JP2007039173A - シート処理装置とこの装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スループットの低下を抑制しつつ、シートのカール補正を行う。
【解決手段】 シートを搬送する上流排紙ローラ対と下流排紙ローラ対と、搬送されてきたシートを積載するステイプル処理トレイと、このステイプル処理トレイ上のシートのカール取りを行うローレットベルト(カール補正手段)とを有する。さらに、搬送されるシートのカール量を取得するカール量取得手段50と、カール量取得手段50によって取得されたカール量と基準のカール量とを比較する比較手段51と、比較手段51の比較結果に基づいて、カール補正手段50によりカール取りを行う第1のモードとカール取りを行わない第2のモードとを切り替えるMPU(制御手段)41とを備える、
【選択図】 図5
【解決手段】 シートを搬送する上流排紙ローラ対と下流排紙ローラ対と、搬送されてきたシートを積載するステイプル処理トレイと、このステイプル処理トレイ上のシートのカール取りを行うローレットベルト(カール補正手段)とを有する。さらに、搬送されるシートのカール量を取得するカール量取得手段50と、カール量取得手段50によって取得されたカール量と基準のカール量とを比較する比較手段51と、比較手段51の比較結果に基づいて、カール補正手段50によりカール取りを行う第1のモードとカール取りを行わない第2のモードとを切り替えるMPU(制御手段)41とを備える、
【選択図】 図5
Description
本発明は、シートを処理するシート処理装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来、シート処理装置にてカール紙を積載する場合には、処理トレイを駆動させたり、排紙速度を変更したりすることにより積載を行っていた(例えば特許文献1参照)。また、デカーラなどのカール除去装置を備えてカール除去を行ってから積載する方法もある。
しかし、従来の方法では、一定の時間内に多くのシートを処理する高速機、つまりスループットの大きい高速機では、シートの搬送速度が速いため、カール紙を積載する際に、シート搬送速度を遅くしてしまうと、シート処理時間が長くなって、他の動作(例えば画像形成動作)に対して悪影響を与えてしまう。また、シート毎にカール補正を行う場合もシート処理時間が長くなってしまい生産性が低下する。さらに、デカーラなどの装置を備えた場合、構成が複雑になったりコストアップを招いたりする。
そこで、本発明は、カール量に応じて、カール取りを行う第1のモードと行わない第2のモードとを切り替えることにより、簡単な構成で、スループットの低下を抑制しつつ、カールを補正することのできるシート処理装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、シートを搬送する搬送手段と、搬送されてきたシートを積載する第1の積載手段と、前記第1の積載手段上のシートのカール取りを行うカール補正手段と、を備えたシート処理装置において、前記搬送手段によって搬送されるシートのカール量を取得するカール量取得手段と、前記カール量取得手段によって取得されたカール量と基準のカール量とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記カール補正手段によりカール取りを行う第1のモードとカール取りを行わない第2のモードとを切り替える制御手段と、を備える、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のシート処理装置において、前記カール補正手段が、前記第1の積載手段上に積載されたシートを所定時間、待機させる待機手段である、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のシート処理装置において、前記カール補正手段が、前記第1の積載手段上に積載されたシートを押圧する押圧手段である、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート処理装置において、前記搬送手段から搬送されてきたシート又は前記第1の積載手段から排出されるシートを積載する第2の積載手段を備え、前記第1のモードが選択された場合には、前記搬送手段によって搬送されてきたシートを、前記第1の積載手段上に積載してカール取りを行った後、前記第1の積載手段上に排出し、前記第2のモードが選択された場合には、前記搬送手段によって搬送されてきたシートを、前記第1の積載手段上に積載することなく前記第2の積載手段上に排出する、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のシート処理装置において、前記第1の積載手段は、前記搬送手段によって前記第2の積載手段上に直接、排出されるシートの搬送経路から分岐された状態で設けられている、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート処理装置において、手動操作によって速度優先モードと品質優先モードとを切り替える切り替え手段を備え、前記制御手段は、前記切り替え手段によって前記速度優先モードが選択された場合には、前記比較手段の出力にかかわらず、前記第2のモードを選択する、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載のシート処理装置において、前記制御手段は、前記切り替え手段によって前記品質優先モードが選択された場合には、前記比較手段の出力に基づいて、前記第1のモードと第2のモードとを切り替える、ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、シート上に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部において画像形成されたシートを処理するシート処理手段と、を備えた画像形成装置において、前記シート処理手段が、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート処理装置である、ことを特徴とする。
本発明によると、シートのカール量の大小に応じて、カール取りを行う第1のモードと、カール取りを行わない第2のモードとを切り替えるので、スループットの低下を抑制しつつ、カールの補正を行うことができる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同じ符号を付したものは、同様の構成あるいは同様の作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
<実施の形態1>
図1に、本発明を適用することができるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置の概略構成の一例を示す。
図1に、本発明を適用することができるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置の概略構成の一例を示す。
本発明を適用することのできる画像形成装置(広義の画像形成装置)としては、シートに対して画像を形成する画像形成部15を有する画像形成装置本体(狭義の画像形成装置)11と、画像形成前又は画像形成後のシートを処理するシート処理装置13とを備えていれば十分である。
同図に示す画像形成装置では、画像形成装置本体11の上部にADF(自動原稿送り装置)が配設されている。また、シート処理装置13として、例えば、画像形成装置本体11によって画像形成されたシートをソート処理するフィニッシャユニット14を有している。
ここで、画像形成装置本体11としては、例えば、複写機,プリンタ,ファクシミリ,印刷機をはじめ、その他、シートに画像形成を行う一般的な機器がこれに相当する。また、シート処理装置13としては、上述のフィニッシャユニット14に代えて、例えば、ステイプラ,穿孔装置,折り装置,製本装置をはじめ、その他、画像形成前又は画像形成後のシートを処理する機器であってもよい。また、シートとは、薄いシート状の部材であって、画像形成に使用することのできるものをいう。シートとしては、例えば、一般的なコピー用紙(普通紙),ボール紙,はがき,封筒,透明フィルムなどが挙げられる。
画像形成装置本体11は、シート上に画像を形成する画像形成部15を備えている。画像形成部15には、例えば、感光ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置、定着装置、シート給搬送装置等(いずれも不図示)が配設されている。感光ドラムはその表面が帯電装置によって一様に帯電され、露光装置によって画像情報に応じた静電潜像が形成される。この画像情報は、上述のADF12によって給搬送された原稿の画像情報を、画像形成装置本体11の上面に配設されたリーダ部(不図示)によって読み取ったものである。上述の静電潜像は、現像装置によってトナー(現像剤)が付着されてトナー像として現像される。こうして感光ドラム上に形成されたトナー像は、転写装置によってシートに転写される。このシートは、画像形成装置本体11の下部にシートのサイズごとに配設された複数の給紙カセット(不図示)のうちの1つから給紙ローラ、搬送ローラ、レジストローラ(いずれも不図示)等を介して供給されたものである。トナー像転写後の感光ドラムは、その表面に残ったトナーがクリーニング装置によって除去されて次の画像形成に供される。一方、トナー像転写後のシートは、定着装置によって表面にトナー像が定着される。トナー像定着後のシートは、画像形成装置本体11から排出されてフィニッシャユニット14に供給される。
図2に、シート処理装置13としてのフィニッシャユニット14の拡大図を示す。
シート処理装置13は、シートSを搬送する搬送手段としての例えば上流排紙ローラ対24と、同じく搬送手段としての例えば下流排紙ローラ対25と、搬送されてきたシートSを積載する第1の積載手段としての例えばステイプル処理トレイ21と、第2の積載手段としての例えばスタックトレイ22と、を備えている。
上流排紙ローラ対24は、シートSの搬送方向(矢印S1方向)に沿っての上流側に配置されている。上流排紙ローラ対24は、回転中心の位置が不動で、回転駆動される上流排紙下ローラ24aと、この上流排紙下ローラ24aにローレットベルト27(後述)を介して上方から当接された押圧コロ24bと、によって構成されている。上流排紙下ローラ24aには、これよりも大径の、カール補正手段(押圧手段)としての例えば環状のローレットベルト27がかけられている。ローレットベルト27は、上流排紙下ローラ24aと押圧コロ24bとの間に挟持されており、上流排紙下ローラ24aの回転に伴って、同方向に回転する。このローレットベルト27の回転により、押圧コロ24bは従動回転する。ローレットベルト27は、荷重が負荷されない自然状態では、ほぼ円筒状を保持する弾性部材によって形成されており、荷重か負荷されると楕円状に弾性変形することができる。また、このローレットベルト27は、図3(b)に示すように、ローレットベルト27の内側には、ベルト待機機構28の棒状部材28aが配置されている。ベルト待機機構28は、この棒状部材28aを例えば、同図中の矢印方向に引くことで、ローレットベルト27を斜め横長の楕円状に変形させて、ステイプル処理トレイ21上に対するシートSの積載を容易にしている。
下流排紙ローラ対25は、シートSの搬送方向(矢印S1方向)に沿っての下流側に配置されている。下流排紙ローラ対25は、回転中心の位置が不動で、回転駆動される下流排紙下ローラ25aと、この下流排紙下ローラ25aに対してほぼ上方から接離可能な揺動ローラ25bとによって構成されている。揺動ローラ25bは、上述の上流排紙下ローラ24aの上方に配置された軸30aを中心にほぼ上下方向に揺動可能な揺動ユニット30によって回転自在に支持されている。また、この揺動ユニット30には、図2中でV字形に形成されたパドル26が、軸26aを中心に回転可能に搭載されている。パドル26は、図3(b)に示すように、矢印R26方向に回転する際に、弾性変形し、摩擦によってシートSを搬送することができるようになっている。揺動ユニット30に支持された揺動ローラ25bが下流排紙下ローラ25aから離間したとき場合には、下流排紙下ローラ25aと揺動ローラ25bとの間に開口部25c(図2参照)が形成される。
ステイプル処理トレイ21は、一方の端部21aが上述の下流排紙下ローラ25a近傍に配置され、他方の端部21bがローレットベルト27の下方に配置されて、全体として同図中の右下がりに傾斜されて構成されている。ステイプル処理トレイ21には、積載されたシートSをその側端(前端及び後端に直行する一方の辺)に接離可能なサイドガイド23が配設されている。このサイドガイド23は、シートSを各部数毎にソートしてスタックトレイ22に排出する場合、各部の1枚目のシートSが排出される際に移動されて1枚目のシートSを所定量だけシート幅方向(シートの搬送方向と直交する方向)へ位置をずらし(オフセットし)、各部の2枚目以降のシートを通常に排出することによって、各部のシートSの境界が目視によって分かるようにするためのものである。ステイプル処理トレイ21における端部21b側の延長領域には、ステイプル処理トレイ21上のシートの端部を停止させて位置決めする後端ストッパ29が配設されている。
スタックトレイ22は、一方の端部22aが下流排紙下ローラ25aよりも高い位置に、また他方の端部22bが同ローラよりも低い位置に配置されるように、全体として傾斜状態で配設されている。
図5に、本実施の形態におけるブロック図を示す。本発明が適用されるシート処理装置13としてのフィニッシャユニット14は、同図に示すように、フィニッシャユニット14全体の動作を制御する制御手段として例えばMPU(マイクロプロセシングユニット)41を備えている。このMPU41には、カール量取得手段50、比較手段51が格納されている。カール量取得手段50は、例えば、カール量検出手段(不図示)によって検出されたシートSのカール量を取得するものである。ここでカール量とは、シートSを水平面においたときに、水平面から浮き上がった部分の、水平面からの高さをいう。
カール量検出手段としては、例えば、シートSの搬送方向に沿っての、前述した画像形成装置本体11の画像形成部15の定着装置の下流側で、かつ上述の上流排出ローラ対24の上流側のシート搬送経路中に、光透過形のセンサ(不図示)を配設することによって構成することができる。
図7(a)にセンサ52を示す。センサ52は、発光部52aと受光部52bとによって構成されている。これら発光部52aと受光部52bとは、上板53aと下板53bとの間に形成されるシート搬送経路53を左右から挟み込むように配置されていて、両者間に光路(不図示)を形成している。このセンサ52によって、搬送基準面からのシートSの浮き上がり量を検知するのである。例えば、搬送されるシートSにカールが発生していない理想的な状態では、浮き上がり量は0である。ただし、図7(b)に示すように、実際にはシートSにカールが発生している場合であっても、そのカール量が小さくて、センサ52の光路を遮断しない場合には、カールが発生していないものと判断される。
これに対し、例えば、図7(c)に示すように、シートSの先端が上方にカールしているような場合は、シートSは、その後端側の部分に対して、先端がカールの状態に応じて浮き上がることになる。この浮き上がった部分によって、センサ52の光路が遮断され、逆に、このことによってカール量を検出することが可能となる。そして、MPU41のカール量取得手段50は、このセンサ52からの出力に応じて、シートSのカール量を取得する。
なお、カール量検出手段としては、外に、例えば、画像形成に供されるシートSの紙質,厚さ、雰囲気の温湿度等と、カール量との関係をあらかじめ実験等によって求めてテーブルとして図5中のROM42に格納し、このテーブルの基づいてカール量を検出するようにしてもよい。
比較手段51には、あらかじめ基準のカール量(例えば5mm)が格納されていて、この基準のカール量と、カール量取得手段50が上述のカール量検出手段から取得したカール量とを比較する。
MPU41は、上述の比較手段51が、取得したカール量が基準のカール量を超えたと判断したときに、カール補正手段(後述)によりカール取りを行う第1のモードを選択する。一方、取得したカール量が基準のカール量以下であると判断したときに、カール補正手段によりカール取りを行わない第2のモードを選択する。
制御手段としてのMPU41は、プログラムを記憶するROM42やカール量を保存するRAM43により制御を実行する。MPU41はシート処理装置13内の制御及び画像形成装置本体11の通信部(不図示)等と通信部49を介して通信を行えるようになっている。MPU41は、上流排出モータ44、下流排出モータ45、この下流排出モータ45の回転数を検知する下流排出モータ回転検知センサ46、パドル26を動作させるパドルソレノイド47、ローレットベルト27を待避させるベルト待避ソレノイド48等に接続されている。
上述のフィニッシャユニット14は、スタックトレイ22にシートSを排出する際、オフセットモード、ステイプルモード等の各モードに応じたシート処理を行うことができるようになっている。フィニッシャユニット14は、オフセットモード及びステイプルモードの場合、シートSをオフセット処理、あるいはステイプル処理して1個のスタックトレイ22にソート状態で排出したり、また2つ以上のスタックトレイ22にソート排出することも可能である。
ここで、オフセットモードとは、シートSを各部数毎にソートしてスタックトレイ22に排出する場合、各部の1枚目のシートSが排出される際、サイドガイド23を移動させて1枚目のシートSを所定量シートの幅方向へ位置をずらし、各部の2枚目以降のシートSを通常排出することによって、各部のシートSの境界が目視によって分かるように、シートSを排出する動作モードのことである。また、1枚のシートSのみならず、シートSを含む部数毎に、サイドガイド23を移動させて位置をずらして排出する場合と、サイドガイド23を移動させずに排出する場合とで、各部数毎にシート幅方向へ位置をずらし、目視によって分けることも可能である。
また、ステイプルモードとは、各部数毎にシートSをソートしてスタックトレイ22に排出する際、ステイプル処理トレイ21にシートSを複数枚、積載整合してシート束を形成して、そのシート束をステイプラ(不図示)によって針綴じをし、各部数毎に排出する動作モードのことである。
さらに、上述のオフセットモード及びステイプルモードのほかに、シートSをそのまま排出する通常の排出モード(通常モード)がある。通常モードにあっては、搬送ローラ(不図示)と、上流排紙ローラ対24と、下流排紙ローラ対25とが、画像形成装置本体11からフィニッシャユニット14に排出されたシートSを順次搬送して、スタックトレイ22に排出する。本実施の形態において、シートSのカール補正を行わない場合は、上述の通常モード動作を行う。
図3は、シートSのカールを補正する際の、フィニッシャユニット14の動作を示す模式図である。
通常モードによってスタックトレイ22上にシートSを排出する際、シートSがカールしていると、スタックトレイ22上に確実に積載できなかったり、所定の枚数分積載することができなかったりすることがある。このような場合、本実施の形態では、画像形成装置本体11から、図5に示す通信部49を介して受信する紙サイズ情報や通紙モード情報などと一緒に、カール量取得手段50によってカール量についてのカール情報を受信する。この取得したカール情報を元に、比較手段51によってそのカール量を基準のカール量(所定値)と比較し、カール量が所定値より大きい場合に積載不良といった不具合を防ぐため、通常モードで通紙せずに、カール補正動作を行ってから排紙動作を行うようにしている。
カール量が所定量より大きい場合における、フィニッシャユニット14のカール補正動作について説明する。シート搬送方向(図2に示す矢印S1)方向に沿っての上流排紙ローラ対24の下流側でかつ下流排紙ローラ対25の上流側には、シートSの後端Sbを検知するシート後端検知センサ(不図示)が配設されている。
シートSが搬送されてくるときには、揺動ユニット30が図2に示す位置に配置されて、揺動ローラ25bは下流排紙下ローラ25aに当接されている。上流排紙下ローラ24aが矢印R24方向に回転されることによりローレットベルト27が矢印R27方向に回転し、また下流排紙下ローラ25aが矢印R25a方向に回転駆動される。これにより、シートSは、同図中の矢印S1方向に搬送され、その先端Saが、下流排紙ローラ対25から徐々に排出されていく。そして、シート後端検知センサによってシートSの後端Sbが検知されたら、所定時間だけ下流排紙ローラ対25を図3(a)に示すように、矢印R25b方向に逆回転させた後、揺動ユニット30を上方に配置して下流排紙下ローラ25aから揺動ローラ25bを離間させ、下流排紙下ローラ25aの回転を停止する。ここで所定時間とは、シートSの後端Sbがシート後端検知センサを抜けてからシートSの後端Sbがローレットベルト27の下に入り込みローレットベルト27により搬送されるようになるまでの時間をいう。なおこの所定時間とは所定距離と置き換えてもよい。このようにシートSの後端Sbを挟持している下流排紙ローラ対25の逆回転により、ステイプル処理トレイ21でシートSを矢印S2方向に逆搬送する。そして、ローレットベルト27は、上流排紙下ローラ24aと押圧コロ24bとの間に挟持されて回転し、かつ、ベルト外れ防止策としてベルト内側の中央部付近に設けられたエンドレスのリブ(不図示)が、上流排紙下ローラ24aの周方向溝に係合して回転する。ローレットベルト27は、ステイプル処理トレイ21内のシートSに接しながら回転している。シートSは、その後端Sbが後端ストッパ29に当接することにより停止してステイプル処理トレイ21上に積載される。
図3(b)は、前のシートSがすでにステイプル処理トレイ21内に積載されていて、次のシートSを逆搬送する動作を示す。1枚目のシートS同様、上流排紙ローラ対24でシートSを図2中の矢印S1方向に搬送する。このときすでに揺動ユニット30は上方に配置されていて下流排紙下ローラ25aから揺動ローラ25bは離間され、下流排紙下ローラ25aは回転を停止している。シート後端検知センサ(不図示)を用いて、シートSの後端Sbが上流排紙ローラ対24を抜けたことを検知すると、パドル26を矢印R26方向に回転させる。これにより、下流排紙下ローラ25aでは、搬送できないシートSをステイプル処理トレイ21内に送り込む。このとき、ローレットベルト27は、ベルト待避機構28により一時待避させ、ローレットベルト27の下にシートSが入り込み安くする。
その後、ベルト待避機構28を解除し、ローレットベルト27の回転力により、ステイプル処理トレイ21内の後端ストッパ29の位置までシートSを搬送することができる。
図4は、シートSのカールを補正するようすを示す模式図である。
図4(a)に示すように、シートSをそのシート幅方向から見たときに、シートSが逆U字状にカールしている場合、ローレットベルト27の回転による押圧力で、シートSのカールを補正する。また、シートSがU字状にカールしている場合も同様にローレットベルト27の押圧力でカールを補正することが可能である。図4(b)にカール補正を行った後の状態を示す。
図6は、本実施の形態における処理の流れを示すフローチャートである。
本処理は、ROM42に格納されているプログラムの一部分を示し、MPU41で実行される。シート処理装置13は、画像形成装置本体11から紙サイズ情報、通紙モード情報などと一緒にカール情報を受信して、シート処理動作を行う(S1)。シート処理装置13は画像形成装置本体11からシートSを受け取る(S2)。画像形成装置本体11から受け取ったシートSを、上流排紙ローラ対24及び下流排紙ローラ対25によりフィニッシャユニット14内で搬送する(S3)。そして、シート後端検知センサによってシートの後端がほぼ上流排紙ローラ対24を過ぎたことを検知すると(S4)、画像形成装置本体11から受信した情報に従って、カール量を所定値と比較してカール補正動作を行うか否かを判断する(S5)。本実施の形態では、画像形成装置本体11から受信する制御データを元にカール量情報を取得しているが、本発明はこれに限らず、例えば、前述のようにシートSの搬送経路中でカール測定するなど、他の方法でカール量情報を取得するものであってもよいのはもちろんである。
そして、カール補正動作を行わない場合(S5のNo)は、ステイプル処理トレイ21に搬送せず、そのまま直接、スタックトレイ22上に排紙して(S15)、シートの処理を終える。
一方、カール補正動作を行う場合(S5のYes)、ステイプル処理トレイ21に対するシートの積載1枚目か否かをカウンタ(不図示)を用いて検知し(S6)、積載1枚目の場合(S6のYes)、下流排紙ローラ対25を逆転させることにより、ステイプル処理トレイ21内にシートSを逆搬送する(S7)。所定距離搬送した後(S8)、下流排紙ローラ対24を停止させ(S10)、揺動ユニット30を開く(S11)。一方、積載2枚目以降の場合(S6のNo)、揺動ユニット30は既に開状態で、下流排紙ローラ対25でシートを逆搬送することができないため、パドル26を用いてシートSをステイプル処理トレイ21内に搬送している(S9)。シートを逆搬送した後、ローレットベルト27の回転力で後端ストッパ29までシートを搬送する(S12)。
そして、シートが逆U字状にカールしている場合、ローレットベルト27を回転させ続けることによるその押圧力で、シートのカールを補正する(S13)。また、U字状にシートがカールしている場合も同様にローレットベルト27の押圧力でカールを補正する(S13)。そして、シートSをステイプル処理トレイ21上に所定枚数(本実施の形態では5枚)まで整合積載した後(S14)、まとめて束排出(S15)をすることにより整列の良いシート排出を行うことが可能である。
このようにステイプル処理トレイ21に一時的に積載し、ローレットベルト27の押圧力によりシートSのカールを補正する。また、一時的に積載整合することにより、時間の経過に伴ないシート自体の自重により平らな形状に近づくため、姿勢の良いシート排出を行うことが可能になる。また本発明はこれに限らず、処理枚数の少ない場合や、素早く排出したい場合など、速度(時間)優先モードにおいては、シートの処理時間を優先させるために、カール補正動作を行うか否かを判断するものであってもよい。
<実施の形態2>
本発明を適用することができる画像形成装置としての、本実施の形態に係る画像形成装置は、手動操作によって速度優先モードと品質優先モードとを切り替える切り替え手段(不図示)を備えている。
本発明を適用することができる画像形成装置としての、本実施の形態に係る画像形成装置は、手動操作によって速度優先モードと品質優先モードとを切り替える切り替え手段(不図示)を備えている。
そして、MPU41(図5参照)は、切り替え手段によって速度優先モードが選択された場合には、比較手段51の出力にかかわらず、第2のモードを選択し、一方、切り替え手段によって品質優先モードが選択された場合には、比較手段51の出力に基づいて、第1のモードと第2のモードとを切り替えるものである。
本実施の形態によると、ユーザが自分の意思で、速度優先モードか品質優先モードかを選択することができ、特に前者の速度優先モードが選択された場合は、シートSを、カール量にかかわらずカール取りを行うことなく搬送手段としての上流排紙ローラ対24及び下流排紙ローラ対25から直接、スタックトレイ22上に排出することができるので、スループットの低下を抑制することができる。
11 画像形成装置本体
13 シート処理装置
14 フィニッシャユニット
21 ステイプル処理トレイ(第1の積載手段)
22 スタックトレイ(第2の積載手段)
24 上流排紙ローラ対(搬送手段)
25 下流排紙ローラ対(搬送手段)
27 ローレットベルト(カール補正手段、押圧手段)
41 MPU(制御手段)
50 カール量取得手段
51 比較手段
S シート
13 シート処理装置
14 フィニッシャユニット
21 ステイプル処理トレイ(第1の積載手段)
22 スタックトレイ(第2の積載手段)
24 上流排紙ローラ対(搬送手段)
25 下流排紙ローラ対(搬送手段)
27 ローレットベルト(カール補正手段、押圧手段)
41 MPU(制御手段)
50 カール量取得手段
51 比較手段
S シート
Claims (8)
- シートを搬送する搬送手段と、搬送されてきたシートを積載する第1の積載手段と、前記第1の積載手段上のシートのカール取りを行うカール補正手段と、を備えたシート処理装置において、
前記搬送手段によって搬送されるシートのカール量を取得するカール量取得手段と、
前記カール量取得手段によって取得されたカール量と基準のカール量とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて、前記カール補正手段によりカール取りを行う第1のモードとカール取りを行わない第2のモードとを切り替える制御手段と、を備える、
ことを特徴とするシート処理装置。 - 前記カール補正手段が、前記第1の積載手段上に積載されたシートを所定時間、待機させる待機手段である、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。 - 前記カール補正手段が、前記第1の積載手段上に積載されたシートを押圧する押圧手段である、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。 - 前記搬送手段から搬送されてきたシート又は前記第1の積載手段から排出されるシートを積載する第2の積載手段を備え、
前記第1のモードが選択された場合には、前記搬送手段によって搬送されてきたシートを、前記第1の積載手段上に積載してカール取りを行った後、前記第1の積載手段上に排出し、
前記第2のモードが選択された場合には、前記搬送手段によって搬送されてきたシートを、前記第1の積載手段上に積載することなく前記第2の積載手段上に排出する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート処理装置。 - 前記第1の積載手段は、前記搬送手段によって前記第2の積載手段上に直接、排出されるシートの搬送経路から分岐された状態で設けられている、
ことを特徴とする請求項4に記載のシート処理装置。 - 手動操作によって速度優先モードと品質優先モードとを切り替える切り替え手段を備え、
前記制御手段は、前記切り替え手段によって前記速度優先モードが選択された場合には、前記比較手段の出力にかかわらず、前記第2のモードを選択する、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート処理装置。 - 前記制御手段は、前記切り替え手段によって前記品質優先モードが選択された場合には、前記比較手段の出力に基づいて、前記第1のモードと第2のモードとを切り替える、
ことを特徴とする請求項6に記載のシート処理装置。 - シート上に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部において画像形成されたシートを処理するシート処理手段と、を備えた画像形成装置において、
前記シート処理手段が、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート処理装置である、
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005223272A JP2007039173A (ja) | 2005-08-01 | 2005-08-01 | シート処理装置とこの装置を備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005223272A JP2007039173A (ja) | 2005-08-01 | 2005-08-01 | シート処理装置とこの装置を備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=37797505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005223272A Withdrawn JP2007039173A (ja) | 2005-08-01 | 2005-08-01 | シート処理装置とこの装置を備えた画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2005
- 2005-08-01 JP JP2005223272A patent/JP2007039173A/ja not_active Withdrawn
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