JP2007074097A - 無線パケット通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信において各チャネルに対して効率的な負荷分散を行い、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる無線パケット通信システムを提供する。
【解決手段】基地局、端末間で複数のチャネルのいずれかを介してパケットを伝送する無線パケット通信システムにおいて、所定期間毎に各チャネルの通信状態を検知する通信監視器71と、通信監視器71によって検知された各チャネルの通信状態に応じて、新規に通信を開始するチャネルを選択するチャネル決定器74とを備えている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、無線通信において、端末が複数のチャネルまたは伝送方式を用いることができる無線通信システムに係り、特に、それぞれの端末に適したチャネルまたは伝送方式が割り当てられることによって、システム全体のスループット向上を図る際に用いて好適な無線パケット通信システム及び通信方法に関する。
最近は無線LAN(Local Area Network)などの普及により、オフィス内のネットワークの無線化が進んでいる。また、カフェや駅構内などにおいて、提供範囲は狭いが高速な無線通信環境を提供するサービス、いわゆるホットスポット(登録商標)サービスが広がり始めている。無線LANのような無線通信システムでは、TDMA(Time Division Multiple Access)やCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)などのように、1つのチャネルを端末間で時間的に共有する方式が一般的である。
しかしながら、一つのチャネルにアクセスが集中するような場合、各端末のスループットが下がり、満足なサービスを提供できなくなる。これを防ぐ手段として、アクセスが集中する場所では、無線基地局の数を増加させることなどによってチャネル数を増やし、各チャネル間の負荷分散を行うことによって各端末のスループットが下がることを避けている。
無線基地局間で負荷分散を行う方法としては、特許文献1や特許文献2のような方法がある。特許文献1では、基地局が端末へ、各基地局の端末とのアソシエーション数を報知し、アソシエーション数に余裕があり信号強度が強い基地局に端末が接続する方法が記載されている。特許文献2では、基地局が端末へ、各基地局への端末の接続数を伝達し、最も接続数が少ない基地局へ端末が接続する方法が記載されている。
また、本願発明に係る他の技術(詳細は後述)が非特許文献1及び2に記載されている。
特開2005−12724号公報 特開2005−20566号公報 阪田 徹・飯塚 正孝・溝口 匡人・守倉 正博、「IEEE802.11a準拠高速無線LAN用チップセットの開発」、「NTT R&D」、NTT定期刊行物/(社)電気通信協会発行、2002年7月号、Vol.51 No.7、p.588−595 宗田 悟志ほか、"A New Frequency-domain Link Adaptation Scheme for Broadband OFDM Systems", Vehicular Technology conferences '99-Fall, Vol.1, pp.253-257, 1999(電子情報通信学会技術報告RCS99−171)
特許文献1及び特許文献2に記載の方法の課題を次に挙げる。特許文献1記載の方法の課題は、各基地局のアソシエーション数を基に接続する基地局を選択しているが、アソシエーション済みで通信を行っていない端末がいる可能性があり、効率的な負荷分散とは言えない。特許文献2記載の方法の課題は、接続した基地局とのチャネル状態を考慮しておらず、再送制御などによってスループットが低下する可能性がある。また、基地局へ接続している端末が必ずしも通信を行っているとは限らない。また、両方法ともに、チャネル状態及び通信中の端末数を考慮したスループットを考慮しておらず、効率的な負荷分散とは言えない。
本発明は、上記のような事情を考慮してなされたものであり、無線通信における負荷分散の効率を改善し、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる無線パケット通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、基地局、端末間で複数のチャネルのいずれかを介してパケットを伝送する無線パケット通信システムにおいて、所定期間毎に各チャネルの通信状態を検知する通信状態検知手段と、通信状態検知手段によって検知された各チャネルの通信状態に応じて、新規に通信を開始するチャネルを選択するチャネル選択手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記通信状態検知手段が、各チャネルでの通信に係る数と各通信の伝送速度とを各チャネルの通信状態として検知し、前記チャネル選択手段が、各チャネルでの通信に係る数と各通信の伝送速度とに基づいて各チャネルのスループットを算出し、その算出結果に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記チャネル選択手段が、スループットの算出結果に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する際に、新規に通信を開始すると仮定した場合の2以上のチャネルのスループットを前記スループットの算出結果を用いて推定し、その推定結果に基づいてチャネルの選択を行うことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記チャネル選択手段が、基地局から全端末に対して各チャネルの通信状態を表す情報を周期的に報知する手段と、端末において受信したその情報に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する手段とから構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記通信状態検知手段が、基地局、端末間で送受信されるパケットに含まれる発アドレス又は着アドレスの少なくとも一方に基づいて各通信を識別することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、 前記通信状態検知手段が、複数のタイマを有し、各タイマを各通信に対して割り当てることで所定期間を計測することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記通信状態検知手段及び前記チャネル選択手段の各構成要素の一部又は全部が、基地局、端末、又は、複数の基地局に対して共通に設けられている負荷分散装置のいずれかに分散又は集中して設けられていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記複数チャネルが2つ以上の伝送方式を含むことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、基地局、端末間で複数のチャネルのいずれかを介してパケットを伝送する無線パケット通信方法において、所定期間毎に各チャネルの通信状態を検知する通信状態検知過程と、通信状態検知過程で検知された各チャネルの通信状態に応じて、新規に通信を開始するチャネルを選択するチャネル選択過程とを有すること特徴とする。
この発明によれば、新規通信を開始する端末に対して、通信に係る数(通信中の端末数あるいはセッション数)が少ないチャネルを割り当てることができるため、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。また、伝送速度や通信中の端末数を考慮したスループットを算出し、端末が新規通信を開始した時にスループットが高くなると推定されるチャネルを割り当てることができるため、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施形態1]
図1に本発明の実施の形態で想定した無線通信システムの構成図を示す。図1の無線通信システムは、端末1〜3(T1〜T3)と、ネットワーク10側の無線基地局1〜3(B1〜B3)及び負荷分散装置20より構成される。この無線通信システムでは、基地局・端末間が複数のチャネルのいずれかを介してパケットを伝送する。また、複数のチャネルには伝送速度等が異なる複数の伝送方式が含まれている。無線基地局B1〜B3は、負荷分散装置20とインターネット網30とにそれぞれ接続されている。無線基地局B1〜B3は、それぞれのカバーエリア41、42及び43を互いに重なり合うように有している。また、各端末T1〜T3は、無線基地局B1〜B3のカバーエリア41〜43が重なり合う領域内に位置していて、無線基地局B1〜B3のいずれかと無線リンクL1〜L3が確立されるようになっている。なお、図1では、実線の矢印がアプリケーションデータの流れを示し、破線の矢印が制御用データなどの流れを示している。
図2に図1に示す本実施の形態の端末T1〜T3の構成を示す。端末T1(又はT2若しくはT3、以下、代表して端末T1とする)は、アンテナ51、スイッチ52、負荷分散装置通信インターフェース部53、及びアプリケーションデータ用処理部54を有する。スイッチ51は、通信開始処理を行う時はA側に、通信開始後はB側に切り替えて通信を行う。負荷分散装置通信インターフェース部53は、端末T1が新規通信を行う場合に通信要求用のパケットを生成し、無線リンクL1及び無線基地局B1を通して負荷分散装置20へ伝達する。また、負荷分散装置通信インターフェース部53は、負荷分散装置20から送信されたチャネル番号伝達用パケットの受信処理を行い、通信を行うチャネルを選択する処理を行う。アプリケーションデータ用処理部54は、アプリケーションデータが対象とするアプリケーションに対してそのアプリケーションデータに所定の処理を行った後、処理後のアプリケーションデータを提供する。
図3に本実施の形態の無線基地局B1〜B3の構成を示す。無線基地局B1(又はB2若しくはB3、以下、代表して端末B1とする)はアンテナ61、パケット判別器62、及びインターネット接続処理部63を有する。パケット判別器62は、端末T1から送信されたパケットに対して、端末T1から負荷分散装置20宛て用のパケットとインターネット網30行きのパケットとを判別し、それぞれを負荷分散装置20又はインターネット30へ送る処理を行う。パケット判別器62は、また、負荷分散装置20から端末T1宛てのパケットを端末T1へ送信する。インターネット接続処理部63は、インターネット網30と端末T1間の通信の中継処理を行う。
図4に本実施の形態の負荷分散装置20の構成を示す。負荷分散装置20は、通信監視器71、端末管理テーブル72、チャネル管理テーブル73、チャネル決定器74、及び端末通信インターフェース部75から構成される。
通信監視器71は、各チャネルの通信状態を監視しており、通信中の端末数(あるいは通信セッション数(それらをまとめて通信に係る数とする。))を把握する。通信監視器71は、ネットワーク10・端末T1〜T3間で送受信されるパケットの中の端末T1〜T3からの発アドレス及び端末T1〜T3への着アドレスを識別することで通信中の端末を把握するものであるが、具体的には端末T1〜T3とインターネット網30間で送受信されているパケットをキャプチャしてIP(Internet Protocol)アドレスを認識し、異なったアドレスの数から通信中の端末数を認知する。またチャネル毎に、通信中の端末T1〜T3の端末番号を、アドレスと共に表1に示すような端末管理テーブル72で管理する。なお、端末T1〜T3から送信されたパケットにおいては発アドレス、そして、基地局から送信されたパケットにおいては着アドレスが、端末に割り当てられたアドレスに対応している。したがって、基地局、端末間で送受信されるパケットに含まれる発アドレス又は着アドレスの少なくとも一方を識別することで通信中の端末を識別することが可能である。
Figure 2007074097
表1の端末管理テーブル72には、チャネル番号(「1」、「2」、…)に対応させて、チャネル番号毎に設定された端末番号(「001」、「002」、…)と、各端末に対応するIPアドレス(「10.182.12.1」等)とが登録されている。
通信監視器71は、また、所定の時間を繰り返し計測する複数のタイマからなる通信識別タイマ711を有している。通信監視器71は、端末T1〜T3が通信中であるかどうかを端末毎に認識するため、端末T1〜T3毎に通信識別タイマ711をなす複数のタイマのいずれか1つを割り当てる処理を行う。そして、該タイマ満了までに該端末から送信されたパケットか、該端末宛てのパケットを認識した場合は該タイマをリセットし、該タイマ満了までに該端末発/着のパケットが送受信されなかった該端末に関しては通信終了と判断し、端末管理テーブル72から削除する。このように通信識別タイマ711をなす複数のタイマの1つが、IPアドレス(各通信又は各端末)毎に割り当てられるので、IPアドレス毎に個々のタイミングで通信の経過期間を計測することができる。なお、通信識別タイマ711の各タイマの設定値をあらかじめ各端末T1〜T3と共有しておくことで、通信が意図していないタイミングで切断されてしまうようなことを防止することができる。
また、通信監視器71は、端末管理テーブル72から各チャネルにおいて通信中の端末数を算出し、表2に示すようなチャネル管理テーブル73に書き込む処理を行う。
Figure 2007074097
表2のチャネル管理テーブル73には、チャネル番号(「1」、「2」、…)に対応させて、通信中の端末数(「3」台、「2」台、…)が登録されている。
通信監視器71のフローチャートを図5、図6、及び図7に示す。図5は、通信監視器71による処理の流れを示すフローチャートであり、図6は図5のステップS102のパケット解析処理のフローチャートであり、図7は図5のステップS107及び図6のステップS207のチャネル管理テーブル更新処理のフローチャートである。図5に示すように、通信監視器71は、まず、ネットワーク10・端末T1〜T3間に流れるパケットが検出されているかどうかを判定し(ステップS101)、パケットが検出されている場合にはパケット解析処理を行った後(ステップS102)、端末管理テーブル72に登録されている端末があるか否かを判定する(ステップS103)。
ステップS102のパケット解析処理では、図6に示すように、検出されたパケットをキャプチャし(ステップS201)、そのIPアドレスを取得する(ステップS202)。次に取得したIPアドレスが端末管理テーブル72に登録されているか否かを判定し(ステップS203)、登録済みのIPアドレスであった場合には当該IPアドレスに対応して設定されている通信識別タイマ711のうちの1つのタイマをリセットする(ステップS204)。一方、ステップS203で登録されていないと判定された場合、新規通信端末番号を付加し、IPアドレスと共に端末管理テーブル72に登録する(ステップS205)。次に通信識別タイマ711内に当該端末用のタイマを作成して(すなわち割り当てを行って)、当該タイマに初期値を設定する(ステップS206)。そして、チャネル管理テーブル73の更新処理を行う(ステップS207)。このステップS207のチャネル管理テーブル更新処理では、図7に示すように、端末管理テーブル72から各チャネルにおいて通信中の端末数が取得され(ステップS301)、チャネル管理テーブル73に書き込まれる(ステップS302)。
一方、図5のステップS103で、端末管理テーブル72に登録されている端末があると判定された場合には、通信識別タイマ711の各端末のタイマの値を所定量(例えば「1」)だけ減少させ(ステップS104)、端末が無いと判定された場合にはステップS101へ戻る。ステップS104で各端末のタイマを減少させた場合には、各タイマのうち満了(例えば「0」)となったものがあるか否かを判定する(ステップS105)。満了となったものがあった場合(ステップS105で「yes」)、端末管理テーブル72から該端末の登録情報及び通信識別タイマ711の該端末のタイマを削除し(割り当てを解除し)(ステップS106)、図7に示すチャネル管理テーブル73の更新処理を行う(ステップS107)。一方、満了となったものが無かった場合、並びにステップS106及びS107の処理を行った場合には、ステップS101へ戻る。
また、図4のチャネル決定器74は、端末通信インターフェース部75から送られてくる起動トリガに応じて、チャネル管理テーブル73を参照して通信中の端末が最も少ないチャネルを選択し、選択したチャネル番号を送り返す。端末通信インターフェース部75は、端末T1〜T3から送信される通信要求用パケットを受信する他、チャネル決定器74で選択されたチャネル番号を伝達するため、チャネル番号伝達用パケットを生成し、無線基地局B1〜B3及び無線リンクL1〜L3を通して端末T1〜T3へ送信する。
図1及び図2〜図4に構成を示した本実施の形態の無線通信システムのフローチャートを図8に示す。以下、図8を参照して、新規端末の通信開始処理例を説明する。無線基地局数を3とし、それぞれ1つずつ無線チャネルを有し、それぞれのチャネル番号を1〜3とする。それぞれのチャネルにはそれぞれ3台、2台、3台の端末が通信中であるものとし、負荷分散装置20中の端末管理テーブル72及びチャネル管理テーブル72に、表1及び表2に示すような登録がなされている。
まず、新規通信を開始する端末(例えばT1)は、スイッチ52をA側にし、負荷分散装置通信インターフェース部53を介して負荷分散装置20へ通信要求を行う(ステップS401)。負荷分散装置20は、端末通信インターフェース部75において通信要求を受けとり、チャネル決定器74を起動させる(ステップS402)。チャネル決定器74はチャネル管理テーブル73(表2)を参照し、最も通信中の端末が少ないチャネル番号2を選択する(ステップS403〜S404)。選択したチャネル番号を、端末通信インターフェース部75を介して端末(T1)へ伝達する(ステップS405)。ここで端末管理テーブル72とチャネル管理テーブル73が更新される(ステップS406)。
端末(T1)は、負荷分散装置通信インターフェース部53において指定されたチャネル番号を受け取り(ステップS407)、このチャネルを用いて通信を開始する(ステップS408)。端末(T1)は、スイッチ52をB側へ切り替えて、インターネット網30へ接続する。なお、端末(T1)が通信識別タイマ711内の当該端末に割り当てられたタイマ満了までにパケットを送受信しなかった場合は、最初から通信開始処理を再度行うことになる。
以上のように本実施の形態は、所定期間毎に各チャネルの通信状態を検知し、その検知された各チャネルの通信状態に応じて、新規に通信を開始するチャネルが選択されるようになっている。したがって、実際に通信を行っている端末に応じた効率的な負荷分散を行うことができる。
[実施形態2]
次に、本発明の他の実施の形態について、図9〜図12を参照して説明する。本実施の形態における無線通信システムの構成は、図1と同様である。ただし、本実施の形態において図1の端末1〜3(T1〜T3)、無線基地局1〜3(B1〜B3)及び負荷分散装置20に対応する各構成には、異なる参照符号を用いている。すなわち、端末T1(〜T3)を端末T1a(〜T3a)として、無線基地局B1〜B3を無線基地局B1a〜B3aとして、そして、負荷分散装置20を負荷分散装置20aとして示している。
また、各図において、図1〜図4に示したものと同一の構成には同一の参照符号をつけ、対応する構成には末尾に英字「a」を付加した参照符号を付けている。
図9に本実施の形態の端末T1aの構成例を示す。端末T1aは、アンテナ51、スイッチ52、負荷分散装置通信インターフェース部53、チャネル決定器55、アプリケーションデータ用処理部54を有する。チャネル決定器55は、本実施形態で新たに設けられた構成であり、負荷分散装置20aから各基地局B1a〜B3aを介して送信されたビーコンを受信することによって得られた各チャネルの通信中の端末数から、通信中の端末が最も少ないチャネルを選択する。負荷分散装置通信インターフェース部53は、負荷分散装置20aから送信されたビーコンから、各チャネルの通信中の端末数を取得する処理を行う。以上の構成によって、本実施の形態では、チャネルを選択する際に、基地局から全端末に対して各チャネルの通信状態を表す情報を周期的に報知し、これを端末において受信し、その受信した情報に基づいて所定の処理を行って新規に通信を開始するチャネルを選択するようになっている。
一方、ネットワーク10側は、無線基地局B1a〜B3a及び負荷分散装置20aから構成される。図10に本実施の形態の無線基地局B1aの構成を示す。無線基地局B1aは、アンテナ61、ビーコン送信器64、インターネット接続処理部63を有する。ビーコン送信器64は、本実施形態で新たに設けられた構成であり、負荷分散装置20aから送られてきた各チャネルの通信中の端末数の情報をビーコンに格納し、周期的に端末T1a〜T3aに向けて報知する。
図11に本実施の形態の負荷分散装置20aの構成を示す。負荷分散装置20aは、通信監視器71、端末管理テーブル72、チャネル管理テーブル73、及び端末通信インターフェース部75aから構成される。通信監視器71の動作は実施形態1と同じである。端末通信インターフェース部75aは、チャネル管理テーブル73から各チャネルにおいて通信中の端末数を読み出し、無線基地局B1a等へ送る。
本実施の形態の無線通信のフローチャートを図12に示す。以下に、新規端末の通信開始処理を示す。無線基地局数を3とし、それぞれのチャネル番号を1〜3とする。それぞれのチャネルにはそれぞれ2台、3台、1台の端末が通信中であるものとする。負荷分散装置20a中の端末管理テーブル72及びチャネル管理テーブル73には、表3及び表4に示すような登録がなされている。
Figure 2007074097
Figure 2007074097
まず、負荷分散装置20aは、端末通信インターフェース部75aにおいてチャネル管理テーブル73から各チャネルにおいて通信中の端末数を読み出し、無線基地局B1a〜B3aへ伝達する(ステップS501)。無線基地局B1a〜B3aは、ビーコンを使って、各チャネルにおいて通信中の端末数の情報を端末T1a(〜T3a)に報知する(ステップS502)。
端末T1aは、ビーコンを受信し、各チャネルにおいて通信中の端末数を把握する(ステップS503)。チャネル決定器55は、この例では、最も通信中の端末が少ないチャネル番号3を選択し、このチャネルを用いて通信を開始する(ステップS504)。
[実施形態3]
次に、図13〜図17を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。本実施の形態における無線通信システムの構成は、図1と同様である。ただし、本実施の形態において図1の無線基地局1〜3(B1〜B3)及び負荷分散装置20に対応する各構成には、異なる参照符号を用いている。すなわち、無線基地局B1〜B3を無線基地局B1b〜B3bとして、そして、負荷分散装置20を負荷分散装置20bとして示している。また、各図において、図1〜図4及び図9〜図11に示したものと同一の構成には同一の参照符号をつけ、対応する構成には末尾に英字「b」を付加した参照符号をつけている。
端末T1〜T3の構成は図2(実施形態1)と同様である。但し、負荷分散装置通信インターフェース53(図2参照)は、負荷分散装置20bとのパケットの送受信の他、参照信号を無線基地局B1b〜B3bへ送信する機能を有していることとする。
ネットワーク10側の無線基地局B1bの構成を図13に示す。無線基地局B1bは、アンテナ61、受信強度観測器65、パケット判別器66、インターネット接続処理部63を有する。受信強度観測器65は、端末T1〜T3から送信される参照信号を受信して受信強度を観測する。パケット判別器62は、端末T1から送信されたパケットに対して、端末T1から負荷分散装置20宛て用のパケットとインターネット網30行きのパケットとを判別し、それぞれを負荷分散装置20又はインターネット30へ送る処理を行う。
図14に本実施の形態の負荷分散装置20bの構成を示す。負荷分散装置20bは、通信監視器71、伝送速度読み出し器76、受信強度・伝送速度対応テーブル77、端末管理テーブル72b、チャネル管理テーブル73b、スループット算出器78、チャネル決定器74、端末通信インターフェース部75から構成される。
通信監視器71は、実施形態1に示したものと同様である。伝送速度読み出し器76は、表5に示す受信強度・伝送速度対応テーブル77から観測した受信強度に対応した伝送速度を読み出すとともに、端末管理テーブル72bへアドレスを照会して参照信号を送信した端末を認識する。
受信強度・伝送速度対応テーブル77は、表5に示すように、受信強度と伝送速度との対応関係を一覧として表すものであり、受信強度と伝送速度との対応関係は計算によってあるいは実測結果に基づいて設定されている。端末管理テーブル72bは、表6に示すように、実施形態1の端末管理テーブル72に対して伝送速度の要素が追加されている。チャネル管理テーブル73bは、表7に示すように、実施形態1のチャネル管理テーブル73に対して各チャネルのスループットの要素が追加されている。
Figure 2007074097
Figure 2007074097
Figure 2007074097
スループット算出器78は、チャネル管理テーブル73bから各チャネルにおいて通信中の端末数、端末管理テーブル72bから通信中の端末の伝送速度を読み出し、これらの情報と、伝送速度読み出し器76から伝達されてくる新規通信開始端末の各チャネルにおける伝送速度の情報から、各チャネルにおけるスループットを算出する。
チャネル番号kにおける端末番号mの端末のスループットTk(m)の導出式を(1)式に示す。
Tk(m)=Rk(m)/Nk …(1)
ここで、Rk(m)はチャネル番号kにおける端末の伝送速度、Nkはチャネル番号kで通信中の端末数である。チャネル番号kにおいて通信中のn個の端末に対して端末番号が1〜nまで割り当てられている場合の、チャネル番号kにおける全端末のスループットの合計STkは(2)式で書ける。
STk=Tk(1)+Tk(2)+…+Tk(n) …(2)
算出された全端末のスループットの合計値は、表7に示すチャネル管理テーブル73bに、チャネル毎に通信中の端末数と共に格納される。
また、スループット算出器78は、新規通信を開始する端末を1台追加した場合の各チャネルにおける予想スループットを次のようにして算出する。チャネル番号kにおける端末番号mの予想スループットT'k(m)の導出式を(3)式に示す。
T'k(m)=Rk(m)/((Nk)+1) …(3)
また、チャネル番号kにおける新規通信開始端末の予想スループットをT'k(new)とすると、チャネル番号kにおける全端末の予想スループットの合計ST'kは(4)式で書ける。
ST'k=T'k(1)+T'k(2)+…+T'k(n)+ T'k(new) …(4)
チャネル決定器74は、全チャネルのSTkとST'kの差を算出し、新規通信する端末をチャネルに割り当てた際に、最もST'kが増加するか、もしくは全ST'kが減少した時は最も減少量が小さいチャネルを決定する。そしてその後、端末管理テーブル72b及びチャネル管理テーブル73bを更新する。
端末通信インターフェース部75は、端末から伝達される通信要求用パケットを受信する。また、無線基地局B1b〜B3b及び無線リンクL1〜L3を通して端末T1〜T3へチャネル番号伝達用パケットを送信する。
本実施形態におけるシステム全体の処理の流れを表すフローチャートを図15、図16、図17に示す。以下に、これらのフローチャートを参照して、新規端末の通信開始処理を説明する。無線基地局数を3とし、それぞれのチャネル番号を1〜3とする。IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11aに基づいて、チャネルの伝送速度はチャネル状況に応じて6Mbit/s、12Mbit/s、24Mbit/sから選択されるものとする。それぞれのチャネルにはそれぞれ2台、2台、3台の端末が通信中であるものとし、負荷分散装置20b中の端末管理テーブル72bに、表6に示すように登録されている。
各チャネルのスループットの合計は、
ST1=6/2+12/2=3+6=9[Mbit/s]、
ST2=12/2+12/2=6+6=12[Mbit/s]、
ST3=6/3+12/3+24/3=2+4+8=14[Mbit/s]
とあらかじめ算出されており(算出方法については段落0073に記述する)、負荷分散装置20b中のチャネル管理テーブル73bに、表7に示すように格納されている。
まず、端末(ここでは端末T1とする。)は通信要求を行なう(図15のステップS601)。次に参照信号を全ての無線基地局B1b〜B3bへ送信する(図15のステップS602)。無線基地局B1b〜B3bは、受信強度観測器65において受信した参照信号の受信強度を観測する。また、パケット判別器66においてIPアドレスを解析して新規通信端末を認識する。観測した受信強度をIPアドレスとともに、負荷分散装置20bへ伝達され、負荷分散装置20bにおいてそれらが取得される(図16のステップS701)。
次に、負荷分散装置20bにおいて、伝送速度読み出し器76は、伝達された受信強度から伝送速度を導出する(ステップS702)。例えば、チャネル番号1の受信強度が−93dBm、チャネル番号2の受信強度が−82dBm、チャネル番号3の受信強度が−88dBmであるとする。この場合、受信強度・伝送速度対応テーブル77(表5)から、それぞれの伝送速度は6Mbit/s、24Mbit/s、12Mbit/sとなる。これらの伝送速度の情報は、スループット算出器78へ伝達される。
次に、スループット算出器78は、チャネル管理テーブル73bから各チャネルで通信中の端末数を取得するとともに、端末管理テーブル72bから各端末の伝送速度を取得する(ステップS703)。次に、各チャネルの通信中の端末数と各端末の伝送速度から現在通信中の端末のスループットを算出する(ステップS704)。そして、現在の合計スループットを算出する(ステップS705)。ただし、これらの値は、事前に算出が可能であり、異なるタイミングで算出しておいて、チャネル管理テーブル73bに格納しておくことができる。
次に、スループット算出器78は上記の情報に基づいて、各チャネルにおける新規通信端末の予想スループットT1(new)、T2(new)、T3(new)を算出する(ステップS706)。
T1(new)=6/3=2[Mbit/s]、
T2(new)=24/3=8[Mbit/s]、
T3(new)=12/4=3[Mbit/s]
次に、チャネル管理テーブル73bから、各端末の伝送速度を取得し、各チャネルにおける通信中の端末の予想スループットを計算し、予想スループットの合計を計算する(ステップS707)。
ST'1=6/3+12/3+2=8[Mbit/s]、
ST'2=12/3+12/3+8=16[Mbit/s]、
ST'3=6/4+12/4+24/4+3=13.5[Mbit/s]
計算後、チャネル管理テーブルに格納されているST1、ST2、ST3を読み出して、チャネル決定器74へ伝達する。チャネル決定器74はST1、ST2、ST3とST'1、ST'2、ST'3を比較する。
この場合、新規通信端末はチャネル番号2へ割り当てた方が予想スループットは大きくなるため、チャネル番号2を新規通信端末のチャネルと決定する(ステップS708)。端末通信インターフェース75を介して新規通信端末(T1)へチャネル番号2を伝達し(ステップS709)、その後、端末管理テーブル72b及びチャネル管理テーブル73bを更新する(ステップS710)。
端末(T1)は該チャネル番号を受信し(図17のステップS801)、チャネル番号2で通信を開始する(ステップS802)。
以上のように本実施の形態は、各チャネルで通信中の端末数(通信に係る数)と各通信の伝送速度とを各チャネルの通信状態として検知し、各チャネルで通信中の端末の数と各通信の伝送速度とに基づいて各チャネルのスループットを算出し、その算出結果に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択するようになっている。さらに本実施の形態では、そのスループットの算出結果に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する際に、新規に通信を開始すると仮定した場合の2以上のチャネルのスループットをスループットの算出結果を用いて推定(予想)し、その推定結果に基づいてチャネルの選択を行うようになっている。
[実施形態4]
次に、図18〜図23を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。本実施の形態における無線通信システムの構成は、図1と同様である。ただし、本実施の形態において図1の端末1〜3(T1〜T3)及び負荷分散装置20に対応する各構成には、異なる参照符号を用いている。すなわち、端末T1(〜T3)を無線基地局T1c(〜T3c)として、そして、負荷分散装置20を負荷分散装置20cとして示している。また、各図において、図1〜図4、図9〜図11及び図13〜図14に示したものと同一の構成には同一の参照符号をつけ、対応する構成には末尾に英字「c」を付加した参照符号をつけている。
図18は基地局B1〜B3の構成を示す図である。この図は図3(実施形態1)とほぼ同様であるが、基地局B1〜B3はさらに図10を参照して説明したビーコン送信器64(実施形態2)をそれぞれが有しているものとする。
図19に本実施形態の端末T1cの構成を示す。端末T1cは、アンテナ51、スイッチ52c、受信強度観測器56、伝送速度読み出し器57、受信強度・伝送速度対応テーブル58、負荷分散装置通信インターフェース部59、アプリケーションデータ処理部54より構成される。受信強度観測器56は、基地局B1〜B3から放出されるビーコンを受信して受信強度を観測する。伝送速度読み出し器57は、表5及び図14を参照して説明した受信強度・伝送速度対応テーブル77と同様に構成されている受信強度・伝送速度対応テーブル58から、観測した受信強度に対応した伝送速度を読み出す。負荷分散装置通信インターフェース部59は、読み出した伝送速度の情報を含んだ通信要求用パケットを、無線リンクL1〜L3及び無線基地局B1〜B3を通して負荷分散装置20cへ伝達する。また、負荷分散装置20cから送信されたチャネル番号伝達用パケットを受信する処理を行う。
一方、ネットワーク10側は、無線基地局B1〜B3及び負荷分散装置20cから構成される。図20に本実施形態の負荷分散装置20cの構成を示す。負荷分散装置20cは、通信監視器71、端末管理テーブル72b、チャネル管理テーブル73b、スループット算出器78、チャネル決定器74、端末通信インターフェース部75から構成される。通信監視器71は、実施形態1に示したものと同様である。また、スループット算出器78、チャネル決定器74は実施形態3に示したものと同様である。端末通信インターフェース部75は、端末T1cから送信される通信要求用パケットを受信する。また、無線リンクL1〜L3及び無線基地局B1〜B3を通して端末へチャネル番号伝達用パケットを送信する。
本実施形態におけるシステム全体の処理の流れを表すフローチャートを図21、図22、図23に示す。以下に、新規端末の通信開始処理を示す。無線基地局数を3とし、それぞれのチャネル番号を1〜3とする。IEEE802.11aに基づいて、チャネルの伝送速度はチャネル状況に応じて、6Mbit/s、12Mbit/s、24Mbit/sから選択されるものとする。それぞれのチャネルにはそれぞれ2台、2台、3台の端末が通信中であるものとし、負荷分散装置20c中の端末管理テーブル72bに、表8に示すように登録されている。
Figure 2007074097
各チャネルのスループットの合計は、
ST1=6/2+6/2=3+3=6[Mbit/s]、
ST2=12/2+6/2=6+3=9[Mbit/s]、
ST3=12/3+12/3+24/3=4+4+8=16[Mbit/s]
とあらかじめ算出されており(算出方法については段落0092に記述する)、負荷分散装置20c中のチャネル管理テーブル73bに、表9に示すように格納されている。
Figure 2007074097
まず、端末T1cは全チャネルに接続し、ビーコン受信を行い、受信したビーコンから、それぞれのチャネルの受信強度を観測する(図21のステップS901)。チャネル番号1の受信強度が−93dBm、チャネル番号2の受信強度が−82dBm、チャネル番号3の受信強度が−84dBmとすると、受信強度・伝送速度対応テーブル58(表5参照)からそれぞれの伝送速度は6Mbit/s、24Mbit/s、24Mbit/sとなる。
次に、これらの伝送速度の情報を、通信要求と共に無線リンクL1〜L3を介してネットワーク10側の負荷分散装置20cへ伝達され(ステップS903)、負荷分散装置20cにおいてそれらが取得される(図22ステップS1001)。
次に、スループット算出器78は、チャネル管理テーブル73bから各チャネルで通信中の端末数を取得するとともに、端末管理テーブル72bから各端末の伝送速度を取得する(ステップS1002)。次に、各チャネルの通信中の端末数と各端末の伝送速度から現在通信中の端末のスループットを算出する(ステップS1003)。そして、現在の合計スループットを算出する(ステップS1004)。ただし、これらの値は、事前に算出が可能であり、異なるタイミングで算出しておいて、チャネル管理テーブル73bに格納しておくことができる。
負荷分散装置20cでは、これらの情報に基づいて、各チャネルにおける新規通信端末の予想スループットT1(new)、T2(new)、T3(new)を算出する(ステップS1005)。
T1(new)=6/3=2[Mbit/s]、
T2(new)=24/3=8[Mbit/s]、
T3(new)=24/4=6[Mbit/s]
次に、通信中の端末の予想スループットを計算し、予想スループットの合計を計算する(ステップS1006)。
ST'1=6/3+6/3+2=6[Mbit/s]、
ST'2=12/3+6/3+8=14[Mbit/s]、
ST'3=12/4+12/4+24/4+6=18[Mbit/s]
したがって、この例では、新規通信端末はチャネル番号2へ割り当てた方が予想スループットは大きくなるため、端末T1cに対してチャネル番号2を伝達する(ステップS1007〜S1008)。その後、負荷分散装置20cは、端末管理テーブル72b及びチャネル管理テーブル73bを更新する(ステップS1009)。
端末T1cはチャネル番号を受信し(図23のステップS1101)、チャネル番号2で通信を開始する(ステップS1102)。
[実施形態5]
次に、図24〜図26を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。本実施の形態における無線通信システムの構成は、図1と同様である。ただし、本実施の形態において図1の端末1〜3(T1〜T3)に対応する各構成には、異なる参照符号を用いている。すなわち、端末T1(〜T3)を無線基地局T1d(〜T3d)として示している。また、各図において、図1〜図4、図9〜図11、図13〜図14及び図18〜図20に示したものと同一の構成には同一の参照符号をつけ、対応する構成には末尾に英字「d」を付加した参照符号をつけている。
ネットワーク10側は、無線基地局B1a〜B3a及び負荷分散装置20aから構成される。無線基地局B1a〜B3aの構成は図10(実施形態2)と同様である。負荷分散装置20aの構成は図11(実施形態2)と同様である。
図24に本実施形態の端末T1dを示す。端末T1dは、アンテナ51、スイッチ52d、受信強度観測器56、伝送速度読み出し器57、受信強度・伝送速度対応テーブル58、スループット算出器81、チャネル決定器82、負荷分散装置通信インターフェース部59d、アプリケーションデータ処理部54より構成される。受信強度観測器56、伝送速度読み出し器57の動作は、図19(実施形態4)に示したものと同様である。
また、負荷分散装置通信インターフェース部59dの動作は、実施形態2に示した負荷分散装置通信インターフェース部59と同様である。スループット算出器81は、ビーコンを受信することによって得られた各チャネルの通信中の端末数と、受信強度から導出した伝送速度から、自端末が追加された場合の各チャネルにおける予想スループットを算出する。予想スループットの導出は(3)式に従う。但し、自端末の予想スループットのみ算出する。
チャネル決定器82は、算出した各チャネルのスループットから、自端末が通信開始した際に自端末の予想スループットが大きくなり、かつ、他の通信中の端末が少ないチャネルを選択する。
本実施形態におけるシステム全体の処理の流れを表すフローチャートを図25、図26に示す。以下に、新規端末の通信開始処理を示す。無線基地局数を3とし、それぞれのチャネル番号を1〜3とする。IEEE802.11aに基づいて、チャネルの伝送速度はチャネル状況に応じて6Mbit/s、12Mbit/s、24Mbit/sから選択されるものとする。それぞれのチャネルにはそれぞれ2台、3台、1台の端末が通信中であるものとし、負荷分散装置20a(図11)中の端末管理テーブル72及びチャネル管理テーブル73に、表10及び表11に示すように登録されている。
Figure 2007074097
Figure 2007074097
まず、負荷分散装置20aは、端末通信インターフェース部75aにおいて、チャネル管理テーブル72から各チャネルにおいて通信中の端末数を読み出し(図25のステップS1201)、無線基地局B1a〜B3aへ伝達する。無線基地局B1a〜B3aは、ビーコンを使って該情報を端末T1dに報知する(ステップS1202)。
端末T1dは、ビーコンを受信し、各チャネルにおいて通信中の端末数を把握する(図26のステップS1301)。さらに、端末T1dは全チャネルのビーコン受信を行い、それぞれの受信強度を観測する(ステップS1302)。チャネル番号1の受信強度が−91dBm、チャネル番号2の受信強度が−84dBm、チャネル番号3の受信強度が−88dBmとすると、表5の受信強度・伝送速度対応テーブル58からそれぞれの伝送速度は6Mbit/s、24Mbit/s、12Mbit/sとなる(ステップS1303)。次に、各チャネルにおける自端末の予想スループットT1(new)、T2(new)、T3(new)を算出する(ステップS1304)。
T1(new)=6/3=2[Mbit/s]、
T2(new)=24/4=6[Mbit/s]、
T3(new)=12/2=6[Mbit/s]
したがって、この場合、チャネル2及びチャネル3が、予想スループットが大きくなる。このうち、通信中の他の端末の数が少ないチャネルはチャネル番号3であるため、チャネル番号3で通信を開始する(ステップS1305)。
上述したように、本発明の各実施形態によれば、新規通信を開始する端末に対して、実際に通信中の端末が少ないチャネルを割り当てることができるため、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。
また、チャネル状態及び通信中の端末数を考慮したスループットを算出し、端末が新規通信を開始した時に予想スループットが高くなるチャネルを割り当てることができるため、無線通信システム全体のスループットを向上させることができる。
さらに、負荷分散装置がビーコンを用いて各チャネルの通信中の端末数情報をブロードキャストすることで、端末で使用チャネルを決定できるので、端末から負荷分散装置へ情報伝達を行う必要が無く、無線リンク区間における負荷分散装置と端末間の通信量を減らすことができる。これは、新規通信を開始する端末が多く発生し通信開始・負荷分散処理が頻繁に発生する場合や、端末における各チャネルの伝送速度が変化しチャネルの再割り当て・負荷分散処理が頻繁に行われる場合に、該処理による無線リンク中の時間占有を軽減することができる。
また、本発明は、端末が複数のチャネルを用いることができる無線通信システムにおいて、通信中の端末を識別し、新規通信を開始する端末が、通信中の端末が最も少ないチャネルを用いて通信を開始するので、端末数が少ないほど、端末がチャネルを占有できる時間が増加し、スループットが向上することになる。
また、チャネル状態及び通信中の端末数を考慮したスループットを算出し、複数のチャネル間で効率良く負荷分散を行うために、端末が通信を開始する前に、各チャネルの状態(伝送速度等)と、各チャネルにおいて通信中の端末数を把握し、これらの情報からスループットを算出する。一般に、受信強度が大きくなるほどチャネル状態が良くなって伝送速度が上がり、スループットが上がる。例えば、非特許文献1に受信電力レベルによるUDP(User Datagram Protocol)スループットが記載されている。また、非特許文献2に搬送波対雑音電力に対する平均伝送速度が記載されている。これによれば、チャネル状態が良くなる程、伝送速度が上がることを示している。また、先に述べたように、端末数が少ないほど、端末がチャネルを占有できる時間が増加し、スループットが上がる。したがって、端末が通信を開始した時に、チャネル状態及び通信中の端末数から予想スループットを算出し、最もスループットが高くなるチャネルに端末が接続して通信を開始することで、最適な負荷分散を行うことができるようになる。
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限らず、各構成を統合したり、あるいは分割したり、さらに一部の構成を冗長に設けることなどが可能である。例えば、負荷分散装置と一部の基地局を統合して構成したり、一部のテーブルを端末と負荷分散装置や基地局に分散して配置したり、あるいは各テーブルを1つのデータベースとして統合して設けるようにしたり、あるいは各テーブルを各構成に重複して設けるようにしたりすることが可能である。すなわち、本発明においては、通信状態検知するための手段及びチャネルを選択するための手段の各構成要素の一部又は全部を、基地局、端末、又は、複数の基地局に対して共通に設けられている負荷分散装置、のいずれかに分散又は集中して設けることが可能である。
また、各実施の形態の構成と特許請求の範囲に記載した構成との対応関係は次のとおりである。「所定期間毎に各チャネルの通信状態を検知する通信状態検知手段」は、図4等に示す通信監視器71に対応する。ここで各チャネルの通信状態とは、各チャネルで通信中の端末数、受信強度、伝送速度、スループットなどである。「通信状態検知手段によって検知された各チャネルの通信状態に応じて、新規に通信を開始するチャネルを選択するチャネル選択手段」は、図4等に示すチャネル決定器74、図9に示すチャネル決定器55、図24に示すチャネル決定器82に対応する。
「通信状態検知手段が、各チャネルでの通信に係る数と各通信の伝送速度とを各チャネルの通信状態として検知」する構成は、図16のステップS701〜S702の処理に対応するものであり、この場合、「通信状態検知手段」には、通信監視器71のほか、図14等の伝送速度読み出し器76等の構成が含まれている。また、「通信に係る数」とは、通信中の端末の数、あるいは通信セッション数を意味している。そして、「チャネル選択手段が、各チャネルでの通信に係る数と各通信の伝送速度とに基づいて各チャネルのスループットを算出し、その算出結果に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する」構成は、図16のステップS705の処理等に対応するものであり、「チャネル選択手段」には、チャネル決定器74のほか、図14のスループット算出器78等の構成が含まれている。
「チャネル選択手段が、スループットの算出結果に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する際に、新規に通信を開始すると仮定した場合の2以上のチャネルのスループットをスループットの算出結果を用いて推定し、その推定結果に基づいてチャネルの選択を行う」構成は、図16のステップS706の処理等に対応するものであり、「チャネル選択手段」には、チャネル決定器74のほか、図14のスループット算出器78等の構成が含まれている。
「チャネル選択手段が、基地局から全端末に対して各チャネルの通信状態を表す情報を周期的に報知する手段と、端末において受信したその情報に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する手段」は、図10のビーコン送信器64、図9のチャネル決定器55等に対応している。
「通信状態検知手段が、基地局、端末間で送受信されるパケットに含まれる発アドレス又は着アドレスの少なくとも一方に基づいて各通信を識別する」点は、図6のステップS201〜S205の処理等に対応している。「通信状態検知手段が、複数のタイマを有し、各タイマを各通信に対して割り当てることで所定期間を計測する」点は、図6のステップS206の処理等に対応している。「通信状態検知手段及びチャネル選択手段の各構成要素の一部又は全部が、基地局、端末、又は、複数の基地局に対して共通に設けられている負荷分散装置のいずれかに分散又は集中して設けられている」点は、各構成要素の配置が異なる実施形態1〜実施形態5の構成を表すものである。
「複数チャネルが2つ以上の伝送方式を含む」点は、各チャネルで伝送速度が異なる伝送方式を選択可能であることに対応している。
また、本発明の特徴は、次のような態様としてとらえることができる。すなわち、第1の態様は、基地局・端末間が複数のチャネルのいずれかを介してパケットを伝送する無線パケット通信システムにおいて、通信を行うチャネルを選択するチャネル選択手段と、基地局においてネットワーク・端末間で送受信されるパケットの中の端末からの発アドレス及び端末への着アドレスを識別するアドレス識別手段と、所定の時間を繰り返し計測するタイマ手段と、前期所定時間内に識別された発アドレス及び/または着アドレスの数をチャネル毎に計数するアドレス計数手段を備え、チャネル選択手段はチャネル毎に計数された発アドレス数及び/または着アドレス数が最も少ないチャネルを選択することを特徴とする無線パケット通信システムである。
第2の態様は、第1の態様の無線パケット通信システムにおいて、基地局がチャネル選択手段を備え、端末から基地局へ通信開始要求を伝送する手段と、通信開始を要求した端末に対し、チャネル選択手段において選択したチャネルを伝達する手段を備え、端末では伝達されたチャネルを用いて通信を開始することを特徴とするものである。第3の態様は、第1の態様の無線パケット通信システムにおいて、端末がチャネル選択手段を備え、基地局から発アドレス及び/または着アドレス数を端末へ伝達する手段を備えることを特徴とするものである。
第4の態様は、基地局・端末間か複数のチャネルのいずれかを介してパケットを伝送する無線パケット通信システムにおいて、通信を行うチャネルを選択するチャネル選択手段と、基地局においてネットワーク・端末間で送受信されるパケットの中の端末からの発アドレス及び端末への着アドレスを識別するアドレス識別手段と、所定の時間を繰り返し計測するタイマ手段と、所定時間内に識別された発アドレス及び/または着アドレスの数をチャネル毎に計数するアドレス計数手段と、複数のチャネルのうち2以上のチャネルの伝送速度を推定する伝送速度推定手段と、推定された伝送速度とアドレス計数手段において計数されたアドレス数から基地局・端末間のスループットを推定するスループット推定手段を備え、チャネル選択手段は、チャネル毎に推定したスループットが最も大きくなるチャネルを選択することを特徴とする無線パケット通信システムである。
第5の態様は、第4の態様の無線パケット通信システムにおいて、基地局がチャネル選択手段を備え、端末から基地局へ通信開始要求を伝送する手段と、通信開始を要求した端末に対し、チャネル選択手段において選択したチャネルを伝達する手段を備え、端末では伝達されたチャネルを用いて通信を開始することを特徴とするものである。第6の態様は、第5の態様の無線パケット通信システムにおいて、端末において伝送速度推定手段と、推定した伝送速度を基地局へ伝達する手段を備えることを特徴とするものである。第7の態様は、第4の態様の無線パケット通信システムにおいて、端末が伝送速度推定手段と、チャネル選択手段を備え、基地局から発アドレス及び/または着アドレス数を端末へ伝達する手段を備えることを特徴とするものである。
第8の態様は、第3の態様又は第7の態様の基地局から発アドレス及び/または着アドレス数を端末へ伝達する手段が、全端末に対して周期的に報知することを特徴とするものである。第9の態様は、第3の態様又は第7の態様の無線パケット通信システムにおいて、端末から基地局へ通信開始要求を伝送する手段を備え、基地局から発アドレス及び/または着アドレス数を端末へ伝達する手段は、通信開始を要求した端末に対して発アドレス及び/または着アドレス数を端末へ伝達することを特徴とするものである。
そして、これらの第1〜第9の態様における複数チャネルは、2つ以上の伝送方式を含むことを特徴とするものとすることができる。
また本実施形態によるチャネルの選択では、通信の開始時に行なっているが、通信の途中でこれらのチャネルの選択の処理を行なうことで、通信中に通信特性が変化した場合でも最適なチャネルの選択ができるようにしてもよい。
本発明の無線パケット通信システムを示すシステム図である。 図1の端末T1〜T3の構成例を示すブロック図である。 図1の基地局B1〜B3の構成例を示すブロック図である。 図1の負荷分散装置20の構成例を示すブロック図である。 図4の通信監視器71の処理を示すフローチャートである。 図5のパケット解析処理S102を示すフローチャートである。 図5又は図6のチャネル管理テーブル更新処理S107又はS207を示すフローチャートである。 図1の無線パケット通信システム(実施形態1)の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2における端末T1a〜T3aの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2における基地局B1a〜B3aの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2における負荷分散装置20aの構成を示すブロック図である。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態2)の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3における基地局B1b〜B3bの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3における負荷分散装置20bの構成を示すブロック図である。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態3)の処理を図16及び図17と共に示すフローチャートである。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態3)の処理を図15及び図17と共に示すフローチャートである。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態3)の処理を図15及び図16と共に示すフローチャートである。 本発明の実施形態4における基地局B1〜B3の構成を示す図である。 本発明の実施形態4における端末T1c〜T3cの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態4における負荷分散装置20cの構成を示すブロック図である。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態4)の処理を図22及び図23と共に示すフローチャートである。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態4)の処理を図21及び図23と共に示すフローチャートである。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態4)の処理を図21及び図22と共に示すフローチャートである。 本発明の実施形態5における端末T1d〜T3dの構成を示すブロック図である。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態5)の処理を図26と共に示すフローチャートである。 本発明の無線パケット通信システム(実施形態5)の処理を図25と共に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ネットワーク
20、20a、20b、20c 負荷分散装置
30 インターネット
T1〜T3、T1a〜T3a、T1c〜T3c、T1d〜T3d 端末
B1〜B3、B1a〜B3a、B1b〜B3b 基地局
71 通信監視器
711 通信識別タイマ
72、72b 端末管理テーブル
73、73b チャネル管理テーブル
74、55、82 チャネル決定器
77、58 受信強度・伝送速度対応テーブル
78、81 スループット算出器

Claims (9)

  1. 基地局、端末間で複数のチャネルのいずれかを介してパケットを伝送する無線パケット通信システムにおいて、
    所定期間毎に各チャネルの通信状態を検知する通信状態検知手段と、
    通信状態検知手段によって検知された各チャネルの通信状態に応じて、新規に通信を開始するチャネルを選択するチャネル選択手段と
    を備えたことを特徴とする無線パケット通信システム。
  2. 前記通信状態検知手段が、各チャネルでの通信に係る数と各通信の伝送速度とを各チャネルの通信状態として検知し、
    前記チャネル選択手段が、各チャネルでの通信に係る数と各通信の伝送速度とに基づいて各チャネルのスループットを算出し、その算出結果に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線パケット通信システム。
  3. 前記チャネル選択手段が、スループットの算出結果に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する際に、新規に通信を開始すると仮定した場合の2以上のチャネルのスループットを前記スループットの算出結果を用いて推定し、その推定結果に基づいてチャネルの選択を行う
    ことを特徴とする請求項2記載の無線パケット通信システム。
  4. 前記チャネル選択手段が、基地局から全端末に対して各チャネルの通信状態を表す情報を周期的に報知する手段と、端末において受信したその情報に基づいて新規に通信を開始するチャネルを選択する手段とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線パケット通信システム。
  5. 前記通信状態検知手段が、基地局、端末間で送受信されるパケットに含まれる発アドレス又は着アドレスの少なくとも一方に基づいて各通信を識別する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線パケット通信システム。
  6. 前記通信状態検知手段が、複数のタイマを有し、各タイマを各通信に対して割り当てることで所定期間を計測する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線パケット通信システム。
  7. 前記通信状態検知手段及び前記チャネル選択手段の各構成要素の一部又は全部が、基地局、端末、又は、複数の基地局に対して共通に設けられている負荷分散装置のいずれかに分散又は集中して設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の無線パケット通信システム。
  8. 前記複数チャネルが、2つ以上の伝送方式を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線パケット通信システム。
  9. 基地局、端末間で複数のチャネルのいずれかを介してパケットを伝送する無線パケット通信方法において、
    所定期間毎に各チャネルの通信状態を検知する通信状態検知過程と、
    通信状態検知過程で検知された各チャネルの通信状態に応じて、新規に通信を開始するチャネルを選択するチャネル選択過程と
    を有すること特徴とする無線パケット通信方法。
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