JP4458539B2 - 光ケーブル接続具 - Google Patents

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Description

本発明は、光ケーブル接続具に関し、特に、建物外から建物内に引き込まれた光ドロップケーブルと建物内に敷設された光ドロップケーブルとを建物内で接続するのに好適な光ケーブル接続具に関する。
インターネットの普及に伴い、光ファイバを用いて高速かつ大容量の信号を各家庭やオフィスなどへ伝送することができるFTTH(Fiber To The Home)が注目されている。光ファイバを各家庭やオフィスなどの建物まで敷設する方法としては、従来のメタル電話線と同様に架空線路を利用して、多芯光ケーブルを敷設する方法が主流である。架空線路から建物までは、引落し用クロージャを介して1芯または2芯の光ドロップケーブルを接続することによって、多芯光ケーブルを分配している。
従来、引落し用クロージャからの光ドロップケーブルと建物内に敷設された光ドロップケーブルとの接続は、建物外に設置された接続部を用いて行われている。
たとえば、下記の特許文献1および特許文献2には、小型かつ軽量でありかつ設置場所の制約を少なくするために、光ファイバと支持線とをそれぞれ備えた2本の光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続部において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された光ファイバの端末同士が直接接続され、直接接続されたそれぞれの光ファイバの端末に弛みが生じるように、双方の光ドロップケーブルの支持線の端末同士が直線的に連結されている、光ドロップケーブルの接続部が開示されている。
また、光ドロップケーブルは、ユーザの変更、建物の変更、あるいは架空線路の変更が生じると、再敷設および撤去される。このことは、光ドロップケーブルの無駄を生じさせてしまう。
そこで、下記の特許文献3には、たとえば光ドロップケーブルの長さが不足したような場合であっても光ドロップケーブルの継ぎ足しが容易に行えて光ドロップケーブルの再敷設などが不要となるようにするために、少なくとも一対の光ファイバケーブルの被覆部を固定する2つのケーブル固定部と、2つのケーブル固定部との間に光ファイバの接続部を固定する接続部固定部とを有する光ファイバケーブル接続用スペーサが開示されている。
特開2004−29499号公報 特開2004−325998号公報 特開2004−212912号公報
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2に開示された光ドロップケーブルの接続部は、加入者用光ファイバケーブルと加入者宅間の架空区間で張力を担う支持線を利用するものであるので、十分な引張強度を持たせて光ドロップケーブル同士を建物外で接続するのには有効であるかもしれないが、支持線は光ドロップケーブルを建物内に引き込む際には切断されるため、十分な引張強度を持たせて光ドロップケーブル同士を建物内で接続するのには有効ではない。
また、上述した特許文献3に開示された光ファイバケーブル接続用スペーサは、光ドロップケーブルの継ぎ足しを容易に行って光ドロップケーブルの再敷設などを不要にするためには有効であるかもしれないが、たとえば建物内に引き込まれている光ドロップケーブルを補修する場合には、このような光ファイバケーブル接続用スペーサを用いて建物外で光ドロップケーブル同士を接続するよりも、建物内で光ドロップケーブル同士を接続した方が、作業性の向上が図れる。
本発明の目的は、十分な引張強度を持たせた光ドロップケーブル同士の接続を建物内で行うことができる光ケーブル接続具を提供することにある。
本発明の光ケーブル接続具は、建物外から建物内に引き込まれた第1の光ドロップケーブル(101)と建物内に敷設された第2の光ドロップケーブル(102)とを建物内で接続するための光ケーブル接続具であって、前記第1および第2の光ドロップケーブルを接続した状態で固定するためのハウジング(20)と、第1および第2の光ドロップケーブル固定手段とを具備し、前記ハウジングの上面に、前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ収容するための第1および第2のケーブル収容溝(211,212)が、該ハウジングの両端部から該ハウジングの中央部に向かって延びてそれぞれ形成されており、前記第1および第2のケーブル収容溝の間の領域に、前記第1の光ドロップケーブルの第1の被覆(131)を該第1の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて該第1の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a11,10a12)に分岐させることによって露出された第1の光ファイバ心線(111)と、前記第2の光ドロップケーブルの第2の被覆(132)を該第2の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて該第2の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a21,10a22)に分岐させることによって露出された第2の光ファイバ心線(112)とを接続するためのファイバ連結部(22)が前記ハウジングの上面の凹部として形成されており、前記ファイバ連結部に、前記第1および第2の光ファイバ心線を接続する光ファイバ心線接続手段を該光ファイバ心線接続手段の幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪(22a1,22a2)が設けられており、前記第1の光ドロップケーブル固定手段が、前記ファイバ連結部の前記光ファイバ心線接続手段の幅方向両側の一方側に設けられているとともに、前記第1の光ドロップケーブルのテンションメンバ(12 11 ,12 12 )および第1の被覆(13 1 )を含む前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)の第1の被覆(131)を取り除くことにより露出されたテンションメンバ(1211前記第2の光ドロップケーブルのテンションメンバ(12 21 ,12 22 )および第2の被覆(13 2 )を含む前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)の第2の被覆(132)を取り除くことにより露出されたテンションメンバ(1221を固定することにより前記第1および第2の光ドロップケーブルを前記ハウジングに固定する第1のテンションメンバ固定手段を有し、前記第2の光ドロップケーブル固定手段が、前記ファイバ連結部の前記光ファイバ心線接続手段の幅方向両側の他方側に設けられているとともに、前記第1の光ドロップケーブルのテンションメンバ(12 11 ,12 12 )および第1の被覆(13 1 )を含む前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)の第1の被覆(131)を取り除くことにより露出されたテンションメンバ(1212前記第2の光ドロップケーブルのテンションメンバ(12 21 ,12 22 )および第2の被覆(13 2 )を含む前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)の第2の被覆(132)を取り除くことにより露出されたテンションメンバ(1222を固定することにより前記第1および第2の光ドロップケーブルを前記ハウジングに固定する第2のテンションメンバ固定手段を有し、前記第1の光ドロップケーブルのテンションメンバおよび第1の被覆を含む前記2つの先端部分(10a 11 ,10a 12 )と前記第2の光ドロップケーブルのテンションメンバおよび第2の被覆を含む前記2つの先端部分(10a 21 ,10a 22 )とが、前記ファイバ連結部内において前記第1および第2のテンションメンバ固定手段に導かれている、
ことを特徴とする。
ここで、前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)から露出されたテンションメンバ(1211)および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)から露出されたテンションメンバ(1221)を支持するための第1の支持部(261)と、該第1の支持部によって支持された前記2本のテンションメンバ(1211,1221)を該第1の支持部と頭部との間で締め付けるための第1のねじ(271)とを有し、前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)から露出されたテンションメンバ(1212)および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)から露出されたテンションメンバ(1222)を支持するための第2の支持部(262)と、該第2の支持部によって支持された前記2本のテンションメンバ(1212,1222)を該第2の支持部と頭部との間で締め付けるための第2のねじ(272)とを有してもよい。
前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、前記第1のねじの代わりに、前記第1の支持部によって支持された前記2本のテンションメンバ(1211,1221)をそれぞれ固定する2つのねじ(2711,2712)を有し、前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、前記第2のねじの代わりに、前記第2の支持部によって支持された前記2本のテンションメンバ(1212,1222)をそれぞれ固定する2つのねじ(2721,2722)を有してもよい。
前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)から露出されたテンションメンバ(1211)および前記第2の光ドロップケーブの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)から露出されたテンションメンバ(1221)がそれぞれ挿入される2つの挿通孔(41a11,41a12)が形成された、かつ、外表面に該2つの挿通孔(41a11,41a12)にそれぞれ達する2つのねじ孔(41b11,41b12)が開口された第1の支持部(411)と、前記2つのねじ孔(41b11,41b12)にそれぞれねじ込まれる2つのねじ(4211,4212)とを有し、前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)から露出されたテンションメンバ(1212)および前記第2の光ドロップケーブの前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)から露出されたテンションメンバ(1222)がそれぞれ挿入される2つの挿通孔(41a21,41a22)が形成された、かつ、外表面に該2つの挿通孔(41a21,41a22)にそれぞれ達する2つのねじ孔(41b21,41b22)が開口された第2の支持部(412)と、前記2つのねじ孔(41b21,41b22)にそれぞれねじ込まれる2つのねじ(4221,4222)とを有してもよい。
前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、第1の支持部(431)、2つの押さえ金具(4411,4412)および2つのねじ(4511,4512)を有するとともに、該第1の支持部によって支持された前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)の一方(10a11)から露出されたテンションメンバ(1211)および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)から露出されたテンションメンバ(1221)を該第1の支持部と該2つの押さえ金具(4411,4412)とでそれぞれ挟んで前記ハウジングに固定し、前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、第2の支持部(432)、2つの押さえ金具(4421,4422)および2つのねじ(4521,4522)を有するとともに、該第2の支持部によって支持された前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a11,10a12)の他方(10a12)から露出されたテンションメンバ(1212)および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)から露出されたテンションメンバ(1222)を該第2の支持部と該2つの押さえ金具(4421,4422)とでそれぞれ挟んで前記ハウジングに固定し、前記第1のテンションメンバ固定手段の前記第1の支持部の長手方向両端部に、前記2つのねじ(4511,4512)を該第1の支持部にそれぞれねじ込むための2つのねじ孔(43a11,43a12)がそれぞれ形成されており、前記第1のテンションメンバ固定手段の前記2つの押さえ金具(4411,4412)に、前記2つのねじ(4511,4512)をそれぞれ通すための2つの孔(44a11,44a12)がそれぞれ形成されており、前記第2のテンションメンバ固定手段の前記第2の支持部の長手方向両端部に、前記2つのねじ(4521,4522)を該第2の支持部にそれぞれねじ込むための2つのねじ孔(43a21,43a22)がそれぞれ形成されており、前記第2のテンションメンバ固定手段の前記2つの押さえ金具(4421,4422)に、前記2つのねじ(4521,4522)をそれぞれ通すための2つの孔(44a21,44a22)がそれぞれ形成されていてもよい。
前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)から露出されたテンションメンバ(1211)および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)の一方(10a21)から露出されたテンションメンバ(1221)を支持する第1の支持部(261)と、該第1の支持部によって支持された前記2つのテンションメンバ(1211,1221)を一緒に前記ハウジングに固定するための複数のねじ(27a1,27b1,27c1)とを有し、前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)から露出されたテンションメンバ(1212)および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a21,10a22)の他方(10a22)から露出されたテンションメンバ(1222)を支持する第2の支持部(262)と、該第2の支持部によって支持された前記2つのテンションメンバ(1212,1222)を一緒に前記ハウジングに固定するための複数のねじ(27a2,27b2,27c2)とを有してもよい。
前記第1の光ドロップケーブル固定手段が、前記第1のケーブル収容溝が形成された領域における前記ハウジングに形成された、かつ、該第1のケーブル収容溝の幅方向両側から該第1のケーブル収容溝に向かって突出してそれぞれ延びる2つのケーブル保持部(21a11,21a12)をさらに有し、前記第2の光ドロップケーブル固定手段が、前記第2のケーブル収容溝が形成された領域における前記ハウジングに形成された、かつ、該第2のケーブル収容溝の幅方向両側から該第2のケーブル収容溝に向かって突出してそれぞれ延びる2つのケーブル保持部(21a21,21a22)をさらに有してもよい。
前記第1の光ドロップケーブル固定手段が、前記第1のケーブル収容溝を該第1のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第1の軸部材(23a1)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第1のねじ(241)によって該ハウジングに固定される第1のケーブル押さえ(231)をさらに有し、前記第2の光ドロップケーブル固定手段が、前記第2のケーブル収容溝を該第2のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第2の軸部材(23a2)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第2のねじ(242)によって該ハウジングに固定される第2のケーブル押さえ(232)をさらに有してもよい。
接続後の前記第1および第2の光ドロップケーブルの前記第1および第2の光ファイバ心線を保護するためのカバー(30)をさらに具備し、前記第1および第2の光ドロップケーブル固定手段が、前記カバーを閉じた状態で前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する前記カバーの領域にそれぞれ設けられた第1および第2の凸部(321,322)をそれぞれさらに有してもよい。
前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分を前記第1および第2の支持部に良好に導くためのケーブルガイド手段として、前記ファイバ連結部に設けられた第1乃至第4のガイドピン(281〜284)をさらに具備してもよい。
前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分を前記第1および第2の支持部に良好に導くためのケーブルガイド手段として、前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)を側方から挟み込む一対のクランプ爪(4711,4712)と、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)を側方から挟み込む一対のクランプ爪(4713,4714)と、前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)を側方から挟み込む一対のクランプ爪(4721,4722)と、前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)を側方から挟み込む一対のクランプ爪(4723,4724)とをさらに具備してもよい。
前記光ケーブル接続具の背面に第1および第2の取付け穴(501,502)が形成されており、該第1および第2の取付け穴に、室内の壁面(55)や床面などに設けられた第1および第2のフック(511,512)がそれぞれ挿入されてもよい。
前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(60)で保護されており、該保護スリーブが、一端が前記光ケーブル接続具の前記ハウジングの近傍で該ハウジングから延出した前記第1および第2の光ドロップケーブルの少なくとも一方に取り付けられたゴム製の少なくとも1つのチューブ(611,612)を備えてもよい。
前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(70)で保護されており、該保護スリーブが、前記光ケーブル接続具を包囲するように第1および第2のカップ状部材(711,712)を向かい合わせた構成を有する円筒状のスリーブを備え、前記第1および第2のカップ状部材の底部側端部に、前記第1および第2の光ドロップケーブルがそれぞれ挿通される第1および第2のケーブル挿通孔(721,722)が形成され、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部の内周面に、第1および第2のねじ溝(731,732)が形成されており、前記光ケーブル接続具の外面に、該光ケーブル接続具の長手方向中央部において、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部を支持する、かつ、外周面に前記第1および第2のカップ状部材の前記第1および第2のねじ溝に対応するねじ山が形成されたリング状部(74)が形成されていてもよい。
前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)をさらに具備し、該カバーおよび前記ハウジングの互いに連結された辺と対向する辺には、互いに係合し合う係合爪(30a1,30a2,20a)および係合凹部(20b1,20b2,30b)で構成される係合構造が設けられていてもよい。
前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)と、該カバーおよび前記ハウジングを弾性的に挟み込む第1および第2の挟持面(811,812)と該第1および第2の挟持面の間の背面(82)とを備えるハウジング固定具(80)とをさらに具備し、前記第1および第2の挟持面に、前記カバーの上面および前記ハウジングの底面にそれぞれ形成された第1および第2の溝(851,852)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部(831,832)がそれぞれ形成されており、前記第1および第2の挟持面の先端に、第1および第2の爪が設けられていてもよい。
本発明の光ケーブル接続具は、以下の効果を奏する。
(1)2本の光ドロップケーブルを通っているテンションメンバをハウジングに固定するので、光ドロップケーブルの支持線を用いなくても、十分な引張強度を持たせた光ドロップケーブル同士の接続を建物内で行うことができる。
(2)上述した特許文献1および特許文献2に開示された光ドロップケーブルの接続部のように光ファイバ心線の余長を確保する必要は必ずしもないので、建物内での光ドロップケーブル同士の接続を容易に行うことができる。
(3)カバーおよびハウジングの互いに連結された辺と対向する辺に、互いに係合し合う係合爪および係合凹部で構成される係合構造を設けることにより、光ケーブル接続具を建物内に設置しても、カバーが不用意に開けられることを防止することができる。
十分な引張強度を持たせた光ドロップケーブル同士の接続を建物内で行うという目的を、光ケーブル接続具のハウジングに、第1および第2の光ドロップケーブルが有するテンションメンバをハウジングに固定する光ドロップケーブル固定手段を設けることにより実現した。
次に、本発明の光ケーブル接続具の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による光ケーブル接続具1は、建物内に光ドロップケーブルを新規に敷設する敷設作業や建物内での光ドロップケーブルの切断による張り直しといった補修作業などのために、建物内で光ドロップケーブル同士を接続するのに用いられるものであり、図1および図2に示すように、建物外から建物内に引き込まれる第1の光ドロップケーブル101および建物内に敷設される第2の光ドロップケーブル102を互いに光学的に接続した状態で固定するためのハウジング20と、接続後の第1および第2の光ドロップケーブル101,102の第1および第2の光ファイバ心線111,112を保護するためのカバー30とを具備する。
ここで、第1の光ドロップケーブル101は、電柱などに設置されたドロップ用クロージャなどに接続されており、第2の光ドロップケーブル102は、屋内に設置されたメディアコンバータなどに接続されている。
ハウジング20はほぼ直方体をなす部材であり、その上面には、第1および第2の光ドロップケーブル101,102をそれぞれ収容するための第1および第2のケーブル収容溝211,212が、ハウジング20の長手方向両端部において互いに対向する2辺から中央部に向かって延びてそれぞれ形成されている。
第1のケーブル収容溝211が形成された領域におけるハウジング20の上面には、第1のケーブル収容溝211の幅方向両側から第1のケーブル収容溝211に向かって突出してそれぞれ延びる2つのケーブル保持部21a11,21a12が形成されている。これらのケーブル保持部21a11,21a12は、第1の光ドロップケーブル101をハウジング20に固定する第1の光ドロップケーブル固定手段としても機能する。
同様にして、第2のケーブル収容溝212が形成された領域におけるハウジング20の上面には、第2のケーブル収容溝212の幅方向両側から第2のケーブル収容溝212に向かって突出してそれぞれ延びる2つのケーブル保持部21a21,21a22が形成されている。これらのケーブル保持部21a21,21a22は、第2の光ドロップケーブル102をハウジング20に固定する第2の光ドロップケーブル固定手段としても機能する。
第1の光ドロップケーブル101は、図3に示すように、第1のファイバ心線111と、第1の光ファイバ心線111を間において第1の光ファイバ心線111と平行にかつ間隔をあけて配置された2本のテンションメンバ1211,1212と、第1の光ファイバ心線111と2本のテンションメンバ1211,1212とを保護するための第1の被覆131とを備える。ここで、各テンションメンバ1211,1212は、建物内における第1の光ドロップケーブル101の張力を担っており、鋼線またはFRP(Fiber Reinforced Plastics)などで構成されている。また、各テンションメンバ1211,1212の直径は、一般には、0.4mm程度である。
第2の光ドロップケーブル102は、第1の光ドロップケーブル101と同様の構成を有する。
なお、第1および第2の光ドロップケーブル101,102は、図3に示したように1本の光ファイバ心線を備えるが、2本以上の光ファイバ心線を備えるものであってもよい。
第1の光ファイバ心線111は、第1の光ドロップケーブル101の第1の被覆131をその幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて第1の光ドロップケーブル101の先端部を2つの先端部分10a11,10a12に分岐させることにより、露出されている。また、第1の光ドロップケーブル101の2つの先端部分10a11,10a12の第1の被覆131を取り除くことにより、2本のテンションメンバ1211,1212が露出されている。
同様に、第2の光ファイバ心線112は、第2の光ドロップケーブル102の第2の被覆132(不図示)をその幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて第2の光ドロップケーブル102の先端部を2つの先端部分10a21,10a22に分岐させることにより、露出されている。また、第2の光ドロップケーブル102の2つの先端部分10a21,10a22の第2の被覆132を取り除くことにより、2本のテンションメンバ1221,1222が露出されている。
第1および第2のケーブル収容溝211,212の間の領域には、第1および第2の光ドロップケーブル101,102から露出された第1および第2の光ファイバ心線111,112を光学的に接続するためのファイバ連結部22がハウジング20の上面の凹部として形成されている。
本実施例による光ケーブル接続具1では、光ファイバ心線接続手段としてメカニカルスプライス25を用いて第1および第2の光ファイバ心線111,112の接続を行っており、ファイバ連結部22には、メカニカルスプライス25をその幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪22a1,22a2が一体的に設けられている。
なお、第1および第2の光ファイバ心線111,112を接続する光ファイバ心線接続手段は、融着スリーブによるものであってもよい。
ファイバ連結部22のメカニカルスプライス25の両側には、第1の光ドロップケーブル固定手段として機能する第1の支持部261および第1のねじ271と、第2の光ドロップケーブル固定手段として機能する第2の支持部262および第2のねじ272とがそれぞれ設けられている。
すなわち、第1の光ドロップケーブル101の2つの先端部分10a11,10a12のうちの一方(先端部分10a11)から露出されたテンションメンバ1211および第2の光ドロップケーブル102の2つの先端部分10a21,10a22のうちの一方(先端部分10a21)から露出されたテンションメンバ1221を第1の支持部261によって支持し、第1の支持部261によって支持された2本のテンションメンバ1211,1221を第1の支持部261の上面と第1のねじ271の頭部との間で締め付ける。
また、第1の光ドロップケーブル101の2つの先端部分10a11,10a12のうちの他方(先端部分10a12)から露出されたテンションメンバ1212および第2の光ドロップケーブル102の2つの先端部分10a21,10a22のうちの他方(先端部分10a22)から露出されたテンションメンバ1222を第2の支持部262によって支持し、第2の支持部262によって支持された2本のテンションメンバ1212,1222を第2の支持部262の上面と第2のねじ272の頭部との間で締め付ける。
これにより、第1および第2の光ドロップケーブル101,102がハウジング20に固定される。
ファイバ連結部22には、第1の光ドロップケーブル101の2つの先端部分10a11,10a12および第2の光ドロップケーブル102の2つの先端部分10a21,10a22を第1および第2の支持部261,262に良好に導くためのケーブルガイド手段として、第1乃至第4のガイドピン281〜284が設けられている。
すなわち、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11を第1の支持部26の方へ良好に導くための第1のガイドピン281と、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12を第2の支持部262の方へ良好に導くための第2のガイドピン282と、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を第1の支持部26の方へ良好に導くための第3のガイドピン283と、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2の支持部262の方へ良好に導くための第4のガイドピン284とが、ファイバ連結部22に設けられている。
カバー30は、ハウジング20の平面形状とほぼ同一の平面形状を有している。カバー30とハウジング20とは互いの長手方向に沿った辺同士がヒンジ(不図示)によって開閉自在に連結されており、カバー30がハウジング20に対して閉じられた状態では、カバー30はハウジング20の上面を覆う。
ハウジング20およびカバー30のヒンジで互いに連結された辺と対向する辺には、互いに係合し合う係合爪および係合凹部で構成される係合構造が設けられている。
すなわち、カバー30の長手方向両端部には第1および第2の係合爪30a1,30a2がそれぞれ設けられており、ハウジング20の長手方向両端部には、第1および第2の係合爪30a1,30a2がそれぞれ係合する第1および第2の係合凹部20b1,20b2がそれぞれ設けられている。また、ハウジング20の長手方向中央部には第3の係合爪20aが設けられており、カバー30の長手方向中央部には、第3の係合爪20aが係合する第3の係合凹部30bが設けられている。
このように、互いの係合関係が交互になるように第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aおよび第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bの組を配置することで、閉じているカバー30を単純に開こうとしても両端部または中央部のいずれかで第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aと第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bとが係合しているので、カバー30が不用意に開けられることを防止することができる。
次に、本実施例による光ケーブル接続具1を用いて第1および第2の光ドロップケーブル101,102を接続する方法(光ケーブル接続方法)について説明する。
まず、第1の光ドロップケーブル101の第1の被覆131をその幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて第1の光ドロップケーブル101の先端部を2つの先端部分10a11,10a12に分岐させることにより、第1の光ファイバ心線111を露出させる。その後、第1の光ドロップケーブル101の2つの先端部分10a11,10a12の第1の被覆131を取り除くことにより、2本のテンションメンバ1211,1212を露出させる。
また、第2の光ドロップケーブル102の第2の被覆132(不図示)をその幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて第2の光ドロップケーブル102の先端部を2つの先端部分10a21,10a22に分岐させることにより、第2の光ファイバ心線112を露出させる。その後、第2の光ドロップケーブル102の2つの先端部分10a21,10a22の第2の被覆132を取り除くことにより、2本のテンションメンバ1221,1222を露出させる。
続いて、第1および第2の光ドロップケーブル101,102を、露出した第1および第2の光ファイバ心線111,112が向き合うように対向させたのち、メカニカルスプライス25を用いて第1および第2の光ファイバ心線111,112の先端部同士を接続する(図1および図2参照)。これにより、第1および第2の光ドロップケーブル101,102が光学的に接続される。
なお、第1および第2の光ファイバ心線111,112の先端部同士を接続する際には、余長を確保してもよいが、余長を確保する必要は必ずしもない。
続いて、第1および第2の光ドロップケーブル101,102が接続された状態でメカニカルスプライス25をファイバ連結部22に保持させるとともに、第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,212にそれぞれ嵌め込む。ここで、ファイバ連結部22によるメカニカルスプライス25の保持は、メカニカルスプライス25を第1および第2の保持爪22a1,22a2の間に押し込むだけで簡単に行うことができる。
続いて、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11を第1のガイドピン281により第1の支持部26の方へ導いたのち、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11から露出したテンションメンバ1211を第1の支持部261に載せて支持させるとともに、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を第3のガイドピン283により第1の支持部26の方へ導いたのち、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21から露出したテンションメンバ1221を第1の支持部261に載せて支持させる。この状態で第1のねじ271を締め付けることによって、第1の支持部261と第1のねじ271の頭部との間で2本のテンションメンバ1211,1221を固定する。
なお、第1のねじ271を締め付ける際、2本のテンションメンバ1211,1221には、第1のねじ271の頭部により第1のねじ271の回転方向への力が作用する。そこで、この力が2本のテンションメンバ1211,1221への引張力として作用するように、2本のテンションメンバ1211,1221を第1の支持部261によって支持させるのが望ましい。具体的には、2本のテンションメンバ1211,1221が第1のねじ271の両側を第1のねじ271の締め付け方向に沿って互いに逆向きに通るように、2本のテンションメンバ1211,1221を配置する。これにより、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の弛みを防止することができる。
続いて、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12を第2のガイドピン282により第2の支持部262の方へ導いたのち、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12から露出したテンションメンバ1212を第2の支持部262に載せて支持させるとともに、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第4のガイドピン284により第2の支持部262の方へ導いたのち、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22から露出したテンションメンバ1222を第2の支持部262に載せて支持させる。この状態で第2のねじ272を締め付けることによって、第2の支持部262と第2のねじ272の頭部との間で2本のテンションメンバ1212,1222を固定する。
なお、この場合にも、2本のテンションメンバ1212,1222が第2のねじ272の両側を第2のねじ272の締め付け方向に沿って互いに逆向きに通るように、2本のテンションメンバ1212,1222を配置することにより、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の弛みを防止することができる。
続いて、カバー30を閉じて、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の第1および第2の光ファイバ心線111,112が露出した部分を覆う。カバー30を閉じる際に第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aと第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bとをそれぞれ係合させることによって、ハウジング20に対してカバー30を固定する。これによって、カバー30が不用意に開くのを防止することができる。
以上説明したように、光ケーブル接続具1を用いることによって、極めて簡単に、建物内で第1および第2の光ドロップケーブル101,102を接続することができる。
また、テンションメンバ1211,1212,1221,1222を第1および第2の支持部261,262と第1および第2のねじ271,272とを用いて固定することにより十分な引張強度を持たせることができるので、たとえば建物内で第1および第2の光ドロップケーブル101,102が何らかの原因で引っ張られても第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続を保つことができる。
以上の説明では、第1の光ドロップケーブル固定手段として第1の支持部261および第1のねじ271を用いたが、図4に示すように、第1のねじ271の代わりに、互いに対向する2本のテンションメンバ1211,1221をそれぞれ固定する2つのねじ2711,2712を用いてもよい。この場合にも、ねじ2711,2712を締め付ける際のねじ2711,2712の回転によりテンションメンバ1211,1221に生じる力がテンションメンバ1211,1221の引張力として作用するように、テンションメンバ1211,1221を第1の支持部261によってそれぞれ支持させる。このように、テンションメンバ1211,1221ごとにねじ2711,2712を用いることにより、第1および第2の光ドロップケーブル101,102ごとに張力を調整して、より安定して第1および第2の光ドロップケーブル101,102を接続することができる。
同様に、第2の光ドロップケーブル固定手段として第2の支持部262および第2のねじ272を用いたが、第2のねじ272の代わりに、互いに対向する2本のテンションメンバ1212,1222をそれぞれ固定する2つのねじ2721,2722(不図示)を用いてもよい。この場合にも、ねじ2721,2722を締め付ける際のねじ2721,2722の回転によりテンションメンバ1212,1222に生じる力がテンションメンバ1212,1222の引張力として作用するように、テンションメンバ1212,1222を第2の支持部262によってそれぞれ支持させる。
また、第1および第2の光ドロップケーブル固定手段としては、4本のテンションメンバ1211,1212,1221,1222を固定することができるものであれば、如何なる構造を採用することもできる。以下に、第1および第2の光ドロップケーブル固定手段のその他の例を幾つか示す。
図5(a),(b)に示す例では、第1の光ドロップケーブル固定手段は、第1の支持部411と、2つのねじ4211,4212(ねじ4212は不図示)とを備える。
ここで、第1の支持部411には、同図(b)に示すように、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11から露出されたテンションメンバ1211が挿入される挿通孔41a11と、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21から露出されたテンションメンバ1221が挿入される挿通孔41a12(不図示)とが形成されている。また、第1の支持部411の外表面には、2つの挿通孔41a11,41a12にそれぞれ達する2つのねじ孔41b11,41b12(ねじ孔41b12は不図示)が開口されている。
2つの挿通孔41a11,41a12に2本のテンションメンバ1211,1221をそれぞれ通した状態で、2つのねじ孔41b11,41b12に2つのねじ4211,4212がそれぞれねじ込まれる。これにより、2本のテンションメンバ1211,1221は、2つの挿通孔41a11,41a12内で2つのねじ4211,4212によってそれぞれ締め付けられて固定される。2つのねじ4211,4212を緩めれば、2本のテンションメンバ1211,1221を2つの挿通孔41a11,41a12から引き出すことができる。
同様に、第2の光ドロップケーブル固定手段は、第2の支持部412(不図示)と、2つのねじ4221,4222(不図示)とを備える。
第2の支持部412には、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12から露出されたテンションメンバ1212が挿入される挿通孔41a21(不図示)と、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22から露出されたテンションメンバ1222が挿入される挿通孔41a22(不図示)とが形成されている。また、第2の支持部412の外表面には、2つの挿通孔41a21,41a22にそれぞれ達する2つのねじ孔41b21,41b22(不図示)が開口されている。
2つの挿通孔41a21,41a22に2本のテンションメンバ1212,1222をそれぞれ通した状態で、2つのねじ孔41b21,41b22に2つのねじ4221,4222がそれぞれねじ込まれる。これにより、2本のテンションメンバ1212,1222は、2つの挿通孔41a21,41a22内で2つのねじ4221,4222によってそれぞれ締め付けられて固定される。2つのねじ4221,4222を緩めれば、2本のテンションメンバ1212,1222を2つの挿通孔41a21,41a22から引き出すことができる。
図6(a),(b)に示す例では、第1の光ドロップケーブル固定手段は、第1の支持部431と、2つの押さえ金具4411,4412(押さえ金具4412は不図示)と、2つのねじ4511,4512(ねじ4512は不図示)とを備える。
ここで、第1の支持部431の長手方向両端部には、2つのねじ4511,4512を第1の支持部431にそれぞれねじ込むための2つのねじ孔43a11,43a12(ねじ孔43a12は不図示)がそれぞれ形成されている。また、2つの押さえ金具4411,4412には、2つのねじ4511,4512をそれぞれ通すための孔44a11,44a12(孔44a12は不図示)がそれぞれ形成されている。
第1の支持部431によって支持された第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11から露出されたテンションメンバ1211および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21から露出されたテンションメンバ1221の上に2つの押さえ金具4411,4412をそれぞれ被せたのち、2つのねじ4511,4512を2つの押さえ金具4411,4412の2つの孔44a11,44a12にそれぞれ通して第1の支持部431の2つのねじ孔43a11,43a12にそれぞれねじ込む。これにより、テンションメンバ1211は、第1の支持部431と押さえ金具4411とで挟まれて固定され、テンションメンバ1221は、第1の支持部431と押さえ金具4412とで挟まれて固定される。
このように、押さえ金具4411,4412を用いることにより、テンションメンバ1211,1221をより確実に固定することができるようになるとともに、第1の支持部431のテンションメンバ1211,1221を固定することができる領域を広げることができるので、テンションメンバ1211,1221の支持位置(載置位置)の自由度を向上させることができる。
同様に、第2の光ドロップケーブル固定手段は、第2の支持部432と、2つの押さえ金具4421,4422(不図示)と、2つのねじ4521,4522(不図示)とを備える。
ここで、第2の支持部432の長手方向両端部には、2つのねじ4521,4522を第2の支持部432にそれぞれねじ込むための2つのねじ孔43a21,43a22(不図示)がそれぞれ形成されている。また、2つの押さえ金具4421,4422には、2つのねじ4521,4522をそれぞれ通すための孔44a21,44a22(不図示)がそれぞれ形成されている。
第2の支持部432によって支持された第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12から露出されたテンションメンバ1212および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22から露出されたテンションメンバ1222の上に2つの押さえ金具4421,4422をそれぞれ被せたのち、2つのねじ4521,4522を2つの押さえ金具4421,4422の2つの孔44a21,44a22にそれぞれ通して第2の支持部432の2つのねじ孔43a21,43a22にそれぞれねじ込む。これにより、テンションメンバ1212は、第2の支持部432と押さえ金具4421とで挟まれて固定され、テンションメンバ1222は、第2の支持部432と押さえ金具4422とで挟まれて固定される。
図7に示す例では、第1の光ドロップケーブル固定手段は、第1の支持部261によって支持された第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11から露出されたテンションメンバ1211および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21から露出されたテンションメンバ1221を複数のねじを用いて一緒に固定する点で、2本のテンションメンバ1211,1221を1つのねじを用いてそれぞれ固定する図1や図4に示した第1の光ドロップケーブル固定手段と異なる。
すなわち、第1の光ドロップケーブル固定手段は、第1の支持部261と、3本のねじ27a1,27b1,27c1とを備える。
3本のねじ27a1,27b1,27c1を第1の支持部261にねじ込むことにより、第1の支持部261によって支持された2本のテンションメンバ1211,1221を第1の支持部261と3本のねじ27a1,27b1,27c1の頭部との間で締め付ける。これにより、より十分な引張強度を持たせて第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20に固定することができる。
同様に、第2の光ドロップケーブル固定手段は、第2の支持部262(不図示)と、3本のねじ27a2,27b2,27c2(不図示)とを備える。
3本のねじ27a2,27b2,27c2を第2の支持部262にねじ込むことにより、第2の支持部262によって支持された2本のテンションメンバ1212,1222を第2の支持部262と3本のねじ27a2,27b2,27c2の頭部との間で締め付ける。これにより、より十分な引張強度を持たせて第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20に固定することができる。
なお、第1および第2の光ドロップケーブル固定手段を構成するねじの数を3つとしたが、2つでもよいし4つ以上であってもよい。
以上、第1および第2の光ドロップケーブル固定手段について種々の例について説明したが、4本のテンションメンバ1211,1212,1221,1222に余長を持たせる場合には、その余長を吸収するために、ハウジング20の表面に対する第1および第2の光ファイバ心線111,112の接続位置と4本のテンションメンバ1211,1212,1221,1222の固定位置との間に高低差を設けることが好ましい。
以上の説明では、図2に示したように第1および第2の光ドロップケーブル101,102の先端部分10a11,10a12,10a21,10a22を第1および第2の支持部261,262の方へ良好に導くためのケーブルガイド手段として第1乃至第4のガイドピン281〜284を用いたが、第1乃至第4のガイドピン281〜284の代わりに、クランプ爪4711〜4714,4721〜4724(クランプ爪4713,4714,4721〜4724は不図示)用いてもよい。ここで、クランプ爪4711〜4714,4721〜4724は、ペンチのような簡易な工具で塑性変形させることができる金属板などで構成することができる。
すなわち、図8(a),(b)に示すように、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11は、一対のクランプ爪4711,4712が開いた状態で一対のクランプ爪4711,4712の間にそれぞれ挿入される。この状態で一対のクランプ爪4711,4712を閉じ、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11を一対のクランプ爪4711,4712で挟み込むことにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11を第1の支持部26の方へ良好に導く。
同様にして第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12を一対のクランプ爪4713,4714で挟み込むことにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12を第2の支持部262の方へ良好に導き、同様にして第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を一対のクランプ爪4721,4722で挟み込むことにより、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を第1の支持部261の方へ良好に導き、同様にして第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を一対のクランプ爪4723,4724で挟み込むことにより、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2の支持部262の方へ良好に導く。
なお、一対のクランプ爪4711,4712および一対のクランプ爪4713,4714は、第1の光ドロップケーブル101をハウジング20に固定する第1の光ドロップケーブル固定手段としても機能し、また、一対のクランプ爪4721,4722および一対のクランプ爪4723,4724は、第2の光ドロップケーブル102をハウジング20に固定する第2の光ドロップケーブル固定手段としても機能する。
第1および第2の光ドロップケーブル101,102のハウジング20への固定は、4本のテンションメンバ1211,1212,1221,1222だけでなく、図1に示したケーブル保持部21a11,21a12,21a21,21a22のように、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の先端部分10a11,10a12,10a21,10a22以外でも行うことは、第1および第2の光ドロップケーブル101,102をより安定してハウジング20に固定するのに好ましい。図9および図10に、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の先端部分10a11,10a12,10a21,10a22以外で第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20に固定するためのその他の例を示す。
図9に示す例では、ハウジング20の上面に、第1および第2のケーブル押さえ231,232(第2のケーブル押さえ232は不図示)が、第1および第2のケーブル収容溝211,212をそれらの幅方向に横断するようにそれぞれ取り付けられている。
第1のケーブル押さえ231は、一方の端部が第1の軸部材23a1によってハウジング20に回動自在に支持されており、他方の端部が第1のねじ241によってハウジング20に固定される。第2のケーブル押さえ232も、同様に、一方の端部が第2の軸部材23a2(不図示)によってハウジング20に回動自在に支持されており、他方の端部が第2のねじ242(不図示)によってハウジング20に固定される。
第1および第2のケーブル押さえ231,232は、第1および第2のケーブル収容溝211,212にそれぞれ挿入された第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,212内でそれぞれ固定する働きをする。そのために、第1および第2のケーブル押さえ231,232と第1および第2のケーブル収容溝211,212とは、第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,212内にそれぞれ挿入した状態で第1および第2のねじ241,242によってハウジング20にそれぞれ固定した際に、第1および第2のケーブル押さえ231,232が第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,212に向けてそれぞれ押圧するように構成されている。
第1および第2のケーブル押さえ231,232と第1および第2のケーブル収容溝211,212とをこのように構成する例としては、以下に示すような構成が挙げられる。
(1)第1および第2のケーブル収容溝211,212の深さを第1および第2の光ドロップケーブル101,102の厚みよりも浅くして、第1および第2のケーブル収容溝211,212から出っ張った部分を第1および第2のケーブル押さえ231,232でそれぞれ押圧する構成。
(2)第1および第2のケーブル押さえ231,232がハウジング20に固定された状態において、第1および第2のケーブル押さえ231,232の第1および第2のケーブル収容溝211,212と対向する領域に第1および第2の凸部(不図示)をそれぞれ設け、第1および第2の凸部によって第1および第2の光ドロップケーブル101,102をそれぞれ押圧する構成。
図10に示す例では、第1および第2の凸部321,322(第2の凸部322は不図示)をカバー30の長手方向両端部にカバー30と一体的にそれぞれ設けることによって、第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20に固定する。ここで、第1および第2の凸部321,322は、カバー30を閉じた状態で第1および第2のケーブル収容溝211,212と対向する領域にそれぞれ設けられている。
第1の凸部321を用いて第1の光ドロップケーブル101を固定するには、第1の光ドロップケーブル101を第1のケーブル収容溝211内に嵌め込んだのち、カバー30を閉じる。カバー30を閉じることによって、第1の光ドロップケーブル101はカバー30に設けられた第1の凸部321によって押圧され、ハウジング20に固定される。第2の光ドロップケーブル102も、同様にして、第2の凸部322を用いてハウジング20に固定される。
このように、第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20に固定するための第1および第2の凸部321,322をカバー30に設けることにより、光ケーブル接続具の構造を簡単化することができる。
次に、光ケーブル接続具1の建物内での設置方法について説明する。
光ケーブル接続具1は、そのまま建物内に設置してもよいが、壁面あるいは床面に固定することが好ましい。
図11(a),(b)に、光ケーブル接続具1を建物の室内壁面に取り付けられるようにした例を示す。この例では、同図(a)に示すように、光ケーブル接続具1の背面に第1および第2の取付け穴501,502を形成し、同図(b)に示すように、第1および第2の取付け穴501,502に、室内の壁面55に設けられた第1および第2のフック511,512(第2のフック512は不図示)がそれぞれ挿入される構成となっている。
ここで、第1のフック511は、図11(b)に示すように、壁面55に突設された第1の軸部51a1と、第1の軸部51a1の先端の、第1の軸部51a1よりも直径の大きい第1の頭部51b1とを有する。また、第1の取付け穴501は、図11(a)に示すように、第1のフック511の第1の頭部51b1が挿入できるサイズを有する第1のフック挿入部50a1と、第1のフック挿入部50a1に挿入された第1のフック511の第1の頭部51b1を引っ掛けるための、第1のフック挿入部50a1から図示上向きに延びて形成された第1の引掛け部50b1とを有する。
第2のフック512は、第1のフック511と同様に、壁面55に突設された第2の軸部51a2(不図示)と、第2の軸部51a2の先端の、第2の軸部51a2よりも直径の大きい第2の頭部51b2(不図示)とを有する。また、第2の取付け穴502は、第1の取付け穴501と同様に、第2のフック512の第2の頭部51b2が挿入できるサイズを有する第2のフック挿入部50a2と、第2のフック挿入部50a2に挿入された第2のフック512の第2の頭部51b2を引っ掛けるための、第2のフック挿入部50a2から上向きに延びて形成された第2の引掛け部50b2とを有する。
これにより、第1の取付け穴501の第1のフック挿入部50a1に第1のフック511を挿入するとともに第2の取付け穴502の第2のフック挿入部50a2に第2のフック512を挿入し、その状態で光ケーブル接続具1を壁面55に対して図示下向きに移動させると、光ケーブル接続具1は第1および第2のフック511,512に係合するので、光ケーブル接続具1を壁面55に固定することができる。
なお、第1および第2の取付け穴501,502と第1および第2のフック511,512の形態は、互いに係合し得る形態であれば、図11(a),(b)に示した形態に限られるものではない。
また、光ケーブル接続具1を壁面55に固定する手段としては、上述したような係合を利用したものに限らず、その他にも、ねじや両面テープを利用したものなど、任意の手段を用いることができる。
次に、光ケーブル接続具1の保護方法について説明する。
光ケーブル接続具1は、保護スリーブで保護してもよい。
図12(a),(b)に示す例では、保護スリーブ60は、ゴム製の第1および第2のチューブ611,612を有する。ここで、第1および第2のチューブ611,612は、一端が光ケーブル接続具1のハウジング20の近傍でハウジング20から延出した第1および第2の光ドロップケーブル101,102にそれぞれ取り付けられている。
なお、図12(a),(b)では、第1および第2のチューブ611,612は断面で示されている。
第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続作業時には、図12(a)に示すように、第1および第2のチューブ611,612の開放した他端側は、固定された一端よりもハウジング20から離れた側を向いている。第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続が完了したのちは、図12(b)に示すように、第1および第2のチューブ611,612を、開放した他端側が光ケーブル接続具1のハウジング20を通過するように反転させる。これにより、光ケーブル接続具1のハウジング20は第1および第2のチューブ611,612によって全体が覆われる。
なお、第1および第2のチューブ611,612を用いた例を示したが、チューブの長さが光ケーブル接続具1をカバーするのに十分な長さを有している場合は、1つのチューブのみとしてもよい。
また、光ケーブル接続具1が接触することによる第1および第2のチューブ611,612の損傷を防止するために、光ケーブル接続具1の第1および第2のチューブ611,612と接触する箇所についてはR加工(丸み付け加工)を施すことが好ましい。
図13(a),(b)に示す例では、保護スリーブ70は、光ケーブル接続具1を包囲するように、第1および第2のカップ状部材711,712を向かい合わせた構成を有する円筒状のスリーブである。
第1および第2のカップ状部材711,712は、第1および第2の光ドロップケーブル101,102がそれぞれ挿通される第1および第2のケーブル挿通孔721,722が底部側端部に形成されるとともに、第1および第2のねじ溝731,732が開放側端部の内周面に形成されている。
光ケーブル接続具1の外面には、その長手方向中央部において、第1および第2のカップ状部材711,712の開放側端部を支持するリング状部74が形成されている。ここで、リング状部74の外周面には、第1および第2のカップ状部材711,712の第1および第2のねじ溝731,732に対応するねじ山が形成されている。
第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続作業は、第1および第2のカップ状部材711,712を開いた状態で行う。接続作業が完了すると、第1および第2のカップ状部材711,712を互いに接近させ、光ケーブル接続具1のリング状部74に螺合する。これによって、光ケーブル接続具1のハウジング20は第1および第2のカップ状部材711,712によって全体が覆われる。
なお、図12(a),(b)および図13(a),(b)に示したように、光ケーブル接続具1を保護スリーブ60,70で保護する場合は、図1に示したカバー30は必ずしも設けなくともよい。
また、上述した各実施例では、光ケーブル接続具1(ハウジング20)は全体として略直方体形状のものとして説明したが、その形状は特に限定されるものではなく、設置場所やデザイン上の要求などに応じた任意の形状であってよい。特に、図13(a),(b)に示したような円筒状の保護スリーブ70を備える場合は、その内部に収容される構造も全体として円筒状であることが望ましい。
さらに、図1に示したように第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aおよび第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bの組を配置することによりカバー30が不用意に開けられることを防止したが、図14(a)の右側に示すようなハウジング固定具80を用いてもよい。
ハウジング固定具80は、カバー30およびハウジング20を弾性的に挟み込む第1および第2の挟持面811,812と、第1および第2の挟持面811,812の間の背面82とを備える。
第1および第2の挟持面811,812には、カバー30の上面の中央部およびハウジング20の底面の中央部にそれぞれ形成された第1および第2の溝851,852(第2の溝852は不図示)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部831,832がそれぞれ形成されている。
また、第1および第2の挟持面811,812の先端には第1および第2の爪が設けられており、カバー30およびハウジング20を挟み込んだときに第1および第2の爪でカバー30およびハウジング20を掴むようにされている。
図14(b)に示すように、カバー30が閉じられた光ケーブル接続具1を第1および第2の凹部831,832が第1および第2の溝851,852に嵌合するまでハウジング固定具80に挿入し、第1および第2の挟持面811,812が内側に閉じようとする力を利用してカバー30およびハウジング20をハウジング固定具80で挟み込むことにより、カバー30が不用意に開けられることを防止することができる。
以上説明したように、本発明の光ケーブル接続具は、たとえば、建物外から建物内に引き込まれた光ドロップケーブルと建物内に敷設された光ドロップケーブルとを建物内で接続するのに利用することができる。
本発明の一実施形態による光ケーブル接続具の斜視図である。 図1に示した光ケーブル接続具1のカバー30を除いた状態での平面図である。 図1に示した第1の光ドロップケーブル101の断面図である。 図1に示したケーブル固定部の変更例を示す拡大平面図である。 図1に示したケーブル固定部の構造の他の例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 図1に示したケーブル固定部の構造の更に他の例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 複数の固定ねじを用いたケーブル固定部の平面図である。 光ドロップケーブルの分岐した先端部をケーブル固定部へ導くための構造の他の例を示し、同図(a)はその平面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。 光ドロップケーブル自身を光ケーブル接続具のハウジングに固定するための、他の例を示す要部平面図である。 光ドロップケーブル自身を光ケーブル接続具のハウジングに固定するための、更に他の例を示す要部斜視図である。 本発明による光ケーブル接続具の建物内の壁面への取付け構造の一例を示す図であり、(a)は光ケーブル接続具の背面図、(b)は側方から光ケーブル接続具と壁面との関係を示す。 本発明の光ケーブル接続具用の保護スリーブの一例を示す図である。 本発明の光ケーブル接続具用の保護スリーブの他の例を示す図である。 本発明の光ケーブル接続具用のハウジング固定具の一例を示す図である。
符号の説明
1 光ケーブル接続具
101,102 第1および第2の光ドロップケーブル
10a11,10a12,10a21,10a22 先端部分
111,112 第1および第2の光ファイバ心線
1211,1212,1221,1222 テンションメンバ
131 第1の被覆
20 ハウジング
20a,30a1,30a2 第1乃至第3の係合爪
20b1,20b2,30b 第1乃至第3の係合凹部
211,212 第1および第2のケーブル収容溝
21a11,21a12,21a21,21a22 ケーブル保持部
22 ファイバ連結部
22a1,22a2 第1および第2の保持爪
231 第1のケーブル押さえ
23a1 第1の軸部材
241 第1のねじ
25 メカニカルスプライス
261,262 第1および第2の支持部
271,27 第1および第2のねじ
2711,2712 ねじ
27a1,27b1,27c1 ねじ
281〜284 第1乃至第4のガイドピン
30 カバー
30a1,30a 第1および第2の係合爪
30b 第3の係合凹部
321 第1の凸部
411 第1の支持部
41a11 挿通孔
41b11 ねじ孔
4211 ねじ
431 第1の支持部
43a11 ねじ孔
4411 押さえ金具
44a11
4511 ねじ
4711,4712 クランプ爪
501,502 第1および第2の取付け穴
50a1,50a2 第1および第2のフック挿入部
50b1,50b2 第1および第2の引掛け部
511 第1のフック
51a1 第1の軸部
51b1 第1の頭部
55 壁面
60 保護スリーブ
611,612 第1および第2のチューブ
70 保護スリーブ
711,712 第1および第2のカップ状部材
721,722 第1および第2のケーブル挿通孔
731,732 第1および第2のねじ溝
74 リング状部
80 ハウジング固定具
811,812 第1および第2の挟持面
82 背面
831,832 第1および第2の凹部
851 第1の溝

Claims (16)

  1. 建物外から建物内に引き込まれた第1の光ドロップケーブル(101)と建物内に敷設された第2の光ドロップケーブル(102)とを建物内で接続するための光ケーブル接続具であって、
    前記第1および第2の光ドロップケーブルを接続した状態で固定するためのハウジング(20)と、
    第1および第2の光ドロップケーブル固定手段とを具備し、
    前記ハウジングの上面に、前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ収容するための第1および第2のケーブル収容溝(211,212)が、該ハウジングの両端部から該ハウジングの中央部に向かって延びてそれぞれ形成されており、
    前記第1および第2のケーブル収容溝の間の領域に、前記第1の光ドロップケーブルの第1の被覆(131)を該第1の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて該第1の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a11,10a12)に分岐させることによって露出された第1の光ファイバ心線(111)と、前記第2の光ドロップケーブルの第2の被覆(132)を該第2の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて該第2の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a21,10a22)に分岐させることによって露出された第2の光ファイバ心線(112)とを接続するためのファイバ連結部(22)が前記ハウジングの上面の凹部として形成されており、
    前記ファイバ連結部に、前記第1および第2の光ファイバ心線を接続する光ファイバ心線接続手段を該光ファイバ心線接続手段の幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪(22a1,22a2)が設けられており、
    前記第1の光ドロップケーブル固定手段が、前記ファイバ連結部の前記光ファイバ心線接続手段の幅方向両側の一方側に設けられているとともに、前記第1の光ドロップケーブルのテンションメンバ(12 11 ,12 12 )および第1の被覆(13 1 )を含む前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)の第1の被覆(131)を取り除くことにより露出されたテンションメンバ(1211前記第2の光ドロップケーブルのテンションメンバ(12 21 ,12 22 )および第2の被覆(13 2 )を含む前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)の第2の被覆(132)を取り除くことにより露出されたテンションメンバ(1221を固定することにより前記第1および第2の光ドロップケーブルを前記ハウジングに固定する第1のテンションメンバ固定手段を有し、
    前記第2の光ドロップケーブル固定手段が、前記ファイバ連結部の前記光ファイバ心線接続手段の幅方向両側の他方側に設けられているとともに、前記第1の光ドロップケーブルのテンションメンバ(12 11 ,12 12 )および第1の被覆(13 1 )を含む前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)の第1の被覆(131)を取り除くことにより露出されたテンションメンバ(1212前記第2の光ドロップケーブルのテンションメンバ(12 21 ,12 22 )および第2の被覆(13 2 )を含む前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)の第2の被覆(132)を取り除くことにより露出されたテンションメンバ(1222を固定することにより前記第1および第2の光ドロップケーブルを前記ハウジングに固定する第2のテンションメンバ固定手段を有し、
    前記第1の光ドロップケーブルのテンションメンバおよび第1の被覆を含む前記2つの先端部分(10a 11 ,10a 12 )と前記第2の光ドロップケーブルのテンションメンバおよび第2の被覆を含む前記2つの先端部分(10a 21 ,10a 22 )とが、前記ファイバ連結部内において前記第1および第2のテンションメンバ固定手段に導かれている、
    ことを特徴とする、光ケーブル接続具。
  2. 前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)から露出されたテンションメンバ(1211)および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)から露出されたテンションメンバ(1221)を支持するための第1の支持部(261)と、該第1の支持部によって支持された前記2本のテンションメンバ(1211,1221)を該第1の支持部と頭部との間で締め付けるための第1のねじ(271)とを有し、
    前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)から露出されたテンションメンバ(1212)および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)から露出されたテンションメンバ(1222)を支持するための第2の支持部(262)と、該第2の支持部によって支持された前記2本のテンションメンバ(1212,1222)を該第2の支持部と頭部との間で締め付けるための第2のねじ(272)とを有する、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル接続具。
  3. 前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、前記第1のねじの代わりに、前記第1の支持部によって支持された前記2本のテンションメンバ(1211,1221)をそれぞれ固定する2つのねじ(2711,2712)を有し、
    前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、前記第2のねじの代わりに、前記第2の支持部によって支持された前記2本のテンションメンバ(1212,1222)をそれぞれ固定する2つのねじ(2721,2722)を有する、
    ことを特徴とする、請求項2記載の光ケーブル接続具。
  4. 前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、
    前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)から露出されたテンションメンバ(1211)および前記第2の光ドロップケーブの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)から露出されたテンションメンバ(1221)がそれぞれ挿入される2つの挿通孔(41a11,41a12)が形成された、かつ、外表面に該2つの挿通孔(41a11,41a12)にそれぞれ達する2つのねじ孔(41b11,41b12)が開口された第1の支持部(411)と、
    前記2つのねじ孔(41b11,41b12)にそれぞれねじ込まれる2つのねじ(4211,4212)とを有し、
    前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)から露出されたテンションメンバ(1212)および前記第2の光ドロップケーブの前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)から露出されたテンションメンバ(1222)がそれぞれ挿入される2つの挿通孔(41a21,41a22)が形成された、かつ、外表面に該2つの挿通孔(41a21,41a22)にそれぞれ達する2つのねじ孔(41b21,41b22)が開口された第2の支持部(412)と、
    前記2つのねじ孔(41b21,41b22)にそれぞれねじ込まれる2つのねじ(4221,4222)とを有する、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル接続具。
  5. 前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、第1の支持部(431)、2つの押さえ金具(4411,4412)および2つのねじ(4511,4512)を有するとともに、該第1の支持部によって支持された前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)の一方(10a11)から露出されたテンションメンバ(1211)および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)から露出されたテンションメンバ(1221)を該第1の支持部と該2つの押さえ金具(4411,4412)とでそれぞれ挟んで前記ハウジングに固定
    前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、第2の支持部(432)、2つの押さえ金具(4421,4422)および2つのねじ(4521,4522)を有するとともに、該第2の支持部によって支持された前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a11,10a12)の他方(10a12)から露出されたテンションメンバ(1212)および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)から露出されたテンションメンバ(1222)を該第2の支持部と該2つの押さえ金具(4421,4422)とでそれぞれ挟んで前記ハウジングに固定
    前記第1のテンションメンバ固定手段の前記第1の支持部の長手方向両端部に、前記2つのねじ(4511,4512)を該第1の支持部にそれぞれねじ込むための2つのねじ孔(43a11,43a12)がそれぞれ形成されており、
    前記第1のテンションメンバ固定手段の前記2つの押さえ金具(4411,4412)に、前記2つのねじ(4511,4512)をそれぞれ通すための2つの孔(44a11,44a12)がそれぞれ形成されており、
    前記第2のテンションメンバ固定手段の前記第2の支持部の長手方向両端部に、前記2つのねじ(4521,4522)を該第2の支持部にそれぞれねじ込むための2つのねじ孔(43a21,43a22)がそれぞれ形成されており、
    前記第2のテンションメンバ固定手段の前記2つの押さえ金具(4421,4422)に、前記2つのねじ(4521,4522)をそれぞれ通すための2つの孔(44a21,44a22)がそれぞれ形成されている、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル接続具。
  6. 前記第1の光ドロップケーブル固定手段の前記第1のテンションメンバ固定手段が、
    前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)から露出されたテンションメンバ(1211)および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)の一方(10a21)から露出されたテンションメンバ(1221)を支持する第1の支持部(261)と、
    該第1の支持部によって支持された前記2つのテンションメンバ(1211,1221)を一緒に前記ハウジングに固定するための複数のねじ(27a1,27b1,27c1)とを有し、
    前記第2の光ドロップケーブル固定手段の前記第2のテンションメンバ固定手段が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)から露出されたテンションメンバ(1212)および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a21,10a22)の他方(10a22)から露出されたテンションメンバ(1222)を支持する第2の支持部(262)と、
    該第2の支持部によって支持された前記2つのテンションメンバ(1212,1222)を一緒に前記ハウジングに固定するための複数のねじ(27a2,27b2,27c2)とを有する、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル接続具。
  7. 前記第1の光ドロップケーブル固定手段が、前記第1のケーブル収容溝が形成された領域における前記ハウジングに形成された、かつ、該第1のケーブル収容溝の幅方向両側から該第1のケーブル収容溝に向かって突出してそれぞれ延びる2つのケーブル保持部(21a11,21a12)をさらに有し、
    前記第2の光ドロップケーブル固定手段が、前記第2のケーブル収容溝が形成された領域における前記ハウジングに形成された、かつ、該第2のケーブル収容溝の幅方向両側から該第2のケーブル収容溝に向かって突出してそれぞれ延びる2つのケーブル保持部(21a21,21a22)をさらに有する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  8. 前記第1の光ドロップケーブル固定手段が、前記第1のケーブル収容溝を該第1のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第1の軸部材(23a1)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第1のねじ(241)によって該ハウジングに固定される第1のケーブル押さえ(231)をさらに有し、
    前記第2の光ドロップケーブル固定手段が、前記第2のケーブル収容溝を該第2のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第2の軸部材(23a2)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第2のねじ(242)によって該ハウジングに固定される第2のケーブル押さえ(232)をさらに有する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  9. 接続後の前記第1および第2の光ドロップケーブルの前記第1および第2の光ファイバ心線を保護するためのカバー(30)をさらに具備し、
    前記第1および第2の光ドロップケーブル固定手段が、前記カバーを閉じた状態で前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する前記カバーの領域にそれぞれ設けられた第1および第2の凸部(321,322)をそれぞれさらに有する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至6いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  10. 前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分を前記第1および第2の支持部に良好に導くためのケーブルガイド手段として、前記ファイバ連結部に設けられた第1乃至第4のガイドピン(281〜284)をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至9いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  11. 前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分および前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分を前記第1および第2の支持部に良好に導くためのケーブルガイド手段として、
    前記第1の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの一方(10a11)を側方から挟み込む一対のクランプ爪(4711,4712)と、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a11,10a12)のうちの他方(10a12)を側方から挟み込む一対のクランプ爪(4713,4714)と、
    前記第2の光ドロップケーブルの2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの一方(10a21)を側方から挟み込む一対のクランプ爪(4721,4722)と、
    前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分(10a21,10a22)のうちの他方(10a22)を側方から挟み込む一対のクランプ爪(4723,4724)と、
    をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至9いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  12. 前記光ケーブル接続具の背面に第1および第2の取付け穴(501,502)が形成されており、
    該第1および第2の取付け穴に、室内の壁面(55)や床面などに設けられた第1および第2のフック(511,512)がそれぞれ挿入される、
    ことを特徴とする、請求項1乃至11いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  13. 前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(60)で保護されており、
    該保護スリーブが、一端が前記光ケーブル接続具の前記ハウジングの近傍で該ハウジングから延出した前記第1および第2の光ドロップケーブルの少なくとも一方に取り付けられたゴム製の少なくとも1つのチューブ(611,612)を備える、
    ことを特徴とする、請求項1乃至12いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  14. 前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(70)で保護されており、
    該保護スリーブが、前記光ケーブル接続具を包囲するように第1および第2のカップ状部材(711,712)を向かい合わせた構成を有する円筒状のスリーブを備え、
    前記第1および第2のカップ状部材の底部側端部に、前記第1および第2の光ドロップケーブルがそれぞれ挿通される第1および第2のケーブル挿通孔(721,722)が形成され、
    前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部の内周面に、第1および第2のねじ溝(731,732)が形成されており、
    前記光ケーブル接続具の外面に、該光ケーブル接続具の長手方向中央部において、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部を支持する、かつ、外周面に前記第1および第2のカップ状部材の前記第1および第2のねじ溝に対応するねじ山が形成されたリング状部(74)が形成されている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至12いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  15. 前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)をさらに具備し、
    該カバーおよび前記ハウジングの互いに連結された辺と対向する辺には、互いに係合し合う係合爪(30a1,30a2,20a)および係合凹部(20b1,20b2,30b)で構成される係合構造が設けられている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至14いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  16. 前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)と、
    該カバーおよび前記ハウジングを弾性的に挟み込む第1および第2の挟持面(811,812)と該第1および第2の挟持面の間の背面(82)とを備えるハウジング固定具(80)とをさらに具備し、
    前記第1および第2の挟持面に、前記カバーの上面および前記ハウジングの底面にそれぞれ形成された第1および第2の溝(851,852)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部(831,832)がそれぞれ形成されており、
    前記第1および第2の挟持面の先端に、第1および第2の爪が設けられている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至14いずれかに記載の光ケーブル接続具。
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