JP2007066373A - 対物レンズ、光ヘッド及び光学系並びに対物レンズの設計方法 - Google Patents

対物レンズ、光ヘッド及び光学系並びに対物レンズの設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
透明基板の厚さが異なる複数種の光ディスクのそれぞれに対し、可及的に収差が低減された状態で、レーザビームを情報記録面に集光させることができるようにした対物レンズ、光ヘッド及び光学系並びに対物レンズの設計方法を提供すること。
【解決手段】
本発明にかかる対物レンズ5は、DVDレーザ1とCDレーザ2間の距離が固定された光ヘッドにおいて用いられる。当該対物レンズ5は、DVDレーザ1より出射されたレーザビームを開口数0.60によりDVD6に集光させ、CDレーザ2より出射されたレーザビームを開口数0.47によりCD7に集光させる。ここで、DVDに関する設計上の波面収差D1よりもCDに関する設計上の波面収差D2の方を大きくした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、保護層の厚さや記録密度が異なる複数種類の光ディスクに対する記録/再生が可能な光ディスク装置に用いられる対物レンズ、光ヘッド及び光学系並びに対物レンズの設計方法に関する。
現在、光ディスクに関しては、保護層、即ち、記録面を覆う透明基板の厚さや記録密度が異なる複数の規格が並存している。例えば、記録密度が比較的低いCD(コンパクトディスク)、CD−R(CDレコーダブル)の保護層の厚さは1.2mmであるのに対し、記録密度が比較的高いDVD(デジタルバーサタイルディスク)の保護層の厚さは半分の0.60mmである。
記録密度が高いDVDの記録・再生には、ビームスポット径を小さく絞るために635〜660nm程度の短波長のレーザー光を利用する必要がある。一方、CD−Rの記録・再生にはその反射特性から780nm程度の長波長のレーザー光を利用する必要がある。
これらの光ディスクは、混在して利用されるため、光ディスク装置はいずれの規格の光ディスクをも利用可能であることが望ましい。このため、DVDとCD−Rとを共に利用するためには、光ディスク装置は、それぞれの光ディスクの特性に応じた波長のレーザ光を発する少なくとも2つのレーザを備える必要がある。また、光ディスク装置の小型化のためには、光ヘッドの光学系もできる限りコンパクトであることが望ましく、対物レンズ等の光学素子については2つの波長について兼用とし、光源部については2つのレーザを1つのパッケージに組み込んだモジュールを利用することが望ましい。
例えば、特許文献1に、対物レンズとして光ディスクのいずれの種類にも同じレンズを用いることができるようにした光ディスク装置が提案されている。
特許3518684号公報
しかしながら、2つのレーザを1つのパッケージに組み込んだモジュールを使用する場合には、各レーザの発光点が対物レンズの光軸に対して垂直な方向に並列するため、2つの波長のレーザー光の対物レンズに対する入射角度に所定の角度差があり、2つの波長のレーザー光の入射角度を共に波面収差が最小になる0度にすることはできない。このため、2つの光ディスクに対して波面収差が許容範囲となるようバランスをとりながら入射角度を設定する必要がある。
本発明は、かかる問題を解消するためになされたものであり、透明基板の厚さが異なる複数種の光ディスクのそれぞれに対し、可及的に収差が低減された状態で、レーザビームを情報記録面に集光させることができるようにした対物レンズ、光ヘッド及び光学系並びに対物レンズの設計方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる対物レンズは、波長λ1のレーザビームを出射する第1のレーザと、波長λ1よりも長い波長λ2のレーザビームを出射する第2のレーザの間の距離が固定された光ヘッドにおいて用いられ、前記第1のレーザから出射されたレーザビームを第1の開口数により第1の光ディスクに集光させ、前記第2のレーザから出射されたレーザビームを前記第1の開口数よりも小さい第2の開口数により第2の光ディスクに集光させる対物レンズであって、前記第1の光ディスクに関する設計上の波面収差よりも前記第2の光ディスクに関する設計上の波面収差の方が大きいものである。
本発明にかかる他の対物レンズは、波長λ1のレーザビームを出射する第1のレーザと、波長λ1よりも長い波長λ2のレーザビームを出射する第2のレーザの間の距離が固定された光ヘッドにおいて用いられ、前記第1のレーザから出射されたレーザビームを第1の開口数により第1の光ディスクに集光させ、前記第2のレーザから出射されたレーザビームを前記第1の開口数よりも小さい第2の開口数により第2の光ディスクに集光させる対物レンズであって、前記第1の光ディスクに関する設計上のコマ収差C1及び非点収差成分AS1の合成収差(C1+AS11/2よりも前記第2の光ディスクに関する設計上のコマ収差C2及び非点収差成分AS2の合成収差(C2+AS21/2の方が大きいものである。
ここで、0.25<(C1+AS11/2/(C2+AS21/2<0.8を満足することがより好ましい。さらに、0.12<(C1/C2)<0.70を満足するとよい。また、光軸から前記第1のレーザまでの距離t1と、前記第1のレーザと前記第2のレーザ間の距離(t1+t2)の比t1/(t1+t2)は、0.8よりも小さいことが望ましい。
このような構成を有する対物レンズにより光ヘッドを構成でき、さらに、この光ヘッドを用いて光学系を構成できる。
本発明にかかる対物レンズの設計方法は、波長λ1のレーザビームを出射する第1のレーザと、波長λ1よりも長い波長λ2のレーザビームを出射する第2のレーザの間の距離が固定された光ヘッドにおいて用いられ、前記第1のレーザから出射されたレーザビームを第1の開口数により第1の光ディスクに集光させ、前記第2のレーザから出射されたレーザビームを前記第1の開口数よりも小さい第2の開口数により第2の光ディスクに集光させる対物レンズの設計方法であって、前記第1の光ディスクに関する設計上の波面収差よりも前記第2の光ディスクに関する設計上の波面収差の方が大きく設定するものである。
ここで、前記第1の光ディスクに関する設計上のコマ収差をC1、非点収差成分をAS1とし、前記第2の光ディスクに関する設計上のコマ収差をC2、非点収差成分をAS2としたとき、0.25<(C1+AS11/2/(C2+AS21/2<0.8を満足するように、当該C1、AS1、C2、AS2を設定することが望ましい。光軸から前記第1のレーザまでの距離t1と、前記第1のレーザと前記第2のレーザ間の距離(t1+t2)の比t1/(t1+t2)が0.8よりも小さくなるように設計するとよい。
本発明によれば、透明基板の厚さが異なる複数種の光ディスクのそれぞれに対し、可及的に収差が低減された状態で、レーザビームを情報記録面に集光させることができるようにした対物レンズ、光ヘッド及び光学系並びに対物レンズの設計方法を提供することができる。
発明の実施の形態1.
以下、本発明の実施形態を、透明基板の厚さが異なる2種類の光ディスク(光記録媒体)、即ち、DVDとCDとを例に、図面を用いて説明する。なお、本発明の第1実施形態のレンズはガラス材料の屈折率を用いて設計したものであるが、プラスチック材料を用いても問題はない。
図1は本発明による光ヘッドの第1の実施形態を示す構成図である。1はDVDレーザ、2はCDレーザ、3はハーフミラー又はハーフプリズム、4はコリメータレンズ、5は対物レンズ、6はDVDディスク、7はCDディスク、8は検出レンズ、9は光検出器を示している。DVDレーザ1とCDレーザ2とは、モジュール化されている。
対物レンズ5は、例えば、上記特許文献1に開示されたDVD/CD互換の対物レンズである。かかる対物レンズ5は、光ビームの波長の違いによって発生する色収差で光記録媒体の透明基板の厚みの違いによって発生する波面収差をキャンセルするものである。
図1において、DVDレーザ1から出射したレーザビームの光路を実線で示している。DVDレーザ1からは、波長655nmのレーザビームが出射される。DVDレーザ1から出射されたレーザビームは、ハーフミラー3を透過してコリメータレンズ4に入射する。コリメータレンズ4を透過したレーザビームは、平行光となり、対物レンズ5に入射して集光され、DVDディスク6の情報記録面に光スポットを形成する。
図1において、CDレーザ2から出射したレーザビームの光路を破線で示している。CDレーザ2からは、波長790nmのレーザビームが出射される。CDレーザ2から出射されたレーザビームは、ハーフミラー3を透過してコリメータレンズ4に入射する。コリメータレンズ4を透過したレーザビームは、平行光となり、対物レンズ5に入射して集光され、CDディスク7の情報記録面に光スポットを形成する。
DVDディスク6及びCDディスク7において反射したレーザビームは、それぞれ、対物レンズ5、コリメータレンズ4を透過してハーフミラー3に入射し、さらにハーフミラー3において反射して検出レンズ8により集光され光検出器9に入射する。
図1に示されるようにDVDレーザ1及びCDレーザ2はどちらも光軸上に配置されずに、DVDレーザ1は距離t1、CDレーザ2は距離t2だけ光軸よりシフトしている。
よって各光路が対物レンズ5に入射する角度は光軸と平行ではなく、DVD光路は光軸に対してθ1の角度だけ傾いており、CD光路は光軸に対してθ2の角度だけ傾いている。即ち、DVDレーザ1及びCDレーザ2のそれぞれより出射されたレーザビームは対物レンズ5に対して斜入射となる。
このとき、コリメータレンズ4の焦点距離をfcとすると次式が成立する。
θ1=tan(t1/fc)
θ2=tan(t2/fc)
また、この例では、DVDレーザ1とCDレーザ2の発光点間隔は、0.11mmのため次式が成立する。
t1+t2=0.11
本実施形態においては、対物レンズのDVDにおける焦点距離ft=3.36mm、光学系の倍率が−1/5倍であるのでコリメータレンズの焦点距離fc=3.36×5=16.8mmとなる。
DVDレーザ1とCDレーザ2のそれぞれから出射されたレーザビームが対物レンズ5に対する入射角度が小さい方が波面収差は小さくなる。本実施形態のように、DVDレーザ1とCDレーザ2の相対的な位置が固定されている場合には、一方の入射角度を小さくすると、他方の入射角度は大きくなる。即ち、一方のレーザに対する波面収差を小さくすると、他方のレーザに対する波面収差が大きくなる。従って、一般に、複数の光ディスクについて同程度の波面収差となるように、対物レンズの設計を行うことが望まれる。
本発明では、さらに、設計における収差のみならず、製造時に生じる収差を考慮した。ここで、DVDの製品収差をPd、同設計収差をDd、同製造収差をMdとし、CDの製品収差をPc、同設計収差をDc、同製造収差をMcとする。
一般に、DVD及びCDの製品収差Pd、Pcはそれぞれ次の通り表わすことができる。
Pd=(Dd+Md1/2 (1)
Pc=(Dc+Mc1/2 (2)
さらに、DVDの製造時に発生するコマ収差をCd、同非点収差をASd、CDの製造時に発生するコマ収差をCc、同非点収差をAScとすると、製造収差Md、Mcはそれぞれ次の通り表わすことができる。
Md=(Cd+ASd+α)1/2 (3)
Mc=(Cc+ASc+α)1/2 (4)
αは、その他の収差である。
ここで、DVDのNAをNAd、CDのNAをNAcとすると、DVDとCDのコマ収差の比はNAの三乗比、DVDとCDの非点収差の比はNAの二乗比であるから、次の式が成り立つ。
Cd/Cc=NAd/NAc
∴Cc=Cd/(NAd/NAc) (5)
ASd/ASc=NAd/NAc
∴ASc=ASd/(NAd/NAc) (6)
(5)式及び(6)式を(4)式に代入すると次の通りとなる。
Mc={Cd/(NAd/NAc+ASd/(NAd/NAc+α}1/2 (7)
(3)式と(7)式より、Md/Mcは次の通り表わすことができる。
Md/Mc=(Cd+ASd+α)1/2/{Cd/(NAd/NAc+ASd/(NAd/NAc+α}1/2 (8)
この(8)式に基づき、MdとMcの大小を判別することができる。ここで、両ディスクの製品収差を略等しくしようとすると、Dd+Md=Dc+Mcが成り立つので、MdがMcよりも大きい場合はDdをDcよりも小さくする必要があり、MdがMcよりも小さい場合はDdをDcよりも大きくする必要がある。
本実施の形態において、DVDのNAは0.6、CDのNAは0.47であるから、Cd:Cc=0.6:0.47=1:0.48、ASd:ASc=0.6:0.47=1:0.61となる。また、(8)式より、Mcは次の通り表わすことができる。
Mc=(Cd+ASd+α)1/2/{Cd・0.23+ASd・0.37+α}1/2
∴Mc≒0.5・Md
この結果より、Mdの製造収差はMcの約2倍となることがわかる。
そうすると、製品収差Pd、Pcが略等しくなるようにすると、製造収差がMdの方がMcよりも大きいから、設計収差はDdの方がDcよりも小さくすべきであることがわかる。従って、Dd/Dcが次の範囲となるようにすれば、製品収差Pd、Pcを略等しくすることができる。
0.25<Dd/Dc<0.8
また、設計上の収差は、コマ収差、非点収差、球面収差、高次収差から構成されるが、このうち二波長レーザーユニットの使用に基づく収差はコマ収差と非点収差であり、その値も他の収差に比べて大きい。
従って、設計上のDVDのコマ収差をCdd、設計上のCDのコマ収差をCcd、設計上のDVDの非点収差をASdd、設計上のCDの非点収差をAScdとしたとき、Dd及びDcは次式で表すことができる。
Dd=(Cdd+ASdd1/2
Dc=(Ccd+AScd1/2
また、(5)式から明らかなように、製造上のDVDのコマ収差は、CDのコマ収差に比べて大きいため、設計上のDVDのコマ収差Cddと設計上のCDのコマ収差Ccdは次式を満足することが望ましい。
0.12<(Cdd/Ccd)<0.70
本実施形態における対物レンズの光入射面Aの面形状を図2を用いて説明する。いま、この光入射面Aの光線高さh方向(半径方向)の光軸OA側からj番目の区間での点a,b間の距離を次の関数ZAjで表わす。
Figure 2007066373
この式における光源高さhは、j番目の区間でのものである。
そして、DVD、CDともに収差を許容値内に良好に低減するための上記式での区間毎に、その範囲(hの範囲)とその各定数B,C,K,A,A,A,A10,A12,A14,A16を示すと、図3に表わすことができる。
また、この実施の形態1での光出射面Bの面形状Zは、次の式で表わすことができる。
Figure 2007066373
但し、C=−0.0747792、K=15.7398、A=0.012308、A=−0.0037652、A=0.00068571、A10=−0.000048284である。
また、対物レンズ100の光軸上の面頂点f,e間の距離、即ち、中心厚さtは2.2mmであって、波長λ=655nm(DVD)での屈折率nは1.604194であり、波長λ=790nm(CD)での屈折率nは1.599906である。
ここで、DVDレーザ1の波長に対する開口数NAは0.60、DVDディスク6に対する焦点距離ftは3.36mm、CDレーザ2の波長に対する開口数NAは0.47、CDディスク7に対する焦点距離ftは3.38mmである。
図4は図3に示した設計結果におけるDVDの波面収差画角特性、図5はCD波面収差画角特性を示している。図4、図5に示されるように、DVD、CD共に、画角が大きくなるにつれて波面収差が大きくなっていることがわかる。特に、非点収差に関してこの傾向が高い。DVDの波面収差画角特性を重視するには、t1を小さく、t2を大きくすれば良く、CDの波面収差画角特性を重視するには、t1を大きく、t2を小さくすれば良いことがわかる。
図6は、図3に示した設計結果におけるDVD及びCDの波面収差とt1の関係を示すグラフである。光軸からDVDレーザの発光点までの距離t1が増加するに従って画角が大きくなるので、DVDに関する波面収差は増加している。他方、当該距離t1が増加するに従って、光軸からCDレーザの発光点までの距離t2は減少し、CDに関する画角は小さくなるので、CDに関する波面収差は減少している。図6に示すグラフにおいて、DVDに関する波面収差のグラフとCDに関する波面収差のグラフの交点におけるt1の値(約0.088)が、設計上で両者の波面収差を等しく最適値である。しかしながら、上述の通り、設計収差はDVDの方がCDよりも小さくすべきであるから、t1の値は、交点における値(約0.088)よりも小さい値とすべきことがわかる。即ち、光軸からDVDレーザまでの距離t1とDVDレーザとCDレーザ間の距離(t1+t2)の比t1/(t1+t2)は、0.8よりも小さい値とすべきである。
本実施形態では、t1=0.075、t2=0.035とした。この場合には、DVD及びCD双方のバランスがとれ、双方の光ディスクにおいて良好な記録/再生性能を確保することができた。
図7は、図3に示した設計結果におけるDVDとCDの波面収差の比とt1の関係を示すグラフである。図7のグラフより、t1が増加するに従って、その比が増加し、t1が約0.088において比が1となる。比が1ということは、DVDとCDの波面収差が同じということを意味するから、図6におけるグラフの交点に相当する。
図8は、図3に示した設計結果におけるDVDのコマ収差とCDのコマ収差の比とt1の関係を示すグラフである。図8のグラフより、t1が増加するに従って、その比は増加し、t1の値が0.1の近傍で急激に増加することがわかる。
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態2にかかる光ピックアップ装置の光学系は、レーザの配置位置を除いて発明の実施の形態1と同じである。
本実施形態における対物レンズの光入射面Aの面形状を図2を用いて説明する。いま、この光入射面Aの光線高さh方向(半径方向)の光軸OA側からj番目の区間での点a,b間の距離を次の関数ZAjで表わす。
Figure 2007066373
この式における光源高さhは、j番目の区間でのものである。
そして、DVD、CDともに収差を許容値内に良好に低減するための上記式での区間毎に、その範囲(hの範囲)とその各定数B,C,K,A,A,A,A10,A12,A14,A16を示すと、図9に表わすことができる。
また、この実施の形態2での光出射面Bの面形状Zは、次の式で表わすことができる。
Figure 2007066373
但し、C=−0.06903378、K=15.276111、A=0.01217283、A=−0.0031354542、A=0.0005626051、A10=−0.000052581419である。
また、対物レンズ100の光軸上の面頂点f,e間の距離、即ち、中心厚さtは2.2mmであって、波長λ=655nm(DVD)での屈折率nは1.604194であり、波長λ=790nm(CD)での屈折率nは1.599906である。
ここで、DVDレーザ1の波長に対する開口数NAは0.60、DVDディスク6に対する焦点距離ftは3.36mm、CDレーザ2の波長に対する開口数NAは0.47、CDディスク7に対する焦点距離ftは3.38mmである。
図10は図9に示した設計結果におけるDVDの波面収差画角特性、図11はCD波面収差画角特性を示している。図10、図11に示されるように、DVD、CD共に、画角が大きくなるにつれて波面収差が大きくなっていることがわかる。
図12は、図9に示した設計結果におけるDVD及びCDの波面収差とt1の関係を示すグラフである。光軸からDVDレーザの発光点までの距離t1が増加するに従って画角が大きくなるので、DVDに関する波面収差は増加している。他方、当該距離t1が増加するに従って、光軸からCDレーザの発光点までの距離t2は減少し、CDに関する画角は小さくなるので、CDに関する波面収差は減少している。図12に示すグラフにおいて、DVDに関する波面収差のグラフとCDに関する波面収差のグラフの交点におけるt1の値(約0.078)が、設計上で両者の波面収差を等しく最適値である。しかしながら、上述の通り、設計収差はDVDの方がCDよりも小さくすべきであるから、t1の値は、交点における値(約0.078)よりも小さい値とすべきことがわかる。
本実施形態では、t1=0.065、t2=0.045とした。この場合には、DVD及びCD双方のバランスがとれ、双方の光ディスクにおいて良好な記録/再生性能を確保することができた。
図13は、図9に示した設計結果におけるDVDとCDの波面収差の比とt1の関係を示すグラフである。図13のグラフより、t1が増加するに従って、その比が増加し、t1が約0.078において比が1となる。比が1ということは、DVDとCDの波面収差が同じということを意味するから、図12におけるグラフの交点に相当する。
図14は、図9に示した設計結果におけるDVDのコマ収差とCDのコマ収差の比とt1の関係を示すグラフである。図14のグラフより、t1が増加するに従って、その比は増加していることがわかる。
その他の実施の形態.
上述の実施の形態では、DVDとCDに関するものであったが、波長405んm付近のレーザビームを用いるブルーレイディスクとCDにも適用可能である。
本発明にかかる光ヘッドの構成を示す図である。 本発明にかかる対物レンズのレンズ面形状を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる対物レンズの設計結果を示す表である。 本発明の実施の形態1にかかる対物レンズのDVD波長に対する画角特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態1にかかる対物レンズのCD波長に対する画角特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態1にかかる対物レンズのDVDとCDの波面収差に関するt1特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態1にかかる対物レンズのDVDとCDの波面収差の比に関するt1特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態1にかかる対物レンズのDVDとCDのコマ収差の比に関するt1特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態2にかかる対物レンズの設計結果を示す表である。 本発明の実施の形態2にかかる対物レンズのDVD波長に対する画角特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態2にかかる対物レンズのCD波長に対する画角特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態2にかかる対物レンズのDVDとCDの波面収差に関するt1特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態2にかかる対物レンズのDVDとCDの波面収差の比に関するt1特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態2にかかる対物レンズのDVDとCDのコマ収差の比に関するt1特性を示すグラフである。
符号の説明
1 DVDレーザ、2 CDレーザ、
3 ハーフミラー又はハーフプリズム、4 コリメータレンズ、
5 対物レンズ、6 DVDディスク、7 CDディスク、
8 検出レンズ、9 光検出器

Claims (10)

  1. 波長λ1のレーザビームを出射する第1のレーザと、波長λ1よりも長い波長λ2のレーザビームを出射する第2のレーザの間の距離が固定された光ヘッドにおいて用いられ、前記第1のレーザから出射されたレーザビームを第1の開口数により第1の光ディスクに集光させ、前記第2のレーザから出射されたレーザビームを前記第1の開口数よりも小さい第2の開口数により第2の光ディスクに集光させる対物レンズであって、
    前記第1の光ディスクに関する設計上の波面収差よりも前記第2の光ディスクに関する設計上の波面収差の方が大きい対物レンズ。
  2. 波長λ1のレーザビームを出射する第1のレーザと、波長λ1よりも長い波長λ2のレーザビームを出射する第2のレーザの間の距離が固定された光ヘッドにおいて用いられ、前記第1のレーザから出射されたレーザビームを第1の開口数により第1の光ディスクに集光させ、前記第2のレーザから出射されたレーザビームを前記第1の開口数よりも小さい第2の開口数により第2の光ディスクに集光させる対物レンズであって、
    前記第1の光ディスクに関する設計上のコマ収差C1及び非点収差成分AS1の合成収差(C1+AS11/2よりも前記第2の光ディスクに関する設計上のコマ収差C2及び非点収差成分AS2の合成収差(C2+AS21/2の方が大きい対物レンズ。
  3. 0.25<(C1+AS11/2/(C2+AS21/2<0.8を満足することを特徴とする請求項2記載の対物レンズ。
  4. さらに、次式を満足することを特徴とする請求項2又は3記載の対物レンズ。
    0.12<(C1/C2)<0.70
  5. 光軸から前記第1のレーザまでの距離t1と、前記第1のレーザと前記第2のレーザ間の距離(t1+t2)の比t1/(t1+t2)は、0.8よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の対物レンズ。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の対物レンズを備えた光ヘッド。
  7. 請求項6記載の光ヘッドを用いた光学系。
  8. 波長λ1のレーザビームを出射する第1のレーザと、波長λ1よりも長い波長λ2のレーザビームを出射する第2のレーザの間の距離が固定された光ヘッドにおいて用いられ、前記第1のレーザから出射されたレーザビームを第1の開口数により第1の光ディスクに集光させ、前記第2のレーザから出射されたレーザビームを前記第1の開口数よりも小さい第2の開口数により第2の光ディスクに集光させる対物レンズの設計方法であって、
    前記第1の光ディスクに関する設計上の波面収差よりも前記第2の光ディスクに関する設計上の波面収差の方が大きく設定する対物レンズの設計方法。
  9. 前記第1の光ディスクに関する設計上のコマ収差をC1、非点収差成分をAS1とし、前記第2の光ディスクに関する設計上のコマ収差をC2、非点収差成分をAS2としたとき、0.25<(C1+AS11/2/(C2+AS21/2<0.8を満足するように、当該C1、AS1、C2、AS2を設定することを特徴とする請求項8記載の対物レンズの設計方法。
  10. 光軸から前記第1のレーザまでの距離t1と、前記第1のレーザと前記第2のレーザ間の距離(t1+t2)の比t1/(t1+t2)が0.8よりも小さくなるように設計することを特徴とする請求項8又は9記載の対物レンズの設計方法。
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