JP2007069930A - 詰替え用袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 可撓性の積層樹脂フィルムを張り合わせて形成された袋本体に内容物を密封して収納するための詰替え用袋であって、袋本体の一部に切断予定線を備えたノズル状の注出口形成部を設け、且つ、該注出口形成部における該切断予定線に近接するが接しない位置より袋本体中央部方向に延びる少なくとも1本の半切れ線を設けた詰替え用袋とする。
【選択図】 図2
Description
しかし、このようにして形成した注出口より内容物を注ぎ出す際には、最初の内容物がまだ多く存在する状態では、内容物の流出圧力により注出口が拡がり、比較的スムースに取り出すことができるが、内容物が少なくなってくると、注出口が閉塞気味となり、内容物の取り出しに時間がかかり、又は、内容物を完全に取り出すことが困難となる。
また、特許文献3の如く、注出口を形成する両面のフィルムを互いに異なった寸法となるようにヒートシールすることにより、立体的な空隙部を設けたパウチが提案されているが、立体的な空隙部を形状するための成形型を作る必要があり、生産工程も複雑となる。
さらに、特許文献4の如く、注出口を形成するための切断予定線に略直交する複数の半切れ線を設けたパウチが提案されているが、切断予定線に交差して半切れ線が設けられているため、切断予定線を手指で引き裂く際に半切れ線の方向に切断を誘導されてしまって、パウチが裂け易く、適切に切断することは難しい。また、内容物が液体である場合には、注出口から内容液を注出する際に半切れ線の隙間に内容液が毛細管現象で進入しやすく、液垂れしやすい。
即ち本発明は、
可撓性の積層樹脂フィルムを張り合わせて形成された袋本体に内容物を密封して収納するための詰替え用袋であって、袋本体の一部に注出口を開口するための切断予定線を備えた注出口形成部を設け、且つ、該注出口形成部における該切断予定線に近接するが接しない位置より袋本体中央部方向に延びる少なくとも1本の半切れ線を設けた詰替え用袋である。
図1は、本発明の詰替え用袋の1例を示す正面図であり、詰替え用袋1は、可撓性の積層樹脂フィルムを周縁において張り合わせてシール部8とし、側面部2を有する袋本体3が形成され、袋本体3の上部の端縁部にはノズル状の注出口形成部4が設けられている。
図2は、図1に示す詰替え用袋1の注出口形成部4の近傍を拡大して示す正面図であり、注出口形成部4を横断して切断予定線5が引き裂き可能に設けられ、更に、切断予定線5に近接するが接しない位置6Sより袋本体中央部方向に延びる半切れ線6が設けられている。
図3は、図2におけるA−A線断面図であって、且つ、内容物が通過している状態を示す図であり、切断予定線5で切断された開口部が両方の面に設けた半切れ線6によって外方に開くことにより、大きな流路7が形成されている。
具体的には、次の組合せを例示することができる。
(1) 外層側よりONy/OPP/LLDPE
(2) 外層側よりONy/VM-PET/LLDPE
(3) 外層側よりONy/OPP/AL/LLDPE
(4) 外層側よりONy/LLDPE/HDPE/LLDPE
尚、詰替え用袋がスタンディングパウチである場合の底部には、次の層構成を例示することができる。
(5) 外層側よりONy/LLDPE
(6) 外層側よりONy/VM-PET/LLDPE
また、注出口形成部4の大きさ(高さ、幅)も、内容物の種類や使用の形態に応じて適当に選択すればよく、詰め替えの対象となる容器の口のサイズに対応した大きさを選択することが好ましい。
注出口形成部4を切断予定線5で切断する際に半切れ線6の方向に切断が誘導されないようにするためには、切断予定線5と半切れ線6とが連続していないこと、即ち、切断予定線5と位置6Sとの距離が0より大きいことが必要であるが、連続していない限り、できるだけ近接していることが好ましい。切断が誘導されるのを確実に防ぎ、且つ、注出口を十分に広げるためには、切断予定線5と位置6Sとの距離(最短距離)を5〜25mmとするのが好ましい。
半切れ線6は、上記の位置6Sを始点とし、袋本体中央部方向に延びている。必ずしも正確に袋本体中央部に向いている必要はないが、内容物の流れを良くするためには、内容物注出流路に沿って設けるのが好ましい。
半切れ線6の長さは、内容物の流れを良くするためには、少なくとも20mmであって、袋本体の中央部に至る長さより短い長さであることが好ましい。特に好ましい長さは、20mm〜60mmである。
半切れ線6を設ける方法としては、公知の種々の方法を採用し得るが、正確さ、作業性等の点からは、レーザー光照射による方法が好ましい。
半切れ線6が、例えば、図3の例のように、当該片面で1本である場合には、略中央に設けるのが好ましく、当該片面で複数本ある場合には、略等間隔で、設けるのが好ましい。
半切れ線6は、積層樹脂フィルムの少なくとも最内層を残し、又は、少なくとも最外層を切断する形で設ける。最内層と最外層との中間に1層以上の層(中間層)が存在する場合には、その中間層を切断するか否かは、任意であるが、注出口を十分に広げて内容物の流路を確実に形成するには、図3に示した例の如く、三層構造の最外層及び中間層を切断する形が好ましい。
また、切断予定線5の中央から5mm下がった位置から、袋本体中央部方向に延びる連続的なハーフカット線からなる、長さ20mmの半切れ線6を、レーザー光照射により設けた。ハーフカット線は、最内層を除く2層を切断する形とした。
この詰替え用袋に、850gの粉末洗剤を収納し、密封したのち、注出口形成部4を切断予定線5から引き裂いたが、半切れ線6方向に切断が誘導されることなく切断され、更に、内容物の注出を開始すると、最初に注出する内容物の圧力で注出口7が開口し、内容物の全てが出終わるまで、注出口7は形を保持して閉塞はなかった。
また、内容物を液体の界面活性剤に代えて同様の操作を行ったが、注出口7からの液垂れは生じなかった。
2:側面部
3:袋本体
4:注出口形成部
5:切断予定線
6:半切れ線
6S:半切れ線開始位置
7:注出口
8:シール部
9:底面部
Claims (4)
- 可撓性の積層樹脂フィルムを貼り合わせて形成された袋本体に内容物を密封して収納するための詰替え用袋であって、袋本体の一部に注出口を開口するための切断予定線を備えた注出口形成部を設け、且つ、該注出口形成部における該切断予定線に近接するが接しない位置より袋本体中央部方向に延びる少なくとも1本の半切れ線を設けてなる詰替え用袋。
- 前記切断予定線を、前記注出口形成部を横断して引き裂き可能に設け、前記半切れ線を前記注出口形成部の内容物注出流路に沿って設けてなる請求項1に記載の詰替え用袋。
- 前記半切れ線をレーザー光照射により設けてなる請求項1又は2に記載の詰替え用袋。
- 前記袋本体が自立性を備え、前記注出口形成部を袋本体の上部にノズル形状で形成した請求項1〜3のいずれかに記載の詰替え用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005257319A JP2007069930A (ja) | 2005-09-06 | 2005-09-06 | 詰替え用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005257319A JP2007069930A (ja) | 2005-09-06 | 2005-09-06 | 詰替え用袋 |
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JP2007069930A true JP2007069930A (ja) | 2007-03-22 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2005257319A Pending JP2007069930A (ja) | 2005-09-06 | 2005-09-06 | 詰替え用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007069930A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012066853A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | パウチ及びその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001018990A (ja) * | 1999-07-02 | 2001-01-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 詰め替え用パウチ |
JP2004299718A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Toppan Printing Co Ltd | 軟質包装袋 |
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2005
- 2005-09-06 JP JP2005257319A patent/JP2007069930A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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