JP2007075388A - スプリンクラー及びスプリンクラー付セキュリティルーム - Google Patents
スプリンクラー及びスプリンクラー付セキュリティルーム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 適所に放水孔12が穿設された耐火性又は難燃性を有する管体10と、この管体10内に水を供給する水源とを含む。管体10に穿設された放水孔12は、火災時の熱で溶融する熱溶融材料13で閉塞されている。更に、管体10は、外周面を熱溶融材料14からなるシール材で被覆してある。
【選択図】 図2
Description
併せて、この種の簡易スプリンクラーを施設したスプリンクラー付セキュリティルームの提供を目的とする。
管体に穿設された放水孔は、火災時の熱で溶融する熱溶融材料で閉塞されていることを特徴とする。
かかる簡易な構造ながら、火災発生時は、熱により熱溶融材料が溶けて放水孔が開口し、これら放水孔からの散水により消火が行われる。
柱、梁、壁、床および天井を含む部屋構造体を耐火性のある材料で構成するとともに、耐震手段を取り入れたユニット構造とし、
さらに、部屋構造体の外面に請求項1又は2のスプリンクラーを施設したことを特徴とする。
〔第1実施形態〕
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態に係るスプリンクラーの概要を説明する図である。図1は、第1実施形態に係るスプリンクラーの全体構成を示す図、図2は、スプリンクラーの要部を示す側面断面図、図3は、スプリンクラーを室内の天井面に設置した際の一構成例である。
ここで、水源11としては水道管でもよいが、災害時の断水を想定した場合、貯水タンクを別所に設けて、これを水源11とすることが好ましい。また、貯水タンクは、スプリンクラーの敷設位置より上部に配置して、重力をもって水の流れを確保できるようにすることが好ましいが、ポンプなどを管体10に設けて水を引き込む構成としてもよい。
図4は、本発明のスプリンクラーに係る応用例を示す概略図である。
同図に示すように、本発明のスプリンクラーは、パイプ状の管体10と、変形自在な配管16と、を別体に構成することができる。管体10は、既述した第一実施形態と同様の構成であり、放水孔12及び熱溶融素材13、14が備えてある。管体10の一端は、ドレインバルブ等の蓋体17によって完全密封してある。管体10の他端には、接続部材などを介して配管16が連通される。配管16は、可塑性を有しており、その基端部が貯水タンクなどの水源11に繋がっている。
本発明のスプリンクラーは、天井面全体に敷設するのではなく、燃えやすいと想定される箇所または重要度の高い箇所などに局所的に設置してもよい。例えば、商品を陳列する店舗では、スプリンクラーを商品の対向位置に設けてもよい。火災時には、管体10の放水孔12から商品周辺に放水が行われ、延焼の可能性を減らすことができる。また、必要箇所だけにスプリンクラーを設けることで、設置コストをいっそう安くすることが可能となる。
また、スプリンクラーは放水孔12の穿設位置、穿設角度及びテーパ形状の傾斜角を任意に設定することもできる。このような構成にすることで、例えば、商品の斜め上方に管体10を配置して、放水孔12から放水される水の角度を調節し、商品に向かわせることができる。
以上のように、本発明のスプリンクラーの管体は、どのように放水すべきかを設置前に検討して、配置箇所及び放水角度などを任意に設計することができる。このため、スプリンクラーの消火作業がより効果的に機能する。
スプリンクラーは、天井に露出させる構成だけでなく、天井面が平面となるように管体10を埋め込ませてもよい。このように天井面に管体10を埋め込むことで、室内の美観を大きく損ねることがなくなる。
また、スプリンクラーの設置にともなう室内美観の変化に対しては、種々の対処方法があるのはもちろんである。例えば、管体10をユーザーの要望するデザインに組み合わせたり、管体10の外周面を様々な色に塗装したり、断面三角形状や四角形状の管体10を適用してもよい。
スプリンクラーは、管体10の外周面を覆う熱溶融材料14と該管体10と間に熱線を介在させてもよい。スプリンクラーには、火災報知器などを付属させ、煙や熱を感知することで、熱線を発熱させることができる。発熱した熱線は、熱溶融材料13、14の溶融温度以上に達することで、管体10にある熱溶融材料13、14を溶かすことになる。このように構成することで、スプリンクラーは、直接火炎や高温の熱が届かなくても放水を開始することができる。
図5乃至8は、本実施形態の第2実施形態に係るスプリンクラー付セキュリティルームを示す図であり、図5は、スプリンクラー付セキュリティルームの全体構成を示す斜視図である。
なお、本実変形例に係るスプリンクラー付セキュリティルームにおいて、先に示した第1の実施形態に係るスプリンクラーと同一部分または相当する部分には、同一符号を付しその部分の詳細な説明は省略する。
部屋構造体20の壁面の一部には、出入口となる扉28が設けてある。この扉28は、隣接する任意の部屋につながる壁面に設ける。ここで、扉28は、部屋構造体20の内側へ開閉する構成となっている。地震等の災害時、部屋構造体20の外側は、物品や瓦礫が散乱していることが想定される。このような状況下にあっても、扉28を内側へ開閉する構造とすれば、外側に散乱している物品や瓦礫が障害となることなく、扉28を開閉することができる。
これらの図に示すように、部屋構造体20は、壁面の一部又は全部に収納部29、30を設置することが好ましい。収納部29は、内部を収納スペースとし、その前面に開閉扉29aを備えている。開閉扉29aには、地震発生時の振動によって開放しないようロック機構(図示せず)が付設してある。また、収納部30には、引出し30aが嵌め込んである。
これら収納部29、30には、災害に備えての備蓄品(例えば、食料、飲料水、薬品、毛布など)を収納しておくことができる。
なお、収納部の構造は、図示したような観音開き式の棚や、引出しに限定されず、必要に応じて各種の収納構造を採用することができる。
図8(b)に示すように、部屋構造体20の床面は、床板24を支える根太31が縦横に交差して設けてあり、適所に耐震機能を有する耐震補強部材26が設置してある。また、図8(a)に示すように、床面の中央には、一定の大きさの切欠口32が設けてあり、この切欠口32に脱出路33が連結してある。脱出路3は、塩化ビニール管などで簡易に構築したものであり、非常時にはこの脱出路33を使って、外部へ出ることを可能としている。脱出路の外側開口部は、常時、蓋33aで閉塞しておくことが好ましい。
以上のようにスプリンクラーを外部に設置することにより、部屋構造体20への延焼を防止し、耐火性の優れたセキュリティルームとすることができる。
なお、セキュリティルームは、安価なコストで量産できるユニット式であればよく、本実施形態の構造その例示である。したがって、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。また、必要に応じて、例えば、次のような応用実施又は変形実施が可能である。
スプリンクラー付セキュリティルームは、新築時に建物の基礎に土台を固定することで、強固な大黒柱として利用してもよい。スプリンクラー付セキュリティルームは、十分な強度を有するため、建物の重心点に設置することで建物全体を支持することができる。
また、スプリンクラー付セキュリティルームは、一つの部屋に限らず複数の部屋に設置してもよい。
先の実施形態で示した耐震補強部材26は、粘性体ダンパーや鋼材ダンパーなどの免震装置を変わりに設置してもよい。
先の実施形態で示したスプリンクラーは、天井面だけでなく、壁面などの部屋構造体の外面側に備えることもできる。これら外面側に備えることにより、外部に火災が発生しても、容易に消火水を放水して、部屋構造体を火災から守ることができる。
先の実施形態で示したスプリンクラーは、水源11を外部に設置せずに、天井面上に貯水タンクを設置して装置外に放水する構成であってもよい。このように貯水タンクを設けた場合、火災時に消火水を連続的に放水することができ、部屋構造体20の外部の消火をより確実におこなうことができる。
先の実施形態で示した床面に設けた切欠口32(図4参照)は、建物内に地下があれば、地下室に通じる通路を設け、この通路に連通させてもよい。
15:接続用金具、16:配管、17:蓋体、
20:部屋構造体、21:角部材、22:枠体、23:筋交い、24:床板、
25:天板、26、27:耐震補強部材、28:扉、29、30:収納部、
31:根太、32:切欠口、33:脱出路
Claims (6)
- 適所に放水孔が穿設された耐火性又は難燃性を有する管体と、この管体内に水を供給する水源とを含み、
前記管体に穿設された放水孔は、火災時の熱で溶融する熱溶融材料で閉塞されていることを特徴とするスプリンクラー。 - 前記管体は、外周面を熱溶融材料からなるシール材で被覆してあることを特徴とする請求項1のスプリンクラー。
- 木造建物に施設されるスプリンクラー付セキュリティルームであって、
柱、梁、壁、床および天井を含む部屋構造体を耐火性のある材料で構成するとともに、耐震手段を取り入れたユニット構造とし、
さらに、前記部屋構造体の外面に請求項1又は2のスプリンクラーを施設したことを特徴とするスプリンクラー付セキュリティルーム。 - 前記部屋構造体は、内部に密閉空間を形成する箱形構造体であることを特徴とする請求項3のスプリンクラー付セキュリティルーム。
- 前記部屋構造体は、壁の一部に内側へ開閉自在な扉を備えていることを特徴とする請求項3又は4のスプリンクラー付セキュリティルーム。
- 前記部屋構造体は、壁面の少なくとも一部に収納部が形成されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載のスプリンクラー付セキュリティルーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005267818A JP2007075388A (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | スプリンクラー及びスプリンクラー付セキュリティルーム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104324465A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-02-04 | 尹维 | 管式超细干粉灭火装置 |
JP2016067724A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 積水化学工業株式会社 | 消火設備用配管及び消火設備 |
Citations (2)
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JPS6116161A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-24 | Mitsubishi Electric Corp | 車輪空転制御装置 |
JP2005076328A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | セキュリティルーム |
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2005
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