JP2007057966A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007057966A
JP2007057966A JP2005244666A JP2005244666A JP2007057966A JP 2007057966 A JP2007057966 A JP 2007057966A JP 2005244666 A JP2005244666 A JP 2005244666A JP 2005244666 A JP2005244666 A JP 2005244666A JP 2007057966 A JP2007057966 A JP 2007057966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
solid lubricant
image forming
image carrier
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005244666A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Yanagida
雅人 柳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005244666A priority Critical patent/JP2007057966A/ja
Publication of JP2007057966A publication Critical patent/JP2007057966A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】 早期に像担持体を低表面摩擦係数に安定させ、長期にわたって良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 固形潤滑剤を直接または塗布部材を介して像担持体に圧接させ、前記像担持体に前記固形潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置において、前記固形潤滑剤の前記像担持体または前記塗布部材と接触する面に突出部を設け、前記突出部から前記固形潤滑剤が塗布される。これにより、塗布ブラシに対する面圧が高くなり、また、塗布ブラシへの固形潤滑剤の食い込む量(移行量)が大きくなり、腰の強い塗布ブラシの腰の強い根元で固形潤滑剤を掻き取るので、使用後、早期に多くの量の潤滑剤を像担持体に塗布することができ、像担持体の表面摩擦係数を低く押さえることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、電子写真感光体の表面摩擦係数を低減する手段として用いられる潤滑剤が塗布される画像形成装置に関する。
近年、複写機、ファクシミリ、プリンタ等のパーソナル化が進む中、電子写真方式の画像形成プロセスを用いた画像形成装置の小型化及び高耐久化(メンテナンスフリー化)、高安定化、低コスト化が要求されている。画像形成装置の中には、小型化、低コスト化を図るために、像担持体として小径で薄膜の有機系感光体が用いられていることが多くなってきている。しかしながら薄膜の有機系感光体は、薄膜であるために長期間使用した時の表面の摩耗が問題となっている。
これは感光体の感光層が摩耗により或る一定量削られてしまうと、感光体の電気特性が変化してしまい、所定の作像プロセスが行えなくなってしまうためである。この摩耗は作像プロセスの結果、感光体と他の作像ユニットとの接触によるすべての接触部位とにおいて発生するが、一番問題なのは、感光体に残留するトナー粒子を力学的に除去するクリーニングブレードなどのクリーニングユニット部における摩耗であり、他のユニットにおける摩耗は、感光体の寿命に影響するほどではない。
クリーニング部で発生する摩耗は、主に二つの形態に分けられる。一つは、感光体とクリーニングブレードに発生する剪断力による摩耗であり、もう一つはトナーがクリーニングブレードと感光体に挾まれて、砥石のような働きをして、感光体を摩耗させるざらつき摩耗である。これらの摩耗の要因として、感光体の構造上の強さ、クリーニングブレードの当接圧、トナー粒子の組成、感光体の表面摩擦係数等の最適化が挙げられるが、中でも感光体の表面摩擦係数を低減させることは、感光体の磨耗を低減させる手段として有効な方法である。
従来、感光体ドラムやクリーニングブレードの損傷や磨耗を防止するため、感光体表面に潤滑剤を供給することが行われている。例えばファーブラシやブラシローラなどの塗布部材を固形潤滑剤と像担持体の両方に当接させつつ回転することによって固形潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布装置が使用される。
しかしながら、ファーブラシを使用する場合、使用開始後、固形潤滑剤の表面がある程度削り取られるまで、ファーブラシと固形潤滑剤との接触面積が小さく、像担持体への塗布量が少ないため、文字中抜けなどの画像不良が発生する欠点があり、その改善策として、たとえば固形潤滑剤のファーブラシの当接面側の上層部を下層部よりも削れ易く形成する、あるいはファーブラシに所定量の固形潤滑剤を予め含ませておくことが提案されている(例えば特許文献1参照)。但し、このように2層の固形潤滑剤を作製する場合には、その作製過程において1層が固まった後にもう一層を設けるため、時間もかかり、またコストも高くなってしまう。
また、ブラシローラなど塗布ローラを使用する場合、固定配置した固形潤滑剤と像担持体のそれぞれに接触して像担持体へ潤滑剤を塗布する塗布部材を用いて直接擦り取るので、特に使用初期において像担持体への塗布量が多くなる傾向があること、また、像担持体および塗布部材の支持方法に関係して、特に像担持体の長手方向中央部において塗布量が多くなる傾向があることから、前者の問題に対しては、潤滑剤の形状を、塗布部材に接触する側の面積が、像担持体への潤滑剤の塗布により変化するように形成するか、あるいは潤滑剤を塗布部材に接触する側の面の硬度が、像担持体への潤滑剤の塗布により変化するように形成する。また、後者の問題に対しては、潤滑剤の形状を、塗布部材に接触する側の面積が潤滑剤の長手方向で変化するように形成し、また、潤滑剤を、塗布部材に接触する側の面の硬度が、潤滑剤の長手方向で変化するように形成することが提案されている(例えば特許文献2参照)。
その他、像担持体表面への潤滑性物質の供給量を制御し、常に潤滑剤を適量塗布でき、球状トナーを用いても良好なクリーニング性を長期にわたり維持可能な画像形成装置を得るため、潤滑剤によって弾性ブレードに発生する振動を検知する手段を具備し、この手段により検知された信号に基づいて像担持体表面への潤滑剤供給量を制御するようにした画像形成装置が提案されている(例えば特許文献3参照)。
特開2000−338819号公報 特開2002−365973号公報 特開2004−279374号公報
しかしながら、上記した塗布部材を固形潤滑剤と像担持体の両方に当接させつつ回転することによって固形潤滑剤を像担持体に塗布する技術は、特に固形潤滑剤をスプリングなどで加圧する塗布方法をとる場合には、像担持体には初期の頃に潤滑剤が塗布されていないため、この重要な初期の頃に像担持体とクリーニングブレードとの摩擦力が高まり、クリーニング不良が起き、その結果、画像汚れや帯電不良を発生させるという問題が生じる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、係る不具合を解決し、初期から早期に像担持体を低表面摩擦係数に安定させることができ、長期にわたって良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、固形潤滑剤を直接または塗布部材を介して像担持体に圧接させ、前記像担持体に前記固形潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を有する画像形成装置であって、前記固形潤滑剤の前記像担持体または前記塗布部材と接触する面に突出部を設け、前記突出部から前記固形潤滑剤が塗布されることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の装置において、前記固形潤滑剤の突出部の硬度が、前記固形潤滑剤の硬度より低いことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の装置において、前記固形潤滑剤の突出部の密度が、前記固形潤滑剤の密度より低いことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の装置において、前記塗布部材が、回転可能なブラシであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の装置において、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段から選択される少なくとも一つの手段を一体に着脱自在に構成したプロセスカートリッジを有することを特徴する。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置において、使用されるトナーが重合トナーであることを特徴とする。
本発明によれば、固形潤滑剤が像担持体または塗布部材と接触する側の面に1個または複数個の突出部を設け、前記突出部から塗布されるため、ブラシなど塗布部材への食い込み量が大きく、かつ、塗布部材に対する面圧が高くなり、早期に多くの量の潤滑剤を塗布することができ、像担持体の表面摩擦係数を低く押さえられる。また、これにより像担持体を高耐久で高安定に使用することができ、長期にわたって良好な画像を形成することができる。
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成装置を、図面を用いて詳細に説明する。なお、像担持体としてはドラム状の感光体を一実施形態として用いるが、他の形状の感光体や中間転写ベルト等を用いたものであっても本発明を適用可能であり、これらについても同様であるため、説明を省略するが、本発明は、ドラム状感光体だけに限定するものではない。また、本発明に係る画像形成装置は、好ましくは電子写真方式の画像形成プロセスを利用した画像形成装置であり、その構成、動作の一例について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。画像形成装置10は、像担持体であるドラム状の感光体11の周囲に帯電部12と、光書込部13と、現像部14と、転写部19と、除電部25と、クリーニング部26の各ユニットが配設されており、転写部19より記録紙18搬送方向下流側には定着部24が配設されている。
画像形成プロセスが実行されると、画像形成装置10は像担持体であるドラム状の感光体11を時計方向に回転駆動して、感光体11を帯電部12の帯電手段(例えば帯電ローラ等)で一様に帯電した後、潜像形成手段である光書込部13(例えばレーザ光を走査して光書込を行うレーザ走査装置や、LEDアレー等による光書込装置)により画像データで変調された静電潜像形成光を照射して感光体11に静電潜像を形成する。そして静電潜像が形成された感光体11に、現像部14の現像ローラ16により現像ユニット17内の現像剤15のトナーを付着させて現像し可視像化する。画像形成装置10は、現像部14でトナーを付着してトナー画像を形成した感光体11をさらに回転し、転写部19で、感光体11と転写ベルト20との間に搬送されてきた記録紙18にトナー画像を転写させる。転写部19の転写ベルト20は搬送ローラ21a,21bに掛け渡されて図中の矢印方向に回動し、記録紙18を搬送して感光体11上のトナー画像を記録紙18に転写させると共に、トナー画像の転写された記録紙18を定着部24に搬送する。そして定着部24に搬送された記録紙18を定着ローラ22と加圧ローラ23により加熱・加圧して、記録紙18上のトナー画像を記録紙18上に定着した後、図示しない排紙トレー上に排出する。
一方、画像形成装置10は、転写部19でトナー画像を記録紙18に転写した感光体11をさらに回転して、除電部25で除電した後、クリーニング部26のクリーニングブレード等により感光体11表面に残留するトナーを掻き落して除去し、クリーニングした感光体11を帯電部12で再び一様に帯電させた後、上記と同様の次の画像形成に供する。
この場合、図1に示すように、クリーニング部26でクリーニングされた感光体11をそのまま帯電部12に回転するのでなく、潤滑剤塗布部34で潤滑剤が感光体11に塗布され、それから帯電部12に回される。潤滑剤塗布部34は、加圧スプリング33、固形潤滑剤32、塗布部材である潤滑剤塗布ブラシ31から構成され、前記ブラシは回転自在に構成されている。加圧スプリング33で加圧されたブラシ31が回転することにより、潤滑剤が掻き取られて感光体11に塗布される。ブラシを使わずに潤滑剤を直接感光体11に押圧して塗布することも可能である。
潤滑剤としては液体、半固体、固体、いずれも用いることができるが、取り扱いのよさから固体状のものが好ましい。ただし、固体の中でも粉体は画像形成装置内で飛び散り易いので、粉体を固形にした固形潤滑剤が最も扱い易く、感光体など像担持体に対する転移性もよく、画像形成に悪影響を及ぼすことがない。
このような固形潤滑剤としては、オレイン酸鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン酸銅、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸鉄、ステアリン酸銅、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸銅、リノレン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、滑石(タルク)類、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロクロルエチレン、ジクロロジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−オキサフルオロポロピレン共重合体等のフッ素系樹脂、カルナウバワックスのような天然ワックスが挙げられる。これら固形潤滑剤は上記の中から選択される1種単独で、または2種以上併用することができる。なお前記したフッ素系樹脂は、アニオン重合により粉体または隗状体として生成された後に焼成させることにより得られるが、通常行われている焼成は、フッ素樹脂の融点以上の温度(PTFEでは融点が327℃)、たとえば340〜380℃で2時間程度行われるが、この焼成工程を340℃未満の温度で、たとえば320〜340℃で30分〜1日程度焼成して固形状とすることもできる。
図1では固形潤滑剤32として、たとえば断面が10mm×10mmのステアリン酸亜鉛が用いられている。従来の画像形成装置では、初期には感光体に潤滑剤が塗布されていないため、感光体表面とクリーニングブレード26との間の摩擦力がかなり高くなり、クリーニングブレードでクリーニングすることが不十分となり、画像汚れや帯電不良を発生させることが多かった。図5は従来の潤滑剤塗布部34を拡大したものである。
本発明は、図2(a)〜(c)に示す突出部のある固形潤滑剤を用い、突出部から塗布されるようにした。これによって、塗布ブラシに対する面圧が高くなり、また、塗布ブラシへの固形潤滑剤の食い込む量(移行量)が大きくなり、腰の強い塗布ブラシの腰の強い根元で固形潤滑剤を掻き取るので、使用後、早期に多くの量の潤滑剤を像担持体に塗布することができ、像担持体の表面摩擦係数を低く押さえることができる。なお突出部は、固形潤滑剤32が感光体11に直接当接する場合には、感光体11が回転する際に満遍なく塗布あるいは移行可能なようにすることが好ましい。このため固形潤滑剤32に設けられる突出部35は、感光体11の回転方向と直交する方向にたとえば複数設ける構成とすることもでき、さらに、感光体11の回転方向に複数設けることもできる。
感光体表面摩擦係数は、オイラーベルト法によって測定されるが、この測定方法について、以下に説明する。オイラーベルト法は、紙と感光体との間の摩擦係数を測定する方法である。具体的な測定方法の例を図3に示す。図3において、ベルト2は、30mm×250mmの中厚上質紙(#6200ペーパー(T目))の紙片とし、両端にフックを取り付け、一方に荷重(例えば100g重の荷重)5をかけ、もう一方にデジタルフォースゲージ1を設置し、感光体として円筒状の感光体3を用い、感光体支持台4で固定して、荷重5との方向に対して90°方向にデジタルフォースゲージ1で引っ張り、ベルト2が移動開始した時点の値Fを読み取り、下記式(1)に代入して感光体の表面摩擦係数μを算出する。
μ=ln(F/W)/(π/2) ・・・(1)
ただし、Fはデジタルフォースゲージが示した値であり、Wは荷重5の荷重(この実験では100g重)値である。
図4は、本発明の実施形態に係る潤滑剤供給の有無による感光体表面摩擦係数の経時変化を示す図である。図4に示すように、潤滑剤を使用しない場合の有機感光体(未使用時)の表面摩擦係数μは0.5〜0.6程度であり、電子写真方式の画像形成プロセスを行った後にこの値は0.6〜0.7程度に上昇してクリーニングブレードとの摺擦圧が上昇し、ブレード鳴きや、感光体摩耗が促進される。これに対して感光体の表面摩擦係数μが0.1以下になった場合には、耐摩耗性が向上し、クリーニング性が向上することが期待できる。しかしながら、潤滑剤が感光体上に必要以上に付着すると滑り過ぎ、現像剤またはトナーの滑りを生じて、文字エッジがかすれた状態になる。この場合、一見解像度が向上したように見えるが、シャープ性が悪くなり、ハーフトーン画像についても均一性が希薄になり、がさついた画像となる。従って感光体の表面摩擦係数μは低ければ低いほど良いということにはならず、摩擦係数の好適範囲は0.4以下、更に好ましくは0.1〜0.3の範囲にあることが望ましく、0.1以下であると画像品質の低下が起こりやすくなる。これらのことから潤滑剤の供給量は、感光体の表面摩擦係数μを0.1〜0.3の範囲に維持できる量に設定することが望ましい。
図1及び図2に示される潤滑剤塗布部34には、潤滑剤塗布ブラシ31であり、このブラシとして、ポリエステルの導電性ブラシが使用されている。これは毛倒れがし難く(すなわち腰が強い)、長期間安定して潤滑剤を供給可能となっている。原糸の太さはたとえば280T/24F程度であり、密度は10万本/平方インチ程度であり、毛足長さは3mm程度であり、感光体への食い込みは1mm程度であり、これらの値は実験的に求めた最良の塗布条件になっている。32は潤滑剤であり、図1及び図2のいずれの場合も、たとえば、ステアリン酸亜鉛を使用している。33は潤滑剤をブラシに加圧する加圧手段である加圧スプリングである。
<固形潤滑剤の作製>
(突出部と本体で密度が異なる固形潤滑剤)
図2(a)は、ステアリン酸亜鉛からなる本実施形態に係る突出部のある固形潤滑剤を用いた潤滑剤塗布装置の一例であり、一部が突出しブラシに多く喰い込んでいる。最適な喰い込み量は従来の1〜2mmに対して2〜3mmとなっている。また、ブラシとの接触面積が少ないことで、従来に比べてブラシに当たる面圧が非常に高くなる。ブラシに多く喰い込む(移行量が多くなる)こと、面圧が高いことで、初期的に早期に感光体にステアリン酸亜鉛を塗付することが可能になった。この固形潤滑剤はステアリン酸亜鉛を用いて初期にブラシが接触する部分の密度が0.8g/cm3程度(25℃で測定)(空気比較式比重計で測定)、8万枚コピー後にブラシが接触する部分を1.1g/cm3程度になるよう密度の異なる部分を徐々に変化させて断面積が10mm×10mmのブロックを作製する。すなわち、液体を型に流し込んで固めて取り出す方法であり、突出部に濃度の濃い潤滑剤の液体を流し込んで固め、その後濃度の低い液体を流し込んで固める。密度が低い部分がブラシと接触している場合と、時間の経過により密度の高い部分がブラシに接触し、かつ、加圧力の減った場合を通して、像担持体の摩擦係数は常時0.1近くをキープすることが実験により確認された。
(突出部と本体で硬度が異なる固形潤滑剤)
図2(b)ではステアリン酸亜鉛の突起部(図のA部)のみ硬度が本体に比べて低くなっており、初期的にステアリン酸亜鉛が塗付しやすくなっている。具体的には突起部の硬度は60度程度、その他の部分の硬度は70度程度である。この場合もある濃度の液体とそれより濃い濃度の液体を用いて、まず濃い濃度の液体を型に流し込んで固め、それからそれより濃度の薄い液体を流し込んで固めてから取り出す方法で突出部と本体で硬度が異なる固形潤滑剤を作製した。
(突出部が複数個ある固形潤滑剤)
突出部が2個の型を作製し、上記のようにそれに液体を流し込んで固める方法で突出部が2個ある固形潤滑剤作製した。
次に、本発明の実施形態に係るトナーの製造について、説明する。
(ポリエステルの製造例)
冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物690部、テレフタル酸256部を常圧下、230℃で8時間重縮合し、次いで10〜15mmHgの減圧で5時間反応した後160℃まで冷却し、これに18部の無水フタル酸を加えて2時間反応し変性されていないポリエステル(a)を得た。
(プレポリマーの製造例)
冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物800部、イソフタル酸180部、テレフタル酸60部および触媒のジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧下230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧下に脱水しながら5時間反応した後、160℃まで冷却し、これに32部の無水フタル酸を加えてさらに2時間反応した。次いで、80℃まで冷却し、酢酸エチル中でイソホロンジイソシアネート170部と2時間反応を行いイソシアネート基含有プレポリマー(1)を得た。
(ケチミン化合物の製造例)
攪拌棒および温度計のついた反応槽中にイソホロンジアミン30部とメチルエチルケトン70部を仕込み、50℃で5時間反応を行いケチミン化合物(1)を得た。
(トナーの製造)
ビーカー内に前記のプレポリマー(1)15.4部、ポリエステル(a)60部、酢酸エチル78.6部を入れ、攪拌し溶解した。次いで、離型剤のライスWAX(融点83℃)10部、銅フタロシアニンブルー顔料(シアン顔料)4部を入れ、60℃下にTK式ホモミキサーを用いて12000rpmで攪拌し、均一に溶解、分散させた。最後に、ケチミン化合物(1)2.7部を加え溶解させた。これをトナー材料溶液(1)とする。ビーカー内にイオン交換水306部、リン酸カルシウム10%懸濁液265部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部、平均粒径0.20μmのスチレン/アクリル系樹脂微粒子を入れ均一に溶解した。次いで60℃に昇温し、TK式ホモミキサーを用いて12000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液(1)を投入し10分間攪拌した。ついでこの混合液を攪拌棒および温度計付のコルベンに500g計量して移し、45℃まで昇温して、減圧下ウレア化反応をさせながら0.5時間かけ溶剤を除去し、濾別、洗浄、乾燥した後、風力分級し、母体粒子を得た。
母体粒子 100部
帯電制御剤(オリエント化学社製 ボントロン E−84) 0.25部
をQ型ミキサー(三井鉱山社製)に仕込み、タービン型羽根の周速を50m/secに設定し、2分間運転、1分間休止を5サイクル行い、合計の処理時間を10分間とした。さらに、トナー前駆体に疎水性シリカ(H2000、クラリアントジャパン社製)を0.5部添加し、周速を15m/secとして30秒混合1分間休止を5サイクル行い、シアントナーを得た。ついで、トナー粒子100部に疎水性シリカ0.5部と、疎水化酸化チタン0.5部をヘンシェルミキサーにて混合して、画像試験用のトナーを得た。
※「銅フタロシアニンブルー顔料(シアン顔料)4部」の部分だけ変更して他色のトナーを作製した。
イエロートナー作製の場合、ベンジジンイエロー顔料 6部
マゼンタトナーの場合、ローダミンレーキ顔料 6部
ブラックトナーの場合、カーボンブラック 10部
<画像試験>
図1で示した画像形成装置と同様の構成の複写機((株)リコー製複写機IMAGIO NEO C455)を用い、図2(a)の形状の突出部のある固形潤滑剤を用いた潤滑剤塗布部34を装着して、前記により得たシアントナーを用いて画像試験(20%チャートで1to2コピー)を繰り返し行ったところ、複写初期(100枚コピー)において画像不良はまったく発生しなかった。このときの感光体の摩擦係数は約0.15であった。また、突出部の硬度を低くした図2(b)の場合は図2(a)の場合より早く感光体の摩擦係数を低下させることができた。さらに複写を続け、コピー枚数4万枚となっても画像不良は発生しなかった。感光体の摩擦係数も約0.15を保持した。
上記実施形態により、以下の効果が得られる。まず、固形潤滑剤が像担持体または塗布部材と接触する側の面に1個または複数個の突出部を設け、前記突出部から塗布されるようにしたことから、ブラシなど塗布部材への食い込み量が大きく、かつ、塗布部材に対する面圧が高くなるため、初期に、早期に多くの量の潤滑剤を塗布することができ、像担持体の表面摩擦係数を低く押さえられるため、像担持体を高耐久で、高安定に使用することができ、長期にわたって良好な画像を形成することができる。固形潤滑剤の突出部の硬度または密度が固形潤滑剤本体の硬度より低いことから、突出部が削れ易く初期に塗布されやすい。塗布部材が回転可能なブラシであることから、突出部が食い込み易く、掻き取りやすい。固形潤滑剤に突出部を設けるというものであるため、装置面での負担はなく、プロセスカートリッジを装着する場合であっても問題なく適用することができる。また、使用トナーが重合トナーのような球形で、しかも小径のトナーが使用されるときは像担持体とクリーニングブレード間の摩擦力はより高まるため、本発明の突出部のある潤滑剤による、使用後、早期に像担持体の表面摩擦係数を低減できるという効果は非常に有益である。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種種変更可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る潤滑剤塗布装置の例を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係るオイラーベルト法による感光体表面摩擦係数の測定装置による計測方法を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る潤滑剤供給の有無による感光体表面摩擦係数の経時変化を示す図である。 従来の潤滑剤塗布装置を示す概略構成図である。
符号の説明
1 デジタルフォースゲージ
2 ベルト
3 感光体
4 感光体載置台
5 荷重
10 画像形成装置
11 感光体(像担持体)
12 帯電部(帯電手段)
13 光書込部(潜像形成手段)
14 現像部(現像手段)
15 現像剤
16 現像ローラ
17 現像ユニット
18 記録紙
19 転写部
20 転写ベルト
21a,21b 搬送ローラ
22 定着ローラ
23 加圧ローラ
24 定着部
25 除電部
26 クリーニング部
31 潤滑剤塗布ブラシ
32 潤滑剤
33 加圧スプリング
34 潤滑剤塗布部
35 突出部

Claims (6)

  1. 固形潤滑剤を直接または塗布部材を介して像担持体に圧接させ、前記像担持体に前記固形潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を有する画像形成装置であって、
    前記固形潤滑剤の前記像担持体または前記塗布部材と接触する面に突出部を設け、前記突出部から前記固形潤滑剤が塗布されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記固形潤滑剤の突出部の硬度が、前記固形潤滑剤の硬度より低いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記固形潤滑剤の突出部の密度が、前記固形潤滑剤の密度より低いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記塗布部材が、回転可能なブラシであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 帯電手段、現像手段およびクリーニング手段から選択される少なくとも一つの手段を一体に着脱自在に構成したプロセスカートリッジを有することを特徴する請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 使用されるトナーが重合トナーであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2005244666A 2005-08-25 2005-08-25 画像形成装置 Pending JP2007057966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005244666A JP2007057966A (ja) 2005-08-25 2005-08-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005244666A JP2007057966A (ja) 2005-08-25 2005-08-25 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007057966A true JP2007057966A (ja) 2007-03-08

Family

ID=37921519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005244666A Pending JP2007057966A (ja) 2005-08-25 2005-08-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007057966A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010237462A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Nisshin Chem Ind Co Ltd 高級脂肪酸金属塩ブロック成型体並びに電子写真装置
JP2012027501A (ja) * 2011-10-27 2012-02-09 Nisshin Chem Ind Co Ltd 高級脂肪酸金属塩ブロック成型体並びに電子写真装置
KR101291290B1 (ko) * 2009-02-06 2013-07-30 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 윤활제 도포 장치 및 화상 형성 장치
JP2021071499A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社リコー 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101291290B1 (ko) * 2009-02-06 2013-07-30 후지제롯쿠스 가부시끼가이샤 윤활제 도포 장치 및 화상 형성 장치
JP2010237462A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Nisshin Chem Ind Co Ltd 高級脂肪酸金属塩ブロック成型体並びに電子写真装置
JP2012027501A (ja) * 2011-10-27 2012-02-09 Nisshin Chem Ind Co Ltd 高級脂肪酸金属塩ブロック成型体並びに電子写真装置
JP2021071499A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 株式会社リコー 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP7445187B2 (ja) 2019-10-29 2024-03-07 株式会社リコー 潤滑剤供給装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3789089B2 (ja) 画像形成装置
KR100290581B1 (ko) 정전 화상 현상용 토너 및 화상 형성 방법
EP1521138B1 (en) Image forming method with tiny toner particles and apparatus with a blade for levelling a thin film of lubricant on a photosensitive surface
US7254364B2 (en) Cleaning blade for an image forming apparatus featuring a supporting portion and a cleaning portion having specified hardness and friction properties for the portions
JP2006208418A (ja) 画像形成装置、プロセスカートリッジ、トナー
JP2010091852A (ja) 潤滑剤塗布装置及び画像形成装置
JP2006330457A (ja) 画像形成装置
JP4712473B2 (ja) 画像形成装置
JP2007224137A (ja) 固形潤滑剤、潤滑剤供給装置並びに電子写真画像形成装置
JP2008065272A (ja) 潤滑剤成形物、潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007328341A (ja) クリーニング装置および画像形成装置
JP2007057966A (ja) 画像形成装置
JP2004151206A (ja) クリーニング装置、画像形成装置、ならびにトナー
JP2004117459A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2004325924A (ja) 画像形成装置
JP5479119B2 (ja) 現像剤、現像装置、現像剤収容体、及び画像形成装置
JP2004126382A (ja) 画像形成装置
JP2007272187A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2006189638A (ja) 画像形成装置
JP5235352B2 (ja) 現像装置
JP2010204500A (ja) 画像形成装置
JP2001042646A (ja) 画像形成装置
JP2007193263A (ja) 画像形成装置
JP2007248810A (ja) 画像形成装置
JP2005128311A (ja) 画像形成装置