JP2007040592A - 吸着器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で良好な伝熱特性が得られることのできる吸着器を実現する。
【解決手段】 吸着剤223を保持するとともに、その吸着剤223と熱交換するための伝熱面を有する第1内部フィン部材221と、冷媒と熱交換するための伝熱面を有する第2内部フィン部材231と、互いに対向して配設させて気密構造の室を形成するとともに、外部に熱媒体が流通する第1、第2筐体220a、230aとを備え、第1内部フィン部材221が第1筐体220aの内側に接着シート220bを介して接合されており、第2内部フィン部材231が第2筐体230aに当接するように収容されている。これにより、良好な伝熱特性が得られる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、吸着器に関するものであり、特に、空調装置に適用して有効である。
従来、この種の吸着器として、例えば、冷媒が封入された筐体と、この筐体内の上方側に配設され、その冷媒を吸着、脱離する吸着剤が充填された第1熱交換部材である吸着コアと、筐体内の下方側に配設され、外部から供給される流体と冷媒との間で熱交換を行う第2熱交換部材である熱交換器とを備えているものが知られている。
そして、略真空に保たれた筐体内で水などの液相冷媒を熱交換器側で蒸発させて、その蒸発潜熱により冷凍能力を得るとともに、蒸発した気相冷媒(水蒸気)を吸着コアで吸着剤にて吸着することにより蒸発を促進して持続的に冷凍能力を発揮させるようにしている。
しかも、吸着剤の水分吸着能力が飽和した場合には、吸着剤を加熱して吸着された冷媒(水)を蒸発脱離する(再生する)とともに、その脱離した気相冷媒(水蒸気)を熱交換器側で冷却凝縮させて液相冷媒に戻すようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−82831号公報
しかしながら、上記特許文献1によれば、吸着コアおよび熱交換器は、フィンとチューブとからなる一般的な熱交換器で構成されている。つまり、チューブ内に流通する熱媒体とフィンを介して吸着剤の吸着、脱離作用の熱、もしくは冷媒の凝縮、蒸発作用の熱と熱交換しているためそれぞれの吸着コア、熱交換器が大型となる。
さらに、吸着剤と冷媒とを熱交換するために吸着コアおよび熱交換器を一つの筐体内に収容していることで吸着器本体がどうしても大型となる問題がある。そこで、発明者らは吸着器の小型化を図るために、簡素な形状で気密構造を形成するとともに、内部に充填される吸着剤もしくは冷媒と外部に流通する熱媒体との熱交換を促進するように吸着器を形成させることを特徴とする出願している(例えば、特願2005−16065号参照)。
より具体的には、箱状に形成され互いに対向して配設されて気密構造の室を形成するとともに、外部に熱媒体が流通する第1、第2筐体と、吸着剤もしくは冷媒の作用で生ずる熱の熱交換を促進するための伝熱面を有する第1、第2内部フィン部材とを備えている。
そして、第1熱交換部材である吸着コアは、第1内部フィン部材で熱交換された吸着剤の吸着、脱離作用の熱と第1筐体の外部に流通する熱媒体とを熱交換するように構成され、第2熱交換部材である熱交換器は第2内部フィン部材で熱交換された冷媒の凝縮・蒸発作用の熱と第2筐体の外部に流通する熱媒体とを熱交換するように構成され、吸着コアと熱交換器とが対向接合されている。
さらに、それぞれの第1、第2内部フィン部材は、それぞれ第1、第2筐体に接合材料を介して接合させている。これにより、吸着器の小型化が図れるが、その後の発明者らの検討によれば、吸着剤を保持する第1内部フィン部材と冷媒に接触する第2内部フィン部材とは異なる伝熱特性を有することを見出した。つまり、特に冷媒と接触する第2内部フィン部材は、冷媒が介在しておれば熱抵抗のある接合材料を用いなくても良いことが分った。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、簡単な構成で良好な伝熱特性が得られることのできる吸着器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項6に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒と、冷媒の蒸気を吸着する吸着剤(223)とを密閉容器(220a、230a)内に収容した吸着器において、
密閉容器(220a、230a)内の上側に接合部材(220b)を介して接合され、吸着剤(223)を保持するとともに、吸着剤(223)と熱交換するための伝熱面を有する第1内部フィン部材(221)と、密閉容器(220a、230a)内の下側に当接し、冷媒と熱交換するための伝熱面を有する第2内部フィン部材(231)とを備えることを特徴としている。
この発明によれば、吸着剤(223)の吸着、脱離作用で生ずる熱は、接合部材(220b)を介して密閉容器(220a、230a)に伝熱させることができる。一方、冷媒の凝縮・蒸発作用で生ずる熱は、冷媒が第2内部フィン部材(231)に介在しておれば接合部材を用いなくても密閉容器(220a、230a)に伝熱することができる。
従って、第2内部フィン部材(231)は、接合部材を介して密閉容器(220a、230a)に接合しなくても良いため、接合部材(230b)の使用量が半減することで製造コストの低減が図れる。
請求項2に記載の発明では、密閉容器(220a、230a)は、箱状からなり、互いに対向して配設されて、それらの間に気密構造の室を形成するとともに、外部に熱媒体が流通する第1、第2筐体(220a、230a)を備えることを特徴としている。この発明によれば、具体的には、密閉容器(220a、230a)を簡素な形状で形成することで、良好な伝熱特性が得られることができる。
請求項3に記載の発明では、第1内部フィン部材(221)は、コルゲート状に形成され、かつ少なくとも第1筐体(220a)に接合された折曲部が平面状に形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、接合部の伝熱面積が増加することで吸着剤(223)の吸着性能が向上する。つまり、平面状の折曲部を所定の長さの形状で形成するようにすれば吸着器(200)の小型化が図れる。しかも、平面状に形成された折曲部の長さを所定の長さにすることにより、伝熱面積が増加することで吸着剤223の吸着性能の向上が図れる。
請求項4に記載の発明では、第2内部フィン部材(231)は、コルゲート状に形成され、かつ少なくとも第2筐体(230a)に当接する折曲部が曲面状に形成していることを特徴としている。
この発明によれば、折曲部を平面状に形成するよりも曲面状の方がコルゲートフィンを形成する成形加工において、曲面状の方が簡易なローラ型で形成することができる。
請求項5に記載の発明では、第2内部フィン部材(231)は、コルゲート状に形成され、かつ少なくとも第2筐体(230a)に当接する折曲部が平面状に形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、第2筐体(230a)に接触する伝熱面積が増加することで、折曲部が曲面状に比べて僅かに冷媒の蒸発、凝縮性能が向上できる。
請求項6に記載の発明では、第2内部フィン部材(231)のフィン高さのばらつき公差をh、吸着器(200)の最大傾斜角をθ、第2筐体(230a)の長手方向の長さをL、第2筐体(230a)の面積をs、全吸着冷媒量をQとして、吸着器(200)の冷媒の最低封入量Q1が、Q1=s×(L×tanθ+h)+Qであることを特徴としている。
この発明によれば、最低封入量Q1以上の冷媒が密閉容器(220a、230a)内に封入される。このため、吸着剤(223)が全吸着冷媒量Qを吸着しても、密閉容器(220a、230a)の底面上に冷媒が残留する。しかも、その冷媒量は吸着器(200)の底面が傾斜した場合にも良好な伝熱特性を得ることのできる量に設定される。
この結果、第2内部フィン部材(231)を接合部材で接合することなく良好な伝熱特性が得られる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における吸着式冷凍機に用いることのできる吸着器を図1ないし図8に基づいて説明する。図1は吸着器を車両用空調装置用吸着式冷凍機に適用したものであり、その吸着式冷凍機の全体構成を示す模式図である。図2は吸着器200の全体構成を示す模式図である。図3は吸着器200の全体構成を示す分解斜視図である。
本実施形態の吸着式冷凍機は、図1に示すように、100は車両走行用の水冷エンジン(水冷式内燃機関)である。200は本実施形態による吸着器であって、同じものが2個設けられており、一方が吸着作用を行うときに他方が脱離作用を行う。
そして、吸着作用が終了したときに、一方が脱離作用を行い他方が吸着作用を行うようになっている。400は、室内に吹き出す空気の通路を構成する空調ケースである。この空調ケース400の空気流れ上流側には、空調ケース400内に空気を流通させる遠心式送風機(以下、送風機と称する。)410が設けられている。
420は空調ケース400内を流通する空気を冷却する室内熱交換器である。この室内熱交換器は、熱媒体を介して吸着器200から冷凍能力を得ている。なお、本実施形態では、熱媒体として水にエチレングリコール系の不凍液を混合した流体(エンジン100の冷却水と同じもの)を採用している。
500は吸着器200から流出する熱媒体と室外空気とを熱交換し、熱媒体を冷却する室外熱交換器である。510、520は熱媒体の循環経路を切り換える切換弁である。これら切換弁510、520、熱媒体を循環させるポンプ(図示せず。)、および送風機410は、電子制御装置(図示せず)によりその作動が制御されている。
ここで、吸着器200は、図1ないし図3に示すように、第1熱交換部材220、第2熱交換部材230、区画部材240、断熱強度部材245、第1循環水筐体250および
第2循環水筐体260とから構成される。
第1熱交換部材220は、内部に吸着剤223を充填させて吸着、脱離層を形成している。そして、密閉容器である第1筐体220a、第1内部フィン部材221、および吸着剤223から構成している。第1筐体220aは箱状からなり後述する密閉容器である第2筐体230aと対向接合して気密構造の室を形成する筐体である。
第1内部フィン部材221は、吸着剤223の吸着、脱離作用で生ずる熱の熱交換を促進するための伝熱面からなるフィンである。具体的には、図2ないし図4示すように、ルーバ付きのコルゲート状に形成し、その波状からなる隣り合う伝熱面との間に吸着剤223を保持させている。
そして、伝熱面の折り返し面となる折曲部を平面状に形成している。そして、その折曲部の一端側(ここでは、上端側)を第1筐体220aの内側に接合させて、吸着剤223の吸着、脱離作用で生ずる熱が第1筐体220aに伝熱するように構成している。なお、平面状に形成された上端側の折曲部の最適長さL1については後述する。
ところで、本実施形態の第1内部フィン部材221は、図3に示すように、複数のコルゲート部材221c〜221gで形成し、その複数のコルゲート部材221c〜221gとの間に蒸気通路である水蒸気通路220cで区画するように第1筐体220aに並列に配設されている。
なお、水蒸気通路220cは、隣り合うコルゲート部材221c〜221g相互間に形成された空間であって溝状になっている。つまり、隣り合う伝熱面との間に充填された吸着剤223の充填層厚さ方向に水蒸気が流入することができる。
また、図3中に示す符号221aはルーバであって平面を切り起こして形成している。このルーバ221aは、ルーバ221aの切れ長さがフィン高さの70%以上あって、さらに、切り起こし角度を、吸着剤223の最大粒径よりも大きく開口するように形成している。
これによれば、第1筐体220aに第1内部フィン部材221を接合した後の第1内部フィン部材221に所定量の吸着剤(例えば、シリカゲル)223を充填するときに、閉空間となる伝熱面側に吸着剤223を充填できる。
次に、第2熱交換部材230は、内部に冷媒を封入させて凝縮、蒸発面層を形成している。そして、第2筐体230a、および第2内部フィン部材231から構成している。第2筐体220aは箱状からなり上述した第1筐体220aと対向接合して気密構造を形成する筐体である。
第2内部フィン部材231は、冷媒の凝縮、蒸発作用で生ずる熱の熱交換を促進するための伝熱面からなるフィンである。具体的には、ルーバ付きのコルゲート状に形成し、その波状からなる伝熱面に冷媒を接触させている。そして、伝熱面の折り返し面となる折曲部を曲面状に形成している。そして、その折曲部の一端側(ここでは下端側)を第2筐体230aの内側に当接するように収容させて、冷媒の凝縮、蒸発作用で生ずる熱が第2筐体230aに伝熱するように構成している。
なお、第2内部フィン部材231は、図3に示すように、複数枚のコルゲート部材に分割することなく一枚のコルゲート部材を用いている。また、図3中に示す符号231aはルーバであって平面を切り起こして形成している。これは、第2筐体230aに第2内部フィン部材231を接合した後に、所定量の冷媒を封入するときに、閉空間となる伝熱面側に冷媒を封入するためのものである。
ところで、第1、第2筐体220aの外周には、平坦状の外周縁(図示しない)がそれぞれ形成され、第1、第2筐体220aを互いに対向するように外周縁を重ね合わせて、第1、第2筐体220aの内部が略真空状態を保つように結合するようにしている。
次に、区画部材240は、第1熱交換部材220と第2熱交換部材230との間に設けている。この区画部材240は、熱伝導率の小さい金属材料(本実施形態では、ステンレス材料)からなるメッシュ状に形成された仕切り板である。そして、第2熱交換部材230の内部に封入される冷媒が蒸発作用のときに発する水飛びを、上方の吸着剤223に直接当たることのないようにしたものである。
また、区画部材240の上方に配設する断熱強度部材245は、熱伝導率の小さい無機質のセラミックス材もしくはガラス材からなる。そして、その厚さ方向に水蒸気が流通する穴もしくは空隙が形成した強度保持部材である。第1熱交換部材220と第2熱交換部材230とが対向配置されて接合されることで、内部での熱移動の遮断および真空状態となる気密構造部の変形の防止を兼ねている。
そして、第1循環水筐体250と第2循環水筐体260は、それぞれが第1熱交換部材220もしくは第2熱交換部材230の外部を覆うように形成されたウォータジャケットである。第1循環水筐体250が第1熱交換部材220側の外部を覆い、第2循環水筐体260が第2熱交換部材220側の外部を覆うように形成している。
しかも、第1循環水筐体250の内部に熱媒体Aが循環する循環水流路を形成し、第2循環水筐体250の内部に熱媒体Bが循環する循環水流路を形成している。ここで、上述した第1、第2筐体220a、230a、第1、第2内部フィン部材221、231、および第1、第2循環水筐体250、260は、熱伝導率の大きい金属材料(例えば、銅材もしくは銅を含む合金材料、またはアルミニウムもしくはアルミニウムを含む合金材料)から形成している。
ただし、アルミニウム系の材料は、封入された冷媒が、例えば、水とアルミニウムとの反応で水素ガスを発生してしまうため、これを防止するための特殊な表面処理(例えば、ガラス皮膜)が必要である。
ところで、以上の構成による第1熱交換部材220は、内部に充填される吸着剤223の吸着性能、吸着速度、充填効率などに基づいて、第1内部フィン部材221のフィン高さ(充填層厚さ)、フィンピッチ、水蒸気通路220c幅などを最適形状に形成して吸着器200の小型化を図っている。
一方の第1熱交換部材220は、内部に封入される冷媒の蒸発作用、凝縮作用における熱交換効率に基づいて、第2内部フィン部材231の伝熱面積を求めて最適形状を決定している。ここで、その伝熱面積は第2内部フィン部材231が第2筐体230aに接する投影面積(床面積)の少なくとも約5倍程度に表面積が拡大されていることが必要である。因みに、第2内部フィン部材231が第2筐体230aの床面積の5倍以上の伝熱面積を有しておれば第1内部フィン部材221と同一形状であっても良い。
ここで、以上の構成による第1熱交換部材220と第2熱交換部材230とは、それぞれ積層構造によるモジュール化を図って構成しているので、次に本発明の吸着器200の組み付け方法について図4に基づいて説明する。
図4は第1熱交換部材220と第2熱交換部材230との組み付け形態を示す説明図である。まず、第1熱交換部材220は、図4に示すように、第1筐体220aの内側および外側に接合材料からなる接合部材である接着シート220bをプレコートする。なお、第1筐体220aの外側には、第1循環水筐体250の外周縁が接合する部位のみ接着シート220bをプレコートする。
そして、第1筐体220aの内側に水蒸気通路220cを介して複数のコルゲート部材221c〜221gを仮配置し、第1筐体220aの外側に第1循環水筐体250を仮配置した状態で高温炉に入れて一体接合する。
一方、第2熱交換部材230は、第2筐体230aの外側に接着シート230bをプレコートする。なお、このときは、第2循環水筐体260の外周縁が接合する部位のみ接着シート230bをプレコートする。そして、第2筐体230aの外側に第2循環水筐体260を仮配置した状態で高温炉に入れて一体接合する。
そして、第1熱交換部材220側の第1内部フィン部材221の伝熱面に所定量の吸着剤223を充填する。なお、吸着剤223を充填する前に、水蒸気通路220cには中子などを入れておく。このときに、伝熱面の片面が閉塞空間となっているが、ルーバ221aからその閉塞空間に吸着剤223を充填することができる。そして、このままの状態で炉に入れて吸着剤223を焼き付けて固定する。
そして、第2筐体230a内に第2内部フィン部材231を収容させ、その上方に区画部材240、断熱強度部材245、および第1筐体220aを積層させて第1、第2筐体220a、230aの内部が略真空状態を保つように、第1、第2筐体220a、230aの外周縁を、例えば、超音波接合などの接合部が高温とならない低温金属接合で接合する。
そして、第1熱交換部材220と第2熱交換部材230とが結合した後に、気密漏れ検査を行い、内部を真空状態にして、第2熱交換部材230内に図示しない注入口より所定量の冷媒を封入する。
これにより、第1内部フィン部材221が吸着剤223を保持するとともに、第1内部フィン部材221の上端側折曲部が第1筐体220aの内側に接着シート220bを介して接合される。つまり、吸着剤223の吸着、脱離作用で生ずる熱が上端側折曲部および接着シート220bを介して第1筐体220aに伝熱されることになる。
一方、第2内部フィン部材231の下端側折曲部が第2筐体220aの内側に当接して収容されるとともに封入された冷媒に接触している。つまり、第2熱交換部材230では冷媒の蒸発、凝縮作用で生ずる熱が封入される冷媒を介して第2筐体230aに伝熱されることになる。
ここで、第1内部フィン部材221を第1筐体220aに接着シート220bを介して接合させ、第2内部フィン部材231を第2筐体230a内に収容させる本実施形態の組付け方法の特徴について図5ないし図7に基づいて説明する。
図5は第2内部フィン部材231の組付け方法と蒸発、凝縮性能との関係を示す特性図、図6は第1内部フィン部材221の折曲部の長さL1と伝熱特性である熱通過率比との関係を示す特性図、図7は図6で求めた折曲部の長さL1と吸着器200の小型化との関係を示す特性図である。なお、これらの特性図は発明者らの実験により求めた特性図である。
まず、図5(a)ないし図(c)は、組付け方法として、第2内部フィン部材231を第1内部フィン部材221と同じように接着シート230bを介して第2筐体230aに接合する方法(接着)と、接着シート230bを用いずに本実施形態のように第2内部フィン部材231を第2筐体230a内に収容する方法(接着レス)とで蒸発性能、凝縮性能との関係を比較している。
より具体的には、図5(a)は組付け方法と蒸発性能との関係を示しており、接着、接着レスとも同等の蒸発性能を発揮している。また、図5(b)は、第2筐体230a内に冷媒(水)を封入しないときにおける組付け方法と凝縮性能との関係を示しており、接着レスの方が接着よりも性能が劣っている。また、図5(c)は、第2筐体230a内に冷媒(水)を封入したときにおける組付け方法と凝縮性能との関係を示しており、接着、接着レスとも同等の蒸発性能を発揮している。
これは、第2内部フィン部材231と第2筐体230aとの界面に冷媒(水)が介在することで、接着シート230bよりも熱伝導の大きい冷媒(水)が介在するため接着レスであっても性能が低下することはない。
従って、第2内部フィン部材231に冷媒(水)が介在しておれば、蒸発、凝縮性能とも接着レスであっても接着と同等の性能が得られることを見出した。これにより、本実施形態の第2内部フィン部材231は第2筐体230a内に収容する組付け方法(接着レス)としている。
ただし、この組付け方法(接着レス)の場合には、第2内部フィン部材231に冷媒(水)が常時介在しなければ接着と同等の性能を発揮することができないので、発明者らは冷媒の最低封入量Q1が存在することも併せて見出した。つまり、吸着器200本体が傾斜したときでも第2内部フィン部材231の下方側に冷媒が介在できる封入量が必要であることが分った。
そこで、本実施形態では、第2筐体230a内に、第2内部フィン部材231のフィン高さのばらつき公差h、吸着器200の最大傾斜角θ、第2筐体230aの長手方向の長さL、第2筐体230aの面積s、全吸着冷媒量Q、吸着器200本体の傾きによる影響を考慮した冷媒の最低封入量Q1とすると、Q1=s×(L×tanθ+h)+Qで求めた最低封入量(Q1)以上の冷媒を封入することにした。なお、本実施形態では、冷媒は水であり、全吸着冷媒量Qは全吸着水分量である。
ここで、全吸着水分量Qは、第1熱交換部材220側が吸着作用のときに吸着剤223に吸着される水分量である。従って、車両等、設置した吸着器200が傾いたとき(例えば、最大傾斜角5度)においても、最低封入量Q1以上の冷媒が第2筐体230a内に常に介在していることで、接着と同等の性能を得ることができる。
次に、図6では第1内部フィン部材221のフィン高さが10mm、フィンピッチ2.0mm、接着シート220bのλ=0.3W/m・Kの条件における折曲部の長さL1と伝熱特性の一つである熱通過率比との関係を示す特性図である。ここで、折曲部の長さL1が0.015mmのときは、折曲部を曲面状に形成したときの接着有効長さであって、このときの熱通過率比を1とおき、順次折曲部の長さL1を長くさせることで折曲部の伝熱面積が拡張されて熱通過率比が向上している。
従って、少なくとも折曲部の最適長さL1を0.02mm程度以上あれば、接着シート220b介して接合することで熱抵抗が増加するが、伝熱面積が増加して熱通過率比を向上させることができる。
また、図7は、図6で求めた折曲部の長さL1に基づいて吸着器200の小型化率を求めるための特性図であり、例えば、折曲部の長さL1が、0.035mmであれば、熱通過率比において1.1倍以上増加するとともに、吸着器200の小型化率として10%程度低減が図れることになる。また、ここでも小型化率は、折曲部の長さL1が0.015mmとなる折曲部を曲面状に形成したときの接着有効長さを基準としている。
なお、本実施形態では、第1筐体220aに接着シート220bをプレコートして第1内部フィン部材221を接合するように構成したが、これに限らず、第1筐体220aに母材よりも融点の低いロー材などの接合材料をクラッド(圧延などで)し、そのクラッド(圧延などで)を介して第1内部フィン部材221を接合させても良い。これによれば、接着シート220bよりも接合部の伝熱特性が向上する。
以上のように、第2内部フィン部材231が接着シート230bを介して第2筐体230aに接合されなくても良いため、接着シート230bの使用量が半減することで製造コストの低減が図れる。
次に、以上の構成による吸着式冷凍機の作動について説明する。まず、図1に示すように、ポンプ(図示せず)および送風機410を作動させて熱媒体および空気を流通させるとともに、切換弁510、520を作動させて、第1吸着器200(以下、左側の吸着器を称する)側の第1循環水筐体250と室外熱交換器500の間、第2吸着器200(以下、右側の吸着器を称する)側の第2循環水筐体260と室外熱交換器500との間、エンジン100と第2吸着器200側の第1循環水筐体250との間、並びに第1吸着器200側の第2循環水筐体260と室内熱交換器420との間で熱媒体を循環させる。以下、このような状態を第1状態と呼ぶ。
このとき、第1吸着器200側の第2循環水筐体260には、室内に吹き出す空気により加熱された熱媒体が循環するので、第2熱交換部材230内の液相冷媒を蒸発させるとともに、この液相冷媒の蒸発時の蒸発潜熱により第2熱交換部材230にて冷却された熱媒体により室内に吹き出す空気が冷却される。
これと同時に、第1吸着器200側の第1熱交換部材220では、蒸発した気相冷媒を吸着して蒸発を促進する。なお、吸着剤223は、気相冷媒を吸着する際に熱(凝縮熱)を発生するとともに、吸着剤223の温度が上昇すると、水分の吸着能力が低下するため、室外熱交換器500と第1循環水筐体250との間で熱媒体を循環させて吸着剤223の温度上昇を抑制する。なお、以下、このような状態にある第1吸着器200のことを、蒸発・吸着状態にある吸着器と呼ぶ。
一方、第2吸着器200側の第1循環水筐体250には、エンジン100の冷却水が流入するため、第1熱交換部材220に接着された吸着剤223が加熱され、吸着していた水分を放出(脱離)する。
このとき、第2吸着器200側の第2循環水筐体260には、室外熱交換器500にて冷却された熱媒体が流通しているので、脱離した気相冷媒(水蒸気)は、第2熱交換部材230にて冷却されて凝縮する。なお、以下、このような状態にある第2吸着器200のことを、凝縮・脱離状態にある吸着器と呼ぶ。
このように、第1状態では、第1吸着器200側においては、冷媒の蒸発及びその蒸発した気相冷媒の吸着が行われ、一方、第2吸着器200側においては、吸着していた水分の脱離、及びその蒸発した気相冷媒の冷却凝縮が行われる。
従って、第1吸着器200側の第2熱交換部材230は液相冷媒を蒸発させる蒸発器として機能し、第2吸着器300側の第2熱交換部材230は気相冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。
次に、第1状態での運転が所定時間経過したときには、図8に示すように、切換弁510、520を作動させて第2吸着器200側の第1循環水筐体250と室外熱交換器500の間、第1吸着器200側の第2循環水筐体260と室外熱交換器500との間、エンジン100と第1吸着器200側の第1循環水筐体250との間、並びに第2吸着器200側の第2循環水筐体260と室内熱交換器420との間で熱媒体を循環させる。以下、このような状態を第2状態と呼ぶ。
このとき、第2吸着器200側の第2循環水筐体260には、室内に吹き出す空気により加熱された熱媒体が循環するので、第2熱交換部材230内の液相冷媒を蒸発させるとともに、この液相冷媒の蒸発時の蒸発潜熱により第2熱交換部材230にて冷却された熱媒体により室内に吹き出す空気が冷却される。
これと同時に、第2吸着器200側の第1熱交換部材220では、蒸発した気相冷媒を吸着して第1熱交換部材220内の圧力が上昇することを抑制するとともに、室外熱交換器500と第1循環水筐体250との間で熱媒体を循環させて吸着剤223の温度上昇を抑制する。
一方、第1吸着器200側の第1循環水筐体250には、エンジン100の冷却水が流入するため、第1状態にて第1熱交換部材220に接着された吸着剤223が加熱され、吸着していた水分を放出(脱離)する。このとき、第1吸着器200側の第2循環水筐体260には、室外熱交換器500にて冷却された熱媒体が流通しているので、脱離した気相冷媒(水蒸気)は、第2熱交換部材230にて冷却されて凝縮する。
このように、第2状態において、第2吸着器200側では、冷媒の蒸発及びその蒸発した気相冷媒の吸着が行われる。一方、第1吸着器200側では、吸着していた水分の脱離、及びその蒸発した気相冷媒の冷却凝縮が行われる。
従って、第2吸着器200側の第2熱交換部材230は液相冷媒を蒸発させる蒸発器として機能し、第1吸着器200側の第2熱交換部材230は気相冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。
そして、所定時間が経過したときは、再び第1状態とする。このように、第1状態と第2状態とを所定時間毎に繰り返しながら、吸着式冷凍機を連続的に稼働させる。なお、上記所定時間は、第1熱交換部材220の吸着剤223の水分吸着性能に基づいて選定されるものである。
以上の第1実施形態における吸着式冷凍機用吸着器によれば、密閉容器である第1、第2筐体220a、230a内の上側に接着シート220bを介して接合され、吸着剤223を保持するとともに、吸着剤223と熱交換するための伝熱面を有する第1内部フィン部材221と、第1、第2筐体220a、230a内の下側に当接し、冷媒と熱交換するための伝熱面を有する第2内部フィン部材231とを備えている。
これによれば、吸着剤223の吸着、脱離作用で生ずる熱は、接着シート220bを介して第1筐体220aに伝熱させることができる。一方、冷媒の凝縮・蒸発作用で生ずる熱は、冷媒が第2内部フィン部材231に介在しておれば接着シートを用いなくても第2筐体230aに伝熱することができる。
従って、第2内部フィン部材231は、接着シートを介して第2筐体230a接合しなくても良いため、接着シートの使用量が半減することで製造コストの低減が図れる。
また、第1、第2筐体220a、230aは、箱状からなり、互いに対向して配設されて、それらの間に気密構造の室を形成するとともに、外部に熱媒体が流通する第1、第2筐体220a、230aを備えている。密閉容器を簡素な形状で形成することで、良好な伝熱特性が得られることができる。
また、第1内部フィン部材221は、コルゲート状に形成され、かつ少なくとも第1筐体220aに接合された折曲部が平面状に形成されていることにより、接合部の伝熱面積が増加することで吸着剤223の吸着性能が向上する。
つまり、平面状の折曲部を所定の長さの形状で形成するようにすれば吸着器200の小型化が図れる。しかも、平面状に形成された折曲部の長さを所定の長さにすることにより、伝熱面積が増加することで吸着剤223の吸着性能の向上が図れる。
一方、第2内部フィン部材231は、コルゲート状に形成され、かつ少なくとも第2筐体230aに当接する折曲部が曲面状に形成していることにより、折曲部を平面状に形成するよりも曲面状の方がコルゲートフィンを形成する成形加工において、曲面状の方が簡易なローラ型で形成することができる。
また、吸着器200には、Q1=s×(L×tanθ+h)+Qで与えられる最低封入量Q1以上の冷媒を封入する。これにより、吸着剤223が全吸着冷媒量Qを吸着したとしても、第2筐体230a、すなわち、密閉容器の底面上には所定量以上の冷媒が残留する。
本実施形態では、吸着器200の底面が水平状態から傾斜して配置されること、あるいは吸着器200が車両などの傾斜に伴って傾斜することに配慮して、残留する冷媒量が、s×(L×tanθ+h)+Q以上となるように最低封入量Q1を設定した。この残留冷媒が第2筐体230a内に存在し、第2内部フィン部材231と底面との間に介在していることで、第2内部フィン部材231を第2筐体230aに接着シートを用いて接合することなく比較的高い良好な伝熱特性が得られる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、第1内部フィン部材221を、伝熱面の折り返し面となる折曲部が平面状となるように形成されたが、これに限らず、具体的には、図9に示すように、下端側の折曲部が曲面状に形成しても良い。なお、上端側の折曲部は平面状に形成している。
(第3実施形態)
以上の実施形態では、第2筐体230a内に収容する第2内部フィン部材231を伝熱面の折り返し面となる折曲部が曲面状に形成されたが、これに限らず、具体的には、図10に示すように、第2内部フィン部材231を伝熱面の折り返し面となる折曲部が平面状に形成しても良い。
これによれば、第2筐体230aに接触する伝熱面積が増加することで、折曲部が曲面状に比べて僅かに冷媒の蒸発、凝縮性能が向上できる。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、第1筐体220aもしくは第2筐体230aの外部に、第1循環水筐体250もしくは第2循環水筐体260によりウォータジャケットを形成して第1筐体220aもしくは第2筐体230aの外部に流通する熱媒体と熱交換するように構成したが、これらのウォータジャケット内に第2内部フィン部材231と同じような形状からなる外部フィン部材を設けるように構成しても良い。
これによれば、第1筐体220aもしくは第2筐体230aに伝熱された熱と第1筐体220aもしくは第2筐体230aの外部に流通する熱媒体との熱交換が促進できる。
また、以上の実施形態では、ほぼ上下対称の一端開口型筐体220a、230aを対向配置して密閉容器を形成し、その上面と底面とを熱伝達面として形成したが、この密閉容器は底面付きの箱形筐体と、この箱形筐体の上面を蓋する蓋状体とによって構成することができる。
さらに、底面を形成する底板と、その上に配置される天井面付きの箱形筐体とによって構成させても良い。これらの構成においても、密閉容器内の上面に第1内部フィン部材221を接合し、密閉容器の底面には第2内部フィン部材231を当接させる構成をとることができる。
また、以上の実施形態では、吸着器200を単数で構成したが、これに限らず、二つ以上の複数個を積層させて吸着器200構成しても良い。ただし、吸着器200を積層するときには、第1、第2循環水筐体250、260を以上の実施形態のように金属材料で形成していると重ねあう部分で熱損失を生ずるので、重ね合わせ部に図示しない断熱部材もしくは熱伝導率の小さい樹脂板などを設けると良い。
また、以上の実施形態では、本発明を車両用空調装置用吸着式冷凍機に適用したが、これに限定せず、家庭用や業務用の吸着式冷凍機に適用させても良い。
本発明の第1実施形態における吸着式冷凍機の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における吸着器200の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における吸着器200の組み付け前の全体構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態における吸着器200の組み付け形態を説明する説明図である。 (a)ないし(c)は第2内部フィン部材231の組付け方法と蒸発、凝縮性能との関係を示す特性図である。 第1内部フィン部材221の折曲部の長さL1と伝熱特性である熱通過率比との関係を示す特性図である。 図6で求めた折曲部の長さL1と吸着器200の小型化率との関係を示す特性図である。 本発明の第1実施形態における吸着式冷凍機の第2状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態における吸着器200の全体構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態における吸着器200の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
220a…第1筐体
220b…接着シート、(接合部材)
221…第1内部フィン部材
230a…第2筐体
231…第2内部フィン部材
223…吸着剤

Claims (6)

  1. 冷媒と、冷媒の蒸気を吸着する吸着剤(223)とを密閉容器(220a、230a)内に収容した吸着器において、
    前記密閉容器(220a、230a)内の上側に接合部材(220b)を介して接合され、前記吸着剤(223)を保持するとともに、前記吸着剤(223)と熱交換するための伝熱面を有する第1内部フィン部材(221)と、
    前記密閉容器(220a、230a)内の下側に当接し、前記冷媒と熱交換するための伝熱面を有する第2内部フィン部材(231)とを備えることを特徴とする吸着器。
  2. 前記密閉容器(220a、230a)は、箱状からなり、互いに対向して配設されて、それらの間に気密構造の室を形成するとともに、外部に熱媒体が流通する第1、第2筐体(220a、230a)を備えることを特徴とする請求項1に記載の吸着器。
  3. 前記第1内部フィン部材(221)は、コルゲート状に形成され、かつ少なくとも前記第1筐体(220a)に接合された折曲部が平面状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸着器。
  4. 前記第2内部フィン部材(231)は、コルゲート状に形成され、かつ少なくとも前記第2筐体(230a)に当接する折曲部が曲面状に形成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸着器。
  5. 前記第2内部フィン部材(231)は、コルゲート状に形成され、かつ少なくとも前記第2筐体(230a)に当接する折曲部が平面状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸着器。
  6. 前記第2内部フィン部材(231)のフィン高さのばらつき公差をh、吸着器(200)の最大傾斜角をθ、前記第2筐体(230a)の長手方向の長さをL、前記第2筐体(230a)の面積をs、全吸着冷媒量をQとして、前記吸着器(200)の冷媒の最低封入量Q1が、Q1=s×(L×tanθ+h)+Qであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の吸着器。
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