JP2007063197A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 染色処理された毛髪に対して、良好な仕上がり感を付与しつつ、十分な退色抑制効果を発揮させることのできる毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】 毛髪化粧料は、(A)カチオン性界面活性剤、(B)炭素数10〜14の高級アルコール、及び(C)糖類を含有してなる水中油滴型乳化物である。この毛髪化粧料には、(D)アミノ酸類及びタンパク加水分解物の少なくとも一種を0.01〜1質量%含有させることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、染色処理が施された毛髪に適用される毛髪化粧料に関するものである。
毛髪化粧料としては、毛髪に油性感や保湿感を付与すべく、界面活性剤と固形状の油性成分とを含有した乳化物として構成されたものが知られている(特許文献1参照)。一方、酸化染毛剤、酸性染毛料等で染色処理された毛髪では、ヘアコンディショニング剤によるトリートメントの施術により毛髪から染料が流出することが知られている。このような染料の流出は、染色処理された毛髪における退色の主原因と考えられている。こうした退色を抑制する成分としては、例えばポリペプチド等の高分子が提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−12520号公報 特開2002−114644号公報
ところで、固形状の油性成分が配合された毛髪化粧料では、毛髪が硬くなったり、毛髪にざらつき感が生じたりする。すなわち、毛髪が硬くなることや毛髪にざらつき感が生じることにより、良好な仕上がり感が得られないという問題があった。一方、退色を抑制する高分子を配合した毛髪化粧料では、毛髪の表面に被膜を形成することにより、ある程度の退色抑制効果が発揮されるものの、そうした被膜が硬くなる傾向にある。すなわち、この被膜により毛髪が硬くなることで、良好な仕上がり感が得られないという問題があった。また、そうした高分子の種類等を検討することによって、被膜の柔軟化を図ったとしても、退色抑制効果が発揮されなくなることに加えて、毛髪がべたつく等して仕上がり感の悪化を招くことになる。
本発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、染色処理された毛髪に対して、良好な仕上がり感を付与しつつ、十分な退色抑制効果を発揮させることのできる毛髪化粧料を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の毛髪化粧料では、染色処理の施された毛髪に対して適用される毛髪化粧料であって、(A)カチオン性界面活性剤、(B)炭素数10〜14の高級アルコール、及び(C)糖類を含有してなる水中油滴型乳化物であることを要旨とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、(D)アミノ酸類及びタンパク加水分解物の少なくとも一種を0.01〜1質量%含有することを要旨とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、(E)水溶性高分子を0.01〜1質量%含有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、(F)乳酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、DL−リンゴ酸、及びナフタレンスルホン酸から選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.1質量%含有することを要旨とする。
本発明によれば、染色処理された毛髪に対して、良好な仕上がり感を付与しつつ、十分な退色抑制効果を発揮させることができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の毛髪化粧料は、染色処理の施された毛髪に対して適用される毛髪化粧料である。この毛髪化粧料は、(A)カチオン性界面活性剤、(B)炭素数10〜14の高級アルコール、及び(C)糖類を含有してなる水中油滴型乳化物である。
(A)カチオン性界面活性剤は、毛髪の状態を整えるとともに、水中油滴型乳化物における連続相のゲル化に寄与する成分である。(A)カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、ジベヘニルイミダゾリニウムメトサルフェート(クオタニウム−91)、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の第四級アンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン等のサッカリン塩、ステアリン酸ジメチルアミノアルキルアミド中和物が挙げられる。これらの(A)カチオン性界面活性剤は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの(A)カチオン性界面活性剤の中でも、得られる乳化物の安定性と、毛髪のコンディショニング効果とがバランスよく得られるという観点から、少なくとも第四級アンモニウム塩を含有させることが好ましい。
(A)カチオン性界面活性剤の配合量は、毛髪化粧料中において好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.05〜15質量%である。この配合量が0.01未満の場合、得られる乳化物について優れた安定性が得られないおそれがある。一方、20質量%を超えると、毛髪にべたつき感が生じるおそれがある。
(B)炭素数10〜14の高級アルコールは、毛髪の状態を整えるとともに、水中油滴型乳化物における連続相のゲル化に寄与する成分である。(B)炭素数10〜14の高級アルコールとしては、デシルアルコール(炭素数10)、ウンデシルアルコール(炭素数11)、ラウリルアルコール(炭素数12)、トリデシルアルコール(炭素数13)、及びミリスチルアルコール(炭素数14)が挙げられる。これらの高級アルコールは、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
(B)炭素数10〜14の高級アルコールの配合量は、毛髪化粧料中において好ましくは0.1〜12質量%、より好ましくは0.5〜10質量%である。この配合量が0.1質量%未満の場合、乳化物としての安定性が十分に得られないおそれがある。一方、12質量%を超えると、毛髪がべたつくおそれがある。
(C)糖類は、毛髪の状態を整えるとともに、水中油滴型乳化物における連続相のゲル化に寄与する成分である。そして、(C)糖類は上記(A)成分及び(B)成分とともにゲル化した連続相を形成することで、毛髪化粧料は、染色処理の施された毛髪に対して退色抑制効果を発揮するようになる。
(C)糖類は、糖及び糖アルコールを含む。糖としては例えば単糖、二糖及び三糖が挙げられる。単糖としては、例えばセドヘプツロース、グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、リブロース、ガラクトース、タロース、アロース、アピオース及びリボースが挙げられる。二糖としては、例えばマルトース(麦芽糖)、ラクトース(乳糖)、スクロース(ショ糖)及びパラチノースが挙げられる。三糖としては、例えばラフィノース、パノース、メレジトース及びゲンチアノースが挙げられる。糖アルコールは、糖のカルボニル基が還元された構造を有するものであり、例えばソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール及び還元パラチノースが挙げられる。これらの(C)糖類は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
(C)糖類の配合量は、毛髪化粧料中において好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.05〜15質量%である。この配合量が0.01質量%未満の場合、優れた退色抑制効果が得られにくくなるおそれがある。一方、20質量%を超えると、毛髪がべたつくおそれがある。
毛髪化粧料には、毛髪の仕上がり感を向上させるとともに退色抑制効果を高めるという観点から、(D)アミノ酸類及びタンパク加水分解物の少なくとも一種を0.01〜1質量%含有させることが好ましい。
アミノ酸類は、アミノ酸又はその誘導体を示し、例えばグリシン、サルコシン、ジメチルグリシン、ベタイン、アラニン、β−アラニン、α−アミノ酪酸、β−アミノ酪酸、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−オキソ酪酸、バリン、β−アミノイソ吉草酸、γ−アミノイソ吉草酸、ノルバリン、β−アミノ吉草酸、γ−アミノ吉草酸、δ−アミノ吉草酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、α−メチルセリン、イソセリン、α−メチルイソセリン、シクロセリン、ホモセリン、トレオニン、o−メチルトレオニン、アロトレオニン、o−メチルアロトレオニン、ロセオニン、トランス−3−アミノシクロヘキサンカルボン酸、シス−3−アミノシクロヘキサンカルボン酸、ε−アミンカプロン酸、ω−アミノドデカン酸、β−ヒドロキシバリン、α−ヒドロキシ−β−アミノイソ吉草酸、システイン、シスチン、S−メチルシステイン、S−メチルシステイン−S−オキシド、システイン酸、ホモシステイン、ホモシスチン、メチオニン、ペニシラミン、タウリン、L−テアニン、α,β−ジアミノプロピオン酸、オルニチン、リジン、アルギニン、カナリン、カナバニン、δ−ヒドロキシリシン、アスパラギン酸、アスパラギン、イソアスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、イソグルタミン、α−メチルグルタミン酸、β−ヒドロキシグルタミン酸、γ−ヒドロキシグルタミン酸、ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸塩、α−アミノアジピン酸、シトルリン、ランチオニン、シスタチオニン、フェニルアラニン、α−メチルフェニルアラニン、o−クロロフェニルアラニン、m−クロロフェニルアラニン、p−クロロフェニルアラニン、o−フルオロフェニルアラニン、m−フルオロフェニルアラニン、p−フルオロフェニルアラニン、β−(2−ピリジル)アラニン、チロシン、チロニン、ジクロロチロシン、ジブロモチロシン、ジヨードチロシン、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン、α−メチル−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン、フェニルグリシン、トリプトファン、アブリン、ヒスチジン、1−メチルヒスチジン、2−メルカプトヒスチジン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アントラニル酸及びパラミノールが挙げられる。
これらのアミノ酸類は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。なお、アミノ酸類は、アミノ酸類の塩として配合してもよい。例えば、アミノ酸塩を配合する場合には、配合するアミノ酸塩の質量を、アミノ酸塩をアミノ酸としたときの質量に換算して、上記の含有量になるように配合すればよい。
これらのアミノ酸類の中でも、毛髪の仕上がり感を一層向上させるとともに退色抑制効果をさらに高めるという観点から、グリシン、タウリン、サルコシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸塩、L−テアニン、アルギニン、ヒスチジン及びリジンから選ばれる少なくとも一種が好ましい。
タンパク加水分解物としては、例えば加水分解ダイズタンパク、加水分解アーモンドタンパク、加水分解ブラジルナッツタンパク、加水分解ヘーゼルナッツタンパク、加水分解コムギタンパク、加水分解オオムギタンパク、加水分解カラスムギタンパク、加水分解コメタンパク、加水分解コメヌカタンパク、加水分解トウモロコシタンパク、加水分解ジャガイモタンパク、加水分解酵母タンパク、加水分解シロバナルーピンタンパク、加水分解セイヨウカジカエデ葉タンパク、加水分解ホホバタンパク、加水分解アクチン、加水分解アコヤ貝糖タンパク、加水分解ガディダエタンパク、加水分解コンキオリン、加水分解血清タンパク、加水分解乳タンパク、加水分解卵タンパク、加水分解ローヤルゼリータンパク、加水分解シルク、加水分解コラーゲン、及び加水分解ケラチンが挙げられる。これらのタンパク加水分解物は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
(D)アミノ酸類及びタンパク加水分解物の少なくとも一種の配合量は、毛髪化粧料中において0.01〜1質量%、好ましくは0.05〜1質量%である。この含有量が0.01質量%未満の場合、配合による効果が顕著に得られない。一方、1質量%を超えると、毛髪が重い感触となることで、仕上がり感の改善効果がほとんど得られなくなる。
毛髪化粧料には、乳化物としての保存安定性を向上させるという観点から、(E)水溶性高分子を0.01〜1質量%含有させることが好ましい。(E)水溶性高分子は、例えばアラビアガム、カラギーナン、ガラクタン、グアーガム、クインスシードガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、ヒアルロン酸、カードラン、サクシノグルカン、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン等の天然系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、可溶性デンプン等のデンプン系高分子、酢酸ビニル−ビニルピロリドン等のビニルピロリドン系重合体、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体、ポリアクリルアミド、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体、アクリル酸アンモニウム・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体、アクリル酸ナトリウム・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、高重合ポリエチレングリコール、ポリエチレンイミン等の合成高分子が挙げられる。これらの(E)水溶性高分子は、単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
(E)水溶性高分子の配合量は、毛髪化粧料中において0.01〜1質量%、より好ましくは0.05〜1質量%である。この含有量が0.01質量%未満の場合、配合による効果が顕著に得られない。一方、1質量%を超えると、ゲル化した連続相が崩れにくくなるため、毛髪化粧料を毛髪に塗布するに際し、毛髪化粧料が毛髪表面においてのびにくくなったり、毛髪の仕上がり感に悪影響を及ぼしたりするおそれがある。すなわち、この配合量を0.01〜1質量%とすることにより、毛髪の仕上がり感に悪影響を及ぼすことなく、乳化物としての保存安定性と毛髪表面におけるのび易さとを十分に得ることができる。
毛髪化粧料には、毛髪を構成するタンパク質を収れんする作用により、退色抑制効果を向上させるという観点から、(F)乳酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、DL−リンゴ酸、及びナフタレンスルホン酸から選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.1質量%含有させることが好ましい。この配合量が0.001質量%未満の場合、配合の効果が顕著に得られない。一方、0.1質量%を超えて配合しても、配合の効果がさらに高まることは期待できない。
毛髪化粧料には、上記の成分以外の成分をその他の成分として配合することができる。その他の成分としては、例えば油性成分、炭化水素、界面活性剤、pH調整剤、アルコール類、シリコーン類等が挙げられる。
油性成分としては、多価アルコール、油脂類、ロウ類、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
多価アルコールとしては、グリコール類、グリセリン類等が挙げられる。グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリン類としては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、パルミチン酸オクチル、乳酸ラウリル、乳酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジオクタン酸エチレングリコール、カプリル酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、オレイン酸オレイル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジオクチル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等が挙げられる。
炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のPOEアルキル硫酸塩、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
pH調整剤としては、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。アルコール類としては、コレステロール等が挙げられる。シリコーン類としては、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、PCAジメチコン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。
さらに、その他の成分としてバチルアルコール、キミルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル、パラベン等の防腐剤、EDTA−2Na等のキレート剤、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤、抗菌剤等が挙げられる。
なお、毛髪化粧料のpHは、上記(F)成分やpH調整剤の配合により、弱酸性(pH3以上7未満)に調整することが好ましい。毛髪化粧料を弱酸性にすることにより、毛髪の収れん効果が一層得られるようになる。このため、毛髪からの染料の流出はさらに抑制されることになり、染色処理された毛髪の退色を一層抑制することができるようになる。また、毛髪化粧料は連続相がゲル化した水中油滴型乳化物であることにより、剤型はゲル状又はクリーム状である。
なお、こうした毛髪化粧料では、ホモミキサー等の攪拌装置を用いる常法に従って水中油滴型乳化物にすることができる。すなわち、こうした毛髪化粧料は、水相を連続相として、各成分の親油基等によって油滴を形成する水中油滴型乳化物となる。水の配合量は、毛髪化粧料中において好ましくは50〜99質量%、より好ましくは60〜95質量%である。この配合量が50質量%未満又は99質量%を超える場合、安定した乳化物が得られにくくなる。
以上詳述した毛髪化粧料は、染色処理が施された毛髪に適用される。毛髪の染色処理は、染毛用組成物を毛髪に適用することにより施される。染毛用組成物としては、酸化染毛剤、酸性染毛料(ヘアマニキュア)等が挙げられる。
酸化染毛剤は、一般に酸化染料、アルカリ剤等を含有する第1剤と、酸化剤等を含有する第2剤とにより構成されている。これらの第1剤及び第2剤は使用時に混合され、その染毛混合物が毛髪に塗布されることにより、毛髪を所望とする色に染色することができる。
酸化染料は、主要中間体とカプラーとに分類される。主要中間体としては、例えばパラフェニレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、p−アミノフェノール等の化合物及びこの化合物の塩が挙げられる。
カプラーとしては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−o−クレゾール、ジフェニルアミン、p−メチルアミノフェノール、フロログルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール等の化合物、及びこの化合物の塩が挙げられる。これらの酸化染料は、単独又は二種以上を組み合わせて用いられる。
第1剤中の酸化染料の含有量は、好適な染毛力を得るという観点から、0.01〜15質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
アルカリ剤は、第2剤中に含有される酸化剤の作用を促進することにより、毛髪に明度を付与するために配合される。アルカリ剤としては、例えば28%アンモニア水及びモノエタノールアミンの少なくとも一方が用いられる。
第1剤中のアルカリ剤の含有量は、好適な染毛力を得るという観点から、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましい。
第1剤のpHは、好ましくは8〜12、より好ましくは9〜11である。第1剤のpHが8未満では、酸化剤の作用を十分に促進することができないおそれがある。一方、pHが12を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生し易くなるおそれがある。
第1剤には、その他の成分として上述した毛髪化粧料に記載の成分を適宜配合することもできる。その他の成分としては、水、pH調整剤、界面活性剤、油性成分等が挙げられる。例えば、水は各成分の溶媒又は分散媒として、第1剤を溶液、分散液又は乳化物とするために適量配合される。水の含有量は、第1剤及び第2剤の混合物中において、好ましくは50〜95質量%、より好ましくは70〜90質量%である。この含有量が50質量%未満では、水溶液、分散液又は乳化液を安定して形成することが困難となるおそれがある。一方、95質量%を超えて配合すると、混合物の均一性及び安定性を確保しにくくなる。また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。この第1剤の剤型としては、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。
第2剤に含有される酸化剤は、酸化染料を酸化重合させて発色させるとともに、毛髪に含まれるメラニンを脱色させるために配合される。酸化剤としては、例えば過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等が挙げられる。これらの酸化剤は単独で配合してもよく、二種以上を組み合わせて配合してもよい。これらの酸化剤の中でも、メラニンの脱色力に優れることから、過酸化水素が好ましい。
混合物中における酸化剤の含有量は、好ましくは0.1〜9質量%、より好ましくは1〜6質量%である。この含有量が0.1質量%未満の場合、酸化染料を十分に酸化重合させることができないおそれがある。一方、9質量%を超えると、毛髪が損傷し易くなるおそれがある。
第2剤には、第1剤に記載のその他の成分を配合することができる。この第2剤の剤型は、水溶液状、分散液状、乳化物状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。
こうした第1剤及び第2剤を所定の割合で混合調製することによって混合物が得られる。第1剤と第2剤との混合割合は、好ましくは質量比で第1剤:第2剤=1:0.5〜1:5である。この混合割合よりも第1剤が多くなるか又は第2剤が多くなると、第1剤中及び第2剤中における各成分の含有量を設定しにくくなる。
この混合物が塗布された毛髪では、酸化染料の酸化重合が進行することで、所望の色に染色される。所定時間が経過した毛髪には、プレーンリンス(水、温水等による毛髪のすすぎ)、シャンプー等による洗髪が施され、毛髪の染色処理が仕上げられる。こうした毛髪の内部において、酸化重合した酸化染料が留まることで、染色した状態が維持される。
一方、酸性染毛料は、直接染料、有機溶剤、酸等が含有される。毛髪を染色する直接染料は、上記酸化染料とは異なり反応性がなく、それ自体で発色可能なものである。直接染料の具体例としては、ニトロ染料、酸性染料、塩基性染料(カチオン染料)、分散染料等が用いられる。
こうして染色処理が施された毛髪に対して毛髪化粧料を適用するに際し、その毛髪は、乾いた状態でもよいし、水等によって濡れている状態でもよい。こうした毛髪に対して、毛髪化粧料はトリートメント、リンス等のヘアコンディショニング剤やヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアムース等の整髪剤として塗布される。ヘアコンディショニング剤の場合には、毛髪に塗布された後に、水や温水で洗い流したり、洗い流さずに放置されたりして使用される。また、整髪剤の場合には、塗布された毛髪は洗い流さずに放置されることになる。なお、毛髪に対して毛髪化粧料を適用する際には、毛髪に付着した毛髪化粧料を、手やブラシ等で毛髪全体に延ばすことにより、毛髪化粧料の成分を毛髪全体に馴染ませることができる。このとき、毛髪化粧料は水中油滴型乳化物であって、水相である連続相は、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分によってゲル化している。このゲル化した連続相により、毛髪化粧料は毛髪の表面において膜状にのばすことができるようになる。このため、毛髪の表面においては連続相に油滴が分散した被膜が形成されることになる。こうした被膜は、(A)成分のカチオン性により、染色処理により損傷を受けた毛髪に対して好適に吸着し、さらに(A)成分及び(B)成分における親油性の炭素鎖や糖類によって毛髪表面が覆われることで、毛髪からの染料の流出が好適に抑制されると考えられる。加えて、特定の炭素数の(B)成分を含む被膜は、弾力性に優れると推測されるため、そうした被膜が形成された毛髪では、優れた弾力性を維持しつつ、補強されることになる。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1) (A)成分、(B)成分及び(C)成分によってゲル化した連続相により、毛髪の表面においては被膜が形成される。こうした被膜は、(A)成分のカチオン性により、染色処理により損傷を受けた毛髪に対して好適に吸着し、さらに(A)成分及び(B)成分における親油性の炭素鎖や糖類によって毛髪表面が覆われることで、毛髪からの染料の流出が好適に抑制されると考えられる。加えて、特定の炭素数の(B)成分を含む被膜は、弾力性に優れると推測されるため、そうした被膜が形成された毛髪では、優れた弾力性を維持しつつ、補強されることになる。すなわち、被膜によって毛髪が硬くなることで、毛髪の弾力性が失われるといった現象を抑制することができる。従って、染色処理された毛髪にしなやかさを付与しつつ、十分な退色抑制効果を得ることができる。
(2) (D)成分を0.01〜1質量%含有することにより、染色処理された毛髪において損傷を受けた部分が修復されるようになり、毛髪の仕上がり感を一層向上させることができる。
(3) (E)成分を0.01〜1質量%含有することにより、毛髪の仕上がり感に悪影響を及ぼすことなく、乳化物としての保存安定性と毛髪表面におけるのび易さとを十分に得ることができる。この結果、(A)成分、(B)成分及び(C)成分による作用効果を十分に発揮させつつ、保存安定性を向上することができる。
(4) (F)成分を0.001〜0.1質量%含有することにより、毛髪を構成するタンパク質を収れんする作用を奏する結果、退色抑制効果を向上させることができる。
(5) 酸化染毛剤にて染色処理された毛髪は、酸性染毛料にて染色された毛髪よりも損傷を受け易い。この毛髪化粧料は、酸化染毛剤にて染色処理された毛髪が損傷することで弾力性が低下した部分に対して、弾力性に優れる被膜を形成することで、その損傷部分からの染料の流出を抑制するとともに弾力性を回復させる作用に優れる。このため、この毛髪化粧料は酸化染毛剤にて染色された毛髪に適用した場合に、上記(1)に記載の効果が顕著に現れるようになる。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ) 前記(A)成分の含有量が0.01〜20質量%、前記(B)成分の含有量が0.1〜12質量%、及び前記(C)成分の含有量が0.01〜20質量%である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
(ロ) 酸化染毛剤にて染色処理された毛髪に適用される請求項1から請求項4、上記(イ)のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。この構成によれば、仕上がり感の改善効果と退色抑制効果とを顕著に得ることができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(染色処理)
下記の酸化染毛剤における第1剤と第2剤とを1:1の質量比で混合した混合物をヒト黒毛束(以下、毛束という)に塗布した後、20分間放置した。その後、混合物を温水で洗い流し、毛束を乾燥させることにより、染色処理が施された毛束を準備した。
<酸化染毛剤>
(第1剤) 質量%
パラフェニレンジアミン 0.2
レゾルシン 1.0
パラアミノフェノール 0.5
2,6−ジアミノピリジン 0.2
セチルアルコール 5.0
ポリエチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 8.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.2
強アンモニア水 5.0
アスコルビン酸 0.5
精製水 残 量
(第2剤) 質量%
過酸化水素(35%水溶液) 17.0
精製水 残 量
(実施例1〜27、比較例1〜13)
表1〜表3に示される配合によって各例の毛髪化粧料を調製した。表中、各成分の配合量を示す数値の単位は、質量%である。各例の毛髪化粧料の保存安定性についての下記の評価を行った。また、各例の毛髪化粧料を染毛処理が施された毛束に塗布した。毛髪化粧料の塗布時におけるのび易さについて下記の評価を行った。毛髪化粧料を塗布した毛束を3分間放置した後、その毛束を温水ですすぐとともにドライヤーで乾燥させることにより、毛髪化粧料によって処理した毛束を準備した。各例の毛髪化粧料で処理された毛束を用いて、退色抑制効果及び毛髪の仕上がり感について下記の評価を行った。これらの評価結果を表1〜表3に併記する。
<保存安定性>
毛髪化粧料をガラス瓶に入れ、40℃で1ヶ月間保存した後、分離や変色の有無について25名のパネラーが目視にて確認し、以下の採点基準によって評価した。そしてパネラーの採点結果を合計し、その合計値を10で除した後、小数点以下を四捨五入した数値を評価点とした。
採点基準:分離や変色がない(優:4点)、分離や変色がほとんど確認されない(良:3点)、分離や変色が確認されるが使用に支障がない程度(可:2点)、分離や変色がやや目立つ(やや不良:1点)及び分離や変色が目立つ(不良:0点)の5段階。
<のび易さ>
毛髪化粧料を25名のパネラーが毛束に塗布した際におけるのび易さについて以下の採点基準によって評価した。そしてパネラーの採点結果を合計し、その合計値を10で除した後、小数点以下を四捨五入した数値を評価点とした。
採点基準:極めてのび易い(優:4点)、非常にのび易い(良:3点)、のび易い(可:2点)、ややのびにくい(やや不良:1点)及びのびにくい(不良:0点)の5段階。
<退色抑制効果>
24時間放置した毛束を50℃まで加温したラウリル硫酸ナトリウムの1質量%水溶液に15分間浸漬した後、十分に水洗、及び風乾させる洗浄処理を行った。この洗浄処理後の毛束の色と洗浄処理前の毛束の色とを25名のパネラーが目視にて比較し、以下の採点基準によって評価した。そしてパネラーの採点結果を合計し、その合計値を10で除した後、小数点以下を四捨五入した数値を評価点とした。
採点基準:退色がほとんど確認されない(優:4点)、退色が確認されるが目立たない程度(良:3点)、退色が少ない(可:2点)、退色がやや目立つ(やや不良:1点)及び退色が目立つ(不良:0点)の5段階。
<毛髪の仕上がり感>
毛髪化粧料で処理する前の毛束と、毛髪化粧料で処理した毛束とを25名のパネラーが毛束に指を通した感触と毛髪の状態を目視にて比較し、以下の採点基準によって評価した。そしてパネラーの採点結果を合計し、その合計値を10で除した後、小数点以下を四捨五入した数値を評価点とした。
採点基準:べたつきや硬さがなく、優れた弾力性が付与されている(優:4点)、べたつきや硬さがなく、弾力性が良好である(良:3点)、べたつきや硬さがなく、弾力性が付与されている(可:2点)、べたつき又は硬さがやや感じられる(やや不良:1点)及びべたつき又は硬さがはっきりと感じられる(不良:0点)の5段階。
Figure 2007063197
Figure 2007063197
Figure 2007063197
表1及び表2に示すように、退色抑制効果及び毛髪の仕上がり感について、実施例1〜27の評価点は、8点以上を示していることから、各実施例の毛髪化粧料は染色処理された毛髪に良好な仕上がり感を付与しつつ、十分な退色抑制効果を発揮させることができることがわかる。これに対して、表3に示される比較例1〜比較例13では、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の少なくとも一種が配合されていないため、退色抑制効果の評価点が3点以下となり、退色抑制効果が十分に発揮されないことがわかる。
さらに、0.01〜1質量%の(D)成分が配合されている実施例では、(D)成分が配合されていない実施例又は濃度範囲から外れる実施例よりも、退色抑制効果及び毛髪の仕上がり感の評価点が高い。従って、特定量の(D)成分を配合することにより、退色抑制効果を高めるとともに毛髪の仕上がり感を向上させることができることがわかる。
また、0.01〜1質量%の(E)成分が配合されている実施例では、(E)成分が配合されていない実施例又は濃度範囲から外れる実施例よりも、保存安定性及びのび易さの評価点が高い。従って、特定量の(E)成分を配合することにより、(A)成分、(B)成分及び(C)成分による作用効果を十分に発揮させつつ、保存安定性を向上することができることがわかる。また、0.001〜0.1質量%の(F)成分が配合されている実施例では、(F)成分が配合されていない実施例又は濃度範囲から外れる実施例よりも、退色抑制効果の評価点が高い。従って、特定量の(F)成分を配合することにより、退色抑制効果を高めることができることがわかる。

Claims (4)

  1. 染色処理の施された毛髪に対して適用される毛髪化粧料であって、(A)カチオン性界面活性剤、(B)炭素数10〜14の高級アルコール、及び(C)糖類を含有してなる水中油滴型乳化物であることを特徴とする毛髪化粧料。
  2. (D)アミノ酸類及びタンパク加水分解物の少なくとも一種を0.01〜1質量%含有する請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. (E)水溶性高分子を0.01〜1質量%含有する請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料。
  4. (F)乳酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、DL−リンゴ酸、及びナフタレンスルホン酸から選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.1質量%含有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料。
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