JP2007026193A - 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷物の退色程度を印刷前に視認する。
【解決手段】 この画像処理装置では、入力された表示画像データを画像として印刷したときの印刷物が所定の掲示条件下で掲示されたとしたときの退色後予測プレビュー画像74と退色前の退色前プレビュー画像72とをディスプレイに並べて表示する。したがって、印刷物を所定の掲示条件下で掲示したときの退色程度をユーザが退色後予測プレビュー画像74として印刷前に視認することができる。
【選択図】 図5
【解決手段】 この画像処理装置では、入力された表示画像データを画像として印刷したときの印刷物が所定の掲示条件下で掲示されたとしたときの退色後予測プレビュー画像74と退色前の退色前プレビュー画像72とをディスプレイに並べて表示する。したがって、印刷物を所定の掲示条件下で掲示したときの退色程度をユーザが退色後予測プレビュー画像74として印刷前に視認することができる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、インクジェットプリンタによる画像処理技術は、印字するインクの小液滴化やへッド走査、記録紙搬送の高精度化により、画素の尖鋭性や粒状性を向上させ、写真程度の画質に近づける努力がなされている。例えば、写真印画紙に使用されるレジンコート紙にインク吸収層を設けた専用紙を用いて染料インクで画像を記録することにより、銀塩写真に匹敵する画質を得ることができるようになっている。しかし、染料インクで画像を記録すると写真の重要な機能である画像の保存性が劣り退色してしまうことがある。そこで、退色を防止するために、表層に熱可塑性樹脂を含有した記録用紙を用いて、インク噴射後に加熱し加圧することで写像性を向上させる技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2003−191468
ところで、印刷した記録用紙をある掲示条件下で掲示したときの退色の程度が印刷前に視認できるのであれば、退色が著しい場合には、記録用紙を特許文献1のように表層に熱可塑性樹脂を含有したものに変更したり、退色しやすい色を退色しにくい色に変更したり、掲示条件を屋外から屋内に変更したりすることにより、退色を抑制することが可能となる。しかしながら、これまで、退色の程度が印刷前に視認できるような装置は知られていない。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、印刷物の退色程度を印刷前に視認することのできる画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の画像処理装置は、
ディスプレイに接続した状態で用いられる画像処理装置であって、
印刷対象の画像データを入力する画像データ入力手段と、
前記画像データ入力手段によって入力された画像データを画像として印刷することにより得られる印刷物が所定の掲示条件の下で掲示されたとしたときの退色後予測プレビューを前記画像データと前記所定の掲示条件とに基づいて作成する退色後予測プレビュー作成手段と、
前記退色後予測プレビュー作成手段によって作成された前記退色後予測プレビューを前記ディスプレイに表示するよう前記ディスプレイの表示制御を実行する表示制御手段と、
を備えたものである。
ディスプレイに接続した状態で用いられる画像処理装置であって、
印刷対象の画像データを入力する画像データ入力手段と、
前記画像データ入力手段によって入力された画像データを画像として印刷することにより得られる印刷物が所定の掲示条件の下で掲示されたとしたときの退色後予測プレビューを前記画像データと前記所定の掲示条件とに基づいて作成する退色後予測プレビュー作成手段と、
前記退色後予測プレビュー作成手段によって作成された前記退色後予測プレビューを前記ディスプレイに表示するよう前記ディスプレイの表示制御を実行する表示制御手段と、
を備えたものである。
この画像処理装置では、入力された画像データを画像として印刷したときの印刷物が所定の掲示条件の下で掲示されたときの退色後予測プレビューを画像データと所定の掲示条件とに基づいて作成し、該作成した退色後予測プレビューをディスプレイに表示する。したがって、印刷物を所定の掲示条件下で掲示したときの退色程度をユーザが退色後予測プレビューとして印刷前に視認することができる。
本発明の画像処理装置は、更に、前記印刷物の掲示条件を入力する掲示条件入力手段、を備え、前記退色後予測プレビュー作成手段は、前記掲示条件入力手段によって入力された前記掲示条件の下で前記印刷物が掲示されたときの前記退色後予測プレビューを前記画像データと前記掲示条件とに基づいて作成してもよい。こうすれば、印刷物の掲示条件に応じた退色程度を視認することができる。
本発明の画像処理装置において、前記表示制御手段は、前記印刷物を前記所定の掲示条件の下で掲示する前の退色前プレビューと前記退色後予測プレビューとを並べて前記ディスプレイに表示するよう前記ディスプレイの表示制御を実行してもよい。こうすれば、ユーザは掲示前の印刷物のプレビューと掲示後の印刷物のプレビューとを比較可能なため、掲示後の印刷物の退色程度を的確に把握することができる。
本発明の画像処理装置において、前記所定の掲示条件はユーザによって入力されたものとしてもよい。こうすれば、ユーザが実際に掲示しようとする掲示条件を反映させることができる。
本発明の画像処理装置において、前記所定の掲示条件は、少なくとも印刷物掲示箇所の環境と印刷物掲示時間とを含むとしてもよい。これら2つの掲示条件が退色に深く関連しているからである。ここで、印刷物掲示箇所の環境としては、例えば、屋根の有無(つまり屋外か屋内か)や風防の有無、周囲の温度・湿度・ガス雰囲気などが挙げられる。なお、所定の掲示条件には、印刷物の被覆の有無、用紙の種類などを適宜加えてもよい。
本発明の画像処理装置において、前記印刷物は、インクジェットプリンタで印刷したものとしてもよい。一般にインクジェットプリンタで印刷した印刷物は、電子写真方式で印刷した印刷物と比べて退色しやすい傾向にあるため、本発明を適用する意義が高い。
本発明の画像処理装置は、更に、前記画像データを画像として印刷する際に使用される着色剤の退色に関するデータを記憶する退色データ記憶手段、を備え、前記退色後予測プレビュー作成手段は、前記退色データ記憶手段に記憶されたデータと前記画像データと前記所定の掲示条件とに基づいて前記退色後予測プレビューを作成するとしてもよい。こうすれば、印刷物の退色性と密接に関連する着色剤の退色性を考慮して印刷物の退色後予測プレビューを作成するため、印刷物の退色程度を的確にユーザに提示することができる。
本発明の画像処理方法は、
ディスプレイに接続した状態で用いられる画像処理装置を制御する、コンピュータソフトウェアによる画像処理方法であって、
(a)印刷対象の画像データを入力するステップと、
(b)前記ステップ(a)で入力された画像データを画像として印刷することにより得られる印刷物が所定の掲示条件の下で掲示されたとしたときの退色後予測プレビューを前記画像データと前記所定の掲示条件とに基づいて作成するステップと、
(c)前記ステップ(b)で作成された退色後予測プレビューを前記ディスプレイに表示するよう前記ディスプレイの表示制御を実行するステップと、
を含むものである。
ディスプレイに接続した状態で用いられる画像処理装置を制御する、コンピュータソフトウェアによる画像処理方法であって、
(a)印刷対象の画像データを入力するステップと、
(b)前記ステップ(a)で入力された画像データを画像として印刷することにより得られる印刷物が所定の掲示条件の下で掲示されたとしたときの退色後予測プレビューを前記画像データと前記所定の掲示条件とに基づいて作成するステップと、
(c)前記ステップ(b)で作成された退色後予測プレビューを前記ディスプレイに表示するよう前記ディスプレイの表示制御を実行するステップと、
を含むものである。
この画像処理方法では、入力された画像データを画像として印刷したときの印刷物が所定の掲示条件の下で掲示されたときの退色後予測プレビューを画像データと所定の掲示条件とに基づいて作成し、該作成した退色後予測プレビューをディスプレイに表示する。したがって、印刷物を所定の掲示条件下で掲示したときの退色程度をユーザが退色後予測プレビューとして印刷前に視認することができる。なお、この画像処理方法において、上述したいずれかの画像処理装置の機能を実現するステップを追加してもよい。
本発明のコンピュータプログラムは、上述した画像処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した本発明の画像処理方法の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の画像処理装置10の概略構成を表すブロック図である。
画像処理装置10は、インクジェットプリンタ20を制御するパーソナルコンピュータとして構成され、各種の演算や制御を行うCPU11と、各種制御プログラムを記憶するROM12と、データを一時的に記憶するRAM13と、プリンタドライバなどの各種アプリケーションソフトウェアのほか各種データを記憶するハードディスク14と、各種データの入力及び出力を行う入出力ポート18などを備えている。このCPU11やROM12、RAM13、ハードディスク14、入出力ポート18は、バス19を介して電気的に接続されている。また、画像処理装置10には、ユーザからの情報を入力するキーボード15及びマウス16や、各種情報を画面上に表示するディスプレイ17、印刷媒体39に印刷を行うインクジェットプリンタ20などが入出力ポート18に接続されている。
インクジェットプリンタ20は、駆動輪26と従動輪27との間に架け渡されたタイミングベルト28によりガイド29に沿って左右に往復動するキャリッジ21と、キャリッジ21上に保持されたモノクロ用カートリッジ30及びカラー用カートリッジ34と、キャリッジ21の下方にて各カートリッジ30,34から供給されるインクを印刷媒体39に向けて吐出する印刷ヘッド38と、印刷媒体39を印刷ヘッド38の後方から前方へ送り込む送り機構40と、画像処理装置10から入力される印刷情報の印刷媒体39への印刷を制御するコントローラ42とを備えている。コントローラ42は、図示しない周知のCPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、画像処理装置10から入力される印刷情報をドットパターンデータに展開し、そのドットパターンデータに基づいてキャリッジ21や印刷ヘッド38や送り機構40を駆動制御して印刷媒体39に印刷を実行するものである。なお、カラー用カートリッジ34に充填されているインクの色は、シアン(C),マゼンダ(M),イエロー(Y)の3色であり、モノクロ用カートリッジ30に充填されているインクの色は、ブラック(K)である。
次に、本実施形態の画像処理装置10の動作、特に印刷物の退色後予測プレビューを表示する退色後予測プレビュー表示ルーチンについて図2のフローチャート及び図3〜図5の表示画面説明図に基づいて説明する。
この退色後予測プレビュー表示ルーチンは、ユーザによる「退色後予測プレビュー」ボタンのクリックによって開始される。すなわち、ユーザは、図3に示すように、ディスプレイ17に印刷プレビュー画面50が表示されているときにマウス16を動かすことによって印刷プレビュー画面50の上部にあるツールバー54内の所定のツールの中から「退色後予測プレビュー」ボタン56を選び出し、カーソルを「退色後予測プレビュー」ボタン56の上に移動してマウス16をクリックする。これにより、印刷プレビュー画面50に表示されている印刷プレビュー画像52の画像データに基づいて印刷された印刷物を掲示したときの退色後予測プレビューを表示するよう、ユーザから指示されたことになる。これを受けて、画像処理装置10のCPU11は、ハードディスク14にインストールされているプリンタドライバの一機能としての退色後予測プレビュー表示ルーチン(図2参照)を開始する。
この退色後予測プレビュー表示ルーチンが開始されると、CPU11は、まず、掲示条件入力画面60をディスプレイ17に表示する(ステップS102)。図4は掲示条件入力画面60を示す説明図である。図4に示す掲示条件入力画面60には、印刷プレビュー画像52と、印刷プレビュー画像52に基づいて印刷した印刷物を掲示するための掲示条件を入力する掲示条件入力欄62とが表示される。この掲示条件入力欄62には、印刷物を継続して掲示する期間を選択する第1入力欄62aと、その印刷物の掲示場所が直射日光下か屋外の日陰か屋内かを選択する第2入力欄62bと、用紙の種類が普通紙か写真専用紙かを選択する第3入力欄62cと、印刷面の被覆の有無等を選択する第4入力欄62dと、退色後予測プレビューを実際に表示する際に選択される「表示」ボタン63とが設けられている。ここで、第4入力欄62dには、印刷物の印刷面を覆うものがなく外気に晒された状態のときに選択する「被覆なし」と、印刷物の印刷面がガラスなどで覆われているために外気には晒されていないが外気と完全には遮断されていない状態のときに選択する「額縁の中」と、印刷物の印刷面をフィルムなどでラミネート処理することによって印刷面が外気と略完全に遮断された状態のときに選択する「ラミネート」とがある。このように、印刷物の掲示期間や印刷面の被覆の有無、掲示場所といった条件を入力すべき掲示条件としたのは、退色の原因が主に紫外線や酸性化ガス(例えば、オゾンなど)によるインク成分の色素の破壊によるものであり、印刷物が紫外線や酸性化ガスに晒される度合いとこれらの条件とが深く関連するからである。また、印刷媒体39の用紙の種類が異なれば退色しやすさも違うため、用紙の種類を入力すべき掲示条件とした。掲示条件を入力するにあたって、ユーザはキーボード15又はマウス16を操作して、各入力欄62a〜62dの所望のラジオボタンをクリックする。
続いて、CPU11は、各入力欄62a〜62dのラジオボタンのうちクリックされたラジオボタンがあるか否かを判定する(ステップS104)。そして、クリックされたラジオボタンがあるときには、そのラジオボタンの表示を選択されていることを示す表示(例えば、黒色の表示)にすると共に、そのラジオボタンと同じ入力欄にあるその他のラジオボタンの表示を選択されていないことを示す表示(例えば、白色の表示)にする(ステップS106)。
ステップS104でクリックされたラジオボタンがないとき、又はステップS106でラジオボタンの表示を変更した後は、CPU11は、「表示」ボタン63がユーザによって選択されたか否かを判定し(ステップS108)、「表示」ボタン63が選択されていないときにはS104に戻る。一方、「表示」ボタン63が選択されたときには、すべての掲示条件入力欄62a〜62dにつきラジオボタンが選択されているか否かを判定する(ステップS110)。そして、掲示条件入力欄62a〜62dのいずれかの入力欄のラジオボタンが未選択のときには、掲示条件入力欄62をすべて入力するように促すメッセージ画面をディスプレイ17に表示し(ステップS112)、再びステップS102に戻る。一方、ステップS110ですべての掲示条件入力欄62につきラジオボタンが選択されていたときには、表示画像データDを構成する各ドットの色データと今回入力された掲示条件とに基づいて退色後予測画像データD*を作成する(ステップS114)。ここで、表示画像データDは、印刷プレビュー画面50に表示される印刷プレビュー画像52(図5の退色前プレビュー画像72でもある)を表示するためのデータであり、各ドットごとに属性データや色データなどが規定されている。このうち、属性データとは、そのドットがフォント、自然画、ベタパターン及びアウトラインのうちいずれに属するかを示すデータである。また、色データとは、光の三原色であるRGBで表されるデータ(RGBデータという)である。退色後予測画像データD*は、退色後印刷プレビュー画像74(図5参照)を表示するためのデータであり、表示画像データDと同様、各ドットごとに属性データや色データなどが規定されている。この退色後予測画像データD*は、表示画像データDと比べると、色データだけが異なるものであり、属性データなどは同一である。退色後予測画像データD*の色データは、次のようにして求めることができる。すなわち、まず、表示画像データDの各ドットのRGBデータを印刷の基本色であるCMYKで表されるデータ(CMYKデータという)に変換する。続いて、このCMYKデータを色変換テーブルを用いて退色後のCMYKデータに変換する。ここで、色変換テーブルとは、様々なCMYKデータについて様々な掲示条件下でどのように退色するかを予め実験などを行うことにより調べ、退色前のCMYKデータと掲示条件とに対応して退色後のCMYKデータが得られるようにしたテーブルであり、ROM12に記憶されている。その後、この退色後のCMYKデータをRGBデータに変換する。こうすることにより、表示画像データDの各ドットのRGBデータと今回入力された掲示条件とから、退色後予測画像データD*の色データとしてのRGBデータを得ることができる。なお、色変換テーブルを作成する際に考慮したCMYKの退色性は、インクの退色性と同視することができる。
ステップS114で退色後予測画像データD*を作成した後、CPU11は、退色前後プレビュー画面70をディスプレイ17に表示する(ステップS116)。図5は、退色前後プレビュー画面70を示す説明図である。図5に示す退色前後プレビュー画面70には、表示画像データDに基づいて作成された退色前プレビュー画像72と、退色後予測画像データD*に基づいて作成された退色後予測プレビュー画像74と、退色前後プレビュー画面70を閉じる際に選択される「閉じる」ボタン76とが設けられている。このとき、退色前プレビュー画像72と退色後予測プレビュー画像74とは並べて表示される。このため、退色前プレビュー画像72と退色後予測プレビュー画像74との両者を容易に比較することができ、掲示後の退色程度を的確に把握することができる。
ステップS116の後、CPU11は、「閉じる」ボタン76がユーザによって選択されたか否かを判定し(ステップS118)、「閉じる」ボタン76が選択されていないときにはそのまま待機する。一方、「閉じる」ボタン76が選択されたときには、退色前後プレビュー画面70の表示を中止して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。なお、本ルーチンの終了後、ユーザによって別途印刷指示がなされたときには、表示画像データDに基づいてインクジェットプリンタ20で印刷が行われる。但し、退色前後プレビュー画面70の「閉じる」ボタン76の代わりに又は「閉じる」ボタン76と共に印刷実行ボタンを設けておき、印刷実行ボタンが選択されたときには表示画像データDに基づいてインクジェットプリンタ20で印刷を行われるようにしてもよい。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のCPU11が本発明の退色後予測プレビュー作成手段や表示制御手段に相当し、入出力ポート18が画像データ入力手段や掲示条件入力手段に相当し、ROM12が退色データ記憶手段に相当する。なお、本実施形態では、画像処理装置10の動作を説明することにより本発明の画像処理方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態の画像処理装置10によれば、表示画像データDを画像として印刷したときの印刷物をユーザによって入力された掲示条件の下で掲示したとするときの退色後予測プレビュー画像74を、表示画像データDと今回入力された掲示条件とから色変換テーブルを用いて作成し、作成した退色後予測プレビュー画像74をディスプレイ17に表示する。したがって、ユーザによって設定された掲示条件の下で印刷物を掲示したときの退色程度をユーザが退色後予測プレビュー74として印刷前に視認することができる。
また、掲示条件入力欄62a〜62dには複数の掲示条件が設けられているため、印刷物の掲示条件に対応する掲示条件をユーザが選択することにより、実際の掲示条件に応じた退色程度を退色後予測プレビュー画像74として視認することができる。
更に、退色後予測プレビュー画像74をディスプレイ17に表示する際には、退色後予測プレビュー画像74と退色前プレビュー画像72とを並べて表示するため、ユーザは両者を比較することによって掲示後の印刷物の退色程度を的確に把握することができる。
更にまた、掲示条件はユーザが選択するため、ユーザが実際に掲示しようとする掲示条件を退色後予測プレビュー画像74に反映させることができる。
そして、インクの退色程度を考慮して予め実験などによって求めた色変換テーブルを用いて退色後予測画像データD*を作成するため、印刷物の退色性と密接に関連するインクの退色性を退色後予測プレビュー画像74に反映させることができ、印刷物の退色程度をディスプレイ17に的確に表示することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、掲示条件のうち印刷物掲示箇所の環境としてユーザは直射日光下、屋外の日陰及び屋内の選択をするようにしたが、そのほかに屋外であっても風防の有無を選択したり掲示場所の周囲の湿度やガス雰囲気などを選択したりしてもよい。あるいは、上述した実施形態では、掲示条件をユーザが設定するものとしたが、掲示条件を予め固定された条件(例えば直射日光下で被覆なし)としてもよい。
また、上述した実施形態では、表示画像データをインクジェットプリンタ20で印刷したときの印刷物につき退色後予測プレビュー74を表示したが、特にインクジェットプリンタ20に限定されるものではなく、電子写真方式のカラーレーザプリンタなどで印刷したときの印刷物につき退色後予測プレビュー74を表示するようにしてもよい。但し、一般にインクジェットプリンタで印刷した印刷物は、電子写真方式で印刷した印刷物と比べて退色しやすい傾向にあるため、本発明を適用する意義が高い。
更に、上述した実施形態において、インクジェットプリンタ20であっても、顔料インクと染料インクとでは退色の程度が異なることから、インクの種類が顔料インクか染料インクかを加味して退色後予測プレビュー画像74の表示を行うようにしてもよい。
そして、上述した実施形態では、ステップS112で退色前プレビュー画像72と退色後予測プレビュー画像74とを並べてディスプレイ17に表示するとしたが、退色後予測プレビュー画像74を単独でディスプレイ17に表示するとしてもよい。
そしてまた、上述した実施形態では、退色後予測画像データD*を作成する際に色変換テーブルを用いたが、テーブルの代わりに、補正係数や関数を用いて退色後予測画像データD*を作成するとしてもよい。
10 画像処理装置、11 CPU、12 ROM、13 RAM、14 ハードディスク、15 キーボード、16 マウス、17 ディスプレイ、18 入出力ポート、19 バス、20 インクジェットプリンタ、21 キャリッジ、26 駆動輪、27 従動輪、28 タイミングベルト、29 ガイド、30 モノクロ用カートリッジ、34 カラー用カートリッジ、38 印刷ヘッド、39 印刷媒体、40 送り機構、42 コントローラ、50 画像表示画面、52 印刷プレビュー画像、54 ツールバー、56 「退色後予測プレビュー」ボタン、60 掲示条件入力画面、62 掲示条件入力欄、62a〜62d 入力欄、63 「表示」ボタン、70 退色前後プレビュー画面、72 退色前プレビュー画像、74 退色後予測プレビュー画像、76 「閉じる」ボタン。
Claims (9)
- ディスプレイに接続した状態で用いられる画像処理装置であって、
印刷対象の画像データを入力する画像データ入力手段と、
前記画像データ入力手段によって入力された画像データを画像として印刷することにより得られる印刷物が所定の掲示条件の下で掲示されたとしたときの退色後予測プレビューを前記画像データと前記所定の掲示条件とに基づいて作成する退色後予測プレビュー作成手段と、
前記退色後予測プレビュー作成手段によって作成された前記退色後予測プレビューを前記ディスプレイに表示するよう前記ディスプレイの表示制御を実行する表示制御手段と、
を備えた画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記印刷物の掲示条件を入力する掲示条件入力手段、を備え、
前記退色後予測プレビュー作成手段は、前記掲示条件入力手段によって入力された前記掲示条件の下で前記印刷物が掲示されたときの前記退色後予測プレビューを前記画像データと前記掲示条件とに基づいて作成する、
画像処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記印刷物を前記所定の掲示条件の下で掲示する前の退色前プレビューと前記退色後予測プレビューとを並べて前記ディスプレイに表示するよう前記ディスプレイの表示制御を実行する、
請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記所定の掲示条件はユーザによって入力されたものである、
請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記所定の掲示条件は、少なくとも印刷物掲示箇所の環境と印刷物掲示時間とを含む、
請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記印刷物は、インクジェットプリンタで印刷したものである、
請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記画像データを画像として印刷する際に使用される着色剤の退色に関するデータを記憶する退色データ記憶手段、
を備え、
前記退色後予測プレビュー作成手段は、前記退色データ記憶手段に記憶されたデータと前記画像データと前記所定の掲示条件とに基づいて前記退色後予測プレビューを作成する、
画像処理装置。 - ディスプレイに接続した状態で用いられる画像処理装置を制御する、コンピュータソフトウェアによる画像処理方法であって、
(a)印刷対象の画像データを入力するステップと、
(b)前記ステップ(a)で入力された画像データを画像として印刷することにより得られる印刷物が所定の掲示条件の下で掲示されたとしたときの退色後予測プレビューを前記画像データと前記所定の掲示条件とに基づいて作成するステップと、
(c)前記ステップ(b)で作成された退色後予測プレビューを前記ディスプレイに表示するよう前記ディスプレイの表示制御を実行するステップと、
を含む画像処理方法。 - 請求項8に記載の画像処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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JP2005208676A JP2007026193A (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム |
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JP2007026193A true JP2007026193A (ja) | 2007-02-01 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012131054A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | 熱転写プリンタ |
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- 2005-07-19 JP JP2005208676A patent/JP2007026193A/ja active Pending
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JP2012131054A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | 熱転写プリンタ |
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