JP2007077935A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過渡運転時に吸排気バルブ等の各種デバイスの動作に応じて、変化するシリンダ内空気量を正確に推定し、燃料噴射量、点火時期を最適に制御する。
【解決手段】エンジン制御装置にエンジン動作をシミュレートするエンジンモデルを実装し、このエンジンモデルにより所定時間経過後の各パラメータを予測し、この予測結果が目標値になるように各デバイスを制御する。また、エンジンモデルの誤差は、各種センサの結果に基づき修正されるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に係り、特に、目標トルクに基づいて、空気量、燃料噴射量、点火時期等を制御するトルクベース制御方式の内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関(以下、エンジンと云うことがある)の制御装置として、内燃機関の目標出力トルクを算出し、算出した目標出力トルクと機関回転速度とに基いて設定空燃比を算出し、目標出力トルクと設定空燃比とに基いて目標シリンダ空気量を算出し、目標シリンダ空気量と機関回転速度に基いて目標吸入空気量を算出し、その目標吸入空気量に対して所定の進み特性のフィルタ処理を施した目標吸入空気量に基いて吸入空気量の制御を行なうものがある(例えば、特許文献1)。
吸入空気量を変化させる制御要素としては、バルブリフトの特性等が挙げられ、可変バルブ機構、バルブリフト量(およびバルブ作動角)を制御することによって吸入空気量を制御するものがある(例えば、特許文献2)。
また、新しいロジックのエンジン制御方式として、トルクベース(トルクデマンド)制御方式が実用化されている。このエンジン制御方式の開発背景としては、車両用エンジンにおけるトラクションコントロール等のように、エンジン外部からエンジン側へ要求されるトルクが増え、その処理部が必要となったこと、キーデバイスである電制スロットルが実用化したこと等がある。
具体的な制御内容としては、ドライバのアクセル操作の他、アイドル要求トルクや車体制御等の外部要求トルクを総合的に判断して目標エンジントルクを設定し、それを達成するように燃料噴射量および吸入空気量を制御するものである。
エンジントルクは、燃料噴射量に大きく依存するため、目標エンジントルクの実現には燃料制御が重要である。同時に排気ガス浄化触媒の高効率利用の観点より、空燃比を所望値に合わせることも必須の要求である。
すなわち、トルクベース制御においては、燃料制御と空燃比制御の制御精度の両立が重要となる。トルクベース制御として提案されている方式は、燃料噴射量の決定方法により、次の2種類が存在する。
その一つは、実吸入空気量を計測した後に燃料噴射量を決定する空気主導(先行)型のものであり(例えば、特許文献3)、もう一つは、目標トルク演算結果を基に直接燃料噴射量を決定する燃料主導(先行)型である(例えば、特許文献4)。
空気主導型のトルクベース制御では、目標トルクの演算結果を基に目標空気量を演算し、目標空気量を得るべく電制スロットルの駆動部へ目標スロットル開度の指令信号を送信し、それに応じてシリンダ(燃焼室)内に吸入される実空気量をエアフローセンサ等の空気量センサにより計測し、計測した実空気量と目標空燃比に基づいて燃料噴射量を決定する。
空気主導型のトルクベース制御では、実空気量を基に燃料噴射量を決定することから、空燃比精度は保証される特徴がある。しかし、トルクを決める燃料噴射量は空気量を介して決定されるため、空気量制御の精度如何では、発生トルクが目標トルクから大きく外れることがある。
一方、燃料主導型のトルクベース制御においては、目標トルク演算結果を基に、所望の空燃比となるように目標燃料噴射量と目標空気量を決定し、それぞれ燃料噴射を行うインジェクタと電制スロットルに対応する指令信号が送信される。
燃料主導型のトルクベース制御では、燃料噴射量、空気量それぞれが、目標値どおりに実現されない場合、所望の空燃比が得られない欠点がある。特に、吸入空気量については、目標空気量と実空気量を一致させるのが困難であり、空気量制御の精度向上が大きな課題となる。
特開平11−22511号公報 特開2004−044549号公報 特開平10−89140号公報 特開平1−313636号公報
従来の技術では、空気量センサの出力をもとに内燃機関に装着された各種アクチュエータを、予め決められた運転状態に応じて制御を実施している。しかし、空気量センサは、可変吸気バルブ等、内燃機関に装備されている各種アクチュエータの上流側に位置しているため、各種アクチュエータの動作後の空気流量しか測定できない。このため、特に、過運転時におけるシリンダへの吸入空気量を正確に計測することができない。このため、燃料噴射量、点火時期を最適に制御することができない。
本発明は、前記点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、過渡運転時に各種アクチュエータの動作に応じて変化するシリンダ内空気量を正確に推定し、燃料噴射量、点火時期を最適に制御する内燃機関の制御装置を提供することである。
本発明による内燃機関の制御装置は、スロットルバルブによって内燃機関への空気量を制御するスロットル制御装置と、吸気バルブを所定の位置に動作させる吸気バルブ制御装置と、前記吸気バルブの動作状態を検出する吸気バルブセンサと、燃料供給を行う燃料噴射装置と、点火を行う点火装置とを有する内燃機関の制御装置において、前記吸気バルブセンサの出力に応じて吸気バルブ通過空気量を推定する吸気バルブ通過空気量推定モデル部と、前記吸気バルブセンサの出力に応じてシリンダ内残留ガス量を推定するシリンダ内残留ガス推定モデル部と、前記吸気バルブ通過空気量推定モデル部によって推定された吸気バルブ通過空気量に応じてシリンダ内吸気圧力を推定するシリンダ内吸気圧力推定モデル部と、前記シリンダ内吸気圧力推定モデル部によって推定されたシリンダ内吸気圧力と前記シリンダ内残留ガス推定モデル部によって推定されたシリンダ内残留ガス量に応じてシリンダ内空気量を推定するシリンダ内空気量推定モデル部とを有し、前記シリンダ内空気量推定モデル部によって推定されたシリンダ内空気量に基づいて前記燃料噴射装置による燃料噴射と前記点火装置による点火時期の少なくとも何れか一方の制御する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、燃料タンクの蒸発ガスを機関吸気系にパージするパージ装置によるパージ空気流量を算出するパージ空気流量演算部を有し、前記パージ空気流量演算部によって算出されたパージ空気流量によって、前記シリンダ内空気量推定モデル部により推定されたシリンダ内空気量を燃焼寄与空気量として補正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、排気ガス再循環装置によるEGR空気流量を算出するEGR空気流量演算部を有し、前記EGR空気流量演算部によって算出されたEGR空気流量によって、前記シリンダ内空気量推定モデル部により推定されたシリンダ内空気量を燃焼寄与空気量として補正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、更に、目標燃焼トルクに基づいて目標シリンダ内空気量を算出する目標シリンダ内空気量算出モデル部を有し、前記スロットル制御装置と前記吸気バルブ制御装置は、前記目標シリンダ内空気量推定モデル部によって算出された目標シリンダ内空気量と前記シリンダ内空気量推定モデル部によって推定されたシリンダ内空気量との差が減少するように動作する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記各推定モデル部による推定モデルを、吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力あるいは空燃比センサ検出される空燃比に応じて修正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、前記推定モデル部による推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ部の圧力と前記吸気管圧力センサの圧力との偏差が小さくなるように推定モデルを修正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、吸気バルブを所定の位置に動作させる吸気バルブ制御装置と、前記吸気バルブの動作状態を検出する吸気バルブセンサと、燃料供給を行う燃料噴射装置と、点火を行う点火装置とを有する内燃機関の制御装置において、前記吸気バルブセンサの出力に応じて吸気バルブ通過空気量を算出する吸気バルブ空気流量演算手段と、前記吸気バルブ空気流量演算部によって算出された吸気バルブ空気流量に応じてシリンダ内吸気圧力を算出するシリンダ内吸気圧演算手段と、前記シリンダ内吸気圧演算手段によって算出されたシリンダ内吸気圧力に応じてシリンダ内空気流量を算出するシリンダ内空気流量演算手段と、燃料タンクの蒸発ガスを機関吸気系にパージするパージ装置によるパージ空気流量を算出するパージ空気流量演算手段と、排気ガス再循環装置によるEGR空気流量を算出するEGR空気流量演算手段と、前記吸気バルブセンサの出力に応じてバルブオーバラップによるシリンダ内残留ガス流量を算出するシリンダ内残留ガス流量演算手段と、前記シリンダ内空気流量演算手段によって算出されたシリンダ内空気流量と前記パージ空気流量演算手段によって算出されたパージ空気流量と前記EGR空気演算手段によって算出されたEGR空気流量とシリンダ内残留ガス流量演算手段によって算出されたシリンダ内残留ガス流量とから燃焼寄与空気量を算出する燃焼寄与空気量演算手段とを有し、前記燃焼寄与空気量演算手段によって算出された燃焼寄与空気量に基づいて前記燃料噴射装置による燃料噴射と前記点火装置による点火時期の少なくとも何れか一方の制御する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、インテークコレクタ部の圧力を推定するインテークコレクタ部圧力推定演算手段と、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサとを有し、前記インテークコレクタ部圧力推定演算手段によって推定されたインテークコレクタ部推定圧力と前記吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、前記吸気バルブ空気流量演算手段による吸気バルブ空気流量の演算に用いる吸気バルブ開口面積を補正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、インテークコレクタ部の圧力を推定するインテークコレクタ部圧力推定演算手段と、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサとを有し、前記インテークコレクタ部圧力推定演算手段によって推定されたインテークコレクタ部推定圧力と前記吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、前記EGR空気流量演算部によるEGR空気流量の演算に用いるEGRバルブ開口面積を補正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、インテークコレクタ部の圧力を推定するインテークコレクタ部圧力推定演算手段と、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサとを有し、前記インテークコレクタ部圧力推定演算手段によって推定されたインテークコレクタ部推定圧力と前記吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、前記シリンダ内残留ガス流量演算手段によるシリンダ内残留ガス流量の演算に用いるバルブオーバラップ開口面積を補正する。
本発明による内燃機関の制御装置は、好ましくは、インテークコレクタ部の圧力を推定するインテークコレクタ部圧力推定演算手段と、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサとを有し、前記インテークコレクタ部圧力推定演算手段によって推定されたインテークコレクタ部推定圧力と前記吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、前記パージ空気流量演算手段によるパージ空気流量の演算に用いるパージ開口面積を補正する。
本発明は、上記各種推定モデルをエンジンモデルとし、エンジン制御装置にエンジン動作をシミュレートするエンジンモデルを実装し、このエンジンモデルにより所定時間経過後の各パラメータを予測し、この予測結果が目標値になるように各アクチュエータを制御するものであり、各種アクチュエータの動作状態が急激に変化する過渡運転時におけるシリンダ内空気量を、エンジンモデルを用いたシリンダ内空気量推定モデルにより決定されるシリンダ流入空気量により、燃料噴射量や点火時期を求めることにより、過渡運転時のトルク変動や排気悪化等を防止できる。
本発明の内燃機関の制御装置の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一つの実施形態の制御装置が適用される燃料噴射式の内燃機関のシステム構成を示している。
本実施形態の内燃機関10は、V型エンジンとして構成されている。内燃機関10は、エンジンブロック11に形成されたシリンダボア12内にピストン13を有し、各バンクにおいて複数個の燃焼室(シリンダ室)14を画定している。ピストン13はコネクティングロッド43によってクランク軸44に駆動連結されている。
エンジンブロック11にはクランク軸44の回転角度(クランク角)を検出するクランク角センサ45と、冷却水温度を検出する水温センサ46が取り付けられている。
エアークリーナ15には、吸入空気量を計測する空気量センサ16と、吸入空気の温度を検出する吸気温センサ17が設けられている。
空気は、エアークリーナ15より取り入れられ、吸入空気量を制御するスロットルバルブ18を備えた絞り弁組立体、すなわちスロットルボディ19と吸気管20Aを通り、インテークコレクタ(サージタンク)20に入る。スロットルバルブ18は燃焼室14への空気量を制御する電動式のスロットル制御装置、いわゆる電制スロットルである。
スロットルボディ19にはスロットルバルブ18の開度を検出するスロットルセンサ21が取り付けられている。吸気管20Aには吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ49が取り付けられている。
インテークコレクタ20には内燃機関10の各気筒(燃焼室14)に空気を分岐供給する吸気分岐管22が接続されている。吸気分岐管22には、燃料供給を行う燃料噴射装置として、各気筒毎に燃料噴射弁23が取り付けられている。
内燃機関10の吸気側には、吸気ポート24を開閉する吸気バルブ25、吸気バルブ25を所定の位置に動作させる吸気バルブ制御装置として吸気バルブ25を可変動作できる吸気可変動弁機構26が設けられている。なお、図1では図示を省略しているが、機関吸気側には吸気バルブ25の動作状態を検出する吸気バルブセンサ48(図3参照)が設けられている。
内燃機関10の排気側には、排気ポート27を開閉する排気バルブ28、排気バルブ28を可変動作できる排気可変動弁機構29が設けられている。排気ポート27には途中に触媒コンバータ30を取り付けられている排気管31が接続されている。触媒コンバータ30の上流側には空燃比センサ41が、触媒コンバータ30の下流側には酸素センサ42が各々取り付けられている。
内燃機関10には排気ガス再循環通路32が設けられている。排気ガス再循環通路32にはEGRバルブ33が取り付けられている。EGRバルブ33は排気ガスの一部を吸気系に戻すEGR量を制御する。
燃料噴射弁23には、燃料タンク34の燃料が燃料ポンプ35によって加圧され、プレッシャレギュレータ47によって調圧されて供給される。燃料タンク34には、燃料タンク34の蒸発ガスを機関吸気系にパージするパージ装置として、燃料タンク34内の蒸発ガスを吸着するキャニスタ36が設けられている。
キャニスタ36に吸着された燃料は、燃料タンク34の蒸発ガスを機関吸気系にパージするパージ装置として設けられているパージ通路37、パージバルブ38を通って吸気系に戻される。
内燃機関10には、点火装置として、各燃焼室14毎に点火プラグ39が取り付けられている。点火プラグ39は点火コイル40によって放電電圧を印加され、火花放電によって燃焼室14の燃料と空気との混合気の点火を行う。
内燃機関10は、制御装置として、電子制御式のエンジン制御装置100(以下、ECUと云う)を有する。ECU100は、空気量センサ16、吸気温センサ17、スロットルセンサ21、空燃比センサ41、酸素センサ42、クランク角センサ45、水温センサ46、の各々よりセンサ信号を入力し、演算処理を行い、スロットルバルブ18、燃料噴射弁23、プレッシャレギュレータ47、点火コイル40、吸気可変動弁機構26、排気可変動弁機構29、EGRバルブ33、パージバルブ38の各々に対して制御指令信号を出力する。
ECU100は、図2に示されているように、入力回路101、A/D変換部102、CPU(中央演算部)103、ROM104、RAM105、出力回路106を含んだコンピュータにより構成されいる。
入力回路101は上述のセンサ類より出力された信号を入力信号として取り込む。この入力信号がアナログ信号(スロットルセンサ21、水温センサ46からの信号)の場合には、入力回路101は、該信号からノイズ成分の除去等を行い、当該信号をA/D変換部102に出力する。
CPU103は、入力回路101およびA/D変換部102によってA/D変換されたセンサ信号を入力し、ROM104に記憶された制御ロジック(プログラム)を実行することによって制御、診断等を実行する。
CPU103で演算された演算結果及びA/D変換結果は、RAM105に一時的に記憶されると共に、演算結果による制御指令信号は、出力回路106より燃料噴射弁23、点火コイル40等のアクチュエータ類に出力され、これらアクチュエータ類の制御に用いられる。
ECU100は、図3に示されているように、CPU103がコンピュータプログラムを実行することによるソフトウェア処理により、スロットル通過空気量推定モデル部201、吸気バルブ通過空気量推定モデル部202、シリンダ内吸気圧力推定モデル部203、シリンダ内残留ガス推定モデル部204、シリンダ内空気量推定モデル部205、燃料噴射制御モデル部206、点火時期制御モデル部207、目標シリンダ内空気量算出モデル部208、スロットル制御モデル部209、吸気バルブ制御モデル部210によるエンジンモデルを構成する。
スロットル通過空気量推定モデル部201は、スロットルセンサ21の出力に基づいてスロットル制御装置51(スロットルバルブ18)の前後圧力と、スロットル通過空気量を、数学的演算によって推定する。
吸気バルブ通過空気量推定モデル部202は、吸気バルブセンサ48の出力に基づいて吸気バルブ制御装置52(吸気バルブ25)の前後圧力と、吸気バルブ通過空気量を、数学的演算によって推定する。
シリンダ内吸気圧力推定モデル部203は、吸気バルブ通過空気量推定モデル部202によって推定された吸気バルブ通過空気量に基づいてシリンダ内吸気圧力を、数学的演算によって推定する。
シリンダ内残留ガス推定モデル部204は、吸気バルブセンサ48の出力に基づいてシリンダ内残留ガス量を、数学的演算によって推定する。
シリンダ内空気量推定モデル部205は、シリンダ内吸気圧力推定モデル部203によって推定されたシリンダ内吸気圧力と、シリンダ内残留ガス推定モデル部204によって推定されたシリンダ内残留ガス量に基づいてシリンダ内吸入空気量を、数学的演算によって推定する。
シリンダ内空気量推定モデル部205によって推定されたシリンダ内吸入空気量は、燃料噴射制御モデル部206と点火時期制御モデル部207に渡され、点火時期と燃料噴射量の算出に用いられる。換言すると、点火時期と燃料噴射量は、少なくともシリンダ内空気量推定モデル部205によって推定されたシリンダ流入空気量を用いて算出される。
燃料噴射制御モデル部206は、燃料噴射制御装置53(燃料噴射弁23)へ制御指令信号(駆動信号)を出力し、点火時期制御モデル部207は、点火時期制御部54(点火コイル40)へ制御指令信号(駆動信号)を出力する。
本実施形態では、このように、各種推定モデルをエンジンモデルとし、ECU100にエンジン動作をシミュレートする上記エンジンモデルを実装し、このエンジンモデルにより所定時間経過後の各パラメータを予測し、この予測結果が目標値になるように各アクチュエータを制御する。
目標シリンダ内空気量算出モデル部208は、目標燃焼トルクに基づいて目標シリンダ内空気量を算出する。
スロットル制御モデル部209は、シリンダ内空気量推定モデル部205によって推定されたシリンダ内空気量と目標シリンダ内空気量算出モデル部208によって算出された目標燃焼トルクに基づく目標シリンダ内空気量との偏差を算出し、この偏差が減少(零)するように、スロット制御装置51に操作量信号を出力する。
吸気バルブ制御モデル部210は、シリンダ内空気量推定モデル部205によって推定されたシリンダ内空気量と目標シリンダ内空気量算出モデル部208によって算出された目標燃焼トルクに基づく目標シリンダ内空気量との偏差を算出し、この偏差が減少(零)するように、吸気バルブ制御装置52(吸気可変動弁機構26)に操作量信号を出力する。
上述したエンジンモデルの誤差は、各種センサの結果に基づき修正される。この実施形態では、各種推定モデルは、吸気管圧力センサ49、空燃比センサ41、吸気温センサ17、水温センサ46の出力に応じて修正される。また、各種推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ20の圧力と吸気管圧力センサ49の圧力の偏差が小さくなるように推定モデルを修正する。
次に、燃焼寄与空気量の演算処理の詳細を、図4に示されている演算処理ブロック図と、図5に示されているフローチャートを参照して説明する。
燃焼寄与空気量の演算処理は、図4に示されているように、シリンダ内空気量推定モデル部205による空気量推定の演算処理は、シリンダ内空気流量演算部2051(シリンダ内空気量推定モデル部205)と、吸気バルブ空気流量演算部2052(吸気バルブ通過空気量推定モデル部202)と、スロットル空気流量演算部2053(スロットル通過空気量推定モデル部201)と、インテークコレクタ部推定圧力演算部2054と、EGR空気流量演算部2055と、残留ガス空気流量演算部2056(シリンダ内残留ガス推定演算部204)と、燃焼寄与空気量演算部2057と、排気管空気流量演算部2058と、パージ空気流量演算部2059と、シリンダ内吸気圧力演算部2060(シリンダ内吸気圧力推定モデル部203)と、排気管圧力演算部2061により行われる。
上述したシリンダ内空気量推定モデル部205の各演算部が行う具体的な演算内容については、以下に説明する演算処理フロー(図5)の説明で明らかにする。
まず、各種変数の初期化を実施する(ステップS501)。空気量関連の変数は、初期値を0とし、圧力関係の変数は初期値を大気圧とする。温度関係の変数は、初期値を所定の値に設定する。
変数の初期化処理後、エンジンの空気量算出に必要な基本情報であるエンジン回転数NDATAを取り込む(ステップS502)。
つぎに、シリンダ内空気流量演算部2051によってエンジンが吸入する空気量であるシリンダ内空気流量QEXTVを算出する(ステップS503)。シリンダ内空気流量QEXTVを算出する計算式は、内燃機関の文献をもとに簡略化した下式に従って求める。
QEXTV=ETAV・VL・NDATA
但し、ETAV:吸入効率、VL:エンジン排気量、NDATA:エンジン回転数
エンジン回転数NDATAは、クランク角センサ45の出力信号より求められる。
吸入効率ETAVは、下式で求める。
ETAV=PCYL/(84800+173・TCYL)・K1−PEXTUB/(84800+173・TCYL)・0.87・K2
但し、PCYL:シリンダ内吸気圧力、TCYL:シリンダ内空気推定温度、PEXTUB:エンジン排気管圧力、K1=ε/(ε−1)、K2=1/(ε−1)、 ε:エンジンの圧縮比
エンジン始動時は、シリンダ内吸気圧力PCYLは大気圧相当、シリンダ内空気推定温度TCYLは外気温度相当で、スタータでエンジンが回転し、エンジン回転数NDATAが決まり、シリンダ内空気流量演算部2051の処理によってエンジンの吸入空気量QEXTVが決まる。
次に、吸気バルブセンサ48より吸気バルブ開口面積AINTVを取り込み(ステップS504)、下式より吸気バルブを通過する吸気バルブ空気流量QINTVを求める(ステップS05)。
QINTV=AINTV・CINTV・KAIRD・CPMINTV・SONIC
但し、
AINTV:吸気バルブ開口面積
CINTV:吸気バルブ部流量係数
KAIRD:空気密度
CPMINTV:吸気バルブ部圧力比
SONIC:空気の音速
ここで、空気密度KAIRDは、下式に従って求める。
KAIRD=1.293・273/(273+TINTV)・PATM
TINTV:吸気バルブ部空気推定温度
PATM:大気圧
吸気バルブ部圧力比CPMINTVは下式に従って求める。
Figure 2007077935
但し、Cp1:圧力比、k:気体の比熱比
圧力比Cp1は、下式に従って求める。
Cp1=PCYL/PM
但し、PCYL:シリンダ内吸気圧力、PM:インテークコレクタ部推定圧力(初期値は大気圧)
ここで、シリンダ内吸気圧力PCYLについては、流出量と流入量の差分が圧力変化分となることから、シリンダ内吸気圧力演算部2060によって下式に従って求めることができる。
PCYL=KPCYL・(QINTV−QEXTV)+PCYL[Z]
但し、
KPCYL:圧力勾配係数
QINTV:吸気バルブ空気流量(初期値は0)
QEXTV:エンジン吸入空気量
PCYL[Z]:PCYLの前回計算値(初期値は大気圧)
次に、スロット空気流量演算部2053によってスロットル空気流量QTVOを算出する(ステップS506)。本実施形態では、空気量センサ16が、スロットルバルブ18より上流側に配置されているから、図8に示す処理フローによって直接スロットル空気流量QTVOを算出する。
ここで、スロットル空気流量QTVOの算出処理について、図8に示されているフローチャートを参照して説明する。
図8に示すスロットル空気量算出フローにおいて、まず、エアフローセンサ(空気量センサ16)の電圧値を検出し(ステップS801)、電圧から流量への変換を行い(ステップS802)、スロットル空気流量QTVOへ代入する。
図5のフローチャートに戻り、次に、インテークコレクタ20の圧力(インテークコレクタ部推定圧力)PMを下式に従って算出する(ステップS507)。
PM=KPM・(QTVO+QPRG+QEGR+QREM−QINTV)+PM[Z]
但し、
KPM:インテークコレクタ内圧力勾配係数
QTVO:スロットル空気流量(初期値は0)
QPRG:パージ空気流量
QEGR:EGR空気流量
QREM:残留ガス空気流量
QINTV:吸気バルブ空気流量
PM[Z]:PMの前回計算値(初期値は大気圧)
次に、EGRバルブ33の開口面積AEGRを取り込み(ステップS508)、EGR空気流量演算部2055によってEGRバルブ部を流れるEGR空気流量QEGRを下式に従って求める(ステップS509)。
QEGR=AEGR・CEGR・KAIRD・CPMEGR・SONIC
但し、
AEGR:EGR開口面積
CEGR:EGRバルブ部流量係数
KAIRD:空気密度
CPMEGR:EGRバルブ部圧力比
SONIC:空気の音速
ここで、EGRバルブ部圧力比CPMEGRは下式に従って求める。
Figure 2007077935
但し、
Cp2:EGR部圧力比
k:気体の比熱比
EGR部圧力比Cp2は、下式に従って求める。
Cp2=PM/PEXTUB
PM:インテークコレクタ部推定圧力
PEXTUB:排気管圧力
次に、バルブオーバーラップ(バルブOL)開口面積AVOLを読み取り(ステップS510)、残留ガス空気流量演算部2056によってシリンダ内の残留ガス空気流量QREMを求める(ステップS511)。シリンダ内の残留ガス空気流量QREMは、エンジン回転数NDATAと、シリンダ内圧力PCYLと、吸気バルブセンサ48の出力信号より求められたバルブオーバラップ開口面積AVOLと、クランク角センサ45によるクランク位置をもとに算出する。
次に、パージバルブ38の開口面積APRGを取り込み(ステップS512)、パージ空気流量演算部2059によってパージバルブ部を流れるパージ空気流量QPRGを下式に従って算出する(ステップS513)。
QPRG=APRG・CPRG・KAIRD・CPMPRG・SONIC
但し、
APRG:パージバルブ開口面積
CPRG:パージバルブ部流量係数
KAIRD:空気密度
CPMPRG:パージバルブ部圧力比
SONIC:空気の音速
ここで、パージバルブ部圧力比CPMPRGは下式に従って求める。
Figure 2007077935
但し、
KCp3:パージバルブ部圧力比
k:気体の比熱比
パージバルブ部圧力比Cp3は下式に従って求める。
Cp3=PM/PATM
PM:インテークコレクタ部推定圧力
PATM:大気圧
次に、以上求めたシリンダ内空気流量QEXTV、EGR空気流量QEGR、残留ガス空気流量QREM、パージ空気流量QPRGをもとに、燃焼寄与空気量演算部2057によって燃焼寄与空気量QCYLを下式に従って求める(ステップS514)。
QCYL=QEXTV−QEGR−QREM−QPRG
次に、排気管圧力PEXTUBを排気管圧力演算部2061によって下式に従って求める(ステップS515)。
PEXTUB=KPEXTUB・(QEXTV−QEXTUB[Z]−QEGR−QREM)+PEXTUB[Z]
但し、
KPEXTUB:排気管圧力勾配係数
QEXTV:シリンダ内空気流量
QEXTUB[Z]:排気管空気流量の前回計算値
QEGR:EGR空気流量
QREM:残留ガス空気流量
PEXTUB[Z]:PEXTUBの前回計算値
次に、排気管空気流量演算部2058によって排気管空気流量QEXTUBを下式に従って求める(ステップS516)。
QEXTUB=AEXTUB・CEXTUB・KAIRD・CPMEXTUB・SONIC
但し、
AEXTUB:排気管開口面積
CEXTUB:排気管部流量係数
KAIRD:空気密度
CPMEXTUB:排気管部圧力比
SONIC:空気の音速
ここで、排気管部圧力比CPMEXTUBは下式に従って求める。
Figure 2007077935
但し、
Cp4:排気管部圧力比
排気管部Cp4は下式に従って求める。
Cp4=PATM/PEXTUB
PATM:大気圧
PEXTUB:排気管圧力
以上の処理フローにより、一連のエンジン各部の空気流量と圧力が算出され、最終的に本フローを必要回数繰り返し実行することで、将来の燃焼寄与空気量(シリンダ内空気量推定量)を予測する。本実施形態では、1回の計算で40ms先の各部の空気量と圧力が求まるように、圧力勾配係数等があらかじめROM104に設定してある。
図5に示されているフローチャートのステップS514にて算出した燃焼寄与空気量QCYLをもとに、スロットルバルブ18、吸気バルブ25の開度(開口面積)を制御する制御処理について、図6に示されているフローチャートを参照して説明する。
始めに、アクセル開度、トラクションコントロール、クルーズコントロール、変速機等のECU100外部のデバイスからの外部要求トルクにより目標燃焼トルクTGTTRQを決める(ステップS601)。
次に、目標燃焼トルクTGTTRQに基づき、目標シリンダ内空気量TGQARを算出し(ステップS602)、燃焼寄与空気量QCYLを取り込み(ステップS603)、目標燃焼トルクTGTTRQと燃焼寄与空気量QCYLとを比較する(ステップS604)。
目標燃焼トルクTGTTRQが燃焼寄与空気量QCYLより大きければ、エンジン出力トルクを増加させるよう、スロットルバルブ18と吸気バルブ25を動作させる(ステップS605)。これは、空気量増加制御であり、スロットルバルブ18、吸気バルブ25の開口面積を大きくする。
これに対し、目標燃焼トルクTGTTRQが燃焼寄与空気量QCYLより小さければ、
大きければ、エンジン出力トルクが減少するよう、スロットルバルブ18と吸気バルブ25を動作させる。これは、空気量減少制御であり、スロットルバルブ18、吸気バルブ25の開口面積を小さくする。
燃料噴射と点火時期算出の処理フロ−を、図7に示されているフローチャートを参照して説明する。
始めに、燃焼寄与空気量QCYLを取り込む(ステップS701)。ここでは、燃料噴射量算出用に80ms先の予測燃焼寄与空気量QCYL80と現在の燃焼寄与空気量QCYLと取り込む。
次に、予め設定した目標空燃比TGABFを取り込み(ステップS702)、目標空燃比TGABFと予測燃焼寄与空気量QCYLとから、必要燃料噴射量TISETを算出する(ステップS703)。必要燃料噴射量TISETの信号は、図3に示されている燃料噴射制御モデル部206から燃料噴射弁制御装置53へ送信される。これにより、燃料噴射弁23より所定のタイミングで、必要燃料噴射量TISETによる燃料噴射が行われる。
次に、燃焼寄与空気量QCYLとエンジン回転数NDATAより点火時期FADVを算出する(ステップS704)。点火時期FADVの信号は、図3に示されている点火時期制御モデル部207から点火時期制御装置54へ送信される。これにより、点火コイル40により所定のタイミングで点火プラグ39に放電電圧が印加され、点火プラグ39が点火時期FADVをもって点火動作する。
上述した各種推定モデル部による推定モデルは、吸気管圧力センサ49あるいは空燃比センサ41の計測値に応じて修正することができる。この推定モデルの修正は、各種推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ部圧力PMと吸気管圧力センサ49により検出された吸気管圧力との偏差が小さくなるように推定モデルを修正する。
本実施形態では、吸気管圧力センサ49を備えた内燃機関10において、吸気管圧力センサ49による吸気管圧力の検出結果に応じて、各種推定モデルを修正する処理を、図10〜図13に示されているフローチャートを参照して以下に説明する。
図10は、吸気管圧力センサ49の検出結果に応じて、推定したインテークコレクタ部推定圧力PMを修正する処理フローの一例を示している。
まず、吸気管圧力センサ49の電圧値を取り込み、電圧値から圧力への変換を行なったものを吸気管圧力センサ49の出力PSとする(ステップS1001)。
次に、推定したインテークコレクタ部推定圧力PMを取り込み(ステップS1002)、吸気管圧力センサ49の出力PSとインテークコレクタ部推定圧力PMとの偏差を取り、この偏差が所定範囲内に収まっているか否かを判別する(ステップS1003)。
偏差が所定範囲内に収まってない場合には、外乱要因を停止する(ステップS1004)。ここでの外乱要因停止は、EGR、パージを停止し、バルブオーバーラップを所定値とすることである。
次に、上記外乱がない状態で、前記偏差を基に吸気バルブ開口面積AINTVを修正する(ステップS1005)。これに応じて吸気バルブ流量QINTVが修正される(ステップS1006)。そして、修正された吸気バルブ流量QINTVに応じてインテークコレクタ部推定圧力PMを更新する(ステップS1007)。
そして、ステップS1002に戻り、ステップS1007で更新したインテークコレクタ部推定圧力PMを再度取り込み、ステップS1003で吸気管圧力センサの出力PSとの偏差をチェックし、偏差が所定範囲内に収まるまで、ステップS1002〜ステップS1007までのフローを繰り返す。
つまり、EGR等の外乱がない状態において、吸気管圧力センサ49の出力PSとインテークコレクタ部推定圧力PMとの偏差が所定範囲内に収まるよう、吸気バルブ開口面積AINTVを修正する。
これにより、図14に示されているように、各種推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ49によって検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、吸気バルブ開口面積AINTVが修正される。
図11は、吸気管圧力センサ49の検出結果に応じて、推定したインテークコレクタ部推定圧力PMを修正するもう一つの処理フローの一例を示している。この処理フローは、図10に示されている処理フローによって吸気管圧力センサ49の出力PSとインテークコレクタ部推定圧力PMとの偏差が所定範囲内に収まった後、EGR制御を実施した場合に実行する。
まず、吸気管圧力センサ49の電圧値を取り込み、電圧値から圧力への変換を行なったものを吸気管圧力センサ49の出力PSとする(ステップS1101)。
次に、推定したインテークコレクタ部推定圧力PMを取り込み(ステップS1102)、吸気管圧力センサ49の出力PSとインテークコレクタ部推定圧力PMとの偏差を取り、この偏差が所定範囲内に収まっているか否かを判別する(ステップS1103)。
偏差が所定範囲内に収まってない場合には、外乱要因を停止する(ステップS1104)。ここでの外乱要因停止は、パージを停止し、バルブオーバーラップを所定値とすることである。
次に、EGRバルブ部空気流量QEGRを取り込み(ステップS1105)、EGR制御中であれば(ステップS1106肯定)、EGR開口面積AEGRを修正する(ステップS1107)。これに応じてEGRバルブ部空気流量QEGRが修正される(ステップS1108)。そして修正されたEGRバルブ部空気流量QEGRに応じてインテークコレクタ部推定圧力PMを更新する(ステップS1109)。
そして、ステップS1102に戻り、ステップS1109で更新したインテークコレクタ部推定圧力PMを再度取り込み、ステップS1103で吸気管圧力センサの出力PSとの偏差をチェックし、偏差が所定範囲内に収まるまで、ステップS1102〜ステップS1109までのフローを繰り返す。
つまり、吸気バルブ開口面積AINTVの修正によってインテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサの出力PSとの偏差が所定範囲内に収まった後に、EGR制御だけを実行し、インテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ49の出力PSとの偏差が所定範囲内に収まっていない場合には、偏差が所定範囲内に収まるよう、EGRバルブ開口面積AEGRを修正する。
これにより、図15に示されているように、各種推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ49によって検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、EGRバルブ開口面積AEGRが修正される。
図12は、吸気管圧力センサ49の検出結果に応じて、推定したインテークコレクタ部推定圧力PMを修正するもう一つの処理フローの一例を示している。この処理フローは、図11に示されている処理フローによって吸気管圧力センサ49の出力PSとインテークコレクタ部推定圧力PMとの偏差が所定範囲内に収まった後、バルブオーバーラップ量を変化させることにより、残留ガス流量QREMが変化する場合に実行する。
まず、吸気管圧力センサ49の電圧値を取り込み、電圧値から圧力への変換を行なったものを吸気管圧力センサ49の出力PSとする(ステップS1201)。
次に、推定したインテークコレクタ部推定圧力PMを取り込み(ステップS1202)、吸気管圧力センサ49の出力PSとインテークコレクタ部推定圧力PMとの偏差を取り、この偏差が所定範囲内に収まっているか否かを判別する(ステップS1203)。
偏差が所定範囲内に収まってない場合には、外乱要因を停止する(ステップS1204)。ここでの外乱要因停止は、EGR、パージを停止することである。
次に、前記偏差に応じてバルブオーバーラップ開口面積AVOLを修正する(ステップS1205)。これに応じて残留ガス流量QREMが修正される(ステップS1206)。そして修正された残留ガス流量QREMに応じてインテークコレクタ部推定圧力PMを更新する(ステップS1207)。
そして、ステップS1202に戻り、ステップS1207で更新したインテークコレクタ部推定圧力PMを再度取り込み、ステップS1203で吸気管圧力センサの出力PSとの偏差をチェックし、偏差が所定範囲内に収まるまで、ステップS1202〜ステップS1207までのフローを繰り返す。
つまり、吸気バルブ開口面積AINTVの修正ならびにEGRバルブ開口面積AEGRの修正によってインテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ49の出力PSとの偏差が所定範囲内に収まった後に、バルブオーバーラップを変化させ、残留ガス流量QREMが変化する場合において、インテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ出力PSとの偏差が所定範囲内に収まっていない場合は、偏差が所定範囲内に収まるよう、バルブオーバーラップ開口面積AVOLを修正する。
これにより、図16に示されているように、各種推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ49によって検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、バルブオーバーラップ開口面積AVOLが修正される。
図13は、吸気管圧力センサ49の検出結果に応じて、推定したインテークコレクタ部推定圧力PMを修正するもう一つの処理フローの一例を示している。この処理フローは、図12に示されている処理フローによって吸気管圧力センサ49の出力PSとインテークコレクタ部推定圧力PMとの偏差が所定範囲内に収まった後、
パージ制御を行う場合に実行する。
まず、吸気管圧力センサ49の電圧値を取り込み、電圧値から圧力への変換を行なったものを吸気管圧力センサ49の出力PSとする(ステップS1301)。
次に、推定したインテークコレクタ部推定圧力PMを取り込み(ステップS1302)、吸気管圧力センサ49の出力PSとインテークコレクタ部推定圧力PMとの偏差を取り、この偏差が所定範囲内に収まっているか否かを判別する(ステップS1303)。
偏差が所定範囲内に収まってない場合には、外乱要因を停止する(ステップS1304)。ここでの外乱要因停止は、EGRを停止し、バルブオーバーラップを所定値とすることである。
次に、パージ開口面積APRGを修正する(ステップS1305)。これに応じてパージ空気流量QPRGが修正される(ステップS1306)。そして、修正されたパージ空気流量QPRGに応じてインテークコレクタ部推定圧力PMを更新する(ステップS1307)。
そして、ステップS1302に戻り、ステップS1307で更新したインテークコレクタ部推定圧力PMを再度取り込み、ステップS1303で吸気管圧力センサの出力PSとの偏差をチェックし、偏差が所定範囲内に収まるまで、ステップS1302〜ステップS1307までのフローを繰り返す。
つまり、吸気バルブ開口面積AINTVの修正ならびにEGRバルブ開口面積AEGR、バルブオーバーラップ開口面積AVOLの修正によってインテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ49の出力PSとの偏差が所定範囲内に収まった後に、パージ制御だけを実行し、インテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ49の出力PSとの偏差が所定範囲内に収まっていない場合には、偏差が所定範囲内に収まるよう、パージ開口面積APRGを修正する。
これにより、図17に示されているように、各種推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ部推定圧力PMと吸気管圧力センサ49によって検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、パージ開口面積APRGが修正される。
以上、説明した各種推定モデル部の演算に用いる変数(吸気に関する流路面積)を修正することにより、各種推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ部の圧力PMと吸気管圧力センサとの圧力の偏差が小さくなるように、推定モデルを修正することができる。
上述した本実施形態(本発明)による制御動作と従来の制御動作を、図9に示されているタイムチャートを参照して説明する。このタイムチャートは、横軸を時間として、上から順に、可変動弁機構(VEL)の動作結果を示す吸気バルブ開口面積、吸入空気量、燃料噴射量、点火時期、空燃比、トルクを示している。
従来制御では、図中実線により示されているように、吸気バルブ開口面積の動作に対して該エアフローセンサ検知空気量はエンジン吸入空気量に対し遅れを生じるので、燃料噴射量、点火時期ともに正確な制御ができない。このため、空燃比の変動を生じ、結果としてトルク変動を引き起こしている。
本発明による制御では、これまで説明した各種推定モデル部をエンジンモデルとし、エンジン制御装置100にエンジン動作をシミュレートする上記エンジンモデルを実装し、このエンジンモデルにより所定時間経過後の各パラメータを予測し、この予測結果が目標値になるように各デバイスを制御し、更には、エンジンモデルの誤差は、各種センサの結果に基づき修正されるようにしたことにより、図9に点線で示されているように、吸気バルブ開口面積の動作に応じてエンジンへの吸入空気量を正確に推定し、これに基づき燃料噴射、点火時期制御が可能となるので、無用な空燃比変動やトルク変動をなくすことが可能となる。なお、上記の各デバイスとは、スロットルバルブ18、吸気バルブ25、排気バルブ28、燃料噴射弁23、点火コイル40である。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。また、本発明は、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明による制御装置が適用される適用される燃料噴射式の内燃機関の一つの実施形態を示すシステム構成図。 本発明による内燃機関の制御装置の一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置が実装するエンジンモデルの一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置によるシリンダ内空気量推定モデル部の詳細を示すブロック図。 本発明による内燃機関の制御装置によるシリンダ内空気量推定モデル部の処理フローを示すフローチャート。 本発明による内燃機関の制御装置によるスロットル制御モデル部と吸気バルブ制御モデル部の処理フローを示すフローチャート。 本発明による内燃機関の制御装置による燃料噴射制御モデル部と点火時期制御モデル部の処理フローを示すフローチャート。 本発明による内燃機関の制御装置によるスロットル空気流量演算部によるスロットル空気流量算出の処理フローを示すフローチャート。 本実施形態による制御動作と従来の制御動作例を示すタイムチャート。 本発明による内燃機関の制御装置において吸気管圧力センサの結果に応じて吸気バルブ開口面積を修正することで推定モデルを修正する処理フローを示すフローチャート。 本発明による内燃機関の制御装置において吸気管圧力センサの結果に応じてEGR開口面積を修正することで推定モデルを修正する処理フローを示すフローチャートである。 本発明による内燃機関の制御装置において吸気管圧力センサの結果に応じてバルブオーバーラップ開口面積を修正することで推定モデルを修正する処理フローを示すフローチャート。 本発明による内燃機関の制御装置において吸気管圧力センサの結果に応じてパージ開口面積を修正することで推定モデルを修正する処理フローを示すフローチャートである。 吸気管圧力センサの結果に応じて吸気バルブ開口面積を修正することで推定モデルを修正する動作例を示すタイムチャート。 吸気管圧力センサの結果に応じてEGRバルブ開口面積を修正することで推定モデルを修正する動作例を示すタイムチャート。 吸気管圧力センサの結果に応じてバルブオーバーラップ開口面積を修正することで推定モデルを修正する動作例を示すタイムチャート。 吸気管圧力センサの結果に応じてパージ開口面積を修正することで推定モデルを修正する動作例を示すタイムチャート。
符号の説明
10 内燃機関
11 エンジンブロック
12 シリンダボア
13 ピストン
14 燃焼室(シリンダ室)
15 エアークリーナ
16 空気量センサ
17 吸気温センサ
18 スロットルバルブ
19 スロットルボディ
20 インテークコレクタ
20A 吸気管
21 スロットルセンサ
22 吸気分岐管
23 燃料噴射弁
24 吸気ポート
25 吸気バルブ
26 吸気可変動弁機構
27 排気ポート
28 排気バルブ
29 排気可変動弁機構
30 触媒コンバータ
31 排気管
32 排気ガス再循環通路
33 EGRバルブ
34 燃料タンク
35 燃料ポンプ
36 キャニスタ
37 パージ通路
38 パージバルブ
39 点火プラグ
40 点火コイル
41 空燃比センサ
42 酸素センサ
43 コネクティングロッド
44 クランク軸
45 クランク角センサ
46 水温センサ
47 プレッシャレギュレータ
48 吸気バルブセンサ
49 吸気管圧力センサ
51 スロットル制御装置
52 吸気バルブ制御装置
53 燃料噴射制御装置
54 点火時期制御装置
100 エンジン制御装置(ECU)
101 入力回路
102 A/D変換部
103 CPU
104 ROM
105 RAM
106 出力回路
201 スロットル通過空気量推定モデル部
202 吸気バルブ通過空気量推定モデル部
203 シリンダ内吸気圧力推定モデル部
204 シリンダ内残留ガス推定モデル部
205 シリンダ内空気量推定モデル部
206 燃料噴射制御モデル部
207 点火時期制御モデル部
208 目標シリンダ内空気量算出モデル部
209 スロットル制御モデル部
210 吸気バルブ制御モデル部
2051 シリンダ内空気流量演算部
2052 吸気バルブ空気流量演算部
2053 スロット空気流量演算部
2054 インテークコレクタ部推定圧力演算部
2055 EGR空気流量演算部
2056 残留ガス空気流量演算部
2057 燃焼寄与空気量演算部
2058 排気管空気流量演算部
2059 パージ空気流量演算部

Claims (11)

  1. スロットルバルブによって内燃機関への空気量を制御するスロットル制御装置と、吸気バルブを所定の位置に動作させる吸気バルブ制御装置と、前記吸気バルブの動作状態を検出する吸気バルブセンサと、燃料供給を行う燃料噴射装置と、点火を行う点火装置とを有する内燃機関の制御装置であって、
    前記吸気バルブセンサの出力に応じて吸気バルブ通過空気量を推定する吸気バルブ通過空気量推定モデル部と、
    前記吸気バルブセンサの出力に応じてシリンダ内残留ガス量を推定するシリンダ内残留ガス推定モデル部と、
    前記吸気バルブ通過空気量推定モデル部によって推定された吸気バルブ通過空気量に応じてシリンダ内吸気圧力を推定するシリンダ内吸気圧力推定モデル部と、
    前記シリンダ内吸気圧力推定モデル部によって推定されたシリンダ内吸気圧力と前記シリンダ内残留ガス推定モデル部によって推定されたシリンダ内残留ガス量に応じてシリンダ内空気量を推定するシリンダ内空気量推定モデル部と、を有し、
    前記シリンダ内空気量推定モデル部によって推定されたシリンダ内空気量に基づいて前記燃料噴射装置による燃料噴射と前記点火装置による点火時期の少なくとも何れか一方の制御をすることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 燃料タンクの蒸発ガスを機関吸気系にパージするパージ装置によるパージ空気流量を算出するパージ空気流量演算部を有し、前記パージ空気流量演算部によって算出されたパージ空気流量によって、前記シリンダ内空気量推定モデル部により推定されたシリンダ内空気量を燃焼寄与空気量として補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 排気ガス再循環装置によるEGR空気流量を算出するEGR空気流量演算部を有し、前記EGR空気流量演算部によって算出されたEGR空気流量によって、前記シリンダ内空気量推定モデル部により推定されたシリンダ内空気量を燃焼寄与空気量として補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 目標燃焼トルクに基づいて目標シリンダ内空気量を算出する目標シリンダ内空気量算出モデル部を有し、
    前記スロットル制御装置と前記吸気バルブ制御装置は、前記目標シリンダ内空気量推定モデル部によって算出された目標シリンダ内空気量と前記シリンダ内空気量推定モデル部によって推定されたシリンダ内空気量との差が減少するように動作することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記各推定モデル部による推定モデルを、吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力あるいは空燃比センサ検出される空燃比に応じて修正することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記推定モデル部による推定モデルの結果から算出したインテークコレクタ部の圧力と前記吸気管圧力センサの圧力との偏差が小さくなるように推定モデルを修正することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 吸気バルブを所定の位置に動作させる吸気バルブ制御装置と、前記吸気バルブの動作状態を検出する吸気バルブセンサと、燃料供給を行う燃料噴射装置と、点火を行う点火装置とを有する内燃機関の制御装置であって、
    前記吸気バルブセンサの出力に応じて吸気バルブ通過空気量を算出する吸気バルブ空気流量演算手段と、
    前記吸気バルブ空気流量演算部によって算出された吸気バルブ空気流量に応じてシリンダ内吸気圧力を算出するシリンダ内吸気圧演算手段と、
    前記シリンダ内吸気圧演算手段によって算出されたシリンダ内吸気圧力に応じてシリンダ内空気流量を算出するシリンダ内空気流量演算手段と、
    燃料タンクの蒸発ガスを機関吸気系にパージするパージ装置によるパージ空気流量を算出するパージ空気流量演算手段と、
    排気ガス再循環装置によるEGR空気流量を算出するEGR空気流量演算手段と、
    前記吸気バルブセンサの出力に応じてバルブオーバラップによるシリンダ内残留ガス流量を算出するシリンダ内残留ガス流量演算手段と、
    前記シリンダ内空気流量演算手段によって算出されたシリンダ内空気流量と前記パージ空気流量演算手段によって算出されたパージ空気流量と前記EGR空気演算手段によって算出されたEGR空気流量とシリンダ内残留ガス流量演算手段によって算出されたシリンダ内残留ガス流量とから燃焼寄与空気量を算出する燃焼寄与空気量演算手段と、を有し、
    前記燃焼寄与空気量演算手段によって算出された燃焼寄与空気量に基づいて前記燃料噴射装置による燃料噴射と前記点火装置による点火時期の少なくとも何れか一方の制御をすることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  8. インテークコレクタ部の圧力を推定するインテークコレクタ部圧力推定演算手段と、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサとを有し、前記インテークコレクタ部圧力推定演算手段によって推定されたインテークコレクタ部推定圧力と前記吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、前記吸気バルブ空気流量演算手段による吸気バルブ空気流量の演算に用いる吸気バルブ開口面積を補正することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の制御装置。
  9. インテークコレクタ部の圧力を推定するインテークコレクタ部圧力推定演算手段と、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサとを有し、前記インテークコレクタ部圧力推定演算手段によって推定されたインテークコレクタ部推定圧力と前記吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、前記EGR空気流量演算部によるEGR空気流量の演算に用いるEGRバルブ開口面積を補正することを特徴とする請求項7又は8に記載の内燃機関の制御装置。
  10. インテークコレクタ部の圧力を推定するインテークコレクタ部圧力推定演算手段と、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサとを有し、前記インテークコレクタ部圧力推定演算手段によって推定されたインテークコレクタ部推定圧力と前記吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、前記シリンダ内残留ガス流量演算手段によるシリンダ内残留ガス流量の演算に用いるバルブオーバラップ開口面積を補正することを特徴とする請求項7から9の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  11. インテークコレクタ部の圧力を推定するインテークコレクタ部圧力推定演算手段と、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサとを有し、前記インテークコレクタ部圧力推定演算手段によって推定されたインテークコレクタ部推定圧力と前記吸気管圧力センサにより検出される吸気管圧力との偏差が小さくなるように、前記パージ空気流量演算手段によるパージ空気流量の演算に用いるパージ開口面積を補正することを特徴とする請求項7から10の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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