JP4840206B2 - 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム - Google Patents

印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4840206B2
JP4840206B2 JP2007069967A JP2007069967A JP4840206B2 JP 4840206 B2 JP4840206 B2 JP 4840206B2 JP 2007069967 A JP2007069967 A JP 2007069967A JP 2007069967 A JP2007069967 A JP 2007069967A JP 4840206 B2 JP4840206 B2 JP 4840206B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
background
white
print data
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007069967A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007288773A (ja
Inventor
剛 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2007069967A priority Critical patent/JP4840206B2/ja
Publication of JP2007288773A publication Critical patent/JP2007288773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4840206B2 publication Critical patent/JP4840206B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

本発明は、印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラムに関し、詳細には、印刷装置で印刷画像の背景色を印刷するのに好適な印刷データを作成するものに関する。
従来、被記録媒体にインクを噴射して記録を行うインクジェット記録装置では、インク供給源からインクジェットヘッドの複数の噴射チャンネルにインクを導き、発熱素子、圧電素子等のアクチュエータを選択的に駆動させて、噴射チャンネルの先端に設けられた噴射ノズルからインクの噴射を行っている。カラー画像を形成する場合には、画像を構成する各画素について、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色の三原色にそれぞれ分解し、各色ごとに濃度を調整して噴射したインクの混合によってカラーの画素を形成している。また、黒色の画素や、色の成分として黒色を含む画素についてはブラック(K)のインクを噴射して再現することが一般的である。また、近年では、白色以外の被記録媒体に再現性の高い印刷を行うために、白色(W)のインクを用いて印刷を行う記録装置も知られている。
そして、従来より、画像印刷時の背景色の取扱いを工夫した各種技術が知られている。例えば、印刷制御キーが押されると受信画像から抽出した背景色を削除した画像を表示して、印刷実行指令を受けるとこの背景色を削除した画像を印刷する。これにより、不要な背景色を印刷しないでインクの消費を低減できるようにした画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、印刷データの形状データにもとづき2値のラスターイメージをマスクデータとして動的に作成し、プリント時にオーバーレイ用のラスターイメージデータの各色成分とマスクデータとの論理積をとり、マスクデータとの論理積処理を行ったデータと印刷データの各色成分のラスターイメージとの論理和をとる。これにより、背景と同じ色の抜き文字/図形を正確にオーバーレイ可能としたオーバーレイ印刷処理方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、操作パネル又はホストPCからのコマンドにより背景色を指定してホストPCより印刷データを送り、コントローラ内では1頁分のフレームメモリを確保し、指定された背景色でフレームメモリを塗りつぶす処理が行われ、その塗りつぶしたフレームメモリ上に展開した印刷データを上書き描画する。これにより、色付き用紙を用意しなくとも、用紙に任意の着色をして印字できるようにしたカラープリンタが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平6−237374号公報 特開2000−163238号公報 特開2000−272174号公報
ところで、被記録媒体が白以外の色(例えば、黄色)である場合、ユーザはこの黄色の下地に画像を印刷することを考えて、当該画像のうちで背景となる部分を黄色で表した画像データを作成したとする。この場合、画像印刷時の背景色の取扱いとして、画像内の黄色で表された部分を、「透明色で印刷(つまり、印刷しない)」,「白色で印刷」,「黄色で印刷」の3パターンが考えられる。また、被記録媒体が青色である場合に、ユーザが画像のうちで背景となる部分を黄色で表した画像データを作成したとする。この場合、画像印刷時の背景色の取扱いとして、画像内の黄色で表された部分を「透明色で印刷(つまり、印刷しない)」,「白色で印刷」,「黄色で印刷」,「青色で印刷」の4パターンが考えられる。
言い換えると、画像印刷時の背景色の取扱いとしては、「画像データの色をそのまま印刷」,「透明色で印刷(つまり、印刷しない)」,「画像データの色に替えて別の特定色を印刷」の3パターンが考えられることになる。しかしながら、従来では、ユーザが画像印刷時の背景色の取扱いを任意に指定することはできなかった。そのため、例えば、画像のうちで背景色「黄色」で表された部分を特定色「青色」で印刷したい場合には、ユーザが「黄色」の背景色部分を特定色「青色」に置換する画像データの編集作業を行って、その編集済みの画像データに基づいて印刷データを作成する必要があった。
また、特許文献1及び2に記載の発明によれば、画像データのうちで透明色として取扱いたい色や場所を任意に指定でき、特許文献3に記載の発明によれば、画像データのうちで白色部分を他の色に置き換えることができる。しかしながら、これらの技術では、ユーザが画像印刷時の背景色の取扱いを上記の複数パターンから任意に指定することができず、また複数の背景色を指定して各々の背景色ごとに異なる取扱いを設定することができなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ユーザが画像印刷時の背景色及びその取扱いを任意に指定することができ、被記録媒体上にユーザが所望する態様で背景色を印刷可能な印刷データを作成することができる印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の印刷データ作成装置は、画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置において、前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色を任意に一又は複数指定するための背景色指定手段と、前記背景色指定手段により指定された一又は複数の背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つを任意に各々指定するための使用色指定手段と、前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、前記背景色指定手段から指定された一又は複数の背景色の色情報を、前記使用色指定手段から指定された使用色の色情報に各々置換する色置換手段と、前記色置換手段により色情報が置換された画像データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段とを備え、前記色置換手段は、前記使用色として白色が指定された場合、前記背景色の色情報を白色の色情報に置換する一方、前記背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報については置換しないことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の印刷データ作成装置は、画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置において、前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色を任意に一又は複数指定するための背景色指定手段と、前記背景色指定手段により指定された一又は複数の背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つを任意に各々指定するための使用色指定手段と、前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、前記背景色指定手段から指定された一又は複数の背景色の色情報を、前記使用色指定手段から指定された使用色の色情報に各々置換する色置換手段と、前記色置換手段により色情報が置換された画像データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段とを備え、前記色置換手段は、前記使用色として白色が指定された場合、前記背景色の色情報を白色の色情報に置換する一方、前記背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報を印刷が行われない色情報に置換することを特徴とする。
また、請求項に係る発明の印刷データ作成装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記色置換手段は、前記使用色として透明色が指定された場合、前記背景色の色情報を印刷が行われない色情報に置換することを特徴とする。
また、請求項に係る発明の印刷データ作成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記色置換手段は、前記使用色として特定色が指定された場合、前記背景色の色情報をその特定色の色情報に置換することを特徴とする。
また、請求項に係る発明の印刷データ作成装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記使用色指定手段は、前記使用色としてさらに画素色を含む複数パターンから一つを任意に各々指定するためのものであり、前記色置換手段は、前記使用色として画素色が指定された場合、前記背景色の色情報については置換しないことを特徴とする。
また、請求項に係る発明の印刷データ作成プログラムは、画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成するための印刷データ作成プログラムであって、コンピュータを、前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色を任意に一又は複数指定するための背景色指定手段、前記背景色指定手段により指定された一又は複数の背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つを任意に各々指定するための使用色指定手段、前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、前記背景色指定手段から指定された一又は複数の背景色の色情報を、前記使用色指定手段から指定された使用色の色情報に各々置換する色置換手段、前記色置換手段により色情報が置換された画像データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段として機能させ、前記色置換手段は、前記使用色として白色が指定された場合、前記背景色の色情報を白色の色情報に置換する一方、前記背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報については置換しないことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の印刷データ作成プログラムは、画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成するための印刷データ作成プログラムであって、コンピュータを、前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色を任意に一又は複数指定するための背景色指定手段、前記背景色指定手段により指定された一又は複数の背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つを任意に各々指定するための使用色指定手段、前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、前記背景色指定手段から指定された一又は複数の背景色の色情報を、前記使用色指定手段から指定された使用色の色情報に各々置換する色置換手段、前記色置換手段により色情報が置換された画像データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段として機能させ、前記色置換手段は、前記使用色として白色が指定された場合、前記背景色の色情報を白色の色情報に置換する一方、前記背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報を印刷が行われない色情報に置換することを特徴とする。
請求項1に係る発明の印刷データ作成装置では、画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色が任意に一又は複数指定され、当該背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つが任意に各々指定されると、当該背景色の色情報を当該使用色の色情報に各々置換する。よって、ユーザが画像印刷時の背景色及びその取扱い(使用色)を任意に指定することができ、被記録媒体上にユーザが所望する態様で背景色を印刷可能な印刷データを作成することができる。
さらに、使用色として白色が指定された場合、背景色の色情報を白色の色情報に置換する。よって、ユーザが使用色として「白色」を指定すると印刷画像の背景色が白色で印刷されるので、被記録媒体の下地が「白色」以外であっても再現性の優れた高画質の画像を印刷することができる。
一方、背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報については置換しない。よって、ユーザが印刷画像の背景色として「白色」を指定しないと白色の画素が白色で印刷されるので、被記録媒体の下地が「白色」以外であっても再現性の優れた高画質の画像を印刷することができる。
また、請求項2に係る発明の印刷データ作成装置では、画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色が任意に一又は複数指定され、当該背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つが任意に各々指定されると、当該背景色の色情報を当該使用色の色情報に各々置換する。よって、ユーザが画像印刷時の背景色及びその取扱い(使用色)を任意に指定することができ、被記録媒体上にユーザが所望する態様で背景色を印刷可能な印刷データを作成することができる。
さらに、使用色として白色が指定された場合、背景色の色情報を白色の色情報に置換する。よって、ユーザが使用色として「白色」を指定すると印刷画像の背景色が白色で印刷されるので、被記録媒体の下地が「白色」以外であっても再現性の優れた高画質の画像を印刷することができる。
一方、背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報を印刷が行われない色情報に置換する。よって、ユーザが印刷画像の背景色として「白色」を指定しないと白色の画素が印刷されないので、被記録媒体の下地が「白色」である場合に白インクの使用量を適切に調整することができ、画像印刷を高速かつ低コストで行うことができる。
また、請求項に係る発明の印刷データ作成装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、使用色として透明色が指定された場合、背景色の色情報を印刷が行われない色情報に置換する。よって、ユーザが使用色として「透明色」を指定すると、背景色に該当する画素が印刷されないようにすることができる。
また、請求項に係る発明の印刷データ作成装置では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、使用色として特定色が指定された場合、背景色の色情報をその特定色の色情報に置換する。よって、ユーザが使用色として「特定色」を指定すると、背景色に該当する画素が特定色で印刷されるようにすることができる。
また、請求項に係る発明の印刷データ作成装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、使用色として画素色が指定された場合、背景色の色情報については置換しない。よって、ユーザが使用色として「画素色」を指定すると、背景色に該当する画素がその色で印刷されるようにすることができる。
また、請求項に係る発明の印刷データ作成プログラムでは、画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色が任意に一又は複数指定され、当該背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つが任意に各々指定されると、当該背景色の色情報を当該使用色の色情報に各々置換する。よって、ユーザが画像印刷時の背景色及びその取扱い(使用色)を任意に指定することができ、被記録媒体上にユーザが所望する態様で背景色を印刷可能な印刷データを作成することができる。
さらに、使用色として白色が指定された場合、背景色の色情報を白色の色情報に置換する。よって、ユーザが使用色として「白色」を指定すると印刷画像の背景色が白色で印刷されるので、被記録媒体の下地が「白色」以外であっても再現性の優れた高画質の画像を印刷することができる。
一方、背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報については置換しない。よって、ユーザが印刷画像の背景色として「白色」を指定しないと白色の画素が白色で印刷されるので、被記録媒体の下地が「白色」以外であっても再現性の優れた高画質の画像を印刷することができる。
また、請求項7に係る発明の印刷データ作成プログラムでは、画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色が任意に一又は複数指定され、当該背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つが任意に各々指定されると、当該背景色の色情報を当該使用色の色情報に各々置換する。よって、ユーザが画像印刷時の背景色及びその取扱い(使用色)を任意に指定することができ、被記録媒体上にユーザが所望する態様で背景色を印刷可能な印刷データを作成することができる。
さらに、使用色として白色が指定された場合、背景色の色情報を白色の色情報に置換する。よって、ユーザが使用色として「白色」を指定すると印刷画像の背景色が白色で印刷されるので、被記録媒体の下地が「白色」以外であっても再現性の優れた高画質の画像を印刷することができる。
一方、背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報を印刷が行われない色情報に置換する。よって、ユーザが印刷画像の背景色として「白色」を指定しないと白色の画素が印刷されないので、被記録媒体の下地が「白色」である場合に白インクの使用量を適切に調整することができ、画像印刷を高速かつ低コストで行うことができる。
以下、本発明を実施するための実施の形態について、図面を参照して説明する。本発明に係る印刷データ作成装置として、公知の布帛印刷用のインクジェットプリンタ1(図1、図2参照)に接続し、インクジェットプリンタ1で印刷を行うための印刷データを作成する、公知のパーソナルコンピュータ200(図3参照)を例に挙げて説明する。
まず、インクジェットプリンタ1について説明する。図1は、インクジェットプリンタ1の全体的な構成を示した斜視図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、左右方向を長手方向とする略直方体形状の筐体2を有し、その底面の略中央に前後方向に向かう二本のレール3が列設されている。二本のレール3の上部では、各レール3に沿って筐体2の前後方向に移動可能な平板状のプラテン支持台(図示外)を支えており、プラテン支持台の上部に取り換え可能なプラテン5が固定されている。
プラテン5は、平面視、筐体2の前後方向を長手方向とする略長方形状の板体であり、その上面に、例えばTシャツなどの布帛からなる被記録媒体を水平に載置するためのものである。また、プラテン5とプラテン支持台との間の略中間の位置にて支柱に固定されたトレー4は、ユーザがTシャツ等をプラテン5に載置する際に、Tシャツのそで等を受けて筐体2の底面には落ちないように保護するためのものである。また、プラテン支持台を移動させるためにレール3が設けられたプラテン駆動機構6の後端部には、プラテン支持台をレール3に沿って筐体2の前後方向に移動させるための動力を供給するプラテン駆動モータ7が設けられている。
筐体2の前後方向の略中央で、かつ、プラテン5の上方の位置にて、筐体2の両側面間には、インクジェットヘッド21を搭載したキャリッジ20の移動を案内するためのガイドレール9が架設されている。このガイドレール9の左端付近に設けられたキャリッジモータ24と、右端付近に設けられたプーリー25との間に架設されているキャリッジベルト26は、ガイドレール9よりも下方の位置にて筐体2の左右にわたって配置されている。キャリッジベルト26はキャリッジ20の背面に固定されており、キャリッジモータ24の駆動によって、キャリッジ20がガイドレール9に沿って筐体2の左右方向に往復移動される。
本実施形態のインクジェットプリンタ1では、シアンインク,マゼンタインク,イエローインク,ブラックインクに加え、ホワイトインクが画像印刷に用いられる。そこで、インクジェットプリンタ1の左側面には、各インクを収容したインクカートリッジを着可能に収容するための5つのインクカートリッジ収容部30がそれぞれ設けられており、各インクカートリッジ収納部30には、それぞれブラックインク,シアンインク,マゼンタインク,イエローインク,ホワイトインクが収容されている。
各インクカートリッジ収容部30には、それぞれインク供給用チューブ10a〜10eが連結されており、ガイド部材40及びチューブ支持部材60を経由して、各色のインクジェットヘッド21に接続されている。なお、インク供給用チューブ10a〜10eは、キャリッジ20の移動等に対応して屈曲や捩れが生じるような柔軟性を有するチューブである。ガイド部材40は、キャリッジ20の背後で5本のインク供給用チューブ10a〜10eを支持するものである。チューブ支持部材60は、キャリッジ20の上端で本のインク供給用チューブ10a〜10eを支持するものである。
キャリッジ20には、5つのインクジェットヘッド21が搭載されている。各インクジェットヘッド21は、各インクを噴射するための噴射チャンネル(図示外)を例えば128個ずつそれぞれ備えており、各噴射チャンネルには各々個別に駆動される圧電アクチュエータ(図示外)が設けられている。そして、各噴射チャンネルに対応してインクジェットヘッド21の底面に孔設された微細な噴射ノズル(図示外)から下向きに、インクの液滴が噴射されるように制御されている。よって、各インクカートリッジ収容部30に収容されているインクが、インク供給用チューブ10a〜10eによってインクジェットヘッド21に供給され、噴射ノズルから噴射される。
キャリッジ20がガイドレール9の右端に移動した位置には、各インクジェットヘッド21のノズル面に対して密着・離脱が可能な吸引キャップ23を有するパージユニット22が設けられている。パージユニット22には吸引ポンプ(図示外)が設けられており、各吸引キャップ23がインクジェットヘッド21に密着しているときに、吸引キャップ23を介してインクの吸引を行うことが可能となっている。また、印刷が行われないときには吸引キャップ23でインクジェットヘッド21のノズル面が覆われ、インクの乾燥が防止されている。
筐体2の右側手前の位置には、インクジェットプリンタ1の操作を行うための操作パネル28が設けられている。この操作パネル28には、ディスプレイ175、印刷ボタン182、中止ボタン183及びプラテン送りボタン188等が設けられている。プラテン送りボタン188が押下されるとプラテン5が被記録媒体であるTシャツ等の布帛をセット又は取り外し可能な位置にプラテン5が移動する。印刷ボタン182が押下されると、パーソナルコンピュータ200から受信した印刷データの印刷が開始される。印刷中に中止ボタン183が押下されると、印刷が中止される。
次に、インクジェットプリンタ1の電気的構成について説明する。図2は、インクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、インクジェットプリンタ1の制御を司るCPU110が設けられており、CPU110には、バス190を介し、CPU110が実行するインクジェットプリンタ1の動作を制御するための制御プログラム等を記憶したROM120と、データを一時的に記憶するRAM130とが接続されている。
CPU110には、バス190を介して、インク噴射を行うインクジェットヘッド21の各噴射チャンネルに設けられた圧電アクチュエータ(図示外)を駆動させるためのヘッド駆動部140と、インクジェットヘッド21を搭載したキャリッジ20を駆動するためのキャリッジモータ24、印刷時に被印刷対象の布帛であるTシャツを保持するプラテン5を送り出すタイミングや速度を調整するプラテンローラ(図示外)を駆動するためのプラテン駆動モータ7をそれぞれ制御して駆動させるためのモータ駆動部150と、パーソナルコンピュータ200を含めた外部機器にUSBケーブル(図示外)で接続して通信が行えるようにするためのUSBインタフェース160とが接続されている。
操作パネル28(図1)には、ディスプレイ175,電源ランプ172,データランプ173,エラーランプ174が設けられており、これらの表示処理を行う表示制御部170がバス190を介してCPU110にと接続されている。また、操作パネル28には、印刷ボタン182,中止ボタン183,プラテン送りボタン188(図1参照)に加え、メニューボタン184,左矢印ボタン185,右矢印ボタン186,確定ボタン187が設けられており、これらの入力の検知を行う入力検知部180が、バス190を介してCPU110に接続されている。
ディスプレイ175には、パーソナルコンピュータ200から受信中であったり、受信後印刷待機中であったり、印刷中であったり、印刷が完了したりした、印刷データのデータ名やサイズ等の情報が表示される。また、各種設定を行うためのメニュー画面(図示外)が表示されたり、エラー発生時にはエラーの内容が表示されたりする。また、メニューボタン184が押下されるとディスプレイ175にメニュー画面が表示され、左矢印ボタン185及び右矢印ボタン186はディスプレイ175に表示されているカーソルを各々左右に移動させる。また、確定ボタン187が押下されると、カーソルが選択している項目に確定される。
インクジェットプリンタ1のROM120には、インクジェットプリンタ1の動作を制御するための制御プログラムや、印刷処理を実行するための印刷実行プログラムなどを記憶したプログラム記憶エリアと、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報を記憶したプログラム関係情報記憶エリア等が設けられている。
インクジェットプリンタ1のRAM130には、パーソナルコンピュータ200から受信した印刷データを記憶する受信印刷データ記憶エリアと、印刷ボタン182の押下により印刷が実行されている印刷データを記憶する印刷中データ記憶エリアと、各種設定情報が記憶される設定情報記憶エリア等が設けられている。
次に、パーソナルコンピュータ200について説明する。図3は、パーソナルコンピュータ200の電気的構成を示すブロック図である。図4は、パーソナルコンピュータ200のRAM230の模式図である。図5は、パーソナルコンピュータ200のハードディスクドライブ(以下、HDDとよぶ)250の模式図である。パーソナルコンピュータ200は、例えばUSB等の規格に基づく通信ケーブルによってインクジェットプリンタ1に接続している。そして、パーソナルコンピュータ200では、ユーザが各種アプリケーションを用いて作成した画像データに基づいて印刷データが作成され、この印刷データがインクジェットプリンタ1へ送信されるが、詳細は後述する。
図3に示すように、パーソナルコンピュータ200には、その制御を司るCPU210が設けられている。CPU210には、バス290を介し、CPU210が実行するBIOS等のプログラムを記憶したROM220と、データを一時的に記憶するRAM230と、データの記憶媒体であるCD−ROM241を挿入し、データの読み込みを行うCD−ROMドライブ240と、データの記憶装置であるHDD250とが接続されている。
CPU210には、バス290を介して、インクジェットプリンタ1を含めた外部機器との通信を行うためのUSBインタフェース260と、ユーザに操作画面を表示するためのモニタ271の画面表示処理を行う表示制御部270と、ユーザが操作の入力を行うキーボード281やマウス282が接続され、それらの入力の検知を行う入力検知部280とが接続されている。なお、パーソナルコンピュータ200には、図示外のフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、音声等の入出力部、各種インタフェースなども設けられている。
CD−ROM241には、本発明に係る印刷データ作成プログラムが組み込まれたプリンタドライバや、このプログラムの実行時に使用される設定やデータ等が記憶されており、導入時には、CD−ROM241からHDD250に設けられたプログラム記憶エリア251(図5参照)やプログラム関係情報記憶エリア252(図5参照)に記憶されるようになっている。なお、パーソナルコンピュータ200のプリンタドライバ(印刷データ作成プログラム)及びその使用データ等の取得方法はCD−ROM241によるものに限らず、フレキシブルディスクやMOといった他の記録媒体であってもよく、また、パーソナルコンピュータ200をネットワークに接続させ、ネットワーク上の他の端末から取得してもよい。
図4に示すように、RAM230には、印刷データを作成する元になる入力画像データ310(図6参照)を一時的に記憶する入力画像データ記憶エリア231、入力画像データ310から変換された変換CMYKWデータ320(図6参照)を記憶する変換CMYKWデータ記憶エリア232、変換CMYKWデータ320から作成された印刷データ330(図6参照)を記憶する印刷データ記憶エリア233、その他のプログラムの実行中の一時的なデータを記憶するその他の実行時情報記憶エリア234等が設けられている。
図5に示すように、HDD250には、プリンタドライバ(印刷データ作成プログラム)を始めとするパーソナルコンピュータ200で実行される各種のプログラムを記憶するプログラム記憶エリア251、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報を記憶したプログラム関係情報記憶エリア252、入力画像データ310の色情報を色インクレベル(CMYK値)に変換するための色変換テーブル410(図6参照)を記憶する色変換テーブル記憶エリア253、入力画像データ310の色情報を白インクレベル(W値)に変換するための変換するための白変換テーブル420(図6参照)を記憶する白変換テーブル記憶エリア254、複数の画像データを記憶する画像データ記憶エリア255等が設けられている。なお、色変換テーブル記憶エリア253及び白変換テーブル記憶エリア254には、インクジェットプリンタ1で印刷される被記録媒体の色や素材などに対応して、各々複数の色変換テーブル410及び白変換テーブル420が記憶されている。
このような構成のもと、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、パーソナルコンピュータ200から印刷データを受信した後、ユーザがプラテン5へTシャツをセットし、印刷ボタン182を押下する。すると、キャリッジ20の移動経路が記録開始位置となるように、プラテン5がプラテン駆動モータ7の駆動によってレール3に沿って筐体2の後方に移動される。そして、キャリッジ20が筐体2の右方向から左方向へ移動しながら、記録指示に従ってインクジェットヘッド21からインクを吐出して1ラインの記録が行われる。そして、1ライン分プラテン5が筐体2の後方から前方へ移動され、次いで、キャリッジ20が筐体2の左方向から右方向へ移動しながら、記録指示に従ってインクジェットヘッド21からインクを吐出して1ラインの記録が行われる。そして、さらに1ライン分プラテン5が筐体2の後方から前方へ移動される。これらの動作の繰り返しによりTシャツへの印刷が行われ、印刷が終了するとプラテン5がTシャツを取り外し可能な位置まで送り出されるので、操作者は印刷の終了したTシャツを取り外す。
ここで、パーソナルコンピュータ200及びインクジェットプリンタ1における色表現について説明する。パーソナルコンピュータ200のモニタ271等で色を表示する場合には、画像を形成する各画素毎にsRGB形式と呼ばれる形式で色が表現されている。sRGBは、IEC(国際電気標準会議)が定める色空間の国際規格であり、デジタルカメラやプリンタ、モニタなど多くのPC用周辺機器では、このsRGBに則った色調整を行うことで、入力と出力時の色の差異を極力少なくしている。
また、インクジェットプリンタ1等でインクを噴射させて印刷を行う場合には、CMYK値形式と呼ばれる形式で色が表現されている。これは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の色の三原色に、K(ブラック)を加えた4色を用いる色の表現方法であり、C値,M値,Y値,K値の4種の数値により色を表現している。この形式で作られた印刷データを印刷するために、インクジェットプリンタ1では、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4色のインクが使用され、C値でシアンインクの噴射量が、M値でマゼンタインクの噴射量が、Y値でイエローインクの噴射量が、K値でブラックインクの噴射量が決定される。
さらに、本実施形態では、被記録媒体であるTシャツ等の下地色が白以外(例えば、黒や青)であっても、その表面に画像データに基づく再現性の優れた高画質の画像を印刷するためにホワイトインクが使用される。なお、ホワイトインクの噴射量はW値で決定されるものとする。すなわち、印刷データはC値,M値,Y値,K値,W値の5種の数値により色が表現され、インクジェットプリンタ1ではシアン,マゼンタ,イエロー,ブラック,ホワイトの5色のインクを用いた画像印刷が実行される。
このように、パーソナルコンピュータ200のモニタ271に表示されている画像データをインクジェットプリンタ1で印刷するためには、sRGB形式の画像データをCMYKW形式の印刷データに変換する必要がある。本実施形態では、パーソナルコンピュータ200で印刷データ作成処理(図9)が実行されると、sRGB形式の画像データに基づいてCMYKW形式の印刷データが作成される。
ここで、本実施形態の印刷データ作成過程で発生する各データについて説明する。図6は、印刷データ作成過程のデータ推移図である。図7は、色変換テーブル410のデータ構成図である。図8は、白変換テーブル420のデータ構成図である。なお、本実施形態では、被記録媒体は下地色が「青」のTシャツとする。
図6に示すように、印刷データ330を作成するための基になるデータは、RAM230の入力画像データ記憶エリア231に記憶されている入力画像データ310である。この入力画像データ310は、ユーザが画像編集用アプリケーションなどを用いて作成し、HDD250の画像データ記憶エリア255に保存した複数の画像データのうちで、ユーザがその印刷実行を指示したものである。なお、本実施形態では、入力画像データ310はsRGB形式で256階調の画像データである。
そして、入力画像データ310を構成する複数の画素(入力画素)のうちで、ユーザが背景色として指定した色情報を有しないもの(すなわち、背景色以外の入力画素)のsRGB値が、HDD250の色変換テーブル記憶エリア253に記憶されている色変換テーブル410に基づいてCMYK値に各々変換されて、CMYK形式の色インクレベルデータが作成される。図7に示すように、色変換テーブル410は、sRGB形式で256階調の入力データを、CMYK形式で256階調の出力データに変換するためのテーブルであり、各sRGB値に対応するCMYK値が各々定義されている。そして、入力画像データ310を構成する背景色以外の入力画素は、この色変換テーブル410に基づいて各々対応するCMYK値に変換される。なお、色変換テーブル410(図7)は、公知の手法によって、sRGB値とCMYK値の対応を定めるプロファイルを任意に作成すればよい。
また、入力画像データ310を構成する背景色以外の入力画素のsRGB値が、HDD250の白変換テーブル記憶エリア254に記憶されている白変換テーブル420に基づいてW値に各々変換されて、W形式の白インクレベルデータが作成される。図8に示すように、白変換テーブル420は、sRGB形式で256階調の入力データを、W形式で256階調の出力データに変換するためのテーブルであり、各sRGB値に対応するW値が各々定義されている。そして、入力画像データ310を構成する背景色以外の入力画素は、この白変換テーブル420に基づいて各々対応するW値に変換される。なお、白変換テーブル420(図8)は、公知の手法によって、sRGB値とW値の対応を定めるプロファイルを任意に作成すればよい。
一方、入力画像データ310を構成する入力画素のうちで、ユーザが背景色として指定した色情報を有するもの(すなわち、背景色の入力画素)のsRGB値は、ユーザが指定した背景色の取扱いに応じた処理が行われてCMYKW値に各々変換される。「背景色の取扱い」とは、背景色の入力画素を印刷するのに用いられる使用色を指定するものであり、本実施形態では、ユーザは「特定色」,「透明色」,「白色印刷」のいずれかを背景色の取扱いとして指定可能である。
背景色の取扱いとして「特定色」が指定されている場合は、背景色の入力画素をユーザが任意に指定した特定色で印刷するため、以下のデータ処理が行われる。すなわち、入力画像データ310を構成する背景色の入力画素のsRGB値を、ユーザが任意に指定した特定色のsRGB値に置換する色置換処理が実行される。そして、その色置換後のsRGB値が、先述と同様に、色変換テーブル410及び白変換テーブル420によってCMYKW値に変換される。
背景色の取扱いとして「透明色」が指定されている場合は、背景色の入力画素を印刷しないため、以下のデータ処理が行われる。すなわち、入力画像データ310を構成する背景色の入力画素のsRGB値を、印刷を行わないCMYKW値(0,0,0,0,0)に変換する透明化処理が実行される。
背景色の取扱いとして「白色印刷」が指定されている場合は、背景色の入力画素を白色で印刷するため、以下のデータ処理が行われる。すなわち、入力画像データ310を構成する背景色の入力画素のsRGB値を、白色印刷のみを行うCMYKW値(0,0,0,0,255)に変換する白置換処理が実行される。
なお、本実施形態では、背景色の取扱いとして「特定色」が指定され、かつ、ユーザにより指定された特定色のsRGB値が(255,255,255)である場合は、色変換テーブル410及び白変換テーブル420を用いた色変換ではなく、「白色印刷」が指定されていると同様に、白置換処理による色変換が実行されるものとする。
このように、入力画像データ310を構成する背景色以外の入力画素は、色変換テーブル410及び白変換テーブル420によってCMYKW値に各々変換される。一方、入力画像データ310を構成する背景色の入力画素は、ユーザが任意に指定した取り扱いに応じて、特定色に基づくCMYKW値,印刷を行わないCMYKW値,白色印刷のみを行うCMYKW値のいずれかに各々変換される。その結果、入力画像データ310を構成する入力画素が全てCMYKW値に変換された、256階調でCMYKW形式の変換CMYKWデータ320が、RAM230の変換CMYKWデータ記憶エリア232に記憶される。さらに、変換CMYKWデータ320について疑似階調処理が行われて、CMYKW形式で2階調の印刷データ330が作成され、RAM230の印刷データ記憶エリア233に記憶される。最後に、印刷データ330がインクジェットプリンタ1に送信されて、被記録媒体であるTシャツ等への画像印刷に用いられることになる。
以下では、上記のデータ変換を実現するための、パーソナルコンピュータ200で行われる印刷データ作成処理について説明する。図9は、印刷データ作成処理のメインフローチャートである。図10は、背景色指定処理(S1)の詳細を示すフローチャートである。図11は、背景色指定画面500の一具体例を示す図である。本実施形態では、ユーザが画像データの印刷実行を指示するとプリンタドライバが起動される。そして、プリンタドライバに含まれる印刷データ作成プログラムに基づいて、CPU210により印刷データ作成処理(図9)が実行される。
図9に示すように、本実施形態の印刷データ作成処理では、ユーザが画像データの印刷実行を指示すると、ユーザが画像の背景色及びその取扱いを任意に設定するための背景色設定処理が実行される(S1)。
図10に示すように、背景色指定処理(S1)では、まずユーザが画像の背景色及びその取扱いを任意に設定するためのダイアログである背景色指定画面500が、モニタ271に表示される(S51)。
図11に示すように、背景色指定画面500は、背景色の指定を指示するための背景色指定指示部501と、任意の背景色を指定するための背景色指定部502と、背景色指定部502で指定した背景色の取扱いを任意に選択するための背景色取扱い指定部503と、印刷データ330の作成を開始するための「印刷開始」ボタン504と、複数の背景色を指定するための「他の背景色も指定する」ボタン505とを備えている。S51で表示された背景色指定画面500から、ユーザはキーボード281やマウス282を用いて、任意の背景色及びその取扱いを一又は複数入力指定することができる。
本実施形態では、ユーザは背景色指定部502に256階調のsRGB値を入力して、任意の背景色を指定することができる。また、背景色取扱い指定部503では、背景色の取扱いとして「透明色」,「白色印刷」,「特定色」の3パターンから、ユーザは任意のものを選択することができる。なお、背景色の取扱い「透明色」は、その背景色を印刷しないことを指示し、背景色の取扱い「白色印刷」は、その背景色を白インクで印刷することを指示し、背景色の取扱い「特定色」は、その背景色をユーザが任意に指定した色(特定色)で印刷することを指示するものである。そして、背景色取扱い指定部503において、ユーザが背景色の取扱いとして「特定色」した場合は、ユーザはその背景色を印刷するのに用いられる特定色を、256階調のsRGB値を入力して指定することができる。具体的には、図11に示す背景色指定画面500の場合は、ユーザが背景色としてsRGB値(255,255,0)を指定し、その取扱いとして「透明色」を指定したことを示している。
図10に戻り、ユーザによって背景色指定画面500から「他の背景色も指定する」ボタン505が押下された場合(S53:YES)、背景色指定部502に入力された背景色と、背景色取扱い指定部503に入力された背景色の取扱いとが、sRGB値と共にRAM230の背景色設定記憶エリア(図示外)に記憶される(S55)。そして、背景色指定画面500の入力内容をクリアする画面初期化が行われ(S57)、S53に戻る。これにより、ユーザは初期化された背景色指定画面500から、他の背景色及びその取扱いを任意に設定することができる。つまり、本実施形態では、画像の背景色及びその取扱いを、ユーザは任意に複数設定できるようになっている。
また、ユーザによって背景色指定画面500から「印刷開始」ボタン504が押下された場合(S53:NO,S59:YES)、S55と同様に、背景色指定部502に入力された背景色と、背景色取扱い指定部503に入力された背景色の取扱いとが、RAM230の背景色設定記憶エリア(図示外)に記憶され(S61)、印刷データ作成処理(図9)に戻る。なお、「印刷開始」ボタン504及び「他の背景色も指定する」ボタン505のいずれも押下されない場合(S53:NO,S59:NO)、S53に戻り、ユーザの入力を待ち受ける。
図9に戻り、印刷対象の画像データが入力画像データ310としてセットされる(S3)。S3では、画像データ記憶エリア255に格納された画像データのうちで、ユーザにより印刷指示されたものが入力画像データ310として入力画像データ記憶エリア231に読み込まれる。
また、入力画像データ310のデータ変換に用いられる色変換テーブル410及び白変換テーブル420がセットされる(S5)。S5では、ユーザにより指定された被記録媒体の色や素材などに対応して、色変換テーブル記憶エリア253から最適な色変換テーブル410が読み込まれ、また、白変換テーブル記憶エリア254から最適な白変換テーブル420が読み込まれる。なお、S5でセットされる色変換テーブル410及び白変換テーブル420は、ユーザがキーボード281やマウス282を用いて任意に指定してもよい。そして、S3でセットされた入力画像データ310を構成する1つ目の画素のsRGB値が読み込まれる(S7)。
次に、S7で読み込まれた入力画素が、背景色設定処理(S1)で設定された背景色に該当するか否かが判定される(S9)。S9では、RAM230の背景色設定記憶エリア(図示外)に記憶された一又は複数の背景色の色情報(256階調のsRGB値)と、S7で読み込まれた入力画素の色情報(256階調のsRGB値)とが一致(又は所定範囲内で近似)すれば、当該入力画素は背景色であると判定される。そして、S7で読み込まれた入力画素が背景色に該当しない場合は(S9:NO)、S5でセットされた色変換テーブル410に基づいて、S7で読み込まれたsRGB値が対応するCMYK値に変換される(S11)。また、S5でセットされた白変換テーブル420に基づいて、S7で読み込まれたsRGB値が対応するW値に変換される(S13)。
例えば、S7でsRGB値(64,192,255)が読み込まれると、図7に示す色変換テーブル410の場合は、S11でCMYK値(190,21,0,0)が取得される。また、図8に示す白変換テーブル420の場合は、S13でW値(251)が取得される。S11及びS13で取得されたCMYKW値(190,21,0,0,251)は、変換CMYKWデータ記憶エリア232の該当画素番号欄に記憶される。
一方、S7で読み込まれた入力画素が背景色に該当する場合は(S9:YES)、背景色設定処理(S1)で設定された当該背景色の取扱いが「特定色」であるか否かが判定される(S15)。S15では、RAM230の背景色設定記憶エリア(図示外)に記憶された当該背景色の取扱いが「特定色」であるか否かで判定される。そして、当該背景色の取扱いが「特定色」である場合は(S15:YES)、S7で読み込まれた入力画素のsRGB値を、ユーザにより指定された特定色のsRGB値に置き換える色置換処理が実行される(S17)。そして、S17で特定色に置換された入力画素のsRGB値が、先述と同様に、色変換テーブル410及び白変換テーブル420に基づきCMYKW値に変換される(S11〜S13)。
例えば、背景色指定画面500において、ユーザが背景色としてsRGB値(255,255,0)を指定し、その取扱いとして「特定色」を指定し、その特定色としてsRGB値(0,0,255)を指定した場合、S7でsRGB値(255,255,0)が読み込まれると、S17では当該入力画素がsRGB値(0,0,255)に置換される。そして、S11及びS13では、このsRGB値(0,0,255)に対応するCMYK値及びW値が取得され、変換CMYKWデータ記憶エリア232の該当画素番号欄に記憶される。
当該背景色の取扱いが「特定色」でない場合は(S15:NO)、背景色設定処理(S1)で設定された当該背景色の取扱いが「透明色」であるか否かが判定される(S19)。S19では、RAM230の背景色設定記憶エリア(図示外)に記憶された当該背景色の取扱いが「透明色」であるか否かで判定される。そして、当該背景色の取扱いが「透明色」である場合は(S19:YES)、S7で読み込まれた入力画素のsRGB値を、印刷を行わないCMYKW値に変換する透明化処理が実行される(S21)。
例えば、図11に示す背景色指定画面500では、ユーザが背景色としてsRGB値(255,255,0)を指定し、その取扱いとして「透明色」を指定しているから、S7でsRGB値(255,255,0)が読み込まれると、S21では当該入力画素がCMYKW値(0,0,0,0,0)に変換され、変換CMYKWデータ記憶エリア232の該当画素番号欄に記憶される。
当該背景色の取扱いが「透明色」でない場合は(S19:NO)、背景色設定処理(S1)で設定された当該背景色の取扱い(RAM230の背景色設定記憶エリアに記憶された当該背景色の取扱い)は「白色印刷」である。よって、S7で読み込まれた入力画素のsRGB値を、白色印刷を行うCMYKW値に変換する白置換処理が実行される(S23)。
例えば、背景色指定画面500において、ユーザが背景色としてsRGB値(255,255,0)を指定し、その取扱いとして「白色印刷」を指定した場合、S7でsRGB値(255,255,0)が読み込まれると、S23では当該入力画素がCMYKW値(0,0,0,0,255)に変換され、変換CMYKWデータ記憶エリア232の該当画素番号欄に記憶される。
なお、先述のように、ユーザが背景色の取扱いとして「特定色」を指定し、その特定色としてsRGB値(255,255,255)を指定した場合は、S7でsRGB値が読み込まれると、S17の色置換処理に代えてS23の白置換処理が実行される。そして、色変換後のCMYKW値(0,0,0,0,255)が、変換CMYKWデータ記憶エリア232の該当画素番号欄に記憶される。
そして、S3でセットされた入力画像データ310を構成する全ての画素について変換が行われたか否かの判断が行われる(S25)。全ての画素についての変換が行われていない場合は(S25:NO)、S7へ戻る。そして、次の入力画素のsRGB値の読み込みが行われて、当該画素のsRGB値が上記と同様にCMYKW値に変換される(S9〜S23)。このように、入力画像データ310を構成する全ての画素についてデータ変換が行われるまで、S7〜S25が繰り返し実行される。これにより、変換CMYKWデータ記憶エリア232には、sRGB形式で256階調の入力画像データ310に基づいて変換された、CMYKW形式で256階調の変換CMYKWデータ320が記憶される。
一方、全ての画素についての変換が行われた場合は(S25:YES)、変換CMYKWデータ記憶エリア232に記憶された変換CMYKWデータ320が、擬似階調処理によってCMYKW形式で2階調の印刷データ330に変換される(S27)。なお、擬似階調処理は、256階調の変換CMYKWデータ320を印刷階調に落として2値化するための処理であり、ここでは誤差拡散法による擬似階調処理が行われるものとする。なお、S27で作成された印刷データ330は、印刷データ記憶エリア233に記憶される。そして、印刷データ記憶エリア233に記憶された印刷データ330がインクジェットプリンタ1へ送信され(S29)、本処理は終了する。
なお、インクジェットプリンタ1では、パーソナルコンピュータ200から送信された印刷データ330を受信すると、その印刷データ330はRAM130の受信印刷データ記憶エリア(図示外)に格納される。そして、ユーザが印刷ボタン182を押下すると、印刷データ330が印刷中データ記憶エリア(図示外)に読み込まれて、この印刷データ330に基づいて被記録媒体であるTシャツ等に画像印刷が実行される。
ここで、本実施形態では、5つのインクジェットヘッド21は、左から順にシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),K(ブラック),W(ホワイト)に配置されている。そして、画像印刷時には、Tシャツ等に対して左から右にW(ホワイト),K(ブラック),イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の順で片方向印刷が行われる。つまり、他の色インク(CMYK)に先んじて、Tシャツ等に白インク(W)による印刷が実行される。そのため、下地色が白以外の布帛上でも優れた色再現性を得るために下地を白インクで隠蔽する構成としてもよい。
このように、本実施形態に係る印刷データ作成処理(図9)では、ユーザが背景色指定画面500(図11)で印刷画像の背景色(例えば、「青色」)とその取扱いを指定すると、「青色」以外の入力画素は通常の色変換処理(色変換テーブル410及び白変換テーブル420を用いた色変換)で対応するCMYKW値に変換される。一方、「青色」の入力画素は、背景色の取扱いに基づいて対応するCMYKW値に変換される。そのため、インクジェットプリンタ1で印刷データ330に基づいて画像印刷を行うと、被記録媒体上にはユーザが所望する態様で背景色「青色」が印刷される。ここで、「背景色の取扱い」とは、背景色の入力画素を印刷するのに用いられる使用色を指定するものであり、各パターンに応じて背景色の印刷態様が異なるように印刷データ330が作成される。
詳細には、ユーザが背景色の取扱いとして「特定色」を指定すると、背景色の入力画素は色置換処理によってユーザが指定した色(例えば、「黄色」)に対応するCMYKW値に変換される。そのため、インクジェットプリンタ1で印刷データ330に基づいて画像印刷を行うと、印刷画像のうちで「青色」の部分が「黄色」で印刷される。また、ユーザが背景色の取扱いとして「透明色」を指定すると、背景色の入力画素は透明化処理によって透明色に対応するCMYKW値に変換される。そのため、インクジェットプリンタ1で印刷データ330に基づいて画像印刷を行うと、印刷画像のうちで「青色」の部分は何も印刷されない。また、ユーザが背景色の取扱いとして「白色印刷」を指定すると、背景色の入力画素は白置換処理によって白色に対応するCMYKW値に変換される。そのため、インクジェットプリンタ1で印刷データ330に基づいて画像印刷を行うと、印刷画像のうちで「青色」の部分が「白色」で印刷される。
ところで、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、白インクレベル(W値)に基づく濃淡で白色印刷を行うことができる特徴を有する印刷装置である。また、画像データに基づく印刷画像が「白色」の画素を含む一方、被記録媒体の下地が「白色」以外である場合が存在する。そこで、インクジェットプリンタ1の白色印刷の特徴を利用して、印刷画像に含まれる「白色」の画素を以下のように処理してもよい。
すなわち、ユーザが印刷画像の背景色として「白色」を指定しなかった場合、背景色以外の入力画素と同様に、白色の入力画素のsRGB値を通常の色変換処理によって対応するCMYKW値に変換する。すると、インクジェットプリンタ1で印刷データ330に基づいて画像印刷を行うと、印刷画像のうちで「白色」の部分は白色で印刷される。これにより、印刷画像の白色部分は白インクで表示されるので、被記録媒体の下地が「白色」以外であっても再現性の優れた高画質の画像を印刷することができる。
また、ユーザが印刷画像の背景色として「白色」を指定しなかった場合、背景色の取扱いが「透明色」である場合と同様に、白色の入力画素のsRGB値を透明化処理によって透明色に対応するCMYKW値に変換する。すると、インクジェットプリンタ1で印刷データ330に基づいて画像印刷を行うと、印刷画像のうちで「白色」の部分は何も印刷されない。これにより、印刷画像の白色部分は印刷がなされないので、被記録媒体の下地が「白色」である場合に白インクの使用量を適切に調整することができ、より高速かつ低コストで画像印刷を行うことができる。
また、ユーザが背景色の取扱いとして「特定色(白色)」を指定した場合、背景色の入力画素のsRGB値を白変換処理によって白色に対応するCMYKW値に変換する。すると、インクジェットプリンタ1で印刷データ330に基づいて画像印刷を行うと、印刷画像の背景色部分は白色で印刷される。これにより、印刷画像の背景色部分は白インクで表示されるので、被記録媒体の下地が「白色」以外であっても再現性の優れた高画質の画像を印刷することができる。
以上、本実施形態に係るパーソナルコンピュータ200によれば、入力画像データ310を構成する複数の入力画素のsRGB値のうちで、印刷画像の背景色が任意に一又は複数指定され、当該背景色を印刷するのに用いられる使用色として「透明色」,「特定色」,「白色印刷」からいずれか一つが任意に各々指定されると、当該背景色のsRGB値を当該使用色のCMYKW値に各々置換して印刷データ330を作成する。よって、ユーザが画像印刷時の背景色及びその取扱い(使用色)を任意に指定することができ、被記録媒体上にユーザが所望する態様で背景色を印刷可能な印刷データ330を作成することができる。
また、背景色の取扱いとして「透明色」が指定された場合、背景色のsRGB値を印刷が行われないCMYKW値に置換するので、その背景色に該当する入力画素が印刷されないようにすることができる。また、背景色の取扱いとして「特定色」が指定された場合、背景色のsRGB値をその特定色のCMYKW値に置換するので、その背景色に該当する画素が「特定色」で印刷されるようにすることができる。また、背景色の取扱いとして「白色」が指定された場合、背景色のsRGB値をその特定色のCMYKW値に置換するので、その背景色に該当する画素が「白色」で印刷されるようにすることができる。
ところで、上記実施形態において、パーソナルコンピュータ200が本発明の「印刷データ作成装置」に相当する。インクジェットプリンタ1が本発明の「印刷装置」に相当する。印刷データ作成プログラムを有するプリンタドライバが、本発明の「印刷データ作成プログラム」に相当する。背景色設定処理(図10)において、ユーザが背景色指定画面500(図11)から任意に背景色及びその取扱いを指定するためのキーボード281やマウス282が、本発明の「背景色指定手段」及び「使用色指定手段」に相当する。印刷データ作成処理(図9)において、S7〜S25を実行するCPU210が本発明の「色置換手段」に相当し、S27を実行するCPU210が本発明の「印刷データ作成手段」に相当する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、「被記録媒体」として青色のTシャツを例示したが、本発明は記録紙やラベルなどの他の被記録媒体でも適用でき、またその下地の色も青に限定されず、白はもちろん、赤や黒などの任意の色に適用することができる。また、「印刷装置」としてインクジェットプリンタ1を例示したが、本発明は他の記録方式の印刷装置であっても適用でき、例えばトナーを用いて印刷するレーザプリンタにも適用することができる。
また、上記実施形態では、入力画像データ310の背景色(ユーザが背景色指定を行った入力画素)について、ユーザが任意に指定した背景色の取扱いがなされる場合を例示した。しかしながら、本発明によれば、ユーザは画像データ310の背景色以外の色についても任意の取扱いを設定可能である。この場合は、背景色設定処理(S1;図10)において、ユーザが任意の色及びその取扱いを指定すればよい。
また、上記実施形態では、色変換テーブル410及び白変換テーブル420は、sRGB形式の画像データをCMYKW形式の印刷データに変換するが、このようなデータ形式は任意に変更可能である。例えば、画像データは、CMYK形式やHSV形式などの他の色空間によるデータであってもよい。印刷データは、各プリンタの記録方式に応じてRGB形式やHSV形式などの他の色空間によるデータであってもよい。そして、色変換テーブル410及び白変換テーブル420は、画像データ及び印刷データの変換を可能とするようにデータ形式の対応を定義していればよい。
また、上記実施形態では、ユーザが背景色指定画面500(図11)から背景色や特定色をsRGB値で指定しているが、CMYK形式やHSV形式などの他の色空間によって指定してもよい。また、背景色指定画面500から背景色やその取扱いを指定するタイミングは、印刷データ作成処理(図9)の実行時に限定されず、任意のタイミングで行うことができる。例えば、画像データの印刷開始前に、あらかじめユーザが背景色指定画面500から背景色やその取扱いを指定してもよい。
また、上記実施形態では、ユーザが背景色指定画面500から背景色の取扱い(使用色)として、「特定色」,「透明色」,「白色印刷」の3パターンから任意のものを選択しているが、背景色の取扱いのパターンは様々なものを適用することができる。例えば、ユーザが背景色指定画面500から背景色の取扱いとして、当該入力画素の色をそのまま印刷する「画素色」を指定できるようにしてもよい。この場合、ユーザが背景色の取扱いとして「画素色」を指定すると、背景色の入力画素のsRGB値は通常の色変換処理によって対応するCMYKW値に変換される。そのため、インクジェットプリンタ1で印刷データ330に基づいて画像印刷を行うと、印刷画像の背景色部分はその入力画素の色で印刷される。これにより、背景色の入力画素を、背景色以外の入力画素と同様に、その色で印刷することができる。
本発明の印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラムは、印刷装置で画像印刷を実行するのに用いられる印刷データを作成するコンピュータに利用できる。
インクジェットプリンタ1の全体的な構成を示した斜視図である。 インクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ200の電気的構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ200のRAM230の模式図である。 パーソナルコンピュータ200のHDD250の模式図である。 印刷データ作成過程のデータ推移図である。 色変換テーブル410のデータ構成を示す図である。 白変換テーブル420のデータ構成を示す図である。 印刷データ作成処理のメインフローチャートである。 背景色指定処理(S1)の詳細を示すフローチャートである。 背景色指定画面500の一具体例を示す図である。
1 インクジェットプリンタ
200 パーソナルコンピュータ
210 CPU
220 ROM
230 RAM
250 HDD
271 モニタ
281 キーボード
282 マウス
310 入力画像データ
320 変換CMYKWデータ
330 印刷データ
410 色変換テーブル
420 白変換テーブル
500 背景色指定画面

Claims (7)

  1. 画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置において、
    前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色を任意に一又は複数指定するための背景色指定手段と、
    前記背景色指定手段により指定された一又は複数の背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つを任意に各々指定するための使用色指定手段と、
    前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、前記背景色指定手段から指定された一又は複数の背景色の色情報を、前記使用色指定手段から指定された使用色の色情報に各々置換する色置換手段と、
    前記色置換手段により色情報が置換された画像データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段とを備え
    前記色置換手段は、前記使用色として白色が指定された場合、前記背景色の色情報を白色の色情報に置換する一方、前記背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報については置換しないことを特徴とする印刷データ作成装置。
  2. 画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成する印刷データ作成装置において、
    前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色を任意に一又は複数指定するための背景色指定手段と、
    前記背景色指定手段により指定された一又は複数の背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つを任意に各々指定するための使用色指定手段と、
    前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、前記背景色指定手段から指定された一又は複数の背景色の色情報を、前記使用色指定手段から指定された使用色の色情報に各々置換する色置換手段と、
    前記色置換手段により色情報が置換された画像データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段とを備え、
    前記色置換手段は、前記使用色として白色が指定された場合、前記背景色の色情報を白色の色情報に置換する一方、前記背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報を印刷が行われない色情報に置換することを特徴とする印刷データ作成装置。
  3. 前記色置換手段は、前記使用色として透明色が指定された場合、前記背景色の色情報を印刷が行われない色情報に置換することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷データ作成装置。
  4. 前記色置換手段は、前記使用色として特定色が指定された場合、前記背景色の色情報をその特定色の色情報に置換することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  5. 前記使用色指定手段は、前記使用色としてさらに画素色を含む複数パターンから一つを任意に各々指定するためのものであり、
    前記色置換手段は、前記使用色として画素色が指定された場合、前記背景色の色情報については置換しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  6. 画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成するための印刷データ作成プログラムであって、コンピュータを、
    前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色を任意に一又は複数指定するための背景色指定手段、
    前記背景色指定手段により指定された一又は複数の背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つを任意に各々指定するための使用色指定手段、
    前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、前記背景色指定手段から指定された一又は複数の背景色の色情報を、前記使用色指定手段から指定された使用色の色情報に各々置換する色置換手段、
    前記色置換手段により色情報が置換された画像データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段として機能させ
    前記色置換手段は、前記使用色として白色が指定された場合、前記背景色の色情報を白色の色情報に置換する一方、前記背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報については置換しないことを特徴とする印刷データ作成プログラム。
  7. 画像データに基づいて印刷装置での印刷に用いられる印刷データを作成するための印刷データ作成プログラムであって、コンピュータを、
    前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、印刷画像の背景色を任意に一又は複数指定するための背景色指定手段、
    前記背景色指定手段により指定された一又は複数の背景色を印刷するのに用いられる使用色として、少なくとも透明色及び特定色を含む複数パターンからいずれか一つを任意に各々指定するための使用色指定手段、
    前記画像データを構成する複数の入力画素の色情報のうちで、前記背景色指定手段から指定された一又は複数の背景色の色情報を、前記使用色指定手段から指定された使用色の色情報に各々置換する色置換手段、
    前記色置換手段により色情報が置換された画像データに基づいて印刷データを作成する印刷データ作成手段として機能させ、
    前記色置換手段は、前記使用色として白色が指定された場合、前記背景色の色情報を白色の色情報に置換する一方、前記背景色として白色が指定されなかった場合、白色の色情報を印刷が行われない色情報に置換することを特徴とする印刷データ作成プログラム。
JP2007069967A 2006-03-20 2007-03-19 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム Expired - Fee Related JP4840206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069967A JP4840206B2 (ja) 2006-03-20 2007-03-19 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006077720 2006-03-20
JP2006077720 2006-03-20
JP2007069967A JP4840206B2 (ja) 2006-03-20 2007-03-19 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007288773A JP2007288773A (ja) 2007-11-01
JP4840206B2 true JP4840206B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=38760076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007069967A Expired - Fee Related JP4840206B2 (ja) 2006-03-20 2007-03-19 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4840206B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4978534B2 (ja) * 2008-03-28 2012-07-18 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、画像形成プログラム、及び画像形成プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5338547B2 (ja) * 2009-07-31 2013-11-13 セイコーエプソン株式会社 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP5655357B2 (ja) * 2009-11-05 2015-01-21 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び、印刷方法
JP5521779B2 (ja) * 2010-05-27 2014-06-18 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法
JP5621366B2 (ja) * 2010-07-09 2014-11-12 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、及び、プログラム
JP6000172B2 (ja) * 2013-03-18 2016-09-28 株式会社沖データ データ作成装置、画像形成装置及びデータ作成方法
JP6330990B2 (ja) 2013-08-29 2018-05-30 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置、記録装置、プログラム及び表示方法
JP6524659B2 (ja) 2014-12-17 2019-06-05 セイコーエプソン株式会社 印刷データ生成装置及び印刷装置
JP6550883B2 (ja) * 2015-04-20 2019-07-31 セイコーエプソン株式会社 印刷データ生成装置、印刷装置、および印刷データ生成方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0734577B2 (ja) * 1986-08-13 1995-04-12 キヤノン株式会社 カラー画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007288773A (ja) 2007-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4715548B2 (ja) 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム
JP4840206B2 (ja) 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム
JP4882812B2 (ja) 印刷データ作成装置及び印刷データ作成プログラム
US7952754B2 (en) Print data generating apparatus and computer usable medium therefore capable of creating print data suitable for printing a background color of an object to be printed in a printing apparatus
JP5176652B2 (ja) 印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US8035854B2 (en) Print data generating apparatus and computer usable medium therefor
JP4998352B2 (ja) 印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US8411101B2 (en) Preview data generating apparatus, method to generate preview data, and computer usable medium therefor
JP2009231992A (ja) 印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US8164786B2 (en) Print data generating apparatus and computer usable medium therefor, and image processing apparatus and computer usable medium therefor
JP4978516B2 (ja) 印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5071182B2 (ja) 印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US7222930B2 (en) Inkjet recording system
JP4882814B2 (ja) 印刷データ作成装置、印刷データ作成プログラム、画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2013156774A (ja) 印刷データ作成装置及びプリンタドライバプログラム
JP4978534B2 (ja) 画像形成装置、画像形成プログラム、及び画像形成プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2008122772A (ja) 画像表示装置、画像表示方法及びそのプログラム
JP2011119901A (ja) 画像処理方法、そのプログラム及び画像処理装置
JP2016086426A (ja) 画像処理装置、印刷装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
JP2004171498A (ja) 画像処理装置および画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees