JP2007027365A - 光素子およびその製造方法、ならびに光モジュール - Google Patents

光素子およびその製造方法、ならびに光モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 光検出素子の膜厚を精度よく制御することのできる光素子およびその製造方法、ならびに光モジュールを提供する。
【解決手段】 本発明にかかる光素子100の製造方法は、面発光型半導体レーザ140と、前記面発光型半導体レーザから出射された光を検出する光検出素子120とを含む光素子の製造方法であって、(a)基板101の上方に、第1ミラー102、活性層103、第2ミラー104、光吸収層、エッチングストッパ層、およびコンタクト層を構成するための半導体層を積層する工程と、(b)前記半導体層をパターニングすることにより、少なくとも光吸収層112、エッチングストッパ層115、およびコンタクト層113を形成する工程と、(c)前記コンタクト層の上方に電極110を形成する工程と、(d)前記コンタクト層の一部を前記エッチングストッパ層の上面が露出するまでエッチングする工程と、を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光素子およびその製造方法、ならびに光モジュールに関する。
面発光型半導体レーザは、環境温度等により光出力が変動するという特性を有する。このため、面発光型半導体レーザを用いた光モジュールにおいては、面発光型半導体レーザから出射されるレーザ光の一部を検出して光出力値をモニタするための光検出素子が備えられている場合がある。通常、光検出素子は、面発光型半導体レーザの出射方向に対して斜めに設けられた反射板により反射された光を検出する。
また、特許文献1には、光検出素子を面発光型半導体レーザ上に設けることにより、面発光型半導体レーザから出射されるレーザ光の一部を同一素子内でモニタすることができる光素子が開示されている。この光素子によれば、上述した反射板が不要となり、光素子の小型化およびアライメントコストの低減を図ることができる。
しかし、このような光素子においては、光検出素子が面発光型半導体レーザの光学特性に影響を与える場合があるため、光検出素子の膜厚を精度よく制御することが望まれている。
特開平10−135568号公報
本発明の目的は、光検出素子の膜厚を精度よく制御することのできる光素子およびその製造方法、ならびに光モジュールを提供することにある。
本発明にかかる光素子の製造方法は、
面発光型半導体レーザと、前記面発光型半導体レーザから出射された光を検出する光検出素子とを含む光素子の製造方法であって、
(a)基板の上方に、第1ミラー、活性層、第2ミラー、光吸収層、エッチングストッパ層、およびコンタクト層を構成するための半導体層を積層する工程と、
(b)前記半導体層をパターニングすることにより、少なくとも光吸収層、エッチングストッパ層、およびコンタクト層を形成する工程と、
(c)前記コンタクト層の上方に電極を形成する工程と、
(d)前記コンタクト層の一部を前記エッチングストッパ層の上面が露出するまでエッチングする工程と、
を含む。
本発明によれば、電極を形成した後にコンタクト層の一部をエッチングしているため、エッチングストッパ層と光吸収層とから構成される光検出素子の膜厚を精度良く制御することができる。これにより、光検出素子が面発光型半導体レーザの光学特性に与える影響を低減することができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下、「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下、「B」という)を形成する」などと用いる場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
本発明にかかる光素子の製造方法において、
前記エッチングストッパ層は、InGaPからなるように形成され、
前記コンタクト層は、InGaAsからなるように形成されることができる。
本発明にかかる光素子の製造方法において、
前記エッチングストッパ層は、InGaPからなるように形成され、
前記コンタクト層は、GaAsからなるように形成されることができる。
本発明にかかる光素子の製造方法において、
前記エッチングストッパ層は、GaAsからなるように形成され、
前記コンタクト層は、InGaPからなるように形成されることができる。
本発明にかかる光素子の製造方法において、
前記工程(d)では、前記電極をマスクとして前記コンタクト層をエッチングすることができる。
本発明にかかる光素子は、
面発光型半導体レーザと、前記面発光型半導体レーザから出射された光を検出する光検出素子とを含む光素子であって、
前記面発光型半導体レーザは、
基板の上方に形成された第1ミラーと、
前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、を有し、
前記光検出素子は、
前記第2ミラーの上方に形成された光吸収層と、
前記光吸収層の上方に形成されたエッチングストッパ層と、
前記エッチングストッパ層の一部の上方に形成されたコンタクト層と、
前記コンタクト層の上方に形成された電極と、を有する。
本発明にかかる光素子において、
前記エッチングストッパ層は、InGaPからなり、
前記コンタクト層は、InGaAsからなる。
本発明にかかる光素子において、
前記エッチングストッパ層は、InGaPからなり、
前記コンタクト層は、GaAsからなることができる。
本発明にかかる光素子において、
前記エッチングストッパ層は、GaAsからなり、
前記コンタクト層は、InGaPからなることができる。
本発明に係る光モジュールは、
面発光型半導体レーザおよび、前記面発光型半導体レーザから出射された光を検出する光検出素子を含む光素子と、
外部からの光を受光する受光素子と、
を含み、
前記面発光型半導体レーザは、
基板の上方に形成された第1ミラーと、
前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、を有し、
前記光検出素子は、
前記第2ミラーの上方に形成された第1の光吸収層と、
前記光吸収層の上方に形成されたエッチングストッパ層と、
前記エッチングストッパ層の一部の上方に形成されたコンタクト層と、
前記コンタクト層の上方に形成された電極と、を有し、
前記受光素子は、第2の光吸収層および電極を有する。
本発明にかかる光モジュールにおいて、
前記第1の光吸収層の膜厚は、前記第2の光吸収層の膜厚より小さいことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.光素子の構造
図1は、本発明を適用した実施の形態に係る光素子100を模式的に示す断面図である。また、図2は、図1に示す光素子100を模式的に示す平面図である。なお、図1は、図2のA−A線における断面を示す図である。
本実施の形態に係る光素子100は、図1および図2に示すように、面発光型半導体レーザ140と、光検出素子120と、を含む。本実施の形態においては、光検出素子120がpin型フォトダイオードとして機能する場合について説明する。以下、面発光型半導体レーザ140、光検出素子120、および全体の構成について説明する。
1.1.面発光型半導体レーザ
面発光型半導体レーザ140は、半導体基板101上に設けられている。半導体基板101としては、たとえばn型GaAs基板を用いることができる。面発光型半導体レーザ140は垂直共振器を有する。また、面発光型半導体レーザ140は、柱状の半導体堆積体(以下、「第1柱状部」という)130を含むことができる。
面発光型半導体レーザ140は、例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した38.5ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、「第1ミラー」という)102と、GaAsウェル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウェル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103と、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した24ペアの分布反射型多層膜ミラー(以下、「第2ミラー」という)104と、が順次積層されて構成されている。なお、第1ミラー102、活性層103、および第2ミラー104を構成する各層の組成および層数は特に限定されるわけではない。
第2ミラー104は、例えば炭素(C)がドーピングされることによりp型にされ、第1ミラー102は、例えばケイ素(Si)がドーピングされることによりn型にされている。従って、p型の第2ミラー104、不純物がドーピングされていない活性層103、およびn型の第1ミラー102により、pinダイオードが形成される。
また、面発光型半導体レーザ140のうち、第2ミラー104から第1ミラー102の途中にかけての部分が、第2ミラー104の上面104aからみて円形の形状にエッチングされて第1柱状部130が形成されている。なお、本実施の形態では、第1柱状部130の平面形状を円形としたが、この形状は任意の形状をとることができる。
さらに、第2ミラー104を構成する層のうち活性層103に近い領域に、AlGaAs層を側面から酸化することにより得られる電流狭窄層105が形成されている。この電流狭窄層105はリング状に形成されている。すなわち、この電流狭窄層105は、図1および図2に示す半導体基板101の表面101aと平行な面で切断した場合における断面形状が、第1柱状部130の平面形状の円形と同心の円のリング状である。
また、面発光型半導体レーザ140には第1電極107および第2電極109が設けられている。この第1電極107および第2電極109は、面発光型半導体レーザ140を駆動するために使用される。具体的には、図1に示すように、第1電極107は、半導体基板101の裏面101b上に設けられている。第2電極109は、第2ミラー104の上面104a上に設けられている。第2電極109は、図2に示すように、リング状の平面形状を有する。すなわち、第2電極109は、後述する第1コンタクト層111を取り囲むように設けられている。言い換えれば、第1コンタクト層111は第2電極109の内側に設けられている。第2電極109と、後述する第3電極116とは、接続電極117を用いて接続されている。具体的には、接続電極117は、第2電極109の上面と接しており、かつ第3電極116の上面および側面と接している。
なお、本実施の形態では、第1電極107が半導体基板101の裏面101b上に設けられている場合について示したが、第1電極107を第1ミラー102の上面102a上に設けてもよい。
第1電極107は、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)の合金、ニッケル(Ni)、金(Au)の順に積層した膜からなる。第2電極109は、例えばチタン(Ti)、白金(Pt)、金(Au)の順に積層した膜からなる。
第1電極107と第2電極109とによって活性層103に電流が注入される。なお、第1電極107および第2電極109を形成するための材料は、前述したものに限定されるわけではなく、例えば白金(Pt)、チタン(Ti)、白金(Pt)、および金(Au)の積層膜などが利用可能である。接続電極117としては、例えばクロム(Cr)および金(Au)の積層膜などを用いることができるが、特に限定されず、公知の金属、合金、あるいはそれらの積層膜を用いることができる。
1.2.光検出素子
光検出素子120は面発光型半導体レーザ140上に設けられている。具体的には、光検出素子120は、第2ミラー104上に設けられている。本実施の形態に係る光素子100においては、光検出素子120の上面はレーザ光の出入射面108を含んでいる。また、光検出素子120は、柱状の半導体堆積体(以下、「第2柱状部」という)132を含むことができる。
また、光検出素子120は、第1コンタクト層111と、光吸収層112と、エッチングストッパ層115と、第2コンタクト層113と、を含む。第1コンタクト層111は第2ミラー104上に設けられ、光吸収層112は第1コンタクト層111上に設けられ、エッチングストッパ層115は、光吸収層112上に設けられ、第2コンタクト層113は、エッチングストッパ層115上に設けられている。第2コンタクト層113、エッチングストッパ層115、および光吸収層112は、第2柱状部132を構成する。第1コンタクト層111および第2柱状部132の平面形状は、それぞれ円形とすることができる。
第1コンタクト層111は例えばn型GaAs層からなり、光吸収層112は例えば不純物が導入されていないGaAs層からなる。具体的には、第1コンタクト層111は、例えばケイ素(Si)がドーピングされることによりn型にされている。
エッチングストッパ層115としては、後述する第2コンタクト層113をエッチングする工程において、エッチングストッパ層115の上面でエッチングを止めることができるものを用いる。例えば、エッチングストッパ層115は、p型InGaPからなることができる。
ここでエッチングストッパ層115と光吸収層112とを合わせた光学的膜厚は、設計波長をλとしたとき、λ/4の奇数倍であることが好ましい。これにより、エッチングストッパ層115と光吸収層112において面発光型半導体レーザ140から入射した光が共振するのを抑制し、他の膜厚である場合と比べて閾値の上昇を抑制することができる。このように、本実施の形態によれば、光検出素子120をλ/4の奇数倍の膜厚に精度良く形成することができるため、光検出素子120が面発光型半導体レーザ140の光学特性に与える影響を低減することができる。
なお、本発明において、設計波長とは、面発光型半導体レーザにおいて生じる光のうち強度が最大である光の波長をいう。また、本発明において、光学的膜厚とは、層の実際の膜厚に、該層を構成する物質の屈折率を乗じて得られる値をいう。
第2コンタクト層113としては、後述する第2コンタクト層113をエッチングする工程において、エッチングストッパ層115よりもエッチングされやすいものを用いる。例えば、第2コンタクト層113は、p型InGa1−xAsからなることができる。ここで、xは、0.5以上、1以下とすることが好ましい。これにより、後述する第4電極110を形成する工程において、熱処理を行わずに、第4電極110と第2コンタクト層113とのオーミックコンタクトを得ることができる。第2コンタクト層113およびエッチングストッパ層115は、例えば炭素(C)がドーピングされることによりp型にされている。
第2コンタクト層113は、開口部114を有する。第2コンタクト層113の開口部114から、エッチングストッパ層115の上面の一部が露出している。言い換えるならば、エッチングストッパ層115の一部の上に第2コンタクト層113は形成されている。露出したエッチングストッパ層115の上面がレーザ光の出射面108となる。第2コンタクト層113の開口部114の平面形状は、後述する第4電極110の開口部114の平面形状と同じにすることができる。第2コンタクト層113の開口部114の平面形状は、例えば円形とすることができる。平面視において、第2コンタクト層113の開口部114の領域は、例えば、第4電極110の開口部114の領域と一致させることができる。あるいは、平面視において、第2コンタクト層113の開口部114の領域は、第4電極110の開口部114の領域より広くすることができる。即ち、第4電極110を第2コンタクト層113に対してオーバーハングさせることができる。
第2コンタクト層113上には、第4電極110が形成されている。第4電極110は、開口部114を有する。第4電極110の開口部114により、レーザ光は遮られることなく外部に出射されることができる。第4電極110の開口部114の平面形状は、例えば円形とすることができる。
光検出素子120には、第3電極116および第4電極110が設けられている。この第3電極116および第4電極110は光検出素子120を駆動させるために使用される。第3電極116は、図1に示すように、第1コンタクト層111上に形成されている。第3電極116は、図2に示すように、リング状の平面形状を有する。すなわち、第3電極116は、光吸収層112を取り囲むように設けられている。言い換えれば、光吸収層112は、第3電極116の内側に設けられている。上述したように、第3電極116と、第2電極109とは、接続電極117を用いて接続されている。
第4電極110は、図1に示すように、光検出素子120の上面上(第2コンタクト層113上)に設けられている。第4電極110は、図1に示すように、第2コンタクト層113の上面に形成されている。
また、本実施の形態に係る光素子100においては、第3電極116は第1電極107と同じ材質にて形成することができ、第4電極110は第2電極109と同じ材質にて形成することができる。
1.3.全体の構成
本実施の形態に係る光素子100においては、面発光型半導体レーザ140のn型第1ミラー102およびp型第2ミラー104、ならびに光検出素子120のn型第1コンタクト層111、エッチングストッパ層115およびp型第2コンタクト層113から、全体としてnpnp構造が構成される。
また、本実施の形態においては、光検出素子120がpin型フォトダイオードとして機能する場合について説明したが、本発明は、pin型フォトダイオード以外の受光素子にも適用可能である。なお、本発明を適用できる受光素子としては、例えば、アバランシェ型フォトダイオード、または、MSM型フォトダイオードなどが挙げられる。
2.光素子の動作
本実施の形態の光素子100の一般的な動作を以下に示す。なお、下記の光素子100の駆動方法は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
光検出素子120は、面発光型半導体レーザ140で生じた光の出力をモニタする機能を有する。具体的には、光検出素子120は、面発光型半導体レーザ140で生じた光を電流に変換する。この電流の値によって、面発光型半導体レーザ140で生じた光の出力が検知される。より具体的には、以下の通りである。
まず、第1電極107と第2電極109とで、pinダイオードに順方向の電圧を印加すると、面発光型半導体レーザ140の活性層103において、電子と正孔との再結合が起こり、該再結合による発光が生じる。そこで生じた光が第2ミラー104と第1ミラー102との間を往復する際に誘導放出が起こり、光の強度が増幅される。光利得が光損失を上まわると、レーザ発振が起こり、第2ミラー104の上面104aからレーザ光が出射し、光検出素子120の第1コンタクト層111へと入射する。
次に、光検出素子120において、第1コンタクト層111に入射した光は、次に光吸収層112に入射する。この入射光の一部が光吸収層112にて吸収される結果、光吸収層112において光励起が生じ、電子および正孔が生じる。そして、素子外部から印加された電界により、電子は第3電極116に、正孔は第4電極110にそれぞれ移動する。その結果、光検出素子120において、第1コンタクト層111からエッチングストッパ層115を介して第2コンタクト層113の方向に電流(光電流)が生じる。この電流の値を測定することにより、面発光型半導体レーザ140の光出力を検知することができる。
また、面発光型半導体レーザ140の光出力は、主として面発光型半導体レーザ140を流れる電流によって決定される。特に、面発光型半導体レーザ140の光出力は、面発光型半導体レーザ140の周囲温度や面発光型半導体レーザ140の寿命によって大きく変化する。このため、面発光型半導体レーザ140において所定の光出力を維持することが必要である。
本実施の形態に係る光素子100では、面発光型半導体レーザ140の光出力をモニタし、光検出素子120にて発生した電流の値に基づいて面発光型半導体レーザ140に印加する電圧値を調整することによって、面発光型半導体レーザ140内を流れる電流の値を調整することができる。従って、面発光型半導体レーザ140において所定の光出力を維持することができる。面発光型半導体レーザ140の光出力を面発光型半導体レーザ140に印加する電圧値にフィードバックする制御は、外部電子回路(駆動回路;図示せず)を用いて実施することができる。
また、光検出素子120は、光素子100の外部から出入射面108に入射する光を電流に変換する機能を有する。この電流信号によって、光素子100の外部からの光信号が検知される。
3.光素子の製造方法
次に、本発明を適用した実施の形態に係る光素子100の製造方法の一例について、図3〜図5を用いて説明する。図3〜図5は、図1および図2に示す光素子100の一製造工程を模式的に示す断面図であり、それぞれ図1に示す断面図に対応している。
(1)まず、n型GaAs層からなる半導体基板101の表面101aに、組成を変調させながらエピタキシャル成長させることにより、図3に示すように、半導体多層膜150が形成される。ここで、半導体多層膜150は例えば、n型Al0.9Ga0.1As層とn型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した38.5ペアの第1ミラー102a、GaAsウェル層とAl0.3Ga0.7Asバリア層からなり、ウェル層が3層で構成される量子井戸構造を含む活性層103a、p型Al0.9Ga0.1As層とp型Al0.1Ga0.9As層とを交互に積層した24ペアの第2ミラー104a、n型GaAs層からなる第1コンタクト層111a、不純物がドーピングされていないGaAs層からなる光吸収層112a、p型InGaP層からなるエッチングストッパ層115a、およびp型InGaAs層からなる第2コンタクト層113aからなる。これらの層を順に半導体基板101上に積層させることにより、半導体多層膜150が形成される。
なお、第2ミラー104aを成長させる際に、活性層103a近傍の少なくとも1層を、後に酸化されて電極狭窄層105となるAlAs層またはAlGaAs層に形成することができる。この電流狭窄層105となるAlGaAs層のAl組成は、例えば0.95以上である。本実施の形態において、AlGaAs層のAl組成とは、3族元素に対するアルミニウム(Al)の組成である。AlGaAs層のAl組成は、0から1までである。すなわち、AlGaAs層は、GaAs層(Al組成が0の場合)およびAlAs層(Al組成が1の場合)を含む。また、第2ミラー104aおよび第2コンタクト層113aの最表面の層は、キャリア密度を高くし、電極(第2電極109、第4電極110)とのオーミック接触をとりやすくしておくのが望ましい。
エピタキシャル成長を行う際の温度は、成長方法や原料、半導体基板101の種類、あるいは形成する半導体多層膜150の種類、厚さ、およびキャリア密度によって適宜決定されるが、一般に、450℃〜800℃であるのが好ましい。また、エピタキシャル成長を行う際の所要時間も、温度と同様に適宜決定される。また、エピタキシャル成長させる方法としては、有機金属気相成長(MOVPE:Metal−Organic Vapor Phase Epitaxy)法や、MBE法(Molecular Beam Epitaxy)法、あるいはLPE法(Liquid Phase Epitaxy)を用いることができる。
(2)次に、公知のリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、半導体多層膜150をパターニングする。これにより、図4に示すように、第1柱状部130、第1コンタクト層111、および第2柱状部132が形成される。
このパターニング工程では、第1柱状部130、第1コンタクト層111、および第2柱状部132の形成順序は特に限定されない。
(3)次いで、例えば400℃程度の水蒸気雰囲気中に、上記工程によって光検出素子120および面発光型半導体レーザ140が形成された半導体基板101を投入することにより、前述の第2ミラー104中のAl組成が高い層を側面から酸化して、電流狭窄層105が形成される(図4参照)。
酸化レートは、炉の温度、水蒸気の供給量、酸化すべき層のAl組成および膜厚に依存する。酸化により形成される電流狭窄層105を備えた面発光型半導体レーザ140では、駆動する際に、電流狭窄層105が形成されていない部分(酸化されていない部分)のみに電流が流れる。従って、酸化によって電流狭窄層105を形成する工程において、形成する電流狭窄層105の範囲を制御することにより、電流密度の制御が可能となる。
また、面発光型半導体レーザ140から出射する光の大部分が第1コンタクト層111に入射するように、電流狭窄層105が形成されていない部分(酸化されていない部分)の円形の直径を調整することが望ましい。
(4) 次いで、図5に示すように、第1コンタクト層111の上面111a上に第3電極116が形成される。まず、第3電極116を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、第1コンタクト層111の上面111aを洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。
次いで、例えば真空蒸着法により、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)の合金、ニッケル(Ni)、および金(Au)の積層膜(図示せず)を形成する。次に、公知のリフトオフ技術を用いて、所定の位置以外の積層膜を除去することで、光検出素子120の第1コンタクト層111上に第3電極116が形成される。
次いで、図5に示すように、半導体基板101の裏面101b上に第1電極107が形成される。まず、第1電極107を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、半導体基板101の裏面101bを洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。
次いで、例えば真空蒸着法により、例えば金(Au)とゲルマニウム(Ge)の合金、ニッケル(Ni)、および金(Au)の積層膜(図示せず)を形成する。
次いで、例えば窒素雰囲気中において、アニール処理を行う。アニール処理の温度は、例えば400℃前後で行う。アニール処理の時間は、例えば3分程度行う。
(5)次いで、図5に示すように、第2ミラー104の上面104a上に第2電極109が形成され、光検出素子120の上面(第2コンタクト層113bの上面113c)上に第4電極110が形成される。まず、第2電極109および第4電極110を形成する前に、必要に応じて、プラズマ処理法等を用いて、第2ミラー104の上面104aおよび第2コンタクト層113bの上面113cを洗浄する。これにより、より安定した特性の素子を形成することができる。
次いで、例えば真空蒸着法により、例えばチタン(Ti)、白金(Pt)、金(Au)の積層膜(図示せず)を形成する。次いで、リフトオフ法により、所定の位置以外の積層膜を除去することにより、第2電極109および第4電極110が形成される。この際、第2コンタクト層113bの上面113cに、前記積層膜が形成されていない部分が形成される。この部分が開口部114となる。本工程では、熱処理を行わずに、第2電極109と第2ミラー104の最上面、および第4電極110と第2コンタクト層113bはオーミックコンタクトを得ることができる。
次いで、図5に示すように、第2電極109の上面、並びに、第3電極116の上面および側面の上に接続電極117が形成される。まず、例えば真空蒸着法により、例えばクロム(Cr)および金(Au)の積層膜(図示せず)を形成する。次に、公知のリフトオフ技術を用いて、所定の位置以外の積層膜を除去することで、第2電極109と第3電極116とを電気的に接続する接続電極117が形成される。
(6)次に、図1に示すように、第4電極110をマスクとして、第2コンタクト層113bをエッチングストッパ層115の上面が露出するまでウェットエッチングする。本工程で用いるエッチャントとしては、エッチングストッパ層115が第2コンタクト層113bに比べ、エッチングされ難いものを選択する。即ち、第2コンタクト層113bのエッチングストッパ層115に対するエッチング選択比が高いものを選択する。これにより、第2コンタクト層113bをエッチングする際に、エッチングストッパ層115の上面が露出した時点でエッチングを止めることが容易になる。本実施形態では、例えば、エッチングストッパ層115がInGaPからなり、第2コンタクト層113bがInGaAsからなることができる。この場合、エッチャントとして、リン酸と過酸化水素水と水の混合溶液を用いることにより、第2コンタクト層113bのエッチングストッパ層115に対するエッチング選択比を極めて高くすることができる。
以上の工程により、図1および図2に示すように、本実施形態の光素子100が得られる。
4. 第2コンタクト層113bをエッチングする工程前に、第2コンタクト層113bは、その上面が削られたり、表面に変質層が形成されたりする。そのような第2コンタクト層113bを、本実施形態の製造方法では、エッチングする工程において除去することができる。この工程では、エッチングストッパ層115の上面が露出した時点でエッチングを止めることができる。この時点まで、エッチングストッパ層115は第2コンタクト層113bにより覆われている。つまり、エッチングストッパ層115は、第2コンタクト層113bのように、その上面が削られたり、表面に変質層が形成されたりすることがない。そして、エッチングストッパ層115が存在することにより、その上面が露出した時点で第2コンタクト層113bのエッチングを止めることは容易である。従って、本実施形態によれば、エッチングストッパ層115の全体の膜厚を再現性良く均一にすることができ、エッチングストッパ層115を含む光検出素子120の膜厚の制御性を向上させることができる。
即ち、第1コンタクト層111、光吸収層112、およびエッチングストッパ層115により構成される第2柱状部132の反射率を再現性良く均一にすることができる。その結果、光素子100の作製において、素子特性の均一性および再現性を良好にすることができ、延いては、製造歩留りを良好にすることができる。
また、本実施形態の製造方法では、上述したように、第4電極110を形成する工程において、熱処理を行わずに、第4電極110と第2コンタクト層113とのオーミックコンタクトを得ることができる。例えば熱処理を行うような場合、第4電極110を構成する原子が熱拡散し、例えば光吸収層112などに到達して、素子特性を悪化させる場合がある。また、熱拡散した原子は、素子の動作中にさらに拡散して、素子特性を悪化させる場合がある。これに対し、本実施形態の製造方法では、熱処理を行わないことができるので、本実施の形態にかかる光素子100は、良好な素子特性を維持することができ、良好な信頼性を有することができる。
また、本実施の形態では、第2コンタクト層113は、InGa1−xAsからなることができ、第4電極110は、チタン(Ti)、白金(Pt)、金(Au)の順に積層した膜からなることができる。これにより、例えば、第2コンタクト層113が、GaAsからなり、第4電極110が、金(Au)と亜鉛(Zn)との合金、金(Au)の順に積層した膜からなるような場合に比べ、コンタクト抵抗を低くすることができる。これは、InGa1−xAsとチタンとの界面における電位障壁が、GaAsと金−亜鉛合金との界面における電位障壁に比べ、低いためである。コンタクト抵抗をより低くするためには、InGa1−xAsにおけるxをより大きくすることが好ましい。
また、本実施形態では、エッチングストッパ層115は、InGaPからなることができる。これにより、例えば、エッチングストッパ層115がInGaAsからなるような場合に比べ、光吸収層112(GaAs層)との格子整合を容易に得ることができる。格子整合とは、エピタキシャル成長できる程度に各層の格子定数が同一または近似していることをいう。これにより、良好な結晶性を有するエッチングストッパ層115を形成することができる。その結果、エッチングストッパ層115の上面の平坦性を向上させることができ、延いては、光素子100が良好な素子特性を有することができる。なお、具体的な格子定数の値は、例えば以下の通りである。
本実施の形態にかかるエッチングストッパ層115として、例えばIn0.49Ga0.51P層を用いた場合、その格子定数は、0.56533nmであり、GaAsの格子定数と整合する。これに対し、例えば、In0.5Ga0.5Asの格子定数は、0.58559nmであり、GaAsの格子定数からの格子不整合率は、3.58%である。
5.光モジュール
次に図6を用いて、本発明に係る光電子集積素子を適用した光モジュールを説明する。図6は、本実施の形態に係る光モジュール700を模式的に示す断面図である。図6では、光素子100を適用した光モジュール700を説明する。
光モジュール700は、受信部400、送信部500、および電子回路部600を含む。電子回路部600は、増幅回路部610および駆動回路部620を含む。
受信部400は、基板406と、受光素子200と、前置増幅器300と、筐体部402と、ガラス板404とを含む。
受光素子200は、第3コンタクト層211と、光吸収層(第2の光吸収層)212と、第4コンタクト層213と、第5電極216と、第6電極210とを有する。光吸収層212の膜厚は、上述した光検出素子120の光吸収層112の膜厚より大きい。これにより、受光素子200は、光検出素子120に比べて光の吸収効率を高めることができる。一方、光吸収層112の膜厚を小さくすることにより、面発光型半導体レーザ140から入射する光の光検出素子120の吸収効率を下げることができる。これにより、光素子100から出射する光の出力を向上させることができる。
また、受光素子200の径は、光検出素子120を構成する第2柱状部132の径より大きい。これにより、受光素子200の結合効率を向上させることができる。
また、第4コンタクト層213の上面には反射防止膜が形成されていてもよい。これにより、受光素子200の受光面で反射する光量を低減することができる。一方、光検出素子120の上面には、反射防止膜を設けないことが好ましい。反射防止膜の膜厚のわずかな変動により光素子100の特性が変化するため、光検出素子120の上面に反射防止膜を設けないことにより、光素子100の歩留まりを向上させることができる。
筐体部402は、たとえば樹脂材料で形成され、後述するスリーブ420と、集光部405と一体的に形成される。同様に筐体部502は、樹脂材料で形成され、後述するスリーブ520と一体的に形成される。樹脂材料としては、光を透過可能なものが選択され、たとえば、プラスチック系光ファイバ(POF)に用いられるポリメチルメタクリレート(PMMA)、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート、フェニルメタクリレート、フッ素系ポリマー等を採用することができる。
スリーブ420は、外部から光ファイバなどの導光部材(図示せず)をはめ込み可能に形成されており、収容空間422の周壁の一部を構成している。集光部405は、スリーブ420の収容空間422側に設けられ、導光部材からの光信号を集光して送り出す。これにより、導光部材からの光の損失を低減して、受光素子200と導光部材との光の結合効率を良好なものとすることができる。
送信部500は、サブマウント基板508と、光素子100と、筐体部502とを含む。光素子100は、サブマウント基板508上に設置されている。
光素子100の面発光型半導体レーザ140は、外部から入力した電気信号を光信号に変換して、導光部材(図示せず)を介して外部に出力する。受光素子200は、導光部材を介して光信号を受信し、これを電流に変換し、変換した電流を前置増幅器300に送る。前置増幅器300は、受け取った電流を電圧出力に変換し、増幅して、電子回路部600に送る。増幅回路部610は、電圧出力が一定以上にならないように制御し、外部に出力する。なお、電気信号の出力端子や入力端子などの外部端子の説明は省略する。このように、光素子100は、光モジュール700に用いられる。
本実施の形態にかかる光素子100によれば、光検出素子120が面発光型半導体レーザ140上に設けられているため、光モジュール700は、スリーブ520の収容空間522側に斜めガラス部を備える必要がなくなり、素子の小型化およびコストの低減を実現することができる。
6. 次に、本実施の形態に係る変形例について説明する。
6.1.第1の変形例
図7は、第1の変形例にかかる光素子を模式的に示す断面図である。上述した例では、例えば、エッチングストッパ層115がInGaPからなり、第2コンタクト層113がInGaAsからなる場合について説明したが、第1の変形例では、図7に示すように、エッチングストッパ層が光吸収層215と同一の層、即ち不純物がドーピングされていないGaAsからなり、第2コンタクト層113がp型のInGaPからなることができる。
第1の変形例では、第4電極110が、例えば金(Au)と亜鉛(Zn)との合金、金(Au)の順に積層した膜からなる。この場合、第4電極110を形成する工程において、金(Au)と亜鉛(Zn)の合金、金(Au)の順に積層した膜をパターニングした後に、例えば窒素雰囲気中において、熱処理を行うことができる。この熱処理を行うことにより、第4電極110と第2コンタクト層113との良好なオーミックコンタクトを得ることができる。熱処理の温度は、例えば400℃前後で行うことができる。熱処理の時間は、例えば2分程度行うことができる。
また、上述した例では、第2コンタクト層113bをエッチングする工程において、エッチャントとして、リン酸と過酸化水素水と水の混合溶液を用いる場合について説明したが、第1の変形例では、塩酸と水の混合溶液を用いることができる。これにより、第2コンタクト層113bのエッチングストッパ層215(光吸収層215)に対するエッチング選択比を極めて高くすることができる。
第1の変形例によれば、上述した例と同様に、エッチングストッパ層215(光吸収層215)の全体の膜厚を再現性良く均一にすることができる。その結果、光素子100の作製において、素子特性の均一性および再現性を良好にすることができ、延いては、製造歩留りを良好にすることができる。
第1の変形例によれば、エッチングストッパ層を光吸収層215と同一の層とすることができる。したがって光素子の製造工程を短縮することができ、製造時間を短縮することができる。
第1の変形例にかかる光素子100の他の構成および動作については、上述した本実施の形態にかかる光素子100の構成および動作と同様であるので説明を省略する。
6.2.第2の変形例
上述した例では、例えば、エッチングストッパ層115がInGaPからなり、第2コンタクト層113がInGaAsからなる場合について説明したが、第2の変形例では、例えば、エッチングストッパ層115がp型のInGaPからなり、第2コンタクト層113がp型のGaAsからなることができる。
第2の変形例では、本実施の形態と同様に、第2コンタクト層113bをエッチングする工程において、エッチャントとして、リン酸と過酸化水素水と水の混合溶液を用いることができる。これにより、第2コンタクト層113bのエッチングストッパ層115に対するエッチング選択比を極めて高くすることができる。
第2の変形例によれば、上述した例と同様に、エッチングストッパ層115の全体の膜厚を再現性良く均一にすることができる。その結果、光素子100の作製において、素子特性の均一性および再現性を良好にすることができ、延いては、製造歩留りを良好にすることができる。
第2の変形例にかかる光素子100の他の構成および動作については、上述した本実施の形態にかかる光素子100の構成および動作と同様であるので説明を省略する。
上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、上述した実施形態において、各半導体層におけるp型とn型とを入れ替えても本発明の趣旨を逸脱するものではない。また、上述した実施形態の光素子100では、AlGaAs系のものについて説明したが、発振波長に応じてその他の材料系、例えば、AlGaInAs系、GaInNAs系などの半導体材料を用いることも可能である。
本実施の形態にかかる光素子を模式的に示す断面図。 本実施の形態にかかる光素子を模式的に示す平面図。 本実施の形態にかかる光素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施の形態にかかる光素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施の形態にかかる光素子の製造工程を模式的に示す断面図。 本実施の形態にかかる光モジュールを模式的に示す断面図。 第1の変形例にかかる光素子を模式的に示す断面図。
符号の説明
100 光素子、101 基板、102 第1ミラー、103 活性層、104 第2ミラー、105 電流狭窄層、107 第1電極、108 出入射面、109 第2電極、110 第4電極、111 第1コンタクト層、112 光吸収層、113 第2コンタクト層、114 開口部、115 エッチングストッパ層、116 第3電極、117 接続電極、120 光検出素子、130 第1柱状部、132 第2柱状部、140 面発光型半導体レーザ、150 半導体多層膜、200 光素子、200 受光素子、300 前置増幅器、400 受信部、402 筐体部、404 ガラス板、405 集光部、406 サブマウント基板、420 スリーブ、422 収容空間、500 送信部、502 筐体部、508 サブマウント基板、520 スリーブ、522 収容空間、600 電子回路部、610 増幅回路部、620 駆動回路部、700 光モジュール

Claims (11)

  1. 面発光型半導体レーザと、前記面発光型半導体レーザから出射された光を検出する光検出素子とを含む光素子の製造方法であって、
    (a)基板の上方に、第1ミラー、活性層、第2ミラー、光吸収層、エッチングストッパ層、およびコンタクト層を構成するための半導体層を積層する工程と、
    (b)前記半導体層をパターニングすることにより、少なくとも光吸収層、エッチングストッパ層、およびコンタクト層を形成する工程と、
    (c)前記コンタクト層の上方に電極を形成する工程と、
    (d)前記コンタクト層の一部を前記エッチングストッパ層の上面が露出するまでエッチングする工程と、
    を含む、光素子の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記エッチングストッパ層は、InGaPからなるように形成され、
    前記コンタクト層は、InGaAsからなるように形成される、光素子の製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記エッチングストッパ層は、InGaPからなるように形成され、
    前記コンタクト層は、GaAsからなるように形成される、光素子の製造方法。
  4. 請求項1において、
    前記エッチングストッパ層は、GaAsからなるように形成され、
    前記コンタクト層は、InGaPからなるように形成される、光素子の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記工程(d)では、前記電極をマスクとして前記コンタクト層をエッチングする、光素子の製造方法。
  6. 面発光型半導体レーザと、前記面発光型半導体レーザから出射された光を検出する光検出素子とを含む光素子であって、
    前記面発光型半導体レーザは、
    基板の上方に形成された第1ミラーと、
    前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、を有し、
    前記光検出素子は、
    前記第2ミラーの上方に形成された光吸収層と、
    前記光吸収層の上方に形成されたエッチングストッパ層と、
    前記エッチングストッパ層の一部の上方に形成されたコンタクト層と、
    前記コンタクト層の上方に形成された電極と、を有する、光素子。
  7. 請求項6において、
    前記エッチングストッパ層は、InGaPからなり、
    前記コンタクト層は、InGaAsからなる、光素子。
  8. 請求項6において、
    前記エッチングストッパ層は、InGaPからなり、
    前記コンタクト層は、GaAsからなる、光素子。
  9. 請求項6において、
    前記エッチングストッパ層は、GaAsからなり、
    前記コンタクト層は、InGaPからなる、光素子。
  10. 面発光型半導体レーザおよび、前記面発光型半導体レーザから出射された光を検出する光検出素子を含む光素子と、
    外部からの光を受光する受光素子と、
    を含み、
    前記面発光型半導体レーザは、
    基板の上方に形成された第1ミラーと、
    前記第1ミラーの上方に形成された活性層と、
    前記活性層の上方に形成された第2ミラーと、を有し、
    前記光検出素子は、
    前記第2ミラーの上方に形成された第1の光吸収層と、
    前記光吸収層の上方に形成されたエッチングストッパ層と、
    前記エッチングストッパ層の一部の上方に形成されたコンタクト層と、
    前記コンタクト層の上方に形成された電極と、を有し、
    前記受光素子は、第2の光吸収層および電極を有する、光モジュール。
  11. 請求項10において、
    前記第1の光吸収層の膜厚は、前記第2の光吸収層の膜厚より小さい、光モジュール。
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