JP2007048357A - Chucking plate retainer, cartridge case and disk cartridge - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、チャッキングプレートの回転を許容しつつ取付対象体からの離脱を規制するチャッキングプレート押さえ、そのチャッキングプレート押さえを備えてディスク状記録媒体を収容可能に構成されたカートリッジケース、およびそのカートリッジケース内にディスク状記録媒体が収容されたディスクカートリッジに関するものである。 The present invention relates to a chucking plate presser that allows the chucking plate to rotate while restricting separation from the mounting target, a cartridge case that includes the chucking plate presser and is configured to accommodate a disc-shaped recording medium, and The present invention relates to a disc cartridge in which a disc-shaped recording medium is accommodated in the cartridge case.
この種のチャッキングプレート押さえを備えたディスクカートリッジが特開2003−91955号公報に開示されている。このディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体およびインナーロータ等がカートリッジ筐体(カートリッジ本体:下シェルおよび上シェル)内に収容されて構成されている。また、このディスクカートリッジでは、記録再生装置のディスク回転機構にディスク状記録媒体をチャッキングするための金属製のチャッキングプレートがチャッキングプレート押さえによって上シェルの内面側に回転自在に取り付けられている。この場合、チャッキングプレート押さえは、リング状の底面部と、円筒状の周壁部と、リング状の鍔状固定部とが樹脂材料によって一体成形されている。また、チャッキングプレート押さえにおける鍔状固定部には、上シェルの内面側に立設された位置決めピンを挿入可能な位置決めピン挿入孔が形成されている。 A disc cartridge provided with this kind of chucking plate press is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2003-91955. This disk cartridge is configured such that a disk-shaped recording medium, an inner rotor, and the like are accommodated in a cartridge housing (cartridge main body: lower shell and upper shell). Further, in this disc cartridge, a metal chucking plate for chucking a disc-shaped recording medium is rotatably attached to the inner surface side of the upper shell by a chucking plate press in the disc rotating mechanism of the recording / reproducing apparatus. . In this case, in the chucking plate presser, a ring-shaped bottom surface portion, a cylindrical peripheral wall portion, and a ring-shaped hook-shaped fixing portion are integrally formed of a resin material. A positioning pin insertion hole into which a positioning pin erected on the inner surface side of the upper shell can be inserted is formed in the hook-shaped fixing portion of the chucking plate presser.
この場合、この種のディスクカートリッジでは、図8に示すように、チャッキングプレート押さえ8xにおける位置決めピン挿入孔8ex,8fx(以下、「挿入孔8ex,8fx」ともいう)の最小径部31xの内径と、上シェル21xに形成された位置決めピン21qx,21rxの外径とがほぼ等しい径となるようにチャッキングプレート押さえ8xおよび上シェル21xが形成されている。また、挿入孔8ex,8fxは、位置決めピン21qx,21rxの挿入方向(同図における矢印Iの向き)における手前側(取付対象体である上シェル21x側:同図における下側)の口縁部から最小径部31xに向かうに従ってその内径が徐々に小さくなるように斜面32xが形成されている。さらに、挿入孔8ex,8fxは、チャッキングプレート押さえ8x(鍔状固定部8dx)の厚み方向における中心(同図に一点鎖線で示す部位)よりも位置決めピン21qx,21rxの挿入方向における奥側に最小径部31xが位置するように形成されている。したがって、上シェル21xに対するチャッキングプレート押さえ8xの取り付けに際しては、位置決めピン21qx,21rxの先端が斜面32xに当接することよって挿入孔8ex,8fxおよび位置決めピン21qx,21rxの双方の中心が一致するように上シェル21xに対してチャッキングプレート押さえ8xが案内される。これにより、位置決めピン21qx,21rxにおける先端部側の周面に挿入孔8ex,8fxの最小径部31xおよび内壁面33xが当接するようにしてチャッキングプレート押さえ8xが位置決めされる。この状態において、例えば超音波溶着法によって上シェル21xにチャッキングプレート押さえ8xを固着させることにより、上シェル21xに対して位置決めされた状態でチャッキングプレート押さえ8xが取り付けられる。
ところが、従来のチャッキングプレート押さえ8xには、以下の問題点がある。すなわち、従来のチャッキングプレート押さえ8xでは、位置決めピン21qx,21rxの挿入方向手前側に案内用の斜面32xが形成されると共に、チャッキングプレート押さえ8x(鍔状固定部8dx)の厚み方向における挿入方向奥側に最小径部31xが位置するように挿入孔8ex,8fxが形成されている。したがって、図8に示すように、従来のチャッキングプレート押さえ8xでは、案内用の斜面32xにおけるチャッキングプレート押さえ8xの厚み方向に沿った長さL3xが比較的長くなっている。このため、図9に示すように、従来のチャッキングプレート押さえ8xでは、位置決めピン21qx,21rxの先端部に斜面32xが当接した状態(引っ掛かりが生じた状態)でチャッキングプレート押さえ8xが上シェル21xに取り付けられる事態が生じ易くなっている。したがって、従来のチャッキングプレート押さえ8xには、上シェル21xに対してチャッキングプレート押さえ8xを正しく位置決めすることができないという問題点があるだけではなく、上シェル21xに対して浮きが生じた状態(鍔状固定部8dxが上シェル21xから離間した状態)でチャッキングプレート押さえ8xが取り付けられることがあるという問題点がある。
However, the conventional
また、上シェル21xに対して浮きが生じた状態でチャッキングプレート押さえ8xが取り付けられたときには、カートリッジケース内で回転させられるディスク状記録媒体がチャッキングプレート押さえ8xに接触するおそれがあり、これに起因してディスク状記録媒体をスムーズに回転させるのが困難となるおそれがある。また、接触に起因してディスク状記録媒体およびチャッキングプレート押さえ8xの双方に傷付きが生じるおそれもある。さらに、上シェル21xに対して浮きが生じた状態では、チャッキングプレート押さえ8xの超音波溶着に際して浮きが生じていない部位のみが上シェル21xに溶着されることとなる。このため、浮きが生じた状態では、鍔状固定部8dxの全域が正しく溶着されている状態と比較して、上シェル21xから外れ易い状態となる。このように、従来のチャッキングプレート押さえ8xには、上シェル21xに対して浮きが生じた事態で取り付けられることに起因して、ディスク状記録媒体の回転不良、ディスク状記録媒体およびチャッキングプレート押さえ8xの傷付き、およびチャッキングプレート押さえ8xの外れなどのトラブルが発生するという問題点が存在する。
Further, when the
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、浮きを生じさせることなく正しく位置決めした状態での取り付けが可能なチャッキングプレート押さえ、並びに、そのチャッキングプレート押さえを備えたカートリッジケースおよびディスクカートリッジを提供することを主目的とする。 The present invention has been made in view of such problems, a chucking plate presser that can be mounted in a correctly positioned state without causing a float, and a cartridge case including the chucking plate presser and The main purpose is to provide a disk cartridge.
上記目的を達成すべく本発明に係るチャッキングプレート押さえは、チャッキングプレートの回転を許容しつつ取付対象体からの当該チャッキングプレートの離脱を規制するチャッキングプレート押さえであって、前記取付対象体に対する当該チャッキングプレート押さえの取り付け位置を規制する位置決め用孔が当該チャッキングプレート押さえにおける当該取付対象体側の一面から他面にかけて連通形成され、当該位置決め用孔は、当該チャッキングプレート押さえの厚み方向における中心よりも当該厚み方向における前記一面側にその内径が最も小さい最小径部が形成されると共に当該一面側の口縁部から当該最小径部に向かうに従ってその内径が徐々に小さくなるように形成されている。 To achieve the above object, the chucking plate press according to the present invention is a chucking plate press that regulates the detachment of the chucking plate from the mounting target body while allowing the chucking plate to rotate. A positioning hole for restricting the mounting position of the chucking plate presser with respect to the body is formed in communication from one surface to the other surface of the chucking plate presser on the attachment target body side, and the positioning hole has a thickness of the chucking plate presser. The smallest diameter portion having the smallest inner diameter is formed on the one surface side in the thickness direction with respect to the center in the direction, and the inner diameter gradually decreases from the mouth portion on the one surface side toward the smallest diameter portion. Is formed.
また、本発明に係るチャッキングプレート押さえは、前記最小径部から前記他面側の口縁部に向かうに従ってその内径が徐々に大きくなるように前記位置決め用孔が形成されている。 Further, the chucking plate presser according to the present invention is formed with the positioning hole so that the inner diameter gradually increases from the minimum diameter part toward the mouth part on the other surface side.
また、本発明に係るカートリッジケースは、上記のいずれかのチャッキングプレート押さえと、前記チャッキングプレートと、前記位置決め用孔に挿入可能な位置決め用凸部が形成された前記取付対象体としてのカートリッジ本体とを備え、当該カートリッジ本体内にディスク状記録媒体を収容可能に構成されている。 In addition, a cartridge case according to the present invention is a cartridge as the mounting object in which any one of the above chucking plate presses, the chucking plate, and a positioning convex portion that can be inserted into the positioning hole are formed. And a main body. The cartridge main body is configured to accommodate a disc-shaped recording medium.
また、本発明に係るディスクカートリッジは、上記のカートリッジケース内に前記ディスク状記録媒体が収容されている。 In the disc cartridge according to the present invention, the disc-shaped recording medium is accommodated in the cartridge case.
本発明に係るチャッキングプレート押さえによれば、その厚み方向における中心よりも厚み方向における一面側(取り付け対象体側の一面寄り)にその内径が最も小さい最小径部を形成すると共に一面側の口縁部から最小径部に向かうに従ってその内径が徐々に小さくなるように位置決め用孔を形成したことにより、従来のチャッキングプレート押さえ8xと比較して、挿入方向手前側の口縁部から最小径部までの厚み方向に沿った長さを十分に短くすることができるため、取付対象体に対するチャッキングプレート押さえの取り付け時に位置決め用凸部の先端部が位置決め用孔の内壁面に引っ掛かる事態を招くことなく、位置決め用凸部を位置決め用孔に十分に奥深くまでスムーズに挿入することができる。このため、チャッキングプレート押さえに浮きが生じた状態で固着されることなく、取付対象体に対して正しく位置決めした状態でチャッキングプレート押さえを確実かつ容易に取り付けることができる。したがって、本発明に係るカートリッジケースおよびディスクカートリッジによれば、チャッキングプレート押さえの浮きに起因するディスク状記録媒体およびチャッキングプレート押さえの傷付きを回避することができると共に、取付対象体からのチャッキングプレート押さえの外れに起因する各種トラブルを防止することができる。
According to the chucking plate holder according to the present invention, the smallest diameter portion having the smallest inner diameter is formed on one surface side in the thickness direction (closer to one surface on the attachment target body side) than the center in the thickness direction, and the mouth on the one surface side Compared with the conventional
また、本発明に係るチャッキングプレート押さえによれば、最小径部から他面側の口縁部に向かうに従ってその内径が徐々に大きくなるように位置決め用孔を形成したことにより、射出成形時に位置決め用孔24における一面側の内壁面、および位置決め用孔における他面側の内壁面の双方において成形品(チャッキングプレート押さえ)が金型に引っ掛かる事態を招くことなく、金型からスムーズに剥離することができる。
In addition, according to the chucking plate presser according to the present invention, the positioning hole is formed so that the inner diameter gradually increases from the smallest diameter part toward the mouth edge part on the other surface side. The molded product (chucking plate presser) is smoothly peeled off from the mold without causing a situation where the molded product (chucking plate presser) is caught on the mold on both the inner wall surface on one side of the
以下、添付図面を参照して、本発明に係るチャッキングプレート押さえ、カートリッジケースおよびディスクカートリッジの最良の形態について説明する。 The best mode of a chucking plate presser, a cartridge case and a disc cartridge according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
図1,2に示すディスクカートリッジ1は、各種記録データの記録および再生が可能に構成された情報記録媒体であって、カートリッジ本体2、インナーロータ5、シャッタ部材6,6、チャッキングプレート7およびチャッキングプレート押さえ8等で構成されたカートリッジケース1a内に光ディスク9が収納されて構成されている。なお、図2では、本発明についての理解を容易とするために、その厚み方向におけるサイズを誇張して厚く図示している。この場合、光ディスク9は、一例として、片面仕様の書き換え型のディスク状記録媒体であって、図2に示すように、その中心部には、記録再生装置にチャッキング(クランプ)させるための直径15mm程度の中心孔9aが形成されている。この光ディスク9では、カートリッジ本体2内に配設されたチャッキングプレート7が記録再生装置におけるディスク回転機構(図示せず)によって下シェル3側に磁気的に引き寄せられる(吸引されて移動する)ことによってチャッキングプレート7とディスク回転機構との間に挟み込まれるようにしてチャッキングされる。
A
一方、カートリッジ本体2は、互いに嵌合可能に、つまり重ね合わせが可能に樹脂材料で射出成形された下シェル3および上シェル4を備えている。下シェル3は、一対の下シェル本体3a,3bを備えて構成されている。具体的には、図1,2に示すように、下シェル3(下シェル本体3a,3b)は、底板11aと、底板11aの外縁部に立設されてカートリッジ本体2の側面部分を構成する側壁11bとを備えている。また、下シェル3は、上シェル4に嵌合させた状態(上シェル4と一体化させた状態)において、両下シェル本体3a,3bにおける底板11a,11aの間にディスクアクセス用開口部(以下、「開口部」ともいう)12が形成されるように構成されている。この場合、開口部12は、記録データの記録再生時において、カートリッジケース1a内の光ディスク9に対するディスクアクセス(記録再生装置によるチャッキングや、光学ヘッドを介してのレーザービームの照射等)が可能となるようにその開口領域が規定され、一例として、下シェル3の一方の外縁部から中心部を挟んで対向する他方の外縁部に亘って形成されている。上シェル4は、本発明における取付対象体に相当し、図2に示すように、天板15aと、天板15aの外縁部に立設されて下シェル3の側壁11bと相俟ってカートリッジ本体2の側面部分を構成する側壁15bと、カートリッジ本体2内にディスク収容部を形成する隔壁とを備えている。また、上シェル4における天板15aの内面側には、上シェル4にチャッキングプレート押さえ8を取り付けるための位置決め用凸部16,16(図6参照)が形成されている。この場合、位置決め用凸部16,16は、その高さ(天板15aからの突出長)がチャッキングプレート押さえ8の厚みT(図4参照)よりも僅かに低い0.65mmで、その外径(直径)が2.0mmとなるように形成されている。
On the other hand, the
インナーロータ5は、図2に示すように、両下シェル本体3a,3bの間に形成される開口部12とほぼ同じ幅の開口部5aが形成された円板状の底板と、底板の外縁部に立設された側壁とで光ディスク9を載置可能な浅皿状に形成されて光ディスク9と共にカートリッジ本体2内に回動可能に収容されている。また、インナーロータ5の側壁には、記録再生装置におけるシャッタ開閉手段(図示せず)が噛合可能な噛合用歯部(図示せず)が形成されている。シャッタ部材6は、その一端部がインナーロータ5に軸支されると共に、その他端部側に下シェル3の凸部が挿通可能なスリット(図示せず)が形成されて、下シェル3とインナーロータ5との間に挟み込まれるようにしてカートリッジ本体2内に収容されている。このシャッタ部材6,6は、カートリッジ本体2に対してインナーロータ5が回動させられることによってインナーロータ5に対して回動させられて、開口部12を閉塞する閉塞位置と、開口部12を開口する開口位置との間をスライドさせられる。
As shown in FIG. 2, the
チャッキングプレート7は、図2に示すように、磁性金属板(一例として、厚み0.3mm程度のステンレス板)をプレス加工することによって全体として鍔付き帽子状に形成されている。具体的には、チャッキングプレート7は、円板状の主板と、主板の外縁部に折り曲げ形成された円筒状の外側壁と、チャッキングプレート7をチャッキングプレート押さえ8によって上シェル4に取り付けるための鍔部とが一体形成されている。
As shown in FIG. 2, the chucking
チャッキングプレート押さえ8は、図2に示すように、薄板状に形成されて、上シェル4の天板15aにおける中央部の内面側にチャッキングプレート7を取り付けると共に、そのチャッキングプレート7に対して、その回転を許容しつつ上シェル4(取付対象体)からの離脱を規制する。また、チャッキングプレート押さえ8は、図3,4に示すように、取り付け用鍔部21および離脱規制用鍔部22が樹脂材料によって一体成形されている。この場合、取り付け用鍔部21は、その厚みTが一例として0.7mmで、その内径L1がチャッキングプレート7の外径よりも若干大きいリング状に形成されている。また、取り付け用鍔部21には、チャッキングプレート押さえ8の上シェル4に対する取り付け位置を規制するための位置決め用孔24,24が、チャッキングプレート押さえ8の中心を挟んで対向する位置に形成されると共に、チャッキングプレート押さえ8を上シェル4に固着させるための溶着用リブ25,25・・(図3参照)が、上シェル4に取り付けられる側の一面に形成されている。この場合、一方の位置決め用孔24は丸孔状に形成され、他方の位置決め用孔24は長孔状に形成されている。また、離脱規制用鍔部22は、その内径L2がチャッキングプレート7の外径よりも小さい円形孔23が形成されてリング状に形成されている。
As shown in FIG. 2, the chucking
この場合、図5に示すように、位置決め用孔24は、チャッキングプレート押さえ8(取り付け用鍔部21)における一面(同図における下面)から他面(同図における上面)にかけて連通形成され、チャッキングプレート押さえ8の厚み方向における中心(同図に一点鎖線で示す部位)よりも厚み方向における位置決め用凸部16の挿入方向(同図に示す矢印Iの向き)における手前側(取付対象体としての上シェル4側の一面寄り:同図における下側)に、その内径が最も小さい最小径部31が形成されている。具体的には、このチャッキングプレート押さえ8では、一例として、位置決め用凸部16の挿入方向手前側の口縁部(同図における下側の口縁部)から最小径部31までの厚み方向に沿った長さL3が0.3mm(厚みTに対する3/7に相当する長さ)となるように形成されている。また、図6に示すように、最小径部31は、上シェル4に形成された位置決め用凸部16の外径(直径)とほぼ等しい内径(一例として、2.0mm)となるように形成されている。さらに、図5に示すように、位置決め用孔24には、位置決め用凸部16の挿入方向手前側における口縁部から最小径部31に向かうに従ってその内径が徐々に小さくなるように第1斜面32および第2斜面33が形成されている。この場合、第1斜面32は、チャッキングプレート押さえ8の厚み方向における中央部が位置決め用孔24の内側に向かって突出する向きで断面円弧状となるように形成されている。また、第2斜面33の傾斜角度θ1は、一例として、5°±1°に規定されている。さらに、位置決め用孔24には、最小径部31から位置決め用凸部16の挿入方向奥側における口縁部に向かうに従ってその内径が徐々に大きくなるように第3斜面34が形成されている。この第3斜面34の傾斜角度θ2は、一例として、45°±1°に規定されている。
In this case, as shown in FIG. 5, the
この場合、取り付け用鍔部21の厚みTが0.7mmの場合、上記の長さL3が0.1mm未満(厚みTに対する1/7未満の長さ)では、第1斜面32および第2斜面33(案内用の斜面)の厚み方向に沿った長さが短くなりすぎて、両斜面32,33によって位置決め用凸部16の中心と位置決め用孔24の中心とを一致させるようにチャッキングプレート押さえ8を案内するのが困難となるおそれがある。したがって、上記の長さL3が0.1mm以上(厚みTに対する1/7以上の長さ)となるように最小径部31を形成するのが好ましい。一方、取り付け用鍔部21の厚みTが0.7mmの場合、上記の長さL3が0.35mm以上(厚みTの1/2以上の長さ)となっている状態では、チャッキングプレート押さえ8の取り付けに際して、従来のチャッキングプレート押さえ8xと同様にして浮きが生じるおそれがある。したがって、上記の長さL3が0.35mm未満(厚みTの1/2未満の長さ)となるように最小径部31を形成するのが好ましい。
In this case, when the thickness T of the mounting
また、第2斜面33の傾斜角度θ1が3°未満のときには、射出成形時における金型からの剥離が困難となるおそれがある。したがって、上記の傾斜角度θ1が3°以上となるように第2斜面33を形成するのが好ましい。一方、第2斜面33の傾斜角度θ1が10°を超えているときには、位置決め用孔24の内側に向かって突出している最小径部31の近傍が鋭利過ぎる状態で突出して破損し易くなる。したがって、上記の傾斜角度θ1が10°以下となるように第2斜面33を形成するのが好ましい。また、第3斜面34の傾斜角度θ2が10°未満のときには、射出成形時における金型からの剥離が困難となるおそれがある。したがって、上記の傾斜角度θ1が10°以上となるように第3斜面34を形成するのが好ましい。一方、第3斜面34の傾斜角度θ2が60°を超えているときには、位置決め用孔24の内側に向かって突出している最小径部31の近傍が鋭利過ぎる状態で突出して破損し易くなる。したがって、上記の傾斜角度θ1が60°以下となるように第3斜面34を形成するのが好ましい。
Further, when the inclination angle θ1 of the second
このディスクカートリッジ1の製造に際しては、下シェル3(下シェル本体3a,3b)、上シェル4、インナーロータ5、シャッタ部材6,6およびチャッキングプレート押さえ8等を射出成形する。この場合、チャッキングプレート押さえ8の成形に際しては、第1斜面32から第3斜面34までの各斜面32〜34を有する位置決め用孔24を形成可能に構成された金型にチャッキングプレート押さえ8の厚み方向と平行な面(チャッキングプレート押さえ8の板面と直交する面)が存在しないため、キャビティ内に成形される成形品(チャッキングプレート押さえ8)が金型に引っ掛かることなくスムーズに剥離する。一方、ディスクカートリッジ1(カートリッジケース1a)の組み立てに際しては、まず、上シェル4にチャッキングプレート7を取り付ける。具体的には、上シェル4における天板15aの内面側中央部にチャッキングプレート7を載置する。次いで、天板15aに形成された位置決め用凸部16,16がチャッキングプレート押さえ8の位置決め用孔24,24に挿入され、かつ、天板15a上のチャッキングプレート7における外縁部が離脱規制用鍔部22によって覆われるように、チャッキングプレート押さえ8を天板15aの内面側中央部に載置する。
In manufacturing the
この際に、このディスクカートリッジ1では、位置決め用孔24に対する位置決め用凸部16の挿入方向手前側の口縁部から最小径部31に向かうに従って位置決め用孔24の内径が徐々に小さくなるように第1斜面32および第2斜面33が形成されている。したがって、位置決め用凸部16の先端部16aが第1斜面32および第2斜面33に当接することよってチャッキングプレート押さえ8および位置決め用凸部16の双方の中心が一致するようにして上シェル4に対してチャッキングプレート押さえ8が案内される。また、チャッキングプレート押さえ8に形成された位置決め用孔24の最小径部31がチャッキングプレート押さえ8の厚み方向における中心よりも挿入方向手前側に位置するように位置決め用孔24が形成されて、挿入方向手前側の口縁部から最小径部31までの厚み方向に沿った長さL3が0.3mmと短く形成されている。したがって、図6に示すように、位置決め用凸部16の先端部16aが第1斜面32および第2斜面33に引っ掛かる事態を招くことなく、最小径部31が位置決め用凸部16の周面16bに当接するまで位置決め用凸部16を位置決め用孔24にスムーズに挿入することが可能となっている。
At this time, in the
次いで、超音波溶着機における円筒状の超音波ホーン(図示せず)の端面をチャッキングプレート押さえ8の取り付け用鍔部21に当接させた状態で超音波を印加する。この際に、位置決め用凸部16の高さがチャッキングプレート押さえ8(取り付け用鍔部21)の厚みTよりも低くなるように形成されているため、超音波ホーンの端面を取り付け用鍔部21の表面に確実に接触させることができる。したがって、印加された超音波によって取り付け用鍔部21と天板15aとの接触部位(溶着用リブ25,25・・)が溶融してチャッキングプレート押さえ8が上シェル4に取り付けられる。この際に、位置決め用凸部16の先端部16aが第1斜面32および第2斜面33に引っ掛かることなく十分に奥深くまで位置決め用孔24に挿入されてチャッキングプレート押さえ8に浮きが生じる事態が回避されている。したがって、取り付け用鍔部21の全域において溶着用リブ25,25・・が溶融して、チャッキングプレート押さえ8が上シェル4に確実に固着される。続いて、光ディスク9、インナーロータ5およびシャッタ部材6,6等を上シェル4上の所定位置に載置した後に、下シェル3(下シェル本体3a,3b)を上シェル4に重ね合わせてねじ止めする。これにより、図1,2に示すように、ディスクカートリッジ1(カートリッジケース1a)の組み立てが完了する。
Next, an ultrasonic wave is applied in a state where the end face of a cylindrical ultrasonic horn (not shown) in the ultrasonic welding machine is in contact with the mounting
このように、このチャッキングプレート押さえ8によれば、その厚み方向における中心よりも厚み方向における一面側(取り付け対象体である上シェル4側の一面寄り:厚み方向における位置決め用凸部16の挿入方向手前側)にその内径が最も小さい最小径部31を形成すると共に一面側の口縁部から最小径部31に向かうに従ってその内径が徐々に小さくなるように第1斜面32および第2斜面33を形成して位置決め用孔24を形成したことにより、従来のチャッキングプレート押さえ8xと比較して、挿入方向手前側の口縁部から最小径部31までの厚み方向に沿った長さL3を十分に短くすることができるため、上シェル4に対するチャッキングプレート押さえ8の取り付け時に位置決め用凸部16の先端部16aが位置決め用孔24の内壁面(第1斜面32および第2斜面33)に引っ掛かる事態を招くことなく、位置決め用凸部16を十分に奥深くまで位置決め用孔24にスムーズに挿入することができる。このため、チャッキングプレート押さえ8に浮きを生じた状態で固着(超音波溶着)することなく、上シェル4に対して正しく位置決めした状態でチャッキングプレート押さえ8を確実かつ容易に取り付けることができる。したがって、このカートリッジケース1aおよびディスクカートリッジ1によれば、チャッキングプレート押さえ8の浮きに起因する光ディスク9およびチャッキングプレート押さえ8の傷付きを回避することができると共に、上シェル4からのチャッキングプレート押さえ8の外れに起因する各種トラブルを防止することができる。
As described above, according to the
また、このチャッキングプレート押さえ8によれば、最小径部31から他面側(上記の一面側の裏面側)の口縁部に向かうに従って、つまり、最小径部31から位置決め用凸部16の挿入方向奥側の口縁部に向かうに従ってその内径が徐々に大きくなるように第3斜面34を形成して位置決め用孔24を形成したことにより、射出成形時に位置決め用孔24における一面側(位置決め用凸部16の挿入方向手前側)の内壁面、および位置決め用孔24における他面側(位置決め用凸部16の挿入方向奥側)の内壁面の双方において成形品(チャッキングプレート押さえ8)が金型に引っ掛かる事態を招くことなく、金型からスムーズに剥離することができる。
Further, according to the
なお、本発明は、上記した構成に限定されない。例えば、上記のチャッキングプレート押さえ8では、最小径部31から位置決め用凸部16の挿入方向奥側の口縁部に向かってその内径が徐々に大きくなるように位置決め用孔24を形成しているが、本発明はこれに限定されず、図7に示すチャッキングプレート押さえ8Aのように、最小径部31から位置決め用凸部16の挿入方向奥側の口縁部までの間においてその内径が一定またはほぼ一定に形成した位置決め用孔44を取り付け用鍔部21に形成することもできる。なお、前述したチャッキングプレート押さえ8と同様の構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。この構成においても、上記のチャッキングプレート押さえ8と同様にして上シェル4への取り付けに際してチャッキングプレート押さえ8Aに浮きが生じる事態を回避することができる。また、前述したチャッキングプレート押さえ8では、位置決め用孔24の内側に向かって突出する向きで断面円弧状となるように第1斜面32が形成されているが、チャッキングプレート押さえ8Aにおける位置決め用孔44の第1斜面32aのように、その断面が直線状となるように形成することもできる。
The present invention is not limited to the configuration described above. For example, in the
さらに、本発明におけるディスク状記録媒体としては、上記した書き換え型の光ディスク9に限定されず、再生専用タイプの光ディスクや追記型の光ディスクなどの各種の光ディスク、および光磁気ディスクや磁気ディスクも含まれる。また、前述したディスクカートリッジ1では、別個独立した下シェル本体3a,3bを有する下シェル3を備えてカートリッジ本体2が構成されているが、図示しない連結部を介して下シェル本体3a,3bを一体的に連結した下シェルを採用してカートリッジケースを構成することもできる。さらに、ディスクアクセス用開口部の開口形状は、上記の例のようにカートリッジケースの前後方向に長い長方形形状に限定されるものではなく、カートリッジケースの左右方向に長い長方形形状や、方形形状のカートリッジケースにおける対角線方向に長い長方形形状であってもよい。また、ディスクカートリッジとしては、2つの光学ヘッドを同時に用いた記録再生が可能なタイプに限定されず、単一の光学ヘッドを用いた記録再生が可能なディスクアクセス用開口部が形成された下シェル(図示せす)を有するカートリッジ本体を備えて構成されたカートリッジケース内にディスク状記録媒体が収容されたディスクカートリッジが含まれる。
Further, the disk-shaped recording medium in the present invention is not limited to the above-described rewritable
1 ディスクカートリッジ
1a カートリッジケース
2 カートリッジ本体
4 上シェル
7 チャッキングプレート
8,8A チャッキングプレート押さえ
9 光ディスク
15a 天板
16 位置決め用凸部
16a 先端部
16b 周面
21 取り付け用鍔部
22 離脱規制用鍔部
23 円形孔
24,44 位置決め用孔
25 溶着用リブ
31 最小径部
32,32a 第1斜面
33 第2斜面
34 第3斜面
I 矢印
L3 長さ
T 厚み
θ1,θ2 傾斜角度
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記取付対象体に対する当該チャッキングプレート押さえの取り付け位置を規制する位置決め用孔が当該チャッキングプレート押さえにおける当該取付対象体側の一面から他面にかけて連通形成され、
当該位置決め用孔は、当該チャッキングプレート押さえの厚み方向における中心よりも当該厚み方向における前記一面側にその内径が最も小さい最小径部が形成されると共に当該一面側の口縁部から当該最小径部に向かうに従ってその内径が徐々に小さくなるように形成されているチャッキングプレート押さえ。 A chucking plate presser that restricts detachment of the chucking plate from the mounting target body while allowing rotation of the chucking plate,
A positioning hole for restricting the mounting position of the chucking plate presser with respect to the mounting target body is formed in communication from one surface to the other surface of the mounting target body side in the chucking plate presser,
The positioning hole is formed with a minimum diameter portion having the smallest inner diameter on the one surface side in the thickness direction from the center in the thickness direction of the chucking plate presser and the minimum diameter from the edge portion on the one surface side. A chucking plate presser that is formed so that its inner diameter gradually decreases toward the part.
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2005
- 2005-08-09 JP JP2005230440A patent/JP2007048357A/en active Pending
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