘着テープは高温背面剥離性及び低速巻き戻し力の項目が使用不可なレベルであった。また、低分子量成分の含有率が40面積%未満で、低分子量成分の重量平均分子量が10万未満である比較例4の粘着テープは低温背面剥離性及び低速巻き戻し力の項目が使用不可なレベルであった。
(実施例9〜10、比較例5〜6)
A成分の(メタ)アクリレートエマルジョンとして、合成例2の(メタ)アクリレートエマルジョンを用いたこと、及びB成分の含有量を変更したことを除いては実施例1と同様にして粘着剤組成物及び粘着テープを得た。これらについて実施例1と同様の項目について評価した。その結果を表4に示す。
Figure 2007084638
(評価)
表4に示したように、実施例9〜10の粘着テープは、いずれの評価項目においても十分使用可能なレベルの性能を示した。一方、B成分の含有量が10質量部未満の比較例5の粘着テープは、低温背面剥離性及び保持力の項目が使用不可なレベルであった。また、B成分の含有量が100質量部を超える比較例6の粘着テープは、タック、粘着力及び低速巻き戻し力の項目が使用不可なレベルであった。
(実施例11〜12、比較例7〜8)
A成分の(メタ)アクリレートエマルジョンとして、合成例2の(メタ)アクリレートエマルジョンを用いたこと、及びB成分として、MMA変性・改質天然ゴムラテックスを用い、その含有量を変更したことを除いては実施例1と同様にして粘着剤組成物及び粘着テープを得た。これらについて実施例1と同様の項目について評価した。その結果を表5に示す。なお、MMA変性・改質天然ゴムラテックスとしては、商品名:レジテックスMG−40S(レジテックス社製)を用いた。
Figure 2007084638
(評価)
実施例11〜12の粘着テープは、いずれの評価項目においても十分使用可能なレベルの性能を示した。一方、B成分の含有量が10質量部未満の比較例7の粘着テープは、低温背面剥離性、高温背面剥離性及び保持力の項目が使用不可なレベルであった。また、B成分の含有量が100質量部を超える比較例8の粘着テープは、タック、粘着力、保持力及び低速巻き戻し力の項目が使用不可なレベルであった。
(実施例13〜14、比較例9〜10)
A成分の(メタ)アクリレートエマルジョンとして、合成例2の(メタ)アクリレートエマルジョンを用いたこと、及びC成分の含有量を変更したことを除いては実施例1と同様にして粘着剤組成物及び粘着テープを得た。これらについて実施例1と同様の項目について評価した。その結果を表6に示す。
Figure 2007084638
(評価)
実施例13〜14の粘着テープは、いずれの評価項目においても十分使用可能なレベルの性能を示した。一方、C成分の含有量が3質量部未満の比較例9の粘着テープは、タック、保持力及び低速巻き戻し力の項目が使用不可なレベルであった。また、C成分の含有量が50質量部を超える比較例10の粘着テープは、低温背面剥離性及びタックの項目が使用不可なレベルであった。
(実施例15〜16、比較例11〜14)
A成分の(メタ)アクリレートエマルジョンとして、合成例2の(メタ)アクリレートエマルジョンを用いたこと、及びC成分の軟化点を変更したことを除いては実施例1と同様にして粘着剤組成物及び粘着テープを得た。これらについて実施例1と同様の項目について評価した。その結果を表7に示す。
Figure 2007084638
(評価)
実施例15〜16の粘着テープは、いずれの評価項目においても十分使用可能なレベルの性能を示した。中でも、実施例15の粘着テープは、全ての項目が良好ないし極めて良好という評価であり、優れた特性を示した。一方、C成分の軟化点が140℃未満の比較例11及び12の粘着テープは、高温背面剥離性の項目が使用不可なレベルであった。また、C成分の軟化点が140℃未満の比較例13及び14の粘着テープは、低温背面剥離性、タック、保持力及び低速巻き戻し力の項目が使用不可なレベルであった。
(実施例17〜18、比較例15〜16)
A成分の(メタ)アクリレートエマルジョンとして、合成例2の(メタ)アクリレートエマルジョンを用いたこと、及びD成分の含有量を変更したことを除いては実施例1と同様にして粘着剤組成物及び粘着テープを得た。これらについて実施例1と同様の項目について評価した。その結果を表8に示す。
Figure 2007084638
(評価)
実施例17〜18の粘着テープは、いずれの評価項目においても十分使用可能なレベルの性能を示した。一方、D成分の含有量が3質量部未満の比較例15の粘着テープは、低温背面剥離性及びタックの項目が使用不可なレベルであった。また、比較例16の粘着テープは、高温背面剥離性、粘着力及び保持力の項目が使用不可なレベルであった。
本発明の粘着剤組成物は、巻き戻し力、タック、粘着力、保持力といった基本的な粘着特性と、結束用テープとしての要求特性である基材背面からの剥離性の双方に優れるので、ポリオレフィン系基材用の粘着剤組成物等として好適に用いることができる。また、本発明の粘着テープは、自動車用組電線等の電線やケーブルの結束用途等に好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. (A成分)ガラス転移温度−20℃以下の(メタ)アクリレート系重合体が分散された(メタ)アクリレートエマルジョン、(B成分)天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス及びこれらの改質ラテックスの群から選択される少なくとも1種のラテックス、(C成分)軟化点140℃以上の粘着付与剤及び(D成分)可塑剤を必須成分として含有し、
    前記A成分100質量部(固形分換算)に対して、前記B成分を10〜100質量部(固形分換算)、前記C成分を3〜50質量部及び前記D成分を3〜50質量部含有し、
    前記A成分を構成する前記(メタ)アクリレート系重合体は、そのTHF溶解分中に、分子量81万以下の成分(低分子量成分)をGPC面積として40面積%以上含有し、かつ、前記THF溶解分中に含有される前記低分子量成分の重量平均分子量が10万以上のものである粘着剤組成物。
  2. 前記(メタ)アクリレート系重合体は、(a−1成分)アルキル(メタ)アクリレート及び(a−2成分)カルボキシル基、水酸基又はアミノ基を有する単量体、に由来する繰り返し単位を含有し、
    前記a−1成分に由来する繰り返し単位と前記a−2成分に由来する繰り返し単位との質量比が、70:30〜99.9:0.1の範囲内である請求項1に記載の粘着剤組成物。
  3. 前記B成分が、天然ゴムラテックス及び改質天然ゴムラテックスからなる群より選択される少なくとも1種のラテックスである請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
  4. 前記C成分が、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂及び脂肪族系石油樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂である請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着剤組成物。
  5. 前記D成分が、二塩基脂肪酸エステル、マレイン酸エステル、トリメリット酸エステル、アジピン酸エステル、ポリブテン、ポリブタジエン及び多価アルコール誘導体からなる群より選択される少なくとも1種の物質である請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着剤組成物。
  6. ポリオレフィン系樹脂からなる基材と、前記基材の表面に形成された、請求項1〜5のいずれか一項に記載の粘着剤組成物を含む粘着層とを備えた粘着テープ。
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