JP2007053482A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転送効率の変化等に関わらず、合焦位置の検出を正確に行うことができる撮像装置を提供する。
【解決手段】 転送効率検出部70は、CCD36の転送効率を検出する装置である。こカメラ感度検出部72は、撮像時に設定されたCCD36の感度(ISO)情報を取得する。光源色温度検出部74は、上記CPU10によって算出された光源の色温度情報を取得する。駆動周波数検出部76は、TG48から出力される駆動パルスの周波数(CCD36の駆動周波数)を取得する。筐体温度検出部78は、カメラ10の筐体の温度を検出する。フォーカスピーク検出部80は、CPU10によってフォーカスピーク位置を検出する。フォーカスピーク補正部82は、フォーカスピーク位置(検出値)を補正する。フォーカスピーク検出部80は、補正されたフォーカスピーク位置をCPU10に出力する。CPU10は、補正されたフォーカスピーク位置に基づいてフォーカス制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は撮像装置に係り、特に撮像素子により被写体の撮像を行う撮像装置に関する。
従来、CCD(Charge Coupled Devices)等の光電変換を利用した撮像素子を用いた撮像装置(電子カメラ、デジタルカメラ)が開発されている。CCDを用いた撮像装置により撮像を行った場合、CCDの各画素には露出時間に応じて信号電荷が蓄積される。各画素に蓄積された信号電荷は、垂直転送路から水平転送路に転送されて画像処理回路に出力される。各画素に蓄積された信号電荷は、各転送路の転送素子のそれぞれに形成されたポテンシャル井戸を介して順次転送される。このとき、信号電荷が次の転送素子に完全に転送されずに残ることにより、この転送素子に残った信号電荷と次の転送による異なる色の信号電荷とが混じって混色を引き起こしてしまう。これに対して、例えば、特許文献1には、転送エラーによる像信号の歪を補正し、測距不良を無くすようにした測距用CCDの信号補正装置について開示されている。また、特許文献2には、TDIイメージセンサの垂直転送効率からTDI段方向に並ぶ各イメージセンサの垂直転送残り量の総和をあらかじめ求め、TDIイメージセンサで試料を撮像したときのTDIイメージセンサの出力から前記あらかじめ求めた垂直転送残り量の総和を減算し、該減算した出力を用いて画像処理する画像処理方法について開示されている。
特開平7−146139号公報 特開2004−295709号公報
ところで、上記のように、撮像素子の転送効率が低下してアナログレベルで画素の混合(混色)が発生した場合、例えば、GとRが混色した場合には、ローパスフィルタ(LPF)をかけた状態と同様の状態になり、画像信号の周波数特性が変化する。このため、合焦位置を検出するためのフォーカス評価値のピーク位置がずれたり、ピーク値が低くなるために、合焦位置の検出が正確にできなくなるという問題があった。また、撮影条件下の光源の色温度によっても混色が起こりやすくなり、フォーカスに影響を与えることがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、転送効率の変化等に関わらず、合焦位置の検出を正確に行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に係る撮像装置は、画像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系によって結像された画像を取得する撮像素子と、前記撮像光学系を駆動する駆動手段と、前記画像のフォーカスの程度を示すフォーカス評価値を検出するフォーカス評価値検出手段と、少なくとも前記撮像素子の転送効率を含む、前記撮像素子のパラメータを検出する検出手段と、前記検出された撮像素子のパラメータに基づいて、前記フォーカス評価値がピークとなる前記撮像光学系の位置を補正するフォーカスピーク位置補正手段と、前記撮像光学系が駆動された場合に、前記フォーカス評価値がピークとなる前記撮像光学系の位置を合焦位置と判定するフォーカス判定手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に係る撮像装置によれば、撮像素子のパラメータの変化による画素の混合により生じるフォーカスピーク位置のずれを補正することができるため、正確な合焦位置の検出を行うことができる。なお、フォーカス検出時には撮像光学系の代わりに撮像素子を駆動してもよい。
請求項2に係る撮像装置は、請求項1において、前記取得された画像を複数の分割エリアに分割して各分割エリアの色情報を取得する色情報取得手段と、前記取得された色情報に基づいて撮影状況下の光源情報を取得する光源情報取得手段とを更に備え、前記フォーカスピーク位置補正手段は、前記取得された光源情報に基づいてフォーカスピーク位置を補正することを特徴とする。
請求項2に係る撮像装置によれば、光源情報(光源の色温度)に応じて、画素の混合により生じるフォーカスピーク位置のずれを補正することができるため、正確な合焦位置の検出を行うことができる。
請求項3に係る撮像装置は、画像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系によって結像された画像を取得する撮像素子と、前記撮像光学系を駆動する駆動手段と、前記画像のフォーカスの程度を示すフォーカス評価値を検出するフォーカス評価値検出手段と、少なくとも前記撮像素子の転送効率を含む、前記撮像素子のパラメータを検出する検出手段と、前記検出された撮像素子のパラメータに基づいて、前記フォーカスの判定の基準となるフォーカス判定しきい値補正手段と、前記撮像光学系が駆動された場合に、前記フォーカス評価値が前記フォーカス判定しきい値より大きくなる前記撮像光学系の位置を合焦位置と判定するフォーカス判定手段とを備えることを特徴とする。
請求項3に係る撮像装置によれば、画素の混合のためにフォーカスピーク位置のフォーカス評価値が下がった場合、撮像素子のパラメータに応じてフォーカス判定しきい値を下げることにより、合焦位置を確実に検出することができる。
請求項4に係る撮像装置は、請求項3において、前記取得された画像を複数の分割エリアに分割して各分割エリアの色情報を取得する色情報取得手段と、前記取得された色情報に基づいて撮影状況下の光源情報を取得する光源情報取得手段とを更に備え、前記フォーカス判定しきい値補正手段は、前記取得された光源情報に基づいてフォーカス判定しきい値を補正することを特徴とする。
請求項4に係る撮像装置によれば、画素の混合のためにフォーカスピーク位置のフォーカス評価値が下がった場合、光源情報(光源の色温度)に応じてフォーカス判定しきい値を下げることにより、合焦位置を確実に検出することができる。
請求項5に係る撮像装置は、画像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系によって結像された画像を取得し、前記画像を示す画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像光学系を駆動する駆動手段と、前記画像信号の特定の周波数成分を通過又は遮断する検波用フィルタと、少なくとも前記撮像素子の転送効率を含む、前記撮像素子のパラメータを検出する検出手段と、前記検出された撮像素子のパラメータに基づいて、前記検波用フィルタを選択するフィルタ選択手段と、前記検波用フィルタを介して入力された画像信号から、前記画像のフォーカスの程度を示すフォーカス評価値を検出するフォーカス評価値検出手段と、前記撮像光学系が駆動された場合に、前記フォーカス評価値がピークとなる前記撮像光学系の位置を合焦位置と判定するフォーカス判定手段とを備えることを特徴とする。
請求項5に係る撮像装置によれば、画素の混合のために画像信号の周波数特性が変化した場合、撮像素子のパラメータに応じて検波用フィルタを選択することにより、合焦位置を正確に検出することができる。
請求項6に係る撮像装置は、請求項5において、前記取得された画像を複数の分割エリアに分割して各分割エリアの色情報を取得する色情報取得手段と、前記取得された色情報に基づいて撮影状況下の光源情報を取得する光源情報取得手段とを更に備え、前記フィルタ選択手段は、前記取得された光源情報に基づいて検波用フィルタを選択することを特徴とする。
請求項6に係る撮像装置によれば、画素の混合のために画像信号の周波数特性が変化した場合、光源情報(光源の色温度)に応じて検波用フィルタを選択することにより、合焦位置を正確に検出することができる。
請求項7に係る撮像装置は、請求項1から6において、前記撮像素子のパラメータは、前記撮像素子の感度、駆動周波数又は温度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする。請求項7は、請求項1から6の撮像素子のパラメータを限定したものである。
本発明によれば、撮像素子のパラメータ(撮像素子の転送効率、感度、駆動周波数又は温度)や光源情報(例えば、光源の色温度)に応じて、フォーカスピーク位置やフォーカスピーク判定しきい値、画像信号にかける検波用フィルタを選択することにより、合焦位置を正確に検出することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像装置の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の主要構成を示すブロック図である。図1に示す撮像装置1(以下の説明では、カメラ1と記載する)は、静止画や動画の記録及び再生機能を備えたデジタルカメラであり、カメラ1全体の動作は中央処理装置(CPU)10によって統括制御される。CPU10は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算、ホワイトバランス(WB)調整演算等、各種演算を実施する演算手段として機能する。電源回路12は、本カメラシステムの各ブロックに電源を供給する。
CPU10には、バス14を介してROM(Read Only Memory)16及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)18が接続されている。ROM16には、CPU10が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納され、EEPROM18には、CCD画素欠陥情報、カメラ動作に関する各種定数/情報等が格納されている。
また、メモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)20は、プログラムの展開領域及びCPU10の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データや音声データの一時記憶領域として利用される。VRAM(Video Random Access Memory)22は、画像データ専用の一時記憶メモリであり、A領域22AとB領域22Bを含んでいる。なお、メモリ20とVRAM22は共用することが可能である。
カメラ1には、モード選択スイッチ、撮影ボタン、メニュー/OKキー、十字キー、キャンセルキー等の操作スイッチ群24が設けられている。これら各種の操作スイッチからの信号はCPU10に入力され、CPU10は入力信号に基づいてカメラ1の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、画像表示装置(液晶モニタ)26の表示制御等を行う。
モード選択スイッチは、撮影モードと再生モードとを切り換えるための操作手段である。撮影ボタンは、撮影開始の指示を入力する操作ボタンであり、半押し時にONするS1スイッチと、全押し時にONするS2スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。メニュー/OKキーは、画像表示装置26の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行等を指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キーは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。また、十字キーの上/下キーは撮影時のズームスイッチあるいは再生時の再生ズームスイッチとして機能し、左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。キャンセルキーは、選択項目等所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは1つ前の操作状態に戻らせる時等に使用される。
画像表示装置26は、カラー表示可能な液晶モニタで構成されている。画像表示装置26(以下の説明では、液晶モニタ26と記載する)は、撮影時に画角確認用の電子ファインダとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、液晶モニタ26は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容等の情報が表示される。液晶モニタに代えて、有機EL(electro-luminescence)等他の方式の表示装置を用いることも可能である。
カメラ1は、メディアソケット(メディア装着部)28を有し、メディアソケット28には記録メディア30を装着することができる。記録メディア30の形態は特に限定されず、xD-PictureCard(商標)、スマートメディア(商標)に代表される半導体メモリカード、可搬型小型ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等、種々の媒体を用いることができる。メディアコントローラ32は、メディアソケット28に装着される記録メディア30に適した入出力信号の受渡しを行うために所要の信号変換を行う。
また、カメラ1は、パーソナルコンピュータその他の外部機器と接続するための通信手段として外部接続インターフェース(I/F)部34を備えている。カメラ1は、図示せぬUSBケーブル等を用いてカメラ1と外部機器を接続することにより、外部機器との間でデータの受渡しが可能となる。もちろん、通信方式はUSBに限らず、IEEE1394やBluetooth、その他の通信方式を適用してもよい。
次に、カメラ1の撮影機能について説明する。モード選択スイッチによって撮影モードが選択されると、カラーCCD固体撮像素子36(以下の説明では、CCD36と記載する)を含む撮像部に電源が供給され、撮影可能な状態になる。
レンズユニット38は、フォーカスレンズ40及びズームレンズ42を含む撮影レンズ44と、絞り兼用メカニカルシャッタ46とを含む光学ユニットである。撮影レンズ44のフォーカシングは、フォーカスレンズ40をフォーカスモータ40Aによって移動させることにより行われ、ズーミングは、ズームレンズ42をズームモータ42Aで移動させることにより行われる。フォーカスモータ40Aとズームモータ42Aは、それぞれフォーカスモータドライバ40Bとズームモータドライバ42Bにより駆動制御される。CPU10は、このフォーカスモータドライバ40Bとズームモータドライバ42Bに制御信号を出力して制御する。
絞り46は、いわゆるターレット型絞りで構成されており、F2.8からF8の絞り孔が穿孔されたターレット板を回転させて絞り値(F値)を変化させる。この絞り46の駆動はアイリスモータ46Aによって行われる。アイリスモータ46Aはアイリスモータドライバ46Bにより駆動制御される。CPU10は、このアイリスモータドライバ46Bに制御信号を出力して制御する。
レンズユニット38を通過した光は、CCD36の受光面に結像される。CCD36の受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配列されており、各フォトダイオードに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプ等)で配置されている。また、CCD36は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタスピード)を制御する電子シャッタ機能を有している。CPU10は、タイミングジェネレータ(TG)48を介してCCD36での電荷蓄積時間を制御する。
CCD36の受光面に結像された被写体像は、CCD36の各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、CPU10の指令に従いTG48から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
CCD36から出力された信号はアナログ処理部(CDS/AMP)50に送られ、ここで画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)され、増幅された後、A/D変換器52に加えられる。A/D変換器52によってデジタル信号に変換された点順次のR、G、B信号は、画像入力コントローラ54を介してメモリ20に記憶される。
画像信号処理回路56は、メモリ20に記憶されたR、G、B信号をCPU10の指令に従って処理する。すなわち、画像信号処理回路56は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含む画像処理手段として機能し、CPU10からのコマンドに従ってメモリ20を活用しながら所定の信号処理を行う。
画像信号処理回路56に入力されたRGBの画像データは、画像信号処理回路56において輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr、Cb信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施される。画像信号処理回路56で処理された画像データはVRAM22に格納される。
撮影画像を液晶モニタ26にモニタ出力する場合、VRAM22から画像データが読み出され、バス14を介してビデオエンコーダ58に送られる。ビデオエンコーダ58は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合画像信号)に変換して液晶モニタ26に出力する。
CCD36から出力される画像信号によって、1コマ分の画像を表す画像データがVRAM22のA領域22AとB領域22Bとで交互に書き換えられる。VRAM22のA領域22A及びB領域22Bのうち、画像データが書き換えられている方の領域以外の領域から、書き込まれている画像データが読み出される。このようにしてVRAM22内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される画像信号が液晶モニタ26に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに液晶モニタ26に表示される。撮影者は、液晶モニタ26に表示される映像(スルームービー画)によって撮影画角を確認できる。
撮影ボタンが半押しされ、S1がオンすると、カメラ1はAE及びAF処理を開始する。すなわち、CCD36から出力された画像信号はA/D変換後に画像入力コントローラ54を介してAF検出回路60並びにAE/AWB検出回路62に入力される。
AE/AWB検出回路62は、1画面を複数のエリア(例えば、8×8又は16×16)に分割し、分割エリアごとにRGB信号を積算する回路を含み、その積算値をCPU10に提供する。CPU10は、AE/AWB検出回路62から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度、AE用輝度値)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、絞り値とシャッタスピードが決定され、これに従いCPU10はCCD36の電子シャッタ及びアイリスを制御して適正な露光量を得る。
また、AE/AWB検出回路62は、自動ホワイトバランス調整時には、分割エリアごとにRGB信号の色別の平均積算値を算出し、その算出結果をCPU10に提供する。CPU10は、Rの積算値、Bの積算値、Gの積算値を得て、分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、これらR/G、B/Gの値のR/G、B/G軸座標の色空間における分布等に基づいて光源種判別を行い、判別された光源種に応じてホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。
カメラ1におけるAF制御は、例えば、画像信号のG信号の高周波成分が極大になるようにフォーカスレンズ40を移動させるコントラストAFが適用される。すなわち、AF検出回路60は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、画面内(例えば、画面中央部)にあらかじめ設定されているフォーカス対象エリア内の信号を切り出すAFエリア抽出部及びAFエリア内の絶対値データを積算する積算部から構成される。
AF検出回路60により求められた積算値のデータはCPU10に通知される。CPU10は、フォーカスモータドライバ40Bを制御してフォーカスレンズ40を移動させながら、複数のAF検出ポイントで焦点評価値(フォーカス評価値)を演算する。そして、このフォーカス評価値が極大となるフォーカスレンズ40の位置(フォーカスピーク位置)が後述するフォーカスピーク検出部80によって検出される。CPU10は、フォーカスピーク検出部80によって検出されたフォーカスピーク位置を合焦位置として決定する。そして、CPU10は、求めた合焦位置にフォーカスレンズ40を移動させるようにフォーカスモータドライバ40Bを制御する。なお、フォーカス評価値の演算はG信号を利用する態様に限らず、輝度信号(Y信号)を利用してもよい。
撮影ボタンが半押しされ、S1オンによってAE/AF処理が行われ、撮影ボタンが全押しされ、S2オンによって記録用の撮影動作がスタートする。S2オンに応動して取得された画像データは画像信号処理回路56において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ20に格納される。
メモリ20に格納されたY/C信号は、圧縮伸張回路64によって所定のフォーマットに従って圧縮された後、メディアコントローラ32を介して記録メディア30に記録される。例えば、静止画についてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式で記録される。
モード選択スイッチにより再生モードが選択されると、記録メディア30に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像圧縮データは、圧縮伸張回路64を介して非圧縮のYC信号に伸張され、画像信号処理回路56及びビデオエンコーダ58を介して表示用の信号に変換された後、液晶モニタ26に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が液晶モニタ26の画面上に表示される。
静止画の一コマ再生中(動画の先頭フレーム再生中も含む)に、十字キーの右キー又は左キーを操作することによって、再生対象のファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。コマ送りされた位置の画像ファイルが記録メディア30から読み出され、上記と同様にして静止画像や動画が液晶モニタ26に再生表示される。
また、再生モード時に、パーソナルコンピュータやテレビ等の外部ディスプレイがビデオ入出力端子66を介してカメラ1に接続されている場合には、記録メディア30に記録されている画像データはビデオ出力回路68により処理されて、この外部ディスプレイに再生表示される。
本実施形態のカメラ1は、転送効率検出部70、カメラ感度検出部72、光源色温度検出部74、駆動周波数検出部76、筐体温度検出部78、フォーカスピーク検出部80及びフォーカスピーク補正部82を更に備える。
転送効率検出部70は、CCD36の転送効率を検出する装置である。ここで、転送効率の算出方法について、図2を参照して説明する。図2は、CCD36における電荷の転送経路を模式的に示す図である。図2に示すように、CCD36は、撮影レンズ30を介して入射した光が結像し、画像の取り込みに使用される有効画素領域と、画像の取り込みに使用されない、有効画素領域の周囲の無効なオプティカルブラック(OB)領域に分けられる。
カメラ10により被写体(例えば、単色のチャート)が撮像されると、CCD36の各画素に電荷が蓄積される。この電荷は、垂直転送路90を通って垂直方向の1画素分が垂直転送された後、水平転送路92を通って水平転送される。そして、この電荷は、電荷−電圧変換器94によって電圧に変換されて、アナログ信号処理回路42に出力される。これを垂直方向の画素数分繰り返すことにより、CCD36の全ての画素の電荷が読み出される。
転送効率検出部70は、有効画素領域からOB領域に変わる境目の領域において、OB領域側の1画素96Bの電圧値を取得する。このOB領域側の1画素96Bの電圧値は、有効画素領域側の1画素96Aを転送時の電荷の取り残し分に相当している。転送効率検出部70は、この画素96A及び96Bの電圧値に基づいてCCD36の転送効率を算出する。
なお、本実施形態では、転送効率検出部70により転送効率を算出するのではなく、転送効率の値をメモリ20等にあらかじめ記憶しておき、転送効率検出部70がこれを取得するようにしてもよい。メモリ20には、例えば、電源投入後の経過時間ごとの転送効率が記憶されるようにしてもよい。
以下、図1の説明に戻る。カメラ感度検出部72は、撮像時に設定されたCCD36の感度(ISO)情報を取得する。光源色温度検出部74は、上記CPU10によって算出された光源の色温度情報を取得する。駆動周波数検出部76は、TG48から出力される駆動パルスの周波数(CCD36の駆動周波数)を取得する。筐体温度検出部78は、カメラ10の筐体の温度を検出する。なお、本実施形態では、カメラ10の筐体の温度の代わりに、CCD36、アナログ処理部50及びA/D変換器52を含む、アナログ信号を処理するブロックの温度を検出するようにしてもよい。
フォーカスピーク検出部80は、上述のように、CPU10によってフォーカスレンズ40の位置ごとに算出されたフォーカス評価値が極大になるレンズ位置(フォーカスピーク位置)を検出する。フォーカスピーク補正部82は、フォーカスピーク位置(検出値)を補正する。フォーカスピーク検出部80は、補正されたフォーカスピーク位置をCPU10に出力する。CPU10は、補正されたフォーカスピーク位置に基づいてフォーカス制御を行う。
図3は、転送効率に対するフォーカス評価値の変化を図示したグラフである。図3において、横軸はフォーカスレンズ40の位置(フォーカス位置)であり、縦軸はフォーカス評価値である。
一般に、波長が長いR信号のピークは無限遠側に、波長が短いB信号のピークは至近側に出る傾向がある。また、上記のように、フォーカス評価値はG信号から算出される。例えば、CCD36から入力された画像信号において信号量の関係をR<Bとすると、G信号は、画素の混合によりB信号の影響を強く受ける。このため、図3(a)に示すように、CCD36の転送効率の低下に伴って、G信号から演算されたフォーカス評価値のピーク位置が至近側にずれる。フォーカスピーク検出部80によって検出されるフォーカスピーク位置(検出値)は、CCD36の転送効率の低下等によりずれたフォーカスピーク位置である。本実施形態では、CCD36の転送効率の低下に伴うフォーカス評価値のずれ量をあらかじめ実験により測定しておく。そして、測定されたフォーカス評価値のずれ量に基づいてフォーカスピーク位置のずれ量を補正するための補正値(フォーカスピーク位置補正値1)を算出する。カメラ1は、CCD36の転送効率と、フォーカスピーク位置補正値1との関係をメモリ20のテーブル(補正値テーブル1)に記憶している。フォーカスピーク補正部82は、上記検出されたCCD36の転送効率に応じてフォーカスピーク位置補正値1を補正値テーブル1から取得する。フォーカスピーク補正部82は、フォーカスピーク位置の検出値にこのフォーカスピーク位置補正値1を加算して補正する。また、メモリ20には、CCD36の感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に対する補正値(それぞれフォーカスピーク位置補正値2から5)が格納された補正値テーブル2から5が記憶されている。フォーカスピーク補正部82は、上記検出されたCCD36の感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に応じてフォーカスピーク位置補正値2から5を取得して、下記式(1−1)に示すように、フォーカスピーク位置の検出値に加算して補正する。これにより、図3(b)に示すように、転送効率が100%の場合のフォーカスピーク位置に一致するように、フォーカスピーク位置が補正される。
(補正されたフォーカスピーク位置)=(フォーカスピーク位置の検出値)+(フォーカスピーク位置補正値1)+(フォーカスピーク位置補正値2)+(フォーカスピーク位置補正値3)+(フォーカスピーク位置補正値4)+(フォーカスピーク位置補正値5)…(1−1)
次に、フォーカスピーク位置の補正処理の流れについて、図4のフローチャートを参照して説明する。図4は、フォーカスピーク位置の補正の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、上記転送効率検出部70、カメラ感度検出部72、駆動周波数検出部76、光源色温度検出部74及び筐体温度検出部78によって、CCD36の転送効率、カメラ感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度が取得される(ステップS10)。次に、ステップS10において検出されたCCD36の転送効率、カメラ感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に基づいて、フォーカスピーク位置を補正するためのフォーカスピーク位置補正値1から5が取得される(ステップS12からステップS20)。そして、上記の式(1−1)に示すように、フォーカスピーク位置の検出値にフォーカスピーク位置補正値1から5が加算されてフォーカスピーク位置が補正される(ステップS22)。
本実施形態によれば、CCD36の転送効率や感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体の温度の変化により生じる画素混合によって、フォーカス評価値のピーク位置がずれるのを補正することができるため、合焦位置を正確に検出することができる。
なお、本実施形態では、フォーカスピーク位置の検出値にフォーカスピーク位置補正値1から5を加算する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、下記の式(1−2)に示すように、CCD36の転送効率や感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体の温度に対応してフォーカスピーク位置を補正する補正係数(それぞれフォーカスピーク位置補正係数1から5)をフォーカスピーク位置の検出値に乗算するようにしてもよい。このように、フォーカスピーク位置を補正する際の演算方法は、加減乗除のいずれを用いてもよい。
(補正されたフォーカスピーク位置)=(フォーカスピーク位置の検出値)×(フォーカスピーク位置補正係数1)×(フォーカスピーク位置補正係数2)×(フォーカスピーク位置補正係数3)×(フォーカスピーク位置補正係数4)×(フォーカスピーク位置補正係数5)…(1−2)
次に、本発明の第2の実施形態について、図5から図7を参照して説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の主要構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の撮像装置(カメラ)1は、フォーカスピーク判定しきい値補正部84を更に備える。本実施形態では、フォーカスピーク検出部80は、フォーカス評価値が所定のフォーカスピーク判定しきい値よりも大きい場合にフォーカスピーク位置と判断し、このフォーカスピーク位置をCPU10に出力する。CPU10は、こうして検出されたフォーカスピーク位置に基づいてフォーカス制御を行う。フォーカスピーク判定しきい値補正部84は、CCD36の転送効率等に応じてフォーカスピーク判定しきい値を補正する。
図6は、転送効率に対するフォーカス評価値の変化を図示したグラフである。図6において、横軸はフォーカスレンズ40の位置(フォーカス位置)であり、縦軸はフォーカス評価値である。また、図中の破線は、フォーカスピーク判定しきい値である。
CCD36の転送効率が低下すると、アナログレベルで画素の混合が起こる(例えば、GとRが混合する)ため、LPFをかけたのと同様の状態になり、フォーカス評価値が低くなる。図6(a)に示す例では、CCD36の転送効率が98%及び96%の場合に、フォーカスピーク位置におけるフォーカス評価値がフォーカスピーク判定しきい値より小さくなっている。このため、フォーカスピーク検出部80は、フォーカスピーク位置(合焦位置)を検出することができない。
本実施形態では、CCD36の転送効率の低下に伴うフォーカス評価値の低下量をあらかじめ実験により測定しておく。そして、測定されたフォーカス評価値の低下量に応じてフォーカスピーク判定しきい値を設定する。カメラ1は、CCD36の転送効率と、フォーカスピーク判定しきい値を補正するためのフォーカスピーク判定しきい値補正値1の関係をメモリ20のテーブル(しきい値補正テーブル1)に記憶している。図6(b)に示すように、CCD36の転送効率に応じてフォーカスピーク判定しきい値を下げる。これにより、CCD36の転送効率が低下した場合にもフォーカスピーク判定しきい値を下げることにより、フォーカス評価値が下がってもフォーカスピークを検出することができる。
また、メモリ20には、CCD36の感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に対する補正値(それぞれフォーカスピーク判定しきい値補正値2から5)が格納されたしきい値補正テーブル2から5が記憶されている。フォーカスピーク判定しきい値補正部84は、上記検出されたCCD36の感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に応じてフォーカスピーク位置補正値2から5を取得して、下記式(2−1)に示すように、フォーカスピーク位置の検出値に加算して補正する。これにより、フォーカスピーク判定しきい値が補正され、CCD36の転送効率や感度等によらず合焦検出を正確に行うことができる。
(補正されたフォーカスピーク判定しきい値)=(フォーカスピーク判定しきい値(デフォルト値))+(フォーカスピーク判定しきい値補正値1)+(フォーカスピーク判定しきい値補正値2)+(フォーカスピーク判定しきい値補正値3)+(フォーカスピーク判定しきい値補正値4)+(フォーカスピーク判定しきい値補正値5)…(2−1)
次に、フォーカスピーク判定しきい値の補正処理の流れについて、図7のフローチャートを参照して説明する。図7は、フォーカスピーク判定しきい値の補正の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、上記転送効率検出部70、カメラ感度検出部72、駆動周波数検出部76、光源色温度検出部74及び筐体温度検出部78によって、CCD36の転送効率、カメラ感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度が取得される(ステップS30)。次に、ステップS30において検出されたCCD36の転送効率、カメラ感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に基づいて、フォーカスピーク位置を補正するためのフォーカスピーク判定しきい値補正値1から5が取得される(ステップS32からステップS40)。そして、上記の式(2−1)に示すように、フォーカスピーク判定しきい値(デフォルト値)にフォーカスピーク判定しきい値補正値1から5が加算されてフォーカスピーク位置が補正される(ステップS42)。
本実施形態によれば、CCD36の転送効率や感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体の温度の変化により生じる画素混合によって、フォーカス評価値が低下した場合に、フォーカスピーク判定しきい値を補正することにより、合焦位置を正確に検出することができる。
なお、本実施形態では、フォーカスピーク判定しきい値(デフォルト値)にフォーカスピーク位置補正値1から5を加算する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、下記の式(2−2)に示すように、CCD36の転送効率や感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体の温度に対応してフォーカスピーク判定しきい値を補正する補正係数(それぞれフフォーカスピーク判定しきい値補正係数1から5)をフォーカスピーク判定しきい値(デフォルト値)に乗算するようにしてもよい。このように、フォーカスピーク判定しきい値を補正する際の演算方法は、加減乗除のいずれを用いてもよい。
(補正されたフォーカスピーク判定しきい値)=(フォーカスピーク判定しきい値(デフォルト値))×(フォーカスピーク判定しきい値補正係数1)×(フォーカスピーク判定しきい値補正係数2)×(フォーカスピーク判定しきい値補正係数3)×(フォーカスピーク判定しきい値補正係数4)×(フォーカスピーク判定しきい値補正係数5)…(2−2)
次に、本発明の第3の実施形態について、図8以降を参照して説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の主要構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、上記第1、第2の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の撮像装置(カメラ)1は、検波用フィルタ制御部86を更に備える。検波用フィルタ制御部86は、上記において検出されたCCD36の転送効率等に基づいて、CCD36から出力された画像信号の特定の周波数成分のみを通過又は遮断する検波用フィルタ(バンドパスフィルタ、BPF)を複数種類(例えば、3から5種類)含む検波用フィルタのセットを選択する(検波用フィルタのセットを選択する処理については後述する)。検波用フィルタ制御部86は、選択した検波用フィルタのセットの中から第1の検波用フィルタを選択してCCD36から入力された画像信号にかける。CPU10は、CCD36から入力された画像信号に第1の検波用フィルタをかけて、得られた画像信号からフォーカス評価値を演算する。フォーカスピーク検出部80は、CPU10によってフォーカスレンズ40の位置ごとに算出されたフォーカス評価値からフォーカスピーク位置を検出する。ここで、フォーカスピーク位置が検出されなかった場合には、検波用フィルタ制御部86は、他の周波数成分を通過又は遮断する第2の検波用フィルタを新たに選択する。そして、フォーカスピーク検出部80は、新たに選択された検波用フィルタを介して入力された画像信号から算出されるフォーカス評価値に基づいてフォーカスピーク位置を検出する。CPU10は、各ブロックを制御して、フォーカスピーク位置が検出されるまで、検波用フィルタの選択とフォーカスピーク位置の検出の処理を繰り返す。
次に、検波用フィルタのセットを選択する手順について説明する。一般に、CCD36の転送効率の低下等により、画素の混合が生じると、図9に示すように、画像信号にローパスフィルタ(図9(b))をかけた場合と同様の効果を生じ、CCD36から出力される画像信号のうち低い周波数成分が取り出されて周波数特性が変化する(図9(c))。この画像信号(図10(a))に高周波数成分を取り出す検波用フィルタA(図10(b))をかけると、図10(c)に示すようにフォーカス評価値が小さくなる。そこで、低周波数成分を取り出す検波用フィルタB(図11(b))を選択して、図11(c)に示すように算出されるフォーカス評価値を大きくすることにより、フォーカスピーク位置の検出を容易にすることができる。
また、上記のような画像信号の周波数特性の変化により、周波数成分によっては、フォーカスピーク位置がずれる場合がある。図12は、CCD36の転送効率の低下による周波数成分ごとのフォーカスピーク値のずれを示すグラフである。また、図13は、検波用フィルタを適切に選択した場合のフォーカスピーク位置を示すグラフである。
図12(a)に示す例では、CCD36の転送効率が98%の場合、フォーカスピーク位置におけるフォーカス評価値がフォーカスピーク判定しきい値(図中の破線)より下がり、フォーカスピーク位置の検出ができない。すると、上述のように、検波用フィルタ制御部86は別の検波用フィルタを選択して、再度フォーカスピーク位置を検出する。ところが、図12(b)に示すように、画像信号の周波数特性の変化により、周波数成分によってはフォーカスピーク位置がずれる。このため、検波用フィルタの選択の仕方によってフォーカスピーク位置を正確に検出できない。
そこで、本実施形態では、CCD36の転送効率や感度、駆動周波数、光源の色温度、筐体温度の変化に伴う画像信号の周波数特性の変化をあらかじめ実験により測定しておく。そして、CCD36の転送効率や感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度の条件ごとに、フォーカスピーク位置がずれないような検波用フィルタのセットが選択される。例えば、図13に(a)に示す例では、図12(a)と同様、CCD36の転送効率が98%の場合、フォーカスピーク位置におけるフォーカス評価値がフォーカスピーク判定しきい値(図中の破線)より下がり、フォーカスピーク位置の検出ができない。したがって、図13(b)に示すように、CCD36の転送効率が98%の場合に、検波用フィルタ制御部86はフォーカスピーク位置がずれない、又は、ずれが小さい検波用フィルタ2′を選択することにより、フォーカスピーク位置を正確に検出している。
CCD36の転送効率等の条件と検波用フィルタのセットとの関係は、検波用フィルタのセットを選択するためのパラメータ(検波用フィルタ選択係数)としてメモリ20に記憶される。以下の説明では、CCD36の転送効率、感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に対するパラメータをそれぞれ検波用フィルタ選択係数1から5と記載する。検波用フィルタ制御部86は、上記検出されたCCD36の転送効率、感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に応じて検波用フィルタ選択係数1から5を取得して、下記式(3−1)に示すように、検波用フィルタ選択係数を算出する。そして、算出された検波用フィルタ選択係数に基づいて検波用フィルタのセットを選択する。
(検波用フィルタ選択係数)=(検波用フィルタ選択係数1)×(検波用フィルタ選択係数2)×(検波用フィルタ選択係数3)×(検波用フィルタ選択係数4)×(検波用フィルタ選択係数5)…(3−1)
次に、本実施形態のカメラ1において、フォーカスピーク位置を検出する処理について、図14を参照して説明する。図14は、フォーカスピーク位置を検出する処理の流れを示すフローチャートである。まず、CCD36の転送効率等が検出されて、検波用フィルタ選択係数が算出され、検波用フィルタのセットが選択される(ステップS50)。そして、検波用フィルタ制御部86によって第1の検波用フィルタが選択され(ステップS52)、CCD36から入力された画像信号にかける。CCD36から入力された画像信号及び第1の検波用フィルタをかけた画像信号は、ともにメモリ20に記憶される。そして、第1の検波用フィルタをかけた画像信号からフォーカス評価値が複数のAFポイントで算出される(ステップS54)。次に、ステップS54において算出されたフォーカス評価値からフォーカスピーク位置の捜索が行われ(ステップS56)、フォーカスピーク位置が検出されると(ステップS58のYes)終了する。一方、フォーカスピーク位置が検出されなかった場合には(ステップS58のNo)、ステップS52に戻り、検波用フィルタのセットの中から第2の検波用フィルタが新たに選択されて、ステップS52〜S58の処理が繰り返される。
次に、検波用フィルタを選択する処理について、図15を参照して説明する。図15は、ステップS50の検波用フィルタのセットを選択する処理の流れを示すフローチャートである。まず、上記転送効率検出部70、カメラ感度検出部72、駆動周波数検出部76、光源色温度検出部74及び筐体温度検出部78によって、CCD36の転送効率、カメラ感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度が取得される(ステップS500)。次に、ステップS500において検出されたCCD36の転送効率、カメラ感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体温度に基づいて、検波用フィルタ選択係数1から5が取得される(ステップS502からステップS510)。そして、上記の式(3−1)に示すように、検波用フィルタ選択係数が算出され、検波用フィルタのセットが選択される(ステップS512)。
本実施形態によれば、CCD36の転送効率や感度、駆動周波数、光源の色温度及び筐体の温度の変化により生じる画素混合によって、フォーカス評価値の周波数特性が変化した場合に、検波用フィルタを適切に選択することにより、合焦位置を正確に検出することができる。
なお、本実施形態では、検波用フィルタ選択係数を算出する際の演算方法は、加減乗除のいずれを用いてもよく、例えば、下記の式(3−2)に示すように加算を用いてもよい。
(検波用フィルタ選択係数)=(検波用フィルタ選択係数1)+(検波用フィルタ選択係数2)+(検波用フィルタ選択係数3)+(検波用フィルタ選択係数4)+(検波用フィルタ選択係数5)…(3−2)
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の主要構成を示すブロック図 CCD36における電荷の転送経路を模式的に示す図 転送効率に対するフォーカス評価値の変化を図示したグラフ フォーカスピーク位置の補正の処理の流れを示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の主要構成を示すブロック図 転送効率に対するフォーカス評価値の変化を図示したグラフ フォーカスピーク判定しきい値の補正の処理の流れを示すフローチャート 本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の主要構成を示すブロック図 画素の混合による画像信号の周波数特性の変化を模式的に示す図 検波用フィルタをかけて得られる画像信号を示すグラフ 検波用フィルタをかけて得られる画像信号を示すグラフ CCD36の転送効率の低下による周波数成分ごとのフォーカスピーク値のずれを示すグラフ 検波用フィルタを適切に選択した場合のフォーカスピーク位置を示すグラフ フォーカスピーク位置を検出する処理の流れを示すフローチャート ステップS50の検波用フィルタのセットを選択する処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
1…撮像装置(カメラ)、10…中央処理装置(CPU)、12…電源回路、14…バス、16…ROM、18…EEPROM、20…メモリ(SDRAM)、22…VRAM、24…操作スイッチ群、26…画像表示装置(液晶モニタ)、28…メディアソケット、30…記録メディア、32…メディアコントローラ、34…外部接続インターフェース(I/F)部、36…CCD、38…レンズユニット、40…フォーカスレンズ、42…ズームレンズ、44…撮影レンズ、46…絞り兼用メカニカルシャッタ、48…タイミングジェネレータ(TG)、50…アナログ処理部(CDS/AMP)、52…A/D変換器、54…画像入力コントローラ、56…画像信号処理回路、58…ビデオエンコーダ、60…AF検出回路、62…AE/AWB検出回路、64…圧縮伸張回路、66…ビデオ入出力端子、68…ビデオ出力回路、70…転送効率検出部、72…カメラ感度検出部、74…光源色温度検出部、76…駆動周波数検出部、78…筐体温度検出部、80…フォーカスピーク検出部、82…フォーカスピーク補正部、84…フォーカスピーク判定しきい値補正部、86…検波用フィルタ制御部、90…垂直転送路、92…水平転送路、94…電荷−電圧変換器、96A…有効画素領域からOB領域に変わる境目の有効画素領域側の1画素、96B…有効画素領域からOB領域に変わる境目のOB領域側の1画素

Claims (7)

  1. 画像を結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系によって結像された画像を取得する撮像素子と、
    前記撮像光学系を駆動する駆動手段と、
    前記画像のフォーカスの程度を示すフォーカス評価値を検出するフォーカス評価値検出手段と、
    少なくとも前記撮像素子の転送効率を含む、前記撮像素子のパラメータを検出する検出手段と、
    前記検出された撮像素子のパラメータに基づいて、前記フォーカス評価値がピークとなる前記撮像光学系の位置を補正するフォーカスピーク位置補正手段と、
    前記撮像光学系が駆動された場合に、前記フォーカス評価値がピークとなる前記撮像光学系の位置を合焦位置と判定するフォーカス判定手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記取得された画像を複数の分割エリアに分割して各分割エリアの色情報を取得する色情報取得手段と、
    前記取得された色情報に基づいて撮影状況下の光源情報を取得する光源情報取得手段とを更に備え、
    前記フォーカスピーク位置補正手段は、前記取得された光源情報に基づいてフォーカスピーク位置を補正することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 画像を結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系によって結像された画像を取得する撮像素子と、
    前記撮像光学系を駆動する駆動手段と、
    前記画像のフォーカスの程度を示すフォーカス評価値を検出するフォーカス評価値検出手段と、
    少なくとも前記撮像素子の転送効率を含む、前記撮像素子のパラメータを検出する検出手段と、
    前記検出された撮像素子のパラメータに基づいて、前記フォーカスの判定の基準となるフォーカス判定しきい値補正手段と、
    前記撮像光学系が駆動された場合に、前記フォーカス評価値が前記フォーカス判定しきい値より大きくなる前記撮像光学系の位置を合焦位置と判定するフォーカス判定手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  4. 前記取得された画像を複数の分割エリアに分割して各分割エリアの色情報を取得する色情報取得手段と、
    前記取得された色情報に基づいて撮影状況下の光源情報を取得する光源情報取得手段とを更に備え、
    前記フォーカス判定しきい値補正手段は、前記取得された光源情報に基づいてフォーカス判定しきい値を補正することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 画像を結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系によって結像された画像を取得し、前記画像を示す画像信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像光学系を駆動する駆動手段と、
    前記画像信号の特定の周波数成分を通過又は遮断する検波用フィルタと、
    少なくとも前記撮像素子の転送効率を含む、前記撮像素子のパラメータを検出する検出手段と、
    前記検出された撮像素子のパラメータに基づいて、前記検波用フィルタを選択するフィルタ選択手段と、
    前記検波用フィルタを介して入力された画像信号から、前記画像のフォーカスの程度を示すフォーカス評価値を検出するフォーカス評価値検出手段と、
    前記撮像光学系が駆動された場合に、前記フォーカス評価値がピークとなる前記撮像光学系の位置を合焦位置と判定するフォーカス判定手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  6. 前記取得された画像を複数の分割エリアに分割して各分割エリアの色情報を取得する色情報取得手段と、
    前記取得された色情報に基づいて撮影状況下の光源情報を取得する光源情報取得手段とを更に備え、
    前記フィルタ選択手段は、前記取得された光源情報に基づいて検波用フィルタを選択することを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記撮像素子のパラメータは、前記撮像素子の感度、駆動周波数又は温度のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009175184A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Canon Inc 自動焦点調整装置及びその自動焦点調整方法
JP2013042290A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法

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