JP3510220B2 - 建築用断熱体の製造方法 - Google Patents

建築用断熱体の製造方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般住宅等で使用
される建築用断熱体の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般住宅等の建築物では、室内における
温度変動を少なくして居住環境を快適なものとするとと
もに冷暖房費の節約を図るために、断熱体が多く用いら
れるようになってきている。 【0003】従来より、断熱体として、グラスウール等
の繊維系の断熱材を利用したものが用いられている。 【0004】しかし、グラスウール等は、気密性が低
く、エネルギ−ロスが大きい、躯体内に結露を発生させ
やすいなどの欠点があり、最近では板状の発泡樹脂を利
用した断熱体が広く用いられるようになっている。 【0005】図8に、発泡樹脂を利用した断熱体の従来
例を示す。 【0006】この断熱体50は、木製で方形状の枠組5
2と、この枠組52の片面に付設された面材51と、こ
の面材51と枠組52とで区画された部分に収容された
発泡樹脂製の断熱材53とから形成されている。 【0007】上記面材51は、合板等から形成されてお
り、建築物の軸組2の枠状部3を室外側(または室内
側)から覆える大きさを有するものとされている。ここ
で、枠状部3とは、軸組2を構成するいくつかの軸部材
〔図示しない土台、柱5、図示しない横架材(梁、桁
等)〕によって形成される枠を意味する。枠組52は、
軸組2の枠状部3に隙間なく嵌め込むことができるよう
に縦・横寸法が決められている。また、断熱材53は、
枠組52内で発泡等されて面材51および枠組52の内
面に強固に接着されている。 【0008】かかる断熱体50は、その枠組52が建築
物の軸組2の枠状部3に嵌め込まれ、かつ面材51の周
縁部51sが枠状部3の室外側(又は室内側)の面に釘
打ちされる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した発
泡樹脂を利用した断熱体50は、木製の枠組52等を有
するので重いため、作業者が扱いづらく、作業能率が悪
くなりやすい。また、より一層の断熱性能の向上が求め
られている。 【0010】本発明の目的は、施工性の向上およびコス
ト低減を図りつつ断熱性能が向上する建築用断熱体の製
造方法を 提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、人力で撓み変形可能かつ一方面
が面材と接した状態で枠状部を覆って閉塞可能なシート
状部材と、このシート状部材の他方面に接着され縦・横
寸法が枠状部の内側縦・横寸法よりも所定長さだけ大き
く形成された発泡樹脂製の断熱材とを有し、シート状部
材が面材とともに枠状部に組み付けられた場合には、当
該シート状部材の周縁部に形成されたシール層が枠状部
を形成する各軸部材の外側面に弾性接触して密着すると
ともに断熱材の各端部が弾性変形して各軸部材の内側端
部に密着し、かつシート状部材が枠状部から取り外され
た場合には、当該シート状部材を撓み変形させつつ断熱
材を剥がし可能に構成された建築用断熱体を製造する方
法であって、前記断熱材付きのシート状部材を形成する
にあたっては、当該シート状部材の他方面で発泡樹脂を
所定倍率で発泡して当該他方面と略同じ大きさを有する
断熱材形成部を形成し、次に、この断熱材形成部の各端
部を所定厚さ部分を残してカッタで切除して前記シール
層を前記断熱材と一体的に設けたものである。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 【0013】本発明に係る建築物の断熱体10は、図1
〜図3(A),(B)に示すように、人力で撓み変形可
能なシート状部材11と、このシート状部材11に接着
された発泡樹脂製の断熱材21とを有し、当該断熱材2
1は弾性変形して軸組2の枠状部3の内側端部と密着す
る形態とされ、かつ当該シート状部材11を撓み変形さ
せて断熱材21を剥がし可能に構成されている。 【0014】具体的には、シート状部材11は、図1お
よび図2に示すように、人力で撓み変形可能かつ一方面
11aが面材17と接した状態で枠状部3を覆って閉塞
可能に形成されている。このシート状部材11は、人力
で撓み変形させることができるものであればどのような
構成のものでもよいが、この実施形態では入手も容易で
コスト低減も図れるように紙製とされている。なお、可
撓性を有するプラスチック製の薄板等で形成してもよ
い。 【0015】また、発泡樹脂製の断熱材21は、図3お
よび図4に示すように、シート状部材11の他方面11
bに接着され縦寸法(L3)および横寸法(L4)が枠
状部3の内側縦寸法(L1)および内側横寸法(L2)
よりも所定長さだけ大きく形成されている。発泡樹脂材
料としては、発泡スチレン系樹脂、発泡ポリプロピレ
ン、発泡ポリウレタン樹脂、発泡ポリイソシアヌレート
系樹脂、発泡フェノール系樹脂等から適宜選択できる。 【0016】なお、断熱材21付きのシート状部材11
は、図1に示すように、係止用部材41を用いて当該面
材17に固定される。係止用部材41は、図1中紙面と
直交する方向に伸延しており、断熱材21付きのシート
状部材11を挟み込むようにして面材17にビス止めさ
れる。 【0017】また、この実施形態では、上記したシート
状部材11の周縁部12には、軸組2の枠状部3を形成
する各軸部材(例えば、土台4,柱5,横架材6)の外
側面(4a,5a,6a)と弾性接触して密着するシー
ル層15が形成されている。 【0018】より具体的には、断熱材21付きのシート
状部材11は、次のようにして形成される。シート状部
材11の他方面11b上で、発泡樹脂が所定倍率で発泡
されて、当該他方面11bと略同じ大きさを有しかつ所
定厚さD1の断熱材形成部21Aが形成される。次に、
断熱材形成部21Aの各端部から、図5および図6に示
すように、余計な部分22Aをカッタ9を用いて切除す
る。この際、上記部分22Aを完全に取り除かずに所定
厚さD2部分を残存させる。 【0019】これにより、カッタ9で切除された部分が
周縁部12になり、当該周縁部12には、断熱材21と
同じ材料製で厚さD2のシール層15が形成される。 【0020】そして、本断熱体10は、図2および図4
に示すように、シート状部材11が面材17とともに枠
状部3に組み付けられた場合には、当該シート状部材1
1の周縁部12(シール層15)が枠状部3を形成する
各軸部材(4,5,6)の外側面(4a,5a,6a)
に当接(密着)するとともに断熱材21の各端部22が
弾性変形して各軸部材(4,5,6)の内側端部(4
b,5b,6b)に密着し、かつシート状部材11が枠
状部3から取り外された場合には、図7に示すように、
当該シート状部材11を撓み変形させつつ断熱材21を
剥がし可能に構成されている。 【0021】上記構成の断熱体10の場合、枠組を使用
することなくシート状部材11の他方面11bに断熱材
21が設けられているので、当該シート状部材11を面
材17に接合して施工する場合でも従来例(図8)に比
べて大幅な軽量化を図ることができる。そのため、作業
者が扱いやすく施工性の向上を図ることができる。ま
た、従来例と異なり枠組が不要であるので、コスト低減
も図れる。 【0022】また、断熱材21の各端部22が弾性変形
して各軸部材(4,5,6)の内側端部(4b,5b,
6b)に密着しているので、当該各軸部材(4,5,
6)が木痩せするなどして枠状部3の内側縦・横寸法が
若干大きくなっても、当該寸法変動を断熱材21は吸収
できる。そのため、断熱材21の各端部22と各軸部材
(4,5,6)の内側端部(4b,5b,6b)との密
着状態は維持されるので、断熱性能の低下を防止でき
る。 【0023】また、軸組2の枠状部3から取り外された
断熱体21を廃棄処分する場合には、例えば作業者は片
手でシート状部材11の端部を持つとともに、もう一方
の手で断熱材21の端部を持ち、両方の手を離れる方向
に動かす。これにより、図7に示すように、シート状部
材11が撓み変形して断熱材21がブツ切れすることな
く剥れる。そのため、分別廃棄を容易に行える。 【0024】また、シート状部材11が紙製とされてい
るので、材料費が安く加工しやすい。そのため、一段と
コスト低減を図ることができる。また、シート状部材1
1をあまり力を入れなくても大きく撓み変形させて断熱
材を分離させることができる。したがって、分別廃棄を
一段と容易に行える。 【0025】また、シート状部材11の周縁部12に、
各軸部材(4,5,6)の外側面(4a,5a,6a)
と弾性接触して密着するシール層15が形成されている
ので、シート状部材11の周縁部12と各軸部材(4,
5,6)の外側面(4a,5a,6a)とが密着するこ
とになる。したがって、断熱性能の低下をより一層確実
に阻止できる。 【0026】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、施工性の向上
およびコスト低減を図りつつ断熱性能が向上す る建築用
断熱体の製造方法を提供することができる
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態を説明するための図である。 【図2】同じく、軸組の枠状部に組み付けられた状態を
示す断面図である。 【図3】同じく、シート状部材と断熱材とを説明するた
めの図である。 【図4】同じく、軸組の枠状部に組み付けられた状態を
示す図である。 【図5】同じく、シール状部材の周縁部およびシール層
の形成方法を説明するための図である。 【図6】同じく、シール状部材の周縁部およびシール層
の形成方法を説明するための図である。 【図7】同じく、シート状部材と断熱材との分離方法を
説明するための図である。 【図8】従来の断熱体を説明するための断面図である。 【図9】従来の断熱体において断熱材を面材から分離さ
せる方法を説明するための図である。 【符号の説明】 2 軸組 3 枠状部 4 土台 5 柱 6 横架材 10 断熱体 11 シート状部材 12 周縁部 15 シール層 17 面材 21 断熱材 22 端部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】人力で撓み変形可能かつ一方面が面材と接
    した状態で枠状部を覆って閉塞可能なシート状部材と、
    このシート状部材の他方面に接着され縦・横寸法が枠状
    部の内側縦・横寸法よりも所定長さだけ大きく形成され
    た発泡樹脂製の断熱材とを有し、シート状部材が面材と
    ともに枠状部に組み付けられた場合には、当該シート状
    部材の周縁部に形成されたシール層が枠状部を形成する
    各軸部材の外側面に弾性接触して密着するとともに断熱
    材の各端部が弾性変形して各軸部材の内側端部に密着
    し、かつシート状部材が枠状部から取り外された場合に
    は、当該シート状部材を撓み変形させつつ断熱材を剥が
    し可能に構成された建築用断熱体を製造する方法であっ
    て、 前記断熱材付きのシート状部材を形成するにあたって
    は、当該シート状部材の他方面で発泡樹脂を所定倍率で
    発泡して当該他方面と略同じ大きさを有する断熱材形成
    部を形成し、 次に、この断熱材形成部の各端部を所定厚さ部分を残し
    てカッタで切除して前記シール層を前記断熱材と一体的
    に設け たことを特徴とする建築用断熱体の製造方法
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