JP2007067625A - カメラシステムにおけるフィルタ補正回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆変換フィルタを用いた焦点ボケ補正は、焦点ボケが変わると、また、低照度時等のS/N比が悪いときは、逆に画質を劣化させてしまう可能性がある。
【解決手段】サンプルエリア単位で入力映像信号の周波数帯域と変動レベルを検知するサンプルエリア情報検出回路21と、フィルタエリア単位で入力映像信号の周波数帯域と変動レベルを検知するフィルタエリア情報検出回路22と、サンプルエリアの検出情報に基づいて各サンプルエリアがどのフィルタ条件に該当するかを判断し、フィルタエリアの検出情報に基づいて画素単位または少数画素群単位で適用すべきフィルタ種類を決定し、選択制御信号を生成するフィルタ条件切り替え判定回路23と、フィルタ条件切り替え判定回路による選択制御信号に基づいてフィルタ係数レジスタ24における特性を異にする複数種類のフィルタ係数のうちから適用すべきフィルタ係数を選択するセレクタ25とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、イメージセンサの信号を入力とするカメラ等の映像信号処理に用いられるフィルタ補正回路に関する。
従来のカメラではフォーカスを合わせるためにオートフォーカス機能等を搭載していたが、近時は、携帯電話等の小型のモジュールとしてのカメラ用途が増えてきており、カメラモジュールとしての小型化、薄型化が課題となっている。オートフォーカス用のレンズはサイズ的に大きくなるため、小型化に対しては不利である。そこで、単焦点のレンズを使用し、信号処理的にレンズの焦点ボケやブレを補正することが、小型カメラモジュールを構成するために重要な要素のひとつとなっている。
信号処理的にレンズの焦点ボケを補正する手段としては、レンズの焦点ボケによる劣化関数(PSF)の逆関数を掛けることが一般的であり、図17に示す構成となる。入力された映像信号は劣化関数71により劣化した映像信号となる。さらに劣化した映像信号に対して加算部72でノイズnが付加された映像信号となり、補正部73へ入力される。補正部73は、ノイズ除去部74と逆変換フィルタ部75から構成されている。補正部73へ入力された映像信号は劣化した映像信号に対しノイズ成分が付加されている。そのため、補正部73では、まずノイズ除去部74でノイズ除去を行い、その後、逆変換フィルタ部75で劣化関数の逆数を掛けることで補正を行い、補正信号として出力する。
この補正回路を実際のカメラシステムに組み込んで考えると、図18となる。光はすべてレンズ6を通してイメージセンサ7へ入力される。焦点ボケがある画像では、レンズ6の部分で焦点ボケの劣化iが発生する。劣化した信号はイメージセンサ7にて電気信号に変換され、アナログ処理回路8へ入力される。このときイメージセンサ7、イメージセンサ7からアナログ処理回路8への信号線、およびアナログ処理回路8はすべてアナログ信号であり、ノイズを受けやすい状態にある。ここで、それぞれノイズn1,n2,n3が付加された映像信号となる。ノイズが付加された映像信号はアナログ処理回路8でA/D変換され、デジタル信号となり、デジタル信号処理回路9に入力される。デジタル信号処理回路9は、ノイズ除去回路10、逆変換フィルタ11A、YC処理回路12および記憶素子13から構成されている。デジタル変換された映像信号はノイズ除去回路10に入力され、ノイズの除去が行われる。ノイズ除去が行われた映像信号は記憶素子13に入力され、フィルタ構成に必要な領域分をデータ保持する。次に、記憶素子13から逆変換フィルタ11Aに映像信号は入力され、逆変換フィルタ11Aにおいて劣化関数の逆数を掛けることで劣化(焦点ボケ)の補正を行い、再度、記憶素子13へと映像信号を入力し、記憶する。このとき、記憶素子13に記憶された映像信号は焦点ボケに対する補正を行った信号となっており、その映像信号に対してYC処理回路12で処理を行い、デジタル映像信号として出力する。逆変換フィルタ11Aは、図19で示すように単純なフィルタ構成であり、逆変換の関数を係数としたフィルタ係数のみで構成されている。
このカメラシステムにおいては、レンズの焦点ボケの劣化関数が決まっているときは有効な手段であるが、焦点ボケの劣化関数が変わってきたときにうまく補正がかからない。また、アナログ信号状態でイメージセンサ、アナログ処理回路で異なるノイズ成分が付加されてしまうため、ノイズ除去で100%ノイズを除去するのは困難である。ノイズ成分が映像信号に残ってしまった場合、逆変換フィルタにてノイズ成分を強調してしまうため、逆に画質劣化を起こすことが課題となる。
映像信号をフーリエ変換し、変換した信号の振幅成分に対して閾値を設け、閾値以上では逆変換を行い、閾値以下では処理を行わないようにすれば、ノイズ成分強調の課題は回避することができる(例えば、特許文献1参照)。また、動きベクトル等を用いて補正を行えば、劣化関数が変化したときも対応は可能となる(例えば、特許文献2参照)。
特開昭60−249475号公報(第2−3頁、第1図) 特開2000−13643号公報(第7−9頁、第3−10図)
従来の技術においては、一定の焦点ボケに対してノイズが少ない状態では有効であるが、焦点ボケが変わってしまったとき、また、低照度時等のS/N比が悪いときは、逆に画質を劣化させてしまう可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みて創作したものであり、焦点ボケの変動に対する追従精度を上げ、解像度よりもS/N比の劣化が気になるような低照度時の映像信号のS/N比を改善するような適応型のフィルタ補正回路を実現することを目的としている。
本発明によるカメラシステムにおけるフィルタ補正回路は、
1画面が複数に分割されたサンプルエリア単位で入力映像信号の周波数帯域と変動レベルを検知するサンプルエリア情報検出手段と、
1画面が複数に分割されたフィルタエリア単位で前記入力映像信号の周波数帯域と変動レベルを検知するフィルタエリア情報検出手段と、
前記サンプルエリア情報検出手段による検出情報に基づいて各サンプルエリアがどのフィルタ条件に該当するかを判断し、前記フィルタエリア情報検出手段による検出情報に基づいて画素単位または少数画素群単位で適用すべきフィルタ種類を決定し、選択制御信号を生成するフィルタ条件切り替え判定手段と、
特性を異にする複数種類のフィルタ係数を備えたフィルタ係数レジスタと、
前記フィルタ条件切り替え判定手段による前記選択制御信号に基づいて前記フィルタ係数レジスタにおける複数種類のフィルタ係数のうちから適用すべきフィルタ係数を選択するセレクト手段とを備えている。
上記において、好ましい態様として次のようなものがある。
すなわち、上記において、前記フィルタ係数レジスタは、特性を異にする複数種類のフィルタ係数として複数種類の逆変換フィルタ係数を含み、前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記サンプルエリア情報検出手段による周波数帯域と前記フィルタエリア情報検出手段による周波数帯域とに応じて複数種類の前記逆変換フィルタ係数のいずれを適用するかを決定するという態様がある。ここで複数種類の逆変換フィルタ係数とは、例えば、3画素3ライン逆変換フィルタ係数、5画素5ライン逆変換フィルタ係数といった具合である。
また、上記において、前記フィルタ係数レジスタは、特性を異にする複数種類のフィルタ係数として逆変換フィルタ係数と平均値フィルタ係数とを含み、前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記サンプルエリア情報検出手段による変動レベルと前記フィルタエリア情報検出手段による変動レベルとに応じて前記逆変換フィルタ係数と前記平均値フィルタ係数のいずれを適用するかを決定するという態様がある。
また、上記において、前記フィルタ係数レジスタは、特性を異にする複数種類のフィルタ係数として逆変換フィルタ係数と平均値フィルタ係数とローパスフィルタ係数とを含み、前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記逆変換フィルタ係数と前記平均値フィルタ係数の切り替え情報を基に、前記逆変換フィルタ係数と前記平均値フィルタ係数の切り替えの境界部に前記ローパスフィルタ係数を適用するという態様がある。両領域の境界部分に関しては、ローパスフィルタ係数を適用することで滑らかな画像を実現する。
また、上記構成において、前記フィルタ係数レジスタは、特性を異にする複数種類のフィルタ係数として逆変換フィルタ係数と複数種類の平均値フィルタ係数とを含み、前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記平均値フィルタ係数の適用時に変動レベルが小さな領域の広さに応じて複数種類の前記平均値フィルタ係数のいずれを適用するかを決定するという態様がある。該当する領域の広さに応じたフィルタ係数の適応性が発揮される。
以上のように、高周波映像領域には逆変換フィルタ係数を適用し、DC成分の映像領域には平均値フィルタ係数を適用する。また、必要に応じて、両領域の境界部分に関しては画像を滑らかにするためローパスフィルタ係数を適用する。このようにして、焦点ボケの変動に対する追従精度を上げながら焦点ボケの画像を補正し、良好な画像を得ることができるとともに、解像度よりもS/N比の劣化が気になるような低照度時の映像信号のS/N比改善を行うことができる。
また、上記の構成において、前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記サンプルエリア情報検出手段によるサンプルエリアの色情報、配置位置の少なくとも一方の情報および前記フィルタエリア情報検出手段によるフィルタエリアの色情報に応じて、前記逆変換フィルタ係数と前記平均値フィルタ係数のいずれを適用するかを決定するという態様がある。高周波成分があってもレベルが低いと、ノイズの可能性がある。草木や芝生は色信号に特徴が出て緑の成分が大きくなる。また、砂場やアスファルトは通常足元にあって画像の下の部分にのみある。緑に近い色は逆変換フィルタがかかりやすくなり、その他の色は平均値フィルタがかかりやすくなる。このように、被写体状況に応じたフィルタ係数の適応性が発揮される。
また、上記構成において、前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記サンプルエリア情報検出手段と前記フィルタエリア情報検出手段の少なくともいずれか一方の輝度レベルデータ、色レベルデータの少なくともいずれか一方のデータを基にフィルタ係数の中心係数のみを変更することで補正レベルを変更するという態様がある。中心係数を大きくすると、周辺画素に対する注目画素の比率が大きくなりフィルタのかかりは小さくなる。逆に中心係数を小さくすればフィルタのかかりは大きくなる。
また、上記において、YC処理の前のベイヤー配列の状態において、R,G,B毎に適応フィルタによる補正を行うことでリアルタイムに補正を実施するという態様がある。
また、上記において、YC処理の後のY、Cr,Cbに対して適応フィルタによる補正を行い、このとき画像に応じてフィルタの切り替え条件を切り替え、補正を実施するという態様がある。
また、上記において、前記サンプルエリア情報検出手段による検出情報をCPUに取り込むことでフィルタ切り替え精度を上げ、補正を実施するという態様がある。
また、上記において、前記サンプルエリア情報検出手段を、その他の検波手段と併用することで補正を実施するという態様がある。
小型化のカメラシステムにおいて、焦点ボケの画像を補正し、良好な画像を得ることができるとともに、解像度よりもS/N比の劣化が気になるような低照度時の映像信号のS/N比改善を行うことができる。
また、YC処理後の後フィルタとして用いることで、フィルタ係数をカスタマイズして補正精度も上げることも可能となり、記録した映像データを補正する手段として有効である。
以下、本発明にかかわるカメラシステムにおけるフィルタ補正回路の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態のカメラシステムにおけるフィルタ補正回路の概念説明図である。入力された映像信号は劣化関数1により劣化した映像信号となる。さらに劣化した映像信号に対して加算部2でノイズnが付加された映像信号となり、補正部3へ入力される。補正部3は、ノイズ除去部4と適応型フィルタ部5から構成されている。補正部3へ入力される映像信号は劣化した映像信号にノイズ成分が付加されている。そのため、補正部3では、まずノイズ除去部4でノイズ除去を行い、その後、適応型フィルタ部5で周波数成分、変動レベルを検知し、逆関数フィルタ処理、平均化フィルタ処理、ローパスフィルタ処理を適応的に実施して補正を行い、補正信号として出力する。適応型フィルタ部5の部分が直接的な技術改善対象となる。
この補正回路を実際のカメラシステムに組み込んで考えると、図2となる。光はすべてレンズ6を通してイメージセンサ7へ入力される。焦点ボケがある画像では、レンズ6の部分で焦点ボケの劣化iが発生する。劣化した信号はイメージセンサ7にて電気信号に変換され、アナログ処理回路8へ入力される。このときイメージセンサ7、イメージセンサ7からアナログ処理回路8への信号線、およびアナログ処理回路8はすべてアナログ信号が対象であり、ノイズを受けやすい状態にある。アナログ処理回路8での映像信号はノイズn1,n2,n3が付加された映像信号となる。ノイズが付加された映像信号はアナログ処理回路8でA/D変換されてデジタル信号となり、デジタル信号処理回路9に入力される。デジタル信号処理回路9は、ノイズ除去回路10、適応型フィルタ補正回路11、YC処理回路12および記憶素子13から構成されている。
デジタル変換された映像信号はノイズ除去回路10に入力され、ノイズの除去が行われる。ノイズ除去を行った映像信号は、記憶素子13に入力され、フィルタ構成に必要な領域分をデータ保持する。次に、記憶素子13から適応型フィルタ補正回路11に入力され、適応型フィルタ補正回路11において画質劣化(焦点ボケ)の補正を行い、再度、記憶素子13へと映像信号を入力し、記憶する。このとき、記憶素子13に記憶された映像信号は焦点ボケに対する補正を行った信号となっており、その映像信号をYC処理回路12で処理を行い、デジタル映像信号として出力する。
このとき、従来構成と異なるのは、適応型フィルタ補正回路11の部分であり、適応型フィルタ補正回路11が直接的な技術改善対象となる。以下に、適応型フィルタ補正回路11について説明する。
図3は本実施の形態における適応型フィルタ補正回路11の構成を示すブロック図である。適応型フィルタ補正回路11は、1画面が複数に分割されたサンプルエリア単位で入力映像信号の周波数帯域と変動レベル等を検知するサンプルエリア情報検出回路21と、1画面が複数に分割されたフィルタエリア単位で入力映像信号の周波数帯域と変動レベル等を検知するフィルタエリア情報検出回路22と、サンプルエリア情報検出回路21による検出情報に基づいて各サンプルエリアがどのフィルタ条件に該当するかを判断し、フィルタエリア情報検出回路22による検出情報に基づいて画素単位または少数画素群単位で適用すべきフィルタ種類を決定し、選択制御信号を生成するフィルタ条件切り替え判定回路23と、特性を異にする複数種類のフィルタ係数を備えたフィルタ係数レジスタ24と、フィルタ条件切り替え判定回路23による選択制御信号に基づいてフィルタ係数レジスタ24における複数種類のフィルタ係数のうちから適用すべきフィルタ係数を選択するセレクタ25と、フィルタ処理演算を行うフィルタ処理回路26とを備えている。フィルタ係数レジスタ24は、3画素3ライン逆変換フィルタ係数、5画素5ライン逆変換フィルタ係数、フィルタなし係数、ローパスフィルタ係数、3画素3ライン平均値フィルタ係数、5画素5ライン平均値フィルタ係数を有している。5画素5ラインの場合の平均値フィルタ係数、ローパスフィルタ係数および逆変換フィルタ係数の一例を図4に示す。
サンプルエリア情報検出回路21は、入力映像信号に対して、周波数成分の算出、変動レベルの算出、輝度レベルの算出、色信号レベルの算出を行う。サンプルエリアは、図5で示すように1画面を分割したそれぞれのエリアのことを示しており、すべてのサンプルエリアに関して、サンプルエリアごとに処理を行う。図5では、1画面をG1〜G12のように12分割している。サンプルエリア情報検出回路21は、このサンプルエリアG1〜G12のそれぞれのエリア毎に、周波数成分の算出、変動レベルの算出、輝度レベルの算出、色信号レベルの算出を行う。その算出結果は、フィルタ条件切り替え判定回路23に入力される。
フィルタエリア情報検出回路22は、入力映像信号に対して、周波数成分の算出、変動レベルの算出、輝度レベルの算出、色信号レベルの算出を行う。このとき算出の対象となるエリアは、実際にフィルタを形成するn×nの領域となる。ここでは、図6で示すフィルタのように、5×5の領域の場合を例に説明を行う。フィルタエリア情報検出回路22で検出された周波数成分の算出結果、変動レベルの算出結果、輝度レベルの算出結果、色信号レベルの算出結果は、フィルタ条件切り替え判定回路23に入力される。
フィルタ条件切り替え判定回路23は、サンプルエリア情報検出回路21での算出結果およびフィルタエリア情報検出回路22での算出結果に応じて画素単位で適用すべきフィルタ種類を決定し、選択制御信号を生成し、セレクタ25を画素単位で制御する。
セレクタ25は、選択制御信号に基づいてフィルタ係数レジスタ24から適正なフィルタ係数を選択し、フィルタ処理回路26へ入力する。フィルタ処理回路26は、画素ごとに適応的にフィルタ係数を変えながら処理を行い、処理後のデータを出力する。
このとき適応的にフィルタ係数を切り替える制御を行うのは、サンプルエリア情報検出回路21、フィルタエリア情報検出回路22およびフィルタ条件切り替え判定回路23である。フィルタ切り替え制御の流れを図7に示す。
まず、第1のフレームにおいて、映像信号がサンプルエリア情報検出回路21に入力される。サンプルエリア情報検出回路21では、ナイキスト周波数帯域変動レベル、高周波数帯域の変動回数、輝度レベルの平均値、色信号レベルの平均値が算出され、その結果はフィルタ条件切り替え判定回路23に入力され、サンプルエリア条件判定が行われる。
次に、第2のフレームにおいて、第1のフレームと同じ映像信号がフィルタエリア情報検出回路22に入力される。このとき、サンプルエリア情報検出回路21には、次のフレームの映像信号が入力される。すなわち、サンプルエリア情報検出回路21は、フィルタエリア情報検出回路22に対して常に1フレーム前の映像信号を処理することになる。フィルタエリア情報検出回路22は、3×3周辺画素差分データ、5×5周辺画素差分データ、輝度レベルの平均値、色信号レベルの平均値を算出する。その結果がフィルタ条件切り替え判定回路23に入力され、フィルタ条件切り替え判定回路23においてフィルタエリア条件判定が行われる。フィルタ条件切り替え判定回路23は、1フレーム前のサンプルエリア条件判定結果と現フレームのフィルタエリア条件判定結果とを基にフィルタ条件切り替えの判定を行い、フィルタ係数の制御を行う。
このとき、画素ごとの切り替え処理を考慮すると、フィルタエリア情報検出回路22は高速な画素単位の動作が必要となるが、サンプルエリアの検出は1フレーム内ですべてのサンプルエリアの結果が算出できればよいために、高速な処理は必要としない。したがって、切り替え条件の精度を上げるために、検出結果をCPUに転送し、CPUにて演算処理を行うことも有効な手段である。CPUに転送することで、各々サンプルエリア間の相関を見て、エリア内での条件補正、または、隣り合うエリアとの境界部分の補正等が容易に実現可能となる。また、オートフォーカス等の検波回路が存在する場合は、検波回路結果をサンプルエリア検出結果として代用することもできる。
ここでは、サンプルエリア情報検出回路21を専用にハード的な回路として構成した場合に関して説明を行う。以下に、フィルタ切り替え制御の詳細を説明する。
図8はサンプルエリア情報検出回路21の構成を示すブロック図である。サンプルエリア情報検出回路21は、ナイキスト周波数帯域変動レベル算出回路31と、高周波数帯域変動レベル算出回路32と、輝度レベル平均値算出回路33と、色信号レベル平均値算出回路34から構成されている。ナイキスト周波数帯域変動レベル算出回路31は、ナイキスト周波数成分を通すハイパスフィルタ35と、絶対値処理回路36と、積算回路37から構成されている。入力映像信号はハイパスフィルタ35に入力され、ハイパスフィルタ35でナイキスト周波数成分のみを抽出する。抽出されたナイキスト周波数成分の信号は、絶対値処理回路36で絶対値化処理を行う。次に、絶対値化されたナイキスト周波数成分の信号は、積算回路37で積算処理を行う。積算回路37で積算処理を行った絶対値化されたナイキスト周波数成分の信号は、エリア内でのナイキスト周波数帯域の変動レベルを示しており、この信号をナイキスト周波数帯域変動レベルD1として出力する。
高周波数帯域変動レベル算出回路32は、高周波帯域を通すバンドパスフィルタ38と、コアリング回路39と、コアリング値を制御する閾値Th1の入力と、変動数カウント回路40から構成されている。入力映像信号は、バンドパスフィルタ38に入力され、バンドパスフィルタ38で高周波数成分のみを抽出する。抽出された高周波成分信号はコアリング回路39で閾値Th1以下のレベルの信号を0でクリップする。高周波成分にはノイズ成分が含まれるため、このノイズを除外するために、閾値Th1をノイズレベルとして設定し、ノイズレベルの変動を0としている。コアリング処理をされた高周波成分信号は変動数カウント回路40に入力される。変動数カウント回路40は、コアリング処理をされた高周波成分信号の変化点を検知し、変化した数をカウントする。このとき変動数カウント回路40でカウントされた数は、エリア内でどれだけのノイズレベル以上の高周波成分が存在するかを示している。このカウント数を高周波帯域の変動回数D2として出力する。
輝度レベル平均値算出回路33は、積算回路41と平均値算出回路42から構成されている。積算回路41で入力映像信号の輝度信号を積算する。積算された輝度信号は平均値算出回路42へ入力され、平均値算出回路42で1画素当たりの平均値として輝度レベルの平均値を求めた後、輝度レベル平均値D3として出力する。
色信号レベル平均値算出回路34は、積算回路43と平均値算出回路44から構成されている。入力映像信号は、積算回路43で色信号を積算する。積算された色信号は平均値算出回路44へ入力され、平均値算出回路44で1画素当たりの平均値として色信号レベルの平均値を求めた後、色信号レベル平均値D4として出力する。それぞれ算出されたナイキスト周波数帯域変動レベルD1、高周波帯域の変動回数D2、輝度レベル平均値D3、色信号レベル平均値D4はフィルタ条件切り替え判定回路23へ入力される。
図9はフィルタエリア情報検出回路22の構成を示すブロック図である。図6にフィルタエリア情報検出回路22の検出領域を示す。フィルタ領域内で処理の対象となる注目画素は画素a1となる。フィルタエリア情報検出回路22は、3×3画素差分データ算出回路51と、5×5画素差分データ算出回路52と、輝度レベル平均値算出回路53と、色信号レベル平均値算出回路54から構成されている。
3×3画素差分データ算出回路51は、減算回路55と絶対値処理回路56と積算回路57と平均値算出回路58から構成されている。入力映像信号は減算回路55に入力され、減算回路55は図6で示す注目画素a1の隣接画素a2〜a9のそれぞれの画素と注目画素a1の差分を求める。このときa2〜a9までの8個の減算結果が存在する。この8個の減算結果は、絶対値処理回路56でそれぞれ絶対値化処理を行った後、積算回路57へ入力される。積算回路57では8個の減算結果を加算した後、平均値算出回路58にて1/8の処理を行い、1画素当たりの差分平均値として算出する。この算出された結果は、注目画素と隣接画素の差分の平均値となっており、この値の大きさが高周波成分、ここでは3×3画素における変化の大小を示している。この演算結果を3×3画素差分データD5として出力する。
5×5画素差分データ算出回路52は、減算回路59と絶対値処理回路60と積算回路61と平均値算出回路62から構成されている。入力映像信号は減算回路59に入力され、減算回路59は図6で示す注目画素a1の隣接画素a2〜a9の隣接画素のa10〜a25のそれぞれの画素と注目画素a1の差分を求める。このときa10〜a25までの16個の減算結果が存在する。この16個の減算結果は、絶対値処理回路60でそれぞれ絶対値化処理を行った後、積算回路61へ入力される。積算回路61では16個の減算結果を加算した後、平均値算出回路62にて1/16の処理を行い、1画素当たりの差分平均値として算出する。この算出された結果は、注目画素と2画素先の隣接画素との差分の平均値となっており、この値の大きさが高周波成分、ここでは5×5画素における変化の大小を示している。この演算結果を5×5画素差分データD6として出力する。
輝度レベル平均値算出回路53は、積算回路63と平均値算出回路64から構成されている。入力映像信号は、積算回路63で輝度信号を積算する。積算された輝度信号は平均値算出回路64へ入力され、平均値算出回路64で1画素当たりの平均値として輝度レベルの平均値を求めた後、輝度レベル平均値D7として出力する。
色信号レベル平均値算出回路54は、積算回路65と平均値算出回路66から構成されている。入力映像信号は、積算回路65で色信号を積算する。積算された色信号は平均値算出回路66へ入力され、平均値算出回路66で1画素当たりの平均値として色信号レベルの平均値を求めた後、色信号レベル平均値D8として出力する。
それぞれ算出された3×3画素差分データD5、5×5画素差分データD6、輝度レベル平均値D7および色信号レベル平均値D8は、フィルタ条件切り替え判定回路23へ入力される。
フィルタ条件切り替え判定回路23では、サンプルエリア情報検出回路21とフィルタエリア情報検出回路22の入力データを基にサンプルエリア条件判定とフィルタエリア条件判定を行う。
図10にフィルタ条件切り替え判定回路23におけるサンプルエリア条件判定のフローチャートを示す。フィルタ条件切り替え判定回路23では、前記入力条件を基に、十分な解像度があり焦点ボケを補正する必要がない変換なし領域A1と、焦点ボケの補正を重要視する逆変換領域A2と、ある条件における焦点ボケの補正を行う条件付逆変換領域A3と、周波数変動がほとんどなくノイズキャンセルを重要視する平均フィルタ領域A4の4領域のいずれの領域にそれぞれのサンプルエリアが適応するかを判定する。
まず、「ナイキスト周波数帯域変動レベル>閾値Th2」の条件S1の判定を行う。レンズの焦点が合っているときは周波数帯域が集中するため、画素単位の変化量は大きな値を示す。つまり、ナイキスト周波数成分が大きいときは、焦点ボケが発生していないときであり、この条件S1を満たすときは、逆変換フィルタ処理を行う必要はない。したがって条件S1を満たすときは、変換なし領域A1となる。
条件S1を満たさないときは、次の条件に分岐し、「高周波帯域の閾値Th1以上の変動回数>閾値Th3」の条件S2の判定を行う。高周波成分が存在する映像は被写体の変化量が多い部分であり、壁や空等ではなく、何らかの複雑な形をした被写体が存在していることを意味する。このとき、条件S2に分岐したということは、前記条件S1を満たしていないため、焦点ボケが発生しているか、あるいは、実際の映像に高周波成分が存在しない被写体であることが想定される。そこで、高周波成分が存在するか否かを判断するため、「高周波帯域の閾値Th1以上の変動回数>閾値Th3」の条件S2の判定を行う。この条件S2を満たしたとき、サンプルエリアの映像は高周波成分があり、焦点ボケがある映像の可能性が高いため、焦点ボケの補正を重要視する逆変換領域A2となる。
条件S2を満たさなかったときは、次の条件に分岐し、「平均フィルタ除外条件に当てはまるかどうか」の条件S3の判定を行う。条件S3に分岐したということは、前記条件S2を満たしていないため、高周波成分が存在しないか、あるいはレベルが低いかを意味している。レベルが低い高周波成分はノイズの可能性が高いため、逆変換処理を行うことは好ましくない。ただし、緑の草木や芝生が被写体のときや砂場やアスファルト等が被写体のときも、高周波成分のレベルが低い状態は存在する。このような被写体に関しては、平均フィルタをかけるよりも、むしろ逆変換処理にて強調した方がよい。このような条件を、平均フィルタ除外条件S3として設定する。例えば、緑の草木や芝生の場合、色信号に大きな特徴が出て緑の成分が大きくなるため、色信号に上限、下限の閾値を設け、除外条件とする。また、砂場やアスファルトに関しても、色信号に対する上限、下限の閾値を設け、さらに誤判定をなくすためにも、エリアの配置情報も条件に付加する。通常、砂場やアスファルトは足元にあるため、画像の下の部分にのみ存在している。したがって、図5で示すサンプルエリアにて、G3,G6,G9,G12のみのサンプルエリアであることが条件となる。平均フィルタ除外条件S3を満たす緑の草木等の画像は、条件付逆変換領域A3となる。
平均フィルタ除外条件S3を満たさないときは、高周波成分がほとんど存在しない領域であり、逆変換にて解像度を上げるよりも、平均化処理にてノイズを軽減する方が良い画像を得ることができる。したがって、平均フィルタ領域A4へ分類される。
例えば被写体が図11のように、白い壁の前に緑の木があり、その前に人が立っている焦点ボケが生じた被写体を考えると、サンプルエリアG1,G2,G3,G4,G7,G10は、白い壁が写っていて高周波成分が存在しない領域であり、条件S1も条件S2も条件S3も満たさないため、平均フィルタ領域A4となる。次に、サンプルエリアG11,G12は、緑の木が写っており、色信号のレベルに大きな差が生じ、緑の木の領域は緑の色成分が大きくなっており、条件S1、条件S2は満たさないが、条件S3を満たすため、条件付逆変換領域A3となる。次に、サンプルエリアG5,G6,G8,G9は、人が写っており、高周波成分が存在し、条件S1は満たさないが、条件S2を満たすため、逆変換領域A2となる。
図12にフィルタ条件切り替え判定回路23におけるフィルタエリア条件判定のフローチャートを示す。フィルタ条件切り替え判定回路23では、フィルタエリア情報検出回路22からの入力条件より、3×3画素の焦点ボケを補正する3画素3ライン逆変換フィルタ適用B1と、5×5画素の焦点ボケを補正する5画素5ライン逆変換フィルタ適用B2と、高周波成分のレベルが小さく補正を行わないフィルタ処理なし適用B3と、逆変換フィルタと平均値フィルタの境界部分に適用するローパスフィルタ適用B4と、3×3画素のDC成分が存在したときに3×3画素の平均化を行う3画素3ライン平均値フィルタ適用B5と、5×5画素以上のDC成分が存在したときに5×5画素の平均化を行う5画素5ライン平均値フィルタ適用B6のいずれの補正フィルタ条件に適応するか判定する。また、条件の決定と同時にフラグFlagを設定する。このフラグは、前画素の状態がどのような状態にあったかを判定するために使用し、平均値フィルタ適用時はFlag=0とし、逆変換フィルタ適用時はFlag=1、フィルタ処理なし適用時はFlag=2、ローパスフィルタ適用時はFlag=3とする。このFlagは、ローパスフィルタの適応条件として使用する。
まず、「3×3周辺画素差分データ>閾値Th11」の条件S11を判定する。このとき、閾値Th11はノイズレベルを判定するための閾値であり、小さな値を設定する。条件S11を満たすときは何らかの高周波成分が存在することを意味し、逆に満たさないときは3×3画素内に高周波成分が存在しないことを意味している。すなわち条件S11は、逆変換フィルタ処理を行うか、平均値フィルタ処理を行うかの分岐条件となる。
条件S11を満たしたときについて説明する。条件S11を満たしたときは、次に「3×3周辺画素差分データ>閾値Th13」の条件S12を判定する。このとき、閾値Th13は逆変換を適応する高周波成分のレベルを設定する。条件S12を満たさないときは高周波成分のレベルは小さいため、高周波成分をあえて強調する必要もない。また、平均値フィルタの適用レベルと逆変換フィルタ適用レベルの中間値に位置するため、双方の映像の境界を滑らかに見せるためにも、フィルタを適用しない領域を設ける。したがって、条件S12を満たさないときはフィルタ処理なし適用B3となる。同時にFlagを設定し、Flag=2となる。
条件S12を満たしたときは、次に「5×5周辺画素差分データ>閾値Th14」の条件S13を判定する。ここでは、2画素先の隣接画素との差分と閾値の比較となる。焦点ボケが小さいときは周波数変動が大きくなるため、この2画素先の隣接画素との差分は大きくなり、逆に焦点ボケが大きいときは周波数変動が緩やかになるため、2画素先の隣接画素との差分は小さくなってくる。この差分を閾値Th14で判定し、3×3のフィルタを適用するか5×5のフィルタを適用するかを判断する。条件S13を満たすときには3画素3ライン逆変換フィルタ適用B1に分岐し、満たさないときは、5画素5ライン逆変換フィルタ適用B2のほうに分岐する。
条件S13を満たしたときは、次に「1画素前のFlag=0でない、かつ1ライン前のFlag=0でない」の条件S14を判断する。Flag=0の条件は平均値フィルタ適応時である。ここで図6の画素配列で考えると、注目画素a1に対して1画素前は画素a3、1ライン前は画素a9となる。画素a3または画素a9に対するフィルタの補正が平均値フィルタであった場合、逆変換フィルタをかけると、画素a3と画素a1の周波数帯域は大きく異なるものとなってしまうため、境界部分が滑らかにつながらない。この境界部分を滑らかに見せるために、隣接画素の補正が平均値フィルタの場合、補正条件をローパスフィルタに置き換える。
前記理由より、条件S14を満たさないときは、ローパスフィルタ適用B4となる。このときFlag=3となる。条件S14を満たしたときは、3画素3ライン逆変換フィルタ適用B1となり、Flag=1となる。
ここで前条件に戻ると、条件S13を満たさないときは、次に「1画素前のFlag=0でない、かつ1ライン前のFlag=0でない」の条件S15を判断する。このとき、前記と同等の理由より、条件S15を満たしたときは、5画素5ライン逆変換フィルタ適用B2となり、Flag=1となる。条件S15を満たさないときは、ローパスフィルタ適用B4となる。このときFlag=3となる。
次に条件S11の分岐に戻り、条件S11を満たさないときについて説明する。条件S11を満たさなかったときには、次に「5×5周辺画素差分データ>閾値Th12」の条件S16を判定する。このとき閾値Th12は、ノイズレベルを判定するための閾値であり、小さな値を設定する。この条件S16は2画素先の隣接画素に高周波数成分が存在するかを判断するための条件であり、条件S16を満たした場合、2画素先に高周波数成分が存在することを意味し、条件S16を満たさない場合、2画素先の隣接画素にも高周波成分は存在しないことを意味している。つまり、条件S11を満たしていないことを考えると、条件S16を満たしたときは、3×3画素のDC成分の映像が存在し、条件を満たさないときは5×5画素以上のDC成分の映像が存在していることとなる。したがって、条件S16を満たすときには3画素3ライン平均値フィルタ適用B5、満たさないときは5画素5ライン平均値フィルタ適用B6とするほうに分岐する。
条件S16を満たしたときは、次に「1画素前のFlag=1でない、かつ1ライン前のFlag=1でない」の条件S17を判断する。Flag=1の条件は逆変換フィルタ適応時である。ここで図6の画素配列で考えると、注目画素a1に対して1画素前は画素a3、1ライン前は画素a9となる。画素a3または画素a9に対するフィルタの補正が逆変換フィルタであった場合、注目画素a1に平均値フィルタをかけると、画素a3と画素a1の周波数帯域は大きく異なるものとなってしまうため、境界部分が滑らかにつながらない。この境界部分を滑らかに見せるために、隣接画素の補正が平均値フィルタの場合、補正条件をローパスフィルタに置き換える。前記理由より、条件S17を満たさないときは、ローパスフィルタ適用B4となる。このときFlag=3となる。条件S17を満たしたときは、3画素3ライン平均値フィルタ適用B5となり、Flag=0となる。
ここで前条件に戻ると、条件S16を満たさないときは、次に「1画素前のFlag=1でない、かつ1ライン前のFlag=1でない」の条件S18を判断する。このとき、前記と同等の理由より、条件S18を満たしたときは5画素5ライン平均値フィルタ適用B6となり、Flag=0となる。条件S18を満たさないときはローパスフィルタ適用B4となる。このときFlag=3となる。
ここまでサンプルエリア条件判定フローとフィルタエリア条件判定フローについて説明したが、フィルタ条件切り替え判定回路23の最終判定結果としては、サンプルエリア条件判定結果で判定した変換なし領域A1と逆変換領域A2と条件付逆変換領域A3と平均フィルタ領域A4の4つ領域に応じて、フィルタエリア条件判定の条件において、閾値Th11,Th12,Th13,Th14の値を変更する制御を行う。
この制御のフローを図13に示す。ここでは、逆変換領域の閾値を基準に考えた場合を示している。まず、「補正なしの領域か」の条件S21を満たした場合は、設定C1で閾値Th11をMin値に設定する。また、閾値Th12をMax値に設定する。そうすることで、補正なしの領域ではいかなる映像信号が入力されても、図12のフィルタ処理なし適用B3に固定される。次の「条件付逆変換領域か」の条件S22を満たしたときは設定C2となり、色情報で閾値Th11の値を変更する。今回、緑の草木を考えた場合、緑に近い色ほど閾値を下げる制御を行う。この制御により、緑に近い色は逆変換フィルタがかかりやすくなり、その他の色は平均値フィルタがかかりやすくなる。次の「平均値フィルタ領域か」の条件S23を満たすときは、閾値Th11および閾値Th14の設定値を上げる。そうすることにより、この領域では平均値フィルタがかかりやすくなる。最後に逆変換領域は基準となるため、閾値の変更は行わない。
また、別のパラメータを条件に付け加えることで、さらに制御を追加することも可能である。例えば、S/N比向上を重視した場合は、輝度レベルをパラメータに追加する。図14に制御フローチャートを示す。S31,S32,S33の条件分岐は同じであるが、一般に、輝度レベルが低い部分はS/N比が悪くなる傾向があるため、輝度レベルが低くなるに従い、閾値Th11、閾値Th14の値を上げてゆくことで、特に低輝度部分のS/N比改善を行うこともできる。図14の設定C12,C13,C14で輝度レベルが低くなるに従い、閾値Th11、閾値Th14の値を上げてゆく制御を追加する。
また、そのままの閾値をエリア内すべてに用いたとき、サンプルエリアの境界部分では閾値が急激に変動するため、サンプルエリアの境界が滑らかにつながらない。そのため境界部分は、互いに数十画素の変動部分を設け、隣り合う領域の閾値と係数掛けを行い、徐々に閾値を変更する。例えば、図11で考えるとサンプルエリアG4は平均値フィルタ領域であり、サンプルエリアG5は逆変換領域である。このとき平均値フィルタ領域G4の閾値Th11を「50」、逆変換領域G5の閾値Th11を「10」とし、変動部分が10画素とすると、平均値フィルタ領域G4から考えて閾値は、50,46,42,38,34,30,26,22,18,14,10のように変動する。これは、(50−10)/10=4ゆえに、閾値ステップを「4」に設定し、徐々にシフトさせている。
前記動作にて、フィルタ条件切り替え判定回路23の選択制御信号はセレクタ25の切り替え条件を決定し、セレクタ25の制御を行い、フィルタ係数レジスタ24のフィルタ係数を選択し、フィルタ処理回路26に入力し、フィルタ処理を行うことで適応フィルタを実現する。
S/N比改善に関して、説明の中で輝度レベルに応じて閾値を変えることを説明したが、フィルタの強弱を変える手段も考えられる。フィルタの強弱を切り替えるためには、図6のフィルタ配列において、注目画素a1の係数を変更すればよい。注目画素a1の係数を大きくすると、周辺の係数に対する注目画素の比率が大きくなるため、フィルタのかかりは小さくなる。逆に注目画素a1の係数を小さくすればフィルタのかかりは大きくなる。すなわち、輝度レベルに応じてフィルタの注目画素の係数を変更すればよい。
この制御を追加した適応型フィルタの構成図を図15に示す。ここでは、重み付け切り替え判定回路27が付加されている。重み付け切り替え判定回路27は、サンプルエリア情報検出回路21とフィルタエリア情報検出回路22から輝度信号レベルが入力され、輝度信号レベルに応じて注目画素に対する係数をフィルタ処理回路26に入力する。フィルタ処理回路26はフィルタ処理を行うときに、注目画素の係数に係数掛けを行い、補正した状態でフィルタ処理を行う。このとき、重み付け切り替え判定回路27から出力される係数は、逆変換フィルタ適応時は、輝度レベルが低いときは係数は小さくなり、輝度レベルが高いときは係数は大きくなる。同じく平均値フィルタ適応時も、輝度レベルが低いときは係数は小さくなり、輝度レベルが高いときは係数は大きくなる。
上記では、サンプルエリアを12エリアに分割した場合で説明を行ったが、このサンプルエリアは一般的にm×nのエリアであり、数が多いほど制御の精度を上げることが可能である。また、フィルタエリアに関しても今回は5×5のフィルタにて説明を行ったが、m×nの任意の領域で実現可能である。
本フィルタの適応場所については、図2で説明したようにYC処理回路12によるYC処理前に行う場合、リアルタイムで処理が可能となる。ベイヤー配列において本フィルタを適応する場合は、R,G,B毎にフィルタを掛けることが望ましい。このとき、R,G,Bのデータはそれぞれ1画素おきに存在するため、存在しない画素については周辺画素から係数掛けして生成する。周波数帯域、変動レベルの抽出等はR,G,Bそれぞれに対して行い、色信号レベルの条件のみR,G,Bすべてのデータを参照する。Y,Cr,Cbにて適応の場合は、周波数帯域、変動レベルの抽出等はY信号にて行い、Cr,Cbにて色信号レベルの条件を判定する。フィルタ適応に関してはY信号に対して適応し、Cr,Cbに関しては高周波を必要としないため、閾値を変更することで平均値フィルタのみを適用する構成が望ましい。Y,Cr,Cbで適応の場合は、図16で示すようにYC処理後に適応することも可能となる。この場合、YC処理回路12によるYC処理を行った画像は、記憶素子13に記録される。適応型フィルタ補正回路11は、このいったん記録された映像信号を読み出して処理を行う形となる。記録されたYC処理後のデータは外部に呼び出すことで、目視で映像を確認することが可能である。したがって、映像を見ながら映像ごとに適応型フィルタ補正回路11の変更条件を切り替えることが可能となる。リアルタイムの処理はできないが、YC処理後の後処理としてカスタマイズするためのフィルタとして適応することができる。例えば、全体的に焦点ボケの画像が記憶された場合、逆変換フィルタがかかりやすい条件に設定を変更する。設定としては図10の閾値Th2を大きく、閾値Th3を小さくする。また、暗い場所で撮影を行いS/N比が悪い画像が記憶された場合、平均値フィルタがかかりやすい条件に設定を変更する。設定としては図10の閾値Th2を大きく、閾値Th3を大きく、図15の閾値Th11を大きく、閾値Th14を大きくする。このようないくつかの条件をあらかじめ変更パラメータとして記憶する状態にしておくことにより、カメラのメニュー設定より、簡単に補正を実施することができる。
本発明のカメラシステムにおけるフィルタ補正回路の技術は、レンズを通して入力される光情報をイメージセンサにより電気信号に変換するカメラ等の映像信号の信号処理の手法として有効である。
本発明の実施の形態のカメラシステムにおけるフィルタ補正回路の概念説明図 本発明の実施の形態におけるフィルタ補正回路が適用されるカメラシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における適応型フィルタ補正回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における5画素5ラインの場合の平均値フィルタ係数、ローパスフィルタ係数および逆変換フィルタ係数の例示図 本発明の実施の形態におけるサンプルエリアの説明図 本発明の実施の形態におけるフィルタエリアの説明図 本発明の実施の形態におけるフィルタ条件切り替え制御の概略図 本発明の実施の形態におけるサンプルエリア情報検出回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるフィルタエリア情報検出回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるサンプルエリア条件判定の動作を示すフローチャート 具体的動作説明のためのサンプルエリアの図 本発明の実施の形態におけるフィルタエリア条件判定の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態におけるフィルタ条件切り替えの制御の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態におけるフィルタ条件切り替えの制御の別の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態における適応型フィルタ補正回路の構成を示すブロック図 本発明におけるカメラシステムの別の態様を示すブロック図 従来の技術のカメラシステムにおけるフィルタ補正回路の概念説明図 従来の技術におけるフィルタ補正回路が適用されるカメラシステムの構成を示すブロック図 従来の技術におけるフィルタ構成の説明図
符号の説明
11 適応型フィルタ補正回路
12 YC処理回路
21 サンプルエリア情報検出回路
22 フィルタエリア情報検出回路
23 フィルタ条件切り替え判定回路
24 フィルタ係数レジスタ
25 セレクタ
26 フィルタ処理回路
27 重み付け切り替え判定回路
31 ナイキスト周波数帯域変動レベル算出回路
32 高周波数帯域変動レベル算出回路
33 輝度レベル平均値算出回路
34 色信号レベル平均値算出回路
35 ハイパスフィルタ
36,56,60 絶対値化処理回路
37,41,43,57,61,63,65 積算回路
38 バンドパスフィルタ
39 コアリング回路
40 変動数カウント回路
42,44,58,62,64,66 平均値算出回路
51 3×3画素差分データ算出回路
52 5×5画素差分データ算出回路
53 輝度レベル平均値算出回路
54 色信号レベル平均値算出回路
55,59 減算回路

Claims (11)

  1. 1画面が複数に分割されたサンプルエリア単位で入力映像信号の周波数帯域と変動レベルを検知するサンプルエリア情報検出手段と、
    1画面が複数に分割されたフィルタエリア単位で前記入力映像信号の周波数帯域と変動レベルを検知するフィルタエリア情報検出手段と、
    前記サンプルエリア情報検出手段による検出情報に基づいて各サンプルエリアがどのフィルタ条件に該当するかを判断し、前記フィルタエリア情報検出手段による検出情報に基づいて画素単位または少数画素群単位で適用すべきフィルタ種類を決定し、選択制御信号を生成するフィルタ条件切り替え判定手段と、
    特性を異にする複数種類のフィルタ係数を備えたフィルタ係数レジスタと、
    前記フィルタ条件切り替え判定手段による前記選択制御信号に基づいて前記フィルタ係数レジスタにおける複数種類のフィルタ係数のうちから適用すべきフィルタ係数を選択するセレクト手段とを備えたカメラシステムにおけるフィルタ補正回路。
  2. 前記フィルタ係数レジスタは、特性を異にする複数種類のフィルタ係数として複数種類の逆変換フィルタ係数を含み、
    前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記サンプルエリア情報検出手段による周波数帯域と前記フィルタエリア情報検出手段による周波数帯域とに応じて複数種類の前記逆変換フィルタ係数のいずれを適用するかを決定する請求項1に記載のフィルタ補正回路。
  3. 前記フィルタ係数レジスタは、特性を異にする複数種類のフィルタ係数として逆変換フィルタ係数と平均値フィルタ係数とを含み、
    前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記サンプルエリア情報検出手段による変動レベルと前記フィルタエリア情報検出手段による変動レベルとに応じて前記逆変換フィルタ係数と前記平均値フィルタ係数のいずれを適用するかを決定する請求項1に記載のフィルタ補正回路。
  4. 前記フィルタ係数レジスタは、特性を異にする複数種類のフィルタ係数として逆変換フィルタ係数と平均値フィルタ係数とローパスフィルタ係数とを含み、
    前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記逆変換フィルタ係数と前記平均値フィルタ係数の切り替え情報を基に、前記逆変換フィルタ係数と前記平均値フィルタ係数の切り替えの境界部に前記ローパスフィルタ係数を適用する請求項3に記載のフィルタ補正回路。
  5. 前記フィルタ係数レジスタは、特性を異にする複数種類のフィルタ係数として逆変換フィルタ係数と複数種類の平均値フィルタ係数とを含み、
    前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記平均値フィルタ係数の適用時に変動レベルが小さな領域の広さに応じて複数種類の前記平均値フィルタ係数のいずれを適用するかを決定する請求項3に記載のフィルタ補正回路。
  6. 前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記サンプルエリア情報検出手段によるサンプルエリアの色情報、配置位置の少なくとも一方の情報および前記フィルタエリア情報検出手段によるフィルタエリアの色情報に応じて、前記逆変換フィルタ係数と前記平均値フィルタ係数のいずれを適用するかを決定する請求項3に記載のフィルタ補正回路。
  7. 前記フィルタ条件切り替え判定手段は、前記サンプルエリア情報検出手段と前記フィルタエリア情報検出手段の少なくともいずれか一方の輝度レベルデータ、色レベルデータの少なくともいずれか一方のデータを基にフィルタ係数の中心係数のみを変更することで補正レベルを変更する請求項1から請求項6までのいずれかに記載のフィルタ補正回路。
  8. YC処理の前のベイヤー配列の状態において、R,G,B毎に適応フィルタによる補正を行うことでリアルタイムに補正を実施する請求項1から請求項7までのいずれかに記載のフィルタ補正回路。
  9. YC処理の後のY、Cr,Cbに対して適応フィルタによる補正を行い、このとき画像に応じてフィルタの切り替え条件を切り替え、補正を実施する請求項1から請求項8までのいずれかに記載のフィルタ補正回路。
  10. 前記サンプルエリア情報検出手段による検出情報をCPUに取り込むことでフィルタ切り替え精度を上げ、補正を実施する請求項1から請求項10までのいずれかに記載のフィルタ補正回路。
  11. 前記サンプルエリア情報検出手段を、その他の検波手段と併用することで補正を実施する請求項1から請求項11までのいずれかに記載のフィルタ補正回路。
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