JP2007038336A - カッター用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カッター及びセンタードリルを、それぞれ迅速かつ簡単に、電動ドリルのチャックに着脱できるようにして、穿孔対象物の材質や孔径に応じてカッターやセンタードリルを頻繁に交換する必要があるときでも、効率的に穿孔作業を行えるようにすること。
【解決手段】 電動ドリルに連結される連結部材9に対してセンタードリル11及びコア本体10を別個に取着するためのカッター用アダプタ7であって、連結部材9、センタードリル11及びコア本体10に設けられている挿入部A15、B15、C15が挿入される挿入孔Aを有する保持部A13、B13、C13と、各挿入孔に挿入された各挿入部A15等の引抜き方向の移動を係止する係止硬球A20、B20、C20と、アダプタ本体12の軸方向に移動させることによって挿入部A15等に対する係止を解除する係止解除部A29、B29、C29とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば携帯型電動ドリルの回転駆動部に取着される連結部材(シャンク)、孔開け用カッター及びセンタードリルをそれぞれ別々に着脱できるカッター用アダプタに関する。
従来より、例えば図7に示すように、電動ドリルやボール盤等のドリリング装置(図示せず)にアーバー1を取着して、この取着されたアーバー1に、カッター(コアドリル)2に設けられているシャンク3を簡単に着脱可能なシャンク取着構造4がある(例えば、特許文献1参照。)。このシャンク取着構造4によると、アーバー1の下部に形成された開口部1aに対して、その下方からカッター2のシャンク3を挿入するだけでシャンク3をアーバー1に取着することができる。このアーバー1とシャンク3との取着は、両者に設けられた係止機構5によって行われる。
WO98−37999号公報
しかし、図7に示す従来のシャンク取着構造4では、例えばセンターピン6が損傷して、この損傷したセンターピン6を交換する場合、作業者が係止機構5を操作して、まず、シャンク(カッター2)3をアーバー1から取り外し、この取り外したカッター2の内孔2aからセンターピン6を上方に持ち上げて取り外す。そして、交換しようとする別のセンターピンをカッター2の内孔2aに装着して、このセンターピンが装着されたカッター2をアーバー1の開口部1aに取着する必要がある。つまり、センターピン6をアーバー1から取り外すために、取り外す必要のないカッター2をアーバー1から取り外さなければならないし、別のセンターピンをカッター2に装着して、このセンターピンが装着されたカッター2をアーバー1に取着する必要があり、非常に手間と時間が掛かる。
また、同様に、例えば相違する寸法の孔を開けるために、カッター2を交換する場合、作業者が係止機構5を操作して、まず、カッター2をアーバー1から取り外し、この取り外したカッター2からセンターピン6を取り外す。そして、交換しようとする別のカッターに元のセンターピン6を装着する必要がある。つまり、カッター2をアーバー1から取り外すために、取り外す必要のないセンターピン6をアーバー1から取り外さなければならないし、別のカッターにセンターピン6を装着して、このセンターピン6が装着されたカッターをアーバー1に取着する必要があり、非常に手間と時間が掛かる。
例えば、建築現場や土木工事現場等において、コンクリート、木又は金属等の材質の異なる壁や部材(穿孔対象物)に対して、大きさの相違する多数の孔を開ける場合、穿孔対象物の材質や孔径に応じてカッターやセンタードリルを頻繁に交換する必要があるので、多くの手間と時間が掛かり、それが作業者の負担となっている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、カッター及びセンタードリルを、それぞれ別々に迅速かつ簡単に、例えば電動ドリルのチャックに着脱できるようにして、穿孔対象物の材質や孔径に応じてカッターやセンタードリルを頻繁に交換する必要があるときでも、効率的に穿孔作業を行えるようにするカッター用アダプタを提供することを目的としている。
本発明は、回転駆動部に連結される連結部材に対して孔開け用カッター及びセンタードリルをそれぞれ別々に取着するためのカッター用アダプタにおいて、 前記連結部材が取着されるアダプタ本体と、前記連結部材、前記カッター及び前記センタードリルのそれぞれに設けられている挿入部と対応して前記アダプタ本体に設けられ、前記挿入部が挿入される挿入孔を有する保持部と、前記それぞれの保持部に対応して設けられ、前記挿入孔に挿入された前記各挿入部の引抜き方向の移動を係止する係止部と、前記それぞれの係止部に対応して前記アダプタ本体に設けられ、前記係止部による前記挿入部に対する係止を解除する係止解除部とを備え、前記ぞれぞれの挿入孔は、前記挿入部に対するトルク伝達のための断面に形成されていることを特徴とするものである。
この発明に係るカッター用アダプタを使用して、カッター及びセンタードリルを回転駆動部に取着するときは、例えばまず、連結部材、カッター及びセンタードリルのそれぞれに設けられている挿入部を、アダプタ本体に設けられている対応する各挿入孔に挿入する。連結部材、カッター及びセンタードリルは、所望の順番でアダプタに取着することが可能である。そして、連結部材を電動ドリルのチャックに取着する。このようにして、コア本体及びセンタードリルが取着されたアダプタを、連結部材を介して例えば電動ドリルのチャックに取着することができ、このアダプタに取着されているコア本体及びセンタードリルを使用して穿孔作業をすることができる。そして、アダプタ本体に取着されているカッター及びセンタードリルのうち所望のものを取り外すときは、取り外そうとするものと対応する係止解除部を操作すればよく、これによって、カッター及びセンタードリルのうち所望のものを、アダプタ本体から取り外すことができる。また、所定の係止解除部を操作することによって、アダプタ本体を連結部材から取り外すことができる。また、ぞれぞれの挿入孔は、挿入部に対するトルク伝達のための断面に形成されているので、両者は互いにトルク(回転)を伝達することができる。
なお、このカッター及びセンタードリルによると、センタードリルでセンター孔を先行して形成することができるし、孔開け中心の位置決めをすることができる。そして、カッターは、センタードリルと同心の大径孔を形成することができる。
そして、この発明に係るカッター用アダプタにおいて、前記カッターは、コアドリルを構成し、前記連結部材の挿入部が挿入される連結部材用保持部が前記アダプタ本体の一端に形成され、前記カッターの挿入部が挿入されるカッター用保持部が前記アダプタ本体の他端に形成され、センタードリル用保持部が前記カッター用保持部の中心又はその近傍に設けるとよい。このようにすると、連結部材、カッター及びセンタードリルのそれぞれの中心を、同一軸線上に一致させて取着するための構成が簡単なものとなり、このカッター用アダプタを比較的安価で製作することができる。
また、この発明に係るカッター用アダプタにおいて、前記連結部材の挿入部を対応する前記挿入孔に挿入して取着した状態で、前記連結部材に設けた鍔状部が前記アダプタ本体と当接し、前記センタードリルの挿入部を対応する前記挿入孔に挿入して取着した状態で、前記センタードリルの挿入部先端が前記連結部材の挿入部先端と当接し、前記カッターの挿入部を対応する前記挿入孔に挿入して取着した状態で、前記カッターに形成された肩部が前記アダプタ本体と当接するようにするとよい。このようにすると、連結部材、カッター及びセンタードリルを、アダプタ本体に取着した状態で、それぞれの軸方向の端部どうしや、端部と鍔状部とが当接しているので、これらの剛性を大きくすることによって、穿孔作業の際に、カッター、センタードリル、連結部材及びアダプタ本体が、穿孔対象物及び電動ドリルから受ける軸方向の衝撃や抵抗を十分に受け止めることができ、効率よく穿孔作業をすることができる。また、この軸方向の衝撃や抵抗が係止部や係止解除部に掛からないようにできるので、それらの剛性を大きくする必要がないし、それらの故障も防止できる。
更に、この発明に係るカッター用アダプタにおいて、前記それぞれの係止部は、前記保持部の内面よりも内側に突出する突出位置とそれよりも外側に退避する退避位置とに移動自在であり、前記それぞれの係止部に対応して前記アダプタ本体に設けられ、前記係止部を退避位置で保持する待機位置と前記係止部が突出位置に移動を可能にする押込み位置とに移動可能な係止作動部と、前記それぞれの係止作動部を待機位置に付勢する待機用付勢部材と、前記それぞれの係止部に対応して前記アダプタ本体に設けられ、前記係止部を突出位置で保持する係止位置と前記係止部が退避位置に移動を可能にする係止解除位置とに移動可能な係止解除部と、前記それぞれの係止解除部を係止位置に付勢する係止用付勢部材とを備えるようにするとよい。
このようにすると、まず、保持部の挿入孔にカッター等の挿入部が挿入(取着)されていない非取着状態では、待機用付勢部材が係止作動部を付勢してこの係止作動部を待機位置に移動させている。この待機位置にある係止作動部は、係止部を退避位置に保持しているので、カッター等の挿入部を保持部の挿入孔に挿入可能(取着可能)な状態となっている。次に、この取着可能な状態で、挿入部を挿入孔に挿入していくと、挿入部が待機位置にある係止作動部を押し込んで押込み位置に移動させることができる。これによって、退避位置にある係止部が係止解除部及び係止用付勢部材によって突出位置に移動させられて、この突出位置となった係止部が挿入部に形成されている例えば係止溝に係合する。係止部が係止溝に係合すると、挿入部の引き抜き方向の移動を係止することができ、取着状態となる。
次に、取着状態にある挿入部を挿入孔から取り外すときは、作業者が係止解除部を係止用付勢部材の付勢力に抗してアダプタ本体の例えば軸方向に移動させる。このとき、待機用付勢部材の付勢力によって係止作動部が挿入部を引き抜き方向に移動させると共に、係止溝に係合する係止部が係止溝から外れて退避位置に移動し、更に、押込み位置にある係止作動部が待機位置に移動して、この係止作動部が退避位置にある係止部を保持することができる。これで、上記挿入可能な非取着状態に戻る。
そして、この発明に係るカッター用アダプタにおいて、前記連結部材用及び前記センタードリル用のそれぞれの係止作動部を付勢するための待機用付勢部材を共用し、前記連結部材用及び前記センタードリル用の係止解除部を付勢するための係止用付勢部材を共用するとよい。このようにすると、連結部材及びセンタードリルに対してそれぞれ設けられている係止作動部を付勢するための待機用付勢部材が1つで済み、全体としての部品点数を少なくすることができる。よって、材料費、その加工費、及び組立て費用を低減することができる。更に、このカッター用アダプタの嵩を小さくすることができるので、持ち運びに便利であり、穿孔作業をし易くすることができる。
そして、この発明に係るカッター用アダプタにおいて、前記それぞれの係止部が球体であり、前記それぞれの待機用付勢部材及び係止用付勢部材は、圧縮コイルばねであり、前記それぞれの待機用付勢部材による前記係止作動部の移動を前記待機位置で停止させるためのストッパを前記それぞれの挿入孔又は係止作動部に設けるとよい。
このように、係止部を球体とすると、係止部が退避位置と突出位置とに移動するときの係止部の姿勢(方向性)を規制する必要がないので、故障し難くすることができる。待機用付勢部材及び係止用付勢部材を圧縮コイルばねとすると、動力源が不要であり、構造が簡単である。また、係止作動部の移動を待機位置で停止させるためのストッパを設けることによって、係止作動部は、係止部を退避位置に確実に保持することができる。その結果、連結部材、カッター及びセンタードリルに設けられているそれぞれの挿入部を、係止部に邪魔されることなく、対応する各挿入孔に容易に挿入して取着することができる。
この発明に係るカッター用アダプタによると、連結部材、カッター及びセンタードリルを、アダプタ本体に対して、それぞれ別々に極めて迅速かつ簡単に取着することが可能であるし、対応する係止解除部を操作することによって、所望の連結部材、カッター又はセンタードリルを、それぞれ別々に極めて迅速かつ簡単にアダプタ本体から取り外す(切り離す)ことができる構成である。従って、穿孔対象物の材質や孔径に応じてカッターやセンタードリルを頻繁に交換する必要があるときでも、極めて迅速かつ簡単に交換できるので、効率的に穿孔作業を行うことができる。
また、例えば回転駆動部に連結部材を取着するための構造が回転駆動部ごとに相違している場合は、それぞれの連結部材を対応する回動駆動部に連結できるように、各連結部材の一端を形成すると共に、これら各連結部材の他端の挿入部を共通のアダプタに取着できるように形成する。これによって、カッター及びセンタードリルが取着された共通のアダプタ本体を、使用しようとする回動駆動部に使用できる連結部材を介して、極めて迅速かつ簡単に着脱することができる。これによっても、効率的に穿孔作業を行えるようにすることができる。
以下、本発明に係るカッター用アダプタ(以下、単に「アダプタ」と言うこともある。)の一実施形態を図1〜図5を参照して説明する。このカッター用アダプタ7は、図1に示すように、コアドリル8等を取着することができ、このコアドリル8が取着されたアダプタ7を連結部材9を介して例えば電動ドリル(インパクト電動ドリル等を含む回転駆動部)のチャック等に取着して使用することができる。図1は、このカッター用アダプタ7に対して、連結部材9及びコアドリル8を取着した状態を示す半断面図である。このコアドリル8は、孔開け用カッター(コア本体10)及びセンタードリル11を備えており、これらコア本体10及びセンタードリル11は、それぞれが別々にアダプタ7に取着されている。この連結部材9を着脱自在にアダプタ7に取着するものが連結部材用取着構造A、センタードリル11を着脱自在にアダプタ7に取着するものがセンタードリル用取着構造Bであり、コア本体10を着脱自在にアダプタ7に取着するものがコア本体用取着構造Cである。
連結部材用取着構造Aは、図1に示すように、略短円筒形状のアダプタ本体12の右側端部に設けられている。このアダプタ本体12の短円筒形の右側端部が連結部材用保持部(以下、単に「保持部」と言うこともある。)A13である。この保持部A13に挿入孔A14が形成されており、この挿入孔A14は、連結部材9の一端に形成されている挿入部A15が挿入される形状に形成されている。そして、図3に示すように、この挿入孔A14を形成する保持部A13の内周面には、例えば3つのキー状凸部A16が形成されている。この3つのキー状凸部A16は、それぞれの断面形状が矩形であり、挿入孔A14の内周面を周方向に3等分した3つの各位置に設けられている。
そして、連結部材9は、図3に示すように、左端部に挿入部A15が形成され、右端部にシャンク17が形成されている。そして、挿入部A15とシャンク17との間に鍔状部A18が形成されている。挿入部A15は、略短円柱形であり、その中央部外周面に、環状の係止溝A19が形成されている。この係止溝A19は、断面形状が略半円形であり、後述する係止部(係止硬球A20)が係合することによって、挿入孔A14に挿入(取着)された挿入部A15がこの挿入孔A14から抜け出ないようにするものである。また、挿入部A15の外周面には、軸方向に沿って3つのキー溝A21が形成されている。この3つのキー溝A21は、挿入部A15を挿入孔A14に挿入したときに、3つの各キー状凸部A16と嵌合して、両者の間でがたつきがなく、トルクを伝達できるように形成されている。この実施形態では、各キー溝A21は、各キー状凸部A16と対応する矩形断面に形成されている。
鍔状部A18は、図3に示すように略円板状に形成されたものであり、挿入部A15を挿入孔A14に挿入した状態で、図1に示すように、保持部A13の先端縁と当接して、係止溝A19が後述する係止硬球A20と対向するように位置決めすることができるものである。更に、この鍔状部A18によって、コア本体10及び電動ドリルからの振動や衝撃が、アダプタ本体12と連結部材9との間で伝達されるようにすることができる。また、図1に示すように、挿入部A15の先端面中央には、突き当て部A22が形成されている。この突き当て部A22は、連結部材9及びセンタードリル11がアダプタ7に装着された状態で、センタードリル11の右端部と当接するものである。そして、この当接によって、センタードリル11及び電動ドリルからの振動や衝撃が、連結部材9とセンタードリル11との間で伝達されるようにすることができる。
シャンク17は、棒状体であり、その基端部23は断面形状が六角形の柱状部として形成されている。この基端部23は、シャンク17を電動ドリルのチャック(図示せず)に取着した状態で、基端部23とチャック(図示せず)との間でがたつきがなく、トルクを伝達できるように形成されている。また、シャンク17の中央部外周面には、環状の係止溝24が形成されている。この係止溝24は、断面形状が略半円形であり、例えば電動ドリルの回転部に装着されるアーバー(図示せず)に設けられている係止硬球が係合することによって、シャンク17がこのアーバーから抜け出ないようにするためのものである。なお、シャンク17に形成された断面六角形の基端部23は、アーバーに形成された断面六角形の保持孔に嵌合できるように形成され、これによって、両者の間でがたつきがなく、トルクを伝達できるように形成されている。
また、図3に示すように、連結部材用保持部A13の内側(挿入孔A14)には、係止作動部A25が配置されている。係止作動部A25は、円環状のリングであり、挿入孔A14内でその孔方向に移動自在であり、待機位置に保持されている。そして、係止作動部A25は、待機位置にあるときに、係止硬球A20を退避位置に保持している。また、この保持部A13の内側(挿入孔A14)には、待機用付勢部材(圧縮コイルばね)A26が配置されており、この待機用付勢部材A26は、同図の右端部が係止作動部A25に当接して、この係止作動部A25を保持部(挿入孔A14)A13の開口部側に向かって付勢している。また、この保持部A13の内面に設けられている3つの各キー状凸部A16の内面には、係止ピンA27が突設されている。各係止ピンA27は、係止作動部A25が待機用付勢部材A26に付勢されて、保持部A13の開口部側方向に移動するときに、この係止作動部A25を待機位置(図3に示す状態)に位置決めすることができるものである。
係止硬球(係止部)A20は、図3に示すように、係止孔A28内に配置されている。係止孔A28は、円孔であり、連結部材用保持部A13に例えば3つ形成されている。この3つの係止孔A28は、保持部A13を周方向に3等分した3つの各位置に設けられ、各係止孔A28内に係止硬球A20が1つずつ配置されている。
この係止硬球A20は、図1に示すように、保持部A13の内面よりも内側に突出する突出位置と、図3に示すように、それよりも外側に退避する退避位置とに移動自在である。なお、各係止孔A28の内側開口部は、係止硬球A20が係止孔A28から内側に離脱しないように、係止硬球A20よりも少し小さい寸法に形成してある。
そして、係止作動部A25は、図3に示すように、待機位置にあるときに、各係止孔A28と対応する位置に位置決めされているので、係止硬球A20を退避位置に保持することができる。そして、図1に示すように、係止作動部A25が押込み位置にあるときは、係止硬球A20が突出位置に移動する。係止硬球A20は、突出位置にあるときに、連結部材9の挿入部A15に設けられている係止溝A19に係合する。また、係止作動部A25が押込み位置にあるときは、図1に示すように、この係止作動部A25の貫通孔A25aに突き当て部A22が挿通して、この突き当て部A22が、アダプタ7に取着されたセンタードリル11の挿入部B15の端部と当接するようになっている。
また、図1に示すように、連結部材用保持部A13の外周面には、係止解除部A29が装着されている。この係止解除部A29は、短円筒形状であり、内周面に円環状の突条A29aが形成されており、保持部A13の軸方向に移動自在である。図1に示す係止解除部A29は、係止位置に保持されている。そして、係止解除部A29は、係止位置にあるときに、突条A29aが係止硬球A20に当接し、係止硬球A20を係止位置に保持している。そして、この係止解除部A29の内周面と保持部A13の外周面との間には、係止用付勢部材(圧縮コイルばね)A30が配置されており、この係止用付勢部材A30は、同図の右端部が突条A29aに当接して、この係止解除部A29を保持部A13の開口部側に向かって付勢している。また、係止解除部A29が係止用付勢部材A30に付勢されて、保持部A13の開口部側方向に移動するときに、この係止解除部A29は、軸用止め輪A31と当接して係止位置に位置決めされる。この軸用止め輪A31は、保持部A13の開口縁の外周面に着脱自在に装着されている。
そして、係止解除部A29は、図1に示すように、係止位置にあるときは、突条A29aが各係止硬球A20と対応する位置に位置決めされているので、係止硬球A20を突出位置に保持することができ、各係止硬球A20が係止溝A19に係合している。この状態は、連結部材9の挿入部A15を連結部材用保持部A13の挿入孔A14に取着した取着状態であり、連結部材9が保持部A13から抜け出ることがないし、保持部A13に対して軸を中心に回動することもなく、トルクを伝達できる状態となっている。
また、図3に示すように、作業者が係止解除部A29をスライドさせて係止解除位置に移動させると、連結部材用係止解除部A29の端部が後述するセンタードリル用係止解除部B29の端部と当接して、同方向の移動が止められる。係止解除部A29が係止解除位置にあるときは、突出位置にある係止硬球A20が退避位置に移動可能となり、図1に示す押込み位置にある係止作動部A25が待機用付勢部材A26に付勢されて、図3に示す待機位置に移動する。この係止作動部A25が待機位置に移動することによって、図1に示す突出位置にある係止硬球A20を、図3に示す退避位置に移動させることができる。このとき、係止硬球A20が係止溝A19から外れて係止が解除されるので、図3に示すように、保持部A13に取着されている連結部材9は、待機用付勢部材A26の付勢力によって、保持部A13から外れる方向に移動して外れた状態となる。このように、係止解除部A29が係止解除位置に移動して係止硬球A20が退避位置で保持される状態となると、係止硬球A20の一部が保持部A13の外周面から外側に突出し、この突出した部分に突条A29aが係合して係止解除部A29が保持部A13の開口部方向への移動が係止される。
次に、図3に示すように、連結部材用保持部A13に連結部材9が取着されていない非取着状態で、連結部材9を取着するときは、連結部材9の挿入部A15を、待機用付勢部材A26の付勢力に抗して保持部A13の挿入孔A14に挿入すればよい。このとき、挿入部A15の先端が待機位置にある係止作動部A25を挿入孔A14の奥側に向かって押し進めて、図3に示す押込み位置に移動させることができる。この図3に示すように、挿入部A15及び係止作動部A25が押込み位置に移動すると、自動的に、退避位置にある係止硬球A20が突出位置に移動して挿入部A15の係止溝A19に係合し、係止解除位置にある係止解除部A29が係止位置に移動する。これによって、連結部材用保持部A13に連結部材9を取着することができる取着状態となる。
次に、図1〜図3を参照して、センタードリル用取着構造Bを説明する。センタードリル用取着構造Bは、図1に示すように、センタードリル用保持部(以下、単に「保持部」と言うこともある。)B13を備えている。このセンタードリル用保持部B13は、略短円筒形状のアダプタ本体12の左側端部の中心部に設けられている内筒部B13aと、この内筒部B13aの右端部と結合するアダプタ本体12の中央部B13bとを備えている。アダプタ本体12の中央部B13bの内径は、内筒部B13aの内側寸法よりも大きく形成されている。この保持部(中央部B13b及び内筒部B13a)B13に挿入孔B14が形成されており、この挿入孔B14は、センタードリル11の一端に形成されている挿入部B15が挿入される形状に形成されている。そして、図2に示すように、この挿入孔B14を形成する内筒部B13aの内周面は、断面形状が六角形に形成されている。
センタードリル11は、図2に示すように、右端部に挿入部B15が形成され、左端部に切刃部32が形成されている。挿入部B15は、断面形状が六角形の柱状体であり、その中央部外周面に、環状の係止溝B19が形成されている。この係止溝B19は、断面形状が略半円形であり、後述する係止部(係止硬球B20)が係合することによって、挿入孔B14に挿入された挿入部B15がこの挿入孔B14から抜け出ないようにするものである。なお、六角柱の挿入部B15は、六角孔の挿入孔B14に挿入したときに、両者の間でがたつきがなく、トルクを伝達できるように形成されている。
また、図1に示すように、アダプタ7にセンタードリル11及び連結部材9が取着された状態で、センタードリル11の挿入部B15の右先端面と、連結部材9に設けられている突き当て部A22とが当接し、この当接によって、センタードリル11及び電動ドリルからの振動や衝撃を、連結部材9とセンタードリル11との間で伝達されるようにすることができる。
また、図2に示すように、センタードリル用保持部B13の中央部B13bの内側(挿入孔B14)には、係止作動部B25が配置されている。係止作動部B25は、短円筒状体であり、挿入孔B14内でその孔方向に移動自在であり、待機位置に保持されている。そして、係止作動部B25は、待機位置にあるときに、係止硬球B20を退避位置に保持している。また、この保持部B13の内側(挿入孔B14)には、待機用付勢部材(圧縮コイルばね)A26が配置されており、この待機用付勢部材A26は、同図の左端部が係止作動部B25の外周面に設けられている突条B25bに当接して、この係止作動部B25を内筒部(挿入孔B14)B13a側に向かって付勢している。このセンタードリル11の待機用付勢部材A26は、連結部材9の待機用付勢部材であり共用されている。また、この係止作動部B25の外周面に設けられている突条B25bは、係止作動部B25が待機用付勢部材A26に付勢されて、内筒部B13a(保持部B13)側方向に移動するときに、突出位置にある係止硬球B20に係合して、この係止作動部B25を待機位置に位置決めすることができるものである(図2参照)。
係止硬球(係止部)B20は、図1に示すように、係止孔B28内に配置されている。この係止硬球B20及び係止孔B28は、連結部材用保持部A13を構成する係止硬球A20及び係止孔A28と同等の構成であり、保持部B13の中央部B13bの内面よりも内側に突出する突出位置と、図2に示すように、それよりも外側に退避する退避位置とに移動自在である。
そして、係止作動部B25は、図2に示すように、待機位置にあるときに、各係止硬球B20と係合して、各係止硬球B20を退避位置に保持することができる。そして、図1に示すように、係止作動部B25が押込み位置にあるときは、係止硬球B20が突出位置に移動する。係止硬球B20は、突出位置にあるときに、センタードリル11の挿入部B15に設けられている係止溝B19に係合する。また、係止作動部B25が押込み位置にあるときは、図1に示すように、それぞれの係止作動部A25、B25に形成されている貫通孔A25a、B25aに突き当て部A22が挿通して、この突き当て部A22がセンタードリル11の挿入部B15の端部と当接するようになっている。また、センタードリル11の挿入部B15を挿入孔B14に挿入して、この挿入部B15の先端で係止作動部B25を奥側に向かって移動させることができるように、係止作動部B25に屈曲部B25cを形成してある。
また、図1に示すように、保持部B13の中央部B13bの外周面には、係止解除部B29が装着されている。この係止解除部B29は、短円筒形状であり、内周面に円環状の突条B29aが形成されており、保持部B13の軸方向に移動自在である。図1に示す係止解除部B29は、係止位置に保持されており、突条B29aが係止硬球B20に当接し、係止硬球B20を係止位置に保持している。そして、この係止解除部B29の内周面と中央部B13bの外周面との間には、係止用付勢部材A30が配置されており、この係止用付勢部材A30は、同図の左端部が突条B29aに当接して、この係止解除部B29を内筒部B13a側に向かって付勢している。このセンタードリル11の係止用付勢部材A30は、連結部材9の係止用付勢部材であり共用されている。
更に、図1に示すように、アダプタ本体12の左側開口端部に形成されているコア本体用保持部C13が中央部B13bよりも大径に形成され、コア本体用保持部C13と中央部B13bとの境界に段部B33が形成されている。この段部B33は、係止解除部B29が係止用付勢部材A30に付勢されて、この段部B33の方向に移動するときに、この係止解除部B29と当接して係止解除部B29を係止位置に位置決めすることができるものである。
そして、係止解除部B29は、図1に示すように、係止位置にあるときは、突条B29aが各係止硬球B20を突出位置に保持することができ、各係止硬球B20が係止溝B19に係合している。この状態は、センタードリル11の挿入部B15をセンタードリル用保持部B13の挿入孔B14に取着した取着状態であり、センタードリル11が保持部B13から抜け出ることがないし、保持部B13に対して軸を中心に回動することもなく、トルクを伝達できる状態となっている。
また、図2に示すように、作業者が係止解除部B29をスライドさせて係止解除位置に移動させると、センタードリル用係止解除部B29の端部が連結部材用係止解除部B29の端部と当接して、同方向の移動が止められる。係止解除部B29がこの係止解除位置にあるときは、突出位置にある係止硬球B20が退避位置に移動可能となり、図1に示す押込み位置にある係止作動部B25が待機用付勢部材A26に付勢されて、図2に示す待機位置に移動する。この係止作動部B25が待機位置に移動することによって、図1に示す突出位置にある係止硬球B20を、図2に示す退避位置に移動させることができる。このとき、係止硬球B20が係止溝B19から外れて係止が解除されるので、図2に示すように、保持部B13に取着されているセンタードリル11は、待機用付勢部材A26の付勢力によって、保持部B13から外れる方向に移動して外れた状態となる。このように、係止解除部B29が係止解除位置に移動して係止硬球B20が退避位置で保持される状態となると、係止硬球B20の一部が保持部B13の外周面から外側に突出し、この突出した部分に突条B29aが係合して係止解除部B29が段部B33方向への移動が係止されて、非取着状態となる。
次に、図2に示すように、センタードリル用保持部B13にセンタードリル11が取着されていない非取着状態で、センタードリル11を保持部B13に取着するときは、連結部材9を保持部B13に取着するとき同等であるので詳細な説明を省略する。
次に、図1〜図3を参照して、コア本体用取着構造Cを説明する。コア本体用取着構造Cは、図1に示すように、コア本体用保持部(以下、単に「保持部」と言うこともある。)C13を備えている。このコア本体用保持部C13は、略短円筒形状のアダプタ本体12の左側端部に設けられており、この保持部C13に挿入孔C14が形成され、この挿入孔C14は、コア本体10の一端に形成されている挿入部C15が挿入される短円筒形状に形成されている。
コア本体10は、図2に示すように、略短円筒形のコア部10aを有し、このコア部10aの一方の開口端縁に多数の切刃10bが形成されている。そして、他方の開口端部には、外径がコア部10aと略同径の円環状の肩部材C10cが溶接されている。そして、この肩部材C10cの内孔に挿入部C15を螺合して取り付けてある。このコア本体10の肩部材C10cは、図1に示す連結部材9の鍔状部A18と同等の機能を有するものである。つまり、図1に示すように、挿入部C15を挿入孔C14に挿入して取着した状態で、肩部材C10cの端面がコア本体用保持部C13の先端部と当接して、係止溝C19が後述する係止硬球C20と対向するように位置決めすることができ、この肩部材C10cによって、コア本体10及び電動ドリルからの振動や衝撃を、アダプタ本体12と連結部材9との間で伝達されるようにすることができる。
そして、図1に示すように、待機用付勢部材C26は、一端が係止作動部C25の内縁部と係合し、他端が挿入孔C14の底部(アダプタ本体12)C14aと当接している。この底部C14aは、コア本体用保持部C13と内筒部B13aとの間に円環状に形成されている。
また、図1に示すように、係止用付勢部材C30は、一端が係止解除部C29の内周面に形成されている突条C29aと係合し、他端が保持部C13の外周面に着脱自在に装着されている軸用止め輪C31に当接している。
更に、図1に示すように、保持部C13の先端開口縁の外周面に突条C34が形成されている。この突条C34は、係止解除部C29が係止用付勢部材C30に付勢されて係止位置方向に移動するときに、この係止解除部C29の端部と当接して、係止解除部C29を係止位置に位置決めすることができるものである。
なお、これ以外のコア本体用取着構造Cの保持部C13、挿入孔C14、挿入部C15、係止作動部C25、待機用付勢部材C26、係止硬球C20、係止孔C28、係止解除部C29、及び係止用付勢部材C30等の構成は、連結部材用取着構造Aの対応するものと同等の構成であり、同様にコア本体10を保持部C13に取着することができるし、保持部C13から取り外すことができるようになっている。よって、同等部分を対応する図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。図4は、図1のE−E方向から見た断面図である。
次に、図1等に示すように構成されたカッター用アダプタ7を使用して、コア本体10及びセンタードリル11を電動ドリルに取着するときは、連結部材9、センタードリル11及びコア本体10のそれぞれに設けられている挿入部A15、B15、C15を、アダプタ本体12に設けられている対応する各挿入孔A14、B14、C14に挿入する。連結部材9、センタードリル11及びコア本体10は、所望の順番でアダプタ7に取着することができる。そして、連結部材(シャンク17)9を電動ドリルのチャックに取着する。このようにして、コア本体10及びセンタードリル11が取着されたアダプタ7を、連結部材9を介して電動ドリルのチャックに取着することができ、このアダプタ7に取着されているコア本体10及びセンタードリル11を使用して穿孔作業をすることができる。
そして、アダプタ7に取着されているセンタードリル11及びコア本体10のうち所望のものを取り外すときは、取り外そうとするものと対応する係止解除部B29、C29をアダプタ7の軸方向に移動させればよく、これによって、所望のセンタードリル11及びコア本体10をアダプタ7から取り外すことができる。つまり、図1では、コア本体10及びセンタードリル11がアダプタ7に取着されており、これらコア本体10及びセンタードリル11をアダプタ7から取り外すときは、作業者がコア本体10用及びセンタードリル11用のそれぞれの係止解除部C29、B29を、図1に示す係止位置から図2に示す係止解除位置に、アダプタ7の軸方向に移動させればよい。
また、図1では、連結部材9がアダプタ7に取着されており、この連結部材9をアダプタ7から取り外すときは、作業者が連結部材9用の係止解除部A29を、図1に示す係止位置から図3に示す係止解除位置に、アダプタ7の軸方向に移動させればよい。
また、ぞれぞれの挿入孔A14、B14、C14は、挿入部A15、B15、C15に対するトルク伝達のための断面(例えば挿入部A15に設けられたキー状凸部A16と、挿入孔A14に形成されたキー溝A21、及び断面六角形の挿入部B15と、断面六角形の挿入孔B14等)に形成されているので、両者は互いにトルク(回転)を伝達することができ、よって、電動ドリルの回転力をコア本体10及びセンタードリル11に伝達することができる。このコア本体10及びセンタードリル11によると、センタードリル11でセンター孔を先行して形成することができるし、孔開け中心の位置決めをすることができる。そして、コア本体10は、センタードリル11と同心の大径孔を形成することができる。
このように、このカッター用アダプタ7によると、連結部材9、センタードリル11及びコア本体10を、アダプタ7に対して、それぞれ別々に極めて迅速かつ簡単に取着することができるし、対応する係止解除部A29、B29、C29をアダプタ7の軸方向に移動させることによって、所望の連結部材9、センタードリル11及びコア本体10を、それぞれ別々に極めて迅速かつ簡単にアダプタ7から取り外す(切り離す)ことができる。従って、図5に示すように、穿孔対象物の材質や孔径に応じてコア本体10、37や、センタードリル11、38を頻繁に交換する必要があるときでも、極めて迅速かつ簡単に交換できるので、効率的に穿孔作業を行うことができる。なお、コア本体37及び10は、切刃37a及び10bが超鋼チップであるものと、超硬チップでないものである。そして、センタードリル38及び11は、先端刃38a及び11bが超鋼チップであるものと、超硬チップでないものである。
また、例えば電動ドリルに連結部材9を取着するためのチャックやアーバー等の構造が電動ドリルごとに相違している場合は、図5に示すように、それぞれの連結部材9、39、40の各シャンク17、41、42を、対応する電動ドリルに取着できるように形成すると共に、これら各連結部材9、39、40の他端の挿入部A15、A15、A15を共通のアダプタ7に取着できるように形成する。これによって、コア本体10及びセンタードリル11が取着された共通のアダプタ7を、所望の電動ドリルのチャックやアーバーに取着できる所望の連結部材9、39又は40を使用して、極めて迅速かつ簡単にチャック等に着脱することができる。これによっても、効率的に穿孔作業を行えるようにすることができる。
そして、図1に示すように、カッター用アダプタ7は、連結部材用保持部A13がアダプタ本体12の右端部に形成され、センタードリル用保持部B13及びコア本体用保持部C13がアダプタ本体12の左端部に形成され、センタードリル用保持部B13がコア本体用保持部C13の中心に設けられている構成となっている。このようにすると、連結部材9、コア本体10及びセンタードリル11のそれぞれの中心を、同一軸線上に一致させて取着するためのアダプタ7の構成が簡単なものとなり、このカッター用アダプタ7を比較的安価で製作することができる。
また、図1に示すように、このカッター用アダプタ7は、連結部材9の挿入部A15を対応する挿入孔A14に挿入して取着した状態で、連結部材9に設けた鍔状部A18がアダプタ本体12の保持部A13の端部と当接する。そして、センタードリル11の挿入部B15を対応する挿入孔B14に挿入して取着した状態で、センタードリル11の挿入部B15先端が連結部材9の挿入部A15先端(突き当て部A22)と当接する。また、コア本体10の挿入部C15を対応する挿入孔C14に挿入して取着した状態で、コア本体10に形成された肩部材C10cがアダプタ本体12の保持部C13の端部と当接するそれぞれの構成となっている。
このようにすると、連結部材9、コア本体10及びセンタードリル11を、アダプタ本体12に取着した状態で、それぞれの軸方向の端部どうしや、端部と鍔状部A18とが当接しているので、これらの剛性を大きくすることによって、穿孔作業の際に、コア本体10、センタードリル11、連結部材9、及びアダプタ本体12が穿孔対象物や、電動ドリルから受ける軸方向の衝撃や抵抗を十分に受け止めることができ、効率よく穿孔作業をすることができる。また、この軸方向の衝撃や抵抗が係止硬球A20、B20、C20、係止作動部A25、B25、C25、及び係止解除部A29、B29、C29等に掛からないので、それらの剛性を大きくする必要がないし、それらの故障も防止できる。
更に、図1に示すように、このカッター用アダプタ7は、連結部材9用及びセンタードリル11用のそれぞれの係止作動部A25、B25を付勢するための待機用付勢部材A26が共用され、連結部材9用及びセンタードリル11用の係止解除部A29、B29を付勢するための係止用付勢部材A30が共用されている構成である。このようにすると、2つの係止作動部A25、B25を1つの待機用付勢部材A26で付勢することができると共に、2つの係止解除部A29、B29を1つの係止用付勢部材A30で付勢することができる。よって、全体としての部品点数を少なくすることができ、材料費、その加工費、及び組立て費用を低減することができる。更に、このカッター用アダプタ7の嵩を小さくすることができるので、持ち運びに便利であり、穿孔作業をし易くすることができる。
そして、図1に示すように、それぞれの係止硬球A20、B20、C20が球体であり、それぞれの待機用付勢部材A26、C26及び係止用付勢部材A30、C30は、圧縮コイルばねである。そして、それぞれの待機用付勢部材A26、C26による係止作動部A25、B25、C25の移動を待機位置で停止させるための係止ピンA27、C27及び突条B25bを、それぞれの挿入孔A14、C14及び係止作動部B25に設けた構成としてある。
このように、係止硬球A20、B20、C20を球体とすると、係止硬球A20等が退避位置と突出位置とに移動するときの係止硬球A20等の姿勢(方向性)を規制する必要がないので、故障し難くすることができる。そして、待機用付勢部材A26、C26及び係止用付勢部材A30、C30を圧縮コイルばねとすると、動力源が不要であり、構造が簡単である。また、係止作動部A25、B25、C25の移動を待機位置で停止させるための係止ピンA27、C27及び突条B25bを設けることによって、係止作動部A25、B25、C25は、係止硬球A20、B20、C20を退避位置に確実に保持することができる。このように、係止硬球A20等を退避位置に確実に保持することができると、連結部材9、センタードリル11、及びコア本体10に設けられているそれぞれの挿入部A15、B15、C15を、各係止硬球A20等に邪魔されることなく、対応する各挿入孔A14、B14、C14に容易に挿入して取着することができる。
ただし、上記実施形態では、図1に示すように、連結部材9用及びセンタードリル11用のそれぞれの係止作動部A25、B25を付勢するための待機用付勢部材A26を共用する構成としたが、待機用付勢部材を、それぞれの係止作動部A25、B25ごとに設けた構成としてもよい。
そして、上記実施形態の図1に示す連結部材9は、シャンク17を電動ドリルのチャックに取着することを例に挙げて説明したが、シャンク17をアーバーに取着して、このアーバーを例えば電動ドリルやボール盤のチャック(連結部)に取着するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、カッターとしてコア本体10を例に挙げて説明したが、コア本体10以外の孔開け用の切削工具を取着してもよい。
更に、図6に示すように、上記実施形態のコア本体用挿入部C15の基端部に、その内周面に沿って円環状の突起43を設け、この突起43の内周面でセンタードリル11の円柱状部分11bを保持するようにしてもよい。この突起43は、回転するセンタードリル11の振れ止めの機能を有している。そして、この突起43の内径は、センタードリル11の円柱状部分11b及び切刃部32の直径よりも大きく形成されている。
そして、上記実施形態では、いずれかの係止解除部をアダプタ本体の軸方向に移動させることによって、所望の連結部材、カッター又はセンタードリルを、それぞれ別々にアダプタ本体から取り外す構成としたが、これに代えて、例えばいずれかの係止解除部をアダプタ本体の周方向に回動させることによって、所望のカッター又はセンタードリル等を、それぞれ別々にアダプタ本体から取り外す構成としてもよい。
以上のように、本発明に係るカッター用アダプタは、カッター及びセンタードリルを、それぞれ別々に迅速かつ簡単に、例えば電動ドリルのチャックに着脱できるようにして、穿孔対象物の材質や孔径に応じてカッターやセンタードリルを頻繁に交換する必要があるときでも、効率的に穿孔作業を行える優れた効果を有し、このようなカッター用アダプタ等に適用するのに適している。
この発明の実施形態に係るカッター用アダプタにコア本体等を取着した状態を示す半断面図である。 図1に示す同実施形態に係る同アダプタからコア本体及びセンタードリルを取り外した状態を示す半断面図である。 同実施形態に係る同アダプタからコア本体及び連結部材を取り外した状態を示す半断面図である。 図1に示す同実施形態に係る同アダプタのE−E断面図である。 同実施形態に係る同アダプタの使用方法を説明するための図である。 同実施形態に係る同アダプタに取着されるコア本体の他の例を示す半断面図である。 従来のシャンク取着構造を示す半断面図である。
符号の説明
7 カッター用アダプタ
8 コアドリル
9、39、40 連結部材
10、37 コア本体
10a コア部
10b、37a 切刃
C10c 肩部材
11、38 センタードリル
11a、38a 先端刃
11b 円柱状部分
12 アダプタ本体
A 連結部材用取着構造
B センタードリル用取着構造
C コア本体用取着構造
A13、B13、C13 保持部
B13a 内筒部
B13b 中央部
A14、B14、C14 挿入孔
C14a 底部
A15、B15、C15 挿入部
A16、C16 キー状凸部
17、41、42 シャンク
A18 鍔状部
A19、B19、C19 係止溝
A20、B20、C20 係止硬球(係止部)
A21、C21 キー溝
A22 突き当て部
23 基端部
24 係止溝
A25、B25、C25 係止作動部
A25a、B25a 貫通孔
B25b 突条
B25c 屈曲部
A26、C26 待機用付勢部材
A27、C27 係止ピン
A28、B28、C28 係止孔
A29、B29、C29 係止解除部
A29a、B29a、C29a 突条
A30、C30 係止用付勢部材
A31、C31 軸用止め輪
32 切刃部
B33 段部
C34 突条
43 突起

Claims (6)

  1. 回転駆動部に連結される連結部材に対して孔開け用カッター及びセンタードリルをそれぞれ別々に取着するためのカッター用アダプタにおいて、
    前記連結部材が取着されるアダプタ本体と、前記連結部材、前記カッター及び前記センタードリルのそれぞれに設けられている挿入部と対応して前記アダプタ本体に設けられ、前記挿入部が挿入される挿入孔を有する保持部と、前記それぞれの保持部に対応して設けられ、前記挿入孔に挿入された前記各挿入部の引抜き方向の移動を係止する係止部と、前記それぞれの係止部に対応して前記アダプタ本体に設けられ、前記係止部による前記挿入部に対する係止を解除する係止解除部とを備え、前記ぞれぞれの挿入孔は、前記挿入部に対するトルク伝達のための断面に形成されていることを特徴とするカッター用アダプタ。
  2. 前記カッターは、コアドリルを構成し、前記連結部材の挿入部が挿入される連結部材用保持部が前記アダプタ本体の一端に形成され、前記カッターの挿入部が挿入されるカッター用保持部が前記アダプタ本体の他端に形成され、センタードリル用保持部が前記カッター用保持部の中心又はその近傍に設けられていることを特徴とする請求項1記載のカッター用アダプタ。
  3. 前記連結部材の挿入部を対応する前記挿入孔に挿入して取着した状態で、前記連結部材に設けた鍔状部が前記アダプタ本体と当接し、前記センタードリルの挿入部を対応する前記挿入孔に挿入して取着した状態で、前記センタードリルの挿入部先端が前記連結部材の挿入部先端と当接し、前記カッターの挿入部を対応する前記挿入孔に挿入して取着した状態で、前記カッターに形成された肩部が前記アダプタ本体と当接することを特徴とする請求項1又は2記載のカッター用アダプタ。
  4. 前記それぞれの係止部は、前記保持部の内面よりも内側に突出する突出位置とそれよりも外側に退避する退避位置とに移動自在であり、前記それぞれの係止部に対応して前記アダプタ本体に設けられ、前記係止部を退避位置で保持する待機位置と前記係止部が突出位置に移動を可能にする押込み位置とに移動可能な係止作動部と、前記それぞれの係止作動部を待機位置に付勢する待機用付勢部材と、前記それぞれの係止部に対応して前記アダプタ本体に設けられ、前記係止部を突出位置で保持する係止位置と前記係止部が退避位置に移動を可能にする係止解除位置とに移動可能な係止解除部と、前記それぞれの係止解除部を係止位置に付勢する係止用付勢部材とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカッター用アダプタ。
  5. 前記連結部材用及び前記センタードリル用のそれぞれの係止作動部を付勢するための待機用付勢部材が共用され、前記連結部材用及び前記センタードリル用の係止解除部を付勢するための係止用付勢部材が共用されていることを特徴とする請求項4記載のカッター用アダプタ。
  6. 前記それぞれの係止部が球体であり、前記それぞれの待機用付勢部材及び係止用付勢部材は、圧縮コイルばねであり、前記それぞれの待機用付勢部材による前記係止作動部の移動を前記待機位置で停止させるためのストッパを前記それぞれの挿入孔又は係止作動部に設けたことを特徴とする請求項4又は5記載のカッター用アダプタ。
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