JPH11248582A - 静電容量型圧力センサ - Google Patents

静電容量型圧力センサ

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JPH11248582A
JPH11248582A JP6391298A JP6391298A JPH11248582A JP H11248582 A JPH11248582 A JP H11248582A JP 6391298 A JP6391298 A JP 6391298A JP 6391298 A JP6391298 A JP 6391298A JP H11248582 A JPH11248582 A JP H11248582A
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hole
substrate
pressure sensor
groove
concave groove
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JP6391298A
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Koji Sakai
浩司 境
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、電極の電気信号を外部に引き出
すための貫通孔を高い寸法精度で形成することのできる
静電容量型圧力センサを提供すること 【解決手段】 シリコン基板11とガラス基板12を陽
極接合により一体化し、シリコン基板に薄肉のダイアフ
ラム13が形成される。ダイアフラムのガラス基板側が
可動電極15となり、これに対応するガラス基板の表面
に、固定電極14が形成される。この固定電極の形成と
同時に、電気信号を引き出すための引出線16が形成さ
れる。この引出線に対向するシリコン基板の表面には、
凹溝20を設けており、センサ内部(両電極間のギャッ
プ)とセンサ外部が接続される。ここで、シリコン基板
に凹溝まで接続される貫通孔21を形成し、係る貫通孔
を介して絶縁性樹脂を凹溝内に充填し、係る絶縁性樹脂
が、凹溝の一部と貫通孔を塞いで、センサ内部を密閉し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型圧力セ
ンサに関するもので、より具体的には、センサ内部を外
部から密封し、絶対圧を測定するタイプの静電容量型セ
ンサの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の静電容量型圧力センサとしては、
例えば、図10に示すようなものがある。同図に示すよ
うに、シリコン基板1のほぼ中央を両面からエッチング
を行い所定量だけ除去することにより肉薄のダイアフラ
ム2を一体に形成する。このダイアフラム2の下面には
可動電極3が形成される。
【0003】また、シリコン基板1の下面にはガラス基
板4が接合されている。そして、この接合された状態で
は、ダイアフラム2とガラス基板4との間で所定の空間
が形成され、圧力室5となる。そして、ガラス基板4を
厚さ方向に貫通する圧力導入孔4aを設け、その圧力導
入孔4aを介して圧力室5内に圧力測定媒体を供給する
ようにしている。
【0004】さらに、その圧力室5に対向するガラス基
板4の上面の中央部分には固定電極6が形成され、この
固定電極6と、可動電極3とが微小なギャップを隔てて
対向配置される。両電極3,6間には、その離反距離に
応じた静電容量が発生する。そして、圧力が加わること
により、ダイアフラム2が撓んで電極間距離が変動する
ので、上記静電容量も変化する。従って、静電容量或い
はその変化量からダイアフラムの変位量、ひいては、圧
力室5内の圧力が測定できる。
【0005】そして、両電極3,6を外部回路に接続す
るための電極パッド7,7′がガラス基板4の露出表面
に形成され、固定電極6は、引出線8を介して電極パッ
ド7に導通させる。なお、可動電極3は電極パッド7′
と接続される。
【0006】さらに、引出線8とシリコン基板1が接触
して短絡しないようにするため、引出線8に対向するシ
リコン基板1の表面には、圧力室5から外部にわたる凹
溝1aが形成されている。そして、そのままでは凹溝1
aの部分を介して圧力室5が大気開放するので、凹溝1
aの所定位置にポリイミド樹脂等の絶縁物9を充填し、
封止するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来のセンサでは、絶縁物9による凹溝1a部分の気密
性が十分に保てなかった。すなわち、上記絶縁物9を配
設する場合、まず図11(A)に示すように、シリコン
基板1に形成した凹溝1a内にポリイミド樹脂を充填す
る。この時、寸法公差や製造誤差等を考慮して、凹溝1
aの幅Wよりもポリイミド樹脂9の幅wを小さくしてい
る。また、ポリイミド樹脂9の先端は、凹溝1aより突
出するようにしている。
【0008】この状態で、ガラス基板4とシリコン基板
1を陽極接合すると、ガラス基板4によってポリイミド
樹脂9が押し潰され、同図(B)に示すように、凹溝1
aの側面に密着し、凹溝1a内のほぼ全面に充満された
状態となる。しかし、図示するように凹溝1aの角部ま
でにはポリイミド樹脂9を押し潰すことができず、隙間
Sが生じてしまい、係る隙間Sを介して圧力室5と外部
とが連通状態になってしまう。
【0009】一方、同図(A)のポリイミド樹脂の充填
時に凹溝1aの幅Wとポリイミド樹脂の幅wとを等しく
するようにすると上記問題はないが、ガラス基板4を接
合する際に圧縮されたポリイミド樹脂が逃げる空間がな
く、ガラス基板4,シリコン基板1間にポリイミド樹脂
からの大きな反力が加わり、面接合できなくなるおそれ
がある。さらに、製造プロセス上の精度等からポリイミ
ド樹脂とシリコン基板1との相対位置がずれるおそれが
あり、そのようにずれると、シリコン基板1の下面にポ
リイミド樹脂が大きく食み出すことになり、両基板1,
4の接合が不能となる。
【0010】従って、従来のようにポリイミド樹脂を充
填する際には、その幅wを凹溝1aの幅Wよりも小さく
しなければならず、上記した気密性の問題が依然として
残る。
【0011】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題点を解
決し、低コストで、電極の電気信号を確実に外部に引き
出し、センサ内部を確実に密閉することのできる静電容
量型圧力センサを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る静電容量型圧力センサでは、固定電
極を有する固定基板と、前記固定基板に対向する面が可
動電極となるダイアフラムを有する半導体基板とを接合
して一体化してなる静電容量型圧力センサにおいて、前
記固定基板の接合面側表面に、前記固定電極の引出線が
形成され、前記固定基板の前記引出線の形成部位と、前
記引出線に対向する前記半導体基板の表面の少なくとも
一方に、前記引出線と前記半導体基板を非接触にするた
めの凹溝が形成された静電容量型圧力センサにおいて、
前記可動基板に、厚さ方向に貫通するとともに前記凹溝
に開口する貫通孔を設け、前記貫通孔を介して供給され
た絶縁物により、前記凹溝並びに前記貫通孔の開口を閉
塞するように構成した(請求項1)。
【0013】請求項1に記載するように、固定基板に固
定電極の引出線を形成し、半導体基板の引出線形成位置
に凹溝を形成することにより、半導体基板に接触させな
いように、引出線を外部まで確実に引き出すことができ
る。しかしながら、凹溝を介して、センサ内部と外部が
つながってしまう。ここで、凹溝が形成された位置に貫
通孔を設けているので、係る貫通孔を介して、凹溝内に
絶縁物を供給することができ、係る絶縁物で凹溝を封止
することにより、センサ内部を密閉する。
【0014】そして、貫通孔は、容易に加工できる半導
体基板に形成されているので、係る貫通孔の寸法精度は
非常に高くなる。よって、貫通孔の側壁に微小な凹凸が
生じることはなく、貫通孔を介して絶縁物を凹溝内に樹
脂を供給しても、その絶縁物に隙間が生じて、センサ内
部がセンサ外部とつながるようなことはなくなり、セン
サ内部を完全に封止することができる。また、半導体基
板は容易に加工できるので、低コストで貫通孔を形成す
ることができる。
【0015】また、前記貫通孔の幅は、凹溝の幅以上に
形成するとよい(請求項2)。すなわち、凹溝の幅より
も狭くても、絶縁物として樹脂を用いた場合には、流動
性があるため凹溝内に充填供給された後回り込んで、封
止することができるものの、請求項2のように貫通孔の
幅を凹溝の幅以上に設定しておけば、より簡単かつ確実
に凹溝を封止することができる。なお、請求項2の条件
の有無に関わらず、本発明では、貫通孔の外側から絶縁
物を供給するため、半導体基板と固定基板を接合した後
に行え、しかも、従来のポリイミド樹脂のようにパター
ニングすることもないので、例えば絶縁物を多めに供給
したり、樹脂充填の場合には充填時の圧力を強くするこ
とによって、絶縁物を凹溝内に隙間なく供給できる。な
お、実施の形態の説明や図面からも明らかなように、本
発明における凹溝内に充満させる状態とは、凹溝の所定
の横断面において隙間なく充満されていれば足り、凹溝
の長手方向全体に充満される必要がないのは言うまでも
ない。
【0016】また、前記絶縁物は、樹脂充填或いは酸化
膜の堆積により供給されるものとすることができる(請
求項3)。係る構成によれば、低コストで、容易に本発
明を実現することができる。特に、酸化膜の場合には、
減圧下で行うことにより、センサ内部を減圧・真空状態
にすることが容易に行え、絶対圧を計測するためのセン
サを製造するのに適する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る静電容量型圧
力センサの好適な一実施の形態を示している。同図に示
すように、本形態では、シリコン基板11とガラス基板
12を陽極接合により一体化している。ガラス基板12
の長手方向の長さをシリコン基板11よりも長くし、ガ
ラス基板12の表面の一部が外部に露出するようにして
いる。
【0018】シリコン基板11は、上下両側からそれぞ
れ所定量ずつ除去されることにより、外周のフレーム1
8の内側に薄肉のダイアフラム13が形成されている。
そして、ガラス基板12側は比較的底浅の凹部となり、
反対側は比較的深い凹所となるようにしている。係る構
成のシリコン基板11は、フレーム18にてガラス基板
12と接合される。この接合により、ダイアフラム13
と固定基板12との間には、密閉された空間19が形成
される。
【0019】一方、ガラス基板12のダイアフラム13
に対向する位置には、クロム等を蒸着或いはスパッタリ
ングして所定形状の固定電極14が形成されている。係
る固定電極14に対向するダイアフラム13の表面が可
動電極15となり、固定電極14と可動電極15は所定
のギャップを隔てて対向している。
【0020】また、この固定電極14の形成と同時に、
この固定電極14の電気信号を引き出すための引出線1
6が形成されている。係る引出線16は、ガラス基板1
2の露出面まで形成されている。そして、ガラス基板1
2の当該露出部分に所定のメタルを蒸着させて、引出線
16に接続されるパッド22と、シリコン基板11に接
続されるパッド23を形成している。このパッド22,
23に、ワイヤボンディングによりボンディングワイヤ
(図示省略)が接続され、図外の測定器に接続可能と
し、固定電極14と可動電極15の電気信号を測定器に
送出するようになっている。
【0021】さらに、この引出線16に対向するシリコ
ン基板11の表面には、凹溝20を設けている。係る凹
溝20の幅は、引出線16の幅よりももちろん広く設定
しており、シリコン基板11と引出線16が接触して、
固定電極14と可動電極15が短絡するのを防止してい
る。また、凹溝20の深さも、その凹溝20内に存在す
る空気層を考慮して引出線16とシリコン基板11との
間で十分な絶縁耐圧が確保できる距離としている。そし
て、その深さは、固定電極14,可動電極15が対向配
置された空間19の高さ(電極間距離)よりも長くして
いる。
【0022】ここで、本形態では、シリコン基板11の
フレーム18に、凹溝20まで接続される貫通孔21を
形成している。この貫通孔21は、凹溝20を横断する
ように、その幅を凹溝20の幅よりも大きくしている。
そして、係る貫通孔21の底面に引出線16を露出させ
た状態とし、係る貫通孔21を介して絶縁性樹脂25を
凹溝20に入り込ませている。そして、貫通孔21を介
して露出する凹溝20の内部全体を絶縁性樹脂25にて
充満させ、さらには貫通孔21の底部を塞ぐまで充填す
る。これにより、貫通孔21を介して凹溝20に流し込
んだ絶縁性樹脂25が凹溝20の幅全体を塞ぎ、固定電
極14、可動電極15のギャップ(センサ内部)を確実
に密閉状態としている。
【0023】そして、本形態によれば、貫通孔21はシ
リコン基板11側に形成したため、エッチングにより精
度よく形成でき、その切り口にも凹凸が生じにくい。そ
して、仮に凹凸が生じたとしても、絶縁性樹脂25が係
る凹凸を吸収し、内周面に密着し、確実に気密性を持た
せることができる。
【0024】そして、上記構成のセンサは、例えば図2
〜図7に示す工程を経て製造することができる。すなわ
ち、図2に示すように、従来と同様のエッチング工程を
行うことによって、シリコン基板11の片面に固定電
極,可動電極の静電容量ギャップとなる凹部30を形成
する。そして、固定電極の電気信号の引出線をシリコン
基板11に接触させないために、凹溝20が形成されて
いる。係る凹溝20は、後に形成されるダイアフラムの
厚さと凹部30の厚さを足した深さに形成する。また、
このように異なる深さの凹部30,凹溝20は、2回に
分けてエッチングすることにより簡単に形成できる。
【0025】次いで、図3に示すように、シリコン基板
11の反対面に所定パターンのマスク31を形成する。
係るマスク31は、ダイアフラムの形成予定の位置及び
貫通孔の形成予定の位置を除いてシリコン基板11の表
面に形成されている。
【0026】一方、図4に示すように、ガラス基板12
の表面にクロム等のメタルを蒸着することにより、ガラ
ス基板12の接合側表面に、固定電極14,引出線1
6,パッド22,パッド23を形成する。
【0027】そして、上記した前工程を終えたシリコン
基板11とガラス基板12とを用意し、図5に示すよう
に、シリコン基板11の凹部30の形成面とガラス基板
12の固定電極14の形成面を重ね合わせるとともに、
両基板11,12を陽極接合することによって一体化す
る。
【0028】その状態で、図6に示すように、シリコン
基板11のマスク31の形成面に対し、水酸化カリウム
などのエッチング液により、異方性エッチング加工を行
う。係る異方性エッチング加工により、マスク31で覆
われずに露出する面が除去されていき、凹所35,穴部
37を形成する。この時、凹所35と凹部30で挟まれ
る部分13′の肉厚が、最終製品のダイアフラム13の
厚さ(ダイアフラム13の上面の予定の形成位置を点線
で示す)よりも、やや厚く(数μm程度)なったところ
でエッチングを終了する。
【0029】次いで、図7に示すように、シリコン基板
11のマスク形成面側からドライエッチング加工を行
う。係るドライエッチング加工により、穴部37の形成
位置に孔部38を設け、貫通孔21を形成する。そし
て、係る貫通孔21によって、凹溝20の一部がセンサ
外部とつながり、引出線16の一部が露出される。また
同時に、凹所35の底面がエッチングされて、ダイアフ
ラム13が形成される。
【0030】このように貫通孔21を形成したならば、
その貫通孔21内に絶縁性樹脂を流し込むことにより、
その絶縁性樹脂が凹溝20内部にも進入し、図1に示す
ように凹溝20内に充満して密閉することにより製造で
きる。
【0031】また、封止材料として用いる樹脂として
は、紫外線硬化樹脂を用いることもできる。すなわち、
図7に示すように貫通孔21を形成した後、当該貫通孔
21内に、高粘度の紫外線硬化樹脂を滴下する。高粘度
であるため凹溝20及び貫通孔21の底部開口側を閉塞
するように充満した状態でその形を留める。その後、紫
外線ランプにより紫外線をあて、滴下した紫外線硬化樹
脂を硬化させて、凹溝20を封止することができる。
【0032】また、別の方法としては、図7に示す状態
の中間形成品のシリコン基板の表面(非接合側面)に対
し、スピンコート等により紫外線硬化樹脂を、貫通孔2
1が埋まる厚さ以上の膜厚に成膜した後、貫通孔21の
形成領域だけに紫外線を照射して硬化させ、不要な紫外
線硬化樹脂を溶剤により除去することにより凹溝20を
封止する方法もある。
【0033】さらにまた、封止材料としては、上記した
各例のように樹脂に限ることはなく、例えば絶縁膜(酸
化膜)を用いることもできる。この実施の形態を製造プ
ロセスに沿って説明する。上記した各実施の形態と同様
に、図2〜図7の工程を経て貫通孔21を有する中間形
成品を製造する。
【0034】そして、図8に示すように、CVD装置
(或いはスパッタ装置)によって、マスク31が形成さ
れたシリコン基板11の上面にシリコン酸化膜40を堆
積する。この時、貫通孔21を介して、シリコン酸化膜
40は凹溝20内に進入する。その後、図9に示すよう
に、不要な部分のシリコン酸化膜40を除去し、貫通孔
21を介して凹溝20内に流し込まれたシリコン酸化膜
40を残存させる。そして、ダイシングにより複数のチ
ップに切り離し、パッド22,23にそれぞれワイヤ4
2をボンディングすることによって、固定電極14,可
動電極15の電気信号を外部に引き出せるようにしてい
る。
【0035】また、上記のシリコン酸化膜を堆積させる
処理は、減圧下で行えるので、センサの内部(空間19
内)を減圧・真空状態で封止することが可能となる。よ
って、絶対圧を測定するためのセンサが形成しやすくな
る。
【0036】なお、上記した各実施の形態では、いずれ
も測定圧力をダイアフラムの露出側表面(図中上側)か
ら加え、電極間距離が短くなる方向にダイアフラムが撓
むようなタイプのものに適用した例を示したが、本発明
はこれに限ることはなく、従来例で説明したように、ガ
ラス基板側に圧力導入孔を設けたタイプのものでももち
ろんよい。さらに、固定基板は、ガラス板に限ることは
なく、シリコンなどの半導体基板や合成樹脂等でももち
ろんよい。さらに、実施の形態では、凹溝をシリコン基
板側に設けたが、ガラス基板(固定基板)側に設けて
も、もちろんよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る静電容量型
圧力センサでは、ガラス基板に形成された固定電極の引
出線を、半導体基板と電気的に接続しないように、半導
体基板に凹溝を形成し、係る凹溝の形成位置の所定位置
に合わせて、半導体基板に貫通孔を形成し、係る貫通孔
を介して絶縁体を凹溝内に堆積させて、凹溝(固定電極
と可動電極のギャップ側)を封止している。貫通孔は半
導体基板に形成されているので、係る貫通孔の寸法精度
を高くすることができ、貫通孔の側壁に絶縁体が入り込
まないような凹凸等が生じることなく、堆積された絶縁
体に隙間が生じることはなくなる。よって、センサ内部
を確実に封止することができる。
【0038】半導体基板はガラス基板等の固定基板より
も加工が容易なので、センサ内部を確実に封止した静電
容量型圧力センサを低コストで製造することができる。
【0039】また、貫通孔は、絶縁体が堆積できる程度
に比較的小さく形成することができるので、貫通孔を確
実に封止するための部材(従来の技術で用いられていた
蓋板)を用いなくても、センサ内部を確実に封止するこ
とができるので、センサ内部を確実に封止した静電容量
型圧力センサを低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る静電容量型圧力センサの
好適な一実施の形態を示す平面図である。(B)はその
B−B断面図である。
【図2】図1に示す静電容量型圧力センサを製造するプ
ロセスを示す図(その1)である。
【図3】図1に示す静電容量型圧力センサを製造するプ
ロセスを示す図(その2)である。
【図4】図1に示す静電容量型圧力センサを製造するプ
ロセスを示す図(その3)である。
【図5】図1に示す静電容量型圧力センサを製造するプ
ロセスを示す図(その4)である。
【図6】図1に示す静電容量型圧力センサを製造するプ
ロセスを示す図(その5)である。
【図7】図1に示す静電容量型圧力センサを製造するプ
ロセスを示す図(その6)である。
【図8】本発明に係る静電容量型圧力センサの他の実施
の形態を説明する図である。
【図9】本発明に係る静電容量型圧力センサの他の実施
の形態を説明する図である。
【図10】従来の静電容量型圧力センサの一例を示す図
である。
【図11】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
11 シリコン基板 12 ガラス基板 13 ダイアフラム 14 固定電極 15 可動電極 16 引出線 20 凹溝 21 貫通孔 25 絶縁性樹脂 40 シリコン酸化膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極を有する固定基板と、前記固定
    基板に対向する面が可動電極となるダイアフラムを有す
    る半導体基板とを接合して一体化してなる静電容量型圧
    力センサにおいて、 前記固定基板の接合面側表面に、前記固定電極の引出線
    が形成され、 前記固定基板の前記引出線の形成部位と、前記引出線に
    対向する前記半導体基板の表面の少なくとも一方に、前
    記引出線と前記半導体基板を非接触にするための凹溝が
    形成された静電容量型圧力センサにおいて、 前記可動基板に、厚さ方向に貫通するとともに前記凹溝
    に開口する貫通孔を設け、 前記貫通孔を介して供給された絶縁物により、前記凹溝
    並びに前記貫通孔の開口を閉塞することを特徴とする静
    電容量型圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔の幅は、凹溝の幅以上に形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の静電容量型圧力
    センサ。
  3. 【請求項3】 前記絶縁物は、樹脂充填或いは酸化膜の
    堆積により供給されるものであることを特徴とする請求
    項1に記載の静電容量型圧力センサ。
JP6391298A 1998-03-02 1998-03-02 静電容量型圧力センサ Withdrawn JPH11248582A (ja)

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