JP2007069713A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の体感温度を考慮して高い精度で日射補正量を算出できる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置は、車室内のサイドウィンドウなどのガラスの温度、および各乗員の温度をそれぞれ検出する、例えばIRセンサ70などの温度検出手段と、この温度検出手段により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御する制御手段としてのエアコンECU8と、を備え、このエアコンECU8は、検出されたガラスの温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して空調制御の補正を行うことを特徴としている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車室内の日射補正量を算出して空調制御の補正を行う車両用空調装置に関する。
従来、この種の車両用空調装置は、日射センサと、車両左右のサイドウィンドウシールドの温度をそれぞれ検出する赤外線温度センサと、車室内の複数の空調ゾーンの空調状態をそれぞれ独立して制御するためのエアコンECUとを備え、エアコンECUは、赤外線温度センサにより検出される車両左右のサイドウィンドウシールドの温度に基づき日射方向を推定し、日射センサにより検出される日射量に基づき左右領域のそれぞれに照射される日射量を推定して日射補正量を算出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−59678号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用空調装置は、車両左右のサイドウィンドウシールドの温度に基づいて日射方向を推定し、日射センサにより検出される日射量を用いて日射補正量を算出するので、例えば、サイドウィンドウシールドがスモークガラスであったり、日よけ部材などが取り付けられていたりする場合には、乗員がさほど暑さを感じないときでも、サイドウィンドウシールドの温度として高い温度が検出されることがあり、結果、強い冷房による空調制御がなされ、乗員に対して過剰な冷房が供給されてしまうという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、乗員の体感温度を考慮して高い精度で日射補正量を算出できる車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下に記載の技術的手段を採用する。請求項1に記載の車両用空調装置の発明は、車室内のガラスの温度、および乗員の温度をそれぞれ検出する温度検出手段(70)と、温度検出手段(70)により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御する制御手段(8)と、を備え、制御手段(8)は、検出されたガラスの温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して空調制御の補正を行うことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、乗員の温度情報を検出して日射補正量の算出に用いることにより、乗員の体感温度を考慮した演算が行われるので、精度の高い日射補正を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置において、日射の方向は、車室内の運転席側ガラス(21、23)の温度情報と助手席側ガラス(22、24)の温度情報を検出してこれらの差を用いて推定し、日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、乗員が体感する温度が、検出されたガラスの温度に相関しないような低い温度であり、乗員の上半身に日射の影響が及んでいないような状況において、乗員の上半身温度を検出して演算することにより、乗員に対して過剰な冷房が供給されることを防止でき、高い精度の日射補正が行われる空調制御を実施することができる。
請求項3に記載の車両用空調装置の発明は、車室内のガラスの温度、ガラス近傍の内装温度、および乗員の温度をそれぞれ検出する温度検出手段(70)と、温度検出手段(70)により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御する制御手段(8)と、を備え、制御手段(8)は、検出されたガラスの温度情報およびガラス近傍の内装温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して空調制御の補正を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、乗員の温度情報を検出して日射補正量の算出に用いることにより、乗員の体感温度を考慮した演算が行われるので、精度の高い日射補正を行うことができる。また、日射の方向の推定に、ガラス近傍の内装温度情報を用いることにより、ガラスが開放されているような状況であっても、日射による負荷を反映させた空調制御を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用空調装置において、日射の方向は、検出した車室内の運転席側ガラス(21、23)およびその近傍の内装における温度情報と、助手席側ガラス(22、24)およびその近傍の内装における温度情報との差、を用いて推定し、前記日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、乗員が体感する温度が、検出されたガラスの温度に相関しないような低い温度であり、乗員の上半身に日射の影響が及んでいないような状況において、乗員の上半身温度を検出して演算することにより、乗員に対して過剰な冷房が供給されることを防止でき、高い精度の日射補正が行われる空調制御を実施することができる。
請求項5に記載の車両用空調装置の発明は、車室内のガラス近傍の内装温度、および乗員の温度をそれぞれ検出する温度検出手段(70)と、温度検出手段(70)により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御する制御手段(8)と、を備え、制御手段(8)は、検出されたガラス近傍の内装温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して空調制御の補正を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、乗員の温度情報を検出して日射補正量の算出に用いることにより、乗員の体感温度を考慮した演算が行われるので、精度の高い日射補正を行うことができ、これに加えて、日射の方向の推定に、ガラス近傍の内装温度情報を用いることにより、ガラスが開放されているような状況であっても、日射による負荷を反映させた空調制御を行うことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車両用空調装置において、日射の方向は、検出した車室内の運転席側ガラス(21、23)近傍の内装温度情報と助手席側ガラス(22、24)近傍の内装温度情報との差を用いて推定し、日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、日射の方向の推定に、運転席側ガラス近傍の内装温度情報と助手席側ガラス近傍の内装温度情報との差を用い、日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算することにより、ガラスが開放されているような状況であっても、実際の乗員への日射による負荷を高い精度で反映させた空調制御を行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用空調装置において、車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段(83)を設け、日射検出手段(83)によって検出された日射量に応じて日射補正量の算出を行うことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、日射検出手段による日射量に応じて、日射補正を行うか否かを判断したり、日射補正量の程度を算出したりすることで、より精度の高い空調制御を行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の車両用空調装置において、ガラスの温度の検出を行うときは、ガラスが設置されている枠内の下部における温度を検出することを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、ガラスが設置されている枠内の下部における温度を検出することにより、車室内の空気の入れ替えのためや、喫煙時に、窓などを半開放等している場合でも、ガラスの温度を反映した空調制御を行うことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の車両用空調装置において、車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段(83)を設け、日射補正量の算出において基礎となる基準温度を、日射検出手段(83)によって検出された日射量に応じて補正することを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、日射検出手段による検出値が小さいときを基準にして、そこからの偏差で日射影響の程度を推定して補正することで、乗員の着衣量、姿勢、体格差などの影響をキャンセルした空調制御を行うことができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の車両用空調装置において、車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段(83)を設け、検出されたガラスの温度情報を用いて日射の方向を推定するときに、少なくとも2箇所以上におけるガラスの温度差の算出において基礎となる基準温度を、日射検出手段(83)によって検出された日射量に応じて補正することを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、日射検出手段による検出値が小さいときを基準にして、そこからの偏差で日射の方向を推定して補正することで、片側のガラスのみを半開した場合や、片側のガラスのみに日よけを施した場合などによる影響をキャンセルした空調制御を行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る車両用空調装置の構成を示し、個別に制御可能な吹出し空調風が供給される複数の空調ゾーンを含めて模式的に示されている。図1に示すように、空調ゾーン1aは、前席の空調ゾーンのうち運転手席2側の領域を示し、空調ゾーン1bは、前席の空調ゾーンのうち運転手席の隣席である助手席3側の領域を示している。空調ゾーン1cは、後席4の空調ゾーンのうち運転手席側の領域を示し、空調ゾーン1dは、後席4の空調ゾーンのうち助手席側の領域である、空調ゾーン1cの隣側の領域を示している。
この車両用空調装置は、空調ゾーン1a、1bのそれぞれの空調状態、例えば、空気温度を独立して調整するための前席用空調ユニット5と、空調ゾーン1c、1dのそれぞれの空調状態を独立して調整するための後席用空調ユニット6とから構成されている。前席用空調ユニット5はインストルメントパネルの内側に配置され、後席用空調ユニット6は、車室内の最後方部に配置されている。
前席用空調ユニット5は、車室内に空調風を送風するための前席側空調ダクト50を備え、この前席側空調ダクト50には、車室内から内気を導入するための内気導入口50a、および、車室外から外気を導入するための外気導入口50bが開口されている。さらに、前席側空調ダクト50には、サーボモータ51aにより駆動されて、外気導入口50bおよび内気導入口50aを選択的に開閉することができる内外気切替ドア51が備えられている。
また、前席側空調ダクト50内であって、外気導入口50bおよび内気導入口50aの空気下流側には、車室内に向けて吹き出される空気流を発生させる送風ファン52が設けられ、送風ファン52は、ブロワモータ52aによって駆動されている。さらに、前席側空調ダクト50内であって、送風ファン52の空気下流側には、空気を冷却する空気冷却手段としての蒸発器53が設けられ、さらに、この蒸発器53よりも空気下流側には、通風される空気を加熱するヒータコア540が設けられている。
そして、前席側空調ダクト50内であって、蒸発器53の空気下流側には、前席側空調ダクト50内を運転手席側通路50cと助手席側通路50dとに仕切っている仕切り板57が設けられている。運転手席側通路50cにおけるヒータコア540の側方には、バイパス通路50fが形成され、このバイパス通路50fは、ヒータコア540に対して蒸発器53により冷却された冷風をバイパスさせる場合に用いられる。
また、助手席側通路50dにおけるヒータコア540の側方には、バイパス通路50eが形成され、バイパス通路50eは、ヒータコア540に対して蒸発器53により冷却された冷風をバイパスさせる場合に用いられる。
ヒータコア540の空気上流側には、エアミックスドア55b、55cが設けられ、これらと、仕切り板57、運転手席側通路50c、助手席側通路50d、およびヒータコア540とでヒータユニット54を構成している。エアミックスドア55bは、その開度により、運転手席側通路50cを流通する冷風のうち、ヒータコア540を通る量とバイパス通路50fを通る量との比を調整する働きがある。他方、エアミックスドア55cは、その開度により、助手席側通路50eを流通する冷風のうち、ヒータコア540を通る量とバイパス通路50dを通る量との比を調整する働きがある。なお、エアミックスドア55b、55cには、駆動手段としてのサーボモータ55a、55dがそれぞれ連結されており、その開度は、エアコンECU8が制御するサーボモータ55a、55dによって、調整される。
蒸発器53は、図示しない圧縮機、凝縮器、受液器、および減圧器とともに、冷凍サイクルを構成している熱交換器であり、前席側空調ダクト50内を流れる空気を冷却する。なお、圧縮機は、自動車のエンジンに電磁クラッチ(図示しない)を介して連結され、この電磁クラッチを断続的に制御することによってその駆動および停止が制御されるものである。ヒータコア540は、自動車のエンジン冷却水を熱源とする熱交換装置であり、このヒータコア540は、蒸発器53によって冷却された冷風を加熱するものである。
運転手席側通路50cのうちヒータコア540の空気下流側には、運転手席側フェイス吹出口FrDrが開口されており、この運転手席側フェイス吹出口FrDrから吹き出される空気は、運転手席側通路50cから運転手席に着座する運転者の上半身に向けられる。さらに、運転手席側通路50cのうち運転手席側フェイス吹出口FrDrの空気上流部には、運転手席側フェイス吹出口FrDrを開閉する吹出口切替ドア56cが設けられている。
また、図示していないが、運転手席側通路50cは、運転手席側通路50cから運転者の下半身に向けて空気を吹き出す運転手席側フット吹出口、およびフロントガラスの内表面のうち運転手席側領域に空気を吹き出す運転手席側デフロスタ吹出口と連通している。そして、運転手席側フット吹出口および運転手席側デフロスタ吹出口の空気上流部には、図示していないが、それぞれの吹出口を開閉する吹出口切替ドアが設けられている。これら運転手席側の各吹出口切替ドアは、エアコンECU8が制御する運転手席側のサーボモータ56aにより連動して開閉駆動される。
助手席側通路50dのうちヒータコア540の空気下流側には、助手席側フェイス吹出口FrPaが開口されており、助手席側フェイス吹出口FrPaから吹き出される空気は、助手席側通路50dから助手席に着座する助手席乗員の上半身に向けられる。さらに、助手席側通路50dのうち助手席側フェイス吹出口FrPaの空気上流部には、助手席側フェイス吹出口FrPaを開口する吹出口切替ドア56bが設けられている。
また、図示していないが、助手席側通路50dは、助手席側通路50dから助手席乗員の下半身に向けて空気を吹き出す助手席側フット吹出口、およびフロントガラスの内表面のうち助手席側領域に空気を吹き出す助手席側デフロスタ吹出口と連通している。そして、助手席側フット吹出口および助手席側デフロスタ吹出口の空気上流部には、図示していないが、それぞれの吹出口を開閉する吹出口切替ドアが設けられている。そして、これら、助手席側の各吹出口切替ドアは、エアコンECU8が制御する助手席側のサーボモータ56dにより連動して開閉駆動される。
後席用空調ユニット6は、車室内に送風するための後席用空調ダクト60を備えている。この後席用空調ダクト60内の最上流部には、車室内から内気導入口60aを通して内気のみを導入する内気導入用ダクトが接続されている。この内気導入用ダクトの空気下流側には、車室内に向けて吹き出される空気流を発生させる送風ファン62が設けられ、送風ファン62は、ブロワモータ62aによって駆動される。
さらに、後席用空調ダクト60内であって送風ファン62の空気下流側には、空気を冷却する空気冷却手段としての蒸発器63が設けられ、この蒸発器63の空気下流側には、通風される空気を加熱するヒータコア640が設けられている。
そして、後席用空調ダクト60内であって、蒸発器63の空気下流側には、後席側空調ダクト60内を後席運転手席側通路60cと後席助手席側通路60dとに仕切っている仕切り板67が設けられている。後席運転手席側通路60cにおけるヒータコア640の側方には、バイパス通路60fが形成され、このバイパス通路60fは、ヒータコア640に対して蒸発器63により冷却された冷風をバイパスさせる場合に用いられる。
そして、後席助手席側通路60dにおけるヒータコア640の側方には、バイパス通路60dが形成され、このバイパス通路60dは、ヒータコア640に対して蒸発器63により冷却された冷風をバイパスさせる場合に用いられる。
ヒータコア540の空気上流側には、エアミックスドア65a、65bが設けられ、これらと、仕切り板67、後席運転手席側通路60c、後席助手席側通路60d、およびヒータコア640とでヒータユニット64を構成している。エアミックスドア65aは、その開度により、後席運転手席側通路60cを流通する冷風のうち、ヒータコア640を通る量とバイパス通路60fを通る量との比を調整する働きがある。他方、エアミックスドア65bは、その開度により、後席助手席側通路60bを流通する冷風のうち、ヒータコア640を通る量とバイパス通路60fを通る量との比を調整する働きがある。なお、エアミックスドア65a、55bには、駆動手段としてのサーボモータ65c、65dがそれぞれ連結され、その開度は、エアコンECU8が制御するサーボモータ65c、65dによって、調整される。
蒸発器63は、蒸発器53に対して並列的に配管結合されるものであり、上述と同様の冷凍サイクルの一構成要素をなす熱交換器であって、後席側空調ダクト60内を流れる空気を冷却する。ヒータコア640は、自動車のエンジン冷却水を熱源とする熱交換装置であり、ヒータコア540に対し並列的に接続されて、蒸発器63によって冷却される冷風を加熱する。
後席用空調ダクト60のうちヒータコア640の空気下流側には、後席運転手席側フェイス吹出口RrDrが開口されており、後席運転手席側フェイス吹出口RrDrから吹き出される空気は、後席運転手席側通路60cから後席運転手席側に着座する乗員の上半身に向けられる。さらに、後席運転手席側フェイス吹出口RrDrの空気上流部には、後席運転手席側フェイス吹出口RrDrを開閉する吹出口切替ドア66aが設けられ、この吹出口切替ドア66aは、エアコンECU8が制御する駆動手段としてのサーボモータ66cによって、開閉駆動される。
また、図示していないが、後席用空調ダクト60には、後席運転手席側通路60cから後席運転手席側の乗員の下半身に空気を吹き出す運転手席側フット吹出口が設けられている。この運転手席側フット吹出口の空気上流部には、吹出口を開閉する吹出口切替ドアが設けられ、この吹出口切替ドアは、エアコンECU8が制御するサーボモータによって開閉駆動される。
また、後席用空調ダクト60のうちヒータコア640の空気下流側には、後席助手席側フェイス吹出口RrPaが開口されており、この後席助手席側フェイス吹出口RrPaから吹き出される空気は、後席助手席側通路60dから後席助手席側に着座する乗員の上半身に向けられる。ここで、後席助手席側フェイス吹出口RrPaの空気上流部には、後席助手席側フェイス吹出口RrPaを開閉する吹出口切替ドア66bが設けられ、この吹出口切替ドア66bは、エアコンECU8が制御する駆動手段としてのサーボモータ66dによって開閉駆動される。
また、図示されていないが、後席用空調ダクト60には、後席助手席側通路60dから後席助手席側の乗員の下半身に空気を吹き出すフット吹出口が設けられている。このフット吹出口の空気上流部には、吹出口を開閉する吹出口切替ドアが設けられており、この吹出口切替ドアは、エアコンECU8が制御するサーボモータによって開閉駆動される。
制御手段であるエアコンECU8には、外気温度センサ81、冷却水温度センサ82、内気温度センサ84、85、蒸発器温度センサ86、87、および日射検出手段である日射センサ83、により検出された情報が送信されるように構成する。
この外気温度センサ81は、車室外温度Tamdispを検出してその検出温度を示す外気温度信号をエアコンECU8に出力する。この冷却水温度センサ82は、エンジンの冷却水、すなわち温水Twの温度を検出しその検出温度を示す冷却水温度信号をエアコンECU8に出力する。
この日射センサ83は、フロントウィンドウの内側にて車両左右方向の略中央部分に配置された周知の2素子(2D)タイプの日射センサであり、車室内の運転手席側空調ゾーン1aに入射される日射量TsDrと助手席側空調ゾーン1bに入射される日射量TsPaとを検出し、それら検出した各日射量を示す日射量信号をエアコンECU8に出力する。
この内気温度センサ84は、前席側空調領域である空調ゾーン1a、1bの空気温度TrFrを検出し、その検出温度を示す内気温度信号をエアコンECU8に出力する。この内気温度センサ85は、後席側空調領域である空調ゾーン1c、1dの空気温度TrRrを検出し、その検出温度を示す内気温度信号をエアコンECU8に出力する。
この蒸発器温度センサ86は、蒸発器53の吹出空気温度TeFrを検出し、その検出温度を示す蒸発器吹出温度信号をエアコンECU8に出力する。この蒸発器温度センサ87は、蒸発器63の吹出空気温度TeRrを検出し、その検出温度を示す蒸発器吹出温度信号をエアコンECU8に出力する。
エアコンECU8には、乗員が温度設定スイッチ9、10、11、12を操作することによりそれぞれ設定される、空調ゾーン1a、1b、1c、1dの設定温度FrDrTset、FrPaTset、RrDrTset、RrPaTsetが送信される。なお、温度設定スイッチ9、10、11、12のそれぞれ近傍には、設定温度等の設定内容を表示する設定温度表示手段としてのディスプレイ9a、10a、11a、12aが備えられている。
また、エアコンECU8には、乗員等の表面温度を検出する温度検出手段であり、マトリクス型非接触赤外線温度センサであるIRセンサ70が接続され、このIRセンサ70により検出された温度情報が送信される。このIRセンサ70は、複数の温度検出セル71により構成され、車室内の複数箇所における所定範囲の温度情報をそれぞれマトリクス状に検出するものである。また、IRセンサ70としては、入力される赤外線量の変化に対応した起電力変化を温度変化として検出するサーモパイル型検出素子が用いられている。また、車室内のある箇所で取得された温度情報を可視化する熱画像は、IRセンサを走査することにより作成してもよい。
本実施形態の車両用空調装置における特徴の一つは、車室内のサイドウィンドウなどのガラスの温度、および各乗員の温度をそれぞれ検出する、例えばIRセンサ70などの温度検出手段と、この温度検出手段により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御する制御手段としてのエアコンECU8と、を備え、このエアコンECU8は、検出されたガラスの温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して空調制御の補正を行うことを特徴としている。
さらに、エアコンECU8は、日射の方向は、車室内の運転席側サイドウィンドウガラス21、23の温度情報と助手席側サイドウィンドウガラス22、24の温度情報を検出してこれらの差を用いて推定し、日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算することを特徴としている。
また、車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段としての日射センサ83を設け、エアコンECU8は、日射センサ83によって検出された日射量に応じて日射補正量の算出を行うことを特徴としている。
また、車両用空調装置は、サイドウィンドウガラス21、22、23、24の温度の検出を行うときは、サイドウィンドウガラスが設置されている枠内の下部における温度を検出することを特徴としている。このサイドウィンドウガラスが設置されている枠内とは、サイドウィンドウガラスが全閉された状態において、車室内と車外とがサイドウィンドウガラスによって遮断される領域をいい、言い換えれば、車体と一体的に形成される窓枠内部の領域のことをいう。本構成は、乗員がサイドウィンドウを開放したときに、サイドウィンドウのすべてが車体内に収納されず、枠内の下部においてサイドウィンドウが車体内から突出している場合において、この突出した部分における表面温度を検出するものである。
また、エアコンECU8は、日射補正量の算出において基礎となる基準温度を、日射検出センサ83によって検出された日射量に応じて補正することを特徴としている。
また、エアコンECU8は、検出されたサイドウィンドウガラス21、22、23、24の温度情報を用いて日射の方向を推定するときに、少なくとも2箇所以上におけるガラスの温度差の算出において基礎となる基準温度を、日射センサ83によって検出された日射量に応じて補正することを特徴としている。
温度検出手段は、図2および図3に示すように、車室内の前席運転手席FrDr側のサイドウィンドウシールド21における温度検出範囲25、空調ゾーン1aに存在するFrDrの乗員の上半身温度を検出可能な温度検出範囲26、後席運転手席RrDr側のサイドウィンドウシールド23における温度検出範囲27、および空調ゾーン1cに存在するRrDr乗員の上半身温度を検出可能な温度検出範囲28における表面温度を検出するように構成されている。また、この温度検出手段は、図示していないが、車室内の運転手席の隣に位置する助手席側においても同様に、前席助手席FrPa側のサイドウィンドウシールド22における温度検出範囲、空調ゾーン1bに存在するFrPa乗員の上半身温度を検出可能な温度検出範囲、後席助手席RrPa側のサイドウィンドウシールド24における温度検出範囲、および空調ゾーン1dに存在するRrPa乗員の上半身温度を検出可能な温度検出範囲における表面温度も検出する。
この温度検出手段は、当該温度検出範囲に設けられた接触型温度検出センサで構成してもよいが、IRセンサ70で構成する場合には、マトリクス状に複数に分割された熱電対部がそれぞれの温度検出範囲に対向して配置され、検出対象とする温度検出範囲から入射される赤外線に基づいて、検出対象範囲の表面温度を電圧に変換して検出することになる。
次に、上記構成の車両用空調装置が行う空調補正制御を、図4〜図13を用いて説明する。まず、エアコンECU8は、電源が投入されると、ROM,RAMなどのメモリに記憶された制御プログラムがスタートし、図4に示すフロー図にしたがって空調補正制御を実行する。
図4に示すように、空調補正の制御フローにおける主なステップは、各部乗員上半身温度学習ステップ(S100)、前席側および後席側の左右ガラス温度差学習ステップ(S200)、各日射補正量パラメータ算出ステップ(S300)、各部日射補正量算出ステップ(S400)、各部目標吹出温度算出ステップ(S500)、および空調装置の制御実行ステップ(S600)である。そして、イグニッションスイッチ(以下、IGとする)がONされてバッテリから電源が供給されると、各ステップにおける処理を順に実行し、これらの各ステップを繰り返し反復することで、IGがONの間、常に空調の補正制御を実行することになる。
まず、乗員上半身温度学習ステップ(S100)について、図5および図6を用いて説明する。この乗員上半身温度学習ステップは、乗員の着衣量、姿勢、体格差、シートリクライニングの状態などの影響をキャンセルした空調制御を行うことができる。
なお、図5は、FrDrの乗員における演算のフローを示したものであるが、同様の制御フローで、FrPa、RrDr、RrPaの各乗員についても演算を行うものとする。また、図6は、外気温度と補正値X1、X2、およびYとの関係を示したマップであり、あらかじめ制御プログラムに記憶されている。
そして、温度設定スイッチ9、10、11、および12から各設定温度信号FrPaTset、FrDrTset、RrDrTset、およびRrPaTsetを読み込むとともに、外気温度センサ81から外気温度信号Tamdisp、内気温度センサ84、85から内気温度FrTr、RrTr、日射センサ83から各部日射量FrDrTs、FrPaTs、RrDrTs、RrPaTs、およびIRセンサ70から各乗員の上半身温度および各サイドウィンドウガラスの温度をそれぞれ継続的に読み込んでいく。
そして、読み込まれるFrDrTsの値が所定値(例えば、200W/m)より小さく、この状態をカウントして所定時間(例えば、120秒間)継続しているか否かを判断する(ステップS110)。この状態が所定時間継続していると判断されたときは、次式(A1)によってFrDr上半身温度補正量を算出する(ステップS120)。
FrDr上半身温度補正量
=4秒前のFrDr上半身温度補正量
−((FrDr乗員温度−FrDrTset)−X1)/15・・・式(A1)
ここで、X1は、図6に示す関係図に基づいて、外気温度センサ81により検出された外気温度から求められる値であり、例えば、外気温度が20度である場合には、X1=1.5−1.0+2.5=3.0と算出される。また、外気温度が15℃のように、図6に示す外気温度の間に属する値である場合には、X1は線形補間法により算出するものとする。
このように、FrDrTsの値が所定値より小さいとき、日射量が所定条件を満たした低い場合を基準にして、そのときの乗員の上半身温度を用いて補正することにより、乗員の着衣量や姿勢、体格差、シートリクライニングの使用状況のなどの影響をキャンセルすることになる。
次に、ステップS130で、これまで検出および算出してきた各値を用いて、基準温度としての補正FrDr上半身温度を次式(A3)によって算出する。
補正FrDr上半身温度
=FrDr上半身温度補正量+4秒前のFrDr上半身温度・・・式(A2)
そして、次に、図4に示すステップS200を実行する。
このように、基準温度の補正を複数回実行して更新させ、基準温度を段階的に変更させることにより、空調制御が急激に変化して行われることを防いでいる。また、本実施形態では、基準温度の補正を複数回実行するために、4秒単位で取得した値に基づいて演算しているが、急激な空調変化を伴う制御を防止することができる段階的な制御がなされれば、この単位に限定するものではない。
一方、ステップS110で、FrDrTsの値が所定値より小さい状態が所定時間継続していないと判断されたときは、次式(A3)によってFrDr上半身温度補正量を算出する(ステップS140)。
FrDr上半身温度補正量=4秒前のFrDr上半身温度補正量・・・式(A3)
そして、ステップS130に飛び、これまで検出および算出してきた各値を用いて、基準温度としての補正FrDr上半身温度を式(A2)によって算出する。
なお、FrDrTsの値が所定値以下に転じた場合は、カウントはリセットし、所定値より大きい値になったときに改めてカウントを開始するものとする。
次に、Fr側、Dr側の左右ガラス温度差学習ステップ(S200)について、図7を用いて説明する。この左右ガラス温度差学習ステップは、左右のサイドウィンドウガラスのうち片側のガラスが半開である場合や、温度検出手段の設置場所や角度のずれがある場合において、その影響をキャンセルして補正することができる。なお、図7は、前席側の左右サイドウィンドウガラスの温度差における演算のフローを示したものであるが、同様の制御フローで、後席側の左右サイドウィンドウガラスの温度差における演算や、車両の前後方向におけるガラスの温度差についての演算も行うものとする。
そして、前述のステップS110と同様に読み込まれるFrDrTsの値が所定値(例えば、200W/m)より小さく、この状態をカウントして所定時間(例えば、120秒間)継続しているか否かを判断する(ステップS210)。この状態が所定時間継続していると判断されたときは、次式(A4)によってFr左右ガラス温度差補正量を算出する(ステップS220)。
Fr左右ガラス温度差補正量
=4秒前のFr左右ガラス温度差補正量
−(FrDr側ガラス温度−FrPa側ガラス温度)/45・・・式(A4)
次に、ステップS230で、これまで検出および算出してきた各値を用いて、基準温度としての補正Fr左右ガラス温度差を次式(A5)によって算出する。
補正Fr左右ガラス温度差
=Fr左右ガラス温度差補正量+4秒前の補正Fr左右ガラス温度差・・・式(A5)
そして、次に、図4に示すステップS300を実行する。
このように、基準温度の補正を複数回実行して更新させ、基準温度を段階的に変更させることにより、空調制御が急激に変化して行われることを防いでいる。また、本実施形態では、基準温度の補正を複数回実行するために、4秒単位で取得した値に基づいて演算しているが、急激な空調変化を伴う制御を防止することができる段階的な制御がなされれば、この単位に限定するものではない。
一方、ステップS210で、FrDrTsの値が所定値より小さい状態が所定時間継続していないと判断されたときは、次式(A6)によってFr左右ガラス温度差補正量を算出する(ステップS240)。
Fr左右ガラス温度差補正量=4秒前のFr左右ガラス温度差補正量・・・式(A6)
そして、ステップS230に飛び、これまで検出および算出してきた各値を用いて、基準温度としての補正Fr左右ガラス温度差を式(A5)によって算出する。
なお、FrDrTsの値が所定値以下に転じた場合は、カウントはリセットし、所定値より大きい値になったときに改めてカウントを開始するものとする。
次に、図4に示す日射補正パラメータ算出のステップS300をあらかじめ制御プログラムに記憶された図8〜図13の関係図を用いて説明する。このステップS300では、算出する日射補正量パラメータのうち、f1、r1、f2、r2、f5、r5、f7、r7、f8、r8を求める。
f1、f5のパラメータは、日射方向を示すパラメータであり、ステップS230で求められた補正Fr左右ガラス温度差に対応するf1、f5の値をそれぞれ図8、図9の関係図から算出することで得られる。また、後席4側の日射補正パラメータr1、r5についても、あらかじめ制御プログラムに記憶された関係図(図示しない)から、前席2、3側のf1、f5と同様に算出することとする。
さらに、f6、f7のパラメータは、日射負荷を示すパラメータであり、図10、図12の関係図から算出することで得られる。図10および図12は、検出された外気温度に対する補正値X1、X2、およびYの値を、図6に示す関係図から求め、X1およびX2を横軸にY1を縦軸にしてグラフ化したものである。このようにして作成された図10および図12から、ステップS130で求めた補正上半身温度から設定温度を差し引いた値を横軸としてこれに対応する縦軸の値を、日射負荷を示すf6およびf7の値として算出する。また、後席4側の日射補正パラメータr6、r7についても、f6、f7と同様に作成された関係図(図示しない)から、前席2、3側のf6、f7と同様に算出することとする。なお、図10および図12はともに、一例として外気温度0℃のときの図を表している。
f2、f8のパラメータは、日射有無を示すパラメータであり、それぞれ日射センサ83で検出されたFrDr日射量、FrPa日射量に対応するf2、f8の値を図11、図13の関係図から算出することで得られる。また、後席4側の日射補正パラメータr2、r8についても、あらかじめ制御プログラムに記憶された関係図(図示しない)から、前席2、3側のf2、f8と同様に算出することとする。
次に、これまで算出した各日射補正パラメータf1、r1、f2、r2、f5、r5、f6、r6、f7、r7、f8、およびr8を用いて、次式(A7)〜(A10)から日射補正量を算出する(ステップS400)。
FrDr日射補正量=f1×f6×f2・・・式(A7)
FrPa日射補正量=f5×f7×f8・・・式(A8)
RrDr日射補正量=r1×r6×r2・・・式(A9)
RrPa日射補正量=r5×r7×r8・・・式(A10)
このようにして、各部における日射補正量が求められると、次式(1)〜(4)に各値を代入して車室内に吹き出す空気の目標吹出温度を算出する(ステップS500)。この目標吹出温度は、ガラスの温度差および乗員の温度を学習することで日射の影響度合いを高い精度で推定し、空調補正を行ったことにより得られた目標温度である。











FrTAODr
=FrKet×FrDrTset−FrKr×FrTr−FrKam×Tamdisp
−FrKs×TsDr+FrC+FrDr日射補正量・・・式(1)
FrTAOPa
=FrKet×FrPaTset−FrKr×FrTr−FrKam×Tamdisp
−FrKs×TsPa+FrC+FrPa日射補正量・・・式(2)
RrTAODr
=RrKet×RrDrTset−RrKr×RrTr−RrKam×Tamdisp
−RrKs×TsDr+RrC+RrDr日射補正量・・・式(3)
RrTAOPa
=RrKet×RrPaTset−RrKr×RrTr−RrKam×Tamdisp
−RrKs×TsPa+RrC+RrPa日射補正量・・・式(4)
ここで、FrKsetは前席用温度設定ゲイン、RrKsetは後席用温度設定ゲイン、FrKrは前席用内気温ゲイン、RrKrは後席用内気温ゲイン、FrKamは前席用外気温ゲイン、RrKamは後席用外気温ゲイン、FrKsは前席用日射ゲイン、RrKsは後席用日射ゲイン、FrCは前席用補正数、RrCは後席用補正数である。
エアコンECU8は、以上のように算出したFrTAODr、FrTAOPa、RrTAODr、RrTAOPaに基づいて、以下に示す各部品を制御することによって車両用空調装置の制御を実行する(ステップS500)。具体的には、FrTAODr、FrTAOPaの平均値、およびRrTAODrとRrTAOPaの平均値に基づいて、ブロワモータ52a、62aに印加する電圧を決定し、さらに、FrTAODr、FrTAOPa、RrTAODr、RrTAOPaに基づいて、内外気切替ドア51の開閉制御による内外気切替モードの決定、空調ゾーン毎の吹出口モードの決定(フェイスモード、バイレベルモード、フットモード)、およびエアミックスドア55b、55c、65a、65bの目標開度の決定を行う。そして、決定された、ブロワモータの印加電圧、内外気切替モード、吹出口モード、エアミックスドアの目標開度のそれぞれを制御する信号をブロワモータ52a、サーボモータ51a、56a、56d、66c、66d、55a、55d、65c、65d等に出力して、送風ファン52、送風ファン62a、内外気切替ドア51、吹出口切替ドア56b、56c、66a、66b、エアミックスドア55b、55c、65a、65bのそれぞれの作動を制御する。
このようにして空調補正に伴う車両用空調装置の制御が実行された後は、再度ステップS100に戻り、さらに継続的にステップS100〜S600の処理を実行することで日射の影響度合いを推定した空調制御を実施することができる。
このように本実施形態の車両用空調装置は、主として、ガラスの温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、主として、乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して空調制御の補正を行っている。この構成によれば、ガラスに日よけやなどが取り付けられている場合でも、乗員の体感温度を考慮した演算が行われるので、精度の高い日射補正を行うことができる。
さらに、エアコンECU8は、運転席側サイドウィンドウガラス21、23の温度情報と助手席側サイドウィンドウガラス22、24の温度情報を検出してこれらの差を用いて日射の方向を推定し、乗員の上半身温度を検出して日射補正量を算出する。この構成を採用した場合には、乗員が体感する温度が、検出されたガラスの温度に相関しないような低い温度である状況において、乗員の上半身温度を検出して演算することにより、乗員に対して過剰な冷房が供給されることを防止できる。
また、エアコンECU8は、日射センサ83によって検出された日射量に応じて日射補正量の算出を行っている。この構成を採用した場合には、日射量に応じて、日射補正を行うか否かを判断したり、日射補正量の程度を算出したりすることで、より精度の高い空調制御を実施できる。
また、車両用空調装置は、サイドウィンドウガラス21、22、23、24の温度の検出を行うときは、サイドウィンドウガラスが設置されている枠内の下部における温度を検出する。この構成を採用した場合には、車室内の空気の入れ替えのためや、喫煙時に、窓などを開けている場合でも、ガラスの温度を反映した制御が行える。
また、エアコンECU8は、日射補正量の算出において基礎となる基準温度を、日射量に応じて補正する制御を行っている。この構成を採用した場合には、日射量が小さいときを基準にして、そこからの偏差で日射影響の程度を推定して補正することで、乗員の着衣量、姿勢、体格差などの影響をキャンセルすることができる。
また、エアコンECU8は、サイドウィンドウガラス21、22、23、24の温度情報を用いて日射の方向を推定するときに、少なくとも2箇所以上におけるガラスの温度差の算出において基礎となる基準温度を、日射量に応じて補正している。この構成を採用した場合には、日射検出手段による検出値が小さいときを基準にして、そこからの偏差で日射の方向を推定して補正することで、片側のガラスのみを半開した場合や、片側のガラスのみに日よけを施した場合などによる影響をキャンセルすることができる。
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態を説明する。本実施形態では、第1実施形態の車両用空調装置に対して、温度検出手段が検出するガラスの温度検出範囲が、図14および図15に示すように、サイドウィンドウガラスとその近傍の内装にわたる広範囲である点が異なり、これに伴い、車両用空調装置における空調補正の制御動作フローとしては、図16のステップS200Aにおける処理手順および算出式が異なる。ここでいうサイドウィンドウガラスの近傍の内装とは、サイドウィンドウガラスが配置されている窓枠の周辺における車室内壁面を指しており、特に、日射の角度が低仰角であるときの日射影響を検出するためには、窓枠よりも下側の、運転席側乗員または助手席側乗員寄りの車室内壁面であるのが望ましい。なお、本実施形態の車両用空調装置の基本構成部品は、図1に示すものと同一であり、その説明は第1実施形態に委ね、ここでは省略する。
温度検出手段は、図14および図15に示すように、車室内の前席運転手席FrDr側のサイドウィンドウシールド21およびその近傍の内装の温度を検出可能とする温度検出範囲29、空調ゾーン1aに存在するFrDrの乗員の上半身の温度を検出可能とする温度検出範囲26、後席運転手席RrDr側のサイドウィンドウシールド23およびその近傍の内装の温度を検出可能とする温度検出範囲30、および空調ゾーン1cに存在するRrDr乗員の上半身温度の温度を検出可能とする温度検出範囲28における表面温度を検出するように構成されている。
また、この温度検出手段は、図示していないが、車室内の運転手席の隣に位置する助手席側においても同様に、前席助手席FrPa側のサイドウィンドウシールド22およびその近傍の内装の温度を検出可能とする温度検出範囲、空調ゾーン1bに存在するFrPa乗員の上半身温度を検出可能とする温度検出範囲、後席助手席RrPa側のサイドウィンドウシールド24およびその近傍の内装の温度を検出可能とする温度検出範囲、および空調ゾーン1dに存在するRrPa乗員の上半身温度を検出可能とする温度検出範囲における表面温度も検出するように構成されている。
この温度検出手段は、当該温度検出範囲に設けられた接触型温度検出センサで構成してもよいが、IRセンサ70で構成する場合には、マトリクス状に複数に分割された熱電対部がそれぞれの温度検出範囲に対向して配置され、検出対象とする温度検出範囲から入射される赤外線に基づいて、検出対象範囲の表面温度を電圧に変換して検出することになる。
次に、本実施形態における車両用空調装置が行う空調補正制御は、図5、図6、図10〜図13、図16〜図19を用いて説明することができる。まず、エアコンECU8は、電源が投入されると、ROM、RAMなどのメモリに記憶された制御プログラムがスタートし、図16に示すフロー図にしたがって空調補正制御を実行する。
図16に示すように、空調補正制御フローにおける主なステップは、各部乗員上半身温度学習ステップ(S100)、前席側および後席側の左右ガラスおよび左右ガラス近傍内装の温度差の学習ステップ(S200A)、各日射補正量パラメータ算出ステップ(S300)、各部日射補正量算出ステップ(S400)、各部目標吹出温度算出ステップ(S500A)、および空調装置の制御実行ステップ(S600)である。そして、第1実施形態における空調補正制御フローと同様に、イグニッションスイッチ(以下、IGとする)がONされてバッテリから電源が供給されると、各ステップにおける処理を順に実行し、これらの各ステップを繰り返し反復することで、IGがONの間、常に空調の補正制御を実行することになる。なお、ここでいうガラス近傍内装とは、左ガラスおよび右ガラスが配置されているそれぞれの窓枠の周辺における車室内壁面を指しており、特に、日射の角度が低仰角であるときの日射影響を検出するためには、窓枠よりも下側の、運転席側乗員または助手席側乗員寄りの車室内壁面であるのが望ましい。
最初の乗員上半身温度学習ステップ(S100)は、第1実施形態における空調補正制御フローと同様であり、その説明は省略する。
次に、Fr側、Dr側の左右ガラスおよび左右ガラス近傍内装の温度差の学習ステップ(S200A)について、図17を用いて説明する。この学習ステップは、サイドウィンドウガラスが開放されている場合、左右のサイドウィンドウガラスのうち片側のガラスが半開である場合、温度検出手段の設置場所や角度のずれがある場合において、その影響をキャンセルして補正することができる。なお、図17は、前席側の左右サイドウィンドウガラスにおける演算のフローを示したものであるが、同様の制御フローで、後席側の左右サイドウィンドウガラスにおける演算や、車両の前後方向におけるガラスにおける演算も行うこととする。
そして、前述のステップS110と同様に読み込まれるFrDrTsの値が所定値(例えば、200W/m)より小さく、この状態をカウントして所定時間(例えば、120秒間)継続しているか否かを判断する(ステップS210)。この状態が所定時間継続していると判断されたときは、次式(B4)によって、Fr左右ガラスおよびその近傍内装の温度差における補正量を算出する(ステップS220A)。
Fr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差の補正量
=4秒前のFr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差の補正量
−(FrDr側ガラスおよび近傍内装の温度−FrPa側ガラスおよび近傍内装の温
度)/45・・・式(B4)
次に、ステップS230Aで、これまで検出および算出してきた各値を用いて、基準温度としての補正Fr左右ガラス温度差を次式(B5)によって算出する。
補正Fr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差
=Fr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差の補正量
+4秒前の補正Fr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差・・・式(B5)
そして、次に、図16に示すステップS300を実行する。
このように、基準温度の補正を複数回実行して更新させ、基準温度を段階的に変更させることにより、空調制御が急激に変化して行われることを防いでいる。また、本実施形態では、基準温度の補正を複数回実行するために、4秒単位で取得した値に基づいて演算しているが、急激な空調変化を伴う制御を防止することができる段階的な制御がなされれば、この単位に限定するものではない。
一方、ステップS210で、FrDrTsの値が所定値より小さい状態が所定時間継続していないと判断されたときは、次式(B6)によってFr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差の補正量を算出する(ステップS240A)。
Fr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差の補正量
=4秒前のFr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差の補正量・・・式(B6)
次に、ステップS230Aに飛び、これまで検出および算出してきた各値を用いて、基準温度としての補正Fr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差を式(B5)によって算出する。なお、FrDrTsの値が所定値以下に転じた場合は、カウントはリセットし、所定値より大きい値になったときに改めてカウントを開始するものとする。
次の日射補正パラメータ(f1、r1、f2、r2、f5、r5、f6、r6、f7、r7、f8、およびr8)の算出ステップS300は、第1実施形態における空調補正制御フローと同様であり、その説明は省略する。ただし、f1、f5のパラメータは、日射方向を示すパラメータであり、ステップS230Aで求められた補正Fr左右ガラスおよびガラス近傍内装の温度差に対応するf1、f5の値をそれぞれ図18、図19の関係図から算出することで得られる。また、後席4側の日射補正パラメータr1、r5についても、あらかじめ制御プログラムに記憶された関係図(図示しない)から、前席2、3側のf1、f5と同様に算出することとする。
次に実行される各日射補正量の算出ステップS400についても、第1実施形態における空調補正制御フローと同様であり、これまで算出した各日射補正パラメータf1、r1、f2、r2、f5、r5、f6、r6、f7、r7、f8、およびr8を用いて、前述の式(A7)〜(A10)から日射補正量を算出する。
次に実行される目標吹出温度の算出ステップS500は、第1実施形態における空調補正制御フローと同様であり、前述の式(1)〜(4)に各値を代入することにより車室内に吹き出す空気の目標吹出温度を算出する。この目標吹出温度は、ガラスおよびガラス近傍内装の温度差および乗員の温度を学習することで日射の影響度合いを高い精度で推定し、空調補正を行ったことにより得られた目標温度である。
さらに、エアコンECU8は、以上のように算出したFrTAODr、FrTAOPa、RrTAODr、RrTAOPaに基づいて、第1実施形態と同様に、車両用空調装置の制御を実行する(ステップS600)。このようにして空調補正に伴う車両用空調装置の制御が実行された後は、再度ステップS100に戻り、さらに継続的にステップS100〜S600の処理を実行することで、日射の影響度合いを推定した空調制御を実施することができる。
このように本実施形態の車両用空調装置は、ガラス21、22、23、24の温度、ガラス近傍の内装温度、および乗員の温度をそれぞれ検出するIRセンサ70と、このIRセンサ70により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御するエアコンECU8と、を備え、このエアコンECU8は、主として、検出されたガラスの温度情報およびガラス近傍の内装温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、主として、検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して空調制御の補正を行っている。この構成によれば、乗員の体感温度を考慮した演算が行われるので、精度の高い日射補正を行うことができる。また、ガラスが開放されているような状況であっても、日射による負荷を反映させた空調制御を行うことができる。
さらに、エアコンECU8は、日射の方向は、検出した車室内の運転席側サイドウィンドウガラス21、23およびその近傍の内装における温度情報と、助手席側サイドウィンドウガラス22、24およびその近傍の内装における温度情報との差、を用いて推定し、日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算する。この構成を採用した場合には、ガラスの温度が高い場合でも、乗員の上半身に日射の影響が及んでいないような状況において、乗員の上半身温度を検出して演算することにより、乗員に対して過剰な冷房が供給されることを防止することができる。
また、本実施形態の他の特徴は、車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段としての日射センサ83を設け、エアコンECU8は、日射センサ83によって検出された日射量に応じて日射補正量の算出を行うことである。
また、車両用空調装置は、サイドウィンドウガラス21〜24の温度の検出を行うときは、サイドウィンドウガラスが設置されている枠内の下部における温度を検出することを特徴としている。
また、エアコンECU8は、日射補正量の算出において基礎となる基準温度を、日射検出センサ83によって検出された日射量に応じて補正することを特徴としている。
また、エアコンECU8は、検出されたサイドウィンドウガラス21、22、23、24の温度情報を用いて日射の方向を推定するときに、少なくとも2箇所以上におけるガラスの温度差の算出において基礎となる基準温度を、日射センサ83によって検出された日射量に応じて補正することを特徴としている。
(第3実施形態)
以下に、第3実施形態を説明する。本実施形態では、第1実施形態の車両用空調装置に対して、温度検出手段が検出するガラスの温度検出範囲が、図20および図21に示すように、サイドウィンドウガラス近傍の内装である点が異なり、これに伴い、車両用空調装置における空調補正の制御動作フローとしては、図22のステップS200Bにおける処理手順および算出式が異なる。ここでいうサイドウィンドウガラスの近傍の内装とは、サイドウィンドウガラスが配置されている窓枠の周辺における車室内壁面を指しており、特に、日射の角度が低仰角であるときの日射影響を検出するためには、窓枠よりも下側の、運転席側乗員または助手席側乗員寄りの車室内壁面であるのが望ましい。なお、本実施形態の車両用空調装置の基本構成部品は、図1に示すものと同一であり、その説明は第1実施形態に委ね、ここでは省略する。
温度検出手段は、図20および図21に示すように、車室内の前席運転手席FrDr側のサイドウィンドウシールド21近傍の内装の温度を検出可能とする温度検出範囲44、空調ゾーン1aに存在するFrDrの乗員の上半身の温度を検出可能とする温度検出範囲26、後席運転手席RrDr側のサイドウィンドウシールド近傍の内装の温度を検出可能とする温度検出範囲45、および空調ゾーン1cに存在するRrDr乗員の上半身温度の温度を検出可能とする温度検出範囲28における表面温度を検出するように構成されている。
また、この温度検出手段は、図示していないが、車室内の運転手席の隣に位置する助手席側においても同様に、前席助手席FrPa側のサイドウィンドウシールド22近傍の内装の温度を検出可能とする温度検出範囲、空調ゾーン1bに存在するFrPa乗員の上半身温度を検出可能とする温度検出範囲、後席助手席RrPa側のサイドウィンドウシールド24近傍の内装の温度を検出可能とする温度検出範囲、および空調ゾーン1dに存在するRrPa乗員の上半身温度を検出可能とする温度検出範囲における表面温度も検出するように構成されている。
この温度検出手段は、当該温度検出範囲に設けられた接触型温度検出センサで構成してもよいが、IRセンサ70で構成する場合には、マトリクス状に複数に分割された熱電対部がそれぞれの温度検出範囲に対向して配置され、検出対象とする温度検出範囲から入射される赤外線に基づいて、検出対象範囲の表面温度を電圧に変換して検出することになる。
次に、本実施形態における車両用空調装置が行う空調補正制御は、図5、図6、図22〜図25、図16〜図19を用いて説明することができる。まず、エアコンECU8は、電源が投入されると、ROM、RAMなどのメモリに記憶された制御プログラムがスタートし、図22に示すフロー図にしたがって空調補正制御を実行する。
図22に示すように、空調補正制御フローにおける主なステップは、各部乗員上半身温度学習ステップ(S100)、前席側および後席側の左右ガラス近傍内装の温度差の学習ステップ(S200B)、各日射補正量パラメータ算出ステップ(S300)、各部日射補正量算出ステップ(S400)、各部目標吹出温度算出ステップ(S500A)、および空調装置の制御実行ステップ(S600)である。そして、第1実施形態における空調補正制御フローと同様に、イグニッションスイッチ(以下、IGとする)がONされてバッテリから電源が供給されると、各ステップにおける処理を順に実行し、これらの各ステップを繰り返し反復することで、IGがONの間、常に空調の補正制御を実行することになる。
最初の乗員上半身温度学習ステップ(S100)は、第1実施形態における空調補正制御フローと同様であり、その説明は省略する。
次に、Fr側、Dr側の左右ガラス近傍内装の温度差の学習ステップ(S200B)について、図23を用いて説明する。この学習ステップは、サイドウィンドウガラスが開放されている場合、温度検出手段の設置場所や角度のずれがある場合において、その影響をキャンセルして補正することができる。なお、図23は、前席側の左右サイドウィンドウガラスにおける演算のフローを示したものであるが、同様の制御フローで、後席側の左右サイドウィンドウガラスにおける演算や、車両の前後方向におけるガラスにおける演算も行うこととする。
そして、前述のステップS110と同様に読み込まれるFrDrTsの値が所定値(例えば、200W/m)より小さく、この状態をカウントして所定時間(例えば、120秒間)継続しているか否かを判断する(ステップS210)。この状態が所定時間継続していると判断されたときは、次式(C4)によって、Fr左右ガラス近傍内装の温度差における補正量を算出する(ステップS220B)。
Fr左右ガラス近傍内装の温度差の補正量
=4秒前のFr左右ガラス近傍内装の温度差の補正量
−(FrDr側ガラス近傍内装の温度−FrPa側ガラス近傍内装の温度)/45
・・・式(C4)
次に、ステップS230Bで、これまで検出および算出してきた各値を用いて、基準温度としての補正Fr左右ガラス近傍の温度差を次式(C5)によって算出する。
補正Fr左右ガラス近傍内装の温度差
=Fr左右ガラス近傍内装の温度差の補正量
+4秒前の補正Fr左右ガラス近傍内装の温度差・・・式(C5)
そして、次に、図22に示すステップS300を実行する。
このように、基準温度の補正を複数回実行して更新させ、基準温度を段階的に変更させることにより、空調制御が急激に変化して行われることを防いでいる。また、本実施形態では、基準温度の補正を複数回実行するために、4秒単位で取得した値に基づいて演算しているが、急激な空調変化を伴う制御を防止することができる段階的な制御がなされれば、この単位に限定するものではない。
一方、ステップS210で、FrDrTsの値が所定値より小さい状態が所定時間継続していないと判断されたときは、次式(C6)によってFr左右ガラス近傍内装の温度差の補正量を算出する(ステップS240B)。
Fr左右ガラス近傍内装の温度差の補正量
=4秒前のFr左右ガラス近傍内装の温度差の補正量・・・式(C6)
次に、ステップS230Bに飛び、これまで検出および算出してきた各値を用いて、基準温度としての補正Fr左右ガラス近傍内装の温度差を式(C5)によって算出する。なお、FrDrTsの値が所定値以下に転じた場合は、カウントはリセットし、所定値より大きい値になったときに改めてカウントを開始するものとする。
次の日射補正パラメータ(f1、r1、f2、r2、f5、r5、f6、r6、f7、r7、f8、およびr8)の算出ステップS300は、第1実施形態における空調補正制御フローと同様であり、その説明は省略する。ただし、f1、f5のパラメータは、日射方向を示すパラメータであり、ステップS230Bで求められた補正Fr左右ガラス近傍内装の温度差に対応するf1、f5の値をそれぞれ図24、図25の関係図から算出することで得られる。また、後席4側の日射補正パラメータr1、r5についても、あらかじめ制御プログラムに記憶された関係図(図示しない)から、前席2、3側のf1、f5と同様に算出することとする。
次に実行される各日射補正量の算出ステップS400についても、第1実施形態における空調補正制御フローと同様であり、これまで算出した各日射補正パラメータf1、r1、f2、r2、f5、r5、f6、r6、f7、r7、f8、およびr8を用いて、前述の式(A7)〜(A10)から日射補正量を算出する。
次に実行される目標吹出温度の算出ステップS500Aは、第1実施形態における空調補正制御フローと同様であり、前述の式(1)〜(4)に各値を代入することにより車室内に吹き出す空気の目標吹出温度を算出する。この目標吹出温度は、ガラスおよびガラス近傍内装の温度差および乗員の温度を学習することで日射の影響度合いを高い精度で推定し、空調補正を行ったことにより得られた目標温度である。
さらに、エアコンECU8は、以上のように算出したFrTAODr、FrTAOPa、RrTAODr、RrTAOPaに基づいて、第1実施形態と同様に、車両用空調装置の制御を実行する(ステップS600)。このようにして空調補正に伴う車両用空調装置の制御が実行された後は、再度ステップS100に戻り、さらに継続的にステップS100〜S600の処理を実行することで、日射の影響度合いを推定した空調制御を実施することができる。
このように本実施形態の車両用空調装置は、サイドウィンドウガラス21〜24近傍の内装温度、および乗員の温度をそれぞれ検出するIRセンサ70と、このIRセンサ70により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御するエアコンECU8と、を備え、エアコンECU8は、主として、検出されたガラス近傍の内装温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、主として、検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して空調制御の補正を行っている。この構成によれば、乗員の体感温度を考慮した演算が行われるので、精度の高い日射補正を行うことができ、これに加えて、日射の方向の推定は、ガラス近傍の内装温度情報を用いることにより、ガラスが開放されているような状況であっても、日射による負荷を反映させることができる。
さらに、エアコンECU8は、検出した車室内の運転席側サイドウィンドウガラス21、23近傍の内装温度情報と、助手席側サイドウィンドウガラス22、24、近傍の内装温度情報との差を用いて日射の方向を推定し、乗員の上半身温度を検出して日射補正量の算出している。この構成を採用した場合には、ガラスが開放されているような状況であっても、実際に乗員が受ける日射の負荷を高い精度で反映させることができる。
また、本実施形態の他の特徴は、車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段としての日射センサ83を設け、エアコンECU8は、日射センサ83によって検出された日射量に応じて日射補正量の算出を行うことである。
また、車両用空調装置は、サイドウィンドウガラス21、22、23、24の温度の検出を行うときは、サイドウィンドウガラスが設置されている枠内の下部における温度を検出することを特徴としている。
また、エアコンECU8は、日射補正量の算出において基礎となる基準温度を、日射検出センサ83によって検出された日射量に応じて補正することを特徴としている。
また、エアコンECU8は、検出されたサイドウィンドウガラス21、22、23、24の温度情報を用いて日射の方向を推定するときに、少なくとも2箇所以上におけるガラスの温度差の算出において基礎となる基準温度を、日射センサ83によって検出された日射量に応じて補正することを特徴としている。
(その他の実施形態)
上述の実施形態の他に、温度検出手段としてのIRセンサが検出する温度検出範囲を図26に示すように構成してもよい。図26は、前方から後方に向けて車室内を見た図であり、温度検出範囲31および37は空調ゾーン1aの領域の検出範囲を示し、温度検出範囲32および38は空調ゾーン1bの領域の検出範囲を示し、温度検出範囲33は空調ゾーン1cの領域の検出範囲を示し、温度検出範囲34は空調ゾーン1dの領域の検出範囲を示している。また、温度検出範囲39は前席と後席の中間部、および運転手席と助手席の中間部における検出範囲を示している。温度検出範囲35、36は、それぞれ前席運転手席側サイドウィンドウシールドの検出範囲、前席助手席側サイドウィンドウシールドの検出範囲を示している。
また、温度検出手段としてのIRセンサ、および日射検出手段としての日射センサは、図27に示すように配置する構成としてもよい。IRセンサ40は、フロントガラス上方の車室内に設けられ、空調ゾーン1aまたは空調ゾーン1bにおける乗員等の表面温度分布をマトリクス状に検出し、また、同様に後席側領域の温度分布をマトリクス状に検出する場合には、IRセンサ41を車室内の天井部に設け、空調ゾーン1cまたは空調ゾーン1dにおける温度分布を検出する。なお、このようなIRセンサ40、41は、他の手段で温度検出を行うことができる場合には、車室内にいずれか一方のみ設ける構成としてもよいし、両方を備える構成としてもよい。2素子(2D)タイプの日射センサ42は、前席側における日射量を検出するものでダッシュボード周辺に配置され、日射センサ43は後席より後方のリアトレイに設けられ、後席側における日射量を検出する。
上述の実施形態においては、車室内における前後方向の空調ゾーンとして、前席空調ゾーンと後席空調ゾーンの2分割した空調ゾーンを説明しているが、いわゆる3列シートを有する車両に適用する場合には、前後方向の空調ゾーンを3分割してそれぞれが空調制御可能となる構成としてもよい。
第1、第2、および第3実施形態の車両用空調装置の概略構成を示した模式図である。 第1実施形態の温度検出手段によるFrDr(前席運転手席)側の温度検出範囲を示す概略図である。 第1実施形態の温度検出手段によるRrDr(後席運転手席)側の温度検出範囲を示す概略図である。 第1実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作を示したフロー図である。 図4の乗員上半身温度学習ステップにおける処理手順を示したフロー図である。 第1および第2実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、外気温度と補正値X1、X2、およびYとの関係を示した図である。 図4のFr側およびDr側の左右ガラス温度差学習ステップにおける処理手順を示したフロー図である。 第1実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Dr(運転手席)側日射補正パラメータf1を算出するための図である。 第1実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Pa(助手席)側日射補正パラメータf5を算出するための図である。 第1、第2、および第3実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Dr(運転手席)側日射補正パラメータf6を算出するための図である。 第1、第2、および第3実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Dr(運転手席)側日射補正パラメータf2を算出するための図である。 第1、第2、および第3実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Pa(助手席)側日射補正パラメータf7を算出するための図である。 第1、第2、および第3実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Pa(助手席)側日射補正パラメータf8を算出するための図である。 第2実施形態の温度検出手段によるFrDr(前席運転手席)側の温度検出範囲を示す概略図である。 第2実施形態の温度検出手段によるRrDr(後席運転手席)側の温度検出範囲を示す概略図である。 第2実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作を示したフロー図である。 図16のFr側、Dr側の左右ガラス温度差および左右ガラス近傍内装温度差の学習ステップにおける処理手順を示したフロー図である。 第2実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Dr(運転手席)側日射補正パラメータf1を算出するための図である。 第2実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Pa(助手席)側日射補正パラメータf5を算出するための図である。 第3実施形態の温度検出手段によるFrDr(前席運転手席)側の温度検出範囲を示す概略図である。 第3実施形態の温度検出手段によるRrDr(後席運転手席)側の温度検出範囲を示す概略図である。 第3実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作を示したフロー図である。 図22のFr側、Dr側の左右ガラス近傍内装温度差学習ステップにおける処理手順を示したフロー図である。 第3実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Dr(運転手席)側日射補正パラメータf1を算出するための図である。 第3実施形態の車両用空調装置における空調補正の制御動作において、Pa(助手席)側日射補正パラメータf5を算出するための図である。 その他の実施形態で説明するIRセンサによる検出範囲を示す図である。 その他の実施形態で説明する各種センサの配置を示す図である。
符号の説明
8 エアコンECU(制御手段)
21 前席運転手席側サイドウィンドウガラス(運転席側ガラス)
22 前席助手席側サイドウィンドウガラス(助手席側ガラス)
23 後席運転手席側サイドウィンドウガラス(運転席側ガラス)
24 後席助手席側サイドウィンドウガラス(助手席側ガラス)
70 IRセンサ(温度検出手段)
83 日射センサ(日射検出手段)

Claims (10)

  1. 車室内のガラスの温度、および乗員の温度をそれぞれ検出する温度検出手段(70)と、前記温度検出手段(70)により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御する制御手段(8)と、を備え、
    前記制御手段(8)は、前記検出されたガラスの温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、前記検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して前記空調制御の補正を行うことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記日射の方向は、車室内の運転席側ガラス(21、23)の温度情報と助手席側ガラス(22、24)の温度情報を検出してこれらの差を用いて推定し、前記日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 車室内のガラスの温度、ガラス近傍の内装温度、および乗員の温度をそれぞれ検出する温度検出手段(70)と、前記温度検出手段(70)により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御する制御手段(8)と、を備え、
    前記制御手段(8)は、前記検出されたガラスの温度情報およびガラス近傍の内装温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、前記検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して前記空調制御の補正を行うことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 前記日射の方向は、検出した車室内の運転席側ガラス(21、23)およびその近傍の内装における温度情報と、助手席側ガラス(22、24)およびその近傍の内装における温度情報との差、を用いて推定し、前記日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算することを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 車室内のガラス近傍の内装温度、および乗員の温度をそれぞれ検出する温度検出手段(70)と、前記温度検出手段(70)により検出された各温度情報が送信されて、車室内の空調を制御する制御手段(8)と、を備え、
    前記制御手段(8)は、前記検出されたガラス近傍の内装温度情報を用いて日射の方向を推定するとともに、前記検出された乗員の温度情報を用いて日射補正量を算出して前記空調制御の補正を行うことを特徴とする車両用空調装置。
  6. 前記日射の方向は、検出した車室内の運転席側ガラス(21、23)近傍の内装温度情報と助手席側ガラス(22、24)近傍の内装温度情報との差を用いて推定し、前記日射補正量の算出は乗員の上半身温度を検出して演算することを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段(83)を設け、
    前記日射検出手段(83)によって検出された日射量に応じて前記日射補正量の算出を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用空調装置。
  8. 前記ガラスの温度の検出を行うときは、前記ガラスが設置されている枠内の下部における温度を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用空調装置。
  9. 車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段(83)を設け、
    前記日射補正量の算出において基礎となる基準温度を、前記日射検出手段(83)によって検出された日射量に応じて補正することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車両用空調装置。
  10. 車室内に照射される日射量を検出する日射検出手段(83)を設け、
    前記検出されたガラスの温度情報を用いて日射の方向を推定するときに、少なくとも2箇所以上におけるガラスの温度差の算出において基礎となる基準温度を、前記日射検出手段(83)によって検出された日射量に応じて補正することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の車両用空調装置。
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