JP2007047639A - 現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
比較的広いドクターギャップでも現像剤(13)の搬送量を少なく規制できる極上穂切現像を、印刷速度が速い印刷装置で多用される噴水型現像装置に使用した場合でも、現像剤搬送の安定化を図り、現像剤(13)が飛散することで生じる画像不良を防止する。
【解決手段】
規制部材(4)に対向した逆回転現像ロール(1)と順回転現像ロール(2)の磁極の極性を異極性とし、かつ、逆回転現像ロール(1)と順回転ロール(2)のどちらか一方の現像ロールのみ、規制部材(4)に対向した磁極と像担持体(101)に対向した磁極との間に少なくともひとつの搬送磁極を設置した現像装置による。
【選択図】 図2

Description

本発明は、二成分現像剤を使用する現像装置に関するものである。
電子写真方式のプリンタ、複写機等の印刷装置では、一方向に回転する感光体と呼ばれる像担持体上に形成された静電潜像に、現像装置からトナーと呼ばれる像可視化剤を供給して前記静電潜像を可視像化し、トナー像を記録紙上に印刷する。
電子写真方式に適用される現像装置としては、トナーとキャリアと呼ばれる磁性粉体とからなる二成分現像剤を用いた現像装置が多用されている。二成分現像剤は、現像剤収容部で攪拌することにより、現像剤中のトナーとキャリアが摩擦しあい、それぞれを所定量に帯電し使用される。
所定の帯電量に帯電された現像剤は、現像剤収容部から現像スリーブと現像スリーブの内部に固設された複数の磁極から成る現像ロ−ルに導かれる。現像ロールの表面に供給された現像剤は磁気ブラシ状態で保持されると共に、現像ロールの回転によって搬送され、現像ロールの外周に近接配置されたドクターブレードと呼ばれる規制部材を通過した後、像担持体と対抗する現像領域に搬送される。
このような二成分現像剤を用いる現像装置においては、様々な構成が提案されているが、特にプロセス速度が300mm/sec以上の高速プロセスにおいては、上記静電潜像の現像能力が不足するため、現像能力を増加させる方法として、ハイブリッド方式の現像装置が用いられる。ハイブリッド方式の現像装置は、回転方向が異なる複数の現像ロールを像担持体に対向させて設けた構成をしている。
なお、以下、ハイブリッド方式の現像装置を説明するにあたり、便宜上、「順回転現像ロール」および「逆回転現像ロール」という表現を用いる。ここで、「順回転現像ロール」とは像担持体が時計方向に回転するとした場合に反時計方向に回転する現像ロールを意味する。即ち、現像領域で見た場合に像担持体と現像ロールの移動方向が同方向となる。これに対し、「逆回転現像ロール」とは、像担持体が時計方向に回転するとした場合に同じ時計方向に回転する現像ロールを意味する。即ち、現像領域で見た場合に像担持体と現像ロールの移動方向が逆方向となる。
逆回転現像ロールと順回転現像ロールとを組み合わせた構成の中で、像担持体の回転方向の上流側に逆回転現像ロール、下流側に順回転現像ロールが隣接して設置され、且つ、逆回転現像ロールと順回転現像ロールの間に両刃の規制部材を配置した構成の現像装置は、特に噴水型現像装置と呼ばれる。この噴水型現像装置は上記した様に、現像能力が高く、且つ、現像ロールの回転方向に起因して生じる画像の後端欠け、先端欠け等が発生しにくく、また、規制部材が両刃のもの一つで良いため、現像装置をコンパクトにできる利点もある。
規制部材は、現像ロールの表面上に保持された現像剤の磁気ブラシを穂切りし、現像領域に搬送される現像剤を適正量に維持する目的で設置されている。規制部材にて所定量に規制された現像剤は、現像ロールの回転によって搬送され、像担持体に対抗する位置(現像領域)に運ばれ、現像領域において現像ロール上の現像剤を像担持体に接触させながら静電潜像を現像する。この時、現像ロールには、像担持体の静電潜像を構成する非画像部と画像形成部のうち、画像形成部にトナーのみを導入供給するバイアス電圧が印加されており、像担持体の画像形成部にトナー像を形成する。
従来、上記噴水型現像装置における規制部材は、現像ロールの磁極間位置に設定されるのが一般的であった。この理由は、現像ロール上での現像剤搬送性を高めるためと、磁力が小さい位置で穂切りすることにより、現像剤へのストレスが低減できると考えられていたためである。
一方、規制部材を現像ロールの磁極に対向させるように配置した場合には、磁気ブラシは現像ロールの法線方向に起立した疎な状態で穂切りされるため、規制部材と現像ロール間のギャップ(以降、ドクターギャップと記す)を比較的広く設定しても、現像剤の搬送量を低減できる特徴がある。以降、規制部材を磁極に対向させるように配置した現像方法を極上穂切現像と記す。極上穂切現像は、ドクターギャップを広く設定することで、ギャップ調整誤差による現像剤搬送量への影響を少なくでき、より安定に薄層均一現像が実現できる方法として提案された(例えば、特許文献1、2参照)。
特開昭53−77530号公報
特開昭63−24268号公報
近年の高画質化のニーズに伴い、より高精細画像が得られやすい薄層均一現像が望まれ、現像剤の搬送量の低減と均一化が要求されるようになった。
現像ロール上に形成される磁気ブラシは、磁力線に沿って形成されるため、磁極対向部では現像ロールの法線方向に起立した疎な状態、一方、磁極間では現像ロールの外周面に沿って寝ている密な状態にある。磁極間で磁気ブラシの穂切りを行った場合は、高密度状態の現像剤を規制するためドクターギャップの変動による現像剤の搬送量への影響が大きく、ドクターギャップの調整精度には高精度が求められていた。
比較的広いドクターギャップでも現像剤の搬送量を少なく規制できる極上穂切現像を、印刷速度が速い印刷装置で多用される噴水型現像装置に使用した場合は、現像剤の搬送が不安定で、現像剤の飛散による画像不良が問題であった。
本発明は、回転可能に支持された像担持体に現像剤を供給搬送する複数個の現像ロールを有し、該現像ロールのうち少なくとも隣接した一対は、前記像担持体の回転方向と逆方向および同方向に回転し、前記一対の現像ロール間に現像剤の搬送量を規制する規制部材を備え、該規制部材が前記一対の現像ロールの磁極にそれぞれ対向した二成分現像剤方式の現像装置において、前記一対の現像ロールの磁極を異極性とし、かつ、前記一対の現像ロールのどちらか一方にのみ、該現像ロールの前記規制部材に対向した磁極と前記像担持体に対向した磁極との間に少なくともひとつの搬送磁極を設置したことを特徴とする。
また、前記搬送磁極の磁力が0.02〜0.08Tであることを特徴とする。
また、前記現像ロールの内部に固設された磁石の中心と該現像ロールの前記規制部材に対向した磁極の最大磁力の50%の磁力位置の中心とを通る仮想線分と、前記磁石の中心と前記現像ロールの前記像担持体に対向した磁極の最大磁力の50%の磁力位置の中心とを通る仮想線分とがなす角をθとし、1/2θとなる位置を0°としたとき、前記搬送磁極の最大磁力の50%の磁力位置の中心が、−10°〜+10°の位置にあることを特徴とする。
本発明によれば、規制部材に対向した一対の現像ロールの磁極の極性を異極に設定し、かつ、片方の現像ロールのみ規制部材に対向した磁極と像担持体に対向した磁極との間に搬送磁極を設置することで、規制部材通過後の現像剤の飛散を抑制できる。そのため印刷速度が速い印刷装置でも、現像剤搬送が安定し現像剤が飛散することで生じる画像不良を防止することができる。
以下に、図を使用して本発明の実施形態を説明する。
[実施例1]
図1は本発明の実施例の一形態である噴水型現像装置の概略図であり、図2は実施例1で用いた噴水型現像装置の規制部材による現像剤規制部の拡大図である。
図1は、1本の逆回転現像ロール1と2本の順回転現像ロール2、3が、像担持体である感光体101に対向して設置された現像装置102に関するものである。図中の矢印Aで示した感光体101の回転に対して、逆回転現像ロール1は矢印Eで示した方向、順回転現像ロール2、3は矢印Fで示した方向にそれぞれ回転する。
本実施形態では、像担持体としてベルト状の感光体101を用いているが、これは例えば、ドラム状の感光体のような構成であっても良い。
また、現像装置102においては、逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2の間に規制部材であるドクターブレード4が配置されている。
像可視化剤である現像剤13は、プラス帯電性の磁性キャリアと、感光体101上に可視像を形成するマイナス帯電性の非磁性のトナー14とで構成され、全重量の2〜10%の重量比でトナ−が混合されている。
図示しない印刷動作によって、現像剤13中のトナー14のみが消費されるため、現像装置102内にある現像剤13中のトナー重量比が低減する。このため、本実施形態の現像装置102ではトナー貯留供給装置5から現像装置102の内部にトナー14を供給し、さらに、供給されたトナー14を現像剤13と混合攪拌する混合攪拌部材6、7を設置している。混合攪拌部材6、7は螺旋状のスクリュー形態となっており、図中矢印CおよびDの方向にそれぞれ回転することによって現像剤13を攪拌混合する。また、現像剤13中のトナー14は混合攪拌部材6、7で搬送攪拌されることによって、現像剤13中のキャリアと摩擦帯電し、所定の値に帯電する。本実施形態では、トナー14の帯電量は−10〜−30μC/gである。
このように、所定の帯電量に帯電したトナー14を含有した現像剤13は、さらに内部に磁極を備えた搬送ロール8が矢印Bの方向に回転することによって、搬送ロール8上を搬送され、順回転現像ロール2の近傍に導かれる。この時、逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2は図2に示すように内部にN極とS極を交互に着磁した磁石20、21が固定して設置されており、外周部には回転可能なスリーブ22、23を具備している。このため順回転現像ロール2の近傍にある現像剤13は磁石21の磁力によってスリーブ23の回転に伴って、ドクターブレード4まで搬送される。
その後、現像剤13はドクターブレード4の先端部で分流し、一部は順回転現像ロール2に、その他は隣接した逆回転現像ロール1へと搬送された後、逆回転現像ロール1とドクターブレード4とで形成されるドクターギャップG1または順回転現像ロール2とドクターブレード4とで形成されるドクターギャップG2を通過するが、このとき現像剤13はドクターブレード4で所定量に規制され、それぞれの現像ロール(1または2)の現像領域に導かれる。
ここで、ドクターブレード4は両端が刃状の非磁性材料(SUS材)からなり、図2に示すように、逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2上にある現像剤13の通過量を所定値に規制するように設定されている。
現像領域へ導かれた現像剤13は感光体101の表面を摺擦し、図示しない帯電、露光工程により感光体101の表面上に形成された静電潜像に対応したトナー像を形成する。
その後、感光体101上の可視トナー画像は図示しない転写工程により用紙に印刷された後、図示しない定着工程により用紙上に固着される。
以上のような一連の印刷動作において、現像装置102が所定の現像性能を得るためには、ドクターブレード4における現像剤13の搬送量の規制が安定して行われ、なおかつドクターブレード4通過後の現像剤13が安定して現像領域に搬送されることが重要であり、この方法を図2を用いて説明する。
本発明で、ドクターブレード4は、逆回転現像ロール1の磁極N1(磁力:約0.05T)に対向すると共に、順回転現像ロール2の磁極S2(磁力:約0.05T)にも対向するように設置されている。さらに、順回転現像ロール2には磁極S2と感光体101に対向する磁極S3の間に搬送磁極N2(磁力:約0.08T)を設けている。
以上のように、ドクターブレード4による現像剤規制位置を逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2の磁極位置に設置し、且つ対向する現像ロールの磁極を異なる極性(逆回転現像ロール1の磁極N1および順回転現像ロール2の磁極S2)とし、順回転現像ロール2には磁極S2と磁極S3の間の中心近傍位置(0°)に搬送磁極N2を設けた現像装置102を、高速印刷装置(プロセス速度:890mm/sec)に搭載し印刷実験を行い、検討した結果を次に述べる。なお、搬送磁極N2の位置については図3を用いて後述する。
印刷実験時の各設定条件は以下の通りである。
<設定条件1>
・逆回転現像ロール1、順回転現像ロール2、3:外形φ50mm、周速1150mm/sec
・ドクターギャップG1、G2:いずれも0.55mm
・現像剤13:キャリア平均粒径85μm
トナー平均粒径9μm
トナー混合比3.5wt%
・印刷パターン:30%ハーフトーン
上記設定条件1にて、印刷実験を行ったところ、ドクターブレード4通過後の現像剤13(特に、キャリア)が飛散して感光体101に付着し白抜けが生じるような画像不良は発生せず良好な画像を得ることができた。
また、新品の現像剤13と約1200kft印刷した現像剤13とで、逆回転現像ロール1の現像領域における現像剤13の搬送量を測定した結果、新品の現像剤13では約68mg/cmであり、一方約1200kft印刷した現像剤13では約66mg/cmであった。なお、流動性低下の許容範囲は、初期の搬送量の約10%減以内であるため、約1200kft印刷して流動性が低下した現像剤13においても、新品の現像剤13と同等の搬送性を維持することができた。
ドクターブレード4に対向する磁極が異極の場合は、順回転現像ロール2の磁極S2と逆回転現像ロール1の磁極N1の間で磁力の受渡しがあり、現像剤13の流動性の違いによる現像剤13の搬送量が変化しにくくなる。
本実施例では順回転現像ロール2のドクターブレード4に対向する磁極S2と感光体101に対向する磁極S3の間に搬送磁極N2を設けたが、逆回転現像ロール1のドクターブレード4に対向する磁極N1と感光体101に対向する磁極S2との間に搬送磁極を設けても構わない。
さらに、ドクターブレード4には非磁性材料(SUS材)を使用したが、ドクターブレード4の全体または、現像剤13を穂切りする箇所に部分的に磁性材料を使用しても構わない。
また、順回転現像ロール2に設けた搬送磁極N2の磁力を0.05Tおよび0.03Tと小さくしても、ドクターブレード4通過後の現像剤13(特に、キャリア)は感光体101への飛散が無く良好な画像を得ることができた。
しかし、順回転現像ロール2に設けた搬送磁極N2の磁力を0.02Tにした場合には、ドクターブレード4通過後の現像剤13(特に、キャリア)が飛散して感光体101に付着し、白抜けが生じる画像不良が発生した。
そのため、順回転現像ロール2に設けた搬送磁極N2の磁力は0.02Tより大きいことが望ましい。0.03T以上であるとキャリア飛散抑制効果がさらに優れる。順回転現像ロール2に設けた搬送磁極N2の磁力が強すぎる場合は、順回転現像ロール2のS3と搬送磁極N2との磁力が強まり、順回転現像ロール2上の現像剤13が順回転現像ロール2のN3まで搬送されにくくなるので、順回転現像ロール2に設けた搬送磁極N2の磁力は0.08Tを超えないことが望ましい。
また、図3に示すように、磁石21の中心mと、順回転現像ロール2の磁極S2の最大磁力を100%としたときに、磁力が50%となる磁力位置p1とp2を結ぶ仮想線分の中心r(最大磁力の50%磁力位置の中心)を通る仮想線分をh、中心mと、順回転現像ロール2の磁極S3の最大磁力を100%としたときに、磁力が50%となる磁力位置p3とp4を結ぶ仮想線分の中心s(最大磁力の50%磁力位置の中心)を通る仮想線分をiとし、仮想線分hとiがなす角をθとする。ここで、1/2θとなる位置を0°として、順回転現像ロール2の磁極S2側をマイナス(−)、順回転現像ロール2の磁極S3側をプラス(+)とした場合、順回転現像ロール2に設ける搬送磁極N2の最大磁力の50%磁力位置の中心tを、−10°〜+10°となる位置に配置した場合においても、ドクターブレード4通過後の現像剤13(特に、キャリア)は感光体101への飛散が無く良好な画像を得ることができた。
現像剤13(特に、キャリア)の飛散を抑制する効果がより大きいのは、順回転現像ロール2に設けた搬送磁極N2の最大磁力の50%磁力位置の中心が、0°〜−10°にある場合であった。
10°以上では、現像剤13(特に、キャリア)の飛散を抑制する効果が小さくなり、−10°以下では、順回転現像ロール2のN2極とS2極との引付け力が強くなるため、S2極での現像剤13が穂立ちしている範囲が狭くなり、ドクターブレード4による現像剤の規制量が不安定になる。順回転現像ロール2のS2極での現像剤13が穂立ちしている範囲が狭いと、順回転現像ロール2の取り付け角度や着磁誤差により、ドクターブレード4による現像剤の規制量が変化しやすくなる。そのため、−10°〜+10°が好ましい。
[比較例1]
比較例を図4に示す。ドクターブレード4による現像剤規制位置を逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2の磁極位置に設置し、且つ対向する逆回転現像ロール1および順回転現像ロール2の磁極を同じ極性(逆回転現像ロール1の磁極S1および順回転現像ロール2の磁極S2)とし、逆回転現像ロール1の磁極S1と磁極N2の間、および順回転現像ロール2の磁極S2と磁極N2の間のどちらにも磁極を設けていない現像装置102で、上記と同様に印刷実験を行った。
逆回転現像ロール1の現像領域における搬送量は新品の現像剤では約74mg/cmであり、一方約1200kft印刷した現像剤13では約66mg/cmであり、流動性が低下した。約1200kft印刷し流動性が低下した現像剤13では、新品の現像剤13と同等の搬送量を維持することができなかった。これは、ドクターブレード4に対向する磁極が同極の場合(逆回転現像ロール1の磁極S1および順回転現像ロール2の磁極S2)は、逆回転現像ロール1の磁極S1と順回転現像ロール2の磁極S2の間で磁力が干渉または反発するため、現像剤13の流動性の違いによる現像剤13の搬送量が変化しやすくなるためと考えられる。
経時的に現像剤の搬送量が減少すると、感光体101へのトナー14の供給量も低下し、初期と同等の画質が得にくくなる。そのためトナー14の供給量を適正化するために、現像剤13におけるトナー重量比を高くしたり、逆回転現像ロール1や順回転現像ロール2に印加するバイアス電圧を高くする必要がでてくる。
しかし、トナー重量比を高くするとトナー飛散が起き易くなり、また逆回転現像ロール1や順回転現像ロール2に印加するバイアス電圧を高くすると感光体101の表面電位も高くしなければならないため、帯電器の帯電性能不足が生じるので、現像剤の搬送量の経時的減少はないことが望ましい。
極上穂切現像で規制部材に対向する一対の現像ロールにおける磁極を同極性とした場合は、対向する磁極が反発極でるため、規制部材部での磁場は不安定となる。その結果、規制部材間の磁力線は不安定と成り、ドクターギャップ部の現像剤13は、劣化や湿度の影響を受けて現像剤特性(特に、現像剤の流動性)が容易に変化する。このため現像剤13の規制量が変動し、画像濃度の変化が生じ易くなるという問題がある。
[比較例2]
他の比較例を図5に示す。ドクターブレード4による現像剤規制位置を逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2の磁極位置に設置し、且つ対向する逆回転現像ロール1および順回転現像ロール2の磁極を異なる極性(逆回転現像ロール1の磁極N1および順回転現像ロール2の磁極S2)とし、逆回転現像ロール1の磁極N1と感光体101に対向する磁極S2の間、および順回転現像ロール2の磁極S2と感光体101に対向する磁極N2の間のどちらにも磁極を設けていない現像装置102で、上記と同様に印刷実験を行ったところ、現像剤13がドクターブレード4を通過した後、現像剤13(特に、キャリア)が飛散して感光体101に付着し、白抜けが生じる画像不良が発生した。
[比較例3]
他の比較例を図6に示す。ドクターブレード4による現像剤規制位置を逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2の磁極位置に設置し、且つ対向する逆回転現像ロール1および順回転現像ロール2の磁極を異なる極性(逆回転現像ロール1の磁極N1および順回転現像ロール2の磁極S2)とし、逆回転現像ロール1の磁極N1と感光体101に対向する磁極N2の間に磁極S2を設け、順回転現像ロール2の磁極S2と感光体101に対向する磁極S3の間に磁極N2を設けた現像装置102で、上記と同様に印刷実験を行ったところ、現像領域に達する前に逆回現像ロール1の磁極S2と順回現像ロール2の磁極N2とで磁力の受渡しがあり、図6に示すような現像剤13のブリッジが発生し搬送が上手く行われなかった。
実施例1では、逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2の並びが横並びであったが、次に、縦並びの現像装置102においての実施例を図7に示す。
[実施例2]
縦並びの現像装置102を高速印刷装置(プロセス速度:1200mm/sec)に搭載し印刷実験を行った実施例について述べる。現像装置102はドクターブレード4による現像剤規制位置を逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2の磁極位置に設置し、且つ磁極を異なる極性(逆回転現像ロール1の磁極N1および順回転現像ロール2の磁極S2)とし、順回転現像ロール2のみ磁極S2と感光体101に対向する磁極S3の間に搬送磁極N3を設けている。
なお、搬送磁極N3については実施例1の搬送磁極N2の位置と同様とした。
印刷実験時の各設定条件は以下の通りである。
<設定条件2>
・逆回転現像ロール1、順回転現像ロール2、3:外径φ55mm、周速1500mm/sec
・ドクターギャップG1、G2:いずれも0.55mm
・現像剤13:キャリア平均粒径85μm
トナー平均粒径9μm
トナー混合比3.5wt%
・印刷パターン:30%ハーフトーン
上記設定条件2にて、印刷実験を行ったところ、ドクターブレード4通過後の現像剤13(特に、キャリア)は感光体101への飛散が無く良好な画像を得ることができた。
また、新品の現像剤13と約1200kft印刷した現像剤13とで、逆回転現像ロール1の現像領域での搬送量を測定した結果、新品の現像剤13では約70mg/cmであり、一方約1200kft印刷した現像剤13では約67mg/cmであり、約1200kft印刷して流動性が若干低下した現像剤13においても、新品の現像剤13と同等の搬送量を維持することができた。
以上より、本発明は逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2が縦並びの現像装置においても現像剤13の搬送が安定化し、ドクターブレード4通過後の現像剤13(特に、キャリア)は感光体101への飛散が無く良好な画像を得ることができた。
本実施例では順回転現像ロール2のドクターブレード4に対向する磁極S2と感光体に対向する磁極S3の間に搬送磁極N3を設けたが、逆回転現像ロール1のドクターブレード4に対向する磁極N1と感光体101に対向する磁極S2との間に搬送磁極を設けても構わない。現像剤13の重力の影響を考慮すると、上段の現像ロール、本実施例においては逆回転現像ロール1のドクターブレード4に対向する磁極N1と感光体101に対向する磁極S2との間に搬送磁極を設ける方が現像剤13の搬送上好ましい。
本発明の目的は、比較的広いドクターギャップ4でも現像剤13の搬送量を少なく規制できる極上穂切現像を、印刷速度が速い印刷装置で多用される噴水型現像装置に使用した場合でも、現像剤搬送の安定化を図り、現像剤13が飛散することで生じる画像不良を防止することである。
ドクターブレード4が隣接する逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2のそれぞれの磁極に対向すると共に、ドクターブレード4に対向した磁極の極性を異極(逆回転現像ロール1の磁極N1および順回転現像ロール2の磁極S2)に設定することで、ドクターブレード4に対向する逆回転現像ロール1と順回転現像ロール2の磁極間で磁力受渡しが行われるため、ドクターギャップG1およびG2部での磁力が安定して、ドクターブレード4での現像剤13の安定搬送が実現できた。
さらに、片方の現像ロール(順回転現像ロール2)のみドクターブレード4に対向した磁極S2と感光体101に対向した磁極S3との間に搬送磁極N3を設置することで、順回転現像ロール2ではドクターブレード4通過後の現像剤13は搬送磁極N3の磁力により引付けられ順回転現像ロール2上を搬送し、一方の逆回転現像ロール1では、ドクターブレード4通過後の現像剤13は、順回転現像ロール2に設置した搬送磁極N3とドクターブレード4に対向した逆回転現像ロール1の磁極N1との磁力により反発力を受け逆回転現像ロール1上を搬送されるため、ドクターブレード4通過後の現像剤13の飛散を抑制できる。
そのため印刷速度が300mm/sec以上の高速印刷装置でも、現像剤搬送が安定化し現像剤13が飛散することで生じる画像不良を防止することができる。
本発明は、二成分現像剤を使用する現像装置および、該現像装置を用いて構成される電子写真方式のプリンタ、複写機、ファクシミリなどの印刷装置に特に有効である。
本発明の実施例による現像装置を用いた概略の印刷装置を示す図。 本発明の実施例による現像装置の拡大図。 本発明の実施例による現像ロールの着磁パターンを示す図。 比較例として用いた現像装置の拡大図。 比較例として用いた現像装置の拡大図。 比較例として用いた現像装置の拡大図。 本発明の他の実施例による現像装置の拡大図。
符号の説明
1 :逆回転現像ロール
2、3:順回転現像ロール
4 :ドクターブレード
6、7:混合攪拌部材
8 :搬送ロール
13 :現像剤
14 :トナー
101:感光体
102:現像装置

Claims (3)

  1. 回転可能に支持された像担持体に現像剤を供給搬送する複数個の現像ロールを有し、該現像ロールのうち少なくとも隣接した一対は、前記像担持体の回転方向と逆方向および同方向に回転し、前記一対の現像ロール間に現像剤の搬送量を規制する規制部材を備え、該規制部材が前記一対の現像ロールの磁極にそれぞれ対向した二成分現像剤方式の現像装置において、前記一対の現像ロールの磁極を異極性とし、かつ、前記一対の現像ロールのどちらか一方にのみ、該現像ロールの前記規制部材に対向した磁極と前記像担持体に対向した磁極との間に少なくともひとつの搬送磁極を設置したことを特徴とする現像装置。
  2. 前記搬送磁極の磁力が0.02〜0.08Tであることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像ロールの内部に固設された磁石の中心と該現像ロールの前記規制部材に対向した磁極の最大磁力の50%の磁力位置の中心とを通る仮想線分と、前記磁石の中心と前記現像ロールの前記像担持体に対向した磁極の最大磁力の50%の磁力位置の中心とを通る仮想線分とがなす角をθとし、1/2θとなる位置を0°としたとき、前記搬送磁極の最大磁力の50%の磁力位置の中心が、−10°〜+10°の位置にあることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
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