JP2000019840A - 現像装置ならびに現像機構を有するユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

現像装置ならびに現像機構を有するユニットおよび画像形成装置

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JP2000019840A
JP2000019840A JP18862698A JP18862698A JP2000019840A JP 2000019840 A JP2000019840 A JP 2000019840A JP 18862698 A JP18862698 A JP 18862698A JP 18862698 A JP18862698 A JP 18862698A JP 2000019840 A JP2000019840 A JP 2000019840A
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Kazumasa Fujiwara
一雅 藤原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 帯電量を増加させるとともに、現像剤の逆極
性への帯電を防止し、濃度ムラ、ゴースト、かぶり等を
発生させることなく静電潜像を現像し得る現像装置、お
よび現像機構を有するユニットを提供する。 【解決手段】 静電潜像担持体上に形成された静電潜像
を現像する現像装置であって、現像剤を現像剤担持体1
2に供給する現像剤供給部13と、該現像剤供給部から
供給された現像剤を搬送する現像剤担持体12と、現像
剤担持体12上の現像剤に搬送方向に沿って相互に位置
をずらして接触する帯電部材17と20を有し、搬送方
向最上流の帯電部材17は、現像剤と接触する部分が弾
性体からなり、現像剤担持体上の現像剤を摩擦帯電する
とともに層状にする機構を有し、帯電部材20は、摩擦
により帯電された現像剤をさらに電荷注入により帯電す
る機構を有する現像装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真に用いら
れる現像装置および現像機構を有するユニットに関し、
より詳細には、現像剤を帯電し、帯電した現像剤により
静電潜像を現像するのに用いられる現像装置および現像
機構を有するユニットに関する。また、この現像装置等
を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置は、
例えば、静電潜像担持体の表面を帯電装置により帯電
し、光照射によって静電潜像担持体上に静電潜像を形成
し、現像剤により該静電潜像を現像することによって、
潜像を可視化し画像を形成する。静電潜像担持体上に形
成された静電潜像を現像する方法としては、磁性一成分
ジャンピング形式や、非磁性一成分現像形式が採用され
ている。このような現像形式の現像装置は、通常、現像
剤供給部と、現像剤担持体と、一つの帯電ブレードから
構成されている。帯電ブレードは、現像剤担持体の表面
に所定の厚みのトナー薄層を形成するとともに、現像剤
を摩擦帯電させるものである。
【0003】しかし、このような構成の現像装置では、
現像剤供給部から現像剤担持体へ供給された現像剤が、
帯電ブレードに接触するのが一度だけの場合もあり、摩
擦による帯電が不十分になったり、帯電の立ち上がりが
悪い場合がある。また、消費されずに現像剤担持体上に
残留した現像剤と、新たに供給された現像剤との間に帯
電量の差が生じる場合もある。その結果、得られた画像
に濃度ムラや、ゴースト(特にネガゴースト)が発生し
たり、かぶり等の画像欠陥が生じることがある。特に、
連続的に、全面黒色の画像を形成する場合は、その傾向
が顕著である。
【0004】このような問題を解決する現像装置とし
て、複数の帯電ブレードを設けて、現像剤の帯電量を補
う構造のものが提案されている。例えば、特開平6−1
49032号公報には、静電潜像担持体の駆動方向に沿
って複数の帯電ブレードを設け、該帯電ブレードに電圧
を印可し、電荷注入することによって現像剤の帯電量を
補い、帯電の立ち上がりを改良した現像装置が提案され
ている。図6に、電圧供与されている2つの帯電ブレー
ドにより、現像ロール上の現像剤が帯電される様子の概
略図を示す。電圧を供与される帯電ブレードが2以上あ
る場合、より上流の帯電ブレードによって一旦帯電され
た現像剤が、下流のブレードでその電荷がリークされる
のを防止するためには、下流の帯電ブレードのバイアス
電圧が、上流の帯電ブレードのバイアス電圧に比べて高
くなるように設定する必要がある(図6中に示されてい
る電子の流れは、下流の帯電ブレードのバイアス電圧が
上流側のものより低い場合を示している。)。また、通
常、現像剤担持体上の現像剤層は、単層ではなく複数層
からなっているので、帯電ブレードに接して電荷注入さ
れる現像剤層は、最上層近傍に限られる。最下層の現像
剤まで帯電させるためには、下流側の電圧印可帯電ブレ
ードのバイアス電圧を、上流側のバイアス電圧よりもか
なり高く設定する必要がある。その結果、2以上の電圧
供与手段が必要となり、装置の小型化、および低コスト
化の弊害となる。
【0005】現像剤接触面がゴム等の弾性体からなる帯
電ブレードを複数設け、この帯電ブレードにより、現像
剤層を複数回にわたって摩擦帯電する現像装置も考えら
れる。図7に、2つの帯電ブレードにより、現像ロール
上の現像剤が帯電される様子を模式的に示す。図7に示
すように、繰り返し摩擦帯電された現像剤の中には、所
望の極性とは逆極性に帯電してしまうものが存在する。
その結果、得られる画像の非画像部にかぶりが生じた
り、黒色の印字部や、ハーフトーンの印字部に図8に示
すような白色の濃度ムラが生じることになる。複数の帯
電ブレードにより摩擦帯電された現像剤中に、前記のよ
うな逆極性電荷が発生する現象は以下の様に説明され
る。現像剤が最初に帯電ブレードと現像剤担持体とのニ
ップ部を通過する際、現像剤は現像剤担持体と帯電ブレ
ード間で攪拌されることで摩擦帯電される。通常は、現
像剤のニップ部通過時間は短いため、現像剤の中には、
充分に摩擦帯電した現像剤(例えば、現像剤担持体上に
予め供給され、帯電ブレードにより既に帯電された現像
剤)と、ほとんど帯電していない現像剤(例えば、現像
剤供給部から現像剤担持体へ、新たに供給された現像
剤)が存在することになる。現像剤がその状態で次の帯
電ブレードのニップ部を通過すると、現像剤と現像剤担
持体との間、および現像剤と帯電ブレードとの間に摩擦
帯電が起こるとともに、帯電している現像剤と未帯電の
現像剤との間にも摩擦帯電が起こる。例えば、マイナス
に帯電している現像剤は、未帯電の現像剤と接触するこ
とによって、よりマイナスに強く帯電し、一方、未帯電
の現像剤は逆極性(プラス)に帯電することが明らかに
なった。このような現象は、アドミクス反応といわれて
いる。図9に現像剤の通常の帯電量分布を、図10にア
ドミクス反応時の現像剤の帯電分布量を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
に鑑みなされたものであって、その目的は、帯電量を増
加させるとともに、現像剤の逆極性への帯電を防止し、
濃度ムラ、ゴースト、かぶり等を発生させることなく静
電潜像を現像し得る現像装置、および現像機構を有する
ユニットを提供することにある。また、低コストで現像
剤の帯電量を増加させることができる帯電効率の高い現
像装置、および現像機構を有するユニットを提供するこ
とにある。さらに、濃度ムラ、ゴースト、かぶり等の画
像欠陥がない高品質な画像を形成し得る画像形成装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、現像剤供給部と、現像剤担持体と、該現像
剤担持体上の現像剤に搬送方向に沿って位置をずらして
接触する複数の帯電部材を有し、該複数の帯電部材のう
ち最上流の帯電部材は、現像剤と接触する部分が弾性体
からなり、現像剤担持体上の現像剤を摩擦帯電するとと
もに現像剤担持体上の現像剤を層状にする機構を有し、
最上流の帯電部材以外の1以上の帯電部材は、摩擦によ
り帯電された現像剤を電荷注入により帯電する機構を有
する構成とした。
【0008】本発明の現像装置においては、複数設けら
れた帯電部材のうち、最上流の帯電部材のみで現像剤を
摩擦帯電し、それ以外の帯電部材では、主に電荷の注入
によって現像剤を帯電させている。摩擦帯電に用いられ
る最上流の帯電部材は、現像剤層との接触面が弾性体か
らなるので、現像剤との接触面が大きくなり、効率よく
現像剤を帯電させることができる。また、帯電部材の現
像剤との接触面が大きいことから、帯電部材の接触圧を
大きくしても現像剤が帯電部材に固着することがなく、
接触圧を大きくして効率的に現像剤を摩擦帯電すること
ができる。また、2段目以降の帯電部材は、主に、電圧
の印加により現像層を帯電させているので、前記アドミ
クス反応による現像剤の逆極性帯電を抑制することがで
きる。さらに、電圧を印可する帯電部材が2以上ある場
合に必要であった複数の電圧電源を要さないので経済的
である。
【0009】最上流の帯電部材の現像剤層との接触面の
弾性体として、シリコン系ゴム、ウレタン系ゴム、また
はニトリル系ゴム(アクリロニトリルブタジエン系ゴ
ム。以下「NBR系ゴム」という。)を用いると、より
効率的に現像剤を摩擦帯電できる
【0010】また、本発明の現像装置を有する画像形成
装置は、現像剤の帯電量が改善され、現像剤の逆極性へ
の帯電が防止されているので、濃度ムラ、ゴースト、か
ぶり等の画像欠陥がない高品質な画像を形成し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1に、本発明の現像装置の第1の実
施形態の概略図を示す。図1の現像装置は、磁性一成分
現像剤を用いたジャンピング現像形式に好適な現像装置
である。円筒状に形成された現像ロール12が回転自在
に、現像装置11の外枠に支持されている。この現像ロ
ール12に隣り合って、内部に現像剤が蓄えられている
ホッパー13が配置されている。このホッパー13内に
は、さらにアジテータ14が回転可能に支持されてお
り、アジテータ14の回転に伴って、ホッパ13ー内か
ら現像剤が、現像ロール12の方向にかき出される。か
き出された現像剤は、現像ロール12に内包されている
マグネットの磁力により、現像ロール12に引き付けら
れる。現像ロール12は、電源に接続されていて、静電
潜像担持体22と同一極性にバイアスされている。現像
ロール12は、回転することによって、ホッパー13か
ら供給された現像剤を感光体22と対向する位置まで搬
送する。この間に、現像ロール上の現像剤と搬送方向に
沿って相互に位置をずらして、2個の帯電ブレード1
7、20が接触するように、現像装置11の外枠に固定
されている。
【0012】現像ロール12上の現像剤は、搬送方向最
上流の帯電ブレード17との接触部(以下、「ニップ
部」という。)まで搬送される。帯電ブレード17によ
り現像剤に圧力がかかると、現像剤は薄層化(以下、薄
層化した現像剤を「現像剤層」という。)されるととも
に、現像ロール12との摩擦により帯電される。帯電ブ
レード17の現像剤層との接触部分18は、弾性体で構
成されている。弾性体としては、シリコン系ゴム、ウレ
タン系ゴム、またはNBR系ゴムのうちいずれかが好ま
しい。また、その体積抵抗が107 Ω・cm以上のもの
が好ましい。
【0013】現像剤層とのニップ部が弾性体で構成され
ているブレードは、金属製の帯電ブレードや、弾性率の
低い樹脂等と比べて、現像剤層との接触面積が現像ロー
ルの接線方向に拡大する(即ち、ニップ幅が広くな
る。)。例えば、金属製等の帯電ブレードでは、帯電ブ
レードに弾性がないので、現像剤層との接触が帯電ブレ
ード先端での線接触となる。その結果、現像剤層の単位
面積当たりにかかる圧力が高くなり、強く押しつけられ
た現像剤が、帯電ブレードに固着することがある。本発
明では、接触圧を高くしても弾性体18と現像剤とが面
接触するので、同じ圧力で帯電ブレード17を接触させ
ても、現像剤層の単位面積当たりにかかる圧力は、線接
触する場合と比較して小さくなる。従って、帯電ブレー
ド17と現像剤との接触圧を高くしても、現像剤が帯電
ブレード17に固着することがなく、効率よく現像剤を
摩擦帯電することができる。
【0014】摩擦帯電された現像剤層は、下流側の帯電
ブレード20のニップ部まで現像ロール12により搬送
される。下流側の帯電ブレード20は、電源21による
電圧の供与によって、バイアスされている。この帯電ブ
レード20が現像剤層に接触することによって現像剤に
電荷が注入され、現像剤の帯電量は増加する。帯電ブレ
ード20はステンレス鋼、または燐青銅の金属薄板や、
導電性を有するPET等の薄板から構成されているもの
が好ましい。帯電ブレード20では、主に電荷注入によ
り現像剤を帯電させているので、前記アドミクス反応が
抑制され、現像剤の逆極性への帯電が防止されている。
【0015】帯電ブレード20へ供与されているバイア
ス電圧(Vb)は、現像ロール12に供与されているバ
イアス電圧のうちの直流成分(Vt)と同一極性であ
る。帯電ブレード20の直流バイアス電圧の大きさは、
現像ロール12のバイアス電圧のうちの直流成分と比較
して絶対値として大きいのが好ましい。図4に|Vb|
≦|Vt|の場合の電子の流れを、図5に|Vb|>|
Vt|の場合の電子の流れを各々模式的に示す。図4で
は、電子は現像ロールから帯電ブレードへと流れるた
め、現像剤への電荷注入の効率が低下するとともに、現
像剤が帯電ブレードに静電力により固着・堆積し、画質
欠陥が生じる場合がある。一方、図5では、電子は帯電
ブレードから現像ロール方向に流れるので、現像剤への
電荷注入を効率よく行うことができる。また、帯電ブレ
ードに現像剤が固着・堆積することもなく、良好な画像
を形成し得る。
【0016】帯電ブレード20によって電荷注入され、
充分な帯電量を得た現像剤層は、現像ロール12によっ
て、感光体22と対向する位置まで搬送される。感光体
22は、現像剤と同一極性に帯電されているので、現像
剤はクーロン反発を受けるが、光照射部(静電潜像部)
のみは、光照射によって電荷が除去され低電位となって
いるので、静電潜像部のみに付着することができ、静電
潜像が現像される。図1の現像装置は、画像のカブリを
防止するため、現像ロール12と、感光体22が一定の
空間を隔てて対向するように、画像形成装置内に組み込
まれている。尚、静電潜像担持体と図1に示した現像装
置とを内包する現像装置機構を有するユニットについて
も、画像のカブリを防止するため、現像ロールと静電潜
像担持体とが一定の空間を隔てて対向するように両者を
配置するのが好ましい。
【0017】図2に、本発明の現像装置の第2の実施の
形態の概略図を示す。図2の現像装置は、非磁性一成分
現像剤を用いた場合に好適な現像装置である。図1と同
一の機構を有する部材については図1と同一の符号を付
し、説明は省略する。非磁性一成分現像剤では、現像剤
供給部から現像ロールへの供給に磁力を使用できないの
で、現像剤供給部に静電ブラシロール23を配置して現
像ロールへの現像剤の供給を安定的に行っている。ホッ
パー13内の現像剤は、アジテータ14の回転によって
静電ブラシロール23に供給され、静電ブラシロール2
3の回転によって現像ロール12に供給される。現像ロ
ール12には、電圧が供与されているので、現像剤は静
電力によって現像ロール上に付着する。
【0018】図3に、本発明の現像装置が組み込まれた
画像形成装置の実施の形態の概略図を示す。図3におい
て、円筒状の静電潜像担持体22の周囲に、帯電器3
1、本発明の現像装置11、クリーニング装置32が配
置されている。図3において、現像装置はユニット化さ
れている。感光体22と現像装置11とがユニット化さ
れていてもよい。これらのユニットは、交換可能であっ
て、現像剤の消費量や、他の部材の寿命に応じて交換す
ることができる。静電潜像担持体22は、帯電器31で
帯電され、レーザとレンズとからなる露光手段33から
のレーザ光34により、画像に相当する静電潜像が感光
体22の所定の位置に形成される。感光体22は、回転
可能に画像形成装置の枠またはユニットの枠に支持され
ている。感光体22上に形成された静電潜像は、現像装
置11と対向する位置で現像ロール12上の現像剤によ
り現像される。静電潜像担持体上に形成された現像剤像
は、ロール35によって搬送されてくる記録紙上に、転
写ロール36によって転写される。転写後、記録紙は、
定着ロール37により加熱および/または加圧され、転
写像が記録紙上に定着される。
【0019】
【実施例】実施例1 図1において、上流側の帯電ブレード17として、先端
部18をシリコンゴムで覆ったステンレス鋼薄板を用
い、下流側の帯電ブレード20として、ステンレス鋼の
薄片を用いた。帯電ブレード17は、現像剤とシリコン
ゴムの部分でのみ接触し、接触圧が50g/cmとなる
ように固定した。また、帯電ブレード20も、現像剤層
に接触するように固定した。現像ロール12の表面は、
モリブデン酸皮膜で構成され、マグネットローラを内包
している。この現像装置の現像剤供給部に現像剤を入
れ、プリンター(「Laser Press 4150
PSII」、富士ゼロックス社製)に組み込んだ。用い
た現像剤、帯電ブレード等への電圧印可条件、およびプ
リンタの仕様について以下に示す。現像剤(磁性一成分現像剤) バインダー(スチレン−アクリル系共重合体)と、磁性
粉(マグネタイト)と、ワックス(ポリプロピレン)
と、帯電制御剤(鉄化合物)との混合物からなる磁性一
成分現像剤に、シリコーンオイル処理したシリカを外添
したものを使用した。トナー(現像剤)の粒径は、約
7.2μmであった。電圧印可条件 帯電ブレードの直流バイアス電圧 −350V 現像ロールのバイアス電圧の直流成分 −250V プリンタの仕様 プロセススピード 68mm/秒 感光体ドラムの電位 −500V 感光体ドラムと現像ロールの間隔 350μm
【0020】この画像形成装置を用いて、全面黒色の画
像を連続50枚A4用紙に印刷し、1枚目と50枚目の
画像濃度、1枚目と50枚目の帯電量(1枚目を印刷
後、プリンターを停止させ、現像ロール上の現像剤の帯
電量を用いて測定し、プリンターを再び稼動させ、49
枚を連続印刷した。50枚目を印刷した後、プリンター
を停止させ、現像ロール上の現像剤の帯電量を同様に測
定した。)、および濃度むらを調べた。濃度むらは、目
視にて評価した。
【0021】実施例2〜実施例5および比較例1〜比較
例3 帯電ブレード17の材質および/または帯電ブレード2
0の材質を以下の表1に示す材質に代えた以外は、実施
例1と同様の現像装置を用いて、実施例1と同様に評価
した。また、比較例として、実施例1の現像装置から帯
電ブレード17を除いたもの(比較例1)、帯電ブレー
ド20に先端部がシリコンゴム(抵抗:107 Ω)で覆
われたスチレン鋼薄板を使用したもの(比較例2)、帯
電ブレード18にスチレン鋼薄板を使用し、−350V
の電圧を印可したもの(比較例3)を用意し、実施例1
と同様に評価した。帯電ブレードに使用した材質、およ
び評価結果について表1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】表1の結果から、実施例1〜実施例5の現
像装置では、全面黒色の画像を連続印刷しても、画像濃
度の低下および現像剤の帯電量の低下がないことが実証
された。また、このように現像剤の帯電量が充分である
結果、画像に濃度むらが発生しなかった。一方、比較例
1では、現像剤は、帯電ブレード20と1回接触し、電
荷注入により帯電されるのみなので、このように全面黒
色の画像を連続印刷すると、画像濃度および現像剤の帯
電量が著しく低下した。また、比較例2では、画像濃度
および現像剤の帯電量の低下は比較的小さいが、前記ア
ドミクス反応により逆極性に帯電された現像剤が存在
し、その結果、プロセス方向に画像むらが生じた。比較
例3は、2つの帯電ブレードともに、バイアス電圧を印
可し、主に電荷注入によって2回現像剤を帯電している
が、同一の機構を有する帯電ブレードが1つしか設置さ
れていない比較例1と、その性能に有意差がなかった。
比較例3では、上流および下流の帯電ブレードに同一の
電圧電源から、同一の電圧を与えている結果、現像ロー
ル近傍に存在する現像剤を効率よく帯電することができ
なかったからである。下流側の帯電ブレードの印可電圧
の絶対値を、上流側の帯電ブレードの印可電圧の絶対値
より大きく設定すれば、性能の向上が図られるかもしれ
ないが、その場合は、電圧電源が2種以上必要となり、
装置の小型化、低コスト化の弊害となる。従って、実施
例1から実施例5の現像装置は、比較例3の現像装置と
比較して、同一の電圧供給手段で、より効率的に現像剤
を帯電させることができることが実証された。
【0024】実施例6〜実施例7 次に、図2の構成の現像装置を用いて評価を行った。帯
電ブレード17と帯電ブレード20については、実施例
1と同様の材質のものを用いた。現像ロール12は、約
107 Ωの抵抗を有するウレタンゴムで構成した。実施
例1と同様に帯電ブレードを固定し、現像剤を入れ、プ
リンタに組み込んだ。以下に、用いた現像剤、帯電ブレ
ード等への電圧印可条件、およびプリンタの仕様を示し
た。
【0025】現像剤(非磁性一成分現像剤) バインダー(スチレン−アクリル系共重合体)と、ワッ
クス(ポリプロピレン)と、帯電制御剤(鉄化合物)と
の混合物からなる非磁性一成分現像剤に、シリコーンオ
イル処理したシリカを外添したものを使用した。トナー
(現像剤)の粒径は、約7.2μmであった。電圧印可条件 帯電ブレードの直流バイアス電圧(Vb) : −200V〜−500Vに 変化させた。 現像ロールのバイアス電圧の直流成分(Vt): −200V〜−500Vに 変化させた。プリンタの仕様 プロセススピード 60mm/秒 感光体ドラムの電位 −500V
【0026】帯電ブレード20に印可されるバイアス電
圧(Vb)と、現像ロール12に印可される電圧の直流
電圧成分(Vt)を変化させ、全面黒色の画像をA4の
記録紙に印刷し、画像濃度、現像剤の帯電量を実施例1
と同様に評価した。また、帯電ブレード20への現像剤
の付着を目視にて観察した。尚、現像剤の帯電極性はマ
イナスである。
【0027】|Vb|≦|Vt|の場合(例えば、Vb
=−250V、Vt=−400Vの場合)は、得られた
画像の画像濃度は低く、また、現像剤の帯電量が低かっ
た。さらに、20枚目を印刷した後、帯電ブレード20
を目視にて観察したところ、先端部に現像剤が付着して
いることが確認された。その結果、得られた画像に、筋
状の画像欠陥が生じた。一方、|Vb|>|Vt|の場
合(例えば、Vb=−550V、Vt=−400Vであ
る場合)には、得られた画像の画像濃度は高く、現像剤
の帯電量も充分であった。さらに、帯電ブレード20へ
の現像剤の固着も見られず、得られた画像も良好であっ
た。
【0028】
【発明の効果】本発明の現像装置によれば、現像剤の帯
電量を増加させるとともに、現像剤の逆極性への帯電を
防止し、濃度ムラ、ゴースト、かぶり等を発生させるこ
となく静電潜像を現像し得る現像装置を提供することが
できる。また、低コストで現像剤の帯電量を増加させる
ことができる帯電効率の高い現像装置を提供することが
できる。さらに、濃度ムラ、ゴースト、かぶり等の画像
欠陥がない高品質な画像を形成し得る画像形成装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の第1の実施の形態の概略図
である。また、実施例1から実施例5に用いた現像装置
の概略図でもある。
【図2】本発明の現像装置の第2の実施の形態の概略図
である。また、実施例6および実施例7に用いた現像装
置の概略図でもある。
【図3】本発明の画像形成装置の一例の概略図である。
【図4】本発明の現像装置において、現像スリーブに供
与されるバイアス電圧の直流成分(Vt)と、帯電部材
に供与されるバイアス電圧(Vb)との関係が、|Vb
|≦|Vt|の場合の、電子の流れを模式的に示す。
【図5】本発明の現像装置において、現像スリーブに供
与されるバイアス電圧の直流成分(Vt)と、帯電部材
に供与されるバイアス電圧(Vb)との関係が、|Vb
|>|Vt|の場合の、電子の流れを模式的に示す。
【図6】電圧印可された2個の帯電ブレードを有する従
来の現像装置において、現像剤が帯電される様子を模式
的に示した図である。
【図7】摩擦帯電用ブレードを2個有する従来の現像装
置において、現像剤が帯電される様子を模式的に示した
図である。
【図8】アドミクス反応が生じた場合に起こる画像の濃
度むらの一例を示す。
【図9】トナー(現像剤)の通常の帯電量分布を示す。
【図10】トナー(現像剤)のアドミクス反応時の帯電
量分布を示す。
【符号の説明】
11 現像装置 12 現像ロール 1
3 ホッパー 14 アジテータ 15 マグネット 1
6 電源 17 帯電ブレード 18 弾性体 1
9 ニップ幅 20 帯電ブレード 21 電源 2
2 感光体 31 帯電器 32 クリーニングブレード 3
3 光源 34 レーザ光 35 搬送ロール 3
6 転写ロール 37 定着ロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体上に形成された静電潜像
    を現像する現像装置であって、現像剤を現像剤担持体表
    面に供給する現像剤供給部と、該現像剤供給部から供給
    された現像剤を搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持
    体上の現像剤に搬送方向に沿って相互に位置をずらして
    接触する複数の帯電部材を有し、 該複数の帯電部材のうち搬送方向最上流の帯電部材は、
    現像剤と接触する部分が弾性体からなり、現像剤担持体
    上の現像剤を摩擦帯電するとともに層状にする機構を有
    し、最上流の帯電部材以外の帯電部材は、摩擦により帯
    電された現像剤をさらに電荷注入により帯電する機構を
    有する現像装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性体がシリコン系ゴム、ウレタン
    系ゴム、またはニトリル系ゴムであることを特徴とする
    請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記最上流以外の帯電部材の現像剤と接
    触する部分が、導電性を有する材料からなることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記最上流以外の帯電部材と現像剤担持
    体とに電圧を供与する手段を有し、帯電部材に印可する
    直流バイアス電圧が、現像剤担持体に印可するバイアス
    電圧の直流成分よりも絶対値として大きいことを特徴と
    する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の
    現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の現像装置と、静電潜像担持体とを有する現像
    機構を有するユニット。
  6. 【請求項6】 少なくとも、静電潜像担持体と、静電潜
    像担持体を帯電させるための帯電手段と、静電潜像担持
    体に静電潜像を形成するための露光手段と、静電潜像担
    持体上に形成された静電潜像を現像するための現像手段
    とを備える画像形成装置であって、該現像手段が請求項
    1から請求項4までのいずれか1項に記載の現像装置で
    ある画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005326483A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 一成分現像装置
US7302214B2 (en) 2004-10-13 2007-11-27 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Developing device having a voltage application member for applying varied voltages
JP2008046171A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Canon Inc 現像装置、カートリッジ及び画像形成装置
CN101984374A (zh) * 2010-11-08 2011-03-09 珠海天威飞马打印耗材有限公司 碳粉盒及其出粉刀
US8019258B2 (en) 2006-06-23 2011-09-13 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus

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