JP2007036747A - 色予測方法、色予測装置及び色予測プログラム - Google Patents

色予測方法、色予測装置及び色予測プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 デバイスから取得されるベースデータを用いた高精度の色予測を可能とする。
【解決手段】 色予測装置では、デバイスとして適用したプリンタによってベースデータパッチを印刷出力し、測色することにより、デバイスの特性に応じたCMY色空間のデータに対するL***色空間のデータのベースデータを取得し、非デバイス依存の色空間であるL***色空間のデータを用い、主成分分析の手法によって、L*軸、a*軸、b*軸に対する第二の色空間の空間軸(例えば、Z1軸、Z2軸、Z3軸)を設定し、被予測データから予測データを予測するときに、第二の色空間を介したデータ変換を行う。このとき、空間軸に対して寄与率に応じた重みを設定することにより、適正な予測データを得ることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、オリジナル画像から該画像に対する等価画像を形成するための入出力カラーデバイスなどのデバイスにおける色予測方法、色予測装置及び、色予測プログラムに関する。
デジタルカメラ、カラースキャナ、カラープリンタ、カラーディスプレイなどの各種のカラーデバイスが普及し、幅広く使用されており、色に対する要求も高くなっている。特に、DTP(Desk Top Publishing)などの分野においては、再現性などの要求が高くなっている。
このために、DTPシステムでは、CMS(カラーマネージメントシステム)が必要不可欠となっている。CMS技術には、ICC(International Color Consortium)プロファイルに代表されるカラープロファイルが用いられ、LUTの格子点データを決定し、各種の補間処理などを適用して色補正を行うようにしている。
このとき、CMS技術では、デバイスに依存する色空間(デバイス依存の色空間)と、デバイスに依存しない色空間(デバイス非依存の色空間)を対として、デバイス依存の色空間とデバイス非依存の色空間の間で色変換を行うようにしている。
例えば、出力デバイスの一つであるプリンタでは、デバイス依存の色空間がCMY色空間又はCMYK色空間であり、入力デバイスの一つであるカラースキャナでは、デバイス依存の色空間がRGB色空間である。また、デバイス非依存の色空間としては、均等色空間であるL*a*b*色空間、L*u*v*色空間、三刺激値であるXYZ色空間などがある。
一方、出力デバイスの出力特性(又は入力デバイスの入力特性)は、多数のカラーパッチの出力(又は入力)を行ってベースデータを取得することにより、このベースデータから得ることができる。また、LUT格子点を予測する色予測モデルとして、このベースデータからニューロ、多項式演算、回帰演算、補間演算などを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特許文献1は、回帰演算をベースとする色予測を提案しており、色予測を行うときに、被予測値とベースデータの距離に応じてベースデータに重み付けし、パラメータとして設定するようにしている。
また、特許文献2では、第1の色空間の任意の色信号を、第2の色空間の色信号に変換するときに、複数のカラーパッチを有するカラーチャートを、第1の色空間の色信号として出力し、このカラーチャートを読み取ることにより得られる第1の色空間の色信号の少なくとも一次項を第1の説明変数群として求めて主成分分析し、相互の説明変数が直交する第2の説明変数群に変換する。
続いて、カラーチャートの各カラーパッチの各測色値を目的変数群として、この目的変数群と第2の説明変数群を重回帰分析して、偏回帰変数の間トリックを求め、第1の色空間の任意の色信号に対して、偏回帰変数のマトリックスを査証させることにより、第2の色空間の色信号に変換させている。
ところで、例えばカラーパッチを出力するデータは、デバイス依存の色空間(例えばCMYK色空間)とデバイス非依存の色空間(例えば、L*a*b*色空間)との対で取得される。このとき、デバイス非依存のデータとして得られるL*a*b*色空間では、デバイスの特徴を十分に表現できない可能性があり、このために、LUT格子点予測時に十分な精度が得られなくなるなどのCMSにおける精度上の問題が生じる。
L*、a*、b*は、三次元空間上の点となって与えられるが、予測するデータの重みは、L*、a*、b*が共に均一であるが、例えばK単色を予測する場合、L*軸のデータが最も重要であることは直感的に認識でき、a*、b*による色の差は、各種の要因によるノイズ項を含んでいる可能性が高い。このために、L*、a*、b*の重みを均等にすることは、予測上の精度に影響を及ぼしてしまうことがある。
前記した特許文献1の提案では、L*、a*、b*の各軸のそれぞれに対するデータ的な重みは存在せず、均一の重みでパラメータを予測するようにしており、このために、デバイスに応じた色空間での色予測が困難となっている。
また、特許文献2では、デバイスごとに生じるデバイス非依存の色空間での分布の偏りに対しては、デバイスごとに取得されるベースデータの情報量を活かしきれない。また、偏回帰係数を求めるときに、色ごとに精度重みを付け、その色に対する予測精度の向上を図るようにしているが、精度上で問題となるグレイ部分や肌色などの予測精度を上げるために重み係数を用いているが、その重み係数は、経験値によるところが大きい。
特開平10−262157号公報 特開平10−164381号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、デバイスから取得されるベースデータから、高精度の色予測を可能とする色予測方法、色予測装置及び色予測プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、デバイス依存の色空間とデバイス非依存の色空間の間で一方の色空間のデータとして入力される被予測値から、他方の色空間のデータとして出力される予測値を予測する色予測方法であって、前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータと前記デバイス非依存の色空間である第一の色空間のデータとの対応関係を記したベースデータを取得し、前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる前記第二の色空間での色空間軸を取得すると共に、前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得して、前記被予測値が前記デバイス依存の色空間のデータであるときに、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記被予測値から前記第二の色空間のデータである変換色空間軸予測データを予測し、前記変換色空間軸予測データを前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記第一の色空間のデータへ変換する、ことを特徴とする。
また、本発明は、前記被予測値が前記デバイス非依存の色空間のデータであるときに、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換し、前記第二の色空間のデータに変換された前記データを前記色空間軸変換ベースデータに基づいて前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測する、ことを特徴とする。
さらに、本発明は、画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、目標色におけるデバイス依存の色空間のデータとして入力される被予測値から、デバイスから出力されるデバイス依存の色空間の予測値を予測する色予測方法であって、複数の目標色の前記デバイス依存の色空間のデータ及び、デバイス非依存の色空間である第一の色空間でのデータとの対応関係を記した目標色ベースデータと、前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータに対する前記第一の色空間のデータの対応関係を記したベースデータとを取得し、前記目標色ベースデータ及び前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる第二の色空間での色空間軸を取得して、前記目標色ベースデータと前記第二の色空間の色空間軸から、前記デバイス依存の色空間の目標色のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換目標ベースデータを取得すると共に、前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと前記第二の色空間の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得して、前記色空間軸変換目標色ベースデータに基づいて、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換した後、前記第二の色空間に変換された前記データを、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測する、ことを特徴とする。
この発明によれば、デバイス依存の色空間とデバイス非依存の色空間の間、又は、デバイス依存の色空間上で、デバイスに応じて、被予測値に対する予測値を予測するときに、デバイス非依存の色空間を第一の色空間とし、デバイスの特性に応じたベースデータの第一の色空間のデータから、主成分分析法などの統計的手法を用いて、第二の色空間を仮想的に設定する。
これにより、デバイスの特定に基づいて被予測値から適正な予測値を予測する。
このとき、前記色空間軸変換ベースデータに、統計的手法によって得られる色空間軸依存のデータ重みを持たせ、また、前記統計的手法により得られる色空間軸依存のデータ重みを、第一の色空間のデータに対する主成分ベクトルのデータの寄与率を基にした値を与えることにより、より適正な予測値を得ることができる。
このような本発明を適用する色予測装置は、画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、デバイス依存の色空間とデバイス非依存の色空間の間で一方の色空間のデータとして入力される被予測値から、他方の色空間のデータとして出力される予測値を予測する色予測装置であって、前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータと前記デバイス非依存の色空間である第一の色空間のデータとの対応関係を記したベースデータを取得するベースデータ取得手段と、前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる第二の色空間での色空間軸を取得する色空間軸変換手段と、前記色空間軸変換手段によって取得された前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得する色空間軸変換ベースデータ取得手段と、前記被予測値が前記デバイス依存の色空間のデータであるときに、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記被予測値から前記第二の色空間のデータである変換色空間軸予測データを予測する変換色空間軸予測手段と、前記変換色空間軸予測手段で予測された前記変換色空間軸予測データを前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記第一の色空間のデータへ変換する色空間軸逆変換手段と、を含むものであれば良く、前記被予測値が前記デバイス非依存の色空間のデータであるときに、前記色空間軸逆変換手段が、前記被予測値を前記色空間軸変換手段によって取得された前記第二の色空間の色空間軸のデータに変換すると共に、前記変換色空間軸予測手段が、前記色空間軸逆変換手段によって前記第二の色空間のデータに変換された前記データを、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測するものであればよい。
また、本発明が適用される色予測装置は、画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、目標色におけるデバイス依存の色空間のデータとして入力される被予測値から、デバイスから出力されるデバイス依存の色空間の予測値を予測する色予測装置であって、複数の目標色の前記デバイス依存の色空間のデータ及び、デバイス非依存の色空間である第一の色空間でのデータとの対応関係を記した目標色ベースデータを取得するも目標色ベースデータ取得手段と、前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータに対する前記第一の色空間のデータの対応関係を記したベースデータを取得するベースデータ取得手段と、前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる第二の色空間での色空間軸を取得する色空間軸変換手段と、前記目標色データ取得手段で取得された目標色ベースデータと前記色空間軸目標色取得手段で取得された前記第二の色空間の色空間軸から、前記デバイス依存の色空間の目標色のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換目標ベースデータを取得する色空間軸変換目標色ベースデータ取得手段と、前記色空間軸変換目標色ベースデータに基づいて、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換する色空間軸目標値変換手段と、前記色空間軸変換手段によって取得された前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記す色空間軸変換ベースデータを取得する色空間軸変換ベースデータ取得手段と、前記色空間軸変換ベースデータ取得手段で得られた前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記色空間軸目標値変換手段によって変換されたデータを前記色空間軸変換ベースデータに基づいて前記デバイス依存の色空間のデータを予測する変換色空間軸予測手段と、を含むものであればよい。
さらに、本発明が適用される色予測プログラムは、画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、デバイス依存の色空間とデバイス非依存の色空間の間で一方の色空間のデータとして入力される被予測値から、他方の色空間のデータとして出力される予測値を予測する色予測プログラムであって、前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータと前記デバイス非依存の色空間である第一の色空間のデータとの対応関係を記したベースデータの第一の色空間のデータに対して、統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる前記第二の色空間での色空間軸を取得するステップと、前記第二の色空間の色空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得するステップと、前記被予測値が前記デバイス依存の色空間のデータであるときに、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記被予測値から前記第二の色空間のデータである変換色空間軸予測データを予測するステップと、前記変換色空間軸予測データを前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記第一の色空間のデータへ変換するステップと、を含むか、前記被予測値が前記デバイス非依存の色空間のデータであるときに、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換するステップと、前記第二の色空間のデータに変換された前記データを前記色空間軸変換ベースデータに基づいて前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測するステップと、を含むものであればよい。
また、本発明が適用される色予測プログラムは、画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、目標色におけるデバイス依存の色空間のデータとして入力される被予測値から、デバイスから出力されるデバイス依存の色空間の予測値を予測する色予測プログラムであって、複数の目標色の前記デバイス依存の色空間のデータ及び、デバイス非依存の色空間である第一の色空間でのデータとの対応関係を記した目標色ベースデータを抽出するステップと、前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータに対する前記第一の色空間のデータの対応関係を記したベースデータを取得するステップと、前記目標色ベースデータ及び前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる第二の色空間での色空間軸を取得する色空間軸変換するステップと、前記目標色ベースデータと前記第二の色空間の色空間軸から、前記デバイス依存の色空間の目標色のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換目標ベースデータを取得するステップと共に、前記第二の色空間の色空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得するステップと、前記色空間軸変換目標色ベースデータに基づいて、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換するステップと、前記第二の色空間に変換された前記データを、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測するステップと、を含むものであればよい。
さらに、本発明は、上記色予測プログラムが記憶される各種の記憶媒体、色予測プログラムの伝送に用いる伝送媒体を含むことができる。
本発明は、デバイス依存の色空間のデータに対応するデバイス非依存の色空間のデータから、主成分分析などの統計的手法を用いて第二の色空間を設定し、この第二の色空間を介して、被予測値から予測値を予測することにより、デバイスの特定に応じた適切な予測値の予測が可能となるという優れた効果が得られる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1には、第1の実施の形態に係る色予測装置10の要部の概略構成を示している。この色予測装置10は、デバイス依存色空間からデバイス非依存の色空間へ変換する所謂フォワード(Forward)モデルとなっている。この色予測装置10は、デバイスの一例として、デバイス依存の色空間がCMY色空間で、第一の色空間であるデバイス非依存の色空間がL*a*b*色空間となるプリンタ(カラープリンタ)を適用し、CMY色空間からL*a*b*色空間への変換を行う。このときに、CMY色空間の色データを被予測値とし、L*a*b*色空間の色データを予測値としている。
なお、デバイスとしてプリンタを例に説明するが、本発明が適用されるデバイスは、これに限らず、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラ、カラースキャナ等の入力デバイスや、カラープリンタ、カラーディスプレイ等の出力デバイスなどの任意のデバイスの適用が可能である。
また、ここでは、デバイス依存の色空間を三次元のCMY色空間としているが、これに限らず、四次元のCMYK色空間に適用することもできる。
この色予測装置10は、ベースデータ取得手段としてベースデータ格納部12が設けられていると共に、色空間軸変換部14、変換色空間軸色予測部16及び、色空間軸逆変換部18を含んで形成されている。
ベースデータ格納部12には、予め取得しているベースデータが記憶されている。このベースデータの取得は、色予測装置10が設けられるプリンタを用いて、予め設定している多数パッチが含まれるベースデータパッチをカラーチャートとして印刷出力し、印刷出力したカラーチャートの各パッチ(ベースデータパッチ)を測色することにより、L*a*b*色空間のデータを取得する。
これにより、各ベースデータパッチによって特定されるCMY色空間の入力データとL*a*b*色空間の出力データの対応関係を記すベースデータが得られる。ベースデータ格納部12には、このベースデータが格納される。
このときに用いるベースデータパッチは、プリンタで処理可能な色域の略全域をカバーし、かつ、CMY色空間内を細分した入力データが得られるように設定されており、これにより、デバイスであるプリンタの特徴を的確に表すことができるベースデータが得られる。
色空間軸変換部14は、ベースデータ格納部12に記憶されたベースデータから、色予測に適用する第二の色空間の軸(座標軸)を取得する。
図2には、本実施の形態に適用した色空間軸変換部14の概略構成の一例を示している。この色空間軸変換部14は、主成分ベクトル取得部20、主成分寄与率取得部22及び色空間変換部24を含んでおり、前記したベースデータは、主成分ベクトル取得部20及び主成分寄与率取得部22へ入力される。
主成分ベクトル取得部20は、ベースデータに含まれる第一の色空間であるL*a*b*色空間のデータ(L*値、a*値及びb*値)から、統計的手法の一例として主成分分析の手法を用いて、主成分ベクトルを求める。なお、主成分分析の手法は、特開平10−164381号公報等に記載される一般的構成を適用することができる。
ここで、3個の変数を変数X1、X2、X3とし、これらの重み合成変量を合成変量Z1、Z2、Z3とすると、変数X1〜X3から合成変量Z1〜Z3は、以下で示される。
1=L11・X1+L12・X2+L13・X3
2=L21・X1+L22・X2+L23・X3
3=L31・X1+L32・X2+L33・X3
このような合成変量Z1〜Z3で、互いの相関が0となる合成変量Z1、Z2、Z3を求める。
実際には、3個の変数X1、X2、X3の相関係数行列の固有値(λ1、λ2、λ3)を求め、その固有値(λ1、λ2、λ3)に対する固有ベクトルを重みとした合成変量Z1、Z2、Z3となる。このときに、固有ベクトルは、互いに直交し、相関が0となり、このときの合成変量Z1、Z2、Z3が、主成分ベクトル取得部20で取得する主成分ベクトルとなる。以下、主成分ベクトルZ1、Z2、Z3とする。
また、主成分ベクトルZ1、Z2、Z3の間で、最も分散の大きい順に第1主成分、第2主成分、第3主成分となり、本実施の形態では、この第1主成分、第2主成分、第3主成分が、第二の色空間での3つの軸(座標軸)となる。
これにより、主成分ベクトル取得部20で取得された主成分ベクトルから第二の色空間の軸が得られる。すなわち、主成分分析の手法を用いることにより、図3に示すように、L*a*b*色空間でのデータの分散から、例えば、主成分ベクトルZ1が第1主成分、主成分ベクトルZ2が第2主成分、主成分ベクトルZ3が第3主成分であれば、軸Z1、Z2、Z3の色空間を取得することができる。
なお、図3では、L*a*b*色空間のL*軸、a*軸、b*軸を実線で示し、第二の色空間を形成するZ1軸、Z2軸、Z3軸を破線で示し、データのプロットを省略している。
一方、主成分寄与率取得部22は、ベースデータとして取得されているL*a*b*色空間のデータから、主成分分析の手法を用いて、主成分寄与率を取得する。
一般に主成分分析では、元の各変数の間の相関係数は、因子負荷量と呼ばれ、第i主成分の重みLi1、Li2、Li3に対応する固有値の平方根をかけたものである。
ここから、第i主成分Z、変数X1の相関係数a1iは、
1i=Li1・(λ1/2
となる。また、Ziと変数X2の相関係数a2iは、
2i=Li2・(λ1/2
となる。
すなわち、寄与率は、各主成分が元の情報をどの程度反映しているかを表すものであり、例えば、p個の変数を持つ情報量の合計はpであるので、例えば、第1主成分の寄与率C1は、数1の(1)式で表される。
Figure 2007036747
このような寄与率は、変換する3軸のそれぞれに対するデータの情報量を示すものであるといえるので、各軸に対するデータの重みとして好ましく、主成分寄与率取得部22では、第1主成分、第2主成分及び第3主成分の寄与率、すなわち、第二の色空間の各軸の寄与率を取得する。
一方、図2に示すように、色空間変換部24には、ベースデータに含まれるL*a*b*色空間のデータが入力されると共に、主成分ベクトル取得部20で取得された主成分ベクトル(例えば主成分ベクトルZ1、Z2、Z3)が入力される。ここから、色空間変換部24では、主成分ベクトルを用いてL*a*b*色空間の各データを、第二の色空間のデータへ変換する。すなわち、L*a*b*色空間のデータをデータ(L*、a*、b*)、主成分ベクトルを主成分ベクトルZ1(Z11、Z12、Z13)、Z2(Z21、Z22、Z23)、Z3(Z31、Z32、Z33)、変換データを変換データα(α1、α2、α3)、平均ベクトルを平均ベクトルm(m1、m2、m3)とすると、L*a*b*色空間のデータ(L*、a*、b*)は、数2の(2)式で表される。
Figure 2007036747
これを展開することにより(3)式に示すように、変換データα(α1、α2、α3)が得られる。
また、元のL*a*b*色空間のデータは、ベースデータ格納部12に格納されているデバイス依存の色空間であるCMY色空間の各データに対応しており、これにより、CMY色空間のデータと第二の色空間のデータとの間のベースデータが取得される。
図1に示すように、色空間軸変換部14で取得されたベースデータのL*a*b*色空間に対する変換データ及び、主成分寄与率は、変換色空間軸予測部16に入力される。
図4には、変換色空間軸予測部16の概略構成の一例を示している。この変換色空間軸予測部16は、色空間軸変換ベースデータ格納部26、軸重み設定部28、被予測データ格納部30及び色予測部32を含んで形成されている。
色空間軸変換ベースデータ格納部26には、色空間軸変換部14の色空間変換部24で取得された変換データが入力されるようになっており、色空間軸変換ベースデータ格納部26は、この変換データを順に格納する。これにより、色空間軸変換ベースデータ格納部26には、CMY色空間のデータ及び、CMY色空間のデータと対応する第二の色空間のデータ(変換データ)による色空間軸変換ベースデータが格納される。
また、軸重み設定部28には、色空間軸変換部14の主成分寄与率取得部22で取得され第二の色空間の軸ごとの寄与率が入力される。これにより、軸重み設定部28では、第二の色空間の各軸に対する重みを設定する。
一方、図1に示すように、変換色空間軸予測部16には、デバイス依存の色空間のデータである被予測値(被予測データ)が入力されるようになっている。図4に示すように、被予測データは、被予測データ格納部30に順に格納されるようになっている。
色予測部32には、被予測データ格納部30から被予測データが入力される。色予測部32は、被予測データが入力されることにより、被予測データに対応する第二の色空間のデータを、色空間軸変換ベースデータ格納部26から取得すると共に、取得したデータに軸重み設定部28で設定されている重み付けを軸ごとに行うことにより、被予測データを第二の色空間のデータに変換して出力する。
このとき、色空間軸変換ベースデータの軸に対して重み係数を付加した回帰法などの公知の手法を用いることにより、重み付けを行う。なお、重み付けはこれに限らず、例えば特開平10−262175号公報等に開示されている回帰法などの一般的手法を用いることができる。
図1に示すように、変換色空間軸予測部16から出力される第二の色空間に変換されたデータは、色空間軸逆変換部18に入力される。また、色空間軸逆変換部18には、色空間軸変換部14から、主成分ベクトルが入力される。
色空間軸逆変換部18では、第二の色空間のデータに対して、第一の色空間のデータに変換する逆変換を行う。このとき、例えば、前記した(2)式を適用することができる。
これにより、第一の色空間であるL*a*b*色空間に変換したデータが予測データとして出力される。
ここで、色予測装置10を用いた処理を説明する。この色予測装置10を用いるときには、デバイスであるプリンタに依存するCMY色空間(デバイス依存の色空間)のデータと、プリンタに非依存のL*a*b*色空間(デバイス非依存の色空間)のデータの対応関係を示すベースデータを取得しておく必要がある。
図5には、このベースデータの取得処理の概略を示している。ベースデータを取得するときには、最初に、プリンタを用いたベースデータパッチの印刷出力を行う。このとき、各パッチのCMY色空間のデータが予め設定されており、設定されたデータに基づいた印刷処理が行われる。
次のステップ102では、印刷出力されたベースデータパッチのそれぞれを測色することにより、ベースデータパッチごとのL*a*b*色空間でのデータを取得する。
ステップ104では、このようにして得られたCMY色空間のデータとL*a*b*色空間のデータとを関連付けて、ベースデータとしてベースデータ格納部12に格納する。これにより、色予測装置10で適用するベースデータが取得される。
一方、色予測装置10では、ベースデータに含まれる第一の色空間のデータから、第二の色空間の軸とする主成分ベクトルの取得、及び主成分寄与率の取得を行って、ベースデータと主成分ベクトル及び主成分寄与率に基づいて、デバイス依存の色空間の被予測データから、デバイス非依存の色空間の予測データを取得する。
このとき、第二の色空間の主成分ベクトル及び主成分寄与率を予め取得しておくことができる。図6には、このときの処理を、第二の色空間軸設定処理としてその流れを示している。
図6のフローチャートでは、最初のステップ110で、ベースデータ格納部12に格納されている第一の色空間のデータを読み込み、次のステップ112では、読み込んだデータに基づいて、主成分分析の手法によって、第二の色空間の軸となる主成分ベクトルを取得する。これにより、第一の色空間のデータに基づいた第二の色空間を設定する。また、ステップ114では、主成分ベクトルから、主成分寄与率を取得する。
この後、ステップ116では、主成分ベクトルと、ベースデータに基づいて、デバイス依存の色空間のデータを、第二の色空間のデータに変換可能とする色空間軸変換ベースデータを生成し、生成した色空間軸変換ベースデータを、色空間軸変換ベースデータ格納部26に格納する。
また、ステップ118では、主成分寄与率に基づいて、第二の色空間における各軸の重みを設定する。
このようにして、主成分ベクトル、色空間軸変換ベースデータ及び軸重みを予め設定しておくことにより、被予測データから予測データを取得する作業を円滑に行うことができる。
図7には、このときの色予測処理の概略を示している。このフローチャートは、例えば、デバイス依存色空間の被予測データが入力されることにより、この被予測データを被予測データ格納部30に格納しながら実行され、最初のステップ120では、被予測データ格納部30に格納されている被予測データを、予測対象として読み込み、ステップ122へ移行する。
このステップ122では、読み込んだ被予測データに対応する第二の色空間のデータを、色空間軸変換ベースデータ格納部26に格納しているベースデータに基づいて取得し、取得したデータに対して、軸重みを付加することにより、被予測データを第二の色空間のデータに変換する。これにより、被予測データが第二の色空間の軸に依存したデータに変換される。
次のステップ124では、第二の色空間のデータを、主成分ベクトルに基づいて逆変換を施すことにより、第一の色空間のデータに変換し、変換したデータをデバイス非依存の色空間の予測データとして出力する(ステップ126)。
このように、色予測装置10では、第一の色空間の被予測データを、デバイス非依存の色空間の予測データに変換するときに、デバイス依存の色空間に対するデバイス非依存の色空間のデータを用い、統計的手法によって第二の色空間を設定し、その色空間のデータに変換する。
このときに、第二の色空間の軸の寄与率に応じて重みを付加することにより、適正な色補正を可能とする予測データを得ることができる。
〔第2の実施の形態〕
次に本発明の第二の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態の基本的構成は、前記した第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同一の部品には、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図8には、第2の実施の形態に適用した色予測装置40の要部の概略構成を示している。この色予測装置40は、デバイス非依存の色空間からデバイス依存の色空間へ変換する所謂インバース(Inverse)モデルとなっている。また、色予測装置40においても、前記した色予測装置10と同様に、デバイスの一例としてプリンタを適用している。また、色予測装置40では、デバイス非依存の色空間であるLab色空間のデータを被予測データとし、デバイス依存の色空間であるCMY色空間のデータを予測する(予測データ)。
図8に示すように、色予測装置40は、色空間軸色予測部16に換えて色空間軸色予測部42が形成され、色空間軸逆変換部18に換えて色空間軸逆変換部44が形成されており、デバイス非依存の色空間であるL*a*b*色空間のデータが、被予測データとして色空間軸逆変換部44に入力され、デバイス依存の色空間であるCMY色空間のデータが予測データとして、色空間軸予測部42から出力されるようになっている。
色空間軸逆変換部44では、L*a*b*色空間の被予測データを、第二の色空間のデータに変換する。また、色空間軸色予測部42は、第二の色空間のデータを、色空間軸変換ベースデータに基づいてデバイス依存のCMY色空間のデータに変換する。
このとき、変換色空間軸予測部42では、ベースデータに対して、主成分寄与率に対して重み付けを行うことにより、入力されたデータに対するCMY色空間の予測データを得るようにしている。
なお、色予測装置40では、色予測装置10の変換色空間軸色予測部16に設けている被予測データ格納部30が、色空間軸逆変換部44に設けられており、これにより、被予測データが、色空間軸逆変換部44に順に格納されながら処理されるようになっている。
図9には、色予測装置での色予測処理の概略を示している。なお、色予測装置40でのベースデータの取得及び、第二の色空間の設定(主成分ベクトル、主成分寄与率及び色空間軸変換ベースデータの取得)は、前記した色予測装置10と同じ処理を適用でき、ここではその説明を省略する。
このフローチャートは、例えば、デバイス被依存の色空間の被予測データが入力されることにより、この被予測データを被予測データ格納部30に格納しながら実行され、最初のステップ130では、被予測データ格納部30に格納されている被予測データを、予測対象として読み込み、ステップ132へ移行する。
このステップ132では、主成分ベクトルに基づいて、第二の色空間のデータに変換する。
この後、ステップ134では、第二の色空間のデータを、色空間軸変換ベースデータ格納部26に格納しているベースデータ及び軸重みの設定に基づいて、CMY色空間のデータに変換する。このとき、軸重みを付加したベースデータを用いることにより、主成分寄与率に応じたCMY色空間(デバイス依存の色空間)のデータが得られるようにしている。
このようにして変換されたデータは、被予測データに対する予測データとして出力される(ステップ136)。これにより、適正な重みが付加された予測データを得ることができる。
〔第3の実施の形態〕
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。なお、第3の実施の形態の基本的構成は、前記した第1及び第2の実施の形態と同じであり、第1又は第2の実施の形態と同一の部品には、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図10には、第3の実施の形態に係る色予測装置50の要部の概略構成を示している。この色予測装置50においても、前記した色予測装置10、40と同様に、デバイスとしてプリンタを適用するものとし、デバイス依存の色空間をCMY色空間とし、デバイス非依存の色空間をL*a*b*色空間としている。また、色予測装置50は、デバイスの色特性(デバイスの個体差)の影響を受けない予測データを出力可能とする所謂キャリブレーションモデルとなっている。
この色予測装置50には、ベースデータ格納部12に加え目標色データ格納部52が設けられている。この目標色データ格納部52では、目標とする色のCMY色空間でのデータと、対応するL*a*b*色空間でのデータを格納して目標色ベースデータが形成されている。このとき、色予測装置50で用いる目標色データとしては、印刷物上での目標とする色のデータであってもよく、また、デバイスでの基準色としても良い。
色予測装置50には、色空間軸変換部54が設けられている。この色空間軸変換部54は、前記した色空間軸変換部14と同様に、ベースデータに含まれるデバイス非依存の色空間のデータに対して主成分分析などの統計的手法に基づいて第二の色空間を特定する主成分ベクトル、主成分寄与率を取得する。
また、色空間軸変換部54は、目標色データ格納部52から目標色ベースデータの第一の色空間のデータを読み込み、各データに対して主成分ベクトルを用いることにより、色空間軸への変換を行う。すなわち、目標色のCMY色空間のデータと第二の色空間のデータと間でデータ変換可能とする色空間軸変換目標ベースデータを生成する。
これにより、色予測装置50では、目標色に対する第二の色空間でのデータである色空間軸変換目標ベースデータと、デバイスの色空間軸変換ベースデータが取得される。
一方、色予測装置50には、変換色空間軸色予測部56、58が形成されている。変換色空間軸色予測部56では、目標色のデータに応じたデータ(ターゲットデータ)を生成する。例えば、変換色空間軸色予測部56では、被予測データとしてDLUT(ダイレクトルックアップテーブル)の格子点が入力されると、目標色のCMY色空間でのデータ(C、M、Y)と目標色軸変換後のデータである変換データ(α1、α2、α3)をベースデータとして、デバイス依存の色空間から第二の色空間へデータ変換する((C、M、Y)→(α1、α2、α3))。
これにより、変換色空間軸色予測部56では、DLUT格子点に対する目標データが生成されるようにしている。
すなわち、本来は、DLUT格子点に対するデータは、L*a*b*色空間のデータとして与えられ、予測値もL*a*b*色空間のデータとなるが、色予測装置50では、まず、軸変換したデータを予測するようにしている。なお、このような変換色空間軸予測部56では、前記した変換色空間軸予測部16と同等の手法を適用することができる。
これに対して、変換色空間軸予測部58では、変換色空間軸予測部56で得られたデータが入力されることにより、このデータに対するデバイスでのカバレッジデータが得られるようにしている。
すなわち、変換色空間軸予測部58では、インバースモデルとして説明した変換色空間軸予測部42と同様の手法で、CMY色空間のデータと軸変換後のデータをベースデータして、変換色空間軸予測部56から入力される軸変換データをCMY色空間のデータに変換する。これにより、目標色のデータに対するデバイスのカバレッジデータであるCMY色空間上での予測データが得られる。
ここで、図11及び図12を参照しながら、色予測装置50での色予測処理の概略を示している。なお、色予測装置50では、予め目標色ベースデータと共に、デバイスであるプリンタのベースデータが取得され、ベースデータ格納部12及び目標色データ格納部52に格納されている。
図11には、第二の色空間の設定及び設定に付随する処理の概略を示しており、このフローチャートでは、ステップ110〜118において、ベースデータ格納部12に格納しているベースデータに基づいて、主成分ベクトルの取得、主成分寄与率の取得、主成分寄与率に基づいた軸重みの設定及び、色空間軸変換ベースデータの取得を行うと、ステップ140へ移行する。
このステップ140では、目標色データ格納部152に格納されている目標色に対する目標色ベースデータを読み込むと、ステップ142へ移行し、第二の色空間の主成分ベクトルに基づいて、目標色ベースデータに対して色空間軸変換を行うことにより、色空間軸変換目標ベースデータを生成する。この色空間軸変換目標ベースデータは、CMY色空間のデータを第二の色空間上のデータへの変換に用いられる。
一方、図12には、色予測装置50での色予測処理の概略を示している。このフローチャートは、例えばDLUT格子点などが被予測データとして入力されることにより、実行され、最初のステップ150では、デバイス依存の色空間のデータである被予測データを読み込むと、ステップ152では、読み込んだ被予測データを、色空間軸変換目標ベースデータに基づいて、第二の色空間上のデータ(変換データ)に変換する。
次のステップ154では、第二の色空間のデータである変換データに対して、色空間軸変換ベースデータと軸重みの設定に基づいて、デバイス依存の色空間(CMY色空間)のデータに変換し、予測データとして出力する(ステップ156)。
これにより、色予測装置50では、被予測データを標準色である目標色に合わせるDLUTを得ることができ、プリンタの個体差を吸収するキャリブレーションが可能となると共に、プリンタを用いた印刷色のシミュレーションが可能となる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、デバイスの一例としてプリンタを適用し、CMY色空間とL*a*b*色空間の間又は、CMY色空間の間での被予測データからの予測データの予測を例に説明したが、これに限らず、デバイスとしては、プリンタに限らずカラーディスプレイなどの出力デバイス、デジタルカメラ、カラースキャナなどの入力デバイスを適用することができる。
また、デバイス依存の色空間としては、CMY色空間に限らず、CMYK色空間などの四次元の色空間、RGB色空間など、デバイスに応じた色空間を適用することができる。
さらに、デバイス非依存の色空間としては、L*a*b*色空間に限らず、Luv色空間、XYZ色空間なので任意の色空間を適用することができる。
第1の実施の形態に係る色予測装置の要部の概略構成を示す機能ブロック図である。 色空間軸変換部の一例を示す概略構成図である。 第一の色空間とするLab色空間の空間軸と第二の色空間の空間軸の一例を示す概略図である。 変換色空間軸色予測部の一例を示す概略構成図である。 ベースデータ取得の一例を示す流れ図である。 第二の色空間及び色空間軸の設定処理の一例を示す流れ図である。 第1の実施の形態に係る色予測処理の一例を示す流れ図である。 第2の実施の形態に係る色予測装置の要部の概略構成を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る色予測処理の一例を示す流れ図である。 第3の実施の形態に係る色予測装置の要部の概略構成を示す機能ブロック図である。 第3の実施の形態に係る第二の色空間及び色空間軸の設定処理の一例を示す流れ図である。 第3の実施の形態に係る色予測処理の一例を示す流れ図である。
符号の説明
10、40、50 色予測装置
12 ベースデータ格納部
14、54 色空間軸変換部
16、42、56、58 変換色空間軸予測部
18、44 色空間軸逆変換部
20 主成分ベクトル取得部
22 主成分寄与率取得部
24 色空間変換部
26 色空間軸変換ベースデータ格納部
28 軸重み設定部
32 色予測部
52 目標色データ格納部

Claims (15)

  1. 画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、デバイス依存の色空間とデバイス非依存の色空間の間で一方の色空間のデータとして入力される被予測値から、他方の色空間のデータとして出力される予測値を予測する色予測方法であって、
    前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータと前記デバイス非依存の色空間である第一の色空間のデータとの対応関係を記したベースデータを取得し、
    前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる前記第二の色空間での色空間軸を取得すると共に、
    前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得して、
    前記被予測値が前記デバイス依存の色空間のデータであるときに、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記被予測値から前記第二の色空間のデータである変換色空間軸予測データを予測し、
    前記変換色空間軸予測データを前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記第一の色空間のデータへ変換する、
    ことを特徴とする色予測方法。
  2. 前記被予測値が前記デバイス非依存の色空間のデータであるときに、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換し、
    前記第二の色空間のデータに変換された前記データを前記色空間軸変換ベースデータに基づいて前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の色予測方法。
  3. 画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、目標色におけるデバイス依存の色空間のデータとして入力される被予測値から、デバイスから出力されるデバイス依存の色空間の予測値を予測する色予測方法であって、
    複数の目標色の前記デバイス依存の色空間のデータ及び、デバイス非依存の色空間である第一の色空間でのデータとの対応関係を記した目標色ベースデータと、
    前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータに対する前記第一の色空間のデータの対応関係を記したベースデータとを取得し、
    前記目標色ベースデータ及び前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる第二の色空間での色空間軸を取得して、
    前記目標色ベースデータと前記第二の色空間の色空間軸から、前記デバイス依存の色空間の目標色のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換目標ベースデータを取得すると共に、
    前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと前記第二の色空間の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得して、
    前記色空間軸変換目標色ベースデータに基づいて、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換した後、
    前記第二の色空間に変換された前記データを、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測する、
    ことを特徴とする色予測方法。
  4. 前記統計的手法は、主成分分析法であることを特徴とする前記請求項1から請求項3の何れか1項に記載の色予測方法。
  5. 前記色空間軸変換ベースデータは、統計的手法によって得られる色空間軸依存のデータ重みを持つことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の色予測方法。
  6. 前記統計的手法により得られる前記色空間軸依存のデータ重みは、前記ベースデータの前記デバイス非依存の色空間である前記第一の色空間のデータに対する主成分ベクトルのデータの寄与率を基にした値を与えることを特徴とする請求項5に記載の色予測方法。
  7. 画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、デバイス依存の色空間とデバイス非依存の色空間の間で一方の色空間のデータとして入力される被予測値から、他方の色空間のデータとして出力される予測値を予測する色予測装置であって、
    前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータと前記デバイス非依存の色空間である第一の色空間のデータとの対応関係を記したベースデータを取得するベースデータ取得手段と、
    前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる第二の色空間での色空間軸を取得する色空間軸変換手段と、
    前記色空間軸変換手段によって取得された前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得する色空間軸変換ベースデータ取得手段と、
    前記被予測値が前記デバイス依存の色空間のデータであるときに、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記被予測値から前記第二の色空間のデータである変換色空間軸予測データを予測する変換色空間軸予測手段と、
    前記変換色空間軸予測手段で予測された前記変換色空間軸予測データを前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記第一の色空間のデータへ変換する色空間軸逆変換手段と、
    を含むことを特徴とする色予測装置。
  8. 前記被予測値が前記デバイス非依存の色空間のデータであるときに、前記色空間軸逆変換手段が、前記被予測値を前記色空間軸変換手段によって取得された前記第二の色空間の色空間軸のデータに変換すると共に、
    前記変換色空間軸予測手段が、前記色空間軸逆変換手段によって前記第二の色空間のデータに変換された前記データを、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の色予測装置。
  9. 画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、目標色におけるデバイス依存の色空間のデータとして入力される被予測値から、デバイスから出力されるデバイス依存の色空間の予測値を予測する色予測装置であって、
    複数の目標色の前記デバイス依存の色空間のデータ及び、デバイス非依存の色空間である第一の色空間でのデータとの対応関係を記した目標色ベースデータを取得するも目標色ベースデータ取得手段と、
    前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータに対する前記第一の色空間のデータの対応関係を記したベースデータを取得するベースデータ取得手段と、
    前記目標色ベースデータ及び前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる第二の色空間での色空間軸を取得する色空間軸変換手段と、
    前記目標色データ取得手段で取得された目標色ベースデータと前記色空間軸目標色取得手段で取得された前記第二の色空間の色空間軸から、前記デバイス依存の色空間の目標色のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換目標ベースデータを取得する色空間軸変換目標色ベースデータ取得手段と、
    前記色空間軸変換目標色ベースデータに基づいて、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換する色空間軸目標値変換手段と、
    前記色空間軸変換手段によって取得された前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記す色空間軸変換ベースデータを取得する色空間軸変換ベースデータ取得手段と、
    前記色空間軸変換ベースデータ取得手段で得られた前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記色空間軸目標値変換手段によって変換されたデータを前記色空間軸変換ベースデータに基づいて前記デバイス依存の色空間のデータを予測する変換色空間軸予測手段と、
    を含むことを特徴とする色予測装置。
  10. 前記色空間軸変換手段で求められる前記統計的手法は、主成分分析法であることを特徴とする前記請求項7から請求項9の何れか1項に記載の色予測装置。
  11. 前記変換色空間軸色予測手段で用いられる前記色空間軸変換ベースデータは、前記色空間軸変換手段で求められる統計的手法によって得られる色空間軸依存のデータ重みを持つことを特徴とする請求項7から請求項10の何れか1項に記載の色予測装置。
  12. 前記色空間軸変換手段で求められる統計的手法により得られるデータ軸依存のデータ重みは、前記画像を形成する前記デバイスのデバイス非依存の前記第一の色空間での前記出力データに対する主成分ベクトルのデータの寄与率を基にした値を与えることを特徴とする請求項11に記載の色予測装置。
  13. 画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、デバイス依存の色空間とデバイス非依存の色空間の間で一方の色空間のデータとして入力される被予測値から、他方の色空間のデータとして出力される予測値を予測する色予測プログラムであって、
    前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータと前記デバイス非依存の色空間である第一の色空間のデータとの対応関係を記したベースデータの第一の色空間のデータに対して、統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる前記第二の色空間での色空間軸を取得するステップと、
    前記第二の色空間の色空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得するステップと、
    前記被予測値が前記デバイス依存の色空間のデータであるときに、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記被予測値から前記第二の色空間のデータである変換色空間軸予測データを予測するステップと、
    前記変換色空間軸予測データを前記第二の色空間の空間軸に基づいて前記第一の色空間のデータへ変換するステップと、
    を含むことを特徴とする色予測プログラム。
  14. 前記被予測値が前記デバイス非依存の色空間のデータであるときに、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換するステップと、
    前記第二の色空間のデータに変換された前記データを前記色空間軸変換ベースデータに基づいて前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の色予測プログラム。
  15. 画像データが入力又は出力されるデバイスにおいて、目標色におけるデバイス依存の色空間のデータとして入力される被予測値から、デバイスから出力されるデバイス依存の色空間の予測値を予測する色予測プログラムであって、
    複数の目標色の前記デバイス依存の色空間のデータ及び、デバイス非依存の色空間である第一の色空間でのデータとの対応関係を記した目標色ベースデータを抽出するステップと、
    前記デバイスにおける前記デバイス依存の色空間のデータに対する前記第一の色空間のデータの対応関係を記したベースデータを取得するステップと、
    前記目標色ベースデータ及び前記ベースデータの前記第一の色空間のデータに対して統計的手法を用いて色空間軸を変換して得られる第二の色空間での色空間軸を取得する色空間軸変換するステップと、
    前記目標色ベースデータと前記第二の色空間の色空間軸から、前記デバイス依存の色空間の目標色のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換目標ベースデータを取得するステップと共に、
    前記第二の色空間の色空間軸に基づいて前記デバイス依存の色空間のデータと前記第二の色空間のデータとの対応関係を記した色空間軸変換ベースデータを取得するステップと、
    前記色空間軸変換目標色ベースデータに基づいて、前記被予測値を前記第二の色空間のデータに変換するステップと、
    前記第二の色空間に変換された前記データを、前記色空間軸変換ベースデータに基づいて、前記デバイス依存の色空間のデータに変換することにより前記予測値を予測するステップと、
    を含むことを特徴とする色予測プログラム。
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