JP2007070651A - 銅合金材およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた引張強さ、伸びおよび導電性を兼備し、良好な曲げ加工性を具備し、安定した接合品質を保持することができる銅合金材を提供する。
【解決手段】 Niを1.0〜5.0質量%、Siを0.2〜1.0質量%、Znを1.0〜5.0質量%、Snを0.1〜0.5質量%、Pを0.003〜0.3質量%含有し、残部がCuと不可避不純物からなる銅合金材であって,目的とする最終板厚の1.3〜1.7倍の厚さまで冷間圧延する第1の冷間圧延工程、第1の冷間圧延後の材料を700〜900℃に加熱後、毎分25℃以上の降温速度で300℃以下まで冷却する第1の熱処理工程、第1の熱処理後の材料を最終板厚まで冷間圧延する第2の冷間圧延工程、第2の冷間圧延後の材料を400〜500℃に加熱して30分〜10時間保持する第2の熱処理工程、及び第2の熱処理後の材料を長手方向に張力を加えながら400〜550℃で10秒〜3分間加熱保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、銅合金材およびその製造方法に関し、特に、引張強さや0.2%耐力に代表される機械的強度、伸び及び導電性に優れ、良好な曲げ加工性を具備し、かつ鉛フリーはんだを使用した接合の信頼性に優れた銅合金材およびその製造方法に関する。
近年、携帯電話やノートPCなどの電子機器において、小型・薄型化および軽量化が進行し、そこで使用される電気・電子部品も、より軽・短・薄なものが使用されるようになっている。
こうした小型化によって、使用される材料もより薄肉になっているが、特性の信頼性を保つ必要から、薄肉であっても、より機械的強度(単に強度という場合もある)の高い材料が要求されている。さらに、部品加工時の曲げ加工で割れが生じないようにするため、良好な伸びを兼ね備える必要がある。こうした強度や曲げ加工性において、材料の圧延方向と圧延直交方向で特性差(異方性)があることは好ましくなく、どの方向でも良好な特性を示すことが重要である。
また、機器の高機能化に伴う電極数の増加や通電電流の増大によって発生するジュール熱も多大なものになりつつあり、上記の機械的な特性に加えて、良好な導電率を兼備する材料への要求が強まっている。こうした高導電率材は、特に、通電電流の増大が急速に進んでいる自動車向けの端子・コネクタ材やパワーIC用のリードフレーム材として強く求められている。
一方、上述の電気・電子部品の接続、実装には、一般的に、はんだを使用した接合が用いられている。はんだは、これまでSn−Pb共晶系のものが主流であったが、近年、Pbが有害物質として規制されることになり、Sn濃度がより高い鉛フリーはんだが広く用いられるようになってきている。
従来広く使用されてきたSn−Pb共晶はんだから鉛フリーはんだ化への進行にともない、これまでにない問題が生じている。大部分の鉛フリーはんだは、従来のSn−Pb共晶はんだに比べて融点が高いため、鉛フリーはんだの適用によって、部品接合時の加熱温度を従来より高温にすることが必要になる。ここで、電気・電子部品の組立て工程において加熱が繰り返して行われる場合、接合界面では高温であるがために部品中のCuとはんだ中のSnの相互拡散が促進される。その結果、接合界面でCuとSnの金属間化合物の形成・成長が従来以上に促進される。形成される(生成する)金属間化合物は、主にCuSnとCuSnであるが、中でも特に、CuSnは脆い性質があり、接合界面での成長が進むと接合の信頼性が大きく低下する。
これらの電気・電子部品の材料としては、様々な銅合金が使用されている。中でも、Cu−Ni−Siを主成分とする銅合金は機械的強度と導電率を両立しやすい材料として提案され、使用されている(例えば、特許文献1乃至特許文献4参照)。
特開2002−266042号公報 特許第2572042号公報 特許第2977845号公報 特許第3465541号公報
しかしながら、これらの銅合金中に含まれるNiは、はんだ層への拡散速度が速く、CuとSnの金属間化合物の形成、成長を助長する働きを持つ。よって、上記のCu−Ni−Si合金においてもNiの含有量が多くなると金属間化合物が成長しやすくなる危険があった。
さらに、こうしたCu−Ni−Si合金において、高い強度を実現しようとした場合、同時に曲げ加工性の悪化や機械的特性の異方性が強くなるといった弊害が伴い、これらの特性を両立させることが困難であるという問題があった。
従って、本発明の目的は、優れた機械的強度(引張強さや0.2%耐力)、伸びおよび導電性を兼備し、曲げ加工に対する異方性が小さい良好な曲げ加工性を具備し、かつ鉛フリーはんだを使用した接合において安定した接合品質を保持することができる銅合金材およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、Niを1.0〜5.0質量%、Siを0.2〜1.0質量%、Znを1.0〜5.0質量%、Snを0.1〜0.5質量%、Pを0.003〜0.3質量%含有し、残部がCuと不可避不純物からなる銅合金材であって、前記Niと前記Si、Zn、Snの質量比がNi/Si=4〜6、Zn/Ni=0.5以上、およびSn/Ni=0.05〜0.2であり、かつ引張強さが800N/mm以上、伸びが8%以上、および導電率が35%IACS以上であることを特徴とする銅合金材を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の銅合金材の製造方法であって、上記組成を有する銅合金を素材として形成した後、形成した銅合金素材を目的とする最終板厚の1.3〜1.7倍の厚さまで冷間圧延する第1の冷間圧延工程と、第1の冷間圧延後の材料を700〜900℃に加熱後、毎分25℃以上の降温速度で300℃以下まで冷却する第1の熱処理工程と、第1の熱処理後の材料を目的とする最終板厚まで冷間圧延する第2の冷間圧延工程と、第2の冷間圧延後の材料を400〜500℃に加熱して30分〜10時間保持する第2の熱処理工程と、第2の熱処理後の材料を長手方向に10〜100N/mmの張力を加えながら400〜550℃で10秒〜3分間加熱保持する第3の熱処理工程とを含むことを特徴とする銅合金材の製造方法を提供する。
本発明によれば、優れた引張強さ、伸びおよび導電性を兼備し、曲げ加工における異方性が小さい良好な曲げ加工性を具備し、かつ鉛フリーはんだを使用した接合において安定した接合品質を保持することができる銅合金材を提供できる。
〔銅合金材の組成〕
本実施の形態における銅合金材は、その平均組成において、Niを1.0〜5.0質量%、Siを0.2〜1.0質量%、Znを1.0〜5.0質量%、Snを0.1〜0.5質量%、Pを0.003〜0.3質量%含有する銅合金材であって、前記Niと前記Si、Zn、Snの質量比がNi/Si=4〜6、Zn/Ni=0.5以上、Sn/Ni=0.05〜0.2であることを特徴とする。
本実施の形態において、銅合金材を構成する合金成分の添加理由と限定理由を以下に説明する。
Niは、Siと共に添加することによってNi−Si化合物を形成して材料中に分散析出し、それによって良好な導電率を維持しつつ強度を向上させることができる。
Siの添加量は、0.2質量%未満では効果的なSi化合物が形成されず、1.0質量%を超えて添加すると導電性に対する悪影響が大きくなる。よって、Siの組成範囲は0.2〜1.0質量%に規定する。より望ましくは、0.4〜0.7質量%に規定する。
このSiの組成範囲に対して効果的に化合物を形成させ高強度と高導電性を両立させるためには、Niの組成範囲を1.0〜5.0質量%に規定する必要がある。Niの含有量がこの組成範囲の下限を下回る場合、化合物の形成量が不十分になり機械的強度が不足する。また、この組成範囲の上限を超える場合は、余剰のNiが銅中に固溶して導電率を低下させるとともに、はんだ層との界面において固溶Niが拡散を促進させる働きを示し、界面のCu−Sn金属間化合物の成長を促進して接合の信頼性を低下させる。Niの組成範囲は、より望ましくは、2.5〜3.5質量%に規定する。
Znは、はんだとの接合界面において境界部分に濃縮し、CuとSnの相互拡散の障害として働くことで金属間化合物の生成・成長を抑制する効果を持つ。また、強度の向上効果を持つとともに、耐マイグレーション性を大幅に向上させる働きも持っている。Znの組成範囲は、1.0〜5.0質量%に規定する必要がある。Znの含有量がこの規定範囲の下限を下回る場合、はんだ層との界面でCuの拡散を阻害する効果が小さく、この規定範囲の上限を超える場合、導電率の低下などの悪影響が生じる。Znの組成範囲は、より望ましくは、1.5〜2.0質量%に規定する。
Snは、強度向上効果を持つ。Snの組成範囲は、0.1〜0.5質量%に規定する必要がある。この規定範囲より少ない含有量では、強度を向上させる効果が小さい。また、この規定範囲を越えて含有させると、導電率の低下などの悪影響を生じさせるとともに、はんだ層との界面においてCu−Sn金属間化合物の成長を促進させる。Snの組成範囲は、より望ましくは、0.2〜0.4質量%に規定する。
Pは、脱酸剤としての効果があり、銅合金素材の形成過程(例えば、鋳造時)でSiの酸化によるロスを抑える効果を持つ。また、Niと化合物を形成して分散析出し、強度の向上にも寄与する。Pの添加量を0.003質量%未満にすると、脱酸剤としての十分な効果を得ることができない。0.3質量%を超えて添加すると、銅合金素材の形成過程(例えば、鋳造時)でP化合物の偏析に起因する割れが起こりやすくなる。よって、Pの組成範囲は、0.003〜0.3質量%に規定する。より望ましくは、0.01〜0.05質量%に規定する。
また、本発明の目的を達成するためには、Ni/Si、Zn/Ni、Sn/Niの質量比を規定する必要がある。具体的には、上記の各元素において、NiとSi、Zn、Snとの各質量比を、Ni/Si=4〜6、Zn/Ni=0.5以上、Sn/Ni=0.05〜0.2と規定する。より望ましくは、Ni/Si=4〜5、Zn/Ni=0.9以上、Sn/Ni=0.1〜0.17と規定する。
NiとSiの質量比(Ni/Si)を上記特定の範囲に規定することにより、銅中に固溶状態で残留するNiとSiの量を減らして導電率の低下を抑えながら、析出物の分散強化による効果で強度を向上させることができる。さらに、銅中に固溶状態で残るNiの量を抑えることができるため、はんだ接合界面での固溶Niの拡散によるCu−Sn金属間化合物の成長促進を抑えることができる。
NiとSiの質量比(Ni/Si)が4未満になる場合は化合物形成時にSiが過剰になり導電率を低下させる。質量比が6を超える場合はNiが過剰になり、導電率を害するとともに固溶状態で残留したNiの拡散効果ではんだ層との界面においてCu−Sn金属間化合物の成長が促進される。
また、NiとZnの質量比(Zn/Ni)を上記特定の範囲に規定することにより、Cu−Sn金属間化合物の成長を促進する効果を持つNiに対して一定以上の割合で成長抑制効果を持つZnが添加されることになり、総合的にCu−Sn金属間化合物の成長を抑えることができる。
NiとZnの質量比(Zn/Ni)が0.5未満になる場合は、はんだ層との界面においてZn成分が不足となり、Cu−Sn金属間化合物の成長抑制効果が十分に得られない。
さらに、NiとSnの質量比(Sn/Ni)を上記特定の範囲に規定することにより、適正量のSnを添加することが可能となる。Snは過剰に添加するとCu−Sn金属間化合物の成長を促進する働きをするが、添加量が不足すると強度向上の効果が少ない。NiとSnの質量比(Sn/Ni)を上記範囲に規定することで適正量のSnを添加することができる。
NiとSnの質量比(Sn/Ni)が0.05未満になる場合、Ni量が適正であればSn量が少なくなるためSn添加による強度向上効果が十分に得られない。質量比が0.2以上になる場合、Ni量が適正であればSn量が多くなるため、はんだ層との界面においてCu-Sn金属間化合物の成長が促進される。
〔銅合金材の製造方法〕
図1は、本発明の実施の形態に係る銅合金材の製造工程のフローを示す図である。上記本実施の形態の銅合金材は、上記の平均組成を有する銅合金を素材として形成した後、形成した銅合金素材を目的とする最終板厚の1.3〜1.7倍の厚さまで冷間圧延する第1の冷間圧延工程と、第1の冷間圧延後の材料を700〜900℃に加熱後、毎分25℃以上の降温速度で300℃以下まで冷却する第1の熱処理工程と、第1の熱処理後の材料を目的とする最終板厚まで冷間圧延する第2の冷間圧延工程と、第2の冷間圧延後の材料を400〜500℃に加熱して30分〜10時間保持する第2の熱処理工程と、第2の熱処理後の材料を長手方向に10〜100N/mmの張力を加えながら400〜550℃で10秒〜3分間加熱保持する第3の熱処理工程とを行うことにより製造される。なお、銅合金素材の形成工程は、合金鋳造工程と鋳造後の熱間加工工程からなる工程が1例として挙げられる。
(第1の冷間圧延工程)
第1の冷間圧延工程では、形成した銅合金素材に対して、目的とする最終板厚の1.3〜1.7倍の厚さとなるまで冷間圧延を行う。これによって、次工程の第1の熱処理で再結晶を起こしやすくさせるとともに、再結晶後に大きさの揃った結晶粒組織を得ることができる。ここで圧延後の板厚を最終板厚の1.3〜1.7倍に規定するのは、後述する第1の熱処理工程後の冷間圧延(第2の冷間圧延工程)において適度な量の格子欠陥(例えば、転位)を導入するためである。規定範囲より板厚が厚い場合は、熱処理後の冷間圧延(第2の冷間圧延工程)で過度の格子欠陥が導入されるために、最終材の伸び特性が低下し、かつ、曲げ加工に対して圧延方向に依存した異方性が生じ、良好な曲げ加工性が確保できない。また、規定範囲より板厚が薄い場合は、熱処理後の冷間圧延(第2の冷間圧延工程)で導入される格子欠陥が少なくなるため、低い機械的強度(引張強さや0.2%耐力)しか得られなくなる。
(第1の熱処理工程)
第1の熱処理工程では、溶体化熱処理(固溶化熱処理)を意図して、第1の冷間圧延後の銅合金材を700〜900℃に加熱昇温後、300℃以下まで25℃/分以上の速度で冷却する。より望ましくは、770〜860℃に加熱昇温後、300℃以下まで150℃/分以上の速度で冷却する。加熱昇温時の保持時間は特に規定されないが、生産性の観点からは短い方が好ましく、実質的に当該温度領域に1秒以上保持されれば良い。本工程の溶体化熱処理とは、最終材において合金成分を均一微細に分散析出させるために、銅母相中に合金成分を均一に分散(固溶)させることを目的とする。これによって、銅合金素材の形成工程で生成する可能性のある不均一な析出物をいったん銅母相中に再固溶させることができる。加熱温度を700℃以上に規定することで十分に固溶を進行させ、冷却速度を25℃/分以上に規定することで冷却中に粗大な析出物が再形成されることを防ぐ。
また、この第1の熱処理によって、強い冷間圧延(第1の冷間圧延工程)で歪んだ状態にある結晶を再結晶させて異方性の小さい結晶組織に変えると共に、圧延材の伸び特性を回復させることによって良好な曲げ加工性を実現することもできる。加熱温度が900℃を超える場合、結晶粒の粗大化(過度の再結晶)が起こり、曲げ加工性が低下する危険があるため、加熱温度の上限を900℃に規定する。
(第2の冷間圧延工程)
第2の冷間圧延工程では、第1の熱処理後の銅合金材に対して、目的とする最終板厚となるまで冷間圧延を行う。これによって、材料中には後述の熱処理(第2の熱処理工程)において析出物形成の起点となる格子欠陥が適度に導入され、次の熱処理(第2の熱処理工程)で均一微細な析出物の形成を促進することができるとともに、機械的強度を向上させることができる。
(第2の熱処理工程)
第2の熱処理工程では、時効硬化熱処理(析出硬化熱処理)を意図して、第2の冷間圧延後の銅合金材を400〜500℃に加熱し、30分〜10時間保持する。より望ましくは、430〜480℃に加熱し、1〜5時間保持する。これによって、NiとSiが化合物を作り、銅母相中に微細な形状で分散析出し、高い強度と優れた導電率を両立させることができる。処理条件が、規定範囲である「400〜500℃で30分〜10時間」より高温、長時間になった場合、析出物が粗大化するために十分な強度が得られなくなる。また、低温、短時間になった場合、析出が十分に進行せず、導電率、強度とも十分な値が得られない。
(第3の熱処理工程)
第3の熱処理工程では、第2の熱処理後の銅合金材を長手方向に10〜100N/mmの張力を加えながら400〜550℃で10秒〜3分間加熱する。より望ましくは、20〜50N/mmの張力を加えながら450〜500℃で30秒〜1分間加熱する。このように、適度な張力を加えながら熱処理を施すことにより、時効硬化熱処理後の材料形状を矯正することができるとともに、更に導電率を向上させることができる。張力が10N/mm未満では、形状の矯正に不十分であり、100N/mmを超える場合は、材料が過剰に変形して板切れを起こす心配がある。また、加熱条件が規定範囲である「400〜550℃で10秒〜3分間」より高温、長時間になった場合、析出物が粗大化して強度が低下する心配があり、低温、短時間になった場合、張力による形状の矯正効果が十分に得られないとともに析出が進行せず、導電率の向上が得られない。
〔実施の形態の効果〕
上記の本発明の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)800N/mm以上の引張強さ、8%以上の伸び、35%IACS以上の導電率を兼備し、かつ、曲げ加工における異方性が小さい(良好な曲げ加工性を有する)銅合金材を得ることができる。
(2)上記(1)の優れた性質に加え、鉛フリーはんだを使用した実装において、はんだ接合後に界面に生じるCuとSnの金属間化合物の成長を抑制して接合部の脆化を防止し、安定した接合品質を保持することができる。
(3)上記(1),(2)の優れた性質を併せ持つため、小型化が進む電気部品において、その設計の自由度を大幅に広げることができる。
(4)上記(1),(2)の優れた性質を兼備するにもかかわらず、従来材と同等のコストで製造することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
Ni:3.0質量%、Si:0.7質量%、Zn:1.7wt% 、Sn:0.3wt%、P:0.02wt%の組成をもつ銅合金を、無酸素銅を母材にして高周波溶解炉で溶製し、直径30mm、長さ250mmのインゴットに鋳造した。
これを850℃に加熱して押出加工(熱間加工)し、幅20mm、厚さ8mmの板状にして銅合金素材を形成した後、厚さ0.45mmまで冷間圧延した(第1の冷間圧延)。次に、冷間圧延した材料を860℃で1分間保持した後、水中に投入して約300℃/分の速度で室温(約20℃)まで冷却する熱処理を行った(第1の熱処理)。次に、冷却した材料を厚さ0.3mmまで冷間圧延した後(第2の冷間圧延)、450℃で4時間保持する熱処理を行った(第2の熱処理)。これに長手方向に30N/mmの張力を加えながら450℃で1分間保持する熱処理を行った(第3の熱処理)(試料No.1)。
以上のようにして製造した試料No.1について、引張強さ、伸び、導電率の各特性値を測定した。測定方法に関して、引張強さ、伸びについてはJIS Z 2241に、導電率についてはJIS H 0505に規定された方法に準拠した。測定した結果を表2に示す。
表2より、試料No.1は引張強さ816N/mm、伸び10%、導電率38%IACSという本発明の目的に適合する良好な特性を兼備していることが判る。
さらに、得られた試料No.1を脱脂酸洗した後、溶融したSn−3mass%Ag−0.5mass%Cuはんだ中に浸漬して、試料の両面にはんだを塗布した。これを200℃に保持した恒温槽に入れて1時間加熱を施した。
加熱後の試料を樹脂に埋め込んで切断し、断面の観察を行って、材料とはんだの界面部分に形成されたCu−Sn金属間化合物層の厚みを測定するとともに、金属間化合物層内部や界面における欠陥(クラック、ボイド)の有無を観察した。測定・観察した結果を表2に示す。
表2より、金属間化合物層は4μmと薄く、クラックやボイドなどの欠陥も見られなかったことが判る。
(実施例2〜3)
次に、表1の試料No.2〜No.3に示す組成の銅合金を実施例1(試料No.1)と同様に鋳造し、実施例1(試料No.1)と同様の工程で厚さ0.3mmの試料に加工した後、同様の第2,第3の熱処理を行った。これらの試料No.2〜No.3についても実施例1と同様に、引張強さ、伸び、導電率の各特性値を測定するとともに、はんだを塗布して加熱した時の金属間化合物層の厚みを測定し、欠陥の有無を観察した。測定・観察した結果を表2に示す。
表2より、試料No.2〜No.3はいずれも本発明の目的に適合した良好な特性を兼備していることが判る。また、金属間化合物層は3〜4μmと薄く、クラックやボイドなどの欠陥も見られなかったことが判る。
(比較例1〜12)
本発明の材料について、その合金組成の限定理由を、比較例を挙げて説明する。
表1の試料No.4〜No.15に示す組成の銅合金を実施例1(試料No.1)と同様に鋳造し、実施例1(試料No.1)と同様の工程で厚さ0.3mmの試料に加工した後、同様の第2,第3の熱処理を行った。得られた試料No.4〜No.15についても実施例1と同様に、引張強さ、伸び、導電率の各特性値を測定するとともに、はんだを塗布して加熱した時の金属間化合物層の厚みを測定し、欠陥の有無を観察した。測定・観察した結果を表2に示す。
試料No.4およびNo.5は、Ni、Siの含有量が規定範囲から外れた例である。試料No.4は、Ni、Siの含有量が多すぎることに起因して導電率が悪化している。また、Niの含有量が多いことによって固溶Niの量も相対的に増え、その効果で、はんだ界面の金属間化合物層も厚く成長している。試料No.5は、Ni、Siの含有量が少なすぎることで十分な強度が得られていない。
試料No.6およびNo.7は、NiとSiの質量比が規定範囲から外れた例である。Niが過剰になった場合(No.7)も、Siが過剰になった場合も(No.6)、導電率が悪くなり、引張強さも良好な値が得られてない。また、Niが過剰になった場合(No.7)は、固溶Niの効果で、はんだ界面の金属間化合物層も厚く成長している。
試料No.8〜No.10は、Znの含有量またはZnとNiの質量比が規定範囲から外れた例である。Znの含有量が多すぎるNo.8は、導電率が悪化する。逆に、Znの含有量が少なすぎるNo.9は、Znによる金属間化合物層の成長抑制効果が不十分で金属間化合物層が厚く成長している。No.10は、ZnとNiの質量比が規定範囲から外れた場合であるが、この場合も金属間化合物層の成長抑制効果が不十分になっている。
試料No.11〜No.14は、Snの含有量またはSnとNiの質量比が規定範囲から外れた例である。Snの含有量が少なすぎでNiに対する質量比が小さすぎるNo.11およびNiに対する質量比が小さすぎるNo.13は、強度(引張強さ)がやや不足している。Snの含有量が多すぎでNiに対する質量比が大きすぎるNo.12は、導電率が悪化しており、また、はんだ界面の金属間化合物層も厚く成長している。Niに対するSnの質量比が大きすぎるNo.14は、はんだ界面の金属間化合物層が厚く成長している。
試料No.15は、Pの含有量が規定範囲から外れた例である。この場合、Pが多すぎることによって導電率が悪化しているとともに伸びの値も不十分になっている。
(比較例13〜23)
次に、本発明の銅合金材の製造条件についての限定理由を、比較例を挙げて説明する。
実施例1における試料No.1と同じ組成の銅合金について、実施例1と同様の工程で加工する際、第1の熱処理前の冷間圧延材と第3の熱処理後の最終材との板厚比、第1、第2の熱処理の各加熱条件、および第3の熱処理の加熱条件と負荷張力を表3に示す条件で実施して、試料No.16〜26を製造した。ここで、第3熱処理の負荷張力を高めた試料No.26は、熱処理中に板切れが生じたため最終的な試料を得ることができなかった。得られた各試料について、実施例1と同様に、引張強さ、伸び、導電率の各特性値を測定した。
その後さらに、試料No.1およびNo.22〜No.25については、第3熱処理による形状の矯正効果を確認する目的で反りの量を測定した。測定方法は、試料を長さ300mmに切断し、反りの凸側の面が壁面に沿うような向きで垂直な壁面に沿わせて吊り下げ、静止させた。ここで、反りによって跳ね上がった試料の下端部と壁面の間の距離を測定して反りの量とした。引張強さ、伸び、導電率および反り試験の結果を表4に示す。
試料No.16およびNo.17は、第1の熱処理前の板厚が規定範囲から外れた例である。第1の熱処理前の板厚が薄すぎると、引張強さが不十分になる。また、第1の熱処理前の板厚が厚すぎると、第1の熱処理後の第2の冷間圧延で伸びの低下が大きく、最終材の伸びが不足する。
試料No.18およびNo.19は、第1の熱処理の加熱温度が規定範囲から外れた例である。加熱温度が低すぎる場合は引張強さが低くなり、温度が高すぎる場合は伸びや導電率が不十分になる。
試料No.20およびNo.21は、第2の熱処理の加熱温度が規定範囲から外れた例である。加熱温度が低すぎる場合は引張強さと導電率が不足し、加熱温度が高すぎる場合は引張強さが大きく低下する。
試料No.22は、第3の熱処理を実施しなかった例である。この場合、伸びが不十分になるとともに大きな反りが残りやすい。
試料No.23およびNo.24は、第3の熱処理の加熱温度が規定範囲から外れた例である。加熱温度が低すぎる場合は伸びが不十分になるとともに反りの矯正効果が不十分である。温度が高すぎる場合は強度や導電率が低下して不十分になる。
試料No.25およびNo.26は、第3の熱処理時の負荷張力が規定範囲から外れた例である。負荷張力が低い場合、伸びを回復させることはできるが反りの矯正効果が不十分である。負荷張力が高い場合、試料No.26のように板切れの危険が生じる。
本発明の実施の形態の銅合金材の製造工程のフローを示す図である。

Claims (2)

  1. Niを1.0〜5.0質量%、Siを0.2〜1.0質量%、Znを1.0〜5.0質量%、Snを0.1〜0.5質量%、Pを0.003〜0.3質量%含有し、残部がCuと不可避不純物からなる銅合金材であって、前記Niと前記Si、Zn、Snの質量比がNi/Si=4〜6、Zn/Ni=0.5以上、およびSn/Ni=0.05〜0.2であり、かつ引張強さが800N/mm以上、伸びが8%以上、および導電率が35%IACS以上であることを特徴とする銅合金材。
  2. 請求項1に記載の銅合金材の製造方法であって、
    請求項1に示す組成を有する銅合金を素材として形成した後、前記銅合金素材を目的とする最終板厚の1.3〜1.7倍の厚さまで冷間圧延する第1の冷間圧延工程と、第1の冷間圧延後の材料を700〜900℃に加熱後、毎分25℃以上の降温速度で300℃以下まで冷却する第1の熱処理工程と、第1の熱処理後の材料を目的とする最終板厚まで冷間圧延する第2の冷間圧延工程と、第2の冷間圧延後の材料を400〜500℃に加熱して30分〜10時間保持する第2の熱処理工程と、第2の熱処理後の材料を長手方向に10〜100N/mmの張力を加えながら400〜550℃で10秒〜3分間加熱保持する第3の熱処理工程とを含むことを特徴とする銅合金材の製造方法。
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