JP2007068571A - 酸素濃縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加湿器等における酸素濃縮気体の漏れが発生しても、酸素濃縮気体を安定的に供給できる酸素濃縮器を提供する。
【解決手段】 酸素濃縮器1は、空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体を製造する酸素濃縮器本体2と、酸素濃縮気体を水に通すことで加湿を行う加湿器41と、酸素濃縮気体の供給路を、加湿器を通る通常供給路27、及び加湿器41を通らないバイパス供給路28の間で切り換える切り換え手段42、43とを備える。また、酸素濃縮器1は、通常供給路27における酸素濃縮気体の漏れを、酸素濃縮気体の流量又は圧力により検出する漏れ検出手段39を備え、漏れを検出したときは、バイパス供給路28に切り換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば空気中から窒素を吸着して除去することにより、高濃度の酸素を製造するとともに、その酸素を加湿して患者等に供給する酸素濃縮器に関するものである。
従来より、高濃度の酸素を患者に供給することができる装置として、医療用酸素濃縮器が在宅酸素療法などに使用されている。この種の酸素濃縮器としては、例えばコンプレッサによって圧力を高めた空気を、窒素吸着剤が充填された吸着筒に送り、この吸着筒にて空気中から窒素を吸着除去して酸素濃縮気体(高濃度の酸素を含む気体)を製造するものが知られている。
この酸素濃縮器を利用する場合、通常、患者は鼻カニューラを用いて酸素を吸入しているが、酸素濃縮器から発生される酸素は乾燥しているので(ドライであるので)、患者の症状により酸素の所要量が多くなるにつれて、鼻が乾燥して不快に感じることがある。
この対策として、一般的に、酸素濃縮器に加湿器を取り付け、酸素を加湿器により加湿して患者に供給する方法が採用されている。つまり、加湿器の中に精製水を入れ、その加湿器を酸素濃縮気体の供給路に着脱可能に取り付け、加湿器内の精製水中に酸素を通すことにより加湿を行っていた。
ところが、酸素濃縮器を使用する患者としては、高齢者が多いこともあって、加湿器に精製水を入れる際に、加湿器の蓋をしっかり締めない場合があった。この場合、従来の流れ表示計では、かなりの漏れがない限り検知できず、蓋がしっかり締められていないと、加湿器にて酸素の微量な漏れが生じ、加湿器に供給された酸素が酸素濃縮器本体側に十分に戻されないことがあった。
また、加湿器の蓋がしっかりと締められていた場合でも、加湿器の蓋のパッキンが老化していたり、パッキンを入れ忘れていたときには、微量な酸素が漏れるが、そのときにも同様な問題が生じていた。その結果、医師の処方に従って、スイッチで流量を設定したにもかかわらず、実際には、必要な流量が患者に供給されないという問題が発生することがあり、好ましくない。
そこで、加湿器が正常に装着されているか否かを検出する技術が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。これらの技術は、酸素濃縮器が加湿器の装着不全を検出した場合、音や光を発する手段により警報を発するというものであった。警報を受けた使用者は、酸素の供給源を、酸素濃縮器から、バックアップ用の酸素ボンベに切り換える。
特開2003−275312号公報 特開2003−275313号公報
しかしながら、酸素濃縮器の使用者が、体の不自由な患者や気の弱い患者であった場合、警報の発生によりパニック状態となり、発生した警報を解除できなかったり、バックアップ用の酸素ボンベへの切り換えがスムーズに出来ないおそれがあった。その結果、患者は、酸素濃縮気体の安定的な供給を受けることができなくなるおそれがあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、加湿器等における酸素濃縮気体の漏れが発生しても、酸素濃縮気体を安定的に供給できる酸素濃縮器を提供することである。
(1)請求項1の発明は、
空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体を製造する酸素濃縮器本体と、前記酸素濃縮気体の供給路と、前記供給路に装着し、前記酸素濃縮気体を水に通すことで加湿を行う加湿器と、前記供給路を、前記加湿器を通る通常供給路、及び、前記加湿器を通らないバイパス供給路の間で切り換え可能な切り換え手段と、を備えることを特徴とする酸素濃縮器を要旨とする。
本発明では、例えば、加湿器自体や加湿器と供給路との接続部分等における酸素濃縮気体の漏れがある場合、酸素濃縮気体の供給路を、加湿器を通らないバイパス供給路に切り換えることができる。そのことにより、酸素濃縮気体を常に安定的に患者に供給することができる。また、漏れを検出すると警報を発する従来の技術のように、患者がパニックを起こすことがない。
(2)請求項2の発明は、
前記通常供給路における前記酸素濃縮気体の漏れを、前記酸素濃縮気体の流量又は圧力により検出する漏れ検出手段を備えることを特徴とする請求項1記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明では、通常供給路における酸素濃縮気体の漏れを、その流量又は圧力の変化を利用して検出する。つまり、酸素濃縮気体の漏れがある場合には、漏れが無い場合と比べて、流量や圧力の異常があるので、この流量や圧力の異常を見つけることにより、漏れを検出することができる。
前記漏れ検出手段による漏れ検出は、例えば、酸素濃縮器の電源投入時、又は酸素濃縮器の稼働中において加湿器の再装着時に実行することができる。漏れ検出の実行タイミングを上記のように設定すれば、実際に酸素濃縮気体を吸引中にその供給を一時中断することがないので好ましい。
(3)請求項3の発明は、
前記通常供給路を前記加湿器の下流にて一時的に遮断する遮断手段を備えるとともに、前記漏れ検出手段は、前記遮断時に、前記遮断手段よりも上流における前記酸素濃縮気体の圧力に基づいて前記酸素濃縮気体の漏れを検出するものであることを特徴とする請求項2に記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明では、遮断手段を用い、酸素濃縮気体の通常供給路を、加湿器の下流にて一時的に遮断し、遮断手段より上流における酸素濃縮気体の圧力を漏れ検出手段により測定する。仮に、加湿器自体や加湿器と供給路との接続部分等における酸素濃縮気体の漏れがあれば、圧力の測定値が低くなるので、圧力の測定値に基づいて、漏れを検出することができる。
前記遮断手段としては、例えば、電磁弁、アクチュエータ、及び、ステップモータのうち少なくとも1種を用いることができる。電磁弁は、例えば、ONすることにより供給路を遮断し、OFFすることにより供給路を開放することができる(その逆も可能)。また、アクチュエータは、何らかの信号を受けて、ある対象に作用を及ぼしたり物を動かす機構であり、例えばアクチュエータを作動させることにより供給路を遮断したり、供給路を開放することができる。更に、ステップモータを作動させることにより供給路を遮断したり、供給路を開放することができる。
(4)請求項4の発明は、
前記漏れ検出手段は、前記酸素濃縮気体の供給路を前記通常供給路としたときの前記酸素濃縮気体の流量又は圧力と、前記酸素濃縮気体の供給路を前記バイパス供給路としたときの前記酸素濃縮気体の流量又は圧力との対比により、前記酸素濃縮気体の漏れを検出するものであることを特徴とする請求項2に記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明では、例えば、酸素濃縮気体の供給路を通常供給路としたときの酸素濃縮気体の流量(又は圧力)と、バイパス供給路としたときの流量(又は圧力)とをそれぞれ測定する。加湿器自体や加湿器と供給路との接続部分等における酸素濃縮気体の漏れがある場合、通常供給路における流量(又は圧力)は、バイパス供給路における流量(又は圧力)に比べて低くなるので、バイパス供給路における流量(又は圧力)から、通常供給路における流量(又は圧力)を差し引いた値、あるいは両者の比率の異常に基づき、漏れを検出することができる。
本発明によれば、漏れ検出手段による漏れ検出の間も、酸素濃縮気体は、通常供給路、バイパス供給路のうちの少なくとも一方により供給することができるので、酸素濃縮気体の供給が止まることがないという効果を奏する。
(5)請求項5の発明は、
前記漏れ検出手段は、前記酸素濃縮気体の供給路を前記通常供給路としたときに、前記加湿器よりも下流にあることを特徴とする請求項4に記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明では、漏れ検出手段が、酸素濃縮気体の供給路を通常供給路としたときに、加湿器よりも下流にあるので、漏れ検出手段が加湿器よりも上流にある場合に比べて、漏れ検出手段における流量や圧力の変化が、より大きく現れる。その結果、より高い精度で酸素濃縮気体の漏れを検出することができる。
(6)請求項6の発明は、
前記酸素濃縮気体の供給路を、前記漏れ検出手段を通る経路と、前記漏れ検出手段を通らない経路との間で切り換える第2切り換え手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明では、例えば、酸素濃縮気体の圧力や流量を測定するときのみ、酸素濃縮気体の供給路を、漏れ検出手段を通る経路とし、それ以外のときは、漏れ検出手段を通らない経路とすることができる。こうすることにより、漏れ検出手段を流れる酸素濃縮気体の量を低減できるので、酸素濃縮気体に含まれる水分が漏れ検出手段に溜まってしまい、正確な測定を妨げるようなことが起こりにくい。
(7)請求項7の発明は、
前記漏れ検出手段が漏れを検出した場合に、前記酸素濃縮気体の供給路を、前記バイパス供給路に設定する制御手段を備えたことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明によれば、加湿器自体や加湿器と供給路との接続部分などおける酸素濃縮気体の漏れがある場合、漏れ検出手段がそれを検出し、制御手段が、切り換え手段を用いて、酸素濃縮気体の供給路をバイパス供給路に設定するので、仮に、加湿器における酸素濃縮気体の漏れがあったとしても、処方流量を減少させることなく、酸素濃縮気体を患者に安定して供給することができる。
また、酸素濃縮気体の漏れがあった場合でも、患者がそれに対処する時間を充分に確保することができ、安全性が向上する。さらに、漏れを検出すると警報を発する従来の技術のように、患者がパニックを起こすことがない。
(8)請求項8の発明は、
前記漏れ検出手段により、前記酸素濃縮気体の漏れを検出した場合には、その旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明では、加湿器における漏れを検知した場合には、例えば漏れがあることを報知するので、その報知を受けた患者や医療スタッフは、報知内容に応じて適切に対応することができる。
(9)請求項9の発明は、
前記報知手段は、表示及び/又は音により報知することを特徴とする請求項8に記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明は、報知手段による報知内容を例示したものである。この報知内容としては、ランプの作動(点灯、消灯、点滅)、或いはディスプレイ等の表示装置による漏れを示す文字又は絵等の表示などが挙げられる。又は、ブザー音、電子音、メロディ、音声による報知が挙げられる。特に、表示及び音により報知を組み合わせることが好ましい。
(10)請求項10の発明は、
所定の時間帯を設定可能であるとともに、前記設定された時間帯においては、前記報知手段の動作を停止させる報知停止手段を備えることを特徴とする請求項8又は9に記載の酸素濃縮器を要旨とする。
本発明によれば、設定手段により設定された時間帯においては報知手段が動作しない。そのため、例えば、使用者が設定手段にて、夜の時間帯(例えば、夜7時以降)に報知手段が動作しないように設定しておけば、報知手段が使用者の睡眠を妨げてしまうようなことがない。
尚、前記酸素濃縮器としては、吸着筒に充填した窒素吸着剤により、空気中から窒素を吸着除去して酸素を濃縮する装置や、酸素選択透過膜を利用した装置が挙げられる。
以下、本発明の酸素濃縮器の実施の形態の例(実施例)を、図面を参照して説明する。
本実施例1では、空気中から窒素吸着剤を用いて窒素を吸着して除去することにより酸素を濃縮し、この高濃度の酸素を含む酸素濃縮気体を加湿器にて加湿し、患者に対して供給する医療用酸素濃縮器(以下酸素濃縮器と記す)を例に挙げる。
a)まず、本実施例1の酸素濃縮器1の機能を実現するための各構成を図1及び図2を用いて説明する。尚、図1は酸素濃縮器1全体を表すブロック図であり、図2は酸素濃縮器のうち、加湿器41周辺を表すブロック図である。
図1に示す様に、酸素濃縮器1は、その空気の導入路3に、上流側より、空気取入口5、防塵フィルタ7、吸気フィルタ9、吸気マフラ10、コンプレッサ11、熱交換器13、一対の供給切替弁14a、14b、一対の排気切替弁15a、15b、及び、窒素吸着剤を充填した一対の吸着筒17a、17bが設けられている。尚、コンプレッサ11及び熱交換器13の近傍には、シロッコファン19が配置されている。
このうち、前記窒素吸着剤は、加圧すると空気中の窒素を優先的に吸着し、また圧力を下げると吸着した窒素を放出して、窒素吸着剤の再生を行うゼオライト系の窒素吸着剤である。また、一対の吸着筒17a、17bから窒素を排気する排気路21には、断続的な排気音を消すサイレンサ23が設けられている。
更に、一対の吸着筒17a、17bから、酸素濃縮気体を供給する供給路27の構成として、その上流側から、吸着筒17a、17b間の圧力を調節する二方弁である均圧弁29、酸素濃縮気体の逆流を防止する一対の逆止弁30、酸素濃縮気体を溜める製品タンク31、酸素濃縮気体の圧力を調節する圧力調整器33、酸素濃縮気体の酸素濃度を検出する酸素センサ34、細菌等の通過を防止するバクテリアフィルタ35、酸素濃縮気体の流量を設定するロータリスイッチである流量設定器37、酸素濃縮気体の圧力を検出する圧力センサ(漏れ検出手段)39、酸素濃縮気体を加湿する加湿器41、及び酸素出口45が設けられている。
そして、供給路27のうち、加湿器41を含む部分と並列に、バイパス供給路28が設けられている。また、加湿器41の上流における、供給路27とバイパス供給路28との分岐点には、電磁弁である3方弁(切り換え手段)42が設けられ、加湿器41の下流における、供給路27とバイパス供給路28とが合流する部分には、電磁弁である3方弁(切り換え手段、遮断手段)43が設けられている。3方弁42のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、3方弁43のX−A通路を開け、Y−A通路を閉じたとき、酸素濃縮気体は、3方弁42から加湿器41を経て3方弁43に流れ、バイパス供給路28には流れない(通常供給路)。
一方、3方弁42のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けるとともに、3方弁43のX−A通路を閉じ、Y−A通路を開けたとき、酸素濃縮気体は、バイパス供給路28のみを流れ、3方弁42から加湿器41を経て3方弁43に至る経路には流れない。
また、本実施例1の酸素濃縮器1には、騒音を防止する構成として、図中の点線で示すように、スチールボックス(金属ケース)53を備えるとともに、図中の実線で示す様に、それらを覆う外装ケース55を備えている。このうち、金属ケース53は、金属板の内側を、振動吸収ゴム及び吸音材で内貼りしたものであり、吸気フィルタ9、吸気マフラ10、コンプレッサ11、熱交換器13、一対の供給切替弁14a、14b、一対の排気切替弁15a、15b、シロッコファン19、サイレンサ23等の周囲を覆っている。
更に、図3の斜視図に示す様に、本実施例1の酸素濃縮器1は、その前面部61にフロントカバー63が配置されており、前面部61には、空気取入口5、加湿器41、操作パネル65等が配置されている。この操作パネル65には、流量設定器37を操作する流量設定つまみ67、設定流量を数字等の文字表示で表示する設定流量表示器64、電源スイッチ69、酸素濃縮気体の供給状態を示す流れ表示ランプ68、酸素出口45が設けられるとともに、加湿器41からの酸素濃縮気体の漏れを報知する異常報知ランプ(報知手段)70が設けられている。
この異常報知ランプ70は、後述する漏れ検知の処理により、酸素濃縮気体の漏れを検知すると点灯するが、予め使用者が設定しておいた時間帯(例えば、夜間)には、酸素濃縮気体の漏れを検知しても点灯しない。使用者は、図示しないリモートコントロール機器により、酸素濃縮器1が備える時計IC(図示略)に、異常報知ランプ70の動作を停止させたい時間帯(例えば、午後7時から午前7時まで、あるいは、設定を行う時刻から8時間経過時まで)を設定する。酸素濃縮器1の制御部(図示略)は、時計ICに設定された時間帯においては、酸素濃縮気体の漏れを検出しても、異常報知ランプ70を点灯させない。一方、制御部は、時計ICに時間帯の設定がなされていないか、設定された時間帯以外である場合は、酸素濃縮気体の漏れが検出されたとき、異常報知ランプ70を点灯させる。尚、異常報知ランプ70の動作を停止する時間帯の設定は、操作パネル65に設けた操作スイッチで行ってもよい。
上述した構成を備えた本実施例1の酸素濃縮器1では、吸着筒17a、17bのうちの一方にコンプレッサ11で圧縮空気を送りこみ、約198kPaの加圧に達したら、一対の供給切替弁14a、14b及び一対の排気切替弁15a、15bにより、吸着筒17a、17bのうちの他方に切り換え、吸着した窒素が減圧とともに排出されるように電気的に制御する。
また、前記吸着筒17a、17bにより、加圧時には酸素だけを抽出でき、その下流の製品タンク31、圧力調整器33、バクテリアフィルタ35、流量設定器37、3方弁42、加湿器41、3方弁43を通り、酸素濃縮気体が酸素出口45まで供給される(ただし、上述したように、3方弁42、43を切り換えたときは、加湿器41を通らず、バイパス供給路28を通る)。これを、交互に繰り返すことにより、90%以上の濃縮酸素を連続的に得ることができる。
一対の供給切替弁14a、14b及び一対の排気切替弁15a、15bのON−OFFのタイミングを図4に示す。この図4において、High側は、弁がON(開)の状態を示す。このように弁の開閉を制御することにより、表1に示すように、吸着筒17a、17bのそれぞれについて、加圧、加圧保持、準備、再生、排気準備、排気、再生のサイクルを実現することができ、更に、製品タンク31に溜めることにより変動を低減して連続性を確保している。
Figure 2007068571
尚、本実施例1の酸素濃縮器1は、連続ベース流量が毎分5Lの装置であり、重量33kg、消費電力220W、運転音は30dB以下(無響音室において)である。
b)次に、前記加湿器41に関する構成について、更に詳しく説明する。
図5に示す様に、酸素濃縮気体を加湿する加湿器41は、水を収容するプラスチック製の透明の容器71に、プラスチック製のキャップ73がかぶせられたものであり、この容器71とキャップ73との間には、ゴム製のパッキン74が配置されている。
前記キャップ73には、流量設定器37からドライ酸素が供給される筒状の入口部75と、加湿器41から酸素出口45に酸素を供給するための筒状の出口部77が設けられている。また、前記入口部75には、その下方よりプラスチック製の円筒状のパイプ79が嵌め込まれており、そのパイプ79の先端側は、容器71に入れられた水の中に入れられている。更に、前記パイプ79の先端の開口部81には、バブルフィルタ83が装着されている。
図6及び図7に示す様に、加湿器39は、酸素濃縮器本体2の前面部61に設けられた凹状の加湿器装着部85に取り付けられる。つまり、加湿器41を、図6の紙面の表側から裏側に向かって(即ち図7の右側から左側に向けて)押し込んで、加湿器41の入口部75を、3方弁42につながる接続口87に嵌め込むとともに、出口部77を、3方弁43につながる接続口89に嵌め込む。これにより、3方弁41、加湿器41、及び3方弁43を通る供給路が形成される。
また、本実施例1の酸素濃縮器1は、圧力センサ39の信号を受信するとともに、各部の弁(3方弁42、3方弁43、供給切替弁14a、14b、一対の排気切替弁15a、15b等)の切り換えを行い、異常報知ランプ70等の制御を行う制御部(図示略)を備えている。
c)次に、酸素濃縮器1の制御部(図示略)が、酸素濃縮気体の漏れがあるかを判断し、その結果に応じて酸素濃縮気体の供給路を設定する処理を図8を用いて説明する。本処理は、電源投入時、又は、酸素濃縮器の稼働中に加湿器41を再装着したときに実施される。
ステップ100では、3方弁42のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、3方弁43のX−A通路を閉じ、Y−A通路を開ける。この状態において、上流から供給された酸素濃縮気体は、3方バルブ42から加湿器41に流入するが、3方弁43により遮断され、それより下流には流れない。また、3方弁42のA−Y通路は閉じられているので、酸素濃縮気体はバイパス供給路28には流れ込まない。
ステップ110では、圧力センサ39により、酸素濃縮気体の圧力Pを検出し、その圧力Pが、所定の閾値PTH以上であるか否かを判断する。ここで、上記閾値PTHは、加湿器41における酸素濃縮気体の漏れが許容できる限界量であるときの圧力として、予め設定された値である。加湿器41における漏れが大きい場合、圧力Pは閾値PTHより小さくなる。判断の結果がYESである場合はステップ120に進み、NOである場合はステップ130に進む。
ステップ120では、3方弁42のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、3方弁43のX−A通路を開け、Y−A通路を閉じる。すなわち、加湿器41を通る供給路(通常供給路)を、酸素濃縮気体の供給路とする。その後、本処理を終了する。
ステップ130では、3方弁42のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けるとともに、3方弁43のX−A通路を閉じ、Y−A通路を開ける。すなわち、バイパス供給路28を、酸素濃縮気体の供給路とする。その後、本処理を終了する。
d)次に、本実施例1の酸素濃縮器1が奏する効果を説明する。
酸素濃縮器1は、加湿器41の装着異常や、加湿器41自体の異常により酸素濃縮気体の漏れが発生した場合に、酸素濃縮気体の供給路を、加湿器41を通らないバイパス供給路28に切り換えることができる。すなわち、加湿器41の付近で酸素濃縮気体の漏れがある場合は、上記ステップ110にて測定された圧力Pが閾値PTHを下回るので、上記ステップ130に記載したように、制御部が、3方弁42、43を切り換え、酸素濃縮気体の供給路をバイパス供給路28に切り換える。
このことにより、仮に、加湿器41の付近で酸素濃縮気体の漏れがあったとしても、処方流量を減少させることなく、酸素濃縮気体を患者に供給することができる。そのため、漏れがあった場合でも、それに対処する時間を充分に確保することができ、安全性が向上する。また、漏れを検出すると警報を発する従来の技術のように、患者がパニックを起こすことがない。
a)本実施例2の酸素濃縮器1の構成は、基本的には前記実施例1と同様であるが、製品タンク31より下流の部分で一部相違する。以下では、その相違点を中心に図9を用いて説明する。
酸素濃縮気体を供給する供給路27のうち、製品タンク31よりも下流の部分には、圧力調整器33、酸素濃縮気体の流量を検出する流量センサ(漏れ検出手段)101、加湿器41、及び酸素出口45が設けられている。
そして、供給路27のうち、加湿器41を含む部分と並列に、バイパス供給路28が設けられている。また、加湿器41の上流における、供給路27とバイパス供給路28との分岐点には、電磁弁である3方弁(切り換え手段)103が設けられ、加湿器41の下流において、供給路27がバイパス供給路28に合流する手前には逆止弁105が設けられている。3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じたとき、酸素濃縮気体は、3方弁103から、加湿器41及び逆止弁105を経て酸素出口45に流れ、バイパス供給路28には流れない。一方、3方弁103のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けたとき、酸素濃縮気体は、バイパス供給路28のみを流れ、加湿器41を含む部分には流れない。
b)次に、酸素濃縮器1の制御部(図示略)が、酸素濃縮気体の漏れがあるかを判断し、その結果に応じて酸素濃縮気体の供給路を設定する処理を図10を用いて説明する。本処理は、電源投入時、又は、酸素濃縮器の稼働中に加湿器41を再装着したときに実施される。
ステップ200では、3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じる。このとき、上流から供給された酸素濃縮気体は、加湿器41を通る供給路(通常供給路)を経て、酸素出口45に至る。
ステップ210では、流量センサ101により、酸素濃縮気体の流量を測定し、その値を流量F1とする。
ステップ220では、3方弁103のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開ける。このとき、上流から供給された酸素濃縮気体は、バイパス供給路28のみを流れ(加湿器41には流れず)、酸素出口45に至る。
ステップ230では、流量センサ101により、酸素濃縮気体の流量を測定し、その値を流量F2とする。
ステップ240では、流量F1から流量F2を差し引いた値Dが、閾値DTH以下であるか否かを判断する。ここで、上記閾値DTHは、加湿器41における酸素濃縮気体の漏れが許容できる限界量であるときの値として、予め設定された値である。漏れが大きい場合、上記F1が大きくなるので、上記Dは閾値DTHよりも大きくなる。判断の結果がYESである場合はステップ250に進み、NOである場合はステップ260に進む。
ステップ250では、3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じる。すなわち、加湿器41を通る供給路(通常供給路)を、酸素濃縮気体の供給路とする。その後、本処理を終了する。
ステップ260では、3方弁103のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開ける。すなわち、バイパス供給路28を、酸素濃縮気体の供給路とする。
ステップ270では、酸素濃縮気体の漏れを報知するために、異常報知ランプ70を点灯(又は点滅)させる。ただし、異常報知ランプ70を動作させないように設定している時間帯では、点灯(又は点滅させない)。その後、本処理を終了する。
c)本実施例2の酸素濃縮器1は、前記実施例1と同様の効果を奏するとともに、さらに以下の効果を奏する。
本実施例2の酸素濃縮器1は、酸素濃縮気体の漏れを検出するときにも、酸素濃縮気体の流れが止まることがない。すなわち、図10のステップ200〜270のいずれにおいても、加湿器41を通る通常の供給路と、バイパス供給路28のうちのいずれかは必ず流通可能な状態となっている。そのことにより、酸素濃縮気体を一層安定して供給することができる。
a)本実施例3の酸素濃縮器の構成は、基本的には前記実施例1と同様であるが、製品タンク31より下流の部分で一部相違する。以下では、その相違点を中心に図11を用いて説明する。
酸素濃縮気体を供給する供給路27のうち、製品タンク31よりも下流の部分には、圧力調整器33、加湿器41、酸素濃縮気体の流量を検出する流量センサ(漏れ検出手段)111、及び酸素出口45が設けられている。
そして、供給路27のうち、加湿器41を含む部分と並列に、バイパス供給路28が設けられている。また、加湿器41の上流における、供給路27とバイパス供給路28との分岐点には、電磁弁である3方弁(切り換え手段)103が設けられ、加湿器41の下流において、供給路27がバイパス供給路28と合流する手前には、電磁弁である2方弁(切り換え手段)107が設けられている。3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、2方弁107を開けたとき、酸素濃縮気体は、3方弁103から加湿器41及び2方弁107を経て下流に流れ、バイパス供給路28には流れない。一方、3方弁103のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けるとともに、2方弁107を閉じたとき、酸素濃縮気体は、バイパス供給路28のみを流れ、加湿器41を含む部分には流れない。
さらに、供給路27のうち、流量センサ111を含む部分と並列にバイパス供給路113が設けられ、流量センサ111の上流における、供給路27とバイパス供給路113との分岐点には、電磁弁である3方弁(第2切り換え手段)109が設けられている。3方弁109のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じたとき、酸素濃縮気体は、流量センサ111を流れ、バイパス供給路113には流れない。一方、3方弁109のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けたとき、酸素濃縮気体は、バイパス供給路113のみを流れ、流量センサ111には流れない。
b)次に、酸素濃縮器1の制御部(図示略)が、酸素濃縮気体の漏れがあるかを判断し、その結果に応じて酸素濃縮気体の供給路を設定する処理を図12を用いて説明する。本処理は、電源投入時、又は、酸素濃縮器の稼働中に加湿器41を再装着したときに実施される。
ステップ300では、3方弁109のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じることにより、酸素濃縮気体が、流量センサ111に流れるようにする。
ステップ310では、3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、2方弁107を開とする。このとき、上流から供給された酸素濃縮気体は、加湿器41、流量センサ111を通る供給路(通常供給路)を経て、酸素出口45に至る。
ステップ320では、流量センサ111により、酸素濃縮気体の流量を測定し、その値を流量F1とする。
ステップ330では、3方弁103のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けるとともに、2方弁107を閉とする。このとき、上流から供給された酸素濃縮気体は、バイパス供給路28のみを通り(加湿器41には流れず)、流量センサ111を経て酸素出口45に至る。
ステップ340では、流量センサ111により、酸素濃縮気体の流量を測定し、その値を流量F2とする。
ステップ350では、3方弁109のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けることにより、酸素濃縮気体が、流量センサ111を流れず、バイパス供給路113のみを流れるようにする。
ステップ360では、流量F2から流量F1を差し引いた値Dが、閾値DTH以下であるか否かを判断する。ここで、上記閾値DTHは、加湿器41における酸素濃縮気体の漏れが許容できる限界量であるときの値として、予め設定された値である。漏れが大きい場合、上記F1が小さくなるので、上記Dは閾値DTHより大きくなる。判断の結果がYESである場合はステップ370に進み、NOである場合はステップ380に進む。
ステップ370では、3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、2方弁107を閉じる。すなわち、加湿器41を通る供給路(通常供給路)を、酸素濃縮気体の供給路とする。その後、本処理を終了する。
ステップ380では、3方弁103のA−X通路を閉とし、A−Y通路を開とするとともに、2方弁107を閉とする。すなわち、バイパス供給路28を、酸素濃縮気体の供給路とする。
ステップ390では、酸素濃縮気体の漏れを報知するために、異常報知ランプ70を点灯(又は点滅)させる。ただし、異常報知ランプ70を動作させないように設定している時間帯では、点灯(又は点滅させない)。その後、本処理を終了する。
c)次に、本実施例3の酸素濃縮器1が奏する効果を説明する。
本実施例3の酸素濃縮器1は、前記実施例1及び実施例2と同様の効果を奏するとともに、さらに以下の効果を奏する。
(i)本実施例3の酸素濃縮器1は、供給路27のうち、加湿器41よりも下流において酸素濃縮気体の流量を測定する。そのため、加湿器41よりも上流で流量を測定する場合に比べて、流量の変化が、より大きく現れる。その結果、より高い精度で酸素濃縮気体の漏れを検出することができる。
(ii)本実施例3の酸素濃縮器1は、酸素濃縮気体の流量を測定するとき(図12におけるステップ300〜350)のみ、流量センサ111に酸素濃縮気体を流し、その他のときは、酸素濃縮気体をバイパス供給路113に流す。このことにより、酸素濃縮気体に含まれる水分が流量センサ111に溜まってしまい、正確な測定を妨げるようなことが起こりにくい。
(iii) 本実施例3の酸素濃縮器1は、流量センサ111への酸素濃縮気体の流入を止める(図12のステップ350)前に、含有水分量が少ない酸素濃縮気体(すなわち、加湿器41を通らない酸素濃縮気体)を流量センサ111に流す(図12のステップ330、340)。そのことにより、水分を含む酸素濃縮気体の測定(図12のステップ310、320)のときに、流量センサ111に水が溜まったとしても、その水を除去することができる。その結果として、流量センサ111による流量測定をより正確に行うことができる。
a)本実施例4の酸素濃縮器の構成は、基本的には前記実施例3と同様であるが、製品タンク31より下流の部分で一部相違する。以下では、その相違点を中心に図13を用いて説明する。
酸素濃縮気体を供給する供給路27のうち、製品タンク31よりも下流の部分には、圧力調整器33、加湿器41、酸素濃縮気体の流量を検出する流量センサ(漏れ検出手段)111、及び酸素出口45が設けられている。
そして、供給路27のうち、加湿器41を含む部分と並列に、バイパス供給路28が設けられている。また、加湿器41の上流における、供給路27とバイパス供給路28との分岐点には、電磁弁である3方弁(切り換え手段)103が設けられ、加湿器41の下流において、供給路27がバイパス供給路28と合流する位置には、電磁弁である3方弁(切り換え手段)115が設けられている。3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、3方弁115のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じたとき、酸素濃縮気体は、3方弁103から加湿器41及び3方弁115を経て下流の流量センサ111に流れ、バイパス供給路28には流れない。
一方、3方弁103のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けるとともに、3方弁115のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けたとき、酸素濃縮気体は、バイパス供給路28のみを流れて流量センサ111に至り、加湿器41を含む部分には流れない。
b)次に、酸素濃縮器1の制御部(図示略)が、酸素濃縮気体の漏れがあるかを判断し、その結果に応じて酸素濃縮気体の供給路を設定する処理を図14を用いて説明する。本処理は、電源投入時、加湿器41を再装着したときに実行されるとともに、酸素濃縮器1の稼働中に、一定時間おきに繰り返し実行される。
ステップ400では、3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、3方弁115のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じる。このとき、上流から供給された酸素濃縮気体は、加湿器41を通る供給路(通常供給路)を経て、酸素出口45に至る。
ステップ410では、流量センサ101により、酸素濃縮気体の流量を測定し、その値を流量F1とする。
ステップ420では、3方弁103のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けるとともに、3方弁115のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開ける。このとき、上流から供給された酸素濃縮気体は、バイパス供給路28のみを流れ(加湿器41には流れず)、酸素出口45に至る。
ステップ430では、流量センサ101により、酸素濃縮気体の流量を測定し、その値を流量F2とする。
ステップ440では、流量F2から流量F1を差し引いた値Dが、閾値DTH以下であるか否かを判断する。ここで、上記閾値DTHは、加湿器41における酸素濃縮気体の漏れが許容できる限界量であるときの値として、予め設定された値である。漏れが大きい場合、上記F1が小さくなるので、上記Dは閾値DTHよりも大きくなる。判断の結果がYESである場合はステップ450に進み、NOである場合はステップ460に進む。
ステップ450では、3方弁103のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じるとともに、3方弁115のA−X通路を開け、A−Y通路を閉じる。すなわち、加湿器41を通る供給路(通常供給路)を、酸素濃縮気体の供給路とする。その後、本処理を終了する。
ステップ460では、3方弁103のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開けるとともに、3方弁115のA−X通路を閉じ、A−Y通路を開ける。すなわち、バイパス供給路28を、酸素濃縮気体の供給路とする。
ステップ470では、酸素濃縮気体の漏れを報知するために、異常報知ランプ70を点灯(又は点滅)させる。ただし、異常報知ランプ70を動作させないように設定している時間帯では、点灯(又は点滅させない)。その後、本処理を終了する。
c)本実施例4の酸素濃縮器1は、前記実施例1、2と同様の効果を奏するとともに、さらに以下の効果を奏する。
(i)本実施例4の酸素濃縮器1は、供給路27のうち、加湿器41よりも下流において酸素濃縮気体の流量を測定する。そのため、加湿器41よりも上流で流量を測定する場合に比べて、流量の変化が、より大きく現れる。その結果、より高い精度で酸素濃縮気体の漏れを検出することができる。
(ii) 本実施例4の酸素濃縮器1は、漏れ検出の処理において、含有水分量が少ない酸素濃縮気体(すなわち、加湿器41を通らない酸素濃縮気体)を流量センサ111に流し(図14のステップ420、430)、しかも、その漏れ検出の処理を、酸素濃縮器1の使用中に、一定時間おきに繰り返し実行するので、流量センサ111には、定期的に、含有水分量が少ない酸素濃縮気体が流れる。
そのことにより、水分を含む酸素濃縮気体(加湿器41を通る酸素濃縮気体)が流れることで、流量センサ111に水が溜まったとしても、その水を除去することができる。その結果として、流量センサ111による流量測定をより正確に行うことができる。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば前記各実施例では、酸素濃縮器に備えられた加湿器について述べたが、これ以外にも、例えば酸素ボンベに加湿器を接続した場合などにも適用できる。
また、前記実施例では、酸素濃縮気体の漏れを報知するために、異常報知ランプ70を点灯(又は点滅)させたが、設定流量表示器64が文字表示可能であることを利用して、この設定流量表示器64に、異常であることを示す文字や記号等の表示(又はその点滅)を行ってもよい。尚、異常報知ランプ70の点灯(又は点滅)と設定流量表示器64の文字表示を共に行ってもよい。
それとともに、酸素濃縮気体の漏れが発生していると判断された場合には、音(ブザー音や電子音)や音声など聴覚に訴える手段により、その旨を知らせてもよい。
実施例1の酸素濃縮器1の基本構成を表す説明図である。 実施例1の酸素濃縮器において、加湿器41周辺を表す説明図である。 実施例1の酸素濃縮器1の斜視図である。 実施例1の酸素濃縮器1の動作を表す説明図である。 実施例1の酸素濃縮器1の加湿器41を表す説明図である。 実施例1の酸素濃縮器1の加湿部41の装着部分等を正面から見た説明図である。 実施例1の酸素濃縮器1の加湿部41の装着部分等を破断して示す断面図である。 実施例1の酸素濃縮器1の制御処理を表すフローチャートである。 実施例2の酸素濃縮器1の一部の基本構成を表す説明図である。 実施例2の酸素濃縮器1の制御処理を表すフローチャートである。 実施例3の酸素濃縮器1の一部の基本構成を表す説明図である。 実施例3の酸素濃縮器1の制御処理を表すフローチャートである。 実施例4の酸素濃縮器1の一部の基本構成を表す説明図である。 実施例4の酸素濃縮器1の制御処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1・・・酸素濃縮器
14a、14b・・・供給切替弁
15a、15b・・・排気切替弁
17a、17b・・・吸着筒
27・・・供給路
28、113・・・バイパス供給路
31・・・製品タンク
37・・・流量設定器
39・・・圧力センサ
41・・・加湿器
42、43、103、109、115・・・3方弁
45・・・酸素出口
70・・・異常報知ランプ

Claims (10)

  1. 空気中から酸素を濃縮して酸素濃縮気体を製造する酸素濃縮器本体と、
    前記酸素濃縮気体の供給路と、
    前記供給路に装着し、前記酸素濃縮気体を水に通すことで加湿を行う加湿器と、
    前記供給路を、前記加湿器を通る通常供給路、及び、前記加湿器を通らないバイパス供給路の間で切り換え可能な切り換え手段と、
    を備えることを特徴とする酸素濃縮器。
  2. 前記通常供給路における前記酸素濃縮気体の漏れを、前記酸素濃縮気体の流量又は圧力により検出する漏れ検出手段を備えることを特徴とする請求項1記載の酸素濃縮器。
  3. 前記通常供給路を前記加湿器の下流にて一時的に遮断する遮断手段を備えるとともに、
    前記漏れ検出手段は、前記遮断時に、前記遮断手段よりも上流における前記酸素濃縮気体の圧力に基づいて前記酸素濃縮気体の漏れを検出するものであることを特徴とする請求項2に記載の酸素濃縮器。
  4. 前記漏れ検出手段は、前記酸素濃縮気体の供給路を前記通常供給路としたときの前記酸素濃縮気体の流量又は圧力と、前記酸素濃縮気体の供給路を前記バイパス供給路としたときの前記酸素濃縮気体の流量又は圧力との対比により、前記酸素濃縮気体の漏れを検出するものであることを特徴とする請求項2に記載の酸素濃縮器。
  5. 前記漏れ検出手段は、前記酸素濃縮気体の供給路を前記通常供給路としたときに、前記加湿器よりも下流にあることを特徴とする請求項4に記載の酸素濃縮器。
  6. 前記酸素濃縮気体の供給路を、前記漏れ検出手段を通る経路と、前記漏れ検出手段を通らない経路との間で切り換える第2切り換え手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の酸素濃縮器。
  7. 前記漏れ検出手段が漏れを検出した場合に、前記酸素濃縮気体の供給路を、前記バイパス供給路に設定する制御手段を備えたことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の酸素濃縮器。
  8. 前記漏れ検出手段により、前記酸素濃縮気体の漏れを検出した場合には、その旨を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の酸素濃縮器。
  9. 前記報知手段は、表示及び/又は音により報知することを特徴とする請求項8に記載の酸素濃縮器。
  10. 所定の時間帯を設定可能であるとともに、前記設定された時間帯においては、前記報知手段の動作を停止させる報知停止手段を備えることを特徴とする請求項8又は9に記載の酸素濃縮器。
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