JP2007015940A - シャンプー組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚に対して低刺激性でありかつ洗浄力に優れたシャンプー組成物を提供する。
【解決手段】第2級アルキル硫酸塩を特定割合含有する高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩をアニオン界面活性剤として含有することを特徴とするシャンプー組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚に対して低刺激性でありかつ洗浄力に優れたシャンプー組成物に関する。
一般に、頭髪洗浄用組成物の代表的な態様であるヘアシャンプーは、洗浄剤成分として、アニオン界面活性剤、とりわけアルキル硫酸塩又はアルコールアルコキシレート硫酸塩が広く用いられている。しかしながら、これらのアニオン活性剤を使用したシャンプーには洗浄力に優れるものの、皮膚刺激性が強く、連用すると皮膚を荒らすという問題があった。
これに対し、アミドアミン型やアミドベタイン型両性界面活性剤は皮膚や眼粘膜に対する刺激性が低く、極めて温和な界面活性剤であることが知られており、アミドアミン型両性界面活性剤を主成分として用いた組成物(特許文献1参照)、アミドベタイン型両性界面活性剤を主成分として用いた組成物(特許文献2参照)が知られている。しかしながら、これらの組成物は、皮膚や眼粘膜に対する刺激性は低いものの、泡のクリーミー性に乏しく、泡立ちも満足できるものではなかった。
特開平2−273612号公報 特開平4−60085号公報
従って、本発明の目的は皮膚等に低刺激で、かつ洗浄力の良好なシャンプー組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行なった結果、特定のアニオン界面活性剤を特定配合することによって優れたシャンプー組成物が得られることが判明した。例えばアニオン界面活性剤として炭素数8〜30のオレフィンと(ポリ)アルキレングリコールとを付加反応させて得られる高級第2級アルコールアルコキシレート(I)、上記高級第2級アルコールアルコキシレート(I)をさらに炭素数2〜8のアルキレンオキシドと反応させて得られる高級第2級アルコールアルコキシレート(II)の硫酸化によって得られる高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩のように、第2級アルキル硫酸塩が5質量%以下の高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩を用いるとともに、不揮発性シリコーン、カチオンポリマー、カチオン界面活性剤、脂肪族アルコールからなる群より選択された少なくとも1種以上の化合物からなるコンディショニング剤を用いることにより、皮膚等に低刺激で、洗浄力の良好かつコンディショニング性に優れたシャンプー組成物が得られることを見出した。
洗浄活性成分として、第2級アルキル硫酸塩を特定割合含有する高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩を配合することにより、皮膚等に低刺激で、洗浄力の良好かつコンディショニング性に優れたシャンプー組成物が得られる。
本発明者らは、シャンプー組成物について鋭意検討を重ねてきた結果、第2級アルキル硫酸塩含有量が5質量%以下の高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩を含んでなるシャンプー組成物が優れた洗浄性能を発揮すること、また皮膚等に低刺激であることを見出し、上記の課題をみごと解決できることに想到した。
本発明の成分(A)としての高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩は下記一般式(1):
一般式(1)
Figure 2007015940
(式中、R1およびR2はアルキル基を表し、その合計炭素数は7〜29であり、かつR1≦R2であり、MOは炭素数2〜8のオキシアルキレン基の1種または2種以上の混合物を表し、mはMOで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表す1≦m≦20の値であり、Xはアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム基または置換アンモニウム基である。)で表され、かつ(A)成分中における第2級アルキル硫酸塩の含有量が5質量%以下である高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩である。
上記高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)のなかでも、一般式(1)においてMOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基が好ましく、mは1〜7が好ましく、1〜3が更に好ましい。
上記アルカリ金属原子の代表例としては、リチウム、ナトリウムおよびカリウムを、またアルカリ土類金属原子の代表例としては、マグネシウムおよびカルシウムを挙げることができる。
また、置換アンモニウム基の代表例としては、アルキル基の炭素数が1〜4のモノ−、ジ−およびトリ−アルカノールアミノ基、好ましくはモノ−、ジ−およびトリ−エタノールアミノ基、およびアルキル基の炭素数が1〜4の第1、第2および第3アルキルアミノ基を挙げることができる。
高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)中における第2級アルキル硫酸塩の含有量は、H NMR分析により求められる。
上記高級第2アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)の配合量は、本発明の組成物中の3〜30質量%、更には5〜25質量%が好ましい。配合量が3質量%以上では洗浄力が高まる傾向があり、30質量%以内ではコンディショニング効果が高まる傾向がある。
本発明の成分(A)としての高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩は、例えば、炭素数8〜30のオレフィンと(ポリ)アルキレングリコールとを付加反応させて得られる高級第2級アルコールアルコキシレート(I)および/または、上記高級第2級アルコールアルコキシレート(I)をさらに炭素数2〜8のアルキレンオキシドと反応させて得られる高級第2級アルコールアルコキシレート(II)の硫酸化によって得られるが、本発明の高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)の製造法はこれに限定されるものではない。
上記プロセスでは高級アルコールを原料に使用しないため、高級第2級アルコールアルコキシレート(I)および(II)が遊離の高級アルコールを含まず、よって得られる高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)は、第2級アルキル硫酸塩を含まないものが得られる。
上記炭素数8〜30のオレフィン(以下、単に「オレフィン」という場合もある)とは、2重結合を1つ有する、炭素数8〜30、好ましくは10〜20、より好ましくは12〜18の脂肪族炭化水素であり、直鎖状でも、分岐していてもよい。2重結合の位置については特に制限はなく、α位にあっても、インナー位にあってもよい。
このオレフィンの代表例としては、オクテン、デセン、ウンデセン、ドデセン、トリデセン、テトラデセン、ペンタデセン、ヘキサデセン、オクタデセン、エイコセンなどを挙げることができる。これらは単独でも2種以上混合して使用することもできる。
オレフィンとしては、α位に二重結合を有するエチレン性不飽和炭化水素(α−オレフィン)を用いるのが一般的であるが、一般にα−オレフィンよりもインナーオレフィンのほうが熱力学的に安定であるため、付加反応中にα−オレフィンのインナーオレフィンへの異性化が起こる。また、この付加反応は未反応のオレフィンなどを循環して行うのが一般的であるので、オレフィン成分は、α−オレフィンとインナーオレフィンとの混合物として、(ポリ)アルキレングリコールと付加反応することになる。
上記(ポリ)アルキレングリコールとは、下記一般式(2):
一般式(2)
HO(MO)mH
(式中、MOは炭素数2〜8のオキシアルキレン基の1種または2種以上の混合物を表し、mはMOで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、1≦m≦20の数である)で表されるものであり、その代表例としては、モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(mは平均で20以下)、モノプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(mは平均で20以下)、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどを挙げることができる。
これらのうち、反応性の観点からモノエチレングリコール、モノプロピレングリコールなどのモノアルキレングリコールが好適に用いられる。
上記のオレフィンと(ポリ)アルキレングリコールとを付加反応させて対応する高級第2級アルコールアルコキシレート(I)を製造すること自体は公知であり、例えば特公昭61−51570号公報、特開平3−148233号公報、特開平9−52856号公報に記載の方法によって製造することができるが、本発明の高級第2級アルコールアルコキシレート(I)は、その製造法はこれらの方法に限定されるものではない。
上記方法により製造された、オレフィンと(ポリ)アルキレングリコールとを付加反応させて得られるで高級第2級アルコールアルコキシレート(I)は、下記の一般式(3):
一般式(3)
Figure 2007015940
(式中、R1およびR2はアルキル基であり、その合計炭素数は7〜29であり、かつR1≦R2であり、MOは炭素数2〜8のオキシアルキレン基の1種または2種以上の混合物を表し、mはMOで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、1≦m≦20の数である)で表される高級第2級アルコールアルコキシレートである。
高級第2級アルコールアルコキシレート(II)は上記高級第2級アルコールアルコキシレート(I)とアルキレンオキシドとの付加反応により得られるものであり、下記の一般式(4):
一般式(4)
Figure 2007015940
(式中、R1およびR2はアルキル基であり、その合計炭素数は7〜29であり、かつR1≦R2であり、MOは炭素数2〜8のオキシアルキレン基の1種または2種以上の混合物を表し、mはMOで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、1<m≦20の数である)で表される高級第2級アルコールアルコキシレートである。
高級第2級アルコールアルコキシレート(I)とアルキレンオキシドとの付加反応は、出発原料として高級第2級アルコールアルコキシレート(I)を用いる点を除けば、一般に用いられている、あるいは用いられることが知られているアルキレンオキサイドの付加方法より適宜条件を選択して行うことができる。
高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)は高級第2級アルコールアルコキシレート(I)または(II)のような第2級アルキルアルコールの含有量が少ない高級第2級アルコールアルコキシレートを、溶媒の存在または不存在下に硫酸化した後、塩基性物質で中和して得られる。
この硫酸化および中和それ自体は公知の方法が使用でき、出発原料として2級アルキルアルコールの含有量が5質量%以下である高級第2級アルコールアルコキシレートを用いる点を除けば、一般に用いられている、あるいは用いられることが知られている硫酸化方法より適宜条件を選択して行うことができる。
本発明の成分(B)としてのコンディショニング剤は、不揮発性シリコーン、カチオンポリマー、カチオン界面活性剤、脂肪アルコールであり、これらを1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記コンディショニング剤の配合量は、本発明の組成物中の0.1〜10質量%、更には0.5〜5質量%が好ましい。配合量を0.1質量%以上にすることにより充分なコンディショニング効果が得られ、10質量%以下にすることにより充分な洗浄力が得られる。
不揮発性シリコーンは、組成物中に分散粒子として存在し得るものであれば特に制限はなく、代表的なものとしてはポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサンまたはポリエーテルシロキサン共重合体があげられる。なお、これらの不揮発性シリコーンはその1種を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
カチオンポリマーは、4級アンモニウム部分、カチオン性アミノ部分等の窒素含有カチオン部分を持つポリマーであり、通常シャンプー組成物に用いられるものがあげられる。代表的なものとしてはカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウムホモポリマー、ジアリル4級アンモニウム塩とアクリルアミドとの共重合物、ジアリル4級アンモニウム塩とアクリル酸との共重合物、ジアリル4級アンモニウム/アクリル酸/アクリルアミドの3成分からなるポリマー、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポリアミン縮合物等が挙げられる。なお、これらのカチオン性ポリマーはその1種を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
カチオン界面活性剤は、一般的に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、代表的なものとしては直鎖もしくは分岐鎖のモノもしくはジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩またはモノもしくはジ長鎖アルキル第3級アミン等が挙げられる。なお、これらのカチオン界面活性剤はその1種を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
脂肪アルコールは、ラウリルアルコール、トリデカノール、ミリスチルアルコール、ペンタデカノール、セチルアルコール、ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、ノナデカノール、アラキルアルコール、ヘンエイコサノール、べヘニルアルコール、トリコサノール、カルナービルアルコール、ペンタコサノール、セリルアルコール、コリヤニルアルコール、ノナコサノール、ミリシルアルコール、メリシルアルコール、ラクセリルアルコール、エライジルアルコールなどの高級アルコールがあげられる。これらの脂肪アルコールはその1種を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
本発明のシャンプー組成物において配合量を特定したアルキル硫酸塩(D)としては、炭素数8〜20の直鎖または分岐の1級もしくは2級アルキル硫酸塩があげられる。なお、この場合の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキル基の炭素数が1〜4のモノ−、ジ−およびトリ−アルカノールアミノ基およびアルキル基の炭素数が1〜4の第一、第二および第三アルキルアミノ基等の置換アンモニウム基があげられる。
上記アルキル硫酸塩(D)配合量とは、成分(A)の高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩に含有される第2級アルキル硫酸塩とそれ以外のアルキル硫酸塩の合計量をいう。
更に、本発明のシャンプー組成物においては、本発明の目的が損なわれない範囲で、通常のシャンプーに用いられている、または用いることが知られている任意の添加剤を添加することができる。
このような添加剤としては、本発明の成分(A)の高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩以外のアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、沈殿防止剤、キレート剤、増粘剤、パール光沢付与剤、保湿剤、抗菌剤、防腐剤、pH調整剤、香料、色素などがあげられる。
本発明の成分(A)の高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩以外のアニオン界面活性剤としては、α−オレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルスルホこはく酸塩、N−アシル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシルメチルタウリン塩、本発明の成分(A)以外のアルコールアルコキシレート硫酸塩等があげられる。なお、この場合の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキル基の炭素数が1〜4のモノ−、ジ−およびトリ−アルカノールアミノ基およびアルキル基の炭素数が1〜4の第1、第2および第3アルキルアミノ基等の置換アンモニウム基があげられる。
非イオン界面活性剤としては、炭素数10〜20の長鎖アシル基を有する高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、炭素数8〜30の高級アルコールアルコキシレート等があげられる。
両性界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基またはアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、ホスホベタイン系の界面活性剤があげられる。これら両性界面活性剤のアニオン性基の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキル基の炭素数が1〜4のモノ−、ジ−およびトリ−アルカノールアミノ基およびアルキル基の炭素数が1〜4の第1、第2および第3アルキルアミノ基等の置換アンモニウム基があげられ、カチオン性残基の対イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオン、メトサルフェートイオン、サッカリネートイオン等があげられる。また、イミダゾリニウム誘導体、アミドアミン誘導体もあげられる。
沈殿防止剤としては、例えばエチレングリコールモノまたはジステアレート等の炭素数約16〜22の脂肪酸のエチレングリコールエステル、例えばステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミンおよびステアリン酸モノイソプロパノールアミド等の炭素数約16〜22の脂肪酸のアルカノールアミド、例えばステアリン酸ステアリル、パルミチン酸セチル等の長鎖脂肪酸の長鎖エステル、例えばジステアリン酸グリセリル等のグリセリルエステルおよび例えばステアロアミドDEAジステアレート、ステアロアミドMEAステアレート等の長鎖アルカノールアミドの長鎖エステルがあげられる。
またキレート剤としてはエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、ホスホン酸塩類等が、増粘剤としてはプルロニックなどのエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのブロック重合体、ヒドロキシエチルセルロース、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、プロピレングリコール、エチルアルコール等が、防腐剤としては安息香酸およびその塩、フェノキシエタノール、メチルパラベン、ブチルパラベン等が、pH調整剤としてはクエン酸、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等があげられる。
本発明に使用される水分の量は、本発明の組成物に対して、50〜80質量%の範囲で配合するのが望ましい。配合量を50質量%以上とすることにより組成物の粘度を取扱いが良好な粘度とすることができる。また、80質量%以下とすることによりシャンプーとして優れた洗浄性および起泡性が得られる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
調製例1
(高級第2級アルコールアルコキシレート(I)の調製)1−ドデセンを、PQ社製BEA型ゼオライト(商品名:VALFOR CP811 BL−25)5質量%にて、150℃で10時間、液相で反応させて1−ドデセン25モル%およびインナードデセン75モル%からなるドデセン異性体混合物を得た。
このドデセン異性体混合物810g、モノエチレングリコール900gおよびBEA型ゼオライト(商品名:VALFOR CP 811BL−25、PQ社製)100gを撹拌機および還流冷却器を備えた3000mlのガラス製反応器に仕込み、窒素雰囲気下、150℃で3時間反応させた。反応終了後、反応液を室温まで冷却し、相分離した上層のドデセン相を分離し、蒸留した。未反応のドデセンを留出させた後、減圧度2mmHgで129〜131℃の沸点範囲で第2級ドデカノールモノエトキシレート155gを得た。
この第2級ドデカノールエトキシレートは、前記一般式(3)において、R1がメチル基であるエトキシレートの割合は71モル%であり、残りはR1がエチル基以上のエトキシレートであった。なお、この割合はNMR分析によって求めた。
調整例2
(高級第2級アルコールアルコキシレート(II)の調製)調整例1で得られた第2級ドデカノールエトキシレート155g(0.67モル)および水酸化ナトリウム0.2gをステンレス製オートクレーブに仕込み、窒素置換後、150℃に昇温し、酸化エチレン91.5g(2.08モル)を3時間で導入し、その後さらに1時間、150℃で保持した後、冷却し、内部ガスをパージした後、反応生成物として第2級ドデカノールポリエトキシレートを得た。このポリエトキシレートにおける、酸化エチレンの付加モル数は3.1モルであった。(前記一般式(4)において、n=3.1相当)。
調整例3
(高級第2級アルコールアルコキシレート(I)の調製)1−ドデセンのかわりに1−テトラデセンを用いる以外は調整例1と同様の方法で第2級テトラデカノールエトキシレートを得た。
調整例4
(高級第2級アルコールアルコキシレート(I)の調製)1−ドデセンのかわりに1−ヘキサデセンを用いる以外は調整例1と同様の方法で第2級ヘキサデカノールエトキシレートを得た。
調製例5
(高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)の調製)調製例1で得られたドデカノールモノエトキシレートを内径5mm、長さ100cmの円管状の反応帯域を形成する反応管を用い、その上部の液溜を経て反応管上部に設けた堰より反応管の内壁に沿って、毎分16.2gの速度で薄膜状に流下させた。同時に反応管上部に設けたノズルより、窒素ガスで希釈した無水硫酸を流入させた。流入させた全窒素ガスの反応管における流速を毎秒30mとし、流入させた全混合ガス中の無水硫酸の濃度を4容量%とした。また、流下させた無水硫酸と流下させたドデカノールモノエトキシレートとのモル比1.1とした。エトキシレートと無水硫酸との反応で発生した反応熱は、反応管の外側を流れる冷媒により除去し、15℃に保った。反応管を出た流体は、サイクロンにより窒素ガスと反応生成物に分離した。反応生成物は、直ちに水酸化ナトリウム水溶液により中和し、ドデカノールエトキシレート硫酸ナトリウム塩(SAES−1)の約25%水溶液を得た。
調整例6
(高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)の調製)調製例1で得られたドデカノールモノエトキシレートのかわりに調整例2で得られたドデカノールポリエトキシレートを用いる以外は調整例5と同様の方法でドデカノールポリエトキシレート硫酸ナトリウム塩(SAES−2)の約25%水溶液を得た。
調整例7
(高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)の調製)調製例1で得られたドデカノールモノエトキシレートのかわりに調整例3で得られたテトラデカノールエトキシレートを用いる以外は調整例5と同様の方法でテトラデカノールエトキシレート硫酸ナトリウム塩(SAES−3)の約25%水溶液を得た。
調整例8
(高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)の調製)調製例1で得られたドデカノールモノエトキシレートのかわりに調整例4で得られたヘキサデカノールエトキシレートを用いる以外は調整例5と同様の方法でヘキサデカノールエトキシレート硫酸ナトリウム塩(SAES−4)の約25%水溶液を得た。
実施例1〜10
上記調整例5〜8で製造した高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩(A)を用い、(表1)および(表2)に示す実施例1〜10の組成のシャンプー組成物を製造した。
比較例1〜5
性能評価の比較例として、(表2)に示す比較例1〜5の組成のシャンプー組成物を製造した。
各シャンプー組成物に対し、下記の性能試験を実施した。
<洗浄力試験>
5cm×5cmのウールモスリン布にカーボンブラック2%を含む頭皮脂とほぼ同組成の汚れ(パラフィン12%、ワックスエステル21%、トリグリセリド26%、高級脂肪酸32%、コレステロール5%、モノグリセリド2%)を均一に塗布し、乾燥させる。この汚染布を活性剤有効分0.6%、pH7.0、4°DHの洗浄剤液500mlが入ったステンレス製シリンダー中に入れ、40℃の恒温槽中で6分間振とうし、汚染布を流水中でよくすすぎ、乾燥させた後に反射率を測定し、次式によって洗浄率を算出した。
洗浄率(%)=(Rw −Rs )×100/(Ro−Rs)
Rw;洗浄後の反射率
Rs;洗浄前の反射率
Ro;原白布の反射率
得られた洗浄率の値が35%以上のものを○、20〜35%のものを△、20%以下のものを×とした。
その結果を(表1)および(表2)に示す。
<皮膚刺激性試験(蛋白質変性試験)>
0.025%の血清アルブミン(和光純薬製)を含むpH7の緩衝液10mlに、活性剤有効分2%に調整されたシャンプー水溶液を0.5ml加え、30℃で24時間放置した後、高速液体クロマトグラフィーによりアルブミンのピーク面積(220nm) を求め、次式によってアルブミン変性率を算出した。
蛋白変性率=(Ao−As)/Ao ×100
Ao: シャンプー水溶液の代わりに精製水を加えた場合の血清アルブミンのピーク面積
As: シャンプー水溶液を加えた場合の血清アルブミンのピーク面積)
得られた蛋白変性率の値が5%以下のものを◎、5〜10%のものを○、10〜20%のものを△、20%以上のものを×とした。
その結果を(表1)および(表2)に示す。
<コンディショニング性>
日本人女性の毛髪束20gに対し、活性剤有効成分10%水溶液1gを塗布、泡立て、40℃流水ですすぎ、ドライヤーで乾燥させた後、5名のパネラーによりコンディショニング性を評価した。
○:コンディショニング性に優れる
△:コンディショニング性やや不足
×:コンディショニング性不良
その結果を(表1)および(表2)に示す。
Figure 2007015940
Figure 2007015940
SAES(1);調整例5で合成したドデカノールエトキシレート硫酸ナトリウム塩
SAES(2);調整例6で合成したドデカノールポリエトキシレート硫酸ナトリウム塩
SAES(3);調整例7で合成したテトラデカノールエトキシレート硫酸ナトリウム塩
SAES(4);調整例8で合成したヘキサデカノールエトキシレート硫酸ナトリウム塩
シリコーンエマルジョン;ジメチルポリシロキサン
カチオン性ポリマー(1);カチオン化セルロース
カチオン性ポリマー(2);ポリ塩化ジアリルジメチルアンモニウム
カチオン界面活性剤;モノラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
AES(1);第1級ドデカノールポリエトキシレート硫酸ナトリウム塩(n=1)
AES(2);第1級ドデカノールポリエトキシレート硫酸ナトリウム塩(n=3)
AS;ラウリル硫酸ナトリウム
AOS;C14−オレフィンスルホン酸ナトリウム
両性界面活性剤;ラウリン酸アミドプロピルベタイン
非イオン界面活性剤(1);第2級ドデカノールポリエトキシレート(n=7)
非イオン界面活性剤(2);第1級ドデカノールポリエトキシレート(n=9)
本発明の組成物は、優れた洗浄性を有し、かつ皮膚に対して低刺激性であるため、シャンプー用途をはじめとする各種洗浄剤として有効に利用することができる。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C)を含有するシャンプー組成物。
    (A)下記一般式(1)で示される、高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩;3〜30質量%
    一般式(1)
    Figure 2007015940
    (式中、R1およびR2はアルキル基を表し、その合計炭素数は7〜29であり、かつR1≦R2であり、MOは炭素数2〜8のオキシアルキレン基の1種または2種以上の混合物を表し、mはMOで表されるオキシアルキレン基の平均付加モル数を表す1≦m≦20の数であり、Xはアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム基または置換アンモニウム基である。)で表され、かつ(A)成分中における第2級アルキル硫酸塩の含有量が5質量%以下である高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩
    (B)不揮発性シリコーン、カチオンポリマー、カチオン界面活性剤、脂肪族アルコールからなる群より選択された少なくとも1種以上の化合物からなるコンディショニング剤;0.1〜10質量%
    (C)水;50〜80質量%
  2. 前記一般式(1)で示される高級第2級アルコールアルコキシレート硫酸塩が、炭素数8〜30のオレフィンと(ポリ)アルキレングリコールとを付加反応させて得られる高級第2級アルコールアルコキシレート(I)の硫酸塩、および/または、上記アルコールアルコキシレート(I)をさらに炭素数2〜8のアルキレンオキシドと反応させて得られる高級第2級アルコールアルコキシレート(II)の硫酸塩である請求項1記載のシャンプー組成物。
  3. 更に、アルキル硫酸塩(D)が2質量%以下である請求項1および2に記載のシャンプー組成物。
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