JP2007078746A - 光ケーブル接続具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1および第2の光ドロップケーブル101,102を建物内で接続する光ケーブル接続具1である。第1および第2の光ファイバ心線111,112を接続するためのファイバ連結部22が、第1および第2のケーブル収容溝211,212の間の領域にハウジング20の凹部として形成されている。ファイバ連結部22には、第1および第2の光ファイバ心線111,112を接続する光ファイバ心線接続手段をその幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪22a1,22a2が設けられている。ハウジング20には、テンションメンバが通った第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20に固定する光ドロップケーブル固定手段が設けられている。
【選択図】図1
Description
たとえば、下記の特許文献1および特許文献2には、小型かつ軽量でありかつ設置場所の制約を少なくするために、光ファイバと支持線とをそれぞれ備えた2本の光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続部において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された光ファイバの端末同士が直接接続され、直接接続されたそれぞれの光ファイバの端末に弛みが生じるように、双方の光ドロップケーブルの支持線の端末同士が直線的に連結されている、光ドロップケーブルの接続部が開示されている。
そこで、下記の特許文献3には、たとえば光ドロップケーブルの長さが不足したような場合であっても光ドロップケーブルの継ぎ足しが容易に行えて光ドロップケーブルの再敷設などが不要となるようにするために、少なくとも一対の光ファイバケーブルの被覆部を固定する2つのケーブル固定部と、2つのケーブル固定部との間に光ファイバの接続部を固定する接続部固定部とを有する光ファイバケーブル接続用スペーサが開示されている。
また、上述した特許文献3に開示された光ファイバケーブル接続用スペーサは、光ドロップケーブルの継ぎ足しを容易に行って光ドロップケーブルの再敷設などを不要にするためには有効であるかもしれないが、たとえば建物内に引き込まれている光ドロップケーブルを補修する場合には、このような光ファイバケーブル接続用スペーサを用いて建物外で光ドロップケーブル同士を接続するよりも、建物内で光ドロップケーブル同士を接続した方が、作業性の向上が図れる。
ここで、前記光ドロップケーブル固定手段が、前記第1のケーブル収容溝を該第1のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第1の軸部材(26a1)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第1のねじ(271)によって該ハウジングに固定される第1のケーブル押さえ(261)と、前記第2のケーブル収容溝を該第2のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第2の軸部材(26a2)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第2のねじ(272)によって該ハウジングに固定される第2のケーブル押さえ(262)とを備えてもよい。
前記第1および第2のケーブル収容溝の深さを前記第1および第2の光ドロップケーブルの厚みよりも浅くして、該第1および第2のケーブル収容溝から出っ張った部分を前記第1および第2のケーブル押さえでそれぞれ押圧してもよい。
前記第1および第2のケーブル押さえが前記ハウジングに固定された状態において、該第1および第2のケーブル押さえの前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する領域に第1および第2の凸部をそれぞれ設け、該第1および第2の凸部によって前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ押圧してもよい。
接続後の前記第1および第2の光ドロップケーブルの前記第1および第2の光ファイバ心線を保護するためのカバー(30)をさらに具備し、前記光ドロップケーブル固定手段が、前記カバーを閉じた状態で前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する前記カバーの領域にそれぞれ設けられた第1および第2の凸部(321,322)を備えてもよい。
前記第1の光ファイバ心線が、前記第1の光ドロップケーブルの第1の被覆(131)を該第1の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて、該第1の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a11,10a12)に分岐させることによって露出されており、前記第2の光ファイバ心線が、前記第2の光ドロップケーブルの第2の被覆(132)を該第2の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて、該第2の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a21,10a22)に分岐させることによって露出されており、前記光ドロップケーブル固定手段が、前記ファイバ連結部の前記第1および第2の光ファイバ心線が接続される位置の両側の一方に設けられた、かつ、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方(10a11)と前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方(10a21)とを前記ハウジングに固定するための第1のケーブル固定構造(411)と、前記ファイバ連結部の前記第1および第2の光ファイバ心線が接続される位置の両側の他方に設けられた、かつ、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方(10a12)と前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方(10a22)とを前記ハウジングに固定するための第2のケーブル固定構造(412)とを備えてもよい。
前記第1のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方が挿入される第1のケーブル挿通孔(43a1)が形成された、かつ、長手方向両端部の外表面に該第1のケーブル挿通孔に達する2つのねじ孔(43b11,43b12)が開口された第1のケーブル支持部(431)と、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方が挿入される第2のケーブル挿通孔(43a2)が形成された、かつ、長手方向両端部の外表面に該第2のケーブル挿通孔に達する2つのねじ孔(43b21,43b22)が開口された第2のケーブル支持部(432)と、前記第1のケーブル支持部に開口された前記2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4411,4412)と、前記第2のケーブル支持部に開口された前記2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4421,4422)とを備えてもよい。
前記第1のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方が嵌め込まれる第1の溝(45a1)が形成された第1のケーブル支持部(451)と、前記第1の溝に隣接した位置で前記第1のケーブル支持部の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔(45b11,45b12)と、該2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4611,4612)とを備え、前記第2のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方が嵌め込まれる第2の溝(45a2)が形成された第2のケーブル支持部(452)と、前記第2の溝に隣接した位置で前記第2のケーブル支持部の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔(45b21,45b22)と、該2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4621,4622)とを備えてもよい。
前記第1のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を支持するための第1のケーブル支持部(47a1)と、該第1のケーブル支持部に対して開閉可能に連結された第1のケーブル押さえ部(47b1)とを備え、前記第2のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を支持するための第2のケーブル支持部(47a2)と、該第2のケーブル支持部に対して開閉可能に連結された第2のケーブル押さえ部(47b2)とを備え、前記第1のケーブル支持部と前記第1のケーブル押さえ部との間に、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を狭持するための第1の凹部が形成されており、前記第2のケーブル支持部と前記第2のケーブル押さえ部との間に、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を狭持するための第2の凹部が形成されており、前記第1のケーブル支持部および前記第1のケーブル押さえ部に、係合爪および係合溝からなる第1の係合構造(47c1)が形成されており、前記第2のケーブル支持部および前記第2のケーブル押さえ部に、係合爪および係合溝からなる第2の係合構造(47c2)が形成されていてもよい。
前記第1のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a11,48a12)と、前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a13,48a14)とを備え、前記第2のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a21,48a22)と、前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を側方からそれぞれ挟み込む一対のクランプ爪(48a23,48a24)とを備えてもよい。
前記光ケーブル接続具の背面に第1および第2の取付け穴(501,502)が形成されており、該第1および第2の取付け穴に、室内の壁面(55)や床面などに設けられた第1および第2のフック(511,512)がそれぞれ挿入されてもよい。
前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(60)で保護されており、該保護スリーブが、一端が前記光ケーブル接続具の前記ハウジングの近傍で該ハウジングから延出した前記第1および第2の光ドロップケーブルの少なくとも一方に取り付けられたゴム製の少なくとも1つのチューブ(611,612)を備えてもよい。
前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(70)で保護されており、該保護スリーブが、前記光ケーブル接続具を包囲するように第1および第2のカップ状部材(711,712)を向かい合わせた構成を有する円筒状のスリーブを備え、前記第1および第2のカップ状部材の底部側端部に、前記第1および第2の光ドロップケーブルがそれぞれ挿通される第1および第2のケーブル挿通孔(721,722)が形成され、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部の内周面に、第1および第2のねじ溝(731,732)が形成されており、前記光ケーブル接続具の外面に、該光ケーブル接続具の長手方向中央部において、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部を支持する、かつ、外周面に前記第1および第2のカップ状部材の前記第1および第2のねじ溝に対応するねじ山が形成されたリング状部(74)が形成されていてもよい。
前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)をさらに具備し、該カバーおよび前記ハウジングの互いに連結された辺と対向する辺には、互いに係合し合う係合爪(30a1,30a2,20a)および係合凹部(20b1,20b2,30b)で構成される係合構造が設けられていてもよい。
前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)と、該カバーおよび前記ハウジングを弾性的に挟み込む第1および第2の挟持面(811,812)と該第1および第2の挟持面の間の背面(82)とを備えるハウジング固定具(80)とをさらに具備し、前記第1および第2の挟持面に、前記カバーの上面および前記ハウジングの底面にそれぞれ形成された第1および第2の溝(851,852)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部(831,832)がそれぞれ形成されており、前記第1および第2の挟持面の先端に、第1および第2の爪が設けられていてもよい。
(1)テンションメンバが通った2本の光ドロップケーブルをハウジングに固定するので、光ドロップケーブルの支持線を用いなくても、十分な引張強度を持たせた光ドロップケーブル同士の接続を建物内で行うことができる。
(2)上述した特許文献1および特許文献2に開示された光ドロップケーブルの接続部のように光ファイバ心線の余長を確保する必要は必ずしもないので、建物内での光ドロップケーブル同士の接続を容易に行うことができる。
(3)カバーおよびハウジングの互いに連結された辺と対向する辺に、互いに係合し合う係合爪および係合凹部で構成される係合構造を設けることにより、光ケーブル接続具を建物内に設置しても、カバーが不用意に開けられることを防止することができる。
本発明の第1の実施例による光ケーブル接続具1は、建物内に光ドロップケーブルを新規に敷設する敷設作業や建物内での光ドロップケーブルの切断による張り直しといった補修作業などのために、建物内で光ドロップケーブル同士を接続するのに用いられるものであり、図1および図2に示すように、建物外から建物内に引き込まれる第1の光ドロップケーブル101および建物内に敷設される第2の光ドロップケーブル102を互いに光学的に接続した状態で固定するためのハウジング20と、接続後の第1および第2の光ドロップケーブル101,102の第1および第2の光ファイバ心線111,112を保護するためのカバー30とを具備する。
ここで、第1の光ドロップケーブル101は、電柱などに設置されたドロップ用クロージャなどに接続されており、第2の光ドロップケーブル102は、屋内に設置されたメディアコンバータなどに接続されている。
本実施例による光ケーブル接続具1では、光ファイバ心線接続手段としてメカニカルスプライス25を用いて第1および第2の光ファイバ心線111,112の接続を行っており、ファイバ連結部22には、メカニカルスプライス25をその幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪22a1,22a2が一体的に設けられている。
なお、第1および第2の光ファイバ心線111,112を接続する光ファイバ心線接続手段は、融着スリーブによるものであってもよい。
第1のケーブル押さえ261は、一方の端部が第1の軸部材26a1によってハウジング20に回動自在に支持されており、他方の端部が第1のねじ271によってハウジング20に固定される。第2のケーブル押さえ262も、同様に、一方の端部が第2の軸部材26a2によってハウジング20に回動自在に支持されており、他方の端部が第2のねじ272によってハウジング20に固定される。
(1)第1および第2のケーブル収容溝211,212の深さを第1および第2の光ドロップケーブル101,102の厚みよりも浅くして、第1および第2のケーブル収容溝211,212から出っ張った部分を第1および第2のケーブル押さえ261,262でそれぞれ押圧する構成。
(2)第1および第2のケーブル押さえ261,262がハウジング20に固定された状態において、第1および第2のケーブル押さえ261,262の第1および第2のケーブル収容溝211,212と対向する領域に第1および第2の凸部(不図示)をそれぞれ設け、第1および第2の凸部によって第1および第2の光ドロップケーブル101,102をそれぞれ押圧する構成。
また、カバー30には、カバー30を閉じた状態で第1および第2のケーブル押さえ261,262がカバー30に干渉しないようにするために、ハウジング20との対向面の第1および第2のケーブル押さえ261,262に対応する位置に凹部がそれぞれ形成されている。
すなわち、カバー30の長手方向両端部には第1および第2の係合爪30a1,30a2がそれぞれ設けられており、ハウジング20の長手方向両端部には、第1および第2の係合爪30a1,30a2がそれぞれ係合する第1および第2の係合凹部20b1,20b2がそれぞれ設けられている。また、ハウジング20の長手方向中央部には第3の係合爪20aが設けられており、カバー30の長手方向中央部には、第3の係合爪20aが係合する第3の係合凹部30bが設けられている。
このように、互いの係合関係が交互になるように第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aおよび第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bの組を配置することで、閉じているカバー30を単純に開こうとしても両端部または中央部のいずれかで第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aと第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bとが係合しているので、カバー30が不用意に開けられることを防止することができる。
第2の光ドロップケーブル102は、第1の光ドロップケーブル101と同様の構成を有する。
なお、第1および第2の光ドロップケーブル101,102は、図3に示したように1本の光ファイバ心線を備えるが、2本以上の光ファイバ心線を備えるものであってもよい。
まず、第1の光ドロップケーブル101の第1の被覆131(図3参照)を2本のテンションメンバ1211,1212とともに先端から所定の長さだけ切断除去し、第1の光ファイバ心線111を所定の長さだけ露出させる。また、第2の光ドロップケーブル102について、同様にして、第2の光ファイバ心線112を所定の長さだけ露出させる。
なお、第1および第2の光ファイバ心線111,112の先端部同士を接続する際には、余長を確保してもよいが、余長を確保する必要は必ずしもない。
また、テンションメンバ1211,1212が通った第1および第2の光ドロップケーブル101およびテンションメンバ1221,1222が通った第2の光ドロップケーブル102を第1および第2のケーブル押さえ261,262を用いてハウジング20にそれぞれ固定することにより十分な引張強度を持たせることができるので、たとえば建物内で第1および第2の光ドロップケーブル101,102が何らかの原因で引っ張られても第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続を保つことができる。
同様にして、第2の光ドロップケーブル102の第2の被覆132(不図示)をその幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開くことによって、第2の光ドロップケーブル102の先端部を2つの先端部分10a21,10a22に分岐させて第2の光ファイバ心線112を露出させるとともに、分岐された2つの先端部分10a21,10a22をハウジング20に固定する。
また、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の先端部分10a11,10a12,10a21,10a22にはテンションメンバ1211,1212,1221,1222がそれぞれ通っているので(図3参照)、十分な引張強度を有しており、メカニカルスプライス25を用いて接続された第1および第2の光ファイバ心線111,112の位置関係も良好に維持することができる。
これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2のケーブル挿通孔43a2内で2本のねじ4421,4422(ねじ4422は不図示)によってそれぞれ締め付けて固定し、2本のねじ4421,4422を緩めれば、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2のケーブル挿通孔43a2から引き出すことができる。
これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を2本のねじ4621,4622の頭部46a21,46a22(不図示)によって第2の溝45a2にそれぞれ押し付けて固定することができる。
これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2のケーブル支持部47a2および第2のケーブル押さえ部47b2によって狭持することができる。
これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を一対のクランプ爪48a21,48a22および一対のクランプ爪48a23,48a24でそれぞれ挟み込むことにより、第1の光ドロップケーブル101および第2の光ドロップケーブル102が固定される。
光ケーブル接続具1,100は、そのまま建物内に設置してもよいが、壁面あるいは床面に固定することが好ましい。
第2のフック512は、第1のフック511と同様に、壁面55に突設された第2の軸部51a2(不図示)と、第2の軸部51a2の先端の、第2の軸部51a2よりも直径の大きい第2の頭部51b2(不図示)とを有する。また、第2の取付け穴502は、第1の取付け穴501と同様に、第2のフック512の第2の頭部51a2が挿入できるサイズを有する第2のフック挿入部50a2(不図示)と、第2のフック挿入部50a2に挿入された第2のフック512の第2の頭部51b2を引っ掛けるための、第2のフック挿入部50a2から上向きに延びて形成された第2の引掛け部50b2(不図示)とを有する。
また、光ケーブル接続具1を壁面55に固定する手段としては、上述したような係合を利用したものに限らず、その他にも、ねじや両面テープを利用したものなど、任意の手段を用いることができる。
光ケーブル接続具1,100は、保護スリーブで保護してもよい。
なお、図11(a),(b)では、第1および第2のチューブ611,612は断面で示されている。
また、光ケーブル接続具1が接触することによる第1および第2のチューブ611,612の損傷を防止するために、光ケーブル接続具1の第1および第2のチューブ611,612と接触する箇所についてはR加工(丸み付け加工)を施すことが好ましい。
光ケーブル接続具1の外面には、その長手方向中央部において、第1および第2のカップ状部材711,712の開放側端部を支持するリング状部74が形成されている。ここで、リング状部74の外周面には、第1および第2のカップ状部材711,712の第1および第2のねじ溝731,732に対応するねじ山が形成されている。
第1および第2の挟持面811,812には、カバー30の上面の中央部およびハウジング20の底面の中央部にそれぞれ形成された第1および第2の溝851,852(第2の溝852は不図示)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部831,832がそれぞれ形成されている。
また、第1および第2の挟持面811,812の先端には第1および第2の爪が設けられており、カバー30およびハウジング20を挟み込んだときに第1および第2の爪でカバー30およびハウジング20を掴むようにされている。
101,102 第1および第2の光ドロップケーブル
10a11,10a12,10a21,10a22 先端部分
111,112 第1および第2の光ファイバ心線
1211,1212 テンションメンバ
131 第1の被覆
20 ハウジング
20a 第3の係合爪
20b1,20b2 第1および第2の係合凹部
211,212 第1および第2のケーブル収容溝
22 ファイバ連結部
22a1,22a2 第1および第2の保持爪
25 メカニカルスプライス
261,262 第1および第2のケーブル押さえ
26a1,26a2 第1および第2の軸部材
271,272 第1および第2のねじ
30 カバー
30a1,30a2 第1および第2の係合爪
30b 第3の係合凹部
321 第1の凸部
411,412 第1および第2のケーブル固定構造
421〜424 第1乃至第4のガイドピン
431,432 第1および第2のケーブル支持部
43a1 第1のケーブル挿通孔
43b11 第1のねじ孔
4411,4421 ねじ
451,452 第1および第2のケーブル支持部
45a1,45a2 第1および第2の溝
45b11 ねじ孔
4611,4621 ねじ
46a11 頭部
47a1 第1のケーブル支持部
47b1,47b2 第1および第2のケーブル押さえ部
47c1 第1の係合構造
48a11,48a12,48a21,48a22 クランプ爪
501,502 第1および第2の取付け穴
50a1,50a2 第1および第2のフック挿入部
50b1,50b2 第1および第2の引掛け部
511 第1のフック
51a1 第1の軸部
51b1 第1の頭部
55 壁面
60 保護スリーブ
611,612 第1および第2のチューブ
70 保護スリーブ
711,712 第1および第2のカップ状部材
721,722 第1および第2のケーブル挿通孔
731,732 第1および第2のねじ溝
74 リング状部
80 ハウジング固定具
811,812 第1および第2の挟持面
82 背面
831,832 第1および第2の凹部
851 第1の溝
Claims (15)
- 建物外から建物内に引き込まれた第1の光ドロップケーブル(101)と建物内に敷設された第2の光ドロップケーブル(102)とを建物内で接続するための光ケーブル接続具であって、
前記第1および第2の光ドロップケーブルを接続した状態で固定するためのハウジング(20)を具備し、
前記ハウジングに、前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ収容するための第1および第2のケーブル収容溝(211,212)が、該ハウジングの両端部から該ハウジングの中央部に向かって延びてそれぞれ形成されており、
前記第1および第2のケーブル収容溝の間の領域に、前記第1および第2の光ドロップケーブルから露出された第1および第2の光ファイバ心線(111,112)を接続するためのファイバ連結部(22)が前記ハウジングの凹部として形成されており、
前記ファイバ連結部に、前記第1および第2の光ファイバ心線を接続する光ファイバ心線接続手段を該光ファイバ心線接続手段の幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪(22a1,22a2)が設けられており、
前記ハウジングに、テンションメンバ(1211,1212,1221,1222)が通った前記第1および第2の光ドロップケーブルを該ハウジングに固定する光ドロップケーブル固定手段が設けられている、
ことを特徴とする、光ケーブル接続具。 - 前記光ドロップケーブル固定手段が、
前記第1のケーブル収容溝を該第1のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第1の軸部材(26a1)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第1のねじ(271)によって該ハウジングに固定される第1のケーブル押さえ(261)と、
前記第2のケーブル収容溝を該第2のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第2の軸部材(26a2)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第2のねじ(272)によって該ハウジングに固定される第2のケーブル押さえ(262)と、
を備えることを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル接続具。 - 前記第1および第2のケーブル収容溝の深さを前記第1および第2の光ドロップケーブルの厚みよりも浅くして、該第1および第2のケーブル収容溝から出っ張った部分を前記第1および第2のケーブル押さえでそれぞれ押圧することを特徴とする、請求項2記載の光ケーブル接続具。
- 前記第1および第2のケーブル押さえが前記ハウジングに固定された状態において、該第1および第2のケーブル押さえの前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する領域に第1および第2の凸部をそれぞれ設け、該第1および第2の凸部によって前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ押圧することを特徴とする、請求項2記載の光ケーブル接続具。
- 接続後の前記第1および第2の光ドロップケーブルの前記第1および第2の光ファイバ心線を保護するためのカバー(30)をさらに具備し、
前記光ドロップケーブル固定手段が、前記カバーを閉じた状態で前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する前記カバーの領域にそれぞれ設けられた第1および第2の凸部(321,322)を備える、
ことを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル接続具。 - 前記第1の光ファイバ心線が、前記第1の光ドロップケーブルの第1の被覆(131)を該第1の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて、該第1の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a11,10a12)に分岐させることによって露出されており、
前記第2の光ファイバ心線が、前記第2の光ドロップケーブルの第2の被覆(132)を該第2の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて、該第2の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a21,10a22)に分岐させることによって露出されており、
前記光ドロップケーブル固定手段が、
前記ファイバ連結部の前記第1および第2の光ファイバ心線が接続される位置の両側の一方に設けられた、かつ、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方(10a11)と前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方(10a21)とを前記ハウジングに固定するための第1のケーブル固定構造(411)と、
前記ファイバ連結部の前記第1および第2の光ファイバ心線が接続される位置の両側の他方に設けられた、かつ、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方(10a12)と前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方(10a22)とを前記ハウジングに固定するための第2のケーブル固定構造(412)とを備える、
ことを特徴とする、請求項2記載の光ケーブル接続具。 - 前記第1のケーブル固定構造が、
前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方が挿入される第1のケーブル挿通孔(43a1)が形成された、かつ、長手方向両端部の外表面に該第1のケーブル挿通孔に達する2つのねじ孔(43b11,43b12)が開口された第1のケーブル支持部(431)と、
前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方が挿入される第2のケーブル挿通孔(43a2)が形成された、かつ、長手方向両端部の外表面に該第2のケーブル挿通孔に達する2つのねじ孔(43b21,43b22)が開口された第2のケーブル支持部(432)と、
前記第1のケーブル支持部に開口された前記2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4411,4412)と、
前記第2のケーブル支持部に開口された前記2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4421,4422)とを備える、
ことを特徴とする、請求項6記載の光ケーブル接続具。 - 前記第1のケーブル固定構造が、
前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方が嵌め込まれる第1の溝(45a1)が形成された第1のケーブル支持部(451)と、
前記第1の溝に隣接した位置で前記第1のケーブル支持部の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔(45b11,45b12)と、
該2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4611,4612)とを備え、
前記第2のケーブル固定構造が、
前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方が嵌め込まれる第2の溝(45a2)が形成された第2のケーブル支持部(452)と、
前記第2の溝に隣接した位置で前記第2のケーブル支持部の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔(45b21,45b22)と、
該2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4621,4622)とを備える、
ことを特徴とする、請求項6記載の光ケーブル接続具。 - 前記第1のケーブル固定構造が、
前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を支持するための第1のケーブル支持部(47a1)と、
該第1のケーブル支持部に対して開閉可能に連結された第1のケーブル押さえ部(47b1)とを備え、
前記第2のケーブル固定構造が、
前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を支持するための第2のケーブル支持部(47a2)と、
該第2のケーブル支持部に対して開閉可能に連結された第2のケーブル押さえ部(47b2)とを備え、
前記第1のケーブル支持部と前記第1のケーブル押さえ部との間に、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を狭持するための第1の凹部が形成されており、
前記第2のケーブル支持部と前記第2のケーブル押さえ部との間に、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を狭持するための第2の凹部が形成されており、
前記第1のケーブル支持部および前記第1のケーブル押さえ部に、係合爪および係合溝からなる第1の係合構造(47c1)が形成されており、
前記第2のケーブル支持部および前記第2のケーブル押さえ部に、係合爪および係合溝からなる第2の係合構造(47c2)が形成されている、
ことを特徴とする、請求項6記載の光ケーブル接続具。 - 前記第1のケーブル固定構造が、
前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a11,48a12)と、
前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a13,48a14)とを備え、
前記第2のケーブル固定構造が、
前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a21,48a22)と、
前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を側方からそれぞれ挟み込む一対のクランプ爪(48a23,48a24)とを備える、
ことを特徴とする、請求項6記載の光ケーブル接続具。 - 前記光ケーブル接続具の背面に第1および第2の取付け穴(501,502)が形成されており、
該第1および第2の取付け穴に、室内の壁面(55)や床面などに設けられた第1および第2のフック(511,512)がそれぞれ挿入される、
ことを特徴とする、請求項1乃至10いずれかに記載の光ケーブル接続具。 - 前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(60)で保護されており、
該保護スリーブが、一端が前記光ケーブル接続具の前記ハウジングの近傍で該ハウジングから延出した前記第1および第2の光ドロップケーブルの少なくとも一方に取り付けられたゴム製の少なくとも1つのチューブ(611,612)を備える、
ことを特徴とする、請求項1乃至10いずれかに記載の光ケーブル接続具。 - 前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(70)で保護されており、
該保護スリーブが、前記光ケーブル接続具を包囲するように第1および第2のカップ状部材(711,712)を向かい合わせた構成を有する円筒状のスリーブを備え、
前記第1および第2のカップ状部材の底部側端部に、前記第1および第2の光ドロップケーブルがそれぞれ挿通される第1および第2のケーブル挿通孔(721,722)が形成され、
前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部の内周面に、第1および第2のねじ溝(731,732)が形成されており、
前記光ケーブル接続具の外面に、該光ケーブル接続具の長手方向中央部において、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部を支持する、かつ、外周面に前記第1および第2のカップ状部材の前記第1および第2のねじ溝に対応するねじ山が形成されたリング状部(74)が形成されている、
ことを特徴とする、請求項1乃至10いずれかに記載の光ケーブル接続具。 - 前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)をさらに具備し、
該カバーおよび前記ハウジングの互いに連結された辺と対向する辺には、互いに係合し合う係合爪(30a1,30a2,20a)および係合凹部(20b1,20b2,30b)で構成される係合構造が設けられている、
ことを特徴とする、請求項1乃至13いずれかに記載の光ケーブル接続具。 - 前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)と、
該カバーおよび前記ハウジングを弾性的に挟み込む第1および第2の挟持面(811,812)と該第1および第2の挟持面の間の背面(82)とを備えるハウジング固定具(80)とをさらに具備し、
前記第1および第2の挟持面に、前記カバーの上面および前記ハウジングの底面にそれぞれ形成された第1および第2の溝(851,852)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部(831,832)がそれぞれ形成されており、
前記第1および第2の挟持面の先端に、第1および第2の爪が設けられている、
ことを特徴とする、請求項1乃至13いずれかに記載の光ケーブル接続具。
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