JP2007077711A - 金属屋根用断熱材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリオレフィン系発泡体シート10と、ポリオレフィン系発泡体シートの一面12に貼合されたフィルム14と、フィルム上に形成された粘着層16とを具備し、粘着層を金属屋根材に粘着させる断熱材とする。そして、ポリオレフィン系発泡体シートのフィルム貼合面18の表皮強さを1000kPa以上とし、粘着層と金属屋根材およびポリオレフィン系発泡体シートの他面20との粘着力を1.0N/cm以下とする。
【選択図】 図1
Description
(a)独立気泡構造を有するポリオレフィン系発泡体シートの片面にスライス加工を施す工程と、前記ポリオレフィン系発泡体シートのスライス加工を施した面の反対面にフィルムを貼合して、そのフィルムを貼合した面の表皮強さが1000kPa以上となるようにする工程と、前記フィルム上に粘着層を形成して、当該粘着層と前記金属屋根材との粘着力および当該粘着層と前記ポリオレフィン系発泡体シートのスライス加工を施した面との粘着力がそれぞれ1.0N/cm以下となるようにする工程とを行う製造方法。
(b)独立気泡構造を有するポリオレフィン系発泡体シートの両面にフィルムを貼合して、それらフィルムを貼合した面の表皮強さが1000kPa以上となるようにする工程と、前記両面にフィルムを貼合したポリオレフィン系発泡体シートの片面にスライス加工を施す工程と、前記ポリオレフィン系発泡体シートのスライス加工を施した面の反対面のフィルム上に粘着層を形成して、当該粘着層と前記金属屋根材との粘着力および当該粘着層と前記ポリオレフィン系発泡体シートのスライス加工を施した面との粘着力がそれぞれ1.0N/cm以下となるようにする工程とを行う製造方法。
密度25kg/m3の架橋発泡ポリエチレンシート(商品名:フォームエース、古河電気工業株式会社製)に厚さ40μmのコロナ処理付きポリエチレンフィルムを熱貼合した。架橋発泡ポリエチレンシートのポリエチレンフィルム貼合面の表皮強さは1650kPaであった。次に、ポリエチレンフィルムのコロナ処理面にアクリル系粘着剤(綜研化学株式会社製)を30g/m2塗布して本発明の金属屋根用断熱材を作製した。得られた金属屋根用断熱材の粘着層と亜鉛めっき鋼板とを貼り合わせた後、所定の形状に折り曲げ加工した。加工後に200mm/分のはく離速度にてはく離強さを測定したところ、粘着層と鋼板面とのはく離強さは0.3N/cmであった。また、断熱材を80℃の恒温槽に744時間放置した後にはく離試験を行ったところ、粘着層と鋼板面とのはく離強さは1.0N/cmであり、鋼板面に発泡体シートを残すことなくはく離することができた。さらに、粘着層と架橋発泡ポリエチレンシートのフィルムを貼合していない面とのはく離強さは0.11N/cmであった。
密度25kg/m3の架橋発泡ポリエチレンシート(商品名:フォームエース、古河電気工業株式会社製)に厚さ40μmのコロナ処理付きポリエチレンフィルムを熱貼合した。架橋発泡ポリエチレンシートのポリエチレンフィルム貼合面の表皮強さは1085kPaであった。その後、架橋発泡ポリエチレンシートのポリエチレンフィルム貼合面に、底辺2mm、高さ1mmの四角ピラミッド型シボ加工を施した。次に、ポリエチレンフィルムのコロナ処理面にアクリル系粘着剤(綜研化学株式会社製)を30g/m2塗布して本発明の金属屋根用断熱材を作製した。得られた金属屋根用断熱材の粘着層と亜鉛めっき鋼板とを貼り合わせた後、所定の形状に折り曲げ加工した。加工後に200mm/分のはく離速度にてはく離強さを測定したところ、粘着層と鋼板面とのはく離強さは0.2N/cmであった。また、断熱材を80℃の恒温槽に744時間放置した後にはく離試験を行ったところ、粘着層と鋼板面とのはく離強さは0.6N/cmであり、鋼板面に発泡体シートを残すことなくはく離することができた。さらに、粘着層と架橋発泡ポリエチレンシートのフィルムを貼合していない面とのはく離強さは0.08N/cmであった。
密度23kg/m3、表皮強さ812kPaの架橋発泡ポリエチレンシート(商品名:フォームエース、古河電気工業株式会社製)の片面にアクリル系粘着剤(綜研化学株式会社製)を30g/m2塗布して金属屋根用断熱材を作製した。得られた金属屋根用断熱材の粘着層と亜鉛めっき鋼板とを貼り合わせた後、所定の形状に折り曲げ加工した。加工後に200mm/分のはく離速度にてはく離強さを測定したところ、粘着層と鋼板面とのはく離強さは0.5N/cmであった。また、断熱材を80℃の恒温槽に720時間放置した後にはく離試験を行ったところ、粘着層と鋼板面とのはく離強さは5.8N/cmであり、架橋発泡ポリエチレンシートの表皮が鋼板面に残る材料破壊が観察された。
密度25kg/m3、表皮強さ812kPaの架橋発泡ポリエチレンシート(商品名:フォームエース、古河電気工業株式会社製)の片面にアクリル系粘着剤(綜研化学株式会社製)を30g/m2塗布して金属屋根用断熱材を作製した。得られた金属屋根用断熱材の粘着層と亜鉛めっき鋼板とを貼り合わせた後、所定の形状に折り曲げ加工した。断熱材を80℃の恒温槽に720時間放置した後にはく離試験を行ったところ、粘着層と鋼板面とのはく離強さは2.0N/cmであり、架橋発泡ポリエチレンシートの表皮の一部が鋼板面に残る材料破壊が観察された。
12 ポリオレフィン系発泡体シートの一面
14 フィルム
16 粘着層
18 発泡体シートのフィルム貼合面
20 ポリオレフィン系発泡体シートの他面
Claims (6)
- ポリオレフィン系発泡体シートと、前記ポリオレフィン系発泡体シートの一面に貼合されたフィルムと、前記フィルム上に形成された粘着層とを具備し、前記粘着層を金属屋根材に粘着させる金属屋根用断熱材であって、前記ポリオレフィン系発泡体シートの前記フィルムを貼合した面の表皮強さが1000kPa以上であり、かつ、前記粘着層と前記金属屋根材との粘着力および前記粘着層と前記ポリオレフィン系発泡体シートの他面との粘着力がそれぞれ1.0N/cm以下であることを特徴とする金属屋根用断熱材。
- 前記ポリオレフィン系発泡体シートは独立気泡構造を有することを特徴とする請求項1に記載の金属屋根用断熱材。
- 前記粘着層に離型シートを適用することなく、ポリオレフィン系発泡体シートをロール状に巻いたことを特徴とする請求項1または2に記載の金属屋根用断熱材。
- 前記ポリオレフィン系発泡体シートの他面に離型処理を施すことなく、ポリオレフィン系発泡体シートをロール状に巻いたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属屋根用断熱材。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属屋根用断熱材の製造方法であって、独立気泡構造を有するポリオレフィン系発泡体シートの片面にスライス加工を施す工程と、前記ポリオレフィン系発泡体シートのスライス加工を施した面の反対面にフィルムを貼合して、そのフィルムを貼合した面の表皮強さが1000kPa以上となるようにする工程と、前記フィルム上に粘着層を形成して、当該粘着層と前記金属屋根材との粘着力および当該粘着層と前記ポリオレフィン系発泡体シートのスライス加工を施した面との粘着力がそれぞれ1.0N/cm以下となるようにする工程とを具備することを特徴とする金属屋根用断熱材の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属屋根用断熱材の製造方法であって、独立気泡構造を有するポリオレフィン系発泡体シートの両面にフィルムを貼合して、それらフィルムを貼合した面の表皮強さが1000kPa以上となるようにする工程と、前記両面にフィルムを貼合したポリオレフィン系発泡体シートの片面にスライス加工を施す工程と、前記ポリオレフィン系発泡体シートのスライス加工を施した面の反対面のフィルム上に粘着層を形成して、当該粘着層と前記金属屋根材との粘着力および当該粘着層と前記ポリオレフィン系発泡体シートのスライス加工を施した面との粘着力がそれぞれ1.0N/cm以下となるようにする工程とを具備することを特徴とする金属屋根用断熱材の製造方法。
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---|---|---|---|---|
JP2008240346A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 金属屋根用断熱材 |
JP2014214559A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 株式会社稲葉製作所 | 天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物、並びに前記簡易建築物における前記面材の取付方法 |
-
2005
- 2005-09-15 JP JP2005268726A patent/JP4495057B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014214559A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 株式会社稲葉製作所 | 天井及び壁の少なくともどちらかに断熱・緩衝機能を有する面材を備えた簡易建築物、並びに前記簡易建築物における前記面材の取付方法 |
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