以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面は、録画された映像の視聴(編集対象の映像の内容を確認するための編集時の視聴を含む)時にユーザにより行われた再生関連操作の履歴を、録画された前記映像の編集画面において編集点(例えば、IN点、OUT点)を表示させるために用いられる情報として前記映像と関連付けて管理する管理手段(例えば、図3のタイトル管理部34)を備える情報処理装置(例えば、図1の映像録画再生装置1)である。
この情報処理装置には、前記管理手段により管理されている再生関連操作の履歴に基づいて、ユーザにより行われた所定の複数の操作を1つの操作に統合し、統合して得られた操作の開始位置、終了位置のリストを生成する生成手段(例えば、図3のインデックス生成部38)をさらに設けることができる。
また、前記生成手段により生成されたリストに登録されている操作の開始位置と終了位置に対応する時間軸上の位置に前記編集点を表示させる表示制御手段(例えば、図3の編集制御アプリケーション41)をさらに設けることができる。
本発明の第1の側面の情報処理方法またはプログラムは、録画された映像の視聴(編集対象の映像の内容を確認するための編集時の視聴を含む)時にユーザにより行われた再生関連操作の履歴を、録画された前記映像の編集画面において編集点(例えば、IN点、OUT点)を表示させるために用いられる情報として前記映像と関連付けて管理する管理ステップ(例えば、図11のステップS2)を含む。
本発明の第2の側面は、録画された第1の番組の編集時にユーザにより行われた編集操作の履歴を、録画された前記第1の番組と関連付けて管理する管理手段(例えば、図3のタイトル管理部34)と、前記管理手段により管理されている編集操作の履歴に基づいて、前記第1の番組に対して施した編集と同じ編集を、前記第1の番組と放送回が異なる、同じタイトルの番組である第2の番組に対しても施す編集手段(例えば、図3の編集制御アプリケーション41)とを備える情報処理装置(例えば、図1の映像録画再生装置1)である。
本発明の第2の側面の情報処理方法またはプログラムは、録画された第1の番組の編集時にユーザにより行われた編集操作の履歴を、録画された前記第1の番組と関連付けて管理する管理ステップ(例えば、図13のステップS32)と、前記管理ステップの処理により管理されている編集操作の履歴に基づいて、前記第1の番組に対して施した編集と同じ編集を、前記第1の番組と放送回が異なる、同じタイトルの番組である第2の番組に対しても施す編集ステップ(例えば、図14のステップS43)とを含む。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る映像録画再生装置1の設置の例を示す図である。
映像録画再生装置1は、例えば、ハードディスク等の記憶装置を内蔵し、その記憶装置や、装着されたDVDに番組のデータなどを記憶させることができるいわゆるハイブリッド型のディジタル録画機器であり、図1に示されるように例えばユーザの家の中に設置される。
図1の例においては、映像録画再生装置1にはLCD(Liquid Crystal Display)などよりなる表示装置2、ビデオカメラ3、地上波ディジタル放送、地上波アナログ放送などの地上波放送電波を受信する地上波放送アンテナ4、BS(Broadcasting Satellite)またはCS(Communications Satellite)放送電波を受信するBS/CS放送アンテナ5が接続されている。
映像録画再生装置1は、地上波放送アンテナ4やBS/CS放送アンテナ5を介して受信した放送電波から映像信号と音声信号を復調し、番組(番組の映像、音声)を表示装置2に出力させる。映像録画再生装置1は、番組のデータを必要に応じて内蔵する記憶装置に記憶(録画)させ、例えばユーザにより指示されたタイミングでその番組の映像、音声を表示装置2に出力させる。これにより、ユーザは、録画しておいた番組を好みの時間に視聴したり、番組の編集を行ったりすることができる。
また、映像録画再生装置1は、ビデオカメラ3により撮影された映像と音声(ホームビデオ)を例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルを介して取り込み、内蔵する記憶装置に記憶させる。ユーザは、放送番組と同様に、記憶されたホームビデオを好みの時間に視聴したり、ホームビデオの編集を行ったりすることができる。
図1の例においてはまた、映像録画再生装置1にはCATV(Cable Television)回線6も接続されており、映像録画再生装置1は、CATV回線6を介して放送された番組を表示装置2に出力したり、録画したりすることができるようになされている。さらに、映像録画再生装置1はネットワーク7に接続されており、ネットワーク7に接続される他の機器との間で各種のデータを送受信することができるようになされている。
映像録画再生装置1は、放送電波を介して、またはCATV回線6を介して搬送されてきたEPG(Electronic Program Guide)情報を取得する機能も有している。ユーザは、映像録画再生装置1により提示されるEPGを参照して、録画する番組を選択したりすることができる。
図2は、映像録画再生装置1のハードウェア構成例を示すブロック図である。
映像録画再生装置1は、例えば、CPU11、主記憶装置12、ROM13、補助記憶装置14、ネットワークインタフェース15、バス16、アナログ放送チューナ17、エンコーダ18、ディジタル放送チューナ19、およびデコーダ20により構成される。
CPU11は、映像録画再生装置1の起動時、ROM13に記憶されているプログラムを主記憶装置12に展開し、展開したプログラムに従って映像録画再生装置1の全体の動作をバス16を介して制御する。すなわち、ROM13には、CPU11が映像録画再生装置1全体を制御するためのプログラムが記憶されている。また、主記憶装置12には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータやパラメータが適宜記憶される。
後に詳述するように、CPU11は、例えば、補助記憶装置14に記憶されている番組の再生時(録画タイトルの視聴時)に、ユーザにより行われた再生操作、再生の停止操作、早送り操作、早送りの停止操作、巻き戻し操作、巻き戻しの停止操作、一時停止操作などの、編集点の設定操作以外の番組を視聴するための各種の操作(再生関連操作)の履歴を管理しておき、番組の編集時に、管理している履歴に基づいて、編集するシーンを選択するのにユーザにより用いられる編集点を編集対象の番組の所定の位置に設定し、編集画面に表示させる。
例えば、編集画面には、編集対象の番組のうちの実際に編集するシーンを選択するための時間軸が表示され、操作履歴に基づいて設定される編集点は、その時間軸上の、ユーザが視聴時に操作を行った位置(番組の録画開始位置を基準としたタイムコードなどで表される位置)に対応する位置を指定するものとして表示される。ユーザは、編集点を指定してシーンの頭出しを行ったり、2つの編集点を指定することによって、その2つの編集点の間の番組の部分だけを補助記憶装置14を構成する光ディスク14−3に記録させたりすることができる。
なお、編集点の数が多くなりすぎないようにするために、CPU11においては、例えば、同じような位置で行われた複数の操作を1つの操作に統合する処理なども行われる。
補助記憶装置14は、HDD(Hard Disk Drive)14−1、フラッシュメモリ14−2、光ディスク14−3等で構成され、例えば、バス16を介してエンコーダ18、ディジタル放送チューナ19から供給されてきた番組の映像データや音声データ、あるいは、図示せぬインタフェースによりビデオカメラ3から取り込まれたホームビデオの映像データや音声データなどを記憶する。HDD14−1に記憶されているデータは番組やホームビデオのノンリニア編集にも用いられ、ノンリニア編集により制作されたデータは、適宜、光ディスク14−3に記録される。
ネットワークインタフェース15はネットワーク7を介して各種の機器と通信を行う。
アナログ放送チューナ17は、例えば、地上波放送アンテナ4において受信されたアナログ放送波から番組の映像信号と音声信号を復調し、復調して得られた映像信号と音声信号をエンコーダ18に出力する。
エンコーダ18は、アナログ放送チューナ17から供給されてきた映像信号と音声信号をディジタルデータに変換するとともに、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式でエンコードし、番組を録画する場合、得られた番組データをバス16を介して補助記憶装置14に出力し、記憶させる。また、番組を表示装置2に出力する場合、エンコーダ18は、エンコードにより取り込んだ番組のデータをバス16を介してデコーダ20に出力する。
ディジタル放送チューナ19は、地上波放送アンテナ4、またはBS/CS放送アンテナ5において受信されたディジタル放送波から番組の映像データと音声データを復調し、番組を録画する場合、復調して得られたそれらのデータをバス16を介して補助記憶装置14に出力し、記憶させる。また、番組を表示装置2に出力する場合、ディジタル放送チューナ19は、得られた番組のデータをバス16を介してデコーダ20に出力する。
これらのアナログ放送チューナ17、エンコーダ18、およびディジタル放送チューナ19として、複数の番組の信号を同時に扱うことが可能なチューナ、エンコーダを採用することにより、または、チューナ、エンコーダが複数設けられるようにすることにより、映像録画再生装置1においては、複数の番組の信号を同時に処理することが可能となる。
デコーダ20は、エンコーダ18、ディジタル放送チューナ19からバス16を介して供給されてきた番組データ、または、補助記憶装置14からバス16を介して供給されてきた録画済みの番組のデータをデコードし、デコードして得られた番組の映像と音声を表示装置2から出力させる。
図3は、映像録画再生装置1のソフトウェア構成例を示すブロック図である。図3に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図2のCPU11により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
なお、以下において、ユーザにより視聴や編集が行われる映像、音声は番組の映像、音声である場合について主に説明するが、ビデオカメラ3から取り込まれたホームビデオの視聴や編集時にも同様の処理が行われる。
ライブ放送再生部31は、視聴制御アプリケーション40による制御に従ってアナログ放送チューナ17、エンコーダ18、ディジタル放送チューナ19、デコーダ20等を制御し、放送タイトル(地上波放送アンテナ4、BS/CS放送アンテナ5において現在受信されている放送電波から得られた番組)の映像と音声を表示装置2に出力させる。
録画タイトル再生部32は、視聴制御アプリケーション40による制御に従って補助記憶装置14やデコーダ20を制御し、録画タイトル(補助記憶装置14に記憶された放送番組)の映像と音声を表示装置2に出力させる。
録画制御部33は、録画予約管理部35による制御に従ってアナログ放送チューナ17、エンコーダ18、ディジタル放送チューナ19等を制御し、番組のデータを補助記憶装置14に記憶させる。
タイトル管理部34は、各部から供給されてくる情報に基づいて、ユーザが現在視聴中の放送タイトルに関する情報や、録画タイトルに関する情報を管理する。
図4は、タイトル管理部34により管理される録画タイトルに関する情報であるタイトル情報の構造の例を示す図である。
タイトル情報は、例えば、タイトルID、タイトル名、記録ソース、開始日時、タイトル長、付加情報、説明、操作履歴ID、およびインデックスリストIDから構成される。
タイトルIDは録画タイトルの識別情報を表し、タイトル名は録画タイトルの名前(番組名)を表す。記録ソースは録画タイトルの放送チャンネル等の情報を表し、開始日時は録画タイトルの放送日時、録画日時などを表す。
タイトル長は録画時間を表し、付加情報は録画タイトルのジャンルなどの付加情報である。説明は録画タイトルの説明である。この付加情報や説明として登録される情報は、例えば、EPG情報から取得される。
操作履歴IDは、それぞれの録画タイトルに対して視聴時や編集時にユーザにより行われた操作の履歴の識別情報を表す。後述するように、操作履歴管理部37においては、録画タイトル毎に、視聴時にユーザにより行われた操作、編集時にユーザにより行われた操作の履歴が管理されており、1つのタイトルの履歴が1つの識別情報で特定されるようになされている。
インデックスリストIDは、操作履歴に基づいて生成されたインデックス(編集点)のリストの識別情報を表す。後述するように、インデックス生成部38においては、操作履歴管理部37により管理されている操作履歴に基づいて、それぞれのタイトルのインデックスリストが生成される。インデックスリストはタイトルのうちの所定の位置に設定された編集点のリストであり、その編集点の設定位置が操作履歴に基づいて決定される。タイトルの編集時、ユーザは、インデックスリストに登録されている編集点を、シーンの選択に用いたりすることができる。
このような各種の情報からなるタイトル情報がタイトル管理部34により用意され、管理される。
図3の説明に戻り、タイトル管理部34により管理されている録画タイトルの情報は視聴制御アプリケーション40に適宜提供され、録画タイトルのリストを表示するために用いられる。また、タイトル管理部34により管理されている録画タイトルのデータは編集制御アプリケーション41にも提供され、録画タイトルの編集に用いられる。
録画予約管理部35は、録画予約アプリケーション42による制御に従って録画予約を管理し、予約が設定された番組の放送開始時刻になったとき、その番組の録画を録画制御部33に行わせる。
アプリケーション管理部36は、視聴制御アプリケーション40、編集制御アプリケーション41、および録画予約アプリケーション42の起動タイミングや、それぞれのアプリケーションによる処理を制御する。なお、図3においては、表示装置2に所定の画面を表示させ、ユーザの指示に応じた処理を行う機能部を「アプリケーション」と称している。
操作履歴管理部37は、視聴制御アプリケーション40や編集制御アプリケーション41から供給されてくる情報に基づいて、録画タイトルの視聴時や編集時にユーザにより行われた操作の履歴をタイトル毎に対応付けて管理する。
図5は、ある録画タイトルの視聴時に行われた操作(再生関連操作)の履歴の例を示す図である。
図5に示すように、1つの操作が行われる毎に、操作ID、操作対象タイトルID、種類ID、操作点が履歴情報として記録される。
操作IDは、その履歴情報の識別情報を表し、操作対象タイトルIDは、操作が行われたタイトルの識別情報を表す。図5の例においては、全ての履歴情報の操作対象タイトルIDが「10302」とされている。すなわち、図5の操作履歴は、ID「10302」で識別される録画タイトルの視聴時に行われた操作の例を示している。
種類IDは、ユーザにより行われた操作の識別情報であり、図5に示すように、例えば、再生開始、再生終了、早送り開始、早送り終了、巻き戻し開始、巻き戻し終了などの各種の操作を識別可能なIDが記録される。なお、スロー再生やスキップ再生などの機能が映像録画再生装置1に搭載されている場合、それらの再生関連操作のIDも操作履歴に適宜登録される。
操作点は、それぞれの操作が開始/終了されたタイトル中の位置を、例えば、編集前のオリジナルの録画タイトルの先頭位置(録画開始位置)を基準としたオフセット値で表す。
履歴情報は以上のような情報からなり、例えば、図5において操作ID「1」で表される操作情報は、ID「10302」で識別される録画タイトルの視聴時に「0:0:21」のタイミングで行われた「再生開始」の操作に関する情報である。操作履歴はインデックス生成部38に適宜提供され、インデックスリストの生成に用いられる。
なお、操作履歴管理部37においては、基本的に、録画タイトルの視聴時に行われた全ての操作の履歴が管理されるが、例えば、瞬間的に行われた早送り操作のように、継続時間が一定時間以下である操作についてはその履歴は残されないようにすることも可能である。
図3の説明に戻り、インデックス生成部38は、操作履歴管理部37により管理されている操作履歴に基づいてインデックスリストを生成し、生成したインデックスリストを管理する。生成されたインデックスリストの識別情報はタイトル管理部34に出力され、インデックスリストIDとしてタイトル情報(図4)に登録される。なお、操作履歴管理部37により管理されている操作履歴の識別情報もインデックス生成部38を介してタイトル管理部34に供給され、操作履歴IDとしてタイトル情報に登録される。
インデックスリストに登録される編集点の作成については後述する。
ネットワーク通信部39は、ネットワークインタフェース15を介して行われる他の機器との通信を制御する。
視聴制御アプリケーション40は、EPG情報に基づいて番組表を表示装置2に表示させ、番組表の中から選択された放送タイトル(ライブ放送)の再生をライブ放送再生部31に行わせる。また、視聴制御アプリケーション40は、タイトル管理部34により管理されているタイトル情報に基づいて録画タイトルのリストを表示装置2に表示させ、リストの中から選択された録画タイトルの再生を録画タイトル再生部32に行わせる。
編集制御アプリケーション41は、録画タイトルの編集画面を表示装置2に表示させ、ユーザによる指示に従って録画タイトルの編集を行う。編集制御アプリケーション41により表示される編集画面には、編集対象となっている録画タイトル全体の中から所定のシーンを選択することができるように、インデックスリストに登録された編集点が表示される。
録画予約アプリケーション42は、録画予約の設定画面を表示装置2に表示させ、ユーザにより行われる録画予約の設定を受け付ける。録画予約アプリケーション42により受け付けられた録画開始時刻、終了時刻、チャンネル番号等の設定の内容を表す情報は録画予約管理部35に出力される。
ここで、操作履歴に登録されている操作をその開始位置と終了位置に応じて統合し、編集点を作成するインデックス生成部38の処理について説明する。なお、ここでは、早送り操作同士、巻き戻し操作同士、または早送り操作と巻き戻し操作を統合する処理について説明するが、他の操作についても同様にして統合処理が行われる。
図6は、早送り操作の統合の例を示す図である。なお、図6において、図の左方向が録画タイトルの先頭位置方向であり、右方向が録画タイトルの終了位置方向である。後述する図7乃至図10においても同様である。
例えば、あるタイトルが複数回視聴され、それぞれの視聴時において、操作点t1から操作点t2までの間と、操作点t3から操作点t4までの間、早送り操作(早送り1,2)が行われた場合、早送り1の開始位置である操作点t1と早送り2の開始位置である操作点t3の距離と、早送り1の終了位置である操作点t2と早送り2の終了位置である操作点t4の距離がそれぞれ近く、所定の距離d1の範囲内にあるときには、図6の白抜き矢印の先に示すように、早送り1と早送り2は、操作点t11を開始位置とし、操作点t12を終了位置とする1つの操作として統合される。
例えば、操作点t11は操作点t1とt3の中間点(平均点)とされ、操作点t12は操作点t2とt4の中間点とされる。この統合された操作の開始位置である操作点t11と終了位置である操作点t12が、編集点(編集点t11,t12)としてインデックスリストに登録される。
インデックスリストに基づいて表示される編集画面には、編集点t11,t12を選択することができるような表示がなされる。ユーザは、編集点t11,t12を指定することによって、例えば、編集対象としている1つのタイトル全体のうちのその編集点の間のシーンを、DVDに記録しないシーンとして指示したりすることができる。
このように、統合された操作の開始位置と終了位置を表す編集点を用いてシーンを選択することができるようにすることにより、コマーシャルの部分などの、録画タイトルのうちの所定のシーンを効率的に選択することができる。例えば、編集点が作成されることなく、操作履歴に登録されている各操作点が編集画面の時間軸上に表示されるとした場合、図6に示されるように早送りが行われたときには、操作点t1乃至t4の4つの操作点が表示されることになり、統合された操作の開始位置と終了位置を表す操作点(編集点)だけが表示される場合に較べてコマーシャル部分を探すのに手間がかかるが、そのような煩雑さを解消することができる。
また、コマーシャルの開始位置を画像解析などにより特定し、特定した位置に編集点を設定して、編集時にユーザが選択することができるようにすることもできるが、この場合、画像解析などを行う特別なハードウェアが必要になったりするところ、以上のように、操作履歴から編集点が設定されるようにすることで、そのような特別なハードウェアを用意する必要がない。また、ユーザは編集点を自ら設定する必要がない。さらに、シーンの切り替わりが多い録画タイトルに対しては多くの編集点が自動的に設定され、必要な編集点を探すのに手間がかかるところ、不必要な編集点が設定されるのを防ぐことができる。
図7は、早送り操作の統合の他の例を示す図である。
例えば、あるタイトルの視聴時において、操作点t1から操作点t2、操作点t3から操作点t4、操作点t5から操作点t6、操作点t7から操作点t8までのそれぞれの間、早送り操作(早送り1乃至4)が連続して行われた場合、早送り1の終了位置である操作点t2と早送り2の開始位置である操作点t3の距離、早送り2の終了位置である操作点t4と早送り3の開始位置である操作点t5の距離、早送り3の終了位置である操作点t6と早送り4の開始位置である操作点t7の距離がそれぞれ近く、所定の距離d2の範囲内にあるときには、図7の白抜き矢印の先に示すように、早送り1乃至4は、早送り1の開始位置である操作点t1を開始位置とし、早送り4の終了位置である操作点t8を終了位置とする1つの操作として統合される。
この統合された操作の開始位置である操作点t1と終了位置である操作点t8が、編集点(編集点t1,t8)としてインデックスリストに登録される。
インデックスリストに基づいて表示される編集画面には、編集点t1,t8を選択することができるような表示がなされる。ユーザは、編集点t1,t8を指定することによって、例えば、編集対象としている1つのタイトル全体のうちのその編集点の間のシーンをまとめて選択することができる。
このように、連続して行われた早送り操作が1つの操作として統合されることによっても、録画タイトルのうちの所定のシーンを効率的に選択することができる。例えば、先の早送り操作によって再生位置をずらしたが、まだ目的のシーンを見つけることができず、次の早送り操作を行うといったことを図7に示すように繰り返した場合、意味のある操作点は最初の早送り操作の開始位置と、最後の早送り操作の終了位置だけであると考えられるところ、そのように、意味のある早送り操作の開始位置と終了位置を表す編集点だけが編集時に表示されることにより、所定のシーンを効率的に選択することができる。
図8は、巻き戻し操作の統合の例を示す図である。図8に示す巻き戻し操作の統合は、基本的に、図7の早送り操作の統合と同様である。
すなわち、あるタイトルの視聴時において、操作点t6から操作点t5、操作点t4から操作点t3、操作点t2から操作点t1までのそれぞれの間、巻き戻し操作(巻き戻し1乃至3)が連続して行われた場合、巻き戻し1の終了位置である操作点t5と巻き戻し2の開始位置である操作点t4の距離、巻き戻し2の終了位置である操作点t3と巻き戻し3の開始位置である操作点t2の距離がそれぞれ近く、所定の距離d2の範囲内にあるときには、図8の白抜き矢印の先に示すように、巻き戻し1乃至3は、巻き戻し1の開始位置である操作点t6を開始位置とし、巻き戻し3の終了位置である操作点t1を終了位置とする1つの操作として統合される。
この統合された操作の開始位置である操作点t6と終了位置である操作点t1が、編集点(編集点t6,t1)としてインデックスリストに登録される。
インデックスリストに基づいて表示される編集画面には、編集点t1,t6を選択することができるような表示がなされる。ユーザは、編集点t1,t6を指定することによって、例えば、編集対象としている1つのタイトル全体のうちのその編集点の間のシーンをまとめて選択することができる。
このように、連続して行われた巻き戻し操作が、1つの操作として統合されることによっても、録画タイトルのうちの所定のシーンを効率的に選択することができる。例えば、先の巻き戻し操作によって再生位置をずらしたが、まだ目的のシーンを見つけることができず、次の巻き戻し操作を行うといったことを図8に示すように繰り返した場合、意味のある操作点は最初の巻き戻し操作の開始位置と、最後の巻き戻し操作の終了位置だけであると考えられるところ、そのように、意味のある巻き戻し操作の開始位置と終了位置を表す操作点だけが編集時に表示されることにより、所定のシーンを効率的に選択することができる。
図9は、早送り操作と巻き戻し操作の統合の例を示す図である。
例えば、あるタイトルの視聴時において、操作点t1から操作点t3までの間、早送り操作(早送り1)が行われ、その後、操作点t4から操作点t2までの間、巻き戻し操作(巻き戻し1)が行われた場合、早送り1の終了位置である操作点t3と巻き戻し1の開始位置である操作点t4の距離が近く、所定の距離d3の範囲内にあるときには、図9の白抜き矢印の先に示すように、早送り1と巻き戻し1は、早送り1の開始位置である操作点t1を開始位置とし、巻き戻し1の終了位置である操作点t2を終了位置とする1つの操作として統合される。
この統合された操作の開始位置である操作点t1と終了位置である操作点t2が、編集点(編集点t1,t2)としてインデックスリストに登録される。
インデックスリストに基づいて表示される編集画面には、編集点t1,t2を選択することができるような表示がなされる。ユーザは、編集点t1,t2を指定することによって、例えば、編集対象としている1つのタイトル全体のうちのその操作点の間のシーンをまとめて選択することができる。
このように、続けて行われた早送り操作と巻き戻し操作が、1つの早送り操作として統合されることによっても、録画タイトルのうちの所定のシーンを効率的に選択することができる。例えば、早送り操作によって再生位置をずらしたが、目的のシーンの開始位置を過ぎてしまい、次に巻き戻し操作を行うといったことを図9に示すように行った場合、意味のある操作点は、先の早送り操作の開始位置と、後の巻き戻し操作の終了位置だけであると考えられるところ、そのように、意味のある開始位置と終了位置を表す編集点だけが編集時に表示されることにより、所定のシーンを効率的に選択することができる。
図10は、巻き戻し操作と早送り操作の統合の例を示す図である。図10に示す統合は、基本的に、図9の早送り操作と巻き戻し操作の統合と同様である。
すなわち、あるタイトルの視聴時において、操作点t4から操作点t1までの間、巻き戻し操作(巻き戻し1)が行われ、その後、操作点t2から操作点t3までの間、早送り操作(早送り1)が行われた場合、巻き戻し1の終了位置である操作点t1と早送り1の開始位置である操作点t2の距離が近く、所定の距離d3の範囲内にあるときには、図10の白抜き矢印の先に示すように、巻き戻し1と早送り1は、巻き戻し1の開始位置である操作点t4を開始位置とし、早送り1の終了位置である操作点t3を終了位置とする1つの操作として統合される。
この統合された操作の開始位置である操作点t4と終了位置である操作点t3が、編集点(編集点t4,t3)としてインデックスリストに登録される。
インデックスリストに基づいて表示される編集画面には、編集点t3,t4を選択することができるような表示がなされる。ユーザは、編集点t3,t4を指定することによって、例えば、編集対象としている1つのタイトル全体のうちのその編集点の間のシーンをまとめて選択することができる。
このように、続けて行われた巻き戻し操作と早送り操作が、1つの巻き戻し操作として統合されることによっても、録画タイトルのうちの所定のシーンを効率的に選択することができる。例えば、巻き戻し操作によって再生位置をずらしたが、目的のシーンの開始位置を過ぎてしまい、次に早送り操作を行うといったことを図10に示すように行った場合、意味のある操作点は、先の巻き戻し操作の開始位置と、後の早送り操作の終了位置だけであると考えられるところ、そのように、意味のある開始位置と終了位置を表す操作点だけが編集時に表示されることにより、所定のシーンを効率的に選択することができる。
なお、インデックス生成部38においては、必要に応じて、以上のような統合操作が繰り返し行われる。例えば、統合して得られた第1の早送り操作の終了位置と、統合して得られた第2の早送り操作の開始位置が近い場合、それらの第1と第2の早送り操作は、図7に示すようにして第1の早送り操作の開始位置を開始位置とし、第2の早送り操作の終了位置を終了位置とする1つの早送り操作に統合される。この場合、インデックスリストに登録される編集点は、統合された1つの早送り操作の開始位置と終了位置を表すものとなる。
早送り操作以外の他の操作についても、統合して得られた操作を対象として以上のような統合が繰り返し行われる。
次に、以上のような構成を有する映像録画再生装置1の動作について説明する。
はじめに、図11のフローチャートを参照して、操作履歴を管理する映像録画再生装置1の処理について説明する。
ステップS1において、視聴制御アプリケーション40は、録画タイトルの視聴時にユーザにより行われた操作を受け付け、その操作に応じて録画タイトル再生部32を制御し、録画タイトルの早送り、巻き戻し等を行わせるとともに、ユーザにより行われた操作の情報を操作履歴管理部37に出力する。視聴制御アプリケーション40から操作履歴管理部37に対しては、操作対象の録画タイトルの識別情報、操作の種類、操作が行われた位置を表す情報などが供給される。
ステップS2において、操作履歴管理部37は、視聴制御アプリケーション40から供給されてきた情報に基づいて、いまユーザが視聴している録画タイトルの操作履歴に履歴情報を登録し、処理を終了させる。
以上の処理が繰り返されることによって、図5に示されるような操作履歴が作成され、管理される。操作履歴管理部37により管理されている操作履歴の識別情報はインデックス生成部38を介してタイトル管理部34に供給され、操作履歴IDとしてタイトル情報に登録される。
次に、図12のフローチャートを参照して、映像録画再生装置1のインデックスリストの作成処理について説明する。
ステップS11において、インデックス生成部38は、所定の録画タイトルに注目し、その録画タイトルのタイトル情報をタイトル管理部34から取得する。上述したように、タイトル管理部34においては、図4に示されるようなタイトル情報が録画タイトル毎に管理されている。
ステップS12において、インデックス生成部38は、ステップS11で取得したタイトル情報に登録されている操作履歴IDに基づいて、それにより識別される操作履歴に登録されている全ての視聴操作(視聴時に行われた操作)の履歴情報を操作履歴管理部37から取得する。
インデックス生成部38は、ステップS13において、ステップS12で取得した情報により表される操作の種類、操作点を例えば操作履歴に登録されている順に注目し、開始位置同士と終了位置同士が近い位置にある操作を統合する。すなわち、ステップS13においては、図6を参照して説明したものと同様の処理が行われる。
インデックス生成部38は、ステップS14において、連続する同じ種類の操作を統合し、ステップS15において、連続する異なる種類の操作を統合する。すなわち、ステップS14においては、図7、図8を参照して説明したものと同様の処理が行われ、ステップS15においては、図9、図10を参照して説明したものと同様の処理が行われる。
ステップS16において、インデックス生成部38は、全ての操作の統合が終わったか否かを判定し、終わっていないと判定した場合、ステップS13に戻り、以上の処理を繰り返し実行する。
一方、インデックス生成部38は、ステップS16において、全ての操作の統合が終わったと判定した場合、ステップS17に進み、ステップS13乃至S15における統合によって得られた操作の中に、開始位置同士と終了位置同士が近い位置にある操作がある場合、それらの操作をさらに統合する。
ステップS18において、インデックス生成部38は、以上の処理によって得られた統合後の操作の開始位置、終了位置を表す操作点を編集点としてインデックスリストに登録し、処理を終了させる。
録画タイトルの編集時、以上の処理によって作成されたインデックスリストに基づいて、編集点がユーザに提示される。ユーザは、編集点を指定して、編集対象としている録画タイトルのうちの所定のシーンを選択することができる。
なお、操作を統合する基準となる距離(上述した距離d1乃至d3)は、ユーザが自ら設定することができるようにしてもよい。これにより、ユーザは、インデックスリストに登録される編集点、すなわち編集画面に表示される編集点の数を調整することができる。
また、以上においては、操作履歴に基づいて設定された編集点だけがユーザに提示されるものとしたが、ユーザが設定した編集点や、画像解析や音声解析の結果から検出された映像の不連続点に映像録画再生装置1により設定された編集点も提示されるようにしてもよい。
以上においては、主に、録画タイトルの視聴時にユーザにより行われた操作の履歴を管理しておき、編集時に表示される画面に、操作の履歴に基づいて編集点を表示させることによって編集効率を向上させる場合について説明したが、録画タイトルの編集時にユーザにより行われた操作の履歴を管理しておき、その履歴に基づいて、ユーザが編集を効率的に行うことができるような処理も映像録画再生装置1においては行われる。
例えば1週間毎に放送される連続ドラマを録画しておき、録画しておいた放送回の異なる複数話のドラマのうちの、予告部分やコマーシャル部分などを除いた本編部分だけ集めて1枚のDVDに記録させるような場合、それぞれの放送回の番組には、放送開始位置等の所定の位置を基準としてほとんど同じ位置に予告部分やコマーシャル部分が含まれるなど、番組の構成が定型化しているから、ユーザは、それぞれの放送回の番組に対して同じような編集作業を施す必要がある。
従って、このような場合、例えば第1話目の番組に対してユーザにより行われた編集の履歴を管理しておき、それと同じ編集が第2話目の番組に対して自動的に映像録画再生装置1により施されるようにすることによって、ユーザは、同じような編集操作を繰り返し行うことなく、放送回の異なるそれぞれの番組の予告部分やコマーシャル部分などをカットしてDVDに記録させたりすることができる。
ここで、以上のように、編集時にユーザにより行われた編集の履歴を管理しておき、管理している履歴に基づいて処理を行う映像録画再生装置1の動作について説明する。
はじめに、図13のフローチャートを参照して、編集履歴を管理する映像録画再生装置1の処理について説明する。
ステップS31において、編集制御アプリケーション41は、録画タイトルの編集時にユーザにより行われた操作を受け付け、その操作に応じて録画タイトルの編集を行うとともに、ユーザにより行われた操作の情報を操作履歴管理部37に出力する。編集制御アプリケーション41から操作履歴管理部37に対しては、編集対象の録画タイトルの識別情報、操作の種類、操作が行われた位置を表す情報などが供給される。
ステップS32において、操作履歴管理部37は、編集制御アプリケーション41から供給されてきた情報に基づいて、いまユーザが編集している録画タイトルの編集履歴に履歴情報を登録する。以上の処理が繰り返されることによって、図5に示されるものと同様の編集の操作履歴が作成され、管理される。
次に、図14のフローチャートを参照して、ある録画タイトル(番組)に対して施された編集と同じ編集を、放送回の異なる、同じタイトルの番組に対しても施す映像録画再生装置1の反映処理について説明する。
ステップS41において、編集制御アプリケーション41は、編集対象の番組としてユーザにより選択されている番組と同じタイトル(番組名)の番組をタイトル管理部34により管理されているタイトル情報に基づいて検出する。
上述したように、タイトル情報には、それぞれの録画タイトルのタイトル名が登録されており、これにより、例えば、編集対象の番組として第2話目の番組が選択されている場合、それと同じタイトルの第1話目の番組が検出される。タイトル情報に登録される付加情報や説明として放送回数の情報が含まれている場合、その放送回数などもタイトルの検出の際に参照されるようにしてもよい。
ステップS42において、編集制御アプリケーション41は、ステップS41で検出した番組(編集対象の番組としてユーザにより選択されている番組と同じタイトルの番組)のタイトル情報に登録されている操作履歴IDに基づいて、編集の操作履歴を操作履歴管理部37から取得する。
ステップS43において、編集制御アプリケーション41は、ステップS42で取得した操作履歴に登録されている編集の内容に基づいて、それと同じ編集を、いま編集対象の番組として選択されている番組に対しても施す。
これにより、例えば、第1話目の番組に対して施された編集と同じ編集が、第2話目の番組に対しても施される。
以上の処理によっても、ユーザは、効率的に編集を行うことができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム格納媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム格納媒体は、図2に示すように、HDD14−1、フラッシュメモリ14−2、光ディスク14−3などよりなる補助記憶装置14、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM13などにより構成される。プログラム格納媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースであるネットワークインタフェース15を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、ディジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム格納媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 映像録画再生装置, 31 ライブ放送再生部, 32 録画タイトル再生部, 33 録画制御部, 34 タイトル管理部, 35 録画予約管理部, 36 アプリケーション管理部, 37 操作履歴管理部, 38 インデックス生成部, 39 ネットワーク通信部, 40 視聴制御アプリケーション, 41 編集制御アプリケーション, 42 録画予約アプリケーション