JP2007078844A - 光送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化、低コスト化を図りながら、光モジュールと回路基板間の配線部から発生する電気的クロストークを低減することができる光送受信装置を提供する。
【解決手段】 受光素子12と発光素子13がステム11上に搭載され、電極ピン10A〜10Fが送信側と受信側に分けてステム11に保持された光モジュール2は、基材61に半田パッド32,33が形成された回路基板3に側面方向から実装される。電極ピン10A〜10Fは、半田パッド32に接続される。さらに回路基板3の両側から、半田パッド33に接続片21aが接続されたシールド部材21A,21Bが、電極ピン10A〜10Fを覆うように配設されている。また、シールド部材21A,21Bは、ステム11にも接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光素子および受光素子を備えた光送受信モジュールを用いて光伝送媒体との間で双方向の光通信を行う光送受信装置に関する。
近年、1本の光ファイバを用いた1芯双方向光通信方式が開発されている。この1芯双方向光通信方式には、発光素子、受光素子等の光素子と、この光素子と光ファイバとを光結合する光導波路と、増幅用IC等を備えた光送受信装置が用いられる。1芯双方向光通信方式の普及には、安価な光送受信装置の開発が重要であり、そのためには、光素子、光導波路、及び増幅用IC等を1つのパッケージに内に集積化する必要がある。
しかし、高速かつ大電流で駆動される発光素子と、受光素子及び微小電流を増幅する増幅器用ICとを近づけて配置すると、発光素子を駆動する電流による電磁ノイズによって電気的クロストークが発生し、受光素子による受光感度が低下する。
そこで、従来より、電気的クロストークを低減する手段として、発光素子と受光素子を相互に離れた場所に設置する構成(例えば、特許文献1,2参照。)、受光部(受光素子)、または受光部と発光部(発光素子)を導電性樹脂、金属メッシュ等のシールド部材で覆う構成が知られている(例えば、特許文献3,4参照。)。
特開平5−100132号公報 特開2005−3860号公報 特開平11−271546号公報 特開2000−228555号公報
しかし、特許文献1,2の従来例によると、発光素子と受光素子を相互に離れた場所に設置する構成では、小型化や一体化が難しくなる。また、特許文献3,4の従来例によると、光モジュール内部のシールドのみであるため、光モジュールと回路基板間の配線部で発生する電気的クロストークを低減することができない。
従って、本発明の目的は、小型化、低コスト化を図りながら、光モジュールと回路基板間の配線部から発生する電気的クロストークを低減することができる光送受信装置を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、少なくとも受光素子および発光素子を金属パッケージ内に収容した光モジュールと、前記光モジュールとの間で電気信号を送受信する回路基板とを備えた光送受信装置において、前記受光素子側と前記回路基板とを接続する第1の配線と、前記発光素子側と前記回路基板とを接続する第2の配線と、少なくとも前記第1の配線をシールドするシールド部材とを備えたことを特徴とする光送受信装置を提供する。
上記光送受信装置によれば、第2の配線は、回路基板から発光素子側に高周波信号を伝送するとき、電磁波を発生する。第1の配線を金属等からなるシールド部材によりシールドすることで、第2の配線で発生した電磁波が第1の配線に到達するのを妨げる。従って、第1の配線が伝送する受光素子側からの出力信号が第2の配線で発生した電磁波により乱されるのを防げ、発光素子側からの電磁波による電気的クロストークの影響が受け難くなる。シールド部材は、例えば、銅、アルミニウム等の金属からなり、板状、箔状、網状等の形状のものを用いることができる。
前記シールド部材は、前記第1の配線と、前記第2の配線とを別々にシールドする構成にすることができる。第2の配線をシールドすることにより、電磁波の漏れを抑えることができ、さらに第1の配線をシールドすることにより、第2の配線側からの電磁波による電気的クロストークの影響をより受け難くなる。
前記光モジュールは、前記受光素子の出力信号を増幅する増幅器を収容し、前記第1の配線は、前記増幅器と前記回路基板とを接続する構成にすることができる。増幅器により増幅された受光素子の出力信号は、ノイズを拾い易いが、増幅器の出力側をシールドすることで、電気的クロストークを防止することができる。
前記第1及び第2の配線は、それぞれ前記金属パッケージから分けて導出された前記発光素子側電極ピンと前記受光素子側電極ピンとすることができる。
前記光モジュールは、前記回路基板の側面方向から前記回路基板に実装され、前記発光素子側電極ピンと前記受光素子側電極ピンは、それぞれ前記回路基板の一方の面とこの一方面に対向する面に形成された導電パターンに接続された構成にすることができる。
前記シールド部材は、前記金属パッケージと前記回路基板上に設けられたグランド用のパッドとに接続された状態で前記配線を覆うように配設された構成にすることができる。
前記シールド部材は、金属板を用いることができる。シールド部材として、ある程度の剛性を有する金属板を用いることにより、配線に接触しないように配線との間に空間を確保することができる。
前記シールド部材は、前記配線との間に絶縁部材を介して形成された金属箔を用いることができる。剛性をほとんど有していない金属箔でも絶縁部材を介して配線をシールドすることができる。
前記光モジュールの前記金属パッケージは、前記回路基板上に設けられたグランド用のパッドに接続されるグランド用電極ピンを備え、前記金属箔は、前記グランド用電極ピンに接続された構成にすることができる。
前記光モジュールは、前記受光素子の出力信号を増幅する増幅器を収容し、前記受光素子は、絶縁材によるサブマウントによって位置決めされ、前記増幅器は、前記受光素子にボンディングワイヤにより接続され、前記サブマウントは、前記ボンディングワイヤの下方にインピーダンス低減部材が形成された構成にすることができる。インピーダンス低減部材によって増幅器の入力側を低インピーダンスにすることができ、電気的クロストークの影響が受け難くなる。
前記インピーダンス低減部材は、前記金属パッケージのグランドに接地され、表面が絶縁処理された金属部材を用いることができる。
前記第1および第2の配線として、フレキシブル基板を用いることができる。これにより、レイアウトの自由度が高まる。
前記フレキシブル基板は、前記受光素子側の導電パターンと前記受光素子側の導電パターンとが、前記光モジュールから異なる方向に引き出された構成としてもよい。受光素子側の導電パターンと受光素子側の導電パターンとの間の距離を離すことにより、クロストークの発生を抑えることができる。
前記フレキシブル基板は、マイクロストリップライン構造のものとすることができる。信号ラインとグランドパターンが基板を介して配置されるため、電気的クロストークを低減することができる。
本発明によれば、小型化、低コスト化を図りながら、光モジュールと回路基板間の配線部から発生する電気的クロストークを低減することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光送受信装置を示す。同図中、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。また、図2は、図1の光モジュールの詳細構成を示す。なお、図1の(a)においては、光モジュールを断面図で示している。また、図2は、ステム上の実装部品を示し、光導波路を想像線で示す。
光送受信装置1は、光伝送媒体としての光ファイバ5がカプラ部材4を介して接続されるCANパッケージ型の光モジュール2と、光モジュール2を実装し、この光モジュール2との間で電気信号の送受信を行う回路基板3と、回路基板3に設けられて光モジュール2の配線部である電極ピン10(10A〜10F)をシールドするシールド部材21A,21Bとを備える。
光モジュール2は、電極ピン10を保持するピン保持部22A,22Bを備えたステム11と、ステム11上に配設された受光素子12及び発光素子13と、受光素子12の受光部12aと発光素子13の発光部13aに光結合する光導波路15と、受光素子12、発光素子13、及び光導波路15を位置決めするサブマウント16と、ステム11上に設置され、受光素子12の出力信号を増幅する増幅器19と、コンデンサ24とを備える。
さらに、光モジュール2は、天井面に開口17aを有してステム11上の各部材を封止する金属製のキャップ17と、開口17aを封止する透過窓18と、透過窓18と光導波路15の間に配設された屈折率整合剤20とを備える。キャップ17とステム11の組み合わせにより、金属パッケージを形成している。
回路基板3は、エポキシ樹脂等の絶縁材による基材31と、この基材31の両面に形成されて、光モジュール2の電極ピン10A〜10Fに接続される半田パッド32と、基材31の両面に形成されて、シールド部材21A,21Bに接続されると共にグランドに接続されている半田パッド33とを備える。さらに、回路基板3は、半田パッド32,33のそれぞれに接続される図示しない配線パターンが形成されているほか、発光素子13の駆動回路や、増幅器19の出力をさらに増幅する増幅器等の電子部品を実装している。
カプラ部材4は、例えば、透明な樹脂材をモールドして作られており、キャップ17に装着される。このカプラ部材4は、キャップ17に外嵌されるハウジング部41と、ハウジング部41内の中心部に形成されたレンズ部42と、ハウジング部41の上部に筒状に形成されて内部に光ファイバ5が嵌入される光ファイバ挿入部43と、光ファイバ挿入部43の外周に設けられた鍔部44とを備える。
ハウジング部41は、その下端面がキャップ17の周縁部の上面との間に所定の間隙を有している。これにより、カプラ部材4を上下、左右方向に微調整でき、レンズ部42の焦点調整が行えるようになっている。
電極ピン10A〜10Fは、電極ピン10A〜10Cがグランド用(GND)および第2の配線となる送信用であり、電極ピン10Bは駆動信号用、電極ピン10A,10Cはグランド(GND)用である。また、電極ピン10D〜10Fが第1の配線となる受信用であり、電極ピン10D,10Eは差動信号出力用、電極ピン10Fは増幅器19の電源用である。また、電極ピン10A〜10Fは、ステム11の表面、受光素子12、発光素子13、及び増幅器19のそれぞれの端子との間に、ワイヤボンディング23A〜23Mが接続されている。
ステム11は、その表面へのグランド接続用のワイヤボンディングが可能な銅、銅合金等の金属により円板状に加工されている。ステム11には、ピン保持部22A,22Bが所定の間隔をもって埋め込まれている。
受光素子12は、上面に光信号を受光する受光部12aを備え、下面にステム11に実装される実装面を備え、上面に2つの電極を有する面型光素子であり、例えば、GaAs製PINフォトダイオードを用いることができる。
発光素子13は、上面に光信号を発光する発光部13aを備え、下面にステム11に実装される実装面を備え、さらに上面と下面に電極を有する面型光素子であり、例えば、波長850nmのVCSELを用いることができる。なお、上面に2つの電極を有する発光素子を用いてもよい。
光導波路15は、例えば、高分子光導波路であり、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等のコア材からなるト字形の導光部15aを形成し、導光部15aの周囲にコア材よりも屈折率の小さいフッ素系ポリマー等からなるクラッドを形成して構成されている。このような光導波路15は、例えば、特開平2004−226941号公報に開示されているように作製することができる。すなわち、硬化性樹脂からなる型の表面に形成された凹部に紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなるコア形成用硬化性樹脂を充填し、型表面にクラッド用フィルム基材を密着させ、コア形成用硬化性樹脂を硬化させてコアを形成した後、型を剥離し、クラッド用フィルム基材のコア形成面側にクラッド層を形成することにより、高分子光導波路が作製される。なお、導光部15aのパターンは、上記ト字形に限定されず、光素子の組合せに応じてY字形等の他のパターンを用いることができる。
キャップ17は、外部からのノイズを低減するために、銅、銅合金等の金属により缶状に形成されている。
透過窓18は、キャップ17内に塵埃等が侵入するのを防止するもので、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、アモルファスポリオレフィン等のプラスチック材料や、無機ガラス等の透明な材料からなる。
増幅器19は、低雑音特性と広帯域特性を備えたTIA(トランス・インピーダンス・アンプ)であり、例えば、高速で低雑音の差動アンプを用いて、受光素子12の出力電流を増幅して出力するNFB(ネガティブフィードバック)反転増幅器の回路構成を有している。受光素子12の出力に対する増幅は、耐ノイズ性の向上のために2段階に分けて行われるが、増幅器19は第1段階の増幅を分担する構成を有し、第2段階用の増幅器は、増幅器19からの電圧信号を増幅するもので、回路基板3側に実装される。なお、第2段階用の増幅器は、光モジュール2側に設けられていてもよい。
屈折率整合剤20は、光導波路15および透過窓18の屈折率と同程度の屈折率を有し、かつ、透明な材料からなり、例えば、シリコーン系樹脂、紫外線硬化型接着剤等を用いることができる。
シールド部材21A,21Bは、シールド性、半田性に優れる銅等の金属板を長板状にし、かつ対向する2辺のコーナ部に一対の接続片21aを延伸させた形状に加工されている。また、シールド部材21A,21Bは、剛性の高い方が、変形を防止できるので好ましい。なお、シールド部材21A,21Bは、両方を備えることが望ましいが、受信側のシールド部材21Bのみであってもよい。
ピン保持部22A,22Bは、合成樹脂、ガラス等の絶縁材によりステム11と同じ厚みで楕円型に加工されており、各3つの電極ピン10A〜10C,10D〜10Fが等間隔に配設されている。
コンデンサ24は、受光素子12に印加される逆バイアス電位を安定にするために用いられ、上面に2つの電極を有している。
(サブマウントの構成)
図3は、サブマウントの構成を示す。サブマウント16は、Si等の絶縁材からなる本体16aと、本体16aの中央部に設けられ、所定の位置に配置された受光素子12および発光素子13の上に光導波路15を載置した状態の外形に対応した貫通孔16bと、貫通孔16bの一辺に設けられて発光素子13を位置決めする発光素子搭載部16cと、発光素子搭載部16cに隣接させて貫通孔16bに設けられて受光素子12を位置決めする受光素子搭載部16dと、受光素子搭載部16dの近傍のコーナ部にL字形に形成されたインピーダンス低減部材としての金属パターン16eとを有している。
金属パターン16eは、上方を通過するボンディングワイヤ23F,23Jとの接触を防止できるように、表面は絶縁膜で被覆されている。
(光送受信装置の組立)
次に、光送受信装置1の組立方法の一例について説明する。最初に、光モジュール2を製造する。電極ピン10A〜10Fを保持したピン保持部22A,22Bを備えるステム11上の所定の位置に、サブマウント16、増幅器19、及びコンデンサ24を位置決めして搭載する。ついで、サブマウント16の発光素子搭載部16c及び受光素子搭載部16dに、発光素子13及び受光素子12を位置決め固定する。このとき、発光素子13の底面は、ステム11の上面に接触してグランド接続される。
次に、電極ピン10A,10Cとステム11の表面とをボンディングワイヤ23A,23Bで接続し、金属パターン16eの両端部とステム11の表面とをボンディングワイヤ23G,23Hで接続し、増幅器19とステム11の表面とをボンディングワイヤ23L,23Mで接続する。また、電極ピン10Bと発光素子13の電極とをボンディングワイヤ23Cで接続する。
さらに、増幅器19と電極ピン10D,10E,10Fとの間をボンディングワイヤ23D,23E,23Fで接続し、増幅器19と受光素子12及びコンデンサ24のそれぞれの一方の電極との間をボンディングワイヤ23K,23Jで接続し、受光素子12とコンデンサ24のそれぞれの他方の電極間をボンディングワイヤ23Iで接続する。
次に、サブマウント16の貫通孔16bの部分に、導光部15aの下端が受光部12aおよび発光部13aに光結合されるようにして、光導波路15を位置決め固定する。さらに、導光部15a上に屈折率整合剤20を介在させ、この状態で、予め透過窓18を取り付け済みのキャップ17をステム11上に導電性接着剤で固定する。
次に、以上のようにして製造された光モジュール2の電極ピン10A〜10Fを、先端のピン列間の間隔が回路基板3の厚み相当になるように中間部で内側へ折り曲げる。この光モジュール2を、電極ピン10A〜10C側が上になるようにして水平姿勢にし、さらに回路基板3をピン列間に位置決めして、側面方向から回路基板3に挿入する。次に、電極ピン10A〜10Fのそれぞれの先端を回路基板3の両面に設けられている半田パッド32に半田付けする。更に、シールド部材21A,21Bの上端部を光モジュール2のステム11の表面に半田付けするとともに、一対の接続片21aを回路基板3の半田パッド33に半田付けする。
次に、カプラ部材4のハウジング部41をキャップ17に嵌合させ、光ファイバ5を光ファイバ挿入部43に保持し、カプラ部材4を位置決めした後、ハウジング部41をキャップ17にエポキシ樹脂等によって固定する。
(光送受信装置の動作)
次に、光送受信装置の動作について説明する。光ファイバ5から光信号が送られてくると、その光信号は、カプラ部材4のレンズ部42、透過窓18、及び屈折率整合剤20を介して光導波路15の導光部15aに入光する。導光部15aからの光信号は、受光素子12の受光部12aに入光し、受光素子12によって光−電気変換される。この電気信号は、増幅器19で電流−電圧変換された差動信号となり、電極ピン10D,10Eを介して回路基板3へ出力される。回路基板3では、半田パッド32を介して光モジュール2からの差動信号を受信し、回路基板3に実装されている図示しない増幅器により、電圧増幅が行われる。
一方、回路基板3に実装されている図示しない駆動回路から駆動信号が半田パッド32を介して電極ピン10Bに印加されると、発光素子13が駆動され、発光部13aから光信号が出力される。この光信号は、光導波路15の導光部15aに入光して屈折率整合剤20に到達し、さらに透過窓18、レンズ部42を経由して光ファイバ5へ送出される。以上のようにして1芯双方向通信が行われる。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(イ)シールド部材21A,21Bが電極ピン10A〜10Fを覆うように設けられ、これらがグランドに接続されていることにより、送信側の電磁波に起因する電気的クロストークを低減することができるため、受信側における電磁ノイズを低減することができる。すなわち、発光素子13に印加される駆動信号により、電極ピン10Bを含む送信側の配線部において電磁波が発生する。電極ピン10A〜10Fは、送信側と受信側に分離されてはいるが、駆動信号が大電流であるため、電極ピン10Bで発生した電磁波は受信用の電極ピン10D,10Eの設置位置が到達圏になり、電極ピン10D,10Eにノイズを誘導する。しかし、シールド部材21A,21Bによって電極ピン10A〜10Fのインダクタンス成分の影響を除去できるため、上記電磁波の問題を解決することができる。特に、シールド部材21A,21Bと電極ピン10A〜10Fを近づけるほど、電極ピン10A〜10Fのインダクタンス成分を低減できるため、効果が大きくなる。
(ロ)受光素子12と増幅器19の間に介在し、またボンディングワイヤ23Fに平行するようにして金属パターン16eを配置したことによりシールドがなされ、微小電流が入力される増幅器19の入力部を低インピーダンスにできる結果、電気的クロストークを低減することができる。
(ハ)増幅器19に接続される電極ピン10D,10E,10Fは、送信用の電極ピン10A〜10Cと異なるピン列にして送信側から離されているため、電気的クロストークを発生しにくくすることができる。
(ニ)送信側の電極ピン10A〜10Cと、受信側の電極ピン10D〜10Fが、回路基板3によって分離されるため、回路基板3を介しての電気的クロストークを低減することができる。
(ホ)追加する部品は、シールド部材21A,21Bのみであるため、光送受信装置1の小型化及び低コスト化を図ることができる。
なお、第1の実施の形態において、シールド部材21A,21Bは、光モジュール2に近い側をステム11に接続するものとしたが、ステム11に代えて、キャップ17に接続する構成であってもよい。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る光送受信装置を示す。同図中、(a)は底面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
本実施の形態は、第1の実施の形態において、受信側のシールド部材21Bを剛性の低いシールド部材21Cに代え、送信側のシールド部材21Aを用いない構成にし、また、受信側の電極ピン10D〜10Fの両側の近傍にグランド用電極ピン25A,25Bを設け、このグランド用電極ピン25A,25Bを半田パッド33に接続する構成にしたものであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
シールド部材21Cは、例えば、剛性の低い銅箔であり、電極ピン10D〜10Fを覆うサイズを有し、両側には、半田パッド33に接続される接続片21aが、半田パッド33に達するように延伸している。
シールド部材21Cは、剛性が低いため、変形して電極ピン10D〜10Fに接触し易くなる。そこで、電極ピン10D〜10Fとシールド部材21Cの間に層状の絶縁部材26を配設して絶縁している。絶縁部材26は、例えば、フッ素樹脂等による樹脂シートからなる。
グランド用電極ピン25A,25Bは、金属ステム10D〜11Fと同一仕様であり、ステム11に直に機械的及び電気的に固定されており、ステム11と同電位になるように構成されている。
(第2の実施の形態の効果)
第2の実施の形態によれば、剛性の低いシールド部材21Cを用いても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。更に、シールド部材21Cを電極ピン10A〜10Fに近接して配置できるため、配線部の高さを低くすることができ、これにより、光送受信装置1の小型化、軽量化を図ることができる。
なお、第2の実施の形態においては、シールド部材21Cを受信側にのみ設ける構成としたが、受信側と送信側の両方に設ける構成にしてもよい。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る光送受信装置を示す。同図中、(a)は平面図、(b)は側面図である。また、図6は、光モジュールを実装したフレキシブル基板の展開図を示す。同図中、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
第3の実施の形態に係る光送受信装置1は、第1の実施の形態に示した光モジュール2及び回路基板3と、光モジュール2と回路基板3を接続するフレキシブル基板6とを備えている。光モジュール2の構成は、第1の実施の形態の図1、図2と同様であるが、ここでは板厚の小さいフレキシブル基板6に実装することを前提にしているため、電極ピン10A〜10Fは第1の実施の形態に比べて長さを短くしている。
図5の(b)に示すように、回路基板3は、フレキシブル基板6を接続するためのコネクタ34を備えている。ここでは、コネクタ34を回路基板3の下面に設けたが、上側に設けてもよい。或いは、コネクタを用いない接続であってもよい。
図6に示すように、フレキシブル基板6は、可撓性の絶縁材によりコ字形に加工された基材61と、基材61の表面にL字状に形成された複数の導電パターン62A〜62Dと、導電パターン形成面を保護する絶縁層63と、基材61の裏面に形成された銅箔等によるシールド層64と、このシールド層64を保護する絶縁層65とを備える。
導電パターン62Aは駆動信号用である。また、導電パターン62B〜62Dは受信用で、導電パターン62B,62Cは差動信号、導電パターン62Dは増幅器電源用である。シールド層64は光モジュール2のグランド(GND)用を兼ねている。
導電パターン62A〜62Fのそれぞれの内側端は、光モジュール2の電極ピン10A〜10Fのそれぞれに接続される半田パッド66を有し、その中心には電極ピン10A〜10Fが挿通される貫通孔が設けられている。半田パッド66から延びる導電パターン62A〜62Fは、電気的クロストークを発生しないように、送信側と受信側を異なる方向に引き出される。また、導電パターン62A〜62Fの両端の所定部分は、回路基板3のコネクタ34内の電極に接触できるように絶縁層63は形成されておらず、その露出面には金メッキ等が施されている。
光モジュール2、フレキシブル基板6および回路基板3間の接続は、光モジュール2の電極ピン10A〜10Fをフレキシブル基板6の半田パッド66の貫通孔に挿入した後、電極ピン10A〜10Fを半田パッド66に半田により接続する。次に、図6の(a)のように光モジュール2を実装済みのフレキシブル基板6の接続端67を回路基板3のコネクタ34の挿入口に挿入する。その後、フレキシブル基板6を約90度に折り曲げると、図5の(b)の状態になる。
(第3の実施の形態の効果)
第3の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(イ)コ字形のフレキシブル基板6によって配線部を送信側と受信側に分離し、送信信号と受信信号の配線を空間的に分けてシールドしているため、配線部での電気的クロストークを低減することができる。
(ロ)光モジュール2は、電極ピン10A〜10Fの長さを短くしているため、電極ピン10A〜10Fにおける電気的クロストークを低減することができる。
(ハ)金属パターン16eを備えた図2の光モジュール2を用いることにより、電気的クロストークをさらに改善することができる。
(ニ)追加する部品は、フレキシブル基板6のみであるため、光送受信装置1の小型化及び低コスト化を図ることができる。
(ホ)配線部にフレキシブル基板6を用いているので、光モジュール2を回路基板3から離れた位置に設置することができ、光送受信装置1の設計の自由度を高めることができる。
(ヘ)フレキシブル基板6は、基材61の表面に信号を伝送する導電パターン62A〜62Fが形成され、基材61の裏面にシールド層64が形成されたマイクロストリップライン構造であるので、パターン相互間の干渉が低減し、電気的クロストークを低減することができる。
なお、第3の実施の形態において、フレキシブル基板6は、導電パターン62A〜62Dの周囲をシールド層64で囲むように形成してもよく、これによりシールド効果をさらに高めることができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で上記各実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光送受信装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 第1の実施の形態に係る光モジュールの詳細構成を示す平面図である。 図1のサブマウントの構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光送受信装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光送受信装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 第3の実施の形態に係るフレキシブル基板を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
符号の説明
1 光送受信装置
2 光モジュール
3 回路基板
4 カプラ部材
5 光ファイバ
6 フレキシブル基板
10A〜10F 電極ピン
11 ステム
12 受光素子
12a 受光部
13 発光素子
13a 発光部
15 光導波路
15a 導光部
16 サブマウント
16a 本体
16b 貫通孔
16c 発光素子搭載部
16d 受光素子搭載部
16e 金属パターン
17 キャップ
17a 開口
18 透過窓
19 増幅器
20 屈折率整合剤
21A,21B,21C シールド部材
21a 接続片
22A,22B ピン保持部
23A〜23M ワイヤボンディング
24 コンデンサ
25A,25B グランド用電極ピン
26 絶縁部材
31 基材
32,33 半田パッド
41 ハウジング部
42 レンズ部
43 光ファイバ挿入部
44 鍔部
61 基材
62A〜62D 導電パターン
63,65 絶縁層
64 シールド層
66 半田パッド

Claims (14)

  1. 少なくとも受光素子および発光素子を金属パッケージ内に収容した光モジュールと、前記光モジュールとの間で電気信号を送受信する回路基板とを備えた光送受信装置において、
    前記受光素子側と前記回路基板とを接続する第1の配線と、
    前記発光素子側と前記回路基板とを接続する第2の配線と、
    少なくとも前記第1の配線をシールドするシールド部材とを備えたことを特徴とする光送受信装置。
  2. 前記シールド部材は、前記第1の配線と、前記第2の配線とを別々にシールドすることを特徴とする請求項1に記載の光送受信装置。
  3. 前記光モジュールは、前記受光素子の出力信号を増幅する増幅器を収容し、
    前記第1の配線は、前記増幅器と前記回路基板とを接続するものであることを特徴とする請求項1に記載の光送受信装置。
  4. 前記第1及び第2の配線は、それぞれ前記金属パッケージから分けて導出された前記発光素子側電極ピンと前記受光素子側電極ピンであることを特徴とする請求項1に記載の光送受信装置。
  5. 前記光モジュールは、前記回路基板の側面方向から前記回路基板に実装され、
    前記発光素子側電極ピンと前記受光素子側電極ピンは、それぞれ前記回路基板の一方の面とこの一方面に対向する面に形成された導電パターンに接続されたことを特徴とする請求項4に記載の光送受信装置。
  6. 前記シールド部材は、前記金属パッケージと前記回路基板上に設けられたグランド用のパッドとに接続された状態で前記配線を覆うように配設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光送受信装置。
  7. 前記シールド部材は、金属板であることを特徴とする請求項6に記載の光送受信装置。
  8. 前記シールド部材は、前記配線との間に絶縁部材を介して形成された金属箔であることを特徴とする請求項6に記載の光送受信装置。
  9. 前記光モジュールの前記金属パッケージは、前記回路基板上に設けられたグランド用のパッドに接続されるグランド用電極ピンを備え、
    前記金属箔は、前記グランド用電極ピンに接続されたことを特徴とする請求項8に記載の光送受信装置。
  10. 前記光モジュールは、前記受光素子の出力信号を増幅する増幅器を収容し、
    前記受光素子は、絶縁材によるサブマウントによって位置決めされ、
    前記増幅器は、前記受光素子にボンディングワイヤにより接続され、
    前記サブマウントは、前記ボンディングワイヤの下方にインピーダンス低減部材が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光送受信装置。
  11. 前記インピーダンス低減部材は、前記金属パッケージのグランドに接地され、表面が絶縁処理された金属部材であることを特徴とする請求項10に記載の光送受信装置。
  12. 前記第1および第2の配線は、フレキシブル基板であることを特徴とする請求項1に記載の光送受信装置。
  13. 前記フレキシブル基板は、前記受光素子側の導電パターンと前記受光素子側の導電パターンとが、前記光モジュールから異なる方向に引き出されていることを特徴とする請求項12に記載の光送受信装置。
  14. 前記フレキシブル基板は、マイクロストリップライン構造であることを特徴とする請求項12に記載の光送受信装置。
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JP2010237641A (ja) * 2009-03-13 2010-10-21 Fujikura Ltd 光モジュールおよびモジュール付きケーブル
JP2010276407A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Spectratech Inc 光検出装置および生体情報測定装置
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