JP2007071565A - 静電容量型圧力センサ及び静電容量型圧力センサの製造方法 - Google Patents

静電容量型圧力センサ及び静電容量型圧力センサの製造方法 Download PDF

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哲也 福田
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Abstract

【課題】 寄生容量が小さく、ダイヤフラムと固定電極との間の空間が完全密閉されており、かつ固定電極と引出電極の接続の信頼性にも優れた静電容量型圧力センサを提供する。
【解決手段】 凹部2aと配線引出溝7が一面2b側に設けられたガラス基体2と、凹部2a内に配置された固定電極3と、固定電極3に接続される引出電極8と、固定電極3と対向するようにガラス基体2の一面2b側に配置されたダイヤフラム基板4と、配線引出溝7を埋めてダイヤフラム基板4とともに凹部2aを密閉する封止材5とを具備してなり、封止材5にはそのダイヤフラム基板4側にAu接合材5aが備えられ、Au接合材5aとダイヤフラム基板4との境界にSi・Au共晶接合部6aが形成され、ダイヤフラム基板4とガラス基体2の一面2bとの境界には、凹部2aを囲む陽極接合部6bが形成されていることを特徴とする静電容量型圧力センサ1を採用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静電容量型圧力センサ及びその製造方法に関するものであり、特に、ダイヤフラムと固定電極との間の空間が完全密閉されてなる静電容量型圧力センサ及びその製造方法に関するものである。
従来、2枚の基板を接合し、両基板にそれぞれ設けた電極間の静電容量の変化として物理量を検知する静電容量型センサが知られており、下記特許文献1には、シリコン基板の接合面に引き出し部を凹設し、いずれか任意の基板に設けた電極を外部に引き出すためのポリシリコンからなる引き出し線を引き出し部内に配設し、引き出し線と引き出し部内面との隙間に絶縁膜を隙間なく設けて引き出し部を封止した静電容量型センサが開示されている。
特開平7−280684号公報
ところで、特許文献1に記載の静電容量型センサにおけるシリコン基板には、ダイヤフラム側の可動電極が設けられているために、ダイヤフラム側の電位が印加されている。一方、引き出し線には、固定電極が接続されているために固定電極側の電位が印加されている。このため、引き出し線と引き出し部内面との隙間に設けられた絶縁膜には、ダイヤフラム側の電位と固定電極側の電位とによる電位差が生じており、この電位差によって寄生容量が生じている。特許文献1における絶縁膜は、引き出し部のみならず引き出し部に連続する接続空間にも設けられているため、その形成面積が比較的大きくなっており、このため寄生容量が大きくなっている。このように、特許文献1に記載の静電容量型センサにおいては、その回路内に寄生容量が存在するために、センサの感度が低下してしまうといった問題があった。
また、特許文献1における絶縁膜は、引き出し部側面及び引き出し線を熱酸化処理することによりSiOを成長させ、この成長させたSiOを絶縁膜としているので、SiOの成長が不十分の場合に絶縁膜中に隙間が生じたり、またSiOの成長が完全だったとしても絶縁膜内部にピンホール等が発生する虞があり、この絶縁膜による封止が不完全になる虞があった。
更に、固定電極と引き出し線との間の接続が単なる圧接状態であるため、固定電極と引き出し線との接続の信頼性が低いという問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、寄生容量が小さく、ダイヤフラムと固定電極との間の空間が完全密閉されており、かつ固定電極と引出電極の接続の信頼性にも優れた静電容量型圧力センサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の静電容量型圧力センサは、凹部及びこの凹部に連通する配線引出溝が一面側に設けられたガラス基体と、前記凹部内に配置された固定電極と、一端が前記固定電極に接続されるとともに他端が前記配線引出溝に配置されてなる引出電極と、前記固定電極と対向するように前記ガラス基体の一面側に配置されたSiからなるダイヤフラム基板と、前記配線引出溝を埋めて前記ダイヤフラム基板とともに前記凹部を密閉する封止材と、を具備してなり、前記封止材にはその前記ダイヤフラム基板側にAu接合材が備えられ、このAu接合材と前記ダイヤフラム基板との境界にSi・Au共晶接合部が形成され、前記ダイヤフラム基板と前記ガラス基体の前記一面との境界には、前記凹部を囲む陽極接合部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記封止材が、前記配線引出溝内に形成された絶縁材料からなる封止材本体と、前記封止材本体の上に形成された前記Au接合材とから構成され、前記封止材本体には、前記ダイヤフラム基板側に向けて突出する一対の堰止部が設けられ、この一対の堰止部の間に前記Au接合材が備えられていることが好ましい。また、一対の堰止部の間の容積に対するAu接合材の体積は90%以下であることが好ましい。
更に、本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記封止材が、前記引出電極の前記他端よりも一端側に充填され、前記引出電極の前記他端が前記固定電極の端子電極とされていることが好ましい。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、封止材が配線引出溝に充填されていることによって、凹部がガラス基体及び封止材によって囲まれた状態とされる。またダイヤフラム基板とガラス基体との間に凹部を囲む陽極接合部が設けられることにより、ダイヤフラム基板とガラス基体とが接合される。更に、封止材に備えられたAu接合材とダイヤフラム基板との間に共Si・Au共晶接合部が設けられることにより、封止材とダイヤフラム基板とが接合される。このように、陽極接合部とSi・Au共晶接合部が設けられることによって、ガラス基体に設けられた凹部を完全に密閉させることができる。
また、封止材は、前記配線引出溝を埋めるように設けられており、従来のように基板の表面においてSiO絶縁膜を成長させるのではないので、ピンホール生成等の不具合が発生する虞がなく、凹部を完全に密閉させることが可能になる。
更に封止材が、引出電極とダイヤフラム基板との間に挟まれた状態になるため、この封止材に寄生容量が蓄積されるが、封止材の形成領域が比較的狭いので、寄生容量が増大する虞がなく、静電容量センサの感度が低下することがない。
次に、本発明の静電容量型圧力センサの製造方法は、ガラス基体の一面に凹部及びこの凹部に連通する配線引出溝を設け、前記凹部に固定電極を形成すると共に、一端が前記固定電極に接続されるとともに他端が前記配線引出溝に配置されてなる引出電極を形成する基体形成工程と、前記配線引出溝に封止材本体を形成してから、前記封止材本体の上にAu接合材を形成することにより、前記封止材本体及び前記Au接合材からなる封止材を形成する封止材形成工程と、前記固定電極と対向するように前記ガラス基体の一面側にSiからなるダイヤフラム基板を重ね合わせ、このダイヤフラム基板と前記封止材のAu接合材とをSi・Au共晶接合するとともに、前記ダイヤフラム基板と前記ガラス基体の前記一面とを陽極接合する接合工程と、からなることを特徴とする。
また、前記封止材形成工程において、前記封止材本体に溝部を設けることによって前記溝部を挟む一対の堰止部を形成し、前記溝部に前記Au接合材を形成することが好ましい。
また本発明の静電容量型圧力センサの製造方法においては、前記封止材を、前記引出電極の前記他端よりも一端側に充填することが好ましい。
本発明の静電容量型圧力センサの製造方法によれば、封止材を配線引出溝に形成することによって、ガラス基体及び封止材によって凹部を囲んだ状態となる。そしてガラス基体の上にダイヤフラム基板を重ねて陽極接合することにより、凹部の周囲に陽極接合部を形成することができる。また、封止材にAu接合材を設け、このAu接合材の上にダイヤフラム基板を重ねて陽極接合時の熱を利用して共晶接合することにより、封止材とダイヤフラム基板との間にSi・Au共晶接合部を形成することができる。そして、陽極接合部とSi・Au共晶接合部とによって、凹部を完全に密閉させることができる。
また、Au封止材はダイヤフラム基板と比較して硬度が低く変形しやすいので、ダイヤフラム基板を重ね合わせる際にAu封止材をダイヤフラム基板に隙間なく密着させることができ、これにより凹部を完全に密閉することができる。
また、封止材は前記配線引出溝に封止材材料を充填する形で形成されており、従来のように基板の表面においてSiO絶縁膜を成長させるのではないので、ピンホール生成等の不具合が発生する虞がなく、凹部を完全に密閉させることができる。
更に、引出電極の形成の際に、引出電極の一端を固定電極に接続させるので、引出電極と固定電極との接続を確実に行うことができる。
本発明の静電容量型センサ及びその製造方法によれば、寄生容量が小さく、ダイヤフラムと固定電極との間の凹部が完全密閉されており、かつ固定電極と引出電極との接続の信頼性にも優れた静電容量型圧力センサ及びその製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本実施形態の静電容量型圧力センサを示す断面模式図である。また、図2は静電容量型圧力センサを示す平面模式図であって、ダイヤフラム基板の図示を省略した図である。更に図3は、静電容量型圧力センサを示す図であって、図2のY−Y’線に対応する断面模式図である。尚、図1の断面模式図は、図2のX−X’線に対応する図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態の静電容量型圧力センサ1(以下、「圧力センサ」と表記する)は、ガラス基体2と、ガラス基体2の凹部2aに形成された固定電極3と、固定電極3に対向配置されて固定電極3と対をなす電極としてのダイヤフラム基板4と、ダイヤフラム基板4とともに凹部2aを密閉する封止材5とを具備して概略構成されている。また、ダイヤフラム基板4と封止材5との境界には、Si・Au共晶接合部6aが設けられている。更に、ダイヤフラム基板4とガラス基体2の一面2bとの境界には、凹部2aを囲む陽極接合部6bが設けられている。そして、これらSi・Au共晶接合部6aと陽極接合部6bとによって凹部2aが密閉されている。
本実施形態の圧力センサ1においては、ダイヤフラム基板4が周辺雰囲気の圧力変化に伴って撓んで変形すると、ダイヤフラム基板4と固定電極3との間の間隔(ギャップ)が変化し、このギャップの変化を静電容量の変化として固定電極3とダイヤフラム基板4とにより検出することで、静電容量変化から圧力変化を検出できるように構成されている。
ガラス基体2は、図1〜図3に示すように板状の部材であり、例えば一辺の長さが1.0mm乃至2.0mm程度の平面視略矩形状の部材である。その一面2b側には、凹部2aと、この凹部2aに連通する配線引出溝7とが設けられている。凹部2aは、図2に示すように平面視略円形状に形成されており、直径が0.7mm乃至1.6mm程度とされ、一面2bから凹部2aの底面までの深さが0.4μm乃至1.2μm程度とされている。また、配線引出溝7は、この凹部2aの外縁部から凹部2aの径方向に沿って延在するように形成されており、配線引出溝7の長さは200μm乃至500μm程度とされ、幅は100μm乃至400μm程度とされ、一面2bから溝底面までの深さは凹部2aの深さとほぼ同程度とされている。
このガラス基体2は、耐熱ガラスから構成されており、具体的にはほうケイ酸ガラスから構成されており、更に具体的にはパイレックス(登録商標)ガラスから構成されている。
固定電極3は、図1及び図2に示すように、凹部2aの底面のほぼ中央に形成されている。固定電極3は、Cr/Au積層膜、Ti/Au積層膜、Cr/Al積層膜、Ti/Al積層膜等からなる平面視略円形状の薄膜電極であり、その直径が凹部2aの直径よりも小さい0.4mm乃至1.0mm程度とされ、厚みが0.1μm乃至1μm程度とされている。この固定電極3には引出電極8が接続されている。引出電極8は、凹部2aから配線引出溝7に渡って平面視略矩形状に形成されており、その一端8aが凹部2a内において固定電極3に接続されており、他端8bが配線引出溝7に配置されている。この引出電極8は、固定電極3と同様にCr/Au積層膜、Ti/Au積層膜、Cr/Al積層膜、Ti/Al積層膜等からなる薄膜電極であり、長さが150μm乃至450μm程度とされ、幅は配線引出溝7の幅より狭い50μm乃至250μm程度とされ、厚みは固定電極3の厚みとほぼ同程度とされている。また図2に示すように、固定電極3及び引出電極8は、凹部2aの底面及び配線引出溝7の底面にそれぞれ埋め込まれている。
次に図1〜図3に示すように、封止材5は、配線引出溝7の一部に充填されている。また封止材5は、引出電極8の他端8bよりも一端8a側に充填されている。これにより封止材5は、引出電極8の他端8bを埋めることなく露出させている。即ち封止材5は引出電極8の上に充填されるが、配線引出溝7の全部、即ち引出電極8の他端8bまで覆うように形成されることは望ましくない。また、封止材5は、凹部2a側にはみ出さなければ良いが、凹部2aに対するデッドスペースをできるだけ小さくすることが圧力検出に有効な観点から、できるだけ配線引出溝7の凹部2a寄りに位置させることが望ましい。
以上の構成により、配線引出溝7は、封止材5によって、凹部2a側と、引出電極8の他端8b側とに分断された状態になる。また、引出電極8は、封止材5とガラス基体2との間を通って、凹部2aの外部にその他端8bが引き出された形になる。これにより引出電極8の他端8bが固定電極3の端子電極として機能する。
封止材5の配線引出溝7の長手方向に沿う長さは、例えば100μm乃至300μm程度にすることが望ましい。この長さが短すぎると、Si・Au共晶接合部6aの幅が狭くなり、凹部2aの密閉性が低下してしまうので好ましくない。また、封止材5の配線引出溝7の幅方向に沿う長さは、配線引出溝7の幅と同じにすることが好ましい。封止材5の配線引出溝7の幅方向に沿う長さが配線引出溝7の幅より短いと、配線引出溝7と封止材5の間に隙間が生じて凹部2aを密閉できなくなるので好ましくない。
また図1〜図3に示すように、封止材5には、そのダイヤフラム基板4側にAu接合材5aが備えられている。即ち封止材5は、Au接合材5a及び封止材本体5bとから構成されている。
封止材本体5bは、Al、SiO等の絶縁材料からなり、配線引出溝7の内部に充填されている。この封止材本体5bのダイヤフラム基板4側には溝部5bが設けられており、この溝部5bによって封止材本体5bのダイヤフラム基板4寄りの部分が2つに分断されている。そして、この分断された部分が一対の堰止部5b、5bとされている。即ち、溝部5bを設けることによってその幅方向両側に一対の堰止部5b、5bが設けられる。この一対の堰止部5b、5bは、図1及び図2に示すように、配線引出溝7の幅方向に沿って延びるように設けられている。また、一対の堰止部5b、5bのダイヤフラム基板側の一面5bが、ガラス基体2の一面2bとほぼ同じ高さの面か、若しくは一面2bよりも若干低くなるように、一面5bの高さが位置決めされている。
封止材本体5bの配線引出溝7の長手方向及び幅方向に沿う長さは、先に示した封止材5の寸法関係と同じである。また、封止材本体5bに設けた溝部5bの幅は、封止材本体5bの幅の10%乃至30%程度の範囲が好ましい。また、溝部5bの深さ(溝部5b底面からの堰止部5b、5bの高さ)は、0.2μm乃至1.0μm程度の範囲が好ましい。
次に、Au接合材5aは、AuまたはAuを主として含有する合金からなるもので、図1〜図3に示すように、封止材本体5bに設けられた溝部5bの内部に充填されている。即ちAu接合材5aは、一対の堰止部5b、5bの間に備えられている。また、Au接合材5aのダイヤフラム基板4側の一面5aが、ガラス基体2の一面2bと同一高さの面になるように一面5aの高さが位置決めされている。そして、この一面5aがダイヤフラム基板4に当接されており、この一面5aとダイヤフラム基板4との境界に、Si・Au共晶接合部6aが形成されている。
Au接合材5aの体積は、溝部5bの容積の60%〜90%程度であることが好ましい。Au接合材5aの体積が溝部5bの容積の60%以上であれば、Au接合材5aとダイヤフラム基板4との間に隙間が生じることなく、Si・Au共晶接合部6aを形成させることができる。また、Au接合材5aと溝部5bとの間に隙間が生じることなく、凹部2aを密閉させることができる。更に、Au接合材5aの体積が溝部5bの容積の90%以下であれば、Au接合材5aが一対の堰止部5b、5bの間から溢れ出るのを防止できる。
次に、図1及び図3に示すように、ガラス基体2の一面2b側には、少なくとも凹部2a及び封止材5を覆うSiからなるダイヤフラム基板4が配置されている。このダイヤフラム基板4は、厚み0.04mm乃至0.2mm程度のシリコン(Si)基板であり、凹部2a内の固定電極3と対向するようにガラス基体2の一面2b側に配置されている。そして、ダイヤフラム基板4は、陽極接合部6bによってガラス基体2の一面2bに接合されていると共に、Si・Au共晶接合部6aによって封止材5のAu接合材5aに接合されている。
また、ダイヤフラム基板4は、ガラス基体2及び封止材5によって固定電極3及び引出電極8に対して絶縁されている。更に、ダイヤフラム基板4の固定電極3と対向する面は、導電性を有していることが望ましく、ダイヤフラム基板4全体が導電性を有していても良い。
以上の構成によってダイヤフラム基板4は、固定電極3とともに静電容量変化を検知する電極として機能する。
こうしたダイヤフラム基板4の上には取出電極9が形成されており、この取出電極9を介してダイヤフラム基板4が外部回路に接続される。
また、ダイヤフラム基板4には貫通孔からなる窓部4aが設けられており、この窓部4aは引出電極8の他端8bに対向する位置に開口されている。これにより、この窓部4aを介して静電容量検出用の外部回路を引出電極8の他端8bに接続できるようになっている。
凹部2aは、ダイヤフラム基板4と、凹部2aを形成するガラス基体2と、配線引出溝7に充填された封止材5によって完全に密閉されている。即ち、ダイヤフラム基板4とガラス基体2とが陽極接合部6bによって接合され、ダイヤフラム基板4と封止材5とがSi・Au共晶接合部6aによって接合され、更に配線引出溝7に封止材5が隙間なく埋められているために、凹部2aが外気から完全に遮断された状態になっている。尚、凹部2a内の雰囲気は、圧力の検出感度を高める点から減圧雰囲気とすることが望ましい。
凹部2aにおいては、固定電極3とダイヤフラム基板4が0.4μm乃至1.2μm程度のギャップを空けて対向している。固定電極3には、前述したように引出電極8が接続されており、この引出電極8は、封止材5の下側を通って配線引出溝7に配設されており、引出電極8の他端8bが凹部2aの外部に位置している。一方、ダイヤフラム基板4には上述のように取出電極9が形成されている。そして、引出電極8の他端8bと取出電極9とを、静電容量検出用の外部回路に接続させ、この回路で静電容量の変化を検出することで、圧力変化の検出が可能になっている。
本実施形態の圧力センサ1によれば、封止材5が配線引出溝7に充填されていることによって、凹部2aがガラス基体2及び封止材5によって囲まれた状態とされる。またダイヤフラム基板4とガラス基体2との間に凹部2aを囲む陽極接合部6bが設けられることにより、ダイヤフラム基板4とガラス基体2とが接合される。更に、封止材5に備えられたAu接合材5aとダイヤフラム基板4との間に共Si・Au共晶接合部6aが設けられることにより、封止材5とダイヤフラム基板4とが接合される。このように、陽極接合部6bとSi・Au共晶接合部6aが設けられることによって、凹部2aを完全に密閉することができる。
また、封止材5は、配線引出溝7を埋めるように形成されており、従来のように基板の表面においてSiO絶縁膜を成長させるのではないので、ピンホール生成等の不具合が発生する虞がなく、凹部2aを完全に密閉させることができる。
また、封止材5が、引出電極8とダイヤフラム基板4との間に挟まれた状態になるため、この封止材5に寄生容量が蓄積されるが、封止材5の形成領域が比較的狭いので、寄生容量が増大する虞がなく、圧力センサ1の感度の低下を防止することができる。
また、封止材5を構成する封止材本体5bに一対の堰止部5b、5bが設けられ、この一対の堰止部5b、5bの間にAu接合材5aが備えられているので、Au接合材5aが堰止部5b、5bによって囲まれて保護された状態になり、これによりダイヤフラム基板4の撓みに引きずられてAu接合材5aが変形してしまう虞がなく、ダイヤフラム基板4とAu接合材5aとの接合強度を高めることができる。
更に、一対の堰止部5b、5bのダイヤフラム基板側の一面5bが、ガラス基体2の一面2bとほぼ同じ高さの面か、若しくは一面2bよりも若干低い面になるように、一面5bの高さが位置決めされているので、堰止部5bがガラス基体2の一面2bよりもダイヤフラム基板4側に突出することがなく、ダイヤフラム基板4とガラス基体2との間に隙間が発生することがなく、凹部2aを完全に密閉することができる。
更にまた、Au接合材5aのダイヤフラム基板4側の一面5aが、ガラス基体2の一面2bと同一高さの面になるように一面5aの高さが位置決めされているので、ダイヤフラム基板4とガラス基体2の間、若しくはダイヤフラム基板4と封止材5との間に隙間が発生することがなく、凹部2aを完全に密閉することができる。またこの構成によって、固定電極3に対してダイヤフラム基板4を平行に配置することができる。これにより、ダイヤフラム基板4と固定電極3の表面との間隔を常に一定に保つことが可能となり、圧力センサ1における容量変化のバラツキを低減させることが出来、圧力センサ1の感度を向上させることができる。
また、ガラス基体2を耐熱ガラスで構成することにより、シリコンからなるダイヤフラム基板4との間で陽極接合部6bを形成させることが出来、凹部2aを完全に密閉させることができる。
更に、引出電極8の他端8bが固定電極3の端子電極とされており、この他端8bは窓部4aを介してガラス基体2の一面2b側に露出されているので、ダイヤフラム基板4に設けられた取出電極9と同じ側に位置することになり、これにより圧力センサ1に対する配線接続を容易に行うことができる。
次に、本実施形態の圧力センサ1の製造方法について説明する。この製造方法は、ガラス基体2の凹部2a及び配線引出溝7に固定電極3及び引出電極8を形成する基体形成工程と、封止材形成工程と、ガラス基体2および封止材5にダイヤフラム基板4を接合する接合工程と、から概略構成されている。以下、各工程について詳細に説明する。
「基体形成工程」
基体形成工程では、まず図4に示すように耐熱ガラスからなるガラス基体2を用意し、次に図5に示すようにガラス基体2の一面2b上に凹部2a及び配線引出溝7を形成する。具体的には、ガラス基体2の一面2b全面に図示しないレジスト膜を形成してからこのレジスト膜をパターニングしてマスク層(図示略)とする。レジスト層は、凹部2a及び配線引出溝7の平面視形状に対応する形状にパターニングすることが望ましい。これによりマスク層には、凹部2a及び配線引出溝7の平面視形状に対応する形状の開口部が形成される、次に、開口部から露出するガラス基体2に対してイオンミリング法によりエッチングを行って、凹部2a及び配線引出溝7を形成する。そして、マスク層を除去する。このようにしてガラス基体2の一面2b上に凹部2a及び配線引出溝7を設ける。
次に図6〜8に示すように、凹部2a及び配線引出溝7の内部に、固定電極3及び引出電極8を形成する。引出電極8は、一端8aが固定電極3に接続されるように形成する。具体的にはまず図6に示すように、ガラス基体2の一面2b及び凹部2aの一部並びに配線引出溝7の一部にレジスト膜を形成してからこのレジスト膜をパターニングしてマスク層M1とする。マスク層M1には、固定電極3及び引出電極8の平面視形状に対応する形状の開口部M2が形成されている。次に、イオンミリングによって開口部M2から露出する凹部2a及び配線引出溝7の底面をエッチングして掘り下げる。次に、図7に示すように、蒸着法若しくはスパッタリング法により導電膜D1(固定電極3及び引出電極8)を成膜し、その後、図8に示すようにマスク層M1を除去する。マスク層M1の除去の際には、マスク層M1の上面に堆積した導電膜D1がリフトオフされる。このようにして凹部2a及び配線引出溝7に、導電膜からなる固定電極3及び引出電極8を形成する。形成された固定電極3及び引出電極8は、凹部及び配線引出溝7の底面に埋め込まれた状態になる。
「封止材形成工程」
次に封止材形成工程では、先ず図9に示すように、ガラス基体2の一面2b及び凹部2a並びに配線引出溝7の上にレジスト膜を形成してからこのレジスト膜をパターニングしてマスク層M3とする。マスク層M3には、封止材5の平面視形状に対応する形状の開口部M4が形成されている、この開口部M4は、配線引出溝7の少なくとも一部と重なるように形成されている。これにより、後工程で封止材本体5bを開口部M4に充填した際に、引出電極8の他端8bが封止材本体5bによって埋められることなく露出された状態になる。次に、封止材本体5bをスパッタリング法で開口部M4に充填する。開口部M4に充填する封止材本体5bは、その上面がガラス基体2の一面2bより上に突出しない程度まで形成する。封止材本体5bを開口部M4に充填することで、封止材本体5bと配線引出溝7の壁面とが密着された状態になる。尚、封止材本体5bの材質は、Al、SiO等の絶縁材料が好ましい。そして、図10に示すようにマスク層M3を除去する。
次に、図11に示すように、ガラス基体2の一面2b、凹部2a及び配線引出溝7並びに封止材本体5bの一部の上にレジスト膜を形成し、このレジスト膜をパターニングしてマスク層M5とする。このマスク層M5には、溝部5bの平面視形状に対応する形状の開口部M6が形成される。そして、開口部M6から露出する封止材本体5bの上面を、イオンミリングによってエッチングして掘り下げて溝部5bを形成する。この溝部5bの形成に伴って、溝部5bの両側には一対の堰止部5b、5bが形成される。尚、溝部5b及び一対の堰止部5b、5bは、配線引出溝7の幅方向に沿って延在するように形成する。
次に、図12に示すように、マスク層M5を除去した後に、ガラス基体2の一面2b、凹部2a及び配線引出溝7並びに溝部5bの一部の上にレジスト膜を形成し、このレジスト膜をパターニングしてマスク層M7とする。このマスク層M7には、溝部5bの幅よりも狭小な寸法形状の開口部M8が形成される。
次に図13に示すように、蒸着法若しくはスパッタリング法によって、開口部M8にAu接合材5aを形成し、その後、図14に示すようにマスク層M7を除去する。このときAu接合材5aは、その一面5aがガラス基体2の一面2bとほぼ同じ高さか、あるいは一面5aがガラス基体2の一面2bよりも高くなるように、形成することが望ましい。また、Au接合材5aの体積は、溝部5bの容積の60%〜90%程度にすることが好ましい。このようにして、封止材本体5bの溝部5bにAu接合材5aが備えられてなる封止材5を形成する。
「接合工程」
接合工程では、先ず、陽極接合を行い、その後、AuとSiが接触し、Au−Si共晶反応が進行する。
この接合工程では、図15に示すように、真空雰囲気中において、シリコン基板からなるダイヤフラム基板4をガラス基体2の一面2b上に配置する。図15に示すダイヤフラム基板4は、ガラス基体2の一面2bとほぼ同じ大きさであるが、少なくとも凹部2aを完全に覆うとともに封止材5を覆う程度であればよい。ダイヤフラム基板4には予め、貫通孔からなる窓部4aが設けられており、この窓部4aが引出電極8の他端8bに対向するように、ダイヤフラム基板4を位置決めする。
次に、ダイヤフラム基板4をガラス基体2及び封止材5に密着させたならば、ダイヤフラム基板4とガラス基体2とを数百度程度に加熱し、ダイヤフラム基板4とガラス基体2にそれぞれ電極を接続させて数百V〜数kVの電圧を印加して陽極接合を行う。
ダイヤフラム基板4がガラス基体2の一面2bに接することによって、Siとガラスが密着した状態となり、このSiとガラスとの間では電圧の印加によって陽極接合がなされ、これによりダイヤフラム基板4とガラス基体2の一面2bとの間に凹部2aを囲む陽極接合部6bが形成される。
また、ダイヤフラム基板4が封止材5に備えられたAu接合材5aに接することによって、SiとAuが密着した状態になり、このSiとAuとの間では陽極接合時の加熱によってSi・Au共晶接合6aが形成される。このとき、Au接合材5aがダイヤフラム基板4に押されて変形し、変形したAu接合材5aによって溝部5bが埋められる。溝部5bの両側には一対の堰止部5b、5bが設けられているので、Au接合材5aが溝部5bから溢れ出ることがなく、また圧接されたダイヤフラム基板4はこの堰止部5b、5bによって支持される。
これら陽極接合部6b及びSi・Au共晶接合部6aの形成によって、内部雰囲気を減圧雰囲気に保ったまま凹部2aが完全に密閉される。
最後に、図16に示すように、ダイヤフラム基板4上に取出電極9を形成する。取出電極9は、ダイヤフラム基板4上に図示しないマスク層を形成するとともに導電膜を形成し、マスク層を除去することで導電膜をパターニングすることによって形成される。
このようにして、図1〜図3に示す圧力センサ1が得られる。
上記の圧力センサ1の製造方法によれば、封止材5を配線引出溝7に形成することによって、ガラス基体2及び封止材5によって凹部2aを囲んだ状態となる。そして、ガラス基体2の上にダイヤフラム基板4を重ねて陽極接合することにより、凹部2aの周囲に陽極接合部6bを形成することができる。また、封止材5にAu接合材5aを設け、このAu接合材5aの上にダイヤフラム基板4を重ねて陽極接合時の熱を利用して共晶接合することにより、封止材5とダイヤフラム基板4との間にSi・Au共晶接合部6aを形成することができる。そして、陽極接合部6bとSi・Au共晶接合部6aとによって、凹部2aを完全に密閉させることができる。
また、Au接合材5aはダイヤフラム基板4と比較して硬度が低く変形しやすいので、ダイヤフラム基板4を重ね合わせる際にAu接合材5aをダイヤフラム基板4に隙間なく密着させることができ、これにより凹部2aを完全に密閉することができる。
また、封止材5は配線引出溝7に封止材材料を充填する形で形成されており、従来のように基板の表面においてSiO絶縁膜を成長させるのではないので、ピンホール生成等の不具合が発生する虞がなく、凹部2aを完全に密閉させることができる。
更に、引出電極8の形成の際に、引出電極8の一端8aを固定電極3に接続させるので、引出電極8と固定電極3との接続を確実に行うことができる。
また、封止材本体5bの一対の堰止部5b、5bの間(溝部5b)にAu接合材5aを形成するので、Au接合材5aがダイヤフラム基板4に押されて変形した際にも、Au接合材5aが堰止部5b、5bを超えて溝部5bから溢れ出ることがない。これにより、Au接合材5aとダイヤフラム基板4との間において、溝部5bの幅寸法に対応する幅のSiAu共晶接合部6aが形成され、凹部2aの密閉性を向上できると共に、Au接合材5aとダイヤフラム基板4の接合強度を高めることができる。
また、ダイヤフラム基板4の圧接の際にダイヤフラム基板4が堰止部5b、5bによって支持されるので、ダイヤフラム基板4が過剰に撓んで割れを生じさせる虞がない。
また、封止材5を、引出電極8の他端8bよりも一端8a側に充填することによって、封止材5によって他端8bが埋められることがなく、他端8bを固定電極3の端子電極とすることができる。
図1は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサを示す断面模式図である。 図2は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサを示す平面模式図であって、ダイヤフラム基板の図示を省略した図である。 図3は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサを示す図であって、図2のY−Y’線に対応する断面模式図である。 図4は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における基体形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図5は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における基体形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図6は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における基体形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図7は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における基体形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図8は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における基体形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図9は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における封止材形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図10は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における封止材形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図11は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における封止材形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図12は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における封止材形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図13は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における封止材形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図14は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における封止材形成工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図15は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における接合工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。 図16は、本発明の実施形態の静電容量型圧力センサの製造方法における接合工程後の後工程を説明するための図であって、図2のX−X’線に対応する断面模式図である。
符号の説明
1…圧力センサ(静電容量型圧力センサ)、2…ガラス基体、2a…凹部、2b…一面、3…固定電極、4…ダイヤフラム基板、5…封止材、5a…Au接合材、5b…封止材本体、5b…溝部、5b…堰止部、6a…Si・Au共晶接合部、6b…陽極接合部、7…配線引出溝、8…引出電極、8a…一端、8b…他端(端子電極)

Claims (6)

  1. 凹部及びこの凹部に連通する配線引出溝が一面側に設けられたガラス基体と、前記凹部内に配置された固定電極と、一端が前記固定電極に接続されるとともに他端が前記配線引出溝に配置されてなる引出電極と、前記固定電極と対向するように前記ガラス基体の一面側に配置されたSiからなるダイヤフラム基板と、前記配線引出溝を埋めて前記ダイヤフラム基板とともに前記凹部を密閉する封止材と、を具備してなり、
    前記封止材にはその前記ダイヤフラム基板側にAu接合材が備えられ、このAu接合材と前記ダイヤフラム基板との境界にSi・Au共晶接合部が形成され、
    前記ダイヤフラム基板と前記ガラス基体の前記一面との境界には、前記凹部を囲む陽極接合部が形成されていることを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  2. 前記封止材が、前記配線引出溝内に形成された絶縁材料からなる封止材本体と、前記封止材本体の上に形成された前記Au接合材とから構成され、
    前記封止材本体には、前記ダイヤフラム基板側に向けて突出する一対の堰止部が設けられ、この一対の堰止部の間に前記Au接合材が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量型圧力センサ。
  3. 前記封止材が、前記引出電極の前記他端よりも一端側に充填され、前記引出電極の前記他端が前記固定電極の端子電極とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電容量型圧力センサ。
  4. ガラス基体の一面に凹部及びこの凹部に連通する配線引出溝を設け、前記凹部に固定電極を形成すると共に、一端が前記固定電極に接続されるとともに他端が前記配線引出溝に配置されてなる引出電極を形成する基体形成工程と、
    前記配線引出溝に封止材本体を形成してから、前記封止材本体の上にAu接合材を形成することにより、前記封止材本体及び前記Au接合材からなる封止材を形成する封止材形成工程と、
    前記固定電極と対向するように前記ガラス基体の一面側にSiからなるダイヤフラム基板を重ね合わせ、このダイヤフラム基板と前記封止材のAu接合材とをSi・Au共晶接合するとともに、前記ダイヤフラム基板と前記ガラス基体の前記一面とを陽極接合する接合工程と、からなることを特徴とする静電容量型圧力センサの製造方法。
  5. 前記封止材形成工程において、前記封止材本体に溝部を設けることによって前記溝部を挟む一対の堰止部を形成し、前記溝部に前記Au接合材を形成することを特徴とする請求項4に記載の静電容量型圧力センサの製造方法。
  6. 前記封止材を、前記引出電極の前記他端よりも一端側に形成することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の静電容量型圧力センサの製造方法。

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