JP2007051680A - 波付き管用ブッシング - Google Patents
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Abstract
【課題】 波付き管の内径のばらつきにより波付き管の内径とブッシングの外径との間に径の差が生じた場合においても、ブッシングの波付き管への取付作業を容易に行うことができ、また、取付後は、ブッシングの波付き管からの抜け落ち防止を維持することができるブッシングを提供することを課題とする。
【解決手段】 環状のフランジ21と、環状のフランジ21と一体に形成され、フランジの軸方向に延びる円筒状の差し込み部22と、差し込み部22の外壁の一部に設けられ半径方向外方に突出する爪23と、爪23に外力が加わったときに爪23を半径方向内方に変位させる手段24とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 環状のフランジ21と、環状のフランジ21と一体に形成され、フランジの軸方向に延びる円筒状の差し込み部22と、差し込み部22の外壁の一部に設けられ半径方向外方に突出する爪23と、爪23に外力が加わったときに爪23を半径方向内方に変位させる手段24とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、山部と谷部を交互に有する螺旋管や蛇腹管などの波付き管用のブッシングに関する。
波付き管の端部を外部からの損傷から護り、あるいは電気絶縁的に保護するために波付き管の端部にブッシングが取り付けられる。
通常、ブッシングは、波付き管の端面と接触しまたは極く近接して対向する環状のフランジと、このフランジと一体的に形成され且つ軸方向に延びる円筒状の差し込み部からなる。例えば、従来のブッシングは、円筒状の差し込み部の外面に環状の断面三角形状の爪を有しており、この爪は、差し込み部を波付き管内に差し込むときには、波付き管の内面の山をくぐって差し込まれ、爪先が波の谷間に係合することにより波付き管から抜け落ちないように取り付けられる。
この種のブッシングは、工具などを用いずに手で差し込むのみで波付き管へ取付けることができるので作業が非常に簡便であるという利点がある一方、ブッシングの外径と、それを差し込む波付き管の内径との寸法的差異は比較的狭い範囲内に制約され、例えば、内径が規定の範囲より小さい場合には、管内へのブッシングの差し込み作業はかなり難航し、また大きい場合には差し込んだブッシングが管から抜け落ち易いという問題がある。
上記問題を解決するために、本発明による波付き管用ブッシングは、請求項1において、環状のフランジと、該フランジと一体に形成され且つ軸方向に延びる円筒状の差し込み部と、該差し込み部の外壁の一部に設けられた半径方向外方に突出する爪と、外力が加わったときに前記爪を半径方向内方に変位させる手段とを有することを特徴とする。
また請求項2において、本発明は、前記変位させる手段が前記爪の裾に沿って形成された長穴であることを特徴とする。
また更に、請求項3において、本発明は、波付き管の端部に差し込むことにより波付き管の端部に取り付けられるブッシングであって、波付き管の端面と対向し且つ波付き管の内径よりも大きい外径を有する環状のフランジと、該フランジと一体に形成され波付き管内に差し込まれる円筒状の差し込み部からなり、該差し込み部はその外面の周方向の一部に前記波付き管の波間と係合する爪を有すると共に、該爪が、差し込み部を波付き管内に差し込むときに、波付き管との接触により半径方向内方に逃げることができるように構成されていることを特徴とする。
請求項4に係わる発明においては、前記爪が、前記差し込み部の周方向で互いに対向するように設けられた一対の爪からなり、該爪とほぼ直交する周方向には爪が設けられていないことを特徴とし、また請求項5に係わる発明においては、前記爪が前記差し込み部の先端側に形成され、前記爪の前記フランジ側の裾に沿って周方向に延びる長穴を形成することにより、前記爪を半径方向内方に逃げるようにしたことを特徴とする。
上記構成により、本発明によれば、波付き管の内径にばらつきがあり、波付き管の内径とブッシングの外径との間に幾らかの寸法的差異がある場合においても、波付き管へのブッシングの取付を容易に行うことができ、また波付き管からのブッシングの抜け落ちを防止することができる。
図1において符号10は、本発明によるブッシングを取り付けることができる波付き管の一例を示す。波付き管10は例えば合成樹脂等により作製された比較的薄肉の単層または多層の管からなり、その軸線方向に沿ってほぼ等間隔のピッチで、山と谷からなる複数の波11を形成している。
このような波11の構成により波付き管10は可撓とされ、設置場所の状況に応じて事由に曲げることができるようになっている。この波付き管10の管内に、例えばケーブルや電線を通すことにより波付き管はケーブルや電線の保護管として用いられる。
波付き管10の波11は、隣り合う波とはそれぞれ独立した環状のループであっても良いし、または、螺旋状に続く連続した波であっても良い。
波付き管10の端部12に対して、ブッシング20が取り付けられる。ブッシング20は、大きく分けて、環状のフランジ21と、フランジ21と一体に形成され且つフランジ21とほぼ同心でその軸方向に延びる円筒状の差し込み部22とを有し、差し込み部22の先端側の外壁の一部に半径方向外方に突出する爪23が形成されている。ブッシング20は合成樹脂等により作製されており、また円筒状の差し込み部22は半径方向内方に向かって幾らか縮径し得るように弾性をもっている。
フランジ21は波付き管10の内径よりも大きい外径を有し、差し込み部22を波付き管10の管内に差し込んだときには、波付き管10の端面と接触してまたは極く近接して対向するように位置する。
差し込み部21の先端側に設けられた爪23は、図示のように、断面略三角形状よりなり、波付き管10への差し込み側が傾斜した面23aを形成し、且つフランジ21側が切り立った面23bを形成している。
爪23は、差し込み部21の外周に複数個、基本的には、差し込み部22の周方向で互いに対向するように設けられた一対の爪からなる。爪23の長さは、図3に示すように、角度方向において長くとも90°以下とし、また、対向する爪23,23とほぼ直交する周方向の部分には爪を設けず、地の円筒のままである。
又更に、差し込み部22には、爪23に外力が加わったとき、例えば、差し込み部22を波付き管10の管内に差し込むときに、波付き管の内面側の山との接触により、爪23がその傾斜した面23aの作用も相俟って、爪23を半径方向内方に逃げるように変位させる手段24を有している。図示の態様において、かかる爪を変位させる手段24は、爪23のフランジ21側の裾に沿って形成された周方向に延びる長穴である。長穴24は、図2に示すように、爪23を差し込み部22の筒本体とは独立して半径方向内方に変位させることを可能とする。
こうした構成により、波付き管10へのブッシング20の差し込みにあたっては、手によりブッシングの差し込み部22を波付き管10の管内に差し込むが、この際、爪23はその傾斜面23aの作用により波付き管10の内面の山部11aをくぐり抜けるようにして通過し、爪23の爪先が波付き管10の内面の谷部11bに嵌入した状態で係止される。
これによりブッシング20は、容易に波付き管に取り付けることが可能である共に、ブッシング20に対して、仮に、管10から外れる方向に外力が加わったとしても爪23の切り立った面23bが波付き管10の内面の山が障害となって遮られ、波付き管10からの抜け落ちが防止される。
10 波付き管
11 波
12 端面
20 ブッシング
21 フランジ
22 差し込み部
23 爪
24 長穴(変位させる手段)
.
11 波
12 端面
20 ブッシング
21 フランジ
22 差し込み部
23 爪
24 長穴(変位させる手段)
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Claims (5)
- 環状のフランジと、該フランジと一体に形成され且つ軸方向に延びる円筒状の差し込み部と、該差し込み部の外壁の一部に設けられた半径方向外方に突出する爪と、外力が加わったときに前記爪を半径方向内方に変位させる手段とを有することを特徴とする波付き管用ブッシング。
- 前記変位させる手段が前記爪の裾に沿って形成された長穴であることを特徴とする請求項1記載の波付き管用ブッシング。
- 波付き管の端部に差し込むことにより波付き管の端部に取り付けられるブッシングであって、波付き管の端面と対向し且つ波付き管の内径よりも大きい外径を有する環状のフランジと、該フランジと一体に形成され波付き管内に差し込まれる円筒状の差し込み部からなり、該差し込み部はその外面の周方向の一部に前記波付き管の波間と係合する爪を有すると共に、該爪が、差し込み部を波付き管内に差し込むときに、波付き管との接触により半径方向内方に逃げることができるように構成されていることを特徴とする波付き管用ブッシング。
- 前記爪が、前記差し込み部の周方向で互いに対向するように設けられた一対の爪からなり、該爪とほぼ直交する周方向には爪が設けられていないことを特徴とする請求項3記載の波付き管用ブッシング。
- 前記爪が前記差し込み部の先端側に形成され、前記爪の前記フランジ側の裾に沿って周方向に延びる長穴を形成することにより、前記爪を半径方向内方に逃げるようにしたことを特徴とする波付き管用ブッシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005237058A JP2007051680A (ja) | 2005-08-18 | 2005-08-18 | 波付き管用ブッシング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005237058A JP2007051680A (ja) | 2005-08-18 | 2005-08-18 | 波付き管用ブッシング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=37916267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005237058A Pending JP2007051680A (ja) | 2005-08-18 | 2005-08-18 | 波付き管用ブッシング |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007051680A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107575677A (zh) * | 2017-08-28 | 2018-01-12 | 无锡市永兴金属软管有限公司 | 一种可快速连接的金属软管 |
JP2020150603A (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 未来工業株式会社 | 波付管用の端末部材、および波付管装置 |
CN113186962A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-07-30 | 中建五局华东建设有限公司 | 适用软土地的井点降水方法及装置 |
-
2005
- 2005-08-18 JP JP2005237058A patent/JP2007051680A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020150603A (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 未来工業株式会社 | 波付管用の端末部材、および波付管装置 |
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CN113186962B (zh) * | 2021-05-25 | 2023-06-02 | 中建五局华东建设有限公司 | 适用软土地的井点降水方法及装置 |
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