JP2007032497A - 内燃機関始動回転力伝達機構 - Google Patents

内燃機関始動回転力伝達機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関運転中はベアリングを機能させないようにでき、リングギヤをクランク軸から離すことができる内燃機関始動回転力伝達機構。
【解決手段】 リングギヤ10はシリンダブロック2及びオイルパンに対してベアリング16にて取り付けられているので、ベアリング16が機能するのは始動時に始動用モーターによってリングギヤ10が回転される期間のみである。したがってベアリング16に潤滑オイルを多量に供給する必要が無い。更にベアリング16自体も大型化する必要が無く、潤滑オイルを多量に供給する必要が無い。このため間隙24のみによって供給される潤滑オイル量でも十分にベアリング16を潤滑できるので、潤滑オイル経路が単純化でき、内燃機関全体の小型化に貢献できる。クランク軸4との間にベアリング16は存在しないのでリングギヤ10をクランク軸4から離すことができ、クランク軸4からの振動を受けない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワンウェイクラッチを介することで、始動用モーターによる一方向の回転力をクランク軸側へ伝達し、逆方向の回転力伝達は阻止する内燃機関始動回転力伝達機構に関する。
内燃機関の始動装置において、ワンウェイクラッチ(逆入力遮断クラッチ)をスタータモータとクランク軸との間に備えることで、スタータモータ側とリングギヤとを常時噛み合わせたままとしている内燃機関始動回転力伝達機構が存在する(例えば特許文献1参照)。
特開2003−83216号公報(第2−3頁、図4,7)
上記特許文献1が開示している技術の内で、特に従来技術部分では、リングギヤ(第2減速ギヤ)は、クランク軸に対してベアリングを介して設けられている。更にリングギヤは、ベアリング当接面とは反対側にはワンウェイクラッチを配置することにより、このワンウェイクラッチを介してクランク軸に連動する駆動ギヤに接続させている。したがってスタータモータの駆動時には、ワンウェイクラッチが係合してリングギヤから駆動ギヤに回転力が伝達でき、クランク軸をスタータモータにて回転することができる。
しかし、リングギヤはクランク軸にベアリングにて取り付けられているため、内燃機関始動後においてリングギヤが回転を停止しても、内燃機関運転中は常にベアリングが機能していなくてはならず、内燃機関運転中は継続して多量の潤滑オイルを必要とする。
更にクランク軸からリングギヤを離すことが不可能であり、ベアリングを介してクランク軸からの振動を受けざるを得ない。
本発明は、内燃機関運転中はベアリングを機能させないようにでき、リングギヤをクランク軸から離すことができる内燃機関始動回転力伝達機構の提供を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関始動回転力伝達機構は、ワンウェイクラッチを介することで、始動用モーターによる一方向の回転力をクランク軸側へ伝達し、逆方向の回転力伝達は阻止する内燃機関始動回転力伝達機構であって、クランク軸側に取り付けられてクランク軸と連動して回転すると共に、ワンウェイクラッチの一方のレースと連結しているレース連結部材と、ベアリングを介して内燃機関本体側に自由回転状態で取り付けられて始動用モーターの回転力を受けて回転すると共に、ワンウェイクラッチの他方のレースと連結しているリングギヤとを備えることにより始動用モーターの回転力をワンウェイクラッチを介してクランク軸側へ伝達することを特徴とする。
リングギヤは、クランク軸側でなく、内燃機関本体側に対してベアリングにて取り付けられている。このためベアリングが機能するのは始動時に始動用モーターによってリングギヤが回転される期間であり、内燃機関始動後に始動用モーターが停止すればベアリングの回転も停止する。したがって内燃機関運転中はベアリングは回転することがない。このように始動時の短期間のみベアリングが機能すれば良いので、ベアリングに対する潤滑オイルを多量に供給する必要が無い。
又、リングギヤはクランク軸にて支持される必要がないので、クランク軸から離す設計ができるようになる。
請求項2に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項1において、前記リングギヤは、クランク軸側に対して非接触状態にあることを特徴とする。
このように、リングギヤはクランク軸側に対して非接触状態にすることができ、このことにより完全にクランク軸から離すことができるので、内燃機関運転中にクランク軸から振動を受けないようにすることができる。
請求項3に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項1又は2において、前記レース連結部材は前記ワンウェイクラッチのアウターレースと連結し、前記リングギヤは前記ワンウェイクラッチのインナーレースと連結していることを特徴とする。
レース連結部材はワンウェイクラッチのアウターレースと、リングギヤはインナーレースと接続することにより、特にワンウェイクラッチを、レース連結部材とアウターレースとの接続体によって、一方から見て覆った状態とすることが可能となる。このように内燃機関運転中に、特にオイルシールが必要なワンウェイクラッチを覆うことが可能となるので、ワンウェイクラッチに多量の潤滑オイルを供給する状態でも高度なシール性を容易に実現できる設計ができるようになる。
請求項4に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項3において、前記レース連結部材は、前記リングギヤに対して内燃機関本体とは反対側に配置されていることを特徴とする。
このようにリングギヤが内燃機関本体側であり、レース連結部材がリングギヤに対して内燃機関本体とは反対側に存在することにより、内燃機関外部、特に変速機側に対して、レース連結部材及びアウターレースにて、ワンウェイクラッチを覆った状態とすることができる。このことにより内燃機関外部に対してワンウェイクラッチの高度なシール性を実現することが容易となると共に、変速機側に対してワンウェイクラッチを完全に隔離した状態でオイルシールできるようになる。したがって内燃機関の潤滑に用いられているオイルをワンウェイクラッチの潤滑に利用することが可能となる。
請求項5に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項4において、前記ワンウェイクラッチのアウターレースと前記リングギヤとの間隙に第1オイルシール部材が配置され、前記リングギヤと内燃機関本体との間隙に第2オイルシール部材が配置されていることを特徴とする。
このように第1オイルシール部材と第2オイルシール部材とを配置することにより、容易にかつ高度なシール性にて内燃機関始動回転力伝達機構の内部をオイルシールすることができる。このことにより内燃機関の潤滑に用いられているオイルにて、内燃機関始動回転力伝達機構を潤滑させることができるようになる。
請求項6に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項5において、前記リングギヤの一部に、クランク軸周りに円筒状となる円筒部が形成され、該円筒部の内周側に前記第1オイルシール部材が配置され、外周側に前記第2オイルシール部材が配置されていることを特徴とする。
このことにより各オイルシールを嵌合にて容易に配置でき、確実にオイルシールすることができる。
請求項7に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項5又は6において、前記第2オイルシール部材と前記ベアリングとは、前記リングギヤと内燃機関本体との間隙にて、前記ベアリングを内側にして並列に配置されていることを特徴とする。
この配置関係に第2オイルシール部材とベアリングとを配置することにより、ベアリングに供給される潤滑オイルを確実にシールすることができる。
[実施の形態1]
図1は車両用内燃機関の内燃機関始動回転力伝達機構を示し、変速機側へ出力する内燃機関後部側周辺の断面図を示している。
内燃機関のシリンダブロック2の下方にはラダービームにて回転可能に支持されたクランク軸4の後端が配置されている。クランク軸4の後端には、フライホイール6及びアウターレース支持プレート8(レース連結部材に相当)が取り付けられ、シリンダブロック2にはリングギヤ10が取り付けられている。
図1で上半分を示しているフライホイール6は、中心部が円形に開口した略円板形状であり、アウターレース支持プレート8と接触している側とは反対側には、変速機との間で回転力を伝達するためのクラッチ機構の一部として、リング状にクラッチディスク6aが取り付けられている。尚、クラッチ機構はフライホイール6とは別体に形成されていても良い。
図1で上半分を示しているアウターレース支持プレート8は、中心部が開口した円形の平板状に形成されて、前記フライホイール6と共に、中心開口周辺部分にてクランク軸4の後端面4aにボルト締結にて固定されている。このことによりフライホイール6と共にクランク軸4と連動して回転するように構成されている。
図1で上半分を示しているリングギヤ10は、中心部が大きく開口し径方向にて屈曲部(円筒部10c及び曲げ部10f)を設けた円板であり、中心開口部にフランジ状にワンウェイクラッチ12のインナーレース10aを備え、外周部にリング状にギヤ部10bを備えている。このリングギヤ10は、インナーレース10aの部分が最も中心側となっているが、このインナーレース10aでは支持されておらず、クランク軸4の周面4bからは浮き上がっている。
シリンダブロック2の後部側には、半円周面部2aが突出して形成されている。同様にシリンダブロック2の下方に配置されたオイルパンの後部側にも前記シリンダブロック2側の半円周面部2aと連続する半円周面部が存在する。このことで全体として、クランク軸4の全周に渡る短円周面部14が形成されている。この短円周面部14の内周面14aには、ベアリング(ここでは転がり軸受が用いられている)16が嵌合され、このベアリング16の内側に、リングギヤ10が、円筒部10cの位置にて嵌合されることで、リングギヤ10はベアリング16を介して内燃機関本体側で支持されている。このためワンウェイクラッチ12が解放状態にある時には、リングギヤ10はクランク軸4の回転とは独立して自由回転可能である。
リングギヤ10のギヤ部10bは、クランク軸4より下側の位相位置で始動用モーターのピニオンギヤに常時噛み合わされており、ピニオンギヤを介して始動用モーターから回転力を受けることによりリングギヤ10全体が回転する。
アウターレース支持プレート8の外周部分には、リングギヤ10の中心開口部に形成されたインナーレース10aに対向して、アウターレース18が取り付けられている。このことによりリングギヤ10とアウターレース支持プレート8との間にはワンウェイクラッチ12が構成されている。
ワンウェイクラッチ12は、内燃機関始動時に始動用モーターがピニオンギヤを介してリングギヤ10を回転させる時、すなわちリングギヤ10側からアウターレース支持プレート8へトルクを伝達するための一方向での回転の場合に、アウターレース支持プレート8とリングギヤ10とを係合状態とする。このことにより始動用モーターはクランク軸4を回転させることができる。
内燃機関が運転を開始することで内燃機関出力によってクランク軸4が回転し、このクランク軸4に連動するアウターレース支持プレート8の回転が、始動用モーターによるリングギヤ10の回転よりも速くなると、リングギヤ10の回転はアウターレース支持プレート8に対して相対的に逆方向の回転となる。このためワンウェイクラッチ12は解放状態となり、ピニオンギヤとリングギヤ10とが常時噛み合い状態でも、内燃機関始動後における始動用モーターの過回転を防止することができる。
ここでベアリング16とワンウェイクラッチ12とに対する潤滑油として、シリンダブロック2あるいはクランク軸4内の油路を介して、図示矢印Aのごとくエンジンオイルが供給されている。しかしワンウェイクラッチ12を間にしてアウターレース支持プレート8とリングギヤ10とが配置されているので、この間のオイル漏れを阻止する必要がある。このためにリング状の第1オイルシール部材20が、アウターレース支持プレート8に一体に取り付けられているアウターレース18と、リングギヤ10の円筒部10cとの間に配置されている。この第1オイルシール部材20は、円筒部10cの内周面10dに嵌合されることでリングギヤ10側に固定されている。このことで第1オイルシール部材20の内周側に形成されているシールリップ20aは、アウターレース18の外周面に摺動可能に接触し、オイルシールを実行している。
円筒部10cを挟んで第1オイルシール部材20が配置されている内周側とは反対側(外周側)では、第1オイルシール部材20よりも大径の第2オイルシール部材22が、前述したベアリング16と並列に配置されている。尚、ベアリング16が内側で、第2オイルシール部材22は外側に配置されている。この第2オイルシール部材22は、ベアリング16と同様に、短円周面部14の内周面14aに嵌合されることで、図示する位置に固定されている。このことで第2オイルシール部材22の内周側に形成されているシールリップ22aが円筒部10cの外周面10eに摺動可能に接触し、オイルシールを実行している。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).リングギヤ10は、クランク軸4側でなく、内燃機関本体側(ここではシリンダブロック2及びオイルパン)に対してベアリング16にて取り付けられている。このためベアリング16が実際に回転して機能するのは始動時に始動用モーターによってリングギヤ10が回転される期間である。したがって内燃機関始動後に始動用モーターが停止すればベアリング16の回転も停止することから、内燃機関運転中はベアリング16を機能させないようにできる。
このように始動時の短期間のみベアリング16が回転しているので、ベアリング16に対して潤滑オイルを多量に供給する必要が無い。更にベアリング16自体も、ボールの複列化などにより大型化にする必要が無く、このことからも潤滑オイルを多量に供給する必要が無い。したがって図1に示したごとく、シリンダブロック2とリングギヤ10の間隙24のみによって供給される潤滑オイル量でも十分にベアリング16を潤滑できる。このことから潤滑オイル経路を、ベアリング16用に特別に考慮しなくても良くなり、潤滑オイル経路が単純化でき、内燃機関全体の小型化に貢献できる。
(ロ).リングギヤ10はクランク軸4にて支持されていないので、クランク軸4から離して非接触状態にすることが可能である。すなわち図1に示したごとくクランク軸4の周面4bに対して間隙26を設けて配置できる。このため内燃機関運転時のクランク軸4からの振動がリングギヤ10に伝達されることが無く、ギヤ部10bとピニオンギヤとの接触点での振動による摩耗や、リングギヤ10からの放射音による騒音を防止することができる。又、この間隙26により、ワンウェイクラッチ12への潤滑オイル供給が容易となり、特に内燃機関運転時において摺動状態にあるワンウェイクラッチ12に対して十分に潤滑オイルを供給でき、ワンウェイクラッチ12の耐久性を高められる。
(ハ).レース連結部材であるアウターレース支持プレート8はワンウェイクラッチ12の一部を構成しているアウターレース18と連結し、リングギヤ10はワンウェイクラッチ12の一部を構成しているインナーレース10aと連結している。このことにより、特にワンウェイクラッチ12を、アウターレース支持プレート8とアウターレース18との接続体によって、一方から見て、ここでは変速機側から見て完全に覆った状態とすることが可能となる。このように内燃機関の運転中において、オイルシールすることが特に必要なワンウェイクラッチ12を完全に覆うことが可能となるので、ワンウェイクラッチ12に多量の潤滑オイルを供給しても高度なシール性を容易に実現できるようになる。
このように変速機側に対してワンウェイクラッチ12を完全に隔離した状態で、第1オイルシール部材20にてオイルシールできるようになる。したがって内燃機関の潤滑に用いられたオイルを、間隙26を介して導入することにより、ワンウェイクラッチ12の潤滑に利用することが可能となる。
更に上述のごとく第1オイルシール部材20が配置されると共に、リングギヤ10と内燃機関本体側との間隙に第2オイルシール部材22が配置され、同じ間隙に第2オイルシール部材22より内側にベアリング16が並列に配置されている。このため、容易にかつ高度なシール性にて内燃機関始動回転力伝達機構の内部をオイルシールすることができる。
このようにして内燃機関の潤滑に用いられているオイルにて、内燃機関始動回転力伝達機構を潤滑させることができるようになる。
(ニ).リングギヤ10に形成された円筒部10cの内周面10d側に第1オイルシール部材20を配置し、外周面10e側に第2オイルシール部材22とベアリング16とを配置している。このため、各オイルシール部材20,22及びベアリング16が嵌合にて容易に配置でき、確実に軸受け及びオイルシールができる。
(ホ).リングギヤ10の円筒部10cにおいてベアリング16が配置されている外周面10eとは反対側の内周面10dは、第1オイルシール部材20を介してワンウェイクラッチ12のアウターレース18が配置されているので、円筒部10cは、直接ワンウェイクラッチ12に接触していない。又、ワンウェイクラッチ12のインナーレース10aは、リングギヤ10の内周側に形成されているが、インナーレース10aに対するワンウェイクラッチ12の係合時の衝撃力は、ベアリング16に対する円筒部10cと短円周面部14とによる挟持力を低減する方向となる。
このためインナーレース10aとクランク軸4との間にベアリングを設けるよりも、図1のごとく配置した場合では、ベアリング16に対するワンウェイクラッチ12の係合時の衝撃力は問題なくなる。したがってワンウェイクラッチ12の係合によっても過大な荷重がベアリング16に生じることがない。このことからベアリング16に損傷が生じることを防止できる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図2に示すごとく、アッシー50として、ベアリング52と第2オイルシール部材54とがユニット化されている。尚、図1と同一の構成については同一の符号が付してある。
ベアリング52のアウターレース52aはインナーレース52bよりも幅広に形成されており、このアウターレース52aの内周側に予め第2オイルシール部材54が嵌合されてアッシー50が形成されている。したがって内燃機関組立時には、短円周面部14の内周面14aにアッシー50を嵌合することで、ベアリング52と第2オイルシール部材54とを組み付けられる。尚、アウターレース52aと短円周面部14の内周面14aとの間には、シールを、より完全化するために、図2に示すごとくオーリング56を配置しても良い。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態1の効果を生じる。
(ロ).アッシー50の嵌合によりベアリング52と第2オイルシール部材54とを内燃機関に同時に組み付けられるので内燃機関の組み立てが効率的にできる。
[その他の実施の形態]
(a).前記実施の形態においては、図1に示したごとくアウターレース支持プレート8と共にボルト締結されているのはフライホイール6であったが、フライホイール6の代わりに、トルクコンバーターのカバーに接続しているドライブプレートであっても良い。
実施の形態1の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態2のアッシー周辺の縦断面図。
符号の説明
2…シリンダブロック、2a…半円周面部、4…クランク軸、4a…後端面、4b…周面、6…フライホイール、6a…クラッチディスク、8…アウターレース支持プレート、10…リングギヤ、10a…インナーレース、10b…ギヤ部、10c…円筒部、10d…内周面、10e…外周面、12…ワンウェイクラッチ、14…短円周面部、16…ベアリング、18…アウターレース、20…第1オイルシール部材、20a…シールリップ、22…第2オイルシール部材、22a…シールリップ、24,26…間隙、50…アッシー、52…ベアリング、52a…アウターレース、52b…インナーレース、54…第2オイルシール部材、56…オーリング。

Claims (7)

  1. ワンウェイクラッチを介することで、始動用モーターによる一方向の回転力をクランク軸側へ伝達し、逆方向の回転力伝達は阻止する内燃機関始動回転力伝達機構であって、
    クランク軸側に取り付けられてクランク軸と連動して回転すると共に、ワンウェイクラッチの一方のレースと連結しているレース連結部材と、
    ベアリングを介して内燃機関本体側に自由回転状態で取り付けられて始動用モーターの回転力を受けて回転すると共に、ワンウェイクラッチの他方のレースと連結しているリングギヤと、
    を備えることにより始動用モーターの回転力をワンウェイクラッチを介してクランク軸側へ伝達することを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  2. 請求項1において、前記リングギヤは、クランク軸側に対して非接触状態にあることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  3. 請求項1又は2において、前記レース連結部材は前記ワンウェイクラッチのアウターレースと連結し、前記リングギヤは前記ワンウェイクラッチのインナーレースと連結していることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  4. 請求項3において、前記レース連結部材は、前記リングギヤに対して内燃機関本体とは反対側に配置されていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  5. 請求項4において、前記ワンウェイクラッチのアウターレースと前記リングギヤとの間隙に第1オイルシール部材が配置され、前記リングギヤと内燃機関本体との間隙に第2オイルシール部材が配置されていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  6. 請求項5において、前記リングギヤの一部に、クランク軸周りに円筒状となる円筒部が形成され、該円筒部の内周側に前記第1オイルシール部材が配置され、外周側に前記第2オイルシール部材が配置されていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  7. 請求項5又は6において、前記第2オイルシール部材と前記ベアリングとは、前記リングギヤと内燃機関本体との間隙にて、前記ベアリングを内側にして並列に配置されていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
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