JP2007040486A - Toroidal continuously variable transmission - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。 The present invention relates to a toroidal continuously variable transmission that can be used for transmissions of automobiles and various industrial machines.
図6および図7は、自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機が組み込まれたギヤード・ニュートラル型の無段変速装置を示している(例えば、特許文献1ないし特許文献6参照)。この無段変速装置は、トロイダル型無段変速機47と、第1〜第3遊星歯車式変速ユニット48,49,50とを組み合わせて構成され、入力軸18と、出力軸51とを有する。これらの入力軸18と出力軸51との間には、伝達軸52を、これらの両軸18,51と同心にかつこれら両軸18,51に対する相対回転を自在に設けている。そして、第1および第2遊星歯車式変速ユニット48,49は入力軸18と伝達軸52との間に掛け渡された状態で、第3遊星歯車式変速ユニット50は出力軸51と伝達軸52との間に掛け渡された状態で、それぞれ設けられている。
6 and 7 show a geared neutral type continuously variable transmission in which a double cavity type toroidal continuously variable transmission used as a transmission for an automobile is incorporated (see, for example,
このうちのトロイダル型無段変速機47は、入力軸18の周囲に、回転自在および軸方向に変位自在に支持された入力側ディスク2A,2Bおよび一体型の出力側ディスク53とを備えている。出力側ディスク53の軸方向両端部は、一対のスラストアンギュラ玉軸受57,57等の転がり軸受により、回転自在に支持されている。
Of these, the toroidal-type continuously
図7に示すように、トロイダル型無段変速機47を納めたケーシング59の内側には、入力軸18に対し捻れの位置にある枢軸(傾転軸)5,5を中心として揺動する一対のトラニオン6,6が設けられている。各トラニオン6,6は、支持板部7の長手方向(図7において上下方向)の両端部に、この支持板部7の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部8,8を有しており、これらの折れ曲がり壁部8,8の先端部同士は、連結部材54,54により連結されている。そして、この折れ曲がり壁部8,8によって、トラニオン6には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部8,8の外側面(支持板部7と反対側の面)には、各枢軸5,5が互いに同心的に設けられている。
As shown in FIG. 7, inside the
支持板部7の中央部には円孔10が形成され、この円孔10には変位軸9の基端部9aが支持されている。そして、各枢軸5,5を中心として各トラニオン6,6を揺動させることにより、これら各トラニオン6,6の中央部に支持された変位軸9の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン6,6の内側面から突出する変位軸9の先端部9bの周囲には、パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、入力側ディスク2A,2Bと出力側の両ディスク4との間に挟持されている。なお、各変位軸9,9の基端部9aと先端部9bは、互いに偏心している。
A
一対のトラニオン6,6の両端部はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図7において上下方向)に変位自在に支持されている。これらのヨーク23A,23Bは、一対の支柱61,61により支持されている。すなわち、上側のヨーク23Aは、支柱61の球面ポスト64およびこれを支持する連結板65によって変位自在に支持されている。また、下側のヨーク23Bは、支柱61の球面ポスト68およびこれを支持する上側シリンダボディ60によって変位自在に支持されている。この支柱61の中央部に形成された挿通孔63には、入力軸18が挿通されている。また、前述したように、各トラニオン6,6を構成する支持板部7の中央部に形成された円孔10には、基端部9aと先端部9bとが互いに平行で且つ偏心した変位軸9の基端部9aが、回転自在に支持されている。また、各支持板部7の内側面から突出する各変位軸9の先端部9bの周囲には、パワーローラ11が回転自在に支持されている。
Both ends of the pair of
なお、一対のトラニオン6,6毎に設けられた一対の変位軸9,9は、入力軸18に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸9,9の先端部9bが基端部9aに対して偏心している方向は、入力側ディスク2A,2Bおよび出力側ディスク53の回転方向に対して同方向(図7において上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸18の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸18の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、後述する押圧装置23aが発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸18の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
The pair of
また、各パワーローラ11,11の外側面と各トラニオン6,6を構成する支持板部7の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
In addition, a thrust rolling bearing is provided between the outer surface of each
また、スラストニードル軸受25は、各トラニオン6,6を構成する支持板部7の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、各パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11および外輪28が各変位軸9の基端部9aを中心として揺動変位することを許容する。
Further, the thrust needle bearing 25 is sandwiched between the inner surface of the
更に、各トラニオン6,6の一端部(図7において下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29が設けられており、各駆動ロッド29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)30が固設されている。そして、これら各駆動ピストン30はそれぞれ、駆動シリンダ31内に油密に嵌装されることにより油圧駆動装置を構成している。この場合、駆動シリンダ(以下、シリンダボディという。)31は、上側シリンダボディ60と下側シリンダボディ62とによって形成されている。
Further, a drive rod (trunnion shaft) 29 is provided at one end portion (lower end portion in FIG. 7) of each
また、トラニオン6,6の下部の駆動ロッド29の外周には、ヨーク23Bの近傍に、ケーブルサポート100が一体に取り付けられている。また、このケーブルサポート100の外周には、一方のトラニオン6の動作を他方のトラニオン6に伝達するための同期ケーブル102が襷掛け状に掛け渡されている。
A
また、入力軸18の基端部(図6において左端部)には、図示しない駆動源であるエンジンのクランクシャフトが、駆動軸72を介して結合され、このクランクシャフトにより入力軸18が回転駆動するようになっている。また、両入力側ディスク2A,2Bの内側面2a,2bおよび出力側ディスク53の軸方向両側面(内側面)53a,53aと各パワーローラ11,11の周面11aとの転がり接触部(トラクション部)に、適正な面圧を付与するための押圧装置23aとして、油圧式のものを使用している。また、ケーシング59の前端壁73に内蔵した油圧源であるオイルポンプ190により、押圧装置23aおよび変速のためにトラニオン6,6を変位させるためのシリンダボディ31、低速用クラッチ44aおよび高速用クラッチ45aを断接させるための油圧シリンダに、圧油を供給するとともに、ディスク2A,2B,53のトラクション面およびパワーローラ11に潤滑油を供給するようにしている(例えば、特許文献7ないし特許文献9参照)。
An engine crankshaft (not shown), which is a driving source (not shown), is coupled to a base end portion (left end portion in FIG. 6) of the
また、出力側ディスク53に、中空回転軸75の基端部(図6において左側)をスプライン結合させている。そして、この中空回転軸75を、エンジンから遠い側(図6において右側)の入力側ディスク2Bの内側に挿通して、出力側ディスク53の回転力を取り出し自在としている。中空回転軸75の先端部(図6において右端部)で上記入力ディスク2Bの外側面から突出した部分に、第1遊星歯車式変速ユニット48を構成するための第1太陽歯車76を固設している。
Further, the base end portion (left side in FIG. 6) of the hollow rotary shaft 75 is spline-coupled to the
また、入力軸18の先端部(図6において右端部)で中空回転軸75から突出した部分と入力ディスク2Bとの間に、第1キャリア77を掛けて渡すように設けて、この入力側ディスク2Bと入力軸18とが、互いに同期して回転するようにしている。そして、第1キャリア77の軸方向両側面の円周方向等間隔位置(一般的には3〜4箇所位置)に、それぞれがダブルピニオン型である第1および第2遊星歯車式変速ユニット48,49を構成するための遊星歯車78,79,80を回転自在に支持している。さらに、第1キャリア77の片半分(図6において右半分)周囲に、第1リング歯車81を回転自在に支持している。
Further, the input side disk is provided so that the
上記各遊星歯車78,79,80のうち、トロイダル型無段変速機47寄り(図6において左寄り)で第1キャリア77の径方向の内側に設けた遊星歯車78は、第1太陽歯車76に噛合している。また、トロイダル型無段変速機47から遠い側(図6において右側)で第1キャリア77の径方向の内側に設けた遊星歯車79は、伝達軸52の基端部(図6において左端部)に固設した、第2太陽歯車82に噛合している。また、第1キャリア77の径方向の外側に設けた、残りの遊星歯車80は、内側に設けた遊星歯車78,79よりも軸方向寸法を大きくして、これら両遊星歯車78,79に噛合させている。さらには、残りの遊星歯車80と第1リング歯車81とを噛合させている。なお、径方向外寄りの遊星歯車を、第1、第2の遊星歯車式変速ユニット48,49同士の間で互いに独立させる代わりに、幅広のリング歯車をこれら両遊星歯車に噛合させる構造も採用可能である。
Among the
一方、第3遊星歯車式変速ユニット50を構成するための第2キャリア83を、出力軸51の基端部(図6において左端部)に結合固定している。そして、この第2キャリア83と第1リング歯車81とを、低速用クラッチ44aを介して結合している。また、伝達軸52の先端寄り(図6において右端寄り)部分に第3太陽歯車84を固設している。この第3太陽歯車84の周囲に、第2リング歯車85を配置し、この第2リング歯車85とケーシング59等の固定の部分との間に、高速用クラッチ45aを設けている。さらには、第2リング歯車85と第3太陽歯車84との問に配置した復数組の遊星歯車86,87を、第2キャリア83に回転自在に支持している。これら各遊星歯車86,87は、互いに噛合するとともに、第2キャリア83の径方向の内側に設けた遊星歯車86を第3太陽歯車84に、同じく外側に設けた遊星歯車87を第2リング歯車85に、それぞれ噛合している。
On the other hand, the
このように構成された無段変速装置の場合、入力軸18から一対の入力側ディスク2A,2B、各パワーローラ11,11を介して一体型の出力側ディスク53に伝わった動力は、中空回転軸75を通じて取り出される。そして、低速用クラッチ44aを接続し、高速用クラッチ45aの接続を断った状態では、トロイダル型無段変速ユニット47の変速比を変えることにより、入力軸18の回転速度を一定にしたまま、出力軸51の回転速度を、停止状態を挟んで正転、逆転に変換自在となる。すなわち、この状態では、入力軸18とともに正方向に回転する第1キャリア77と、中空回転軸75とともに逆方向に回転する第1太陽歯車76との差動成分が、第1リング歯車81から、低速用クラッチ44a、第2キャリア83を介して、出力軸51に伝達される。この状態では、トロイダル型無段変速機47の変速比を所定値にすることで出力軸51が停止させられる他、このトロイダル型無段変速機47の変速比を上記所定値から増速側に変化させることにより、出力軸51が車両を後退させる方向に回転させられる。これに対して、トロイダル型無段変速機47の変速比を上記所定値から減速側に変化させることにより、出力紬51が車両を前進させる方向に回転させられる。
In the case of the continuously variable transmission configured as described above, the power transmitted from the
さらに、低速用クラッチ44aの接続を断ち、高速用クラッチ45aを接続した状態では、出力軸51を、車両を前進させる方向に回転させる。すなわち、この状態では、入力軸18と共に正方向に回転する第1キャリア77と、中空回転軸75とともにこの第1キャリア77と逆方向に回転する第1太陽歯車76との差動成分に応じて回転する、第1遊星歯車式変速ユニット48の遊星歯車78の回転が、別の遊星歯車80を介して、第2遊星歯車式変速ユニット49の遊星歯車79に伝わり、第2太陽歯車82を介して、伝達軸52を回転させる。そして、この伝達軸52の先端部に設けた第3太陽歯車84と、この第3太陽歯車84とともに第3遊星歯車式変速ユニット50を構成する第2リング歯車85および遊星歯車86,87との噛合に基づき、第2キャリア83およびこの第2キャリア83に結合した出力軸51を、前進方向に回転させる。この状態では、トロイダル型無段変速機47の変速比を増速側に変化させるほど、出力軸51の回転速度を速くすることができる。
Further, in a state where the low speed clutch 44a is disconnected and the high speed clutch 45a is connected, the
このような無段変速装置に組み込まれたトロイダル型無段変速機47において、入力軸18と出力歯車との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン30,30を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン30,30の変位に伴って、一対のトラニオン6,6が互いに逆方向に変位する。例えば、図7の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと入力側ディスク2A,2Bの内側面2a,2bおよび出力側ディスク53の軸方向両側面53a,53aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン6,6が、支持板23,23に枢支された枢軸5,5を中心として、互いに逆方向に揺動する。
In the toroidal type continuously
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,2b,53aとの当接位置が変化し、入力軸18と出力歯車との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸18と出力歯車との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11に付属の外輪28が、各変位軸9の基端部9aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28の外側面と各トラニオン6を構成する支持板部7の内側面との間には、各スラストニードル軸受25が存在するため、前記回動は円滑に行なれる。したがって、前述のように各変位軸9,9の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
As a result, the contact positions between the
ところで、図6に示すような同軸レイアウト構造においては、モジュール化されたバリエータ部(パワーローラ11とディスク2A,2B,53とから構成されるバリエータモジュール)およびシリンダボディ31をケーシング59に対して組み付けた後、変速制御やクラッチ制御を行なう制御バルブ200を組み付け、次に前述したオイルポンプ190をケーシング59に対して組み込むといった手順で組み立てが行なわれる。また、この組み立てにおいて、オイルポンプ190は、制御バルブ200に組み付けられたコネクティングボディ220およびコネクティングブッシュに接続される。そして、オイルポンプ190からの油は、オイルポンプ190とシリンダボディ31との間の取付部(すなわちコネクティングボディ220および前記コネクティングブッシュ)に設けられた油路301(302)に供給された後、制御バルブ200を介して、オイルポンプ190と連結板65との間の取付部に設けられた油路350等を経由し、前記バリエータ部に供給されるようになっている。
Incidentally, in the coaxial layout structure as shown in FIG. 6, the modularized variator section (variator module including the
図8は、オイルポンプ190からの油を制御バルブ200を介して各種の駆動機構へと送る従来の油供給形態を概略的に示している。図示のように、オイルポンプ190からの油は、油路である低圧ライン(潤滑油用のライン)301および高圧ライン(押圧装置23a等へ供給されるローディング圧用のライン)を介して、コネクティングボディ220に送られ、このコネクティングボディ220から更に制御バルブ200へと送られて、ここからシリンダボディ31、クラッチ等305、ディスク2A,2B,53のトラクション面およびパワーローラ11へと供給される。
FIG. 8 schematically shows a conventional oil supply configuration in which oil from the
ところが、このようにオイルポンプ190からの油がコネクティングボディ220およびコネクティングブッシュを経由して制御バルブ200へと送られる場合には、以下のような問題が生じる。
However, when the oil from the
(1)オイルポンプ190は、前述したように数種類の油路(ローディング圧用、潤滑用、制御用)へと油を吐出している。また、オイルポンプ190の真横にシリンダボディ31が存在し、その下側に制御バルブ200が配置されている。そのため、オイルポンプ190から吐出された油は、スペース上、曲率半径の非常に小さい油路303,302が形成されたコネクティングボディ220を経由して制御バルブ200に供給されることになる。その結果、圧力損失が発生し、オイルポンプ190の駆動トルクが大きくなってしまう。
(1) The
(2)上記従来の構成では、制御バルブ200に不具合が発生した場合、制御バルブ200を分解するためには、オイルポンプ190も分解する必要があり、分解・組立作業に時間が必要となる。
(2) In the conventional configuration described above, when a malfunction occurs in the
(3)パワーローラ11への潤滑では、制御バルブ200のドレイン油がケーシング59に形成された油路を通ってパワーローラ11へと供給される。そのため、ケーシング59に潤滑油路350を形成する必要があり、コストが高くなる要因にもなっていた。
(3) In lubrication to the
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、オイルポンプから供給される油の圧力損失を抑えることができるとともに、制御バルブの単独分解を容易に行なうことができる小型で安価なトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and can reduce the pressure loss of oil supplied from an oil pump, and can be easily disassembled separately from a control valve. An object is to provide a continuously variable transmission.
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラとから成るバリエータ部と、バリエータ部に対して油を供給するためのオイルポンプと、前記オイルポンプからの油の供給制御を行なうための制御バルブとを備え、前記バリエータ部は、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に揺動するとともに、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、前記トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる油圧駆動装置と、前記油圧駆動装置の油圧室を形成するシリンダボディとを有し、前記シリンダボディには、前記オイルポンプからの油が流入する流入油路と、前記制御バルブに対して油を吐出するための制御バルブ吐出油路と、前記パワーローラを潤滑する油を供給するためのパワーローラ潤滑用油路とが設けられていることを特徴とする。
In order to achieve the above object, the toroidal continuously variable transmission according to
また、請求項2に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項1に記載の発明において、前記オイルポンプから前記流入油路に流入した油が前記制御バルブ吐出油路と前記パワーローラ潤滑用油路とに対してそれぞれ供給されることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, the toroidal-type continuously variable transmission according to the first aspect of the present invention is the oil that flows into the inflow oil passage from the oil pump into the control valve discharge oil passage and the power roller lubrication. It is characterized by being supplied to each oil passage.
本発明のトロイダル型無段変速機において、シリンダボディには、オイルポンプからの油が流入する流入油路と、制御バルブに対して油を吐出するための制御バルブ吐出油路と、パワーローラを潤滑する油を供給するためのパワーローラ潤滑用油路とが設けられている。すなわち、オイルポンプを制御バルブを介すことなく直接にシリンダボディに対して結合することができ、オイルポンプからの油を、制御バルブを介すことなく直接にシリンダボディに流入させ、このシリンダボディから制御バルブおよびバリエータ部へと振り分けることができる。そのため、オイルポンプから供給される油の圧力損失を抑えることが可能になり、また制御バルブの容易な単独分解も可能になるとともに、ケーシングへの組立作業において従来のATの組立ラインの使用も可能となり、さらに形成するべき油路の数も削減できる(したがって、コストの低減を図ることができる)。また、圧力損失を低減できることから、オイルポンプの小型化も可能なる。 In the toroidal continuously variable transmission of the present invention, the cylinder body includes an inflow oil passage through which oil from the oil pump flows, a control valve discharge oil passage for discharging oil to the control valve, and a power roller. A power roller lubricating oil passage for supplying oil to be lubricated is provided. In other words, the oil pump can be directly coupled to the cylinder body without going through the control valve, and the oil from the oil pump can flow directly into the cylinder body without going through the control valve. To control valves and variator sections. Therefore, it is possible to suppress the pressure loss of the oil supplied from the oil pump, and the control valve can be easily disassembled, and the conventional AT assembly line can be used for the assembly work to the casing. Further, the number of oil passages to be formed can be reduced (thus, cost can be reduced). In addition, since the pressure loss can be reduced, the oil pump can be downsized.
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、オイルポンプからバリエータ部に対する油の供給形態にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図6ないし図8と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The feature of the present invention lies in the form of oil supply from the oil pump to the variator unit, and the other configurations and functions are the same as the conventional configurations and functions described above. Therefore, the features of the present invention will be described below. Only the other parts are referred to, and the same reference numerals as those in FIGS.
図1および図2は本発明の実施形態を示している。図示のように、本実施形態では、オイルポンプ(ケーシング59の前端壁73)が制御バルブ200を介すことなく直接に(具体的には、図2に示すようにコネクティングブッシュ500を介して)シリンダボディ31に対して結合されている。そして、シリンダボディ31には、オイルポンプ190からの油が流入する流入油路403と、制御バルブ200に対して油を吐出するための制御バルブ吐出油路402と、パワーローラ11を潤滑する油を供給するためのパワーローラ潤滑用油路400とが設けられている。
1 and 2 show an embodiment of the present invention. As shown in the figure, in this embodiment, the oil pump (
図3は、オイルポンプ190からの油をシリンダボディ31を介して各種の駆動機構へと送る本実施形態の油供給形態を概略的に示している。図示のように、オイルポンプ190からの油は、油路である低圧ライン(潤滑油用のライン)301および高圧ライン(押圧装置23a等へ供給されるローディング圧用のライン)を介してシリンダボディ31の流入油路403に送られ、このシリンダボディ31から更に、制御バルブ吐出油路402を介して制御バルブ200に送られるとともに、パワーローラ潤滑用油路400を介してディスク2A,2B,53のトラクション面およびパワーローラ11へと供給される。また、制御バルブ200に供給された油は更にクラッチ等305へと送られる。
FIG. 3 schematically shows an oil supply form of the present embodiment in which oil from the
このように、本実施形態において、シリンダボディ31には、オイルポンプ190からの油が流入する流入油路403と、制御バルブ200に対して油を吐出するための制御バルブ吐出油路402と、パワーローラ11を潤滑する油を供給するためのパワーローラ潤滑用油路400とが設けられている。すなわち、オイルポンプ190を制御バルブ200を介すことなく直接にシリンダボディ31に対して結合し、オイルポンプ190からの油を、制御バルブ200を介すことなく直接にシリンダボディ31に流入させ、このシリンダボディ31から制御バルブ200およびバリエータ部へと振り分けるようにしている。そのため、以下のような作用効果を得ることができる。
Thus, in this embodiment, the
(1)オイルポンプ109からの油は、シリンダボディに対して直接に流入するため、ライン301,302から流入油路403へと延びる一連の油路の曲率半径を大きく確保でき、圧力損失を小さく抑えることができる。
(1) Since oil from the oil pump 109 flows directly into the cylinder body, a large radius of curvature of a series of oil passages extending from the
(2)従来は、オイルポンプ109からの油を制御バルブ200の前側から流入させる必要があり、制御バルブ200の設計に自由度がなかったが、本実施形態のようにシリンダボディ31を経由して油を制御バルブ200に供給することで、コネクティングボディ220が不要となり、制御バルブ200のサイズを大きくでき、制御バルブ200の設計の自由度が高まる。また、オイルポンプ190が直接に制御バルブ200に取り付けられていないため、制御バルブ200に不具合が発生した場合、制御バルブ200を単独で分解することも可能になる。
(2) Conventionally, the oil from the oil pump 109 needs to flow from the front side of the
(3)また、従来においては、オイルポンプ190を直接に制御バルブ200に取り付けるので、ケーシング59を縦向きにしてモジュール化したバリエータ部をケーシング59のフロント側からケーシング59に組み込み、次いでケーシング59を横向き変えて制御バルブ200をケーシング59の横側からケーシング59に取り付け、次いでケーシング59を縦向きに変えてオイルポンプ190をケーシング59のフロント側からケーシング59に組み込みため、ケーシング59を横向きに変えてから再び縦向きに変える必要がある。そのため、組立性が劣っているとともに、従来のAT(オートマチックトランスミッション)の組立ラインを使用できない。これに対し、本実施の形態では、オイルポンプ190が直接に制御バルブ200に取り付けられていないので、ケーシング59を縦向きにしてモジュール化したバリエータ部をケーシング59のフロント側からケーシング59に組み込み、次いでオイルポンプ190をケーシング59のフロント側からケーシング59に組み込み、次いでケーシング59を横向き変えて制御バルブ200をケーシング59の横側からケーシング59に取り付けるため、ケーシング59を横向きに変えてから再び縦向きに変える必要がない。そのため、組立性が優れているとともに、従来のATの組立ラインを使用でき、組立ラインを増設する必要がない。
(3) Conventionally, since the
(4)前述したように、従来においては、トラクション面およびパワーローラ11の潤滑は、オイルポンプ190内で低圧ラインを2系統に分岐し、オイルポンプ190の上部よりケーシング59の油路350を通じて潤滑している。これに対し、本実施形態では、シリンダボディ31にトラクション面およびパワーローラを潤滑するための油路を設けているため、ケーシング59の油路350が不要となり、コストを低減できるとともに、圧力損失が小さくなり、オイルポンプ190の小型化(オイルポンプの径R(図1参照)を小さくできる)、重量の低減、ケーシング59のサイズダウンを図ることができる。
(4) As described above, conventionally, the traction surface and the
(5)シリンダボディ31に油路を設けているため、従来において制御バルブ200に形成していたパワーローラ潤滑用の油路が不要となり、制御バルブ200の設計の自由度が増すとともに、コストを低減できる。
(5) Since the oil passage is provided in the
なお、前述の実施の形態では、オイルポンプ(ケーシング59の前端壁73)がコネクティングブッシュ500を介して液密にシリンダボディ31に対して結合されているが、図4に示すように、Oリング502を介して液密にオイルポンプ190をシリンダボディ31に結合しても良く、あるいは、図5に示すように、シート504を介して液密にオイルポンプ190をシリンダボディ31に結合しても良い。
In the above-described embodiment, the oil pump (the
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機に適用できる。 The present invention can be applied to various half-toroidal continuously variable transmissions such as a single cavity type and a double cavity type.
6 トラニオン
2A,2B 入力側ディスク
11 パワーローラ
30 駆動ピストン(油圧駆動装置)
31 駆動シリンダ(シリンダボディ;油圧駆動装置)
53 出力側ディスク
190 オイルポンプ
200 制御バルブ
400 パワーローラ潤滑用油路
402 制御バルブ吐出油路
403 流入油路
6
31 Drive cylinder (cylinder body; hydraulic drive)
53
Claims (2)
バリエータ部に対して油を供給するためのオイルポンプと、
前記オイルポンプからの油の供給制御を行なうための制御バルブと、
を備え、
前記バリエータ部は、
前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に揺動するとともに、前記パワーローラを回転自在に支持するトラニオンと、
前記トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる油圧駆動装置と、
前記油圧駆動装置の油圧室を形成するシリンダボディと、
を有し、
前記シリンダボディには、前記オイルポンプからの油が流入する流入油路と、前記制御バルブに対して油を吐出するための制御バルブ吐出油路と、前記パワーローラを潤滑する油を供給するためのパワーローラ潤滑用油路とが設けられていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 An input side disk and an output side disk that are supported concentrically and rotatably with the respective inner side surfaces facing each other, and a power roller sandwiched between the input side disk and the output side disk A variator section consisting of
An oil pump for supplying oil to the variator,
A control valve for controlling the supply of oil from the oil pump;
With
The variator section is
A trunnion that swings about a pair of pivots that are concentrically provided with respect to a central axis of the input side disk and the output side disk and that rotatably supports the power roller; ,
A hydraulic drive device for displacing the trunnion in the axial direction of the pivot;
A cylinder body forming a hydraulic chamber of the hydraulic drive device;
Have
In order to supply the cylinder body with an inflow oil passage through which oil from the oil pump flows, a control valve discharge oil passage for discharging oil to the control valve, and oil for lubricating the power roller A toroidal-type continuously variable transmission characterized in that a power roller lubricating oil passage is provided.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005227262A JP2007040486A (en) | 2005-08-04 | 2005-08-04 | Toroidal continuously variable transmission |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010038198A (en) * | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Nissan Motor Co Ltd | Friction wheel type continuously variable transmission |
JP2017003045A (en) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | 日本精工株式会社 | Toroidal type continuously variable transmission |
-
2005
- 2005-08-04 JP JP2005227262A patent/JP2007040486A/en not_active Withdrawn
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